説明

インドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼの阻害剤としての1,2,5−オキサジアゾール

本発明は、インドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼの阻害剤であり、癌および他の疾患の治療に有用である、1,2,5−オキサジアゾール誘導体、およびその組成物を対象とし、かつそのような1,2,5−オキサジアゾール誘導体を製造するための方法および中間体を対象とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

〔式中、
は、NHまたはCHであり、
は、Cl、Br、CF、CH、またはCNであり、
は、HまたはFであり、かつ
nは、1または2である。〕
の化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項2】
はNHである、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項3】
はCHである、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項4】
はClである、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項5】
はBrである、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項6】
はCFである、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項7】
はCHである、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項8】
はCNである、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項9】
はHである、請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項10】
はFである、請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項11】
nは1である、請求項1〜10のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項12】
nは2である、請求項1〜10のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項13】
4−({2−[(アミノスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−4−({2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
4−({3−[(アミノスルホニル)アミノ]プロピル}アミノ)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−4−({3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル}アミノ)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
4−({2−[(アミノスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−4−({2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
4−({3−[(アミノスルホニル)アミノ]プロピル}アミノ)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−4−({3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル}アミノ)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
4−({2−[(アミノスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−N’−ヒドロキシ−4−({2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}−アミノ)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
4−({3−[(アミノスルホニル)アミノ]プロピル}アミノ)−N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
N−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−N’−ヒドロキシ−4−({3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル}−アミノ)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
4−({2−[(アミノスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−N’−ヒドロキシ−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
N’−ヒドロキシ−4−({2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
4−({3−[(アミノスルホニル)アミノ]プロピル}アミノ)−N’−ヒドロキシ−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
N’−ヒドロキシ−4−({3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル}アミノ)−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−N’−ヒドロキシ−4−({2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
4−({2−[(アミノスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、および
N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−4−({2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミド、
から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項14】
4−({2−[(アミノスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミドである化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項15】
4−({2−[(アミノスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミドである化合物。
【請求項16】
結晶性である、請求項15に記載の化合物の固体。
【請求項17】
実質的に無水である、請求項15に記載の化合物の固体。
【請求項18】
約162〜約166℃の融点を有する、請求項15に記載の化合物の固体。
【請求項19】
実質的に図2に示されるようなDSCサーモグラムを有する、請求項15に記載の化合物の固体。
【請求項20】
2シータでの約18.4°、約18.9°、約21.8°、約23.9°、約29.2°、および約38.7°から選択される、少なくとも1つのXRPDピークを有する、請求項15に記載の化合物の固体。
【請求項21】
2シータでの約18.4°、約18.9°、約21.8°、約23.9°、約29.2°、および約38.7°から選択される、少なくとも2つのXRPDピークを有する、請求項15に記載の化合物の固体。
【請求項22】
2シータでの約18.4°、約18.9°、約21.8°、約23.9°、約29.2°、および約38.7°から選択される、少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項15に記載の化合物の固体。
【請求項23】
実質的に図1に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項15に記載の化合物の固体。
【請求項24】
請求項1〜15のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、および少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含む、組成物。
【請求項25】
4−({2−[(アミノスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−N−[(4−ブロモ−2−フリル)メチル]−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミドである化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項26】
4−({2−[(アミノスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−N−[(4−クロロ−2−フリル)メチル]−N’−ヒドロキシ−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミドである化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項27】
インドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼの活性を阻害する方法であって、前記インドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼを、請求項1〜15、25、もしくは26のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩と接触させることを含む、方法。
【請求項28】
患者における免疫抑制を阻害する方法であって、有効量の請求項1〜15、25、もしくは26のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩を、前記患者に投与することを含む、方法。
【請求項29】
患者における癌、ウイルス感染、鬱病、神経変性疾患、外傷、加齢に伴う白内障、臓器移植拒絶反応、または自己免疫疾患を治療する方法であって、治療上有効量の請求項1〜15、25、もしくは26のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩を、前記患者に投与することを含む、方法。
【請求項30】
抗ウイルス薬、化学療法薬、免疫抑制剤、放射線、抗腫瘍ワクチン、抗ウイルス性ワクチン、サイトカイン療法、またはチロシンキナーゼ阻害剤を、前記患者に投与することをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
患者における黒色腫を治療する方法であって、治療上有効量の請求項1〜15、25、もしくは26のうちのいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩を、前記患者に投与することを含む、方法。
【請求項32】
化学療法薬、放射線、抗腫瘍ワクチン、またはサイトカイン療法を、前記患者に投与することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
式F15:
【化2】

