説明

アクチュエータ

【課題】ウォーム減速機の伝達効率を向上させて小型化を図ることができるアクチュエータを提供する。
【解決手段】電動モータ3とウォーム減速機47とを備え、ウォーム減速機47は、電動モータ3の回転軸12と連係されるウォーム45と、ウォーム45に噛合されるヘリカルギア46とで構成され、電動モータ3の回転軸12にツーウェイクラッチ5を設け、ツーウェイクラッチ5を介して回転軸12とウォーム45とが連係されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電動モータとウォーム減速機とを備えたアクチュエータに関し、特に自動車に搭載されるアクチュエータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車に搭載されるアクチュエータとしては、例えば、トランスファを2輪駆動状態と4輪駆動状態に切り換える駆動切替え装置に用いられるものがある。駆動切替え装置用のアクチュエータは、ウォーム減速機と電動モータとが連結されている。ウォーム減速機は、電動モータの回転軸に連結されるウォームと、このウォームに噛合されるウォームホイールとを備えている。ウォームホイールには、出力軸が取り付けられており、この出力軸にラック・ピニオンのピニオンが取り付けられている。ピニオンに噛合されるラックは、アクチュエータのケーシングに往復運動可能に支持されている。
【0003】
ラックには、シフトフォークが設けられている。このシフトフォークは、トランスファの2輪/4輪駆動切り換え装置を駆動させるためのものである。すなわち、電動モータの回転軸を回転させるとウォームを介してウォームホイールが回転し、ウォームホイールに取り付けられている出力軸が回転する。出力軸が回転するとピニオンもこれと共回りする。すると、ピニオンに噛合されたラックが直線運動し、これによってラックに設けられたシフトフォークがトランスファの2輪駆動状態と4輪駆動状態とを切り換える(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−71806号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の従来技術にあっては、ウォーム減速機のセルフロックによって電動モータの回転軸の逆転防止を図っている。すなわち、ウォーム減速機の場合、ウォームの歯部がねじのように形成されていることからウォームとウォームホイールとの噛合面積が大きくなり、これによって生じる摩擦力が、ウォームを駆動させてからウォームホイールを容易に駆動させる一方、ウォームホイールを駆動させてからウォームを駆動させることを困難にさせている。
【0005】
しかしながら、セルフロックを十分機能させるためには、ウォームのリード角を小さくする等、ウォームとウォームホイールの噛合面積を大きくする必要がある。このため、ウォーム減速機の伝達効率が低下してしまうので、所望の伝達効率を得るためにウォーム減速機が大型化してしまい、結果的にアクチュエータが大型化してしまうという課題がある。
【0006】
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ウォーム減速機の伝達効率を向上させて小型化を図ることができるアクチュエータを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、電動モータとウォーム減速機とを備え、前記ウォーム減速機は、前記電動モータの回転軸と連係されるウォームと、前記ウォームに噛合されるヘリカルギアまたはウォームホイールとで構成され、前記電動モータの回転軸にツーウェイクラッチを設け、該ツーウェイクラッチを介して前記回転軸と前記ウォームとが連係されていることを特徴とする。
このように構成することで、ツーウェイクラッチで電動モータの回転軸の逆転防止を図ることができるので、ウォーム減速機のセルフロックを廃止して伝達効率を向上させることが可能になる。
【0008】
請求項2に記載した発明は、電動モータとウォーム減速機とを備え、前記ウォーム減速機は、前記電動モータの回転軸と連係されるウォームと、前記ウォームに噛合されるヘリカルギアまたはウォームホイールとで構成され、前記電動モータと前記ウォーム減速機との間に複数の歯車から成る減速機構を設け、前記電動モータの回転軸と前記ウォームとを並列配設し、且つこれら回転軸の軸線とウォームの軸線とが同一方向に沿うように両者を配設したことを特徴とする。
