説明

MCH拮抗活性を有する新規ピリダジン誘導体及びこれらの化合物を含む薬物

本発明は一般式I


(式中、基B、W、X、Y、Z、R1、R2は請求項1に示された意味を有する)
の化合物に関する。更に、本発明は本発明の少なくとも一種の化合物を含む医薬組成物に関する。それらのMCH受容体拮抗活性のために、本発明の医薬組成物は代謝障害及び/又は食事障害、特に肥満、多食症、拒食症、過食症及び糖尿病の治療に適している。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式Iの化合物、これらの互変異性体、ジアステレオマー、鏡像体、混合物及びこれらの塩。
【化1】

[式中、
R1、R2は互いに独立にH、C1-8-アルキル又はC3-7-シクロアルキル(そのアルキル基又はシクロアルキル基は同じ又は異なる基R11により一置換又は多置換されていてもよく、また5員、6員又は7員シクロアルキル基の3位又は4位の-CH2- 基は-O-、-S-又は-NR13-により置換されていてもよい)を表し、又は
R2 は基Yに結合されているC1-3-アルキレン橋かけを表し、そのアルキレン橋かけは1個以上のC1-3-アルキル-基で置換されていてもよく、かつR1 は先に定義されたとおりであり、又はC1-4-アルキル-CO-、C1-4-アルキル-O-CO-、(C1-4-アルキル)NH-CO-もしくは(C1-4-アルキル)2N-CO-(これらのアルキル-基は一フッ素化又は多フッ素化されていてもよい)から選ばれる基を表し、又は
R1 及びR2 はC3-8-アルキレン橋かけ(R1R2N-基のN原子に隣接しない-CH2- 基は-CH=N-、-CH=CH-、-O-、-S-、-SO-、-(SO2)-、-CO-、-C(=CH2)-、-C(=N-O-(C1-4-アルキル))-又は-NR13-により置換されていてもよい)を形成し、
R1 及びR2 がアルキレン橋かけを形成する場合には、そのアルキレン橋かけ中で1個以上のH原子が同じ又は異なる基R14により置換されていてもよく、また
先に定義されたアルキレン橋かけは1個又は2個の同じ又は異なる炭素環基又は複素環基Cyにより置換されていてもよく、その結果、そのアルキレン橋かけと基Cyの間の結合は
-単結合もしくは二重結合を介して、
-スピロ環式環系を形成する共通のC原子を介して、
-縮合二環式環系を形成する2個の共通の隣接C原子及び/又はN原子を介して、又は
-橋かけされた環系を形成する3個以上のC原子及び/又はN原子を介して
つくられ、
Xは-CH2-、-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-、-CH2-CH2-O-及び-CH2-CH2-NRN-からなる群から選ばれた橋かけ基を表し、これらの全てが1個、2個又は3個の同じ又は異なるC1-4-アルキル置換基を含んでもよく、2個のアルキル基が一緒に結合されて3〜7員環式基を形成してもよく、またC2-3-アルキレン橋かけ中で1個又は2個のC原子がR10により一置換されていてもよく、かつ
R10はヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-4-アルコキシ又はC1-4-アルコキシ-C1-3-アルキルからなる群から選ばれ、かつ
Yは5〜6員芳香族炭素環式基を表し、これはN、O及び/又はSから独立に選ばれた1個、2個又は3個のヘテロ原子を含んでもよく、その環式基は同じ又は異なる置換基R20により一置換又は多置換されていてもよく、
Zは-CH2-CH2-、-C(=O)-CH2-、-C(=CH2)-CH2-、-C(OH)H-CH2-又は-CH2-C(OH)H-を表し、これらの全てがC1-3-アルキルから互いに独立に選ばれた置換基で一置換又は多置換されていてもよく、
Wは-CH2-CH2-、-CH2-O-、-O-CH2-、-CH=CH-、-CH2-NRN-、-NRN-CH2-、-CH2-、-O-、-S-及び-NRN-からなる群から選ばれ、1個以上のH原子が互いに独立にC1-3-アルキルにより置換されていてもよく、
RNは互いに独立にH、C1-4-アルキル、ホルミル、C1-3-アルキルカルボニル又はC1-3-アルキルスルホニルを表し、かつ
Bは5員又は6員不飽和又は芳香族炭素環式基(これはN、O及び/又はSから独立に選ばれた1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでもよい)であり、その環式基は同じ又は異なる置換基R20により一置換又は多置換されていてもよく、又は
BはC1-6-アルキル、C3-7-シクロアルキルもしくはC3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキルを表し、前記アルキル基、シクロアルキル基又はシクロアルキルアルキル基は互いに独立にR14により一置換又は多置換されていてもよく、またシクロアルキル基中で1個又は2個の-CH2-基が互いに独立に-O-、-S-、-NR13-又は-C(=O)-により置換されていてもよく、かつ
Cyは下記の意味の一つから選ばれた炭素環式基又は複素環基を表し、
- 飽和3〜7員炭素環式基、
- 不飽和4〜7員炭素環式基、
- フェニル基、
- ヘテロ原子としてN、O又はS原子を有する飽和4〜7員又は不飽和5〜7員複素環基、
- ヘテロ原子として2個以上のN原子又は1個もしくは2個のN原子とOもしくはS原子を有する飽和又は不飽和5〜7員複素環基、
