説明

アルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントに基づいて、ネットワーク・ベースの電話機と通信を行うシステムおよび方法

【課題】アルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントに基づく、通信システムおよび方法を提供する。
【解決手段】通常の電話やコンピュータを介して、アルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントによって、アカウント・ネットワーク・ベースの電話機ユーザーへ直接ダイヤルすることを容易にする通信システム及び方法が開示されている。このコンピュータは、一組の予め定められたアルファベット・数字コード対照テーブルを備えている。更に、電話機に連結する全ての拡張ユニットにより、通信交換機システムが構成され、屋内の異なる場所から、直接ネットワーク・ベースの電話機への呼び出しを行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク・ベースの電話通信技術に関する。そして、より詳しくは、アルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントに基づく、通信システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ・ネットワーク・ベースの電話技術では、コンピュータを作動して、アナログ音声信号をデジタルデータ・パッケージに圧縮し、インターネット上で電話の呼び出しをすることにより通信を行う。それによって、ポイント・ツー・ポイントによるリアルタイム音声伝送がインターネット上で実現する。インターネットを用いることにより、リアルタイムの音声サービスの提供が可能となるだけではなく、ユーザーは、PSTN(一般加入電話網)を用いることなく、世界中の相手と長距離電話会話を行うことが可能となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般のコンピュータ・ネットワーク・ベースの電話(インスタント・メッセージ)のユーザー・アカウント・コード(通信ネットワーク・ベースの電話アカウント)では、アルファベット、記号および数字を組み合わせることによって、ユーザーを識別するための特定のアカウントが構成されている。
【0004】
ユーザーが呼び出し相手にダイヤルして通信する場合、ローカルのコンピュータで呼び出し先のエンドユーザーを選ぶ必要がある。したがって、ユーザーが呼び出し相手にダイヤルする時は、繰り返し呼び出し手続きを実行する必要がある。それは、ユーザーにとっては、やっかいで面倒な作業である。
【0005】
したがって、本発明の要旨は、通常の電話やコンピュータを介して、アルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントによって、アカウント・ネットワーク・ベースの電話機ユーザーへ直接ダイヤルすることを容易にする通信システム及び方法を提供することである。
【0006】
また、本発明の目的は、ユーザーがダイヤルする呼び出し電話コード(0−9#*等)を決め、この電話コードを、予め定められている数字コードを用いて、CPUが変換を行うことである。ユーザーがダイヤルしたコードを、呼び出し相手のユーザー・アカウント・コードに変換した後に、このユーザー・アカウント・コードは、オーディオ回路からコンピュータまで送信され、離れたコンピュータ・ネットワーク・ベースの電話ユーザーからの呼び出し通信リクエストが行われる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施例による通信システムは、ネットワーク・ベースの電話機ユーザーがアルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントに基づいて、ネットワークシステムを介して、電話機セットを用いて通信を行う通信システムであって、ネットワーク接続装置を介して、前記ネットワークシステムに接続したコンピュータと、少なくともアルファベット・数字コード対照テーブルを格納し、前記コンピュータに接続したメモリと、送信インタフェースを介して、前記コンピュータに接続した少なくとも一つのベースユニットであって、前記電話機セットは、このベースユニットに接続している、ベースユニットと、前記ベースユニットに結合した少なくとも一つの拡張ユニットとを備えている。
【0008】
本発明の好ましい実施例による通信方法は、ネットワーク・ベースの電話機ユーザーがアルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントに基づいて、ネットワークシステムを介して、電話機セットを用いて通信を行う方法であって、ネットワーク接続装置を介して、前記ネットワークシステムに接続したコンピュータと、少なくともアルファベット・数字コード対照テーブルを格納し、前記コンピュータに接続したメモリと、送信インタフェースを介して、前記コンピュータに接続した少なくとも一つのベースユニットであって、前記電話機セットは、このベースユニットに接続している、ベースユニットと、前記ベースユニットに結合した少なくとも一つの拡張ユニットとを用い、(a)前記電話機セットは、ダイヤリング手続きに基づいて、ネットワーク・ベースの電話機ユーザーのアルファベットおよび数字の組み合わせからなるアカウントを受信して、一組の対応するコードを生成し、(b)前記ベースユニットは、前記電話機セットからのコードを受信して、アルファベット・数字コード対照テーブルを用いて、アルファベットおよび数字の組み合わせからなるアカウントのコードを数字コードに変換し、(c)前記コンピュータおよび前記ネットワークシステムを介して、ネットワーク・ベースの電話機ユーザーとの通信を行うステップからなる。
