説明

インターホン装置

【課題】 不在時でも、携帯電話機などの通信端末で、簡易かつ快適に来客人などの映像を確認して、その来客人とドアホン通話をすることのできるインターホン装置を提供すること。
【解決手段】 室内親機30の制御部31は、不在時には、玄関子機10のカメラ13により撮影した来客人映像を映像記憶部39に記憶させるのと同時にISP200に電話回線N1を介して接続し、取得したIPアドレスによりインターネットN2を介して映像記憶部39内の来客人映像を閲覧可能にするとともに、そのIPアドレスを添付した電子メールを携帯電話機Tに送信し、携帯電話機TからのIPアドレスによるURL接続で閲覧要求されたときに、映像記憶部39から来客人映像を転送してISP200との接続を切断する。この制御部31は、来客人映像へのアクセスを検知したときに携帯電話機Tを発呼して玄関子機10との間でのドアホン通話を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターホン装置に関し、詳しくは、撮影映像を携帯電話機などの通信端末で確認して、ドアホン通話をすることのできるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラ(撮影手段)付き子機を、例えば、玄関に設置するとともにモニター(表示手段)付き親機を室内に設置して使用するインターホン装置が知られており、このインターホン装置は、来客人の映像をカメラで撮影してモニターで表示しつつ玄関先と室内とでドアホン通話をすることができるようになっている。
【0003】この種のインターホン装置としては、近年、急速に普及している携帯電話機(通信端末)やインターネットを利用することにより不在時の来客を確認することができるようにしたものが特開2000−308044号公報に提案されている。
【0004】この公報に記載のものは、インターネット・サービス・プロバイダ(以下、単にISPともいう。)に接続して電子メールを作成・送信する手段を設けて、例えば来客人の訪問を通知するメッセージを内容とする電子メールに、カメラで撮影した来客人の映像を添付して、その電子メールを予め設定されている携帯電話機のアドレスに送信することにより、その携帯電話機を携行する利用者が、来客人の訪問と共に誰が来たのかを確認することができるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のインターホン装置にあっては、不在時の来客人の来訪とその映像は携帯電話機で受け取った電子メールにより確認できるが、その来客人とそのまま通話をすることはできない。
【0006】このことから来客人を確認可能にするのに加えて、玄関子機と携帯電話機との間での通話を可能にするために、モニター親機が有する公衆回線との接続機能を利用することが考えられ、携帯電話機がモニター親機を発呼して着信応答を確認した後に、その携帯電話機側で所謂、テレコントローラ操作をすることによって、カメラ付き玄関子機との間での通話を許可するように構成することが考えられる
【0007】また、電子メールに来客人映像を添付して携帯電話機に送信するのでは、電子メールの宛先の携帯電話機でのみしか来客人の映像を確認することができず、また、送信する電子メールのデータ量が大きいという不都合もある。
【0008】このことから、カメラで撮影した映像をインターネットを介して外部からアクセス可能なファイルデータとして保持するとともに、ISPに接続して取得したIPアドレスを電子メールに添付して携帯電話機などに送信することにより、利用者がその電子メールに添付されたIPアドレスを選択することによって、保持する来客人の映像を外部からアクセスして確認することができるようにすることが考えられる
【0009】しかし、いずれの場合も、来客人の映像を確認した後には、携帯電話機などでモニター親機の電話番号を入力するとともに、テレコントローラ操作を行うことによって、初めて、カメラ付き玄関子機との間の接続を成立させて来客人とのドアホン通話をすることができるものであり、その煩雑な操作を操作者が記憶などしておく必要があるとともに電話番号を入力操作するのに時間が掛かってしまうという問題があった
【0010】本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、不在時でも、簡易かつ快適に来客人などの映像を確認して、その来客人とドアホン通話をすることのできるインターホン装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のインターホン装置は、撮影手段により撮影した映像を表示手段に表示するインターホン装置であって、前記インターホン装置本体は、前記撮影手段により撮影された映像を記憶する映像記憶手段と、インターネットに接続しIPアドレスを取得するとともに前記IPアドレスを添付した電子メールを作成して予め設定されている通信端末に前記電子メールを送信するメール送信手段と、前記IPアドレスによりインターネットを介して前記映像記憶手段内の映像をアクセス可能にするアクセス手段と、前記映像記憶手段内の映像のアクセスを検知したときに予め登録されている前記通信端末と同一または異なる通信端末を発呼して前記インターホン装置本体に設けられた通話手段との間の通話を可能にする通信手段とを備えた構成を有している。
