説明

カラー電子写真画像形成装置

【課題】 記録媒体が搬送経路の通過途中で装置本体の内部に残留した場合に、装置本体の同じ側で記録媒体のジャム処理及びプロセスカートリッジの交換が実現される。
【解決手段】 感光体ドラム1〜4及び現像ローラ5〜8を有するカートリッジ9〜12を着脱可能でプリンタ100であって、カートリッジ9〜12が通過可能な通過経路Qと、通過経路Qを閉鎖する閉鎖位置C及び開放する開放位置Dの間を移動可能なドア28と、複数のカートリッジ9〜12を支持してプリンタ本体100Aの内側位置I及び外側位置Oの間で移動可能なトレイ26と、紙Pを積載可能なカセット13と、カセット13から紙を取り出す取り出し位置、及び、画像形成後にプリンタ本体100Aの外部へと紙Pを排出する排出位置の間に確保される搬送経路Rと、を備え、トレイ26は、搬送経路Rを跨いで移動可能に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のカートリッジを装置本体に取り外し可能に装着して、記録媒体に画像を形成するカラー電子写真画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カラー電子写真画像形成装置では、装置本体に対して移動可能なカートリッジ支持部材に複数個のプロセスカートリッジを支持させる構成が知られる。この構成によれば、複数個のプロセスカートリッジを装置本体の内部に同時に挿入することができる。こうしたカラー電子写真画像形成装置に関する発明として特許文献1(特に特許文献1の図1〜図6参照)に記載の発明が開示される。
【0003】
特許文献1に記載のカラー電子写真画像形成装置は、装置本体の前面側にドアが開閉自在に設けられている。使用者がドアを開らき、カートリッジトレイを装置本体から引き出す。この状態で、使用者によって、カートリッジトレイに支持された個々のプロセスカートリッジが交換される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−213018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した従来の画像形成装置は、プロセスカートリッジの交換操作性を向上させたものである。本発明は、前述した画像形成装置をさらに発展させたものである。
【0006】
即ち、本発明の目的は、記録媒体が搬送経路の通過途中で記録媒体のジャム等で装置本体の内部に残留した場合に、装置本体の同じ側で記録媒体のジャム処理及びプロセスカートリッジの交換を実現できるカラー電子写真画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のカラー電子写真画像形成装置は、電子写真感光体ドラムと前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段とを有するプロセスカートリッジを着脱可能で、記録媒体にカラー画像を形成する電子写真画像形成装置であって、前記プロセスカートリッジの着脱時に前記プロセスカートリッジが通過可能な通過経路と、前記通過経路の開口を閉鎖する閉鎖位置及び前記開口を開放する開放位置の間を移動可能な開閉部材と、複数の前記プロセスカートリッジを支持して、前記プロセスカートリッジが画像形成可能な装置本体の内側に位置する内側位置、及び、前記プロセスカートリッジが着脱可能な前記装置本体の外側に位置する外側位置の間で前記開口を通過しつつ移動可能なカートリッジ支持部材と、記録媒体を積載可能な積載部材と、前記積載部材から前記記録媒体を取り出す取り出し位置、及び、画像形成後に前記装置本体の外部へと前記記録媒体を排出する排出位置の間に確保される搬送経路と、を備え、前記カートリッジ支持部材は、前記搬送経路を跨いで移動可能に設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、本発明によれば、記録媒体が搬送経路の通過途中で記録媒体のジャム等で装置本体の内部に残留した場合に、装置本体の同じ側で記録媒体のジャム処理及びプロセスカートリッジの交換を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプリンタの構成を示す断面図。
【図2】(a)プリンタからドアを外した状態を示す斜視図。(b)プリンタのドアを開いた状態を示す断面図。
【図3】動作工程を示す拡大側面図。
【図4】プリンタにおいて、ドアを完全に開いた状態を示す斜視図。
【図5】(a)プリンタからトレイを引き出した状態を示す断面図。(b)プリンタからトレイを引き出した状態を示す斜視図。
【図6】カートリッジの構成を示す斜視図。
【図7】各電気接点の配置関係を示す拡大断面図。
