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エアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システム
説明

エアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システム

【課題】ドーム屋根構築過程における貯槽内の内圧等の状況を遠隔地から確認でき、かつ緊急事態が発生した場合でも遠隔から操作を行ない、緊急事態を回避することができるエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムを提供する。
【解決手段】貯槽1の上部を密閉状に可撓膜体5で被覆した貯槽1の内圧検知手段14と、貯槽1の屋根高さ位置を計測する屋根レベル計測手段12と、屋根の外形を監視するカメラ撮影手段13と、内圧表示検知盤14bと、遠隔監視盤11とを設け、該遠隔監視盤11に表示されるデータをインターネット26で遠隔監視専用サーバー19を介して遠隔監視者21に送信する手段と、設定圧力範囲値を超えた時などコントロールシステム17の運転状態異常の際に、インターネット26で遠隔監視専用サーバー19を介して遠隔監視者21から送信し運転状態を正常に戻す操作手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水や石油等の液体、低温液化ガス、消化ガス、粉体、粒状物などの各種貯蔵物を貯蔵する貯槽等構築物(以下、単に貯槽という)の上部を被覆するドーム屋根を構築するエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
貯槽の上部を被覆するドーム屋根を構築するエアードーム工法について、図13に基づいて説明する。
貯槽101は、平底円形の底版103と、この底版103の外周縁近傍に立設した円筒形状の側壁104と、この側壁104の上部を被覆する割球殻形状のドーム屋根102とから形成する。これらの底版103、側壁104、及びドーム屋根102は、コンクリート構造又は金属構造、あるいはコンクリート構造と金属構造などを組み合わせて形成する。
このドーム屋根102を施工するために、貯槽101の上部を被覆する可撓膜体105の周縁を、側壁104の上端部に気密に固着し、送風機106を利用してこの可撓膜体105で密閉状に被覆された貯槽101の下部に空気を導入して可撓膜体105を緊張させ、この緊張した可撓膜体105の上部に屋根部材を施工する。この可撓膜体105は、繊維織物に樹脂材料等をコーティングした可撓性を有する膜材が用いられている。
【0003】
従来のエアードーム工法のエアーコントロールシステムの概略を図14に示す。
貯槽01内外の圧力信号を検知部05に受けて、給気部03と排気部04を制御部06でコントロールして可撓膜体のドーム屋根02の形状を維持するようにしていた。
【0004】
従来の制御システムに関する発明には、特許第2782381号公報「エアードーム工法におけるエアーコントロール方法」がある。この発明は、貯槽等構造物本体内に供給するエアーは連続送風するとともに、所定内圧を維持するように、排風側に設けた制御器により、内圧検知信号を受けて排風量を制御して連続排風するものである。
【0005】
また上記構築法に関する発明には、特許第2773003号公報「エアードーム工法の空圧制御システム及びその装置」がある。この発明は、貯槽等構造物内外圧力の差圧検知信号を受けて供給電力の周波数を変換するインバータによって送風機のモータ回転数を制御しながら逆止弁を介して貯槽等構造物へ連続して給気する給気部と、遮断弁からなる空気排出弁を介して、所定量を貯槽等構造物から連続して排気する排気部を設置して、可撓膜のドーム形状を維持するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第2782381号公報
【特許文献2】特許第2773003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図14に示す従来のエアードーム工法のエアーコントロールシステムは、可撓膜体上に鉄筋等の補強材を配設し、その上からモルタルやコンクリート等を打設してドーム屋根02を形成する工程において、可撓膜をドーム形状に維持するために、作業者及び管理者が現地に常時詰めた状態で、貯槽01内外からの圧力信号を05、06で検知及び制御し、給気部03及び排気部04を操作しなければならなかった。
【0008】
