説明

インヒビタスイッチ及びその製造方法

【課題】接点板の分断部の分断箇所に対して突起部を突出させることにより、製造コストを抑制しつつ、オイル中の導電性異物による意図しない導通を回避することができるインヒビタスイッチ及びその製造方法を提供する
【解決手段】自動変速機のミッションケース内に固定される端子台2と、該端子台2に形成された接点板3,4と、車両のセレクトレバーと連動して接点板3,4に沿って動作する操作部5と、接点板3,4上を摺動してその接触位置に応じた電気的回路を形成し得る可動接点5bとを具備し、電気的回路からセレクトレバーの変速位置を検知するためのインヒビタスイッチ1において、接点板3,4には、端子台2の所定位置に配設された後、分断されて導通の遮断が図られる分断部8,9が形成されるとともに、端子台2には当該分断部8,9の分断箇所に対して突出する突起部11、12が形成されたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の自動変速機のミッションケース内に配設され、セレクトレバーの変速位置を検知するためのインヒビタスイッチ及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車における自動変速機には、セレクトレバーの変速位置を検出すべく、通常、そのミッションケース内にインヒビタスイッチが配設されている。かかるインヒビタスイッチは、自動変速機のミッションケース内に固定される端子台と、該端子台に形成された接点板と、車両のセレクトレバーと連動して接点板に沿って動作する操作部と、該操作部に形成され、接点板上を摺動してその接触位置に応じた所定の電気的回路を形成し得る可動接点とを具備していた。
【0003】
しかして、インヒビタスイッチはミッションケース内に満たされたオイル中で動作することとなり、その可動接点の接点板との接触位置に応じて形成される電気的回路から、セレクトレバーの変速位置を検知することができ、当該検知に基づき自動変速機の動力伝達経路をセレクトレバーの変速位置に対応させて制御することができるよう構成されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
このようなインヒビタスイッチにおいては、並行して延設された複数列の接点板が端子台に形成されるのであるが、従来より、製造過程においてそれら複数列の接点板がばらばらに分離しないよう、隣り合う列同士を連結する分断部が形成されている。そして、分断部により一体とされた接点板を端子台の所定位置に配設した後、当該分断部をパンチなどにより分断し、電気的導通を遮断すれば、製造過程において列毎に分離してしまうのを回避するとともに、分断後は列毎の所望の電気的導通を図ることができるのである。
【特許文献1】特開2002−175743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のインヒビタスイッチにおいては、各分断部の分断箇所における破断面が外部に曝された状態となり、且つ、分断部の分断箇所に電気的不具合を回避するための何らの対策が講じられていないため、以下の如き問題があった。即ち、ミッションケース内のオイルには、微小な金属粉など導電性異物が浮遊していることが多く、かかる導電性異物が接点板の分断部に跨って付着しまうと意図しない導通がなされ、ショート等電気的不具合が生じてしまう可能性があるという問題があった。
【0006】
また、端子台に対して二次成形を施し、その二次成形樹脂を分断部の分断箇所に充填させることにより、当該分断箇所に導電性異物が付着して電気的不具合が生じてしまうのを回避することも考えられるが、その場合、二次成形の工程分だけ製造コストが嵩んでしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、接点板の分断部の分断箇所に対して突起部を突出させることにより、製造コストを抑制しつつ、オイル中の導電性異物による意図しない導通を回避することができるインヒビタスイッチ及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、車両の自動変速機のミッションケース内に固定される端子台と、該端子台に形成された接点板と、車両のセレクトレバーと連動して接点板に沿って動作する操作部と、該操作部に形成され、前記接点板上を摺動してその接触位置に応じた所定の電気的回路を形成し得る可動接点とを具備し、前記電気的回路から前記セレクトレバーの変速位置を検知するためのインヒビタスイッチにおいて、前記接点板には、端子台の所定位置に配設された後、分断されて導通の遮断が図られる分断部が形成されるとともに、前記端子台には当該分断部の分断箇所に対して突出する突起部が形成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のインヒビタスイッチにおいて、前記突起部は、前記分断部における破断面の間に介在する位置まで突出形成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のインヒビタスイッチにおいて、前記端子台における前記分断部に対応する位置には、当該分断部を分断すべく切除手段を嵌入するための分断孔が形成されるとともに、当該分断孔における一部周縁が前記突起部を構成することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、車両の自動変速機のミッションケース内に固定される端子台と、該端子台に形成された接点板と、車両のセレクトレバーと連動して接点板に沿って動作する操作部と、該操作部に形成され、前記接点板上を摺動してその接触位置に応じた所定の電気的回路を形成し得る可動接点とを具備し、前記接点板を、端子台の所定位置に配設した後、前記接点板に形成された分断部を分断して導通を遮断することによって所定の回路を得るインヒビタスイッチの製造方法において、当該分断部を分断する際に、前記端子台から分断箇所に対して突出する突起部を残して分断が行われることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のインヒビタスイッチの製造方法において、前記突起部は、前記分断部における破断面の間に介在する位置まで突出形成されたことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のインヒビタスイッチの製造方法において、前記端子台における前記分断部に対応する位置に、当該分断部を分断すべく切除手段を嵌入するための分断孔を形成するとともに、当該分断孔における一部周縁が前記突起部を構成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1又は請求項4の発明によれば、端子台には分断部の分断箇所に対して突出する突起部が形成されたので、当該突起部により分断箇所に導電性異物が付着した際の導通を妨げて導通の遮断を維持することができる。従って、二次成形等別途の工程を不要とできるので製造コストを抑制することができるとともに、オイル中の導電性異物による意図しない導通を回避することができる。
【0015】
請求項2又は請求項5の発明は、突起部が分断部における破断面の間に介在する位置まで突出形成されるので、より確実にオイル中の導電性異物による意図しない導通を回避することができる。
【0016】
請求項3又は請求項6の発明は、端子台における分断部に対応する位置には、当該分断部を分断すべく切除手段を嵌入するための分断孔が形成されるとともに、当該分断孔における一部周縁が突起部を構成するので、分断部の分断工程時に突起部を形成することができ、製造工程を簡素化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るインヒビタスイッチは、自動車の自動変速機のミッションケース内に配設され、セレクトレバーの変速位置を検知するためのものであり、図1及び図2に示すように、樹脂成形品などから成る端子台2と、金属製の接点板3、4と、可動接点5bが形成された操作部5と、金属製のケース6とから主に構成されている。
【0018】
端子台2は、その表面側(図1及び図2における上面側)にその長手方向に延びる複数の溝部2aを有するとともに、側面の所定部位にコネクタ部2bが一体的に形成されたものである。かかる端子台2には、上下2段の接点板3、4が取り付けられ、その上段側の接点板3の一部表面が端子台2の溝部2a内で外部に臨むよう構成されており、後述する可動接点5bが摺動し得るよう構成されている。
【0019】
これら接点板3、4は、それぞれ例えば導電性の金属板をプレス等で抜き及び折り曲げ加工して所定形状とされたものから成る。また、上下2段の接点板3、4には、それら端部にそれぞれ端子部3a、4aが形成されており、これら端子部3a、4aがコネクタ部2bに位置するよう設定されている。これにより、外部機器等(例えばミッションケース内に配設されたコントローラ等)に形成されたコネクタ(不図示)をコネクタ部2bの端子部3a、4aに接続すれば、インヒビタスイッチ1の検知信号を外部機器等に送信し得るようになっている。