【図8】プリンタ本体に対する紙の継ぎ足し工程を示す斜視図。
【図9】プリンタ本体の内部に残留した紙を除去する工程を示す断面図。
【図10】本発明の第2実施形態に係るプリンタの構成を示す斜視図。
【図11】(a)把手部が退避した状態を示すプリンタの断面図。(b)把手部が退避した状態を示す図11(a)の一部断面図。
【図12】(a)把手部が突出した状態を示すプリンタの断面図。(b)把手部が突出した状態を示す図12(a)の一部断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置を図面に基づき詳しく説明する。但し、この実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置等は、特に特定的な記載が無い限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する主旨のものはない。
【0011】
カラー電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成プロセスを用いて、記録媒体にカラー画像を形成するものである。そして、カラー電子写真画像形成装置の例としては、例えばカラー電子写真複写機、カラー電子写真プリンタ(例えばカラーレーザビームプリンタ、カラーLEDプリンタ等)、カラーファクシミリ装置及びカラーワードプロセッサ等が含まれる。
【0012】
記録媒体とは、電子写真画像形成装置によって画像が形成されるものであって、例えば、紙、OHPシート等が含まれる。
【0013】
後述するカートリッジとは、例えば、プロセスカートリッジ或いは現像カートリッジであって、電子写真画像形成装置の装置本体に取り外し可能に装着されて、記録媒体に画像を形成する画像形成プロセスに寄与するものである。
【0014】
プロセスカートリッジとは、プロセス手段としての帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つと電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置の装置本体に取り外し可能に装着する物である。従って、プロセスカートリッジとは、プロセス手段としての現像手段と、電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して、電子写真画像形成装置の装置本体に取り外し可能に装着するものも含まれる。また、プロセスカートリッジとは、プロセス手段としての、帯電手段、現像手段またはクリーニング手段と、電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して、装置本体に取り外し可能に装着するものも含まれる。
【0015】
尚、電子写真感光体ドラムと現像手段とを一体的に有するプロセスカートリッジを所謂一体型と称する。また、電子写真感光体ドラムと現像手段以外のプロセス手段とを一体的に有するプロセスカートリッジを所謂分離型と称する。プロセスカートリッジは、ユーザ自身によって装置本体に対する着脱を行うことができる。そのため、装置本体のメンテナンスを容易に行うことができる。尚、プロセス手段は、電子写真感光体ドラムに作用するものである。
【0016】
現像カートリッジとは、現像ローラを有し、現像ローラによって、電子写真感光体ドラムに形成された静電潜像を現像するのに用いられる現像剤(トナー)を収納しており、本体に取り外し可能に装着されるものである。尚、現像カートリッジの場合には、電子写真感光体ドラムは装置本体或いは後述するカートリッジ支持部材に取り付けられている。或いは、電子写真感光体ドラムは、所謂分離型プロセスカートリッジに設けられている(この場合には、プロセスカートリッジは、現像手段を有してはいない)。尚、現像カートリッジも、ユーザ自身によって装置本体に対する着脱を行うことができる。そのため、装置本体のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0017】
そこで、カートリッジとしては、所謂一体型又は所謂分離型のプロセスカートリッジが含まれる。また、カートリッジとしては、所謂分離型のプロセスカートリッジと現像カートリッジが対になって用いられる場合が含まれる。また、カートリッジとしては、電子写真感光体ドラムが装置本体或いは後述するカートリッジ支持部材に固定して取り付けられており、電子写真感光体ドラムに作用可能に現像カートリッジが着脱可能に用いられる場合が含まれる。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプリンタ100の構成を示す断面図である。図1に示されるように、カラー電子写真画像形成装置であるカラーレーザビームプリンタ(以下、「プリンタ」という)100は、プリンタ本体100Aの前面が図1においての左方に配置され、プリンタ本体(装置本体)100Aの背面が図1中の右方に配置される。
