説明

オーディオ/ビデオコンテンツ保護方法

コンテンツ保護方法は、コンテンツアイテム(CI)の基礎として機能するコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を、取得されたプライマリデータ(PDat)に埋め込み、これによって、コンテンツアイテム(CI)として、プライマリデータ(PDat)に埋め込まれたコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保護されたオーディオ/ビデオコンテンツを提供するコンテンツ保護方法に関する。
【0002】
詳しくは、本発明は、機器のネットワークに基づくコンテンツ保護及びコピー管理システムのために保護されたオーディオ/ビデオコンテンツを提供するコンテンツ保護方法に関する。
【背景技術】
【0003】
機器のネットワーク、及びこのようなネットワークを動作させる処理において、データ及びコンテンツを提供する手法は、益々重要になってきている。また、各コンテンツアイテムをネットワーク接続された機器に提供する際、オーディオ/ビジュアルコンテンツ保護及びコピー管理要求に関して幾つかのセキュリティ問題も浮上している。
【0004】
保護されたコンテンツを提供するための既知の技術、特にコンテンツ保護及びコピー管理システムにおいて又はコンテンツ保護及びコピー管理システムのために保護されたコンテンツ使用規則USIを提供する技術は、コンテンツ保護及びコピー管理要求に関してデータ負荷がかなり高い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、オーディオ/ビデオコンテンツ及び又はオーディオ/ビデオコンテンツストリームのための使用規則UR又は使用状態情報USIのより効率的でより実用的な通信技術を提供するコンテンツ保護方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、独立請求項1、2、5、6に基づくコンテンツ保護方法によって達成される。本発明に基づくコンテンツ保護方法の好適な実施の形態は、従属する請求項に定義されている。更に、この目的は、請求項37記載のコンテンツ保護システム又はコンテンツ保護装置、請求項38記載のコンピュータプログラム、請求項39記載のコンピュータにより読取可能な媒体、請求項40記載の使用権情報(usage rights information:CURI)及び/又は使用状態情報(usage state information:USI)によって達成される。
【0007】
本発明に基づくコンテンツ保護方法は、特に、コンテンツ保護及びコピー管理システムに適合し、又はコンテンツ保護及びコピー管理システムのために機能し、(a)コンテンツアイテムとして、又はコンテンツアイテムを表すプライマリデータを取得するステップと、(b)提供されるコンテンツアイテムに関する使用権又は使用状態を記述するコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を取得するステップと、(c)コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報又はその派生情報をプライマリデータ又はその派生情報に埋め込み、提供されるコンテンツアイテムとして、又は提供されるコンテンツアイテムを表す2次データを生成するステップと、(d)2次データ又はその派生情報に、提供されるコンテンツアイテムとして、埋め込まれたコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を提供するステップとを有する。
【0008】
したがって、本発明の広義の主要な思想は、保護されたコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を、コンテンツアイテムの基礎として機能する、取得したプライマリデータに埋め込み、これにより、プライマリデータに、コンテンツアイテムとして埋め込まれたコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を提供することである。
【0009】
コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報は、プライマリデータ又はその派生情報内に構造化されたバイナリコード形式で埋め込んでもよい。これには、特に、表2に示すようなバイナリコードを用いて相互運用性を達成できるという利点がある。
【0010】
これに代えて又はこれに加えて、コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を、プライマリデータ又はその派生情報内に繰り返し、特に周期的に、埋め込んでもよい。これは、特に、例えばDVB等の連続的なコンテンツストリームにおいて特に好適である。
【0011】
この手法は、独自に、又は組合せによって、コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)及びその処理に関する効率、相互運用性及び使い易さを保証する。
【0012】
本発明に基づくコンテンツ保護方法の好ましい実施の形態では、プライマリデータを取得するステップ(a)は、プライマリデータを部分的に又は完全に生成するサブステップを含んでいてもよい。
【0013】
或いは、プライマリデータを取得するステップ(a)は、外部ソースからプライマリデータ又はそのプリフォームを部分的に又は完全に受信するサブステップを含んでいてもよい。
【0014】
コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を取得するステップ(b)は、所定のターゲットフォーマットで及び/又は所定の権利のターゲット範囲でコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を部分的に又は完全に生成するサブステップを含んでいてもよい。
【0015】
これに代えて又はこれに加えて、コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を取得するステップ(b)は、外部ソースから及び/又は所定の入力フォーマットでコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を受信するサブステップを含んでいてもよい。
【0016】
入力フォーマットとして1つの既知のフォーマットを用いてもよい。これによって、既知のフォーマットを特定の単純な共通のUR/USIフォーマットに変換することによって、相互運用性が実現される。
【0017】
受信されたコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報に対し、受信されたコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報の入力フォーマットを所定のターゲットフォーマットに変換する使用権フォーマット変換のサブステップを実行してもよい。
【0018】
使用権フォーマット変換のサブステップにおいて、所定の権利のターゲット範囲の全てをカバーするようにコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報も変換してもよい。
【0019】
コンテンツアイテム又はその一部として、単一のファイル又は単一の画像を含む単一のデータアイテムを提供してもよい。
【0020】
これに代えて又はこれに加えて、コンテンツアイテム又はその一部として、ファイルのシーケンス、画像及び/又は音声のシーケンスを含むデータストリームを提供してもよい。
【0021】
本発明の更に好適な実施の形態においては、コンテンツ保護方法は、複数のコンテンツアイテム又はそれのプリフォームを多重化し、多重化されたコンテンツアイテムの各コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を多重化するステップを更に有する。
【0022】
コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報又はその派生情報をプライマリデータ又はその派生情報に埋め込むステップは、提供される複数のコンテンツアイテムのプライマリデータを共通の多重化されたコンテンツストリームに結合する多重化のサブプロセスを含んでいてもよい。
【0023】
更に、コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報又はその派生情報をプライマリデータ又はその派生情報に埋め込むステップは、コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報を将来利用可能なコンテンツアイテムに埋め込んでもよい。
【0024】
コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報から、既に定義されている補助データの他の成分を生成してもよい。
【0025】
コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報のターゲットフォーマット及び/又はコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報のターゲット範囲を埋め込むステップは、基底にあるコンテンツ保護及びコピー管理システム又はCPCMシステムに基づいて選択してもよい。
【0026】
コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報のターゲットフォーマット及び/又はコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報のターゲット範囲を埋め込むステップ(c)は、基底にあるコンテンツ保護及びコピー管理システム又はCPCMシステムに関して、コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報の最小及び/又は最適なセットをカバーするように選択してもよい。
【0027】
コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報のセットは、コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報の必須のセットと、コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報の任意の又は断定的なセットとを含んでいてもよい。
【0028】
各提供されるコンテンツアイテムは、コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報の必須のセットのうちの少なくとも1つのアイテムを有していてもよい。
【0029】
コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報のセットは、コンテンツ管理ファンクションに関するコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報のセットと、コンテンツ伝播制約に関するコンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報のセットを含んでいてもよい。
【0030】
各提供されるコンテンツアイテムは、コンテンツ管理のための使用権情報及び/又は使用状態情報のセットの少なくとも1つのアイテムと、伝播制約のための使用権情報及び/又は使用状態情報のセットの少なくとも1つのアイテムを有していてもよい。
【0031】
コンテンツ使用権情報及び/又は使用状態情報のセットは、必須のコピー制御、必須の伝播制約、同時再生カウント、コンテンツスクランブル禁止、コンテンツ使用の時間的制約を含むアイテムのグループの1又は任意の複数のアイテムを含んでいてもよい。
【0032】
コピー制御のための使用状態情報は、以下のアイテムのグループのうちの1又は任意の複数のアイテムを含んでいてもよい。
【0033】
・コピー禁止記憶不可(Copy Never Zero Retention:CNZR):コンテンツのコピーは、許可されず、再生を一時停止するためのユーザがアクセスできない安全な一時的なバッファコピーも許可されない。
【0034】
・コピー禁止(Copy Never:CN):コンテンツのコピーは、許可されないが、再生を一時停止するための一時的なバッファコピーは許可される。
【0035】
・一回のみコピー可(Copy Once:C1):コンテンツの単一のコピーを一個だけ作成できる。
【0036】
・1世代のみコピー可(Copy One Generation:C1G):コンテンツを繰り返しコピーできるが、各コピーには、「これ以上のコピー禁止」のマークが付される。
【0037】
・これ以上のコピー禁止(Copy No More:CNM):更なるコピーを禁止するが、再生を一時停止するための一時的なバッファコピーは許可される。
【0038】
・コピー制御なし(Copy Control Not Asserted:CCNA):コンテンツを無制限にコピーできる。
【0039】
これに加えて又はこれに代えて、伝播制約のための使用状態情報は、以下のアイテムのグループのうちの1又は任意の複数のアイテムを含んでいてもよい。
【0040】
・コンテンツ保護及びコピー管理システムに限定(Restrict to Content Protection and Copy Management System:RTCPCM):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムによって、保護されるコンテンツのためのデフォルト伝播制約設定によって保護された状態を維持する。
【0041】
・認証されたドメインに限定(Restrict to Authorized Domain:RTAD):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、コンテンツを受信したユーザに属するCPCMに準拠する機器の組を超えて伝播することが禁止され、この場合、ユーザは、自宅でコンテンツを使用し、遠隔位置、例えば、別宅又は移動体端末からアクセスすることができる。
【0042】
・ローカルの認証されたドメインに限定(Restrict to Localized Authorized Domain:RTLAD):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、それぞれの認証されたドメイン(AD)内でコンテンツがユーザ環境に取り込まれた位置の近傍を超えて、電子的転送によって伝播することが禁止される。
【0043】
・地域に限定(Restrict to Geographic Area:RTGA):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、電子的転送によって、指定された地域外に伝播することが禁止される。
【0044】
・ローカル環境に限定(Restrict to Local Environment:RTLE):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、コンテンツがユーザ環境に取り込まれた位置の近傍を超えて、電子的転送によって伝播することが禁止される。
【0045】
・エクスポート制御(Controlled Export:CE):CPCMシステムが暗示的に又は包括的に信用していない異なる保護システムにコンテンツのアイテムを伝播させることを許可又は禁止する。
【0046】
・CPCM拡張による使用(Usage by CPCM extension:EXT):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムへの拡張として、コンテンツ保護及びコピー管理機能を提供するある周知のシステムの領域内で適用される別個のコンテンツ管理使用プロパティを有する。
【0047】
・伝播制約なし(Propagation Restriction Not Asserted:PRNA):コンテンツのアイテムは、コンテンツ保護及び権利管理システム又はCPCMフレームワークの外にも再配信できる。
【0048】
提供される各コンテンツアイテムに関して許可及び/又は禁止された機能を示すアイコンを生成及び/又は表示してもよい。
【0049】
また、本発明の更なる側面として、本発明は、上述したコンテンツ保護方法及びこのコンテンツ保護方法のステップを実現する手段を備えるコンテンツ保護システム又はコンテンツ保護装置を提供する。
【0050】
更に、本発明の更なる側面として、本発明は、コンピュータ又はデジタルシグナルプロセッサによって実行されて、上述したコンテンツ保護方法、若しくは上述したコンテンツ保護システム又はコンテンツ保護装置を実現するコンピュータプログラムからなるコンピュータプログラムを提供する。
【0051】
更に、本発明は、このコンピュータプログラムが記録されたコンピュータにより読取可能な媒体を提供する。
【0052】
更に、本発明は、機器のネットワークに基づくコンテンツ保護及びコピー管理システムにおいて保護されたオーディオ/ビデオコンテンツのための使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を提供する。
【0053】
使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、必須のコピー制御、必須の伝播制約、同時再生カウント、コンテンツスクランブル禁止、コンテンツ使用の時間的制約を含むアイテムのグループの1又は任意の複数のアイテムを含む。
【0054】
使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、好ましくは、必須のコピー制御、必須の伝播制約、断定的な同時再生カウント、断定的なコンテンツスクランブル禁止、断定的なコンテンツ使用の時間的制約を含むアイテムのグループの1又は任意の複数のアイテムを含む。
【0055】
使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)において、コピー制御のための使用状態情報(USI)は、以下のアイテムのグループのうちの1つのアイテムを包含する。
【0056】
・コピー禁止記憶不可(Copy Never Zero Retention:CNZR):コンテンツのコピーは、許可されず、再生を一時停止するためのユーザがアクセスできない安全な一時的なバッファコピーも許可されない。
【0057】
・コピー禁止(Copy Never:CN):コンテンツのコピーは、許可されないが、再生を一時停止するための一時的なバッファコピーは許可される。
【0058】
・一回のみコピー可(Copy Once:C1):コンテンツの単一のコピーを一個だけ作成できる。
【0059】
・1世代のみコピー可(Copy One Generation:C1G):コンテンツを繰り返しコピーできるが、各コピーには、「これ以上のコピー禁止」のマークが付される。
【0060】
・これ以上のコピー禁止(Copy No More:CNM):更なるコピーを禁止する。
【0061】
・コピー制御なし(Copy Control Not Asserted:CCNA):コンテンツを無制限にコピーできる。
【0062】
使用状態情報(USI)は、コンテンツのアイテムの同時再生の数を限定する「同時再生カウント」のアイテムを含んでいてもよい。
【0063】
使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、所定のコンテンツアイテムの一時的な使用のみを許可できる「コンテンツ使用の時間的制約」のアイテムを含んでいていもよい。
【0064】
使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、暗号化ツールを用いたスクランブリングによるコンテンツの保護を強制しないことを選択できる「コンテンツスクランブル不要」のアイテムを含んでいてもよい。
【0065】
これに加えて又はこれに代えて、伝播制約のための使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、以下のアイテムのグループのうちの1つのアイテムを包含してもよい。
【0066】
・コンテンツ保護及びコピー管理システムに限定(Restrict to Content Protection and Copy Management System:RTCPCM):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムによって、保護されるコンテンツのためのデフォルト伝播制約設定によって保護された状態を維持する。
【0067】
・認証されたドメインに限定(Restrict to Authorized Domain:RTAD):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、コンテンツを受信したユーザに属するCPCMに準拠する機器の組を超えて伝播することが禁止され、この場合、ユーザは、自宅でコンテンツを使用し、遠隔位置、例えば、別宅又は移動体端末からアクセスすることができる。
【0068】
・ローカルの認証されたドメインに限定(Restrict to Localized Authorized Domain:RTLAD):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、それぞれの認証されたドメイン(AD)内でコンテンツがユーザ環境に取り込まれた位置の近傍を超えて、電子的転送によって伝播することが禁止される。したがって、ローカルのADとは、ADの部分集合である。
【0069】
・地域に限定(Restrict to Geographic Area:RTGA):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、電子的転送によって、指定された地域外に伝播することが禁止される。
【0070】
・ローカル環境(LE)に限定(Restrict to Local Environment:RTLE):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、コンテンツがユーザ環境に取り込まれた位置の近傍を超えて、電子的転送によって伝播することが禁止される。したがって、LEは、基本的に、特定されていれば、地域の部分集合である。
【0071】
・エクスポート制御(Controlled Export:CE):CPCMシステムが暗示的に又は包括的に信用していない異なる保護システムにコンテンツのアイテムを伝播させることを許可又は禁止する。
【0072】
・CPCM拡張による使用(Usage by CPCM extension:EXT):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムへの拡張として、コンテンツ保護及びコピー管理機能を提供するある周知のシステムの領域内で適用される別個のコンテンツ管理使用プロパティを有する。
【0073】
・伝播制約なし(Propagation Restriction Not Asserted:PRNA):コンテンツのアイテムは、CPCMフレームワークの外にも再配信できる。
【0074】
使用権情報及び/又は使用状態情報において、第1の又は使用プロパティ情報部分は、使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの1つを示すために用いることができ、第2の又は使用パラメータ情報部分は、第1の又は使用プロパティ情報部分によって示されている情報アイテムの更なる使用権情報及び/又は使用状態情報を指定するために用いることができる。
【0075】
第1の又は使用プロパティ情報部分は、例えば、4バイナリビットからなる第1の有限バイナリコードに1対1の関係でマッピングしてもよく、及び/又は第2の又は使用パラメータ情報部分は、例えば4バイナリビットからなる第2の有限バイナリコードに1対1の関係でマッピングしてもよい。
【0076】
これに加えて又はこれに代えて、使用権情報及び/又は使用状態情報において、第1の又は使用プロパティ情報部分は、各使用権情報及び/又は使用状態情報のアイテムの第1の有限バイナリコードのビットの順序付けられた結合として、使用権情報及び/又は使用状態情報に埋め込んでもよく、及び/又は第2の又は使用パラメータ情報部分は、各使用権情報及び/又は使用状態情報のアイテムの更なる仕様を示す第2の有限バイナリコードのビットの順序付けられた結合として、使用権情報及び/又は使用状態情報に埋め込んでもよい。
【0077】
これに加えて及びこれに代えて、第1の又は使用プロパティ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの第1の有限バイナリコードのビットと、第2の又は使用パラメータ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報のアイテムの更なる仕様を示す第2の有限バイナリコードのビットとの順序付けられた結合として使用権情報及び/又は使用状態情報に埋め込んでもよい。
【0078】
好ましくは、使用権情報及び/又は使用状態情報は、第1の又は使用プロパティ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの第1の有限バイナリコードのビットに関して、及び第2の又は使用パラメータ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの更なる仕様を示す第2の有限バイナリコードのビットに関して、以下の表に基づいて構成してもよい。
【0079】
【表1】