【発明の効果】
【0009】
上記の構成により、通常の電話やコンピュータを介して、アルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントによって、アカウント・ネットワーク・ベースの電話機ユーザーへ直接ダイヤルすることが容易となる。このコンピュータは、一組の予め定められたアルファベット・数字コード対照テーブルを備えている。更に、電話機に連結する全ての拡張ユニットにより、通信交換機システムが構成され、屋内の異なる場所から、直接ネットワーク・ベースの電話機への呼び出しを行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1に示すように、本発明のシステムは、コンピュータPC、ベースユニットBSと、複数の拡張ユニットEX1、EX2、EX3とを備え、これらベースユニットBSおよび拡張ユニットEX1、EX2、EX3には、それぞれ電話機TEL1、TEL2、TEL3、TEL4が接続されている。コンピュータPCは、たとえば、PSTN/インターネットおよびネットワーク接続装置ADSLで構成されるネットワークシステムNTに接続されている。各々の電話機TEL1、TEL2、TEL3を操作して、ユーザーは呼び出し先のエンドユーザー(例えばSKYPEアカウント)に直接ダイヤルすることができる。本発明のキーセットによって、ユーザーは、アカウントのダイヤル、登録、削除を選択的に行うことができる。更に、ユーザーは、選択的にPSTNまたはSKYPEアカウントのいずれかにダイヤルすることができる。各々の電話機TEL1、TEL2、TEL3、TEL4は、内線呼び出しによる通信が可能となっている。
【0011】
図2には、図1のベースユニットの機能ブロック図を示す。そして、次の構成要素が示されている。
【0012】
<1.呼び出し検出回路A1>
この回路は、ブリッジ整流器BRA2、抵抗器R31、R32、R33およびオプティカル・カプラPHA3で構成される。端子TIP、RINGは、この回線の拡張ユニットに接続する。電話機接続端子T1、T2は、ベースユニットの電話機セットに接続する。ユーザーが、この回線のベースユニットや電話機セットからの接続を行うと、呼び出し検出回路A1は、呼び出し電力回路A7を経て電流の印加を行い、信号ラインHK1は、正の電圧レベルを示し、CPU(A11)が呼び出し要求を行っていることを、ベースユニットや拡張ユニットに通知する。
【0013】
<2.着信呼び出し検出回路A2>
この回路は、キャパシターC1、抵抗器R1、R2、R3およびオプティカル・カプラPHA1で構成され、PSTNからの着信呼び出し要求を検出できる。着信呼び出し検出回路A2が、PSTNからの呼び出しを検出する時に、信号ラインLPの電圧はハイレベルに上昇し、CPUは対応するプロセスを実行する。
【0014】
<3.ループ制御回路A3>
この回路は、ブリッジ整流器BRA1、抵抗器R4、R5、R6、R11、トランジスタTR1、TR2およびオプティカル・カプラPHA2で構成される。回路ブリッジは、ブリッジ整流器BRA1から回線端子L1、L2に接続する。PSTNへの呼び出しを必要とする時には、CPU(A11)は、信号ラインLPを駆動して、通信のための直接の電流ループを構成して、離れた交換機が、ユーザーからの通信要求を検出することを可能にする。
【0015】
<4.呼び出し回路A4>
この呼び出し回路A4は、抵抗器R7、R8、R12、R13およびトランジスタTR3で構成される。その信号出力は、CPU信号ラインDS1により制御される。この回路は、ループ制御回路A3を調整するものであり、主に、呼び出し回路A4の呼び出し信号を増幅し、ローカルの呼び出し回線へ送信して、信号のやりとりや受信を行うのに用いられる。
【0016】
<5.PSTN通信スイッチング回路A5>
この回路は、リレーRY1、トランジスタTR4および抵抗器R14で構成される。ベースユニットまたは拡張ユニットの電話機セットが、PSTNと通信する必要がある場合、リレーRY1はCPU(A11)により駆動されて、この電話機セットをラインL1、L2に接続することにより、通信を確立する。
【0017】
<6.ダイヤラーA6>
ダイヤラーA6はFSK/DTMF信号発生器で構成され、CPU信号ラインDT1、DT2、DT3、DT4により制御される。
【0018】
ダイヤラーA6の第1の機能は、数字ユーザーと通信するために、PSTNにダイヤルしている呼び出し先のエンドユーザーのダイヤル・コードを示す数字をPSTNに送信することである。
【0019】
ダイヤラーA6の第2の機能は、コンピュータ・ユーザーのアカウント・コードを、拡張ユニットに送信し、PSTNユーザーから受け取った数字コードを転送することである。
【0020】
ダイヤラーA6の第3の機能は、ダイヤルトーンやビジートーンを信号ラインの末端に位置する電話機セットに送信することである。
【0021】
<7.呼び出し電力回路A7>
