説明

オピオイド受容体調節薬としての新規な化合物

本発明は式(I)
【化1】


で表される新規なオピオイド受容体調節薬に向けたものである。本発明は、更に、前記化合物を製造する方法、それらを含有させた薬剤組成物、そしてそれらをオピオイド受容体の調節によって改善または治療され得る疾患の治療で用いることにも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
R1 は、水素, C1-6アルキル, シクロアルキル,ヘテロシクリル, アリール(C1-6)アルキルおよびヘテロアリール(C1-6)アルキルから成る群から選択され、ここで、R1がフェニル(C1-6)アルキルの時には、フェニルは場合によりヘテロシクリルまたはシクロアルキルと縮合していてもよく、
R1 がC1-2アルキルの時には、前記C1-2アルキルは場合によりC1-6アルコキシ,アリール, シクロアルキル, ヘテロシクリル, ヒドロキシ, シアノ, アミノ, C1-6アルキルアミノ, (C1-6アルキル)2アミノ,トリフルオロメチルおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよく、そして更に、
R1 がC3-6アルキルの時には、前記C3-6アルキルは場合によりC1-6アルコキシ,アリール, シクロアルキル, ヘテロシクリル, ヒドロキシ, シアノ, アミノ, C1-6アルキルアミノ, (C1-6アルキル)2アミノ,トリフルオロメチルおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで、
C1-2アルキルおよびC3-6アルキルのシクロアルキルおよびヘテロシクリルは場合によりC1-6アルキル,ヒドロキシ(C1-6)アルキル, C1-6アルコキシ, ヒドロキシ, シアノ, アミノ,
C1-6アルキルアミノ,(C1-6アルキル)2アミノ, トリフルオロメチル, カルボキシ, アリール(C1-6)アルコキシカルボニル,C1-6アルコキシカルボニル, アミノカルボニル, C1-6アルキルアミノカルボニル, (C1-6アルキル)2アミノカルボニルおよびアミノスルホニルから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよく、その上、
R1のシクロアルキルおよびヘテロシクリルは場合によりC1-6アルキル, ヒドロキシ(C1-6)アルキル,C1-6アルコキシ, ヒドロキシ, シアノ, アミノ, C1-6アルキルアミノ, (C1-6アルキル)2アミノ,トリフルオロメチル, カルボキシ, アリール(C1-6)アルコキシカルボニル, C1-6アルコキシカルボニル, アミノカルボニル,C1-6アルキルアミノカルボニル, (C1-6アルキル)2アミノカルボニルおよびアミノスルホニルから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよく、その上、
R1 置換基であるアリール(C1-6)アルキルおよびヘテロアリール(C1-6)アルキルのアリールおよびヘテロアリール部分は場合によりC1-6アルキル;ヒドロキシ(C1-6)アルキル; C1-6アルコキシ; C6-10アリール(C1-6)アルキル;C6-10アリール(C1-6)アルコキシ; C6-10アリール; ヘテロアリール(場合によりC1-4アルキル,C1-4アルコキシおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよい); シクロアルキル; ヘテロシクリル;C6-10アリールオキシ; ヘテロアリールオキシ; シクロアルキルオキシ; ヘテロシクリルオキシ; アミノ; C1-6アルキルアミノ;(C1-6アルキル)2アミノ; C3-6シクロアルキルアミノカルボニル; ヒドロキシ(C1-6)アルキルアミノカルボニル;C6-10アリールアミノカルボニル(ここで、C6-10アリールは場合によりカルボキシまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい);ヘテロシクリルカルボニル; カルボキシ; C1-6アルコキシカルボニル; C1-6アルコキシカルボニルオキシ; C1-6アルキルカル
ボニル;C1-6アルキルカルボニルアミノ; アミノカルボニル; C1-6アルキルアミノカルボニル; (C1-6アルキル)2アミノカルボニル;シアノ; ハロゲン; トリフルオロメチル; トリフルオロメトキシおよびヒドロキシから成る群から独立して選択される1から3個のR11 置換基で置換されていてもよいが、但し
R11 置換基がC6-10アリール(C1-6)アルキル; C6-10アリール(C1-6)アルコキシ;C6-10アリール; ヘテロアリール(場合によりC1-4アルキル, C1-4アルコキシおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよい);シクロアルキル; ヘテロシクリル; C6-10アリールオキシ; ヘテロアリールオキシ; シクロアルキルオキシ; C6-10アリールアミノカルボニル(ここで、C6-10アリールは場合によりカルボキシまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい);ヘテロシクリルカルボニルおよびヘテロシクリルオキシ成る群から選択されるのは1回以下であることを条件とし、
R2 は、水素, C1-8アルキル, ヒドロキシ(C1-8)アルキル,C6-10アリール(C1-6)アルコキシ(C1-6)アルキルまたはC6-10アリール(C1-8)アルキルであり、ここで、
R2 のC6-10アリール含有置換基の中のC6-10アリール基は場合によりC1-6アルキル,C1-6アルコキシ, ヒドロキシ, アミノ, C1-6アルキルアミノ, (C1-6アルキル)2アミノ,アミノカルボニル, C1-6アルキルアミノカルボニル, (C1-6アルキル)2アミノカルボニル,シアノ, フルオロ, クロロ, ブロモ, トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよく、そしてここで、アリールのC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシ置換基は場合によりヒドロキシ, アミノ, C1-6アルキルアミノ, (C1-6アルキル)2アミノまたはアリールで置換されていてもよく、
A は、アリール, 環系 a-1, a-2, a-3およびa-4(場合によりR3 およびR5で置換されていてもよい)
【化2】

