CXCR3受容体拮抗薬としてのピペリジン誘導体
本発明は式(I)
【化1】
[式中、XはNまたはCHを表し、YおよびZは各々独立してC(=O)またはCH2を表すが、但しYおよびZの中の少なくとも一方がC(=O)を表すことを条件とし、R1はCH(R4)−アリールまたはCH(R4)−ヘテロアリールを表し、R2はアリール2またはヘテロアリールを表し、R3は水素;C1−4アルキルカルボニル;場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニルまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表すが、但しYおよびZが各々C(=O)を表し、XがCHを表し、R3が水素を表し、R4が水素を表しそしてR2が非置換ピリジルまたは場合により1個のハロでか或は1個のC1−4アルキルオキシでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す場合にはR1の定義内のアリールが1個のハロでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されているフェニル以外であることを条件とし、かつYおよびZが各々C(=O)を表し、XがCHを表し、R3が水素を表しそしてR2が非置換ピリジルまたは場合により1個のハロでか或は1個のC1−4アルキルオキシでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す場合にはR1の定義内のヘテロアリールが非置換チエニルでも非置換ピリジルでもないことを条件とする]で表される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物に関する。本発明は、また、式(I)で表される化合物をCXCR3受容体の活性化が媒介する病気を予防または治療する薬剤を製造する目的で用いること、前記式(I)で表される化合物を製造する方法およびそれらを含有して成る製薬学的組成物にも関する。
【化1】
[式中、XはNまたはCHを表し、YおよびZは各々独立してC(=O)またはCH2を表すが、但しYおよびZの中の少なくとも一方がC(=O)を表すことを条件とし、R1はCH(R4)−アリールまたはCH(R4)−ヘテロアリールを表し、R2はアリール2またはヘテロアリールを表し、R3は水素;C1−4アルキルカルボニル;場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニルまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表すが、但しYおよびZが各々C(=O)を表し、XがCHを表し、R3が水素を表し、R4が水素を表しそしてR2が非置換ピリジルまたは場合により1個のハロでか或は1個のC1−4アルキルオキシでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す場合にはR1の定義内のアリールが1個のハロでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されているフェニル以外であることを条件とし、かつYおよびZが各々C(=O)を表し、XがCHを表し、R3が水素を表しそしてR2が非置換ピリジルまたは場合により1個のハロでか或は1個のC1−4アルキルオキシでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す場合にはR1の定義内のヘテロアリールが非置換チエニルでも非置換ピリジルでもないことを条件とする]で表される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物に関する。本発明は、また、式(I)で表される化合物をCXCR3受容体の活性化が媒介する病気を予防または治療する薬剤を製造する目的で用いること、前記式(I)で表される化合物を製造する方法およびそれらを含有して成る製薬学的組成物にも関する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式
【化1】
[式中、
Xは、NまたはCHを表し、
YおよびZは、各々独立して、C(=O)またはCH2を表すが、但しYおよびZの中の少なくとも一方がC(=O)を表すことを条件とし、
R1は、CH(R4)−アリールまたはCH(R4)−ヘテロアリールを表し、
R2は、アリール2またはヘテロアリールを表し、
R3は、水素;C1−4アルキルカルボニル;場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニルまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し、
R4は、水素またはC1−4アルキルを表し、
R5およびR6は、各々独立して、水素、または場合によりヒドロキシルで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、或は
R5とR6がこれらが結合している窒素と一緒になってピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはチオモルホリニルから選択される単環式複素環を形成しており、かつ前記環は各々場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよく、
R7は、水素またはC1−4アルキルを表し、
アリールは、非置換ナフチルまたは各々が少なくとも1個の置換基で置換されているフェニルまたはナフチルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)−、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択され、
アリール1は、フェニル、または1、2または3個の置換基で置換されているフェニルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アミノまたはモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノから選択され、
アリール2は、各々が場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいフェニルまたはナフチルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)−、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択され、
ヘテロアリールは、ピロリニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルから選択される単環式複素環;またはインドリル、インドリジニル、イソインドリル、インドリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリルから選択される二環式複素環を表し、かつ前記単環式または二環式複素環は各々場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルカルボニルアミノから選択されるが、但し