【0019】
[画像形成装置概要]
プリンタ100はプリンタ本体100Aを備える。なお、装置本体とは、カラー電子写真画像形成装置から個々のプロセスカートリッジの構成を除いたものである。従って、プリンタ本体100Aは、プリンタ100からカートリッジ9〜12を除いたものである。プリンタ本体100Aの内部にはカートリッジ9、10、11、12が配置される。各カートリッジ9〜12は、電子写真感光体ドラム(以下、感光体ドラムという)1〜4、及び、プロセス手段である現像手段としての現像ローラ5〜8を備える。感光体ドラム1〜4は、現像ローラ5〜8等と一体となったカートリッジ9〜12として、プリンタ本体100Aに対して取り外し可能に装着されている。
【0020】
また、プリンタ本体100Aの内部では、その上部側にレーザスキャナ25が配置され、カートリッジ9〜12の下方に転写ベルト18が配置されている。また、プリンタ本体100Aの内部では、その下部側に紙(記録媒体)Pを積載可能な給紙カセット(積載部材)13が配置されている。プリンタ本体100Aの内部には、カセット13の紙搬送方向の下流側にローラ対15、83が配置され、ローラ対15、83の紙搬送方向の下流側にローラ対81、82が配置されている。ローラ対81、82の紙搬送方向の下流側には、順に、転写ローラ17及び駆動ローラ16、定着器72、ローラ22及びコロ23が配置されている。定着器72は、定着フィルム20及び加圧ローラ21を備える。ローラ対15、83、ローラ対81、82、転写ローラ17及び駆動ローラ16、定着器72、ローラ22及びコロ23が、紙Pの搬送経路Rに沿って設けられている。
【0021】
また、プリンタ本体100Aにはカセット13が設けられ、カセット13は、紙Pを積載可能である。カセット13の内部に積載及び収納された紙Pは、図中矢印方向に回転するローラ対15、83により給紙され、ローラ対81、82に搬送されて、駆動ローラ16及び転写ローラ17のニップ部へ送られる。
【0022】
感光体ドラム1〜4は図中反時計方向に回転しており、その外周面には、レーザスキャナ25からのレーザ光により静電潜像が順次形成され、続いてその静電潜像が現像ローラ5〜8で現像され、トナー像が形成される。
【0023】
感光体ドラム1〜4に形成されたトナー像は、転写ベルト18に転写される。カラー画像を形成する場合は、感光体ドラム1にイエロー、感光体ドラム2にマゼンダ、感光体ドラム3にシアン、感光体ドラム4にブラックの各色が現像され、それぞれに形成されたトナー像が、転写ベルト18に1次転写される。
【0024】
次に、転写ベルト18に形成されたトナー像は、駆動ローラ16及び転写ローラ17のニップ部に送られた紙Pに2次転写される。
【0025】
2次転写後、転写ベルト18に残留したトナーは、クリーニングローラ35によって、逆電荷が付与され、カートリッジ9〜12に回収される。クリーニングローラ35は後述するカートリッジトレイ(カートリッジ支持部材)26に備えられており、転写ベルト18に従動し、回転する。残トナーへ電荷を付与するためのバイアスは、トレイ26を介して、プリンタ本体100Aから供給される。
【0026】
さらに、トナー像が転写された紙Pは、定着フィルム20及び加圧ローラ21のニップ部へ送られ、ここで加熱加圧されてトナー像が紙Pに定着する。トナー像が定着された紙Pは、ローラ22とコロ23により、排紙トレイ73(図2(a)参照)に排出される。こうしたプリンタ100によって紙Pにカラー画像が形成される。
【0027】
[プロセスカートリッジ交換機構]
次に、図1〜図6を参照し、カートリッジ9〜12の交換機構を説明する。図1に示すように、プリンタ本体100Aには、カートリッジ9〜12の着脱時にカートリッジ9〜12が通過可能な通過経路Qが設けられている。プリンタ本体100Aは、カートリッジ9〜12を支持しながら通過経路Qの中を移動するカートリッジトレイ(カートリッジ支持部材)26を備える。プリンタ本体100Aには、カートリッジ9〜12を水平方向に案内するトレイ保持部材(ガイド部材)27が取り付けられている。この構成によって、トレイ26は、トレイ保持部材27に支持されつつトレイ保持部材27に沿ってスライド可能となっている。そして、トレイ26は、複数のカートリッジ9〜12を支持して、プリンタ本体100Aの内側に位置する内側位置I及びプリンタ本体100Aの外側に位置する外側位置O(図5(a)参照)の間で、移動可能である。また、この場合に、トレイ26は、感光体ドラム1の長手方向と直交する方向へ移動可能である。なお、外側位置Oは、ユーザが個々のカートリッジ9〜12をトレイ26に対して着脱する位置である。トレイ26は、カートリッジ9、10、11、12をラフに保持している。なお、定着器72は通過経路Qよりも上方に配置される。