(ここで、
A-Bは、N-C, C-N, N-NおよびC-Cから成る群から選択され;
D-Eは、O-C, S-CおよびO-Nから成る群から選択され;
F-Gは、N-OおよびC-Oから成る群から選択される)
から成る群から選択され、
R3 は、C1-6アルキル, アリール, アリール(C1-6)アルキル,アリール(C2-6)アルケニル, アリール(C2-6)アルキニル, ヘテロアリール, ヘテロアリール(C1-6)アルキル,ヘテロアリール(C2-6)アルケニル, ヘテロアリール(C2-6)アルキニル, アミノ, C1-6アルキルアミノ,(C1-6アルキル)2アミノ, アリールアミノ, ヘテロアリールアミノ, アリールオキシ, ヘテロアリールオキシ,トリフルオロメチルおよびハロゲンから成る群から独立して選択される1から2個の置換基であり、ここで、
前記アリール , ヘテロアリール、および前記アリール(C1-6)アルキル, アリール(C2-6)アルケニル,アリール(C2-6)アルキニル, ヘテロアリール(C1-6)アルキル, ヘテロアリール(C2-6)アルケニル,ヘテロアリール(C2-6)アルキニル, アリールアミノ, ヘテロアリールアミノ, アリールオキシおよびヘテロアリールオキシのアリールおよびヘテロアリールは場合により1から5個のフルオロ置換基またはC1-6アルキル, ヒドロキシ(C1-6)アルキル, C1-6アルコキシ, C6-10アリール(C1-6)アルキル,C6-10アリール(C1-6)アルコキシ, C6-10アリール, C6-10アリールオキシ,ヘテロアリール(C1-6)アルキル, ヘテロアリール(C
1-6)アルコキシ, ヘテロアリール, ヘテロアリールオキシ,C6-10アリールアミノ, ヘテロアリールアミノ, アミノ, C1-6アルキルアミノ, (C1-6アルキル)2アミノ,カルボキシ(C1-6)アルキルアミノ, カルボキシ, C1-6アルキルカルボニル, C1-6アルコキシカルボニル,C1-6アルキルカルボニルアミノ, アミノカルボニル, C1-6アルキルアミノカルボニル, (C1-6アルキル)2アミノカルボニル,カルボキシ(C1-6)アルキルアミノカルボニル, シアノ, ハロゲン, トリフルオロメチル, トリフルオロメトキシ, ヒドロキシ, C1-6アルキルスルホニルおよびC1-6アルキルスルホニルアミノから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよいが、但しR3のアリールまたはヘテロアリール部分上の前記置換基がC6-10アリール(C1-6)アルキル, C6-10アリール(C1-6)アルコキシ,C6-10アリール, C6-10アリールオキシ, ヘテロアリール(C1-6)アルキル, ヘテロアリール(C1-6)アルコキシ,ヘテロアリール, ヘテロアリールオキシ, C6-10アリールアミノ, ヘテロアリールアミノから成る群から選択されるのは1回以下であることを条件とし、そしてここで、C1-6アルキル、およびアリール(C1-6)アルキルおよびヘテロアリール(C1-6)アルキルのC1-6アルキルは場合によりヒドロキシ,カルボキシ, C1-4アルコキシカルボニル, アミノ, C1-6アルキルアミノ, (C1-6アルキル)2アミノ,アミノカルボニル, (C1-4)アルキルアミノカルボニル, ジ(C1-4)アルキルアミノカルボニル, アリール, ヘテロアリール,アリールアミノ, ヘテロアリールアミノ, アリールオキシ, ヘテロアリールオキシ, アリール(C1-4)アルコキシおよびヘテロアリール(C1-4)アルコキシから成る群から選択される置換基で置換されていてもよく、
R4 は、C6-10アリール、またはフリル,チエニル, ピロリル, オキサゾリル, チアゾリル,
イミダゾリル, ピラゾリル, ピリジニル, ピリミジニル, ピラジニル, インドリル, イソインドリル,インドリニル,ベンゾフリル, ベンゾチエニル, ベンゾイミダゾリル,ベンゾチアゾリル, ベンゾオキサゾリル, キノリジニル, キノリニル, イソキノリニルおよびキナゾリニルから成る群から選択されるヘテロアリールであり、ここで、
