説明

RFID機能タグ、在庫管理システムおよび在庫管理方法

【課題】電力供給を必要とせず、十分な情報量を表示可能で、かつバーコードリーダでの読み取りが可能であるようにバーコードを表示できるRFID機能タグを提供する。
【解決手段】本発明に係るRFID機能タグ10は、電子ペーパーによって構成されるディスプレイ30と、外部のRFIDタグ取り扱い装置40から表示内容を受信し、同時にRFIDタグ取り扱い装置から電力を誘導起電によって受けるRFIDアンテナ21と、RFIDアンテナから受信した表示内容に基づいて、ディスプレイに一次元バーコード32および二次元バーコード33のうち少なくともいずれか一方を表示させるRFIDモジュール22とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はRFIDタグを使用する在庫管理システムに関し、特に記憶された内容を表示するディスプレイを有するRFIDタグを使用する在庫管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
RFID(Radio Frequency Identification)は、主に流通業界でバーコードに代わる商品識別・管理技術として研究が進められてきたが、それに留まらず社会のIT化および自動化を推進する上での基盤技術として注目されるようになっている。
【0003】
しかしながら、RFIDタグに記憶された内容は人間が認識できるものではない。このため、RFIDタグに小型の液晶パネル、有機ELパネル、LEDパネルなどのような低消費電力のディスプレイを組み合わせた、表示機能付きRFID機能タグ(以後単にRFID機能タグという)が考案されている。
【0004】
このようなRFID機能タグは、品名、重量などのような情報を価格に付随させて表示させることが可能な、値札表示システムのような適用例がある。このシステムは、紙製の値札を使わず、しかも書き換えられた値札を手動により陳列棚や商品に取り付ける必要がないので、商品管理の手間の軽減や間違いの防止などの効果が期待される。他にも、物流管理システム、カンバンシステム、食品などのトレーサビリティシステムなどにおいて、このような在庫管理システムの応用が期待される。
【0005】
RFIDタグと表示機能とを組み合わせた技術として、たとえば以下の文献が開示されている。特許文献1および2には、電子ペーパーによる表示部を備え、バーコードを表示するRFIDタグが開示されている。特許文献3には、電子ペーパーによる表示部を備え、アンテナから給電を受けるRFIDタグが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−127279号公報
【特許文献2】特開2006−340863号公報
【特許文献3】特開2007−111137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のRFID機能タグは、液晶パネル(反射型、バックパネル付)、有機ELパネル、もしくはLEDパネルなどのようなディスプレイを用いている。しかしながら、これらのディスプレイを有する機能タグには、次のような課題があった。
【0008】
まず、これらのディスプレイの動作には、電力供給手段が必要である。RFIDタグは、自ら動作に必要な電力を、RFIDタグ取り扱い装置から非接触で受けることができる。しかし、非接触で受けられる電力の量は僅かであるので、前述のようなディスプレイを動作させるには不足している。
【0009】
電力供給手段が電池である場合、その電池が消耗した場合には交換もしくは充電が必要となる。また、ACアダプタなどで外部から電力を供給する場合、そのための結線が必要である。これでは、小型で多数個を容易に配置できるというRFIDタグのメリットを活かすことができない。
【0010】
また、消費電力の問題から、ディスプレイの表示面積を大きくすることが困難である。そのため、RFIDタグに記憶されている多くの情報を、人間の目視によって容易に判読できるように表示するには、表示面積が不足する。
【0011】
さらに、特に日本の流通業界においては、バーコードによる高度な在庫管理システムが構築されているので、そこから一挙にRFIDによる在庫管理システムに移行することが困難である。このため、RFID機能タグに記憶された品目などの情報を、ディスプレイにバーコードを表示することによって、従来のバーコードリーダもしくはカメラなどによって読み取り可能にして、バーコードとRFIDとを在庫管理システムにおいて混在可能なようにすることが望ましい。なお、ここでいうバーコードは、特に断りのない限り、一次元バーコードと二次元バーコードの両方を含めていう。