【0080】
16個の可能な使用プロパティコードのうち、上位8ビットは、コンテンツ管理使用プロパティのために用いられ、下位8ビットは、伝播制約使用プロパティのために用いられる。
【0081】
コンテンツ管理使用権情報及び/又は使用状態情報は、第1の又は使用プロパティ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの第1の有限バイナリコードのビットに関して、及び第2の又は使用パラメータ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの更なる仕様を示す第2の有限バイナリコードのビットに関して、以下の表に基づいて構成してもよい。
【0082】
【表2】

【0083】
伝播制約使用権情報及び/又は使用状態情報は、第1の又は使用プロパティ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの第1の有限バイナリコードのビットに関して、及び第2の又は使用パラメータ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの更なる仕様を示す第2の有限バイナリコードのビットに関して、以下の表に基づいて構成してもよい。
【0084】
【表3】

【0085】
地域をシグナリングする手法では、例えば、国コードのためのISO3166等の既存の規格を用いてもよい。
【0086】
このシンタクスにより、USIのコーディングを柔軟且つ効率的に行うことができ、異なる伝播領域について、異なるコンテンツ管理USIの仕様を実現することができる。完全なUSIシンタクスにより、各伝播制約エントリの後にコンテンツ管理USIエントリをコーディングでき、その領域での使用規則を指定することができる。
【0087】
USIの基本的なセットは、多くの場合、伝播制約使用プロパティと、これに続く、伝播領域内で有効なコンテンツ管理使用プロパティのセットとである。
【0088】
コンテンツのアイテムの完全なUSIデータ構造は、コンテンツのために意図している伝播及び管理規則に応じて、USIの基本的なセットの1つ以上を含んでいてもよい。
【0089】
最も単純なケースでは、コンテンツのアイテムについて、1つの基本的ユニットのUSIのみを指定する。また、この構造によって、より多くの複雑なシナリオを定義でき、コンテンツのアイテムの完全なUSIデータ構造は、このようなUSIの幾つかの基本的ユニットから構成することができる。異なる伝播領域におけるコンテンツのアイテムの構造化のためには、論理的な規則がある。以下では、これらの規則について説明する。
【0090】
コンテンツのアイテムのためのUSIデータ構造においては、コンテンツアイテムのトップレベルのコンテンツ管理使用権を定義するデフォルト伝播及びコンテンツ管理USIを含む第1のセクションを設ける。
【0091】
コンテンツアイテムが、CPCMシステム内で、限定された領域外への伝播を禁止する伝播制約を断言する場合、伝播制約は、コンテンツアイテムのデフォルトのトップレベルの伝播制約である。
【0092】
この第1のデフォルトセクションの次に、任意に、コンテンツアイテムの外部伝播制約USIを定義するセクションを設けてもよい。外部伝播制約は、存在する場合、デフォルト伝播制約のみになる「CPCMシステムに限定」を除く伝播制約使用プロパティの何れか1つであってもよい。
【0093】
デフォルト又は外部伝播制約が「伝播制約なし」の場合、他の伝播制約は指定されない。このような伝播制約設定は、第1のデフォルトコンテンツ管理USIが「コピー制御なし」(CCNA)及び「スクランブル禁止」(DNSC)のセットを含み、他のコンテンツ管理USIが指定又は断言されないことを含意する。USIのセットは、CPCMシステム内でクリエイティブコモンズ又はこれに類するライセンスが適用されるコンテンツについて適切な使用規則のセットを提供する。
【0094】
「エクスポート制御」のための外部伝播制約がある場合、これは、そのコンテンツのための唯一のエクスポート制御USIになる。この結果、エクスポート制御は、包括的に有効な伝播制約になる。
【0095】
この外部伝播制約USI又は各この外部伝播制約USIの次に外部伝播制約USIに対応する領域内だけに適用される所定のコンテンツアイテムのためのコンテンツ管理使用規則の異なるセットを指定するコンテンツ管理USIの更なるセットを設けてもよい。
【0096】
例えば、あるコンテンツは、認証されたドメイン内で自由にコピーでき、認証されたドメインの外側では、再生のみを許可するようにしてもよい。この場合、包括的に有効なコンテンツ管理USIは、「コピー禁止」(CN)を指定し、外部伝播制約は、「認証されたドメインに限定」に設定され、コンテンツ管理USIの更なる組は、「コピー制御なし」(CCNA)を指定するように定義される。
【0097】
外部伝播制約のためのコンテンツ管理USIは、通常、包括的に適用可能なコンテンツ管理USIより制限が緩い。
【0098】
「認証されたドメインに限定」、「地域に限定」及び/又は「環境をローカルに限定」のうちの任意の組合せの1つを設定することによって、複数の外部伝播制約を指定することができる。外部伝播制約が「地域に限定」及び「環境をローカルに限定」の両方について指定された場合、「ローカル環境に限定」のコンテンツ管理USIは、「地域に限定」のコンテンツ管理USIより制限が緩い。
【0099】
外部伝播制約USI及び各コンテンツ管理USIセクションの何れかの次に所定のコンテンツアイテムのために内部伝播制約USIを定義するセクションを設けてもよい。内部伝播制約は、伝播制約使用プロパティ「ローカルの認証されたドメインに限定(AD)」(RTLAD)及び「ローカル環境(LE)に限定」(RTLE)の何れかであってもよい。外部伝播制約が「認証されたドメイン(AD)に限定」(RTAD)である場合、「ローカルの認証されたドメイン(AD)に限定」(RTLAD)のみが対応する内部伝播制約USIとして有効である。外部伝播制約が「地域に限定」(RTGA)である場合、「ローカル環境(LE)に限定」(RTLE)のみが対応する内部伝播制約USIとして有効である。
【0100】
内部伝播制約USIの次に内部伝播制約USIに対応する領域内だけに適用される所定のコンテンツアイテムのためのコンテンツ管理使用規則の異なるセットを指定するコンテンツ管理USIの更なるセットを設けてもよい。
【0101】
例えば、ローカルの認証されたドメイン内で認証されたドメインにおける最初の放送から24時間以内のみ、コンテンツを自由に再生できるようにすることが望まれる場合がある。この場合、外部伝播制約は、「認証されたドメインに限定」に設定され、コンテンツ管理USIの更なるセットは、使用パラメータ「始期」とともに「時間的な使用制約」を指定し、期間引数を24時間時間に対応する値に設定し、最初の放送の後に、内部伝播制約を「ローカルの認証されたドメインに限定」に設定し、コンテンツ管理USIの更なるセットは、「時間的な使用制約」を「制約なし」の使用パラメータ設定で指定し、これによって、認証されたドメインのローカルではない部分の時間的な使用制約を緩める。
【0102】
通常、内部伝播制約のためのコンテンツ管理USIは、関連する外部伝播制約のコンテンツ管理USIより緩い。
【0103】
また、コンテンツアイテムについて、両方の伝播制約が断言される場合、ローカルの認証されたドメイン内部伝播制約のために指定されたコンテンツ管理USIは、通常、ローカル環境に指定されたコンテンツ管理USIより制限が緩い。
【0104】
伝播制約「ローカル環境に限定」は、同じコンテンツアイテムについて、外部伝播制約又は内部伝播制約の何れかであって両方ではない。
【0105】
第1の包括的に有効なセクションにおいて指定されるコンテンツ管理USI使用プロパティ設定は、通常、各コンテンツ管理USI使用プロパティが外側伝播制約及び/又は内部伝播制約について異なる設定を含んでいない限り、外側伝播制約及び内部伝播制約においても有効である。
【0106】
以下、本発明の更なる側面を説明する。
【0107】
使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、第1の又は使用プロパティ情報部分(UProp)の各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムの第1の有限バイナリコードのビットに関して、及び第2の又は使用パラメータ情報部分(UPar)の各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムの更なる仕様を示す第2の有限バイナリコードのビットに関して、以下の表に基づいて構成してもよい。
【0108】
【表4】