R4 は場合により (C1-6)アルキル(場合によりアミノ, C1-6アルキルアミノまたは(C1-6アルキル)2アミノで置換されていてもよい);(C1-6)アルコキシ; フェニル(C1-6)アルコキシ; フェニル(C1-6)アルキルカルボニルオキシ(ここで、C1-6アルキルは場合によりアミノで置換されていてもよい);5員の非縮合ヘテロアリール(C1-6)アルキルカルボニルオキシ;5員の非縮合ヘテロアリール;ヒドロキシ; ハロゲン; アミノスルホニル; ホルミルアミノ; アミノカルボニル; C1-6アルキルアミノカルボニル(ここで、(C1-6)アルキルは場合によりアミノ,C1-6アルキルアミノまたは(C1-6アルキル)2アミノで置換されていてもよい); (C1-6アルキル)2アミノカルボニル(ここで、各(C1-6)アルキルは場合によりアミノ, C1-6アルキルアミノまたは(C1-6アルキル)2アミノで置換されていてもよい);ヘテロシクリルカルボニル(ここで、ヘテロシクリルは5-7員の窒素含有環であり、そして前記ヘテロシクリルは窒素原子を通してカルボニルの炭素と結合している); カルボキシまたはシアノから成る群から独立して選択される1から3個のR41置換基で置換されていてもよく、そしてここで、フェニル(C1-6)アルキルカルボニルオキシのフェニル 部分は場合により (C1-6)アルキル (C1-6)アルコキシ, ハロゲン, シアノ, アミノまたはヒドロキシで置換されていてもよいが、但し
R41 がC1-6アルキル(C1-6アルキルアミノまたは(C1-6アルキル)2アミノで置換されている);アミノスルホニル; ホルミルアミノ; アミノカルボニル; C1-6アルキルアミノカルボニル; (C1-6アルキル)2アミノカルボニル;ヘテロシクリルカルボニル; ヒドロキシ; カルボキシまたはフェニル含有もしくはヘテロアリール含有置換基であるのは1回以下であることを条件とし、
R5 は、環Aの窒素原子上の置換基であり、これは水素およびC1-4アルキルから成る群から選択され、
R6 は、水素またはC1-6アルキルであり、
R7 は、水素またはC1-6アルキルであり、
Ra およびRb は、独立して、水素, C1-6アルキルおよびC1-6アルコキシカルボニルから成る群から選択されるか、別法として、RaおよびRb の各々が水素以外の時には場合によりR
a とRb がこれらの両方が結合している窒素原子と一緒になって5員から8員の単環式環を形成していてもよく、
L は、O, SおよびN(Rd)(ここで、Rd は水素またはC1-6アルキルである)から成る群から選択される]
で表される化合物、およびこれの薬学的に受け入れられる鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物および塩。
【請求項2】
R1 が水素, C1-6アルキル, アリール(C1-4)アルキルおよびヘテロアリール(C1-4)アルキルから成る群から選択され、ここで、
アリール(C1-4)アルキルおよびヘテロアリール(C1-4)アルキルのアリールおよびヘテロアリール部分が場合によりC1-6アルコキシ;ヘテロアリール(場合によりC1-4アルキル, C1-4アルコキシおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよい);カルボキシ; C1-4アルコキシカルボニル; C1-4アルコキシカルボニルオキシ; アミノカルボニル; C1-4アルキルアミノカルボニル;C3-6シクロアルキルアミノカルボニル; ヒドロキシ(C1-6)アルキルアミノカルボニル; C6-10アリールアミノカルボニル(ここで、C6-10アリールは場合によりカルボキシまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい);ヘテロシクリルカルボニル; シアノ; ハロゲン; トリフルオロメトキシおよびヒドロキシから成る群から独立して選択される1から3個のR11 置換基で置換されていてもよいが、但しR11がヘテロアリール (場合により1から2個のC1-4アルキル置換基で置換されていてもよい); C6-10アリールアミノカルボニル(ここで、C6-10アリールは場合によりカルボキシまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい)またはヘテロシクリルカルボニルであるのは1回以下であることを条件とする、
請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R1 がC6-10アリール(C1-4)アルキル, ピリジニル(C1-4)アルキルおよびフラニル(C1-4)アルキルから成る群から選択され、ここで、C6-10アリール,ピリジニルおよびフラニルが場合によりC1-3アルコキシ; テトラゾリル; カルボキシ; C1-4アルコキシカルボニル;アミノカルボニル; C1-4アルキルアミノカルボニル; C1-3アルキルアミノカルボニル; C3-6シクロアルキルアミノカルボニル;ヒドロキシ(C1-4)アルキルアミノカルボニル; C6-10アリールアミノカルボニル(ここで、C6-10アリールは場合によりカルボキシまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい);モルホリン-4-イルカルボニル; シアノ; ハロゲンおよびトリフルオロメトキシルから成る群から独立して選択される1から3個のR11 置換基で置換されていてもよいが、但しR11がC6-10アリールアミノカルボニルであるのは1回以下であることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項4】
