説明

カバーの開閉機構および画像形成装置

【課題】カバーの剛性や強度を増やすことなく開閉カバーの取手により本体を手で支えることができるカバーの開閉機構および画像形成装置を提供する。
【解決手段】装置本体10の一側面に取り付けられるサイドカバー70を備え、サイドカバー70の下端部の両端位置に、サイドカバー70を回転自在に支持する第1ヒンジ機構71を備えている。サイドカバー70の下端部の左右方向中間部に取手部73を設け、サイドカバー70の裏面であって下端部の左右方向中間部に、サイドカバー70を回転自在に支持する第2ヒンジ機構80を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバーの開閉機構と、該カバーの開閉機構を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、開閉カバーに取手用穴部を設け、取手用穴部の開放された上部に臨む画像形成装置の本体を手で支えるようにし、画像形成装置を手で支えても開閉カバーに画像形成装置の重量が作用しない技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−235993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、カバーの剛性や強度を増やすことなく開閉カバーの取手により本体を手で支えることができるカバーの開閉機構および画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、装置本体の側面に取り付けられるカバー本体を備え、該カバー本体の下端部の両端位置に設けられて、前記カバー本体を回転自在に支持する第1ヒンジ機構と、前記カバー本体の下端部の左右方向中間部に設けられた取手部と、前記カバー本体の裏面であって下端部の左右方向中間部に、前記カバー本体を回転自在に支持する第2ヒンジ機構とを備えたカバーの開閉機構であることを特徴とする。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記取手部は、前記装置本体の内側へ凹む凹部であり、前記カバー本体の裏面の前記凹部の側方位置に前記第2ヒンジ機構を設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記取手部の裏面は、前記カバー本体を閉じた状態で前記取手部を持ち上げたときに、前記カバー本体が弾性変形して前記装置本体の一部を下から支持することを特徴とする。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において、前記第2ヒンジ機構は、前記装置本体に設けられた本体側ヒンジ部と、前記カバー本体に設けられて前記本体側ヒンジ部と共に作用して前記第2ヒンジ機構を構成するカバー側ヒンジ部とを備え、前記本体側ヒンジ部は、前記装置本体に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに係る発明において、前記第1ヒンジ機構の軸部分に隙間が設けられることにより、前記カバー本体を閉じた状態で前記取手部を持ち上げたときに、先ず前記第2ヒンジ機構に前記装置本体の荷重がかかり、次いで前記第1ヒンジ機構に前記装置本体の荷重がかかることを特徴とする。
【0010】
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに係る発明において、前記装置本体の側面に消耗品の着脱部が設けられ、前記カバー本体は、前記側面に設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項7に係る発明は、現像剤画像を形成する画像形成部を少なくとも備えた画像形成装置において、前記画像形成部は、請求項1〜6のいずれかに記載のカバーの開閉機構を備える画像形成装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、開閉カバーの剛性や強度を増やすことなく開閉カバーの取手により本体を手で支えることができる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、取手部が突出せずに画像形成装置をコンパクトにすることができる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、装置本体の支持が確実に行われる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、カバー本体の等のデザインが変わって開閉軸線の位置が
