説明

mGluR5アンタゴニストとしてのピリジン−2−カルボキサミド誘導体

本発明は、式(I)の化合物(式中、R1〜R3は、明細書及び特許請求の範囲で定義されたとおりである)、それらの製造方法、それらを含む医薬組成物、及びCNS障害の処置に有用な医薬を製造するためのそれらの使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、代謝調節型グルタミン酸受容体アンタゴニストとして有用な一般式(I):
【0002】
【化26】

【0003】
(式中、
1は、式(II)又は(III):
【0004】
【化27】

【0005】
の、それぞれ5員又は6員の環であり;
2は、H、Cl、C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル又は−(CH2m−Raであり;
3は、アリール又はヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、若しくは−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、C3〜C6シクロアルキル、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4は、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−C3〜C6シクロアルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル又は−(CH2m−Reであり;
5は、C1〜C7アルキル、C1〜C7アルキル−C3〜C6シクロアルキル、−(CH2n−O−Rf、C3〜C8アルケニル−O−Rf、−(CH2n−NRgh、−C2〜C6アルケニル−NRgh又は−(CH2n−Reであり;
aは、−O−C1〜C7アルキル又は−OHであり;
bは、C1〜C7アルキル、NH2又は−O−C1〜C7アルキルであり;
cは、−OH、NH2又はNH−(CO)−O−C1〜C7アルキルであり;
dは、C1〜C7アルキル、−NH2、−NH−C1〜C7アルキル又は−N−ジ(C1〜C7アルキル)であり;
eは、−OH、−CH2F、−CHF2、−CF3、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−C3〜C6シクロアルキルであり;
fは、C1〜C7アルキル、C3〜C8アルケニル、C3〜C6シクロアルキル、フェニル、ベンジル又は−(CO)−R’であり;
g、Rhは、独立に、H、C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C8アルケニル、フェニル、ベンジル又は−(CO)−R’であるか、あるいはRg及びRhは、また、それらが結合している窒素原子と一緒になって、1〜2個のOHで場合により置換されている5〜7員のヘテロ環又はヘテロアリール環を形成することができ;
R’は、NH2、−NH−C1〜C7アルキル、C1〜C7アルキル又はC1〜C7アルコキシであり;
mは、1〜4であり;
nは、2〜6である)
の新規なピリジン−2−カルボキシアミド誘導体及びその薬学的に許容されうる塩に関する。
【0006】
Bonnefousらは、「ジピリジルアミド:強力な代謝調節型グルタミン酸サブタイプ5(mGlu5)受容体アンタゴニスト;Bioorganic & Medicinal chemistry Letters, 2005」中で、グループI代謝調節型グルタミン酸受容体アンタゴニストとして有用な化合物を既に記述しているが、本発明の化合物は開示されていない。更に、Bonnefousらは、一般的に、R1がピリジン−3−イル又はピリジン−4−イルである式(I)の化合物について、それらの化合物が不活性であることを開示している。驚くことに、この知見とは反対に、そのピリジン−2−イル化合物の5位がフッ素原子による置換に実は反応性であること、及び得られるR1がピリジン−4−イルである式Iの化合物がmGlu5受容体アンタゴニストとして活性であることが、ここに見出された。
【0007】
更に、驚くことに、ピリジン−2−イル誘導体のほかに、更にピリジン−2−イルカルボキシアミド誘導体がmGlu5受容体アンタゴニストとして活性であることも、ここに見出された。
【0008】
中枢神経系(CNS)において、刺激の伝達は、ニューロンにより放出される神経伝達物質と、神経受容体との相互作用によって行われる。
【0009】
ここに、驚くことに、一般式Iの化合物が、代謝調節型グルタミン酸受容体アンタゴニストであることが見出された。式Iの化合物は、有用な治療上の特性を有することによって、特徴付けられる。それらは、mGluR5受容体介在性障害の治療又は予防に用いることができる。
【0010】
グルタミン酸は、脳内の主要な興奮性の神経伝達物質であり、様々な中枢神経系(CNS)機能において、特有の役割を演じている。グルタミン酸依存性の刺激受容体は、2つの主要なグループに分類される。第一の主要なグループ、すなわちイオン調節型受容体は、リガンド制御されるイオンチャンネルを形成している。代謝調節型グルタミン酸受容体(mGluR)は、第二の主要なグループに属し、更にまたGタンパク質共役受容体のファミリーに属する。
【0011】
現在、これらのmGluRファミリーの8種の異なるメンバーが知られており、これらのいくつかは更にサブタイプを有する。その配列の相同性、情報伝達機構及びアゴニスト選択性により、これら8つの受容体を、3つのサブグループに細分することができる。
【0012】
mGluR1及びmGluR5は、グループIに属し、mGluR2及びmGluR3は、グループIIに属し、そしてmGluR4、mGluR6、mGluR7及びmGluR8は、グループIIIに属する。
【0013】
第一のグループに属する代謝調節型グルタミン酸受容体のリガンドは、急性及び/又は慢性の神経障害、例えば精神病、てんかん、統合失調症、アルツハイマー病、認識障害及び記憶障害、ならびに慢性及び急性の疼痛の治療又は予防に用いられる。
【0014】
これに関連して、他の処置可能な適応は、バイパス手術若しくは移植、脳への血液供給不足、脊髄損傷、頭部損傷、妊娠による低酸素症、心停止及び低血糖によって引き起こされる脳機能障害である。更に処置可能な適応は、胃食道逆流疾患(GERD)、脆弱X症候群、虚血、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによる痴呆、眼損傷、網膜症、特発性パーキンソン症候群又は医薬によるパーキンソン様症状、ならびにグルタミン酸の欠乏作用に至る症状、例えば筋痙縮、痙攣、片頭痛、尿失禁、肥満、ニコチン依存、鎮静剤依存、不安、嘔吐、運動障害(ジスキネジー)及びうつ病である。
【0015】
完全に又はある程度mGluR5介在性である障害は、例えば、アルツハイマー病、老人性痴呆、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症及び多発性硬化症のような急性、外傷性及び慢性の神経系の変性プロセス、統合失調症及び不安のような精神障害、うつ病、疼痛ならびに薬物依存症である(Expert Opin. Ther. Patents (2002), 12, (12))。
【0016】
選択的mGluR5アンタゴニストは、特に不安及び疼痛の処置に有用である。
【0017】
本発明は、式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容されうる塩、薬学的に活性な物質としての上記の化合物ならびにそれらの製造に関する。
【0018】
本発明は、また、式Iの化合物について上で概括されているような一般的な手順に従う、一般式Iに係る化合物の製造方法に関する。
【0019】
また、本発明は、mGluR5受容体介在性障害、例えば急性及び/又は慢性の神経障害、特に不安及び慢性若しくは急性疼痛の治療及び予防用の、本発明の1つ以上の化合物及び薬学的に許容されうる賦形剤を含有する医薬に関する。
【0020】
本発明は、また、上に概括したmGluR5受容体介在性障害の治療及び予防用の医薬を製造するための、本発明に係る化合物及びその薬学的に許容されうる塩の使用に関する。
【0021】
本明細書に用いられる一般的な用語についての以下の定義づけは、当該用語が単独で、又は組み合わせで現れるか否かにかかわらず適用する。
【0022】
「アリール」は、単環性、二環性又は三環性の芳香環よりなる一価の環状芳香族炭化水素基を意味する。好ましいアリール基は、C6〜C10アリールである。アリール基は、本明細書中で定義されたように、場合により置換されていることができる。アリール基の例として、限定するものではないが、場合により置換されているフェニル、ナフチル、フェナントリル、フルオレニル、インデニル、ペンタレニル、アズレニル、オキシジフェニル、ビフェニル、メチレンジフェニル、アミノジフェニル、ジフェニルスルフィジル、ジフェニルスルホニル、ジフェニルイソプロピリデニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾフラニル、ベンゾジオキシリル、ベンゾピラニル、ベンゾオキサジニル、ベンゾオキサジノニル、ベンゾピペラジニル(benzopiperadinyl)、ベンゾピペラジニル、ベンゾピロリジニル、ベンゾモルホリニル、メチレンジオキシフェニル、エチレンジオキシフェニルなどが、その部分水素化誘導体を含んで挙げられる。
【0023】
「C1〜C7アルキル」は、1〜7個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐の炭素鎖基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、n−ヘキシル及び本明細書の以下の例で具体的に挙げられるものを意味する。
【0024】
「ハロゲン」は、塩素、ヨウ素、フッ素及び臭素を意味する。
【0025】
「ヘテロアリール」は、少なくとも1個の芳香環を有し、更にN、O又はSから選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を含み残余の環原子がCである、5〜12個、好ましくは5〜9個の環原子の単環性、二環性又は三環性の基を意味する。ヘテロアリールは、1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されていることができ、各々の置換基は、独立に、他に具体的に記述がない限り、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、チオアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アミノ、アセチル、−NHCOOC(CH33若しくはハロゲン置換ベンジル、又は環の非芳香族部分については、また、オキソである。ヘテロアリール基の例として、限定するものではないが、場合により置換されているイミダゾリル、場合により置換されているオキサゾリル、場合により置換されているチアゾリル、場合により置換されているピラジニル、場合により置換されているピロリル、場合により置換されているピラジニル、場合により置換されているピリジニル、場合により置換されているピリミジニル、場合により置換されているインドリル、場合により置換されているイソキノリニル、場合により置換されているカルバゾール−9−イル、場合により置換されているフラニル、場合により置換されているベンゾフラニル、場合により置換されているベンゾ[1,2,3]チアジアゾリル、場合により置換されているベンゾ[b]チオフェニル、場合により置換されている9H−チオキサンテニル、場合により置換されているチエノ[2,3−c]ピリジニルなど又は本明細書中で具体的に例示されているものが挙げられる。
【0026】
「C3〜C6シクロアルキル」は、環員として3〜6個の炭素原子を有する炭素環を意味し、限定するものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及び本明細書の以下の例で具体的に挙げられるものが挙げられる。
【0027】
「5〜7員のヘテロ環」は、環員として1〜6個の炭素原子を含み、他の残余の環員原子が1個以上のO、N及びSから選択される飽和の環を意味する。好ましい5〜7員のヘテロシクロアルキル基は、5員又は6員のヘテロシクロアルキル基である。5〜7員及び5員又は6員のヘテロシクロアルキル基の例として、限定するものではないが、場合により置換されているピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼピニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、キヌクリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリリジニル、ベンゾチアゾリジニル、ベンゾアゾリリジニル、ジヒドロフリル、テトラヒドロフリル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チオモルホリニルスルホキシド、チオモルホリニルスルホン、ジヒドロキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、1−オキソ−チオモルホリン、1,1−ジオキソ−チオモルホリン、1,4−ジアゼパン、1,4−オキサゼパン及び本明細書の以下の例で具体的に示されたものが挙げられる。
【0028】
同じく式(I)の化合物に包含されるものは、式(I):
【0029】
【化28】