【0020】
ケース6は、端子台2の表面側を覆って取り付けられるとともに、フランジ部6bが一体的に形成されており、該フランジ部6bに形成されたボルト孔6baに図示しないボルトを挿通させることにより、ケース6及び端子台2をミッションケース(不図示)内の所定位置に固定させ得るよう構成されている。更に、ケース6には、その長手方向に直線状の長孔6aが形成され、当該長孔6aに操作部5のレバー部5aが挿通されるよう構成されている。
【0021】
一方、操作部5は、自動車のセレクトレバーと連動して接点板5bに沿って動作し得るもので、図2及び図3に示すように、当該セレクトレバーの操作と連動するレバー部5aと、接点板3上を摺動し得る可動接点5bとが形成されて成る。即ち、操作部5は、ケース6と端子台2との間に収容されつつ、突設されたレバー部5aを介してセレクトレバーの操作が伝達され、その操作に応じて接点板3上を摺動可能とされている。尚、可動接点5bは、端子台2に形成された溝部2aと対応して形成されているため、操作部5が動作すると、可動接点5bが当該溝部2a内における接点板3上を摺動することとなる。
【0022】
然るに、操作部5が接点板3上を摺動することにより、可動接点5bと接点板3とが接触して電気的接続が図られるとともに、その接触位置に応じて所定の電気的回路が形成されるよう構成されている。従って、所定の電気的回路からセレクトレバーの変速位置を検知することができ、当該検知に基づき自動変速機の動力伝達経路をセレクトレバーの変速位置に対応させて制御することができるよう構成されている。尚、接点板3と4とは所定箇所にて電気的に接続されており、これら2つの接点板3、4を含んで電気的所定回路が形成されるようになっている。
【0023】
ところで、接点板3、4には、図4に示すように、端子台2の所定位置に配設された後、分断されて導通の遮断が図られる分断部8、9が形成されている。かかる分断部8、9は、専ら製造過程において複数列又は複数部位から成る接点板3又は4がばらばらに分離しないよう、隣り合う列又は部位同士を連結するためのもので、完成後のインヒビタスイッチ1においては、導通を遮断すべく切除される部位である。
【0024】
また、端子台2における分断部8、9に対応する位置には、図5に示すように、パンチ等の切除手段7(図6参照)を嵌入可能な分断孔10が形成されている。かかる分断孔10は、端子台2の表裏に亘って貫通して形成されたものであり、その一部周縁が内側に向かって突出して突起部11、12が形成された箇所もある。以下、分断部8の分断箇所に形成された突起部11、12についてそれぞれ説明する。
【0025】
突起部11が形成される分断孔10は、図6に示すように、平面視で略L字状の開口を有しており、その角部(一部周縁)が突起部11を構成している。そして、同図(a)に示すように、分断孔10の開口形状に沿って分断部8を位置させるとともに、当該開口形状に対応したパンチ等の切除手段7を分断孔10に嵌入させれば、同図(b)に示すように、破断面Aの間に突起部11が介在することとなる。即ち、分断で生じた一対の破断面Aを直線で結んだ場合、その直線内に突起部11が位置するよう構成されているのである。
【0026】
一方、突起部12が形成される分断孔10は、図7に示すように、平面視で略コ字状の開口を有しており、その突部(一部周縁)が突起部12を構成している。そして、同図(a)に示すように、分断孔10の開口形状に沿って分断部8を位置させるとともに、当該開口形状に対応したパンチ等の切除手段7を分断孔10に嵌入させれば、同図(b)に示すように、破断面Aの間に突起部12が介在することとなる。即ち、分断で生じた一対の破断面Aを直線で結んだ場合、その直線内に突起部12が位置するよう構成されているのである。
【0027】
これにより、接点板3、4における分断部8の所望分断箇所に対して突出する突起部11、12が形成されることとなり、突起部11、12によりそれぞれの分断箇所にミッションケース内のオイルに浮遊する導電性異物が付着した際の導通を妨げて導通の遮断を維持することができる。即ち、導電性異物が一方の破断面Aと突起部(11又は12)との間に付着されても、当該一方の破断面Aと他方の破断面Aとの間の導通は回避できるのである。
【0028】