【0016】
請求項5に係る発明によれば、カバー本体を閉じた状態で凹部を持ち上げたときにのカバー本体の変形を少なくすることができる。また、第1ヒンジ機構の組立作業を容易に行うことができる。
【0017】
請求項6に係る発明によれば、装置本体の空いたスペースを有効に活用して装置を小型化することができる。
【0018】
請求項7に係る発明によれば、開閉カバーの剛性や強度を増やすことなく開閉カバーの取手により本体を手で支えることができる画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施形態のプリンタを示す側断面図である。
【図2】実施形態のプリンタを示す斜視図である。
【図3】実施形態のプリンタのカバーを開けた状態を示す正面図である。
【図4】実施形態のプリンタのヒンジ部を示す側断面図である。
【図5】実施形態のプリンタを示す側面図である。
【図6】図2の要部を拡大して示す斜視図である。
【図7】図4の要部を拡大して示す側断面図である。
【図8】本体側ヒンジ部を拡大して示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
(1)プリンタの基本的な構成および動作
まず、一実施形態に係るプリンタ(画像形成装置)の基本的な構成および動作を説明する。
【0021】
図1は、一実施形態に係るプリンタ1の内部構成を示している。同図で符号10は筐体11を有する装置本体である。装置本体10の後面はリヤカバー20によって塞がれ、前面はフロントカバー12によって塞がれている。また、装置本体10の一側面(図1で示されている面)は後に説明するサイドカバー70によって開閉される。以下の説明で前後・上下といった方向は、図1でR方向を後方、F方向を前方とする装置本体10における方向を言う。
【0022】
装置本体10の底部には、給紙トレー30が設けられている。用紙Pは、上側から1枚ずつ用紙引き出し部41により前方に引き出されて装置本体10内の前側に形成された用紙搬送路40を上昇し、装置本体10の上面に形成された排紙トレー14に排出される。
【0023】
プリンタ1はタンデム型のフルカラープリンタであって、装置本体10内には、回転自在、かつ後上がり(図1で左上がり)に傾斜して張架された矢印A方向に回転する転写ベルト51と、この転写ベルト51の下方に並列された4色の画像形成ユニット6Y,6M,6C,6Kと、二次転写部43と、定着部44等が組み込まれている。画像形成ユニット6Y,6M,6C,6Kは、転写ベルト51の傾斜方向と平行に配列されている。
【0024】
4つの画像形成ユニット6Y,6M,6C,6Kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)のトナー画像を形成するものであって基本構成は同じであり、感光体ドラム61と、感光体ドラム61の周囲に配された帯電ローラ62および帯電ローラクリーナ63、画像露光装置64、現像器65ならびに感光体ドラムクリーナ66を具備している。
【0025】
プリンタ1には、パーソナルコンピュータ等からカラー画像情報が入力され、カラー画像情報が入力されると、画像露光装置64から各色に対応した4本の光線が射出される。それら光線は、帯電ローラ62によって帯電された回転している感光体ドラム61の表面を走査する。これにより、各感光体ドラム61の表面には各色の静電潜像が形成される。
【0026】
感光体ドラム61に形成された静電潜像は、現像器65によって各色のトナーを含む現像剤で現像され、現像されたトナー像(色画像)は、回転している転写ベルト51の表面(外周面)に対し一次転写ローラ52によって一次転写される。このような感光体ドラム61から転写ベルト51への現像の一次転写動作が各画像形成ユニット6Y,6M,6C,6Kにおいて所定タイミングで順に行われ、最も下流側のブラックの画像形成ユニット6Kを通過する時に、転写ベルト51の表面にはフルカラートナー像が形成される。
【0027】
一次転写後の感光体ドラム61の表面には、トナーや放電生成物等の残留物が付着している場合があるが、その残留物は感光体ドラムクリーナ66により除去される。感光体ドラム61の表面は、帯電ローラ62により再帯電される。なお、感光体ドラムクリーナ66で除去しきれず帯電ローラ62に付着した残留物は、帯電ローラ62に接触して回転する帯電ローラクリーナ63により除去される。
【0028】
転写ベルト51は、駆動ローラ53とバックアップローラ54に巻回されており、駆動ローラ53が回転することにより矢印A方向に回転する。転写ベルト51の内側には、画像形成ユニット6Y,6M,6C,6Kの各感光体ドラム61との間に転写ベルト51を挟んでニップを形成する一次転写ローラ52が配されている。
