説明

ORL−1受容体モジュレーターとして有用な新規3−スピロ環式インドリル誘導体

本発明は、新規3−スピロ環式インドリル誘導体、それらを含有する製薬学的粗製物並びにORL−1受容体により調節される障害及び状態の処置におけるそれらの使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願との関係】
【0001】
本出願は2005年6月02日に出願された米国特許仮出願第60/686,857号の優先権を主張し、その内容は本明細書に引用により編入する。
【技術分野】
【0002】
発明の分野
本発明は新規3−スピロ環式インドリル誘導体、それらを含む製薬学的組成物及び、ORL−1受容体により改変される障害及び状態の処置におけるそれらの使用を対象とする。より詳細には、本発明の化合物は不安症、鬱病、パニック、躁病、痴呆、双極性障害、物質の乱用、神経障害性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、偏頭痛、喘息、咳、精神病、精神分裂病、癲癇、高血圧、肥満、摂食障害、渇望(craving)、糖尿病、心臓不整脈、過敏性大腸症候群、クローン病、尿疾患、副腎障害、注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病、改善された認知又は記憶のため及び感情の安定化のため、のような障害及び状態の処置に有用である。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
ノシセプチン受容体としても知られるORL−1(オーファンオピオイド受容体)のG−タンパク質結合受容体は最初に1994年に報告され、古典的なデルタ−(OP−1)、ミュー(OP−3)及びカッパ−(OP−2)オピオイド受容体とのその相同性に基づいて発見された。ORL−1G−タンパク質結合受容体は高い親和性をもってオピオイドリガンドと結合しない。ORL−1のアミノ酸配列はオピオイド受容体全体に47%等しく、膜貫通ドメインにおいて64%等しい(非特許文献1参照)。
【0004】
ノシセプチンとして知られる高度に塩基性の17アミノ酸のペプチドの、ORL−1の内在リガンドが1995年に組織抽出物から単離された。それは、マウス脳中に注入された時に疼痛に対する感受性を増加したためにノシセプチンと、そしてN−及びC−末端それぞれ上のペプチドをフランクする末端のフェニルアラニン(F)及びグルタミン(Q)残基のためにオルファニンFQ(OFQ)の両方と名付けられた(特許文献1参照)。
【0005】
ORL−1受容体に対するノシセプチン結合はcAMP合成の阻害、電圧ゲートをもつカルシウムチャンネルの阻害及びカリウム伝導性の活性化を誘起する。インビボにおいて、ノシセプチンは痛覚過敏及びモルフィネ誘起鎮痛作用の阻害を包含する、オピオイドの作用に時々反対する種々の薬理学的効果をもたらす。ノシセプチン受容体欠損突然変異マウスは学習及び記憶作業においてより良い成績を示す。これらの突然変異マウスは疼痛刺激に対して正常な反応を示した。
【0006】
ORL−1受容体は脳及び脊髄中を包含する人体中に広範に分布され/発現されている。脊髄において、ORL−1受容体は後角及び前角双方に存在し、そして前駆体のmRNAが有害受容器の主要求心性繊維が終結する後角の表面薄層中に発見された。従ってORL−1は脊髄中のノシセプチンの伝達に重要な役割を有する。これは、i.c.v.(脳室内)注射によりマウスに投与されるとノシセプチンが痛覚過敏症を誘発し、運動活性を減少した最近の研究において確認された(非特許文献2参照)。
【0007】
今回我々は不安症、鬱病、パニック、痴呆、躁病、双極性障害、物質の乱用、神経障害性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、偏頭痛、喘息、咳、精神病、精神分裂病、癲癇、高血圧、肥満、摂食障害、渇望(craving)、糖尿病、心臓不整脈、過敏性大腸症候群、クローン病、尿疾患、副腎障害、注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病、改善された認知又は記憶のため及び感情の安定化のため、のようなORL−1受容体により媒介される障害及び状態の処置に有用なORL−1受容体の新規の小分子モジュレーターにつき説明する。
【特許文献1】国際公開出願第97/07212号パンフレット
【非特許文献1】Nature,1995,377,532
【非特許文献2】Brit.J.Pharmacol.2000,129,1261
【発明の開示】
【0008】
発明の要約
本発明は式(I)
【0009】
【化1】

【0010】
[式中、
aは0〜2の整数であり、
はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノよりなる群から選択され、
は水素、−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−シクロアルキル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロシクリル、−C1−4アルキル−C(O)OH、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OC(O)−C1−4アルキル、−CH−CH(OH)−CH−NR、−CH−CH(OH)−CH−S−R、−C1−4アルキル−オキシラニル及び−C1−4アルキル−O−テトラヒドロ−ピラン−2−イルよりなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール又はヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−アリール又は−C1−4アルキル−ヘテロシクロアルキルから選択され、ここでアリールは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、あるいはまた、R及びRがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜6員の飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、
ここでRはCH−CH(COH)−NH及びCH−CH(COH)−NH−C(O)−CHから選択され、
はC1−12アルキル、シクロアルキル、−C1−4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−4アルキル−部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、−C1−4アルキル−アリール、ヘテロアリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリール、ビフェニル、−C1−4アルキル−ビフェニル、−C1−4アルキル−(フェニル)−(チエニル)及び−C(O)O−C1−4アルキルよりなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール又はヘテロアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
あるいはまた、Rは−A−フェニル又は−A−シクロアルキルから選択され、ここでAは−C1−4アルキル−であり、そしてここで−C1−4アルキル−は1個〜2個のオキソ基で置換されており、そしてここでフェニル又はシクロアルキルは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
及びRはそれぞれ水素であるか又は一緒になって=Oであり、
但し、Rは3−(9−エチル−9H−カルバゾイル)−メチル又は5−(ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール)−エチル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲン、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシであり、Rが水素であり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、RはC1−4アルキル、t−ブトキシカルボニル、フェニル又はベンジル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲン、C1−4アルキル又はニトロであり、RがC1−4アルキル又はt−ブトキシカルボニルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、Rはベンジル又はジメトキシベンジル以外であることとし、
更に但し、aが0であり(Rが不在であり)、Rがメトキシ−カルボニル−メチルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、RはC1−4アルキル又はt−ブトキシカルボニル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、RがC1−4アルコキシであり、RがC1−4アルキルでありそしてR及びRが一緒なって=Oである時は、RはC1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、ベンジル、フェニルエチル又はピリジル−エチル以外であることとし、
更に但し、aが0であり(Rが不在であり)、Rが水素又はC1−4アルキルであり、Rが水素でありそしてRが水素である時は、Rは2−ヒドロキシ−シクロヘキシル、2−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、5−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプチル)−プロピル−又は4−フルオロフェニル−カルボニル−プロピル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲンであり、Rが水素又はC1−4アルキルであり、Rが水素でありそしてRが水素である時は、RはC1−4アルキル、ベンジル、フェニルエチル又はt−ブトキシカルボニル以外であることとする]
の化合物及び製薬学的に許容できるその塩を対象とする。
【0011】
本発明は更に式(I)の化合物の製法を対象とする。
【0012】
本発明は更に式(XXIV)
【0013】
【化2】

【0014】
[式中、JはR又は適当な窒素保護基である]
の化合物を対象とする。本発明は更に式(XXIV)の化合物の新製法を対象とする。
【0015】
本発明は更に式(XXVI)
【0016】
【化3】

【0017】
[式中、JはR又は適当な窒素保護基である]
の化合物を対象とする。本発明は更に式(XXVI)の化合物の新製法を対象とする。
【0018】
本発明を具体的に表すものは、製薬学的に許容できる担体及び前記のいずれかの化合物を含んでなる製薬学的組成物である。本発明を具体的に表すものは前記のいずれかの化合物及び製薬学的に許容できる担体を混合することにより製造される製薬学的組成物である。本発明を具体的に表すものは前記のいずれかの化合物及び製薬学的に許容できる担体を混合する工程を含んでなる製薬学的組成物を製造する方法である。
【0019】
本発明を例示するものは、治療的有効量の前記のいずれかの化合物又は製薬学的組成物を被験体に投与する方法を含んでなる、投与を要する被験体の、ORL−1受容体により媒介される障害及び状態を処置する方法である。
【0020】
本発明の1例は、治療的有効量の、前記のいずれかの化合物又は製薬学的組成物を、投与を要する被験体に投与する方法を含んでなる、不安症、鬱病、パニック、躁病、痴呆、双極性障害、物質の乱用、神経障害性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、偏頭痛、喘息、咳、精神病、精神分裂病、癲癇、高血圧、肥満、摂食障害、渇望(craving)、糖尿病、心臓不整脈、過敏性大腸症候群、クローン病、尿疾患、副腎障害、注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病、改善された認知又は記憶のため及び感情の安定化のため、よりなる群から選択される状態を処置する方法である。
【0021】
本発明のもう1つの例は、このような処置の必要な被験体における(a)不安症、(b)鬱病、(c)パニック、(d)躁病、(e)痴呆、(f)双極性障害、(g)物質の乱用、(h)神経障害性疼痛、(i)急性疼痛、(j)偏頭痛、(k)偏頭痛、(l)喘息、(m)咳、(n)精神病、(o)精神分裂病、(p)癲癇、(q)高血圧、(r)肥満、(s)摂食障害、(t)渇望症、(u)糖尿病、(v)心臓不整脈、(w)過敏性大腸症候群、(x)クローン病、(y)尿失禁、(z)副腎障害、(aa)注意欠陥障害(ADD)、(bb)注意欠陥多動性症候群(ADHD)、(cc)アルツハイマー病、(dd)改善された認知のため、(ee)改善された記憶のため又は(ff)感情の安定化のため、を処置するための医薬の調製における本明細書に記載されたいずれかの化合物の使用である。
【0022】
発明の詳細な説明
本発明はORL−1受容体により媒介される障害及び状態の処置に有用な3−スピロ環式インドリル誘導体を対象とする。より詳細には、本発明の化合物は一般式(I)
【0023】
【化4】

【0024】
[式中、R、R、R、R及びRは前記に定義された通りである]
の化合物及び製薬学的に許容できるそれらの塩である。式(I)の化合物はORL−1受容体により媒介される障害の処置に有用であり、そして/又はORL−1受容体により媒介される障害の処置に有用な化合物の合成における中間体である。例えば、Rがt−ブトキシ−カルボニルである式(I)の化合物は、式(I)の他の化合物の合成における中間体として有用である。
【0025】
更に特には、ORL−1媒介の障害はそれらに限定はされないが、不安症、鬱病、パニック、躁病、痴呆、双極性障害、物質の乱用、神経障害性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、偏頭痛、喘息、咳、精神病、精神分裂病、癲癇、高血圧、肥満、摂食障害、渇望(craving)、糖尿病、心臓不整脈、過敏性大腸症候群、クローン病、尿失禁、副腎障害、注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病、改善された認知又は記憶のため及び感情の安定化のため、を包含する。好ましくは式(I)の化合物は不安症、鬱病、物質の乱用、神経障害性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、偏頭痛、咳、高血圧、心臓不整脈、過敏性大腸症候群及びクローン病の処置に有用である。
【0026】
本発明の1つの態様はORL−1受容体のアゴニストである式(I)の化合物である。本発明の好ましい態様は、ORL−1受容体のアンタゴニストである式(I)の化合物である。
【0027】
本発明の化合物は更にORL−1受容体のマーカーとして有用である。マーカーとして使用される時、式(I)の化合物は、例えばトリチウム原子で少なくとも1個の水素原子を置換することにより例えば放射能標識される。当該技術分野で知られた他の標識法も使用することができる。
【0028】
本発明の1つの態様において、aは0〜1の整数である。aは好ましくは0である。本発明の1つの態様において、R基はスピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン核の8−、9−又は10−位に結合される。
【0029】
本発明の1つの態様において、Rはハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びハロゲン化C1−4アルコキシよりなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びハロゲン化C1−4アルキルよりなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはフルオロ、ヒドロキシ、メチル、イソプロピル、メトキシ及びトリフルオロメチルよりなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rは9−フルオロ、8−メチル、9−メチル、10−メチル及び9−トリフルオロメチルよりなる群から選択される。
【0030】
は好ましくは9−フルオロ、8−メチル及び10−メチルよりなる群から選択される。より好ましくは、Rは9−フルオロ及び8−メチルよりなる群から選択される。
【0031】
本発明の1つの態様において、Rは水素、−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−COH、−C1−4アルキル−シクロアルキル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OC(O)−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−オキシラニル、−CH−CH(OH)−CH−NR、−CH−CH(OH)−CH−S−R及び−C1−4アルキル−O−テトラヒドロ−ピラン−2−イルよりなる群から選択され、ここでシクロアルキル又はアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよい。
【0032】
本発明のもう1つの態様において、Rは水素、C1−4アルキル、−C1−2アルキル−OH、−C1−2アルキル−COH、−C1−2アルキル−シクロアルキル、−C1−2アルキル−アリール、C1−2アルキル−C(O)O−C1−2アルキル、−C1−2アルキル−OC(O)−C1−2アルキル、−C1−2アルキル−オキサリニル、−CH−CH(OH)−CH−NR、−CH−CH(OH)−CH−S−CH−CH(COH)−NH−C(O)−CH及び−C1−2アルキル−O−テトラヒドロ−ピラン−2−イルよりなる群から選択され、ここでアリールは単独でも又は置換基の一部としてでも、場合によりC1−4アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよい。
【0033】
本発明のもう1つの態様において、Rは水素、メチル、エチル、n−プロピル、ヒドロキシ−エチル−、カルボキシ−メチル−、シクロプロピル−メチル−、シクロヘキシル−メチル−、ベンジル−、4−メトキシ−ベンジル−、メトキシ−カルボニル−メチル−、メトキシ−カルボニル−エチル−、メチル−カルボニル−オキシ−エチル−、オキサリニル−メチル−、−CH−CH(OH)−CH−N(エチル)(4−メチル−ベンジル)、−CH−CH(OH)−CH−NH−CHCH−(4−モルホリニル)、−CH−CH(OH)−CH−S−CH−CH(COH)−NH−C(O)−CH及び2−(テトラヒドロピラニル)オキシ−エチル−よりなる群から選択される。
【0034】
本発明のもう1つの態様において、Rは水素、メチル、ヒドロキシ−エチル−、シクロヘキシル−メチル−、ベンジル−、メトキシ−カルボニル−メチル−、メチル−カルボニル−オキシ−エチル−、オキサリニル−メチル−、−CH−CH(OH)−CH−NH−CHCH−(4−モルホリニル)、−CH−CH(OH)−CH−N(エチル)(4−メチル−ベンジル)及び−CH−CH(OH)−CH−S−CH−CH(COH)−NH−C(O)−CHよりなる群から選択される。
【0035】
好ましくは、Rはメチル、メトキシ−カルボニル−メチル−、メチル−カルボニル−オキシ−エチル−、オキサリニル−メチル−、−CH−CH(OH)−CH−NH−CHCH−(4−モルホリニル)及び−CH−CH(OH)−CH−S−CH−CH(COH)−NH−C(O)−CHよりなる群から選択される。より好ましくは、Rはメチル及びオキサリニル−メチル−よりなる群から選択される。
【0036】
本発明の1つの態様において、R及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル、−C1−2アルキル−アリール又はC1−2アルキル−(6員ヘテロシクロアルキル)から選択され、ここでアリールは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい。
【0037】
本発明のもう1つの態様において、R及びRはそれぞれ独立してC1−2アルキル、−C1−2アルキル−フェニル又は−C1−2アルキル−(6員飽和ヘテロシクロシクリロアルキル)から選択され、ここでフェニルは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよい。好ましくは、R及びRはそれぞれ独立して水素、エチル、4−メチル−ベンジル及び4−モルホリニル−エチル−から選択される。
【0038】
本発明の1つの態様において、R及びRがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜6員の飽和ヘテロシクロアルキル環を形成する。本発明のもう1つの態様において、R及びRがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、6員の飽和ヘテロシクロアルキル環を形成する。
【0039】
本発明の1つの態様において、Rは−CH−CH(COH)−NH及び−CH−CH(COH)−NH−C(O)−CHから選択される。
【0040】
本発明の1つの態様において、RはC1−12アルキル、シクロアルキル、−C1−4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−4アルキル−部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、−C1−4アルキル−アリール、ビフェニル、−C1−4アルキル−ビフェニル、−C1−4アルキル−(フェニル)−(チエニル)及び−C(O)O−C1−4アルキルよりなる群から選択され、ここでシクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル又はアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい。
【0041】
本発明のもう1つの態様において、RはC1−12アルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−2アルキル−シクロアルキル、C1−2アルキル−アリール、−C1−2アルキル−ビフェニル、−C1−2アルキル−(フェニル)−(チエニル)及び−C(O)O−C1−4アルキルよりなる群から選択され、ここでシクロアルキル又はアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合によりハロゲン、C1−4アルキル又はフッ化C1−4アルキルから選択される基で置換されていてもよい。
【0042】
本発明のもう1つの態様において、Rはメチル、n−ヘキシル、5−ウンデシル、2−デカヒドロナフチル、シクロプロピル−メチル−、シクロヘキシル−メチル−、t−ブチル−シクロヘキシル−メチル−、シクロヘプチル−メチル−、シクロオクチル−メチル−、シクロドデシル−メチル−、1−アセナフチル、2−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチル)、1−ナフチル−メチル、2−ナフチル−メチル、フェニル−エチル−、4−クロロベンジル−、3−トリフルオロメチル−ベンジル−、4−トリフルオロメチル−ベンジル−、1−ナフチル−メチル−、4−ビフェニル−メチル−、2−(3−チエニル)−ベンジル−及びt−ブトキシ−カルボニル−よりなる群から選択される。
【0043】
本発明のもう1つの態様において、Rはn−ヘキシル、4−t−ブチル−シクロヘキシル−メチル−、シクロヘプチル−メチル−、シクロオクチル−メチル−、2−デカヒドロナフチル、1−アセナフチル、1−ナフチル−メチル、2−ナフチル−メチル−、3−トリフルオロメチル−ベンジル−、4−クロロベンジル−及びt−ブトキシ−カルボニルよりなる群から選択される。
【0044】
好ましくはRは4−t−ブチル−シクロヘキシル−メチル−、シクロオクチル−メチル−、2−ナフチル−メチル−及び3−トリフルオロメチル−ベンジル−よりなる群から選択される。より好ましくはRはシクロオクチル−メチル−である。
【0045】
本発明の1つの態様において、Rはシクロアルキル、−C1−4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−4アルキル−部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、−C1−4アルキル−アリール、ヘテロアリール及び−C1−4アルキル−ヘテロアリールよりなる群から選択される。
【0046】
本発明のもう1つの態様において、Rは−C1−4アルキル−シクロアルキル、−C1−4アルキル−部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−4アルキル−アリール及び−C1−4アルキル−ヘテロアリールよりなる群から選択される。
【0047】
本発明の更にもう1つの態様において、Rはシクロアルキル、−C1−4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−4アルキル−部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール及び−C1−4アルキル−アリールよりなる群から選択される。本発明の更にもう1つの態様において、Rはヘテロアリール及び−C1−4アルキル−ヘテロアリールよりなる群から選択される。
【0048】
本発明の1つの態様において、Rは−A−フェニル又は−A−シクロアルキルから選択され、ここでAは−C1−4アルキル−であり、ここで−C1−4アルキル−は1個〜2個のオキソ基で置換されており、そしてここでフェニル又はシクロアルキルは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい。
【0049】
本発明のもう1つの態様において、Rは−A−フェニル又は−A−シクロアルキルから選択され、ここでAは−C1−4アルキル−であり、ここで−C1−4アルキル−は1個〜2個のオキソ基で置換されており、そしてここでフェニル又はシクロアルキルは場合によりC1−4アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよい。
【0050】
好ましくはAは−C(O)−及び−C(O)−CHCH−C(O)−よりなる群から選択される。好ましくはRは4−メトキシ−シクロヘキシル−カルボニル−及びフェニル−カルボニル−エチル−カルボニル−よりなる群から選択される。
【0051】
本発明の1つの態様において、R及びRはそれぞれ水素である。好ましくはR及びRは一緒になって=O(オキソ)である。
【0052】
本発明の1つの態様において、Rは水素又はC1−4アルキル以外である。本発明の1つの態様において、RはC1−4アルキル又は−C(O)O−C1−4アルキル以外である。本発明のもう1つの態様において、Rはフェニル、ベンジル又はフェニルエチル以外である。本発明のもう1つの態様において、Rはt−ブトキシカルボニル以外である。本発明の更にもう1つの態様において、Rは−A−フェニル又は−A−シクロアルキル以外である。
【0053】
本発明の更なる態様は、本明細書に定義された1個又は複数の変数(すなわちa、R、R、R、R及びR)に対して選択される置換基が独立して、いずれかの個々の置換基又は本明細書に定義された通りの完全なリストから選択される置換基のいずれかのサブセットであるように選択されるものを包含する。
【0054】
本発明のもう1つの態様は、いずれかの単一の化合物又は以下の表1〜2に記載の代表的化合物から選択される化合物のサブセットである。
【0055】
本発明の代表的化合物は以下の表1に記載される。ステレオジェン中心が表中の化合物に存在する場合は、別記されない限り、その化合物は立体配置物の混合物として調製された。ステレオジェン中心が存在する時は、S−及びRの記号は中心の正確な立体配置が決定されなかったことを示すことが意図される。
【0056】
【表1】

