説明

インドール−4スルホンアミド誘導体、それらの調製および5−HT−6調節因子としてのそれらの使用

本発明は、一般式(Ia、Ib、Ic)の新規スルホンアミド誘導体であって、任意で、それらの立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマー、それらのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるそれらの立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容される塩、または対応する溶媒和物に関するともに、それらを調製する方法、ヒトおよび/または獣医学的治療用の薬剤としてのそれらの使用、ならびにそれらを含有する医薬組成物に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般式(Ia、Ib、Ic)
【化1】

の新規なスルホンアミド誘導体であって、任意に、それらの立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、それらのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるそれらの立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容される塩、または対応する溶媒和物に関するとともに、それらを調製する方法、ヒトおよび/または獣医学的治療用の薬剤へのそれらの使用、ならびにそれらを含有する医薬組成物に関する。
【0002】
本発明の新規化合物は、製薬産業における中間体として薬剤を調製するために使用できる。
【背景技術】
【0003】
セロトニン受容体のスーパーファミリー(5−HT)は、14のヒトサブクラスを含む7つのクラス(5−HT1〜5−HT7)を含んでいる[D.Hoyer,et al.,Neuropharmacology,1997,36,419]。5−HT6受容体は、ラット[F.J.Monsma,et al.,Mol.Pharmacol.,1993,43,320;M.Ruat,et al.,Biochem.Biophys.Res.Commun.,1993,193,268]ならびにヒト[R.Kohen,et al.,J.Neurochem.,1996,66,47]における分子クローニングによって最後に同定されたセロトニン受容体であった。5−HT6受容体に対する親和性を備える化合物は、中枢神経系および消化器系の様々な障害ならびに過敏性腸症候群を治療する際に有用である。5−HT6受容体に対する親和性を備える化合物は、不安症、うつ病および認識記憶障害を治療するために有用である[M.Yoshioka,et al.,Ann.NY Acad.Sci.,1998,861,244;A.Bourson,et al.,Br.J.Pharmacol.,1998,125,1562;D.C.Rogers,et al.,Br.J.Pharmacol.Suppl.,1999,127,22P;A.Bourson,et al.,J.Pharmacol.Exp.Ther.,1995,274,173;A.J.Sleight,et al.,Behav.Brain Res.,1996,73,245;T.A.Branchek,et al.,Annu.Rev.Pharmacol.Toxicol.,2000,40,319;C.Routledge,et al.,Br.J.Pharmacol.,2000,130,1606]。統合失調症を治療するための典型的および非典型的抗精神病薬は、5−HT6受容体に対する高親和性を有することが証明されている[B.L.Roth,et al.,J.Pharmacol.Exp.Ther.,1994,268,1403;C.E.Glatt,et al.,Mol.Med.,1995,1,398;F.J.Mosma,et al.,Mol.Pharmacol.,1993,43,320;T.Shinkai,et al,Am.J.Med.Genet.,1999,88,120]。5−HT6受容体に対する親和性を備える化合物は、幼児性運動過剰症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)を治療するために有用である[W.D.Hirst,et al.,Br.J.Pharmacol.,2000,130,1597;C.Gerard,et al.,Brain Research,1997,746,207;M.R.Pranzatelli,Drugs of Today,1997,33,379]。
【0004】
国際公開第01/32646号パンフレットは、それによって環の各々が5−HT6受容体アンタゴニスト活性を備える6員環の芳香族もしくは複素環式芳香族環である、二環から引き出されたスルホンアミドを開示している。
【0005】
欧州特許出願公開第0733628号明細書は、偏頭痛を治療するために有用である5−HT1F受容体アンタゴニスト活性を備えるインドールから引き出されたスルホンアミドを開示している。
【0006】
さらに、5−HT6受容体が食物摂取においてもある役割を果たすことが証明されている[Neuropharmacology,41,2001,210−219]。
【0007】
摂食障害、特に肥満症は、それらが他の重篤で致死性の疾患さえ、好ましくは糖尿病および冠動脈疾患を発生するリスクを上昇させるために、全年齢群のヒトの健康にとって重大でますます頻回な脅威となっている。
【0008】
このため、本発明の目的は、好ましくはヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、認識を強化するため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性過剰運動症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)、および5−HT6セロトニン受容体によって媒介されるその他の障害を予防および/または治療するための、薬剤中における、好ましくは5−HT6受容体を調節するための薬剤中における有効成分として特に適している新規化合物を提供することである。
【0009】
以下で記載する一般式(Ia、Ib、Ic)のインドール−4−イルスルホンアミド化合物は5−HT6受容体に対する親和性を示すことが見いだされた。
【0010】
このため、これらの化合物は、ヒトを含む哺乳動物における、食物摂取に関連する障害を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性過剰運動症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)、および5−HT6セロトニン受容体によって媒介されるその他の障害を予防および/または治療するための薬剤を調製するために適している。これらの化合物は、認識を強化するための薬剤を調製するためにも適している。
【0011】
そこで、本発明の1つの態様は、一般式(Ia)
【化2】

(式中、
1は、−NR89基、または飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、脂環式基を表し、この脂環式基は、環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有してよく、および/またはこの脂環式基は、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、任意で環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有する単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と縮合されてよく、
2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、ハロゲン、ニトロ、アルコキシ、シアノ、飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基、または任意で少なくとも一置換された、フェニルもしくはヘテロアリール基を表し、
4は、水素、または飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基であり、
8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素、または飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基を表し、
ただし、R8およびR9が同時に水素ではなく、そしてそれらの一方、すなわちR8もしくはR9が飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C4脂肪族基である場合は、他方は、少なくとも5個の炭素原子を備える飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基であることを前提とし、または
8およびR9は、架橋窒素原子と一緒に、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、複素環を形成し、この複素環は、環員として少なくとも1個の追加のヘテロ原子を含有していてよく、および/またはこの複素環は、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と縮合されてよく、この環系は、任意で環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有してよく、
Aは、任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表し、この環系は、任意で少なくとも一置換された、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン基を介して結合されてよく、および/またはこの環系は、1つまたは複数のその環に環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有してよく、
および
nは、0、1、2、3もしくは4である)の化合物であって、
任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である化合物、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物である。
【0012】
本発明のまた別の態様は、一般式(Ib)
【化3】

(式中、
1は、−NR89基を表し、
2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、ハロゲン、ニトロ、アルコキシ、シアノ、飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基、または任意で少なくとも一置換された、フェニルもしくは任意で少なくとも一置換された、ヘテロアリール基を表し、
4は、水素、または飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基であり、
8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素、または飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1-4脂肪族基を表し、
Aは、任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表し、この環系は、任意で少なくとも一置換された、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン基を介して結合されていてよく、および/またはこの環系は、1つまたは複数のその環に環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、
および
nは、0、1、2、3もしくは4である)の化合物であって、
任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である化合物、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物である。
【0013】
本発明のさらにまた別の態様は、一般式(Ic)
【化4】

