説明

エアバッグモジュールカバーの組立構造

【課題】 車両走行時に、リテーナと、リテーナを覆うモジュールカバーとの間で生じる異音の低減を図る。
【解決手段】 リテーナ10の外面に沿って所定のクリアランスを設けて、モジュールカバー3に形成された開口5にリテーナ10に形成されたフック15を係止して、モジュールカバー3でリテーナ10を覆うように取り付けるエアバッグモジュールカバーの組立構造において、モジュールカバー3の長辺方向に沿って形成された開口5の縁部を、通常肉厚部より薄く鋭利化する。また開口5の近傍のモジュールカバー外面に突起6を形成し、フック15が、縁部3aあるいは突起6に接触した際に、縁部3aあるいは突起6の先端を変形させるようにした。あるいはリテーナ側面にフック15Sを形成し、モジュールカバー側面の開口5Sに所定のクリアランスを設けてモジュールカバー3を被せることにより、異音発生の低減を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエアバッグモジュールカバーの組立構造に係り、車両走行時に、エアバッグを収容したリテーナと、インストルメントパネル側に取り付けられたモジュールカバーとの間で生じる異音の低減を図ることができるエアバッグモジュールカバーの組立構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両の助手席用エアバッグ装置のエアバッグモジュールは、車体側メンバ等の固定部に固定支持されるとともに、助手席正面のインストルメントパネル(以下、インパネと記す。)に一体あるいは別部材として形成された開裂部(エアバッグリッド)を有するモジュールカバーに、相対移動を許容する構造(フローティング構造)で取り付けられている。
【0003】
図14,図15は、上述した助手席用エアバッグ装置51(以下、エアバッグ装置51と記す。)のエアバッグモジュールカバー53のインパネ57への取付構造を示した断面図である。図16は、インパネ57に取り付ける前のエアバッグ装置51を示した斜視図である。図17は、説明のために、図16に示したエアバッグ装置51を、モジュールカバー53とエアバッグモジュール52とに分離して示した分解斜視図である。
【0004】
従来、エアバッグ装置51は、図14,図15に示したように、エアバッグモジュール52の上部を覆うように支持したモジュールカバー53が、インパネ57に対して所定の連結手段58を介して直接に、あるいは間接的に固定支持されている。図14において、エアバッグ装置51のエアバッグモジュールカバー53(以下、単にモジュールカバー53と記す。)は、中央部の内面側に開裂部となる薄肉部56が形成された天板部53Aと、天板部53Aの下面に一体的に形成された四角形の枠体状をなすモジュール支持壁53Bとから構成されている。天板部53Aは、その上側表面がインパネ57と同一仕様に仕上げられ、取付時にインパネ57の一部を構成するようになっている。このエアバッグモジュール52は、エアバッグモジュール52を上方からインパネ57に形成されたエアバッグ展開用の開口に落とし込むようにセットされ、そのとき連結手段としての係止フック58がインパネ57の開口縁部に係止して、天板部53Aの表面がインパネ57と面一となるように取り付けられる。一方、エアバッグモジュール52の保持部として機能するリテーナ60は、その一部に形成されたブラケット66を介して車体側メンバ側の固定部70に図示しないボルト等を用いて固定されている。このリテーナ60内には、図14に示したように、底部に固定保持された円筒形状をなすインフレータ62と、インフレータ62のガス噴出口(図示せず)にガス供給口が連結された状態で、所定形状に折り畳まれた助手席用エアバッグ61が収容されている。この助手席用エアバッグ61は、ガス導入時に効率よく膨張展開でき、かつ小容積のリテーナ60内に効率よく収まるように、あらかじめコンパクトに折り畳まれ、その折り畳み形状が保持されるように、パッキングクロス63と呼ばれるカバー布63で周囲が覆われた状態で、リテーナ60に組み付けられている。
【0005】
図15は、従来の他のエアバッグ装置51のインパネ57への取付構造を示している。図15に示したエアバッグ装置51は、インパネ57Bにモジュールカバー53の天板部53Aを溶着した構造からなる。すなわち、この従来例では、インパネは内装モジュールの一部となっている固定側のインパネ57Aと、このインパネ57Aに形成されたエアバッグ展開用の開口を塞ぐように配置されるインパネ57Bとから構成されている。このタイプのエアバッグモジュール52は、モジュールカバー53の天板部53Aを、インパネ57Bの下面側に溶着させてインパネ57Bとモジュールカバー53とを一体化させている。そして、連結手段としての固定ピン58を介してインパネ57Bとモジュールカバー53とがインパネ57Aの開口縁部に固定保持される構造となっている。この例では、インパネ57Aの内面側に開裂部となる3カ所の薄肉部56が形成され、中央の薄肉部56は、天板部53Aのスリット位置に、両側の薄肉部56は天板部53Aに形成された湾曲部に対向して配置されている。このため、エアバッグの膨張展開時にそれぞれの薄肉部の位置で確実にインパネ57Bを内側から押し開くことができる。