【0012】
しかしながら、従来のRFID機能タグは、偏光板を使用し、特定のリフレッシュ周期で画面を表示させるというディスプレイの構造上、従来のバーコードリーダで読み取り可能にバーコードを表示することは難しい。特に偏光パネルを利用している反射型液晶パネルに表示されたバーコードは、カメラなどによる撮像が困難である。またビームスキャン型の一次元バーコードリーダは偏光ビームを利用しているので、ディスプレイ上に表示されたバーコードを安定して読み取ることは期待できない。
【0013】
特許文献1および2には、電子ペーパーによる表示部を備え、バーコードを表示するRFIDタグが開示されている。特許文献3には、電子ペーパーによる表示部を備え、アンテナから給電を受けるRFIDタグが開示されている。しかしながら、特許文献1および2は電力供給については言及がなく、また特許文献3はバーコードの表示について言及がない。
【0014】
本発明の目的は、非接触で電力供給を受けられ、十分な情報量を表示可能で、かつバーコードリーダでの読み取りが可能であるようにバーコードを表示できるRFID機能タグ、在庫管理システムおよび在庫管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明に係るRFID機能タグは、電子ペーパーによって構成されるディスプレイと、外部のRFIDタグ取り扱い装置から表示内容を受信し、同時にRFIDタグ取り扱い装置から電力を誘導起電によって受けるRFIDアンテナと、RFIDアンテナから受信した表示内容に基づいて、ディスプレイに一次元バーコードおよび二次元バーコードのうち少なくともいずれか一方を表示させるRFIDモジュールとを有することを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明に係る在庫管理システムは、一次元バーコードおよび二次元バーコードのうち少なくともいずれか一方を表示可能な電子ペーパーによって構成されたディスプレイを有するRFID機能タグと、ディスプレイに表示された一次元バーコードもしくは二次元バーコードを読み取り可能なバーコード読み取り手段と、バーコード読み取り手段から読み取られたバーコードに基づいてディスプレイの表示内容を生成するホストコンピュータと、ホストコンピュータが生成した表示内容を記憶してRFID機能タグに送信すると同時に、RFID機能タグの動作に必要な電力を誘導起電によって供給するRFIDタグ取り扱い装置とを有することを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明に係る在庫管理方法は、電子ペーパーによって構成されたディスプレイを有するRFID機能タグとホストコンピュータとを有する在庫管理システムで在庫を管理する方法であって、ディスプレイに一次元バーコードおよび二次元バーコードのうち少なくともいずれか一方を表示させるバーコード表示工程と、ディスプレイに表示された一次元バーコードもしくは二次元バーコードを読み取るバーコード読み取り工程と、バーコードから読み取られたデータをホストコンピュータに送信するバーコードデータ送信工程と、ホストコンピュータがバーコードデータ送信工程で受信したデータに基づいてディスプレイの表示内容を生成する表示内容生成工程と、生成された表示内容をRFID機能タグに送信するRFID送信工程と、RFID送信工程と同時にRFID機能タグの動作に必要な電力を誘導起電によって供給する電力供給工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、上記したようにRFID機能タグのディスプレイを電子ペーパーによって構成したので、ディスプレイ上にバーコードリーダでの読み取りが可能であるようにバーコードを表示でき、また消費電力も極めて小さい。これによって非接触で電力供給を受けられ、十分な情報量を表示可能で、かつバーコードリーダでの読み取りが可能であるようにバーコードを表示できるという、従来にない優れたRFID機能タグ、在庫管理システムおよび在庫管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るRFID機能タグの構成を示す概念図である。
【図2】図1で示したディスプレイの表示内容の例と、RFID機能タグを含む値札表示システムの構成を示す概念図である。
【図3】図1で示したRFID機能タグの表示内容を更新する際に、RFID機能タグが行う処理を表すフローチャートである。