- N、O及び/又はSから選ばれた1個以上の同じ又は異なるヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環基、
上記飽和6員又は7員基はまたイミノ、(C1-4-アルキル)-イミノ、メチレン、エチレン、(C1-4-アルキル)-メチレン又はジ-(C1-4-アルキル)-メチレン橋かけを有する橋かけ環系として存在してもよく、また
上記環式基は1個以上のC原子の位置で同じ又は異なる基R20により一置換又は多置換されていてもよく、又はフェニル基の場合にはまた更にニトロにより一置換されていてもよく、かつ/又は1個以上のNH基がR21により置換されていてもよく、かつ
上記飽和又は不飽和炭素環式基又は複素環基中で、-CH2-基が-C(=O)-基により置換されていてもよく、
R11はハロゲン、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、R15-O-、R15-O-CO-、R15-CO-O-、シアノ、R16R17N-、R18R19N-CO-又はCyを表し、上記基中で1個以上のC原子が互いに独立にハロゲン、OH、CN、CF3、C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキルから選ばれた置換基により置換されていてもよく、
R13はR17 について示された意味の一つを有し、又はホルミルを表し、
R14はハロゲン、シアノ、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、R15-O-、R15-O-CO-、R15-CO-、R15-CO-O-、R16R17N-、HCO-NR15-、R18R19N-CO-、R18R19N-CO-NH-、R15-O-C1-3-アルキル、R15-O-CO-C1-3-アルキル-、R15-SO2-NH-、R15-SO2-N(C1-3-アルキル)-、R15-O-CO-NH-C1-3-アルキル-、R15-SO2-NH-C1-3-アルキル-、R15-CO-C1-3-アルキル-、R15-CO-O-C1-3-アルキル-、R16R17N-C1-3-アルキル-、R18R19N-CO-C1-3-アルキル-又はCy-C1-3-アルキル-を表し、
R15はH、C1-4-アルキル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、フェニル、フェニル-C1-3-アルキル、ピリジニル又はピリジニル-C1-3-アルキルを表し、
R16はH、C1-6-アルキル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、C4-7-シクロアルケニル、C4-7-シクロアルケニル-C1-3-アルキル、ω-ヒドロキシ-C2-3-アルキル、ω-(C1-4-アルコキシ)-C2-3-アルキル、アミノ-C2-6-アルキル, C1-4-アルキル-アミノ-C2-6-アルキル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-6-アルキル又はシクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-6-アルキルを表し、
R17はR16 について示された意味の一つを有し、又はフェニル、フェニル-C1-3-アルキル、ピリジニル、C1-4-アルキルカルボニル、C3-7-シクロアルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル-C1-3-アルキル、C1-4-アルコキシカルボニル、C1-4-アルコキシカルボニル-C1-3-アルキル、C1-4-アルキルカルボニルアミノ-C2-3-アルキル、N-(C1-4-アルキルカルボニル)-N-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C1-4-アルキルアミノ-カルボニル、C1-4-アルキルスルホニル、C1-4-アルキルスルホニルアミノ-C2-3-アルキル又はN-(C1-4-アルキルスルホニル)-N(-C1-4-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキルを表し、
R18、R19は互いに独立にH又はC1-6-アルキルを表し、R18、R19 は結合されてC3-6-アルキレン橋かけ(N原子に隣接しない-CH2-基は-O-、-S-、-SO-、-(SO2)-、-CO-、-C(=CH2)-又は-NR13-により置換されていてもよい)を形成してもよく、
R20はハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、R22-C1-3-アルキルを表し、又はR22について示された意味の一つを有し、かつ
R21はC1-4-アルキル、ω-ヒドロキシ-C2-6-アルキル、ω-C1-4-アルコキシ-C2-6-アルキル、ω-C1-4-アルキル-アミノ-C2-6-アルキル、ω-ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-6-アルキル、ω-シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-6-アルキル、フェニル、フェニル-C1-3-アルキル、C1-4-アルキル-カルボニル、C1-4-アルコキシ-カルボニル、C1-4-アルキルスルホニル、アミノスルホニル、C1-4-アルキルアミノスルホニル、ジ-C1-4-アルキルアミノスルホニル又はシクロ-C3-6-アルキレン-イミノ-スルホニルを表し、
