説明

PLL回路およびディスク再生装置

【課題】 PLL回路の引き込みレンジの拡大と引き込み速度の高速化を簡単な構成にて実現する。
【解決手段】 nTの単マークが連続するVFO区間をピックアップが走査中であるときの信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)Tの出現頻度の分布傾向から、PLLクロックの適正周波数に対するずれ量を検出し、このずれ量に応じた補正量faを決定する。出現頻度の分布傾向が信号パターン(n−1)Tの方に偏重している場合にはPLLクロックの周波数を速める補正量+Δfに設定し、出現頻度の分布傾向が信号パターン(n+1)Tの方に偏重している場合にはPLLクロックの周波数を遅らせる補正量−Δfに設定する。設定した補正量faを、デジタル位相比較器601にて検出された位相差に加算してVFO605に供給する。これにより、補正量faが加味され、PLLレンジの拡大と引き込み動作の高速化が図られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PLL(Phase Locked Loop)回路およびディスク再生装置に関し、特に、デジタル方式のPLL回路およびそれを内蔵したディスク再生装置に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
ディスク再生装置のPLL回路として、従来よりアナログ方式のPLL回路が用いられている。しかし、アナログ方式のPLL回路は、ノイズによる影響を受け易く、また、温度変化等の環境変化に弱いといった欠点を有している。これに対し、デジタル方式のPLL回路は、ノイズによる影響を受け難く、温度変化等の環境変化にも特性が左右され難い。また、高集積化を図りやすくLSIに実装する際に有利であるとのメリットを有している。
【0003】
しかし、デジタル方式のPLL回路は、アナログ方式に比べ、引き込み周波数レンジが狭く、引き込み速度も遅いといった欠点がある。この問題は、特に、ディスク起動時や再生位置のジャンプ直後等、ディスクの回転状態が不安定な場合に顕著となり、ドライブの性能を左右する一因ともなり得る。
【0004】
これに対し、以下の特許文献1に記載の発明では、アナログ方式のPLL回路とデジタル方式のPLL回路を併用することにより上記問題の解決が図られている。この発明では、先ず、アナログ方式のPLL回路にてPLLの引き込みを行った後、デジタル方式のPLL回路を用いてPLLがなされる。これにより、周波数のロックレンジの拡張と引き込み速度の高速化が図られている。
【特許文献1】特許第3350349号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、かかる従来技術によれば、アナログ方式のPLL回路とデジタル方式のPLL回路の2系統の回路構成が必要となるため、回路構成が複雑化し、また、回路規模が大きくなるとの問題が生じる。
【0006】
本発明は、かかる問題を解消し、簡単な構成にて容易に引き込みレンジの拡大と引き込み速度の高速化をなし得るPLL回路およびディスク再生装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に鑑み本発明は、以下の特徴を有する。
【0008】
本発明の第1の局面は、再生信号に対するデータ取得位置の位相差を補償するPLL回路において、再生信号に対する前記データ取得位置の位相差を検出する位相差検出部と、該位相差検出部によって検出された位相差をもとに前記データ取得位置の周期を変更する読取位置変更部と、単一周波数の信号パターンが連続する区間を検出する区間検出部と、前記再生信号から2値化データを生成する2値化データ生成部と、前記2値化データ生成部によって生成された2値化データのデータ列から信号パターンを検出する信号パターン検出部と、前記区間検出部によって検出された区間の再生信号をもとに前記信号パターン検出部によって検出された信号パターンの周波数分布を検出する周波数分布検出部と、前記周波数分布検出部によって検出された前記分布状態に基づいて前記読取位置変更部における周期の変更量を補正する周期補正部とを有するものとして把握される。
【0009】
かかる第1の局面において、周期補正部は、前記周波数分布に基づいて前記読取位置変更部における周期の変更量を補正するための補正量を生成し、前記読取位置変更部は、前記位相差検出部にて検出された位相差に前記周期補正部から供給された補正量をもとに前記データ取得位置の周期を変更するものとして構成される。
【0010】
より詳しくは、前記周期補正部は、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも高周波側に偏っているとき前記周期を短くする補正量を生成し、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも低周波側に偏っているとき前記周期を長くする補正量を生成するものとして構成することができる。
【0011】
また、区間検出部は、前記2値化データをもとに取得される信号パターンが、前記単一周波数に対し所定の周波数幅を与えた周波数レンジ内に一定期間以上含まれるかによって、再生信号が前記単一周波数の信号パターンが連続する区間のものであるかを検出するものとして構成することができる。