この回路は、抵抗器R20、R21および呼び出し電力発生器で構成される。呼び出し電力発生器は、ダイヤルする時に、必要な使用電流を供給する。
【0022】
この回路は、ダイヤル呼び出しの際の、ダイヤルトーンまたはビジートーンを生成する。
【0023】
コンピュータ・ネットワーク・ベースの電話機が呼び出しを行う時に、この回路は、CPUの制御下で、着信呼び出し信号(呼び出し音信号)を、呼び出し相手に送信し、呼び出し音と応答を制御する。
【0024】
<8.デコーダA8>
この回路は、DTMFデコーダ、抵抗器R22、R23およびキャパシターC3、C4で構成され、通信経路にブリッジ接続する。この回路の主要な目的は、シーケンシャルに呼び出し相手のダイヤル・コードを得ることと、それをデコードし、CPU(A11)に送信することである。その後、アルファベット・数字コード対照テーブルに従って、ダイヤル・コードは呼び出し先ユーザー・アカウントに変換され、ダイヤルされるかPSTNユーザーに送信される。
【0025】
<9.コンピュータ通信スイッチング回路A9>
この回路は、リレーRY2、トランジスタTR5および抵抗器R30で構成される。コンピュータ・ネットワーク通信を実行する時、CPU(A11)はリレースイッチを駆動して、呼び出し相手電話機と、ベースユニットまたは拡張ユニットとの間の通信を確立するために、通信カップリング回路A10をカプラCT1を介して通信経路に接続する。
【0026】
<10.通信カップリング回路A10>
この回路は、整流コイルCT1、抵抗器R24、R25、R26、R27、R28、R29、キャパシターC5、C6、演算増幅器OPA、OPBで構成される。この回路の主たる機能は、オーディオ回路A12の二線信号を出力し、二線信号を入力することである(入力と出力で四線信号となる)。上記要素のマッチングを行うことで、通常の二線の構成に変換することも、また、その逆の変換も可能である。
【0027】
呼び出しを必要とする時、CPU(A11)はリレーRYを駆動し、そして、呼び出し検出回路A1およびリレー接点RY1a、RY1bを介して、電話機を、ネットワーク・ベースの電話通信リンクに接続して通信を確立する。
【0028】
これに対して、装置がネットワーク・ベースの電話機の呼び出しを検出する時は、CPUも、リレーRY1を駆動して、電話機を、呼び出し検出回路A1を介して、ネットワーク・ベースの電話通信経路に接続して通信を確立する。
【0029】
<11.CPU(A11)>
CPU(A11)は信号評価と選択されたダイヤル処理の機能を担っている。関連した検出回路の駆動信号に従って、CPU(A11)は、ダイヤリング、選択的なピッキングおよび着信応答を制御する。
【0030】
また、メモリに格納されているアルファベット・数字コード対照テーブルに従って、CPU(A11)は、電話機からの数字コードを、アルファベットを組み合わせたアカウント・コードに変換し、呼び出し側からのアルファベットを組み合わせたアカウント・コードを、数字ダイヤル・コードに変換すると共に、その逆の変換も行う。
【0031】
CPU(A11)は、変換され受け取ったダイヤル・コードを、メモリに格納することができ、削除機能、検索機能および転送呼び出し機能を実行することができる。
【0032】
更に、CPU(A11)は、この装置の各々の信号を送信し、制御することによって、信号に対応する可聴音声をスピーカSPから出力させる。
【0033】
<12.オーディオ回路A12>
この回路によって、インターネットから受け取ったデジタル信号を、音声チップによって、可聴アナログ信号へ変換することができ、また、入力アナログ信号をデジタル信号へ変換し、インターネットに送信することができる。更に、オーディオ回路A12は、接続インタフェースUSBを介して、コンピュータPCに接続される。
【0034】
オーディオ回路A12の他の機能は、CPU(A11)による検出と制御に基づいて、ネットワーク・ベースの電話機からの着信を受信し、呼び出し相手のアカウントをCPU(A11)に送信することである。
【0035】
<13.メモリA13>
メモリA13は、三つの構成要素に分けられる。
【0036】
メモリの最初の要素は、アルファベット・数字コード対照テーブルメモリROM1である。このメモリROM1には、少なくとも、アルファベットおよび数字コード対照表(図3参照)が保存される。このテーブルは、複数のアルファベット・コードTAB1aおよび組み合わせ数字コードTAB1bの対応するデータを含む。CPUは、アルファベット・数字コード対照テーブルによって、アルファベット・コードTAB1aを組み合わせ数字コードTAB1bに変換すると共に、その逆の変換も行う。
【0037】
メモリの第二の要素は、ユーザー対応アカウント・メモリROM2であり、少なくとも一つのユーザー対応アカウントを格納するための記憶領域(電話帳)となっている。そして、CPU(A11)によって、追加、削除、確認、編集を行うことができる。
【0038】
メモリの第三の要素は、一時記憶メモリROM3であって、少なくとも一つの着信または発信呼び出しの為のユーザー数字コードを格納するのに利用する。
【0039】
<14.ディスプレイA14>
ディスプレイA14によって、数字コードに対応するユーザーの組み合わせアルファベット・コードと共に、視覚的な操作情報を表示する。
【0040】
<15.キーセットA15>
