説明

カバー組付構造

【課題】組み付けが容易で、分解が困難なカバー組付構造を提供する。
【解決手段】第1および第2のカバー部材11,22を備え、これらを互いに組み付けて1つのカバー10を構成するためのカバー組付構造において、第1カバー部材11の側面11aに、第2カバー部材22の組付方向に沿って貫通する貫通孔21を有する係止受部18を設けるとともに、第2カバー部材22に、第1カバー部材11への組付方向に沿って突出し貫通孔21内を貫通する一対の突片部26と、これら突片部26から外方に突出し貫通孔21を貫通して貫通孔21の縁に係止する爪部27と、突片部26の先端間を連結する連結部28と、を有する樹脂製の係止部25を設けた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のロック装置などを収容するカバーの組付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両の乗降用のドアや、荷物を収容するトランクおよびハッチバックドアには、閉じ状態に維持するためのロック装置が搭載されている。そして、このロック装置には、外部からの不正な操作を防止するために、盗難防止用のカバーで覆われたものがある。
【0003】
このカバー組付構造に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【特許文献1】特開2004−251106号公報(図2および図7参照。)
【0004】
この特許文献1に記載のカバーは、一対のケース半体を備え、一方の第1ケース半体に爪部が突設され、他方の第2ケース半体に係止穴を備えた係止片が突設されている。これにより、これらを組み付ける際には、互いの組付面を嵌合させることにより、係止片が爪部に当接することにより弾性的に外向きへ撓み、係止片の係止穴が爪部に一致すると、該係止片が内向きに復元することにより、爪部との係止を維持する。
【0005】
しかしながら、このカバーは、係止片において爪部を乗り越えた先端部に工具を差し込むことにより、該係止片を外向きに撓ませ、爪部との係止を解除することが可能であるため、やはり不正に取り外される可能性がある。ここで、この不正な取り外しを確実に防止するには、一対のケース半体を取外不可能な状態に固定することが考えられる。しかし、この場合には、カバーを分解することが困難になるため、使用後の所定部品はリサイクルすることが望まれている近年では好ましくはない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、組み付けが容易で、分解が困難なカバー組付構造を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明のカバー組付構造は、第1および第2のカバー部材を備え、これらを互いに組み付けて1つのカバーを構成するためのカバー組付構造において、前記第1カバー部材の側面に、前記第2カバー部材の組付方向に沿って貫通する貫通孔を有する係止受部を設けるとともに、前記第2カバー部材に、前記第1カバー部材への組付方向に沿って突出し前記貫通孔内を貫通する一対の突片部と、これら突片部から外方に突出し前記貫通孔を貫通して該貫通孔の縁に係止する爪部と、前記突片部の先端間を連結する連結部と、を有する樹脂製の係止部を設けた構成としている。
【0008】
このカバー組付構造によれば、第1カバー部材に第2カバー部材を嵌合すると、貫通孔に係止部が挿入され、その爪部が貫通孔の縁に当接する。この状態で、貫通孔の内縁で爪部が内向きに押圧され、一対の突片部が内向きに撓んだ状態で、爪部が貫通孔内に進入する。そして、爪部が貫通孔において組付方向の先端縁を越えると、該爪部の内向きの押圧が解除されることにより、突片部が弾性的に復元して、係止部の爪部が貫通孔の縁に係止する。
【0009】
一方、メンテナンス時にカバーを分解する際には、係止部において貫通孔を貫通した爪部を挟むようにして、内向きに移動させることにより、一対の突片部を内向きに撓ませる。そして、この状態を維持したまま組付時とは逆向き(取外方向)に押圧する。その結果、一対の爪部を貫通孔内に進入させ、係止を解除することができる。この際、本発明では、一対の突片部は、その先端間が連結部により連結されているため、爪部を容易に内向きに移動させることはできない。よって、専用の工具などが必要になる。