【0109】
及び
【0110】
【表5】

【0111】
コンテンツのアイテムのUSIデータ構造において、CPCMシステムにおけるコンテンツアイテムのデフォルトのコンテンツ管理使用権を定義するトップレベルの伝播制約を含む第1のセクションと、これに続く関連するコンテンツ管理USIを設けてもよい。
【0112】
トップレベルの伝播制約は、「CPCMシステムに限定」、「認証されたドメイン(AD)に限定」、「地域に限定」(RTGA)及び「ローカル環境(LE)に限定」(RTLE)のうちの何れか1つの伝播制約使用プロパティであってもよい。
【0113】
必須のトップレベルの伝播制約及びコンテンツ管理USIを含む第1のセクションの次にコンテンツアイテムのための外部伝播制約USIを定義するセクションを設けてもよい
デフォルト伝播制約が存在する場合、存在する場合、デフォルト伝播制約のみになる「CPCMシステムに限定」を除く伝播制約使用プロパティの何れか1つである外部伝播制約を設けてもよい。
【0114】
トップレベルの伝播制約が「認証されたドメイン(AD)に限定」、「地域に限定」(RTGA)及び「ローカル環境(LE)に限定」(RTLE)のうちの何れか1つである場合、コンテンツの外部伝播制約を構成し、何れの場合も、コンテンツは、指示された伝播領域外に伝播することを意図されない。
【0115】
トップレベルの又は外部伝播制約が「伝播制約なし」(PRNA)であり、更なる伝播制約が指定されていない場合、第1のトップレベル伝播制約は、「CPCMシステムに限定」であり、第1のトップレベルのコンテンツ管理USIは、「コピー制御なし」(CCNA)及び「スクランブル禁止」(DNSC)の何れか1つを含み、他のコンテンツ管理USIは指定されない。
【0116】
所定のコンテンツのためのエクスポート制御USIとなる「エクスポート制御」の外部伝播制約を設け、効率的、包括的及び有効な伝播制約としてエクスポート制御を実現してもよい。
【0117】
「CPCM拡張による使用」について外部伝播制約を設け、特定の既知のシステムの領域内で、所定のコンテンツと共に、CPCMシステムへの拡張として使用される異なるUSIを提供してもよい。
【0118】
各CPCM拡張システムについて、「CPCM拡張による使用」のための1つの外部伝播制約だけを所定のコンテンツに指定してもよい。
【0119】
「CPCM拡張による使用」について1つ以上の外部伝播制約があってもよく、各外部伝播制約は、各CPCM拡張システムのための代替のコンテンツ管理使用プロパティを提供してもよい。
【0120】
「認証されたドメイン(AD)に限定」及び「地域に限定」(RTGA)の伝播制約使用プロパティの何れか1つとしての外部伝播制約USIの次に、外部伝播制約USIに対応する領域内だけに適用される所定のコンテンツアイテムのコンテンツ管理使用規則の異なるセットを指定するコンテンツ管理USIの更なるセットを設けてもよい。
【0121】
外部伝播制約のためのコンテンツ管理USIは、適用可能なトップレベルコンテンツ管理USIより制限が緩くてもよい。
【0122】
外部伝播制約USI及び各コンテンツ管理USIセクションの何れかの次に所定のコンテンツアイテムのために内部伝播制約USIを定義するセクションを設けてもよい。
【0123】
伝播制約使用プロパティ「ローカルの認証されたドメインに限定(AD)」(RTLAD)及び「ローカル環境(LE)に限定」(RTLE)の何れかである内部伝播制約を設けてもよい。
【0124】
「認証されたドメイン(AD)に限定」(RTAD)の外部伝播制約が設けてもよい。「ローカルの認証されたドメイン(AD)に限定」(RTLAD)のみが対応する内部伝播制約USIとして有効であってもよい。
【0125】
「地域に限定」(RTGA)の外部伝播制約が設けてもよい。「ローカル環境(LE)に限定」(RTLE)のみが対応する内部伝播制約USIとして有効であってもよい。
【0126】
内部伝播制約USIの次に内部伝播制約USIに対応する領域内だけに適用される所定のコンテンツアイテムのためのコンテンツ管理使用規則の異なるセットを指定するコンテンツ管理USIの更なるセットを設けてもよい。
【0127】
内部伝播制約のためのコンテンツ管理USIは、関連する外部伝播制約より制限が緩くてもよい。
【0128】
コンテンツアイテムについて、両方の伝播制約が断言される場合、ローカルの認証されたドメイン内部伝播制約のために指定されたコンテンツ管理USIは、ローカル環境に指定されたコンテンツ管理USIより制限が緩くてもよい。
【0129】
同じコンテンツアイテムについて、外部伝播制約又は内部伝播制約の何れかであって両方ではない伝播制約「ローカル環境に限定」を設定してもよい。
【0130】
第1の包括的に有効なセクションにおいて指定されるコンテンツ管理USI使用プロパティ設定は、各コンテンツ管理USI使用プロパティが外側伝播制約及び/又は内部伝播制約について異なる設定を含んでいない限り、外側伝播制約及び内部伝播制約においても有効である。
【0131】
外部制約が「認証されたドメインに限定」である場合、任意の内部制約は、「ローカルの認証されたドメインに限定」であってもよい
外部制約が「地域に限定」である場合、任意の内部制約は、「ローカル環境に限定」であってもよい。
【0132】
これらの場合、使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、より広い領域内で制限された使用のみを許可し、内部領域内でより自由な使用を許可する。
【0133】
外部伝播制約が「ADに限定」であり、そのコンテンツ管理が「1世代のコピー可」又は「コピー制御なし」であり、第2の外部伝播制約が「ローカル環境に限定」であり、そのコンテンツ管理が「コピー禁止」であってもよい。
【0134】
AD内でコピーを許可し、他のADの又はADを有さないメンバ及び/又は機器は、ローカルに接続された場合、コンテンツを表示できるのみであってもよい。
【0135】
「ダウンロード可能なパッケージ化された媒体」モデルに、外部伝播制約として、「ADに限定」を設定し、コンテンツ管理として、「一回のみコピー可」を設定してもよい。
【0136】
「有料テレビジョン放送コンテンツ」モデルに、外部伝播制約として、「ADに限定」を設定し、コンテンツ管理として、「コピー制御なし」を設定してもよい。
【0137】
「無料地上波放送コンテンツ」モデルに、外部伝播制約として、「LEに限定」を設定し、コンテンツ管理として、「コピー制御なし」を設定してもよい。
【0138】
「ビデオオンデマンドコンテンツ」モデルに、外部伝播制約として、「LEに限定」を設定し、コンテンツ管理として、「コピー禁止記憶不可」及び「同時再生カウント=1」を設定してもよい。
【0139】
本発明のこれらの及び更なる側面は、以下の説明によって明らかになる。
【0140】
本発明は、特に、例えば、ユーザ環境内で、例えば、コンテンツ保護及び/又はコピー管理システムにおいて、オーディオ/ビジュアルコンテンツ使用規則を通信するための方法の定義に関する。
【0141】
また、本発明は、消費者ドメインにおけるオーディオ/ビジュアルコンテンツの使用規則の完全なセットと、例えば、コンテンツ保護及びデジタル権利管理システムにおいて、これを通信する方法の定義を提供する。使用規則のセットは、その拡張において最小になるように設計され、このため、関連するコンテンツプロバイダによって要求される妥当な制約の全範囲を実現するとともに、消費者の理解及び同意が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0142】
図8は、本発明に基づくコンテンツ保護方法の実施の形態の基本的な側面を説明するフローチャートである。第1のステップ(a)では、提供されるコンテンツアイテムCIとしての又はコンテンツアイテムCIを表すプライマリデータPDatをそのプリフォームとして又はプリフォームを表すデータとして取得する。次に、第2のステップ(b)において、提供されるコンテンツアイテムCIに関する使用権UR又は使用状態USを記述するコンテンツ使用権情報CURI及び/又は使用状態情報USIを取得する。第3のステップ(c)では、コンテンツ使用権情報CURI及び/又は使用状態情報USI又はその派生情報をプライマリデータPDat又はその派生情報に埋め込む。この結果提供されるコンテンツアイテムCIとしての、又はコンテンツアイテムCIを表すセカンダリデータSDatが生成される。最後のステップ(d)では、セカンダリデータSDat又はその派生情報を、コンテンツアイテムCIとして、埋め込まれたコンテンツ使用権情報CURI及び/又は使用状態情報USIと共に提供及び/又は表現する。
【0143】
図9は、本発明に基づくコンテンツを提供するための方法の他の実施の形態の基本的な側面について説明するフローチャートである。第1のステップ(a’)では、コンテンツアイテムCIの各コンテンツ使用権情報CURI及び/又は各使用状態情報USI等及びコンテンツアイテムCIを含むセカンダリデータSDatを取得する。次のステップ(b’)では、コンテンツアイテムCIを受信又は評価することなく、コンテンツアイテムCIのコンテンツ使用権情報CURI及び/又は各使用状態情報USIを抽出する。次のステップ(c’)では、セカンダリデータSDatから、コンテンツアイテムCIのコンテンツ使用権情報CURI及び/又は各使用状態情報USIを表すCURI/USIディスプレイアイテムを生成する。最後のステップ(d’)では、CURI/USIディスプレイアイテムを表示し、これにより、コンテンツアイテムを評価する必要なく、コンテンツアイテムCIのコンテンツ使用権情報CURI及び/又は各使用状態情報USIをユーザに知らせ、ユーザフレンドリ性を高める。
【0144】
図1は、本発明を適用できるオーディオ/ビデオコンテンツ取得及び使用のためのユーザ環境の具体例を示している。このネットワークでは、オーディオ及び/又はビデオ能力及び/又は機能を有するN個の任意の機器d1〜d7が相互に接続されている。機器d1及びd7は、コンテンツ処理及び/又は表示能力及び/又は機能を有し、機器d2〜d6から各コンテンツアイテムCIを受信できる。機器d3〜d6は、例えば、外部ソースから各コンテンツアイテムCI又はプライマリデータPDat及び/又はセカンダリデータSDatを受け取ることができる。機器d2は、コンテンツ記録及びコンテンツ再生能力を有する。
【0145】
保護されたオーディオ/ビデオコンテンツは、それぞれが独自の保護方式及びコンテンツ使用規則を有する多くの異なるチャンネルを介してユーザに配布することができる。
【0146】
図10は、コンテンツ使用権情報CURI及び/又は使用状態情報USIが1つ以上の伝播制約をシグナリングできるCPCMシステムの機能を含む機器の位置を定義する様々な手法の概念を示している。
【0147】
エリアA1は、CPCMシステムの機能を有する機器に関連するユーザ又は世帯の認証されたドメインである。
【0148】
エリアA2は、CPCMシステムの機能を有する何らかの機器又はCPCMシステム内の何らかのコンテンツアイテムの周囲の領域であり、したがって、エリアA2は、ローカル環境とも呼ばれる。
【0149】
エリアA2aは、CPCMシステムの機能を有し、近くにあり、同じ認証されたドメインに属する機器の組に対応しており、したがって、エリアA2aは、ローカルの認証されたドメインとも呼ばれる。エリアA2aは、認証されたドメインであるエリアA1と、ローカル環境であるエリアA2の両方の部分集合である。
【0150】
エリアA2bは、CPCMシステムの機能を有し、近くにあるが、異なる認証されたドメインに属する又は認証されたドメインに属さない又はCPCMシステム機能の認証されたドメインメンバシップ部分を有していない機器の組に対応している。
【0151】
エリアA1aは、認証されたドメイン内でCPCMシステムの機能を有し、例えば、ホーム領域内のユーザ又は世帯の住居におけるエリアA3内に設置されている機器の組に対応している。
【0152】
エリアA1bは、認証されたドメイン内でCPCMシステムの機能を有し、エリアA3の外、例えば、異なる領域におけるユーザ又は世帯の別荘又はセカンドハウスに設置されている機器の組に対応している。
【0153】
エリアA3は、ある種類のコンテンツの伝播を制限する必要がある如何なる地域又は領域に対応していてもよい。
【0154】
認証されたドメインであるエリアA1は、ローカル環境であるエリアA2及び地理的領域であるエリアA3と生来的に直交しており、独自に管理される。エリアA2は、生来的に、エリアA3の部分集合である。
【0155】
これらの異なるクラスのエリアの性質及び相互関係により、上述したように、外部及び内部のコンテンツ伝播制約の階層を定義することができ、これらの異なるエリアに関して、コンテンツ使用権情報CURI及び/又は各使用状態情報USIを柔軟に指定することができる。
【0156】
本発明に基づくコンテンツ使用権情報CURI及び/又は各使用状態情報USIの階層及び構造を図11に示す。太線で囲んだ要素は、如何なるコンテンツアイテムについても特定できる実際の使用プロパティを表している。
【0157】
図12は、特に伝播制約使用規則及びUSIの階層及び構造を示している。
【0158】
図1は、様々なチャンネルから保護されたコンテンツを受信できるAV機器のネットワークを含む典型的なユーザ環境を示している。
【0159】
DRMの領域では、既に、幾つかの権利表記言語(Rights Expression Language:REL)が確立され、例えば、XrML[参考文献6]及びODRL[参考文献7]のように標準化されているものもある。ウェブベースの演算環境では、XMLに基づくこのようなRELを採用することが有利であり、処理ツール又はソフトウェアの多くが既に機器(ネットワークPC、ブラウザ等)に組み込まれている。また、例えば、インターネットDRMシステム内でユーザにコンテンツの単一のアイテムを提供する場合、XMLベースのRELのデータフォーマットの効率の悪さは、大きな問題にならない。
【0160】
しかしながら、放送環境では、ユーザは、例えば数百を超える場合もある多くのサービスをパラレルに享受することができる。現在利用可能なコンテンツ又はスケジューリングされた将来のコンテンツのコンテンツアイテムに関連する最終的な全てのコンテンツ使用制約又は権利は、例えば、通常、画面上の電子番組表にリストされるサービスに関連して表示されるアイコンとして、ユーザの機器を介して、ユーザに知らせることが望ましい。
【0161】
放送環境において、このようなXMLベースのRELを用いることには、以下のような問題点がある:
・使用可能なデータ伝送容量のうちの比較的大きな割合が必要となる。
・多くの種類の放送受信機は、インターネット又はウェブブラウザベースの処理又はXMLフォーマットデータの解釈に通常必要な機能及びソフトウェアを備えていない。
【0162】
したがって、本発明の目的は、放送コンテンツストリームにおいて、このようなUSIを効率的に搬送し、全ての種類の放送受信機に適合するコンテンツ保護方法を提供することである。また、この技術を用いて、ユーザ環境のためのCPCMシステム内ですなわち、ホームネットワーク内のAV記録装置、処理装置及び表示装置間でこのようなUSIを伝送することができる。
【0163】
本発明の更なる利点として、コンテンツのアイテムにUSIを埋め込む手法により、異なるDRM又はコンテンツ保護システムの間で、コンテンツの相互運用可能な交換のための便利なツールが提供される。これは、このようなシステムの間では、適応性があるドメインにおける使用許諾に関する必要な全ての情報(USI及び補助データ)を含むコンテンツのアイテム自体以外の追加的データを送受する必要が全くないためである。
【0164】
この手法は、以下のように要約できる:
・放送業者又はコンテンツ提供業者が現在の利用可能なチャンネル及び将来の伝送の両方において、ユーザ側のCPCMシステムにUSIをシグナリングするために直接利用できる、MPEG−2トランスポートストリーム又はMPEG−2プログラムストリーム内でコンテンツUSIを搬送するための放送しやすいフォーマット
・ユーザ環境において、別の保護システムのUSIフォーマットから共通のCPCMシステムUSIフォーマットに変換するためにコンテンツ記録装置及び/又は再生装置が利用できる、MPEG−2トランスポートストリーム又はMPEG−2プログラムストリーム内でコンテンツUSIを搬送するための放送しやすいフォーマット
・コンテンツ収集又は放送ヘッドエンド設備において、ブロードキャストMPEG−2トランスポートストリームへの挿入のためにXMLベースのREL/USIをここに提案する放送しやすいフォーマットに変換するツール
・ユーザ側で放送指向のユーザCPCMシステムに保護されたコンテンツを取り入れるDRMクライアントソフトウェアのためにXMLベースのREL/USIをここに提案する放送しやすいフォーマットに変換するツール
【0165】
MPEG−IPMP[参考文献1]は、MPEGコンテンツのためのDRMフレームワークを定義するISO/IEC規格である。MPEG−IPMPは、IPMPコンテンツのために可能な使用規則(UR)の完全なセットを提供する権利表記言語として権利マークアップ言語(Rights Markup Language:XrML)[参考文献6]を含む。しかしながら、この規格は、全てのクラスの民生用オーディオビジュアル機器を包含する相互運用可能なDRMフレームワークの実用的な実現のために用いるには高機能で複雑過ぎる。実際、全般的な民生用娯楽機器では、XMLベースの言語に対応するためのメモリ及び処理リソースが不足するため、XMLベースの言語は、適当でない。
【0166】
オープンデジタル著作権言語(Open Digital Rights Language:ODRL)[参考文献7]は、実際に、XrMLより単純なURのセットを提供するが、ユーザ環境におけるCPCMのための一般的な基礎技術にとっては、これでも複雑過ぎる。
【0167】
XrML及びODRLの両方は、全ての種類の媒体及び例えば商業的取引及び課金に対応する完全なDRM権利表現ツールを提供する。CPCMシステムは、このような機能を必要とせず、USIの予め定義されたセットからこのような機能を省略することができる。
【0168】
TVエニータイムフォーラム(TV-Anytime Forum:TVAF)は、放送コンテンツ[参考文献4]の権利管理及び保護のための仕様を公開した。RMPI及びRMPI−MBは、本発明と同じ領域に適用可能であるが、TVA/RMPIは、一般市場の相互運用可能なCPCMフレームワークに完全に適合するわけではなく、これらに必要な全てのツールを含むわけではない。これにも関わらず、仕様に適合する機器の製造業者にとって、幾つかの側面を実現するための負担が大きい。本発明は、固定されたCPCMフレームワーク及びコンテンツ保護管理のための方式により依存し、この結果、ユーザにとってより単純で明瞭なフレームワークを実現するTVA/RMPIに代わる技術を提供する。
【0169】
CPCM/USIフォーマット
放送及びホームネットワークCPCMシステムに適合するフォーマットは、コンテンツデータファイル又はストリームに繰り返し埋め込むことができる構造化されたバイナリコードデータの何らかの形式である。予め定義された構造及びコーディングは、XMLベースの使用規則コード方式に必要な大きくなることが多いヘッダタグの大半を省略できることを意味する。コード化された各使用規則設定は、テキスト形式のデリミッタに代えて、8ビットの予め定義されたバイナリ値に変換される。もちろん、最終的な引数フィールドは、圧縮できないこともある。
