説明

アンカーボルトの保持具

【課題】
基礎コンクリートの打設に先だって、アンカーボルトと鉄筋が接触した際、容易に回避措置を実施でき、しかも対向する型枠の距離に影響を受けることのないアンカーボルトの保持具を提供すること。
【解決手段】
型枠Fの上面に接する基準面12と垂直に延びる当接面13とを有する一個の台座11と、当接面13に接触する垂直部24とアンカーボルトAを保持するベースプレート23とを有する垂下部材21と、台座11を型枠Fに取り付ける固定具52と、台座11と垂下部材21とを一体化する接合具31,32と、から構成される保持具によって、垂直部24は、ガイド片14によって上下方向の移動だけが許容され、アンカーボルトAの保持高さを容易に調整できるほか、アンカーボルトAを一個の台座11だけで保持でき、片側の型枠Fだけが組み上がった状態でアンカーボルトAの据え付けが実施できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物を載せる基礎コンクリートを打設する際に使用するアンカーボルトの保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
木造建築物は、地盤から直立する基礎コンクリートの上に土台や柱などを載せて骨格を構築している。最近の建築物は、耐震性の向上などを目的として、土台や柱などを基礎コンクリートと強固に一体化しており、基礎コンクリートの中にアンカーボルトを埋設する場合が多い。このアンカーボルトは、異形棒鋼の端面付近に雄ネジを形成したもので、その先端部を土台などの中に差し込んだ上、ナットや各種金物を介して、土台や柱などを基礎コンクリートに引き寄せている。また大断面の集成材の普及に伴い、大規模な木造建築物が施工されることも多くなっているが、この場合も建物の強度を確保するためアンカーボルトを使用しており、柱などを基礎コンクリートと強固に一体化している。
【0003】
アンカーボルトは設計図に基づいて所定の位置に埋設する必要があり、基礎コンクリートが凝固するまでの間は、図6のような専用の保持具を使用する。この図の保持具は、対向して配置された型枠を跨ぐように取り付けられており、その中央部でアンカーボルトを支持している。さらに、コンクリートが流れ込む際の圧力でアンカーボルトが移動しないよう、保持具は釘などで型枠と一体化されており、コンクリートの凝固後に保持具を取り外す。なお基礎コンクリートの保持具については、精度の向上や作業性の改善などを目的とした技術開発が進められており、下記特許文献などが公開されている。
【特許文献1】特開2005−315021号公報
【特許文献2】特開2006−152752号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
基礎コンクリートの中には、強度を確保するため網状に組み込まれた鉄筋を埋め込んでいる。また図6に示すような保持具は、その両端を型枠の上面に載せているため、型枠の設置後に組み付けていくが、その際、アンカーボルトが型枠内の鉄筋に接触する場合がある。アンカーボルトは設計図で位置が決められており、この変更は困難を伴うため、通常は鉄筋を局地的に組み直すことになるが、その際は型枠を取り外す大掛かりな作業が必要であり、時間や労力を浪費する。
【0005】
一般的な木造建築物で施工される基礎コンクリートは、土台を確実に載置できる幅があれば十分で、途中で断面形状が大きく変わることはない。しかし大規模な木造建築物の場合、必然的に柱の断面積も大きくなり、基礎コンクリートについても、柱を設置する箇所では、幅を局地的に拡大する必要がある。このような箇所にアンカーボルトを埋設する場合、従来のような型枠を跨ぐ保持具では、対向する型枠の距離が長くなり使用が難しい。そこで長尺の保持具を用意したり、鉄板で仮受けするなどの対策が必要になる。
【0006】
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、基礎コンクリートの打設に先だって、アンカーボルトと鉄筋が接触した際、容易に回避措置を実施でき、しかも対向する型枠の距離に影響を受けることのないアンカーボルトの保持具の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、アンカーボルトを型枠内の定位置に埋め込むために使用され、型枠の上面に接触する基準面と該基準面に直交する当接面とを備えた台座と、前記当接面に接触し且つ上下方向に延在する垂直部と該垂直部から水平方向に延在し且つアンカーボルトを保持するベースプレートとを備えた垂下部材と、前記台座を型枠に固定するための固定具と、前記垂下部材を高さ調節可能に台座に取り付けるための接合具と、から構成され、前記当接面には、垂直部を上下方向に案内するための規制手段を備えており、且つ前記垂下部材は、一個の台座によって片持ちで支持されていることを特徴とするアンカーボルトの保持具である。