〔式中、RはCl、Br、CF、CH、またはCNであり、RはHまたはFであり、かつnは1または2である。〕
の化合物またはその塩を製造するための方法であって、
a)式F13:
【化3】

〔式中、Pgはアミノ保護基である。〕
の化合物またはその塩をアミノ脱保護剤と反応させて、式F14:
【化4】

の化合物またはその塩を得ることと、
b)前記式F14の化合物を塩基と反応させて、前記式F15の化合物を得ることと、を含む、方法。
【請求項34】
はBrであり、RはFであり、かつnは1である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
はBrであり、RはFであり、かつnは2である、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
はClであり、RはFであり、かつnは1である、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
はClであり、RはFであり、かつnは2である、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
はCFであり、RはFであり、かつnは1である、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
はCFであり、RはFであり、かつnは2である、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
はCFであり、RはHであり、かつnは1である、請求項33に記載の方法。
【請求項41】
はCFであり、RはHであり、かつnは2である、請求項33に記載の方法。
【請求項42】
はCNであり、RはFであり、かつnは1である、請求項33に記載の方法。
【請求項43】
前記Pgはアルコキシカルボニルである、請求項33に記載の方法。
【請求項44】
前記アルコキシカルボニルは、tert−ブトキシカルボニルである、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記アミノ脱保護剤は、トリフルオロ酢酸である、請求項33に記載の方法。
【請求項46】
前記アミノ脱保護剤は、塩酸である、請求項33に記載の方法。
【請求項47】
前記反応は、ジオキサンを含む溶媒中で行われる、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記反応は、イソプロパノール中で行われる、請求項46または47のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記塩基は、アルカリ金属水酸化物を含む、請求項33に記載の方法。
【請求項50】
前記塩基は、水酸化ナトリウムである、請求項33に記載の方法。
【請求項51】
前記式F13の化合物は、式F12:
【化5】

の化合物またはその塩を、Pg−NH−スルホニルクロリドで処理した後、有機塩基で処理して前記式F13の化合物を得ることによって得られる、請求項33に記載の方法。
【請求項52】
前記Pgは、アルコキシカルボニルを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記アルコキシカルボニルは、tert−ブトキシカルボニルである、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記処理は、溶媒中で行われる、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記処理は、ハロゲン化溶媒中で行われる、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
前記ハロゲン化溶媒は、ジクロロメタンである、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記有機塩基は、トリ(C1−6)アルキルアミンを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項58】
前記有機塩基は、トリエチルアミンである、請求項51に記載の方法。
【請求項59】
前記式F12の化合物は、式F11の化合物
【化6】

またはその塩を還元することによって得られる、請求項51に記載の方法。
【請求項60】
前記還元は、ヨウ化ナトリウム、クロロトリメチルシラン、およびメタノールの存在下で実行される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
a)前記式F12の化合物をアミノ保護剤と反応させて、式F12’:
【化7】

〔式中、PgNは保護アミンである。〕
の化合物またはその塩を得ることと、
b)前記式F12’の化合物を精製して、式F12’の精製化合物を提供することと、
c)前記式F12’の精製化合物をアミノ脱保護剤と反応させて、式F12の精製化合物を提供することによって、
前記式F12の化合物を精製することをさらに含む、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記アミノ保護剤は、二炭酸ジ−t−ブチルである、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記精製は、シリカゲル上のクロマトグラフィによって行われる、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記アミノ脱保護剤は、塩酸である、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
前記反応は、ジオキサンを含む溶媒中で行われる、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記反応は、イソプロパノール中で行われる、請求項64または65のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記式F11の化合物は、式F10:
【化8】

〔式中、Lは、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、およびアリールスルホニルから選択される。〕
の化合物またはその塩を、アジド試薬で処理して、前記式F11の化合物を得ることによって得られる、請求項59に記載の方法。
【請求項68】
は、アルキルスルホニルである、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記アルキルスルホニルは、メタンスルホニルである、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記アジド試薬は、アジ化ナトリウムである、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
前記式F12の化合物は、式F24:
【化9】