【0006】
ここで、インパネ57に組み付けられるエアバッグ装置51を構成するエアバッグモジュール52とモジュールカバー53とを一体的に組み立てる組立構造について、図14の構成をもとに示した図16,図17を参照して説明する。図16は、エアバッグモジュール52にモジュールカバー53を被せるようにして一体化して組み立てた状態のエアバッグ装置51を示している。エアバッグ装置51は、同図に示したように、モジュールカバー53のモジュール支持壁53Bに形成された複数個の開口55に、リテーナ60側に形成されたフック65を係止することでモジュールカバー53をエアバッグモジュール52と組み立てるようになっている。
【0007】
上述した各部材の構成について、図17を参照して説明する。同図に示したように、リテーナ60の外周の前後面60Bには、横方向に所定間隔を開けて複数個のL字形のフック65が配列されている。一方、モジュールカバー53の前後面となるモジュール支持壁53Bにはリテーナ60のフック65位置に対応して四角形状の開口55が同等間隔をあけて設けられている。この配列された各開口55に、図14,図16に示したように、リテーナ60側の各フック65を係止させるようにしてモジュールカバー53をリテーナ60に被せ、両者を連結して組み立てる。このとき、モジュール支持壁53Bに形成された各開口55の寸法は、幅、高さとも係止されたフック65が十分上下動できる程度に設定されている。また、図14に示したように、モジュールカバー53の内のり寸法は、リテーナ60の平面視した外形寸法よりわずかに大きい。
【0008】
上述したエアバッグモジュール52は、モジュールカバー53のモジュール支持壁53Bとリテーナ60の外周面60Bとの間に、所定のクリアランス54(図14参照)を有するルーズな連結構造(フローティング構造)となっているため、車両走行時に車両振動が発生した場合、車体側メンバの固定部に支持されたリテーナ60と、インパネ52側に取り付けられたモジュールカバー53との間に振動位相差が生じてもフローティング構造部分で振動を吸収できるため、インパネ52側(車室側)へ走行時振動が伝達するのを遮断することができる。
【0009】
しかし、モジュールカバー53の開口とリテーナ外側面60Bあるいはフック65との間とのクリアランス54が小さいため、リテーナ60側から伝達された振動により、モジュールカバー53とリテーナ外周60aあるいはフック65との間で、微小な繰り返し振動による接触(衝突)が生じてしまう。モジュールカバー53は比較的柔軟性のあるTPO等の熱可塑性エラストマーであるが、リテーナ60のフック65は金属部材であるため、両者の衝突音は比較的高音となり、車室内の乗員には異音(たとえば耳障りな騒音)として感受される可能性がある。そのため、この振動音を低減するために、図16に示したように、モジュールカバー53と衝突するリテーナ外側面60Bにフェルト布68を貼り付けていた。また、特許文献1に示したように、エアバッグリッド3の内面にブラシ状をなす毛状突起31を一体成形して対応していた。特許文献1では、毛状突起31が緩衝材として機能とし、その緩衝効果により、騒音吸収を図っていた。しかし、これら既存の対策では、フェルト布等を別途貼り付けたり、毛状突起を一体成形する工程を要した。フェルト布を貼り付ける場合には、材料のコストアップが問題であった。また、特許文献1に開示した毛状突起を一体成形する場合には、先端形状が細いため、成形性や離型性に問題があ組付け性の低下や製作上の困難性を伴うという問題があった。
【0010】
この問題を解決するために特許文献2に示した発明も提案されている。特許文献2に開示された発明では、モジュールカバーに相当する枠体13の内面に突出片41を配設し、エアバッグケース27との間を埋めることで、エアバッグケース27の振動を突出片41が撓むことで吸収して騒音発生を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2008−49803公報
【特許文献2】特開2004−338525公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