【0030】
(式中、
1は、式(II)又は(III):
【0031】
【化29】

【0032】
の、それぞれ5員又は6員の環であり;
2は、H、Cl、C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル又は−(CH2m−Raであり;
3は、アリール又はヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4は、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−C3〜C6シクロアルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
5は、C1〜C7アルキル、C1〜C7アルキル−C3〜C6シクロアルキル、−(CH2n−O−Rf、C3〜C8アルケニル−O−Rf、−(CH2n−NRgh、−C2〜C6アルケニル−NRgh又は−(CH2n−Reであり;
aは、−O−C1〜C7アルキル又は−OHであり;
bは、C1〜C7アルキル、NH2又は−O−C1〜C7アルキルであり;
cは、−OH、NH2又はNH−(CO)−O−C1〜C7アルキルであり;
dは、C1〜C7アルキル、−NH2、−NH−C1〜C7アルキル又は−N−ジ(C1〜C7アルキル)であり;
eは、−OH、−CH2F、−CHF2、−CF3、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−C3〜C6シクロアルキルであり;
fは、C1〜C7アルキル、C3〜C8アルケニル、C3〜C6シクロアルキル、フェニル、ベンジル又は−(CO)−R’であり;
g、Rhは、独立に、H、C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C8アルケニル、フェニル、ベンジル又は−(CO)−R’であるか、あるいはRg及びRhは、また、それらが結合している窒素原子と一緒になって、1〜2個のOHで場合により置換されている5〜7員のヘテロ環又はヘテロアリール環を形成することができ;
R’は、NH2、−NH−C1〜C7アルキル、C1〜C7アルキル又はC1〜C7アルコキシであり;
mは、1〜4であり;
nは、2〜6である)
及びその薬学的に許容されうる塩である。
【0033】
同じく式(I)の化合物に包含されるものは、式(Ia):
【0034】
【化30】

【0035】
(式中、R2、R3及びR4は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。
【0036】
特定の実施態様において、本発明に係る式(Ia)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩、例えば以下の化合物:
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;及び
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
である。
【0037】
式(I)の化合物に包含される更なる化合物は、式(Ib):
【0038】
【化31】

【0039】
(式中、R2、R3及びR4は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。
【0040】
特定の実施態様において、本発明に係る式(Ib)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩、例えば以下の化合物:
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド;
3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド;及び
6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド
である。
【0041】
式(I)の化合物に包含される更なる化合物は、式(Ic):
【0042】
【化32】

【0043】
(式中、R2、R3及びR4は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。
【0044】
特定の実施態様において、本発明に係る式(Ic)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩、例えば以下の化合物:
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−フェニルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(2−クロロ−ピリジン−4−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−ヒドロキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−ヒドロキシメチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−シクロプロピル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;及び
6−エチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
である。
【0045】
式(I)の化合物に包含される更なる化合物は、式(Id):
【0046】
【化33】

【0047】
(式中、R2、R3及びR5は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。
【0048】
特定の実施態様において、本発明に係る式(Id)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
が、C1〜C7アルキル、C1〜C7アルキル−C3〜C6シクロアルキル、−(CH2n−O−Rf、C3〜C8アルケニル−O−Rf、−(CH2n−NRgh、−C2〜C6アルケニル−NRgh又は−(CH2n−Reであり;
b、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、m及びnが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩、例えば以下の化合物:
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−フェニルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(2−クロロ−ピリジン−4−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
3−(4−フルオロ−ピリジン−2−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−チアゾール−2−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(6−メチル−ピラジン−2−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(5−クロロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−シクロプロピル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;及び
6−シクロプロピル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
である。
【0049】
式(I)の化合物に包含される更なる化合物は、式(Ie):
【0050】
【化34】

【0051】
(式中、R2、R3及びR4は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。
【0052】
特定の実施態様において、本発明に係る式(Ie)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩である。
【0053】
式(I)の化合物に包含される更なる化合物は、式(If):
【0054】
【化35】

【0055】
(式中、R2、R3及びR4は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。
【0056】
特定の実施態様において、本発明に係る式(If)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩である。
【0057】
式(I)の化合物に包含される更なる化合物は、式(Ig):
【0058】
【化36】

【0059】
(式中、R2、R3及びR4は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。
【0060】
特定の実施態様において、本発明に係る式(Ig)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩である。
【0061】
式(I)の化合物に包含される更なる化合物は、式(Ih):
【0062】
【化37】

【0063】
(式中、R2、R3及びR4は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。
【0064】
特定の実施態様において、本発明に係る式(Ih)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩である。
【0065】
式(I)の化合物に包含される更なる化合物は、式(Ii):
【0066】
【化38】

【0067】
(式中、R2、R3及びR4は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。この実施態様において、R4はまた、Hであることができる。
【0068】
特定の実施態様において、本発明に係る式(Ii)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩、例えば以下の化合物:
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;及び
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド
である。
【0069】
式(I)の化合物に包含される他の更なる化合物は、式(Ij):
【0070】
【化39】

【0071】
(式中、R2、R3及びR4は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。
【0072】
特定の実施態様において、本発明に係る式(Ij)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩、例えば以下の化合物:
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド;及び
3−(5−クロロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド
である。
【0073】
式(I)の化合物に包含される他の更なる化合物は、式(Ik):
【0074】
【化40】

【0075】
(式中、R2、R3及びR4は、上記と同義である)
のそれらの化合物である。
【0076】
特定の実施態様において、本発明に係る式(Ik)の化合物は、
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが上記と同義である、それらの化合物及びその薬学的に許容されうる塩、例えば以下の化合物:
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;及び
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド
である。
【0077】
本発明はまた、本発明の化合物の製造方法を包含する。
【0078】
式(I)の化合物を、本発明の以下の方法、すなわち、
a)式(V):
【0079】
【化41】

【0080】
のアミノ保護化合物を、式(VI):
【0081】
【化42】

【0082】
の化合物と反応させ、次いで、得られた化合物を脱保護して、式(VIII):
【0083】
【化43】

【0084】
の化合物を得、
b)式(VIII)の化合物を、式(IX):
【0085】
【化44】

【0086】
の化合物と反応させて、式(I)の化合物(式中、R1、R2及びR3は、上記と同義であり、Xはハロであり、N保護は、任意の好適な慣用の保護基で保護された窒素原子を意味する)を得る工程を含む方法に従って製造することができる。N保護基は、例えば、NHBoc又はN(Boc)2であることができる。BOCは、tert−ブトキシカルボニルを意味する。
【0087】
この方法は、更に、以下、スキームI及び一般手順Iで、詳細に説明する。
【0088】
式(Ij)の化合物を、本発明の以下の方法、すなわち、式(XIII):
【0089】
【化45】

【0090】
の化合物を、式(XIV):
【0091】
【化46】

【0092】
の化合物と反応させて、式(Ij)の化合物(式中、R2、R3、R4は、上記と同義である)を得る工程を含む方法に従って製造することができる。
【0093】
式(I)の化合物を、また、本発明の以下の方法、すなわち、
式(XIII):
【0094】
【化47】

【0095】
の化合物を、
a)濃水性鉱酸を用いることにより反応させて対応するカルボン酸を得、次いでそれをエステル化して、式(XV):
【0096】
【化48】

【0097】
の化合物を得、
b)式(XV)の化合物を、式(VI):
【0098】
【化49】

【0099】
の化合物と反応させて、式(XVI):
【0100】
【化50】

【0101】
の化合物を得、
c)式(XVI)の化合物を、式(XIV):
【0102】
【化51】

【0103】
の化合物と反応させて、式(I)の化合物(式中、R1、R2及びR3は、上記と同義である)を得る工程を含む方法に従って製造することができる。
【0104】
本発明の特定の実施態様において、鉱酸はHClである。
【0105】
これらの方法は、更に、以下、スキームII及び一般手順IIで、詳細に説明する。
【0106】
【化52】

【0107】
一般手順I
工程1
溶媒(例えば、塩化メチレン)中、例えば、Ac2O及びMeOH、N−メチルモルホリンを用いて市販の式(II)の化合物を原料として製造できる式(IV)(CAS:[135338-27-1])の溶液に、ジフェニルホスホリルアジドを加えた。次いで、tert−ブタノール及び触媒、例えば塩化銅(I)を加え、混合物を加熱する。式(V)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0108】
工程2
溶媒(例えば、乾燥ジオキサン)中の式(VI)の市販化合物の溶液に、ヘキサン中のトリメチルアルミニウムの溶液を加える。次いで、式(V)の化合物を加える。式(VII)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0109】
工程3
式(VIII)の化合物を、好適な溶媒(例えば、メタノール)中で、式(VII)の化合物の酸性溶液を攪拌することにより得ることができる。式(VIII)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0110】
工程4
式(I)の化合物を、例えば、炭酸セシウム、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン[Xanthphos(キサントホス)]及びトリ(ジベンジリデン−アセトン)ジパラジウムクロロホルム錯体(Pd2(dba)3.CHCl3)を用いる、式(VIII)の化合物を式(IX)の化合物と触媒的カップリングすることにより得ることができる。次いで、式(I)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。Xが塩素又はフッ素原子であり、R3がヘテロ環残基である特定の場合には、カップリング工程を、パラジウム触媒の不存在下に、DMF中の炭酸セシウムを用いて行うことも可能である。式(I)の化合物を、次いで、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0111】
式(I)の化合物を、次いで、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0112】
【化53】

【0113】
一般手順II
工程1
式(XII)の化合物を、例えば、塩化オキサリル及びトリエチルアミンを用いて、市販の式(X)の化合物を式(XI)の化合物と反応させることにより得ることができる。次いで、式(XII)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0114】
工程2
式(XIII)の化合物を、Epsztajn & al. [Synth. Commun. 27(6), 1075 (1997)]により記載されているように、例えば、n−BuLi及びヨウ素を用いて、式(XII)の化合物をヨウ素化することにより得ることができる。次いで、式(XIII)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0115】
工程3
YがCHである式(If)の化合物を、例えば、炭酸セシウム、キサントホス及びPd2(dba)3.CHCl3を用いる、式(XIV)の化合物との触媒的カップリングにより得ることができる。次いで、式(If)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0116】
工程4
式(XV)の化合物を、濃鉱酸を用いて、例えば、25%HCl中で一晩還流することによりアミドを対応するカルボン酸に加水分解し、続いて、水酸化ナトリウムを用いて粗製の酸をその塩に変換し、Epsztajn & al. [Synth. Commun. 27(6), 1075 (1997)]により記載されているように、ヨウ化メチルを用いてエステル化することにより得ることができる。式(XV)の化合物を、次いで、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0117】
工程5
式(XVI)の化合物を、式R1−NH2のアミンをトリメチルアルミニウムと反応させ、続いて、化合物(XV)で処理することにより得ることができる。カップリング試薬の存在下に工程4に記載の粗製の酸を直接式R1−NH2のアミンと反応させるか、あるいは酸をその酸塩化物に変換し、次いで工程1に記載のように塩基の存在下にそれをアミンと反応させることもできる。式(XVI)の化合物を、次いで、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0118】
工程6
式(I)の化合物を、工程3について記載されたと同じ方法を用いるパラジウム触媒アミノ化により得ることができる。次いで、式(I)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0119】
【化54】