【0010】
このように、本発明では、組付時には、係止部を貫通孔に貫通させるだけでよいうえ、一対の突片部が連結部により連結され、突片部間に係止受部がずれて嵌り込むことはないため、作業性は良好である。しかも、連結部が2つの爪部の幅を一定とする役割をなすため、係合代を安定させることができる。即ち、連結部を設けない場合には、成形時に歪みが生じて突片部が傾くことがあり、この場合には係合代が不十分となり外れ易くなるが、このような問題が生じることはない。また、突片部が第1カバー部材の側面に沿って弾性変形可能であるため、組付時に第1カバー部材と第2カバー部材との横方向のズレを吸収でき、成型誤差のバラツキにも容易に対応できる。
【0011】
一方、分解する際には、両方の爪部を同時に内向きに押圧する必要があり、一方の爪部を側方より押圧した場合には、連結部を介して他方の爪部の係止が強まるため、分解は極めて困難なカバーを実現できる。その結果、例えば車両に組み付けた状態で、工具などを係止部に引っ掛けて不正に分解しようとしても、分解することはできないため、不正な取り外しを確実に防止できる。
【0012】
このカバー組付構造では、前記係止受部は、前記第1カバー部材の側面から突出する一対の突出部と、これら突出部の先端間にかけて延びる連続部とを備え、前記貫通孔は、これら突出部および連続部と前記側面とによって囲繞されてなることが好ましい。このようにすれば、組付状態で係止部が側面に沿った状態をなすため、一対の爪部を内向きに押圧する作業性が極めて悪くなるため、不正な分解を確実に防止できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明のカバー組付構造では、第1カバー部材に係止受部を設けるとともに、第2カバー部材に係止部を設け、係止部を一対の突片部と爪部と連結部とで構成しているため、組付時の作業性は良好である一方、分解は極めて困難なカバーを実現できる。そのため、メンテナンスやリサイクルを目的とした分解は可能であるが、不正な取り外し(分解)は確実に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0015】
図1乃至図5は、本発明の実施形態に係るカバー組付構造を適用したカバー10を示す。このカバー10は、車両のハッチバックドアに装着するロック装置1に組み付けることにより、不正な操作による解錠を防止するためのもので、第1から第3の樹脂製カバー部材11,22,29を備えている。
【0016】
まず、本発明のカバー10を組み付けるロック装置1について説明する。このロック装置1は、図6および図7に示すように、第1ベースプレート2と第2ベースプレート5とを備えている。第1ベースプレート2には、操作レバー3とオープンレバー4とが回動可能に取り付けられている。また、第2ベースプレート5には、フォーク6とクロー7とが回動可能に取り付けられている。
【0017】
そして、バックドアが閉じられると、車体側に固定されたストライカがフォーク6の溝6a内に進入することにより、該フォーク6を図示しない付勢スプリングの付勢力に抗して回転させ、クロー7でフォーク6を固定位置に停止させることにより、閉じ状態を維持する。一方、キーシリンダ(図示せず)をユーザが操作すると、連結されたロッド8によって操作レバー3が図6中時計回りに回転される。これにより、操作レバー3がオープンレバー4に係止し、該オープンレバー4を反時計回りに回転させることにより、連動してクロー7が図7中時計回りに回転する。その結果、クロー7とフォーク6との係止が解除され、ストライカの保持が解除されるものである。なお、図中符号9は、第2ベースプレート5内に配設したスペーサである。
【0018】
そして、本発明のカバー10は、このようなロック装置1において、ロックを解除するための操作レバー3やオープンレバー4を第1および第2カバー部材11,22により覆い、第2ベースプレート5を第3カバー部材29により覆うように構成している。
【0019】
