説明

アクセルペダルの踏力を利用した自動変速警報装置およびその制御方法

【課題】自動変速機を備えた車両にアクセルペダル部によって触覚的警報を伝達するための自動変速警報装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の自動変速警報装置は、車両の自動変速機を制御するTCU、アクセルペダル部、アクセルペダル部が事前に定められた動作を実行するように駆動する駆動部、およびTCUと連動し、TCUによって計算されて出力された変速時点が入力された場合、入力された変速時点となる所定の時間前に、アクセルペダル部が前記事前に定められた動作を実行するように駆動部を駆動する制御部、を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセルペダルの踏力を利用した自動変速警報装置およびその制御方法に係り、より詳しくは、自動変速機を備えた車両にアクセルペダルによって触覚的警報を伝達するアクセルペダルの踏力を利用した自動変速警報装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動変速機は、車両の走行速度とAPS値などを利用して自動的に車両の変速段を調整し、TCU(Transmission control unit)によって制御される。また、このような自動変速機には、一般的にキックダウン変速が適用されており、アクセルペダルによってユーザに節度感を伝達するために、キックダウン操作機構がアクセルペダルモジュールまたは車両内部の底(floor)に装着されている。
【0003】
しかし、このようなキックダウン操作機構の装着によってアクセルペダルの設計が複雑になり、キックダウン操作機構装着用空間のためにアクセルペダルをなすペダルアームに溝を形成することにより、アクセルペダル自体の剛性が低下するという問題点がある。
さらに、従来のキックダウン操作機構は、APS開度率が80%でのみ作動し、それ以下では作動しないため、すべての変速時にユーザに発生可能な変速ショック(shock)を最小化するのに不十分であるという問題を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−075342号公報
【特許文献2】特開2011−070686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の自動変速機の車両に適用されるキックダウン操作機構を排除するとともに、自動変速によってユーザに伝達される変速ショックを最小化することができる自動変速警報装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するためになされた本発明は、車両の自動変速機を制御するTCU、アクセルペダル部、前記アクセルペダル部が事前に定められた動作を実行する駆動部、および前記TCUと連動し、前記TCUによって計算されて出力された変速時点が入力された場合、入力された変速時点となる所定の時間前に、前記アクセルペダル部が前記事前に定められた動作を実行するように前記駆動部を制御する制御部、を含むことを特徴とする。
【0007】
前記TCUは、前記アクセルペダル部が前記事前に定められた動作を実行した場合、実行された動作後に前記車両に設置されたアクセルポジションセンサから入力された位置情報を利用してAPS値が増減したか判断し、判断されたAPS値の増減可否に基づき、前記自動変速機の変速段を変更するための変更制御信号または前記自動変速機の現在の変速段を維持するための維持制御信号を生成して前記自動変速機を制御することを特徴とする。
【0008】
前記事前に定められた動作は、ユーザに振動を伝達するためのマナーモード、ユーザに一定の反発力を連続して伝達するための反発モード、およびユーザに瞬間的な反発力を伝達するためのティック(tick)モードのうちのいずれか1つであることを特徴とする。
【0009】
前記駆動部は、駆動アクチュエータ、前記駆動アクチュエータの駆動力をアクセルペダル部に伝達するための連結機構、および前記駆動アクチュエータの駆動による連結機構の位置を感知する位置感知センサを備え、前記制御部は、前記アクセルペダル部が事前に定められた動作を実行するように、前記位置感知センサから入力された位置情報を利用して前記駆動アクチュエータの駆動力が前記連結機構によって前記アクセルペダル部に伝達されるように前記駆動アクチュエータを制御することを特徴とする。
【0010】