【0170】
CPCMシステムのためのAVコンテンツアイテム又はコンテンツのトランスポート又は放送ストリームを生成する処理を図2を用いて説明する。
【0171】
ステップS1では、CPCMシステムによって管理及び保護されるAVコンテンツを生成する。ステップS2では、コンテンツ識別子を取得し、ステップS3では、これに関連するコンテンツ使用権を取得する。従来の技術でも、コンテンツは、コンテンツ識別子及びコンテンツ使用権を有することができたが、これらは、コンテンツアイテム自体から独立した別個のファイルとして提供され、又はデータベースに保存されていた。
【0172】
ステップS4において、使用権コンバータは、CPCMシステムに基づき、同等な使用権を解析及び生成する。使用権コンバータは、CPCMシステム及び放送しやすい使用権又はUSIデータに対応するバイナリコードデータのセットをステップS6に供給する。また、USIデータは、使用権生成器ツール又はステップS5において直接生成することができる。
【0173】
ステップS7において、補助データ埋込器は、実際のアプリケーションに応じて、ステップS8に基づくCPCMに準拠したコンテンツアイテムCIを保存するデータファイル又はステップS9に基づくCPCMに準拠するコンテンツストリームにCPCMコンテンツ使用権又はUSIを挿入する。本発明の1つの特徴は、CPCMコンテンツアイテム又はCPCMに準拠するコンテンツストリーム内でこのようなUSIデータが周期的に繰り返され、このようなコンテンツの受信機器が、例えば、放送受信機上のチャンネルをホッピングしながら、ライブ放送の間、コンテンツにランダムアクセスする場合、コンテンツ使用権を速やか且つ正確に解釈できるようなる点である。
【0174】
このような多くの個々のコンテンツストリーム又はサービスは、デジタル放送システムにおいて一般的であるように、多重化され(ステップS11)、幾つかのサービスを含むコンテンツストリームが生成される。サービスマルチプレクサ(ステップS10)は、搬送される全てのサービスのコンテンツ識別子(ステップS13)及びUSIデータ(ステップS12)を収集し、多重化する。また、サービスマルチプレクサは、将来予定されているコンテンツに関連するこれらの情報を収集し、使用権に関する事前情報を予め提供することができる。ステップS14では、サービス及び予定されているコンテンツのための全てのUSIを含むコンテンツサービスが多重化されたデータが生成される。
【0175】
図3は、入力される使用権がテキストフォーマットの形式、例えば、既に確立されているマークアップ言語の1つである場合の図2におけるステップS4のフローチャートを示している。
【0176】
通常「タグ」セクションによって符号化される各使用権は、解釈され、入力フォーマットから、予め定義されたマッピングに基づいて同等な使用権が生成される。マッピングがCPCM/USIで定義されていない使用権は、無視される。
【0177】
全ての入力された使用権が解析及び変換されると、出力用のCPCM使用権データ又はUSIが生成される。CPCM使用権データ又はUSIは、補助データ埋込器に供給され、補助データ埋込器は、上述したように、USIをコンテンツに結合する。
【0178】
また、補助データ埋込器は、マルチプレクサを備えていてもよく、このマルチプレクサは、複数のコンテンツアイテム又はストリームを多重化し、例えば、DVB等の放送システムで一般的に用いられる多重化コンテンツストリームを生成する。
【0179】
また、補助データ埋込器は、将来利用可能になるコンテンツアイテムに関するUSIを埋め込むこともできる。
【0180】
USIは、例えば、DVBの場合、サービス情報[参考文献8]等、放送システムにおいて既に定義されている補助データの他の要素を構成してもよい。このような好ましい実施の形態については、後述する。
【0181】
本発明の1つの利点は、CPCMに準拠する保護されたコンテンツを取得する時点及び(USIによって許可されている場合)これを保存し、ホームネットワーク内の何らかの処理装置によって後に読み出した時点の両方において、ユーザ環境における復号処理を検討すると明らかになる。USIは、既にCPCMシステムに準拠するフォーマットに変換されているので、そのコンテンツのための使用権を確立するために、元のDRM又はCAシステムとの更新されたインタラクションを行う必要がない。コンテンツにアクセスする全てのCPCM機器は、コンテンツを処理でき、使用規則が、これらの機器によって容易に処理できるフォーマットで、例えば、DVBの具体例では、サービス又はコンテンツアイテムに関連するSI内の更なる記述子として、コンテンツファイル又はストリーム内に埋め込まれているので、使用規則を守ることができる。
【0182】
本発明の他の特徴として、本発明では、表示装置のグラフィカルユーザインタフェース上に、受信されたコンテンツに関して許可されている又は禁止されている処理を示すアイコンを表示し、これによりユーザは、そのコンテンツを用いることができるかを予め知ることができる。
【0183】
EPG機能の典型的な特徴は、将来の番組コンテンツ又はイベントに関する情報を表示することである。同様に、SIに伴うUSIを用いて、ユーザに対し、将来のコンテンツアイテムに関する利用可能なオプションを表示でき、或いは、USIによって禁止されている機能を非表示にすることができる。
【0184】
USIの最適化された最小のセット
この章では、ユーザ環境におけるオーディオ/ビジュアルコンテンツの使用規則(Usage Rule:UR)のセットを定義し、及びユーザ領域(配信チャンネル)におけるコンテンツ受信の前及びこの領域におけるコンテンツの有効期間の両方において、(家庭内及びユーザの自家用車内のネットワークに接続された機器及び携帯型のモバイル機器を含むコンテンツを利用できる全ての機器に亘って)関連するコンテンツと共にこの情報の通信する手法を説明する。
【0185】
URは、予め定義された方式で符号化され、CPCMフレームワーク内で通信される。このようなデータは、「使用状態情報」(Usage State Information:USI)と呼ばれる。
【0186】
ここでは、CPCMフレームワークのための使用規則の完全なセットを定義する。URは、コンテンツのアイテムに適用される一組のプロパティとして定義される。このプロパティのセットは、少なくとも、ユーザ環境において、オーディオ/ビジュアルコンテンツ機能を制御する最小のセットを含む。
【0187】
CPCMフレームワークコンテンツ使用規則(UR)
本発明では、2種類のURプロパティを用い、したがって、必須の(Mandatory)及び断定的な(Assertive)使用状態情報(USI)が導出される。
【0188】
必須のUSI:CPCMコンテンツの如何なるアイテムも、常に、適用されている必須のUSIフィールドの状態の1つを有していなくてはならない。
【0189】
断定的USI:断定的USIは、関連する制約/権利が課されている/許諾されていることを意味する。コンテンツのアイテムについて特定の断定的USIフィールドが存在しない場合、その制約/権利は課されておらず又は許諾されていない。
【0190】
断定的USIは、必須のUSIに直交しており、すなわち、各断定的USIフィールドは、必須のUSIフィールド状態の何れにも適用できる。
【0191】
コンテンツのコピーの場合、生成されたコンテンツの新たなインスタンスは、通常、元のインスタンスの非コピーUSIを継承する。
【0192】
各URプロパティについては、後の章で説明する。
【0193】
コピー制御
コピー制御USIのための単純なモデルは、当分野において既に確立されている。このモデルは、CPCMフレームワークURの1つのコンポーネントを構成する。これにより、コンテンツは、5つの状態の1つとしてマーキングされる。
【0194】
・コピー禁止記憶不可(Copy Never Zero Retention:CNZR):コンテンツのコピーは、許可されず、再生を一時停止するためのユーザがアクセスできない安全な一時的なバッファコピーも許可されない。
【0195】
・コピー禁止(Copy Never:CN):コンテンツのコピーは、許可されないが、再生を一時停止するための一時的なバッファコピーは許可される。
【0196】
・一回のみコピー可(Copy Once:C1):コンテンツの単一のコピーを一個だけ作成できる。
【0197】
・1世代のみコピー可(Copy One Generation:C1G):コンテンツを繰り返しコピーできるが、各コピーには、「これ以上のコピー禁止」のマークが付される。C1G状態のための任意の引数として、許可されるコピーインスタンスの最大数を設定してもよい。実際のCPCMシステムでは、この値を各コンテンツのアイテムについて明示的に設定される変数としてもよく、又は個々に設定することなく、CPCMシステムにおいて、包括的な最大値を強制してもよい。
【0198】
・これ以上のコピー禁止(Copy No More:CNM):上述した通り、更なるコピーが禁止される。
【0199】
・コピー制御なし(Copy Control Not Asserted:CCNA):コンテンツを無制限にコピーできる。
【0200】
C1又はC1G状態の何れかを有するコンテンツをコピーすると、CNM状態を有するコンテンツの新たなインスタンスが生成される。
【0201】
CPCMフレームワークでは、コピー制御USIプロパティは、必須のUSIである。
C={CNZR,CN,C1,C1G,CNM,CCNA}のうちの1
【0202】
同時再生カウント(Concurrent Render Count)
幾つかのコンテンツプロバイダは、商業的に、同時に再生できるコンテンツのアイテムの数、例えば、家庭内でコンテンツを再生する表示装置の数を制限することを要求する。したがって、CPCMフレームワークは、USIにこの能力を含ませる。
視聴/消費+カウント(カウント=0の場合、視聴不可)
【0203】
CPCMフレームワークでは、USI同時再生制限(Restrict Concurrent Rendering:RCR)は、オプションのUSIであり、許可される同時再生の最大カウントに基づいて設定される。USIにRCRプロパティが存在していない場合、コンテンツは、幾つの表示装置でも視聴することができる(なお、USIによって指定される最終的な伝播制約が課され、指定されていれば、全体的に有効な同時再生の最大数による制約を受ける)。
【0204】
これに代えて、RCRプロパティは、「制約が断定されていない」といった定義されたパラメータを有していてもよい。また、この場合、RCRは、必須のUSIプロパティであってもよい。
V=RCR+カウント、又はV=RCR+断定されていない/カウント
【0205】
コンテンツ使用の時間的制約
例えば、オンラインのレンタル等、コンテンツの使用を時間的に制限するビジネスモデルもある。このため、CPCMフレームワークは、特定の期間内のみコンテンツの使用を許可するUSIを含む。
【0206】
時間的制約(Time-Based Restriction:TBR)URは、TBR/USIにおいて、「始期(FROM)」及び「終期(UNTIL)」のパラメータの一方又は両方を適用することによって設定される。
【0207】
これに代わる時間的なURとして、「期間(FOR)」パラメータを適用することによって、コンテンツが受信された後の有効期間を指定してもよい。
【0208】
TBR/URは、断定的であってもよく、又はUSIにおいて、パラメータ「制約が断定されていない」が定義されている場合、必須であってもよい。
T={始期+日時(絶対値);終期+日時(絶対値)}及び{期間+日時(期間)又は断定なし}の一方又は両方
【0209】
コンテンツスクランブル禁止
コンテンツプロバイダによっては、原理的に又は規則によって、暗号化ツールによってコンテンツを保護する、すなわち、スクランブルをかけることを望まない場合がある。CPCMフレームワークは、このようなUSIツールとして、「スクランブル禁止」USI(Do Not Scramble:DNSC)を有する。これはオプションのUSIである。このUSIが設定されていない場合、CPCMフレームワーク内では、コンテンツは、デフォルトでスクランブルされる。
S=DNSC
【0210】
伝播制約
幾つかのコンテンツプロバイダは、商業的に、ユーザが一旦コンテンツを取得した後、ある領域に貴重なコンテンツの伝播を制限することを要求する。
【0211】
CPCMフレームワークは、コンテンツにおいてこのプロパティを特徴付けるURを提供する。以下の使用プロパティは、伝播制約UR/USIのために有効である。
【0212】
・コンテンツ保護及びコピー管理システムに限定(Restrict to Content Protection and Copy Management System:RTCPCM):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムによって、保護されるコンテンツのためのデフォルト伝播制約設定によって保護された状態を維持する。
【0213】
・認証されたドメインに限定(Restrict to Authorized Domain:RTAD):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、コンテンツを受信したユーザに属するCPCMに準拠する機器の組を超えて伝播することが禁止され、この場合、ユーザは、自宅でコンテンツを使用し、遠隔位置、例えば、別宅又は移動体端末からアクセスすることができる。
【0214】
・ローカルの認証されたドメインに限定(Restrict to Localized Authorized Domain:RTLAD):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、それぞれの認証されたドメイン(AD)内でコンテンツがユーザ環境に取り込まれた位置の近傍を超えて、電子的転送によって伝播することが禁止される。現実的な具体例では、これは、例えば、ユーザの自宅において受信機器が接続されているローカルエリアネットワーク(LAN)を意味し、この場合、別宅又はモバイル機器への生の移転は、除外される。
【0215】
・地域に限定(Restrict to Geographic Area:RTGA):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、電子的転送によって、指定された地域外に伝播することが禁止される。
【0216】
・ローカル環境に限定(Restrict to Local Environment:RTLE):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、コンテンツがユーザ環境に取り込まれた位置の近傍を超えて、電子的転送によって伝播することが禁止される。現実的な具体例では、これは、例えば、ユーザの自宅において受信機器が接続されているローカルエリアネットワーク(LAN)を意味し、この場合、別宅又はモバイル機器への生の移転は、除外される。
【0217】
・エクスポート制御(Controlled Export:CE):CPCMシステムが暗示的に又は包括的に信用していない異なる保護システムにコンテンツのアイテムを伝播させることを許可又は禁止する。
【0218】
・CPCM拡張による使用(Usage by CPCM extension:EXT):この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムへの拡張として、コンテンツ保護及びコピー管理機能を提供するある周知のシステムの領域内で適用される別個のコンテンツ管理使用プロパティを有する。
【0219】
・伝播制約なし(Propagation Restriction Not Asserted:PRNA):コンテンツのアイテムは、CPCMフレームワークの外にも再配信できる。現実的には、これは、今日のP2P共有シナリオのように、コンテンツを保護されない形式で無制限に共有できることを意味する。
【0220】
CPCMフレームワークでは、USI伝播制約プロパティは、断定的USIである。コンテンツアイテムのUSIが如何なる伝播制約プロパティも有さない場合、そのコンテンツは、CPCMシステムによって保護されるが、CPCMシステム内での移動に関しては、制限されず、そのコンテンツのためのコンテンツ管理USIの設定が適用される。
【0221】
これに代えて、少なくとも1つのデフォルト伝播制約を設定し、上述した規則に基づいて、CPCMフレームワーク内のコンテンツが様々な伝播制約のためのUSIを搬送してもよい。
【0222】
R=上述した階層に基づく{RTAD,RTLAD,RTGA,RTLE,CE,EXT,PRNA}のうちの0又は1〜n
USIの好ましい実施の形態
本発明が適用される主な分野は、MPEG−2トランスポートストリーム[参考文献5]によって搬送又は保存されるオーディオ/ビジュアルコンテンツに関連する。デジタルテレビジョン放送によって放送されるコンテンツは、既にこの形式を有している。また、幾つかの新たな形式のコンテンツ配信、例えば、インターネットプロトコル(IP)サービス上のビデオオンデマンドも同じフォーマットを用いている。また、このフォーマットは、例えば、デジタルバーサタイルディスク(Digital Versatile Disk:DVD)に保存されるオーディオ/ビジュアルコンテンツ等の現在用いられているMPEG−2プログラムストリームフォーマットにも適用できる。したがって、本発明は、コンテンツがこれらの2つのフォーマット間で変換される場合、コンテンツURのシームレスな承継を実現する。
【0223】
現在のデジタルテレビジョンサービスは、MPEG−2ベースのオーディオ及びビデオコンテンツを搬送している。将来的には、例えば、MPEG−4AVC(ビデオ)及びAAC(オーディオ)等の他のコンテンツフォーマットへの拡張も想定されるが、これらのサービスも搬送技術としてMPEG−2トランスポートストリームを用いる。
【0224】
MPEG−2システムセクションシンタクス(MPEG-2 Systems Section Syntax)を用いた実施の形態
本発明では、USIは、USIがURを記述するコンテンツと共にMPEG−2トランスポートストリームによって搬送される。なお、同じUSIコーディング技術を用いて、例えば、コンテンツ保護又はDRMシステムにおいてコンテンツに関連付けられている安全なデータのセットであるコンテンツライセンス(Content License:CL)内でUSIをコンテンツ自体とは別に搬送することもできる。
【0225】
USIの包括的なシンタクスを以下の表に示す。コンテンツ管理使用プロパティの第1のセットは、CPCMシステム内のコンテンツのUSIを指定する。これは、それぞれのコンテンツ管理USIを含む少なくとも1つの伝播制約エントリが続く場合、存在していなくてもよい。CPCMシステム全体のコンテンツ管理USIが存在している場合、それぞれの最後の伝播制約エントリの後に更なるコンテンツ管理USIを特定できる。このように、CPCMシステムの異なる領域について、異なる使用規則を設定できる。
【0226】
【表6】