キーセットA15はSTO、DA、UP、DN、CLボタンから成る。これにより、直接電話帳のユーザー・アカウントを編集し、検索し、ダイヤルし、選択し、追加し、削除することができる。
【0041】
<16.スピーカA16>
スピーカ・ユニットSPは、CPU(A11)により制御され、さまざまな可聴警報音を出力して、ユーザーの操作を助けるマン・マシン・インターフェースとして機能する。
【0042】
拡張ユニットが内線要求を送信する時、CPU(A11)は、スピーカ・ユニットを駆動して内線呼び出し音を出力させる。
【0043】
<17.ベースユニット呼び出し検出回路A17>
この回路は、ブリッジ整流器BRA3、抵抗器R31、R32、R33およびオプティカル・カプラPHA4で構成される。ユーザーがベースユニットから接続を行う時、CPU(A11)の信号ラインHK2は、正の電圧レベルとなり、呼び出しがベースユニットと拡張ユニットのいずれからのものであるかを決定する。したがって、CPU(A11)は、電話回線全体のダイヤル・コードを受信し、対応するプロセスを実行することができる。
【0044】
図4は、図1の拡張ユニットの機能ブロック図を示し、次の構成要素が含まれている。
【0045】
<1.着信呼び出し検出回路B1>
この回路はキャパシターC1、抵抗器R1、R2、R3およびオプティカル・カプラPHB1で構成され、信号端子TIP、RINGにおいて、呼び出し音信号のモニターを行う。呼び出し音信号を検出した場合、着信呼び出し検出回路B1は、信号ラインLPの電圧をハイレベルに上昇させ、これにより、CPU(A11)は、デコーダから受け取ったダイヤル・コードが、着信呼び出しであるか発信呼び出しであるかを決定し、対応するプロセスを実行する。
【0046】
<2.ループ・シミュレーション回路B2>
この回路は、ブリッジ整流器BRB1、トランジスタTR−1、TR−2、抵抗器R4、R5、R6、R11およびオプティカル・カプラPHB2で構成される。回路ブリッジは端子TIP、RINGに接続する。キーセットB9によって、拡張ユニットのスイッチを入れた時、CPU(B6)は信号ラインLP1を駆動して、通信のために必要な直接電流ループが構成されるようにする。そして、ベースユニットは、ダイヤル呼び出しを始めることを、拡張ユニットに通知する。
【0047】
<3.呼び出し回路B3>
この回路は、ループ・シミュレーション回路B2を調整するものであり、主な目的は、呼び出し回路B3のダイヤル信号を増幅し、端子TIP、RINGへ送信して、ベースユニットでの信号受信を行うことである。また、この回路は、ブリッジ整流器BRB1、トランジスタTR−3、抵抗器R7、R8、R12、R13で構成される。
【0048】
<4.ダイヤラーB4>
ダイヤラーB4は、FSK/DTMF信号発生器で構成され、CPU信号ラインDT1、DT2、DT3、DT4により制御される。
【0049】
<5.デコーダB5>
この回路は、DTMFデコーダ、抵抗器R14、R15およびキャパシターC2、C3で構成され、通信経路にブリッジ接続する。
【0050】
拡張ユニット電話機で、ユーザー・アカウントが入力された時、呼び出し相手のダイヤル・コードは、デコーダB5によってデコードされ、CPU(B6)に送信される。その後、アルファベット・数字コード対照テーブルに従って、ダイヤル・コードは呼び出し先ユーザー・アカウントに変換され、電話帳領域メモリに格納される。
【0051】
この回路は、コンピュータ・ネットワークからの着信ユーザー・アカウント・コードを受け、また、PSTNユーザーから数字コードを受け取るために用いられる。
【0052】
<6.CPU(B6)>
CPU(B6)は、信号の評価と選択されたダイヤル処理の機能を担っている。関連した検出回路の駆動信号に従って、CPU(B6)は、ダイヤリング、選択的なピッキングおよび着信応答を制御する。
【0053】
また、メモリに格納されているアルファベット・数字コード対照テーブルに従って、CPU(B6)は、電話機からの数字コードを、アルファベットを組み合わせたアカウント・コードに変換し、逆に、呼び出し側からのアルファベットを組み合わせたアカウント・コードを、数字ダイヤル・コードに変換する。
【0054】
CPU(B6)は、変換されて受け取ったダイヤル・コードをメモリに格納すると共に、キーセットB9によって、削除、検索、呼び出しファンクションの送信を行う。
【0055】
更に、CPU(B6)は、この装置の各々の信号を送信し、制御することによって、信号に対応する可聴音声をスピーカSPから出力させる。
【0056】
<7.メモリB7>
メモリB7は、三つの構成要素に分けられる。
【0057】
メモリの最初の要素には、アルファベット・数字コード対照テーブルメモリと拡張ユニット番号が含まれる。この対照テーブルに従って、CPU(B6)は、アルファベット・コードを数字コードに変換し、逆に、数字コードをアルファベット・コードに符号化する変換をする。
【0058】
メモリの第二部品は、ユーザー・アカウント(電話帳)に対応する記憶領域である。この記憶領域は、CPU(B6)によって、追加、削除、確認、編集を行うことができる。
【0059】
メモリの第三の要素は、一時記憶メモリROM3であって、少なくとも一つの着信または発信呼び出しの為のユーザー数字コードを格納するのに利用する。
【0060】
<8.ディスプレイB8>
ディスプレイB8によって、数字コードに対応するユーザーの組み合わせアルファベット・コードと共に、視覚的な操作情報を表示する。
【0061】
<9.キーセットB9>