特許文献2では、エアバッグケース27と枠体13との間は、複数個の突出片41で完全に支持されてしまうため、組み付け時の誤差を突出片の許容撓み以下に抑える必要がある。各部品には製作誤差があるため、組み付け時の調整作業が必要となり、組み付け作業に要する時間が多くなり、作業効率の低下が生じる。また、製作誤差が突出片の許容撓み限界近くとなった場合、走行時において、突出片が振動吸収するだけの撓みしろが無くなってしまう場合もある。そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、モジュールカバーとリテーナとの組み付け作業性に優れ、車両走行時にリテーナ側から伝達した振動によるモジュールカバーとの間で発生する異音を、効果的に低減することができるエアバッグモジュールカバーの組立構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明のエアバッグモジュールカバーの組立構造は、車体固定部に支持され、内部に折り畳まれたエアバッグとインフレータとを収容したリテーナに、インストルメントパネルに支持されたモジュールカバーを、前記リテーナの外面に沿って所定のクリアランスを設けて、前記モジュールカバーに形成された開口に前記リテーナに形成された係止手段を係止して取り付けるエアバッグモジュールカバーの組立構造において、前記開口は、前記モジュールカバーの長辺方向に列状をなして形成され、該開口の縁部の厚みは、前記モジュールカバーの通常部より薄く、前記係止手段の一部が接触した際に、前記縁部の先端が変形することを特徴とする。
【0014】
また、その効果を高めるために、車体固定部に支持され、内部に折り畳まれたエアバッグとインフレータとを収容したリテーナに、インストルメントパネルに支持されたモジュールカバーを、前記リテーナの外面に沿って所定のクリアランスを設けて、前記モジュールカバーに形成された開口に前記リテーナに形成された係止手段を係止して取り付けるエアバッグモジュールカバーの組立構造において、前記開口は、前記モジュールカバーの短辺方向と、列状をなして長辺方向に形成され、該開口の縁部の厚みは、前記モジュールカバーの通常部より薄く、前記係止手段の一部が接触した際に、前記縁部の先端が変形することを特徴とする。
【0015】
他の発明として、車体固定部に支持され、内部に折り畳まれたエアバッグとインフレータとを収容したリテーナに、インストルメントパネルに支持されたモジュールカバーを、前記リテーナの外面に沿って所定のクリアランスを設けて、前記モジュールカバーに形成された開口に前記リテーナに形成された係止手段を係止して取り付けるエアバッグモジュールカバーの組立構造において、前記開口は、前記モジュールカバーの長辺方向に沿って列設され、該開口の縁部の厚みは、前記モジュールカバーの通常部より薄く、前記縁部近傍のモジュールカバー外面に突起を形成し、前記係止手段の一部が、前記縁部あるいは突起に接触した際に、前記開口の縁部あるいは突起の先端が変形することを特徴とする。
【0016】
以上の発明において、前記モジュールカバーの開口の縁部は、根元部から先端部にかけて厚みが漸減する鋭利形状をなすようにすることが好ましい。
【0017】
一方、前記突起は、根元部から先端部にかけて厚みが漸減する鋭利形状をな素用にすることが好ましい。
【0018】
また、接触する各部の形状として、前記開口を区画する前記モジュールカバーの縁辺は、その辺の幅方向中央部が谷部となるV字形状からなり、前記縁辺の一部に、前記係止手段の幅方向端部が点接触することが好ましい。
【0019】
さらに、前記開口を区画する前記モジュールカバーの縁辺と、前記突起の前記係止手段とが当接する先端辺とは、それぞれの辺の幅方向中央部が谷部となるV字形状からなり、前記縁辺の一部または前記突起の先端辺の一部に、前記係止手段の幅方向端部が点接触することが好ましい。
【0020】
前記開口を区画する前記モジュールカバーの縁辺、あるいは前記突起の先端辺とは、前記係止手段と多点接触する、鋸歯形状あるいは複数の独立歯の連続形状をなすことが好ましい。
【0021】
作用的な面からは、前記モジュールカバーの短辺方向に形成された前記開口の縁辺の一部に、前記係止手段の幅方向端部が接触し、前記リテーナに対する前記モジュールカバーの短辺方向の移動が制限されることが好ましい。
【0022】
また、前記モジュールカバーの長辺方向に沿って列設された開口縁部近傍のモジュールカバー外面に形成された突起に、前記係止手段の一部が接触し、前記リテーナに対する前記モジュールカバーの短辺方向の移動が制限されるようにすることが好ましい。
【0023】
以上の発明の構成において、前記モジュールカバーの長辺方向に沿って列設された前記開口は、その高さを変えて設けられ、該列設されたうちの一部の開口縁部に、前記係止手段の幅方向端部が点接触し、該開口縁部の先端が変形するようにすることが好ましい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、モジュールカバーに形成される開口の形状により、またモジュールカバー外面に形成される突起の形状により、さらにそれら両者による異音吸収作用により、リテーナ側から伝達された振動によるモジュールカバーとの間で発生する異音を効果的に低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】エアバッグモジュールカバーの組立構造の一構成例を示した斜視図。
【図2】図1に示したモジュールカバーおよび開口の配列状態を示した斜視図。
【図3】図1に示したエアバッグモジュールカバーの組立構造の断面図。
