説明

ウエハーキャリアドア

内側ドア部と外側ドア部を有するウエハーキャリアドア。内側ドア部はほぼ連続する内面を有している。外側ドア部は内側ドア部の少なくとも一部分の上に延びている。外側ドア部はその中に形成された複数の開口部を有する。外側ドア部は内側ドア部に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、合衆国法典第35編第119条(e)のにより、2003年11月7日に出願された米国仮出願番号第60/518,238号および2003年11月7日に出願された米国仮出願番号第60/518,188号に対して優先権を主張するとともに、これらの出願を援用する。
【0002】
本発明は、一般に半導体ウエハーを取り扱うためのシステムに関し、より詳しくはウエハーキャリア用のドアに関する。
【背景技術】
【0003】
半導体ウエハーは、処理の間、数多くの工程を経る。この処理は通常、専用機器による処理のために作業場所から別の作業場所へのウエハーの輸送を伴う。
この処理の一部として、ウエハーは、一時的に容器に保管されたり、容器に入れて他のプラントまたはエンドユーザーへ運ばれたりすることがある。これらの段階の間、ウエハーは、ウエハーに損傷を与える汚染物質に晒されることがある。
【0004】
ウエハーに対する汚染物質の有害な影響を低減するために、汚染物質の発生を最小にすると共に、ウエハーを容器の外の汚染物質から隔離する専用容器が開発されている。これらの装置に共通の主要な特徴は、それらが取り外し可能なドアまたは筐体を備えていることである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記ウエハー輸送容器に関していくつかの問題がある。容器の実用寿命の間、筐体またはドアは、ロボット手段および手動手段の双方によって何度も着脱される。着脱のたびに、ドアの縁の一部分が容器のドアフレームと擦れ得る。この繰り返し過程によって、空中に浮遊して、容器内に収納されたウエハー上に留まる浮遊粒子を発生することがあり得る。
【0006】
粒子発生の問題は、ドアおよび容器を製造するプロセスに起因することもあり得る。容器およびドアは通常、ポリカーボネイトなどのプラスチックでの射出成形によって形成される。そのような成形には成形部品の収縮および反りが伴う。
【0007】
プラスチック射出成形技術は高度に進歩しているが、依然として同じ金型から形成される別の部品同士の間には個々のばらつきがあり得る。わずかなばらつきは一般に容器を閉鎖するドアの機能を損なうものではないが、ドアとドアフレームとの間の接触(およびその結果として生じる粒子発生)が増加するという程度まで作用寸法が変動することがあり得る。寸法変化は、通常の磨耗の結果として、金型それ自身によって生じることもあり得る。この問題はドアおよび容器の部品の許容誤差が累積される、すなわち合算される場合に際立ってくる。
【0008】
半導体産業が発展するにつれて、ウエハー、従ってウエハーキャリアは寸法が著しく増大してきた。半導体製造装置は現在300mmのウエハーを処理している。300mmウエハー用のより大きなキャリアにより、成形キャリアにおける反り、収縮、および許容誤差問題は拡大される。
【0009】
ウエハーキャリアの部品上における汚染物質の堆積を最小にするために、ウエハーキャ
リアは再使用に先立って徹底的な洗浄を必要とする。最適な洗浄は、ウエハーキャリアの外面および内面上からだけでなく、内部空洞からも汚染物質を除去する。
【0010】
ウエハーキャリア筐体とウエハーキャリアドアが互いに擦れることによって生じる汚染物質の発生を減らすために、ウエハーキャリアドアの角部に取り付けられるドアガイドが考案されている。ドアガイドの例は米国特許第6,206,196号および米国特許第6,464,081号の中で述べられている。これらの特許は本出願の譲受人に譲渡されており、本願に援用される。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、ウエハーキャリア筐体と共に使用するためのウエハーキャリアドアに関する。このウエハーキャリアドアは内側ドア部と外側ドア部とを備える。本発明の第1実施態様においては、外側ドア部は、内側ドア部と外側ドア部との間の空洞の洗浄を容易にするためにその中に形成された複数の開口部を有する。
【0012】
本発明の第2実施態様においては、外側ドア部は該外側ドア部から延びる複数のドアガイドを備える。内側ドア部はその中に形成された複数のドアガイド凹部を備える。内側ドア部が外側ドア部に取り付けられた場合、ドアガイドはドアガイド開口部を通って延びるので、ウエハーキャリアドアがウエハーキャリア筐体に取り付けられた場合、ドアガイドがウエハーキャリア筐体と接触する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の一実施態様は、図1の参照符号10によって最も分かり易く示されているようなウエハーキャリアドアである。ウエハーキャリアドア10は、ウエハーキャリア14内に半導体ウエハー(図示せず)を保持するために、ウエハーキャリア筐体12をほぼ密封する。