〔式中、PgNは保護アミンである。〕
の化合物またはその塩を、アミノ脱保護剤と反応させて、前記式F12の化合物を得ることによって得られる、請求項51に記載の方法。
【請求項72】
前記保護アミンは、(CC−NHである、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記保護アミンは、(CC=Nである、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
前記脱保護剤は、有機酸を含む、請求項71〜73のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
前記脱保護剤は、有機酸および有機シランを含む、請求項71〜72のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項76】
前記有機酸は、トリフルオロ酢酸であり、前記有機シランは、トリアルキルシランを含む、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記トリアルキルシランは、トリ(イソプロピル)シランである、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記有機酸は、トリフルオロ酢酸である、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
前記式F24の化合物は、式F22:
【化10】

の化合物またはその塩を、式F25:
【化11】

〔式中、PgNは保護アミンである。〕
の化合物またはその塩、およびカップリング試薬で処理して、前記式F24の化合物を得ることによって得られる、請求項71に記載の方法。
【請求項80】
前記保護アミンは、(CC−NHである、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記保護アミンは、(CC=Nである、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
式F8:
【化12】

〔式中、RはCl、Br、CF、CH、またはCNであり、RはHまたはFであり、かつnは1または2である。〕
の化合物またはその塩を製造するための方法であって、式F22:
【化13】

の化合物またはその塩を、式F25’:
【化14】

の化合物またはその塩、およびカップリング試薬と反応させて、前記式F8の化合物を得ることを含む、方法。
【請求項83】
前記カップリング試薬は、第3級ホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジアルキルを含む、請求項79〜82のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項84】
前記第3級ホスフィンは、トリアリールホスフィンである、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記トリアリールホスフィンは、トリフェニルホスフィンである、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記アゾジカルボン酸ジアルキルは、アゾジカルボン酸ジイソプロピルである、請求項83に記載の方法。
【請求項87】
前記式F22の化合物は、
a)式F21:
【化15】

の化合物またはその塩を、カルボニルジイミダゾールで処理して、式F26:
【化16】

の化合物またはその塩を得ることと、
b)前記式F26の化合物をトリフルオロ酢酸無水物で処理して、前記式F22の化合物を得ることによって得られる、請求項82に記載の方法。
【請求項88】
式F15:
【化17】

〔式中、RはCl、Br、CF、CH、またはCNであり、RはHまたはFであり、かつnは1または2である。〕
の化合物またはその塩を製造するための方法であって、
a)式F12:
【化18】

の化合物またはその塩を、スルファミドおよび有機塩基と反応させて、式F14:
【化19】

の化合物またはその塩を得ることと、
b)前記式F14の化合物、またはその塩を塩基と反応させて、前記式F15の化合物を得ることと、を含む、方法。
【請求項89】
前記有機塩基は、複素環塩基を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記有機塩基は、ピリジンである、請求項88に記載の方法。
【請求項91】
式F12の化合物を反応させることは、前記反応物を加熱することをさらに含む、請求項88に記載の方法。
【請求項92】
前記加熱は、マイクロ波照射を使用して行われる、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記塩基は、アルカリ金属水酸化物を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項94】
前記塩基は、水酸化ナトリウムである、請求項88に記載の方法。
【請求項95】
式F9:
【化20】

〔式中、RはCl、Br、CF、CH、またはCNであり、RはHまたはFであり、かつnは1または2である。〕
の化合物またはその塩。
【請求項96】
はBrであり、RはFであり、かつnは1である、請求項95に記載の化合物。
【請求項97】
はBrであり、RはFであり、かつnは2である、請求項95に記載の化合物。
【請求項98】
はClであり、RはFであり、かつnは1である、請求項95に記載の化合物。
【請求項99】
はClであり、RはFであり、かつnは2である、請求項95に記載の化合物。
【請求項100】
はCFであり、RはFであり、かつnは1である、請求項95に記載の化合物。
【請求項101】
はCFであり、RはFであり、かつnは2である、請求項95に記載の化合物。
【請求項102】
はCFであり、RはHであり、かつnは1である、請求項95に記載の化合物。
【請求項103】
はCFであり、RはHであり、かつnは2である、請求項95に記載の化合物。
【請求項104】
はCHであり、RはFであり、かつnは1である、請求項95に記載の化合物。
【請求項105】
はCNであり、RはFであり、かつnは1である、請求項95に記載の化合物。
【請求項106】
式F12:
【化21】