R1 がフェニル(C1-3)アルキル, ピリジニル(C1-3)アルキルおよびフラニル(C1-3)アルキルから成る群から選択され、ここで、フェニル,ピリジニルおよびフラニルが場合によりC1-3アルコキシ; テトラゾリル, C3-6シクロアルキルアミノカルボニル;ヒドロキシ(C1-4)アルキルアミノカルボニル; C6-10アリールアミノカルボニル(ここで、C6-10アリールは場合によりカルボキシまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい);モルホリン-4-イルカルボニル; クロロ; フルオロ; トリフルオロメトキシ; C1-4アルコキシカルボニルおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から3個のR11置換基で置換されていてもよいが、但しR11 がC6-10アリールアミノカルボニルであるのは1回以下であることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項5】
R1 がフェニルメチル, ピリジニルメチルまたはフラニルメチルであり、ここで、フェニル, ピリジニルおよびフラニルが場合によりメトキシ;テトラゾリル; シクロプロピルアミノカルボニル; (2-ヒドロキシエト-1-イル)アミノカルボニル; メトキシカルボニル;
フェニルアミノカルボニル(ここで、フェニルは場合によりカルボキシで置換されてい
てもよい);モルホリン-4-イルカルボニルおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から3個のR11 置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項6】
R2 が水素, C1-4アルキル, ヒドロキシ(C1-4)アルキルおよびフェニル(C1-6)アルコキシ(C1-4)アルキル(ここで、前記フェニルは場合によりC1-3アルキル,C1-3アルコキシ, ヒドロキシ, シアノ, フルオロ, クロロ, ブロモ, トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよい)から成る群から選択される置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項7】
R2 が水素およびC1-4アルキルから成る群から選択される置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項8】
R2 が水素またはメチルである請求項1記載の化合物。
【請求項9】
環Aがa-1である請求項1記載の化合物。
【請求項10】
a-1のA-BがN-CおよびO-Nから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項11】
a-1のA-BがN-Cである請求項1記載の化合物。
【請求項12】
R3 がC1-6アルキル, ハロゲンおよびアリール(ここで、アリールは場合によりハロゲン, カルボキシ,アミノカルボニル, C1-3アルキルスルホニルアミノ, シアノ, ヒドロキシ, アミノ, C1-3アルキルアミノおよび(C1-3アルキル)2アミノから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい)から成る群から独立して選択される1から2個の置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項13】
R3 がC1-3アルキル, ブロモおよびフェニル(ここで、フェニルは場合によりクロロ, フルオロ,ヨード, カルボキシ, アミノカルボニルおよびシアノから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい)から成る群から独立して選択される1から2個の置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項14】