YおよびZが各々C(=O)を表し、XがCHを表し、R3が水素を表し、R4が水素を表しそしてR2が非置換ピリジルまたは場合により1個のハロでか或は1個のC1−4アルキルオキシでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す場合にはR1の定義内のアリールが1個のハロでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されているフェニル以外であることを条件とし、かつ
YおよびZが各々C(=O)を表し、XがCHを表し、R3が水素を表しそしてR2が非置換ピリジルまたは場合により1個のハロでか或は1個のC1−4アルキルオキシでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す場合にはR1の定義内のヘテロアリールが非置換チエニルでも非置換ピリジルでもないことを条件とする]
で表される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物。
【請求項2】
R3が水素;場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニルまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し、
R7が水素を表す、
請求項1記載の化合物。
【請求項3】
YがCH2を表す請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
ZがCH2を表す請求項1または2記載の化合物。
【請求項5】
YおよびZの両方がC(=O)を表す請求項1または2記載の化合物。
【請求項6】
XがCHを表す前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項7】
XがNを表す請求項1から5のいずれか1項記載の化合物。
【請求項8】
R1がCH(R4)−アリールを表す前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項9】
アリールが少なくとも1個の置換基で置換されているフェニルを表しかつ各置換基が独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択される請求項8記載の化合物。
【請求項10】
アリールが1または2個のハロで置換されているフェニルを表す請求項9記載の化合物。
【請求項11】
R2がアリール2を表す前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項12】
アリール2が場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表しかつ各置換基が独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択される請求項11記載の化合物。
【請求項13】
アリール2が少なくとも1個の置換基で置換されているフェニルを表しかつ各置換基が独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択される請求項12記載の化合物。
【請求項14】
R2がヘテロアリールを表す請求項1から10のいずれか1項記載の化合物。
【請求項15】
R3が水素を表す前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項16】
R4が水素を表す前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項17】
R4がC1−4アルキルを表す請求項1から15のいずれか1項記載の化合物。
【請求項18】
式(I−A)
【化2】
で表される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項19】
R3が水素;C1−4アルキルカルボニル;場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニルまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し、アリールが非置換ナフチルまたは少なくとも1個の置換基で置換されているフェニルを表しかつ各置換基が独立してハロ、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、ニトロ、アミノ、アリール1またはアリール1C1−4アルキルオキシから選択され、アリール1がフェニルまたはハロ置換フェニルを表し、アリール2が場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表しかつ各置換基が独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、ポリハロC1−6アルキル、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、R6R5N−C(=O)−、アミノまたはC1−4アルキルカルボニルアミノから選択され、ヘテロアリールがチエニル、ピリジル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサジアゾリルを表しかつ前記環系が各々場合によりハロで置換されていてもよく、R5およびR6が各々独立して水素、または場合によりヒドロキシルで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、或はR5とR6がこれらが結合している窒素と一緒になってピペラジニルまたはモルホリニルから選択される単環式複素環を形成しておりかつ前記環が各々場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよく、YおよびZの両方がC(=O)であるか;YがCH2でありそしてZがC(=O)であるか;YがC(=O)でありそしてZがCH2であり;XがCHまたはNであり;R7が水素またはメチルを表す請求項1または18記載の化合物。
【請求項20】
R1置換基を担持する窒素原子がプロトン化も第四級化もされていない前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項21】
下記
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
から選択される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である請求項1記載の化合物。
【請求項22】
下記:
【表5】
から選択される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である請求項1記載の化合物。
【請求項23】
下記:
【表6】
から選択される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物。
【請求項24】
薬剤として用いるための前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項25】