【0227】
GA領域を2つ以上指定してもよいが、指定されたUSIのLE及び/又はRTAD及び/又はRTLAD伝播制約のセットは、1つだけでなくてはならない。
【0228】
領域と、コンテンツ管理USI設定との組合せには、無意味なものも多くあるが、先に説明したコーディング規則によって、不合理な組合せは回避される。
【0229】
多くの場合、例えば、LEに対してGA、RTLADに対してAD等、より小さい伝播領域について、より限定的なコンテンツ管理規則を指定しても意味がないことが予想できる。
【0230】
Tab.1は、使用プロパティ、パラメータ及び引数のセットの汎用的な好ましいコーディングを示している。これは、MPEG−2システムを用いる実施の形態の両方(すなわち、DVB−SI及び著作権記述子)に適用できる。Nは、コンテンツのアイテムに適用されているインスタンスに含まれている使用状態情報プロパティの番号を表す。表1は、デコーダのためのスキーマでもある。
【0231】
Tab.2は、各使用状態情報プロパティ並びに各使用パラメータ及び引数のためのシンタクスを示している。
【0232】
操作に対するUSIの保護:USIテーブルは、USI情報の鍵付きハッシュを含む。暗号化コンテンツの場合、この鍵付きハッシュは、好ましくは、コンテンツ鍵を用いて暗号化される。
【0233】
・CTAストリームの場合も同様。
【0234】
・USIは、コンテンツストリーム内で周期的に繰り返される。これには、例えば、コンテンツストリームの開始時にUSIを一回だけ送信する場合に比べて、2つの利点がある。
【0235】
・ユーザの機器によるコンテンツへのランダムアクセスが可能になり、例えば、進行中の伝送の間(テレビジョンチャンネルホッピングの間)放送ストリームが取得された後に使用規則の迅速な取得が可能になる。
【0236】
・搬送されるURを回避するためには、USIの繰返し毎に処理を行う必要があるため、USIの安全性が更に担保される。
【0237】
したがって、使用状態情報は、使用状態情報が関連するコンテンツストリーム内で周期的に繰り返す必要があるデータセクションに含ませることが望ましい。
【0238】
DVBサービス情報(Service Information:SI)を含む実施の形態
DVB−SI[参考文献8]は、DVBトランスポートストリームによって搬送されるオーディオビジュアルサービスに関連するデータを搬送するためのシンタクスを定義する。この実施の形態では、新たなSI記述子を定義し、これを「使用状態情報記述子」と呼び、これに記述子タグ値を割り当てる。
【0239】
使用状態情報記述子は、好ましくは、そのイベントの使用状態情報を示すイベント情報テーブル(Event Information Table:EIT)で搬送される。使用状態情報記述子は、全ての種類のEITで搬送することができ、これにより、同じ通信技術を用いて、将来のイベントについて、より高度な使用状態情報を示すことができる。
【0240】
使用状態情報記述子は、好ましくは、サービス記述テーブル(Service Description Table:SDT)及びこれに加えて又はこれに代えて、プログラムマップテーブル(Program Map Table:PMT)にコピーされ、そのサービスについて現在実行中のイベントの使用状態情報を示す。
【0241】
Tab.3は、DVB−SIにおける使用状態情報記述子の好適なシンタクスを示している。DVB−SI記述子構造には、上述した包括的なコーディングシンタクスが適用されている。
【0242】
ATSCプログラム及びシステム情報プロトコル(Program and System Information Protocol:PSIP)を含む実施の形態
本発明は、ATSC[参考文献9]システムにも適用できる。ここでは、DVBシステムに本発明を適用した場合と同様に、関連するコンテンツの使用状態情報を搬送するための新たな記述子を定義する。
【0243】
MPEG著作権記述子を含む実施の形態
MPEG−2システム[参考文献5]は、特定の登録機関及びコンテンツ識別子をコンテンツに関連付けるためのツールとして、「著作権記述子」を指定する。
【0244】
本発明のこの好ましい実施の形態では、本発明に基づくUR及び対応するUSIをコンテンツに関連付ける著作権記述子を適用して、対応するCPCM又はDRMシステムを定義する新たな登録機関の設立を予見する。
【0245】
著作権記述子内の「additional_copyright_info」フィールド本発明に基づくUSIのコードを含むように拡張される。
【0246】
Tab.4は、MPEG−2システム著作権記述子に適用した場合の使用状態情報記述子の好適なシンタクスを示している。著作権記述子構造には、上述した包括的なコーディングシンタクスが適用されている。
【0247】
著作権記述子は、本発明に基づく使用状態情報と共に、[参考文献5]において定義されている両方のストリームによって搬送されるコンテンツに適用できる。
【0248】
・MPEG−2トランスポートストリーム:このような著作権記述子は、program_info記述子として、トランスポートストリームプログラムマップセクションの各インスタンスに挿入され、関連するコンテンツの使用権を伝える。
【0249】
・MPEG−2プログラムストリーム:このような著作権記述子は、program_stream_info記述子として、プログラムストリームマップの各インスタンスに挿入され、関連するコンテンツの使用権を伝える。
【0250】
XMLスキーマを用いた実施の形態
USIコーディングのバイナリ法と同じ範囲を有するCURMLのXMLスキーマコードを定義することができる。このようなスキーマは、あるコンテンツ交換環境において有用である。
【0251】
本発明の側面
本発明は、以下の側面を包含する。
【0252】
・ユーザ環境におけるコンテンツ保護コピー管理システム内でのオーディオ/ビジュアルコンテンツ使用規則の通信方法を提供する。
【0253】
・ユーザ環境のCPCMシステム内におけるコンテンツ使用規則の実用的な、完全な及び柔軟なセットを提供する。
【0254】
・このような使用規則設定は、効率性をより高めるためにバイナリ形式でコーディングされる。
【0255】
・このような使用規則設定は、保護されるコンテンツアイテム又はストリームに挿入され又は埋め込まれる。
【0256】
・このような使用規則設定は、コンテンツアイテム又はストリームに伴う他の補助データに同様のフォーマットで挿入され又は埋め込まれる。
【0257】
・このような使用規則設定は、コンテンツアイテム又はストリーム内で周期的に繰り返され、コンテンツアイテムへのランダムアクセスが行われた場合、規則の迅速な取得が容易になる。
【0258】
・コンテンツ使用規則設定を、ある方式(特に何らかのXMLベースのコード体系)から放送システム及びユーザ環境のための共通のCPCMシステムに好適な効率的な符号方式に変換する手法を提供する。
【0259】
・既に再生に利用可能な又は将来利用可能になるコンテンツのアイテムについて、コンテンツの使用規則設定に基づき、グラフィカルユーザインタフェースによって、あるコンテンツ処理機能の有効又は無効を通信する通信方法を提供する。
【0260】
・コンテンツ管理、伝播制約UR及びUSIの定義を提供する。
【0261】
・全ての必要なコンテンツ使用モデルの柔軟で効率的なコーディングを実現する伝播制約UR及びUSIの階層の定義を提供する。
【0262】
・必須の及び断定的なUR及びUSIの定義を提供する。
【0263】
・それぞれのURプロパティの定義を提供する。コピー制御情報(CCI)として知られているNBコピー制御USIは、大部分が周知の技術である。これは、コンテンツ使用に関する時間的な限定にも適用される。なお、UR及びUSIの全体的な性質は、本発明の重要な側面である。
【0264】
・USIを解釈し、各コンテンツアイテムに適合する挙動を導出する機器又はソフトウェアを提供する。
【0265】
・USIを生成し、各コンテンツアイテムについて所望の使用規則を示し又は強制する機器又はソフトウェアを提供する。
【0266】
・本明細書に開示する異なるUSIコーディング技術間の変換を行うツールを提供する。これにより、例えば、コンテンツオーサリングの間、XMLスキーマが使用されている場合、このUSIをSIテーブル形式に変換することができる。
【0267】
・ユーザ環境において、コンテンツ使用権をシグナリング及び維持する現在のUR及び/又はUSIフレームワークを実現するCPCM又はDRMシステムを提供する。
【0268】
・MPEG−2トランスポートストリームによって搬送されたコンテンツに本発明を適用する手法を提供する。
【0269】
・MPEG−2プログラムストリームによって搬送されたコンテンツに本発明を適用する手法を提供する。
【0270】
・MPEG−2システム著作権記述子を用いて、新たなRA及びCRIDを関連付け、コンテンツと共にUSIを搬送し、機器がコンテンツのURを取得できるようにする。
【0271】
・DVBシステムにおいて使用するUSIのシンタクスの定義を提供する。
【0272】
・ATSCシステムにおいて使用するUSIのシンタクスの定義を提供する。
【0273】
・コンテンツストリーム内でUSIを周期的に繰り返す手法を提供する。これにより、セキュリティが高められ、及びユーザの機器がコンテンツにランダムアクセスでき、例えば、(テレビジョンチャンネルホッピングの間)放送ストリームが取得された後に使用規則を速やかに取得することができる。
【0274】
・URのXMLベースのコーディング法を提供する。これにより、例えば、XMLスキーマ等のあるアプリケーションに有用な、代替的コーディング法が得られる。
【0275】
・プログラム情報、例えば、テレビジョンスケジュールデータ内で同じUSIを用いて、同じ配信システムで搬送される他のコンテンツのためにURをシグナリングする手法を提供する。
【0276】
CPCM又はDRMコンテンツライセンス内でコンテンツの使用権をシグナリングする手法を提供する。
【0277】
参考文献
[参考文献1] ISO/IEC1318-11 IPMP on MPEG-2 Systems
[参考文献2] Background Article on DVB CPCM: http://www.dvb.org/documents/newsletters/DVB-SCENE-05.pdf
[参考文献3] DVB World Conference 2004, Dublin, Presentation on DVB CPCM
[参考文献4] TV-Anytime Forum TC211r3 Specification for the Semantics of TV-Anytime Rights Management and Protection Information for Micro-Broadcast: ftp://tva:tva@ftp.bbc.co.uk/pub/Plenary/TV211r4.zip
[参考文献5] ISO/IEC13818-1 MPEG-2 Systems
[参考文献6] Extensible Rights Markup Language (XrML), info at: http://www.xrml.org/get_XrML.asp
[参考文献7] Open Digital Rights Language (ODRL) Specification Version 1.1: http://www.w3.org/TR/odrl/
[参考文献8] ETSI EN 300 468 - Digital Video Broadcast (DVB); Specification for Service Information in DVB Systems
[参考文献9] ATSC Standard A/65B: Program and System Information Protocol for Terrestrial Broadcast and Cable
【0278】
略語
AD 認証されたドメイン(Authorized Domain)
CPCM コンテンツ保護及びコピー管理(Content Protection and Copy Management)
DRM デジタル権利管理(Digital Rights Management)
DVB デジタルビデオ放送(Digital Video Broadcast)
EPG 電子番組ガイド(Electronic Program Guide)
Ga 地域(Geographic Area)
IP インターネットプロトコル(Internet Protocol)
AD 局所化されたAD(Localized AD)
LAN ローカルエリアネットワーク(Local Area Network)
LE ローカル環境(Local Environment)
RMPI (TVエニータイム)権利管理及び保護情報((TV-Anytime) Rights Management and Protection Information)
SI サービス情報(Service Information)
TVA TVエニータイム(TV-Anytime)
TVAF TVエニータイムフォーラム(TV-Anytime Forum)
UR (コンテンツ)使用規則(Usage Rule)
USI 使用状態情報(Usage State Information)
WAN ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network)
【図面の簡単な説明】
【0279】
【図1】本発明を適用できるオーディオ/ビデオコンテンツ取得及び使用のためのユーザ環境の具体例を示す図である。
【図2】本発明の好ましい実施の形態として、CPCM使用権設定及びCPCMコンテンツストリームの生成の処理を説明するブロック図である。
【図3】本発明の好ましい実施の形態において、特に使用権コンバータにおいて実行される処理のフローチャートである。
【図4】使用プロパティのセットの包括的な好ましいコーディングを示すTab.1を示す図である。
【図4−1】使用プロパティのセットの包括的な好ましいコーディングを示すTab.1’を示す図である。
【図4−2】使用プロパティのセットの包括的な好ましいコーディングを示すTab.1”を示す図である。
【図4a】コンテンツ管理使用プロパティのための使用プロパティ、パラメータ及び引数のセットの包括的な好ましいコーディングを示すTab.1aを示す図である。
【図4b】伝播制約使用プロパティのための使用プロパティ、パラメータ及び引数のセットの包括的な好ましいコーディングを示すTab.1bを示す図である。
【図5】各使用状態情報プロパティについて提案するコーディング/シンタクスを示すTab.2を示す図である。
【図5a】コンテンツ管理使用プロパティの各使用状態情報プロパティ及び各使用パラメータ及び引数のシンタクスを示すTab.2aを示す図である。
【図5b】伝播制約使用プロパティの各使用状態情報プロパティ及び各使用使用パラメータ及び引数のシンタクスを示すTab.2bを示す図である。
【図6】DVB−SIにおける使用状態情報記述子の好適なシンタクスを示すTab.3を示す図である。
【図7】MPEG−2システム著作権記述子に適用される使用状態情報記述子の好適なシンタクスを示すTab.4を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の幾つかの基本的な側面を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態の幾つかの基本的な側面を説明するフローチャートである。
【図10】コンテンツ使用権情報CURI及び/又は使用状態情報USIが1つ以上の伝播制約をシグナリングできるCPCMシステムの機能を含む機器の位置を定義する様々な手法の概念を示す図である。
【図11】如何なるコンテンツアイテムにも特定できる実際の使用プロパティを太枠で表すと共に、コンテンツ使用権情報CURI及び/又は各使用状態情報USIの階層及び構造を示す図である。
【図11a】如何なるコンテンツアイテムにも特定できる実際の使用プロパティを太枠で表すと共に、コンテンツ使用権情報CURI及び/又は各使用状態情報USIの階層及び構造を示す図である。
【図12】伝播制約使用規則及びUSIの階層及び構造を示す図である。
【図13】伝播制約使用規則及びUSIの階層及び構造を示す図である。
【符号の説明】
【0280】
CI コンテンツアイテム、CURI コンテンツ使用権情報、dj 機器(j=1,2,3)、N ネットワーク、PDat プライマリデータ、SDat セカンダリデータ、UR 使用権、US 使用状態、USI 使用状態情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器のネットワークに基づくコンテンツ保護及びコピー管理システムのために、保護されたオーディオ/ビデオコンテンツを提供するコンテンツ保護方法において、
(a)コンテンツアイテム(CI)として、又はコンテンツアイテム(CI)を表すプライマリデータ(PDat)を取得するステップと、
(b)上記提供されるコンテンツアイテム(CI)に関する使用権(UR)又は使用状態(US)を記述するコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を取得するステップと、