前記自動変速警報装置の動作を非活性化するように選択するためのユーザ入力部をさらに含み、前記制御部は、前記ユーザ入力部によって前記非活性化が選択された場合、前記位置感知センサから入力された位置情報を利用して前記駆動アクチュエータの駆動力が前記連結機構に伝達されないように、前記駆動アクチュエータから前記連結機構を事前に定められた初期位置まで離隔することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、車両のアクセルペダル部を駆動する駆動部と、自動変速機のTCU(transmission control unit)と連動して前記駆動部を制御する制御部とを備えた自動変速警報装置の制御方法であって、
(a)前記制御部は、前記TCU によって計算されて出力された変速時点を受信した場合、受信された変速時点となる所定の時間前に前記アクセルペダル部が事前に定められた動作を実行するように前記駆動部を制御する段階、
(b)前記TCUは、前記アクセルペダル部が前記事前に定められた動作を実行した場合、前記車両に設置されたアクセルポジションセンサから入力された位置情報を利用して前記APS値が増減したかを判断する段階、および
(c)前記TCUは、前記判断されたAPS値の増減可否に基づき、前記自動変速機の変速段を変更するための変更制御信号または前記自動変速機の現在の変速段を維持するための維持制御信号を生成して前記自動変速機を制御する段階、
を含むことを特徴とする。
【0012】
前記事前に定められた動作は、ユーザに振動を伝達するためのマナーモード、ユーザに一定の反発力を連続して伝達するための反発モード、およびユーザに瞬間的な反発力を伝達するためのティック(tick)モードのうちのいずれか1つであることを特徴とする。
【0013】
前記駆動部は、駆動アクチュエータ、前記駆動アクチュエータの駆動力をアクセルペダル部に伝達するための連結機構、および前記駆動アクチュエータの駆動による連結機構の位置を感知する位置感知センサを備え、前記制御部は、前記アクセルペダル部が事前に定められた動作を実行するように、前記前記位置感知センサから入力された位置情報を利用して前記駆動アクチュエータの駆動力が前記連結機構によって前記アクセルペダル部に伝達されるように前記駆動アクチュエータを制御することを特徴とする。
【0014】
前記(a)段階以前に、前記制御部は、ユーザ入力部によって前記自動変速警報装置の非活性化が選択された場合、前記駆動部の動作を非活性化する段階をさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、アクセルペダル部によって事前にセッティングされた踏力を提供することができるメカニズムを備えているため、節度感発生のためのキックダウン(kick down)操作機構を追加で装着する必要がなく、アクセルペダルのレイアウトを単純化させることができ、アクセルペダル自体の剛性を高めることもでき、製造原価を低めることもできる。
また、自動変速機による変速が行われる前にアクセルペダル部によって警報を伝達することにより、運転手にアクセルペダルをさらに踏んで変速するのか、あるいは現在の変速段を維持するのかを選択できるようにすることにより、変速によって生じるショックを最小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動変速警報装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る駆動部を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る制御部およびTCUを示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る自動変速警報装置の動作を説明するためのグラフである。
【図5】本発明の一実施形態に係る自動変速警報装置の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る自動変速警報装置およびその制御方法について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動変速警報装置を示すブロック図である。本発明の自動変速警報装置1は、自動変速機を備えた車両に利用される装置であって、図1に示すように、車両のアクセルペダル部10、駆動部20、制御部30、TCU40、およびユーザ入力部50から構成される。
【0018】
自動変速警報装置1は、車両に装着された自動変速機によって変速が行われる直前に、アクセルペダル部10によってユーザに警報を送る動作を実行する。また、自動変速警報装置1は、TCU(transmission Control Unit)40により、警報後にアクセルペダル部10によって加えられるユーザの反応をモニタリングし、変速するかあるいは現在の状態を維持するかを判断して自動変速機を制御することができる。