【0120】
一般手順III
工程1
式(XVII)の化合物を、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の式(Va)の化合物の酸性溶液を攪拌することにより得ることができる。式(XVIII)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0121】
工程2
式(XVIII)の化合物を、式(XVII)の化合物を、有機溶媒中で臭化銅(II)の存在下に、亜硝酸ナトリウム又は亜硝酸tert−ブチル若しくはイソアミルのような有機亜硝酸誘導体でジアゾ化することにより得ることができる(サンドマイヤー反応)。次いで、式(XVIII)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0122】
工程3
式(XX)の化合物を、例えば、炭酸セシウム、キサントホス及びPd2(dba)3.CHCl3を用いる、式(XIX)のアミン化合物との触媒的カップリングにより得ることができる。次いで、式(XX)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0123】
工程4
溶媒(例えば、乾燥ジオキサン)中の式(VI)の市販アミン化合物の溶液に、ヘキサン中のトリメチルアルミニウムの溶液を加える。次いで、式(XX)の化合物を加える。反応が終了したのち、式(I)の化合物を、次いで、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0124】
工程3’
溶媒(例えば、乾燥ジオキサン)中の式(VI)の市販アミン化合物の溶液に、ヘキサン中のトリメチルアルミニウムの溶液を加える。次いで、式(XVIII)の化合物を加える。反応が終了したのち、式(XXI)の化合物を、次いで、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0125】
工程4’
式(I)の化合物を、例えば、炭酸セシウム、キサントホス及びPd2(dba)3.CHCl3を用いる、式(XXI)の化合物の式(XIX)のアミン化合物とのパラジウム触媒カップリングにより得ることができる。次いで、式(I)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0126】
【化55】

【0127】
一般手順IV:(基R2の変化)
工程1
式(XXII)の化合物を、好適な溶媒(例えば、アセトニトリル)中で、式(XVII)の化合物(ここで、R2は水素である)と臭素化試薬(例えば、臭素、NBS等)との反応により得ることができる。式(XXII)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0128】
工程2
式(XXIII)の化合物を、有機溶媒中で有機又は無機塩基(例えば、DMAP、トリエチルアミン)の存在下に、式(XXII)の化合物を、ジ−tert−ブチルジカーボネート(Boc)2OでBoc保護することにより得ることができる。次いで、式(XXIII)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0129】
工程3
式(XXV)の化合物を、適切な有機溶媒(例えば、ジオキサン又はTHF)中で、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを用いて、式(XXIV)の有機金属試薬(例えば、ジアルキル亜鉛誘導体、ハロゲン化アルキル亜鉛のような有機亜鉛試薬又はテトラアルキルスズ化合物のような有機スズ試薬)とのPd触媒カップリングにより得ることができる。次いで、式(XXV)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0130】
工程4
式(XVIII)の化合物を、適切な溶媒(例えば、メタノール、塩化メチレン)中で、有機又は無機酸(例えば、HCl、トリフルオロ酢酸)の存在下に、式(XXV)の化合物をBoc脱保護することにより得ることができる。脱保護工程に続いて、有機溶媒中で臭化銅(II)の存在下に、亜硝酸ナトリウム又は亜硝酸tert−ブチル若しくはイソアミルのような有機亜硝酸誘導体で、得られた芳香族アミンをジアゾ化する(サンドマイヤー反応)。次いで、式(XVIII)の化合物を、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0131】
工程5
溶媒(例えば、乾燥ジオキサン)中の式(VI)のアミン化合物の溶液に、ヘキサン中のトリメチルアルミニウムの溶液を加える。次いで、式(XXV)の化合物を加える。反応が終了したのち、式(XXVI)の化合物を、次いで、慣用の方法を用いて、単離及び精製することができる。
【0132】
式(XVIII)の化合物を、更に、一般手順IIIに記載の方法を用いて、式(I)の化合物に変換することができる。式(XXVI)の化合物を、Boc脱保護して、式(VIII)の化合物とすることができ、これを、次いで、一般手順Iに既に記載の方法を用いて、式(I)の化合物に変換することができる。
【0133】
本発明は、また、mGluR5受容体介在性障害、例えば急性及び/又は慢性の神経障害ならびに不安、慢性及び急性疼痛、尿失禁、肥満の治療及び予防用の、1つ以上の本発明の化合物及び薬学的に許容されうる賦形剤を含有する医薬を包含する。
【0134】
本発明は、また、上記の疾患の治療又は予防用の医薬を製造するための、本発明の化合物の使用を包含する。
【0135】
式Iの化合物の薬学的に許容されうる塩は、それ自体公知の方法に従い、塩に変換されるべき化合物の性質を考慮して、容易に製造することができる。例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸又はクエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのような無機酸又は有機酸が、式Iの塩基性化合物の薬学的に許容されうる塩の形成に適切である。例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属、塩基性アミン又は塩基性アミノ酸を含む化合物が、酸性化合物の薬学的に許容されうる塩の形成に適切である。
【0136】
式(I)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩は、すでに上述したように、代謝調節型グルタミン酸受容体アンタゴニストであり、急性及び/又は慢性の神経障害、認識障害及び記憶障害、ならびに急性及び慢性の疼痛のようなmGluR5受容体介在性障害の治療又は予防に用いることができる。治療しうる神経障害は、例えばてんかん、統合失調症、不安、急性、外傷性又は慢性の神経系の変性プロセス、例えばアルツハイマー病、老人性痴呆、ハンチントン舞踏病、ALS、多発性硬化症、AIDSによる痴呆、眼損傷、網膜症、特発性パーキンソン症候群又は医薬によるパーキンソン様症状、ならびにグルタミン酸の欠乏作用に至る症状、例えば筋痙縮、痙攣、片頭痛、尿失禁、エタノール依存、ニコチン依存、精神病、鎮静剤依存、不安、嘔吐、運動障害(ジスキネジー)及びうつ病である。他の処置可能な症状は、バイパス手術若しくは移植、脳への血液供給不足、脊髄損傷、頭部損傷、妊娠による低酸素症、心停止及び低血糖によって引き起こされる脳機能障害である。更に、妊娠中の異常による知的障害をもたらす脳機能障害、脳発達遅延又は染色体異常、例えば、脆弱X症候群、ダウン症候群、又は自閉症スペクトル障害(カナー症候群、広汎性発達障害(PDD)、アスペルガー症候群)、注意欠陥障害(ADD)、行動異常、例えば強迫性障害(OCD)、摂食障害(拒食症、過食症)も、可能性のある治療しうる適応症である。
【0137】
式Iの化合物及びその薬学的に許容されうる塩は、特に鎮痛剤として有用である。処置可能な疼痛として、炎症性の疼痛、例えば関節炎及びリューマチ様疾患、脈管炎、神経障害性の疼痛、例えば三叉神経痛又はヘルペス痛、糖尿病性神経障害痛、カウザルギア、痛覚過敏、重症の慢性疼痛、術後痛、ならびにがん、アンギナ、腎又は胆石仙痛、月経、片頭痛及び痛風のような様々な症状に関連した疼痛が挙げられる。
【0138】
化合物の薬理学的活性を以下の方法を用いて測定した:
【0139】
結合実験のために、ヒトmGlu5a受容体をコードするcDNAを、Schlaeger 及びChristensen[Cytotechnology 15:1-13 (1998)]に記載された手順を用いてEBNA細胞に一時的にトランスフェクトした。細胞膜ホモジネートは、アッセイの日まで−80℃で保存し、アッセイの際に、融解し、15mMトリス−HCl、120mM NaCl、100mM KCl、25mM CaCl2、25mM MgCl2結合バッファーpH7.4中に再懸濁し、ポリトロン処理して、20μgタンパク質/ウエルの最終アッセイ濃度にした。
【0140】
飽和等温線は、12種の[3H]MPEP濃度(0.04〜100nM)をこれらの膜に(全量200μlで)、4℃で1時間添加することにより測定した。競合実験を、固定濃度の[3H]MPEP(2nM)で行い、11種の濃度(0.3〜10,000nM)を用いて試験化合物のIC50値を評価した。インキュベーションは、4℃で1時間行った。
【0141】
インキュベーションの終わりに、膜を、Filtermate 96採集器(Packard BioScience)を用いてユニフィルター(洗浄バッファー中の0.1%PEI中で1時間予備インキュベーションした結合GF/Cフィルターを有する96ウエル白色マイクロプレート、Packard BioScience, Meriden, CT)上に濾集し、冷50mMトリス−HCl、pH7.4バッファーで3回洗浄した。非特異的結合は、10μM MPEPの存在下に測定した。フィルター上の放射能は、45μlのマイクロシンチ40(Canberra Packard S.A., Zurich, Switzerland)を添加し、20分間振とうしたのち、クエンチング補正をして、Packard Top-countマイクロプレートシンチレーション計数管で計測した(3分間)。
【0142】
機能性アッセイのために、[Ca2+]i測定を、HEK−293細胞中の組換え体ヒトmGlu5a受容体について、Porterら[Br. J. Pharmacol. 128:13-20 (1999)]により先に記載のようにして行った。細胞は、Fluo4−AM(FLUKAより入手可能、0.2μM最終濃度)を用いて染色ロードした。[Ca2+]i測定は、蛍光イメージプレートリーダー(FLIPR、Molecular Devices Corporation, La Jolla, CA, USA)を用いて行った。アンタゴニスト評価は、試験化合物で5分間予備インキュベーションしたのち、最大量以下のアゴニストを添加して行った。
【0143】
阻害(アンタゴニスト)曲線は、逐次非線形曲線フィット用ソフトウェア(Xcel fit)を使用して、IC50値及びヒル係数を与える4パラメーターのロジスティック方程式にあてはめた。
【0144】
結合実験のために、試験した化合物のKi値を示す。Ki値は、以下の式:
【0145】
【化56】

【0146】
により定義され、IC50値は、競合放射性リガンド([3H]MPEP)の50%阻害を引き起こす、試験された化合物の濃度である。Lは、結合実験で使用した放射性リガンドの濃度であり、放射性リガンドのKd値は、調製された膜の各々のバッチについて実験的に決定される。
【0147】
本発明の化合物は、mGluR5a受容体アンタゴニストである。上記に記載したアッセイで測定された式Iの化合物の活性は、Ki<4μM、好ましくは<150nMの範囲である。
【0148】
【表1】

