説明

USBコネクタ及びUSB装置

USBマザーソケットとの接続のため使用されるUSBコネクタが、金属溶接と接続線と基盤と軸構成要素とを含む。金属溶接の端は接続線の一方の端と接続され、金属溶接は基盤の表面上に形成され、接続線は基盤の表面上に固定され、軸構成要素は基盤の表面上に固定される。金属溶接が基盤表面上に形成されたUSB装置は、金属溶接の接続強度を保証し、USBコネクタのサイズは主として基盤によって決まり基盤はUSBマザーソケット内に挿入するための厚さを満足する必要だけがある。USBコネクタの機能を保証することによりUSBコネクタの厚さが減少させられ、従ってUSB装置の厚さは減少する。既知のUSB製品と比較してUSB装置の厚さは大幅に減少し、空間が節約され、USB装置は持ち運びが容易になり、現代生活における人々による電子製品の精巧さと単純さへの要求が満足され、USB装置の実用性と美観が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年2月26日出願の、「USB CONNECTOR AND USB DEVICE(USBコネクタ及びUSB装置)」と題された中国特許出願第200810006325.5号の優先権を主張するものであり、当該出願はその全体が参照により本明細書中に援用される。
本発明は、通信の分野に関し、特に、USB(ユニバーサルシリアルバス)コネクタ及びUSB装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の急速な発展に伴い、USB製品は、人々の生活と仕事においてますます重要な役割を果たすようになっている。従来のUSB製品では、一般に、特別なUSBコネクタが使用される。特別なUSBコネクタは、USB製品の前部において提供され、USB製品は、USBコネクタを介してUSBポートと接続される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明を実現する間に、発明者は、市場で一般に入手可能なUSB製品に関して、そのUSBポートがUSB本体と長手方向に接続されているということを見出した。従って、USBポートの長さは、USB本体の長さを増加させ、それにより、USB製品はより長くなる。結果として、そのようなUSB製品は、持ち運びが容易ではなく、精巧さとコンパクト性とに対する人々の基準を満たさないものとなっている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、USBコネクタ及びUSB装置を提供する。USBコネクタは低減された厚さを有し、それにより、USB装置の厚さは減少する。
【0005】
本発明は、金属脚と、接続線と、基板と、回転軸組立体とを含む、USB雌と接続するためのUSBコネクタを提供する。金属脚の一方の端は、接続線の一方の端と接続される。金属脚は、基板の表面上に形成される。接続線と回転軸組立体とは、基板の表面に固定される。
【0006】
本発明は、USBコネクタと、ハウジングと、PCB(プリント回路基板)とを含むUSB装置を更に提供し、ここで、
USBコネクタは、金属脚と、接続線と、基板と、回転軸組立体とを含み、金属脚の一方の端は、接続線の一方の端と接続され、金属脚は、基板の表面上に形成され、接続線は、基板の表面に固定され、回転軸組立体は、基板の表面に固定され、USBコネクタは、回転軸組立体によって、ハウジングの端において組み付けられ、
PCBは、ハウジングのキャビティの内部に配置され、PCBの端は、接続線の他方の端と接続され、
USBコネクタを収容するためのレセプタクルが、ハウジングの表面上に設けられる。
【発明の効果】
【0007】
本発明のUSBコネクタ及びUSB装置によれば、金属脚の接続強度を保証するために、金属脚が基板の表面上に形成される。USBコネクタのサイズは、主として基板によって決まり、その厚さが、USBコネクタをUSB雌内に挿入する要件を満たす限り、USBコネクタの厚さ、そして更には、USB装置の厚さは、USBコネクタの機能を損なうことなく減少させられる。従来のUSB製品と比較すると、本発明によるUSB装置の厚さは大幅に減少し、それにより、USB装置はより小さくかつ持ち運びが容易になる。これは、精巧でコンパクトな電子製品に対する人々の要求を満たすだけでなく、USB装置の実用性と美観も向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態によるUSBコネクタの分解概略図である。
