説明

エチレンマルチブロックコポリマーを形成するためのシャトリング剤を含む触媒組成物

【課題】マルチブロックコポリマーの形成に使用される触媒組成物であって、得られるコポリマーが化学的性質又は物理的性質が異なる2つ以上のセグメント又はブロックを含有することとなる当該組成物、それを使用した重合方法の提供。
【解決手段】上記触媒組成物は、(A)第1のオレフィン重合触媒と、(B)それと同等の重合条件下で触媒(A)によって調製されるポリマーとは化学的性質又は物理的性質が異なるポリマーを調製可能な第2のオレフィン重合触媒と、(C)鎖シャトリング剤とを組み合わせた混合物又は反応生成物からなる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)第1のオレフィン重合触媒と、
(B)同等の重合条件下で触媒(A)によって調製されるポリマーとは化学的性質又は
物理的性質が異なるポリマーを調製可能な第2のオレフィン重合触媒と、
(C)鎖シャトリング剤と、
を組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含む組成物。
【請求項2】
触媒(B)が、触媒(A)のコモノマー混入指数未満のコモノマー混入指数を有する、
請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記シャトリング剤が、1から12個の炭素を有する少なくとも1つのヒドロカルビル
置換基を含有するアルミニウム化合物、亜鉛化合物、又はガリウム化合物である、請求項
1に記載の組成物。
【請求項4】
前記シャトリング剤が、トリエチルアルミニウム又はジエチル亜鉛である、請求項3に
記載の触媒組成物。
【請求項5】
触媒(A)が、元素周期表の4〜8族から選択される遷移金属と、1又はそれ以上の非
局在化π結合したリガンド又は多価ルイス塩基リガンドとを含む錯体を含む、請求項1に
記載の組成物。
【請求項6】
触媒(A)が次式:
【化1】

(式中:
11は、水素以外に1から30個の原子を含有するアルキル、シクロアルキル、ヘテロ
アルキル、シクロヘテロアルキル、アリール、及び不活性に置換されたそれらの誘導体、
あるいはそれらの二価の誘導体から選択され;
1は、水素以外に1から41個の原子の二価の架橋基であり;
12は、ルイス塩基官能性を有するC520ヘテロアリール基であり;
1は4族金属であり;
1はアニオン、中性、又はジアニオンのリガンド基であり;
x’は、このようなX1基の数を示す0から5の数であり;
結合、場合による結合、及び電子供与性相互作用が、それぞれ線、点線、及び矢印で表
されている)
に対応する、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
触媒(B)が次式:
【化2】