【0019】
アクセルペダル部10は、ユーザの踏み動作によって回動し、アクセルペダル部10の回動に対応してスロットルバルブの開度が増加したり減少したりする。このようなAPS値は、アクセルポジションセンサ(APS:Accelerator Position Sensor)によって感知され、TCU40に入力される。本実施形態とは異なり、APS値は、ECU(Engine Control Unit)からCANまたはシリアル通信によって伝達される。
【0020】
駆動部20は、制御部30の制御信号によって駆動し、図2に示すように、駆動力を発生する駆動アクチュエータ22と、駆動アクチュエータ22の駆動力をアクセルペダル部10に伝達するための連結機構24とで構成され、駆動アクチュエータ22の駆動による連結機構24の位置を感知するための位置感知センサ26を含む。
【0021】
駆動アクチュエータ22は、両方向ソレノイドモータまたは正方向ソレノイドモータ、およびリニアモータを用いることができる。連結機構24は、駆動アクチュエータ22の直線運動を伝達する動力伝達ロードと、動力伝達ロードの直線運動を回転運動に変換するペダルアームとで構成される。位置感知センサ26はホール(Hall)センサを利用することができ、アクセルペダル部10の運動に対応する連結機構24の位置を感知して制御部30に伝達する。これにより、制御部30は、駆動アクチュエータ22に対する連結機構24の相対的な位置を把握することができる。
【0022】
制御部30はTCU40と連動し、TCU40から入力された変速時点とユーザ入力部50によって入力されたユーザの要求情報を利用して駆動部20を制御する。
具体的に、制御部30は、アクセルペダル部10が事前に定められた動作を実行するように、位置感知センサ26から入力された位置情報を利用して駆動アクチュエータ22の駆動力が連結機構24によってアクセルペダル部10に伝達されるように駆動アクチュエータ22を制御する。
【0023】
以下、図3および図4を参照しながら、互いに連動する制御部30とTCU40の動作について具体的に説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る制御部およびTCU機能を示すブロック図であり、図4は、本発明の一実施形態に係る自動変速警報装置の動作を説明するためのグラフである。
制御部30およびTCU40は、本実施形態に係る全般的な動作を制御し、互いに連動して動作する。図3に示すように、制御部30は、本実施形態に係る特徴的な機能と関連して駆動信号生成モジュール32を備え、TCU40は、変更可否判断モジュール42および制御信号生成モジュール44に区分することができる。
【0024】
制御部30の駆動信号生成モジュール32は、TCU40によって計算された変速時点が入力された場合、入力された変速時点となる所定の時間前に、アクセルペダル部10が事前に定められた動作を実行するように駆動信号生成して駆動部20に出力する。
上述したような駆動信号生成モジュール32による駆動信号によってアクセルペダル部10が定められた動作を実行した場合、制御部30は、実行結果をモニタリングし、実行結果に対応する信号をTCU40に伝達する。
【0025】
具体的に、制御部30は、入力された変速時点となる所定の時間前に到達するかを内部タイマと内部演算器を利用して判断する。アクセルペダル部10によって実行される事前に定められた動作は、製造時または製造後にユーザのセッティングによって定めることができ、図4に示す動作モードのうちの1つで定められる。
【0026】
図4の(a)はアクセルペダル部10によってユーザに振動を伝達するためのマナーモードに対するものであり、図4の(b)はユーザに一定の反発力を連続的に伝達するための反発モードに対するものであり、図4の(c)はユーザに瞬間的な反発力を伝達するためのティック(tick)モードに対するものである。
このように、自動変速警報装置1は、アクセルペダル部10によって事前にセッティングされた踏力を提供することができるメカニズムを備えているため、節度感発生のためのキックダウン(kick down)操作機構を追加で装着する必要がない。
【0027】
すなわち、キックダウン操作機構は、アクセルペダルモジュールまたは車両内部の底(floor)に装着される機構であって、自動変速警報装置1はこれを省略することにより、アクセルペダルのレイアウトを単純化させることができる。これによってアクセルペダル自体の剛性を高め、製造原価を低めることもできる。さらに、エコー機能と関連する踏力発生のメカニズムに利用できる。
【0028】