【図2a】本発明の第1の実施形態によるUSBコネクタの第1の構成概略図である。
【図2b】本発明の第1の実施形態によるUSBコネクタの第2の構成概略図である。
【図3】図1に示す回転軸組立体の分解概略図である。
【図4】図3に示す回転軸組立体の構成概略図である。
【図5a】本発明の第2の実施形態によるUSB装置の第1の部分分解概略図である。
【図5b】本発明の第2の実施形態によるUSB装置の第2の部分分解概略図である。
【図6】本発明の第2の実施形態によるUSB装置の第1の構成概略図である。
【図7】本発明の第2の実施形態によるUSB装置の第2の構成概略図である。
【図8】本発明の第2の実施形態によるUSB装置における、使用中のUSBコネクタの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明について以下に詳述する。
【0010】
第1の実施形態では、図1に示すように、USB雌と接続するためのUSBコネクタ51が、金属脚11と、接続線12と、基板13とを含む。金属脚11の一方の端は、接続線12の一方の端と接続される。接続線12の他方の端は、PCBと接続するために使用される。金属脚11は、基板13の表面上に形成される。接続線12は、基板13の表面に固定される。USBコネクタの厚さは、主として基板13の厚さによって決まる。基板13の厚さが、USBコネクタをUSB雌内に挿入する要件を満たす限り、USBコネクタの厚さ、そして更には、USB装置の厚さが、USBコネクタの機能を損なうことなく減少させられる。従来のUSB製品と比較すると、本発明によるUSB装置の厚さは大幅に減少し、USB装置はより小さくかつ持ち運びが容易になり、これは、精巧でコンパクトな電子製品に対する人々の要求を満たすだけでなく、USB装置の実用性と美観も向上させる。
【0011】
更に、基板13の厚さが2.45mmを超える場合は、USBコネクタをUSB雌内に挿入することが困難な可能性がある。基板13の厚さが2.2mm未満である場合は、USBコネクタをUSB雌内に挿入した後の、USBコネクタとUSB雌との間の隙間が大きすぎる可能性がある。結果として、USBコネクタとUSB雌との間の接続の安定性が減少する。従って、基板13の厚さは、好ましくは、2.2mm〜2.45mmの範囲内である。
【0012】
金属脚11は、基板13の表面に、インモールド加飾(IMD)(In Mold Decoration)成形又はホットインサーティング(hot−inserting)によって固定されてもよい。更に、金属脚11の接続強度を向上させるために、基板13の表面上に溝が作られてもよく、そして、金属脚11は、基板13と一体化するように、基板13の表面内に埋め込まれる。あるいは、金属脚11は、腐食法によって、基板13の表面上に形成されてもよい。例えば、金属脚11は、銅暴露によって、基板13の表面上に形成される。
【0013】
更に、金属脚とUSB雌との間の電気的接続性能を保証するために、金属脚11の表面は、基板13の表面より低くはされない。しかし、金属脚11が、基板13の表面を、0.2mmを超える高さだけ上回る場合、USBコネクタをUSB雌内に挿入することは困難な可能性がある。従って、金属脚は、基板13の表面を、0〜0.2mmの高さだけ上回る。
【0014】
更に、USBコネクタの寿命を延ばすために、金属脚11の表面は金又は銀めっきされ、それにより、金属脚11が空気中の汚染物質によって酸化されることが防止され、金属脚11にユーザが触れた場合に金属脚11が腐食することが防止される。
【0015】
更に、USBコネクタの静電放電(ESD)保護を向上させるために、接続線12は、PCBの接地線と接続するための接地端子121も含む。基板13の、金属脚11とは反対側の他方の表面において、金属層14が設けられる。ESD保護を実現するために、金属層14は、金属シート15を介して接地端子121と接続される。更に、耐蝕を向上させて、それによりUSBコネクタの寿命を延ばすために、金属層14は、ステンレス鋼の層であってもよい。更に、金属シート15は、金属シート15の一方の端が接続線12の接地端子121と接続され、他方の端が金属層14と接続されるように、基板13を通って延在する。従って、金属シート15は、組み立てられたUSBコネクタの外側からは見えず、それにより、USBコネクタの美観は向上する。金属層14と金属シート15との間の良好な接触が保証されるように、金属層14は、超音波溶接、ボンディング、又はその他の方法によって基板13に固定されてもよい。