【0057】
【表2】

【0058】
本発明の更なる代表的化合物は表2の通りである。
【0059】
【表3】

【0060】
本明細書で使用される「ハロゲン」は塩素、臭素、フッ素及びヨウ素、好ましくは塩素、臭素又はフッ素、より好ましくはフッ素を意味することとする。
【0061】
本明細書で使用される用語「アルキル」は単独で使用されようと又は置換基の一部として使用されようと直鎖及び分枝鎖を包含する。例えばアルキル基はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘプチル、5−ウンデシル、等を包含する。別記されない限り、「C1−4」はアルキルと一緒に使用される時は(C1−4アルキルにおけるように)1〜4個の炭素原子の炭素鎖組成、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルを意味することとする。同様に「C1−12」はアルキルと一緒に使用される時は(C1−12アルキルにおけるように)1〜12個の炭素原子の炭素鎖組成を意味することとする。
【0062】
本明細書で使用される用語「ハロゲン化C1−4アルキル」は別記されない限り、少なくとも1個のハロゲン原子で置換された、好ましくは少なくとも1個のフルオロ原子で置換された、前記に定義の通りのいずれかのC1−4アルキル基を意味することとする。適当な例は、それらに限定はされないが、−CF、−CH−CF、−CF−CF−CF−CF、等を包含する。同様に、用語「フッ化C1−4アルキル」は、少なくとも1個のフルオロ原子、好ましくは1〜3個のフルオロ原子で置換された前記に定義の通りのいずれかのC1−4アルキル基を意味することとする。
【0063】
本明細書で使用される「アルコキシ」は別記されない限り、前記の直鎖又は分枝鎖アルキル基の酸素エーテル基を意味することとする。例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ヘキシルオキシ等。別記されない限り、「C1−4」はアルコキシと一緒に使用される時は(C1−4アルコキシにおけるように)1〜4個の炭素原子の炭素鎖組成、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、等を意味することとする。
【0064】
本明細書で使用される用語「ハロゲン化C1−4アルコキシ」は別記されない限り、少なくとも1個のハロゲン原子で置換された、好ましくは少なくとも1個のフルオロ原子で置換された、前記に定義の通りのいずれかのC1−4アルコキシ基を意味する。適当な例は、それらに限定はされないが、−OCF、−OCH−CF、−OCF−CF−CF−CF、等を包含する。同様に、用語「フッ化C1−4アルコキシ」は少なくとも1個のフルオロ原子、好ましくは1〜3個のフルオロ原子で置換された、前記に定義の通りのいずれかのC1−4アルコキシ基を意味することとする。
【0065】
本明細書で使用される「C1−4アルコキシカルボニル」は式−C(O)−O−C1−4アルキルの基を意味することとする。例えばt−ブトキシカルボニルは式−C(O)−O−C(CHの置換基を意味することとする。
【0066】
本明細書で使用される「アリール」は別記されない限り、フェニル、ナフチル、等、好ましくはフェニル又はナフチル、より好ましくはフェニルのような未置換カルボシクリル芳香族基を表すこととする。
【0067】
本明細書で使用される用語「シクロアルキル」は別記されない限り、いずれかの安定な単環式、二環式、多環式の又は架橋された、飽和環系、好ましくは単環式又は二環式飽和環系を意味することとする。適当な例はそれらに限定はされないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、デカヒドロナフチル、シクロドデシル、等を包含する。
【0068】
本明細書で使用される用語「部分的に不飽和のカルボシクリル」は別記されない限り、その環系が少なくとも1個の不飽和結合を含有する、いずれかの安定な単環式、二環式、多環式又は架橋された環系(好ましくは単環式又は二環式環系)を意味することとする。部分的に不飽和のカルボシクリルは更にベンゾ−縮合そして/又は一部芳香族であってもよい。適当な例はそれらに限定はされないが、1−アセナフテニル、シクロヘキセニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、等を包含する。
【0069】
本明細書で使用される用語「カルボシクリル」は別記されない限り、本明細書で定義された通りのいずれかのシクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル又はアリールを意味することとする。
【0070】
本明細書で使用される「ヘテロアリール」は別記されない限り、場合により、O、N及びSよりなる群から独立して選択される1個又は複数の、好ましくは1〜4個、より好ましくは1〜2個の更なるヘテロ原子を含有してもよい、O、N及びSよりなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有するいずれかの単環式、二環式、架橋された又は多環式芳香族環構造物(好ましくは単環式又は二環式芳香族環構造物)を意味することとする。ヘテロアリール基はその結果物が安定な構造物であるように、環のいずれかのヘテロ原子又は炭素原子に結合することができる。
【0071】
適当なヘテロアリール基の例はそれらに限定はされないが、ピロリル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミヂニル、ピラジニル、ピラニル、フラザニル、インドリジニル、インドリル、イソインドリニル、インダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノオキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、等を包含する。好ましいヘテロアリール基はキナゾリニル、イソキノリニル及びチエニルを包含する。
【0072】
本明細書で使用される用語「ヘテロシクロアルキル」は場合により、O、N及びSよりなる群から独立して選択される1個又は複数の、好ましくは1〜4個、より好ましくは1〜2個の更なるヘテロ原子を含有してもよい、O、N及びSよりなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有するいずれかの単環式、二環式、架橋された又は多環式飽和、部分的に不飽和の又は一部芳香族の環構造物(好ましくは単環式又は二環式環構造物)を意味することとする。ヘテロシクロアルキル基は、その結果物が安定な構造物であるように環のいずれかのヘテロ原子又は炭素原子に結合することができる。
【0073】
適当なヘテロアリール基の例はそれらに限定はされないが、ピロリニル、ピロリジニル、ジオキサラニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ジオキサニル、モルホリニル、ジチアニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、トリチアニル、インドリニル、クロメニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、等を包含する。好ましいヘテロシクロアルキル基はテトラヒドロピラニル、モルホリニル、ピペリジニル及びオキシラニルを包含する。
【0074】
本明細書で使用される用語「ヘテロシクリル」は別記されない限り、本明細書に定義された通りのいずれかのヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルを意味することとする。
【0075】
特定の基(例えばシクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール)が「置換」されている時は、その基は置換基のリストから独立して選択される1個又は複数の置換基、好ましくは1〜5個の置換基、より好ましくは1〜3個の置換基、もっとも好ましくは1〜2個の置換基をもつことができる。
【0076】
置換基に関連して、用語「独立して」は、2個以上のこのような置換基が可能な時に、このような置換基は同一でも相互に異なってもよいことを意味する。
【0077】
より簡潔な説明を与えるために、本明細書で与えられる幾つかの量的表現は用語「約」を伴なって表されない。用語「約」が明白に使用されようとされまいと、本明細書で与えられる各量は実際に与えられる値を表すことを意味し、そしてそれは更に、このような与えられた値の実験的及び/又は測定条件による近似化を包含する、当該技術分野の技術に基づいて当然推定されると考えられる、このような与えられる値に対する近似値を表すことを意味することは理解される。
【0078】
本明細書で使用される用語「離脱基」は別記されない限り、置換又は移動反応中に離脱する、帯電又は非帯電原子又は基を意味することとする。適当な例はそれらに限定はされないが、Br、Cl、I、メシラート、トシラート、等を包含する。
【0079】
本明細書で使用される用語「窒素保護基」は別記されない限り、窒素原子が反応に参加することを妨げるために窒素原子に結合させることができ、そして反応後に容易に取り外すことができる基を意味することとする。適当な窒素保護基はそれらに限定はされないが、カルバメート−式−C(O)O−R(ここでRは例えばメチル、エチル、t−ブチル、ベンジル、フェニルエチル、CH=CH−CH−、等である)の基、アミド−式−C(O)−R’(ここでR’は例えばメチル、フェニル、トリフルオロメチル、等である)の基、N−スルホニル誘導体−式−SO−R”(ここでR”は例えばトリル、フェニル、トリフルオロメチル、2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−イル、2,3,6−トリメチル−4−メトキシベンゼン、等である)の基を包含する。他の適当な窒素保護基はT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1991のようなテキストに見いだすことができる。
【0080】
本開示を通して使用される標準命名法の下では、指定される側鎖の末端部分が最初に記述され、次に結合点に向かって隣接官能基が記述される。従って、例えば、「フェニルC1−6アルキルアミノカルボニルC−Cアルキル−」置換基は、式
【0081】
【化5】

【0082】
の基を表す。
【0083】
式(I)の化合物上の置換基は別記されない限り、以下に示すようにインドリル窒素原子で開始して、核の周囲に時計回りに番号を付けられる。
【0084】
【化6】

【0085】
明細書、特にスキーム及び実施例中に使用される略語は以下の通りである:
BINAP =2,2’−ビス(ジフェニルホスフォノ)−1,1’−ビナフ
チル
BOC又はBoc =tert−ブトキシ−カルボニル−
CBz =ベンジルオキシカルボニル
(C−CH−O−C(O)−)
DCC =N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM =ジクロロメタン
DIPEA又はDIEA=ジイソプロピルエチルアミン
DMF =N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO =ジメチルスルホキシド
EGTA =エチレングリコール−O,O’−ビス(2−アミノエチル)− N,N,N’,N’−四酢酸
EtN =トリエチルアミン
Fmoc =9−フルオレニルメトキシカルボニル
HATU =O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N, N”,N”−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホス フェート
HOBT =1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
KO−t−Bu =カリウムtert−ブトキシド
LAH =リチウムアルミニウム水素化物
LiHMDS =リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
NaHMDS =ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド
NaBH(OAc)=ナトリウムトリアセトキシホウ水素化物
NMP =N−メチル−2−ピロリジノン
Pd(dba) =パラジウムビス(ジベンジリデンアセトン)
Pd(OAc) =パラジウム(II)アセテート
Pd(dba) =トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
P(t−Bu) =トリ−t−ブチルホスフィン
t−BuONa又はNaO−t−Bu
=ナトリウムtert−ブトキシド
TEA =トリエチルアミン
TFA =トリフルオロ酢酸
THF =テトラヒドロフラン
Tris HCl又はTris−Cl
=トリス[ヒドロキシメチル]アミノメチル塩酸
【0086】
本明細書で使用される用語「被験体」は、処置、観察又は実験の対象であった動物、好ましくは哺乳動物、もっとも好ましくはヒトを表わす。
【0087】
本明細書で使用される用語「治療的有効量」は、処置されている疾患又は障害の症状の緩和を包含する、研究者、獣医、医師又は他の臨床家により追求されている組織系、動物又はヒトにおける生物学的又は医学的反応を誘発する有効化合物又は医薬の量を意味する。
【0088】
本明細書で使用される用語「組成物」は、特記された量の特記された成分を含んでなる生成物並びに特記された量の特記された成分の組み合わせ物から直接に又は間接的にもたらされるいずれかの生成物を包含することが意図される。
【0089】
本発明の化合物は本明細書の以下のスキーム及び実施例に更に詳述される方法に従って調製することができる。
【0090】
及びRが一緒になって=Oである式(I)の化合物は、スキーム1に概説される方法に従って調製することができる。
【0091】
【化7】

【0092】
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、QがCl、Br、I、等のような第1の適当な離脱基である式(V)の適当に置換された化合物を、その塩基が約1モル当量以上の量で存在する、NaH、KH、ナトリウムトリメチルシリルアミド、TEA、DIPEA、等のような塩基の存在下で、THF、NMP、DMF、DCM、等のような有機溶媒中で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、そのXがCl、無水物、等のような第2の適当な離脱基であり、そしてそこでPgがt−ブトキシカルボニル(BOC)、CBz、Fmoc、ベンズヒドリル、トリフェニルメチル、4−メトキシベンジル、ベンゾイル、等のような適当な窒素保護基である式(VI)の適当に置換された活性化化合物と反応させると、式(VII)の対応する化合物を生成する。
【0093】
あるいはまた、式(V)の化合物を、HATU、HOBT、DCC、等のようなカップリング剤の存在下で式(VI)の化合物と反応させる。
【0094】
式(VII)の化合物を、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、そのYがCl、Br、I、トシラート、メシラート、等のような第3の離脱基である式(VIII)の適当に置換された化合物と、そこで塩基が約1モル当量以上の量で存在するNaH、KH、ナトリウムトリメチルシリルアミド、NaHMDS、LiHMDS、等のような塩基の存在下で、THF、NMP、DMF、等のような有機溶媒中で反応させると、式(IX)の対応する化合物を生成する。
【0095】
式(IX)の化合物を、Pd(OAc)、Pd(dba)、等のような触媒の存在下で、BINAP、P(tBu)、等のようなホスフィンリガンドの存在下で、NaCO、tBuONa、等のような塩基の存在下で、トルエン、ジオキサン、等のような有機溶媒中で好ましくは約30℃〜約120℃の範囲の高温で反応させると、式(X)の対応する化合物を生成する。
【0096】
式(X)の化合物を、知られた方法で脱保護すると、式(XI)の対応する化合物を生成する。例えばPg保護基がBocである場合は、式(X)の化合物はTFA、HCl、等のような酸と反応させられる。
【0097】
式(XI)の化合物を、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、そのZがCl、Br、I、トシラート、メシラート、等のような第4の適当な離脱基である式(XII)の適当に置換された化合物と、その塩基が約1モル当量以上の量で存在する、TEA、DIPEA、ピリジン、NaCO、KCO、等のような塩基の存在下で、DMF、DMSO、NMP、等のような有機溶媒中で反応させると、式(Ia)の対応する、化合物を生成する。
【0098】
あるいはまた、式(XI)の化合物を、NaBH(OAc)、Na(BH)CN、等のような還元剤の存在下で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、そのZがアルデヒド(−CHO)である式(XII)の適当に置換された化合物と反応させると、式(Ia)の対応する化合物を生成する。
【0099】
あるいはまた更に、式(XI)の化合物を、HATU、DCC、等のようなカップリング剤の存在下で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、そのZが酸(−COH)又は酸塩化物(−C(O)Cl)である式(XII)の適当に置換された化合物と反応させると、式(Ia)の対応する化合物を生成する。
【0100】
及びRがそれぞれ水素である式(I)の化合物はスキーム2に概説の方法に従い、R及びRが一緒になって=Oである式(XI)の対応する化合物から調製することができる。
【0101】
【化8】

【0102】
それに従うと、式(XI)の適当に置換された化合物を、好ましくは約0℃〜約80℃の範囲の温度で、DMF、THF、等のような有機溶媒中で、LAH、LiHMDS、NaHMDS、等のような適当な還元剤と反応させると、式(XIII)の対応する化合物を生成する。
【0103】
次に式(XIII)の化合物を、前記のスキーム1に記載のように、式(XII)の適当に置換された化合物と反応させると、式(Ib)の対応する化合物を生成する。
【0104】
が−CH−CH(OH)−CH−NR又は−CH−CH(OH)−CH−S−CH−CH(COH)−NH−C(O)−CHから選択される式(I)の化合物はスキーム3に概説される方法に従って調製することができる。
【0105】
【化9】