上記紹介した特許第2782381号公報「エアードーム工法におけるエアーコントロール方法」の発明は、貯槽等構造物本体内に供給するエアーは連続送風するとともに、所定内圧を維持するように、排風側に設けた制御器により、内圧検知信号を受けて排風量を制御して連続排風するもので、このエアーコントロール方法は簡単な機構で小規模のドーム屋根を構築するのに適するが、作業者がドーム屋根の工事期間中は24時間現場に常駐し計測や監視が必要であった。
【0009】
また、上記紹介した特許第2773003号公報「エアードーム工法の空圧制御システム及びその装置」の発明は、貯槽等構造物内外圧力の差圧検知信号、インバータ制御により送風量を変えることが出来る送風機、連続給気する給気部、連続排気する排気部などを設置して可撓膜のドーム形状を維持するものであるが、作業者がドーム屋根の工事期間中は現地に24時間常駐して計測や制御システムの運転状態を監視するため、大掛かりで長期間を要するドーム屋根の構築には人的負担が大きかった。
【0010】
さらに、本発明の新たな技術課題として、貯槽の上部を密閉状に被覆した可撓膜体は、ドーム屋根の構成部材として機能するとともに可撓膜体上に鉄筋等の補強材を配設し、その上からモルタルやコンクリート等を打設してドーム屋根を形成する作業工程において作業者の足場としての機能を有し、かつ鉄筋等の補強材、モルタルやコンクリート等を打設する時の重要な支持部材としての機能をも有している。特に、ドーム屋根構築作業において貯槽内の内圧は常に一定の圧力を維持するのではなく、ドーム屋根構築の作業段階で可撓膜体にかかる重量や荷重が変化することから貯槽内の内圧を作業状況に応じて変化させる必要がある。このようにドーム屋根構築の作業段階では24時間体制で貯槽内の内圧を監視することが一層強く要請される。
【0011】
この発明の目的は、上述のような従来技術のエアードーム工法における課題を解決するためになされたもので、ドーム屋根構築過程における作業時間以外は現場に作業者が長時間、連続して詰める必要を無くし、現場で監視、調整、作業などをする負荷を低減させるとともに作業者が作業時間中又は作業時間外に作業現場を離れている場合でも貯槽内の内圧等の状況を遠隔地から確認でき、かつ貯槽内の圧力が極端に増加・減少する緊急事態が発生した場合でも遠隔からの監視者は携帯電話やパソコン等の通信手段であるパケット通信やインターネット端末回線を介して迅速に画面上に表示された操作を行ない緊急事態を回避することができるエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1記載のエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムは、エアードーム工法における貯槽の上部を密閉状に可撓膜体で被覆した貯槽内部を給気排気調整機構により所定圧力に維持された圧力を検知する内圧検知管を備えた内圧検知手段と、貯槽の外部からドーム屋根の施工過程における屋根高さ位置を計測する屋根レベル計測手段と、ドーム屋根施工中の屋根の外形を監視するカメラ撮影手段と、貯槽内圧値、貯槽内圧上限スイッチ、下限スイッチを備えた内圧表示検知盤と、上記内圧値の変動を外部から監視するための遠隔監視盤と、該遠隔監視盤に表示されるデータをインターネットで遠隔監視専用サーバーを介して携帯電話画面監視者又はパソコン等のWeb画面監視者に送信する手段と、前記携帯電話画面監視者又はWeb画面監視者から設定圧力範囲値を超えた時に、貯槽内部圧力コントロールシステムの機器・設備の状況を遠隔監視専用サーバーと接続し、インターネットによって前記携帯電話画面監視者又はWeb画面監視者から送信し、内圧機器・設備の運転状態を正常状態に戻す操作手段を備えているものである。
【0013】
請求項2記載のエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムは、貯槽内部圧力コントロールシステムの運転状態をインターネット情報、Eメール通報を利用して、遠隔の複数箇所で共有する遠隔監視システムである。
【0014】
請求項3記載のエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムは、貯槽内部を給気排気調整により所定圧力に維持された内圧を検知する検知管が貯槽内の離れた位置に複数箇所設置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載のエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムは、ドーム屋根施工中は常に貯槽内の設定圧力値を遠隔から監視ができるとともに遠隔地の監視画面から異常時の貯槽内圧値を正常に戻す操作が可能であり、かつ圧力関連制御機器の制御が遠隔地から正常に戻す操作が可能となる。