【0012】
本発明の第2の局面は、再生信号に対するPLLクロックの位相差を補償するPLL回路において、再生信号に対する前記PLLクロックの位相差を検出する位相差検出部と、該位相差検出部によって検出された位相差をもとに前記クロックの周波数を変更するクロック周波数変更部と、単一周波数の信号パターンが連続する区間を検出する区間検出部と、前記再生信号を前記PLLクロックにてサンプリングしたときのサンプル信号をもとに2値化データを生成する2値化データ生成部と、前記2値化データ生成部によって生成された2値化データのデータ列をもとに信号パターンを検出する信号パターン検出部と、前記区間検出部によって検出された区間における再生信号をもとに前記信号パターン検出部によって検出された信号パターンの周波数分布を検出する周波数分布検出部と、前記周波数分布検出部によって検出された前記周波数分布に基づいて前記クロック周波数変更部における周波数の変更量を補正する周波数補正部とを有するものとして把握される。
【0013】
かかる第2の局面において、周波数補正部は、前記周波数分布に基づいて前記クロック周波数変更部における周波数の変更量を補正するための補正量を生成し、前記クロック周波数変更部は、前記位相差検出部にて検出された位相差と前記周波数補正部から供給された補正量をもとに前記PLLクロックの周波数を変更するものとして構成される。
【0014】
より詳しくは、周波数補正部は、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも高周波側に偏っているとき前記PLLクロックを高周波側にシフトさせる補正量を生成し、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも低周波側に偏っているとき前記PLLクロックを低周波側にシフトさせる補正量を生成するものとして構成することができる。
【0015】
また、区間検出部は、前記2値化データをもとに取得される信号パターンが、前記単一周波数に対し所定の周波数幅を与えた周波数レンジ内に一定期間以上含まれるかによって、再生信号が前記単一周波数の信号パターンが連続する区間のものであるかを検出するものとして構成することができる。
【0016】
本発明の第3の局面は、再生信号に対するデータ補間位置の位相差を補償するPLL回路において、再生信号に対する前記データ補間位置の位相差を検出する位相差検出部と、該位相差検出部によって検出された位相差をもとに前記データ補間位置の周期を変更する補間位置変更部と、単一周波数の信号パターンが連続する区間を検出する区間検出部と、前記再生信号を非同期クロックにてサンプリングしたときのサンプリングデータに補間処理を施して前記補間位置における2値化データを生成する2値化データ生成部と、前記2値化データ生成部によって生成された2値化データのデータ列をもとに信号パターンを検出する信号パターン検出部と、前記区間検出部によって検出された区間における再生信号をもとに前記信号パターン検出部によって検出された信号パターンの周波数分布を検出する周波数分布検出部と、前記周波数分布検出部によって検出された前記周波数分布に基づいて前記補間位置変更部における周期の変更量を補正する周期補正部とを有するものとして把握される。
【0017】
かかる第3の局面において、周期補正部は、前記周波数分布に基づいて前記補間位置変更部における周期の変更量を補正するための補正量を生成し、前記補間位置変更部は、前記位相差検出部にて検出された位相差と前記周期補正部から供給された補正量をもとに前記クロックの周波数を変更するものとして構成される。
【0018】
より詳しくは、周期補正部は、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも高周波側に偏っているとき前記補間位置の周期を短くする補正量を生成し、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも低周波側に偏っているとき前記補間位置の周期を長くする補正量を生成するものとして構成することができる。
【0019】
また、区間検出部は、前記2値化データをもとに取得される信号パターンが、前記単一周波数に対し所定の周波数幅を与えた周波数レンジ内に一定期間以上含まれるかによって、再生信号が前記単一周波数の信号パターンが連続する区間のものであるかを検出するものとして構成することができる。
【0020】
本発明の第4の局面は、請求項1ないし12の何れか一項に記載のPLL回路を具備するディスク再生装置として把握される。
【0021】
かかる第4の局面においては、ディスクの回転状態が定常状態にないときに前記変更量に対する補正を行う手段をさらに具備するものとして構成することができる。
【0022】
また、区間検出手段は、nT(n:自然数、T:単位マーク長)の長さを有する信号が一定期間連続してディスク上に記録されている区間を、(n±m)T(m:自然数)の範囲内にある信号パターンが一定期間以上連続して検出されたかによって検出するものとして構成することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、位相差の他、2値化データから生成される信号パターンの周波数分布に基づく補正量をも加味してPLLの引き込みを行うものであるから、位相差のみに基づく場合に比べてPLLの引き込み周波数レンジの拡張を図ることができ、また、引き込み速度の高速化を図ることができる。