【0106】
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、そのJが適当な窒素保護基のR又はPgである式(XX)の適当に置換された化合物を、NaH、KO−t−Bu、KCO、NaHMDS、LiHMDS、等のような塩基の存在下で、NMP、DMF、THF、等のような有機溶媒中で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、そのWがCl、Br、I、トシラート、メシラート、等のような適当な離脱基である式(XXI)の化合物と反応させると、式(XXII)の対応する化合物を生成する。
【0107】
式(XXII)の化合物を、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトニトリル、THF、等のような有機溶媒中で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、式(XXIII)の適当に置換された化合物と反応させると、式(XXIV)の対応する化合物を生成する。
【0108】
当業者は、式(XXIV)の化合物のJがRである場合は、前記の方法は対応する式(I)の化合物を生成することを認めるであろう。当業者は更に、式(XXIV)の化合物のJがPg(適当な窒素保護基)である場合は、式(XXIV)の化合物は更に脱保護されて、前記のスキーム1に記載のように式(XII)の適当に置換された化合物と反応させると式(I)の対応する化合物を生成することができることを認めるであろう。
【0109】
あるいはまた、式(XXII)の化合物を、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、メタノール、エタノール、NMP、等のようなプロトン溶媒中で、好ましくは約50℃〜約100℃の範囲の温度で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、式(XXV)の適当に置換された化合物と反応させると、式(XXVI)の対応する化合物を生成する。
【0110】
当業者は、式(XXVI)の化合物のJがRである場合は、前記の方法は式(I)の対応する化合物を生成することを認めるであろう。当業者は更に、式(XXVI)の化合物のJがPg(適当な窒素保護基)である場合は、式(XXVI)の化合物を、更に脱水保護し、前記スキーム1に記載のように、式(XII)の適当に置換された化合物と反応させると、式(I)の対応する化合物を生成することを認めるであろう。
【0111】
当業者は、本明細書に記載のいずれかの方法において、2個以上の適当な離脱基が1種又は複数の試薬及び/又は中間体中に存在する場合は、各離脱基は適当な離脱基のリストから独立して選択され、それら自体同一でも又は異なってもよいことを認めるであろう。当業者は更に、反応工程、条件及び/又は中間体に応じて、試薬及び/又は中間体に適当な離脱基のリストは異なってもよく、そして更に、該試薬及び/又は中間体に適当な離脱基の正体(identity)は当業者により容易に決定されるであろうことを認めるであろう。
【0112】
本発明に従う化合物の調製の方法が立体異性体の混合物を与える場合は、これらの異性体は分取クロマトグラフィーのような従来の方法により分離することができる。化合物はラセミ形態で調製するか又は個々のエナンチオマーをエナンチオ特異的合成又は分割のいずれかにより調製することができる。化合物は例えば、(−)−ジ−p−トルオイル−D−酒石酸及び/又は(+)−ジ−p−トルオイル−L−酒石酸のような光学活性酸との塩形成によるジアステレオマー対の形成、次に分別結晶及び遊離塩基の再生のような標準的方法によりそれらの成分のエナンチオマーに分割することができる。化合物はまた、ジアステレオマーエステル又はアミドの形成、次にクロマトグラフィー分離及びキラル補助剤の除去により分割することができる。あるいはまた、化合物はキラルHPLCカラムを使用して分割することができる。
【0113】
本発明の化合物のいずれかの調製法中、関連するいずれかの分子上の感受性又は反応性基を保護することが必要そして/又は望ましいかも知れない。これはProtective Groups in Organic Chemistry,ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973;及び T.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synsthesis,John Wiley & Sons,1991に記載されたような従来の保護基により達成することができる。保護基は当該技術分野から知られた方法を使用して都合のよい次の段階で外すことができる。
【0114】
当業者は更に、本明細書に記載の反応工程が種々の溶媒又は溶媒系中で実施されることができる場合は、該反応工程はまた適当な溶媒又は溶媒系の混合物中で実施することができることを認めるであろう。
【0115】
本発明に従う化合物が少なくとも1個のキラル中心をもつ場合は、それらはそれに応じてエナンチオマーとして存在することができる。化合物が2個以上のキラル中心をもつ場合は、それらは更にジアステレオマーとして存在することができる。すべてのこのような異性体及びそれらの混合物(例えばラセミ体、等)が本発明の範囲内に包含されることが理解される。好ましくは、本発明の化合物がエナンチオマーとして存在する場合は、エナンチオマーは約80%以上のエナンチオマー過剰で、より好ましくは約90%以上のエナンチオマー過剰で、更により好ましくは約95%以上のエナンチオマー過剰で、更により好ましくは約98%以上のエナンチオマー過剰で、最も好ましくは約99%以上のエナンチオマー過剰で存在する。同様に、本発明の化合物がジアステレオマーとして存在する場合は、ジアステレオマーは約80%以上のジアステレオマー過剰で、より好ましくは約90%以上のジアステレオマー過剰で、更により好ましくは約95%以上のジアステレオマー過剰で、更により好ましくは約98%以上のジアステレオマー過剰で、最も好ましくは約99%以上のジアステレオマー過剰で存在する。
【0116】
更に、本発明の化合物の幾つかの結晶形態は多形体として存在することができ、それら自体も本発明内に包含されることが意図される。更に本発明の幾つかの化合物は水(すなわち、水和物)又は一般の有機溶媒と溶媒和を形成することができ、そのような溶媒和もまた本発明の範囲内に包含されることが意図される。
【0117】
本発明は本発明の化合物のプロドラッグをその範囲内に包含する。概括的にこのようなプロドラッグは、要求される化合物にインビボで容易に転化可能な化合物の官能誘導体であろう。従って、本発明の処置法において、用語「投与する方法」は、特に開示された化合物又は、特に開示されてはいないかも知れないが、患者への投与後にインビボで特定の化合物に転化する化合物による、記載される種々の障害の処置を包含することとする。適切なプロドラッグ誘導体の選択及び調製の従来の方法は例えば、”Design of Prodrugs”,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に記載されている。
【0118】
医薬における使用のための本発明の化合物の塩は、無毒の「製薬学的に許容できる塩」を表わす。しかし、他の塩は、本発明に従う化合物又は製薬学的に許容できるそれらの塩の調製において有用であるかも知れない。適当な製薬学的に許容できる化合物の塩は、例えば塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸又はリン酸のような製薬学的に許容できる酸の溶液と化合物の溶液を混合することにより形成することができる酸付加塩を包含する。更に、本発明の化合物が酸性部分を担持する場合は、適当な製薬学的に許容できるそれらの塩はアルカリ金属塩、例えばナトリウム又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム又はマグネシウム塩並びに適当な有機リガンドとともに形成される塩、例えば第四級アンモニウム塩を包含することができる。従って、代表的な製薬学的に許容できる塩は以下:
アセテート、ベンゼンスルホネート、ベンゾエート、ビカルボネート、ビスルフェート、ビタルトレート、ボレート、ブロミド、カルシウムエデテート、カムシラート、カルボネート、クロリド、クラブラネート、シトレート、ジヒドロクロリド、エデテート(edetate)、エジシレート、エストラート、エシラート、フマレート、グルセプテート、グルコネート、グルタメート、グリコリルアルサニレート、ヘキシルレソルシネート、ヒドラバミン、ヒドロブロミド、ヒドロクロリド、ヒドロキシナフトエート、ヨージド、イソチオネート、ラクトテート、ラクトビオネート、ラウレート、マレート、マレエート、マンデレート、メシラート、メチルブロミド、メチルナイトレート、メチルスルフェート、ムケート、ナプシレート、ナイトレート、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、オレエート、パモエート(エンボネート)、パルミテート、パントテネート、ホスフェート/ジホスフェート、ポリガラクツロネート、サリチレート、ステアレート、スルフェート、スブアセテート、スクシネート、タンネート、タルトレート、テオクレート、トシラート、トリエチオヂド及びヴァレレート、を包含する。
【0119】
製薬学的に許容できる塩の調製に使用することができる代表的な酸及び塩基は以下:
酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、(+)−カンファー酸、カンファースルホン酸、(+)−(1S)−カンファー−10−スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルコロン酸、L−グルタミン酸、α−オキソ−グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩化水素酸、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸、ラクトビオニック酸、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロチン酸、蓚酸、パルミトリン酸、パモエ酸、リン酸、L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸及びウンデシレン酸、を包含する酸、並びに
アンモニア、L−アルギニン、ベネサミン、ベンザシン、カルシウムヒドロキシド、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、L−リシン、マグネシウムヒドロキシド、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、ピペラジン、カリウムヒドロキシド、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、第二級アミン、ナトリウムヒドロキシド、トリエタノールアミン、トロメサミン及び水酸化亜鉛、を包含する塩基、を包含する。
【0120】
本発明は更に、製薬学的に許容できる担体とともに1種又は複数の式(I)の化合物を含有する製薬学的組成物を含んでなる。有効成分として、本明細書に記載される1種又は複数の本発明の化合物を含有する製薬学的組成物は、従来の製薬学的配合法に従って、製薬学的担体と1種又は複数の化合物を密接に混合することにより調製することができる。担体は所望の投与経路(例えば、経口、非経口)に応じて広範な形態を採ることができる。従って、懸濁剤、エリキシル及び液剤のような液体経口調製物に適する担体及び添加剤は、水、グリコール、油、アルコール、香り付け剤、保存剤、安定剤、着色剤、等を包含し、散剤、カプセル及び錠剤のような固形経口調製物に適する担体及び添加剤は、デンプン、糖、希釈剤、顆粒化剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等を包含する。固形経口調製物はまた、糖のような物質でコートするか、又は吸収の主要部位を改変するように腸溶コートすることができる。非経口投与のための担体は通常は、滅菌水よりなり、そして溶解度又は保存性を増加するための他の成分を添加することができる。注射用懸濁剤又は液剤はまた、適当な添加剤と一緒に水性担体を利用して調製することができる。
【0121】
本発明の製薬学的組成物を調製するためには、有効成分として本発明の1種又は複数の化合物を従来の製薬学的配合法に従って、製薬学的担体と密接に混合され、その担体は、投与に所望される調製形態、例えば経口又は、筋肉内のような非経口に応じて、広範な形態を採ることができる。経口剤形の組成物を調製する時は、いずれかの通常の製薬学的媒質を使用することができる。従って、例えば懸濁剤、エリキシル及び液剤のような液体経口調製物に適する担体及び添加剤は水、グリコール、油、アルコール、香り付け剤、保存剤、安定剤、着色剤、等を包含し、例えば散剤、カプセル、カプレット、ゲルカプ及び錠剤のような固形経口調製物に適する担体及び添加剤は、デンプン、糖、希釈剤、顆粒化剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等を包含する。それらの投与の容易性のために、錠剤及びカプセルがもっとも有利な経口投与単位剤形を表し、その場合は固形の製薬学的担体が明らかに使用される。所望される場合は錠剤は標準的方法により糖衣又は腸溶コートすることができる。非経口のための担体は、例えば溶解度を補助する又は保存のためのような目的の、他の成分を包含することができるが、通常は、滅菌水を含んでなるであろう。注射用懸濁液もまた、調製することができ、その場合は、適当な液体担体、懸濁剤等を使用することができる。本明細書における製薬学的組成物は投与単位、例えば錠剤、カプセル、散剤、注射、茶サジ、等につき、前記の有効量を送達するのに必要な有効成分量を含有するであろう。本明細書の製薬学的組成物は、単位投与単位、例えば錠剤、カプセル、散剤、注射、座薬、茶サジ、等、当たり約0.1〜500mg、を含有するであろう、そして約0.01〜10.0mg/kg/日、好ましくは0.1〜5.0mg/kg/日、より好ましくは約0.5〜5.0mg/kg/日の用量で投与することができる。しかし、用量は患者の需要、処置されている状態の重篤度及び使用されている化合物に応じて異なることができる。毎日の投与又は周期後投与のいずれかの使用を利用することができる。
【0122】
これらの組成物は好ましくは、経口、非経口、鼻孔内、舌下又は直腸内投与のため、又は吸入又は吹き込みによる投与のための、錠剤、ピル、カプセル、散剤、顆粒、滅菌非経口液剤又は懸濁液、計量エアゾール又は液体スプレー、滴剤、アンプル、自動注入装置又は座薬のような単位剤形にある。あるいはまた、組成物は毎週1回又は毎月1回の投与に適した形態で提供することができ、例えばデカノエート塩のような有効化合物の不溶性塩は筋肉内注射のためのデポー調製物を提供するようにさせることができる。錠剤のような固形組成物を調製するためには、主要な有効成分を製薬学的担体、例えばコーンスターチ、ラクトース、蔗糖、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム又はガムのような従来の打錠成分、及び他の製薬学的希釈剤、例えば水と混合して、本発明の化合物又は製薬学的に許容できるその塩の均一な混合物を含有する固形の調合前組成物を形成する。これらの調合前組成物が均一であると言及される時は、それは、組成物が錠剤、ピル及びカプセルのように等分に有効な剤形に容易に準分割することができるように、有効成分が組成物全体に均一に分散されていることを意味する。次に、この固形の調合前組成物を、0.1〜約500mgの本発明の有効成分を含有する前記のタイプの単位剤形に準分割する。新規組成物の錠剤又はピルはコートするかあるいは、持続作用の利点を与える剤形を提供するように配合することができる。例えば、錠剤又はピルは内部投与成分及び外部投与成分を含んでなることができ、ここで後者は前者上の封入物の形態にある。2成分は胃内部での崩壊に抵抗する役割をもつ腸溶層により分離することができ、内部成分を十二指腸内にそのまま通過させるか又は放出を遅らせる。種々の物質をこのような腸溶層又はコーティングのために使用することができ、このような物質はセラック、セチルアルコール及び酢酸セルロースのような物質を含む多数のポリマー酸を包含する。
【0123】
本発明の新規組成物が経口又は注射による投与のために取り入れることができる液体形態は、水溶液、適当にフレーバーを付けたシロップ、水性又は油性懸濁物及び、綿実油、ゴマ油、ココナツ油又は落花生油のような食用油を含むフレーバー付きエマルション並びにエリキシル及び同様な製薬学的ベヒクルを包含する。水性懸濁液に適当な分散又は懸濁剤はトラガカント、アカシア、アルギネート、デキストラン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニル−ピロリドン又はゼラチンのような合成及び天然ガムを包含する。
【0124】
本発明に記載されたORL−1受容体により媒介される障害を処置する方法はまた、本明細書に定義されたいずれかの化合物及び製薬学的に許容できる担体を含んでなる製薬学的組成物を使用して実施することができる。製薬学的組成物は約0.1mg〜500mg、好ましくは約10〜250mg、より好ましくは約10mg〜100mgの間の化合物を含有することができ、そして選択される投与法に適したいずれかの剤形に構成することができる。担体は、限定はされないが、結合剤、懸濁剤、滑沢剤、フレーバー付与剤、甘味剤、保存剤、染料及びコーティングを包含する、必要なそして不活性な製薬学的賦形剤を包含する。経口投与に適した組成物はピル、錠剤、カプレット、カプセル(それぞれ即時放出、時限放出及び持続放出調合物を包含する)、顆粒及び散剤のような固形形態、並びに液剤、シロップ、エリキシル、エマルション及び懸濁物のような液体形態を包含する。非経口投与に有用な剤形は滅菌溶液、エマルション及び懸濁物を包含する。
【0125】
本発明の化合物は有利には1日量を1回で投与することができるか又は、総1日量を1日に2、3又は4回の分割用量で投与することができる。更に、本発明の化合物は適当な鼻腔内ベヒクルの局所使用により鼻腔内形態で、又は当業者に周知の経皮的皮膚パッチにより投与することができる。経皮送達系の形態で投与するための用量投与はもちろん、投与計画中、間欠的でなく連続的であろう。
【0126】
例えば、錠剤又はカプセルの形態の経口投与のための有効薬剤成分は、エタノール、グリセロール、水等のような経口の、無毒の、製薬学的に許容できる不活性担体と組み合わせることができる。更に、所望される時又は必要な時は、適当な結合剤、滑沢剤、崩壊剤及び着色剤も混合物中に取り入れることができる。適当な結合剤は限定されずに、デンプン、ゼラチン、ブドウ糖又はベータ−ラクトースのような天然の糖、コーン甘味剤、アカシア、トラガカント又はオレイン酸ナトリウムのような天然及び合成ガム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等を包含する。崩壊剤は、限定せずに、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム等を包含する。
【0127】
液体剤形は適当にフレーバーを付けた懸濁剤又は、合成及び天然ガム、例えばトラガカント、アカシア、メチルセルロース等のような分散剤を包含する。非経口投与のためには、滅菌懸濁物及び液剤が望ましい。静脈内投与が望まれる時は、一般に適当な保存剤を含有する等張調製物が使用される。
【0128】
本発明の化合物はまた、小型単層ベシクル、大型単層ベシクル及び多層ベシクルのようなリポソーム送達系の形態で投与することができる。リポソームはコレステロール、ステアリルアミン又はホスファチジルコリンのような種々のリン脂質から形成することができる。
【0129】
本発明の化合物はまた、化合物分子が結合されている個々の担体としてのモノクローナル抗体の使用により送達することができる。本発明の化合物はまた、標識化可能な薬剤の担体として可溶性ポリマーと結合させることもできる。このようなポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシ−エチルアスパルトアミドフェノール又は、パルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリシンを包含することができる。更に本発明の化合物は薬剤の制御放出を達成するのに有用な生分解ポリマーのクラス、例えばポリ乳酸、ポリエプシロオンカプロラクトン、多価酪酸、ポリオルソエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート及び、ヒドロゲルの架橋又は両親媒性ブロックコポリマーに結合することができる。
【0130】
本発明の化合物はいずれかの前記の組成物中でそして、ORL−1受容体により媒介される障害の処置が要求される時はいつでも、当該技術分野で確立された投与計画に従って投与することができる。
【0131】
製品の1日用量は1日に成人一人当たり0.01〜500mgの広範に異なることができる。処置されている患者に対する用量の、症状の調整のための経口投与のための組成物は、好ましくは0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、150、200、250及び500ミリグラムの有効成分を含有する錠剤の形態で提供される。薬剤の有効量は通常、1日に体重1kg当たり約0.01mg/kg〜約300mg/kgの投与レベルで供給される。好ましくはその範囲は約0.01〜約10.0mg/kg体重/日、より好ましくは約0.1〜約5.0mg/kg体重/日、更により好ましくは、約0.5〜約5.0mg/kg体重/日である。化合物は1日1〜4回の計画で投与することができる。
【0132】
投与される最適用量は当業者により容易に決定することができ、使用される特定の化合物、投与法、調製物の強度、投与法及び疾患状態の進行とともに異なるであろう。更に、患者の年齢、体重、食餌及び投与時間を包含する、処置されている特定の患者に関わる因子が用量調節の必要をもたらすであろう。
【0133】
以下の実施例は本発明の理解を補助するために示され、以後に続く請求項に示される本発明をどんな方法においても限定することは意図されず、またそう考えてはならない。
【0134】
以下の実施例において、幾つかの合成生成物を残渣として単離されたものとしてリストに記載する。用語「残渣(residue)」は、生成物が単離された物理的状態を限定するものではなく、例えば固体、油、発泡体、ガム、シロップ、等を包含することができることは、当業者により理解されるであろう。
【実施例1】
【0135】
4−(2−ブロモ−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0136】
【化10】

【0137】
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル(10.0g、43.61ミリモル)を無水塩化メチレン(62mL)及び無水ピリジン(9.0mL)中に溶解した。次に反応混合物に塩化チオニル(6.23g、52.34ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に反応混合物に窒素雰囲気下で2−ブロモ−アニリン(8.25g、47.98ミリモル)、無水トリエチルアミン(15.45g、0.152モル)、無水塩化メチレン(76mL)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.53g、4.36ミリモル)を連続的に添加し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。次に反応混合物を2NのHCl水溶液及びtert−ブチルメチルエーテルで分配した。有機層を2NのHCl水溶液、NaHCO水溶液、生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油を酢酸エチルから再結晶させると、固体として主題化合物を生成した。
【0138】
H NMR(300MHz,DMSO)δ9.45(1H,s),7.65(1H,m),7.54(1H,m),7.35(1H,m),7.15(1H,m),3.99(2H,m),2.86−2.76(2H,m),2.70−2.58(1H,m),1.83(2H,m),1.58−1.41(2H,m),1.42(9H,s)
MS(ES)m/z407.0(MNa)
【実施例2】
【0139】
−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0140】
【化11】

【0141】
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル(2.9g、12.68ミリモル)を無水塩化メチレン(19mL)及び無水ピリジン(2.61mL)中に溶解した。次に反応混合物に塩化チオニル(1.81g、15.22ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に反応混合物に、窒素雰囲気下で2−ブロモ−5−メトキシ−フェニルアミン(2.82g、13.95ミリモル)、無水トリエチルアミン(4.49g、44.40モル)、無水塩化メチレン(23mL)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.15g、1.26ミリモル)を連続的に添加し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。次に反応混合物を2NのHCl水溶液及びtert−ブチルメチルエーテルで分配した。有機層を2NのHCl水溶液、NaHCO水溶液、生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、固体として主題化合物を生成した。
【0142】
H NMR(300MHz,CDCl)δ8.09(1H,bs),7.71(1H,bs),7.39(1H,d,J=8.9Hz),6.59−6.55(1H,m),4.19−4.11(2H,m),3.80(3H,s),2.86−2.78(2H,m),2.50−2.42(1H,m),1.98−1.94(2H,m),1.81−1.68(2H,m),1.47(9H,s)
MS(ES)m/z435.1(M+H)
【実施例3】
【0143】
4−(5−ベンジルオキシ−2−ブロモ−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0144】
【化12】