【0029】
転写ベルト51に形成されたフルカラートナー像は、給紙トレー30から用紙引き出し部41により引き出されて適正なタイミングで用紙搬送路40を上昇する用紙Pに対し、二次転写部43において転写される。用紙引き出し部41は、給紙ローラ41aと用紙分離ローラ41bとを備えており、用紙Pは、この用紙引き出し部41により1枚ずつ分離されて前方に引き出されて上方のレジストローラ対42まで一旦搬送され、停止される。そして、所定のタイミングで回転駆動されるレジストローラ対42によって、用紙Pは二次転写部43へ送り出される。
【0030】
二次転写部43は、転写ベルト51を張架する上記バックアップローラ54と、このバックアップローラ54とニップを形成する二次転写ローラ43aとから構成され、これらローラ54,43a間を用紙Pが通過することにより、転写ベルト51のフルカラートナー像が用紙Pに転写される。二次転写後の転写ベルト51の表面にはトナー等の残留物が付着している場合があるが、その残留物は、転写ベルト51の前端部上方に配された転写ベルトクリーナ55により除去される。
【0031】
フルカラートナー像が転写された用紙Pは定着部44を通過し、この定着部44でカラートナー像が用紙Pに定着される、定着部44は、加熱ローラ44aと、この加熱ローラ44aとニップを形成する加圧ローラ44bを備えており、これらローラ44a,44b間を用紙Pが通過することにより、フルカラートナー像が用紙Pに対し圧着と加熱の作用で定着される。そして、定着部44を通過した用紙Pは排紙ローラ対45によって排紙トレー14に排出される。用紙搬送路40は、用紙引き出し部41から、レジストローラ対42、二次転写部43、定着部44を経て排紙ローラ対45に至る経路で構成される。
【0032】
(2)サイドカバーの開閉機構の構成
本実施形態のプリンタ1は、リヤカバー20の他にサイドカバー(カバー本体)70を有している。以下、サイドカバー70の開閉機構の構成について図2〜図8を参照して説明する。図2に示すように、プリンタ1の側部は開閉カバー70によって開閉される。プリンタ1の側部には、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)のトナーが充填されたトナーカートリッジ(図示略)を収納するトナーカートリッジ収納部60Y,60M,60C,60Kが並んで設けられており、サイドカバー70を開くことでトナーカートリッジを交換することができる。
【0033】
サイドカバー70の下端部両側は、第1ヒンジ機構71によって回転自在に支持されている(図4および図7参照)。図7に示すように、リヤカバー20の下端部には、右側へ突出する円筒状の軸受21が形成されている。一方、サイドカバー70の左側下端部には、軸受21に嵌る軸72が形成されている。軸受21と軸72の間には、軸72が半径方向に移動できるようにガタ(人の感覚で認識できる隙間)が設けられている。なお、図示は省略するが、サイドカバー70の右側下端部にも同様に軸72が形成され、フロントカバー12の下端部にも同様に軸受21が形成されている。
【0034】
サイドカバー70の下端中央部には、取手部73が形成されている。取手部73は、サイドカバー70の下縁中央部から上方へ所定幅の部分を装置本体10の内側へ凹まして形成されたものであり、下方と側方が開放された凹部とされている。取手部73の頂壁73aの裏面は、サイドカバー70を開閉する際にはトナーカートリッジ収納部60Cの低壁60Caと干渉せず(図4参照)、サイドカバー70を閉めた状態で頂壁73aの裏面は該低壁60Caと小さな間隔を隔てる。これにより、取手部73を手で支えてプリンタ1を持ち上げると、サイドカバー70が弾性変形して取手部73の頂壁73aの裏面で上記低壁60Caを支持する。なお図6に示すように、取手部73の頂壁73aに沿う角部73bは断面弧状に形成され、その曲率半径を大きくすることによって、トナーカートリッジ収納部60Cの低壁60Caと頂壁73aの裏面との距離をより短くすることができる。
【0035】
上記取手部73の裏面の側方には、第2ヒンジ機構80が設けられている。図6において符号81は、第2ヒンジ機構80のうちの本体側ヒンジ部81である。本体側ヒンジ部81の右端部には、軸受82が形成され、軸受82の上部で本体側ヒンジ部81はねじ82aによって装置本体10に取り付けられている。また、図8に示すように、本体側ヒンジ部81の左端部には、側方へ突出して上方へL字状に屈曲するストッパ83が形成されている。そして、本体側ヒンジ部81は、ストッパ83の下側においてもねじ83aによって装置本体10に取り付けられている。