具体的には監視者の遠隔監視者の携帯電話の画面又はパソコン等のWeb画面で遠隔監視盤の電源の受電・停電表示、非常用発電機の停止中・運転中表示、貯槽内圧力計の圧力値の表示、内圧下限・上限の正常・異常表示、ドーム屋根高さ表示、内圧検知盤の電源のON・OFF表示、給気の電磁弁及び排気の電磁弁の各ON・OFF表示が監視でき、内圧の許容限度を超えた昇圧又は減圧時には、貯槽内圧のコントロールシステムの機器・設備の状況をインターネットで遠隔監視専用サーバーと接続し、インターネットによって遠隔監視者の画面上に送信し、内圧機器・設備の運転状態の遠隔監視が可能であり、ドーム屋根構築過程における作業時間中以外は現場に作業者が長時間、連続して詰める必要を無くなり、現場で監視、調整、作業などをする負荷を低減させることができる。
【0016】
また作業者が作業時間中又は作業時間外に作業現場を離れている場合でも貯槽内の内圧等の状況を常時、確認でき、かつ作業者が作業現場から離れた状態で内圧の設定許容値範囲よりも増加・減少した時のような緊急事態が発生した場合、携帯電話やパソコン等のパケット通信やインターネット端末回線を介して迅速に緊急事態を回避できる。
特に、インターネットを使用するという特性上、Web画面でその他監視装置に接続した機器の状態を1分更新で閲覧が可能となる。また、Web画面で閲覧することによりエアードームコントロールシステムの運転状態の情報を監視者同士で共有できる。
【0017】
作業現場以外でも状況認識できることにより、作業者及び管理者が現場に24時間、連続して常駐する必要がなく、現場に出向く頻度や負担の減少効果が得られる。
特に本発明ではドーム屋根施工中の屋根の外形を監視するカメラ撮影手段を設けることにより、可撓膜体の形状やその可撓膜体状に打設するモルタルやコンクリートによるドーム屋根形状がバランス良く形成されているかを貯槽の内圧制御と併せてより一層バランスの良いドーム屋根の形成が可能となる。
【0018】
請求項2記載のエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムは、貯槽内部圧力コントロールシステムの運転状態をインターネット情報、Eメール通報を利用して、遠隔の複数箇所で共有するようにしたので、機器・設備の状態、異常をいち早く把握することができ、安全性の向上となる。ドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムの情報を遠隔監視者同士で共有し、通報体制を確実にし、対応することができる。
【0019】
請求項3記載のエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムは、貯槽内部を給気排気調整により所定圧力に維持された内圧を検知する検知管が貯槽内の離れた位置に複数箇所設置したことにより、複数箇所から検出した貯槽の内圧値が偏ることなくバランスされて圧力値を検知できる。また、一方の検知管が故障しても他方が作動していることにより、ドーム屋根施工作業が中断することなく予定通り仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明に係るエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムの装置、機器の貯槽周りの全体説明図である。
【図2】この発明に係るエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムにおける貯槽の外部からドーム屋根の施工過程における屋根高さ位置を計測する屋根レベル計測手段と、ドーム屋根施工中の屋根の外形を監視するカメラ撮影手段を示す概略説明図である。
【図3】エアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムの概略説明図である。
【図4】エアードームコントロールシステムにおける遠隔監視システムのフロー図である。
【図5】エアードームコントロールシステムにおける遠隔監視システムの遠隔監視者からの送信フロー図である。
【図6】遠隔監視システムの全体図である。
【図7】正常時におけるPC表示画面を示す図である。
【図8】貯槽内の内圧が高い異常時の場合のPC表示画面を示す図である。
【図9】貯槽内の内圧が低い異常時の場合のPC表示画面を示す図である。
【図10】PC表示画面の登録先メールアドレスの送信履歴を示す図である。
【図11】PC表示画面の貯槽内圧力推移を示す図である。
【図12】携帯電話表示画面を示す図で、(a)は正常時を示し、(b)は異常時を示す図である。
【図13】エアードーム工法全体側断面説明図である