【0149】
式Iの化合物及びその薬学的に許容されうる塩は、例えば医薬製剤の形態で、医薬として用いられる。医薬製剤は、例えば錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質及び軟質ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の形態で、経口的に投与することができる。しかしながら投与はまた、例えば坐剤の形態で経直腸的に、あるいは、例えば注射溶液の形態で非経口的に行うことができる。
【0150】
式Iの化合物及びその薬学的に許容されうる塩は、医薬製剤の製造のために、薬学的に不活性な無機又は有機担体を用いて加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などが、例えば錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬質ゼラチンカプセル剤の担体として用いられる。軟質ゼラチンカプセル剤に適した担体は、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固体及び液体ポリオールなどであるが、しかしながら活性物質の性質によっては、軟質ゼラチンカプセルの場合、通常いかなる担体も必要としない。液剤及びシロップ剤の製造に適した担体は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖、グルコースなどである。アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油などのような補助剤を、式Iの化合物の水溶性塩の注射用水溶液に用いることができるが、通常は、必要ではない。坐剤に適した担体は、例えば、天然油又は硬化油、ワックス、脂肪、半液体又は液体ポリオールなどである。
【0151】
加えて、医薬製剤は、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、香味料、浸透圧を変化させる塩、緩衝剤、マスキング剤又は抗酸化剤を含むことができる。更に他の治療上有用な物質を含むこともできる。
【0152】
前述のように、式Iの化合物又はその薬学的に許容されうる塩と、治療上不活性な賦形剤とを含む医薬はまた、1つ以上の式Iの化合物又はその薬学的に許容されうる塩と、所望であれば、1つ以上の他の治療上有用な物質とを、1つ以上の治療上不活性な担体と合わせてガレヌス製剤投与形態とすることを含む、そのような医薬の製造方法と同様、本発明の目的である。
【0153】
投与量は、広範囲に変化することができ、当然、各々の特定の症例において、個別の必要に適合されるであろう。一般的には、経口又は非経口投与での有効投与量は、0.01〜20mg/kg/日の間であり、0.1〜10mg/kg/日の投与量が、記載された全ての適応に対し好ましい。したがって体重70kgである成人の一日用量は、0.7〜1400mg/日であり、好ましくは7〜700mg/日である。
【0154】
以下の実施例は、本発明を更に説明するために提供するものであり、例示の化合物のみに本発明を限定することを意図するものではない。
【0155】
実施例1
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド
工程1:6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸−(3−クロロ−フェニル)−アミド
THF(60.0ml)中の6−メチルピコリン酸(5.0g、36mmol)の溶液をDMF2滴で処理し、塩化オキサリル3.5ml(5.09g、40mmol、1.1当量)を滴下した。溶液を室温で30分間撹拌した。次に、反応混合物を真空下で蒸発乾固した。残渣を乾燥THF 40mlに取り、0℃に冷却した。トリエチルアミン(6.1ml、4.43g、44mmol、1.2当量)、乾燥THF 15ml中の3−クロロ−アニリン4.23ml(5.12g、40mmol、1.1当量)の溶液を0℃で滴下した。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次に室温まで温めた。室温で1時間撹拌した後、暗褐色の懸濁液を濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残渣を酢酸エチル200mlに溶解し、それをブラインで1回洗浄した。水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。真空下で濃縮して、暗褐色の残渣7.7gを得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 4:1)により精製して、標記化合物を白色の固体として得た(合計5.05g、56%)。MS(ISP):m/e=247.1、249.1(M+H)。
【0156】
工程2:3−ヨード−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド
THF(20.0ml)中の6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸−(3−クロロ−フェニル)−アミド(1.96g、7.9mmol)の溶液を−78℃に冷却した。ヘキサン中のn−BuLiの1.6M溶液(11.0ml、17.6mmol、2.2当量)を滴下し、反応物を−78℃で30分間撹拌した。THF(20.0ml中)のヨウ素2.02g(7.9mmol)の溶液を滴下して、温度を−75℃より低く維持した。5分間後、反応混合物を室温まで温めた。飽和硫酸アンモニウム溶液(5ml)及び40%亜硫酸水素ナトリウム溶液(5ml)を加えて、混合物をクエンチした。飽和重炭酸溶液を加えて溶液のpHを8に調整した。次に混合物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮した。暗褐色の残渣(2.66g)をフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル9:1)により精製して、標記化合物をベージュ色の固体として得た(合計1.42g、48%)。MS(ISP):m/e=373.0、375.0(M+H)。
【0157】
工程3:6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド
5mlマイクロ波反応器中で、3−ヨード−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド50mg(0.134mmol)及び3−アミノピリジン16mg(0.168mmol、1.25当量)をジオキサン2mlに溶解した。炭酸セシウム(61mg、188mmol、1.4当量)を加え、アルゴンを懸濁液中で3分間泡立てた。次に、キサントホス(26mg、0.044mmol、0.33当量)及びPd(dba)・CHCl 14mg(0.013mmol、0.1当量)を加えて、混合物を、マイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。混合物を塩化メチレンで希釈し、濾過し、真空下で濃縮した。得られた暗褐色の油状物(129mg)を、フラッシュクロマトグラフィー(勾配:ヘプタン/酢酸エチル4:1〜3:2)により精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(合計11mg、24%)。MS(ISP):m/e=339.1、341.1(M+H)。
【0158】
実施例2
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド
標記化合物(MS(ISP):m/e=340.1、342.0(M+H))を、実施例1の一般的方法に従って、3−ヨード−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミドから調製した。3−アミノピリジンの代わりに5−アミノピリミジン(CAS:[591-55-9])を使用して、工程3を実施した。
【0159】
実施例3
3−(5−クロロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)アミド
標記化合物(MS(ISP):m/e=373.1、375.1(M+H))を、実施例1の一般的方法に従って、3−ヨード−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミドから調製した。3−アミノピリジンの代わりに3−アミノ−5−クロロピリジン(CAS:[22353-34-0])を使用して、工程3を実施した。
【0160】
実施例4
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−アミド
工程1:3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
塩化メチレン(100.0ml)中の6−メチル−ピリジン−2,3−ジカルボン酸2−メチルエステル(CAS:[135338-27-1])(4.93g、25mmol)及びN−メチルモルホリン(3.05ml、2.81g、28mmol、1.1当量)の溶液に、ジフェニルホスホリル−アジド(DPPA、6.14ml、7.88g、28mmol、1.1当量)を室温で滴下した。混合物を30分間室温で撹拌し、次に70℃に2時間加熱し、それにより窒素の発生が観察された。次に、tert−ブタノール(3.56ml、2.81g、38mmol、1.5当量)及び塩化銅(I)(25mg、0.25mmol、0.01当量)を加え、混合物を70℃で更に4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、一晩撹拌し、真空下で濃縮した。得られた暗褐色の油状物(16.9g)をフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 3:2)により精製して、標記化合物を白色の固体として得た(合計5.06g、75%)。MS(ISP):m/e=267.2(M+H)。
【0161】
工程2:[2−(2−クロロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−6−メチル−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
乾燥ジオキサン(20.0ml)中の2−クロロ−4−アミノピリジン(0.97g、7.5mmol、4.0当量)の溶液に、ヘキサン中のトリメチルアルミニウムの2M溶液3.75ml(7.5mmol、4.0当量)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次に、3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(0.50g、1.88mmol)を加え、反応物を2時間還流した。反応物を室温に冷却した後、反応を水(0.5ml)でクエンチし、5分間撹拌し、硫酸マグネシウムを加えて乾燥し、Dicaliteで濾過し、それを塩化メチレンで更に洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 2:1)により精製して、標記化合物を白色の固体として得た(合計0.50g、73%)。MS(ISP):m/e=363.1,365.0(M+H)。
【0162】
工程3:3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−アミド
メタノール(13.0ml)中の[2−(2−クロロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−6−メチル−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.50g、1.38mmol)のHCl飽和溶液を一晩室温で撹拌し、真空下で蒸発乾固した。残留塩酸塩を水15mlに取り、飽和炭酸ナトリウム溶液を加えて、pHを8.5に調整した。得られた懸濁液を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮して、標記化合物を白色の固体として得た(合計0.35g、97%)。MS(ISP):m/e=263.1、265.1(M+H)。
【0163】
工程4:6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−アミド
5mlマイクロ波反応器中で、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−アミド80mg(0.31mmol)及び3−ブロモピリジン60mg(0.38mmol、1.25当量)をジオキサン4mlに溶解した。炭酸セシウム(139mg、0.43mmol、1.4当量)を加え、アルゴンを懸濁液中で3分間泡立てた。次に、キサントホス(58mg、0.10mmol、0.33当量)及びPd(dba)・CHCl(32mg、0.03mmol、0.1当量)を加えて、混合物を、マイクロ波照射下、160℃で2時間加熱した。混合物に、シリカゲル(5g)を加え、混合物を真空下で蒸発乾固した。粉末をフラッシュクロマトグラフィーカラムに装填し、溶離して(ヘプタン/酢酸エチル2:1)、標記化合物を黄色の固体として得た(合計43mg、41%)。MS(ISP):m/e=340.1、342.0(M+H)。
【0164】
実施例5
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド
標記化合物を、2−クロロ−4−アミノピリジンの代わりに2−メチル−4−アミノピリジン(CAS:[18437-58-6])を使用し、実施例4;工程2の一般的方法に従って、3−tert−ブトキシ−カルボニルアミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルから調製し、[2−(2−メチル−ピリジン−4−イルカルバモイル)−6−メチル−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。MS(ISP):m/e=343.1(M+H)。実施例4、工程3に記載のBoc脱保護により、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミドを得た。MS(ISP):m/e=243.4(M+H)。実施例4、工程4に記載の3−ブロモピリジンを用いた、パラジウム触媒作用によるアリール化により、最終生成物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=320.0(M+H)。
【0165】
実施例6
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミドから調製して、最終化合物をベージュ色の固体として調製した。MS(ISP):m/e=321.0(M+H)。
【0166】
実施例7
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド
5mlマイクロ波反応器中で、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド(実施例5)70mg(0.29mmol)及び3,5−ジフルオロピリジン266mg(2.31mmol、8.0当量)をDMF1.5mlに溶解した。炭酸セシウム(376mg、1.16mmol、4.0当量)を加え、懸濁液を、アルゴン下、10分間超音波処理した。混合物を、油浴中、120℃で72時間、次にマイクロ波照射下、160℃で1時間加熱した。暗褐色の懸濁液をDicaliteで濾過し、それを酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下で蒸発乾固し、残渣を酢酸エチル200mlに溶解し、それをブラインで1回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮した後、残渣(90mg)を、フラッシュクロマトグラフィー(勾配、ヘプタン/酢酸エチル1:1〜0:1)により精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(23mg、24%)。MS(ISP):m/e=338.1(M+H)。
【0167】
実施例8
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド
標記化合物を、2−クロロ−4−アミノピリジンの代わりに2−アミノ−5−フルオロピリジンを使用し、実施例4の一般的方法に従って調製して、[2−(5−フルオロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−6−メチル−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを白色の固体として得た。MS(ISP):m/e=347.0(M+H)。実施例4、工程3に記載のBoc脱保護により、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミドを明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=247.3(M+H)。実施例4、工程4に記載の3−ブロモピリジンを用いた、パラジウム触媒作用によるアリール化により、最終生成物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=324.3(M+H)。
【0168】
実施例9
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド
標記化合物(MS(ISP):m/e=325.0(M+H))を、3−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミドから調製した。
【0169】
実施例10
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド
標記化合物(明黄色の固体、MS(ISP):m/e=342.1(M+H))を、実施例7の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド及び3,5−ジフルオロピリジンから調製した。
【0170】
実施例11
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
標記化合物を、2−クロロ−4−アミノピリジンの代わりに2−アミノ−5−フルオロ−6−メチルピリジン(Sanchez & al., J.Heterocycl.Chem. 24, 215(1987); CAS:[110919-71-6])を使用し、実施例4、工程2の一般的方法に従って、3−tert−ブトキシ−カルボニルアミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルから調製して、[2−(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イルカルバモイル)−6−メチル−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを白色の固体として得た。MS(ISP):m/e=361.0(M+H)。実施例4、工程3に記載のBoc脱保護により、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミドを白色の固体として得た。MS(ISP):m/e=261.3(M+H)。実施例4、工程4に記載の3−ブロモピリジンを用いた、パラジウム触媒作用によるアリール化により、最終生成物を黄色の固体として得た。(ISP):m/e=338.1(M+H)。
【0171】
実施例12
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
標記化合物(明黄色の固体、MS(ISP):m/e=339.3(M+H))を、3−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミドから調製した。
【0172】
実施例13
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド
標記化合物(明黄色の固体、MS(ISP):m/e=356.1(M+H))を、実施例7の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド及び3,5−ジフルオロピリジンから調製した。
【0173】
実施例14
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸 (4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物を、2−クロロ−4−アミノピリジンの代わりに2−アミノ−4−メチルチアゾールを使用し、実施例4、工程2の一般的方法に従って調製して、6−メチル−2−(4−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=349.0(M+H)。実施例4、工程3に記載のBoc脱保護により、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミドをオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=249.4(M+H)。実施例4、工程4に記載の3−ブロモピリジンを用いた、パラジウム触媒作用によるアリール化により、最終生成物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=326.0(M+H)。
【0174】
実施例15
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物(明褐色の固体、MS(ISP):m/e=327.0(M+H))を、3−ブロモ−ピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミドから調製した。
【0175】
実施例16
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
標記化合物を、2−クロロ−4−アミノピリジンの代わりに1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミンを使用し、実施例4、工程2の一般的方法に従って調製して、[6−メチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルをオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=332.0(M+H)。実施例4、工程3に記載のBoc脱保護により、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドをオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=232.3(M+H)。実施例4、工程4に記載の3−ブロモピリジンを用いた、パラジウム触媒作用によるアリール化により、最終生成物を明褐色の固体として得た。MS(ISP):m/e=309.1(M+H)。
【0176】
実施例17
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
標記化合物(明褐色の固体、MS(ISP):m/e=310.4(M+H))を、3−ブロモ−ピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製した。
【0177】
実施例18
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物を、2−クロロ−4−アミノピリジンの代わりに4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イルアミンを使用し、実施例4、工程2の一般的方法に従って調製して、[6−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルをオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=403.0(M+H)。実施例4、工程3に記載のBoc脱保護により、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミドをオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=303.0(M+H)。実施例4、工程4に記載の3−ブロモピリジンを用いた、パラジウム触媒作用によるアリール化により、最終生成物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=380.0(M+H)。