【0145】
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル(2.25g、9.80ミリモル)を無水塩化メチレン(18mL)及び無水ピリジン(2.02mL)中に溶解した。次に反応混合物に塩化チオニル(1.40g、11.76ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に反応混合物に窒素雰囲気下で5−ベンジルオキシ−2−ブロモ−フェニルアミン(3.0g、10.78ミリモル)、無水トリエチルアミン(3.50g、34.32モル)、無水塩化メチレン(20mL)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.12g、0.98ミリモル)を連続的に添加し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。次に反応混合物を2NのHCl水溶液及びtert−ブチルメチルエーテルで分配した。有機層を2NのHCl水溶液、NaHCO水溶液、生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶すると、固体として主題化合物を生成した。
【0146】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.66(1H,bs),7.50−7.32(5H,m),7.21(1H,bs),6.75−6.71(1H,m),5.15(2H,s),4.20(2H,bs),2.82−2.71(2H,m),2.37−2.32(1H,m),1.87−1.80(2H,m),1.78−1.70(2H,m),1.47(9H,s)
MS(ES)m/z513.1(M+H)
【実施例4】
【0147】
4−(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0148】
【化13】

【0149】
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル(2.97g、13ミリモル)を無水塩化メチレン(25mL)及び無水ピリジン(2.7mL)中に溶解した。次に反応混合物に塩化チオニル(1.86g、15.6ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に反応混合物に窒素雰囲気下で2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニルアミン(3.0g、14ミリモル)、無水トリエチルアミン(4.6g、45.5モル)、無水塩化メチレン(20mL)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.16g、1.3ミリモル)を連続的に添加し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。次に反応混合物を2NのHCl水溶液及びtert−ブチルメチルエーテルで分配した。有機層を2NのHCl水溶液、NaHCO水溶液、生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶すると、固体として主題化合物を生成した。
【0150】
H NMR(300MHz,CDCl)δ8.2(1H,d),7.6(1H,bs),7.39(1H,bs),7.26(1H,m),4.2(2H,bs),2.85(3H,m),2.4(1H,m),1.9(2H,d),1.75(2H,m),1.47(9H,s),1.2(6H,m)
MS(ES)m/z447.1(MNa)。
【実施例5】
【0151】
4−(2−ブロモ−3−メチル−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0152】
【化14】

【0153】
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル(5.0g、21.80ミリモル)を無水塩化メチレン(32mL)及び無水ピリジン(4.50mL)中に溶解した。次に反応混合物に塩化チオニル(3.11g、26.17ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に反応混合物に窒素雰囲気下で2−ブロモ−3−メチル−フェニルアミン(J.Org.Chem.1998,53,1170−1176中に記載のような)(4.46g、23.99ミリモル)、無水トリエチルアミン(7.72g、76.33モル)、無水塩化メチレン(40mL)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.26g、2.18ミリモル)を連続的に添加し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。次に反応混合物を2NのHCl水溶液及びtert−ブチルメチルエーテルで分配した。有機層を2NのHCl水溶液、NaHCO水溶液、生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、固体として主題化合物を生成した。
【0154】
H NMR(300MHz,CDCl)δ8.16(1H,d,J=8.2Hz),7.82(1H,bs),7.23−7.18(1H,m),7.02−6.99(1H,m),4.19−4.11(2H,m),2.86−2.78(2H,m),2.51−2.44(1H,m),2.42(3H,s),2.04−1.96(2H,m),1.78−1.69(2H,m),1.47(9H,s)
MS(ES)m/z419.0(M+H)
【実施例6】
【0155】
4−(2−ブロモ−4−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0156】
【化15】

【0157】
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル(4.90g、21.00ミリモル)を無水塩化メチレン(30mL)及び無水ピリジン(4.30mL)中に溶解した。次に反応混合物に塩化チオニル(3.00g、25.20ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に反応混合物に窒素雰囲気下で2−ブロモ−4−トリフルオロメチル−フェニルアミン(5.60g、23.50ミリモル)、無水トリエチルアミン(7.43g、73.5モル)、無水塩化メチレン(38mL)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.26g、2.18ミリモル)を連続的に添加し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。次に反応混合物を2NのHCl水溶液及びtert−ブチルメチルエーテルで分配した。有機層を2NのHCl水溶液、NaHCO水溶液、生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、油として主題化合物を生成した。
【0158】
H NMR(300MHz,CDCl)δ8.5(1H,d,J=9Hz),7.6(1H,bs),7.5(1H,d,J=7.0Hz),7.3(1H,d,J=8Hz),4.18(2H,m),2.8(2H,m),1.9(2H,d),1.8(2H,m),1.47(9H,s)
MS(ES)m/z475.0(MNa)
【実施例7】
【0159】
4−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0160】
【化16】

【0161】
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル(16.5g、72.00ミリモル)を無水塩化メチレン(100mL)及び無水ピリジン(15mL)中に溶解した。次に反応混合物に塩化チオニル(10.28g、86.40ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に反応混合物に窒素雰囲気下で2−ブロモ−4−フルオロ−フェニルアミン(15.0g、79.00ミリモル)、無水トリエチルアミン(25.50g、252.0ミリモル)、無水塩化メチレン(120mL)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.87g、7.20ミリモル)を連続的に添加し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。次に反応混合物を2NのHCl水溶液及びtert−ブチルメチルエーテルで分配した。有機層を2NのHCl水溶液、NaHCO水溶液、生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると固体として主題化合物を生成した。
【0162】
H NMR(300MHz,CDCl)δ8.3(1H,m),7.5(1H,bs),7.3(1H,dd),7.09(1H,m),4.19−4.15(2H,m),2.85−2.79(3H,m),1.98(2H,m),1.79−1.66(2H,m),1.47(9H,s)
MS(ES)m/z425.0(MNa)
【実施例8】
【0163】
4−[ベンジル−(2−ブロモ−フェニル)−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0164】
【化17】

【0165】
4−(2−ブロモ−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸−tert−ブチルエステル(0.50g、1.30ミリモル)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)中に溶解した。次に反応混合物に0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60%、63.6mg,1.59ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次に反応混合物に0℃で臭化ベンジル(0.267g、1.56ミリモル)を添加した。次に反応混合物を0℃で1時間、そして次に室温で窒素下で1日間撹拌した。次に反応混合物を過剰の氷水中に添加し、ガムが形成した。ガムを吸引濾取し、水で洗浄し、乾燥すると粗固体を生成した。粗固体をフラッシュクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると固体として主題化合物を生成した。
【0166】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.74−7.67(1H,m),7.32−7.13(7H,m),6.78−6.73(1H,m),5.62(1H,d,J=14.3Hz),4.15−4.04(2H,m),3.97(1H,d,J=14.3Hz),2.50−2.26(2H,m),2.11−2.02(1H,m),1.92−1.45(4H,m),1.42(9H,s)
MS(ES)m/z497.2(M+H)
【実施例9】
【0167】
4−[(2−ブロモ−フェニル)−メチル−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0168】
【化18】

【0169】
4−(2−ブロモ−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸−tert−ブチルエステル(0.50g、1.30ミリモル)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)中に溶解した。次に反応混合物に0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60%、62.6mg,1.56ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次に反応混合物に0℃でヨウ化メチル(0.241g、1.70ミリモル)を添加した。次に反応混合物を0℃で1時間、次に室温で窒素下で3時間撹拌した。次に反応混合物を過剰の氷水中に添加し、ガムが形成した。ガムを吸引濾取し、水で洗浄し、乾燥すると粗固体を生成した。粗固体をフラッシュクロマトグラフィー(25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると固体として主題化合物を生成した。
【0170】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.73−7.70(1H,m),7.43−7.38(1H,m),7.30−7.25(2H,m),4.28−4.04(2H,m),3.18(3H,s),2.55−2.38(2H,m),2.13−2.03(1H,m),1.85−1.45(4H,m),1.42(9H,s)
MS(ES)m/z419.0(MNa)
【実施例10】
【0171】
4−{(2−ブロモ−フェニル)−[2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−カルバモイル}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0172】
【化19】

【0173】
4−(2−ブロモ−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸−tert−ブチルエステル(1.0g、2.60ミリモル)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中に溶解した。次に反応混合物に0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60%、127.3mg,3.18ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次に反応混合物に0℃で2−(2−ブロモ−エトキシ)−テトラヒドロ−ピラン(0.6g、2.86ミリモル)を添加した。次に反応混合物を0℃で1時間、次に室温で窒素下で18時間撹拌した。次に反応混合物を氷水及び塩化メチレンで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空除去すると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製するとガムとして主題化合物を生成した。
【0174】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.71−7.68(1H,m),7.42−7.35(2H,m),7.29−7.23(1H,m),4.61−4.22(2H,m),4.13−3.92(3H,m),3.82−3.69(2H,m),3.56−3.18(2H,m),2.55−2.37(2H,m),2.12−2.02(1H,m),1.85−1.45(10H,m),1.42(9H,s)
MS(ES)m/z534.2(MNa)
【実施例11】
【0175】
4−[(2−ブロモ−フェニル)−シクロヘキシルメチル−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0176】
【化20】

【0177】
4−(2−ブロモ−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸−tert−ブチルエステル(1.0g、2.60ミリモル)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中に溶解した。次に反応混合物に0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60%、127.3mg,3.18ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次に反応混合物に0℃でブロモメチル−シクロヘキサン(0.55g、3.13ミリモル)を添加した。次に反応混合物を0℃で1時間、次に室温で窒素下で18時間撹拌した。次に反応混合物を過剰の氷水中に添加すると固体が沈殿した。固体を吸引濾取し、水で洗浄し、乾燥すると粗固体を生成した。粗固体をフラッシュクロマトグラフィー(25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると固体として主題化合物を生成した。
【0178】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.74−7.70(1H,m),7.43−7.37(1H,m),7.30−7.22(2H,m),4.10−4.0(3H,m),2.91−2.84(1H,m),2.55−2.30(2H,m),2.04−1.98(1H,m),1.82−1.44(9H,m),1.42(9H,s),1.2−0.96(6H,m)
MS(ES)m/z503.2(MNa)
【実施例12】
【0179】
4−[(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−エチル−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0180】
【化21】

【0181】
4−(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸−tert−ブチルエステル(0.5g、1.21ミリモル)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)中に溶解した。次に反応混合物に0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60%、60.0mg、1.45ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次に反応混合物に0℃でヨウ化エチル(0.226g、1.45ミリモル)を添加した。次に反応混合物を0℃で1時間、次に室温で窒素下で18時間撹拌した。次に反応混合物を過剰の氷水中に添加すると固体が沈殿した。固体を吸引濾取し、水で洗浄し、乾燥すると粗固体を生成した。粗固体をフラッシュクロマトグラフィー(25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると固体として主題化合物を生成した。
【0182】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.59(1H,d,J=8.8Hz),6.86−6.82(1H,m),6.76(1H,d,J=2.95Hz),4.07−3.98(3H,m),3.82(3H,s),3.39−3.32(1H,m),2.50−2.30(2H,m),2.09−2.04(1H,m),1.81−1.46(4H,m),1.42(9H,s)
MS(ES)m/z465.1(MNa)
【実施例13】
【0183】
4−[(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニル)−シクロオプロピルメチル−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0184】
【化22】

【0185】
前記の実施例12に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0186】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.57(1H,d,J=8.8Hz),6.88−6.82(2H,m),4.07−3.98(2H,m),3.94−3.87(1H,m),3.82(3H,s),3.16−3.09(1H,m),2.50−2.30(2H,m),2.11−2.08(1H,m),1.82−1.45(4H,m),1.42(9H,s),0.97−0.92(1H,m),0.45−0.39(2H,m),0.12−0.06(2H,m)
MS(ES)m/z491.0(MNa)
【実施例14】
【0187】
4−[(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニル)−プロピル−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0188】
【化23】

【0189】
前記の実施例12に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0190】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.55(1H,d,J=1.90Hz),7.23−7.20(1H,m),7.11(1H,d,J=8.02Hz),4.03−3.93(3H,m),3.16−3.09(1H,m),3.06−2.92(1H,m),2.50−2.30(2H,m),2.08−2.01(1H,m),1.81−1.44(6H,m),1.42(9H,s),1.28(6H,d,J=6.92Hz),0.90−0.85(3H,m)
MS(ES)m/z491.2(MNa)
【実施例15】
【0191】
4−[(2−ブロモ−3−メチル−フェニル)−メチル−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0192】
【化24】

【0193】
前記の実施例12に概説の方法に従って主題化合物を調製すると発泡体を生成した。
【0194】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.29−7.27(1H,m),7.11−7.08(2H,m),4.03−3.93(2H,m),3.17(3H,s),2.49(3H,s),2.49−2.30(2H,m),2.10−2.04(1H,m),1.82−1.45(4H,m),1.42(9H,s)
MS(ES)m/z435.1(MNa)
【実施例16】
【0195】
4−[(2−ブロモ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0196】
【化25】

【0197】
前記の実施例12に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0198】
H NMR(300MHz,CDCl)δ8.01(1H,m),7.7(2H,d),7.4(1H,d),4.04(2H,m),3.19(3H,s),2.49(3H,m),2.15(2H,m),1.7−1.65(2H,m),1.43(9H,s)
MS(ES)m/z489.0(MNa)
【実施例17】
【0199】
4−[(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−メチル−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0200】
【化26】

【0201】
前記の実施例12に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0202】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.47(1H,d),7.29(1H,m),7.15(1H,m),4.04(2H,m),3.16(3H,s),2.49(2H,m),2.05(1H,m),1.82−1.65(4H,m),1.43(9H,s)
MS(ES)m/z437.0(MNa)
【実施例18】
【0203】
4−[(2−ブロモ−4−イソプロピル−フェニル)−メチル−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0204】
【化27】

【0205】
前記の実施例12に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0206】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.54(1H,m),7.28−7.18(2H,m),4.03(2H,m),3.16(3H,s),2.97−2.94(1H,m),2.49−2.30(2H,m),2.13(1H,m),1.83−1.45(4H,m),1.42(9H,s),1.29−1.27(6H,d)
MS(ES)m/z461.0(MNa)
【実施例19】
【0207】
4−[(2−ブロモ−フェニル)−メトキシカルボニルメチル−カルバモイル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0208】
【化28】

【0209】
前記の実施例12に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0210】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.72−7.63(2H,m),7.41−7.38(1H,m),7.30−7.24(1H,m),4.98(1H,d),4.09−3.92(2H,m),3.72(3H,s),3.58(1H,d),2.55−2.38(2H,m),2.20−2.11(1H,m),1.78−1.56(4H,m),1.42(9H,s)
MS(ES)m/z477.1(MNa)
【実施例20】
【0211】
1−(メトキシカルボニル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−−ピペリジン]−2−オン
【0212】
【化29】

【0213】
Org.Prep.Proced.Int.(1995),27(6),691−694に記載の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0214】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.46−7.41(1H,m),7.29−7.25(1H,m),7.11−7.06(1H,m),6.74−6.71(1H,m),4.47(2H,s),3.75(3H,s),3.44−3.36(2H,m),3.12−3.05(2H,m),2.11(1H,bs),1.94−1.76(4H,m)
MS(ES)m/z275.0(M+H)
【実施例21】
【0215】
1−((テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ−エチル)−5−tert−ブトキシカルボニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#47)
【0216】
【化30】

【0217】
Pd(dba)(0.068g、0.109ミリモル)、rac−BINAP(0.078g、0.085mml)及びナトリウムtert−ブトキシド(0.22g、2.28ミリモル)を圧力フラスコ中に合わせた。次に反応混合物に無水1,4−ジオキサン(3mL)を窒素下で添加し、生成される混合物を1分間撹拌した。次に反応混合物に窒素下で4−{(2−ブロモ−フェニル)−[2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−カルバモイル}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.78g、1.52ミリモル)の溶液(9mLの無水1,4−ジオキサン中)を添加した。圧力フラスコをシールし、高真空下で脱気し、窒素下に置いた。反応混合物を110℃で6時間撹拌し、次に0.5Mのクエン酸水溶液、水及び塩化メチレン水溶液で分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると固体を生成した。固体をフラッシュクロマトグラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると発泡体として主題化合物を生成した。
【0218】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.28−7.24(2H,m),7.06−7.01(2H,m),4.61−4.59(1H,m),3.99−3.62(9H,m),3.46−3.41(1H,m),1.85−1.39(19H,m)
MS(ES)m/z453.3(MNa)
【実施例22】
【0219】
1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−tert−ブトキシ−カルボニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#48)
【0220】
【化31】

【0221】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると発泡体を生成した。
【0222】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.29−7.26(2H,m),7.25−7.15(3H,m),7.04−6.99(1H,m),6.86−6.82(2H,m),6.77−6.75(1H,m),4.84(2H,s),3.93−3.82(4H,m),3.77(3H,s),1.90−1.79(4H,m),1.51(9H,s)
MS(ES)m/z445.1(MNa)
【実施例23】
【0223】
1−(シクロヘキシル−メチル)−5−tert−ブトキシカルボニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#51)
【0224】
【化32】

【0225】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると発泡体を生成した。
【0226】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.30−7.24(2H,m),7.07−7.02(1H,m),6.86(1H,d,J=7.7Hz),3.91−3.79(4H,m),3.52(2H,d,J=7.4Hz),1.85−1.62(5H,m),1.50(9H,s),1.47−1.01(10H,m)
MS(ES)m/z421.0(MNa)
【実施例24】
【0227】
1−エチル−5−tert−ブトキシカルボニル−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#38)
【0228】
【化33】

【0229】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0230】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.20(1H,d,J=8.2Hz),6.54(1H,dd,J=2.3および8.2Hz),6.46(1H,d,J=2.3Hz),3.91−3.83(5H,m),3.81−3.68(4H,m),1.86−1.65(4H,m),1.50(9H,s),1.28−1.22(3H,m)
MS(ES)m/z383.2(MNa)
【実施例25】
【0231】
1−(シクロプロピル−メチル)−5−tert−ブトキシカルボニル−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#54)
【0232】
【化34】

【0233】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると発泡体を生成した。
【0234】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.20(1H,d,J=8.0Hz),6.57−6.52(2H,m),3.91−3.81(5H,m),3.74−3.69(2H,m),3.56(2H,d,J=6.8Hz),1.87−1.70(4H,m),1.50(9H,s),1.17−1.13(1H,m),0.54−0.48(2H,m),0.39−0.34(2H,m)
MS(ES)m/z409.1(MNa)
【実施例26】
【0235】
1−メチル−5−tert−ブトキシカルボニル−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#34)
【0236】
【化35】

【0237】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0238】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.20(1H,d,J=8.2Hz),6.55(1H,dd,J=2.3および8.2Hz),6.44(1H,d,J=2.3Hz),3.92−3.83(5H,m),3.73−3.68(2H,m),3.18(3H,s),1.87−1.69(4H,m),1.50(9H,s)
MS(ES)m/z369.1(MNa)
【実施例27】
【0239】
1−エチル−5−tert−ブトキシカルボニル−9−イソプロピル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#33)
【0240】
【化36】