(式中、
1は、−NR89基、または環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよい、および/または単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系を含有する環員として、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、任意で少なくとも1個のヘテロ原子と縮合されていてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、脂環式基を表し、
2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、ハロゲン、ニトロ、アルコキシ、シアノ、飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基、または任意で少なくとも一置換された、フェニルもしくは任意で少なくとも一置換された、ヘテロアリール基を表し、
4は、水素、または飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基を表し、
8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素、または飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基を表し、
または
8およびR9は、架橋窒素原子と一緒に、環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよい、および/または環員として任意で少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と一緒に縮合されていてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、複素環を形成し、
Aは、任意で少なくとも一置換された、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン基を介して結合されていてよい、および/または1つまたは複数のその環に環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよい、任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表し、
および
nは、0、1、2、3もしくは4である)の化合物であって、
任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である化合物、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物である。
【0014】
1つまたは複数の成分R2−R9が飽和もしくは不飽和の脂肪族基、すなわち1つまたは複数の置換基によって置換されたアルキル、アルケニルもしくはアルキニル基である場合は、これらの置換基の各1つは、好ましくは、他に特に規定していない限り、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素およびトリフルオロメチルからなる群から選択されてよい。
【0015】
1が、1つまたは複数の置換基によって置換されている、および/または1つまたは複数の置換基によって置換されている単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系を含有する環員として、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも1個のヘテロ原子と一緒に縮合されている脂環式基を含有する環員として、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも1個のヘテロ原子である場合は、これらの置換基の各1つは、好ましくは、他に規定されない限り、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6パーフルオロアルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6パーフルオロアルコキシおよびベンジルからなる群から、好ましくは直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルおよびベンジルからなる群から選択されてよい。
【0016】
前記脂環式基および/または前記単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系のヘテロ原子は、互いに独立して、好ましくは窒素、硫黄および酸素からなる群から選択されてよく、より好ましくは、窒素がヘテロ原子として選択される。
【0017】
前記脂環式基は、上述した群から選択された0、1、2もしくは3個のヘテロ原子を含有していてよく、好ましくは上述した群から選択された0、1もしくは2個のヘテロ原子を含有している。
【0018】
8およびR9が、架橋窒素原子と一緒に、環員として少なくとも1つのまた別のヘテロ原子を含有していてよい、および/または環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよい、および/または1つまたは複数の置換基によって置換されている飽和もしくは不飽和の、単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と一緒に縮合されている、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、複素環を形成する場合は、これらの置換基の各1つは、好ましくは、他に規定されない限り、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6パーフルオロアルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6パーフルオロアルコキシおよびベンジルからなる群から、好ましくは直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルおよびベンジルからなる群から選択されてよい。
【0019】
複素環が1個以上の追加のヘテロ原子を含有する場合、および/または前記単環もしくは二環系の一方もしくは両方の環が1つまたは複数のヘテロ原子を含有する場合は、これらのヘテロ原子は、互いに独立して、好ましくは窒素、硫黄および酸素からなる群から選択されてよく、より好ましくは、窒素がヘテロ原子として選択される。
【0020】
前記複素環は、上述した群から選択された0、1、2もしくは3個の追加のヘテロ原子を含有していてよく、好ましくは上述した群から選択された0、もしくは1個のヘテロ原子を含有している。
【0021】
Aが、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン基を介して結合されていてよい、および/または環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよい、および/または1つまたは複数の置換基によって置換されていてよい単環もしくは多環式芳香族環系である場合は、これらの置換基の各1つは、好ましくはヒドロキシ、ハロゲン、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、−O−フェニル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6パーフルオロアルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6パーフルオロアルコキシ、任意で少なくとも一置換された、フェニル基および5もしくは6員環ヘテロアリールからなる群から、より好ましくはハロゲン、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、−O−フェニル、任意で少なくとも一置換された、フェニル基および5もしくは6員環ヘテロアリールからなる群から、いっそうより好ましくはフッ素、塩素、−O−フェニル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、任意で少なくとも一置換された、フェニル基および5もしくは6員環ヘテロアリールからなる群から選択されてよい。
【0022】
単環もしくは多環式芳香族環系の1つまたは複数の環が1つまたは複数のヘテロ原子を含有している場合は、これらのヘテロ原子は、上述した5もしくは6員環ヘテロアリール基のヘテロ原子と同様に、好ましくは窒素、硫黄および酸素からなる群から選択されてよい。
【0023】
上述したフェニル基自体が1つまたは複数の置換基によって置換されている場合は、これらの置換基の各1つは、好ましくはフッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213基(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択されてよい。
【0024】
上述したアルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン基が1つまたは複数の置換基によって置換されている場合は、これらの置換基の各1つは、ヒドロキシ、ハロゲン、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6パーフルオロアルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6パーフルオロアルコキシまたは任意で少なくとも一置換された、フェニル基からなる群から選択されてよい。
【0025】
前記フェニル基自体が1つまたは複数の置換基によって置換されている場合は、これらの置換基の各1つは、好ましくはフッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213基(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択されてよい。
【0026】
1つまたは複数の置換基R2、R3、R5、R6およびR7がアルコキシ基を表す場合は、前記基は1から6個、好ましくは1から3個の炭素原子を有していてよい。
【0027】
当業者であれば、用語「縮合した」は縮合環が2個以上の原子を共有することを示すと理解している。用語「環状化(された)」または「融合(した)」もまたこのタイプの結合に対して使用することができる。
【0028】
一般式(Ia)(式中、R1は−NR89基、またはそれによって環系の環が5もしくは6員環であるように、環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、そして環員として任意で少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と一緒に縮合されていてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、5もしくは6員環脂環式基を表し、
より好ましくは、R1は−NR89基、または
【化5】

(式中、存在する場合は、点線は任意の化学結合を表し、R10は水素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル基もしくはベンジル基、好ましくは水素もしくはC1−C2アルキル基を表し、R2−R9、Aおよびnは上記に規定されている)からなる群から選択された基を表す)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0029】
一般式(Ia)(式中、R2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニル基、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニル基を表し、
より好ましくは、R2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基を表し、
いっそうより好ましくは、R2、R3、R5、R6およびR7は、各々が水素またはC1−C2アルキル基を表し、そしてR1、R4、R8、R9、Aおよびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体もまた好ましい。
【0030】
一般式(Ia)(式中、R4は、水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニル基を表し、
より好ましくは、R4は、水素、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基を表し、
いっそうより好ましくは、R4は、水素またはC1−C2アルキル基を表し、そしてR1−R3、R5−R9、Aおよびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体もまた好ましい。
【0031】
さらに、一般式(Ia)(式中、R8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C10アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C10アルケニル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C10アルキニル基を表し、
ただし、R8およびR9が同時に水素を表さず、そしてそれらR8およびR9の一方が飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C4脂肪族基である場合は、他方は少なくとも5個の炭素原子を備える飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基であることを前提とし、または
8およびR9は、架橋窒素原子と一緒に、環員として少なくとも1個の追加のヘテロ原子を含有していてよい、および/またはそれによって環系の環が5、6もしくは7員環であり、R1−R7、Aおよびnが上記に規定されているように、環員として任意で少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と一緒に縮合されていてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、5もしくは6員環複素環を形成する)のスルホンアミド誘導体もまた好ましい。
【0032】
特に好ましいのは、一般式(Ia)(式中、R8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素、または直鎖状もしくは分枝状のC1−C10アルキル基を表し、
ただし、R8およびR9が同時に水素を表さず、そしてそれらR8およびR9の一方が飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C4脂肪族基である場合は、他方は少なくとも5個の炭素原子を備える飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基であることを前提とし、または
8およびR9は、架橋窒素原子と一緒に、
【化6】

(式中、存在する場合は、R11は水素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル基もしくはベンジル基、好ましくは水素もしくはC1−C2アルキル基を表し、そしてR1−R9、Aおよびnは上記に規定されている)からなる群から選択される基を形成する)のスルホンアミド誘導体である。
【0033】
さらに、一般式(Ia)(式中、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキレン基、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニレン基または任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニレン基を介して結合されていてよい5もしくは6員環である、および/または1つまたは複数の環は環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、
好ましくは、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は5もしくは6員環であり、そして環の1つ以上は少なくとも1個のヘテロ原子
または、
【化7】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213
(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を含有し、
Wは2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14
(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
m1は1もしくは2、好ましくは2であり、R1−R9およびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0034】
さらに、一般式(Ia)(式中、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキレン基、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニレン基または任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニレン基を介して結合されていてよい5もしくは6員環である、および/または1つまたは複数の環は環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、
より好ましくは、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は5もしくは6員環であり、そして環の1つ以上は少なくとも1個のヘテロ原子、
または
【化8】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213
(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を含有し、
Wは2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14
(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
および
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
1−R9およびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0035】
さらに、一般式(Ia)(式中、Aは、塩素、メチル、フェニルおよび−O−フェニルからなる群から選択された1、2もしくは3個の置換基によって置換されていてよい、および/またはC1-2アルキレン基を介して結合されていてよいベンゾ[b]チオフェニルおよびイミダゾ[2,1−b]チアゾリルからなる群から選択されたヘテロアリール基、
または、
【化9A】