【0028】
トレイ26には把手部26aが設けられ、ユーザは把手部26aを掴むことによりトレイ26をプリンタ本体100Aの内部に挿入したりプリンタ本体100Aから取り出すことができる。トレイ26は、カートリッジ9〜12が画像形成可能なプリンタ本体100Aの内側に位置する内側位置I、及び、カートリッジ9〜12が着脱可能なプリンタ本体100Aの外側に位置する外側位置Oの間で開口を通過可能である。
【0029】
また、プリンタ本体100Aには、紙Pが搬送される搬送経路Rが設けられている。搬送経路Rは、カセット13から紙Pを取り出す取り出し位置A、及び、画像形成後にプリンタ本体100Aの外部へと紙Pを排出する排出位置Bの間に設けられている。通過経路Q及び搬送経路Rは互いに交わる。そのために、トレイ26は、搬送経路Rを跨いで内側位置I及び外側位置Oの間を移動可能である。
【0030】
また、プリンタ100は保護部材40を備える。保護部材40は、カートリッジ9〜12が画像形成可能なプリンタ本体100Aの内側に位置する内側位置Iに配置される場合には、搬送経路R及びカートリッジ9〜12の間に配置されている。すなわち、保護部材40は、トレイ26がプリンタ本体100Aの内側位置Iに配置される場合には、搬送経路R及びカートリッジ9〜12の間に配置される。さらに、プリンタ本体100Aは、通過経路Qの開口を閉鎖する閉鎖位置C及び開口を開放する開放位置Dの間を移動可能なドア(開閉部材)28を備えている。
【0031】
ドア28が閉鎖位置Cにあるときは、保護部材40は、ドア28の閉動作との連動のために搬送経路R及びカートリッジ9〜12の間に配置される。また、ドア28が開放位置にあるときは、保護部材40は、ドア28の開動作との連動のために搬送経路Rに交差する位置に配置される。
【0032】
図2(a)は、プリンタ100からドア28を外した状態を示す斜視図である。なお、ドア28は説明のために便宜的に不図示としている。図2(a)に示すように、保護部材40はトレイ26を遮蔽する。なお、図2(a)において、保護部材40はトレイ26の一部のみを遮蔽するが、これに限定されない。保護部材40がトレイ26の全部を遮蔽する構成でも良い。そのために、画像形成中に搬送経路Rから飛散する未定着トナーまたはプリンタ本体100Aの内部に残留した紙Pによって未定着トナーがトレイ26に付着することは抑制される。なお、ドア28が閉じられた場合には、図2(a)において、保護部材40の手前側に搬送経路Rが設けられている。したがって、図1に示すように、ドア28が閉じられた状態では、保護部材40は搬送経路R及びトレイ26の間に配置される。特に、こうした保護部材40の遮蔽によって、トレイ26の把手部26aの近傍でトナー汚れは効果的に抑制される。
【0033】
図2(b)は、プリンタ100のドア28を開いた状態を示す断面図である。図2(b)に示すように、プリンタ100にはドア28が回動自在に設けられている。そして、保護部材40は、ドア28が開放されると、後述する駆動機構によって搬送経路Rと交差する位置に配置される。したがって、ユーザは、ドア28が開かれることによって、トレイ26の把手部26aにアクセス可能になっている。なお、ドア28には、トレイ26の着脱を案内する搬送ガイド部80が設けられている。また、リンク29がドア28及びトレイ保持部材27に設けられており、ドア28を開いた状態でトレイ保持部材27が引き出せるようになっている。
【0034】
図3は、トレイ保持部材27、トレイ26、ドア28、保護部材40の動作工程を示す拡大側面図である。図2(b)に示すトレイ26の配置は、図1に示すトレイ26の配置よりも、左斜め上方へと移動している。このようなトレイ26の動作工程は、図3に示す機構に基づくものである。図3(a)は、ドア28が完全に閉じられた場合の各部材の配置関係を示す拡大側面図である。図3(b)は、ドア28が45度位で開かれた場合の各部材の配置関係を示す拡大側面図である。図3(c)は、ドア28が完全に開かれた場合の各部材の配置関係を示す拡大側面図である。
【0035】
まず、トレイ保持部材27の動作工程について説明する。図3(a)に示すように、トレイ保持部材27にはボス120が設けられている。一方で、プリンタ本体100Aには溝部121が設けられている。図3(b)及び図3(c)に示すように、ドア28が開かれると、リンク29によってトレイ保持部材27が左方へと引き出される。また、ボス120が溝部121に沿って移動してトレイ保持部材27が持ち上げられる。こうしたトレイ保持部材27の配置変更に基づいて、トレイ26が左上方へと移動する。これによって、感光体ドラム1〜4が転写ベルト18との接触位置から浮き上がる(図3参照)。なお、この接触位置は、画像形成位置PSともいう。