具体的には、前記第1カバー部材11は、図1および図2に示すように、第1ベースプレート2において略L字形状に屈曲した屈曲部2aの内側部分に組み付けられるものである。この第1カバー部材11には、背面側に位置する装着面に装着穴部12が設けられている。この装着穴部12の縁には、屈曲部2aの上端縁に引っ掛けて係止する引掛部13が設けられるとともに、側縁に一対の係止爪部14が設けられている。また、装着穴部12の内部には、ネジ止めにより第1ベースプレート2に固定するためのネジ止部15が設けられている。さらに、第1カバー部材11の側面11aには、ロッド8を貫通させて内部の操作レバー3に連結するための挿通孔16が設けられている。そして、この第1カバー部材11の内部には、第1カバー部材11を組み付ける正面の組付面の側から背面側に向けて延び、下側のオープンレバー4を遮蔽する遮蔽部17が設けられている。
【0020】
そして、本実施形態の第1カバー部材11は、遮蔽部17より上部の開口部分を第2カバー部材22の組付面としており、その組付面の縁を構成する側面11aに、3個の係止受部18が設けられている。これら係止受部18は、側面11aから突出する一対の突出部19,19と、これら突出部19,19の先端間にかけて延びる連続部20とを備えている。そして、これら突出部19,19、連続部20および側面11aによって囲繞された内部空間が、後述する係止部25を組付方向に沿って貫通係止する貫通孔21を構成する。
【0021】
なお、本実施形態の第1カバー部材11は、固定金型および可動金型によって形成されるハウジングのキャビティに樹脂材料を流し込んで形成する射出成形によって製造される。そして、係止受部18を構成する突出部19および連結部20は、側面11aに沿って延びる構造をなすため、側面11aに沿って開閉する固定金型と可動金型とによって製造することが可能であり、別途、スライド金型などを用いる必要がない。よって、製造コストの低減を図ることができる。
【0022】
前記第2カバー部材22は、第1カバー部材11の組付面の外形に一致する略逆L字形状をなす板状のものである。なお、この第2カバー部材22は、第1カバー部材11の組付面に密閉するように、その組付面の形状に沿うように屈曲した形状をなしている。この第2カバー部材22には、第1カバー部材11の側壁11a内面に嵌合する嵌合リブ23が突設されている。また、挿通孔16に対応する位置には、該挿通孔16の開口形状を調整するための突板部24が設けられている。
【0023】
そして、本実施形態の第2カバー部材22には、前記係止受部18の貫通孔21を貫通して組付状態を維持するための係止部25が設けられている。この係止部25は、第1カバー部材11への組付方向に沿って突出する一対の突片部26,26と、これら突片部26,26から外方へ突設した爪部27,27と、突片部26,26の先端間を連結する連結部28とを備えている。そのうち、突片部26,26は、図3および図4に示すように、組付面の側から貫通孔21を貫通し、該貫通孔21から組付方向先方へ突出する寸法である。また、それぞれの外面間の寸法は、貫通孔21において一対の突出部19の内面間である幅方向の寸法と略同一に形成される。爪部27,27は、第2カバー部材22が第1カバー部材11の組付面に面接触した状態で貫通孔21から突出した部分に形成され、この状態で、貫通孔21の縁である突出部19の組付方向先端面に係止するものである。連結部28は円弧状をなし、連結した突片部26,26を内向きに撓むことを可能(可撓性)とするために、隣接する突片部26,26の方向である幅方向の肉厚を薄く形成している。具体的には、連結部28の肉厚は、内向きに撓むことを可能とした一対の突片部26,26に対の幅方向の肉厚に対して約1/3に設定している。
【0024】
なお、本実施形態の第2カバー部材22は、第1カバー部材11と同様に、固定金型および可動金型によって形成されるハウジングのキャビティに樹脂材料を流し込んで形成する射出成形によって製造される。そして、係止部25を構成する爪部27および連結部28に対して係止部25の突出方向に対応する第2カバー部材22の縁部の位置には、固定金型または稼働金型の型抜きが可能なように、型逃げ部22a(図1参照)が設けられている。従って、本実施形態の係止部25は、係止部25の突出方向に開閉する固定金型と可動金型とによって製造することが可能であり、別途、スライド金型などを用いる必要がない。よって、製造コストの低減を図ることができる。また、係止部25を第2カバー部材22の縁部から更に外側に突出するように設け、係止部25の爪部27および連結部28に対して係止部25の突出方向に対応する位置を、第2カバー部材22の縁部の外側に設定することで、逃げ部22aを設けることなく、係止部25の突出方向に開閉する固定金型と可動金型とによる製造が可能である。