【0178】
実施例19
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物(明黄色の固体、MS(ISP):m/e=381.0(M+H))を、3−ブロモ−ピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミドから調製した。
【0179】
実施例20:
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド:
10ml反応器中で、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−アミド(実施例5)55mg(0.23mmol)及び3−ブロモ−4−メチルピリジン81mg(0.45mmol、2.0当量)をジオキサン3mlに溶解した。炭酸セシウム(148mg、0.45mmol、2.0当量)を加え、アルゴンを懸濁液中で3分間泡立てた。次に、キサントホス(43mg、0.075mmol、0.33当量)及びPd(dba)・CHCl(23.5mg、0.023mmol、0.1当量)を加えて、反応器を閉じ、混合物を130℃で19時間加熱した。混合物に、シリカゲル(5g)を加え、混合物を真空下で蒸発乾固した。粉末をフラッシュクロマトグラフィーカラムに装填し、溶離して(ヘプタン/酢酸エチル 4:1)、標記化合物を黄色の結晶質固体として得た(合計28mg、28%)。MS(ISP):m/e=334.0(M+H)。
【0180】
実施例21:
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−2−メチルピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド(実施例5)から調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=334.1(M+H)。
【0181】
実施例22:
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに5−ブロモ−3−シアノピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド(実施例5)から調製して、最終化合物を明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=345.0(M+H)。
【0182】
実施例23:
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3−フルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド(実施例5)から調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=337.3(M+H)。
【0183】
実施例24:
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモベンゾニトリルを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド(実施例5)から調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=344.0(M+H)。
【0184】
実施例25:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド(実施例5)から調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=355.1(M+H)。
【0185】
実施例26:
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモ−4−メチルピリジンを使用し、実施例5、工程6の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド(実施例8)から調製して、最終化合物を明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=338.3(M+H)。
【0186】
実施例27:
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−2−メチルピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド(実施例8)から調製して、最終化合物を明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=338.3(M+H)。
【0187】
実施例28:
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3−フルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド(実施例8)から調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=341.1(M+H)。
【0188】
実施例29:
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモベンゾニトリルを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド(実施例8)から調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=348.0(M+H)。
【0189】
実施例30:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド(実施例8)から調製して、最終化合物をオフホワイトの結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=358.9(M+H)。
【0190】
実施例31:
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−4−メチルピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例14)から調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=340.3(M+H)。
【0191】
実施例32:
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに5−ブロモ−3−シアノピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例14)から調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=351.1(M+H)。
【0192】
実施例33:
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−2−メチルピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例14)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=340.0(M+H)。
【0193】
実施例34:
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−5−フルオロピリジン(CAS[407-20-5])を使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例14)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=344.0(M+H)。
【0194】
上記出発物質、3−ブロモ−5−フルオロピリジンを、以下のとおり、市販の5−ブロモニコチンアミドから合成した。
【0195】
工程1:3−アミノ−5−ブロモピリジン
水340ml中の水酸化ナトリウム31.8g(0.79mol)及び臭素40.7g(0.255mol)の氷冷溶液に、市販の5−ブロモニコチンアミド42.0g(0.209mol)を加えた。混合物を室温まで温め、次に70℃で1時間加熱した。得られた褐色の懸濁液を室温に冷却した。水相をブラインで飽和し、THF及びt−ブチル−メチルエーテルの1:1 混合物で3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。真空下での濃縮により、暗褐色の残渣39.1gを得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 1:1)により精製して、標記化合物を褐色の固体として得た(合計70.2g、70%)。MS(ISP):m/e=173.1、175.1(M+H)。
【0196】
工程2:3−ブロモ−5−フルオロピリジン
−10℃で、50%テトラフルオロホウ酸59ml中の3−アミノ−5−ブロモピリジン10.0g(0.058mol)の冷却溶液を、水13ml中の亜硝酸ナトリウム4.19g(0.06mol)の溶液の滴下により処理した。−8℃で1時間撹拌後、エーテル150mlを褐色の懸濁液に加えた。粗ジアゾニウム塩を濾別し、エーテルで洗浄した。次に、この粗塩を少量ずつ、80℃で加熱したトルエン200mlに加えた。90℃で1時間撹拌後、有機相を濃縮した。明黄色の残渣を水150mlに懸濁し、pHを32%水酸化ナトリウム溶液で11に調整した。得られた溶液を塩化メチレン200mlで3回抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗物質15.4g(褐色の油状物)を真空蒸留(10mBar、35℃)により精製して、標記化合物5.6g(0.032mol、55%)を無色の油状物として得た。(ISP):m/e=176.1、178.1(M+H)。
【0197】
実施例35:
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3−フルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例14)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=343.1(M+H)。
【0198】
実施例36:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例14)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=361.4(M+H)。
【0199】
実施例37:
6−メチル−3−フェニルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりにブロモベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例14)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=325.0(M+H)。
【0200】
実施例38:
3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−5−フルオロベンゾニトリルを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例14)から調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=367.9(M+H)。
【0201】
実施例39:
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモベンゾニトリルを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例14)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=350.3(M+H)。
【0202】
実施例40:
3−(2−クロロ−ピリジン−4−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに4−ブロモ−2−クロロピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例14)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=360.1、362.1(M+H)。
【0203】
実施例41:
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに5−ブロモ−3−シアノピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=334.3(M+H)。
【0204】
実施例42:
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−4−メチルピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物を明褐色の固体として得た。MS(ISP):m/e=323.5(M+H)。
【0205】
実施例43:
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−2−メチルピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物を橙色の固体として得た。MS(ISP):m/e=323.1(M+H)。
【0206】
実施例44:
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−5−フルオロピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=327.1(M+H)。
【0207】
実施例45:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=344.0(M+H)。
【0208】
実施例46:
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモベンゾニトリルを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=333.3(M+H)。
【0209】
実施例47:
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3−フルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物を明褐色の固体として得た。MS(ISP):m/e=326.0(M+H)。
【0210】
実施例48:
3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−5−フルオロベンゾニトリルを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=351.4(M+H)。
【0211】
実施例49:
6−メチル−3−フェニルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりにブロモベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=308.4(M+H)。
【0212】
実施例50:
3−(2−クロロ−ピリジン−4−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに4−ブロモ−2−クロロピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=343.0、345.0(M+H)。
【0213】
実施例51:
6−メチル−3−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(実施例16)から調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=377.4(M+H)。
【0214】
実施例52:
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド(実施例11)及び3−ブロモ−4−メチルピリジンから調製して、最終化合物を明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=352.0(M+H)。
【0215】
実施例53:
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモ−2−メチルピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド(実施例11)から調製して、最終化合物を明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=352.1(M+H)。
【0216】
実施例54:
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3−フルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド(実施例11)から調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=355.3(M+H)。
【0217】
実施例55:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド(実施例11)から調製して、最終化合物を明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=373.1(M+H)。
【0218】
実施例56:
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモベンゾニトリルを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド(実施例11)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=362.3(M+H)。
【0219】
実施例57:
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例18)及び3−ブロモ−4−メチルピリジンから調製して、最終化合物を橙色の固体として得た。MS(ISP):m/e=394.0(M+H)。
【0220】
実施例58:
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに5−ブロモ−3−シアノピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例18)から調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=405.4(M+H)。
【0221】
実施例59:
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3−フルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例18)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=397.1(M+H)。
【0222】
実施例60:
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに3−ブロモベンゾニトリルを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例18)から調製して、最終化合物を明褐色の固体として得た。MS(ISP):m/e=404.0(M+H)。
【0223】
実施例61:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモ−4−メチルピリジンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド(実施例18)から調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=414.6(M+H)。
【0224】
実施例62:
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド:
標記化合物を、2−クロロ−4−アミノピリジンの代わりに4−アミノ−2−メチルチアゾール(CAS:[103392-01-4]、欧州特許EP 321115)を使用し、実施例4、工程2の一般的方法に従って、3−tert−ブトキシ−カルボニルアミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルから調製して、[6−メチル−2−(2−メチル−チアゾール−4−イルカルバモイル)−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=349.0(M+H)。実施例4、工程3に記載のBoc脱保護により、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミドを明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=249.1(M+H)。実施例20に記載の5−ブロモピリジンを用いた、パラジウム触媒作用によるアリール化により、最終化合物をオフホワイトの結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=327.0(M+H)。
【0225】
実施例63:
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド及び3−ブロモピリジンから調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=326.0(M+H)。
【0226】
実施例64:
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド及び3−ブロモ−5−フルオロピリジンから調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=344.3(M+H)。
【0227】
実施例65:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド:
標記化合物を、2−クロロ−4−アミノピリジンの代わりに1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミンを使用し、実施例4、工程2の一般的方法に従って、3−tert−ブトキシ−カルボニルアミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルから調製して、{2−[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル]−6−メチル−ピリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを黄色の油状物として得た。MS(ISP):m/e=376.5(M+H)。実施例4、工程3に記載のBoc脱保護により、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドを黄色の油状物として得た。MS(ISP):m/e=276.3(M+H)。3−ブロモピリジンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを使用した、実施例20に記載の一般的方法に従ったパラジウム触媒作用によるアリール化により、最終化合物を明褐色の固体として得た。MS(ISP):m/e=388.4(M+H)。
【0228】
上記実施例において使用した1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミンを、以下の手順に従って合成した。
【0229】
3−アミノピラゾール(2g、23mmol)をDMSO 15mlに溶解した。水酸化カリウム(3.8g、69mmol)を加えて、混合物を室温で30分間撹拌した。2−ブロモエチルメチルエーテル(3.2g、23mmol)を加え、撹拌を室温で一晩続けた。反応混合物をブライン100mlに注ぎ、酢酸エチル100mlで3回抽出した。有機相をプールし、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発した。2個の位置異性体をフラッシュクロマトグラフィーにより分離して、標記化合物を褐色の油状物として得た(0.824g、25%)。MS(ISP):m/e=142.1(M+H)。
【0230】
実施例66:
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに3,5−ジフルオロピリジンを使用し、実施例、工程の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドから調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=371.3(M+H)。
【0231】
実施例67:
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを使用し、実施例、工程の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドから調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=354.1(M+H)。
【0232】
実施例68:
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモベンゾニトリルを使用し、実施例、工程の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドから調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=377.5(M+H)。
【0233】
実施例69:
3−(4−フルオロ−ピリジン−2−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに2−クロロ−4−フルオロピリジンを使用し、実施例、工程の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドから調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=371.4(M+H)。
【0234】
実施例70:
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに1−ブロモ−3−フルオロベンゼンを使用し、実施例、工程の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドから調製して、最終化合物を黄色の油状物として得た。MS(ISP):m/e=370.3(M+H)。
【0235】
実施例71:
3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモ−5−フルオロベンゾニトリルを使用し、実施例、工程の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミドから調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=395.1(M+H)。
【0236】
実施例72:
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、2−クロロ−4−アミノピリジンの代わりに4−メトキシメチル−チアゾール−2−イルアミン(CAS: [640768-40-7]; W0 2004081001)を使用し、実施例4、工程2の一般的方法に従って、3−tert−ブトキシ−カルボニルアミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルから調製して、[2−(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−6−メチル−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルをオフホワイトのガム状物として得た。MS(ISP):m/e=379.4(M+H)。実施例4、工程3に記載のBoc脱保護により、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミドをオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=279.3(M+H)。3−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを使用した、実施例20の一般的方法に従ったパラジウム触媒作用によるアリール化により、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=357.1(M+H)。
【0237】
実施例73:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=391(M+H)。
【0238】
実施例74:
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモ−5−フルオロピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミドから調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=374.3(M+H)。
【0239】
実施例75:
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、2−クロロ−4−アミノピリジンの代わりに4−シクロプロピル−チアゾール−2−イルアミンを使用し、実施例4、工程2の一般的方法に従って、3−tert−ブトキシ−カルボニルアミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルから調製して、[2−(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−6−メチル−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=375.4(M+H)。実施例4、工程3に記載のBoc脱保護により、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミドを黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=275.1(M+H)。3−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを使用した、実施例20の一般的方法に従ったパラジウム触媒作用によるアリール化により、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=357.1(M+H)。
【0240】
上記実施例において使用した4−シクロプロピル−チアゾール−2−イルアミンを、以下の手順に従って合成した。
【0241】
メタノール15ml中の2−ブロモ−1−シクロプロピル−エタノン(CAS [69267-75-0], Indian J. Chem. Sect. B, 22(9), 841(1983)(1g、6.1mmol)及びチオウレア(0.481g、6.1mmol)の溶液を一晩還流した。溶媒を蒸発し、標記化合物をオフホワイトの固体として得た(1.38g、100%)。
【0242】
実施例76:
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモ−5−フルオロピリジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=370.1(M+H)。
【0243】
実施例77:
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=352.1(M+H)。
【0244】
実施例78:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、3−ブロモピリジンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを使用し、実施例20の一般的方法に従って、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=387.4(M+H)。
【0245】
実施例79:
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
工程1:3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
アセトニトリル80ml中のtert−ブチルニトリル6.5g(0.055mol)及び臭化銅(II)9.8g(0.044mol)の氷冷溶液に、(3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(実施例4)6.6g(0.037mol)を加えた。3時間撹拌した後、褐色の反応混合物を真空下で濃縮し、飽和塩化アンモニウム溶液50mlを加え、得られた水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。真空下での濃縮により、橙色の油状物8.2gを得て、それをシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 4:1)により精製して、標記化合物を明黄色の油状物として得た(6.82g、76%)。MS(ISP):m/e=244.2、246.1(M+H)。
【0246】
工程2:3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
乾燥ジオキサン25ml中の3−アミノ−1−メチル−ピラゾール(1.39g、14.3mmol、3.5当量)の溶液に、ヘキサン中のトリメチルアルミニウムの2M溶液7.17ml(14.3mmol、3.5当量)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。次に、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(1.00g、4.1mmol)を加え、反応物を2時間還流した。反応物を室温に冷却した後、反応を水(0.5ml)でクエンチし、10分間撹拌し、硫酸マグネシウムを加えて乾燥し、Dicaliteで濾過し、それを塩化メチレンで更に洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残渣(1.66g、黄色の油状物)をフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 2:3)により精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(合計0.99g、82%)。MS(ISP):m/e=295.2、297.2(M+H)。
【0247】
工程3:6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
10ml反応器中で、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド60mg(0.203mmol)及び3−アミノ−1−メチル−ピラゾール25mg(0.254mmol、1.5当量)をジオキサン4mlに溶解した。炭酸セシウム(93mg、0.285mmol、1.4当量)を加え、アルゴンを懸濁液中で3分間泡立てた。次に、キサントホス(39mg、0.067mmol、0.33当量)及びPd(dba)・CHCl(21mg、0.020mmol、0.1当量)を加えた。反応器を閉じ、混合物を130℃で一晩加熱した。混合物に、シリカゲル(5g)を加え、混合物を真空下で蒸発乾固した。粉末をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムに装填し、溶離して(勾配 100%ヘプタン〜100%酢酸エチル)、標記化合物を黄色の固体として得た(合計11mg、17%)。MS(ISP):m/e=312.1(M+H)。
【0248】
実施例80:
3−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに4−フルオロアニリンを使用し、実施例78、工程3の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=326.1(M+H)。
【0249】
実施例81:
6−メチル−3−(4−メチル−チアゾール−2−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに2−アミノ−4−メチルチアゾールを使用し、実施例78、工程3の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=329.1(M+H)。
【0250】
実施例82:
6−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりにアミノピラジンを使用し、実施例78、工程3の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=310.3(M+H)。
【0251】
実施例83:
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに5−アミノ−1−メチル−ピラゾールを使用し、実施例78、工程3の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=312.3(M+H)。
【0252】
実施例84:
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに4−アミノ−1−メチル−ピラゾールを使用し、実施例78、工程3の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=312.1(M+H)。
【0253】
実施例85:
3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに5−アミノ−1,3−ジメチルピラゾールを使用し、実施例78、工程3の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=326.3(M+H)。
【0254】
実施例86:
6−メチル−3−(6−メチル−ピラジン−2−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに2−アミノ−6−メチルピラジンを使用し、実施例78、工程3の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製して、最終化合物を褐色の固体として得た。MS(ISP):m/e=324.1(M+H)。
【0255】
実施例87:
6−メチル−3−(4−メチル−ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに5−アミノ−4−メチルピリミジンを使用し、実施例78、工程3の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=324.3(M+H)。
【0256】
実施例88:
3−(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに2−アミノ−5−フルオロ−6−メチルピリジンを使用し、実施例78、工程3の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=341(M+H)。
【0257】
実施例89:
3−(5−クロロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに3−アミノ−5−クロロピリジンを使用し、実施例78、工程3の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=343.0、345.1(M+H)。
【0258】
実施例90:
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
工程1:6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程3の一般的方法に従って、Pd触媒作用による3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び3−アミノ−1−メチル−ピラゾールのカップリングを実施して、標記化合物を赤色の固体として得た。MS(ISP):m/e=261.3(M+H)。
【0259】
工程2:6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルの代わりに6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルから、ならびに3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに2−アミノ−4−メチルチアゾールを使用して調製し、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=329.1(M+H)。
【0260】
実施例91:
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−5−フルオロピリジンから調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=327.0(M+H)。
【0261】
実施例92:
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド:
標記化合物を、3−アミノ−1−メチル−ピラゾールの代わりに4−アミノ−2−メチルチアゾールを使用し、実施例75、工程2の一般的方法に従って、6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルから調製して、最終化合物を明褐色の固体として得た。MS(ISP):m/e=329.1(M+H)。
【0262】
実施例93:
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
工程1:6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程3の一般的方法に従って、Pd触媒作用による3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び4−アミノ−1−メチル−ピラゾールのカップリングを実施して、標記化合物を橙色の固体として得た。MS(ISP):m/e=261.0(M+H)。
【0263】
工程2:6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−4−メチルチアゾールから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=329.3(M+H)。
【0264】
実施例94:
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−5−フルオロピリジンから調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=327.1(M+H)。
【0265】
実施例95:
3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
工程1:3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程3の一般的方法に従って、Pd触媒作用による3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び5−アミノ−1,3−ジメチルピラゾールのカップリングを実施して、標記化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=275.4(M+H)。
【0266】
工程2:3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−4−メチルチアゾールから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=343.1(M+H)。
【0267】
実施例96:
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−5−フルオロピリジンから調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=341.1(M+H)。
【0268】
実施例97:
3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び4−アミノ−2−メチルチアゾールから調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=343.0(M+H)。
【0269】
実施例98:
6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
工程1:6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程3の一般的方法に従って、Pd触媒作用による3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び3−アミノ−5−メチルピリジンのカップリングを実施して、標記化合物を明褐色の固体として得た。MS(ISP):m/e=272.3(M+H)。
【0270】
工程2:3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び3−アミノ−1−メチルピラゾールから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=323.3(M+H)。
【0271】
実施例99:
6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−4−メチルチアゾールから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=340.3(M+H)。
【0272】
実施例100:
6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び4−アミノ−2−メチルチアゾールから調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=340.1(M+H)。
【0273】
実施例101:
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
工程1:3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程3の一般的方法に従って、Pd触媒作用による3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び5−アミノ−3−シクロプロピル−1−メチルピラゾールのカップリングを実施して、標記化合物を橙色の固体として得た。MS(ISP):m/e301.4(M+H)。
【0274】
工程2:3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び3−アミノ−1−メチルピラゾールから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=352.3(M+H)。
【0275】
実施例102:
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−4−メチルチアゾールから調製して、最終化合物を黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=369.0(M+H)。
【0276】
実施例103:
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−5−フルオロ−6−メチルピリジンから調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=381.4(M+H)。
【0277】
実施例104:
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−5−フルオロピリジンから調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=367.3(M+H)。
【0278】
実施例105:
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
工程1:6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程3の一般的方法に従って、Pd触媒作用による3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び5−アミノ−ピリミジン(CAS:[591-55-9](J.Org.Chem.,20,829(1955))のカップリングを実施して、標記化合物を明褐色の固体として得た。MS(ISP):m/e=259.3(M+H)。