R22はピリジニル、フェニル、フェニル-C1-3-アルコキシ、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-4-アルコキシ、OHC-、HO-N=HC-、C1-4-アルコキシ-N=HC-、C1-4-アルコキシ、C1-4-アルキルチオ、カルボキシ、C1-4-アルキルカルボニル、C1-4-アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-4-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノカルボニル、シクロ-C3-6-アルキル-アミノ-カルボニル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-カルボニル、フェニルアミノカルボニル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-4-アルキル-アミノカルボニル、C1-4-アルキル-スルホニル、C1-4-アルキル-スルフィニル、C1-4-アルキル-スルホニルアミノ、C1-4-アルキル-スルホニル-N-(C1-4-アルキル)アミノ、アミノ、C1-4-アルキルアミノ、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ、C1-4-アルキル-カルボニル-アミノ、C1-4-アルキル-カルボニル-N-(C1-4-アルキル)アミノ、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ、フェニル-C1-3-アルキルアミノ、N-(C1-4-アルキル)-フェニル-C1-3-アルキルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、フェニルカルボニル、フェニルカルボニルアミノ、フェニルカルボニルメチルアミノ、ヒドロキシ-C2-3-アルキルアミノカルボニル、(4-モルホリニル)カルボニル、 (1-ピロリジニル)カルボニル, (1-ピペリジニル)カルボニル、(ヘキサヒドロ-1-アゼピニル)カルボニル、(4-メチル-1-ピペラジニル)カルボニル、アミノカルボニルアミノ又はC1-4-アルキルアミノカルボニルアミノを表し、
上記基、特にW、X、Z、RN、R10、R11、R13〜R22中で、夫々の場合に、1個以上のC原子がFにより更に一置換又は多置換されていてもよく、かつ/又は夫々の場合に、1個又は2個のC原子が互いに独立にCl又はBrにより更に一置換されていてもよく、かつ/又は夫々の場合に、1個以上のフェニル環が互いに独立に基F、Cl、Br、I、シアノ、C1-4-アルキル、C1-4-アルコキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アセチルアミノ、アミノカルボニル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル-及びジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキルから選ばれる1個、2個又は3個の置換基を更に含んでいてもよく、かつ/又はニトロにより一置換されていてもよく、かつ
存在するカルボキシ基のH原子又はN原子に結合されたH原子は夫々の場合にin vivo開裂し得る基により置換されていてもよい]
【請求項2】
基R1、R2が互いに独立にH、C1-6-アルキル、C3-5-アルケニル、C3-5-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、ヒドロキシ-C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、 (ヒドロキシ-C3-7-シクロアルキル)-C1-3-アルキル、ヒドロキシ-C2-4-アルキル、ω-NC-C2-3-アルキル、C1-4-アルコキシ-C2-4-アルキル、ヒドロキシ-C1-4-アルコキシ-C2-4-アルキル、C1-4-アルコキシ-カルボニル-C1-4-アルキル、カルボキシル-C1-4-アルキル、アミノ-C2-4-アルキル、C1-4-アルキル-アミノ-C2-4-アルキル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-4-アルキル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-4-アルキル、ピロリジン-3-イル、N-(C1-4-アルキル)-ピロリジン-3-イル、ピロリジニル-C1-3-アルキル、N-(C1-4-アルキル)-ピロリジニル-C1-3-アルキル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、N-(C1-4-アルキル)-ピペリジン-3-イル、N-(C1-4-アルキル)-ピペリジン-4-イル、ピペリジニル-C1-3-アルキル、N-(C1-4-アルキル)-ピペリジニル-C1-3-アルキル、テトラヒドロピラン-3-イル、テトラヒドロピラン-4-イル、テトラヒドロフラン-2-イルメチル、テトラヒドロフラン-3-イルメチル、フェニル-C1-3-アルキル又はピリジル-C1-3-アルキルを含む群から選ばれ、上記基中で1個以上のC原子が互いに独立にF、C1-3-アルキル又はヒドロキシ-C1-3-アルキルにより一置換又は多置換されていてもよく、かつ/又は1個もしくは2個のC原子が互いに独立にCl、Br、OH、CF3 又はCNにより一置換されていてもよく、また上記環式基が1個以上のC原子の位置で同じ又は異なる基R20により一置換又は多置換されていてもよく、フェニル基の場合にはまた更にニトロにより一置換されていてもよく、かつ/又は1個以上のNH基がR21により置換されていてもよく、R20及びR21 が請求項1に定義されたとおりであることを特徴とする、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