キーセットB9はSTO、DA、UP、DN、CLボタンから成る。それにより、直接電話帳のユーザー・アカウントを編集し、検索し、ダイヤルし、選択し、追加し、削除することができる。
【0062】
<10.スピーカA16>
スピーカA16は、CPU(B6)により制御され、さまざまな可聴警報音を出力して、ユーザーの操作を助けるマン・マシン・インターフェースとして機能するスピーカ・ユニットSPである。
【0063】
拡張ユニットが内線要求を送信する時、CPU(B6)は、スピーカ・ユニットSPを駆動して内線呼び出し音を出力させる。
【0064】
<11.拡張ユニット呼び出し検出回路B11>
この回路は、ブリッジ整流器BRB2、抵抗器R17、R18、R19およびオプティカル・カプラPHB3で構成される。ユーザーが拡張ユニットから接続を行う時、CPU(B6)の信号ラインHKは、正の電圧レベルとなり、呼び出しがベースユニットと拡張ユニットのいずれからのものであるかを決定する。したがって、CPU(B6)は、電話回線全体のダイヤル・コードを受信し、対応するプロセスを実行することができる。
【0065】
<ベースユニットの機能>
<1.ベースユニット・ダイヤリング・モード>
アカウントタイプのネットワーク・ベース・ユーザーの呼び出し手続き
【0066】
ベースユニットの電話機セットで、コンピュータ・ネットワーク・エンドユーザーへ呼び出しを行う場合、それが初めての呼び出しであるなら、ベースユニットはユーザーのアルファベット・コードを対応する数字コードに変換する。この数字コードは、従来の電話機で、直接ダイヤルできるコードである。
【0067】
ダイヤル呼び出しのためのユーザー・アカウントがtone8879である場合、それは上記テーブルに従って、20151405および8879に変換される。そして、ユーザーが電話機を取り上げ(フックアップ)、ベースユニット呼び出し検出回路A17と呼び出し検出回路A1を起動させ、信号ラインHK1、HK2を正の電圧レベルとし、ダイヤル・コードの入力待ち状態とする。
【0068】
ベースユニットの数字キーボード上で*20151405*8879をダイヤルすると、このダイヤル・コードは、デコーダにより受信されて、デコードした後にCPU(A11)に送信される。
【0069】
CPU(A11)がダイヤル・コードを受信する時に、2つの*記号間の数字を、アルファベットに変換する必要がある。従って、*20151405*を”tone”に変換して、8879を加える。そして、アルファベットおよび数字*20151405*8879は、ディスプレイA14に表示される。その後、変換されたアカウントtone8879は、コンピュータ側に転送されて、信号ラインCH2を介して、整流器RY2を駆動し、通信カップリング回路A10に接続し、ベースユニットおよびコンピュータ・ネットワークの間で通信を確立する。これにより、ベースユニット・ダイヤリング・呼び出し手続きが完了する。
【0070】
<数字コードタイプのネットワーク・ベース・ユーザーを呼び出し手続き>
CPU(A11)がダイヤル・コードを受信する時、ダイヤル・コードが数字ユーザー・アカウントに属するかどうかを決定する。そして、CPU(A11)は、ループ制御回路A3を駆動することにより、信号ラインLPを制御し、PSTNと直接の電流ループを形成する。これにより、離れた交換機で、ダイヤルナンバーを受信させることが可能となる。
【0071】
CPU(A11)は、呼び出し回路A4のスイッチを入れて、受け取った数字コードをダイヤラーに送信する。呼び出し回路A4は、数字コードを増幅し、PSTNラインへ送信する。離れた交換機が、呼び出しエンドユーザーの電話機番号を受信する。
【0072】
電話機コードの送信が完了した時、CPU(A11)は、リレーRY1を駆動して、信号ラインCH1を制御する。それから、CPU(A11)は、通信経路をPSTNのラインL1、L2に切り替えて、ベースユニット側とPSTNの間で通信接続を確立する。その後、信号ラインLP、DS1は、ループ制御回路A3を開放して、PSTN送信の呼び出し手続きを完了する。
【0073】
<ベースユニットの選択的なダイヤリング・モード>
ベースユニットがダイヤルするコンピュータ・ユーザー・アカウントがすでにベースユニットのメモリに格納される場合、ユーザーはベースユニットのキーセットによって、ユーザー・アカウントをチェックできる。
【0074】
ディスプレイA14は、キーセットA15の操作に従って、メモリのユーザー・アカウントをシーケンシャルに表示できる。
【0075】
ターゲットのユーザーをマークした後に、ユーザーはDAボタンを押す。もし、呼び出し側がアルファベット・アカウントを有するユーザーである場合、CPU(A11)は、アカウント・ダイヤリング手続きを行って、ネットワーク・ベースの電話機からの呼び出しを完了する。
【0076】
呼び出し側が数字コードを有するユーザーである場合、CPU(A11)は数字ダイヤリング手続きを実施して、PSTN電話機からの呼び出しを完了する。
【0077】
ダイヤリング手続きの後、CPU(A11)はスピーカ・ユニットSPを駆動して、可聴呼び出し音を出力させる。それによって、ユーザーは、電話機を接続することができ、呼び出し相手から通信を待つことができる。
【0078】
<2.コンピュータ・ネットワーク着信応答手続き>