(c)上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)又はその派生情報を上記プライマリデータ(PDat)又はその派生情報に埋め込み、提供されるコンテンツアイテム(CI)として、又は提供されるコンテンツアイテム(CI)を表す2次データ(SDat)を生成するステップ(S7)と、
(d)上記2次データ(SDat)又はその派生情報に、上記提供されるコンテンツアイテム(CI)として、上記埋め込まれたコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を提供するステップとを有し、
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、上記プライマリデータ(PDat)又は上記その派生情報内に構造化されたバイナリコード形式で埋め込まれ、
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)及びその処理に関する効率、相互運用性及び使い易さを保証するコンテンツ保護方法。
【請求項2】
機器のネットワークに基づくコンテンツ保護及びコピー管理システムのために保護されたオーディオ/ビデオコンテンツを提供するコンテンツ保護方法において、
(a)コンテンツアイテム(CI)として、又はコンテンツアイテム(CI)を表すプライマリデータ(PDat)を取得するステップと、
(b)上記提供されるコンテンツアイテム(CI)に関する使用権(UR)又は使用状態(US)を記述するコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を取得するステップと、
(c)上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)又はその派生情報を上記プライマリデータ(PDat)又はその派生情報に埋め込み、コンテンツアイテム(CI)として、又はコンテンツアイテム(CI)を表す2次データ(SDat)を生成するステップ(S7)と、
(d)上記2次データ(SDat)又はその派生情報に、上記提供されるコンテンツアイテム(CI)として、上記埋め込まれたコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を提供するステップとを有し、
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、上記プライマリデータ(PDat)又は上記その派生情報内に構造化されたバイナリコード形式で埋め込まれているコンテンツ保護方法。
【請求項3】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)及びその処理に関する効率、相互運用性及び使い易さが保証されていることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ保護方法。
【請求項4】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、上記プライマリデータ(PDat)又は上記その派生情報内に周期的に、繰り返し埋め込まれることを特徴とする請求項1又は2記載のコンテンツ保護方法。
【請求項5】
機器のネットワークに基づくコンテンツ保護及びコピー管理システムのために保護されたオーディオ/ビデオコンテンツを提供するコンテンツ保護方法において、
(a)コンテンツアイテム(CI)として、又はコンテンツアイテム(CI)を表すプライマリデータ(PDat)を取得するステップと、
(b)上記提供されるコンテンツアイテム(CI)に関する使用権(UR)又は使用状態(US)を記述するコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を取得するステップと、
(c)上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)又はその派生情報を上記プライマリデータ(PDat)又はその派生情報に埋め込み、提供されるコンテンツアイテム(CI)として、又は提供されるコンテンツアイテム(CI)を表す2次データ(SDat)を生成するステップ(S7)と、
(d)上記2次データ(SDat)又はその派生情報に、上記提供されるコンテンツアイテム(CI)として、上記埋め込まれたコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を提供するステップとを有し、
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、上記プライマリデータ(PDat)又は上記その派生情報内に周期的に、繰り返して埋め込まれ、
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)及びその処理に関する効率、相互運用性及び使い易さを保証するコンテンツ保護方法。
【請求項6】
機器のネットワークに基づくコンテンツ保護及びコピー管理システムのために保護されたオーディオ/ビデオコンテンツを提供するコンテンツ保護方法において、
(a)コンテンツアイテム(CI)として、又はコンテンツアイテム(CI)を表すプライマリデータ(PDat)を取得するステップと、
(b)上記提供されるコンテンツアイテム(CI)に関する使用権(UR)又は使用状態(US)を記述するコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を取得するステップと、
(c)上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)又はその派生情報を上記プライマリデータ(PDat)又はその派生情報に埋め込み、提供されるコンテンツアイテム(CI)として、又は提供されるコンテンツアイテム(CI)を表す2次データ(SDat)を生成するステップ(S7)と、
(d)上記2次データ(SDat)又はその派生情報に、上記提供されるコンテンツアイテム(CI)として、上記埋め込まれたコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を提供するステップとを有し、
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、上記プライマリデータ(PDat)又は上記その派生情報内に周期的に、繰り返し埋め込まれるコンテンツ保護方法。
【請求項7】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)及びその処理に関する効率、相互運用性及び使い易さが保証されていることを特徴とする請求項6記載のコンテンツ保護方法。
【請求項8】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、上記プライマリデータ(PDat)又は上記その派生情報内に構造化されたバイナリコード形式で埋め込まれていることを特徴とする請求項5乃至7何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項9】
上記プライマリデータ(PDat)を取得するステップ(a)は、上記プライマリデータ(PDat)を生成するサブステップを含むことを特徴とする請求項1乃至8何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項10】
上記プライマリデータ(PDat)を取得するステップ(a)は、外部ソースから上記プライマリデータ(PDat)又はそのプリフォームを受信するサブステップ(S1)を含むことを特徴とする請求項1乃至9何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項11】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を取得するステップ(b)は、所定のターゲットフォーマットで及び/又は所定の権利のターゲット範囲で上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を生成するサブステップ(S5)を含むことを特徴とする請求項1乃至10何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項12】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を取得するステップ(b)は、外部ソースから及び/又は所定の入力フォーマットで上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を受信するサブステップ(S3)を含むことを特徴とする請求項1乃至11何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項13】
上記入力フォーマットとして1つの既知のフォーマットが用いられることを特徴とする請求項12記載のコンテンツ保護方法。
【請求項14】
上記受信されたコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)に対し、該受信されたコンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)の入力フォーマットを所定のターゲットフォーマットに変換する使用権フォーマット変換のサブステップ(S4)を実行することを特徴とする請求項12又は13記載のコンテンツ保護方法。
【請求項15】
上記使用権フォーマット変換の上記サブステップ(S4)において、所定の権利のターゲット範囲の全てをカバーするように上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)も変換されることを特徴とする請求項14記載のコンテンツ保護方法。
【請求項16】
上記コンテンツアイテム(CI)又はその一部として、単一のファイル又は単一の画像を含む単一のデータアイテムが提供されることを特徴とする請求項1乃至15何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項17】
上記コンテンツアイテム(CI)又はその一部として、ファイルのシーケンス、画像及び/又は音声のシーケンスを含むデータストリームが提供されることを特徴とする請求項1乃至16何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項18】
複数のコンテンツアイテム(CI)又はそれのプリフォームを多重化し、多重化されたコンテンツアイテム(CI)の各コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を多重化するステップ(S10)を更に有する請求項1乃至17何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項19】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)又はその派生情報を上記プライマリデータ(PDat)又はその派生情報に埋め込むステップ(S7)(c)は、提供される複数のコンテンツアイテム(CI)のプライマリデータ(PDat)を共通の多重化されたコンテンツストリームに結合する多重化のサブプロセスを含むことを特徴とする請求項1乃至18何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項20】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)又はその派生情報を上記プライマリデータ(PDat)又はその派生情報に埋め込むステップ(S7)(c)は、該コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)を将来利用可能なコンテンツアイテム(CI)に埋め込むことができることを特徴とする請求項1乃至19何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項21】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)から、既に定義されている補助データの他の成分が生成されることを特徴とする請求項1乃至20何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項22】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)のターゲットフォーマット及び/又は上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)のターゲット範囲を埋め込むステップ(S7)(c)は、基底にあるコンテンツ保護及びコピー管理システム又はCPCMシステムに基づいて選択されることを特徴とする請求項1乃至21何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項23】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)のターゲットフォーマット及び/又は上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)のターゲット範囲を埋め込むステップ(S7)(c)は、基底にあるコンテンツ保護及びコピー管理システム又はCPCMシステムに関して、コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)の最小及び/又は最適なセットをカバーするように選択されることを特徴とする請求項1乃至22何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項24】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)のセットは、コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)の必須のセットと、コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)の任意の又は断定的なセットとを含むことを特徴とする請求項23記載のコンテンツ保護方法。
【請求項25】
上記各提供されるコンテンツアイテム(CI)は、上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)の必須のセットのうちの少なくとも1つのアイテムを有することを特徴とする請求項24記載のコンテンツ保護方法。
【請求項26】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)のセットは、必須のコピー制御、必須の伝播制約、同時再生カウント、コンテンツスクランブル禁止、コンテンツ使用の時間的制約を含むアイテムのグループの1又は任意の複数のアイテムを含むことを特徴とする請求項1乃至25何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項27】
上記コンテンツ使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)のセットは、必須のコンテンツ管理プロパティと、断定的な任意の伝播制約プロパティとを含むアイテムのグループの1又は任意の複数のアイテムを含むことを特徴とする請求項1乃至26何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項28】
上記コピー制御のための使用状態情報(USI)は、アイテムのグループのうちの1つのアイテムを包含し、該アイテムのグループは、
・コンテンツのコピーを禁止する「コピー禁止」(Copy Never:CN)、
・コンテンツの単一のコピーを一個だけ作成できる「一回のみコピー可」(Copy Once:C1)、
・コンテンツを繰り返しコピーできるが、各コピーに「これ以上のコピー禁止」のマークを付す「1世代のみコピー可」(Copy One Generation:C1G)、
・更なるコピーを禁止する「これ以上のコピー禁止」(Copy No More:CNM)、
・コンテンツを無制限にコピーできる「コピー制御なし」(Copy Control Not Asserted:CCNA)を含むことを特徴とする請求項26又は27記載のコンテンツ保護方法。
【請求項29】
上記コピー制御のための使用状態情報(USI)は、アイテムのグループのうちの1つのアイテムを包含し、該アイテムのグループは、
・コンテンツのコピーを禁止し、ユーザがアクセスできない安全なタイムシフトバッファへのコピーも禁止する「コピー禁止記憶不可」(Copy Never Zero Retention:CNZR)、
・コンテンツのコピーを禁止するが、ユーザがアクセスできない安全なタイムシフトバッファへのコピーは許可する「コピー禁止」(Copy Never:CN)、
・コンテンツの単一のコピーを一個だけ作成できる「一回のみコピー可」(Copy Once:C1)、
・コンテンツを繰り返しコピーできるが、各コピーに「これ以上のコピー禁止」のマークを付す「1世代のみコピー可」(Copy One Generation:C1G)、
・更なるコピーを禁止する「これ以上のコピー禁止」(Copy No More:CNM)、