【0024】
ここで、補正量は、単一周波数の信号パターンが連続する区間において、2値化データから生成される信号パターンの周波数分布が本来の周波数(単一周波数)に対してどのように偏重しているかに応じて設定されるものであるから、たとえば、再生回路系に配備されている2値化データ生成回路を補正量の生成のためにそのまま共用することができ、よって、複雑な回路構成の追加を伴わずに、簡易かつ円滑に、補正量の生成を行うことができる。
【0025】
このように本発明によれば、簡単な構成にて容易かつ円滑にPLL回路の引き込みレンジを拡大と引き込み速度の高速化を図ることができる。
【0026】
本発明の効果ないし特徴は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。
【0027】
なお、以下の実施形態では、本発明の第4の局面に係るディスク再生装置が光ディスク装置として実現化されている。また、第2の局面の実施形態として図1〜図11に示す実施形態が示されており、本発明の第3の局面として図12〜図14に示す実施形態が示されている。なお、第1の局面は、第2の局面と第1の局面を包括するものである。
【0028】
また、本発明における「信号パターンの周波数分布」は、以下の実施形態では信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)Tの出現頻度の分布として示されている。ここで、信号パターンの時間長は(n−1)T<nT<(n+1)Tの関係にあるため、その周波数は(n−1)T>nT>(n+1)Tの関係にある。したがって、信号パターン(n−1)Tの出現頻度が高いほど信号パターンの周波数分布は高周波側に偏重し、信号パターン(n+1)Tの出現頻度が高いほど信号パターンの周波数分布は低周波側に偏重していることとなる。
【0029】
ただし、以下の実施形態は、あくまでも、本発明を実施する際の一つの例示であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
図1に、実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す。本実施の形態は、DVD(Digital Versatile Disc)や次世代DVD等の高密度光ディスクに対し記録/再生を行う光ディスク装置に本発明を適用したものである。なお、図1には、再生系のみを図示し記録系については図示省略している。また、フォーカスサーボ回路やトラッキングサーボ回路等のサーボ系も図示省略している。
【0031】
図1に示す如く、光ディスク装置は、光ピックアップ20と、増幅回路30と、アナログBPF(Band Pass Filter)40と、ADC(Analog-Digital Converter)50と、デジタルPLL60と、デジタルイコライザ70と、2値化回路80と、周波数検出補正回路90を備えている。
【0032】
光ピックアップ20は、ディスク10にレーザ光を照射してデータの記録/再生を行う。ディスク10には、螺旋状のトラックが形成されており、トラック上には、一定周期毎にVFO区間が配置されている。かかるVFO区間には、同一時間長のマークとスペースが連続して配列されている。すなわち、マークとスペースの単位時間長をTとしたとき、nT(n:所定の自然数)の長さのマークとスペースが連続して配列されている。
【0033】
増幅回路30は、光ピックアップ30から供給される再生RF信号を増幅してアナログBPF40に出力する。アナログBPF40は再生RF信号のノイズ成分を除去するとともに所定の周波数成分を増幅してADC50に出力する。ADC50は、デジタルPLL60から供給されるPLLクロック(サンプリングクロック)に応じたサンプリングタイミングにて再生RF信号をサンプリングし、サンプル値をデジタル信号に変換してデジタルPLL60に出力する。
【0034】
デジタルPLL60は、ADC50から入力されるデジタル信号をもとにPLLクロックによるサンプリングタイミングと再生RF信号に対する適正サンプリングタイミングの位相差を検出し、この位相差を解消するようPLLクロックの周波数を調整する。
【0035】
デジタルイコライザ70は、ADC50から供給されるデジタル信号を波形等化して2値化回路80に出力する。2値化回路80は、デジタルイコライザ70から供給されたデジタル信号を復号して1、0の2値化データを生成出力する。
【0036】
周波数検出補正回路90は、2値化回路80から供給される2値化データに基づいて上記位相差に対する補正量を生成し、デジタルPLL60に出力する。かかる補正量は、デジタルPLL60にて位相差に加算される。
【0037】
図2に、デジタルPLL60の構成を示す。
【0038】
図示の如く、デジタルPLL60は、デジタル位相比較器601と、ループフィルタ602と、加算器603と、DAC(Digital-Analog Converter)604と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)605を備えている。
【0039】