【0012】この構成により、例えば、不在モードが設定されている場合などに、来客人などによる呼出があったときには、撮影して記憶保持する来客人の映像にインターネットを介して外部からアクセスするためのIPアドレスがISPなどを介してインターネットに接続することにより取得され、例えば、来客があったことを通知するメッセージなどを内容とする電子メールにそのIPアドレスが添付されて、予め設定されている携帯電話機などの通信端末に送信される。これに続けて、その通信端末で表示されたIPアドレスにアクセスすることによって来客人などの映像を携帯電話機などのモニターなどに表示させて確認することができ、そのアクセスに連動して予め設定されている携帯電話機などが発呼されて来客人と通話可能に接続される
【0013】したがって、不在時でも、来客人の映像を確認するためのアクセスに連動して、あらためて電話番号などの入力操作を要求することなく、来客人と通話をすることができ、簡易かつ快適に来客人などの映像を確認した上で、その来客人と通話をすることができる。このときの電子メールには、来客人の映像自体を添付する必要はなく、IPアドレスを添付しただけの軽いデータ量とすることができ、その来客人の映像は、携帯電話機に限らず、インターネット上のIPアドレスをアクセス可能な通信端末で閲覧して確認することができる。なお、電子メールの送信先と通話するために発呼する相手先とは同一または異なる通信端末のいずれでもよく、この通信端末は携帯電話機に限るものではなく、例えば、電子メールはパーソナルコンピュータに送信して、据え置きタイプの電話機を発呼するように設定してもよい
【0014】ここで、前記映像記憶手段内の映像のアクセスを検知したときから前記通信端末と同一または異なる通信端末を発呼するまでの時間間隔を設定する時間設定手段を設けることにより、来客人などの映像にアクセスしたことによる発呼に応答するか否かを判断する時間を確保することができ、来客人と通話をすることを不必要に強制されてしまうことを回避することができる
【0015】また、前記通信手段は、前記映像記憶手段内の映像のアクセスを検知して発呼した前記通信端末からの応答があったときに予め準備されている音声メッセージを送出するメッセージ送出手段と、前記通信端末からの特定の応答信号を確認して前記インターホン装置本体に設けられた通話手段との間の通話を可能にする通話選択手段とを備えることにより、来客人などの映像にアクセスしたことによる発呼に応答しても、インターホン装置からの呼出であることの音声メッセージなどを聞いてから例えば、テレコントローラ操作による制御信号を受け取ったときに来客人と通話可能に接続することができ、強制的にインターホン装置と通話状態に移行してしまうことを回避して、来客人などに応じて通話状態にするか否かを判断することができる
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1乃至図5は本発明に係るインターホン装置の第1実施形態を示す図である。
【0017】図1において、インターホン装置100は、利用者から見えない玄関外などの屋外に設置される玄関子機10と、その利用者が操作可能な室内などに配置される室内親機30とを接続して構築されており、契約したインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)200に電話回線N1を介してダイヤルアップ接続して、予め設定されている宛先のアドレスに作成した電子メールを送信することができるとともに、インターネットN2を介して外部からアクセスされて保持情報を閲覧することができるように、インターネットN2上の情報サービスを提供する会社、例えば、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモのi−mode(登録商標)センター300を介して携帯電話機(外部端末)Tに保持情報を転送することができるようになっている。
【0018】玄関子機10は、図2に示すように、玄関で来客人が利用者を呼び出すために押す呼出スイッチ11と、呼出スイッチ11が押されたことを検出して室内親機30に呼出信号を送出する呼出制御回路12と、玄関で呼出スイッチ11を押す来客人の姿を撮影するカメラ(撮影手段)13と、カメラ13からの信号を処理可能に変調する映像変調回路14と、来客人の音声を入力するマイク15と、室内親機30からの利用者の音声を出力するスピーカー16と、マイク15からの音声信号を増幅して室内親機30側に出力する増幅器17と、室内親機30からの音声信号を増幅してスピーカー16に出力する増幅器18と、マイク15やスピーカー16に接続可能に信号ラインの本数を変換する2線−4線変換回路19と、室内親機30からの電力供給を受け取る受電回路20と、受電回路20を介する電力を各部に供給する電源回路21と、を備えている。