【0016】
更に、USBコネクタの安定性を強化するために、接続線のためのリテーナ16が、接続線12を覆うために設けられる。接続線のためのリテーナ16は、接続線12を基板13上に固定する。接続線のためのリテーナ16は、射出成型によって、プラスチック又はホットメルトゴムから作られてもよい。加熱したプラスチック又はホットメルトゴムが、接続線12と基板13との間の隙間に埋められ、冷却後に、接続線のためのリテーナ16を形成する。
【0017】
更に、USBコネクタの実用性を向上させるために、基板13の表面上に、USBコネクタが逆に挿入されるのを防止するためのフールプルーフ構造体17が設けられる。ユーザがUSBコネクタ51をUSB雌に挿入する際に、金属脚11とUSB雌1との間の良好な接触を形成するように、フールプルーフ構造体17を有する表面が上向きにされ、それにより、USBコネクタがUSB雌内に逆に挿入されること、及び、短絡や不機能の発生が、フールプルーフ構造体17によって防止される。基板13がUSB雌と係合する場合、基板13の表面とUSB雌の内壁との間に隙間が形成されるため、フールプルーフ構造体17は隙間内に収容されてもよい。従って、本実施形態により、全てのUSB雌がUSBコネクタ51と係合することができる。加えて、フールプルーフ構造体17は、基板13の表面上に、対称又は非対称に配置されてもよい。好ましくは、フールプルーフ構造体17は、USBコネクタの美観を向上させ、かつ、製造を容易にするために、基板13の表面上に対称に配置される。あるいは、フールプルーフ構造体17は、基板13の表面の一方の側上に配置されるか、又は、基板13の表面の両方の側上に対称に配置されてもよい。
【0018】
更に、USBコネクタを使用中の柔軟性を保証するために、図2aに示すように、回転軸組立体18が、基板13の表面に固定される。回転軸組立体18は、超音波溶接、ボンディングなどによって基板13の表面に固定されてもよい。図5a及び図5bに示すように、Uディスク又は無線ネットワークアダプタなどのUSB装置を形成するために、USBコネクタ51が回転軸組立体18によって他の構成要素に組み付けられた場合、USBコネクタ51は、回転軸組立体18によって、他の構成要素に相対的に回転してもよい。更に、図3及び図4に示すように、回転軸組立体18は、回転軸181と回転軸スリーブ182とを含んでもよい。回転軸スリーブ182は、基板13の表面上に固定され、そして、回転軸181は、回転軸スリーブ182内で回転してもよい。回転軸181は、その上に第1の位置決め構造体1811を有し、回転軸スリーブ182は、その中に第2の位置決め構造体1821を有する。第1の位置決め構造体1811は、位置決め機能を実現するために、第2の位置決め構造体1821と連携する。第1の位置決め構造体1811と第2の位置決め構造体1821とを有する回転軸組立体18は、USBコネクタ51が回転している場合に位置決めを実現することができる。例えば、USBコネクタ51は、45°又は90°回転するごとに停止してもよい。第1の位置決め構造体1811及び第2の位置決め構造体1821は、従来の位置決め構造体を採用してもよい。例えば、第1の位置決め構造体1811は、弾性突起であり、第2の位置決め構造体1821は、USBコネクタ51が回転する際の位置決め要件に従って、回転軸スリーブ182の内部に規則的に分布された、位置決め穴又は位置決め溝である。回転軸181が回転軸スリーブ182に相対的に回転し、第1の位置決め構造体1811が第2の位置決め構造体1821に接触する場合、弾性突起が、位置決め穴又は位置決め溝内に挿入され、それにより、USBコネクタ51は停止されて位置決めされる。USBコネクタ51を継続的に回転させる力がUSBコネクタ51に影響を及ぼす場合、弾性突起は、位置決め穴又は位置決め溝の内壁の押し出しを受けて変形し、位置決め穴から離れ、それにより、USBコネクタは、元の方向又は反対の方向に継続して回転することができる。
【0019】