デジタル位相比較器601は、ADC50から供給されるデジタル信号をもとに再生信号波形のエッジを判別し、このエッジとPLLクロックの間の位相差を検出する。そして、この位相差に応じたデジタル信号(位相差信号)をループフィルタ602に出力する。ループフィルタ602は、位相差信号の高周波成分を遮断して直流化し、これを加算器603に出力する。
【0040】
加算器603は、ループフィルタ602から供給される位相差信号と、周波数検出補正回路905から供給される補正信号(補正量に応じたデジタル信号)を加算してDAC604に出力する。DAC604は、加算器603から供給されたデジタル信号をアナログ信号(電圧値)に変換してVCO605に出力する。VCO605は、DAC604から供給されたアナログ信号(電圧値)を制御信号としてPLLクロックの発振周波数を変化させる。
【0041】
図3に、光ピックアップ20がディスク10上のVFO区間を走査しているときのタイミングチャートを示す。なお、同図には、VFO区間におけるマークとスペースの時間長(nT)が3Tである場合が示されている。
【0042】
図示の如く、高密度記録の光ディスクでは再生信号に波形間干渉が生じるため、VFO区間走査時の再生信号波形は、同図(b)に示す如く、マークとスペースが符号間干渉した波形となる。このとき、同図(c)に示す如く、PLLクロックが適正位相(適正周波数)であると、PLLクロックに応じてサンプリングされた再生RF信号の等化信号レベルは、同図(d)に示すものとなる。かかる等化信号レベルを上述の2値化回路80にて復号すると、同図(e)に示す如く、1と0が3個ずつ連続する2値化データが得られる。したがって、かかる2値化データから、3Tの時間長に応じた周波数の信号パターンが検出される。
【0043】
図4に、PLLクロックが適正周波数よりも高周波となった場合のタイミングチャートを示す。この場合、PLLクロックに応じてサンプリングされた再生RF信号の等化信号レベルは、同図(d)に示すものとなる。かかる等化信号レベルを上述の2値化回路80にて復号すると、同図(e)に示す如く、1と0が4個ずつ連続する2値化データが得られる。したがって、かかる2値化データから、4Tの時間長に応じた周波数の信号パターンが検出される。
【0044】
図5に、PLLクロックが適正周波数よりも低周波となった場合のタイミングチャートを示す。この場合、PLLクロックに応じてサンプリングされた再生RF信号の等化信号レベルは、同図(d)に示すものとなる。かかる等化信号レベルを上述の2値化回路80にて復号すると、同図(e)に示す如く、1と0が2個ずつ連続する2値化データが得られる。したがって、かかる2値化データから、2Tの時間長に応じた周波数の信号パターンが検出される。
【0045】
図6は、VFO区間(マークとスペースの時間長:nT)を走査したときの信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)Tの出現頻度の傾向を示すものである。
【0046】
PLLクロックが適正周波数の場合(同図(a)参照)、上記図3を参照して説明したように、VFO区間のマークとスペースの時間長nTと同一時間長の信号パターンの出現頻度(検出頻度)がピーク的に大きくなる。このとき、PLLクロックの位相が適正位相から揺らぐことから、前後の時間長(n−1)T、(n+1)Tの信号パターンも同時に検出される。
【0047】
これに対し、PLLクロックが適正周波数よりも速い場合(同図(b)参照)には、上記図4を参照して説明したように、出現頻度の分布は時間長(n+1)Tの信号パターンの出現頻度(検出頻度)の方に偏重する。また、PLLクロックが適正周波数よりも遅い場合(同図(c)参照)には、上記図5を参照して説明したように、出現頻度の分布は時間長(n−1)Tの信号パターンの出現頻度(検出頻度)の方に偏重する。
【0048】
これら信号パターンの出現頻度の傾向から、出現頻度の分布が(n+1)Tの方に偏重している場合はPLLクロックが適正周波数よりも速いと判別でき、また、出現頻度の分布が(n−1)Tの方に偏重している場合はPLLクロックが適正周波数よりも遅いと判別できる。上述の周波数検出補正回路90は、かかる分布の偏重具合を検出し、その検出結果に応じて、PLLクロックが適正周波数に近づくように補正を掛ける。
【0049】
図7に、周波数検出補正回路90の構成例を示す。
【0050】
図示の如く、周波数検出補正回路90は、信号パターン検出器901と、周波数分布測定部902と、大小関係検知部903と、周波数補正量決定部904と、周波数補正出力制御部905と、OR回路906と、信号パターン検出カウンタ907を備えている。
【0051】
信号パターン検出器901は、2値化回路80から供給される2値化データから信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)Tを検出し、検出結果を周波数分布測定部902に出力する。すなわち、信号パターン(n−1)Tを検出したときは、周波数分布測定部902の(n−1)Tカウンタ902aに検出信号を出力し、信号パターンnT、(n+1)Tを検出したときは、それぞれnTカウンタ902b、(n+1)Tカウンタ902cに検出信号を出力する。また、信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)T以外の信号パターンを検出したときは、周波数分布測定部902内の各カウンタおよび信号パターン検出カウンタ907のカウント値をリセットする信号を出力する。