【図4】図2で示した一次元バーコードもしくは二次元バーコードが読まれる際に、ホストコンピュータが行う処理を表すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るRFID機能タグの構成を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るRFID機能タグ10の構成を示す概念図である。RFID機能タグ10は、パッシブRFIDタグ20と、ディスプレイ30とで構成される。
【0021】
パッシブRFIDタグ20は、RFIDアンテナ21と、RFIDモジュール22とで構成される。RFIDモジュール22は、RF、メモリ、CPU、整流器、コンデンサ等を内蔵した一体型RFIDモジュールである。RFIDアンテナ21は、外部のRFIDタグ取り扱い装置(図示せず)から、動作コマンドや記憶データなどの信号を非接触で受け、さらにRFID機能タグ10の動作に必要な電力を誘導起電によって受けることができる。
【0022】
なお、RFIDモジュール22に記憶される内容は、すべてがRFIDタグ取り扱い装置40によって書き換え可能とは限らない。たとえばRFID機能タグ10自身を識別するID、および商品を識別するID、もしくは商品の初期数量などのように、後述のRFIDタグ取り扱い装置によって書き換えられない情報もある。その場合、それらの情報は、パスワードなどによって保護される保護記憶域24をRFIDモジュール22に設け、そこに記憶させておくことができる。
【0023】
ディスプレイ30は、電子インクによって構成される電子ペーパーを適用した表示手段である。電子ペーパーは、表示内容の更新の時にごく僅かな電力を消費するだけであり、それ以外では一切電力を消費せずに、その表示内容を長時間保持することが可能である。そのためRFID機能タグ10は、パッシブRFIDタグ20がRFIDアンテナ21で受けた電力によって、十分に動作することができる。
【0024】
また電子ペーパーは、消費電力の少なさを保ったまま、表示面積を広くすることが容易である。そのため、ディスプレイ30の表示面積を広くして、多くの情報を、人間の目視によって容易に判読できるように表示することが容易である。
【0025】
さらに、電子ペーパーは偏光パネル(もしくは偏光フィルム、偏光膜など)を利用せず、また表示のリフレッシュもない。そのため、従来のカメラ(図示せず)およびバーコードリーダ(図示せず)によって、安定してディスプレイ30に表示されたバーコードの内容を読み取ることが可能である。
【0026】
図2は、図1で示したディスプレイ30の表示内容の例と、RFID機能タグ10を含む値札表示システム1の構成を示す概念図である。RFID機能タグ10を値札表示システム1における商品の値札に起用した場合、ディスプレイ30には、商品名、ID番号34、価格、在庫などを人間が目視で容易に判読可能な文字で表示するテキスト情報31と、一次元バーコード32、および二次元バーコード33とが表示される。
【0027】
一次元バーコード32は、ID番号34を含んだものであり、ビームスキャン型一次元バーコードリーダ50によってID番号34を容易に読み取り可能である。また二次元バーコード33は、ID番号34およびそれに付随するデータ(たとえば品名、初期数量、現在数量など)がエンコードされて含まれたものであり、カメラなどを内蔵した二次元バーコード読み取り手段60によってそれらのデータを容易に読み取り可能である。
【0028】
なお、一次元バーコードリーダ50および二次元バーコード読み取り手段60によって読み取られた情報は、ホストコンピュータ70に報告される。ID番号34は、RFIDタグ取り扱い装置40によって書き換えることの不可能な情報である。
【0029】
ホストコンピュータ70には、各々のID番号34と該ID番号34で表される商品についての各種情報を記憶したデータベース71が付属する。またホストコンピュータ70には、一次元バーコードリーダ50、二次元バーコード読み取り手段60、およびRFIDタグ取り扱い装置40が接続される。
【0030】
RFID機能タグ10に、外部からRFIDタグ取り扱い装置40を接近させる。このことにより、RFID機能タグ10は、RFIDアンテナ21を通じてディスプレイ30に表示させるべき情報を受信すると共に、RFID機能タグ10の動作に必要な電力を誘導起電によって受ける。RFIDモジュール22は、RFIDタグ取り扱い装置40から受信した内容に基づいて、ディスプレイ30の表示内容を更新する。表示内容を正常に更新できた場合、RFID機能タグ10は「正常に更新を完了した」旨の信号をRFIDタグ取り扱い装置40に送る。