【0019】室内親機30は、図3に示すように、インターホン装置100の装置全体を統括制御する制御部31と、在宅の利用者の音声を入力するマイク32と、玄関子機10のマイク15に入力された来客人の音声や呼出制御回路12から送られてきた呼出信号を出力するスピーカー33と、マイク32からの音声信号を増幅して玄関子機10側に出力する増幅器34と、玄関子機10からの音声信号や呼出信号を増幅してスピーカー33に出力する増幅器35と、マイク32やスピーカー33に接続可能に信号ラインの本数を変換する2線−4線変換回路36と、玄関子機10のカメラ13により来客人を撮影して変調した映像信号を受け取って表示出力可能に復調する映像復調回路37と、復調された映像信号を表示するモニターなどの映像表示部38と、復調された映像信号をGIF(Graphics Interchange Format)形式にして記憶する映像記憶部39と、玄関子機10に必要な電力を供給する給電回路40と、を備えている。
【0020】この室内親機30は、網制御装置により接続した電話回線N1を介してモデムにより変復調した信号を送受する回線インターフェース41を、増幅器42、43および2線−4線変換回路44により別系統に配設されており、制御部31が設定入力部45を入力操作して設定記憶部46に予め設定されている携帯電話機Tの電話番号を読み出して発信部47により発呼する発信制御をしたり、その携帯電話機Tなどの外部端末からの発呼を受けて着信制御することによって、玄関子機10のマイク15およびスピーカー16により通話可能に接続する機能を備えている。
【0021】また、室内親機30は、契約したISP200にダイヤルアップ接続するためのISP200の電話番号、ユーザIDおよびパスワードを設定記憶部46内に格納しておくと共に、後述するように、電子メールを送信する宛先として携帯電話機Tなどのメールアドレスと、玄関子機10と携帯電話機Tとの間の通話を自動的に確立する動作の開始を遅延させる時間間隔とを設定記憶部46内に格納しておくようになっており、制御部31は、不在モードを選択設定されて来客人による呼出があったときには、携帯電話機Tからその来客人の映像を確認しつつ玄関子機10との間でドアホン通話をすることができるようになっている。
【0022】具体的には図4に示すように玄関子機10は、呼出スイッチ11が来客人により押されると、呼出制御回路12による呼出信号と共にカメラ13により撮影した映像信号を室内親機30に送出する。
【0023】このとき、室内親機30は、不在モードが選択設定されて玄関子機10からの呼出信号を呼出検出回路48が検出すると、制御部31は、来客人の映像をGIF形式に変換して映像記憶部39内に記憶保持させるとともに設定記憶部46内の電話番号、ユーザIDおよびパスワードを読み出して電話機の回線網を介してISP200にダイヤルアップ接続するようになっている。
【0024】続けて、制御部31は、このダイヤルアップ接続を維持しつつ、映像記憶部39内に記憶保持する来客人の映像を、ダイヤルアップ接続によりISP200から付与されて送られてくるIPアドレスを使用することによりインターネットN2を介して外部端末から閲覧可能にするとともに、予め準備されている来客通知のメッセージに取得IPアドレスを添付した電子メールを作成して設定記憶部46内に宛先設定されている携帯電話機Tのメールアドレスに送信するようになっている。
【0025】このため、携帯電話機Tに送られてきた電子メールを受け取って来客通知のメッセージを見た利用者は、この携帯電話機Tで電子メールに添付されているIPアドレスにより特定されるインターネットN2上のファイルを参照するために、携帯電話機の回線網を介して情報提供サービスセンター(例えば、i−Mode(登録商標)センター)300にURL(Uniform Resource Locator)接続をすることにより、そのIPアドレスを付与されてダイヤルアップ接続を維持する室内親機30にアクセスして映像記憶部39内の来客人映像の閲覧指示をすることができる。
【0026】そして、室内親機30の制御部31は、その携帯電話機Tからの閲覧指示によるアクセスを検知すると、映像記憶部39内の来客人映像のGIFデータを要求元(携帯電話機T)に転送して、ISP200との接続を切断するようになっており、携帯電話機TではこのGIFデータを受け取って来客人の映像を確認することができる。