R3 がメチルおよびフェニル(ここで、フェニルは場合によりクロロおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい)から成る群から独立して選択される1から2個の置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項15】
少なくとも1個のR3 置換基がフェニルである請求項1記載の化合物。
【請求項16】
R3 がメチルおよびフェニル(ここで、フェニルは場合によりクロロおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよい)から成る群から選択される置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項17】
R4 がC6-10アリール[場合により (C1-3)アルキル, (C1-6)アルコキシ,フェニル(C1-6)アルコキシ; ヒドロキシ; ハロゲン; ホルミルアミノ; アミノカルボニル; C1-6アルキルアミノカルボニル;(C1-6アルキル)2アミノカルボニル; ヘテロシクリルカルボニル(ここで、ヘテロシクリルは5-7員の窒素含有環であり、そして前記ヘテロシクリルは窒素原子を通してカルボニルの炭素と結合している);カルボキシおよびシアノから成る群から独立して選択される1から3個のR41 置換基で置換されていてもよい]であるが、但しR41 置換基がホルミルアミノ,アミノカルボニル, C1-6アルキルアミノカルボニル, (C1-6アルキル)2アミノカルボニル,ヘテロシクリルカルボニル, ヒドロキシ, カルボキシまたはフェニル含有置換基であるのは1回以下であることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項18】
R4 が (C1-3)アルキル, (C1-3)アルコキシ, フェニル(C1-3)アルコキシ,ヒドロキシ, C1-6アルキルアミノカルボニルおよびアミノカルボニルから成る群から独立して選択される1から3個のR41 置換基で置換されているフェニルであるが、但しR41置換基がアミノカルボニル, C1-6アルキルアミノカルボニル, ヒドロキシまたはフェニル含有置換基であるのは1回以下であることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項19】
R4 が4位がヒドロキシ, C1-3アルキルアミノカルボニルまたはアミノカルボニルで置換されておりかつ場合によりメチル,メトキシおよびベンジルオキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである請求項1記載の化合物。
【請求項20】
R4 が4位がヒドロキシ, C1-3アルキルアミノカルボニルまたはアミノカルボニルで置換されておりかつ場合により1から2個のメチル置換基で置換されていてもよいフェニルである請求項1記載の化合物。
【請求項21】
R4 が4位がヒドロキシ, C1-3アルキルアミノカルボニルまたはアミノカルボニルで置換されておりかつ2位および6位がメチル置換基で置換されているフェニルである請求項1記載の化合物。
【請求項22】
R5 が水素またはメチルである請求項1記載の化合物。
【請求項23】
R5 が水素である請求項1記載の化合物。
【請求項24】
R6 が水素またはメチルである請求項1記載の化合物。
【請求項25】
R6 が水素である請求項1記載の化合物。
【請求項26】
R7 が水素またはメチルである請求項1記載の化合物。
【請求項27】
R7 が水素である請求項1記載の化合物。
【請求項28】
Ra およびRbが独立して水素およびC1-3アルキルから成る群から選択されるか、或はRaおよびRb の各々が水素以外の時には場合によりRa とRb がこれらの両方が結合している窒素原子と一緒になって5員から7員の単環式環を形成していてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項29】
Ra およびRb が独立して水素またはメチルである請求項1記載の化合物。
【請求項30】
Ra およびRb の各々が水素である請求項1記載の化合物。
【請求項31】
LがOである請求項1記載の化合物。
【請求項32】
RR, SS, RSおよびSR配置で存在する請求項1記載の化合物。
【請求項33】
S,S配置で存在する請求項1記載の化合物。
【請求項34】
式 (Ia):
【化3】