【0008】
本発明による保持具は、台座と垂下部材とを中心に構成されており、基礎コンクリートを打設する前で既に鉄筋の組み上げが完了した状態において、鉄筋を挟んで配置される一対の型枠のうち、一方の型枠だけが設置された段階で使用する。台座は、保持具全体を型枠に据え置く機能があり、型枠の上面に載置される基準面と、この基準面から垂直に延びる当接面の二つの平面を有する。基準面は、型枠の上面に安定して据え置けるよう、凹凸のない平面とする必要があり、型枠の幅に合わせた大きさとするが、長さについては自在に決めてよい。一方の当接面は、垂直方向に延びる壁状の平面であり、型枠の内側と同一平面に揃えて使用する。このように台座は、直交する二つの平面を有する必要があり、L形鋼を所定の長さに切断するなどの方法で製作する。
【0009】
垂下部材は、アンカーボルトを実際に保持する機能があり、さらに台座によって所定の位置に固定されるもので、型枠の内部に差し込まれて使用され、垂直部とベースプレートとで構成される。垂直部は、台座の当接面に接触する単純な帯状の板であり、文字通り垂直方向に直立した状態で使用される。またベースプレートは、アンカーボルトを固定するための水平に延びる板であり、何らかの形態で垂直部の下側と一体化している。したがって垂下部材は、全体でL字形の外観となる。なおベースプレートにアンカーボルトを固定する方法としては、ベースプレートの表面に孔を設けておき、この孔にアンカーボルトを差し込んだ上で、二個のナットで挟み込むなど、自在に選択できる。
【0010】
固定具は、台座と型枠とを一体化するために使用される。当然ながら台座を型枠の上面に載せただけでは、台座は自在に移動でき、アンカーボルトを保持することも不可能である。そこで台座は、固定具によって型枠と強固に一体化する必要がある。固定具の具体例としては万力が挙げられ、台座の基準面と型枠の上面とを一括して挟み込み、台座を不動とする。他にも固定具として釘を用いて、台座から型枠に向けて打ち込んでも良い。
【0011】
接合具は、台座と垂下部材とを一体化するため、垂直部を当接面に押圧するために使用される。この具体例としては万力のほか、垂直部と当接面とを貫通するボルトを差し込んで、このボルトにナットを螺合して双方を密着させても良い。なお本発明による垂下部材は、一つの台座だけで支持されるため、接合具も一箇所だけで使用されることになる。
【0012】
規制手段は、垂直部を当接面に接触させた際、垂直部の移動を拘束する機能を有する。アンカーボルトを保持するベースプレートは、基礎コンクリートの上面に合わせて高さを調整する必要があり、垂下部材は、容易に上下方向に移動できることが好ましい。そこで規制手段によって垂直部の水平方向の移動を拘束しながら、垂直方向の移動だけを許容することで、この調整が簡単に実施できる。規制手段の具体例としては、当接面に二個の帯状の板を接合して、この板の間に垂直部を挟み込むものや、当接面にキーなどを接合した上、垂直部に溝や長孔を形成するものなどが挙げられる。なお規制手段は、必ずしも台座と一体となっている必要はなく、ボルトなどで着脱ができる形態でもよい。
【0013】
このように構成することで、対向する型枠のうち一方だけを設置した段階において、台座を型枠に載せてアンカーボルトを所定の位置に保持できる。そのため仮にアンカーボルトが鉄筋に接触した場合でも、型枠がまだ設置されていない方から工具などを差し込み、鉄筋を局地的に湾曲させるなどの対策を取ることができる。またアンカーボルトは、一つの台座だけで支持されているため、対向する型枠の間隔が広い場合でも何らの影響も受けない。しかも当接面に規制手段を有することで、アンカーボルトの高さも容易に調整できる。
【0014】
請求項2記載の発明は、垂下部材の構造に関するものであり、垂下部材は、垂直部を含むL字板と、ベースプレートと、に分離可能な構造であり、ベースプレートは、締結具によって水平方向に位置調整可能な状態で前記L字板に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のアンカーボルトの保持具である。