【0036】
次に、トレイ26の動作工程について説明する。図3(a)に示すように、トレイ26には位置決め溝49が設けられている。プリンタ本体100Aには位置決めピン50が取り付けられている。ドア28を閉めた状態では、トレイ26は、トレイ26の位置決め溝49及びプリンタ本体100Aの位置決めピン50によって位置決めされている。この状態では、トレイ26は水平方向に移動できないようになっている。図3(b)に示すように、ドア28が開かれると、トレイ保持部材27が溝部121の形状に沿って左方移動後に上昇し、トレイ26が同様に持ち上げられる。そして、図3(b)に示すように、トレイ26が上昇することにより、溝49がピン50と係合した状態から溝49がピン50から係合解除された状態へと移行する。そうすると、図3(c)に示すように、トレイ26は水平方向に移動可能となる。さらにドア28を開くと、トレイ26はトレイ保持部材27と共に、搬送経路Rと交差する位置まで、プリンタ本体100Aの外側の方向へと移動する。ユーザは容易にトレイ26にアクセスできるようになる。
【0037】
図4は、プリンタ100において、ドア28を完全に開いた状態を示す斜視図である。図4に示すように、ドア28が開かれると、保護部材40は支点43(図3参照)を中心に回転して搬送経路Rと交差する位置へと移動する。このときに、トレイ26の通過を許容する開口の一部を構成する。
【0038】
図3に示すように、保護部材40は支点43まわりに回転可能に支持されている。また、保護部材40はトレイ保持部材27に連動して開閉するよう構成されている。トレイ保持部材27にはボス42が設けられており、保護部材40には溝41が設けられている。そして、溝41とボス42は係合している。保護部材40は、トレイ保持部材27の移動に連動して開閉する。保護部材40は、ドア28が開いた状態では、トレイ26の移動領域である通過経路Qから退避し、定着器72(図2(b)参照)の入口を塞ぐ位置に移動する。
【0039】
保護部材40は、ユーザの定着器72へのアクセスを防止する役割も果たす。一方、本実施形態においては、保護部材40を設けることで、定着器72の入口を広く設けることができ、安定した画像および搬送性を提供できる。従って、ユーザの定着器72への不用意なアクセスを防止するために、定着器72の入口のガイドを狭める必要がない。また、前記ガイドを狭めることで、カールが大きい紙や封筒(記録媒体)等が前記ガイド部に擦れるおそれがない。
【0040】
定着器72はトレイ26の移動範囲の上方に配置している。よって、これらはトレイ26の引き出しの妨げになることはない。これは、定着器72の熱の影響をカートリッジ9〜12に与えないという点でも有利である。転写ローラ17は、カートリッジ9〜12よりも下方に配置されている。
【0041】
以上述べたように、ドア28を開くことでカートリッジ9〜12の引き出し方向が開口し、トレイ26は、プリンタ100より引き出し可能な状態となる。トレイ26の把手部26aを引っ張ることで、トレイ26を容易に引き出すことができる。
【0042】
図5(a)は、プリンタ100からトレイ26を引き出した状態を示す断面図である。図5(b)は、プリンタからトレイ26を引き出した状態を示す斜視図である。図5(a)に示すように、トレイ26が最大限に引き出された状態で、カートリッジ9〜12の上面が開放される。従って、図5(b)に示すように、個々のカートリッジ9〜12は上方に向かって取り外し可能になる。図5(a)(b)に示すように、トレイ26が完全に引き出された状態にある場合は、保護部材40は、カートリッジ9〜12が着脱可能なプリンタ本体100Aの外側に位置する外側位置に配置される場合に相当する。この場合には、保護部材40は、搬送経路Rと交差する位置に配置される。
【0043】
カートリッジ9〜12をプリンタ本体100Aに装着する際は、ユーザは、逆の手順で、トレイ26をプリンタ本体100Aから引き出し、手前を傾けた状態で、カートリッジ9〜12を、トレイ26に乗せる(支持させる)。そして、ユーザは、トレイ26をプリンタ本体100Aに収納する。そして、ドア28を閉めることで、リンク29を介して、トレイ保持部材27が、図2(b)の左下方向に押し下げられる。これによって、トレイ26が下がり、感光体ドラム1〜4が転写ベルト18に接触する。即ち、カートリッジ9〜12は、画像形成位置PSに位置する。
【0044】