呼び出しが離れたコンピュータ・ユーザーからあった時は、送信インタフェースから信号が受信される。この信号は、オーディオ回路A12を介してCPU(A11)に通知され、ディスプレイで表示される。ここで、アカウントは表示用に数字コードに変換される。
【0079】
CPU(A11)は、信号ラインDS2を開放して、アカウントを表示可能な数字コードに変換する。数字コードは、ダイヤラーA6および呼び出し電力回路A7を介して順次、端子TIP、RINGへ送信され、この回線の拡張ユニットで受信され、ディスプレイA14で表示される。そして、アカウントは、数字コードに変換され、ディスプレイA14に同時に表示される。
【0080】
CPU(A11)は、信号ラインRN、FZおよび呼び出し電力回路A7を駆動して、呼び出し音信号を端子TIP、RINGへ送信して、呼び出し音を生じさせる。ユーザーが電話機を取り上げると、呼び出し検出回路A1が起動し、CPU(A11)によって、呼び出し音が停止される。CPU(A11)が信号ラインCH2を駆動すると、リレーRY2が働き、通信カップリング回路A10に接続し、通信が確立する。
【0081】
<3.PSTN着信応答手続き>
PSTNから呼び出しがあった時は、ベースユニットの着信呼び出し検出回路A2は、呼び出し音信号を検出して、信号ラインRGをハイレベルの電圧として、PSTN着信をCPU(A11)に通知する。
【0082】
また、ベースユニットのCPU(A11)は、ラインL1、L2にブリッジ接続して、PSTNから着信呼び出しコードを受信する。
【0083】
CPU(A11)は、信号ラインDS2を開放して、PSTNから受け取った着信呼び出しコードをディスプレイA14に表示し、順次、端子TIP、RINGへ送信し、同じ回線の拡張ユニットで、この着信呼び出しコードを受信し、ディスプレイA14で表示させる。
【0084】
電話機コード送信が完了した時、CPU(A11)は、信号ラインCH1を駆動して、リレーRY1が働くようにし、通信経路をラインL1、L2に切り替える。PSTNは、直接この回線の装置で、呼び出し音を鳴らす。
【0085】
電話機が発信呼び出し又は着信応答を行う場合、ベースユニットの呼び出し検出回路A1は、正の電圧レベルを出力し、CPU(A11)はリレーRY1を起動状態としておく。これに対して、応答が無い場合、または、着信呼び出し検出回路A2が呼び出し音信号を受信しない場合は、CPUはリレーRY1を開放して、回線を待機状態に戻す。
【0086】
<4.呼び出し元の開放手続き>
ベースユニットや拡張ユニットの電話機セットの通信が完了した時、ユーザーは電話機を掛ける。そして、ベースユニット呼び出し検出回路A1は、信号ラインHK1を駆動して、その電圧レベルをローレベルとし、通信が完了したことを、CPU(A11)に通知する。そして、CPU(A11)は、PSTN通信モードのリレーRY1を開放するか、またはネットワーク・ベースの電話通信モードのリレーRY2を開放して、手続きを完了する。
【0087】
<5.内線呼び出し手続き>
ベースユニットまたは拡張ユニットは、内線呼び出しのために、互いにダイヤルすることが可能で、装置に実装されている内線通信機能を実行することができる。いずれかのユニットが、別のユニットの呼び出しを行うことが必要となった時、以下の処理が行われる。
【0088】
ユーザーは電話機を取り上げて、ダイヤル警告音を聞く。そして、内線番号を入力する。この内線番号は、例えば**1から**9であり、それぞれ内線1番から内線9番を意味する。
【0089】
呼び出し相手の内線は、スピーカ・ユニットSPを介して、内線呼び出し音を出力する。
【0090】
呼び出し相手が応答するか他の内線へ転送するまで、呼び出し側は、待ち時間の間、繰り返し呼び出し続ける。
【0091】
<6.拡張ユニットの機能>
<拡張ユニット・ダイヤリング・モード>
拡張ユニットの電話機セットで、コンピュータ・ネットワーク・エンドユーザーへの呼び出しを行う場合、それが初めての呼び出しであるなら、拡張ユニットはユーザーのアルファベット・コードを対応する数字コードに変換する。この数字コードは、従来の電話機で、直接ダイヤルできるコードである。
【0092】
ダイヤル呼び出しのためのユーザー・アカウントがtone5978である場合、それは上記テーブルに従って、20151405および5978に変換される。そして、ユーザーが電話機を取り上げ(フックアップ)、拡張ユニット呼び出し検出回路B11を起動させ、信号ラインHKを正の電圧レベルとし、CPU(B6)がダイヤル・コードを受信できるようにする。
【0093】
ユーザーは、数字キーボード上で*20151405*8879をダイヤルする。そして、ダイヤル・コードはデコーダB5により受信され、デコードした後にこのダイヤル・コードをCPU(B6)に送信する。
【0094】
CPU(B6)がダイヤル・コードを受信する時に、2つの*記号間の数字を、アルファベットに変換する必要がある。従って、*20151405*を”tone”に変換して、8879を加える。それから、アルファベットおよび数字*20151405*8879は、ディスプレイB8に表示される。
【0095】
前面のベースユニットは、デコーダB5を介してコードを受信し、CPU(B6)によって、このコードをデコードする。
【0096】
CPU(B6)は、ダイヤル・コードのプロパティに従ってアカウントまたは数字ダイヤリング手続きを実行する。
【0097】
<拡張ユニットの選択的なダイヤリング・モード>