【化9B】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213
(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を表し、
Wは2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14
(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
m1は1もしくは2、好ましくは2であり、R1−R9およびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0036】
さらに、一般式(Ia)(式中、nは0、1、2、3もしくは4であり、好ましくはnは1もしくは2であり、より好ましくはnは2であり、R1−R9およびAは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0037】
さらに一般式(Ib)(式中、R2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニル基、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニル基を表し、
より好ましくは、R2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基を表し、
より好ましくは、R2、R3、R5、R6およびR7は、各々が水素またはC1-2アルキル基を表し、R1、R4、R8、R9、Aおよびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体もまた好ましい。
【0038】
一般式(Ib)(式中、R4は、水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニル基を表し、
より好ましくは、R4は、水素、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基を表し、
いっそうより好ましくは、R4は、水素またはC1−C2アルキル基を表し、R1−R3、R5−R9、Aおよびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体もまた好ましい。
【0039】
さらに、一般式(Ib)(式中、R8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C4アルキル基を表し、R1−R7、Aおよびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体もまた好ましい。
【0040】
特に好ましいのは、一般式(Ib)(式中、R8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素またはC1−C2アルキル基を表すが、ただしR8およびR9は同時に水素ではないことを前提とし、R1−R7、Aおよびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体である。
【0041】
さらに、一般式(Ib)(式中、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキレン基、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニレン基または任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニレン基を介して結合されていてよい5もしくは6員環である、および/または1つまたは複数の環は環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、
好ましくは、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は5もしくは6員環であり、そして環の1つ以上は少なくとも1個のヘテロ原子、
または、
【化10】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213基、
(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を含有し、
Wは2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14
(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
m1は1もしくは2、好ましくは2であり、R1−R9およびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0042】
さらに、一般式(Ib)(式中、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキレン基、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニレン基または任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニレン基を介して結合されていてよい5もしくは6員環である、および/または1つまたは複数の環は環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、
より好ましくは、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は5もしくは6員環であり、そして環の1つ以上は少なくとも1個のヘテロ原子、
または、
【化11】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213
(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を含有し、
Wは2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14基、
(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
および
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
1−R9およびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0043】
さらに、一般式(Ib)(式中、Aは、塩素、メチル、フェニルおよび−O−フェニルからなる群から選択された1、2もしくは3個の置換基によって置換されていてよい、および/またはC1-2アルキレン基を介して結合されていてよいベンゾ[b]チオフェニルおよびイミダゾ[2,1−b]チアゾリルからなる群から選択されたヘテロアリール基、
または、
【化12】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213基、
(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を含有し、
Wは2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14
(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
m1は1もしくは2、好ましくは2であり、R1−R9およびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0044】
さらに、一般式(Ib)(式中、nは0、1、2、3もしくは4であり、好ましくはnは1もしくは2であり、より好ましくはnは2であり、R1−R9およびAは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0045】
一般式(Ib)の最も好ましい化合物は、
[1] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−5−クロロ−3−メチルベンゾ[b]チオフェン−2−スルホンアミド、
[2] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−ナフタレン−2−スルホンアミド、
[3] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−ナフタレン−1−スルホンアミド、
[4] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−4−フェニルベンゼンスルホンアミド、
[5] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−2−(ナフタレン−1−イル)−エタンスルホンアミド、
[6] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−4−フェノキシベンゼンスルホンアミド、
[7] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−3,5−ジクロロベンゼンスルホンアミド、および
[8] 6−クロロ−N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホンアミド、
およびそれらの対応する塩および溶媒和物からなる群から選択される。
【0046】
一般式(Ic)(式中、R1は−NR89基、またはそれによって環系の1つまたは複数の環が5もしくは6員環であるように、環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、そして環員として任意で少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と一緒に縮合されていてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、5もしくは6員環脂環式基を表し、
より好ましくは、R1は−NR89基、または
【化13】

(式中、存在する場合は、点線は任意の化学結合を表し、およびR10は水素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル基もしくはベンジル基、好ましくは水素もしくはC1−C2アルキル基を表し、そしてR2−R9、Aおよびnは上記に規定されている)からなる群から選択された基を表す)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0047】
一般式(Ic)(式中、R2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニル基、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニル基を表し、
より好ましくは、R2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基を表し、
いっそうより好ましくは、R2、R3、R5、R6およびR7は、各々が水素またはC1-2アルキル基を表し、R1、R4、R8、R9、Aおよびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体もまた好ましい。
【0048】
一般式(Ic)(式中、R4は、水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニル基を表し、
より好ましくは、R4は、水素、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基を表し、
いっそうより好ましくは、R4は、水素またはC1−C2アルキル基を表し、R1−R3、R5−R9、Aおよびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体もまた好ましい。
【0049】
さらに、一般式(Ic)(式中、R8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C10アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C10アルケニル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C10アルキニル基を表すか、または
8およびR9は、架橋窒素原子と一緒に、環員として少なくとも1個の追加のヘテロ原子を含有していてよい、および/またはそれによって環系の環が5、6もしくは7員環であり、R1−R7、Aおよびnが上記に規定されているように、環員として任意で少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と一緒に縮合されていてよい、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、5もしくは6員環複素環を形成する)のスルホンアミド誘導体もまた好ましい。
【0050】
特に好ましいのは、一般式(Ic)(式中、R8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素、または直鎖状もしくは分枝状のC1−C10アルキル基を表すか、または
8およびR9は、架橋窒素原子と一緒に、
【化14】

(式中、存在する場合は、R11は水素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル基もしくはベンジル基、好ましくは水素もしくはC1−C2アルキル基を表す)からなる群から選択される基を形成し、R1−R9、Aおよびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体である。
【0051】
さらに、一般式(Ic)(式中、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキレン基、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニレン基または任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニレン基を介して結合されていてよい5もしくは6員環である、および/または1つまたは複数の環は環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、
好ましくは、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は5もしくは6員環であり、そして環の1つ以上は少なくとも1個のヘテロ原子、
または、
【化15】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213
(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を含有し、
Wは2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14
(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
m1は1もしくは2、好ましくは2であり、R1−R9およびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体である。
【0052】
さらに、一般式(Ic)(式中、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキレン基、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニレン基または任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニレン基を介して結合されていてよい5もしくは6員環である、および/または1つまたは複数の環は環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、
より好ましくは、Aは任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表すが、このとき1つまたは複数の環は5もしくは6員環であり、そして環の1つ以上は少なくとも1個のヘテロ原子、
または、
【化16】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213
(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を含有し、
Wは2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14基、
(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
および
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
1−R9およびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0053】
さらに、一般式(Ic)(式中、Aは、塩素、メチル、フェニルおよび−O−フェニルからなる群から選択された1、2もしくは3個の置換基によって置換されていてよい、および/またはC1-2アルキレン基を介して結合されていてよいベンゾ[b]チオフェニルおよびイミダゾ[2,1−b]チアゾリルからなる群から選択されたヘテロアリール基、
または、
【化17】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213
(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を表し、
Wは2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14
(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
m1は1もしくは2、好ましくは2であり、R1−R9およびnは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0054】
さらに、一般式(Ic)(式中、nは0、1、2、3もしくは4であり、好ましくはnは1もしくは2であり、より好ましくはnは2であり、R1−R9およびAは上記に規定されている)のスルホンアミド誘導体が好ましい。
【0055】
本発明のさらにまた別の態様は一般式(Ic)
【化18】