【0025】
前記第3カバー部材29は、第2ベースプレート5を車体に組み付ける際に、該第2ベースプレート5と車体との間に介在される緩衝部材の役割をなすものである。この第3カバー部材29は、図5に示すように、第2ベースプレート5を覆う被覆部30を備えている。この被覆部30には、第2ベースプレート5のネジ挿通孔5aに対応するネジ挿通孔31が設けられている。また、第3カバー部材29には、第1ベースプレート2に対して第1カバー部材11を組み付けた状態で、第1カバー部材11の下側の露出部分を覆う筒状突出部32が設けられている。
【0026】
このように構成したカバー10をロック装置1に組み付ける場合には、図8に示すように、まず、第3カバー部材29を第1ベースプレート2の上側から被せ、第2ベースプレート5に対して被覆させる。
【0027】
ついで、第1カバー部材11を、操作レバー3を配設した正面側から配置する。そして、引掛部13を第1ベースプレート2の上端縁に引っ掛けた状態で、第1ベースプレート2に対して第1カバー部材11を押圧することにより、係止爪部14を第1ベースプレート2の側縁に係止させる。この状態で、第1ベースプレート2の背面側から第1ベースプレート2の屈曲部2aに設けたネジ孔2bを介してネジ止部15に対してネジを締め付けて固定する。また、第1カバー部材11の挿通孔16からキーシリンダに連結されたロッド8の先端を内部に挿入し、操作レバー3に対して回動可能に連結する。
【0028】
最後に、図9に示すように、第1カバー部材11に対して第2カバー部材22を組み付けて1つのカバー10とする。具体的には、第1カバー部材11の組付面に第2カバー部材22を嵌合させる。この際、係止受部18の貫通孔21に対して係止部25を挿入する。この挿入作業は、先細形状をなす連結部28により、容易に行うことができる。係止部25の先端が貫通孔21に挿入されると、ついで、爪部27,27が貫通孔21の縁である突出部19,19の組付方向手前の縁に当接する。この状態で、第2カバー部材22を第1カバー部材11に向けて押圧することにより、貫通孔21の内縁で爪部27,27が内向きに押圧される。その結果、一対の突片部26,26が内向きに撓み、この状態で爪部27,27が貫通孔21内に進入する。そして、爪部27,27が貫通孔21において組付方向の先端を越え、完全に通過(貫通)すると、爪部27,27の内向きの押圧が解除されることにより、突片部26,26が弾性的に復元する。その結果、係止部25の爪部27,27が貫通孔21の縁である突出部19,19に係止する。
【0029】
このように、本発明では、係止部25を貫通孔21に貫通させるように嵌合させるだけで、第2カバー部材を第1カバー部材11に対して組み付けることができる。しかも、一対の突片部26,26が連結部28により連結されているため、突片部26,26間に係止受部18の突出部19がずれて嵌り込むことはない。よって、組付時の作業性は極めて良好である。
【0030】
そして、この組付状態のカバー10は、第2カバー部材22の連結部28が2つの爪部27,27の幅を一定とする役割をなすため、第1カバー部材11の貫通孔21の縁との係合代を安定させることができる。即ち、連結部28を設けない場合には、成形時に歪みが生じて突片部26,26が傾くことがあり、この場合には係合代が不十分となり外れ易くなるが、このような問題が生じることはない。また、突片部26は第1カバー部材11の側面11aに沿って弾性変形可能であるため、組付時に第1カバー部材11と第2カバー部材22との横方向のズレを吸収でき、成型誤差のバラツキにも容易に対応できる。
【0031】
一方、メンテナンス時またはリサイクル時にカバー10を分解する際には、係止部25において貫通孔21を貫通した一対の爪部27,27を挟むようにして、内向きに移動させることにより、一対の突片部26,26を内向きに撓ませる。そして、この状態を維持したまま、組付時とは逆向き(取外方向)に押圧する。これにより、各爪部27,27を貫通孔21内に進入させ、係止を解除することができる。この際、本発明では、一対の突片部26,26は、その先端間が連結部28により連結されているため、爪部27,27を容易に内向きに移動させることはできない。よって、専用の工具などが必要である。