【0014】
本発明のウエハーキャリアドア10は、使用の合間にウエハーキャリアドア10を効率的に洗浄できるように改善されている。ウエハーキャリアドア10はまた、ウエハーキャリア14の開閉の間における汚染物質の発生を低減する。ウエハーキャリアドア10はまた、ウエハーキャリアドア10とウエハーキャリア筐体12との間の摩擦係合によって生じる汚染物質の発生を低減するドアガイド80を備えている。
【0015】
ウエハーキャリアドア10は、図2および図3に示すように、内側ドア部20および外側ドア部22を備える。内側ドア部20と外側ドア部22とは組み合わされて共にそれらの間に空洞24を形成している。
【0016】
少なくとも一つのロック機構30が、内側ドア部20を通して見えるように、空洞24の中に取り付けられている。この少なくとも一つのロック機構30により、ウエハーキャリア筐体12へのウエハーキャリアドア10の取り付けが容易となる。前記少なくとも一つのロック機構30を空洞24内に取り付けることにより、前記少なくとも一つのロック機構30をウエハーキャリア14の使用中における損傷から保護することができる。
【0017】
内側ドア部20は、汚染物質が内側ドア部20を通ってウエハーキャリア筐体12に入るのを防ぐためにほぼ連続していることが好ましい。ウエハーキャリアドア10とウエハーキャリア筐体12との間の密封を更に容易にするために、弾性ガスケット32を内側ドア部20の外縁34の周囲に設けてもよい。
【0018】
内側ドア部20は、その中心に近接した長方形の凹部36を備えることが好ましい。この長方形の凹部36は、本出願の譲受人に譲渡された米国特許第6,267,245号の
中で開示されているようなウエハークッション(図示せず)を受容するような形状に形成されていることが好ましい。
【0019】
外側ドア部22は、ウエハーキャリアドア10をウエハーキャリア筐体12に取り付けたときに、外側ドア部22が内側ドア部20をほぼ覆うように内側ドア部20の外径寸法とほぼ一致した形状を有することが好ましい。
【0020】
外側ドア部22はその中に形成された複数の開口部40を有している。この開口部40により、使用の合間にウエハーキャリアドア10を洗浄する場合に空洞24から汚染物質を容易に除去することができる。またこの開口部40により、洗浄工程を終了する場合に空洞24から洗浄液を容易に除去することができる。開口部40は、外側ドア部22の表面の少なくとも25パーセント以上に及ぶことが好ましく、外側ドア部22の表面の少なくとも50パーセント以上に及ぶことが更に好ましい。
【0021】
開口部40は細長い形状を有することが好ましく、少なくとも一つのロック機構30の部品が動作中に摩擦することにより汚染物質を発生する可能性があるので、少なくとも一つのロック機構30の側面に沿って配置されることが好ましい。開口部40は、三つの群、即ち、第1側面群62と中央群64と第2側面群66とに配置されることが好ましい。開口部40は、外側ドア部22の表面の少なくとも50パーセント以上に及ぶことが好ましい。
【0022】
外側ドア部22に一連の開口部40を設けることによって、ウエハーキャリアは潜在的に危険性を有する静電気を放電させると共に、ウエハーキャリア18を開くことなくウエハーキャリア18内の物を視認できるという利点を同時に示し得る。
【0023】
開口部40は、複数の横桟部42と複数の縦桟部44とによって画定される配列で配置されることが好ましい。複数の横桟部42と複数の縦桟部44とはほぼ直交するように配置されることが好ましい。各横桟部42の幅は開口部40の幅よりも小さいことが好ましい。
【0024】
開口部40は、洗浄液が、一般に開口部40の長さにほぼ平行な方向にウエハーキャリアドア10の内部を通って流れるのを容易にするために、幅よりも大きい長さを有することが好ましい。
【0025】
横桟部42および縦桟部44は、通常の使用状態の間における変形に耐えるのに十分なレベルの構造上な剛性をウエハーキャリアドア10に与えるような幅および厚みで形成される。
【0026】
半導体部品の静電荷への悪影響の惧れがあるため、ウエハーキャリアの部品をそのような電荷を消散させる材料から形成することが知られている。望ましいレベルの静電気放電(ESD)を示す一般的な材料は透明ではない。ウエハーキャリアドアを非透明材料から形成することにより、ウエハーキャリアの内部に収納された物を見ることができなくなる。この制限を克服するために、透明領域が、それを除けば非透明であるウエハーキャリアドアの中に形成される。
【0027】
開口部40は外側ドア部22の表面のほぼすべてを覆うことが可能であるが、開口部40をロック機構30の上には配置しないことが好ましい。この構成においては、ロック機構30の下にある外側ドア部22の内面は、ロック機構30の滑らかな動作を容易にするためにほぼ平坦である。