[式中、
R1 は、水素, C1-6アルキル, アリール(C1-4)アルキルおよびヘテロアリール(C1-4)アルキルから成る群から選択され、ここで、
アリール(C1-4)アルキルおよびヘテロアリール(C1-4)アルキルのアリールおよびヘテロアリール 部分は場合によりC1-6アルコキシ;ヘテロアリール(場合によりC1-4アルキル, C1-4アルコキシおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよい);カルボキシ; C1-4アルコキシカルボニル; C1-4アルコキシカルボニルオキシ; アミノカルボニル; C1-4アルキルアミノカルボニル;C3-6シクロアルキルアミノカルボニル; ヒドロキシ(C1-6)アルキルアミノカルボニル; C6-10アリールアミノカルボニル(ここで、C6-10アリールは場合によりカルボキシまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい);ヘテロシクリルカルボニル; シアノ; ハロゲン; トリフルオロメトキシおよびヒドロキシから成る群から独立して選択される1から3個のR11 置換基で置換されていてもよいが、但しR11がヘテロアリール (場合により1から2個のC1-4アルキル 置換基で置換されていてもよい); C6-10アリールアミノカルボニル(ここで、C6-10アリールは場合によりカルボキシまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい)またはヘテロシクリルカルボニルであるのは1回以下であることを条件とし、
R2 は、水素, C1-4アルキル, ヒドロキシ(C1-4)アルキルおよびフェニル(C1-6)アルコキシ(C1-4)アルキルから成る群から選択され、ここで、
前記フェニルは場合によりC1-3アルキル, C1-3アルコキシ, ヒドロキシ, シアノ, フルオロ, クロロ, ブロモ,トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよく、
R3 は、C1-6アルキル, ハロゲンおよびアリール(ここで、アリールは場合によりハロゲン,カルボキシ, アミノカルボニル, C1-3アルキルスルホニルアミノ, シアノ, ヒドロキシ, アミノ, C1-3アルキルアミノおよび(C1-3アルキル)2アミノから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい)から成る群から独立して選択される1から2個の置換基であり、
R4 は、C6-10アリール(場合により (C1-3)アルキル, (C1-6)アルコキシ,フェニル(C1-6)アルコキシ; ヒドロキシ; ハロゲン; ホルミルアミノ; アミノカルボニル; C1-6アルキルアミノカルボニル;(C1-6アルキル)2アミノカルボニル; ヘテロシクリルカルボニル(ここで、ヘテロシクリルは5-7 員の窒素含有環であり、そして前記ヘテロシクリルは窒素原子を通してカルボニルの炭素と結合している);カルボキシおよびシアノから成る群から独立して選択される1から3個のR41 置換基で置換されていてもよいが、但し
R41 置換基がホルミルアミノ, アミノカルボニル, C1-6アルキルアミノカルボニル,(C1-6アルキル)2アミノカルボニル, ヘテロシクリルカルボニル, ヒドロキシ, カルボキシまたはフェニル含有置換基であるのは1回以下であることを条件とし、
R5 は、水素またはメチルであり、
Ra およびRb は、独立して、水素またはC1-3アルキルであるか、或はRaおよびRb の各々が水素以外の時には場合によりRa とRbがこれらの両方が結合している窒素原子と一緒になって5員から7員の単環式環を形成していてもよい]
で表される化合物、およびこれの薬学的に受け入れられる鏡像異性体、ジアステレオマー
、ラセミ化合物および塩。
【請求項35】
R1 がC6-10アリール(C1-4)アルキル, ピリジニル(C1-4)アルキルおよびフラニル(C1-4)アルキル[ここで、C6-10アリール,ピリジニルおよびフラニルは場合によりC1-3アルコキシ; テトラゾリル; カルボキシ; C1-3アルコキシカルボニル;アミノカルボニル; C1-4アルキルアミノカルボニル; C1-3アルキルアミノカルボニル; C3-6シクロアルキルアミノカルボニル;ヒドロキシ(C1-4)アルキルアミノカルボニル; C6-10アリールアミノカルボニル(ここで、C6-10アリールは場合によりカルボキシまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい);モルホリン-4-イルカルボニル; シアノ; ハロゲン; トリフルオロメトキシ; C1-4アルコキシカルボニルまたはカルボキシから成る群から独立して選択される1から3個のR11置換基で置換されていてもよいが、但しR11 がC6-10アリールアミノカルボニルであるのは1回以下であることを条件とする]から成る群から選択され、