USB装置を形成するために、USBコネクタ51を他の構成要素に取り付けるのを容易にするために、回転軸組立体18は、回転軸支持体183をも含んでもよい。回転軸スリーブ182が基板13の表面上に固定される方法とは異なり、回転軸支持体183を有する回転軸組立体18は、回転軸支持体183によって、基板13の表面上に固定される。図2a及び図2bに示すように、回転軸支持体を備える回転軸組立体は、以下の方法で基板の表面上に固定される。回転軸支持体183が基板13の表面内に置かれ、基板13の表面と接触する回転軸支持体183の部分が固定して接続され、第1の支持体穴1831及び第2の支持体穴1832が、それぞれ、回転軸支持体183のどちらかの側において設けられ、接続線12の他方の端が、第1の支持体穴1831を貫通してPCBと接続され、回転軸スリーブ182が、第2の支持体穴1832を貫通する。図1に示すように、5本のワイヤが撚り合わされて接続線12を形成し、5本のワイヤの一方の端は、金属脚11と接続され、他方の端は、第1の支持体穴1831を貫通する。図6に示すように、USB装置を形成するために、USBコネクタは他の構成要素に組み付けられており、USBコネクタは、回転軸組立体18によって、他の構成要素に相対的に、時計回り又は反時計回りに回転してもよい。回転中に、接続線12は、麻花(fried−dough−twist)のように、撚られるか又は撚り戻される。更に、回転軸スリーブ182は、第1のスリーブ部1822と、第2のスリーブ部1823と、弾性部1824とを含む。第1のスリーブ部1822は、その上に貫通穴を有する。第2のスリーブ部1823は、その中にキャビティ18231を有し、かつ、第2のスリーブ部1823の側壁内に形成された穴18232を有する。弾性部1824は、バネなどであってもよい。回転軸181は、弾性角頭(elastic square head)1811と、弾性角頭に接続された後端1812とを含む。後端1812は、第1のスリーブ部を貫通し、回転軸スリーブ182の第2のスリーブ部1823と協働して、弾性部1824を圧縮する。後端1812が第2のスリーブ部のキャビティ18231内に嵌合された後、弾性角頭1811が第2のスリーブ部の側壁の穴18232から排出されるように、弾性部1824の弾性変形が復旧する。
【0020】
第2の実施形態では、図5a、図5b、及び図6に示すように、Uディスク又は無線ネットワークアダプタなどのUSB装置が、第1の実施形態で説明したUSBコネクタ51と、ハウジング52と、PCBとを含む。第1の実施形態における部分と同じ部分は、第1の実施形態における参照番号と同じ参照番号によって示されている。USBコネクタ51は、金属脚11と、接続線12と、基板13と、回転軸組立体18とを含む。金属脚11の一方の端は、接続線12の一方の端と接続される。金属脚11は、基板13の表面上に形成される。回転軸組立体18は、基板13の表面に固定される。USBコネクタは、回転軸組立体18によって、ハウジング52の端において組み付けられる。PCBは、ハウジングのキャビティの内部に配置され、PCBの端は、接続線12の他方の端と接続される。USBコネクタを収容するためのレセプタクル521が、ハウジングの表面内に設けられる。
【0021】
組み立てを容易にするために、ハウジングは、一般に、第1のハウジング522と第2のハウジング523とを含む。第1及び第2のハウジングは結合されてキャビティ(その中にPCBが配置される)を形成する。組み立てられる際に、USBコネクタの両端のそれぞれが、第1のハウジングの一方の端のどちらかの側において設けられた、1つの対応する穴に嵌合される。USBコネクタは、従って、回転軸組立体18によって、第1のハウジングの一方の端において組み付けられ、次に、第1のハウジングが第2のハウジングで覆われて、USB装置が形成される。USBコネクタは、ハウジングに対して回転してもよく、接続線12の導通は保証される。第1のハウジングの一方の端における、回転軸組立体18によるUSBコネクタの取り付けは、以下の方法で実施されてもよい。回転軸組立体は、回転軸スリーブと回転軸とを含み、回転軸は、軸スリーブ内で回転してもよく、回転軸スリーブは、基板の表面に固定され、回転軸の両方の端のそれぞれは、第1のハウジングの一方の端のどちらかの側の、対応する穴に嵌合される。あるいは、図5a及び図5bに示すように、回転軸組立体18は、回転軸スリーブ182と、回転軸181と、回転軸支持体183とを含み、回転軸支持体183は、基板13の表面に固定され、回転軸スリーブ182は、回転軸支持体183の一方の側における第2の支持体穴1832と、第1のハウジングの一方の端の一方の側において形成された穴5221とを、内側から貫通し、回転軸181は、回転軸スリーブ182内で回転してもよく、回転軸181と同軸である第1の支持部が、回転軸支持体183上に設けられ、第1の支持部に対応する第2の支持部が、第1のハウジングにおいて設けられ、第1の支持部は第2の支持部と協働して、USBコネクタを、第1のハウジングに、回転可能に接続する。第1の支持部は、回転軸支持体183から外側に突出する突起1831であってもよく、第2の支持部は、第1のハウジングの一方の端の他方の側において形成された穴5222であってもよく、突起は穴の中に組み込まれる。あるいは、第1の支持部は、回転軸支持体183上に形成された溝であってもよく、第2の支持部は、第1のハウジングの一方の端の他方の側から内側に突出する突起であってもよく、突起は溝の中に組み込まれる。