このように構成することで、ウォーム減速機からの反力が直接電動モータの回転軸に伝達されることがないので、ウォーム減速機のウォームと電動モータの回転軸とを直結する場合と比較して、回転軸に作用するスラスト力を低減させることが可能になる。
【0009】
請求項3に記載した発明は、電動モータとウォーム減速機とを備え、前記ウォーム減速機は、前記電動モータの回転軸と連係されるウォームと、前記ウォームに噛合されるヘリカルギアまたはウォームホイールとで構成され、前記電動モータの回転軸にツーウェイクラッチを設け、該ツーウェイクラッチと前記ウォーム減速機との間に複数の歯車から成る減速機構を設け、前記電動モータの回転軸と前記ウォームとを並列配設し、且つこれら回転軸の軸線とウォームの軸線とが同一方向に沿うように両者を配設したことを特徴とする。
このように構成することで、ウォーム減速機からの反力が直接ツーウェイクラッチに伝達されることがないので、ウォーム減速機のウォームとツーウェイクラッチとを直結する場合と比較して、ツーウェイクラッチに作用するスラスト力を低減させることが可能になる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載した発明によれば、ツーウェイクラッチで電動モータの回転軸の逆転防止を図ることができるので、ウォーム減速機のセルフロックを廃止して伝達効率を向上させることが可能になる。このため、ウォーム減速機を小型化することができ、アクチュエータを小型化することができる。
【0011】
請求項2に記載した発明によれば、ウォーム減速機からの反力が直接電動モータの回転軸に伝達されることがないので、ウォーム減速機のウォームと電動モータの回転軸とを直結する場合と比較して、回転軸に作用するスラスト力を低減させることが可能になる。このため、電動モータの回転軸を回転自在に支持する軸受けを小型化することが可能になり、結果的に電動モータの小型化を図ることができる。
【0012】
請求項3に記載した発明によれば、ウォーム減速機からの反力が直接ツーウェイクラッチに伝達されることがないので、ウォーム減速機のウォームとツーウェイクラッチとを直結する場合と比較して、ツーウェイクラッチに作用するスラスト力を低減させることが可能になる。このため、ツーウェイクラッチへの負荷を低減することができ、ツーウェイクラッチの使用寿命を延命させることが可能になる。よって、アクチュエータの耐久性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、アクチュエータ1は、例えば、四輪車の駆動を二輪駆動と四輪駆動とに切替える駆動切替え装置用として用いられるものであって、ケーシング2内に電動モータ3と、減速機構4と、減速機構4に連結するウォーム減速機47とを備え、電動モータ3と減速機構4とをツーウェイクラッチ5を介して連結している。
ケーシング2は、電動モータ3を収納する電動モータ収納部6と、減速機構4を収納する減速機構収納部7とを有している。ケーシング2の外周縁には、アクチュエータ1を固定するときに使用されるボルト孔8が7箇所突設されている。
【0014】
電動モータ3は、有底円筒形状のヨーク9内にアーマチュア10を回転自在に配置した所謂DCブラシ付モータである。ヨーク9の内周面には周方向に分割された瓦状の永久磁石11が等間隔に、且つ隣り合う磁極が互いに逆になるように固定されている。
アーマチュア10は、回転軸12に固定されたアーマチュアコア13と、アーマチュアコア13に巻装されたアーマチュアコイル14と、アーマチュアコア13に隣接して設けられたコンミテータ15とで構成されている。
【0015】
回転軸12は、ツーウェイクラッチ5側先端に向かうに従って段差により軸径が細くなるように形成されている。すなわち、回転軸12は、アーマチュアコア13が外嵌固定される軸本体12aと、この軸本体12aよりも段差によって縮径された第一縮径部16aと、この第一縮径部16aよりも段差により縮径された第二縮径部16bとがこの順で一体成形され、且つ軸本体12aの基端側(図1における右側)にも段差により縮径された軸受け部16cが一体成形されている。
第二縮径部16bには、1箇所に平面取りが施されている。回転軸12の軸受け部16cは、ヨーク9のエンド部9a(底部)に突出形成されたボス17に圧入固定された軸受け18によって回転自在に支持されている。
【0016】