〔式中、RはCl、Br、CF、CH、またはCNであり、RはHまたはFであり、かつnは1または2である。〕
の化合物またはその塩。
【請求項107】
はBrであり、RはFであり、かつnは1である、請求項106に記載の化合物。
【請求項108】
はBrであり、RはFであり、かつnは2である、請求項106に記載の化合物。
【請求項109】
はClであり、RはFであり、かつnは1である、請求項106に記載の化合物。
【請求項110】
はClであり、RはFであり、かつnは2である、請求項106に記載の化合物。
【請求項111】
はCFであり、RはFであり、かつnは1である、請求項106に記載の化合物。
【請求項112】
はCFであり、RはFであり、かつnは2である、請求項106に記載の化合物。
【請求項113】
はCFであり、RはHであり、かつnは1である、請求項106に記載の化合物。
【請求項114】
はCFであり、RはHであり、かつnは2である、請求項106に記載の化合物。
【請求項115】
はCHであり、RはFであり、かつnは1である、請求項106に記載の化合物。
【請求項116】
はCNであり、RはFであり、かつnは1である、請求項106に記載の化合物。
【請求項117】
式F14:
【化22】

〔式中、RはCl、Br、CF、CH、またはCNであり、RはHまたはFであり、かつnは1または2である。〕
の化合物またはその塩。
【請求項118】
はBrであり、RはFであり、かつnは1である、請求項117に記載の化合物。
【請求項119】
はBrであり、RはFであり、かつnは2である、請求項117に記載の化合物。
【請求項120】
はClであり、RはFであり、かつnは1である、請求項117に記載の化合物。
【請求項121】
はClであり、RはFであり、かつnは2である、請求項117に記載の化合物。
【請求項122】
はCFであり、RはFであり、かつnは1である、請求項117に記載の化合物。
【請求項123】
はCFであり、RはFであり、かつnは2である、請求項117に記載の化合物。
【請求項124】
はCFであり、RはHであり、かつnは1である、請求項117に記載の化合物。
【請求項125】
はCFであり、RはHであり、かつnは2である、請求項117に記載の化合物。
【請求項126】
はCHであり、RはFであり、かつnは1である、請求項117に記載の化合物。
【請求項127】
はCNであり、RはFであり、かつnは1である、請求項117に記載の化合物。
【請求項128】
式F19:
【化23】

〔式中、RはCl、Br、CF、CH、またはCNであり、RはHまたはFであり、かつnは1または2である。〕
の化合物またはその塩を製造するための方法であって、
a)式F12:
【化24】

の化合物またはその塩を、有機塩基の存在下で、塩化メタンスルホニルと反応させて、式F20:
【化25】

の化合物を得ることと、
b)前記式F20の化合物、またはその塩を塩基と反応させて、前記式F19の化合物を得ることと、を含む、方法。
【請求項129】
前記式F12の化合物を反応させることは、ハロゲン化溶媒をさらに含む、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
前記ハロゲン化溶媒は、ジクロロメタンである、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
前記有機塩基は、トリ(C1−6)アルキルアミンを含む、請求項128に記載の方法。
【請求項132】
前記有機塩基は、トリエチルアミンである、請求項128に記載の方法。
【請求項133】
前記塩基は、塩基水溶液を含む、請求項128に記載の方法。
【請求項134】
前記塩基は、アルカリ金属水酸化物を含む、請求項128に記載の方法。
【請求項135】
前記塩基は、水酸化ナトリウムを含む、請求項128に記載の方法。
【請求項136】
式F19:
【化26】

〔式中、RはCl、Br、CF、CH、またはCNであり、RはHまたはFであり、かつnは1または2である。〕
の化合物またはその塩を製造するための方法であって、
a)式F17:
【化27】

の化合物またはその塩を塩酸と反応させた後、亜硝酸塩試薬と処理して、式F18:
【化28】

の化合物またはその塩を得ることと、
b)前記式F18の化合物を式F27:
【化29】

の化合物またはその塩と反応させて、前記式F19の化合物を得ることと、を含む、方法。
【請求項137】
はBrであり、RはFであり、かつnは1である、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
はBrであり、RはFであり、かつnは2である、請求項136に記載の方法。
【請求項139】
はClであり、RはFであり、かつnは1である、請求項136に記載の方法。
【請求項140】
はClであり、RはFであり、かつnは2である、請求項136に記載の方法。
【請求項141】
はCFであり、RはFであり、かつnは1である、請求項136に記載の方法。
【請求項142】
はCFであり、RはFであり、かつnは2である、請求項136に記載の方法。
【請求項143】
はCFであり、RはHであり、かつnは1である、請求項136に記載の方法。
【請求項144】
はCFであり、RはHであり、かつnは2である、請求項136に記載の方法。
【請求項145】
はCHであり、RはFであり、かつnは1である、請求項136に記載の方法。
【請求項146】
はCNであり、RはFであり、かつnは1である、請求項136に記載の方法。
【請求項147】
前記亜硝酸塩試薬は、亜硝酸ナトリウム水溶液である、請求項136に記載の方法。
【請求項148】
式F18:
【化30】