【0031】
図3は、図1で示したRFID機能タグ10の表示内容を更新する際に、RFID機能タグ10が行う処理を表すフローチャートである。動作を開始し、RFIDモジュール22がRFIDタグ取り扱い装置40との接近を認識する(ステップS101)と、まずRFID機能タグ10とRFIDタグ取り扱い装置40とが相互認証を行う(ステップS102)。ステップS101で接近を認識しない場合、およびステップS102で認証が正常でない場合は、いずれも次のステップには進まない。なお、ここでいう相互認証には、公知の技術が適用可能であるので、詳細には説明しない。
【0032】
ステップS102で正常に認証された場合、RFIDタグ取り扱い装置40が表示内容の更新についての情報を送信し、RFID機能タグ10はそれを受信して(ステップS103)ディスプレイ30の表示内容を更新する(ステップS104)。正常に表示内容が更新できた場合、RFID機能タグ10は正常更新完了の旨をRFIDタグ取り扱い装置40に送信し(ステップS105)、RFID機能タグ10の側での処理を終了する。表示内容が正常に更新されなかった場合はステップS103に戻り、RFIDタグ取り扱い装置40に情報を再送信してもらう。
【0033】
なお、ステップS101〜105の情報交換の間に、RFIDアンテナ21はRFID機能タグ10の動作に必要な電力を、RFIDタグ取り扱い装置40から誘導起電によって受ける。
【0034】
図4は、図2で示した一次元バーコード32もしくは二次元バーコード33が読まれる際に、ホストコンピュータ70が行う処理を表すフローチャートである。動作を開始し、一次元バーコードリーダ50もしくは二次元バーコード読み取り手段60から、読み取られたバーコードについての報告があったとき(ステップS201)に、まず受け取ったID番号34と、データベース71の記憶内容を照合し、データベース71にID番号34に該当する商品があるか否かを判断する(ステップS202)。ステップS202で該当する商品が存在しない場合は、次のステップには進まない。
【0035】
ステップS202で該当する商品が存在する場合、報告された内容に基づいてデータベース71を更新し(ステップS203)、RFID機能タグ10のディスプレイ30の表示を更新すべき内容を生成し、RFIDタグ取り扱い装置40に記憶させて(ステップS204)終了する。RFIDタグ取り扱い装置40に記憶された表示内容は、前述の図3ステップS103でRFID機能タグ10に送信される。
【0036】
これによって、非接触で電力供給を受けられ、十分な情報量を表示可能で、かつバーコードリーダでの読み取りが可能であるようにバーコードを表示できる、表示機能付きRFID機能タグが実現する。さらに、表示されたバーコードは従来のバーコードリーダで読み取り可能であるので、従来のバーコードベースの在庫管理システムから容易に移行可能なRFIDによる在庫管理システムを構築可能である。
【0037】
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るRFID機能タグ10bの構成を示す概念図である。RFID機能タグ10bは、アクティブRFIDタグ20bと、ディスプレイ30とで構成される。アクティブRFIDタグ20bは、RFIDアンテナ21と、RFIDモジュール22と、バッテリ23とで構成される。バッテリ23は、たとえばフイルム電池や大容量コンデンサなどのような電力供給手段である。
【0038】
RFIDアンテナ21およびRFIDモジュール22は、図1で示した第1の実施の形態と同一のものである。しかしながら、RFIDモジュール22およびディスプレイ30は、それらとは別個に設けられたバッテリ23からの電力供給を受けて動作する。バッテリ23は、RFIDアンテナ21を通じてRFIDタグ取り扱い装置から充電される。従って、非接触で電力供給を受けられることは、第1の実施の形態と同じである。
【0039】
以上の点を除いては、RFID機能タグ10bは第1の実施の形態に係るRFID機能タグ10と同一であるので、以後の詳しい説明を省略する。
【0040】
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることは言うまでもないことである。
【産業上の利用可能性】
【0041】
値札表示システムの他に、たとえば物流管理システム、カンバンシステム、食品などのトレーサビリティシステムなどのような在庫管理システムにおいて利用可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 値札表示システム