従って、二次成形等別途の工程を不要とできるので製造コストを抑制することができるとともに、オイル中の導電性異物による意図しない導通を回避することができる。尚、本実施形態においては、接点板4における分断部8の分断箇所に突起部11、12を形成したものを挙げているが、接点板3における分断部9の分断箇所に同様の突起部を形成してもよい。
【0029】
また、本実施形態においては、突起部11、12が分断部8(分断部9も含む)における破断面A、Aの間に介在する位置まで突出形成されるので、より確実にオイル中の導電性異物による意図しない導通を回避することができる。更に、端子台2における分断部8、9に対応する位置に、当該分断部8、9を分断すべく切除手段7を嵌入するための分断孔10が形成されるとともに、当該分断孔10における一部周縁が突起部11、12を構成するので、分断部8、9の分断工程時に突起部11、12を形成することができ、製造工程を簡素化することができる。また更に、パンチ等の切除手段7を複数の分断孔10に対して同時に嵌入し得るものとすれば、多数ある各分断部8、9を同時に複数箇所で分断することができ、製造工程を更に簡素化することができる。
【0030】
上記インヒビタスイッチ1によれば、運転者がセレクトレバーを操作すると、その操作と連動してレバー部5aが操作され、操作部5が接点板3上を直線状に摺動し、その接触位置に応じた所定の電気的回路が形成される。このとき、分断部8、9の導通の遮断が突起部11、12によって確実に維持されるので、ショート等の電気的不具合を確実に防止し、インヒビタスイッチ1の信頼性を向上させることができる。
【0031】
次に、上記インヒビタスイッチ1の製造方法について説明する。
まず、端子台2を成形するための成形型における所定位置に、分断部8、9によりそれぞれ連結された接点板3、4を位置決め固定しておく。そして、当該成形型内に樹脂を流し込み、接点板3、4をインサート成形しつつ端子台2を成形する。このとき、各分断部8、9に対応する位置に分断孔10を形成することにより、当該分断孔10を介して分断部8、9を複数箇所で外部に臨ませた状態とする。然るに、このうちの一部(又は全部であってもよい)に突起部11、12を形成しておく。
【0032】
上記の如く接点板3、4が端子台2に固定された後、分断孔10a、10bにパンチ等の切除手段7を嵌入させることにより、分断部8、9を複数箇所で同時に分断する。このとき、端子台2から分断箇所に対して突出する突起部11、12を残して分断が行われる。これにより、当該突起部11、12が分断部8、9の分断箇所に対して突出することとなる。こうして、接点板3、4をインサート成形した端子台2が得られるので、これに操作部5及びケース6等を取り付ければ本実施形態に係るインヒビタスイッチ1が得られる。
【0033】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、分断部の分断箇所に対して突出する突起部が端子台に形成されたものであれば足り、例えば図8に示すように、突起部13が分断部8、9における破断面A、Aの間に介在しないものとしてもよい。すなわち、同図(a)に示すように、分断孔10の一部周縁から一対の突起部13を形成するとともに、その開口に分断部8、9を位置させておき、突起部13との干渉を避けつつ当該開口に対しパンチ等の切除手段7を分断孔10に嵌入させる。
【0034】
この場合、同図(b)で示すように、分断部8、9の分断箇所に対して突起部13が突出してはいるものの、分断で生じた一対の破断面Aを直線で結んだ場合、その直線内に突起部13が位置していない。しかしながら、この場合であっても、突起部13によりそれぞれの分断箇所にミッションケース内のオイルに浮遊する導電性異物が付着した際の導通を妨げて導通の遮断を維持することができる。即ち、導電性異物が一方の破断面Aと何れか一方の或いは両方の突起部13との間に付着されても、当該一方の破断面Aと他方の破断面Aとの間の導通は回避できるのである。
【0035】
また、本実施形態においては、分断部を有した接点板が上下2段に配設されているが、1段のものであってもよく或いは3段以上のものであってもよい。更に、本実施形態においては、操作部がセレクトレバーの操作と連動して接点板上を直線状に摺動するものであるが、これに代えて、例えば固定接点を弧状(又は円周状)に形成するとともに、操作部を弧状(円周状)に摺動させるものとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