【0036】
一方、取手部73の裏面側部には、軸受82に嵌る軸(カバー側ヒンジ部)74が形成されている。また、装置本体10には、スイッチホルダー84が取り付けられている。スイッチホルダー84には、フック84aが形成され、フック84aを装置本体10に設けられた穴に引っ掛けることにより、スイッチホルダー84は装置本体10に装着されている。なお、図中符号85は電源スイッチであり、図7では省略している。
【0037】
図6および図7において符号13は仕切であり(図8では図示を省略している)、装置本体10の内部への埃などの進入を防止している。軸受82とスイッチホルダー84の側方へ突出した端部は、仕切13に設けられた穴から突出している。なお、図6において符号75は電源スイッチ85を露出するための窓である。
【0038】
図8に示すように、スイッチホルダー84の電源スイッチ85の配線等が収容されている部分は下側が開放された門型をなし、その柱の部分には側方に開口するスリット84bが形成されている。一方、本体側ヒンジ部81のストッパ83には、突起83aが形成されている。そして、突起83aがスリット84bに嵌ることにより、スイッチホルダー84が開くのを防いでいる。また、ストッパ83の上方へ屈曲した部分83bは、スイッチホルダー84の下端部の開口部に嵌り、スイッチホルダー84が装置本体10から抜けないようにしている。
【0039】
(3)サイドカバーの開閉機構の作用
次に、上記構成のサイドカバーの開閉機構において、サイドカバー70を装置本体10に組み付ける手順を説明する。先ず、装置本体10にリヤカバー20を取り付けておき、サイドカバー70の軸72,74を装置本体10の軸受21,82に臨ませる。そして、その状態でサイドカバー70を左へずらして軸72,74を軸受21,82に挿入する。次いで、フロントカバー12の軸受21にサイドカバー70の軸72を挿入しながらフロントカバー12を装置本体10に密着させて取り付ける。
【0040】
次に、プリンタ1を移動させる場合には、図5に示すサイドカバー70を閉めた状態で取手部73に手を差し込んで持ち上げる。すると、第2ヒンジ機構80における軸受82と軸74との結合を介して取手部73に加えられた力が装置本体10に伝達される。取手部73を持ち上げた最初の段階では、第1ヒンジ機構71の軸受21と軸72との間にガタがあるので、第1ヒンジ機構71に力はかからない。
【0041】
取手部73にさらに力を加えると、第2ヒンジ機構80はサイドカバー70の中央よりも左側に位置しているから、サイドカバー80に第2ヒンジ機構80を支点とする反時計方向のモーメントが生じ、サイドカバー80は反時計方向へ回転しようとする。その結果、フロントカバー12の軸受21とサイドカバー70の軸72が接触して両者に力がかかり、その力によってサイドカバー70は弾性変形する。この弾性変形により、取手部73は、第2ヒンジ機構80に対して相対的に上昇し、取手部73の頂壁73aの裏面がトナーカートリッジ収納部60Cの低壁60Caを支持する。こうして、取手部73に加えた力は、第2ヒンジ機構80とトナーカートリッジ収納部60Cの低壁60Caを介して装置本体10に伝達され、装置本体10が持ち上げられる。
【0042】
上記構成のサイドカバーの開閉機構によれば、サイドカバー70に大きな弾性変形が発生する前にプリンタ1の重量が第2ヒンジ機構80とトナーカートリッジ収納部60Cの低壁60Caで支持される。したがって、サイドカバー70の弾性変形が少なく、第1ヒンジ機構71に作用する力が少ないので、第1ヒンジ機構71において軸受21から軸72が抜けるといった不都合の発生が抑制される。したがって、サイドカバー70の剛性や強度を増やすことなくプリンタ1を取手部73で支持することができる。
【0043】
特に、上記実施形態では、取手部73を凹部として形成しているので、取手部73が突出せずプリンタ1をコンパクトにすることができる。また、プリンタ1の重量が第2ヒンジ機構80だけでなくトナーカートリッジ収納部60Cの低壁60Caでも支えられるので、第2ヒンジ機構80に対する負担が軽減されプリンタ1の支持を確実に行うことができる。
【0044】
上記実施形態では、本体側ヒンジ部81はネジ82a,83aによって装置本体10に着脱自在に取り付けられているので、たとえば、プリンタ1のデザインが変更されてフロントカバー12およびリヤカバー20の軸受21の軸中心位置が変更になった場合であっても、本体側ヒンジ部81を交換することでデザイン変更に対応することができる。また、