R2 が水素またはC1-4アルキルであり、
R3 がC1-3アルキル, ブロモおよびフェニル(ここで、フェニルは場合によりクロロ, フルオロ,カルボキシ, アミノカルボニルおよびシアノから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい)から成る群から独立して選択される1から2個の置換基であり、
R4 が(C1-3)アルキル, (C1-3)アルコキシ, フェニル(C1-3)アルコキシ,ヒドロキシ, C1-6アルキルアミノカルボニルおよびアミノカルボニルから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されているフェニルであるが、但しR41置換基がアミノカルボニル, C1-6アルキルアミノカルボニル, ヒドロキシまたはフェニル含有置換基であるのは1回以下であることを条件とし、
R5 が水素であり、
Ra およびRb が独立して水素またはメチルである、
式 (Ia)で表される化合物、およびこれの薬学的に受け入れられる鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物および塩。
【請求項36】
R1 がフェニル(C1-3)アルキル, ピリジニル(C1-3)アルキルおよびフラニル(C1-3)アルキル[ここで、フェニル,ピリジニルおよびフラニルは場合によりC1-3アルコキシ; テトラゾリル, C3-6シクロアルキルアミノカルボニル;ヒドロキシ(C1-4)アルキルアミノカルボニル; C6-10アリールアミノカルボニル(ここで、C6-10アリールは場合によりカルボキシまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい);モルホリン-4-イルカルボニル; クロロ; フルオロ; トリフルオロメトキシ; メトキシカルボニルおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から3個のR11置換基で置換されていてもよいが、但しR11 がC6-10アリールアミノカルボニルであるのは1回以下であることを条件とする]から成る群から選択され、
R2 が水素またはメチルであり、
R3 がメチルおよびフェニル(ここで、フェニルは場合によりクロロおよびカルボキシから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい)から成る群から独立して選択される1から2個の置換基であり、
R4 が4位がヒドロキシ, C1-3アルキルアミノカルボニルまたはアミノカルボニルで置換されておりかつ場合によりメチル,メトキシおよびベンジルオキシから成る群から独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
R5 が水素であり、
Ra およびRb の各々が水素である、
式 (Ia)で表される化合物、およびこれの薬学的に受け入れられる鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物および塩。
【請求項37】
R1 がフェニルメチル, ピリジニルメチルまたはフラニルメチル[ここで、フェニル, ピリジニルおよびフラニルは場合によりメトキシ,テトラゾリル, シクロプロピルアミノ
カルボニル, (2-ヒドロキシエト-1-イル)アミノカルボニル, フェニルアミノカルボニル(ここで、フェニルは場合によりカルボキシ,モルホリン-4-イルカルボニル, メトキシカルボニルおよびカルボキシで置換されていてもよい)から成る群から独立して選択される1から3個のR11置換基で置換されていてもよいが、但しR11がフェニルアミノカルボニルであるのは1回以下であることを条件とする]である請求項36記載の化合物。
【請求項38】
R4 が4位がヒドロキシ, C1-3アルキルアミノカルボニルまたはアミノカルボニルで置換されておりかつ場合により1から2個のメチル置換基で置換されていてもよいフェニルである請求項36記載の化合物。
【請求項39】
R4 が4位がヒドロキシ, C1-3アルキルアミノカルボニルまたはアミノカルボニルで置換されておりかつ2位および6位がメチル置換基で置換されているフェニルである請求項36記載の化合物。
【請求項40】
式 (Ib)
【化4】