アーマチュアコア13は、リング状の金属板を軸方向に複数枚積層したものである。金属板の外周部には平面視略T字型のティース19が周方向に沿って等間隔に放射状に形成されている。複数枚の金属板を回転軸12の軸本体12aに外嵌固定することにより、アーマチュアコア13の外周には隣接するティース19間に蟻溝状のスロット20が形成されている。スロット20は軸方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に形成されている。
ティース19には、このスロット20を通ってエナメル被覆の巻線21が巻装されるようになっている。これにより、アーマチュアコア13の外周に複数のアーマチュアコイル14が形成される。
【0017】
コンミテータ15は、回転軸12の第一縮径部16aに外嵌固定されている。このコンミテータ15は、アーマチュアコイル14に流れる電流の向きを切替える、所謂整流を行うためのものであって、コンミテータ15の外周面には、導電材で形成されたセグメント22が取り付けられている。
【0018】
セグメント22は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。各セグメント22のアーマチュアコア13側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ23が一体形成され、このライザ23に、アーマチュアコイル14の巻き始め端部と巻き終わり端部となる巻線21が掛け回わされている。巻線21はヒュージングによりライザに固定されており、これによりセグメント22とこれに対応するアーマチュアコイル14とが電気的に接続される。
【0019】
ヨーク9の開口端には有底筒状のカバー24がボルト25aとナット25bとによって締結固定されている。このカバー24の内側には不図示のホルダステーが取り付けられており、ここにコンミテータ15に摺接するブラシ(不図示)が設けられている。
カバー24のエンド部24a(底部)には、径方向中央に共有軸受け26が設けられている。この共有軸受け26は、回転軸12の第一縮径部16aとツーウェイクラッチ5とを共に回転自在に支持するための滑り軸受けであって、筒状の軸受け本体27とこの軸受け本体27のツーウェイクラッチ5側端に一体形成されたフランジ部28とで構成されている。
【0020】
ツーウェイクラッチ5は、電動モータ3の駆動に基づいた回転軸12の回転力を減速機構4へ伝達する一方、外力による回転力が減速機構4を介して回転軸12に作用し、これによって回転軸12が逆転してしまうのを防止するためのものである。
ここで、ツーウェイクラッチ5とは、ワンウェイクラッチが一方向(正回転、または逆回転の何れか一方)だけの駆動力を伝達するものであるのに対し、1つのクラッチで両方向(正/逆回転)に駆動力を伝達することができるものである。つまり、ツーウェイクラッチ5は、回転軸12の正/逆回転の両方の回転力を減速機構4へ伝達する一方、減速機構4からの回転力は正/逆回転の何れも回転軸12へは伝達されないようになっている。
【0021】
このようなツーウェイクラッチ5は、有底筒状のケーシング51に内嵌された筒状のハウジング29と、このハウジング29の内側に回転軸12連結される駆動側回転体31と、この駆動側回転体31と相対回転不能、且つ軸方向に移動可能に連結された従動側回転体32とを備え、これら駆動側回転体31、および従動側回転体32と、ハウジング29との間に有底筒状のハブ30を介装してある。
【0022】
ハウジング29の電動モータ3側端には、内周面に段差により拡径された拡径部29aが形成され、ここに共有軸受け26のフランジ部28を受け入れることができるようになっている。
駆動側回転体31は、略円柱状に形成されたものであって、電動モータ3側に回転軸12の第二縮径部16bに対応する連結孔33が形成されている。これによって、駆動側回転体31と回転軸12とが相対回転不能、且つ軸方向に移動可能になっている。
【0023】
また、駆動側回転体31の電動モータ3側端には、外周面に段差により縮径された縮径部34が形成されており、ここを共有軸受け26が回転自在に支持するようになっている。すなわち、駆動側回転体31の縮径部34の外径E1は、回転軸12の第一縮径部16aの外径E2と略一致するように設定されている。
【0024】