【0279】
工程2:6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−4−メチルチアゾールから調製して、最終化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=327.1(M+H)。
【0280】
実施例106:
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−5−メチルチアゾールから調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=327.1(M+H)。
【0281】
実施例107:
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
工程1:6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程3の一般的方法に従って、Pd触媒作用による3−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び3−アミノ−ピリジンのカップリングを実施して、標記化合物を明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=258.1(M+H)。
【0282】
工程2:6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
標記化合物を、実施例78、工程2の一般的方法に従って、6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−5−メチルチアゾールから調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=326.1(M+H)。
【0283】
実施例108:
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−ヒドロキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
工程1:6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸[4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−チアゾール−2−イル]−アミド
実施例78、工程2の一般的方法に従った、6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−チアゾール−2−イルアミン(CAS[752241-92-2];WO2004076420)のAl(Me)触媒反応により、標記化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=457.3(M+H)。
【0284】
工程2:6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−ヒドロキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド
塩化メチレン1ml中の6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸[4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−チアゾール−2−イル]−アミド40mg(0.088mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸200mg(1.75mmol、20.0当量)を加えた。室温で2時間撹拌した後、飽和炭酸ナトリウム溶液を加え、pHを8に調整した。水相を塩化メチレンで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残渣(28mg、黄色の固体)をジイソプロピルエーテルで粉砕し、濾過し、乾燥して、標記化合物(17mg、57%)を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=343.1(M+H)。
【0285】
実施例109:
6−ヒドロキシメチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例105、工程2の一般的方法に従って、トリフルオロ酢酸で6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミドを脱保護することにより調製して、最終化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=343.3(M+H)。
【0286】
上記実施例において使用した6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミドを、以下のとおり合成した。
【0287】
工程1:3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−メチル−1−オキシ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
塩化メチレン200ml中の3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル2.00g(7.1mmol)及びm−クロロ過安息香酸4.93g(28.6mmol、4.0当量)の溶液を室温で3日間撹拌した。反応混合物を5%重炭酸溶液200mlに注いだ。有機相を分離した。水相を塩化メチレン50mlで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、明黄色の固体3.8gを得て、それを、酢酸エチルを溶離剤として用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製した後、標記化合物1.47g(5.0mmol、70%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=297.4(M+H)。
【0288】
工程2:6−アセトキシメチル−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
無水酢酸36ml中の3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−メチル−1−オキシ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル1.47gの溶液を120℃で2時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発した後、残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル 3:1 v/v)により精製して、標記化合物0.99g(2.92mmol、59%)を白色の固体として得た。MS(ISP):m/e=339.3(M+H)。
【0289】
工程3:3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
無水エタノール15ml中の6−アセトキシメチル−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル0.99g(2.92mmol)の溶液に、ナトリウムエチラート0.11ml 3N/エタノール(0.3mmol、0.1当量)を加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物を塩化メチレン/水で抽出した。水相を塩化メチレンで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、標記化合物0.81g(2.7mmol、93%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):m/e=297.3(M+H)。
【0290】
工程4:3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
DMF5ml中の3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル0.81g(2.7mmol)及びイミダゾール1.11g(16mmol、6.0当量)の溶液に、tert−ブチルジメチルクロロシラン0.90g(6.0mmol、2.2当量)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。酢酸エチル/水で抽出し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル4:1 v/v)により精製した後、標記化合物0.69g(1.7mmol、61%)を無色の油状物として得た。MS(ISP):m/e=411.3(M+H)。
【0291】
工程5:3−アミノ−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
実施例78、工程2の一般的方法に従った、3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル0.53g(1.29mmol)及び2−アミノ−4−メチルチアゾールのAl(Me)触媒反応により、粗[6−ヒドロキシメチル−2−(4−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2−アミノ−4−メチルチアゾールも含む)0.58gを暗褐色の油状物として得た。MS(ISP):m/e=365.1(M+H)。この粗物質を塩化メチレン4ml及びトリフルオロ酢酸2.4mlに溶解した。溶液を室温で一晩撹拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液を加えて溶液のpHを8に調整し、塩化メチレンで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、3−アミノ−6−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド(2−アミノ−4−メチルチアゾールも含む)0.47gを暗褐色の油状物として得た。MS(ISP):m/e=265.3(M+H)。工程4に記載の一般手順に従って、粗物質をtert−ブチルジメチルクロロシラン/イミダゾールで再保護して、抽出及び精製の後、純粋な標記化合物88mg(0.23mmol、13%)を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=379.3(M+H)。
【0292】
工程6:6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
実施例4、工程4に記載の一般手順に従った、パラジウム触媒作用による3−アミノ−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミドの5−ブロモピリミジンを用いたアリール化により、標記生成物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=457.3(M+H)。
【0293】
実施例110:
6−シクロプロピル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
標記化合物を、実施例4の一般的方法に従って、3−アミノ−6−シクロプロピル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド及び5−ブロモピリミジンから調製して、最終化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=336.1(M+H)。
【0294】
上記実施例において使用した3−アミノ−6−シクロプロピル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミドを、以下のとおり合成した。
【0295】
工程1:3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
標記化合物を、実施例4、工程1の一般的方法に従って、ピリジン−2,3−ジカルボン酸2−エチルエステル(CAS[161522-42-5],J.Med.Chem.38(3),496(1995))から調製して、最終化合物を白色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=267.4(M+H)。
【0296】
工程2:3−アミノ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例4、工程3に記載の手順に従ったBoc基の脱保護により、標記化合物を白色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=167.4(M+H)。
【0297】
工程3:3−アミノ−6−ブロモ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
アセトニトリル80ml中の3−アミノ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル2.00g(12.04mmol)及びN−ブロモスクシンイミド2.57g(14.44mmol、1.2当量)の溶液を室温で2時間撹拌した。シリカゲル(5g)を反応混合物に加え、それを蒸発乾固した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーカラム(SiO,50g)に装填し、ヘプタン/酢酸エチル 3:1で溶離した。標記化合物1.11g(4.51mmol、37%)を白色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=245.1,247.1(M+H)。
【0298】
工程4:6−ブロモ−3−ビス(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
塩化メチレン40ml中の3−アミノ−6−ブロモ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル1.075g(4.39mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボナート2.01g(9.21mmol、2.1当量)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)21mg(0.04mmol)の溶液を室温で一晩撹拌した。塩化メチレン/水で抽出し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、70g、勾配 ヘプタン→ヘプタン/酢酸エチル15%)により精製した後、標記化合物1.68g(3.77mol、86%)を白色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=445.2,447.0(M+H)。
【0299】
工程5:6−シクロプロピル−3−ビス(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
無水THF4ml中の6−ブロモ−3−ビス(tert−ブトキシカルボニル−アミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル0.500g(1.12mmol)の脱ガス溶液に、THF中の塩化シクロプロピル亜塩(CAS:[203861-73-8])の0.4M溶液7.0ml、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム19.5mg(0.017mmol、0.1当量)を加えた。混合物を、アルゴン雰囲気下、70℃で2.5時間加熱した後、混合物を酢酸エチル、水で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘプタン/酢酸エチル 5:1)により精製して、標記化合物を無色の油状物として得た。MS(ISP):m/e=407.4(M+H)。
【0300】
工程6:[6−シクロプロピル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
実施例78、工程2の一般的方法に従った、6−シクロプロピル−3−ビス(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び3−アミノ−1−メチルピラゾールのAl(Me)触媒反応により、1個のBoc基を失うと同時に、標記化合物を白色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=358.3(M+H)。
【0301】
工程7:3−アミノ−6−シクロプロピル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
塩化メチレン3ml中の[6−シクロプロピル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル70mg(0.228mmol)の溶液をトリフルオロ酢酸0.26ml(0.39g、3.42mmol、15当量)で処理した。室温で2.5時間撹拌した後、混合物を酢酸エチル/重炭酸ナトリウム/水で処理して、粗標記化合物49mg(0.19mmol、83%)を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=258.1(M+H)。それは、十分に純粋であるので、次の工程に直接使用した。
【0302】
実施例111:
6−シクロプロピル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド:
実施例78、工程2の一般的方法に従った、6−シクロプロピル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び3−アミノ−1−メチルピラゾールのAl(Me)触媒反応により、標記化合物を明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=335.4(M+H)。
【0303】
上記実施例において使用した6−シクロプロピル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルを、以下のとおり合成した。
【0304】
工程1:3−アミノ−6−シクロプロピル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例106、工程7に記載の手順に従った、トリフルオロ酢酸を用いた6−シクロプロピル−3−ビス(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルの脱保護により、標記化合物を明黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=207.3(M+H)。
【0305】
工程2:3−ブロモ−6−シクロプロピル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程1に記載の手順に従った、3−アミノ−6−シクロプロピル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルのサンドマイヤー反応により、標記化合物を無色の油状物として得た。MS(ISP):m/e=270.2、272.2(M+H)。
【0306】
工程3:6−シクロプロピル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程3に記載の一般手順に従った、パラジウム触媒作用による3−ブロモ−6−シクロプロピル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルの3−アミノピリジンを用いたアリール化により、標記化合物を明黄色の固体として得た。MS(ISP):m/e=284.4(M+H)。
【0307】
実施例112:
6−シクロプロピル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
実施例78、工程2の一般的方法に従った、6−シクロプロピル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−4−メチル−チアゾールのAl(Me)触媒反応により、標記化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=352.1(M+H)。
【0308】
実施例113:
6−エチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド:
実施例78、工程2の一般的方法に従った、6−エチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル及び2−アミノ−4−メチル−チアゾールのAl(Me)触媒反応により、標記化合物を黄色の結晶質固体として得た。MS(ISP):m/e=340.9(M+H)。
【0309】
上記実施例において使用した6−エチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルを、以下のとおり合成した。
【0310】
工程1:6−エチル−3−ビス(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
塩化シクロプロピル亜鉛の代わりにジエチル亜鉛を使用した、実施例107、工程5に記載の手順に従った、パラジウム触媒作用による6−ブロモ−3−ビス(tert−ブトキシカルボニル−アミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(実施例107、工程4)のカップリングにより、標記化合物を黄色の油状物として得た。MS(ISP):m/e=395.1(M+H)。
【0311】
工程2:3−アミノ−6−エチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例107、工程7に記載の手順に従った、トリフルオロ酢酸を用いた6−エチル−3−ビス(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルのBoc脱保護により、標記化合物を明褐色の固体として得た。MS(ISP):m/e=195.1(M+H)。
【0312】
工程3:3−ブロモ−6−エチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程1に記載の手順に従った、3−アミノ−6−エチル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルのサンドマイヤー反応により、標記化合物を無色の油状物として得た。MS(ISP):m/e=258.0、260.0(M+H)。
【0313】
工程4:6−エチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
実施例78、工程3に記載の一般手順に従った、パラジウム触媒作用による3−ブロモ−6−シクロプロピル−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステルの5−アミノピリジンを用いたアリール化により、標記化合物を白色の固体として得た。MS(ISP):m/e=273.3(M+H)。
【0314】
本発明の化合物を含む医薬組成物の調製
【0315】
実施例I
以下の組成の錠剤を常法により製造した。
mg/錠剤
活性成分 100
粉末乳糖 95
白色トウモロコシデンプン 35
ポリビニルピロリドン 8
カルボキシメチルデンプンNa 10
ステアリン酸マグネシウム 2
錠剤重量 250
【0316】
実施例II
以下の組成の錠剤を常法により製造した。
mg/錠剤
活性成分 200
粉末乳糖 100
白色トウモロコシデンプ 64
ポリビニルピロリドン 12
カルボキシメチルデンプンNa 20
ステアリン酸マグネシウム 4
錠剤重量 400
【0317】
実施例III
以下の組成のカプセル剤を製造した。
mg/カプセル
活性成分 50
結晶質乳糖 60
微晶質セルロース 34
タルク 5
ステアリン酸マグネシウム 1
カプセル充填重量 150
【0318】
適切な粒径の活性成分、結晶質乳糖及び微晶質セルロースを、互いに均質に混合し、ふるい分けした後、タルク及びステアリン酸マグネシウムを混合した。最終混合物を、適切なサイズの硬質ゼラチンカプセルに充填した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】