【図4】モジュールカバーの開口形状とフックとの関係を示した拡大断面図。
【図5】モジュールカバーの開口形状とフックとの関係を示した正面図、平面図。
【図6】変形例におけるモジュールカバーの開口の配列状態を示した正面図。
【図7】エアバッグモジュールカバーの組立構造の他の構成例を示した斜視図。
【図8】図7に示したモジュールカバーおよび開口の配列状態を示した斜視図。
【図9】図7に示したモジュールカバーとリテーナの組立構造を示した一部断面図。
【図10】図7に示したモジュールカバーとリテーナの組立構造を示した側面図。
【図11】モジュールカバーの開口と外面突起の機能分析・構造概念化ツリー。
【図12】図11に示した開口と外面突起の構造を模式的に示した説明図(その1)。
【図13】図11に示した開口と外面突起の構造を模式的に示した説明図(その2)。
【図14】従来のエアバッグモジュールカバーの組立構造の一例(一体仕様)を示した断面図。
【図15】従来のエアバッグモジュールカバーの組立構造の他の例(溶着仕様)を示した断面図。
【図16】従来のエアバッグモジュールとモジュールカバーとを連結した状態を示した斜視図。
【図17】図14に示したエアバッグモジュールとモジュールカバーとを分離して示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、第1の発明としてのエアバッグモジュールカバーの組立構造の実施するための形態として、以下の実施例について添付図面を参照して説明する。
[第1の発明の実施例]
【0027】
本実施例では、助手席用エアバッグ装置のエアバッグモジュールのモジュールカバーの組立構造として、モジュールカバーに形成された開口と外面突起とからなる緩衝構造の構成および作用について、図1〜図5を参照して説明する。図1は、本発明の助手席用エアバッグ装置1(図16参照)のエアバッグモジュール2のモジュールカバー3の組立構造を説明するためにモジュールカバー3とリテーナ10との組立状態を示した部分斜視図である。図1に示されたリテーナ10およびフック15の形状寸法、リテーナ10内部のエアバッグとその収容方法、リテーナ10に被されるモジュールカバー3(天板部3A,モジュール支持壁3B)の形状寸法、材質等は、図16に示した従来の製品と同一である。また、図3に示したリテーナ外側面10Bとモジュールカバー3との間のクリアランス4も従来と同様である。
【0028】
これらに対して、本発明では、モジュールカバーの開口を図2〜図4に示した形状とする点と、さらにモジュールカバーの外面に突起を形成した点を加える点に技術的特徴がある。従来のモジュール支持壁53Bに形成された開口55は、たとえば図17に示したように、長方形形状からなり、リテーナ60の外側面60Bに形成されたフック65に、それぞれ係止可能な間隔を開けて形成されていた。これに対して、本発明では、図1に示したように、従来と同一形状のリテーナ10のフック15と等しい取付間隔をあけて形成された開口5の開口縁部3aの形状による構成と作用とから、さらにこの構成に付加されたモジュール支持壁3Bの外面に形成された突起6の形状による作用とにより、それぞれリテーナ外側面10Bとフック15とモジュールカバー3とが互いに衝突する際に、その衝突時の発生異音を小さくできるとともに、低音域にすることができるようにした。
【0029】
以下、モジュール支持壁3Bに形成された開口5の縁部3aの形状と、モジュール支持壁3Bの外面に形成された突起6の構成、作用について、図1〜図5を参照して説明する。本発明の類型として、開口縁部のみに特徴を有する構造、開口縁部、外面に形成された突起の両者に特徴を有する構造があり、そのいずれもが所定の作用を発揮できる。
【0030】
まず、エアバッグモジュール2について、図3を参照して説明する。エアバッグモジュール2の保持部として機能するリテーナ10は、その一部に形成されたブラケット16を介して車体側メンバ側の固定部30に図示しないボルト等を用いて固定されている。このリテーナ10内には、底部に固定保持された円筒形状をなすインフレータ12と、インフレータ12のガス噴出口(図示せず)にガス供給口が連結された状態で、所定形状に折り畳まれた助手席用エアバッグ11が収容されている。この助手席用エアバッグ11は、ガス導入時に効率よく膨張展開でき、かつ小容積のリテーナ10内に効率よく収まるように、あらかじめコンパクトに折り畳まれ、その折り畳み形状が保持され、カバー布17で周囲が覆われた状態で、リテーナ10に組み付けられている。
【0031】
図2は、リテーナ10を覆うモジュールカバー3を示している。このモジュール支持壁3Bにはリテーナ10の前後面10B(図1,図3参照)に所定間隔をあけて形成されたフック15の位置に応じて開口5が形成されている。開口5は図2の拡大図、図5(a−1)他に示すように、正面視して六角形状からなる。この開口5が形成されたモジュール支持壁3Bの開口縁部3aは、図2拡大図,図4に示したように、断面が鋭角三角形状となるように鋭利に加工されている。この発明の構成に付加するように、モジュールカバー3の外面の開口5の近傍には突起6が形成されている。