TCU40の変更可否判断モジュール42は、制御部30からアクセルペダル部10の動作結果に対応する信号を受信した場合、信号受信後、すなわちアクセルペダル部10が実行された動作後に、車両に設置されたアクセルポジションセンサから入力された位置情報を利用してAPS値が増減したかを判断する。
APS値が増加したと判断された場合、変更可否判断モジュール42は、アクセルペダル部10がユーザによってさらに踏まれたと判断する。一方、APS値が増加していない場合、すなわち減少したり変化がない場合、アクセルペダル部10がユーザによってさらに踏まれていないと判断する。
【0029】
制御信号生成モジュール44は、上述した変更可否判断モジュール42によって判断されたAPS値増減可否に基づき、自動変速機の変速段を変更するための変更制御信号または自動変速機の現在の変速段を維持するための維持制御信号を生成して自動変速機を制御する。
すなわち、アクセルペダル部10がさらに踏まれたと判断された場合、制御信号生成モジュール44は、自動変速機の変速段を変更するための変更制御信号を生成する。一方、アクセルペダル部10がさらに踏まれていないと判断された場合、制御信号生成モジュール44は、自動変速機の現在の変速段を維持するための維持制御信号を生成する。
【0030】
以下、図5を参照しながら、本発明の自動変速警報装置1の動作を制御部30およびTCU40を中心として説明する。図5のS410段階〜S430段階は制御部30によって実行される手順であり、S440段階〜S460段階はS430段階実行後にTCU40によって実行される手順である。
まず、制御部30は、ユーザ入力部50によって本実施形態に係る自動変速警報装置1の動作が非活性化されるように選択されたかを判断する(S410)。
【0031】
判断結果、ユーザによって非活性化が選択されたと判断された場合、制御部30は、駆動部20の動作を非活性化する(S415)。すなわち、制御部30は、S410段階によって非活性化が選択されたと判断された場合、位置感知センサ26によって感知された位置情報を利用し、連結機構24が駆動アクチュエータ22によって駆動しないように離隔した初期位置を維持するように駆動部20を制御する。
【0032】
S410段階の判断結果、ユーザによって非活性化が選択されなかったと判断された場合、制御部30は、TCU40から変速時点を受信して認識し(S420)、このように認識された変速時点となる所定の時間前に、アクセルペダル部10が図4に示す動作モードのうちの1つを実行するように制御信号を生成して駆動部20を制御する(S430)。
その後、TCU40は、S430段階による駆動信号によってアクセルペダル部10が図4の動作モードのうちの1つを実行した後、すなわち制御部30からアクセルペダル部10が事前に定められた動作が実行されたことを知らせる信号が受信された後、アクセルポジションセンサ(APS:Accelerator Position Sensor)から入力された位置情報に基づき、APS値が増加されたかを判断する(S440)。
【0033】
前記判断の結果、APS値が増加したと判断された場合、TCU40は、自動変速機の変速段を変更するための変更制御信号を生成して自動変速機を制御する(S450)。一方、S440段階の判断結果、APS値が増加しなかったと判断された場合、TCU40は、自動変速機変速段を維持するための維持制御信号を生成して自動変速機を制御する(S460)。
このように、本発明の自動変速警報装置1は、自動変速機による変速が行われる前にアクセルペダル部10によって警報を伝達することにより、運転手にアクセルペダルをさらに踏んで変速するか、あるいは現在の変速段を維持するかを選択することにより、変速によって生じるショックを最小化することができる。
【符号の説明】
【0034】
1 ・・・自動変速警報装置
10 ・・・アクセルペダル部
20 ・・・駆動部
22 ・・・駆動アクチュエータ
24 ・・・連結機構
26 ・・・位置感知センサ
30 ・・・制御部
32 ・・・駆動信号生成モジュール
40 ・・・TCU
42 ・・・変更可否判断モジュール
44 ・・・制御信号生成モジュール
50 ・・・ユーザ入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の自動変速機を制御するTCU、
アクセルペダル部、
前記アクセルペダル部が事前に定められた動作を実行する駆動部、および
前記TCUと連動し、前記TCUによって計算されて出力された変速時点が入力された場合、入力された変速時点となる所定の時間前に、前記アクセルペダル部が前記事前に定められた動作を実行するように前記駆動部を制御する制御部、
を含むことを特徴とする自動変速警報装置。
【請求項2】