こうした構成によって、トレイ26は、以下のように動作できる。外側位置Oでもって、トレイ26に支持された(装着された)カートリッジ9〜12は、ユーザがトレイ26をプリンタ本体100A内に押し込むと内側位置Iに移動する。そして、カートリッジ9〜12は、画像形成に寄与する画像形成位置PSに位置する。尚、本実施形態によれば、画像形成位置PSとは、感光体ドラム1の一部分が転写ベルト18に接触している状態である。本実施形態によれば、トレイ26が内側位置Iに位置した状態でドア28が閉じられると、トレイ26が下降してカートリッジ9〜12は画像形成位置PSに位置する。
【0045】
そして、ドア28が開放されると、トレイ26が上昇するのに連れてカートリッジ9〜12も上昇する。これによって、感光体ドラム1が転写ベルト18から離れる。この状態で、ユーザがトレイ26をプリンタ本体100Aの外側位置Oに向かって引き出す(図5(a)の矢印Eの方向)。尚、本実施形態によれば、引き出し方向において最下流側に位置するカートリッジ9をトレイ26に対して着脱する際には、トレイ26が外側位置Oに位置していなくても良い。このような場合であっても、トレイ26はカートリッジ9〜12が画像形成位置PSに位置する場合よりも外側方向に向かって引き出されている。したがって、カートリッジ9〜12は画像形成位置PSに位置する場合よりも、プリンタ本体100Aの手前側に引き出されているので、ユーザがカートリッジ9〜12の全部又は一部の交換を行い易い。
【0046】
前述した実施形態では、トレイ26はプリンタ本体100Aの設置面(図示せず)に対して斜め上方に移動する。しかしながら、本実施形態ではこれに限定されずに、トレイ26はプリンタ本体100Aの設置面(図示せず)に対して、例えば水平、或いは、斜め下方に直線的に移動しても良い。トレイ26は、支持する(収容する、装着する)カートリッジ9〜12の長手方向と直交する方向に直線的に移動する。尚、カートリッジ9〜12の長手方向とは、感光体ドラム1〜4の長手方向、又は、現像ローラ5〜8の長手方向である。
【0047】
前述した実施形態において、カートリッジ着脱位置とは、トレイ26に対してカートリッジ9〜12の着脱を行う位置である。そして、カートリッジ着脱位置は、各カートリッジ9〜12が画像形成位置PSに位置している場合よりも、トレイ26の引き出し方向(図5の矢印Eの方向)において、下流側に位置している。本実施形態では、カートリッジ着脱位置とは、ユーザがプリンタ本体100Aの外側から、トレイ26に支持されているカートリッジ9〜12をトレイ26から取り出すことができる位置である。また、カートリッジ着脱位置とは、ユーザがプリンタ本体100Aの外側からカートリッジ9〜12をトレイ26に支持させることができる位置である。したがって、カートリッジ着脱位置とは、プリンタ本体100Aの外側に限定されるものではない。カートリッジ着脱位置とは、プリンタ本体100Aの内側であっても、トレイ26に対してカートリッジ9〜12の着脱を行うことができる位置ならば良い。
【0048】
また、前述した実施形態によれば、トレイ26は、プリンタ本体100Aに対してカートリッジ9〜12の長手方向と直交する方向に移動可能である。しかしながら、トレイ26は、プリンタ本体100Aに対してカートリッジ9〜12の長手方向と平行な方向に移動可能であっても良い。また、前述した実施形態によれば、トレイ26は、ストッパ(図示せず)を解除することによって、プリンタ本体100Aから取り外すことができるようにしても良い。
【0049】
ドア28が開放位置Dから閉鎖位置Cに移動すると、トレイ26は、搬送経路Rを跨いでプリンタ本体100Aの内側位置Iへと移動する。ドア28が閉鎖位置Cから開放位置Dに移動すると、トレイ26は、搬送経路Rを跨いでプリンタ本体100Aの外側位置Oへと移動する。保護部材40は、紙Pに画像を形成する画像形成部であるカートリッジ9〜12、及び、紙Pにトナーを定着させる定着器72の間に配置される。
【0050】
トレイ26が内側位置Iに配置される場合には、保護部材40は、トレイ26を遮蔽する。搬送経路Rから未定着トナーがトレイ26に向かって飛散することは、保護部材40が防止する。トレイ26が外側位置Oに配置される場合には、保護部材40は、定着器72を遮蔽しつつトレイ26の通路を確保する。定着器72から未だ紙Pに定着されていないトナーがトレイ26に落下することは、保護部材40が防止する。
【0051】