【0015】
垂下部材は、垂直に延びる垂直部と、水平に延びるベースプレートと、で構成されるが、ベースプレートだけを分離可能な構造にすることで、ベースプレート単体を水平方向に移動できるようになり、アンカーボルトの据え付け位置をより精密に調整できるようになる。なお本発明では、垂直部の下部を直角に折り曲げたL字板を用いて、これによってベースプレートを支持する。また締結具は、ベースプレートをL字板に取り付けるためのもので、単純なボルトとナットなどを使用する。この際、ボルトを挿通する孔の一方に長孔とすることで、ベースプレートの位置調整が実現する。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明のように、アンカーボルトを保持したベースプレートを一個の台座だけで支持することで、片側の型枠だけが設置された段階で、アンカーボルトを所定の位置に配置できる。そのため、アンカーボルトを定位置に配置した段階で鉄筋との接触が判明した場合、まだ型枠を設置していない方から工具などを差し込み、鉄筋を湾曲させるなどの対策を取ることができ、従来のように型枠を取り外すなどの大掛かりな作業が不要で、時間や労力の浪費を最小限に留めることができる。
【0017】
そのほか本発明は、一個の台座だけでアンカーボルトを支持しており、対向する型枠の間隔が広い場合でも、何らの問題もなくアンカーボルトを定位置に配置できる。そのため大断面の柱などを設置する箇所での使用に適しており、従来のような長尺の保持具を使用するなどの対策が不要である。しかも垂下部材は、規制手段などによって簡単に高さ調整ができ、施工時の作業性にも優れている。
【0018】
請求項2記載の発明のように、ベースプレートだけを分離可能な構造にすることで、アンカーボルトの据え付け位置を水平方向に調整できるようになり、アンカーボルトの設置範囲が一段と拡大するほか、アンカーボルトの位置精度も向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は、本発明によるアンカーボルトの保持具の形状例を示しており、図1(A)は全体の構成で、図1(B)は台座11単体である。この図では既に捨てコンクリートBの打設が完了しており、この上に基礎コンクリートを構築するための型枠Fを設置している。通常、型枠Fは基礎コンクリートの幅に合わせて対向するように配置されるが、本発明品は、片側の型枠Fだけを設置した段階で直ちに使用できる。型枠Fの上部は水平にせり出しており、同一の幅で長手方向に続く水平面が形成されており、この面に台座11を載せる。台座11はL字断面であり、汎用の鋼材を切り出して製作している。この台座11の底面は、型枠Fの上面に密着する基準面12であり、凹凸のない平面に仕上がっており、対する当接面13は垂直方向に延びる壁面であり、使用の際は型枠Fの内面と一致するように配置する。
【0020】
垂下部材21は、アンカーボルトAを保持するための部品であり、垂直部24と水平部25で構成されるL字板22やベースプレート23などで構成される。このうちL字板22の垂直部24は、上下方向に延びる帯状の鋼板であり、その中央には縦長孔26が形成されている。また垂直部24の底部からは、水平部25が直角に延びており、その端部寄りに底孔27が形成されている。次にベースプレート23は、アンカーボルトAを実際に保持する機能があり、本図では計四本のアンカーボルトAを一括して保持できるよう、両側に枝が延びる形状になっている。そして各枝の先端付近には保持孔29が形成されており、この中にアンカーボルトAの先端を差し込んだ上、これに螺合する二個の保持ナット30を用いてベースプレート23を上下で挟み込み、アンカーボルトAを固定している。なおアンカーボルトAは、汎用の異形棒鋼を素材として、その先端部に雄ねじを加工したものである。
【0021】
型枠Fの上面に台座11を載せただけの状態では、台座11は自在に移動できるので、これを拘束するため、固定具として汎用の万力52を使用する。この万力52によって型枠Fと台座11を挟んでハンドル53を締め上げると、台座11が型枠Fに押圧されて双方が一体化する。なお万力52は、必要に応じて複数個使用する場合がある。
【0022】