製薬学的に許容される担体および請求項1から23のいずれか1項記載の化合物を有効成分として治療的に有効な量で含有して成る製薬学的組成物。
【請求項26】
請求項25記載化合物の製造方法であって、製薬学的に許容される担体を治療的に有効な量の請求項1から23のいずれか1項記載の化合物と密に混合することを特徴とする方法。
【請求項27】
CXCR3受容体の活性化が媒介する病気を予防または治療する薬剤を製造するための式(I)で表される化合物の使用であって、前記式(I)で表される化合物が下記の式
【化3】
[式中、
Xは、NまたはCHを表し、
YおよびZは、各々独立して、C(=O)またはCH2を表すが、但しYおよびZの中の少なくとも一方がC(=O)を表すことを条件とし、
R1は、CH(R4)−アリールまたはCH(R4)−ヘテロアリールを表し、
R2は、アリール2またはヘテロアリールを表し、
R3は、水素;C1−4アルキルカルボニル;場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニルまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し、
R4は、水素またはC1−4アルキルを表し、
R5およびR6は、各々独立して、水素、または場合によりヒドロキシルで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、或は
R5とR6がこれらが結合している窒素と一緒になってピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはチオモルホリニルから選択される単環式複素環を形成しており、かつ前記環は各々場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよく、
R7は、水素またはC1−4アルキルを表し、
アリールは、非置換ナフチルまたは各々が少なくとも1個の置換基で置換されているフェニルまたはナフチルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)−、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択され、
アリール1は、フェニル、または1、2または3個の置換基で置換されているフェニルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アミノまたはモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノから選択され、
アリール2は、各々が場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいフェニルまたはナフチルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)−、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択され、
ヘテロアリールは、ピロリニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルから選択される単環式複素環;またはインドリル、インドリジニル、イソインドリル、インドリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリルから選択される二環式複素環を表し、かつ前記単環式または二環式複素環は各々場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルカルボニルアミノから選択される]
で表される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である使用。
【請求項28】
前記化合物が請求項1から23のいずれか1項記載の化合物である請求項27記載化合物の使用。
【請求項29】
前記化合物が下記
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
から選択される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である請求項27記載化合物の使用。
【請求項30】
前記化合物が下記
【表12】
から選択される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である請求項27記載化合物の使用。
【請求項31】
CXCR3受容体の活性化が媒介する病気を治療する薬剤を製造するための請求項27から30のいずれか1項記載化合物の使用。
【請求項32】
前記CXCR3受容体の活性化が媒介する病気が関節リウマチ、炎症性腸疾患、同種移植の拒絶反応、多発性硬化症、COPD、糸球体腎炎、アレルギー性接触皮膚炎、狼瘡、乾癬、アテローム性動脈硬化症、シェーグレン症候群、自己免疫性甲状腺疾患である請求項27から31のいずれか1項記載化合物の使用。
【請求項33】
前記CXCR3受容体の活性化が媒介する病気が関節リウマチ、クローン病、結腸炎、同種移植の拒絶反応である請求項32記載の使用。
【請求項34】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、
a)式(II)で表される中間体とW1が適切な脱離基を表す式(III)で表される中間体を適切な溶媒および適切な塩基の存在下で反応させるか、
【化4】
[ここで、X、Y、Z、R1、R2、R3およびR7は、請求項1で定義した通りである]
b)式(IV)で表される中間体と適切な酸を反応させるか、
【化5】
[ここで、R1、R2およびR7は、請求項1で定義した通りである]
c)式(XXXV)で表される中間体とHNO3を反応させるか、
【化6】
[ここで、R4およびR7は、請求項1で定義した通りである]
d)式(II)で表される中間体とR1aがアリールまたはヘテロアリールを表す式(V)で表される中間体を適切な還元剤、適切な酸および適切な溶媒の存在下で反応させるか、
【化7】
[ここで、X、Y、Z、R2およびR7は、請求項1で定義した通りである]
e)W2が適切な脱離基を表す式(VI−a)または(VI−b)で表される中間体と式R5R6NHで表される適切な塩基を適切な溶媒の存在下で反応させるか、
【化8】
[ここで、X、Y、Z、R3、R5、R6およびR7は、請求項1で定義した通りであり、そして−R2a−C(=O)−NR5R6はR2置換基を表しかつその環部分はR5R6N−C(=O)−で置換されており、そして−R1a−C(=O)−NR5R6はR1置換基を表しかつその環部分はR5R6N−C(=O)−で置換されている]
f)Pが適切な保護基を表す式(VII)で表される中間体に適切な酸を用いた脱保護を適切な溶媒の存在下で受けさせるか、
【化9】
[ここで、X、Y、Z、R1、R3およびR7は、請求項1で定義した通りであり、そして−R2a−NH2はNH2で置換されているR2置換基を表す]
g)W3が適切な脱離基を表す式(VIII)で表される中間体または式(VI)で表される中間体と式C1−6アルキル−OHで表される適切なアルコールを反応させるか、
【化10】