図6は、カートリッジ9の構成を示す斜視図である。図6(a)は駆動側から見た斜視図であり、図6(b)は非駆動部側から見た斜視図である。個々のカートリッジ9〜12は同一の構成であり、それぞれには、異なる色のトナーが充填されている。カートリッジ9は、感光体ドラム1の軸線方向を左右方向とし、この左右方向を長手とする横長箱型のアセンブリである。図6において、現像ローラ5〜8は省略してある。感光体ドラム1は枠体70の右側面部と左側面部に配設した駆動側軸受部51及び軸受部52の間に回転可能に支持させて配設してある。駆動側軸受部51にはドラム駆動入力部としてのカップリング嵌合部53を具備させてある。左側面部には、カートリッジ電気接点55を配設してある。左側面部と右側面部には枠体70の天井板部分それぞれを左右方向に延長して張り出させて、庇部56を具備させてある。庇部56は、トレイ26にカートリッジ9〜12を挿入した際に、落下防止の役割を果たす。即ち、庇部56がトレイ26に支持されることによって、カートリッジ9〜12はトレイ26に支持される。カートリッジ9において、カップリング嵌合部53を具備させた右側面部が駆動側であり、その反対側の左側面部が非駆動側である。カートリッジ9のカップリング嵌合部53とプリンタ本体100Aの駆動カップリング(不図示)とが係合することで、感光体ドラム1に駆動力(回転力)が伝達される。
【0052】
図7は、トレイ26の中間電気接点61、カートリッジ9のカートリッジ電気接点55、及び、プリンタ本体100Aの本体側電気接点62の配置関係を示す拡大断面図である。なお、符号63は、プリンタ本体100Aの部材である。図7(a)は、中間電気接点61及び本体側電気接点62が離間した状態を示す拡大断面図であり、図7(b)は、中間電気接点61及び本体側電気接点62が接触した状態を示す拡大断面図である。図7(a)に示すように、トレイ26には中間電気接点61が設けられている。カートリッジ9にはカートリッジ電気接点55が設けられている。カートリッジ9がトレイ26に挿入されると(支持されると)、カートリッジ電気接点55が中間電気接点61に電気的に接続される。また、図7(a)に示すように、プリンタ本体100Aには、本体側電気接点62が設けられている。図7(b)に示すように、トレイ26が押し下げられると、中間電気接点61は本体側電気接点62に電気的に接続される。反対に、図7(a)に示すように、トレイ26がトレイ保持部材27によって持ち上げられると、中間電気接点61は本体側電気接点62から離間し、トレイ26の移動は阻害されないようになっている。
【0053】
[用紙補充方法]
図8は、プリンタ本体100Aに対する紙Pの補充を行う補充工程を示す斜視図である。プリンタ100は、プリンタ本体100Aの前面側へと引き出し可能なカセット13を備えている。カセット13がプリンタ本体100Aの外部に引き出されると、紙Pがカセット13に積載できるようになっている。カセット13は、規制部材91、92、93を備えている。規制部材91〜93は各々、左右、前後方向に移動可能に構成されている。紙Pのサイズに合わせて、規制部材91〜93を固定することで、紙Pをカセット13の内部の所定の位置にセットすることができる。
【0054】
カセット13をプリンタ本体100Aの内部に挿入することで、紙Pをプリンタ本体100Aの内部の所定の位置にセットすることができる。カセット13の内部の紙Pは、ローラ対15、83によって給紙され、転写ローラ17及び駆動ローラ16のニップ部へと搬送される。
【0055】
[機内残留紙除去方法]
図9は、プリンタ本体100Aの内部に残留した紙Pを除去する工程を示す断面図である。図9(a)は、転写ローラ17及び駆動ローラ16の間に紙Pがニップされた状態で紙Pがジャムしている場合において、紙Pの除去工程を示す断面図である。図9(b)は、定着器72で紙Pがニップされた状態で紙Pがジャムしている場合において、紙Pの除去工程を示す断面図である。図9(a)、(b)に示すように、プリンタ100は、紙Pの搬送経路Rがトレイ26よりプリンタ本体100Aの前面側(図9(a)、(b)の左側)に設けられる。ドア28には、転写部71から定着器72に至る搬送ガイド部80が備えられている。ドア28を開くことで、プリンタ本体100Aの内部に残留した紙Pにアクセス可能になる。
【0056】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係るプリンタ200は、第1実施形態に係るプリンタ100とほぼ同一の構成であり、同一の符号を付して説明を適宜省略する。本発明の第2実施形態に係るプリンタ200が第1実施形態に係るプリンタ100と異なる点は、把手部126aの構成が把手部26aの構成と異なる点である。
【0057】
図10は、プリンタ本体100Aからドア28が開かれた状態を示す斜視図である。図10に示すように、第2実施形態のカートリッジトレイ(カートリッジ支持部材)126は把手部126aを備える。図10に示すように、ドア28が開かれると、把手部126aが突出するようになっている。
【0058】