【図14】従来のエアードームコントロールシステムの概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
この発明に係るエアードームコントロールシステムにおける遠隔監視システムの実施形態を、図1乃至図12に基づいて説明する。
図1は、この発明に係るエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムの装置、機器の貯槽等構築物付近の全体説明図である。
図2は、この発明に係るエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムにおける貯槽等構築物の外部からドーム屋根の施工過程における屋根高さ位置を計測する屋根レベル計測手段と、ドーム屋根施工中の屋根の外形を監視するカメラ撮影手段の概略を示す説明図である。
1は貯槽、2はドーム屋根、3は底版、4は側壁、5は可撓膜体をそれぞれ示す。
貯槽1内はエアードーム送風機6により既設配管の給気管7を介して貯槽内下部に給気が常時される。給気管7には給気をオン・オフさせる電磁弁8が設置されている。貯槽1内の圧力を予め設定した範囲に保持するために、貯槽1内の既設配管の排気管9を利用して貯槽1の上部から外部にエアーを排気する。排気管9には排気をオン・オフさせる電磁弁10が設置されている。電磁弁8、10のオン・オフ操作は遠隔監視盤11で行う。
【0022】
貯槽1の上部を密閉状に可撓膜体5で被覆した貯槽内部を給気排気調整により所定圧力に維持する。この圧力維持を一次昇圧という。この一次昇圧の状態で可撓膜体5は作業足場として機能する他、作業者が可撓膜体5上にアンカーピン・丸鋼の設置を行う(図示せず)。さらに可撓膜体5上に接着剤(図示せず)を塗布してラス網・溶接金網(図示せず)を配置する。前記網の配置後、貯槽1内の圧力を上げ、二次昇圧を行う。この二次昇圧により、可撓膜体5は可撓膜体1上に打設するモルタル(図示せず)等の重量に十分耐える強度が付与される。二次昇圧後、可撓膜体5上にモルタル打設を行ない、その後、散水養生して屋根鉄筋(図示せず)を組立て、屋根コンクリート(図示せず)の打設を行ない、養生期間をおいて、ドーム屋根の強度を確認し、十分な強度が得られたら貯槽1内のエアーを開放し、一連のドーム屋根施工の作業が終了となる。このように、ドーム屋根施工の作業において貯槽1内の圧力は大別して、一次昇圧及び二次昇圧であるが、一次、二次の各昇圧はその前後においてドーム形状をバランス良くの維持するためと、可撓膜体5上に配置、打設するモルタル等の重量変化に十分耐える強度を付与するために、貯槽1内の圧力を適宜変更する場合が求められる。
【0023】
14は貯槽1内の可撓膜体5の近傍位置に取付けた貯槽内圧力を検知する内圧検知管14aを備え、内圧検知管14aで得られた圧力が圧力センサー(図示せず)を内蔵した内圧表示検知盤14bを備えた内圧検知手段である。内圧表示検知盤14bで得られた内圧信号は遠隔監視検出ケーブル14cを介して遠隔監視盤11に接続される。内圧を検知する内圧検知管14aが貯槽1内の離れた位置に複数箇所 (本例では2箇所) 設置することとしたのは、複数箇所から検出した貯槽1の内圧値が偏ることなくバランスされて圧力値を検知できることと、一方の内圧検知管14aが故障した場合でも他方の内圧検知管14aが作動していることにより、ドーム屋根施工作業が中断することなく予定通り仕上げることができることに基づく。
【0024】
エアードーム送風機6や電磁弁8、10等の電気で駆動、作動する機器は電力会社から購入する電源15を用いるが停電等のトラブルを避けるために電源15は自家発電用の非常用発電機16の切替え回路を介して各機器に電源を供給する。電源15に接続したエアードーム送風機6を稼動し給気管7及び電磁弁8により貯槽1内の送気量を制御し、電磁弁10を使用して排気管9から排気する排気量を制御して内圧を維持する。
【0025】
図2において、12は貯槽1の外部からドーム屋根2の施工過程における屋根高さ位置を計測する屋根レベル計測手段で、屋根頂部に垂直に設けた寸法を記入したゲージ12aと側壁4に近接して立設した測定台12cに設置したレベル計12bを備えており、レベル計12bで計測した数値は貯槽1内の圧力を決める1要素となる。13はドーム屋根施工中の屋根の外形を監視するカメラ撮影手段で、測定台13bの上部に設置したカメラ13aを備え、撮影したドーム屋根施工中の屋根の外形を映像信号または屋根の外形を示す信号として遠隔監視盤に送る。
【0026】
図3はエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムの概略説明図である。