(式中、
1は、式(II)又は(III):
【化2】


の、それぞれ5員又は6員の環であり;
2は、H、C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル又は−(CH2m−Raであり;
3は、アリール又はヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、C3〜C6シクロアルキル、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4は、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル又は−(CH2m−Reであり;
5は、C1〜C7アルキル若しくはC1〜C7アルキル−C3〜C6シクロアルキル、−(CH2n−O−Rf、C3〜C8アルケニル−O−Rf、−(CH2n−NRgh、−C2〜C6アルケニル−NRgh又は−(CH2n−Reであり;
aは、−O−C1〜C7アルキル又は−OHであり;
bは、C1〜C7アルキル、NH2又は−O−C1〜C7アルキルであり;
cは、−OH、NH2又はNH−(CO)−O−C1〜C7アルキルであり;
dは、C1〜C7アルキル、−NH2、−NH−C1〜C7アルキル又は−N−ジ(C1〜C7アルキル)であり;
eは、−OH、−CH2F、−CHF2、−CF3、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−C3〜C6シクロアルキルであり;
fは、C1〜C7アルキル、C3〜C8アルケニル、C3〜C6シクロアルキル、フェニル、ベンジル又は−(CO)−R’であり;
g、Rhは、独立に、H、C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C8アルケニル、フェニル、ベンジル又は−(CO)−R’であるか、あるいはRg及びRhは、また、それらが結合している窒素原子と一緒になって、1〜2個のOHで場合により置換されている5〜7員のヘテロ環又はヘテロアリール環を形成することができ;
R’は、NH2、−NH−C1〜C7アルキル、C1〜C7アルキル又はC1〜C7アルコキシであり;
mは、1〜4であり;
nは、2〜6である)
の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項2】
1が、式(II)又は(III):
【化3】


の、それぞれ5員又は6員の環であり;
2が、H、Cl、C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル又は−(CH2m−Raであり;
3が、アリール又はヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−C3〜C6シクロアルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
5が、C1〜C7アルキル若しくはC1〜C7アルキル−C3〜C6シクロアルキル;−(CH2n−O−Rf、C3〜C8アルケニル−O−Rf、−(CH2n−NRgh、−C2〜C6アルケニル−NRgh又は−(CH2n−Reであり;
aが、−O−C1〜C7アルキル又は−OHであり;
bが、C1〜C7アルキル、NH2又は−O−C1〜C7アルキルであり;
cが、−OH、NH2又はNH−(CO)−O−C1〜C7アルキルであり;
dが、C1〜C7アルキル、−NH2、−NH−C1〜C7アルキル又は−N−ジ(C1〜C7アルキル)であり;
eが、−OH、−CH2F、−CHF2、−CF3、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−C3〜C6シクロアルキルであり;
fが、C1〜C7アルキル、C3〜C8アルケニル、C3〜C6シクロアルキル、フェニル、ベンジル又は−(CO)−R’であり;
g、Rhが、独立に、H、C1〜C7アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C8アルケニル、フェニル、ベンジル又は−(CO)−R’であるか、あるいはRg及びRhが、また、それらが結合している窒素原子と一緒になって、1〜2個のOHで場合により置換されている5〜7員のヘテロ環又はヘテロアリール環を形成することができ;
R’が、NH2、−NH−C1〜C7アルキル、C1〜C7アルキル又はC1〜C7アルコキシであり;
mが、1〜4であり;
nが、2〜6である、
請求項1に記載の式Iの化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項3】
請求項1に記載の式(Ia):
【化4】


(式中、R2、R3及びR4は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項4】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが請求項1に定義されたとおりである、請求項3に記載の式(Ia)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項5】
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;及び
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
よりなる群から選択されるものである、請求項4に記載の式(Ia)の化合物。
【請求項6】
請求項1に記載の式(Ib):
【化5】


(式中、R2、R3及びR4は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項7】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが請求項1に定義されたとおりである、請求項6に記載の式(Ib)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項8】
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド;
3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド;及び
6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−チアゾール−4−イル)−アミド
よりなる群から選択されるものである、請求項7に記載の式(Ib)の化合物。
【請求項9】
請求項1に記載の式(Ic):
【化6】


(式中、R2、R3及びR4は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項10】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが請求項1に定義されたとおりである、請求項9に記載の式(Ic)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項11】
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−フェニルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(2−クロロ−ピリジン−4−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メトキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−シクロプロピル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−ヒドロキシメチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−ヒドロキシメチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;
6−シクロプロピル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド;及び
6−エチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド
よりなる群から選択されるものである、請求項10に記載の式(Ic)の化合物。
【請求項12】
請求項1に記載の式(Id):
【化7】


(式中、R2、R3及びR5は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項13】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
が、C1〜C7アルキル、C1〜C7アルキル−C3〜C6シクロアルキル、−(CH2n−O−Rf、C3〜C8アルケニル−O−Rf、−(CH2n−NRgh、−C2〜C6アルケニル−NRgh又は−(CH2n−Reであり;
b、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、m及びnが請求項1に定義されたとおりである、請求項12に記載の式(Id)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項14】
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−フェニルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(2−クロロ−ピリジン−4−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
3−(4−フルオロ−ピリジン−2−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
3−(3−シアノ−5−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−アミド;
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−チアゾール−2−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(6−メチル−ピラジン−2−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(5−クロロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−メチル−3−(5−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;
6−シクロプロピル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;及び
6−シクロプロピル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−アミド
よりなる群から選択されるものである、請求項13に記載の式(Id)の化合物。
【請求項15】
請求項1に記載の式(Ie):
【化8】


(式中、R2、R3及びR4は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項16】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが請求項1に定義されたとおりである、請求項15に記載の式(Ie)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項17】
請求項1に記載の式(If):
【化9】


(式中、R2、R3及びR4は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項18】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが請求項1に定義されたとおりである、請求項17に記載の式(If)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項19】
請求項1に記載の式(Ig):
【化10】


(式中、R2、R3及びR4は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項20】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが請求項1に定義されたとおりである、請求項19に記載の式(Ig)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項21】
請求項1に記載の式(Ih):
【化11】


(式中、R2、R3及びR4は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項22】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが請求項1に定義されたとおりである、請求項21に記載の式(Ih)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項23】
請求項1に記載の式(Ii):
【化12】


(式中、R2、R3及びR4は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項24】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが請求項1に定義されたとおりである、請求項23に記載の式(Ii)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項25】
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド:
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド;
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−アミド;及び
3−(5−シクロプロピル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アミド
よりなる群から選択されるものである、請求項24に記載の式(Ii)の化合物。
【請求項26】
請求項1に記載の式(Ij):
【化13】


(式中、R2、R3及びR4は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項27】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが請求項1に定義されたとおりである、請求項26に記載の式(Ij)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項28】
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド;及び
3−(5−クロロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド
よりなる群から選択されるものである、請求項27に記載の式(Ij)の化合物。
【請求項29】
請求項1に記載の式(Ik):
【化14】


(式中、R2、R3及びR4は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物。
【請求項30】
2が、H又はC1〜C7アルキルであり;
3が、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、それらは、
CN、Cl、F、Br、CF3、CHF2、−O−C1〜C7アルキル、−(CO)−Rb、−(CH2m−Rc、−NH−(CO)−C1〜C7アルキル、−O−CH2F、−O−CHF2、−O−CF3、−S(O)2−Rd、又はC1〜C7アルキルで場合により置換されているヘテロアリール;
で場合により置換されており;
4が、H、−OH、Cl、F、Br、CN、−CHF2、CF3、C1〜C7アルキル、−O−(CO)−C1〜C7アルキル又は−(CH2m−Reであり;
b、Rc、Rd、Re及びmが請求項1に定義されたとおりである、請求項29に記載の式(Ik)の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項31】
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(ピリミジン−5−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;及び
3−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(4−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
6−メチル−3−(2−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
3−(5−シアノ−ピリジン−3−イルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;
3−(3−シアノ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド;及び
3−(3,5−ジフルオロ−フェニルアミノ)−6−メチル−ピリジン−2−カルボン酸(2−メチル−ピリジン−4−イル)−アミド
よりなる群から選択されるものである、請求項30に記載の式(Ij)の化合物。
【請求項32】
請求項1〜31のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
a)式(V):
【化15】


のアミノ保護化合物を、式(VI):
【化16】


の化合物と反応させ、次いで、得られた化合物を脱保護して、式(VIII):
【化17】


の化合物を得、
b)式(VIII)の化合物を、式(IX):
【化18】


の化合物と反応させて、式(I)の化合物(式中、R1、R2及びR3は、請求項1〜31で定義されたとおりであり、Xはハロであり、N保護は、慣用のN保護基を有する窒素である)を得る工程を含む方法。
【請求項33】
請求項26〜28のいずれか一項に記載の式(Ij)の化合物の製造方法であって、式(XIII):
【化19】


の化合物を、式(XIV):
【化20】


の化合物と反応させて、式(Ij)の化合物(式中、YはCHであり、R2、R3、R4は、請求項26〜28で定義されたとおりである)を得る工程を含む方法。
【請求項34】
請求項1〜31のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
a)式(XIII):
【化21】


の化合物を水性鉱酸と反応させ、続いて塩形成及びエステル化して、式(XV):
【化22】


の化合物を得、
b)式(XV)の化合物を、式(VI):
【化23】


の化合物と反応させて、式(XVI):
【化24】


の化合物を得、
c)式(XVI)の化合物を、式(XIV):
【化25】


の化合物と反応させて、式(I)の化合物(式中、R1、R2及びR3は、請求項1〜31で定義されたとおりである)を得る工程を含む方法。
【請求項35】
mGluR5受容体介在性障害の治療及び予防用の、請求項1〜31のいずれか一項に記載の1つ以上の化合物及び薬学的に許容されうる賦形剤を含有する医薬。
【請求項36】
急性及び/又は慢性の神経障害、不安の治療及び予防、慢性及び急性疼痛、尿失禁、肥満、行動異常、強迫性障害(OCD)、胃食道逆流疾患(GERD)、脆弱X症候群、摂食障害、好ましくは拒食症及び過食症の治療用の、請求項35に記載の医薬
【請求項37】
mGluR5受容体介在性障害の治療又は予防において使用するための、請求項1〜31のいずれか一項に記載の化合物及びその薬学的に許容されうる塩。
【請求項38】
mGluR5受容体介在性障害の治療及び予防用の医薬を製造するための、請求項1〜31のいずれか一項に記載の化合物及びその薬学的に許容されうる塩の使用。
【請求項39】
急性及び/又は慢性の神経障害、不安の治療及び予防、慢性及び急性疼痛、尿失禁、肥満、行動異常、強迫性障害(OCD)、胃食道逆流疾患(GERD)、脆弱X症候群、摂食障害、好ましくは拒食症及び過食症の治療用の医薬を製造するための、請求項38に記載の使用。
【請求項40】
本明細書に記載された発明。

【公表番号】特表2008−531618(P2008−531618A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−557377(P2007−557377)
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際出願番号】PCT/EP2006/001638
【国際公開番号】WO2006/094639
【国際公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】