【0032】
このように、第2カバー部材22を第1カバー部材11から取り外す(分解する)際には、両方の爪部27,27を同時に内向きに押圧する必要がある。言い換えれば、一方の爪部27を側方より押圧した場合には、連結部28を介して他方の爪部27の係止が強まるため、爪部27,27の係止を解除することはできない。そのため、組付状態のカバー10の分解は極めて困難である。その結果、例えば車両に組み付けた状態で、工具などを係止部25に引っ掛けて不正に分解しようとしても、分解することはできないため、不正な取り外しを確実に防止できる。
【0033】
しかも、本実施形態では、第1カバー部材11の係止受部18は、貫通孔21を突出部19,19、連続部20および側面11aで囲繞した状態で形成しているため、第2カバー部材22の組付状態では係止部25が側面11aに沿った状態をなす。よって、この状態で一対の爪部27,27を内向きに押圧する作業性は極めて悪いため、不正な分解を確実に防止できる。
【0034】
なお、本発明のカバー組付構造は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0035】
例えば、前記実施形態では、係止受部18と係止部25とをそれぞれ3箇所設けたが、そのうちの1つのみを前記係止受部18と係止部25とで構成し、他の係止構造は従来と同様に構成してもよい。即ち、他の係止構造は、第1カバー部材11の側面11aから突出する爪部と、第2カバー部材22から突出する係止片により構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係るカバーを示す分解斜視図である。
【図2】カバーを背面側から見た状態を示す分解斜視図である。
【図3】カバーの組付状態を示す斜視図である。
【図4】図3の一部を破断した側面図である。
【図5】第3カバー部材を示す斜視図である。
【図6】カバーを組み付けるロック装置を示す正面図である。
【図7】図5の底面断面図である。
【図8】ロック装置にカバーを組み付ける工程を示す正面図である。
【図9】ロック装置にカバーを組み付けた状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0037】
1…ロック装置
10…カバー
11…第1カバー部材
11a…側面
18…係止受部
19…突出部
20…連続部
21…貫通孔
22…第2カバー部材
25…係止部
26…突片部
27…爪部
28…連結部
29…第3カバー部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2のカバー部材を備え、これらを互いに組み付けて1つのカバーを構成するためのカバー組付構造において、
前記第1カバー部材の側面に、前記第2カバー部材の組付方向に沿って貫通する貫通孔を有する係止受部を設けるとともに、
前記第2カバー部材に、前記第1カバー部材への組付方向に沿って突出し前記貫通孔内を貫通する一対の突片部と、これら突片部から外方に突出し前記貫通孔を貫通して該貫通孔の縁に係止する爪部と、前記突片部の先端間を連結する連結部と、を有する樹脂製の係止部を設けたことを特徴とするカバー組付構造。
【請求項2】
前記係止受部は、前記第1カバー部材の側面から突出する一対の突出部と、これら突出部の先端間にかけて延びる連続部とを備え、前記貫通孔は、これら突出部および連続部と前記側面とによって囲繞されてなることを特徴とする請求項1に記載のカバー組付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−185539(P2009−185539A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−27699(P2008−27699)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(000138462)株式会社ユーシン (241)
【Fターム(参考)】