【0022】
ハウジングの表面上のレセプタクル521は、金属脚がレセプタクルに面するような方法で、USBコネクタを収容する。従って、USB装置が使用されていない場合、USBコネクタはレセプタクル内に収容され、金属脚はレセプタクルに面する。USB装置の外側から見ると、基板の、金属脚とは反対側の他方の表面のみが外側にさらされ、それにより、金属脚が環境によって汚染されること又は損傷することが防止される。
【0023】
更に、図7に示すように、美観と心理との観点から、USBコネクタがレセプタクル内に収容された場合、USBコネクタの外表面とハウジングの外表面との間には滑らかな移行が存在する。従って、USB装置が使用されていない場合、USBコネクタとハウジングとは同じ表面を有するように見え、その結果、USB装置の外観は美しく、シンプル、かつ滑らかなものとなり、それにより、精巧な製品に対するユーザの要求を満足する。
【0024】
図8に示すように、実際には、USBコネクタは、ハウジングに対して一方向に、又は反対方向に回転してもよく、従って、USBコネクタは自由に回転することができ、保管が容易である。本発明によるUSB装置は、USBコネクタがハウジングと同一直線上に配置されて、曲げられることができない、従来のUSB装置の欠点を解消する。
【0025】
上記の説明は、本発明の特別な実施形態にすぎない。本発明の原理を逸脱することなく当業者が様々な修正及び変形を行うことができ、それらの修正及び変形は本発明の範囲に入るということに留意されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属脚と、接続線と、基板と、回転軸組立体とを備え、前記金属脚の一方の端は前記接続線の一方の端と接続され、前記金属脚は前記基板の表面上に形成され、前記接続線は前記基板の前記表面に固定され、前記回転軸組立体は前記基板の前記表面上に固定される、USB雌と接続するためのUSBコネクタ。
【請求項2】
前記接続線は接地端子を更に備え、前記基板の、前記金属脚とは反対側の他方の表面において金属層が設けられ、前記金属層は金属シートを介して前記接地端子と接続される、請求項1に記載のUSBコネクタ。
【請求項3】
前記金属層はステンレス鋼の層である、請求項2に記載のUSBコネクタ。
【請求項4】
前記金属脚は、前記基板と一体化するように、前記基板の前記表面内に埋め込まれるか、又は、
前記金属脚は、腐食法によって、前記基板の前記表面上に形成される
請求項1〜3のいずれか一項に記載のUSBコネクタ。
【請求項5】
前記金属脚の表面は前記基板の前記表面より低くはなく、前記金属脚は前記基板の前記表面を0〜0.2mmの高さだけ上回る、請求項4に記載のUSBコネクタ。
【請求項6】
前記USBコネクタは、前記接続線を覆うために設けられる、前記接続線のためのリテーナを更に備える、請求項1に記載のUSBコネクタ。
【請求項7】
前記接続線のための前記リテーナは、射出成型によって、プラスチック又はホットメルトゴムから作られる、請求項6に記載のUSBコネクタ。
【請求項8】
前記USBコネクタが逆に挿入されるのを防止するために、前記基板の前記表面上に設けられる、フールプルーフ構造体を更に備える、請求項1に記載のUSBコネクタ。
【請求項9】
前記回転軸組立体は、回転軸と回転軸スリーブとを備え、前記回転軸は前記回転軸スリーブ内で回転し、前記回転軸は前記回転軸上に第1の位置決め構造体を有し、前記回転軸スリーブは前記回転軸スリーブ内に第2の位置決め構造体を有し、前記第1の位置決め構造体は、位置決め機能を実現するために、前記第2の位置決め構造体と連携する、請求項1に記載のUSBコネクタ。
【請求項10】
前記回転軸組立体は回転軸支持体を更に備え、第1の支持体穴及び第2の支持体穴が、それぞれ、前記回転軸支持体のどちらかの側において設けられ、前記接続線の他方の端が前記第1の支持体穴を貫通し、前記回転軸スリーブが前記第2の支持体穴を貫通する、請求項9に記載のUSBコネクタ。
【請求項11】