【0027】また、室内親機30の制御部31は、同時に、映像記憶部39内の来客人映像の閲覧指示によるアクセスを検知すると、室内親機30に備えるタイマー機能をスタートさせて、図5に示すように設定記憶部46内の設定時間にタイマー値が達するまで待ってから、設定記憶部46内に予め設定されている携帯電話機Tの電話番号を自動的にダイヤルするようになっており、携帯電話機Tでは、来客人の映像を確認した後の発呼に応答することにより、室内親機30との間に通話路を閉結することができ、室内親機30が玄関子機10との間を通話可能に接続することにより、利用者は室内親機30の設置場所に不在でもドアホン通話を外出先ですることができる。すなわち、制御部31がメール送信手段、アクセス手段、通信手段を、設定記憶部46が時間設定手段を構成して、携帯電話機Tから来客人の映像を確認しつつ玄関子機10との間でドアホン通話をすることができるようになっている。
【0028】このように本実施形態においては室内親機30の映像記憶部39に来客人の映像を保持したまま、ISP200にダイヤルアップ接続することにより付与されるIPアドレスを添付した軽い電子メールを携帯電話機Tに送信するだけで、不在時でも、その携帯電話機Tから電子メールに添付されているIPアドレスにアクセスして映像記憶部39内に保持する来客人の映像を閲覧することができるとともに電話番号の入力操作などをすることなくそのアクセスの後に掛かってくる電話に応答するだけで、玄関子機10との間でドアホン通話をすることができる。
【0029】このとき、来客人の映像へのアクセスから携帯電話機Tへの自動ダイヤルまでの時間は、設定記憶部46内に任意に設定することができるので、来客人の映像を確認して自動ダイヤルに応答するか否かを余裕を持って判断する時間を確保することができ、ドアホン通話をするまでもない来客人のときには携帯電話機Tの電源を切るなどして応答不能な状態にしておくこともできる。
【0030】また、室内親機30の映像記憶部39内の来客人映像は、IPアドレスによりアクセスすることができるので、携帯電話機Tに限らず、例えばインターネットに接続可能なパーソナルコンピュータでもIPアドレスを手動入力するなどして確認することができさらに、電子メールの宛先や自動ダイヤルする電話番号は、任意に設定記憶部46内に設定することができるので、電子メールの宛先をパーソナルコンピュータとしたり、来客人映像へのアクセスに応じて自動ダイヤルする相手先も固定の電話機に設定することも利用者の使い勝手に応じて設定することができる。
【0031】したがって、不在時の来客に対応するために煩雑な操作を要求されることがなく、簡易かつ快適に対応することができる。
【0032】次に、図6は本発明に係るインターホン装置の第2実施形態を示す図である。なお、本実施形態は上述実施形態と略同様に構成されているので、図1乃至図4を用いて、同様の構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する。
【0033】図1乃至図3において、インターホン装置100は、玄関子機10および室内親機30を接続して構成されており、室内親機30の制御部31が、予め準備されている室内親機30からの呼出であることを通知する音声メッセージを送出するメッセージ送出手段と、映像記憶部39内の来客人の映像へのアクセスにより携帯電話機Tを自動ダイヤルするのに続けて玄関子機10との間を閉結するのに必要な所謂、テレコントロール操作を要求してドアホン通話の要否を選択可能にする通話選択手段とを構成するようになっている。
【0034】具体的には室内親機30は、図4に示すように玄関子機10から呼出信号および来客人の映像を受け取ってISP200にダイヤルアップ接続することにより、取得したIPアドレスでインターネットN2を介してアクセスし映像記憶部39内の来客人映像をGIFデータで閲覧可能にするとともに、そのIPアドレスを添付した電子メールを携帯電話機Tに送信するのに続けて、制御部31は、図6に示すようにIPアドレスによる携帯電話機Tからのアクセスの検知に応じて、映像記憶部39内の来客人映像のGIFデータをその携帯電話機Tに転送するのと同時に、タイマー機能をスタートさせて設定記憶部46内の設定時間にタイマー値が達してから携帯電話機Tの電話番号を自動ダイヤルした後に着信応答したその携帯電話機Tに室内親機30からの来客による呼出である旨と共にドアホン通話する場合のテレコントロール操作を説明する音声メッセージを送出するようになっており、この制御部31は、この音声メッセージを受け取った利用者が携帯電話機Tにおいてテレコントロール操作を行うことにより送られてくるDTMF(Dual Tone Matrix Frequency)信号を検出した場合に、携帯電話機Tとの間に通話路を閉結するとともに玄関子機10との間を通話可能に接続することによって、利用者が外出先からドアホン通話をすることができるようになっている。
【0035】このように本実施形態においては上述実施形態による作用効果に加えて、来客通知やテレコントローラ操作方法の音声メッセージを聞いてから、映像を見て通話する必要のある来客人であると判断した場合に、そのテレコントローラ操作をすることにより、玄関子機10との間でドアホン通話をすることができ、通話する必要のない来客人の場合であるにも拘わらずに強制的に玄関子機10と通話可能な状態に接続されてしまうことを回避することができる。