[ここで、X、Y、Z、R1、R3およびR7は、請求項1で定義した通りであり、そして−R1a−C(=O)−O−C1−6アルキルまたは−R2a−C(=O)−O−C1−6アルキルはそれぞれR1またはR2置換基を表し、ここで、その環部分はC1−6アルキルオキシカルボニルで置換されている]
h)式(I−a)で表される化合物とW4−R3a[ここで、W4は適切な脱離基を表す]を適切な塩基および適切な溶媒の存在下で反応させるか、
【化11】
[ここで、X、Y、Z、R1、R2およびR7は、請求項1で定義した通りであり、そしてR3aは、場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表す]
或は、必要ならば、式(I)で表される化合物を本技術分野で公知の変換に従って互いに変化させ、そして更に必要ならば、式(I)で表される化合物を酸で処理することで治療的に活性のある無毒の酸付加塩に変化させるか、或は塩基で処理することで治療的に活性のある無毒の塩基付加塩に変化させるか、或は逆に、酸付加塩形態物をアルカリで処理することで遊離塩基に変化させるか、或は塩基付加塩を酸で処理することで遊離酸に変化させるか、或は必要ならば、それの立体化学異性体形態物物、第四級アンモニウム塩、溶媒和物またはN−オキサイド形態物を生じさせることを特徴とする方法。
【請求項1】
式
【化1】
[式中、
Xは、NまたはCHを表し、
YおよびZは、各々独立して、C(=O)またはCH2を表すが、但しYおよびZの中の少なくとも一方がC(=O)を表すことを条件とし、
R1は、CH(R4)−アリールまたはCH(R4)−ヘテロアリールを表し、
R2は、アリール2またはヘテロアリールを表し、
R3は、水素;C1−4アルキルカルボニル;場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニルまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し、
R4は、水素またはC1−4アルキルを表し、
R5およびR6は、各々独立して、水素、または場合によりヒドロキシルで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、或は
R5とR6がこれらが結合している窒素と一緒になってピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはチオモルホリニルから選択される単環式複素環を形成しており、かつ前記環は各々場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよく、
R7は、水素またはC1−4アルキルを表し、
アリールは、非置換ナフチルまたは各々が少なくとも1個の置換基で置換されているフェニルまたはナフチルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)−、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択され、
アリール1は、フェニル、または1、2または3個の置換基で置換されているフェニルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アミノまたはモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノから選択され、
アリール2は、各々が場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいフェニルまたはナフチルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)−、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択され、
ヘテロアリールは、ピロリニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルから選択される単環式複素環;またはインドリル、インドリジニル、イソインドリル、インドリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリルから選択される二環式複素環を表し、かつ前記単環式または二環式複素環は各々場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルカルボニルアミノから選択されるが、但し
YおよびZが各々C(=O)を表し、XがCHを表し、R3が水素を表し、R4が水素を表しそしてR2が非置換ピリジルまたは場合により1個のハロでか或は1個のC1−4アルキルオキシでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す場合にはR1の定義内のアリールが1個のハロでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されているフェニル以外であることを条件とし、かつ
YおよびZが各々C(=O)を表し、XがCHを表し、R3が水素を表しそしてR2が非置換ピリジルまたは場合により1個のハロでか或は1個のC1−4アルキルオキシでか或は1または2個のC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す場合にはR1の定義内のヘテロアリールが非置換チエニルでも非置換ピリジルでもないことを条件とする]
で表される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物。
【請求項2】
R3が水素;場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニルまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し、
R7が水素を表す、
請求項1記載の化合物。
【請求項3】
YがCH2を表す請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
ZがCH2を表す請求項1または2記載の化合物。
【請求項5】
YおよびZの両方がC(=O)を表す請求項1または2記載の化合物。
【請求項6】
XがCHを表す前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項7】
XがNを表す請求項1から5のいずれか1項記載の化合物。
【請求項8】
R1がCH(R4)−アリールを表す前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項9】
アリールが少なくとも1個の置換基で置換されているフェニルを表しかつ各置換基が独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択される請求項8記載の化合物。
【請求項10】
アリールが1または2個のハロで置換されているフェニルを表す請求項9記載の化合物。
【請求項11】
R2がアリール2を表す前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項12】