台座11と垂下部材21とは、接合ボルト31と接合ナット32とで構成される接合具によって一体化される。この接合ボルト31を挿通するため、台座11の当接面13には係合孔15が形成されており、またL字板22の垂直部24には縦長孔26が形成されている。したがって接合ボルト31を縦長孔26と係合孔15に差し込んで、その先端に接合ナット32を螺合すると、垂下部材21は縦長孔26の形成されている範囲で移動できるようになる。この際、台座11の当接面13と垂直部24の裏面が密着するが、垂直部24の移動を規制できるよう、当接面13には、二個のガイド片14が形成されている。このガイド片14は、当接面13に短冊状の鋼材を取り付けたもので、二個のガイド片14の内幅は、垂直部24の幅よりもわずかに広く、この間に垂直部24を挟み込むことで、垂下部材21は上下方向に限り自在に移動できる。したがって接合ボルト31をわずかに緩めた状態では、垂下部材21は、上下方向にだけ移動可能で、接合ボルト31を完全に締め上げると、垂下部材21が不動状態になる。なお図中のガイド片14は、垂直部24を挟み込むように計二個使用しているが、場合によっては片側一個だけの使用でも良い。
【0023】
垂下部材21は、L字板22からベースプレート23が分離できる構造になっており、ベースプレート23の端部が水平部25に載っている。そして双方は、締結ボルト41と締結ナット42とで構成される締結具によって一体化されている。なおベースプレート23には、締結ボルト41を挿通するための横長孔28が形成されており、この範囲で位置調整ができる。
【0024】
一般に型枠Fの上面には、台座11を設置する際の位置基準となる墨線が描かれている。台座11の中心をこの墨線に一致できるよう、台座11には図1(B)のように、基準面12を円形に切り欠いた窓16が形成されているほか、中央線18が描かれている。
【0025】
図2は、図1に示す各構成要素を一体化した状態を示している。台座11は万力52によって型枠Fに固定されており、また当接面13の裏側には接合ナット32(図示は省略)があり、これに接合ボルト31が螺合している。そのため垂直部24は当接面13に押圧されており、摩擦で不動状態になっている。なお垂直部24は、二個のガイド片14によって挟み込まれているため、接合ボルト31をわずかに緩めた後、縦長孔26に沿って高さ調整ができる。またベースプレート23は、締結ボルト41と締結ナット42(図示は省略)によって、水平部25と一体化している。ベースプレート23には横長孔28が形成されているため、水平方向の位置も調整できる。なお、既に組み上がっている鉄筋RとアンカーボルトAとが接触した場合でも、片方の型枠Fが設置されていなければ、工具などを差し入れて鉄筋Rを局地的に迂回させることができる。
【0026】
図3は、図1とは異なる実施形態を示しており、図3(A)は締結具として万力43を用いたもので、図3(B)は固定具として釘51を用いたものである。図3(A)の台座11は図1と同一形状だが、垂下部材21については異なっており、ベースプレート23は二個のアンカーボルトAを保持する単純な帯状であり、しかもL字板22と一体化するための締結具として、万力43を使用している。締結具として万力43を使用することで、凝固前のコンクリートの飛沫が付着した場合でも、簡単にベースプレート23を分離できる利点がある。また図3(B)は、台座11を型枠Fに取り付ける固定具として釘51を使用している。釘51は外力に対する抵抗が大きいため、大量のコンクリートを流し込んだ場合でも、台座11の移動を防止できる。なお図3(B)の垂下部材21は、全体が一体的に形成されており、ベースプレート23の上面には、アンカーボルトAを挿通するためのパイプ36があり、この側面にアンカーボルトAを固定するチョウネジ37が差し込まれている。
【0027】
図4は、接合具の具体例を示しており、図4(A)は接合具として万力33を使用したもので、図4(B)は接合具として溝39のあるブロック34を使用したものである。図4(A)の台座11は図1と同一形状だが、接合具として万力33を使用しており、これをやや緩めた状態にすると、垂下部材21はガイド片14によって垂直方向に移動できる。このように万力33を使用することで、図3(A)と同様、コンクリートの飛沫が付着した場合でも、垂下部材21の取り外しが容易である。また図4(B)は、垂下部材21を台座11に取り付ける接合具として、ブロック34を使用している。このブロック34は矩形状だが、中央に垂直部24を差し込むための溝39が形成され、その両側にキリ孔38が形成されている。また台座11の当接面13には、キリ孔38に対応する二個の雌ネジ17が形成されている。そしてブロック34から雌ネジ17に向けて取付ボルト35を差し込むと、垂下部材21は、台座11とブロック34に挟まれて固定される。なおブロック34は、接合具としての機能だけではなく、垂直部24の移動を限定する規制手段としての機能も備えている。