【0052】
周波数分布測定部902は、(n−1)Tカウンタ902a、nTカウンタ902bおよび(n+1)Tカウンタ902cを備えており、これらカウンタのカウント値をもとに、上述の信号パターンの出現頻度の分布を測定する。
【0053】
大小関係検知部903は、(n−1)Tカウンタ902a、nTカウンタ902bおよび(n+1)Tカウンタ902cのカウント値をもとに、上述の信号パターンの出現頻度の分布の偏重具合を検出し、検出結果を周波数補正量決定部904に出力する。
【0054】
周波数補正量決定部904は、大小関係検知部903から供給された検出結果をもとに、PLLクロックの周波数を補正するための補正量faを決定し、これを周波数補正出力制御部905に出力する。具体的には、大小関係検知部903から供給された検出結果が、出現頻度の分布が(n+1)Tの方に偏重していることを示すものである場合には、補正量faとしてPLLクロックの周波数をΔfだけ低くする補正量−Δfを決定し、また、出現頻度の分布が(n−1)Tの方に偏重している場合は、補正量faとしてPLLクロックの周波数をΔfだけ高くする補正量+Δfを決定する。ここで、Δfは、偏重の大きさに応じた値としても良く、あるいは、偏重の大きさに関係なく一律の値に設定しても良い。
【0055】
周波数補正出力制御部905は、信号パターン検出カウンタ907からの検出信号に応じて、周波数補正量決定部904から供給された補正量faをデジタルPLL60の加算器603に出力する。
【0056】
信号パターン検出カウンタ907は、信号パターン検出器901からのリセット信号によってリセットされるとともに、OR回路906を介して入力される信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)Tの検出信号によって1カウントアップされる。また、カウント値Kpが予め設定された閾値K0以上となったとき、VFO区間を走査しているとして、検出信号を周波数補正出力制御部905に出力する。すなわち、信号パターン検出カウンタ907は、信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)Tの連続性をもとに、ピックアップがVFO区間を走査しているかを判別する。信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)Tが閾値K0回以上連続したとき、ピックアップがVFO区間を走査しているとして検出信号を出力する。
【0057】
図8に、周波数検出補正回路90の動作フローチャートを示す。
【0058】
補正動作が開始されると、周波数分布測定部902内の各カウンタと信号パターン検出カウンタ907がリセットされた後(S101)、各カウンタのカウントアップが開始される(S102)。しかる後、信号パターン検出カウンタ907のカウント値Kpが閾値K0に達すると(S103:YES)、(n−1)Tカウンタ902a、nTカウンタ902b、(n+1)Tカウンタ902cのカウント値に基づく周波数補正量faが周波数補正出力制御部905からデジタルPLL60の加算器603に出力される(S104)。
【0059】
一方、信号パターン検出カウンタ907のカウント値Kpが閾値K0に達していなければ、信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)T以外の信号パターンが検出されるまで各カウンタのカウントアップが行われる(S105:NO→S102)。また、信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)T以外の信号パターンが検出されると(S105:YES)、信号パターン検出器901からリセット信号が出力され、周波数分布測定部902内の各カウンタと信号パターン検出カウンタ907がリセットされる(S101)。その後、これらカウンタのカウントアップが再開され(S102)、上記と同様の動作が実行される(S102〜S105)。
【0060】
以上、本実施の形態によれば、PLLクロックの周波数の補正量faがデジタルPLL60の加算器603によって位相差に加算されるため、適正周波数に対するPLLクロックの周波数のずれ量が比較的大きくても、補正量faによる引き込み作用によって、PLLクロックを適正周波数に迅速に引き込むことができる。よって、ロックレンジの拡張と引き込み動作の高速化を測ることができる。
【0061】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、他に種々の変更が可能である。
【0062】
たとえば、上記実施の形態では、図7に示すように、信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)Tの出現頻度を比較してPLLクロックの周波数の補正量faを決定するようにしたが、図9に示すように、信号パターン(n−1)Tと(n+1)Tの出現頻度を比較してPLLクロックの周波数の補正量faを決定するようにすることもできる。この場合にも、信号パターンの出現頻度の分布の偏重を検出することができるため、上記と同様、分布の偏重に応じた補正量faの決定を行うことができる。