【0241】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0242】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.14−7.11(2H,m),6.79(1H,d,J=7.9Hz),3.86−3.82(4H,m),3.67−3.62(2H,m),2.92−2.87(1H,m),1.84−1.65(6H,m),1.51(9H,s),1.25(6H,d,J=6.9Hz),0.96−0.91(3H,m)
MS(ES)m/z409.1(MNa)
【実施例28】
【0243】
1−メチル−5−tert−ブトキシカルボニル−9−メチル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#56)
【0244】
【化37】

【0245】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0246】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.10−7.08(2H,m),6.76−6.73(1H,m),3.89−3.78(4H,m),3.18(3H,s),2.35(3H,s),1.85−1.73(4H,m),1.50(9H,s)
MS(ES)m/z353.0(MNa)
【実施例29】
【0247】
1−メチル−5−tert−ブトキシカルボニル−9−イソプロピル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#6)
【0248】
【化38】

【0249】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0250】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.17−7.14(2H,m),6.79−6.76(1H,m),3.86−3.82(4H,m),3.18(3H,s),2.92−2.88(1H,m),1.85−1.76(4H,m),1.51(9H,s),1.25(6H,d,J=6.9Hz)
MS(ES)m/z381.0(MNa)
【実施例30】
【0251】
1−メチル−5−tert−ブトキシカルボニル−9−フルオロ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#10)
【0252】
【化39】

【0253】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0254】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.05−6.96(2H,m),6.79−6.75(1H,m),3.89−3.78(4H,m),3.19(3H,s),1.85−1.71(4H,m),1.50(9H,s)
MS(ES)m/z357.1(MNa)
【実施例31】
【0255】
1−メチル−5−tert−ブトキシカルボニル−9−トリフルオロメチル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#14)
【0256】
【化40】

【0257】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0258】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.60−7.56(2H,m),7.48(1H,s),6.92−6.89(1H,m),3.89−3.78(4H,m),3.20(3H,s),1.85−1.76(4H,m),1.50(9H,s)
MS(ES)m/z407.0(MNa)
【実施例32】
【0259】
1−(メチルカルボニルオキシ−エチル)−5−tert−ブトキシカルボニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#53)
【0260】
【化41】

【0261】
1−(テトラヒドロピラン−2−イル−オキシ−エチル)−5−tert−ブトキシカルボニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.021g,0.05ミリモル)をメタノール(2mL)に溶解した。次に反応混合物に室温で1.0NのHCl水溶液(80μL)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。次に反応混合物をNaCO水溶液及び酢酸エチルで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると固体を生成した。次に固体を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解した。次に反応混合物に0℃でトリエチルアミン(0.12g、0.12ミリモル)及び酢酸無水物(0.02g、0.2ミリモル)を窒素下で添加し、反応混合物を0℃で30分間、そして室温で18時間撹拌した。次に反応混合物をNaCO水溶液及びジクロロメタンで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、溶媒を真空蒸発させるとガムとして主題化合物を生成した。
【0262】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.30−7.25(2H,m),7.09−7.04(1H,m),6.94−6.91(1H,m),4.34−4.30(2H,m),3.98−3.94(2H,m),3.90−3.80(4H,m),1.96(3H,s),1.85−1.79(4H,m),1.50(9H,s)
MS(ES)m/z411.1(MNa)
【実施例33】
【0263】
1−メチル−5−tert−ブトキシカルボニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#50)
【0264】
【化42】

【0265】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製するとガムを生成した。
【0266】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.32−7.26(2H,m),7.09−7.04(1H,m),6.87−6.84(1H,m),3.91−3.70(4H,m),3.21(3H,s),1.86−1.70(4H,m),1.50(9H,s)
MS(ES)m/z339.1((MNa)
【実施例34】
【0267】
1−ベンジル−5−tert−ブトキシカルボニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#49)
【0268】
【化43】

【0269】
前記実施例21に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0270】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.34−7.24(6H,m),7.19−7.14(1H,m),7.05−7.00(1H,m),6.74(1H,d,J=7.6Hz),4.90(2H,s),3.93−3.72(4H,m),1.92−1.71(4H,m),1.51(9H,s)
MS(ES)m/z415.1(MNa)
【実施例35】
【0271】
1−エチル−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン
【0272】
【化44】

【0273】
1−エチル−10−メトキシ−5−tert−ブトキシカルボニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.18g、0.5ミリモル)を無水ジクロロメタン(15mL)中に溶解した。次に反応混合物に0℃で30%トリフルオロ酢酸の溶液(5mLのジクロロメタン中)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をジクロロメタン(15mL)に溶解した。次に反応混合物にMP−カーボネート(Argonautから、容量(capacity)〜3ミリモル/g)(0.5g)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に反応混合物を濾過し、樹脂をジクロロメタンで洗浄し、溶媒を真空蒸発させると発泡体として主題化合物を生成した。
【0274】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.23(1H,d,J=8.2Hz),6.60(1H,dd,J=2.2および8.2Hz),6.45(1H,d,J=2.2Hz),3.96−3.87(2H,m),3.83(3H,s),3.75−3.68(2H,m),3.39−3.34(2H,m),2.44−2.34(2H,m),1.87−1.78(3H,m),1.28−1.23(3H,m)
MS(ES)m/z261.1(M+H)
【実施例36】
【0275】
1−(メチルカルボニルオキシ−エチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン
【0276】
【化45】

【0277】
前記実施例35に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0278】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.42−7.39(1H,m),7.30−7.25(1H,m),7.10−7.05(1H,m),6.93−6.91(1H,m),4.34−4.30(2H,m),3.98−3.94(2H,m),3.52−3.44(2H,m),3.17−3.09(2H,m),2.45(3H,bs),1.96(3H,s),1.91−1.81(2H,m)
MS(ES)m/z289.0(M+H)
【実施例37】
【0279】
1−(4−メトキシ−ベンジル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン
【0280】
【化46】

【0281】
前記実施例35に概説の方法に従って主題化合物を調製すると発泡体を生成した。
【0282】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.38−7.36(1H,m),7.21−7.18(3H,m),7.17−7.06(1H,m),6.86−6.82(2H,m),6.78−6.76(1H,m),5.29(1H,bs),4.83(2H,s),3.79−3.71(5H,m),3.32−3.26(2H,m),2.26−2.16(2H,m),1.93−1.88(2H,m)
MS(ES)m/z323.2(M+H)
【実施例38】
【0283】
1−(シクロプロピル−メチル)−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン
【0284】
【化47】

【0285】
前記実施例35に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0286】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.22(1H,d,J=8.2Hz),6.61(1H,dd,J=2.2および8.2Hz),6.52(1H,d,J=2.2Hz),4.73(1H,bs),3.95−3.86(3H,m),3.83(3H,s),3.55(2H,d,J=6.9Hz),3.41−3.38(2H,m),2.41−2.33(2H,m),1.89−1.86(2H,m),0.55−0.50(2H,m),0.38−0.34(2H,m)
MS(ES)m/z287.1(M+H)
【実施例39】
【0287】
1−メチル−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン
【0288】
【化48】

【0289】
前記実施例35に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0290】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.33(1H,d,J=8.2Hz),6.56(1H,dd,J=2.2および8.2Hz),6.44(1H,d,J=2.2Hz),3.83(3H,s),3.40−3.32(2H,m),3.18(3H,s),3.11−3.02(2H,m),1.89−1.81(3H,m),1.71−1.67(2H,m)
MS(ES)m/z247.1(M+H)
【実施例40】
【0291】
1−エチル−9−イソプロピル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン
【0292】
【化49】

【0293】
前記実施例35に概説の方法に従って主題化合物を調製すると発泡体を生成した。
【0294】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.20(1H,bs),7.16−7.13(2H,m),6.79(1H,d,J=8.0Hz),3.94−3.85(2H,m),3.66−3.62(2H,m),3.38−3.34(2H,m),2.95−2.86(1H,m),2.43−2.32(2H,m),1.88−1.83(2H,m),1.76−1.64(2H,m),1.25(6H,d,J=6.9Hz),0.97−0.92(3H,m)
MS(ES)m/z287.2(M+H)
【実施例41】
【0295】
1−メチル−9−メチル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン
【0296】
【化50】

【0297】
前記実施例35に概説の方法に従って主題化合物を調製すると発泡体を生成した。
【0298】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.13−7.10(2H,m),6.76−6.74(1H,m),3.96−3.89(2H,m),3.41−3.37(2H,m),3.18(3H,s),2.46−2.35(5H,m),1.89−1.84(2H,m)
MS(ES)m/z231.1(M+H)
【実施例42】
【0299】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#1)
【0300】
【化51】

【0301】
1−ブロモメチル−シクロオクタン(0.026g、0.216ミリモル)及び1−(メチルカルボニルオキシ−エチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.029g、0.105ミリモル)をアセトニトリル(1.5mL)中に溶解した。炭酸カリウム(0.044g、0.316ミリモル)及び触媒量のヨウ化カリウムを添加し、反応混合物を45℃で窒素雰囲気下で18時間撹拌した。次に反応混合物を水及び酢酸エチルで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(3%メタノール/ジクロロメタン)により精製すると主題化合物を油として生成した。
【0302】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.46(1H,d,J=7.0Hz),7.27−7.22(1H,m),7.09−7.04(1H,m),6.72(1H,d,J=7.7Hz),4.46(2H,s),3.76(3H,s),2.05−1.89(4H,m),1.72−1.62(2H,m),1.61−1.33(12H,m),1.28−1.23(3H,m),0.88−0.79(2H,m)
MS(ES)m/z385.2(M+H)
【実施例43】
【0303】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(4−クロロベンジル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#39)
【0304】
【化52】

【0305】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.026g、0.095モル)及び4−クロロ−ベンズアルデヒド(0.02g、0.14ミリモル)を無水1,2−ジクロロエタン(1.5mL)中に溶解した。次に反応混合物に氷酢酸(0.006g、0.095ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に反応混合物に室温でナトリウムトリアセトキシホウ水素化物(0.034g、0.16ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。次に反応混合物をNaHCO水溶液及びジクロロメタンで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(2.5%メタノール/ジクロロメタン)により精製すると固体として主題化合物を生成した。
【0306】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.42−7.37(1H,m),7.35−7.23(5H,m),7.12−7.05(1H,m),6.73−6.68(1H,m),4.46(2H,s),3.74(3H,s),3.63(2H,s),2.94−2.87(2H,m),2.74−2.64(2H,m),2.04−1.86(4H,m)
MS(ES)m/z399.1(M+H)
【実施例44】
【0307】
1−ベンジル−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#44)
【0308】
【化53】

【0309】
1−ブロモメチル−シクロオクタン(0.087g、0.424ミリモル)及び1−ベンジル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.030g、0.141ミリモル)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中に溶解した。炭酸カリウム(0.078g、0.565ミリモル)及び触媒量のヨウ化カリウムを添加した。次に反応混合物を55℃で窒素雰囲気下で18時間撹拌した。反応混合物を水及び酢酸エチルで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、溶媒を真空蒸発すると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると油として主題化合物を生成した。
【0310】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.46(1H,d,J=6.8Hz),7.33−7.24(5H,m),7.22−7.12(1H,m),7.03−6.91(1H,m),6.72(1H,d,J=7.7Hz),4.90(2H,s),2.94−2.87(2H,m),2.69−2.61(2H,m),2.26(1H,d,J=7.1Hz),2.08−2.00(2H,m),1.87−1.49(15H,m),1.31−1.24(2H,m)
MS(ES)m/z417.3(M+H)
【実施例45】
【0311】
5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#18)
【0312】
【化54】

【0313】
液体アンモニア(10mL)の磁石撹拌溶液にリチウム(20mg)を−78℃で窒素雰囲気下で添加すると、溶液を暗青色に変えた。次に反応混合物に1−ベンジル−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.025g、0.06ミリモル)の溶液(2mLの無水THF中)を添加した。反応混合物を−78℃で窒素雰囲気下で数分間撹拌し、次に塩化アンモニウムを添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水及び酢酸エチルで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発すると発泡体として主題化合物を生成した。
【0314】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.96(1H,bs),7.45(1H,d,J=7.5Hz),7.23−7.18(1H,m),7.04−6.99(1H,m),6.89(1H,d,J=7.7Hz),3.85−3.80(2H,m),2.90−2.82(2H,m),2.66−2.56(2H,m),2.25(1H,d,J=7.1Hz),2.05−1.97(2H,m),1.91−1.20(17H,m)
MS(ES)m/z327.2(M+H)
【実施例46】
【0315】
1−メチル−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#45)
【0316】
【化55】

【0317】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製して固体を生成した。
【0318】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.46(1H,d,J=7.1Hz),7.30−7.25(1H,m),7.07−7.02(1H,m),6.84(1H,d,J=7.7Hz),3.2(3H,s),2.91−2.84(2H,m),2.65−2.57(2H,m),2.25(1H,d,J=7.1Hz),2.03−1.94(2H,m),1.79−1.40(15H,m),1.30−1.20(2H,m)
MS(ES)m/z341.2(M+H)
【実施例47】
【0319】
1−(メチルカルボニルオキシ−エチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#46)
【0320】
【化56】

【0321】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製してガムを生成した。
【0322】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.45(1H,d,J=7.1Hz),7.29−7.23(1H,m),7.07−7.01(1H,m),6.92−6.89(1H,m),4.33−4.29(2H,m),3.98−3.94(2H,m),2.88−2.82(2H,m),2.66−2.59(2H,m),2.24(1H,d,J=7.0Hz),2.04−1.92(5H,m),1.78−1.48(15H,m),1.29−1.23(2H,m)
MS(ES)m/z413.2(M+H)
【実施例48】
【0323】
1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#21)
【0324】
【化57】

【0325】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製して固体を生成した。
【0326】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.45(1H,d,J=7.0Hz),7.21−7.12(3H,m),7.02−6.97(1H,m),6.85−6.80(2H,m),6.74(1H,d,J=7.6Hz),4.83(2H,s),3.76(3H,s),2.93−2.86(2H,m),2.68−2.61(2H,m),2.26(1H,d,J=7.0Hz),2.06−1.98(2H,m),1.84−1.49(15H,m),1.30−1.25(2H,m)
MS(ES)m/z447.3(M+H)
【実施例49】
【0327】
1−(ヒドロキシエチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#20)
【0328】
【化58】

【0329】
1−(メチルカルボニルオキシ−エチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.012g、0.028ミリモル)をメタノール(1.5mL)に溶解した。次に反応混合物を室温でナトリウムメトキシドの25%溶液(50mLのメタノール中)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。溶媒を真空蒸発させると油を生成し、それを次に0.1NのHCl水溶液及びジクロロメタンで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(35%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると油として主題化合物を生成した。
【0330】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.46(1H,d,J=7.0Hz),7.29−7.24(1H,m),7.08−7.03(1H,m),6.96−6.90(1H,m),3.95−3.85(4H,m),2.92−2.81(2H,m),2.70−2.56(2H,m),2.25(1H,d,J=6.7Hz),2.04−1.94(2H,m),1.79−1.48(15H,m),1.30−1.23(2H,m)
MS(ES)m/z371.2(M+H)
【実施例50】
【0331】
1−エチル−5−(シクロオクチル−メチル)−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#55)
【0332】
【化59】

【0333】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0334】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.36(1H,d,J=8.2Hz),6.52(1H,dd,J=2.2および8.2Hz),6.44(1H,d,J=2.2Hz),3.82(3H,s),3.77−3.70(2H,m),2.91−2.88(2H,m),2.62−2.52(2H,m),2.25−2.23(2H,m),1.99−1.93(2H,m),1.77−1.44(15H,m),1.29−1.22(5H,m)
MS(ES)m/z385.3(M+H)
【実施例51】
【0335】
1−メチル−5−(シクロオクチル−メチル)−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#35)
【0336】
【化60】

【0337】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0338】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.37(1H,d,J=8.2Hz),6.54(1H,dd,J=2.2および8.2Hz),6.43(1H,d,J=2.2Hz),3.83(3H,s),3.17(3H,s),2.91−2.80(2H,m),2.62−2.50(2H,m),2.25−2.23(2H,m),1.99−1.94(2H,m),1.77−1.43(15H,m),1.29−1.19(2H,m)
MS(ES)m/z371.2(M+H)
【実施例52】
【0339】
1−メチル−5−(シクロオクチル−メチル)−10−ヒドロキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#19)
【0340】
【化61】

【0341】
1−メチル−5−(シクロオクチル−メチル)−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.014g、0.039ミリモル)を酢酸(0.5mL)に溶解した。次に反応混合物に室温で48%HBr水溶液(0.5mL)を添加し、反応混合物を48時間還流した。溶媒を真空蒸発すると油を生成し、次にそれをNaHCO水溶液及びジクロロメタンで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発すると主題化合物をガムとして生成した。
【0342】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.23(1H,d,J=8.0Hz),6.53−6.50(1H,m),6.43−6.42(1H,m),3.15(3H,s),3.12−2.98(2H,m),2.85−2.70(2H,m),2.39−2.37(2H,m),1.93−1.47(17H,m),1.38−1.25(2H,m)
MS(ES)m/z357.2(M+H)
【実施例53】
【0343】
1−(n−プロピル)−5−(シクロオクチル−メチル)−9−イソプロピル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#17)
【0344】
【化62】

【0345】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0346】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.31(1H,d,J=1.6Hz),7.11(1H,dd,J=1.6および8.0Hz),6.76(1H,d,J=8.0Hz),3.66−3.61(2H,m),2.94−2.85(3H,m),2.71−2.56(2H,m),2.30−2.20(2H,m),1.98−1.90(2H,m),1.85−1.42(19H,m),1.25(1H,d,J=6.9Hz),0.96−0.91(3H,m)
MS(ES)m/z411.2(M+H)
【実施例54】
【0347】
1−メチル−5−(シクロオクチル−メチル)−9−メチル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#57)
【0348】
【化63】

【0349】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0350】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.27−7.26(1H,m),7.08−7.06(2H,m),6.73(1H,d,J=7.9Hz),3.17(3H,s),2.96−2.82(2H,m),2.69−2.55(2H,m),2.35(3H,s),2.27−2.25(2H,m),2.00−1.92(2H,m),1.82−1.45(15H,m),1.30−1.21(2H,m)
MS(ES)m/z355.3(M+H)
【実施例55】
【0351】
1−メチル−5−(シクロオクチル−メチル)−10−メチル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#58)
【0352】
【化64】

【0353】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0354】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.35(1H,d,J=7.5Hz),6.86(1H,d,J=7.5Hz),6.67(1H,s),3.18(3H,s),2.94−2.78(2H,m),2.65−2.53(2H,m),2.38(3H,s),2.29−2.17(2H,m),2.02−1.88(2H,m),1.82−1.42(15H,m),1.28−1.20(2H,m)
MS(ES)m/z355.3(M+H)
【実施例56】
【0355】
1−メチル−5−(シクロオクチル−メチル)−8−メチル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#59)
【0356】
【化65】