【0028】
本発明のウエハーキャリアを別の観点から見ると、本発明のウエハーキャリアは、密封収納をもたらす内部シェルと、内部透明シェルから離間されて、内部透明シェルの少なくとも一部分の上に延びるアレイ、ケージ、またはグリッドとを備えるウエハー容器に適応可能である。ケージ、アレイ、またはグリッドはその中に形成された複数の開口部を有している。ケージはそれによって、人がウエハーキャリアを見えるように、好ましくはウエハーキャリアの内部にある物を見えるようにする一方で、内部シェルを接触から守ると共に、内部シェルを静電気ショックおよび摩耗などの一つ以上の危険要素から保護する。
【0029】
外側ドア部22は、図4と図5に最も明瞭に示されたように、外側ドア部22から延びる複数のタブ70を用いて内側ドア部20に固定されることが好ましい。タブ70は、主部72と、外側ドア部22の反対側へ主部72から延びる端部74を備えることが好ましい。
【0030】
内側ドア部20は一般に、中央パネル90と、中央パネル90からほぼ垂直に延びるサイドパネル92を有している。サイドパネル92は中央パネル90のほぼ周囲に延びていることが好ましい。中央パネル90の反対側には、サイドパネル92からリップ94が延びている。リップ94はサイドパネル92にほぼ直交することが好ましい。
【0031】
サイドパネル92およびリップ94の少なくとも一方は、タブ70のサイズにほぼ一致した形状に形成されたタブ開口部76を備える。この構成により、タブ70の端部74がタブ開口部76を通って延びることができる。次いで、端部74は、図5に最も明瞭に示すように、タブ開口部76内に収まり、内側ドア部20を外側ドア部22に対して静止するように保持する。
【0032】
内側ドア部20が外側ドア部22に取り付けられた場合、タブ70は内側ドア部20を越えて延びることができるので、ウエハーキャリアドア10がウエハーキャリア筐体12に取り付けられた場合、タブ70はウエハーキャリア筐体12と接触する。この構成により、内側ドア部20とウエハーキャリア筐体12との間の摩擦接触が減少する。
【0033】
外側ドア部22はまた、外側ドア部22から延びる複数のコーナーガイド80も備えることが好ましい。コーナーガイド80は、図4に示すように、外側ドア部22からほぼ直立して延びていることが好ましい。コーナーガイド80は、コーナーガイド80が隣接している外側ドア部22の縁に対してほぼ法線をなす向きに配置されていることが好ましい。外側ドア部22の各側面は、その各端に近接したコーナーガイド80の一つを含むことが好ましい。
【0034】
内側ドア部20はまた、コーナーガイド80のサイズにほぼ一致した形状のコーナーガイド開口部82を備えることが好ましい。この構成により、コーナーガイド80はコーナーガイド開口部82を通って延びることができる。内側ドア部20が外側ドア部22に取り付けられた場合、コーナーガイド80は内側ドア部20の側壁を越えて延びる。コーナーガイド80はウエハーキャリア筐体12との摩擦係合を最小にする材料から形成されることが好ましい。
【0035】
この構成により、内側ドア部20とウエハーキャリア筐体12との間の摩擦接触をほぼ排除することができる。この方法により、内側ドア部と外側ドア部とが別々に形成される従来技術のコーナーガイドと比較して部品点数を低減することもできる。
【0036】
内側ドア部20および外側ドア部22は共に射出成形を用いて形成されることが好ましい。内側ドア部20および外側ドア部22は、ポリカーボネイト、ポリエチールイミド、ポリエーテルエーテルケトン、または当業者にとって既知の他の材料から形成されること
が好ましい。
【0037】
この出願の中で開示された特徴と、参照により援用される上記出願の中で述べられた特徴は、個々の状況に適するように組み合わせて適合させることができる。種々の他の変更は当業者にとって明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明によるドアを使用したウエハーキャリアを示す図。
【図2】ウエハーキャリアドアの内面図。
【図3】ウエハーキャリアドアの外面図。
【図4】内側ドア部と外側ドア部が組み合わされていない状態におけるウエハーキャリアドアの角部を示す拡大図。
【図5】内側ドア部と外側ドア部が組み合わされた状態におけるウエハーキャリアドアの角部を示す拡大図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ほぼ連続した内面を有する内側ドア部と、前記内側ドア部の少なくとも一部分の上に拡がる外側ドア部とを備え、
前記外側ドア部はその中に形成された複数の開口部を有し、前記外側ドア部は前記内側ドア部に取り付けられることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項2】