【0063】
また、信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)Tの出現頻度を比較するものであったが、信号パターン(n−2)T、(n−1)T、nT、(n+1)T、(n+2)Tの出現頻度を比較する等、信号パターンの比較範囲をさらに広げるようにしても良い。この場合、信号パターン検出器901は、比較範囲に含まれるそれぞれの信号パターンを検出してその検出結果を周波数分布測定部902に出力する。また、周波数分布測定部902には、各信号パターンの出現頻度をカウントするためのカウンタが各信号パターンに応じて配備される。さらに、大小関係検知部903は、周波数分布測定部902に配備された各カウンタのカウント値を比較する。また、周波数補正量決定部904は、かかる比較結果に基づいてPLLクロックの周波数の補正量faを決定する。
【0064】
但し、このように比較範囲を広げると、その分、回路規模が大きくなるとのデメリットがある。なお、この場合にも、図9に示すように、信号パターンnTを比較対象から外すようにしても良い。また、各信号パターンの出現比率に重み付けを行った後に大小比較を行い、補正量faを決定するようにしても良い。
【0065】
また、上記実施形態では、周波数補正出力制御部905から加算器603に直接補正量faを入力するようにしたが、急激な周波数の変化を回避するために、フィルタによって補正量faを平滑化(積分)した後、これを加算器603に入力するようにしても良い。こうすると、PLLの引き込み速度は鈍るが、急激な周波数変化によるPLLの暴走を防止でき、引き込み動作の安定化を図ることができる。
【0066】
また、図10に示すように、周波数補正出力制御部905と加算器603の間にスイッチ911を配し、ディスク起動時やピックアップアクセス時等、ディスクの回転状態が定常状態になくPLLの引き込み動作を円滑に行い難い場合にのみ、補正量faを加算器603に印加するようにしても良い。こうすると、PLLロック後における補正量faによる影響を回避することができる。なお、図10には、スイッチ911の他、補正量faを平滑化(積分)するためのフィルタ910が周波数補正出力制御部905と加算器603の間に配されている。
【0067】
また、上記実施の形態では、図2に示すように、デジタル位相比較器601とループフィルタ602をデジタル方式とし、それ以外をアナログ方式としたが、図11に示すように、ループフィルタ602をアナログ方式として構成しても良い。
【0068】
ところで、上記実施の形態では、PLLクロックをADC50のサンプリングクロックとして用いるものであったが、図12に示すように、ADC50のサンプリングクロックとして非同期のクロックを用い、これによりサンプリングされた信号をデータ補間回路621にて補間して、読み取り信号を生成するタイプのPLL回路に本発明を適用することもできる。この場合、図13を参照して、非同期のサンプリングクロックにてサンプリングされたサンプル信号(図中○印)をもとに、データ補間位置(図中■印)における読み取り信号が補間生成される。
【0069】
図12を参照して、データ補間回路621は、上記のように、ADC50からのサンプル信号をもとに補間処理を実行し、データ補間位置における読み取り信号を生成出力する。
【0070】
デジタル位相比較器622は、データ補間回路621から供給される読み取り信号をもとに再生信号波形のエッジを判別し、このエッジをもとに設定される正規の読み取り位置とデータ補間位置の間の位相差を検出する。そして、この位相差に応じたデジタル信号(位相差信号)を加算器623に出力する。
【0071】
加算器623は、デジタル位相比較器622から供給される位相差信号と、周波数検出補正回路90から供給される補正信号(補正量に応じたデジタル信号)を加算してループフィルタ624に出力する。ループフィルタ624は、補正信号と位相差信号が加算された信号の高周波成分を遮断して直流化し、これを補間位相情報発生器625に出力する。
【0072】
補間位相情報発生器625は、ループフィルタ624から供給される信号に応じてデータ補間位置の周期を変更する情報をデータ補正回路621に出力する。この信号をもとにデータ補間回路621は、データ補間位置を設定し、ADC50からのサンプル信号をもとにデータ補間位置における読み取り信号を算出する。
【0073】
かかる実施形態では、周波数検出補正回路90によって、データ補間位置の周期が適正周期に対し速いか遅いかが判別され、それに応じて、データ補間位置の周期を適正周期に近付けるための補正量faが設定される。すなわち、図7において、(n−1)Tカウンタ902a、nTカウンタ902b、(n+1)Tカウンタ902cにて信号パターン(n−1)T、nT、(n+1)Tの出現比率がカウントされ、この出現比率が信号パターン(n−1)Tの方に偏重している場合には、周波数補正量決定部904にてデータ補間位置の周期を早める(短くする)補正量+Δfが設定される。また、各信号パターンの出現比率が信号パターン(n+1)Tの方に偏重している場合には、周波数補正量決定部904にてデータ補間位置の周期を遅らせる(長くする)補正量−Δfが設定される。
【0074】