貯槽1内の内圧に関する制御部を備えた内圧表示検知盤14bは、遠隔監視ケーブル、検知盤電源スイッチ、貯槽内圧値、内圧下限圧力スイッチ、内圧上限圧力スイッチ、下限スイッチツマミ位置、上限スイッチツマミ位置などの検出項目で構成される。屋根レベル計測手段12とカメラ撮影手段13は、遠隔監視盤11に接続されている。また、内圧表示検知盤14bと電源15と自家発電用の非常用発電機16とコントロールシステム17と遠隔監視盤11とは相互に電気的に接続されている。コントロールシステム17と遠隔監視盤11は、コントロールシステム筐体18に収納される。コントロールシステム17はエアードーム送風機の運転状態を制御する箇所で、コントロールシステム電源、INV運転状態、INVトリップ、サーマルトリップ、INV周波数、電磁弁などの検出項目で構成される。遠隔監視盤11は通信接続、チェック機構で構成される。遠隔監視盤11は外部の携帯電話網、インターネット等の通信網と接続されている。
携帯電話網を経由した遠隔監視専用サーバー19は、貯槽内圧情報に関してWeb画面で貯槽内圧情報の更新を逐次行う。また遠隔監視専用サーバー19は貯槽内圧の設定許容範囲を超えた圧力値を示した場合に、インターネットを介して異常データを遠隔監視者21に送信する。このように、異常データは転送専用メールサーバー20を介して転送登録者である遠隔監視者21aの携帯電話画面に異常メールとして送信され、又はパソコン等を使用している遠隔監視者21bのWeb画面上に送信される。
【0027】
図4は、エアードーム(AD)コントロールシステムにおける遠隔監視システムのフロー図である。
現場で表示、検知、コントロールされるシステムについて、遠隔監視・制御ユニットに入力し、Fomaネットワークを使用し、サーバーに受けて、インターネット及び電話回線を経由してパソコン、携帯電話、メール通信などを利用する。
フローの一例として、メールサーバーに転送者を登録する。メールサーバーからADコントロールシステムに回線接続がされる。ADコントロールシステムにおける電源投入及び貯槽内圧維持が行われる。内圧表示検知盤14bで電源投入が表示され、遠隔監視盤11にも電源投入が表示される。サーバーではWeb画面更新、異常メール送信、メール送信が行われる。メールサーバーでは転送者登録、異常メールを転送、登録者の送信が行われる。遠隔監視者21はサーバーからメール受信を受ける。送信対象には電源表示、圧力変換器、変位計、電源遮断器、ケーブル接続、下限圧力スイッチ、上限圧力スイッチ等がチェック項目に含まれる。
【0028】
図5はADコントロールシステムにおける遠隔監視システムの遠隔監視者からの送信フロー図である。運転状態の表示画面である。
遠隔監視者21は貯槽内の内圧が正常な状態であるときはWebプラウザを見ている状態が通常である。遠隔監視者21は作業現場に異常が生じた場合、PC・PDA・携帯電話等のWebプラウザから作業現場の内圧表示検知盤14bに表示されている非常警報を停止するためにPC・PDA・携帯電話等のWebプラウザに表示されている警報停止ボタンを押す。次に、内圧表示検知盤14bに表示される内圧上限・下限圧力スイッチを例えば+ (−) 0.005KPa変更させるためにサーバーを介してWebプラウザに表示されている内圧上限・下限圧力スイッチの設定値+ (−) 0.005KPaボタンを押す。さらに、遠隔監視者21はPC・PDA・携帯電話等のWebプラウザの画面に表示されている内圧設定値(−) 0.05KPaボタンを押したのを受け、サーバー25は遠隔監視端末へポートON指令を行ない、遠隔監視盤11のポートONにし、ADコントロールシステム17の内圧設定値を+(−)
0.05KPaに変更する。また、ADコントロールシステム17の給気管7の電磁弁8又は排気管9の電磁弁10をOFF (ON) させるためにWebプラウザに表示されている電磁弁8又は電磁弁10のOFF (ON) ボタンを押す。そして、ADコントロールシステムのインバータを運転 (停止) させるためにWebプラウザに表示されているINV運転 (停止)
ボタンを押す。
【0029】
図6は遠隔監視システムの全体図である。
遠隔監視対象であるエアードーム工法におけるドーム屋根施工中の貯槽内の圧力が主たる対象であるがドーム屋根形状も施工上の重要な監視対象となる。ドーム屋根の施工中に屋根形状に変形等が生じた場合は貯槽内圧の調整により解決を図る。