請求項1に記載のウエハーキャリアドアであって、前記開口部は前記外側ドア部の表面積の少なくとも50パーセント以上に及ぶことを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項3】
請求項1に記載のウエハーキャリアドアであって、前記開口部は、少なくとも一つの行と少なくとも一つの列とを有する配列で配置されることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項4】
請求項1に記載のウエハーキャリアドアであって、前記開口部はそれぞれ、第2寸法より大きい第1寸法を有し、前記第2寸法は第1方向をほぼ横断して指向されていることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項5】
請求項1に記載のウエハーキャリアドアであって、前記開口部は複数の横桟部と複数の縦桟部によって画定されることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項6】
請求項1に記載のウエハーキャリアドアであって、前記開口部は第1側面群、中央群、および第2側面群に配列され、前記第1側面群は前記外側ドア部の第1側面に近接して配置され、前記第2側面群は前記第1側面と反対側の前記外側ドア部の第2側面に近接して配置され、前記中央群は前記第1側面群と前記第2側面群との中間に配置されることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項7】
請求項1に記載のウエハーキャリアドアであって、前記内側ドア部および前記外側ドア部の少なくとも一方に取り付けられ、少なくとも一部分が前記内側ドア部と前記外側ドア部との間に位置するロック機構を更に備えることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項8】
請求項1に記載のウエハーキャリアドアであって、前記外側ドア部の少なくとも一部分は非透明材料から形成されることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項9】
請求項1に記載のウエハーキャリアドアであって、前記外側ドア部の少なくとも一部分は静電気消散材料から形成されることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項10】
その中に形成された凹部と該凹部のほぼ周囲に延びるドア開口部とを有するウエハーキャリア筐体と、
ほぼ連続した内面を有する内側ドア部と、前記内側ドア部の少なくとも一部分の上に拡がる外側ドア部とを有するウエハーキャリアドアとを備え、前記外側ドア部はその中に形成された複数の開口部を有し、前記外側ドア部は前記内側ドア部に取り付けられることを徴とするウエハーキャリア。
【請求項11】
請求項10に記載のウエハーキャリアであって、前記開口部は前記外側ドア部の表面積の少なくとも50パーセント以上に及ぶことを特徴とするウエハーキャリア。
【請求項12】
請求項10に記載のウエハーキャリアであって、前記開口部は、少なくとも一つの行と少なくとも一つの列を有する配列で配置されることを特徴とするウエハーキャリア。
【請求項13】
請求項10に記載のウエハーキャリアであって、前記開口部はそれぞれ、第2寸法より大きい第1寸法を有し、前記第2寸法は第1方向をほぼ横断する向きに配置されていることを特徴とするウエハーキャリア。
【請求項14】
請求項10に記載のウエハーキャリアであって、前記開口部は複数の横桟部と複数の縦桟部によって画定されることを特徴とするウエハーキャリア。
【請求項15】
請求項10に記載のウエハーキャリアであって、前記開口部は第1側面群、中央群、および第2側面群に配列され、前記第1側面群は前記外側ドア部の第1側面に近接して配置され、前記第2側面群は前記第1側面と反対側の前記外側ドア部の第2側面に近接して配置され、前記中央群は前記第1側面群と前記第2側面群との中間に配置されることを特徴とするウエハーキャリア。
【請求項16】
請求項10に記載のウエハーキャリアであって、前記内側ドア部および前記外側ドア部の少なくとも一方に取り付けられ、少なくとも一部分が前記内側ドア部と前記外側ドア部との間に位置するロック機構を更に備えることを特徴とするウエハーキャリア。
【請求項17】
ウエハーキャリアドアであって、
透明材料から形成された内部ドアと、静電気消散材料から形成された外側ドア部とを備え、
前記外側ドア部はその中に形成された一連の開口部を有し、前記外側ドア部は前記内側ドア部と組み合うことを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項18】
請求項17に記載のウエハーキャリアドアであって、前記開口部は前記外側ドア部の表面積の少なくとも50パーセント以上に及ぶことを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項19】