ベースユニットがダイヤルするコンピュータ・ユーザー・アカウントがすでに拡張ユニットのメモリB7に格納される場合、ユーザーはベースユニットのキーセットB9によって、ユーザー・アカウントをチェックできる。
【0098】
ディスプレイは、キーセットB9の操作に従って、メモリB7のユーザー・アカウントをシーケンシャルに表示できる。
【0099】
ターゲットのユーザーをマークした後に、ユーザーはDAボタンを押す。その後、CPU(B6)は、信号ラインLP1を駆動して、ループ・シミュレーション回路B2が働くようにし、端子TIP、RING間に直接の電流ループを形成して、着信呼び出し検出回路B1を起動する。
【0100】
CPU(B6)は、メモリB7を介して、マークしたユーザーのアカウント・コードを得て、それを信号増幅の為に、ダイヤラーB4を介して、呼び出し回路B3に送信する。ループ・シミュレーション回路を介して、端子TIP、RING間にダイヤル・コード信号が得られ、拡張ユニットのデコーダがそれを受信する。
【0101】
CPU(B6)は、ダイヤル・コードのプロパティに従って、アカウントまたは数字ダイヤリング手続きを実行する。
【0102】
手続きが完了した時、CPU(B6)は、可聴呼び出し音を出力する。それによって、ユーザーは電話機を取り上げて、呼び出し相手から通信を待つことができる。
【0103】
<7.ユーザー・アカウント記録編集手続き>
ベースユニットまたは拡張ユニットは、着信呼び出しユーザー・アカウントを、メモリの一時記憶領域から電話帳記憶領域に移動させることができる。キーセットによって、必要なユーザー・アカウントを選んだ後に、STOボタンを押して、このアカウントを、電話帳記憶領域に格納したり、逆に、CLボタンを押すことによって、このアカウントを削除したりする。
【0104】
ベースユニットまたは拡張ユニットは、前もってユーザー・アカウントをメモリに格納しておくこともできる。もし、ユーザーがアカウントken−3349をメモリに予め格納する場合、そのアカウントは、11051427および3349に変換される。それで、そのユーザーは電話機を取り上げて、#20151405#3349と入力すると、それはデコーダによって変換され、その後、CPUに送信される。
【0105】
CPUがダイヤル・コードを受信する時、CPUは、2つの#記号の間の数字を、アルファベットに変換する。それで、#11051427#は”ken”および付加数字3349に変換される。それから、アルファベットおよび数字#11051427#3349は、一緒にディスプレイに表示される。
【0106】
CPUは、ダイヤル・コードの最初の記号が#であることを検出すると、コンピュータは、ユーザー呼び出し手続きを実行しない。しかしながら、記憶完了音を出力した後、CPUは他のユーザー・アカウントの記憶を処理することができる。ユーザーが電話機を切ると、待機状態に戻る。
【0107】
上記具体例と説明により、本発明の機能および趣旨は、十分に記述されている。当業者は、本発明の教示に基づいて、容易に様々な変形や修正を行うことができる。したがって、本発明の請求の範囲の記述によってのみ限定的に、上記の開示内容を解釈するべきである。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明によるシステムの機能ブロック図
【図2】図1のベースユニットの機能ブロック図
【図3】本発明のアルファベット・数字コード対照テーブル
【図4】図1の拡張ユニットの機能ブロック図
【符号の説明】
【0109】
A1 呼び出し検出回路
A10 通信カップリング回路
A12 オーディオ回路
A13 メモリ
A14 ディスプレイ
A15 キーセット
A16 スピーカ
A17 ベースユニット呼び出し検出回路
A2 着信呼び出し検出回路
A3 ループ制御回路
A4 呼び出し回路
A5 通信スイッチング回路
A6 ダイヤラー
A7 呼び出し電力回路
A8 デコーダ
A9 コンピュータ通信スイッチング回路
B1 着信呼び出し検出回路
B11 拡張ユニット呼び出し検出回路
B2 ループ・シミュレーション回路
B3 呼び出し回路
B4 ダイヤラー
B5 デコーダ
B7 メモリ
B8 ディスプレイ
B9 キーセット
BRA1〜3 ブリッジ整流器
BRB1、2 ブリッジ整流器
BS ベースユニット
C1〜6 キャパシター
CH1、2 信号ライン
CT1 整流コイル
DS1、2 信号ライン
DT1〜4 信号ライン
EX1〜3 拡張ユニット
HK 信号ライン
HK1、2 信号ライン
L1、2 ライン
LP 信号ライン
DS1 信号ライン
LP1 信号ライン
NT ネットワークシステム
OPA、OPB 演算増幅器
PC コンピュータ
PHA1〜4 カプラ
PHB1〜3 カプラ
R1〜33 抵抗器
RG 信号ライン
RN 信号ライン
FZ 信号ライン
ROM1〜3 数字コード対照テーブルメモリ
RY リレー
RY1 リレー
RY1a、1b リレー接点
RY2 リレー
SP スピーカ
T1、2 電話機接続端子
TAB1a アルファベット・コード
TAB1b 数字コード
TEL1〜4 電話機
TIP 信号端子
RING 信号端子
TR トランジスタ
TR1〜5 トランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク・ベースの電話機ユーザーがアルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントに基づいて、ネットワークシステムを介して、電話機セットを用いて通信を行う通信システムであって、