可撓膜体5で密閉状に被覆された貯槽1の内圧を制御するエアードーム送風機6、給気管7に取付けた電磁弁8、排気管9に取付けた電磁弁10、遠隔監視盤11、屋根レベル計測手段12、カメラ撮影手段13、内圧検知手段14、電源15、非常用電源16等の遠隔監視したい設備・機器22は監視・制御ユニット23に電気、通信接続され、携帯電話網24に回線接続され、専用線を介してサーバー25に接続され、さらに専用線でインターネット26接続され、遠隔監視者21が所有する携帯電話27、パソコン28に接続される。必要に応じてサーバー25と遠隔監視者21が所有する電話乃至ファクシミリに接続する。
【0030】
図7は正常時におけるPC表示画面を示す図である。
正常時のPC表示画面上には、監視装置電源の受電ボタン、停電ボタンのうち受電にランプが点灯している状態を示す。同様に、非常用発電機の停止中ボタン、運転中ボタンには停止中にランプが点灯している。貯槽内圧計では本例では2000Paが表示されているが、この圧力表示は固定的ではなくドーム屋根形状の施工過程に応じて設定変更される。
また、PC表示画面には内圧設定値変更の設定値表示、ドーム高さの表示、内圧検知盤警報ON、停止の表示、内圧検知盤電源のON、OFF表示のうちONが点灯している。遠隔監視ケーブルの接続、切断の表示のうち「接続」に点灯している。
内圧下限の設定値を例えば1.5kPaとし、正常、異常ボタンのうち正常が点灯し、正常時の設定値を例えば+0.05kPaとする。異常時の設定値は−0.05kPaに設定しておく。内圧上限の設定値は例えば+2.5kPaにし、正常、異常ボタンのうち正常が点灯している。正常時の設定値を例えば+0.05kPaとする。異常時の設定値は−0.05kPaに設定しておく。
電磁弁のON、OFFボタンのうちONが点灯している。
No.1送風機のNo.1 INV周波数計の表示は例えば40.6HZと表示され、No.1 INVの運転、停止ボタンのうち運転に点灯し、No.1 INVトリップの正常、異常ボタンのうち正常に点灯し、No.1 サーマルトリップの正常、異常ボタンのうち正常が点灯している。
No.2送風機のNo.2 INV周波数計の表示は例えば0.0HZと表示され、No.2 INVの運転、停止ボタンのうち運転に点灯し、No.2 INVトリップの正常、異常ボタンのうち正常に点灯し、No.2 サーマルトリップの正常、異常ボタンのうち正常が点灯している。
【0031】
図8は貯槽内の内圧が高い異常時の場合のPC表示画面を示す図である。
図7に比べ画面の表示項目は同じであるが、異なる箇所は貯槽内圧力計の表示が例えば正常時の2000Paから3000Paに上昇し、ドーム屋根高さも正常時の4200mmから4250mmに上昇した場合を示すときの遠隔監視者の操作について述べる。
先ず、(1)内圧検知盤の警報の停止ボタンを押す。次に、(2)エアードーム送風機(No.1)の電源を停止させ、貯槽内への給気を停止する。この操作は、貯槽内の圧力が正常値に達するまで行われる。貯槽内の圧力が設定値に復帰したら、再び正常運転を行う。
【0032】
図9は貯槽内の内圧が低い異常時の場合のPC表示画面を示す図である。
貯槽内圧力計の表示が例えば正常時の2000Paから1000Paに下降し、ドーム屋根高さも正常時の4200mmから4150mmに下降した場合を示すときの遠隔監視者の操作について述べる。
先ず、(1)内圧検知盤の警報の停止ボタンを押す。次に、(2)排気管の電磁弁を開から閉、ONからOFFに切り替える。エアードーム送風機(No.1)の電源は運転の状態で貯槽内に給気を継続する。(3)必要に応じてエアードーム送風機(No.2)の運転ボタンを押して給気を増加させる。この操作は貯槽内の圧力が設定値に復帰するまで続ける。
【0033】
図10はPC表示画面の登録先メールアドレスの送信履歴を示す図である。
これは貯槽内の圧力に異常が発生の場合に専用サーバーから登録先メールアドレスへの送信履歴を記録するために、発生時刻、監視内容、状態が表示される。本例では、2010年9月14日午前6時に、貯槽内の圧力の上限2.5Paを超過したことを示している。
【0034】
図11はPC表示画面の貯槽内圧力推移を示す図である。この図は貯槽内の圧力が正常時の2000Paを基準にして午前6時頃に、内圧上限値を超えた場合を表示している。
このような場合に、前記詳述した遠隔監視システムの対応を行って正常な内圧設定値へ復帰させる。
【0035】
図12は携帯電話表示画面を示す図で、(a)は正常時を示し、(b)は異常時を示す図である。この表示は図7及び図8に示す画面表示と略同じである。
【0036】
本発明はエアードーム工法におけるドーム屋根施工において、貯槽内部昇圧期間中に、内部圧力を遠隔で監視するシステムである。内圧及びエアードームコントロールシステムの機器・設備の状況をFomaネットワークでサーバーと接続し、インターネットによって送信し、内圧及び機器設備の運転状態の監視を可能にするシステムである。