請求項17に記載のウエハーキャリアドアであって、前記開口部は、少なくとも一つの行と少なくとも一つの列を有する配列で配置されることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項20】
請求項1に記載のウエハーキャリアドアであって、前記内側ドア部および前記外側ドア部の少なくとも一方に取り付けられ、少なくとも一部分が前記内側ドア部と前記外側ドア部との間に位置するロック機構を更に備えることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項21】
請求項17に記載のウエハーキャリアドアであって、前記外側ドア部の少なくとも一部分は非透明材料から形成されることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項22】
縁から延びるドアガイドを有する外側ドア部と、前記ドアガイドを受容するのに適した開口部がその中に形成された内側ドア部とを備えることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項23】
請求項22に記載のウエハーキャリアドアであって、
前記内側ドア部は、
中央パネルと、
前記中央パネルから延びるサイドパネルであって、前記中央パネルにほぼ直交する向きに配置されたサイドパネルと、
前記サイドパネルから前記中央パネルとは反対側に延びるリップであって、前記サイドパネルにほぼ直交する向きに配置されたリップと
を備え、
前記開口部は前記サイドパネルと前記リップの少なくとも一方を通って延びていること
を特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項24】
請求項22に記載のウエハーキャリアドアであって、前記内側ドア部は前記外側ドア部と異なる材料から形成されることを特徴とするウエハーキャリアドア。
【請求項25】
内側ドア部および外側ドア部を有するウエハーキャリアドアを洗浄する方法であって、前記内側ドア部と前記外側ドア部との間には空洞が形成されており、該方法は、
前記外側ドア部の中に複数の開口部を形成する工程と、
前記複数の開口部の少なくとも一つを通じて前記空洞内へ洗浄液を流入させる工程と、
前記複数の開口部の少なくとも一つを通じて前記空洞外へ洗浄液を流出させる工程とを備えることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法であって、前記開口部は前記外側ドア部の表面積の少なくとも50パーセント以上に及ぶことを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項25に記載の方法であって、前記開口部は、少なくとも一つの行と少なくとも一つの列を有する配列で配置されることを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項25に記載の方法であって、前記開口部はそれぞれ、第2寸法より大きい第1寸法を有し、前記第2寸法は第1方向をほぼ横断する向きに配置されていることを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項25に記載の方法であって、前記開口部は複数の横桟部と複数の縦桟部によって画定されることを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項25に記載の方法であって、前記開口部は第1側面群、中央群、および第2側面群に配列され、前記第1側面群は前記外側ドア部の第1側面に近接して配置され、前記第2側面群は前記第1側面と反対側の前記外側ドア部の第2側面に近接して配置され、前記中央群は前記第1側面群と前記第2側面群の中間に配置されることを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項25に記載の方法であって、前記内側ドア部および前記外側ドア部の少なくとも一方に取り付けられ、少なくとも一部分が前記内側ドア部と前記外側ドア部との間に位置するロック機構を更に備えることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−525020(P2007−525020A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539705(P2006−539705)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/037163
【国際公開番号】WO2005/048306
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(505307471)インテグリス・インコーポレーテッド (124)
【Fターム(参考)】