【0028】
図5は、本発明の使用状態例を示している。この図の型枠Fは、大断面の柱を設置するため一部区間の幅が広くなっており、この中にアンカーボルトAの据え付けを行う。このような場合、本発明品では、一個の台座11で全てのアンカーボルトAを保持できるため、型枠Fの形状に影響を受けることがなく、作業性に優れている。本図では、対向する両側の型枠Fが組み立てられているが、台座11が載せられているのは奥側の型枠Fであり、手前側の型枠Fは、アンカーボルトAの保持に一切関与していない。したがって手前側の型枠Fは、コンクリートを流し込む直前に設置することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明によるアンカーボルトの保持具の形状例を示す斜視図であり、(A)は全体の構成で、(B)は台座単体である。
【図2】図1に示す各構成要素を一体化した状態を示す斜視図である。
【図3】図1とは異なる実施形態を示す斜視図であり、(A)は締結具として万力を用いたもので、(B)は固定具として釘を用いたものである。
【図4】接合具の具体例を示す斜視図であり、(A)は接合具として万力を使用したもので、(B)は接合具として溝のあるブロックを使用したものである。
【図5】本発明の使用状態例を示す斜視図である。
【図6】従来から使用されているアンカーボルトの保持具の一例を示しており、保持具が対向する型枠を跨ぐように配置されており、この保持具に一体化されたパイプを介してアンカーボルトを吊り下げている。
【符号の説明】
【0030】
11 台座
12 基準面
13 当接面
14 ガイド片(規制手段)
15 係合孔
16 窓
17 雌ネジ
18 中央線
21 垂下部材
22 L字板
23 ベースプレート
24 垂直部
25 水平部
26 縦長孔
27 底孔
28 横長孔
29 保持孔
30 保持ナット
31 接合ボルト(接合具)
32 接合ナット(接合具)
33 万力(接合具)
34 ブロック(接合具・規制手段)
35 取付ボルト
36 パイプ
37 チョウネジ
38 キリ孔
39 溝
41 締結ボルト(締結具)
42 締結ナット(締結具)
43 万力(締結具)
51 釘(固定具)
52 万力(固定具)
53 ハンドル
A アンカーボルト
B 捨てコンクリート
F 型枠
R 鉄筋


【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンカーボルト(A)を型枠(F)内の定位置に埋め込むために使用され、
型枠(F)の上面に接触する基準面(12)と該基準面(12)に直交する当接面(13)とを備えた台座(11)と、
前記当接面(13)に接触し且つ上下方向に延在する垂直部(24)と該垂直部(24)から水平方向に延在し且つアンカーボルト(A)を保持するベースプレート(23)とを備えた垂下部材(21)と、
前記台座(11)を型枠(F)に固定するための固定具(51又は52)と、
前記垂下部材(21)を高さ調節可能に台座(11)に取り付けるための接合具(31,32又は33又は34)と、
から構成され、
前記当接面(13)には、垂直部(24)を上下方向に案内するための規制手段(14又は34)を備えており、且つ前記垂下部材(21)は、一個の台座(11)によって片持ちで支持されていることを特徴とするアンカーボルトの保持具。
【請求項2】
前記垂下部材(21)は、前記垂直部(24)を含むL字板(22)と、ベースプレート(23)と、に分離可能な構造であり、ベースプレート(23)は、締結具(41,42又は43)によって水平方向に位置調整可能な状態で前記L字板(22)に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のアンカーボルトの保持具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−274713(P2008−274713A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−122614(P2007−122614)
【出願日】平成19年5月7日(2007.5.7)
【出願人】(501138161)
【Fターム(参考)】