前記回転軸スリーブは、第1のスリーブ部と、第2のスリーブ部と、弾性部とを備え、前記回転軸は弾性角頭を備え、前記第2のスリーブ部は前記第2のスリーブ部内にキャビティを有し、かつ、前記第2のスリーブ部の側壁内に形成された穴を有し、前記回転軸の後端は、前記第2のスリーブ部と協働して前記弾性部を圧縮し、前記後端が前記第2のスリーブ部の前記キャビティ内に嵌合された後、前記弾性角頭が前記第2のスリーブ部の前記側壁内の前記穴から排出されるように、前記弾性部の弾性変形が復旧する、請求項10に記載のUSBコネクタ。
【請求項12】
USBコネクタと、ハウジングと、PCBとを備えるUSB装置であって、
前記USBコネクタは、金属脚と、接続線と、基板と、回転軸組立体とを備え、前記金属脚の一方の端は前記接続線の一方の端と接続され、前記金属脚は前記基板の表面上に形成され、前記回転軸組立体は前記基板の前記表面上に固定され、前記USBコネクタは、前記回転軸組立体によって、前記ハウジングの端において組み付けられ、
前記PCBは前記ハウジングのキャビティの内部に配置され、前記PCBの端が前記接続線の他方の端と接続され、
前記USBコネクタを収容するためのレセプタクルが、前記ハウジングの表面上に設けられる、USB装置。
【請求項13】
前記回転軸組立体は回転軸と回転軸スリーブとを備え、前記回転軸は前記回転軸スリーブ内で回転する、請求項12に記載のUSB装置。
【請求項14】
前記回転軸は前記回転軸上に第1の位置決め構造体を有し、前記回転軸スリーブは前記回転軸スリーブ内に第2の位置決め構造体を有し、前記第1の位置決め構造体は、位置決め機能を実現するために、前記第2の位置決め構造体と連携する、請求項13に記載のUSB装置。
【請求項15】
前記第1の位置決め構造体は、弾性突起であり、前記第2の位置決め構造体は、前記USBコネクタが回転する際の位置決め要件に従って、前記回転軸スリーブの内部に規則的に分布される、位置決め穴又は位置決め溝である、請求項14に記載のUSB装置。
【請求項16】
前記USBコネクタは、前記第1の位置決め構造体と前記第2の位置決め構造体とを使用して、45°又は90°回転するごとに停止する、請求項14に記載のUSB装置。
【請求項17】
前記回転軸組立体は回転軸支持体を更に備え、第1の支持体穴及び第2の支持体穴が、それぞれ、前記回転軸支持体のどちらかの側において設けられ、前記接続線の他方の端が前記第1の支持体穴を貫通し、前記回転軸スリーブが前記第2の支持体穴を貫通する、請求項12に記載のUSB装置。
【請求項18】
前記回転軸スリーブは、第1のスリーブ部と、第2のスリーブ部と、弾性部とを備え、前記回転軸は弾性角頭を備え、前記第2のスリーブ部は前記第2のスリーブ部内にキャビティを有し、かつ、前記第2のスリーブ部の側壁内に形成された穴を有し、前記回転軸の後端は、前記第2のスリーブ部と協働して前記弾性部を圧縮し、前記後端が前記第2のスリーブ部の前記キャビティ内に嵌合された後、前記弾性角頭が前記第2のスリーブ部の前記側壁内の前記穴から排出されるように、前記弾性部の弾性変形が復旧する、請求項17に記載のUSB装置。
【請求項19】
前記ハウジングの前記表面上の前記レセプタクルは、前記金属脚が前記レセプタクルに面するような方法で、前記USBコネクタを収容する、請求項12に記載のUSB装置。
【請求項20】
前記接続線は、前記PCBの接地線と接続される接地端子を更に備え、前記基板の、前記金属脚とは反対側の他方の表面において、金属層が設けられ、前記金属層は、金属シートを介して前記接地端子と接続される、請求項12に記載のUSB装置。
【請求項21】
前記USBコネクタが前記レセプタクル内に収容された場合に、前記USBコネクタの外表面と前記ハウジングの外表面との間に滑らかな移行が存在する、請求項12に記載のUSB装置。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−504637(P2011−504637A)
【公表日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534348(P2010−534348)
【出願日】平成20年11月5日(2008.11.5)
【国際出願番号】PCT/CN2008/072951
【国際公開番号】WO2009/105953
【国際公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【出願人】(509248235)ファーウェイ デバイス カンパニー リミテッド (33)
【Fターム(参考)】