[式中、LはOであり、そしてR1, R2, R3-1, R3-2,R5, Ra, RbおよびR41 は、従属的に、下記:
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【表18】

【表19】

【表20】

【表21】

【表22】

【表23】

【表24】

【表25】

【表26】

【表27】

から成る群から選択される]
で表される化合物。
【請求項41】
式 (Ic)
【化5】

[式中、L はOであり、そしてR1, R2, R3-1, R3-2,R5, Ra, RbおよびR41 は、従属的に、下記:
【表28】

【表29】

【表30】

から成る群から選択される]
で表される化合物。
【請求項42】
式 (Id)
【化6】

[式中、L はOであり、そしてR1, R2, R3-1, R3-2,R5, Ra, RbおよびR41 は、従属的に、下記:
【表31】

から成る群から選択される]
で表される化合物。
【請求項43】
式 (Ie)
【化7】

[式中、LはOであり、そしてR1, R2, R3-1, R3-2,R5, Ra, RbおよびR41 は、従属的に、下記:
【表32】

から成る群から選択される]
で表される化合物。
【請求項44】
下記:
【表33】

【表34】

から成る群から選択される化合物。
【請求項45】
請求項1記載の化合物および薬学的に受け入れられる担体を含んで成る組成物。
【請求項46】
請求項1記載の化合物と薬学的に受け入れられる担体を混合することを含んで成る薬剤製造方法。
【請求項47】
δまたはμ−オピオイド受容体媒介型疾患の治療もしくは改善を必要としている被験体におけるそれを治療または改善する方法であって、前記被験体に請求項1記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項48】
δまたはμ−オピオイド受容体媒介型疾患の治療もしくは改善を必要としている被験体におけるそれを治療または改善する方法であって、前記被験体に請求項36記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項49】
前記疾患が痛みおよび胃腸疾患から成る群から選択される請求項48記載の方法。
【請求項50】
前記痛みが中枢媒介型痛み、抹消媒介型痛み、構造もしくは軟組織損傷関連痛、炎症関連痛、進行性疾患関連痛、神経障害性痛、急性痛および慢性痛から成る群から選択される請求項49記載の方法。
【請求項51】
前記慢性痛が神経障害性痛状態、糖尿病性抹消神経障害、疱疹後神経痛、三叉神経痛、脳卒中後疼痛症候群および群発性もしくは片頭痛から成る群から選択される請求項50記載の方法。
【請求項52】
前記胃腸疾患が下痢症候群、消化管運動異常、例えば下痢が主の異常、便秘が主の異常、交互過敏性腸症候群、術後イレウスおよび便秘、および炎症性腸疾患から成る群から選択される請求項49記載の方法。
【請求項53】
前記炎症性腸疾患が潰瘍性大腸炎およびクローン病から成る群から選択される請求項52記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−529527(P2007−529527A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−503986(P2007−503986)
【出願日】平成17年3月14日(2005.3.14)
【国際出願番号】PCT/US2005/008339
【国際公開番号】WO2005/090315
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】