さらに、駆動側回転体31の電動モータ3とは反対側端に段差により形成された縮径部35には、従動側回転体32が外嵌されている。駆動側回転体31の縮径部35には、1箇所に平面取りが施されている一方、縮径部35を受け入れる従動側回転体32の連結孔36は、縮径部35に対応するように形成されている。これによって、両者31,32は相対回転不能、且つ軸方向に移動可能になっている。
【0025】
駆動側回転体31、および従動側回転体32は、互いに重ね合わさった状態で有底筒状のハブ30内に収納されている。つまり、駆動側回転体31、および従動側回転体32と、ハウジング29との間にハブ30が介装された状態になっている。
ハブ30は、この開口部が電動モータ3側となるように設けられている。ハブ30とハウジング29との間には、コイルスプリング52が設けられている。このコイルスプリング52は、それぞれ駆動側回転体31、および従動側回転体32の回転駆動に応じて径方向内側に向かって縮径変形したり、径方向外側に向かって拡径変形したりするようになっている。
【0026】
すなわち、ツーウェイクラッチ5は、まず駆動側回転体31が駆動した場合、駆動側回転体31が駆動することでコイルスプリング52が縮径変形し、これがハブ30を介して駆動側回転体31と従動側回転体32を一体化させて両者が共回りする。このため、駆動側回転体31から従動側回転体32に回転力が伝達される。
【0027】
これに対し、ハブ30が駆動側回転体31よりも先に駆動するような場合には、ハブ30が駆動することでコイルスプリング52が拡径変形し、コイルスプリング52とハウジング29との間に摩擦抵抗力が生じる。これによって、従動側回転体32の回転が規制されるので、従動側回転体32から駆動側回転体31への回転力の伝達が防止される。
【0028】
ハブ30のエンド部30a(底部)には、軸方向外側に向かって突出するボス部37が形成され、ここに減速機構4の第一ピニオン38が圧入固定されている。第一ピニオン38は、筒状に形成されたものであって、基端側に形成されツーウェイクラッチ5と連結される連結部40と、先端側に形成された歯部41とが一体成形されている。第一ピニオン38の連結部40は、ハウジング29の電動モータ3とは反対側端に設けられた軸受け39に回転自在に支持されている。すなわち、第一ピニオン38の連結部40に圧入されているハブ30は、軸受け39に第一ピニオン38を介して回転自在に支持された状態になっている。
【0029】
ここで、歯部41のピッチ円径PCは連結部40の直径よりも小さく設定されている。このようにすることで、歯部41のピッチ円径PCが連結部40の直径よりも大きく設定されている場合と比較して第一ピニオン38に作用する駆動モーメントを小さくすることができる。このため、第一ピニオン38の連結部40のみに軸受け39を設ける、つまり、第一ピニオン38を片持ちで支持することが可能になる。
【0030】
第一ピニオン38の歯部41には、第一平歯車42が噛合されている。第一平歯車42には、電動モータ3側に延出する第二ピニオン43が一体成形されており、これら第一平歯車42、および第二ピニオン43は、ケーシング2と電動モータ3のカバー24とで回転自在に支持されている。
【0031】
第二ピニオン43には、第二平歯車44が噛合されている。第二平歯車44は、ウォーム減速機47の一方を構成するウォーム45と一体成形されている。ウォーム45は、ケーシング2に設けられたウォーム収容部48に収容され、このウォーム収容部48に設けられた軸受け49,49によって回転自在に支持されている。
これら平歯車38,42〜44が設けられることによって、ウォーム45は、この軸線P1が電動モータ3の回転軸12の軸線P2に沿うように設けられ、両者12,45は互いに並列配設された状態になっている。
【0032】
ウォーム45には、ウォーム減速機47の他方を構成するヘリカルギア46が噛合されている。ヘリカルギア46の径方向略中央には、ヘリカルギア46と共に回転可能に連結された出力軸50が電動モータ3の回転軸12と直交する方向に沿うように設けられている。なお、この出力軸50が回転することによって図示しない駆動切替え装置が駆動し、四輪車の駆動を二輪駆動と四輪駆動とに切替わるようになっている。
【0033】
したがって、上述の実施形態によれば、ツーウェイクラッチ5で電動モータ3の回転軸12の逆転防止を図ることができるので、ウォーム減速機47のセルフロックを廃止して伝達効率を向上させることが可能になる。このため、ウォーム減速機47を小型化することができ、アクチュエータ1を小型化することができる。
【0034】