(式中、
2は、元素周期表の4〜10族の金属であり;
2は、窒素、酸素、又はリンを含有する基であり;
2は、ハロ、ヒドロカルビル、又はヒドロカルビルオキシであり;
tは1又は2であり;
x”は、電荷バランスが得られるように選択される数であり;
2及びNは架橋性リガンドによって結合している)
に対応する、請求項8に記載の組成物。
【請求項8】
1又はそれ以上の付加重合性モノマーを、付加重合条件下で、請求項1に記載の組成物
と接触させるステップを含む、マルチブロックコポリマーの調製方法。
【請求項9】
重合した形態のエチレンと1又はそれ以上の共重合性コモノマーとを含み、前記コポリ
マーがコモノマー含有率、結晶性、密度、融点、又はガラス転移温度の異なる2つ以上の
セグメント又はブロックを含有する、マルチブロックコポリマー。
【請求項10】
少なくとも1つの融点Tm(単位、摂氏温度)、及び密度d*(単位、グラム/立方セン
チメートル)を有するオレフィンインターポリマーであって、変数の数値が下記の関係に
対応し:
m>−2002.9+4538.5(d*)−2422.2(d*2
前記インターポリマーのMw/Mnが1.7から3.5である、オレフィンインターポリマ
ー。
【請求項11】
Mw/Mnが1.7から3.5であるオレフィンインターポリマーであって、
式:
*>−0.1299(ΔH)+62.81
で定義される量y*よりも大きなデルタ量(最高DSCピークから最高クリスタッフピー
クを引いた値)を有し、
融解熱が最高130J/gであり、
前記クリスタッフピークは、累積ポリマーの少なくとも5%を使用して決定され、5%未
満のポリマーが特定可能なクリスタッフピークを有する場合は、そのクリスタッフ温度は
30℃であり、ΔHは、融解熱の数値(単位、J/g)である、オレフィンインターポリ
マー。
【請求項12】
クロスヘッド分離速度11cm/分において、引張強度が10MPaを超え、破断時伸
びが少なくとも600%である、オレフィンインターポリマー。
【請求項13】
デルタ量(最高DSCピーク(ベースラインから測定)から最高クリスタッフピークを
引いた値)が48℃を超え、融解熱が130J/g以上であり、前記クリスタッフピーク
は、累積ポリマーの少なくとも5%を使用して決定され、5%未満のポリマーが特定可能
なクリスタッフピークを有する場合は、前記クリスタッフ温度は30℃である、オレフィ
ンインターポリマー。
【請求項14】
貯蔵弾性率比G’(25℃)/G’(100℃)1〜50であり、70℃圧縮永久ひず
みが80%未満である、オレフィンインターポリマー。
【請求項15】
融解熱が85J/g未満であり、ペレットブロッキング強度が100ポンド/平方フィ
ート(4800Pa)以下である、オレフィンインターポリマー。
【請求項16】
重合した形態の少なくとも50モル%のエチレンを含み、70℃圧縮永久ひずみが80
%未満である、未架橋のエラストマー性オレフィンインターポリマー。
【請求項17】
DSCによって測定される1つの結晶融点(Tm)を有する、請求項9から16のいず
れか一項に記載のポリマー、又は請求項8に記載の方法によって調製可能なポリマー。
【請求項18】
少なくとも90℃の温度において1mmの熱機械分析貫入深さを有し、曲げ弾性率が3
kpsi(20MPa)から13kpsi(90MPa)である、請求項9から16のい
ずれか一項に記載のポリマー、又は請求項8に記載の方法によって調製可能なポリマー。
【請求項19】
少なくとも90℃の温度において1mmの熱機械分析貫入深さを有し、曲げ弾性率が3
kpsi(20MPa)から13kpsi(90MPa)である、請求項18に記載のポ
リマー。
【請求項20】
ISO 4649に準拠した耐摩耗性体積減少が90mm3未満である、請求項9から
16のいずれか一項に記載のポリマー、又は請求項8に記載の方法によって調製可能なポ
リマー。
【請求項21】
ISO 4649に準拠した耐摩耗性体積減少が90mm3未満である、請求項18に
記載のポリマー。
【請求項22】
ISO 4649に準拠した耐摩耗性体積減少が90mm3未満であり、100℃の温
度においてlog(G’)が0.4MPa以上となる貯蔵弾性率G’を有する、請求項9
から16のいずれか一項に記載のポリマー、又は請求項8に記載の方法によって調製可能
なポリマー。
【請求項23】
ISO 4649に準拠した耐摩耗性体積減少が90mm3未満であり、100℃の温
度においてlog(G’)が0.4MPa以上となる貯蔵弾性率G’を有する、請求項1
8に記載のポリマー。
【請求項24】
ISO 4649に準拠した耐摩耗性体積減少が90mm3未満であり、100℃の温
度においてlog(G’)が0.4MPa以上となる貯蔵弾性率G’を有する、請求項2
0に記載のポリマー。
【請求項25】
ISO 4649に準拠した耐摩耗性体積減少が90mm3未満であり、100℃の温
度においてlog(G’)が0.4MPa以上となる貯蔵弾性率G’を有する、請求項2
1に記載のポリマー。
【請求項26】
請求項9から16のいずれか一項に記載のポリマーの、又は請求項8に記載の方法によ
って調製可能なポリマーの架橋誘導体。
【請求項27】
フィルム、多層フィルムの少なくとも1層、積層物品の少なくとも1層、発泡物品、繊
維、不織布、射出成形物品、吹き込み成形物品、回転成形物品、又は接着剤の形態の、請
求項9から16のいずれか一項に記載のポリマー、又は請求項8に記載の方法によって調
製可能なポリマー、又は該ポリマーを含有する組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【公開番号】特開2012−82424(P2012−82424A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252527(P2011−252527)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【分割の表示】特願2007−504111(P2007−504111)の分割
【原出願日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー (1,383)
【Fターム(参考)】