接点板には、端子台の所定位置に配設された後、分断されて導通の遮断が図られる分断部が形成されるとともに、当該分断部における分断時、分断箇所に対して突出する突起部を端子台に形成したインヒビタスイッチ及びその製造方法であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態に係るインヒビタスイッチの外観を示す全体斜視図
【図2】同インヒビタスイッチの内部構成を示すための分解斜視図
【図3】同インヒビタスイッチにおける操作部を示す斜視図
【図4】同インヒビタスイッチにおいて上下複数段に配設される接点板を示す斜視図
【図5】同インヒビタスイッチにおける下段に配設された接点板を示す平面図及びその分断部の分断箇所を示す拡大図
【図6】同インヒビタスイッチにおける分断部を分断する方法(略L字状の分断)について説明する図であって、(a)分断前を示す平面図(b)分断後を示す平面図
【図7】同インヒビタスイッチにおける分断部を分断する方法(略コ字状の分断)について説明する図であって、(a)分断前を示す平面図(b)分断後を示す平面図
【図8】本発明の他の実施形態に係るインヒビタスイッチにおける分断部を分断する方法について説明する図であって、(a)分断前を示す平面図(b)分断後を示す平面図
【符号の説明】
【0038】
1 インヒビタスイッチ
2 端子台
3 接点板
4 接点板
5 操作部
5b 可動接点
6 ケース
7 切除手段(パンチ)
8 分断部
9 分断部
10 分断孔
11、12、13 突起部
A 破断面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の自動変速機のミッションケース内に固定される端子台と、
該端子台に形成された接点板と、
車両のセレクトレバーと連動して接点板に沿って動作する操作部と、
該操作部に形成され、前記接点板上を摺動してその接触位置に応じた所定の電気的回路を形成し得る可動接点と、
を具備し、前記電気的回路から前記セレクトレバーの変速位置を検知するためのインヒビタスイッチにおいて、
前記接点板には、端子台の所定位置に配設された後、分断されて導通の遮断が図られる分断部が形成されるとともに、前記端子台には当該分断部の分断箇所に対して突出する突起部が形成されたことを特徴とするインヒビタスイッチ。
【請求項2】
前記突起部は、前記分断部における破断面の間に介在する位置まで突出形成されたことを特徴とする請求項1記載のインヒビタスイッチ。
【請求項3】
前記端子台における前記分断部に対応する位置には、当該分断部を分断すべく切除手段を嵌入するための分断孔が形成されるとともに、当該分断孔における一部周縁が前記突起部を構成することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のインヒビタスイッチ。
【請求項4】
車両の自動変速機のミッションケース内に固定される端子台と、
該端子台に形成された接点板と、
車両のセレクトレバーと連動して接点板に沿って動作する操作部と、
該操作部に形成され、前記接点板上を摺動してその接触位置に応じた所定の電気的回路を形成し得る可動接点と、
を具備し、前記接点板を、端子台の所定位置に配設した後、前記接点板に形成された分断部を分断して導通を遮断することによって所定の回路を得るインヒビタスイッチの製造方法において、当該分断部を分断する際に、前記端子台から分断箇所に対して突出する突起部を残して分断が行われることを特徴とするインヒビタスイッチの製造方法。
【請求項5】
前記突起部は、前記分断部における破断面の間に介在する位置まで突出形成されたことを特徴とする請求項4記載のインヒビタスイッチの製造方法。
【請求項6】
前記端子台における前記分断部に対応する位置に、当該分断部を分断すべく切除手段を嵌入するための分断孔を形成するとともに、当該分断孔における一部周縁が前記突起部を構成することを特徴とする請求項5記載のインヒビタスイッチの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−285487(P2007−285487A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−116349(P2006−116349)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(000213954)朝日電装株式会社 (184)
【出願人】(000231350)ジヤトコ株式会社 (899)
【Fターム(参考)】