(式中、
1は、−NR89基を表し、
2、R3、R5、R6およびR7は、各々水素を表し、
4は、水素を表し、
8およびR9は、同一もしくは異なって、各々がメチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、より好ましくはメチルを表し、
および
Aは、塩素、メチル、フェニルおよび−O−フェニルからなる群から選択された1、2もしくは3個の置換基によって置換されていてよい、および/またはC1-2アルキレン基を介して結合されていてよいフェニル、ナフチル、ベンゾ[b]チオフェニルおよびイミダゾ[2,1−b]チアゾリルからなる群から選択されたアリールもしくはヘテロアリール基を表し、
および
nは2である)の化合物であって、
任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である化合物、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物である。
【0056】
最も好ましい一般式(Ic)の化合物は、
[1] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−5−クロロ−3−メチルベンゾ[b]チオフェン−2−スルホンアミド、
[2] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−ナフタレン−2−スルホンアミド、
[3] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−ナフタレン−1−スルホンアミド、
[4] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−4−フェニルベンゼンスルホンアミド、
[5] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−2−(ナフタレン−1−イル)−エタンスルホンアミド、
[6] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−4−フェノキシベンゼンスルホンアミド、
[7] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−3,5−ジクロロベンゼンスルホンアミド、および
[8] 6−クロロ−N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホンアミド、
およびそれらの対応する塩および溶媒和物からなる群から選択される。
【0057】
本発明は同様に、一般式(Ia)および/または(Ib)および/または一般式(Ic)の化合物の塩、好ましくは生理的に許容される塩、好ましくは無機酸、より好ましくは塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、硝酸の付加塩、ならびに有機酸、より好ましくはクエン酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、またはそれの誘導体、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、樟脳スルホン酸の塩などに関する。
【0058】
以下、スルホンアミド誘導体という表現は、一般式(I)、一般式(Ia)の1つまたは複数の化合物および/または一般式(Ib)の1つまたは複数の化合物および/または一般式(Ic)の1つまたは複数の化合物のそれぞれ、および任意で、それらの立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマー、それらのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるそれらの立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの少なくとも2つの混合物の形態である化合物、またはその塩、好ましくは対応するその生理的に許容される塩、またはその対応する溶媒和物を意味する。
【0059】
本発明のまた別の態様は、一般式(I)(式中、R1−R9、nおよびAは上記に規定した意味を有する)の新規誘導体を得る方法であり、一般式(II)
【化19】

(式中、Aは上記に規定されている意味を有し、Xは許容される離脱基、好ましくはハロゲン原子、より好ましくは塩素である)の少なくとも1つの化合物を、一般式(III)
【化20】