基R1 及びR2 はそれらが結合されているN原子と一緒になって意味アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、2,5-ジヒドロ-1H-ピロール、1,2,3,6-テトラヒドロ-ピリジン、2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン、2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン、ピペラジン(その遊離イミン官能基がR13により置換されている)、ピペリジン-4-オン、モルホリン、チオモルホリン、1-オキソ-チオモルホリン-4-イル及び1,1-ジオキソ-チオモルホリン-4-イルから選ばれる複素環基を形成し、
1個以上のH原子が同じ又は異なる基R14により置換されていてもよく、かつ/又は
特定された複素環基は1個又は2個の同じ又は異なる炭素環式基又は複素環基Cyにより置換されていてもよく、その結果、アルキレン橋かけと基Cyの間の結合が
- 単結合もしくは二重結合を介して、
- スピロ環式環系を形成する共通のC原子を介して、
- 縮合二環式環系を形成する2個の共通の隣接C原子及び/又はN原子を介して、又は
- 橋かけ環系を形成する3個以上のC原子及び/又はN原子を介して
つくられ、かつ基R13、R14及び基Cyが請求項1に定義されたとおりであることを特徴とする、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
Xが-CH2-、-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-、-CH2-CH2-O-又は-CH2-CH2-NRN-を表し、
1個又は2個の水素原子が同じ又は異なるC1-3-アルキル基により置換されていてもよく、2個のアルキル基が一緒に結合されて3〜6員シクロアルキル基を形成してもよく、RNが請求項1に定義されたとおりであることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
基Yがフェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チアゾリル、フリル及びチオフェニルを表し、これらの全てが同じ又は異なる置換基R20により一置換又は多置換されていてもよく、R20が請求項1に定義されたとおりであることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
基Zが-CH2-CH2-、-C(=O)-CH2-、-C(OH)H-CH2-、-CH2-C(=O)-又は-CH2-C(OH)H-から選ばれた基を表し、1個以上のH原子がF原子により置換されていてもよいことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
基Wが-CH2-CH2-、-CH2-O-、-O-CH2-、-O-CH(CH3)-又は-NRN-CH2-を表し、1個以上のH原子がF原子により置換されていてもよく、かつRNが請求項1に定義されたとおりであることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
基Bがフェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フリル、チオフェニル及びチアゾリルからなる群から選ばれ、前記基Bが同じ又は異なる置換基R20により一置換又は多置換されていてもよく、R20が請求項1に定義されたとおりであることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
R20がハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1-4-アルキル、C1-4-アルコキシ、ヒドロキシ-C1-4-アルキル、(C1-3-アルキル)-カルボニル-、ジ-(C1-3-アルキル)アミノ、アミノカルボニル、(C1-3-アルキル)-カルボニルアミノ、(C1-3-アルキル)-スルホニルアミノ又はR22-C1-3-アルキルを表し、夫々の場合に1個以上のC原子がFにより更に一置換又は多置換されていてもよく、かつ/又は夫々の場合に1個もしくは2個のC原子が互いに独立にClもしくはBrにより更に一置換されていてもよく、かつ
R22がC1-4-アルコキシ、C1-4-アルキルカルボニル、アミノ、C1-4-アルキルアミノ、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノを表し、1個以上のH原子がフッ素により置換されていてもよいことを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の化合物の生理学上許される塩。