インターネットを使用するという特性上、Web画面でその他監視装置に接続した機器の状態を1分更新など、経時的に閲覧が可能となる。
Web画面で閲覧することによりエアードームコントロールシステムの運転状態の情報を共有できる。
作業現場以外でも状況認識できることにより、現場に24時間、連続して常駐する必要がなく、現場に出向く頻度を少なくし、人的負担の低減効果が得られる。
内圧の変化やエアードームコントロールシステムの異常をいち早く把握できるため安全確保が可能となる。Eメールでの通報を実現することができるため、情報を関係者が共有しいち早く伝達対応することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
この発明は、水や石油等の液体、低温液化ガス、消化ガス、粉体、粒状物などの各種貯蔵物を貯蔵する種々の貯槽等構築物の上部を被覆するドーム屋根施工に用いる遠隔監視システムとしてドーム屋根施工の分野等の広範囲に適用することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 貯槽
2 ドーム屋根
3 底版
4 側壁
5 可撓膜体
6 エアードーム送風機
7 給気管
8 電磁弁
9 排気管
10 電磁弁
11 遠隔監視盤
12 屋根レベル計測手段
12a ゲージ
12b レベル計
12c 測定台
13 カメラ撮影手段
13a カメラ
13b 測定台
14 内圧検知手段
14a 内圧検知管
14b 内圧表示検知盤
14c 遠隔監視ケーブル
15 電源
16 非常用発電機
17 コントロールシステム
18 コントロールシステム筐体
19 遠隔監視専用サーバー
20 転送専用メールサーバー
21、21a、21b 遠隔監視者
22 遠隔監視したい設備機器
23 監視・制御ユニット
24 携帯電話網
25 サーバー
26 インターネット
101 貯槽
102 ドーム屋根
103 底版
104 側壁
105 可撓膜体
106 送風機
01 貯槽
02 ドーム屋根
03 給気部
04 排気部
05 検知部
06 制御部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアードーム工法における貯槽の上部を密閉状に可撓膜体で被覆した貯槽内部を給気排気調整機構により所定圧力に維持された圧力を検知する内圧検知管を備えた内圧検知手段と、貯槽の外部からドーム屋根の施工過程における屋根高さ位置を計測する屋根レベル計測手段と、ドーム屋根施工中の屋根の外形を監視するカメラ撮影手段と、貯槽内圧値、貯槽内圧上限スイッチ、下限スイッチを備えた内圧表示検知盤と、上記内圧値の変動を外部から監視するための遠隔監視盤と、該遠隔監視盤に表示されるデータをインターネットで遠隔監視専用サーバーを介して携帯電話画面監視者又はパソコン等のWeb画面監視者に送信する手段と、前記携帯電話画面監視者又はWeb画面監視者から設定圧力範囲値を超えた時に、貯槽内部圧力コントロールシステムの機器・設備の状況を遠隔監視専用サーバーと接続し、インターネットによって前記携帯電話画面監視者又はWeb画面監視者から送信し、内圧機器・設備の運転状態を正常状態に戻す操作手段を備えていることを特徴とするエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システム。
【請求項2】
貯槽内部圧力コントロールシステムの運転状態をインターネット情報、Eメール通報を利用して、遠隔の複数箇所で共有する請求項1記載のエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システム。
【請求項3】
貯槽内部を給気排気調整により所定圧力に維持された内圧を検知する検知管が貯槽内の離れた位置に複数箇所設置したことを特徴とする請求項1又は2記載のエアードーム工法におけるドーム屋根施工に用いる遠隔監視システム。





















【図4】
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【図5】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−77486(P2012−77486A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−222146(P2010−222146)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000147729)株式会社石井鐵工所 (67)
【出願人】(591121111)株式会社安部日鋼工業 (38)
【Fターム(参考)】