(式中、R1−R7およびnは上記に規定されている意味を有する)の少なくとも1つの置換4−アミノインドール、またはそれらの適切に保護された誘導体の1つと反応させるとともに、必要であれば、先行技術において知られている従来方法によって精製および/または単離することができる、式(I)の対応するスルホンアミド誘導体を得るために、保護基を除去する。
【0060】
一般式(II)および(III)の化合物間の反応は、通常は有機反応媒体の存在下、好ましくはジアルキルエーテル、より好ましくはジエチルエーテルもしくは環状エーテル、より好ましくはテトラヒドロフランもしくはジオキサン、ハロゲン化有機炭化水素、より好ましくは塩化メチレンもしくはクロロホルム、アルコール、より好ましくはメタノールもしくはエタノール、両性非プロトン性溶媒、より好ましくはアセトニトリル、ピリジンもしくはジメチルホルムアミド、またはいずれかその他の適切な反応媒体の存在下で実施される。当然ながら、少なくとも2つのクラスの上記の化合物または1つのクラスの少なくとも2つの化合物の混合物もまた使用できる。
【0061】
この反応は、好ましくは適切な塩基、例えば無機塩基、より好ましくはアルカリ金属水酸化物およびアルカリ金属炭酸塩の存在下で、または有機塩基、より好ましくはトリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミンもしくはピリジンの存在下で実施される。
【0062】
最も適切な反応温度は0℃から室温、すなわち約25℃の範囲内であり、反応時間は好ましくは5分間から24時間である。
【0063】
結果として生じる一般式(I)のスルホンアミド誘導体は、先行技術において知られている従来方法にしたがって精製および/または単離されてよい。
【0064】
好ましくは、一般式(I)のスルホンアミド誘導体は、反応媒体を蒸発させるステップと、水を添加するステップと、必要であれば、濾過によって単離できる固体が入手されるようにpHを調製するステップとによって単離することができる。またはスルホンアミド誘導体は、水に不混和性の溶媒、好ましくはクロロホルムを用いて抽出され、そしてクロマトグラフィーもしくは適切な溶媒の再結晶化によって精製することができる。
【0065】
一般式(II)の化合物は、市販で入手できるし、また、例えば文献[E.E.Gilbert,Synthesis,1969,1,3]に記載されている方法に類似する方法によって、先行技術において知られている標準方法にしたがって調製できる。一般式(III)の化合物もまた、例えば文献[Abou−Gharbia,Magid;Patel,Usha;Tokolics,Joseph;Freed,Meier.European Journal of Medicinal Chemistry(1988),23(4),373−7]に記載されている方法に類似する方法によって、先行技術において知られている標準方法にしたがって調製できる。各文献の記載はここに引用することで本明細書の記載の一部をなすものとする。
【0066】
本発明のまた別の態様は、ハロゲン化アルキルもしくは硫酸ジアルキルを用いて、一般式(I)(式中、R1−R3、R5−R7、nおよびAは上記に規定されている意味を有し、R4は水素原子である)のスルホンアミド誘導体をアルキル化するステップによって、一般式(I)(式中、R1−R3、R5−R9、nおよびAは上記に規定されている意味を有し、R4はアルキル基、好ましくは直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基である)の新規スルホンアミド誘導体を調製する方法である。
【0067】
アルキル化反応は、好ましくは適切な塩基の存在下で、より好ましくはアルカリ金属水酸化物およびアルカリ金属炭酸塩、金属水素化物、金属アルコキシド、いっそうより好ましくはナトリウムメトキシドもしくはカリウムtert−ブトキシド、有機金属化合物、いっそうより好ましくはブチルリチウムもしくはtert−ブチルリチウムの存在下で、有機反応媒体、より好ましくはジアルキルエーテル、いっそうより好ましくはジエチルエーテルもしくは環状エーテル、いっそうより好ましくはテトラヒドロフランもしくはジオキサン、炭化水素、いっそうより好ましくはトルエン、アルコール、いっそうより好ましくはメタノールもしくはエタノール、両性非プロトン性溶媒、いっそうより好ましくはアセトニトリル、ピリジンもしくはジメチルホルムアミド、またはいずれかその他の適切な反応媒体の存在下で実施される。当然ながら、少なくとも2つのクラスの上記の化合物または1つのクラスの少なくとも2つの化合物の混合物もまた使用できる。
【0068】
最も適切な反応温度は0℃から反応媒体の沸点までの範囲内であり、そして反応時間は好ましくは1から24時間である。
【0069】
好ましくは、結果として生じる一般式(I)のスルホンアミド誘導体は、濾過するステップと、減圧下で濾液を濃縮するステップと、水を添加するステップと、必要であれば、濾過によって単離できる固体が入手されるようにpHを調製するステップとによって単離することができる。またはスルホンアミド誘導体は、水に不混和性の溶媒、好ましくはクロロホルムを用いて抽出され、そしてクロマトグラフィーもしくは適切な溶媒の再結晶化によって精製することができる。
【0070】
一般式(I)の化合物の塩、好ましくは医薬上許容される塩は、先行技術において知られている従来方法の手段、好ましくは、適切な溶媒、好ましくはメタノール、エタノール、ジエチルエーテル、酢酸エチル、アセトニトリルもしくはアセトン中で、無機酸と反応させる、より好ましくは塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸もしくは硝酸と反応させる、または有機酸と反応させる、より好ましくはクエン酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、またはそれらの誘導体、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、樟脳スルホン酸などと反応させるステップと、対応する塩を沈降もしくは結晶化させるための通常の技術を使用することによって、結果として生じた塩を得るステップとによって、調製することができる。
【0071】
一般式(I)のスルホンアミド誘導体の好ましい生理的に許容される塩は、無機酸、より好ましくは塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸もしくは硝酸の付加塩、ならびに有機酸、より好ましくはクエン酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、またはそれらの誘導体、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、樟脳スルホン酸などの付加塩である。
【0072】
一般式(I)のスルホンアミド誘導体の溶媒和物、好ましくは生理的に許容される溶媒和物、より好ましくは水和物、または対応する生理的に許容されるその塩は、先行技術において知られている方法によって調製できる。
【0073】
本明細書に記載した合成順序の一部または使用した適切な試薬の調製においては、使用する一部の分子中の感受性もしくは反応性基を保護することが必要である、および/または望ましいことがある。これは好ましくは文献[Protective groups in Organic Chemistry,ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973;T.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1991]に記載されたような従来型の保護基を用いることによって実施できる。保護基は、先行技術において知られている方法によって適切な後続段階において除去することができる。各文献の記載はここに引用することで本明細書の記載の一部をなすものとする。
【0074】
一般式(I)のスルホンアミド誘導体が立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの混合物の形態で入手される場合は、前記混合物は、例えばクロマトグラフィー法またはキラル試薬を用いた結晶化のような、先行技術において知られている標準方法によって分離することができる。
【0075】
本発明のまた別の態様は、一般式(I)の少なくとも1つのインドール−4−イルスルホンアミド誘導体であって、任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態である誘導体か、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物を含み、さらに任意で、1つまたは複数の医薬上許容されるアジュバントを含む薬剤である。
【0076】
この薬剤は、ヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおいて、5−HT6受容体を調節するため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および/または多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性過剰運動症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)を予防および/または治療するため、ならびに5−HT6セロトニン受容体によって媒介されるその他の障害を予防および/または治療するために適している。
【0077】
本発明のまた別の態様は、一般式(Ia)の少なくとも1つのインドール−4−イルスルホンアミド誘導体であって、任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物を含み、さらに任意で、1つまたは複数の医薬上許容されるアジュバントを含む薬剤である。
【0078】
この薬剤は、ヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、5−HT6受容体を調節するため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および/または多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性過剰運動症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)を予防および/または治療するために適している。
【0079】
より好ましくは、5−HT6受容体を調節するため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されたII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するためにより適している。
【0080】
本発明のまた別の態様は、一般式(Ib)の少なくとも1つのインドール−4−イルスルホンアミド誘導体であって、任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物を含み、さらに任意で、1つまたは複数の医薬上許容されるアジュバントを含む薬剤である。
【0081】
この薬剤は、ヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、5−HT6受容体を調節するため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および/または多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性過剰運動症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)を予防および/または治療するため、ならびに5−HT6セロトニン受容体によって媒介されるその他の障害を予防および/または治療するために適している。
【0082】
より好ましくは、ヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性運動過剰症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)、および5−HT6セロトニン受容体によって媒介されるその他の障害を予防および/または治療するためにより適している。
【0083】
本発明のまた別の態様は、一般式(Ic)の少なくとも1つのインドール−4−イルスルホンアミド誘導体であって、任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物を含み、さらに任意で、1つまたは複数の医薬上許容されるアジュバントを含む薬剤である。
【0084】
この薬剤は、ヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、5−HT6受容体を調節するため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および/または多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性過剰運動症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)を予防および/または治療するため、ならびに5−HT6セロトニン受容体によって媒介されるその他の障害を予防および/または治療するために適している。
【0085】
本発明によって入手された薬剤は、ヒトを含む哺乳動物へ投与するために特に適している。本薬剤は、好ましくはすべての年齢群、つまり小児、青少年および成人へ投与することができる。
【0086】
本発明のまた別の態様は、ヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、5−HT6受容体の調節のため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化させるため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性運動過剰症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)ならびに5−HT6セロトニン受容体によって媒介されるその他の障害を予防および/または治療するための薬剤を製造するための、一般式(Ia)の少なくとも1つのスルホンアミド誘導体であって、任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物の使用である。
【0087】
本発明のまた別の態様は、ヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、5−HT6受容体の調節のため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化させるため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性運動過剰症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)ならびに5−HT6セロトニン受容体によって媒介されるその他の障害を予防および/または治療するための薬剤を製造するための、
より好ましくはヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、5−HT6受容体の調節のため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されたII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するための薬剤を製造するための、前記一般式(Ia)の少なくとも1つのスルホンアミド誘導体であって、任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物の使用である。
【0088】
本発明のまた別の態様は、ヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、5−HT6受容体の調節のため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化させるため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性運動過剰症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)ならびに5−HT6セロトニン受容体によって媒介されるその他の障害を予防および/または治療するための薬剤を製造するための、
より好ましくは、ヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性運動過剰症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)を予防および/または治療するための薬剤を製造するための、前記一般式(Ib)の少なくとも1つのスルホンアミド誘導体であって、任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物の使用である。