【0032】
リテーナ10にモジュールカバー3を組み付ける際の組立構造について、図1〜図4および従来例の図を参照して説明する。図1及び図17に示したように、リテーナ10の外周の前後面10Bには、横方向に所定間隔を開けて複数個のL字形のフック15が配列されている。本発明でのフック形状は従来例(図17中、符号65)に示したものと同等である。また、図3に示したように、モジュールカバー3の内のり寸法は、リテーナ10の平面視した外形寸法よりわずかに大きい所定のクリアランス4が設けられ、これにより、フック15との間にフローティング構造が成り立っている。
【0033】
モジュールカバー3のモジュール支持壁3Bには、図2に示したように、後述するリテーナ10のフック15と係止する、従来例とほぼ同等位置に開口5が列状に形成されている。これらの開口5は六角形状からなり、それらの縁部3aは、厚さ方向にテーパ状に鋭利になるような断面形状からなる縁辺部で区画された形状(六角形)となっている。これら配列された各開口5に、図1,図3に示したように、リテーナ10側の各フック5を係止させるようにしてモジュールカバー3をリテーナ10に被せ、両者は連結される。このとき、各開口5の内のり寸法は、幅、高さとも係止されたフック5が開口5内である程度上下動でき、フック15の端部は、上述した開口5の鋭利な縁部3aに当接する。
【0034】
次に、モジュール支持壁3Bの外面に形成された横長形状の突起(以下、単に外面突起6と記す。)の構成について、図1,図2拡大図,図4,図5各図を参照して説明する。この外面突起6は、図1に示したように、リテーナ10のフック15の先端部分とモジュールカバー3外面との間に位置し、モジュールカバー3とリテーナ10とが振動によって接触するような状態において、フック15が直接モジュール支持壁3Bに触れるのを防止する役割を果たす。その形状としては、図2,図5各図に示したように、断面が三角形状をなし、その断面形状が中央部分で最小になるような横向きの三角錐台を中央で対称に位置されたような形状からなる。よって、後述するように、フック15の折り曲がった先端部15aがモジュールカバー3に接触するような状態では、図2,図5(b−2)に示した突起6の先端辺(立体的には稜に相当)6aに接する。
【0035】
このフローティング構造を備えたモジュールカバー3とリテーナ10との間に設けられた緩衝体としての開口の縁辺部、外面突起6の緩衝作用について図3〜図5各図を参照して説明する。なお、以下、開口を形成する縁部であって、開口を区画する辺状部位を縁辺部と呼ぶ。したがって、縁辺部の厚さ方向の断面は各部とも縁部の断面形状と同一である。図4に拡大して示したように、モジュール支持壁3Bの各開口5には、リテーナ10のフック15が係止されている。そのとき、リテーナ10とモジュールカバー3との間には図5(a−1)に示したクリアランス4が存在するが、車両走行時にリテーナ10側から伝達された振動がクリアランス4の幅を越える振幅で伝わった場合には、フック15が開口5の縁部3aあるいはフック先端部15aがモジュール支持壁3Bに接触し、接触音が発生する。このとき、たとえば図5(a−2)に示したように、フック15はモジュールカバー3の開口5の先端が鋭利な縁部3aに接触するが、この先端部はモジュールカバー3と同材質の比較的柔軟なエラストマーであるTPOからなるため、接触すると同時に、縁部3aの鋭利な先端が衝撃を吸収するように変形する。このため、接触時の衝撃が緩和され、接触音が大幅に低減される。
【0036】
また、フック15の折れ曲がった先端部15aは、通常図5(b−1)の位置にあり、外面突起6との間には所定の隙間がある。しかし、リテーナ10が前後方向に大きな振幅で振動すると、図5(b−2)に示したように、先端部15aが外面突起6に衝突することがある。この場合にも、この外面突起6は、先端辺6aが鋭利化した形状となっている上、モジュールカバー3本体と同材料で一体的に成形されている部位であるため、フック15の先端部15aが衝突した状態で、外面突起6の先端辺6aが変形し、接触音は開口5の縁部の先端に接触した場合と同様に低減される。
【0037】
[変形例]
モジュールカバー3のモジュール支持壁3Bに形成する開口5の配列を変更した変形例について、図6を参照して説明する。
図6は、図2に示したモジュールカバー3のモジュール支持壁3Bを正面から見た図である。同図に示したように、モジュール支持壁3Bに形成された各開口5は隣接した開口5が交互に上下方向にずれた位置に配列されている。このように配列された各開口5では、断面で示したフック15が相対的に上下方向にずれて位置することになる。したがって、この状態でリテーナ(図示せず)からモジュールカバー3に振動が伝達されると、フック15は振動方向の直近の縁部3aに点接触する。このように、開口5の高さが異なって配列されているため、点接触し異音の発生する箇所は半数となる。よって、異音の発生が抑えられるという利点がある。なお、この変形例では、交互(互い違い)に開口位置を変えたが、配列高さを変更した各種の開口の組み合わせが設定可能である。