アリール2が場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表しかつ各置換基が独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択される請求項11記載の化合物。
【請求項13】
アリール2が少なくとも1個の置換基で置換されているフェニルを表しかつ各置換基が独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択される請求項12記載の化合物。
【請求項14】
R2がヘテロアリールを表す請求項1から10のいずれか1項記載の化合物。
【請求項15】
R3が水素を表す前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項16】
R4が水素を表す前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項17】
R4がC1−4アルキルを表す請求項1から15のいずれか1項記載の化合物。
【請求項18】
式(I−A)
【化2】
で表される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項19】
R3が水素;C1−4アルキルカルボニル;場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニルまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し、アリールが非置換ナフチルまたは少なくとも1個の置換基で置換されているフェニルを表しかつ各置換基が独立してハロ、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、ニトロ、アミノ、アリール1またはアリール1C1−4アルキルオキシから選択され、アリール1がフェニルまたはハロ置換フェニルを表し、アリール2が場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表しかつ各置換基が独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、ポリハロC1−6アルキル、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、R6R5N−C(=O)−、アミノまたはC1−4アルキルカルボニルアミノから選択され、ヘテロアリールがチエニル、ピリジル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサジアゾリルを表しかつ前記環系が各々場合によりハロで置換されていてもよく、R5およびR6が各々独立して水素、または場合によりヒドロキシルで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、或はR5とR6がこれらが結合している窒素と一緒になってピペラジニルまたはモルホリニルから選択される単環式複素環を形成しておりかつ前記環が各々場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよく、YおよびZの両方がC(=O)であるか;YがCH2でありそしてZがC(=O)であるか;YがC(=O)でありそしてZがCH2であり;XがCHまたはNであり;R7が水素またはメチルを表す請求項1または18記載の化合物。
【請求項20】
R1置換基を担持する窒素原子がプロトン化も第四級化もされていない前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項21】
下記
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
から選択される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である請求項1記載の化合物。
【請求項22】
下記:
【表5】
から選択される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である請求項1記載の化合物。
【請求項23】
下記:
【表6】
から選択される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物。
【請求項24】
薬剤として用いるための前請求項のいずれか1項記載の化合物。
【請求項25】
製薬学的に許容される担体および請求項1から23のいずれか1項記載の化合物を有効成分として治療的に有効な量で含有して成る製薬学的組成物。
【請求項26】
請求項25記載化合物の製造方法であって、製薬学的に許容される担体を治療的に有効な量の請求項1から23のいずれか1項記載の化合物と密に混合することを特徴とする方法。
【請求項27】
CXCR3受容体の活性化が媒介する病気を予防または治療する薬剤を製造するための式(I)で表される化合物の使用であって、前記式(I)で表される化合物が下記の式
【化3】
[式中、
Xは、NまたはCHを表し、
YおよびZは、各々独立して、C(=O)またはCH2を表すが、但しYおよびZの中の少なくとも一方がC(=O)を表すことを条件とし、
R1は、CH(R4)−アリールまたはCH(R4)−ヘテロアリールを表し、
R2は、アリール2またはヘテロアリールを表し、
R3は、水素;C1−4アルキルカルボニル;場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニルまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表し、
R4は、水素またはC1−4アルキルを表し、
R5およびR6は、各々独立して、水素、または場合によりヒドロキシルで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、或は
R5とR6がこれらが結合している窒素と一緒になってピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたはチオモルホリニルから選択される単環式複素環を形成しており、かつ前記環は各々場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよく、
R7は、水素またはC1−4アルキルを表し、
アリールは、非置換ナフチルまたは各々が少なくとも1個の置換基で置換されているフェニルまたはナフチルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)−、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択され、
アリール1は、フェニル、または1、2または3個の置換基で置換されているフェニルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アミノまたはモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノから選択され、