10、10b RFID機能タグ
20 パッシブRFIDタグ
20b アクティブRFIDタグ
21 RFIDアンテナ
22 RFIDモジュール
23 バッテリ
24 保護記憶域
30 ディスプレイ
31 テキスト情報
32 一次元バーコード
33 二次元バーコード
34 ID番号
40 RFIDタグ取り扱い装置
50 一次元バーコードリーダ(バーコード読み取り手段)
60 二次元バーコード読み取り手段(バーコード読み取り手段)
70 ホストコンピュータ
71 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ペーパーによって構成されるディスプレイと、
外部のRFIDタグ取り扱い装置から表示内容を受信し、同時に前記RFIDタグ取り扱い装置から電力を誘導起電によって受けるRFIDアンテナと、
前記RFIDアンテナから受信した表示内容に基づいて、前記ディスプレイに一次元バーコードおよび二次元バーコードのうち少なくともいずれか一方を表示させるRFIDモジュールと
を有することを特徴とするRFID機能タグ。
【請求項2】
前記RFIDモジュールが、前記RFIDアンテナから受信した表示内容に基づくテキスト情報と、前記一次元バーコードおよび二次元バーコードのうち少なくともいずれか一方とを同時に前記ディスプレイに表示させることを特徴とする、請求項1に記載のRFID機能タグ。
【請求項3】
前記RFIDモジュールが、前記RFIDタグ取り扱い装置によって書き換えが不能な保護記憶域を有することを特徴とする、請求項1ないし請求項2のうちいずれか1項に記載のRFID機能タグ。
【請求項4】
一次元バーコードおよび二次元バーコードのうち少なくともいずれか一方を表示可能な電子ペーパーによって構成されたディスプレイを有するRFID機能タグと、
前記ディスプレイに表示された一次元バーコードもしくは二次元バーコードを読み取り可能なバーコード読み取り手段と、
前記バーコード読み取り手段から読み取られたバーコードに基づいて前記ディスプレイの表示内容を生成するホストコンピュータと、
前記ホストコンピュータが生成した前記表示内容を記憶して前記RFID機能タグに送信すると同時に、前記RFID機能タグの動作に必要な電力を誘導起電によって供給するRFIDタグ取り扱い装置と
を有することを特徴とする在庫管理システム。
【請求項5】
前記RFID機能タグが、前記RFIDタグ取り扱い装置から受信した表示内容に基づくテキスト情報と、前記一次元バーコードおよび二次元バーコードのうち少なくともいずれか一方とを同時に前記ディスプレイに表示させることを特徴とする、請求項4に記載の在庫管理システム。
【請求項6】
前記RFIDタグ取り扱い装置と前記RFID機能タグとが相互認証を行ってから、前記RFIDタグ取り扱い装置が前記RFID機能タグに前記表示内容を送信することを特徴とする、請求項5に記載の在庫管理システム。
【請求項7】
前記RFID機能タグが、前記RFIDタグ取り扱い装置によって書き換えが不能な保護記憶域を有することを特徴とする、請求項4ないし請求項6のうちいずれか1項に記載の在庫管理システム。
【請求項8】
電子ペーパーによって構成されたディスプレイを有するRFID機能タグとホストコンピュータとを有する在庫管理システムで在庫を管理する方法であって、
前記ディスプレイに一次元バーコードおよび二次元バーコードのうち少なくともいずれか一方を表示させるバーコード表示工程と、
前記ディスプレイに表示された一次元バーコードもしくは二次元バーコードを読み取るバーコード読み取り工程と、
前記バーコードから読み取られたデータを前記ホストコンピュータに送信するバーコードデータ送信工程と、
前記ホストコンピュータが前記バーコードデータ送信工程で受信したデータに基づいて前記ディスプレイの表示内容を生成する表示内容生成工程と、
前記生成された表示内容を前記RFID機能タグに送信するRFID送信工程と、
前記RFID送信工程と同時に前記RFID機能タグの動作に必要な電力を誘導起電によって供給する電力供給工程と
を有することを特徴とする在庫管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−22720(P2011−22720A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−166013(P2009−166013)
【出願日】平成21年7月14日(2009.7.14)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】