【請求項11】
請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩を含み、一種以上の生理学上許される賦形剤と一緒に含んでもよいことを特徴とする組成物。
【請求項12】
請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩を含み、一種以上の不活性担体及び/又は希釈剤と一緒に含んでもよいことを特徴とする医薬組成物。
【請求項13】
哺乳類の食事挙動に影響するための、請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩もしくはこれらの生理学上許される塩の一種の使用。
【請求項14】
哺乳類の体重を減少し、かつ/又は体重の増加を防止するための、請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩もしくはこれらの生理学上許される塩の一種の使用。
【請求項15】
MCH受容体拮抗活性を有する医薬組成物を調製するための、請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩もしくはこれらの生理学上許される塩の一種の使用。
【請求項16】
MCHにより引き起こされ、又はそれ以外にMCHと原因上関連している症候及び/又は疾患の予防及び/又は治療に適している医薬組成物を調製するための、請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩もしくはこれらの生理学上許される塩の一種の使用。
【請求項17】
代謝障害及び/又は食事障害、特に肥満、多食症、神経性多食症、悪液質、拒食症、神経性食欲不振並びに過食症の予防及び/又は治療に適している医薬組成物を調製するための、請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩もしくはこれらの生理学上許される塩の一種の使用。
【請求項18】
肥満と関連する疾患及び/又は障害、特に糖尿病、特にII型糖尿病、糖尿病の合併症(糖尿病性網膜症、糖尿病性ニューロパシー、糖尿病性腎症、インスリン耐性、病的グルコーストレランスを含む)、脳出血、心不全、心血管疾患、特に動脈硬化及び高血圧、関節炎並びに膝関節炎の予防及び/又は治療に適している医薬組成物を調製するための、請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩もしくはこれらの生理学上許される塩の一種の使用。
【請求項19】
高脂血症、蜂巣炎、脂肪蓄積、悪性肥満細胞症、全身性肥満細胞症、情緒障害、感情障害、鬱病、不安、睡眠障害、生殖障害、性的障害、記憶障害、癲癇、痴呆の形態及びホルモン障害の予防及び/又は治療に適している医薬組成物を調製するための、請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩もしくはこれらの生理学上許される塩の一種の使用。
【請求項20】
排尿障害、例えば、尿失禁、活動亢進の膀胱、切迫排尿、夜間多尿及び遺尿症の予防及び/又は治療に適している医薬組成物を調製するための、請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩もしくはこれらの生理学上許される塩の一種の使用。
【請求項21】
依存症及び/又は禁断症状の予防及び/又は治療に適している医薬組成物を調製するための請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩もしくはこれらの生理学上許される塩の一種の使用。
【請求項22】
請求項1から9のいずれかに記載の少なくとも一種の化合物及び/又は請求項10記載の塩を非化学的方法により一種以上の不活性担体及び/又は希釈剤に混入することを特徴とする、請求項11、12及び15から21のいずれかに記載の組成物又は医薬組成物の調製方法。
【請求項23】
請求項1から9のいずれかに記載の化合物及び/又は請求項10記載の塩もしくはこれらの生理学上許される塩の一種から選ばれる第一活性物質、及び
糖尿病の治療のための活性物質、糖尿病の合併症の治療のための活性物質、肥満の治療のための活性物質、好ましくはMCHアンタゴニスト以外、高血圧の治療のための活性物質、動脈硬化を含む、高脂血症の治療のための活性物質、関節炎の治療のための活性物質、不安状態の治療のための活性物質及び鬱病の治療のための活性物質からなる群から選ばれた第二活性物質
を含み、一種以上の不活性担体及び/又は希釈剤と一緒に含んでもよいことを特徴とする医薬組成物。

【公表番号】特表2010−512366(P2010−512366A)
【公表日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−540731(P2009−540731)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【国際出願番号】PCT/EP2007/063575
【国際公開番号】WO2008/071646
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】