【0089】
本発明のまた別の態様は、ヒトおよび/または動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおける、5−HT6受容体の調節のため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化させるため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性運動過剰症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)ならびに5−HT6セロトニン受容体によって媒介されるその他の障害を予防および/または治療するための薬剤を製造するための、一般式(Ic)の少なくとも1つのスルホンアミド誘導体であって、任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物の使用である。
【0090】
対応する医薬組成物ならびに処方薬剤の調製は、例えば「Pharmaceutics:The Science of Dosage Forms」,Second Edition,Aulton,M.E.(ED.Churchill Livingstone,Edinburgh(2002));「Encyclopedia of Pharmaceutical Technology」,Second Edition,Swarbrick,J.and Boylan,J.C.(Eds.),Marcel Dekker,Inc.New York(2002);「Modern Pharmaceutics」,Fourth Edition,Banker G.S.and Rhodes C.T.(Eds.)Marcel Dekker,Inc.New York(2002)、および「The Theory and Practice of Industrial Pharmacy」,Lachman L.,Lieberman H.and Kanig J.(Eds.),Lea & Febiger,Philadelphia(1986)の指針からなどの先行技術において知られている従来方法によって実施できる。各文献の記載はここに引用することで本明細書の記載の一部となすものとする。
【0091】
本発明に従って調製される医薬組成物ならびに処方薬剤は、少なくとも1つの一般式(I)のスルホンアミド誘導体であって、任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマー、そのラセミ化合物のうちの1つの形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である誘導体、またはその塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物に加えて、先行技術において知られているその他の従来型の補助物質、好ましくは賦形剤、充填剤、溶媒、希釈剤、色素、コーティング剤、マトリックス形成剤および/または結合剤を含むことができる。また、当業者に知られているように、補助物質の選択およびその量は、直腸、静脈内、腹腔内、筋肉内、鼻腔内、経口、経口腔または局所等の企図された投与経路により決まる。
【0092】
経口投与のために適切な薬剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、カプセル剤もしくは多微粒子剤、好ましくは顆粒剤もしくはペレット剤であり、これらは任意で、錠剤に圧縮成形し、カプセル内に充填し、または溶液、懸濁液もしくは適切な液体中に懸濁することができる。
【0093】
非経口、局所もしくは吸入投与のために適切な薬剤は、好ましくは、液剤、懸濁剤、即時に再構成可能な乾燥調製物およびさらにスプレーからなる群から選択されてよい。
【0094】
経口もしくは経皮的使用のために適切な薬剤は、持続的方法で一般式(I)のスルホンアミド化合物を放出することができ、これらの持続的放出型薬剤の調製は、一般に先行技術において知られている。
【0095】
適切な持続的放出型剤形、ならびにそれを調製するための材料および方法は、例えば「Modified−Release Drug Delivery Technology」,Rathbone,J.JI,Hadgraft,J.and Roberts,M.S.(Eds.),Marcel Dekker,Inc.,New York(2002);「Handbook of Pharmaceutical Controlled Release Technology」,Wise,D.L.(Ed.),Marcel Dekker,Inc.New York(2000);「Controlled Drug Delivery」,Vol.I,Basic Concepts,Bruck,S.D.(Ed.),CRD Press,Inc.,Boca Raton(1983)の指針から、およびTakada,K.and Yoshikawa,H.,「Oral Drug Delivery」,Encyclopedia of Controlled Drug Delivery,Mathiowitz,E.(Ed.),John Wiley & Sons,Inc.,New York(1999),Vol.2,728−742;Fix,J.,「Oral drug delivery,small intestine and colon」,Encyclopedia of Controlled Drug Delivery,Mathiowitz,E.(Ed.),John Wiley & Sons,Inc.,New York(1999),Vol.2,698−728によって、当技術分野において知られている。各文献の記載はここに引用することで本明細書の記載の一部をなすものとする。
【0096】
本発明の薬剤は、さらにまたpHにしたがって溶解する少なくとも1つの腸溶コーティングを有していてよい。このコーティングの結果として、本薬剤は溶解せずに胃を通過することができ、そして一般式Iの化合物は腸管内でのみ放出される。この腸溶コーティングは、好ましくは5〜7.5のpHで溶解する。腸溶コーティングを調製するために適切な材料および方法もまた先行技術において知られている。
【0097】
典型的には、本医薬組成物および本薬剤は、重量で1から60%の1つまたは複数の一般式(I)のスルホンアミド誘導体、および重量で40から99%の1種以上の賦形剤を含んでいる。
【0098】
患者に投与すべき医薬物質の量は、患者の体重、投与経路、障害の識別および重症度によって変動する。通常は、1日当たり患者1人当たり1mgから2gの一般式(I)の少なくとも1つのスルホンアミド誘導体が投与される。総1日量は、1回以上の用量で患者に投与されてよい。
【0099】
(製薬学的方法)
(5HT6セロトニン受容体への結合)
組換えヒト5HT6受容体を発現するHEK−293細胞膜は、Receptor Biology社によって供給された。前記膜中の受容体濃度は2.18pmol/mg(タンパク質)であり、タンパク質濃度は9.17mg/mLであった。実験プロトコールは、わずかな修正を加えて、B.L.Roth et al.の方法[B.L.Roth,S.C.Craigo,M.S.Choudhary,A.Uluer,F.J.Monsma,Y.Shen,H.Y.Meltzer,D.R.Sibley:Binding of Typical and Atypical Antipshychotic Agents to 5−Hydroxytryptamine−6 and Hydroxytryptamine−7 Receptors.The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,1994,268,1403]にしたがった。市販の膜は、結合バッファー50mM Tris−HCl、10mM MgCl2、0.5mM EDTA(pH7.4)を用いて希釈した(希釈率1:40)。使用した放射リガンドは、濃度が2.7nMの[3H]−LSDであり、最終容量は200μLであった。100μLの膜懸濁液(約22.9μgの膜タンパク質)を添加することによりインキュベーションを開始し、37℃の温度で60分間持続した。インキュベーションは、0.5%のポリエチレンイミン溶液を用いて前処置したSchleicher & Schuell GF 3362(商標)のガラスファイバー製フィルターに通すHarvester Brandel Cell内での急速濾過によって終了させた。フィルターは3mLの50mM Tris HClバッファー(pH7.4)を用いて3回洗浄した。フィルターをバイアルに移し、5mLのEcoscint H.液体シンチレーションカクテルを各バイアルに添加した。これらのバイアルを数時間にわたり平衡するに任せ、その後1414 Wallac Winspectralシンチレーション計数器内で計数した。非特異的結合は、100μMのセロトニンの存在下で決定した。これらのアッセイは、3回ずつ実施した。阻害定数(Ki、nM)は、EBDA/LIGANDプログラム[Munson and Rodbard,Analytical Biochemistry,1980,107,220]を用いる非線形回帰分析によって計算した。
【0100】
各文献の記載はここに引用することで本明細書の記載の一部をなすものとする。
【0101】
(食物摂取量の測定(挙動モデル))
Harlan,S.A.からの雄性Wラット(200〜270g)を使用した。動物は、いずれかの処置を受ける前に少なくとも5日間にわたり収容場所へ馴化させた。この期間中、動物を(1群5匹ずつ)透明ケージ内へ収容し、飲料水および飼料へ自由に接近させた。動物は、処置を開始する少なくとも24時間前に個別ケージ内へ収容した。
【0102】
絶食条件においてラットにおける食物摂取に関して本発明によって使用した式(I)のスルホンアミド誘導体の急性作用は、次に以下のとおりに決定した。
【0103】
ラットは、個別ケージ内に23時間にわたり絶食条件で維持した。この期間後、ラットに一般式(I)のスルホンアミド誘導体または前記スルホンアミド誘導体を含まない対応する組成物(溶剤)を含有するある容量の組成物を用いて経口もしくは腹腔内投与により処置した。この直後、ラットには事前に計量した飼料を残し、1、2、4および6時間後に累積食物摂取量を測定した。
【0104】
この食物摂取測定方法は、Kask et al.,European Journal of Pharmacology 414(2001),215−224、およびTurnbull et al.,Diabetes,Vol.51,August,2002の出版物の中にも記載されている。各引用文献の記載はここに引用することで本明細書の記載の一部となすものとする。
【0105】
本発明による新規化合物の調製について、以下の実施例において記載する。5HT6セロトニン受容体に対する親和性、ならびに本発明の化合物に適用できる生薬処方についてもまた記載する。例示的実施例として提供した以下に示す実施例は、本発明の範囲を決して制限するものではない。
【実施例1】
【0106】
(N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−5−クロロ−3−メチルベンゾ[b]チオフェン−2−スルホンアミドの調製)
185.5mg(0.66mMol)の5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホニルクロリドを2mLのジメチルホルムアミド中の122mg(0.6mMol)の4−アミノ−3−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドールおよび116mgのN−エチルジイソプロピルアミンの溶液へ添加した。反応混合液を室温で20時間にわたり攪拌した。次にこれを乾燥するまで蒸発させ、重炭酸ナトリウム溶液を用いてわずかにアルカリ化させ、そしてクロロホルムを用いて抽出した。水および重炭酸ナトリウムの飽和溶液を用いて有機相を繰り返し洗浄し、これを分離して、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。有機溶液を乾燥するまで蒸発させ、結果として生じた固体をクロマトグラフィーによって精製すると乳状固体として111mg(42%)のN−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホンアミドが得られた。
【実施例2】
【0107】
(N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−ナフタレン−2−スルホンアミドの調製)
121mg(51%)の上記の化合物は、乳状固体として、実施例1に記載した方法によって、122mg(0.6mMol)の4−アミノ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドールおよび149.5mg(0.66mMol)のナフタレン−2−スルホニルクロリドから入手した。
【実施例3】
【0108】
(N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−ナフタレン−1−スルホンアミドの調製)
130mg(55%)の上記の化合物は、乳状固体として、実施例1に記載した方法によって、122mg(0.6mMol)の4−アミノ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドールおよび149.5mg(0.66mMol)のナフタレン−1−スルホニルクロリドから入手した。
【実施例4】
【0109】
(N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−4−フェニルベンゼンスルホンアミドの調製)
107mg(42%)の上記の化合物は、乳状固体として、実施例1に記載した方法によって、122mg(0.6mMol)の4−アミノ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドールおよび169mg(0.66mMol)の4−フェニルベンゼンスルホニルクロリドから入手した。
【実施例5】
【0110】
(N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−2−(ナフタレン−1−イル)−エタンスルホンアミドの調製)
52mg(21%)の上記の化合物は、黄色がかった固体として、実施例1に記載した方法によって、122mg(0.6mMol)の4−アミノ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドールおよび168mg(0.66mMol)の2−(ナフタレン−1−イル)−エタンスルホニルクロリドから入手した。
【実施例6】
【0111】
(N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−4−フェノキシベンゼンスルホンアミドの調製)
220mg(84%)の上記の化合物は、油として、実施例1に記載した方法によって、122mg(0.6mMol)の4−アミノ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドールおよび177mg(0.66mMol)の4−フェノキシベンゼンスルホニルクロリドから入手した。
【実施例7】
【0112】
(N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−3,5−ジクロロベンゼンスルホンアミドの調製)
93mg(38%)の上記の化合物は、乳状固体として、実施例1に記載した方法によって、122mg(0.6mMol)の4−アミノ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドールおよび162mg(0.66mMol)の3,5−ジクロロベンゼンスルホニルクロリドから入手した。
【実施例8】
【0113】
(6−クロロ−N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホンアミドの調製)
100mg(39&)の上記の化合物は、乳状固体として、実施例1に記載した方法によって、122mg(0.6mMol)の4−アミノ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドールおよび170mg(0.66mMol)の6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]−チアゾール−5−スルホニルクロリドから入手した。
【0114】
収率は指標であり、それらを向上させるための追加の努力は実施しなかった。
【0115】
本発明の化合物の一部を同定するための融点および分光分析データを以下の表に記載した。
【0116】
【表1】