ネットワーク接続装置を介して、前記ネットワークシステムに接続したコンピュータと、
少なくともアルファベット・数字コード対照テーブルを格納し、前記コンピュータに接続したメモリと、
送信インタフェースを介して、前記コンピュータに接続した少なくとも一つのベースユニットであって、前記電話機セットは、このベースユニットに接続している、ベースユニットと、前記ベースユニットに結合した少なくとも一つの拡張ユニットとを備えた通信システム。
【請求項2】
前記拡張ユニットと前記ベースユニットは、それぞれ電話機セットに接続しており、前記コンピュータは、PSTNおよびインターネットに接続しており、前記ベースユニットは、ディスプレイを備え、それぞれの電話機セットは、直接ネットワーク・ベースの電話機ユーザーにダイヤルし、前記アルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントは、前記ベースユニットのディスプレイに表示されることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記ベースユニットは、呼び出し検出回路と、着信呼び出し検出回路と、ループ制御回路と、呼び出し回路と、PSTN通信スイッチング回路と、ダイヤラーと、呼び出し電力回路と、デコーダと、コンピュータ通信スイッチング回路と、通信カップリング回路と、CPUと、オーディオ回路と、メモリと、ディスプレイと、キーセットと、スピーカと、ベースユニット呼び出し検出回路とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記拡張ユニットは、着信呼び出し検出回路と、ループ・シミュレーション回路と、呼び出し回路と、ダイヤラーと、デコーダと、CPUと、メモリと、ディスプレイと、キーセットと、スピーカと、拡張ユニット呼び出し検出回路と、から成ることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項5】
ネットワーク・ベースの電話機ユーザーがアルファベットと数字の組み合わせからなるアカウントに基づいて、ネットワークシステムを介して、電話機セットを用いて通信を行う方法であって、
ネットワーク接続装置を介して、前記ネットワークシステムに接続したコンピュータと、少なくともアルファベット・数字コード対照テーブルを格納し、前記コンピュータに接続したメモリと、送信インタフェースを介して、前記コンピュータに接続した少なくとも一つのベースユニットであって、前記電話機セットは、このベースユニットに接続している、ベースユニットと、前記ベースユニットに結合した少なくとも一つの拡張ユニットとを用い、
(a)前記電話機セットは、ダイヤリング手続きに基づいて、ネットワーク・ベースの電話機ユーザーのアルファベットおよび数字の組み合わせからなるアカウントを受信して、一組の対応するコードを生成し、
(b)前記ベースユニットは、前記電話機セットからのコードを受信して、アルファベット・数字コード対照テーブルを用いて、アルファベットおよび数字の組み合わせからなるアカウントのコードを、数字コードに変換し、
(c)前記コンピュータおよび前記ネットワークシステムを介して、ネットワーク・ベースの電話機ユーザーとの通信を行うステップからなる通信を行う方法。
【請求項6】
前記アルファベットおよび数字の組み合わせからなるアカウントに対応する、数字コードと前記アルファベットおよび数字の組み合わせからなるアカウントを表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の通信を行う方法。
【請求項7】
前記ダイヤリング手続きは、アカウント・ダイヤリング手続きと、数字ダイヤリング手続きと、ベースユニット選択ダイヤリング・モードとからなることを特徴とする請求項5に記載の通信を行う方法。
【請求項8】
コンピュータ・ネットワーク着信呼び出し応答手続きを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の通信を行う方法。
【請求項9】
PSTN着信呼び出し応答手続きを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の通信を行う方法。
【請求項10】
呼び出し元開放手続きを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の通信を行う方法。
【請求項11】
内線呼び出し手続きを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の通信を行う方法。
【請求項12】
前記拡張ユニットは、拡張ユニット・ダイヤリング・モードおよび拡張ユニット選択ダイヤリング・モードを備えたことを特徴とする請求項5に記載の手段。
【請求項13】
前記拡張ユニットは、ユーザー・アカウント記録編集手続きを備えたことを特徴とする請求項12に記載の手段。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−22000(P2009−22000A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−177587(P2008−177587)
【出願日】平成20年7月8日(2008.7.8)
【出願人】(507343534)
【Fターム(参考)】