【0357】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0358】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.16(1H,t,J=7.7Hz),6.82(1H,d,J=7.7Hz),6.65(1H,d,J=7.7Hz),3.15(3H,s),2.98−2.84(2H,m),2.79−2.62(2H,m),2.55−2.42(5H,m),2.31−2.16(2H,m),1.82−1.39(15H,m),1.34−1.20(2H,m)
MS(ES)m/z355.3(M+H)
【実施例57】
【0359】
1−((テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ−エチル)−5−メチル−−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#2)
【0360】
【化66】

【0361】
5−メチル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(Org.Prep.Proced.Int.(1995)、27(6)、691−694におけるように調製)(0.05g、0.023ミリモル)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)中に溶解した。次に反応混合物に0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60%、10.0mg、0.28ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次に反応混合物に0℃で2−(2−ブロモ−エトキシ)−テトラヒドロ−ピラン(0.048g、0.023ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃で1時間、次に室温で窒素下で18時間撹拌した。次に反応混合物を氷水及び酢酸エチル間で分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発すると主題化合物を粗油として生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(3%メタノール/ジクロロメタン)により精製すると油として主題化合物を生成した。
【0362】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.38−7.3(1H,m),7.26−7.20(1H,m),7.05−6.97(2H,m),3.98−3.87(2H,m),3.72−3.61(2H,m),3.47−3.8(1H,m),2.97−2.89(2H,m),2.74−2.64(2H,m),2.45(3H,s),1.97−1.85(4H,m),1.73−1.42(8H,m)
MS(ES)m/z345.2(M+H)
【実施例58】
【0363】
1−(シクロヘキシル−メチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#3)
【0364】
【化67】

【0365】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0366】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.47−7.45(1H,m),7.28−7.23(1H,m),7.06−7.01(1H,m),6.86−6.83(1H,m),3.55−3.47(3H,m),3.03−2.95(2H,m),2.84−2.65(2H,m),2.42−2.6(2H,m),1.9−1.87(2H,m),1.76−1.54(14H,m),1.29−1.25(3H,m),1.23−1.08(10H,m)
MS(ES)m/z423.0(M+H)
【実施例59】
【0367】
1−(シクロヘキシル−メチル)−5−(1−アセナフチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#4)
【0368】
【化68】

【0369】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0370】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.87−7.56(4H,m),7.35−7.29(4H,m),7.05−7.01(1H,m),6.83−6.81(1H,m),5.76−5.73(2H,m),5.05−5.03(1H,m),3.86−3.78(2H,m),3.58−3.50(2H,m),3.29−3.23(2H,m),3.11−3.08(1H,m),1.92−1.81(4H,m),1.76−1.62(10H,m)
MS(ES)m/z451.0(M+H)
【実施例60】
【0371】
1−(シクロプロピル−メチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#5)
【0372】
【化69】

【0373】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0374】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.41−7.39(1H,m),6.55−6.52(2H,m),3.88−3.81(2H,m),3.83(3H,s),3.56−3.54(2H,m),1.94−1.84(4H,m),1.76−1.57(4H,m),1.55−1.44(15H,m),1.2−1.12(1H,m),0.53−0.44(2H,m),0.39−0.33(2H,m)
MS(ES)m/z411.0(M+H)
【実施例61】
【0375】
1−メチル−5−(シクロオクチル−メチル)−9−イソプロピル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#7)
【0376】
【化70】

【0377】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0378】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.3−7.26(1H,m),7.16−7.12(1H,m),6.79−6.74(1H,m),3.18(3H,s),2.95−2.86(2H,m),2.69−2.63(1H,m),2.26−2.25(2H,m),1.95−1.92(1H,m),1.88−1.86(4H,m),1.61−1.49(14H,m),1.27−1.24(6H,d)
MS(ES)m/z383.0(M+H)
【実施例62】
【0379】
1−メチル−5−(シクロオクチル−メチル)−9−トリフルオロメチル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#8)
【0380】
【化71】

【0381】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0382】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.8(1H,s),7.58−7.50(1H,m),6.85−6.84(1H,m),3.16(3H,s),2.89−2.82(2H,m),2.79−2.59(2H,m),2.2−2.18(2H,m),1.97−1.92(1H,m),1.8−1.71(4H,m),1.64−1.42(14H,m)
MS(ES)m/z409.0(M+H)
【実施例63】
【0383】
1−メチル−5−(シクロオクチル−メチル)−9−フルオロ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#9)
【0384】
【化72】

【0385】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると発泡体を生成した。
【0386】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.26−7.21(1H,m),7.01−6.97(1H,m),6.77−6.72(1H,m),3.19(3H,s),2.75−2.62(2H,m),2.42−2.29(2H,m),2.07−1.96(2H,m),1.76−1.68(4H,m),1.61−1.38(15H,m)
MS(ES)m/z359.0(M+H)
【実施例64】
【0387】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#11)
【0388】
【化73】

【0389】
前記実施例43に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0390】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.62−7.59(2H,m),7.56−7.51(2H,m),7.41−7.38(1H,m),7.28−7.23(1H,m),7.11−7.04(1H,m),6.72−6.68(1H,m),4.45(2H,s),3.73(3H,s),3.68(2H,s),2.97−2.92(2H,m),2.74−2.67(2H,m),2.01−1.98(4H,m)
MS(ES)m/z433.0(M+H)
【実施例65】
【0391】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#12)
【0392】
【化74】

【0393】
前記実施例43に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0394】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.68−7.63(1H,m),7.61−7.58(1H,m),7.52−7.49(1H,m),7.45−7.38(2H,m),7.27−7.19(1H,m),7.09−7.03(1H,m),6.72−6.67(1H,m),4.46(2H,s),3.72(3H,s),3.70(2H,s),2.98−2.87(2H,m),2.74−2.64(2H,m),2.05−1.87(4H,m)
MS(ES)m/z433.0(M+H)
【実施例66】
【0395】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(4−ビフェニル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#13)
【0396】
【化75】

【0397】
前記実施例43に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0398】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.61−7.57(4H,m),7.52−7.38(2H,m),7.35−7.32(1H,m),7.29−7.22(4H,m),7.12−7.06(1H,m),6.73−6.67(1H,m),4.40(2H,s),3.92(2H,s),3.71(3H,s),3.2−2.84(4H,m),2.09−2.02(2H,m),
2.00−1.97(2H,m)
MS(ES)m/z441.0((M+H)
【実施例67】
【0399】
1−(オキサリニル−メチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#60)
【0400】
【化76】

【0401】
5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.075g、0.231ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中に溶解した。次に0℃で反応混合物に水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.028g、0.69ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を0℃で40分間撹拌した。次に反応混合物にエピクロルヒドリン(0.075g、0.808ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃で1時間、次に室温で18時間窒素雰囲気下で撹拌した。次に反応混合物を水及び酢酸エチルで分配した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させる粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(3%メタノール/ジクロロメタン)により精製すると発泡体として主題化合物を生成した。
【0402】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.45(1H,d,J=7.1Hz),7.30−7.24(1H,m),7.08−7.02(2H,m),4.22(1H,dd,J=3.1および15.0Hz),3.61(1H,dd,J=5.5および15.0Hz),3.28−3.14(1H,m),2.95−2.80(3H,m),2.83−2.62(3H,m),2.27−2.24(2H,m),1.98−1.92(2H,m),1.80−1.39(15H,m),1.26−1.22(2H,m)
MS(ES)m/z383.2(M+H)
【実施例68】
【0403】
1−(3−(4−モルホリニル−エチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−n−プロピル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#61)
【0404】
【化77】

【0405】
1−(オキサリニル−メチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.01g、0.026ミリモル)を無水エタノール(0.6mL)中に溶解し、2−モルホリン−4−イル−エチルアミン(10.4mg、0.079ミリモル)と混合し、撹拌しながら70℃で1晩加熱した。溶媒を蒸発させ、生成される残渣をフラッシュクロマトグラフィー(4.0%アンモニア2.0M、メタノール/ジクロロメタン中)により精製すると油として主題化合物を生成した。
【0406】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.44(1H,d,J=7.3Hz),7.29−7.23(1H,m),7.07−7.02(2H,m),3.94−3.86(2H,m),3.72−3.62(5H,m),2.89−2.81(2H,m),2.76−2.59(6H,m),2.54−2.36(7H,m),2.24(1H,d,J=7.1Hz),1.98(2H,m),1.82−1.48(15H,m)1.29−1.20(2H,m)
MS(ES)m/z513.4(M+H)
【実施例69】
【0407】
1−[(2R−メチルカルボニルアミノ−2−カルボキシ−エチル)−チオ−(2−ヒドロキシ−n−プロピル−)]−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#16)
【0408】
【化78】

【0409】
1−(オキサリニル−メチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.009g、0.023ミリモル)を無水エタノール(0.6mL)中に溶解し、N−アセチル−L−システイン(11.5mg、0.070ミリモル)と混合し、撹拌しながら70℃で1晩加熱した。溶媒を蒸発させ、生成される残渣をフラッシュクロマトグラフィー(4.0%アンモニア2.0M、メタノール/ジクロロメタン中)により精製すると油として主題化合物を生成した。
【0410】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.46(1H,d,J=7.2Hz),7.31−7.26(1H,m),7.10−6.91(2H,m),6.44(1H,bs),4.89−4.79(1H,m),4.31−4.15(2H,m),3.95−3.75(2H,m),3.05−2.96(2H,m),2.88−2.73(2H,m),2.66−2.56(2H,m),2.25−2.23(2H,m),2.09(3H,s),2.07−1.94(2H,m),1.85−1.48(15H,m)1.28−1.22(2H,m)
MS(ES)m/z546.3(M+H)
【実施例70】
【0411】
1−[2−ヒドロキシ−3−(N−エチル−N−(4−メチルベンジル)−アミノ)−n−プロピル]−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#62)
【0412】
【化79】

【0413】
1−(オキサリニル−メチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.01g、0.026ミリモル)を無水エタノール(0.6mL)中に溶解し、メチル−(4−メチル−ベンジル)−アミン(11.7mg、0.078ミリモル)と混合し、撹拌しながら70℃で1晩加熱した。溶媒を蒸発させ、生成される残渣をフラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール/ジクロロメタン中)により精製すると油として主題化合物を生成した。
【0414】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.42(1H,d,J=6.7Hz),7.27−7.22(1H,m),7.13−7.01(6H,m),3.95−3.60(4H,m),3.44−3.39(1H,m),2.90−2.78(2H,m),2.67−2.54(4H,m),2.53−2.40(4H,m),2.30(3H,m),2.29−2.19(2H,m),1.92−1.39(15H,m)1.32−1.18(2H,m),1.04−0.99(3H,t,J=7.1Hz)
MS(ES)m/z532.3(M+H)
【実施例71】
【0415】
1−エチル−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン
【0416】
【化80】

【0417】
1−エチル−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.048g、0.184ミリモル)を無水THF(3.5mL)に溶解した。次に反応混合物に0℃でリチウムアルミニウム水素化物のTHF中1.0M溶液(4.6mL、4.6ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を4時間還流し、室温に冷却し、次に0℃に冷却した。次に反応混合物にNHCl水溶液を添加した。反応混合物を濾過し、水と酢酸エチルで分配した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(15%アンモニア2.0M、メタノール/ジクロロメタン中)により精製すると固体として主題化合物を生成した。
【0418】
H NMR(300MHz,CDCl)δ6.93(1H,d,J=8.0Hz),6.19(1H,dd,J=2.2および8.0Hz),6.04(1H,d,J=2.2Hz),3.76(3H,s),3.27(3H,s),3.18−3.06(4H,m),2.76−2.72(2H,m),2.34(1H,bs),1.84−1.65(4H,m),1.16(3H,t,J=7.2Hz)
MS(ES)m/z247.0(M+H)
【実施例72】
【0419】
1−エチル−5−(シクロオクチル−メチル)−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#55)
【0420】
【化81】

【0421】
1−ブロモメチル−シクロオクタン(0.027g、0.129ミリモル)及び1−
エチル−5−(シクロオクチル−メチル)−10−メトキシ−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン](0.01g、0.043ミリモル)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解した。炭酸カリウム(0.024g、0.172ミリモル)及び触媒量のヨウ化カリウムを添加し、反応混合物を60℃で窒素雰囲気下で18時間撹拌した。反応混合物を水及び酢酸エチルで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(3.5%メタノール/ジクロロメタン中)により精製すると固体として主題化合物を生成した。
【0422】
H NMR(300MHz,CDCl)δ6.94(1H,d,J=8.0Hz),6.18(1H,dd,J=2.2および8.0Hz),6.03(1H,d,J=2.2Hz),3.76(3H,s),3.22(2H,s),3.17−3.10(2H,m),2.82−2.78(2H,m),2.11−1.85(6H,m),1.78−1.41(15H,m),1.28−1.21(2H,m),1.16(3H,t,J=7.2Hz)
MS(ES)m/z371.0(M+H)
【実施例73】
【0423】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル−)−5−(フェニル−カルボニル−エチル−カルボニル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#31)
【0424】
【化82】

【0425】
4−オキソ−4−フェニル−酪酸(0.010g、0.058ミリモル)を無水ジクロロメタン(2mL)中に懸濁させた。次に1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドHCl塩(0.017g、0.087ミリモル)及びジメチル−ピリジン−4−イル−アミン(0.014g、0.1166ミリモル)を添加し、反応混合物を30分間還流した。1−(メトキシカルボニル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.016g、0.058ミリモル)の溶液(無水ジクロロメタン中)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を18時間還流し、次に室温に冷却した。次に反応混合物を0.5Mのクエン酸水溶液、NaHCO水溶液、生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(3%メタノール/ジクロロメタン中)により精製すると固体として主題化合物を生成した。
【0426】
H NMR(300MHz,CDCl)δ8.02−7.97(2H,m),7.57−7.53(1H,m),7.49−7.42(2H,m),7.29−7.23(2H,m),7.10−7.06(1H,m),6.74−6.70(1H,m),4.48(2H,s),4.33−4.26(1H,m),4.12−4.07(1H,m),3.92−3.77(5H,m),3.58−3.48(1H,m),3.38−3.28(1H,m),3.0−2.91(1H,m),2.86−2.75(1H,m),2.03−1.84
MS(ES)m/z435.0(M+H)
【実施例74】
【0427】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル−)−5−(4−t−ブチル−シクロヘキシル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#29)
【0428】
【化83】

【0429】
1−(メトキシカルボニル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.0137g、0.049ミリモル)及び4−tert−ブチル−シクロヘキサンカルボアルデヒド(0.01g、0.06ミリモル)を無水1,2−ジクロロエタン(1.5mL)中に溶解した。次に反応混合物に氷酢酸(0.003g、0.049ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に反応混合物に室温でナトリウムトリアセトキシホウ水素化物(0.018g、0.084ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。次に反応混合物をNaHCO水溶液及びジクロロメタンで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(4.5%アンモニア2.0M、メタノール/ジクロロメタン中)により精製すると油として主題化合物を生成した。
【0430】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.44(1H,d,J=7.1Hz),7.27−7.22(1H,m),7.09−7.04(1H,m),6.71(1H,d,J=7.7Hz),4.46(2H,s),3.74(3H,s),2.95−2.81(2H,m),2.72−2.58(2H,m),2.36−2.24(2H,m),2.02−0.91(14H,m),0.84(9H,s)
MS(ES)m/z427.3(M+H)
【実施例75】
【0431】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル−)−5−(5−n−ウンデカニル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#28)
【0432】
【化84】

【0433】
前記実施例42に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0434】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.49−7.47(1H,m),7.28−7.22(1H,m),7.10−7.05(1H,m),6.72(1H,d,J=7.7Hz),4.46(2H,s),3.74(3H,s),2.92−2.81(2H,m),2.71−2.55(2H,m),2.38−2.24(2H,m),2.04−1.78(4H,m),1.41−1.14(16H,m),0.93−0.85(6H,m)
MS(ES)m/z443.4(M+H)
【実施例76】
【0435】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル−)−5−(n−ヘキシル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#26)
【0436】
【化85】

【0437】
前記実施例43に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0438】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.39(1H,d,J=7.4Hz),7.28−7.21(1H,m),7.10−7.04(1H,m),6.71(1H,d,J=7.7Hz),4.46(2H,s),3.74(3H,s),2.97−2.89(2H,m),2.77−2.70(2H,m),2.53−2.48(2H,m),1.98−1.95(3H,m),1.78−1.31(9H,m),0.92−0.87(3H,m)
MS(ES)m/z359.2(M+H)
【実施例77】
【0439】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル−)−5−(4−メトキシ−シクロヘキシル−カルボニル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#22)
【0440】
【化86】

【0441】
4−メトキシ−シクロヘキサンカルボン酸(0.006g、0.036ミリモル)を無水ジクロロメタン(1mL)及び無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.05mL)中に懸濁させた。1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドHCl塩(0.005g、0.04ミリモル)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.006g、0.047ミリモル)を添加し、反応混合物を窒素雰囲気下で室温で30分間撹拌した。1−(メトキシカルボニル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.010g、0.036ミリモル)の溶液(1mLの無水ジクロロメタン中)を窒素雰囲気下で添加し、反応混合物を室温で窒素雰囲気下で18時間撹拌した。次に反応混合物を水及びジクロロメタンで分配した。有機層をNaHCO水溶液、0.5NのHCl水溶液、生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発すると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(4%アンモニア2.0M、メタノール/ジクロロメタン中)により精製すると油を主題化合物として生成した。
【0442】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.28−7.24(2H,m),7.12−7.09(1H,m),6.74(1H,d,J=7.7Hz),4.48(2H,s),4.30−4.22(2H,m),4.06−3.97(2H,m),3.82−3.73(5H,m),3.37(3H,s),3.22−3.13(1H,m),2.57−2.47(1H,m),2.20−2.16(2H,m),1.96−1.78(5H,m),1.75−1.68(1H,m),1.29−1.18(4H,m)
MS(ES)m/z415.1(M+H)
【実施例78】
【0443】
1−(カルボキシメチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#41)
【0444】
【化87】

【0445】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(シクロオクチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.026g、0.065ミリモル)(THF/水/メタノール(1mL/0.5mL/0.5mL)の混合物中)に水素化リチウム(0.0068g、0.163ミリモル)を0℃で添加し、反応混合物を0℃で3時間撹拌した。次に反応混合物を3NのHCl水溶液及びジクロロメタンで分配した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発すると固体として主題化合物を生成した。
【0446】
H NMR(300MHz,CDCl)δ12.2−12.05(1H,m),7.45−7.32(1H,m),7.26−7.18(1H,m),7.08−7.03(1H,m),6.75−6.73(1H,m),3.78−3.49(2H,m),3.40−3.37(2H,m),3.14−3.05(2H,m),2.89−2.87(2H,m),2.11−2.04(1H,m),1.72−1.61(4H,m),1.54−1.43(14H,m)
MS(ES)m/z385.3(M+H)
【実施例79】
【0447】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(フェニル−エチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#37)
【0448】
【化88】

【0449】
前記実施例43に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0450】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.43−7.38(1H,m),7.31−7.29(6H,m),7.13−7.06(1H,m),6.73−6.68(1H,m),4.46(2H,s),3.75(3H,s),3.08−2.92(2H,m),2.90−2.83(2H,m),2.80−2.71(4H,m),2.08−1.91(4H,m)
MS(ES)m/z379.1(M+H)
【実施例80】
【0451】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−2−(2−ナフチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#32)
【0452】
【化89】