【0117】
【表2】

【0118】
【表3】

【0119】
【表4】

【0120】
【表5】

【0121】
(製薬学的データ)
一般式(IaおよびIbおよびIc)の新規化合物の5−HT6受容体への結合を上述したとおりに決定した。
【0122】
本発明の一部の化合物の結合試験結果を以下の表に記載した。
【0123】
【表6】

【0124】
ヒトの医学における1日薬量は、1回もしくは数回の投与で投与されてよい1mgから2gの医薬製剤を含んでいる。これらの組成物は、使用される投与経路、好ましくは錠剤、コーティング錠、カプセル剤、坐剤、液剤もしくは懸濁剤と適合する剤型下で調製される。これらの組成物は、知られている方法によって調製され、重量で1から60%の医薬物質(一般式Iの化合物)、ならびに医薬物質および使用する組成物の物理的形状と適合する重量で40から99%の適切な医薬溶剤を含んでいる。
【0125】
本発明の生成物を含有する錠剤の処方は、例えば以下によって提供される。
【0126】
(錠剤1錠当たりの処方の実施例)
実施例1 : 5mg、
ラクトース :60mg、
微結晶性セルロース :25mg、
ポビドンK90 : 5mg、
α化デンプン : 3mg、
コロイド状二酸化ケイ素 : 1mg、
ステアリン酸マグネシウム: 1mg、
錠剤1錠当たりの総重量:100mg。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(Ia)
【化1】

(式中、
1は、−NR89基、または飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、脂環式基を表し、この脂環式基は、環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有してよく、および/またはこの脂環式基は、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、任意で少なくとも1個のヘテロ原子を環員として含有する単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と縮合されていてよく、
2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、ハロゲン、ニトロ、アルコキシ、シアノ、飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基、または任意で少なくとも一置換された、フェニル基、または任意で少なくとも一置換された、ヘテロアリール基を表し、
4は、水素、または飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基であり、
8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素、または飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基を表し、
ただし、R8およびR9が同時に水素ではなく、そしてそれらの一方、すなわちR8またはR9が飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C4脂肪族基である場合は、他方は、少なくとも5個の炭素原子を備える飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基であることを前提とし、または
8およびR9は、架橋窒素原子と一緒に、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、複素環を形成し、この複素環は、環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、および/またはこの複素環は、環員として任意で少なくとも1個のヘテロ原子を含有する飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と一緒に縮合されていてよく、
Aは、任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表し、この環系は、任意で少なくとも一置換された、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン基を介して結合されていてよく、および/またはこの環系は、1つまたは複数のその環に少なくとも1個のヘテロ原子を環員として含有していてよく、
および
nは、0、1、2、3もしくは4である)
のスルホンアミド化合物であって、
任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である化合物、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物。
【請求項2】
1は−NR89基、または飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、5もしくは6員環脂環式基を表し、この環脂環式基は、環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、およびこの環脂環式基は、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と一緒に縮合されていてよく、この環系は、環員として任意で少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、その場合、環系の環は5もしくは6員環であり、
好ましくは、R1は−NR89基、または
【化2】

(式中、存在する場合は、点線は任意の化学結合を表し、R10は水素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル基もしくはベンジル基、好ましくは水素もしくはC1−C2アルキル基を表す)
からなる群から選択された基を表すことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニル基、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニル基を表し、
好ましくは、R2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基を表し、
より好ましくは、R2、R3、R5、R6およびR7は各々が水素を表すことを特徴とする請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
4は、水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニル基を表し、
好ましくは、R4は、水素、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基を表し、
より好ましくは、R4は水素またはC1−C2アルキル基を表すことを特徴とする請求項1から3の一項以上に記載の化合物。
【請求項5】
8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C10アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C10アルケニル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C10アルキニル基を表すか、または
8およびR9は、架橋窒素原子と一緒に、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、5もしくは6員環複素環を形成し、この複素環は、環員として少なくとも1個の追加のヘテロ原子を含有していてよく、および/またはこの複素環は、飽和もしくは不飽和の、任意で少なくとも一置換された、単環式もしくは二環式の環式脂肪族環系と縮合されてよく、この環系は、任意で環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有してよく、その場合、この環系の環は5、6もしくは7員環であることを特徴とする請求項1から4の一項以上に記載の化合物。
【請求項6】
8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C10アルキル基を表すか、
または
8およびR9は、架橋窒素原子と一緒に、
【化3】

(式中、存在する場合は、R11は水素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル基もしくはベンジル基、好ましくは水素もしくはC1−C2アルキル基を表す)からなる群から選択される基を形成することを特徴とする請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
Aは、任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表し、この環系における1つまたは複数の環は、5もしくは6員環であり、前記環系は、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキレン基、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニレン基、または任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニレン基を介して結合されてよく、および/または前記環系における1つまたは複数の環は、環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、
好ましくは、Aは、任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表し、この環系における1つまたは複数の環は、5もしくは6員環であり、および前記環系における1つまたは複数の環は、少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、
または、
【化4】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213基(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を表し、
Wは、2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14基(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
m1は1もしくは2であることを特徴とする請求項1から6の一項以上に記載の化合物。
【請求項8】
一般式(Ib)
【化5】