[第2の発明の実施例]
【0038】
第2の発明の実施例では、前述の第1の発明の実施例(図1参照)のフック15と、開口5と、外面突起6とに加え、図7に示したように、リテーナ10の側面にフック15Sを設けるとともに、このフック15Sが係止される開口5Sをモジュール側壁3Cに設けた。これにより、本発明では、第1の発明で得られた作用効果に対して、リテーナ10の外側面10Bとモジュール支持壁3Bの内側面との面接触が回避できるという効果が得られる(図9参照)。
【0039】
以下、本実施例の構成と作用について、第1の発明の実施例の各図と図7〜図10を参照して説明する。図7には、
(1)モジュールカバー3の長辺方向を構成するモジュール支持壁3Bに列状に配列形成された開口5と、この開口5に、リテーナ10の前後面に形成されたフック15が係止された状態(第1の発明と比べ、開口5は、同様の構成からなるが、モジュール支持壁3Bの外面に突起6は形成されていない。)
(2)モジュールカバー3の短辺方向を構成するモジュール側壁3Cのほぼ中央位置に形成された側面開口5Sと、この側面開口5Sに、リテーナ10の側面に形成された側面フック15Sが係止された状態
とが示されている。すなわち、(2)の構成が第2の発明の主構成である。
【0040】
ここで、上述の(2)の構成において、側面フック15Sと側面開口5Sとの間の幅方向のクリアランスBの大きさについて、図9及び図10を参照して説明する。なお、図9ではモジュールカバー3内に収容されたリテーナ10の側面が示されているため、参考のため、モジュールカバー3に形成された側面開口5Sを仮想線で示し、この側面開口5と側面フック15Sとの間のクリアランスBを模式的に示してある。この第2の発明においても、第1の発明の実施例(図3参照)と同様に、モジュールカバー3の短辺方向の内のり寸法L1に対して、リテーナ10の外形寸法L2との間に所定のクリアランス4が設けられ、フローティング構造が構成されている。このモジュールカバー3の前後位置でのクリアランス4の離れ(A2)は、リテーナ10の前後位置により変動するが、基本的には2×A2=L1−L2である。ここでは、リテーナ10の前後位置でのクリアランス4が等しくなるようにリテーナ10が組み付けられた場合を想定してクリアランスBを設定する場合について、説明する。クリアランスBを決定する条件としては、以下の2条件
(1)リテーナ10の前後面がモジュールカバー3の内側面と面接触しない。
(2)フローティング構造が有効に機能する。
を満たすことが必要である。これらの条件を満たすためには、組み付け後の公差を考慮した場合、B<A2{=(L1−L2)/2}程度となることが好ましい。
【0041】
また、図9に示したように、モジュール支持壁3Bの前後面には開口5が、リテーナ10の前後面にはフック15が設けられている。第1の発明の実施例の構成と異なり、フック15の先端部15aと対向する位置には外面突起6は形成されていない。これは、上述したようにクリアランスBをクリアランスA1より小さく設定する(図9参照)ことで、車両振動発生時に、フック15の先端部15aとモジュール支持壁3Bとが接触する前に、側面フック15Sと側面開口5Sとが接触するようにしたためである。すなわち、クリアランスBの設定量により、モジュールカバー3の図9,図10に示した紙面横方向(短辺方向)での移動量を定量的に制限することができる。たとえば、上述したようにB<A1として、側面フック15Sの側面開口5S内での移動量を制限することにより、モジュールカバー3全体としては、長辺方向に列状に並んだ各フック15の先端部15aとの間とモジュール支持壁3Bの外面との接触が回避される(図10参照)。すなわち、リテーナ10とモジュールカバー3の内側面との各部での隙間が異なった状態で振動が伝わった時に、側面フック15Sと側面開口5SとがクリアランスB分だけ移動して、両者が先に接触することにより、フック15とモジュール支持壁3Bの外面との接触、異音発生を防止することができる。
【0042】
このように、この実施例では、車両走行時にリテーナ10側から伝達された振動がクリアランスBの幅を越えるように伝わった場合には、図10に示したように、側面フック15Sが側面開口5Sの縁部3aに接触する。縁部3aはモジュールカバー3と同材質の比較的柔軟な素材からなるため、接触時に縁部3aの鋭利な先端が変形し、接触音が大幅に低減されるという効果を奏する。
【0043】
以上では、図1〜図10までを参照して、第1の発明、第2の発明について、一種類の形状からなる開口縁部3a、外面突起6を用いた例について説明したが、異音低減対策の手段としては、各種の開口の縁辺形状、外面突起6の断面形状を考慮することができる。図11は、そのために開口、外面突起6の異音低減機能を分析し、異音低減対策に有効な構造の体系化を図った例を示したツリー図である。この体系化の結果、後述するように、開口の縁辺形状(構造)A1〜A5、外面突起6の先端辺の形状(構造)B1〜B5について、模式的な構造の体系化を図ることができた。