【0453】
前記実施例43に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0454】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.84−7.81(4H,m),7.59−7.56(1H,m),7.48−7.42(3H,m),7.29−7.24(1H,m),7.1−7.05(1H,m),6.72−6.70(1H,m),4.47(2H,s),3.83(2H,s),3.74(3H,s),2.98−2.95(2H,m),2.79−2.75(2H,m),2.04−1.92(4H,m)
MS(ES)m/z415.1(M+H)
【実施例81】
【0455】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(1−アセナフチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#30)
【0456】
【化90】

【0457】
1−ブロモ−アセナフテン(0.022g、0.093ミリモル)及び1−(メトキシカルボニルメチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.013g、0.046ミリモル)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解した。次に炭酸カリウム(0.02g、0.14ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で窒素雰囲気下で18時間撹拌した。反応混合物を水及び酢酸エチルで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発すると粗油を生成した。粗油をフラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール/ジクロロメタン)により精製すると発泡体として主題化合物を生成した。
【0458】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.7−7.69(1H,m),7.68−7.59(2H,m),7.50−7.28(4H,m),7.27−7.23(1H,m),7.13−7.07(1H,m),6.75−6.71(1H,m),5.06−5.04(1H,m),4.44(2H,s),3.72(3H,s),3.24−3.07(2H,m),2.89−2.85(1H,m),2.61−2.57(1H,m),1.98−1.79(5H,m),1.61−1.50(1H,m)
MS(ES)m/z427.0(M+H)
【実施例82】
【0459】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(2−デカヒドロナフチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#15)
【0460】
【化91】

【0461】
1−(メトキシカルボニルメチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.013g、0.046ミリモル)を無水THF(1.0mL)及び無水1,2−ジクロロエタン(0.3mL)に溶解した。オクタヒドロ−ナフタレン−2−オン(0.008g、0.054ミリモル)、氷酢酸(0.003g、0.049ミリモル)、MP−シアノホウ水素化物(Argonautからのポリマー支持体)(0.043g、0.099ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。次に混合物を濾過し、樹脂をジクロロメタンで洗浄し、溶媒を真空蒸発させると粗化合物を生成した。粗化合物をフラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール/ジクロロメタン)により精製すると発泡体として主題化合物を生成した。
【0462】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.47−7.44(1H,m),7.28−7.23(1H,m),7.17−7.08(1H,m),6.73−6.71(1H,m),4.45(2H,s),3.76(3H,s),3.62−3.37(2H,m),3.28−3.11(2H,m),2.31−2.12(1H,m),2.02−1.83(4H,m),1.72−1.05(16H,m)
MS(ES)m/z411.2(M+H)
【実施例83】
【0463】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(シクロドデシル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#27)
【0464】
【化92】

【0465】
前記実施例44に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0466】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.49−7.47(1H,m),7.29−7.22(1H,m),7.10−7.05(1H,m),6.73−6.71(1H,m),4.46(2H,s),3.75(3H,s),2.85−2.78(2H,m),2.72−2.51(2H,m),2.39−2.34(2H,m),2.06−1.98(2H,m),1.85−1.67(2H,m),1.59−1.41(1H,m),1.35−1.25(18H,m)
MS(ES)m/z455.4(M+H)
【実施例84】
【0467】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(2−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチル))−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#25)
【0468】
【化93】

【0469】
前記実施例82に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0470】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.42−7.39(1H,m),7.28−7.22(2H,m),7.13−7.09(4H,m),6.74−6.71(1H,m),4.47(2H,s),3.75(3H,s),3.35−3.24(2H,m),3.05−2.85(6H,m),2.24−2.19(1H,m),2.11−1.91(4H,m),1.86−1.77(2H,m)
MS(ES)m/z405.2(M+H)
【実施例85】
【0471】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(シクロヘキシル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#24)
【0472】
【化94】

【0473】
前記実施例43に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0474】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.45−7.43(1H,m),7.28−7.21(2H,m),7.09−7.04(1H,m),6.72−6.70(1H,m),4.46(2H,s),3.74(3H,s),2.94−2.81(2H,m),2.73−2.61(2H,m),2.34−2.27(1H,m),2.08−1.85(4H,m),1.82−1.54(6H,m),1.27−1.12(4H,m),1.02−0.87(2H,m)
MS(ES)m/z371.2(M+H)
【実施例86】
【0475】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(シクロプロピル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#23)
【0476】
【化95】

【0477】
前記実施例43に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0478】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.40−7.37(1H,m),7.28−7.22(1H,m),7.10−7.05(1H,m),6.73−6.71(1H,m),4.46(2H,s),3.74(3H,s),3.02−2.92(2H,m),2.88−2.81(2H,m),2.47−2.45(2H,m),2.07−1.94(4H,m),1.44−0.97(1H,m),0.59−0.52(2H,m),0.18−0.16(2H,m)
MS(ES)m/z329.2(M+H)
【実施例87】
【0479】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(1−ナフチル−メチル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#43)
【0480】
【化96】

【0481】
前記実施例43に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0482】
H NMR(300MHz,CDCl)δ8.41−8.37(1H,m),7.88−7.83(1H,m),7.81−7.76(1H,m),7.54−7.41(5H,m),7.26−7.23(1H,m),7.11−7.06(1H,m),6.72−6.68(1H,m),4.46(2H,s),4.08(2H,s),3.74(3H,s),3.04−2.94(2H,m),2.83−2.75(2H,m),2.02−1.94(2H,m),1.91−1.82(2H,m)
MS(ES)m/z415.1(M+H)
【実施例88】
【0483】
1−(メチルカルボニルオキシ−メチル)−5−(2−(3−チエニル)−ベンジル)−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#40)
【0484】
【化97】

【0485】
前記実施例43に概説の方法に従って主題化合物を調製すると油を生成した。
【0486】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.61−7.52(2H,m),7.46−7.24(7H,m),7.10−7.04(1H,m),6.73−6.68(1H,m),4.46(2H,s),3.74(3H,s),3.61(2H,s),2.97−2.87(2H,m),2.74−2.65(2H,m),2.04−1.94(2H,m),1.89−1.78(2H,m)
MS(ES)m/z447.1(M+H)
【実施例89】
【0487】
5−メチル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#36)
【0488】
【化98】

【0489】
Org.Prep.Proced.Int.(1995)27(6)、691−694に概説の方法に従って主題化合物を調製すると固体を生成した。
【0490】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.88−7.82(1H,m),7.38−7.33(1H,m),7.27−7.17(1H,m),7.06−6.98(1H,m),6.89−6.83(1H,m),3.12−2.95(2H,m),2.87−2.74(2H,m),2.51(3H,s),2.18−2.03(2H,m),1.99−1.89(2H,m)
MS(ES)m/z217.1(M+H)
【実施例90】
【0491】
1−(ヒドロキシエチル)−5−tert−ブトキシカルボニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(化合物#52)
【0492】
【化99】

【0493】
1−(テトラヒドロピラン−2−イル−オキシ−エチル)−5−tert−ブトキシカルボニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペリジン]−2−オン(0.021g、0.05ミリモル)をメタノール(2mL)に溶解した。次に反応混合物に室温で1.0NのHCl水溶液(80μL)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。次に反応混合物をNaCO水溶液及び酢酸エチルで分配した。有機層を生理食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空蒸発すると主題化合物を固体として生成した。
【0494】
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.30−7.25(2H,m),7.09−7.04(1H,m),6.96−6.93(1H,m),3.89−3.85(4H,m),3.82−3.79(4H,m),2.6(br s,1H),1.86−1.76(4H,m),1.50(s,9H)
MS(ES)m/z369.2(M+H)
【実施例91】
【0495】
ORL−1、デルタ、カッパ又はミュー受容体を発現する細胞の産生
HEK293細胞をノシセプチン受容体(ORL−1、ヒトmRNA GenBank#AF348323)又はオピオイ受容体の副タイプのデルタ(δ、ヒトmRNA Genbank#U07882)、カッパ(κ、ヒトmRNA Genbank#U17298)及びミュー(μ、ヒトmRNA Genbank#29301)のいずれかでトランスフェクトした。使用されたベクトルはpCi−neo(G418選択)であった。トランスフェクションは以下の方法を使用してLipofectAMINE 2000(Life Technologies Cat.#11668−019)により実施した。
【0496】
トランスフェクションの前日、24ウェルのプレートに0.5mlの正常増殖培地(MEM+EBSS+NEAA+10%BCS)中2×10細胞/ウェルで接種した。DNAを含まない対照と一緒に、各物質(specialty)につき2個のウェルを調製した。トランスフェクトされた各ウェルに対し、0.8μgのDNAを50μl(総容量)のOPTI−MEM I還元(Reduced)血清培地(Life Technologies Cat.#51985−034)中に希釈した。トランスフェクトした各ウェルに対し、2μlのLipofectAMINE 2000(LF2000)を50μl(総容量)のOPTI−MEMI培地中に希釈し、室温で5分間インキュベートした。希釈DNA及びLF2000を合わせ、室温で20分間インキュベートした。増殖培地を各ウェルから吸引し、1mlのOPTI−MEM Iと入れ替えた。合計100μlのDNA−LF2000複合物が各ウェルに添加され、緩徐な撹拌により混合された。プレートを37℃で5%のCOで5時間インキュベートした。OPTI−MEM I培地を各トランスフェクトウェルから吸引し、1mlの増殖培地と置き換えた。プレートを24時間インキュベータに戻した。ウェルにトリプシンを添加し、細胞を100mmの組織培養皿(ウェル当たり2枚)に添加した。皿を24時間インキュベートした。培地を各皿から吸引し、400μg/mlのGeneticin(G418)選択的抗生物質を含有する増殖培地と置き換えた。プレートを3〜4日毎に観察した。
【0497】
ほぼ3週間で著明なコロニーが出現した。1週間後に、皿当たり約100コロニー中48は、ウェル当たり1mlの選択培地を含有する2枚の24ウェルのプレートのうち1ウェルに対する継代培養物であった。
【0498】
密集ウェルを6ウェルのプレートに拡大し、次にT25フラスコ及びT75フラスコに拡大した。低い増殖パターン示す細胞株を廃棄した。膜を各細胞株から調製し、受容体結合アッセイにより受容体活性を決定した。
【実施例92】
【0499】
ORL−1受容体に対する親和性を測定するアッセイ
ノシセプチン受容体結合アッセイは、HEK293細胞膜上のヒトノシセプチン受容体(ORL−1)に対する125I−Try14−ノシセプチン(2200Ci/ミリモル、New England Nuclear)の結合を測定する。
【0500】
HEK293細胞膜(使用されたバッファーが50mMのTris−HCl(pH7.8)、5mMのMgCl及び1mMのEGTAの混合物であったことを除いてPulito,V.L.et al.,2000,J.Pharmacol.Exp.Ther.294,224−220に記載の通りに調製された)を、50mMのTris−HCl(pH7.8)、5mMのMgCl及び1mMのEGTAの結合バッファー中に1μg/ウェルでPEI処理WGA FlashPlates(New England Nuclear)に添加した。0.5nMの最終濃度で125I−Try14−ノシセプチンを添加し、結合バッファーで容量を50μlに調整した。プレートを室温で2時間インキュベートし、反応物を吸引し、ウェルを200μlの結合バッファーで2回洗浄し、次に200μlの結合バッファーを充填した。次にプレートをシールし、Packard Top Count上で測定して、膜に結合された放射能を決定した。
【0501】
各試験化合物につき、総合結合量(阻害%)を幾つかの濃度で測定し、IC50(50%の結合が阻害される濃度)を以下の計算を使用して、Y=反応、に対するX=濃度の対数、のグラフ表示から決定した:

Y=(最小値)+(最大値−最小値)/(1+10log(EC50−X)) 。
【0502】

置換可能なリガンドとして放射性標識ノシセプチンを使用する、HEK細胞株中のORL−1受容体に結合する本発明の代表的な化合物の能力を前記の方法に従って決定し、その結果は表3に記載される。(2回以上試験された化合物に対する表3記載の値は、計算された平均値であることに注意されたい)。
【0503】
【表4】

【0504】
【表5】

【実施例93】
【0505】
濾過結合アッセイ:ミュー、カッパ及びデルタオピオイド受容体
ORL−1、デルタ、カッパ及びミューオピオイド受容体に対する代表的な試験化合物の結合を測定するために使用されたアッセイは、細胞膜及び放射性標識リガンドの適当な選択及び置き換えを伴なって同様に実施された。以下の細胞膜及びリガンドをそれぞれのオピオイド受容体に対する結合の決定のために使用した。
【0506】
デルタ(δ)オピオイド:5μg/ウェルの2D4細胞株の膜
1:1000の比率のDPDPE−Hリガンド
ミュー(μ)オピオイド:10μg/ウェルの1D4細胞株の膜
1:1000の比率のDamgo−Hリガンド
カッパ(κ)オピオイド:5μg/ウェルの2C2細胞株の膜
1:1000の比率のU69593−Hリガンド。
【0507】
膜及びリガンド双方を、25μlの添加物が前記のようにウェル当たりの必要量を送達するように希釈した。膜及びリガンド双方を1×ORL−1バッファー中で希釈した。ORL−1バッファーは50mMのTris−HCl(pH=7.4)、5mMのMgCl及び1mMのEGTAの混合物であった。各試験化合物を100%DMSOで100μM〜10pMの範囲の濃度に希釈した。96ウェルプレートの各ウェルに、所望に応じてミュー、デルタ、カッパ又はORL−1オピオイド受容体に対して1μLの希釈試験化合物、25μLの細胞膜(前記の表中)及び25μLの標識リガンド(前記の表中)を添加した。
【0508】
プレートを室温で回転シェーカー上で2時間インキュベートした。プレートをGF/C Filterplates上で濾過し、Filtermate 196装置(Packard)中で0.03%ポリエチレンイミン中で前以て湿らせた。次にプレートを濾過装置中でORL−1バッファーで6回洗浄し、50℃の温度で1時間真空オーブン中で乾燥した。
【0509】
次に各ウェルに25μLのMicroscint 20(Packard)(結合放射能を可溶化するために)を添加し、各ウェルを、特定の放射性リガンド/試験されているオピオイド受容体に、最適化されたパラメーター計測を使用して1分/ウェルに対してPackard TopCount中で測定した。各反応物中の結合された放射性リガンドのパーセントを、最大結合(阻害なし)のためのDMSOを使用する対照に対して計算した。曲線に当てはめ、Graphpad Prizmソフトウェア(v3.0)を使用してIC50を決定した。
【0510】
本発明の代表的な化合物を前記の方法、細胞膜及びリガンドを使用してミュー、カッパ及びデルタオピオイド受容体に対する結合に付き試験され、表4に記載の結果を得た。(2回以上試験された化合物に対する表4記載の値は計算された平均値であることに注意されたい)。
【0511】
【表6】

【実施例94】
【0512】
ORL−1機能性アッセイ
試験化合物の機能を測定するために、ORL−1受容体及びGqi5 Gタンパク質(Molecular Devices)を過剰発現するHEK−293細胞株を使用した。カルシウムフラックスアッセイを使用することにより、ORL−1受容体による作動性(agonism)及び拮抗性(antagonism)が検出可能であった。
【0513】
HEK−293細胞を、アッセイの2日前にプレートに入れた。アッセイのために50μlの培地中の細胞を、50μlの染料(Molecular Devices)とともに37℃で1時間インキュベートした。示された最終濃度の2倍のハンクのバッファー塩溶液(Hank‘s Buffered Salt Solution)(HBSS)中に希釈された100μlの試験化合物を添加し、FLIPR384(Molecular Devices)を使用して1分間は毎秒、そして更に1分間は3秒毎に時点で記録した。次に示された最終濃度の5倍の50μlのノシセプチン(Neosystems,SA)を添加し、更に時点を1分間は1秒毎に、そして更なる1分間は3秒毎に記録された。
【0514】
結果のデータをMicrosoft Excel6.0を使用して処理し、GraphPad Prism3.0を使用してEC50値を決定した。アゴニストに対しては、試験化合物の添加後に得られた初期カルシウム信号からEC50を決定した。アンタゴニストとして行動した化合物に対しては、ノシセプチンペプチドのその後の添加からもたらされる阻害パーセント又は信号のIC50を計算した。
【0515】
本発明の代表的な化合物は以下の表5に記載のように、前記の方法に従って試験された。「インヒビター」の欄中の「なし」の記号は化合物がインヒビターとして作用しなかった、「あり」の記号は化合物がインヒビターとして作用した、そして「不明」の記号はデータが、化合物がアンタゴニストとして作用したかどうかを明白には示さなかったことを表す。
【0516】
【表7】