前記TCUは、前記アクセルペダル部が前記事前に定められた動作を実行した場合、実行された動作後に前記車両に設置されたアクセルポジションセンサから入力された位置情報を利用してAPS値が増減したか判断し、判断されたAPS値の増減可否に基づき、前記自動変速機の変速段を変更するための変更制御信号または前記自動変速機の現在の変速段を維持するための維持制御信号を生成して前記自動変速機を制御することを特徴とする請求項1に記載の自動変速警報装置。
【請求項3】
前記事前に定められた動作は、ユーザに振動を伝達するためのマナーモード、ユーザに一定の反発力を連続して伝達するための反発モード、およびユーザに瞬間的な反発力を伝達するためのティック(tick)モードのうちのいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の自動変速警報装置。
【請求項4】
前記駆動部は、駆動アクチュエータ、前記駆動アクチュエータの駆動力をアクセルペダル部に伝達するための連結機構、および前記駆動アクチュエータの駆動による連結機構の位置を感知する位置感知センサを備え、
前記制御部は、前記アクセルペダル部が事前に定められた動作を実行するように、前記位置感知センサから入力された位置情報を利用して前記駆動アクチュエータの駆動力が前記連結機構によって前記アクセルペダル部に伝達されるように前記駆動アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1に記載の自動変速警報装置。
【請求項5】
前記自動変速警報装置の動作を非活性化するように選択するためのユーザ入力部をさらに含み、
前記制御部は、前記ユーザ入力部によって前記非活性化が選択された場合、前記位置感知センサから入力された位置情報を利用して前記駆動アクチュエータの駆動力が前記連結機構に伝達されないように、前記駆動アクチュエータから前記連結機構を事前に定められた初期位置まで離隔することを特徴とする請求項1に記載の自動変速警報装置。
【請求項6】
車両のアクセルペダル部を駆動する駆動部と、自動変速機のTCU(transmission control unit)と連動して前記駆動部を制御する制御部とを備えた自動変速警報装置の制御方法であって、
(a)前記制御部は、前記TCU によって計算されて出力された変速時点を受信した場合、受信された変速時点となる所定の時間前に前記アクセルペダル部が事前に定められた動作を実行するように前記駆動部を制御する段階、
(b)前記TCUは、前記アクセルペダル部が前記事前に定められた動作を実行した場合、前記車両に設置されたアクセルポジションセンサから入力された位置情報を利用して前記APS値が増減したかを判断する段階、および
(c)前記TCUは、前記判断されたAPS値の増減可否に基づき、前記自動変速機の変速段を変更するための変更制御信号または前記自動変速機の現在の変速段を維持するための維持制御信号を生成して前記自動変速機を制御する段階、
を含むことを特徴とする自動変速警報装置の制御方法。
【請求項7】
前記事前に定められた動作は、ユーザに振動を伝達するためのマナーモード、ユーザに一定の反発力を連続して伝達するための反発モード、およびユーザに瞬間的な反発力を伝達するためのティック(tick)モードのうちのいずれか1つであることを特徴とする請求項6に記載の自動変速警報装置の制御方法。
【請求項8】
前記駆動部は、駆動アクチュエータ、前記駆動アクチュエータの駆動力をアクセルペダル部に伝達するための連結機構、および前記駆動アクチュエータの駆動による連結機構の位置を感知する位置感知センサを備え、
前記制御部は、前記アクセルペダル部が事前に定められた動作を実行するように、前記前記位置感知センサから入力された位置情報を利用して前記駆動アクチュエータの駆動力が前記連結機構によって前記アクセルペダル部に伝達されるように前記駆動アクチュエータを制御することを特徴とする請求項6に記載の自動変速警報装置の制御方法。
【請求項9】
前記(a)段階以前に、前記制御部は、ユーザ入力部によって前記自動変速警報装置の非活性化が選択された場合、前記駆動部の動作を非活性化する段階をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の自動変速警報装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−4077(P2013−4077A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190557(P2011−190557)
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【出願人】(500518050)起亞自動車株式会社 (449)
【Fターム(参考)】