・コンテンツを無制限にコピーできる「コピー制御なし」(Copy Control Not Asserted:CCNA)を含むことを特徴とする請求項26乃至28何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項30】
上記伝播制約のための使用状態情報(USI)は、アイテムのグループのうちの1つのアイテムを包含し、該アイテムのグループは、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムによって、保護されるコンテンツのためのデフォルト伝播制約設定によって保護された状態を維持し、及び/又は他の認証されたドメイン(AD)への伝播を許可する「コンテンツ保護及びコピー管理システムに限定」(Restrict to Content Protection and Copy Management System:RTCPCM)、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、それぞれの認証されたドメイン内で、コンテンツがユーザ環境に取り込まれた位置の近傍を超えて、電子的転送によって伝播することが禁止される「ローカル環境に限定」(Restrict to Local Environment:RTLE)、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、コンテンツを受信したユーザに属するCPCMに準拠する機器の組を超えて伝播することが禁止され、ユーザが、自宅でコンテンツを使用し、遠隔位置、別宅又は移動体端末からアクセスすることができる「認証されたドメインに限定」(Restrict to Authorized Domain:RTAD)、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムへの拡張として、コンテンツ保護及びコピー管理機能を提供するある周知のシステムの領域内で適用される別個のコンテンツ管理使用プロパティを有する「CPCM拡張による使用」(Usage by CPCM extension:EXT)、
・CPCMシステムが暗示的に又は包括的に信用していない異なる保護システムにコンテンツのアイテムを伝播させることを許可又は禁止する「エクスポート制御」(Controlled Export:CE)、
・コンテンツのアイテムをCPCMフレームワークの外にも再配信できる「伝播制約なし」(Propagation Restriction Not Asserted:PRNA)を含むことを特徴とする請求項26乃至29何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項31】
上記伝播制約のための使用状態情報(USI)は、アイテムのグループのうちの1つのアイテムを包含し、該アイテムのグループは、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムによって、保護されるコンテンツのためのデフォルト伝播制約設定によって保護された状態を維持する「コンテンツ保護及びコピー管理システムに限定」(Restrict to Content Protection and Copy Management System:RTCPCM)、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、それぞれの認証されたドメイン内で、コンテンツがユーザ環境に取り込まれた位置の近傍を超えて、電子的転送によって伝播することが禁止される「ローカル環境に限定」(Restrict to Local Environment:RTLE)、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、コンテンツを受信したユーザに属するCPCMに準拠する機器の組を超えて伝播することが禁止され、ユーザが、自宅でコンテンツを使用し、遠隔位置、別宅又は移動体端末からアクセスすることができる「認証されたドメインに限定」(Restrict to Authorized Domain:RTAD)、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムへの拡張として、コンテンツ保護及びコピー管理機能を提供するある周知のシステムの領域内で適用される別個のコンテンツ管理使用プロパティを有する「CPCM拡張による使用」(Usage by CPCM extension:EXT)、
・CPCMシステムが暗示的に又は包括的に信用していない異なる保護システムにコンテンツのアイテムを伝播させることを許可又は禁止する「エクスポート制御」(Controlled Export:CE)、
・コンテンツのアイテムをCPCMフレームワークの外にも再配信できる「伝播制約なし」(Propagation Restriction Not Asserted:PRNA)を含むことを特徴とする請求項26又は30記載のコンテンツ保護方法。
【請求項32】
上記使用状態情報(USI)は、コンテンツのアイテムの同時再生の数を限定する「同時再生カウント」のアイテムを含むことを特徴とする請求項26乃至31何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項33】
上記使用状態情報(USI)は、暗号化ツールを用いたスクランブリングによるコンテンツの保護を禁止する「コンテンツスクランブル禁止」のアイテムを含むことを特徴とする請求項26乃至32何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項34】
上記使用状態情報(USI)は、暗号化ツールを用いたスクランブリングによるコンテンツの保護を強制しないことを選択できる「コンテンツスクランブル不要」のアイテムを含むことを特徴とする請求項26乃至33何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項35】
上記使用状態情報(USI)は、所定のコンテンツアイテムの一時的な使用のみを許可できる「コンテンツ使用の時間的制約」のアイテムを含むことを特徴とする請求項26乃至34何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項36】
提供される各コンテンツアイテム(CI)に関して許可及び/又は禁止された機能を示すアイコンを生成及び/又は表示することを特徴とする請求項1乃至35何れか1項記載のコンテンツ保護方法。
【請求項37】
請求項1乃至36何れか1項記載のコンテンツ保護方法及び該コンテンツ保護方法のステップを実現する手段を備えるコンテンツ保護システム又はコンテンツ保護装置。
【請求項38】
コンピュータ又はデジタルシグナルプロセッサによって実行されて、請求項1乃至36何れか1項記載のコンテンツ保護方法又は請求項37記載のコンテンツ保護システム又はコンテンツ保護装置を実現するコンピュータプログラムからなるコンピュータプログラム。
【請求項39】
請求項38記載のコンピュータプログラムが記録されたコンピュータにより読取可能な媒体。
【請求項40】
機器のネットワークに基づくコンテンツ保護及びコピー管理システムにおいて保護されたオーディオ/ビデオコンテンツのための使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)において、
必須のコピー制御、必須の伝播制約、同時再生カウント、コンテンツスクランブル禁止、コンテンツ使用の時間的制約を含むアイテムのグループの1又は任意の複数のアイテムを含む使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項41】
必須のコピー制御、必須の伝播制約、断定的な同時再生カウント、断定的なコンテンツスクランブル禁止、断定的なコンテンツ使用の時間的制約を含むアイテムのグループの1又は任意の複数のアイテムを含むことを特徴とする請求項40記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項42】
上記コピー制御のための使用状態情報(USI)は、アイテムのグループのうちの1つのアイテムを包含し、該アイテムのグループは、
・コンテンツのコピーを禁止する「コピー禁止」(Copy Never:CN)、
・コンテンツの単一のコピーを一個だけ作成できる「一回のみコピー可」(Copy Once:C1)、
・コンテンツを繰り返しコピーできるが、各コピーに「これ以上のコピー禁止」のマークを付す「1世代のみコピー可」(Copy One Generation:C1G)、
・更なるコピーを禁止する「これ以上のコピー禁止」(Copy No More:CNM)、
・コンテンツを無制限にコピーできる「コピー制御なし」(Copy Control Not Asserted:CCNA)を含むことを特徴とする請求項40又は41記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項43】
上記コピー制御のための使用状態情報(USI)は、アイテムのグループのうちの1つのアイテムを包含し、該アイテムのグループは、
・コンテンツのコピーを禁止し、ユーザがアクセスできない安全なタイムシフトバッファへのコピーも禁止する「コピー禁止記憶不可」(Copy Never Zero Retention:CNZR)、
・コンテンツのコピーを禁止するが、ユーザがアクセスできない安全なタイムシフトバッファへのコピーは許可する「コピー禁止」(Copy Never:CN)、
・コンテンツの単一のコピーを一個だけ作成できる「一回のみコピー可」(Copy Once:C1)、
・コンテンツを繰り返しコピーできるが、各コピーに「これ以上のコピー禁止」のマークを付す「1世代のみコピー可」(Copy One Generation:C1G)、
・更なるコピーを禁止する「これ以上のコピー禁止」(Copy No More:CNM)、
・コンテンツを無制限にコピーできる「コピー制御なし」(Copy Control Not Asserted:CCNA)を含むことを特徴とする請求項40乃至42何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項44】
上記伝播制約のための使用状態情報(USI)は、アイテムのグループのうちの1つのアイテムを包含し、該アイテムのグループは、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムによって、保護されるコンテンツのためのデフォルト伝播制約設定によって保護された状態を維持する「コンテンツ保護及びコピー管理システムに限定」(Restrict to Content Protection and Copy Management System:RTCPCM)、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、それぞれの認証されたドメイン内で、コンテンツがユーザ環境に取り込まれた位置の近傍を超えて、電子的転送によって伝播することが禁止される「ローカル環境に限定」(Restrict to Local Environment:RTLE)、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、コンテンツを受信したユーザに属するCPCMに準拠する機器の組を超えて伝播することが禁止され、ユーザが、自宅でコンテンツを使用し、遠隔位置、別宅又は移動体端末からアクセスすることができる「認証されたドメインに限定」(Restrict to Authorized Domain:RTAD)、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、コンテンツを受信したユーザに属するCPCMに準拠する機器の組を超えて伝播することが禁止され、ユーザが、自宅でコンテンツを使用し、遠隔位置、別宅又は移動体端末からアクセスすることができる「認証されたドメインに限定」(Restrict to Authorized Domain:RTAD)、
・この状態が適用されているコンテンツのアイテムは、CPCMシステムへの拡張として、コンテンツ保護及びコピー管理機能を提供するある周知のシステムの領域内で適用される別個のコンテンツ管理使用プロパティを有する「CPCM拡張による使用」(Usage by CPCM extension:EXT)、
・CPCMシステムが暗示的に又は包括的に信用していない異なる保護システムにコンテンツのアイテムを伝播させることを許可又は禁止する「エクスポート制御」(Controlled Export:CE)、
・コンテンツのアイテムをCPCMフレームワークの外にも再配信できる「伝播制約なし」(Propagation Restriction Not Asserted:PRNA)を含むことを特徴とする請求項40乃至43何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項45】
コンテンツのアイテムの同時再生の数を限定する「同時再生カウント」のアイテムを含むことを特徴とする請求項40乃至44何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項46】
暗号化ツールを用いたスクランブリングによるコンテンツの保護を禁止する「コンテンツスクランブル禁止」のアイテムを含むことを特徴とする請求項40乃至45何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項47】
所定のコンテンツアイテムの一時的な使用のみを許可できる「コンテンツ使用の時間的制約」のアイテムを含むことを特徴とする請求項40乃至46何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項48】
上記使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムの1つを示す第1の又は使用プロパティ情報部分(UProp)と、
上記第1の又は使用プロパティ情報部分(UProp)によって示されている使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムを更に特定する第2の又は使用パラメータ情報部分(UPar)とを含む請求項40乃至47何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項49】
上記第1の又は使用プロパティ情報部分(UProp)は、4バイナリビットからなる第1の有限バイナリコードに1対1の関係でマッピングされ、
上記第2の又は使用パラメータ情報部分(UPar)は、4バイナリビットからなる第2の有限バイナリコードに1対1の関係でマッピングされることを特徴とする請求項48記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項50】
上記第1の又は使用プロパティ情報部分(UProp)は、上記各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)のアイテムの上記第1の有限バイナリコードのビットの順序付けられた結合として、上記使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)に埋め込まれており、及び/又は
上記第2の又は使用パラメータ情報部分(UPar)は、上記各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)のアイテムの更なる仕様を示す上記第2の有限バイナリコードのビットの順序付けられた結合として、上記使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)に埋め込まれていることを特徴とする請求項49記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項51】
上記第1の又は使用プロパティ情報部分(UProp)の各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムの上記第1の有限バイナリコードのビットと、上記第2の又は使用パラメータ情報部分(UPar)の上記各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)のアイテムの更なる仕様を示す上記第2の有限バイナリコードのビットとの順序付けられた結合として上記使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)に埋め込まれていることを特徴とする請求項50記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項52】
上記第1の又は使用プロパティ情報部分(UProp)の各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムの上記第1の有限バイナリコードのビットに関して、及び上記第2の又は使用パラメータ情報部分(UPar)の上記各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムの更なる仕様を示す上記第2の有限バイナリコードのビットに関して、以下の表に基づいて構成されることを特徴とする請求項51記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【表1】