【実施例95】
【0517】
経口粗製物の特別の態様として、100mgの実施例63で調製された化合物#9を、十分に微細粉砕されたラクトースとともに調合して、580〜590mgの総量を提供し、サイズOのハードゲルカプセルを充填した。
【0518】
前記の明細は、具体化の目的で提供された実施例により、本発明の原理を教示するが、本発明の実施は、以下の請求項及びそれらの同等物の範囲内に入るすべての通常の変更物、翻案物及び/又は改変物を包含することは理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
aは0〜2の整数であり、
はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノよりなる群から選択され、
は水素、−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−シクロアルキル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロシクリル、−C1−4アルキル−C(O)OH、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OC(O)−C1−4アルキル、−CH−CH(OH)−CH−NR、−CH−CH(OH)−CH−S−R、−C1−4アルキル−オキシラニル及び−C1−4アルキル−O−テトラヒドロ−ピラン−2−イルよりなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−アリール又は−C1−4アルキル−ヘテロシクロアルキルから選択され、ここでアリールは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、あるいはまた、R及びRがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜6員の飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、
ここでRはCH−CH(COH)−NH及びCH−CH(COH)−NH−C(O)−CHから選択され、
ここでシクロアルキル、アリール又はヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
はC1−12アルキル、シクロアルキル、−C1−4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−4アルキル−部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、−C1−4アルキル−アリール、ヘテロアリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリール、ビフェニル、−C1−4アルキル−ビフェニル、−C1−4アルキル−(フェニル)−(チエニル)及び−C(O)O−C1−4アルキルよりなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール又はヘテロアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
あるいはまた、Rは−A−フェニル又は−A−シクロアルキルから選択され、ここでAは−C1−4アルキル−であり、ここで−C1−4アルキル−は1個〜2個のオキソ基で置換されており、そしてここでフェニル又はシクロアルキルは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
及びRはそれぞれ水素であるか又は一緒になって=Oであり、
但し、Rは3−(9−エチル−9H−カルバゾリル)−メチル又は5−(ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール)−エチル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲン、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシであり、Rが水素であり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、RはC1−4アルキル、t−ブトキシカルボニル、フェニル又はベンジル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲン、C1−4アルキル又はニトロであり、RがC1−4アルキル又はt−ブトキシカルボニルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、Rはベンジル又はジメトキシベンジル以外であることとし、
更に但し、aが0であり、Rがメトキシ−カルボニル−メチルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、RはC1−4アルキル又はt−ブトキシカルボニル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、RがC1−4アルコキシであり、RがC1−4アルキルでありそしてR及びRが一緒なって=Oである時は、RはC1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、ベンジル、フェニルエチル又はピリジル−エチル以外であることとし、
更に但し、aが0であり、Rが水素又はC1−4アルキルであり、Rが水素でありそしてRが水素である時は、Rは2−ヒドロキシ−シクロヘキシル、2−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、5−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプチル)−プロピル−又は4−フルオロフェニル−カルボニル−プロピル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲンであり、Rが水素又はC1−4アルキルであり、Rが水素でありそしてRが水素である時は、RはC1−4アルキル、ベンジル、フェニルエチル又はt−ブトキシカルボニル以外であることとする]
の化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項2】
式中、
aが0〜1の整数であり、
がハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びハロゲン化C1−4アルコキシよりなる群から選択され、
が水素、−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−COH、−C1−4アルキル−シクロアルキル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OC(O)−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−オキシラニル、−CH−CH(OH)−CH−NR、−CH−CH(OH)−CH−S−R及び−C1−4アルキル−O−テトラヒドロ−ピラン−2−イルよりなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル、−C1−2アルキル−アリール又は−C1−2アルキル−(6員ヘテロシクロアルキル)から選択され、ここでアリールは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、あるいはまた、R及びRがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜6員の飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、
ここでRはCH−CH(COH)−NH及びCH−CH(COH)−NH−C(O)−CHから選択され、
ここでシクロアルキル又はアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
がC1−12アルキル、シクロアルキル、−C1−4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−4アルキル−部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、−C1−4アルキル−アリール、ビフェニル、−C1−4アルキル−ビフェニル、−C1−4アルキル−(フェニル)−(チエニル)及び−C(O)O−C1−4アルキルよりなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル又はアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
あるいはまた、Rが−A−フェニル又は−A−シクロアルキルから選択され、ここでAは−C1−4アルキル−であり、ここで−C1−4アルキル−は1個〜2個のオキソ基で置換されており、そしてここでフェニル又はシクロアルキルは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
及びRがそれぞれ水素であるか又は一緒になって=Oであり、
但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲン、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシであり、Rが水素であり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、RはC1−4アルキル、t−ブトキシカルボニル、フェニル又はベンジル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲン又はC1−4アルキルであり、RがC1−4アルキル又はt−ブトキシカルボニルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、Rはベンジル又はジメトキシベンジル以外であることとし、
更に但し、aが0であり、Rがメトキシ−カルボニル−メチルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、RはC1−4アルキル又はt−ブトキシカルボニル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、RがC1−4アルコキシであり、RがC1−4アルキルでありそしてR及びRが一緒になって=Oである時は、RはC1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、ベンジル又はフェニルエチル以外であることとし、
更に但し、aが0であり、Rが水素又はC1−4アルキルであり、Rが水素であり、そしてRが水素である時は、Rは2−ヒドロキシ−シクロヘキシル、2−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、5−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプチル)−プロピル−又は4−フルオロフェニル−カルボニル−プロピル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲンであり、Rが水素又はC1−4アルキルであり、Rが水素でありそしてRが水素である時は、RはC1−4アルキル、ベンジル、フェニルエチル又はt−ブトキシカルボニル以外であることとする、
請求項1における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項3】
式中、
aが0〜1の整数であり、
がハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びハロゲン化C1−4アルキルよりなる群から選択され、
が水素、C1−4アルキル、−C1−2アルキル−OH、−C1−2アルキル−COH、−C1−2アルキル−シクロアルキル、−C1−2アルキル−アリール、C1−2アルキル−C(O)O−C1−2アルキル、−C1−2アルキル−OC(O)−C1−2アルキル、−C1−2アルキル−オキサリニル、−CH−CH(OH)−CH−NR、−CH−CH(OH)−CH−S−CH−CH(COH)−NH−C(O)−CH及び−C1−2アルキル−O−テトラヒドロ−ピラン−2−イルよりなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立してC1−2アルキル、−C1−2アルキル−フェニル又は−C1−2アルキル−(6員飽和ヘテロシクロシクリロアルキル)から選択され、ここでフェニルは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよく、あるいはまた、R及びRがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、6員の飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、
ここでアリールは単独でも又は置換基の一部としてでも、場合によりC1−4アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよく、
がC1−12アルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−2アルキル−シクロアルキル、C1−2アルキル−アリール、−C1−2アルキル−ビフェニル、−C1−2アルキル−(フェニル)−(チエニル)及び−C(O)O−C1−4アルキルよりなる群から選択され、
ここでシクロアルキル又はアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合によりハロゲン、C1−4アルキル又はフッ化C1−4アルキルから選択される基で置換されていてもよく、
あるいはまた、Rが−A−フェニル又は−A−シクロアルキルから選択され、ここでAは−C1−4アルキル−であり、ここで−C1−4アルキル−は1個〜2個のオキソ基で置換されており、そしてここでフェニル又はシクロアルキルは場合によりC1−4アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよく、
及びRがそれぞれ水素であるか又は一緒になって=Oであり、
但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲン、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシであり、Rが水素であり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、RはC1−4アルキル、t−ブトキシカルボニル又はベンジル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲン又はC1−4アルキルであり、RがC1−4アルキル又はt−ブトキシカルボニルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、Rはベンジル以外であることとし、
更に但し、aが0であり、Rがメトキシ−カルボニル−メチルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oとである時は、RはC1−4アルキル又はt−ブトキシカルボニル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、RがC1−4アルコキシであり、RがC1−4アルキルでありそしてR及びRが一緒なって=Oである時は、RはC1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、ベンジル又はフェニルエチル以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがハロゲンであり、Rが水素又はC1−4アルキルであり、Rが水素でありそしてRが水素である時は、RはC1−4アルキル、ベンジル、フェニルエチル又はt−ブトキシカルボニル以外であることとする、
請求項2における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項4】
式中、
aが0〜1の整数であり、
がフルオロ、ヒドロキシ、メチル、イソプロピル、メトキシ及びトリフルオロメチルよりなる群から選択され、
が水素、メチル、エチル、n−プロピル、ヒドロキシ−エチル−、カルボキシ−メチル−、シクロプロピル−メチル−、シクロヘキシル−メチル−、ベンジル−、4−メトキシ−ベンジル−、メトキシ−カルボニル−メチル−、メトキシ−カルボニル−エチル−、メチル−カルボニル−オキシ−エチル−、オキサリニル−メチル−、−CH−CH(OH)−CH−N(エチル)(4−メチル−ベンジル)、−CH−CH(OH)−CH−NH−CHCH−(4−モルホリニル)、−CH−CH(OH)−CH−S−CH−CH(COH)−NH−C(O)−CH及び2−(テトラヒドロピラニル)オキシ−エチル−よりなる群から選択され、
がメチル、n−ヘキシル、5−ウンデシル、2−デカヒドロナフチル、シクロプロピル−メチル−、シクロヘキシル−メチル−、t−ブチル−シクロヘキシル−メチル−、シクロヘプチル−メチル−、シクロオクチル−メチル−、シクロドデシル−メチル−、1−アセナフチル、2−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチル)、1−ナフチル−メチル−、2−ナフチル−メチル、フェニル−エチル−、4−クロロベンジル−、3−トリフルオロメチル−ベンジル−、4−トリフルオロメチル−ベンジル−、1−ナフチル−メチル−、4−ビフェニル−メチル−、2−(3−チエニル)−ベンジル−及びt−ブトキシ−カルボニル−よりなる群から選択され、
あるいはまた、Rが4−メトキシ−シクロヘキシル−カルボニル−及びフェニル−カルボニル−エチル−カルボニル−よりなる群から選択され、
及びRがそれぞれ水素であるか又は一緒になって=Oであり、
但し、aが0〜1の整数であり、Rがフルオロ、メチル、イソプロピル又はメトキシであり、Rが水素であり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、Rはメチル又はt−ブトキシ−カルボニル−以外であることとし、
更に但し、aが0であり、Rがメトキシ−カルボニル−メチルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、Rはメチル又はt−ブトキシ−カルボニル−以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがメトキシであり、Rがメチル、エチル又はn−プロピルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、Rはメチル、フェニル−エチル−又はt−ブトキシ−カルボニル−以外であることとし、
更に但し、aが0〜1の整数であり、Rがフルオロであり、Rが水素、メチル、エチル又はn−プロピルであり、Rが水素でありそしてRが水素である時は、Rはメチル、フェニル−エチル−又はt−ブトキシ−カルボニル−以外であることとする、
請求項3における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項5】
式中、
aが0〜1の整数であり、
が9−フルオロ、8−メチル、9−メチル、10−メチル及び9−トリフルオロメチルよりなる群から選択され、
が水素、メチル、ヒドロキシ−エチル−、シクロヘキシル−メチル−、ベンジル−、メトキシ−カルボニル−メチル−、メチル−カルボニル−オキシ−エチル−、オキサリニル−メチル−、−CH−CH(OH)−CH−NH−CHCH−(4−モルホリニル)、−CH−CH(OH)−CH−N(エチル)(4−メチル−ベンジル)及び−CH−CH(OH)−CH−S−CH−CH(COH)−NH−C(O)−CHよりなる群から選択され、
がn−ヘキシル、4−t−ブチル−シクロヘキシル−メチル−、シクロヘプチル−メチル−、シクロオクチル−メチル−、2−デカヒドロナフチル、1−アセナフチル、1−ナフチル−メチル、2−ナフチル−メチル−、3−トリフルオロメチル−ベンジル−、4−クロロベンジル−及びt−ブトキシ−カルボニルよりなる群から選択され、
及びRが一緒になって=Oであり、
但し、aが0〜1の整数であり、Rが9−フルオロ、8−メチル、9−メチル又は10−メチルであり、Rが水素であり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、Rはt−ブトキシ−カルボニル以外であることとし、
更に但し、aが0であり、Rがメトキシ−カルボニル−メチルであり、そしてR及びRが一緒になって=Oである時は、Rはt−ブトキシカルボニル以外であることとする、
請求項4における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項6】
式中、
aが0〜1の整数であり、
が9−フルオロ、8−メチル及び10−メチルよりなる群から選択され、
がメチル、メトキシ−カルボニル−メチル−、メチル−カルボニル−オキシ−エチル−、オキサリニル−メチル−、−CH−CH(OH)−CH−NH−CHCH−(4−モルホリニル)及び−CH−CH(OH)−CH−S−CH−CH(COH)−NH−C(O)−CHよりなる群から選択され、
が4−t−ブチル−シクロヘキシル−メチル−、シクロオクチル−メチル−、2−ナフチル−メチル−及び3−トリフルオロメチル−ベンジル−よりなる群から選択され、
及びRが一緒になって=Oである、
請求項5における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項7】
式中、
aが0〜1の整数であり、
が9−フルオロ及び8−メチルよりなる群から選択され、
がメチル及びオキサリニル−メチル−よりなる群から選択され、
がシクロオクチル−メチル−であり、
及びRが一緒になって=Oである、
請求項6における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項8】
製薬学的に許容できる担体及び請求項1の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項9】
請求項1の化合物及び製薬学的に許容できる担体を混合することにより製造される製薬学的組成物。
【請求項10】
請求項1の化合物及び製薬学的に許容できる担体を混合する方法を含んでなる製薬学的組成物を製造する方法。
【請求項11】
治療的に有効量の請求項1の化合物を、投与を要する被験体に投与する方法を含んでなる、ORL−1受容体により媒介される障害を処置する方法。
【請求項12】
ORL−1受容体により媒介される障害が、不安症、鬱病、パニック、躁病、痴呆、双極性障害、物質の乱用、神経障害性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、偏頭痛、喘息、咳、精神病、精神分裂症、癲癇、高血圧、肥満、摂食障害、渇望(craving)、糖尿病、心臓不整脈、過敏性大腸症候群、クローン病、尿失禁、副腎障害、注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病、改善された認知、改善された記憶及び感情の安定化のため、よりなる群から選択される請求項11の方法。
【請求項13】
治療的に有効量の請求項8の組成物を、投与を要する被験体に投与する方法を含んでなる、ORL−1受容体により媒介される障害を処置する方法。
【請求項14】
治療的に有効量の請求項1の化合物を被験体に投与する方法を含んでなる、投与を要する被験体における、不安症、鬱病、パニック、躁病、痴呆、双極性障害、物質の乱用、神経障害性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、偏頭痛、喘息、咳、精神病、精神分裂病、癲癇、高血圧、肥満、摂食障害、渇望(craving)、糖尿病、心臓不整脈、過敏性大腸症候群、クローン病、尿疾患、副腎障害、注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病、改善された認知、改善された記憶及び感情の安定化のため、よりなる群から選択される障害を処置する方法。
【請求項15】
(a)不安症、(b)鬱病、(c)パニック、(d)躁病、(e)痴呆、(f)双極性障害、(g)物質の乱用、(h)神経障害性疼痛、(i)急性疼痛、(j)偏頭痛、(k)偏頭痛、(l)喘息、(m)咳、(n)精神病、(o)精神分裂病、(p)癲癇、(q)高血圧、(r)肥満、(s)摂食障害、(t)渇望症、(u)糖尿病、(v)心臓不整脈、(w)過敏性大腸症候群、(x)クローン病、(y)尿失禁、(z)副腎障害、(aa)注意欠陥障害(ADD)、(bb)注意欠陥多動性症候群(ADHD)、(cc)アルツハイマー病、(dd)改善された認知のため、(ee)改善された記憶のため又は(ff)感情の安定化のため、の処置のための医薬の調製のための請求項1における化合物の使用。
【請求項16】
式(Ia)
【化2】

[式中、
aは0〜2の整数であり、
はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノよりなる群から選択され、
は水素、−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−シクロアルキル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロシクリル、−C1−4アルキル−C(O)OH、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OC(O)−C1−4アルキル、−CH−CH(OH)−CH−NR、−CH−CH(OH)−CH−S−R、−C1−4アルキル−オキシラニル及び−C1−4アルキル−O−テトラヒドロ−ピラン−2−イルよりなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール又はヘテロシクリルは単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル、−C1−2アルキル−アリール又は−C1−4アルキル−ヘテロシクロアルキルから選択され、ここでアリールは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、あるいはまた、R及びRがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜6員の飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、
ここでRはCH−CH(COH)−NH及びCH−CH(COH)−NH−C(O)−CHから選択され、
はC1−12アルキル、シクロアルキル、−C1−4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−4アルキル−部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、−C1−4アルキル−アリール、ヘテロアリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリール、ビフェニル、−C1−4アルキル−ビフェニル、−C1−4アルキル−(フェニル)−(チエニル)及び−C(O)O−C1−4アルキルよりなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール又はヘテロアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
あるいはまた、Rは−A−フェニル又は−A−シクロアルキルから選択され、ここでAは−C1−4アルキル−であり、そしてここで−C1−4アルキル−は1個〜2個のオキソ基で置換されており、そしてここでフェニル又はシクロアルキルは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
及びRは一緒になって=Oである]
の化合物又は製薬学的に許容できるその塩の調製法であって、
【化3】

式(XI)の化合物を式(XII)と反応させて(ここでZは第4の離脱基である)式(Ia)の対応する化合物を生成する工程、
を含んでなる方法。
【請求項17】
更に、
【化4】

式(X)(ここでPgは窒素保護基である)の化合物を脱保護して、式(XI)の対応する化合物を生成する工程を含んでなる、請求項16の方法。
【請求項18】
更に
【化5】

式(IX)(ここでQは第1の離脱基であり、そしてここでPgは窒素保護基である)の化合物をカップリング剤の存在下で、ホスフィンリガンドの存在下で、そして塩基の存在下で環化して、式(X)の対応する化合物を生成する工程を含んでなる、請求項17の方法。
【請求項19】
更に
【化6】

式(VII)の化合物を式(VIII)(ここでYは第3の離脱基である)の化合物と反応させて、式(IX)の対応する化合物を生成する工程を含んでなる、請求項18の方法。
【請求項20】
更に
【化7】

式(V)(ここでQは第1の離脱基である)の化合物を式(VI)(ここでXは第2の離脱基であり、そしてここでPgは窒素保護基である)の化合物と反応させて、式(VII)の対応する化合物を生成する工程を含んでなる、請求項19の方法。
【請求項21】
式(Ib)
【化8】

[式中、
aは0〜2の整数であり、
はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノよりなる群から選択され、
は水素、−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−シクロアルキル、−C1−4アルキル−アリール、−C1−4アルキル−ヘテロシクリル、−C1−4アルキル−C(O)OH、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OC(O)−C1−4アルキル、−CH−CH(OH)−CH−NR、−CH−CH(OH)−CH−S−R、−C1−4アルキル−オキシラニル及び−C1−4アルキル−O−テトラヒドロ−ピラン−2−イルよりなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール又はヘテロシクリルは単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキル−アリール又は−C1−4アルキル−ヘテロシクロアルキルから選択され、ここでアリールは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、あるいはまた、R及びRがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜6員の飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、
ここでRはCH−CH(COH)−NH及びCH−CH(COH)−NH−C(O)−CHから選択され、
はC1−12アルキル、シクロアルキル、−C1−4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−4アルキル−部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、−C1−4アルキル−アリール、ヘテロアリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリール、ビフェニル、−C1−4アルキル−ビフェニル、−C1−4アルキル−(フェニル)−(チエニル)及び−C(O)O−C1−4アルキルよりなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール又はヘテロアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
あるいはまた、Rは−A−フェニル又は−A−シクロアルキルから選択され、ここでAは−C1−4アルキル−であり、そしてここで−C1−4アルキル−は1個〜2個のオキソ基で置換されており、そしてここでフェニル又はシクロアルキルは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
及びRはそれぞれ水素である]
の化合物又は製薬学的に許容できるその塩の調製法であって、
【化9】

式(XIII)の化合物を式(XII)(ここでZは第4の離脱基である)の化合物と反応させて式(Ib)の対応する化合物を生成する工程、
を含んでなる方法。
【請求項22】
更に
【化10】

式(XI)の化合物を還元剤と反応させて式(XIII)の対応する化合物を生成する工程を含んでなる、請求項21の方法。
【請求項23】
式(XXIV)
【化11】

[式中、
aは0〜2の整数であり、
はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノよりなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキル−アリール又は−C1−4アルキル−ヘテロシクロアルキルから選択され、ここでアリールは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲン化C1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、あるいはまた、R及びRがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜6員の飽和ヘテロシクロアルキル環を形成し、
JはR又は窒素保護基であり、
はC1−12アルキル、シクロアルキル、−C1−4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1−4アルキル−部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、−C1−4アルキル−アリール、ヘテロアリール、−C1−4アルキル−ヘテロアリール、ビフェニル、−C1−4アルキル−ビフェニル、−C1−4アルキル−(フェニル)−(チエニル)及び−C(O)O−C1−4アルキルよりなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール又はヘテロアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
あるいはまた、Rは−A−フェニル又は−A−シクロアルキルから選択され、ここでAは−C1−4アルキル−であり、そしてここで−C1−4アルキル−は1個〜2個のオキソ基で置換されており、そしてここでフェニル又はシクロアルキルは場合により、独立してハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい]
の化合物又は製薬学的に許容できるその塩。

【公表番号】特表2008−542375(P2008−542375A)
【公表日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−514699(P2008−514699)
【出願日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際出願番号】PCT/US2006/020211
【国際公開番号】WO2006/130416
【国際公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】