【0044】
エアバッグモジュールで発生する異音としては、リテーナとモジュールカバーとの連結部、具体的にはフックと開口との間で生じる接触音が卓越している。フックは金属部品であるため、異音低減対策を図るためには、TPOを素材とするモジュールカバー側に対策手段を施すことが有効である。まず、接触音の低減のためには、接触時の衝撃を和らげるために、フックが接触する開口部の縁部を変形性を高め、あるいは両者の接触面積を小さくすることが有効である。素材であるTPOは軟質の熱可塑性エラストマーであるが、モジュールカバーとしての強度を落とすことなく、開口部分の剛性を小さくする(剛性低下)ためには、部材の薄肉化、フックの接触部分を鋭利にすることが好ましい。また、フックが接触する縁部を鋭利にすることで接触面積を低減し、点接触程度にすることで接触音をより小さくすることができる。フックがモジュールカバーの開口あるいは外面突起6に接触する際に、開口の辺に接触させるために、開口の縁辺の幅方向の中央が低くなった、扁平なV字形の谷形にすると、フックの幅方向の両端の2点で開口の縁辺に接触する態様となる。頂点に接触させる場合は、基本的に多点接触とすることが好ましい。その場合、開口の縁部は鋸歯形状あるいは独立した歯が連続する独立歯形状とすることができる。また、その歯の形状も平面的には山と谷とが交互に直線状に変化するテーパをつける場合と、半円(凸曲線、凹曲線)とを連続させる場合とが可能である。また、立体的には角錐、円錐あるいは半球、凸あるいは凹曲面とすることで、それぞれの立体の頂点にフックを接触させることができる。
【0045】
以上に述べた開口縁部、外面突起の構造を体系化して図示したのが、図12である。開口縁辺部の上下の辺をタイプAとし、外面突起の平面形状をタイプBと符号化すると、形状に応じて開口の縁辺部の形状(構造)A1〜A3、外面突起の先端辺形状(構造)B1〜B3のように図示することができる。また、模式的な構造の体系化のグループを破線で囲って示した。この体系化図によれば、上述の実施例は、開口縁部3aの形状はA1,外面突起6の先端辺6aの平面形状はB1に区分される。
【0046】
開口縁部および外面突起の薄肉化、鋭利化については、断面形状に関わる点であるため、図13を参照して説明する。図13(a)は、開口縁部、外面突起の先端をそれぞれ鋭利にした鋭利化の一例を示している。これにより、たとえば図5各図に示したように、フック15が開口縁部3aあるいは外面突起6の先端辺6aに接触した場合に、鋭利化した部分3a、6aは、それぞれの先端(頂点)が潰れるように変形して接触音を小さくすることができる。図13(b)に示したように、開口縁部3a、外面突起6の先端辺6aを薄肉化した場合には、各部が折れ曲がって変形して接触音を小さくすることができる。
【0047】
以上に述べたように、図1〜図10に示した第1の発明の各実施例,第2の発明に加えて、図11で示した構造の体系化に沿って図12,図13に示した各種の形状(構造)を開口縁部3a、外面突起6の正面(平面)、断面形状とすることができる。また、図12,図13は構造を体系化、概念化した模式図であるため、それ以外にも上述した機能を果たす形状、構造であれば、各種の形状、寸法の変更、組み合わせが可能である。さらに、上述した形状(構造)の特徴は、上述した実施例(図14に示した従来例(モジュールカバーの天板とインパネの一体タイプ)をもととした実施例)に限定されるものではなく、図15に示した従来例(モジュールカバーの天板をインパネに溶着したタイプ)においても、同様の構成を実現できる。また、各請求項に示した範囲内での種々の変更が可能である。すなわち、各請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0048】
2,52 エアバッグモジュール
3,53 モジュールカバー
3B モジュール支持壁
3a 開口縁部
4,54 クリアランス
5,55 開口
5S 側面開口
6 外面突起
6a 先端部
10,60 リテーナ
11,61 エアバッグ
12,62 インフレータ
15,65 フック
15S 側面フック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体固定部に支持され、内部に折り畳まれたエアバッグとインフレータとを収容したリテーナに、インストルメントパネルに支持されたモジュールカバーを、前記リテーナの外面に沿って所定のクリアランスを設けて、前記モジュールカバーに形成された開口に前記リテーナに形成された係止手段を係止して取り付けるエアバッグモジュールカバーの組立構造において、
前記開口は、前記モジュールカバーの長辺方向に列状をなして形成され、該開口の縁部の厚みは、前記モジュールカバーの通常部より薄く、前記係止手段の一部が接触した際に、前記縁部の先端が変形することを特徴とするエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項2】