第1ヒンジ機構71の軸受21と軸72との間にガタがあるので、軸受21への軸72の挿入をラフに行うことができ組立作業性が良い。
【0045】
上記実施形態では、サイドカバー70の内側に、トナーカートリッジ収納部60Y,60M,60C,60Kが設けられ、その下側には、図4に示すようにスペースが存在している。本実施形態ではそのようなスペースを利用して第2ヒンジ機構80および取手部73を収容している。したがって、空きスペースを有効利用してプリンタ1を小型化することができる。
【0046】
また、本実施形態では、スイッチホルダー84は、そのフック84aによりワンタッチで装置本体10に取り付けられ、本体側ヒンジ部81を装置本体10に取り付けることで、スイッチホルダー84が装置本体10に固定されるとともにその開き防止も行われる。したがって、部品の取付作業工数と部品点数が軽減される。
【0047】
(4)変形例
上記実施形態では、軸受21と軸71との間にガタを設けているが、両者を密着させてもよい。また、本体側ヒンジ機構80は、取手部73の裏面の右側に設けてもよく、両側に設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびこれらの複合機等の画像形成装置に利用することができる。また、インクジェット方式やその他の方式の画像形成装置であってもよい。
【符号の説明】
【0049】
6Y,6M,6C,6K 画像形成ユニット(画像形成部)
10 装置本体
51 転写ベルト(転写部)
43 二次転写部(転写部)
44 定着部
60Y,60M,60C,60K トナーカートリッジ収納部(消耗品の着脱部)
70 サイドカバー(カバー本体)
71 第1ヒンジ機構
73 取手部
74 カバー側ヒンジ部
80 第2ヒンジ機構
81 本体側ヒンジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体の側面に取り付けられるカバー本体を備え、該カバー本体の下端部の両端位置に設けられて、前記カバー本体を回転自在に支持する第1ヒンジ機構と、
前記カバー本体の下端部の左右方向中間部に設けられた取手部と、
前記カバー本体の裏面であって下端部の左右方向中間部に、前記カバー本体を回転自在に支持する第2ヒンジ機構と、を備えたことを特徴とするカバーの開閉機構。
【請求項2】
前記取手部は、前記装置本体の内側へ凹む凹部であり、前記カバー本体の裏面の前記凹部の側方位置に前記第2ヒンジ機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載のカバーの開閉機構。
【請求項3】
前記取手部の裏面は、前記カバー本体を閉じた状態で前記取手部を持ち上げたときに、前記カバー本体が弾性変形して前記装置本体の一部を下から支持することを特徴とする請求項1または2に記載のカバーの開閉機構。
【請求項4】
前記第2ヒンジ機構は、前記装置本体に設けられた本体側ヒンジ部と、前記カバー本体に設けられて前記本体側ヒンジ部と共に作用して前記第2ヒンジ機構を構成するカバー側ヒンジ部とを備え、前記本体側ヒンジ部は、前記装置本体に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカバーの開閉機構。
【請求項5】
前記第1ヒンジ機構の軸部分に隙間が設けられることにより、前記カバー本体を閉じた状態で前記取手部を持ち上げたときに、先ず前記第2ヒンジ機構に前記装置本体の荷重がかかり、次いで前記第1ヒンジ機構に前記装置本体の荷重がかかることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカバーの開閉機構。
【請求項6】
前記装置本体の側面に消耗品の着脱部が設けられ、前記カバー本体は、前記側面に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカバーの開閉機構。
【請求項7】
現像剤画像を形成する画像形成部を少なくとも備えた画像形成装置において、
前記画像形成部は、請求項1〜6のいずれかに記載のカバーの開閉機構を備えることを特徴とする画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−197021(P2011−197021A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−60264(P2010−60264)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】