また、ツーウェイクラッチ5とウォーム減速機47のウォーム45との間にそれぞれ平歯車38,42〜44を設け、直接ウォーム45とツーウェイクラッチ5とを連結していない。しかも、平歯車38〜44を設けられることによって、ウォーム45の軸線P1と電動モータ3の回転軸12の軸線P2とが互いに並列になるように両者12,45が配設されている。
このため、ウォーム減速機47からの反力が直接ツーウェイクラッチ5に伝達されることがないので、ウォーム減速機47のウォーム45とツーウェイクラッチ5とを直結する場合と比較して、ツーウェイクラッチ5に作用するスラスト力を低減させることが可能になる。よって、ツーウェイクラッチ5への負荷が低減して使用寿命が延び、結果的にアクチュエータ1の耐久性を向上させることができる。
【0035】
さらに、回転軸12に作用するスラスト力もウォーム減速機47のウォーム45と電動モータ3の回転軸12とを直結する場合と比較して低減させることが可能になる。このため、電動モータ3の回転軸を回転自在に支持する軸受け18や共有軸受け26を小型化することが可能になり、結果的に電動モータ3の小型化を図ることができる。
【0036】
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、ツーウェイクラッチ5とウォーム減速機47との間に設けられた減速機構4が4つの平歯車38,42〜44で構成されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、減速機構47は、2つ以上の複数の平歯車で構成されていればよい。
【0037】
さらに、上述の実施形態では、ウォーム減速機47がウォーム45とヘリカルギア46とで構成されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、ヘリカルギア46に代わってウォームホイールを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態におけるアクチュエータの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 アクチュエータ
3 電動モータ
4 減速機構
5 ツーウェイクラッチ
12 回転軸
45 ウォーム
46 ヘリカルギア
47 ウォーム減速機
P1,P2 軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動モータとウォーム減速機とを備え、
前記ウォーム減速機は、
前記電動モータの回転軸と連係されるウォームと、
前記ウォームに噛合されるヘリカルギアまたはウォームホイールとで構成され、
前記電動モータの回転軸にツーウェイクラッチを設け、
該ツーウェイクラッチを介して前記回転軸と前記ウォームとが連係されていることを特徴とするアクチュエータ。
【請求項2】
電動モータとウォーム減速機とを備え、
前記ウォーム減速機は、
前記電動モータの回転軸と連係されるウォームと、
前記ウォームに噛合されるヘリカルギアまたはウォームホイールとで構成され、
前記電動モータと前記ウォーム減速機との間に複数の歯車から成る減速機構を設け、
前記電動モータの回転軸と前記ウォームとを並列配設し、且つこれら回転軸の軸線とウォームの軸線とが同一方向に沿うように両者を配設したことを特徴とするアクチュエータ。
【請求項3】
電動モータとウォーム減速機とを備え、
前記ウォーム減速機は、
前記電動モータの回転軸と連係されるウォームと、
前記ウォームに噛合されるヘリカルギアまたはウォームホイールとで構成され、
前記電動モータの回転軸にツーウェイクラッチを設け、
該ツーウェイクラッチと前記ウォーム減速機との間に複数の歯車から成る減速機構を設け、
前記電動モータの回転軸と前記ウォームとを並列配設し、且つこれら回転軸の軸線とウォームの軸線とが同一方向に沿うように両者を配設したことを特徴とするアクチュエータ。




【図1】
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【公開番号】特開2009−165332(P2009−165332A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−3322(P2008−3322)
【出願日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【Fターム(参考)】