(式中、
1は、−NR89基を表し、
2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、ハロゲン、ニトロ、アルコキシ、シアノ、飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基、または任意で少なくとも一置換された、フェニル基、または任意で少なくとも一置換された、ヘテロアリール基を表し、
4は、水素、または飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、脂肪族基であり、
8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素、または飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1-4脂肪族基を表し、
Aは、任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表し、この環系は、任意で少なくとも一置換された、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン基を介して結合されていてよく、および/またはこの環系は、1つまたは複数のその環に環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有していてよく、
および
nは、0、1、2、3もしくは4である)
のスルホンアミド化合物であって、
任意で、その立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーの1つ、そのラセミ化合物の形態であるか、またはいずれかの混合比にあるその立体異性体、好ましくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態である化合物、またはそれらの塩、好ましくは対応する生理的に許容されるその塩、または対応するその溶媒和物。
【請求項9】
2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニル基、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニル基を表し、
好ましくは、R2、R3、R5、R6およびR7は、同一もしくは異なって、各々が水素、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基を表し、
より好ましくは、R2、R3、R5、R6およびR7は各々水素を表すことを特徴とする請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
4は、水素、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニル基、直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニル基を表し、
好ましくは、R4は、水素、または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも置換されたC1−C6アルキル基を表し、
より好ましくは、R4は水素またはC1−C2アルキル基を表すことを特徴とする請求項8または9に記載の化合物。
【請求項11】
8およびR9は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状の、任意で少なくとも一置換された、C1−C4アルキル基を表し、
好ましくは、R8およびR9は、水素またはC1−C2アルキル基を表し、
ただしR8およびR9は同時に水素ではないことを前提にすることを特徴とする請求項8から10の一項以上に記載の化合物。
【請求項12】
Aは、任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表し、この環系における1つまたは複数の環は、5もしくは6員環であり、前記環系は、任意で少なくとも一置換された、C1−C6アルキレン基、任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルケニレン基、または任意で少なくとも一置換された、C2−C6アルキニレン基を介して結合されてよく、および/または前記環系における1つまたは複数の環は、環員として少なくとも1個のヘテロ原子を含有してよく、
好ましくは、Aは、任意で少なくとも一置換された、単環もしくは多環式芳香族環系を表し、この環系における1つまたは複数の環は、5もしくは6員環であり、および前記環系における1つまたは複数の環は、少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、
または、
【化6】

(式中、X、Y、Zは、互いに独立して、各々が水素、フッ素、塩素、臭素、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキル、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルコキシ、直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルチオ、トリフルオロメチル基、シアノ基および−NR1213基(式中、R12およびR13は、同一もしくは異なって、各々が水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルを表す)からなる群から選択された基を表す)からなる群から選択された基を表し、
Wは、2つの環の間の単結合、CH2、O、S基もしくはNR14基(式中、R14は、水素または直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキルである)を表し、
mは、0、1、2、3もしくは4であり、
m1は1もしくは2であることを特徴とする請求項8から11の一項以上に記載の化合物。
【請求項13】
[1] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−5−クロロ−3−メチルベンゾ[b]チオフェン−2−スルホンアミド、
[2] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−ナフタレン−2−スルホンアミド、
[3] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−ナフタレン−1−スルホンアミド、
[4] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−4−フェニルベンゼンスルホンアミド、
[5] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−2−(ナフタレン−1−イル)−エタンスルホンアミド、
[6] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−4−フェノキシベンゼンスルホンアミド、
[7] N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−3,5−ジクロロベンゼンスルホンアミド、および
[8] 6−クロロ−N−[1−(2−ジメチルアミノエチル)−1H−インドール−4−イル]−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホンアミド、並びに
それらの対応する塩および溶媒和物からなる群から選択される請求項8から12の一項以上に記載の化合物。
【請求項14】
請求項1から13の一項以上に記載の一般式(Ia)および/または(Ib)のスルホンアミド誘導体を得る方法であって、
一般式(II)
【化7】

(式中、Aは請求項1から13の一項以上に記載の意味を有し、Xは許容される離脱基、好ましくはハロゲン原子、より好ましくは塩素である)の化合物またはその適切に保護された誘導体の1つを、
一般式(III)
【化8】

(式中、R1−R7およびnは請求項1から13の一項以上に記載の意味を有する)の少なくとも1つの4−アミノインドールまたはその適切に保護された誘導体の1つと反応させて、対応するスルホンアミドを得るとともに、任意で、必要であれば後者から保護基を除去してよいことを特徴とする方法。
【請求項15】
一般式(Ia)の少なくとも1つの化合物および/または一般式(Ib)の少なくとも1つの化合物(式中、R1−R3、R5−R7、nおよびAは請求項1から13の一項以上に記載の意味を有し、R4は水素原子を表す)をハロゲン化アルキルもしくは硫酸ジアルキルと反応させることを特徴とする、請求項1から13の一項以上に記載の一般式(Ia)および/または(Ib)(式中、R1−R3、R5−R7、nおよびAは請求項1から13の一項以上に記載の意味を有し、R4はC1−C6アルキルを表す)のスルホンアミド誘導体を得る方法。
【請求項16】
一般式(Ia)の少なくとも1つの化合物および/または一般式(Ib)の少なくとも1つの化合物を適切な溶媒中で無機酸もしくは有機酸と反応させるステップを含む、請求項1から13の一項以上に記載の一般式(Ia)および/または(Ib)の化合物の塩、好ましくは生理的に許容される塩を調製する方法。
【請求項17】
請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物を含み、任意で、1種以上の薬学的に許容される賦形剤を含む薬剤。
【請求項18】
5−HT6受容体を調節するため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および/または多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性過剰運動症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)を予防および/または治療するための、
好ましくは5−HT6受容体を調節するため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されたII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するための請求項17に記載の薬剤。
【請求項19】
5−HT6受容体の調節用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項20】
食物摂取に関連する障害もしくは疾患の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項21】
食欲調節用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項22】
体重の維持、増加もしくは減少用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項23】
肥満症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項24】
過食症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項25】
食欲不振の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項26】
悪液質の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項27】
II型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されたII型糖尿病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項28】
消化管障害の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項29】
過敏性腸症候群の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項30】
不安症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項31】
うつ病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項32】
双極性障害の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項33】
認識記憶障害の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項34】
老年性認知症プロセスの予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項35】
アルツハイマー病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項36】
パーキンソン病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項37】
ハンチントン病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項38】
認識欠陥が優勢である認知症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項39】
多発性硬化症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項40】
精神病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項41】
幼児性過剰運動症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項42】
中枢神経系の障害の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項43】
統合失調症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項44】
認識を強化するための薬剤を製造するための、請求項1から7の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項45】
請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物と、任意で1種以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む薬剤。
【請求項46】
5−HT6受容体を調節するため、食物摂取に関連する障害もしくは疾患を予防および/または治療するため、好ましくは食欲を調節するため、体重を維持、増加もしくは減少させるため、肥満症、過食症、食欲不振、悪液質もしくはII型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されるII型糖尿病を予防および/または治療するため、消化管障害、好ましくは過敏性腸症候群を予防および/または治療するため、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および/または多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性過剰運動症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)を予防および/または治療するための、
好ましくは5−HT6受容体を調節するため、認識を強化するため、中枢神経系の障害、不安症、パニック障害、うつ病、双極性障害、認識記憶障害、老年性認知症プロセス、神経変性障害、好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症、統合失調症、精神病もしくは幼児性運動過剰症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)を予防および/または治療するための請求項45に記載の薬剤。
【請求項47】
5−HT6受容体の調節用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項48】
食物摂取に関連する障害もしくは疾患の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項49】
食欲調節用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項50】
体重の維持、増加もしくは減少用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項51】
肥満症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項52】
過食症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項53】
食欲不振の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項54】
悪液質の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項55】
II型糖尿病(非インスリン依存型糖尿病)、好ましくは肥満症によって惹起されたII型糖尿病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項56】
消化管障害の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項57】
過敏性腸症候群の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項58】
不安症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項59】
うつ病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項60】
双極性障害の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項61】
認識記憶障害の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項62】
老年性認知症プロセスの予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項63】
アルツハイマー病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項64】
パーキンソン病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項65】
ハンチントン病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項66】
多発性硬化症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項67】
認識欠陥が優性である認知症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項68】
精神病の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項69】
幼児性過剰運動症(ADHD、注意欠陥/多動性障害)の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項70】
中枢神経系の障害の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項71】
統合失調症の予防および/または治療用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項72】
認識強化用の薬剤を製造するための、請求項8から13の一項以上に記載の少なくとも1つの化合物の使用。

【公表番号】特表2007−500166(P2007−500166A)
【公表日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521530(P2006−521530)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【国際出願番号】PCT/EP2004/008512
【国際公開番号】WO2005/013978
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(500031124)ラボラトリオス・デル・ドクトル・エステベ・ソシエダッド・アノニマ (55)
【Fターム(参考)】