【請求項53】
上記第1の又は使用プロパティ情報部分(UProp)の各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムの上記第1の有限バイナリコードのビットに関して、及び上記第2の又は使用パラメータ情報部分(UPar)の上記各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムの更なる仕様を示す上記第2の有限バイナリコードのビットに関して、以下の表に基づいて構成されることを特徴とする請求項51記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【表2】

及び
【表3】

【請求項54】
コンテンツのアイテムのためのUSIデータ構造において、CPCMシステム内でのコンテンツアイテムの包括的なコンテンツ管理使用権を定義する必須のコンテンツ管理USIを含む第1のセクションを設けることを特徴とする請求項40乃至53何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項55】
上記必須のコンテンツ管理USIを含む第1のセクションの次にコンテンツアイテムのための外部伝播制約USIを定義するセクションが設けられていることを特徴とする請求項40乃至54何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項56】
上記外部伝播制約は、伝播制約使用プロパティの何れか1つであることを特徴とする請求項55記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項57】
上記外部伝播制約は、
「伝播制約なし」(PRNA)であり、
他の伝播制約は指定されず、
上記第1の包括的なコンテンツ管理USIは、「コピー制御なし」(CCNA)及び「スクランブルなし」(DNSC)の何れか1つを含み、他のコンテンツ管理USIは指定されないことを特徴とする請求項55又は56記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項58】
所定のコンテンツのためのエクスポート制御USIとなる「エクスポート制御」の外部伝播制約を設け、効率的、包括的及び有効な伝播制約としてエクスポート制御を実現することを特徴とする請求項55乃至57何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項59】
外部伝播制約USIの次に該外部伝播制約USIに対応する領域内だけに適用される所定のコンテンツアイテムのためのコンテンツ管理使用規則の異なるセットを指定するコンテンツ管理USIの更なるセットが設けられていることを特徴とする請求項55乃至58何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項60】
上記外部伝播制約のためのコンテンツ管理USIは、包括的に適用可能なコンテンツ管理USIより制限が緩いことを特徴とする請求項55乃至59何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項61】
外部伝播制約USI及び各コンテンツ管理USIセクションの何れかの次に所定のコンテンツアイテムのために内部伝播制約USIを定義するセクションが設けられていることを特徴とする請求項55乃至60何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項62】
伝播制約使用プロパティ「ローカルの認証されたドメインに限定(AD)」(RTLAD)及び「ローカル環境(LE)に限定」(RTLE)の何れかである内部伝播制約が設けられていることを特徴とする請求項55乃至61何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項63】
「認証されたドメイン(AD)に限定」(RTAD)の外部伝播制約が設けられ、
「ローカルの認証されたドメイン(AD)に限定」(RTLAD)のみが対応する内部伝播制約USIとして有効であることを特徴とする請求項55乃至62何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項64】
「地域に限定」(RTGA)の外部伝播制約が設けられ、
「ローカル環境(LE)に限定」(RTLE)のみが対応する内部伝播制約USIとして有効であることを特徴とする請求項55乃至62何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項65】
内部伝播制約USIの次に該内部伝播制約USIに対応する領域内だけに適用される所定のコンテンツアイテムのためのコンテンツ管理使用規則の異なるセットを指定するコンテンツ管理USIの更なるセットが設けられていることを特徴とする請求項55乃至64何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項66】
上記内部伝播制約のためのコンテンツ管理USIは、関連する外部伝播制約より制限が緩いことを特徴とする請求項55乃至65何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項67】
コンテンツアイテムについて、両方の伝播制約が断言される場合、ローカルの認証されたドメイン内部伝播制約のために指定されたコンテンツ管理USIは、ローカル環境に指定されたコンテンツ管理USIより制限が緩いことを特徴とする請求項55乃至66何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項68】
同じコンテンツアイテムについて、外部伝播制約又は内部伝播制約の何れかであって両方ではない伝播制約「ローカル環境に限定」が設定されることを特徴とする請求項55乃至67何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項69】
第1の包括的に有効なセクションにおいて指定されるコンテンツ管理USI使用プロパティ設定は、該各コンテンツ管理USI使用プロパティが外側伝播制約及び/又は内部伝播制約について異なる設定を含んでいない限り、外側伝播制約及び内部伝播制約においても有効であることを特徴とする請求項55乃至68何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項70】
上記コンテンツ管理使用権情報及び/又は使用状態情報は、上記第1の又は使用プロパティ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの上記第1の有限バイナリコードのビットに関して、及び上記第2の又は使用パラメータ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの更なる仕様を示す上記第2の有限バイナリコードのビットに関して、以下の表に基づいて構成されることを特徴とする請求項40乃至69何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【表4】

【請求項71】
上記伝播制約使用権情報及び/又は使用状態情報は、上記第1の又は使用プロパティ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの上記第1の有限バイナリコードのビットに関して、及び上記第2の又は使用パラメータ情報部分の各使用権情報及び/又は使用状態情報アイテムの更なる仕様を示す上記第2の有限バイナリコードのビットに関して、以下の表に基づいて構成されることを特徴とする請求項40乃至69何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【表5】

【請求項72】
USIの基本的なセットは、伝播制約使用プロパティと、これに続く、伝播領域内で有効なコンテンツ管理使用プロパティのセットとであることを特徴とする請求項40乃至71何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項73】
コンテンツのアイテムの完全なUSIデータ構造は、該コンテンツのために意図している伝播及び管理規則に応じて、USIの基本的なセットの1つ以上を含むことを特徴とする請求項40乃至72何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項74】
コンテンツのアイテムについて指定されたUSIの基本的なユニットが与えられ、
より複雑なシナリオを定義できる構造を有し、
コンテンツのアイテムの完全なUSIデータ構造は、複数のUSIの基本的なユニットを含み、
異なる伝播領域におけるコンテンツのアイテムの構造化のための論理的な規則を有することを特徴とする請求項40乃至73何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項75】
コンテンツのアイテムのためのUSIデータ構造において、コンテンツアイテムのトップレベルのコンテンツ管理使用権を定義するデフォルト伝播及びコンテンツ管理USIを含む第1のセクションを設けることを特徴とする請求項40乃至74何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項76】
上記コンテンツアイテムが、CPCMシステム内で、限定された領域外への伝播を禁止する伝播制約を断言する場合、該伝播制約は、該コンテンツアイテムのデフォルトのトップレベルの伝播制約であることを特徴とする請求項40乃至75何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項77】
第1のデフォルトセクションの次に、任意に、コンテンツアイテムの外部伝播制約USIを定義するセクションを設け、
上記外部伝播制約は、存在する場合、デフォルト伝播制約のみになる「CPCMシステムに限定」を除く伝播制約使用プロパティの何れか1つであることを特徴とする請求項40乃至76何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項78】
上記デフォルト又は外部伝播制約が「伝播制約なし」(PRNA)の場合、他の伝播制約は指定されず、伝播制約設定は、第1のデフォルトコンテンツ管理USIが「コピー制御なし」(CCNA)及び「スクランブル禁止」(DNSC)のセットを含み、他のコンテンツ管理USIが指定又は断言されないことを含意し、上記USIのセットは、CPCMシステム内でクリエイティブコモンズ又はこれに類するライセンスが適用されるコンテンツについて適切な使用規則のセットを提供することを特徴とする請求項40乃至77何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項79】
当該使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)は、上記第1の又は使用プロパティ情報部分(UProp)の各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムの上記第1の有限バイナリコードのビットに関して、及び上記第2の又は使用パラメータ情報部分(UPar)の上記各使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)アイテムの更なる仕様を示す上記第2の有限バイナリコードのビットに関して、以下の表に基づいて構成されることを特徴とする請求項40乃至78何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【表6】

及び
【表7】

【請求項80】
コンテンツのアイテムのUSIデータ構造において、CPCMシステムにおけるコンテンツアイテムのデフォルトのコンテンツ管理使用権を定義するトップレベルの伝播制約を含む第1のセクションと、これに続く関連するコンテンツ管理USIが設けられていることを特徴とする請求項40乃至79何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項81】
「CPCMシステムに限定」、「認証されたドメイン(AD)に限定」、「地域に限定」(RTGA)及び「ローカル環境(LE)に限定」(RTLE)のうちの何れか1つの伝播制約使用プロパティとしてのトップレベルの伝播制約が設けられていることを特徴とする請求項40乃至80何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項82】
必須のトップレベルの伝播制約及びコンテンツ管理USIを含む第1のセクションの次にコンテンツアイテムのための外部伝播制約USIを定義するセクションが設けられていることを特徴とする請求項40乃至81何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項83】
デフォルト伝播制約が存在する場合、デフォルト伝播制約のみになる「CPCMシステムに限定」を除く伝播制約使用プロパティの何れか1つである外部伝播制約が設けられていることを特徴とする請求項40乃至82何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項84】
トップレベルの伝播制約が「認証されたドメイン(AD)に限定」、「地域に限定」(RTGA)及び「ローカル環境(LE)に限定」(RTLE)のうちの何れか1つである場合、コンテンツの上記外部伝播制約を構成し、何れの場合も、コンテンツは、指示された伝播領域外に伝播することを意図されないことを特徴とする請求項40乃至83何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項85】
トップレベルの又は外部伝播制約が「伝播制約なし」(PRNA)であり、更なる伝播制約が指定されていない場合、第1のトップレベル伝播制約は、「CPCMシステムに限定」であり、第1のトップレベルのコンテンツ管理USIは、「コピー制御なし」(CCNA)及び「スクランブル禁止」(DNSC)の何れか1つを含み、他のコンテンツ管理USIは指定されないことを特徴とする請求項40乃至84何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項86】
所定のコンテンツのためのエクスポート制御USIとなる「エクスポート制御」の外部伝播制約を設け、効率的、包括的及び有効な伝播制約としてエクスポート制御を実現することを特徴とする請求項40乃至85何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項87】
「CPCM拡張による使用」について外部伝播制約を設け、特定の既知のシステムの領域内で、所定のコンテンツと共に、CPCMシステムへの拡張として使用される異なるUSIを提供することを特徴とする請求項40乃至86何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項88】
各CPCM拡張システムについて、「CPCM拡張による使用」のための1つの外部伝播制約だけが所定のコンテンツに指定されることを特徴とする請求項40乃至87何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項89】
「CPCM拡張による使用」について1つ以上の外部伝播制約があり、各外部伝播制約は、各CPCM拡張システムのための代替のコンテンツ管理使用プロパティを提供することを特徴とする請求項40乃至88何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項90】
「認証されたドメイン(AD)に限定」及び「地域に限定」(RTGA)の伝播制約使用プロパティの何れか1つとしての外部伝播制約USIの次に、該外部伝播制約USIに対応する領域内だけに適用される所定のコンテンツアイテムのコンテンツ管理使用規則の異なるセットを指定するコンテンツ管理USIの更なるセットが設けられていることを特徴とする請求項40乃至89何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項91】
外部制約が「認証されたドメインに限定」である場合、任意の内部制約は、「ローカルの認証されたドメインに限定」であることを特徴とする請求項40乃至90何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項92】
外部制約が「地域に限定」である場合、任意の内部制約は、「ローカル環境に限定」であることを特徴とする請求項40乃至91何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項93】
より広い領域内で制限された使用のみを許可し、内部領域内でより自由な使用を許可することを特徴とする請求項40乃至92何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項94】
外部伝播制約が「ADに限定」であり、そのコンテンツ管理が「1世代のコピー可」又は「コピー制御なし」であり、第2の外部伝播制約が「ローカル環境に限定」であり、そのコンテンツ管理が「コピー禁止」であることを特徴とする請求項40乃至93何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項95】
AD内でコピーが許可され、他のADの又はADを有さないメンバ及び/又は機器は、ローカルに接続された場合、コンテンツを表示できるのみであることを特徴とする請求項94記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項96】
「ダウンロード可能なパッケージ化された媒体」モデルに、外部伝播制約として、「ADに限定」を設定し、コンテンツ管理として、「一回のみコピー可」を設定することを特徴とする請求項40乃至95何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項97】
「有料テレビジョン放送コンテンツ」モデルに、外部伝播制約として、「ADに限定」を設定し、コンテンツ管理として、「コピー制御なし」を設定することを特徴とする請求項40乃至96何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項98】
「無料地上波放送コンテンツ」モデルに、外部伝播制約として、「LEに限定」を設定し、コンテンツ管理として、「コピー制御なし」を設定することを特徴とする請求項40乃至97何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。
【請求項99】
「ビデオオンデマンドコンテンツ」モデルに、外部伝播制約として、「LEに限定」を設定し、コンテンツ管理として、「コピー禁止記憶不可」及び「同時再生カウント=1」を設定することを特徴とする請求項40乃至97何れか1項記載の使用権情報(CURI)及び/又は使用状態情報(USI)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図11a】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2008−507220(P2008−507220A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−521878(P2007−521878)
【出願日】平成17年7月18日(2005.7.18)
【国際出願番号】PCT/EP2005/007801
【国際公開番号】WO2006/008116
【国際公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(397051508)ソニー ドイチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (140)
【Fターム(参考)】