アリール2は、各々が場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよいフェニルまたはナフチルを表し、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)−、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルアミノ、アリール1、アリール1C1−4アルキルオキシ、アリール1オキシまたはアリール1C(=O)−から選択され、
ヘテロアリールは、ピロリニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルから選択される単環式複素環;またはインドリル、インドリジニル、イソインドリル、インドリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリルから選択される二環式複素環を表し、かつ前記単環式または二環式複素環は各々場合により少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、かつ各置換基は独立してハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルチオ、ポリハロC1−6アルキル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、HO−SO2−、C1−4アルキル−SO2−、R6R5N−C(=O)、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルカルボニルアミノから選択される]
で表される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である使用。
【請求項28】
前記化合物が請求項1から23のいずれか1項記載の化合物である請求項27記載化合物の使用。
【請求項29】
前記化合物が下記
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
から選択される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である請求項27記載化合物の使用。
【請求項30】
前記化合物が下記
【表12】
から選択される化合物、これのN−オキサイド、製薬学的に許容される塩、立体化学異性体形態物または溶媒和物である請求項27記載化合物の使用。
【請求項31】
CXCR3受容体の活性化が媒介する病気を治療する薬剤を製造するための請求項27から30のいずれか1項記載化合物の使用。
【請求項32】
前記CXCR3受容体の活性化が媒介する病気が関節リウマチ、炎症性腸疾患、同種移植の拒絶反応、多発性硬化症、COPD、糸球体腎炎、アレルギー性接触皮膚炎、狼瘡、乾癬、アテローム性動脈硬化症、シェーグレン症候群、自己免疫性甲状腺疾患である請求項27から31のいずれか1項記載化合物の使用。
【請求項33】
前記CXCR3受容体の活性化が媒介する病気が関節リウマチ、クローン病、結腸炎、同種移植の拒絶反応である請求項32記載の使用。
【請求項34】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、
a)式(II)で表される中間体とW1が適切な脱離基を表す式(III)で表される中間体を適切な溶媒および適切な塩基の存在下で反応させるか、
【化4】
[ここで、X、Y、Z、R1、R2、R3およびR7は、請求項1で定義した通りである]
b)式(IV)で表される中間体と適切な酸を反応させるか、
【化5】
[ここで、R1、R2およびR7は、請求項1で定義した通りである]
c)式(XXXV)で表される中間体とHNO3を反応させるか、
【化6】
[ここで、R4およびR7は、請求項1で定義した通りである]
d)式(II)で表される中間体とR1aがアリールまたはヘテロアリールを表す式(V)で表される中間体を適切な還元剤、適切な酸および適切な溶媒の存在下で反応させるか、
【化7】
[ここで、X、Y、Z、R2およびR7は、請求項1で定義した通りである]
e)W2が適切な脱離基を表す式(VI−a)または(VI−b)で表される中間体と式R5R6NHで表される適切な塩基を適切な溶媒の存在下で反応させるか、
【化8】
[ここで、X、Y、Z、R3、R5、R6およびR7は、請求項1で定義した通りであり、そして−R2a−C(=O)−NR5R6はR2置換基を表しかつその環部分はR5R6N−C(=O)−で置換されており、そして−R1a−C(=O)−NR5R6はR1置換基を表しかつその環部分はR5R6N−C(=O)−で置換されている]
f)Pが適切な保護基を表す式(VII)で表される中間体に適切な酸を用いた脱保護を適切な溶媒の存在下で受けさせるか、
【化9】
[ここで、X、Y、Z、R1、R3およびR7は、請求項1で定義した通りであり、そして−R2a−NH2はNH2で置換されているR2置換基を表す]
g)W3が適切な脱離基を表す式(VIII)で表される中間体または式(VI)で表される中間体と式C1−6アルキル−OHで表される適切なアルコールを反応させるか、
【化10】
[ここで、X、Y、Z、R1、R3およびR7は、請求項1で定義した通りであり、そして−R1a−C(=O)−O−C1−6アルキルまたは−R2a−C(=O)−O−C1−6アルキルはそれぞれR1またはR2置換基を表し、ここで、その環部分はC1−6アルキルオキシカルボニルで置換されている]
h)式(I−a)で表される化合物とW4−R3a[ここで、W4は適切な脱離基を表す]を適切な塩基および適切な溶媒の存在下で反応させるか、
【化11】
[ここで、X、Y、Z、R1、R2およびR7は、請求項1で定義した通りであり、そしてR3aは、場合によりC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルオキシまたはアリール1で置換されていてもよいC1−6アルキルを表す]
或は、必要ならば、式(I)で表される化合物を本技術分野で公知の変換に従って互いに変化させ、そして更に必要ならば、式(I)で表される化合物を酸で処理することで治療的に活性のある無毒の酸付加塩に変化させるか、或は塩基で処理することで治療的に活性のある無毒の塩基付加塩に変化させるか、或は逆に、酸付加塩形態物をアルカリで処理することで遊離塩基に変化させるか、或は塩基付加塩を酸で処理することで遊離酸に変化させるか、或は必要ならば、それの立体化学異性体形態物物、第四級アンモニウム塩、溶媒和物またはN−オキサイド形態物を生じさせることを特徴とする方法。
【公表番号】特表2009−526014(P2009−526014A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553746(P2008−553746)
【出願日】平成19年2月6日(2007.2.6)
【国際出願番号】PCT/EP2007/051106
【国際公開番号】WO2007/090826
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月6日(2007.2.6)
【国際出願番号】PCT/EP2007/051106
【国際公開番号】WO2007/090826
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]