かかる実施形態においても、上記と同様、補間位置の周期の補正量faがデジタルPLL60の加算器612によって位相差に加算されるため、適正周期に対する補間位置周期のずれ量が比較的大きくても、補正量faによる引き込み作用によって、補間位置の位相を適正位相に迅速に引き込むことができる。よって、ロックレンジの拡張と引き込み動作の高速化を測ることができる。
【0075】
なお、図12に示す構成例では、位相差に補正量を加算した後、ループフィルタ624に入力させるようにしたが、図14に示すように、位相差をループフィルタ624にて直流化した後に補正量を加算するようにすることもできる。
【0076】
また、図12の構成例では、スイッチ911とフィルタ910が配されているが、上記のとおりこれらを適宜省略することもできる。さらに、上記実施の形態では、光ディスク装置に本発明を適用した例を示したが、光磁気ディスク装置や磁気ディスク装置等、他のドライブ装置に本発明を適用することもできる。
【0077】
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す図
【図2】実施の形態に係るデジタルPLLの構成を示す図
【図3】実施の形態に係るタイミングチャート(クロック正常時)を示す図
【図4】実施の形態に係るタイミングチャート(クロックが早い)を示す図
【図5】実施の形態に係るタイミングチャート(クロックが遅い)を示す図
【図6】実施の形態に係る信号パターン出現頻度の分布傾向を示す図
【図7】実施の形態に係る周波数検出補正回路の構成を示す図
【図8】実施の形態に係る周波数検出補正回路の動作フローを示す図
【図9】実施の形態に係る周波数検出補正回路の変更例を示す図
【図10】実施の形態に係る周波数検出補正回路の変更例を示す図
【図11】実施の形態に係るデジタルPLLの変更例を示す図
【図12】実施の形態に係るデジタルPLLの変更例を示す図
【図13】実施の形態に係るデジタルPLLの動作を説明する図
【図14】実施の形態に係るデジタルPLLの変更例を示す図
【符号の説明】
【0079】
60 デジタルPLL
80 2値化回路
90 周波数検出補正回路
601、611 デジタル位相比較器
601、614 ループフィルタ
603、612 加算器
604、613 DAC
605、615 VCO
612 データ補間回路
622 デジタル位相比較器
623 加算器
624 ループフィルタ
625 補間位相情報発生器
901 信号パターン検出器
902 周波数分布測定部
903 大小関係検知部
904 周波数補正量決定部
905 周波数補正出力制御部
906 OR回路
907 信号パターン検出カウンタ
910 フィルタ
911 スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生信号に対するデータ取得位置の位相差を補償するPLL回路において、
再生信号に対する前記データ取得位置の位相差を検出する位相差検出部と、
該位相差検出部によって検出された位相差をもとに前記データ取得位置の周期を変更する読取位置変更部と、
単一周波数の信号パターンが連続する区間を検出する区間検出部と、
前記再生信号から2値化データを生成する2値化データ生成部と、
前記2値化データ生成部によって生成された2値化データのデータ列から信号パターンを検出する信号パターン検出部と、
前記区間検出部によって検出された区間の再生信号をもとに前記信号パターン検出部によって検出された信号パターンの周波数分布を検出する周波数分布検出部と、
前記周波数分布検出部によって検出された前記分布状態に基づいて前記読取位置変更部における周期の変更量を補正する周期補正部と、
を有することを特徴とするPLL回路。
【請求項2】
請求項1において、
前記周期補正部は、前記周波数分布に基づいて前記読取位置変更部における周期の変更量を補正するための補正量を生成し、
前記読取位置変更部は、前記位相差検出部にて検出された位相差に前記周期補正部から供給された補正量をもとに前記データ取得位置の周期を変更する、
ことを特徴とするPLL回路。
【請求項3】
請求項2において、
前記周期補正部は、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも高周波側に偏っているとき前記周期を短くする補正量を生成し、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも低周波側に偏っているとき前記周期を長くする補正量を生成する、
ことを特徴とするPLL回路。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れかにおいて、
前記区間検出部は、前記2値化データをもとに取得される信号パターンが、前記単一周波数に対し所定の周波数幅を与えた周波数レンジ内に一定期間以上含まれるかによって、再生信号が前記単一周波数の信号パターンが連続する区間のものであるかを検出する、
ことを特徴とするPLL回路。
【請求項5】
再生信号に対するPLLクロックの位相差を補償するPLL回路において、
再生信号に対する前記PLLクロックの位相差を検出する位相差検出部と、
該位相差検出部によって検出された位相差をもとに前記クロックの周波数を変更するクロック周波数変更部と、
単一周波数の信号パターンが連続する区間を検出する区間検出部と、