車体固定部に支持され、内部に折り畳まれたエアバッグとインフレータとを収容したリテーナに、インストルメントパネルに支持されたモジュールカバーを、前記リテーナの外面に沿って所定のクリアランスを設けて、前記モジュールカバーに形成された開口に前記リテーナに形成された係止手段を係止して取り付けるエアバッグモジュールカバーの組立構造において、
前記開口は、前記モジュールカバーの短辺方向と、列状をなして長辺方向に形成され、該開口の縁部の厚みは、前記モジュールカバーの通常部より薄く、前記係止手段の一部が接触した際に、前記縁部の先端が変形することを特徴とするエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項3】
車体固定部に支持され、内部に折り畳まれたエアバッグとインフレータとを収容したリテーナに、インストルメントパネルに支持されたモジュールカバーを、前記リテーナの外面に沿って所定のクリアランスを設けて、前記モジュールカバーに形成された開口に前記リテーナに形成された係止手段を係止して取り付けるエアバッグモジュールカバーの組立構造において、
前記開口は、前記モジュールカバーの長辺方向に沿って列設され、該開口の縁部の厚みは、前記モジュールカバーの通常部より薄く、前記縁部近傍のモジュールカバー外面に突起を形成し、前記係止手段の一部が、前記縁部あるいは突起に接触した際に、前記開口の縁部あるいは突起の先端が変形することを特徴とするエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項4】
前記モジュールカバーの開口の縁部は、根元部から先端部にかけて厚みが漸減する鋭利形状をなしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項5】
前記突起は、根元部から先端部にかけて厚みが漸減する鋭利形状をなしたことを特徴とする請求項3に記載のエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項6】
前記開口を区画する前記モジュールカバーの縁辺は、その辺の幅方向中央部が谷部となるV字形状からなり、前記縁辺の一部に、前記係止手段の幅方向端部が点接触することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項7】
前記開口を区画する前記モジュールカバーの縁辺と、前記突起の前記係止手段とが当接する先端辺とは、それぞれの辺の幅方向中央部が谷部となるV字形状からなり、前記縁辺の一部または前記突起の先端辺の一部に、前記係止手段の幅方向端部が点接触することを特徴とする請求項3に記載のエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項8】
前記開口を区画する前記モジュールカバーの縁辺は、前記係止手段と多点接触する、鋸歯形状あるいは複数の独立歯の連続形状をなすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項9】
前記開口を区画する前記モジュールカバーの縁辺と前記突起の先端辺とは、前記係止手段と多点接触する、鋸歯形状あるいは複数の独立歯の連続形状をなすことを特徴とする請求項3に記載のエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項10】
前記モジュールカバーの短辺方向に形成された前記開口の縁辺の一部に、前記係止手段の幅方向端部が接触し、前記リテーナに対する前記モジュールカバーの短辺方向の移動が制限されるようにした請求項2に記載のエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項11】
前記モジュールカバーの長辺方向に沿って列設された開口縁部近傍のモジュールカバー外面に形成された突起に、前記係止手段の一部が接触し、前記リテーナに対する前記モジュールカバーの短辺方向の移動が制限されるようにした請求項3に記載のエアバッグモジュールカバーの組立構造。
【請求項12】
前記モジュールカバーの長辺方向に沿って列設された前記開口は、その高さを変えて設けられ、該列設されたうちの一部の開口縁部に、前記係止手段の幅方向端部が点接触し、該開口縁部の先端が変形する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグモジュールカバーの組立構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−230749(P2011−230749A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188138(P2010−188138)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(306009581)タカタ株式会社 (812)
【Fターム(参考)】