〔式中、nは1または2である。〕
の化合物またはその塩。
【請求項149】
nは1である、請求項148に記載の化合物。
【請求項150】
nは2である、請求項148に記載の化合物。
【請求項151】
式F28:
【化31】

〔式中、RはF、Cl、Br、またはIであり、かつnは1または2である。〕
の化合物またはその塩を製造するための方法であって、
a)式F29:
【化32】

の化合物またはその塩を、スルファミドおよび有機塩基と反応させて、式F30:
【化33】

の化合物またはその塩を得ることと、
b)前記式F30の化合物を塩基と反応させて、前記式F28の化合物を得ることと、を含む、方法。
【請求項152】
はClであり、かつnは1である、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
はBrであり、かつnは1である、請求項151に記載の方法。
【請求項154】
前記有機塩基は、複素環塩基を含む、請求項151に記載の方法。
【請求項155】
前記有機塩基は、ピリジンを含む、請求項151に記載の方法。
【請求項156】
式F29の化合物の反応は、前記反応物を加熱することをさらに含む、請求項151に記載の方法。
【請求項157】
前記加熱は、マイクロ波照射を使用して行われる、請求項156に記載の方法。
【請求項158】
前記塩基は、塩基水溶液を含む、請求項151に記載の方法。
【請求項159】
前記塩基は、アルカリ金属水酸化物を含む、請求項151に記載の方法。
【請求項160】
前記塩基は、水酸化ナトリウムを含む、請求項151に記載の方法。
【請求項161】
前記式F29の化合物は、式F31:
【化34】

の化合物またはその塩を還元することによって得られる、請求項151に記載の方法。
【請求項162】
前記還元は、ヨウ化ナトリウム、クロロトリメチルシラン、およびメタノールの存在下で実行される、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
前記式F31の化合物は、式F32:
【化35】

〔式中、Lは、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、およびアリールスルホニルから選択される。〕
の化合物またはその塩を、アジド試薬で処理して、前記式F31の化合物を得ることによって得られる、請求項161に記載の方法。
【請求項164】
はアルキルスルホニルである、請求項163に記載の方法。
【請求項165】
前記アルキルスルホニルは、メタンスルホニルを含む、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
前記アジド試薬は、アジ化ナトリウムを含む、請求項163に記載の方法。
【請求項167】
3−{4−[(2−アミノエチル)アミノ]−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル}−4−[(4−クロロ−2−フリル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オンである化合物、またはその塩。
【請求項168】
3−{4−[(2−アジドエチル)アミノ]−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル}−4−[(4−クロロ−2−フリル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オンである化合物、またはその塩。
【請求項169】
4−[(4−クロロ−2−フリル)メチル]−3−{4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル}−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オンである化合物、またはその塩。
【請求項170】
N−[(4−クロロ−2−フリル)メチル]−N’−ヒドロキシ−4−[(2−メトキシエチル)アミノ]−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミドである化合物、またはその塩。
【請求項171】
3−{4−[(2−アミノエチル)アミノ]−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル}−4−[(4−ブロモ−2−フリル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オンである化合物、またはその塩。
【請求項172】
3−{4−[(2−アジドエチル)アミノ]−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル}−4−[(4−ブロモ−2−フリル)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オンである化合物、またはその塩。
【請求項173】
4−[(4−ブロモ−2−フリル)メチル]−3−{4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル}−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オンである化合物、またはその塩。
【請求項174】
N−[(4−ブロモ−2−フリル)メチル]−N’−ヒドロキシ−4−[(2−メトキシエチル)アミノ]−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシミドアミドである化合物、またはその塩。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−527686(P2011−527686A)
【公表日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517520(P2011−517520)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【国際出願番号】PCT/US2009/049794
【国際公開番号】WO2010/005958
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(505193450)インサイト・コーポレイション (52)
【氏名又は名称原語表記】INCYTE CORPORATION
【Fターム(参考)】