【0036】したがって、煩雑な操作を記憶することなく、簡易かつ快適に来客人に対応することができる。
【0037】なお、本発明における、映像記憶手段、メール送信手段、アクセス手段、通信手段、時間設定手段、メッセージ送出手段、通話選択手段のそれぞれは、子機または親機のいずれに配設してもよいが、通常、子機は小型に構築して各種情報は親機で処理するのが一般的であるため、これら各種手段は、上述する実施形態のように、親機側に配設するのが好ましいまた、撮影手段や表示手段は子機や親機と一体あるいは別体のいずれになるように配置してもよいことはいうまでもない
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、来客人による呼出があったときなどに、その来客人の映像にアクセスするためのIPアドレスをインターネットに接続して取得し電子メールに添付して利用者の使用する通信端末に送信することにより、そのIPアドレスにインターネットを介してアクセスして来客人の映像を確認することができ、同時に、そのアクセスに連動して通信端末を発呼することによりその来客人と通話することができるので、不在時であっても、IPアドレスを添付する電子メールを送受信するだけで、来客人の映像を確認することができるとともに、その来客人と通話をすることができる。
【0039】したがって、不在時の来客に対応するために煩雑な操作を要求されることなく、簡易かつ快適に対応することができる、という優れたインターホン装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインターホン装置の第1実施形態の概略全体構成を示す関係図
【図2】本発明のインターホン装置の第1実施形態の玄関子機を示すブロック図
【図3】本発明のインターホン装置の第1実施形態の室内親機を示すブロック図
【図4】本発明のインターホン装置の第1実施形態の通信制御を示すシーケンス図
【図5】本発明のインターホン装置の第1実施形態の通信制御を示すシーケンス図
【図6】本発明のインターホン装置の第2実施形態の通信制御を示すシーケンス図
【符号の説明】
10 玄関子機
11 呼出スイッチ
12 呼出制御回路
13 カメラ
14 映像変調回路
15 マイク
16 スピーカー
30 室内親機
31 制御部
32 マイク
33 スピーカー
37 映像復調回路
38 映像表示部
39 映像記憶部
41 回線インターフェース
45 設定入力部
46 設定記憶部
47 発信部
48 呼出検出回路
100 インターホン装置
200 ISP
300 情報提供サービスセンター
N1 電話回線
N2 インターネット
T 携帯電話機

【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮影手段により撮影した映像を表示手段に表示するインターホン装置であって、前記インターホン装置本体は、前記撮影手段により撮影された映像を記憶する映像記憶手段と、インターネットに接続しIPアドレスを取得するとともに前記IPアドレスを添付した電子メールを作成して予め設定されている通信端末に前記電子メールを送信するメール送信手段と、前記IPアドレスによりインターネットを介して前記映像記憶手段内の映像をアクセス可能にするアクセス手段と、前記映像記憶手段内の映像のアクセスを検知したときに予め登録されている前記通信端末と同一または異なる通信端末を発呼して前記インターホン装置本体に設けられた通話手段との間の通話を可能にする通信手段とを備えることを特徴とするインターホン装置。
【請求項2】 前記映像記憶手段内の映像のアクセスを検知したときから前記通信端末と同一または異なる通信端末を発呼するまでの時間間隔を設定する時間設定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のインターホン装置。
【請求項3】 前記通信手段は、前記映像記憶手段内の映像のアクセスを検知して発呼した前記通信端末からの応答があったときに予め準備されている音声メッセージを送出するメッセージ送出手段と、前記通信端末からの特定の応答信号を確認して前記インターホン装置本体に設けられた通話手段との間の通話を可能にする通話選択手段とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインターホン装置。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【公開番号】特開2002−300295(P2002−300295A)
【公開日】平成14年10月11日(2002.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−96512(P2001−96512)
【出願日】平成13年3月29日(2001.3.29)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】