前記再生信号を前記PLLクロックにてサンプリングしたときのサンプル信号をもとに2値化データを生成する2値化データ生成部と、
前記2値化データ生成部によって生成された2値化データのデータ列をもとに信号パターンを検出する信号パターン検出部と、
前記区間検出部によって検出された区間における再生信号をもとに前記信号パターン検出部によって検出された信号パターンの周波数分布を検出する周波数分布検出部と、
前記周波数分布検出部によって検出された前記周波数分布に基づいて前記クロック周波数変更部における周波数の変更量を補正する周波数補正部と、
を有することを特徴とするPLL回路。
【請求項6】
請求項5において、
前記周波数補正部は、前記周波数分布に基づいて前記クロック周波数変更部における周波数の変更量を補正するための補正量を生成し、
前記クロック周波数変更部は、前記位相差検出部にて検出された位相差と前記周波数補正部から供給された補正量をもとに前記PLLクロックの周波数を変更する、
ことを特徴とするPLL回路。
【請求項7】
請求項6において、
前記周波数補正部は、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも高周波側に偏っているとき前記PLLクロックを高周波側にシフトさせる補正量を生成し、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも低周波側に偏っているとき前記PLLクロックを低周波側にシフトさせる補正量を生成する、
ことを特徴とするPLL回路。
【請求項8】
請求項5ないし7の何れかにおいて、
前記区間検出部は、前記2値化データをもとに取得される信号パターンが、前記単一周波数に対し所定の周波数幅を与えた周波数レンジ内に一定期間以上含まれるかによって、再生信号が前記単一周波数の信号パターンが連続する区間のものであるかを検出する、
ことを特徴とするPLL回路。
【請求項9】
再生信号に対するデータ補間位置の位相差を補償するPLL回路において、
再生信号に対する前記データ補間位置の位相差を検出する位相差検出部と、
該位相差検出部によって検出された位相差をもとに前記データ補間位置の周期を変更する補間位置変更部と、
単一周波数の信号パターンが連続する区間を検出する区間検出部と、
前記再生信号を非同期クロックにてサンプリングしたときのサンプリングデータに補間処理を施して前記補間位置における2値化データを生成する2値化データ生成部と、
前記2値化データ生成部によって生成された2値化データのデータ列をもとに信号パターンを検出する信号パターン検出部と、
前記区間検出部によって検出された区間における再生信号をもとに前記信号パターン検出部によって検出された信号パターンの周波数分布を検出する周波数分布検出部と、
前記周波数分布検出部によって検出された前記周波数分布に基づいて前記補間位置変更部における周期の変更量を補正する周期補正部と、
を有することを特徴とするPLL回路。
【請求項10】
請求項9において、
前記周期補正部は、前記周波数分布に基づいて前記補間位置変更部における周期の変更量を補正するための補正量を生成し、
前記補間位置変更部は、前記位相差検出部にて検出された位相差と前記周期補正部から供給された補正量をもとに前記クロックの周波数を変更する、
ことを特徴とするPLL回路。
【請求項11】
請求項10において、
前記周期補正部は、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも高周波側に偏っているとき前記補間位置の周期を短くする補正量を生成し、前記周波数分布検出部によって検出された周波数分布が前記単一周波数よりも低周波側に偏っているとき前記補間位置の周期を長くする補正量を生成する、
ことを特徴とするPLL回路。
【請求項12】
請求項9ないし11の何れかにおいて、
前記区間検出部は、前記2値化データをもとに取得される信号パターンが、前記単一周波数に対し所定の周波数幅を与えた周波数レンジ内に一定期間以上含まれるかによって、再生信号が前記単一周波数の信号パターンが連続する区間のものであるかを検出する、
ことを特徴とするPLL回路。
【請求項13】
請求項1ないし12の何れか一項に記載のPLL回路を具備するディスク再生装置。
【請求項14】
請求項13において、
ディスクの回転状態が定常状態にないときに前記変更量に対する補正を行う手段を具備する、
ことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項15】
請求項13または14において、
前記区間検出手段は、nT(n:自然数、T:単位マーク長)の長さを有する信号が一定期間連続してディスク上に記録されている区間を、(n±m)T(m:自然数)の範囲内にある信号パターンが一定期間以上連続して検出されたかによって検出する、
ことを特徴とするディスク再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−202350(P2006−202350A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−9673(P2005−9673)
【出願日】平成17年1月17日(2005.1.17)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】