トレイ26に設けられる把手部126aを備え、ドア28が閉鎖位置にあるときは、把手部126aは保護部材40に被覆される。また、把手部126aは、ドア28が開放位置にあるときは、トレイ26から突出するように構成されている。
【0059】
図11(a)は、把手部126aが退避した状態を示すプリンタ200の断面図である。図11(b)は、把手部126aが退避した状態を示す図11(a)の一部拡大断面図である。図11(a)(b)に示すように、トレイ126には、回動軸127を中心に回動可能な把手部126aが取り付けられている。把手部126aは、ねじりコイルバネ(弾性部材)48の弾性力によって、図11(b)において反時計回りに軽微な力で付勢されている。図11(b)に示すように、ドア28が閉じられると、リンク29が押し込まれてトレイ保持部材27が押し込まれる。これによって、把手部126aが反時計回りに回転し、把手部126aは退避する。同時に、保護部材40が反時計回りに回転し、保護部材40は退避する。
【0060】
図12(a)は、把手部126aが突出した状態を示すプリンタ200の断面図である。図12(b)は、把手部126aが突出した状態を示す図12(a)の一部拡大断面図である。図12(a)(b)に示すように、トレイ126には、回動軸127を中心に回動可能な把手部126aが取り付けられている。把手部126aは、バネ48の弾性力によって、図12(b)において反時計回りに軽微な力で付勢されている。図12(b)に示すように、ドア28が開かれると、リンク29が引っ張られてトレイ保持部材27が引き出される。これによって、把手部126aが時計回りに回転し、把手部126aは突出する。同時に、保護部材40が時計回りに回転し、保護部材40は突出する。
【0061】
以上のように、ユーザは、ドア28を開く操作のみで容易にトレイ126を引き出すことができる。トレイ126を引き出した後、交換すべきカートリッジ9〜12を交換することができる。カートリッジ9〜12をプリンタ本体100Aに挿入する際は、トレイ126を図12(b)の位置まで挿入し、ドア28を閉める。本実施形態によれば、使用者のこの操作によって、カートリッジ9〜12を画像形成位置PSに位置させることができる。これによって、画像形成装置は画像形成が可能な状態となる。ドア28を閉める過程では、トレイ保持部材27に連動し、保護部材40が支点43まわりに回動し、搬送経路Rから退避される。その過程で把手部126aは保護部材40に押し下げられる。搬送経路Rが確保され、紙Pを通紙可能な状態になる(図11(b))。
【0062】
本実施形態では、ドア28の操作のみで、トレイ126の把手部126aがプリンタ本体100Aの前方に突出する。よって、トレイ126へのアクセスが容易になり、カートリッジ交換の操作性を向上することができる。
【0063】
以上のように、第1〜第3実施形態のプリンタの構成によれば、トレイ26(126)がプリンタ本体100Aの内側位置I及び外側位置Oの間で搬送経路Rを跨いで移動可能である。その結果、記録媒体が搬送経路を通過する途中で記録媒体のジャム又は装置の異常停止等によって記録媒体が装置本体の内部に残留した場合であっても、装置本体の同じ側でもって、記録媒体のジャム処理及びプロセスカートリッジの交換が実現できた。従って、記録媒体のジャム処理にあたって、ユーザが装置本体の背面に回ったり、画像形成装置を持ち上げて回転し、背面を前面に配置し直すといった手間が低減できた。
【0064】
なお、これにより、紙Pのジャム処理、個々のカートリッジ9〜12の交換の他にも、排出された紙Pの取り出し、カセット13への紙Pの補充等といった作業は全て容易にフロントアクセスによって実現される。即ち、装置の前面で行うことができる。
【0065】
第1及び第2実施形態のプリンタの構成によれば、ドア28が閉鎖位置Cにあるときに保護部材40が搬送経路R及びカートリッジ9〜12の間に配置される。その結果、紙Pが転写ローラ17及び駆動ローラ16の間から定着器72へ移動する間にトナーが未定着でも、トレイ26、126が保護部材40で隠されるから、トレイ26、126が未定着なトナーで汚されることは抑制される。また、ドア28が開放位置Dにあるときに保護部材40が搬送経路Rに交差する位置に配置される。その結果、保護部材40が紙Pのジャム処理及びカートリッジ9〜12の交換を妨げることは抑制される。
【0066】
第3実施形態のプリンタの構成によれば、ドア28が閉鎖位置Cにあるときに把手部126aは保護部材40に被覆される。その結果、紙Pが画像形成部から定着器72の間を移動する間にトナーが未定着であっても、把手部126aが保護部材40で隠されることから、トレイ126が未定着なトナーによって汚されることは抑制される。ドア28が開放位置Dにあるときに把手部126aはトレイ126から突出する。その結果、ユーザは把手部126aを掴んでトレイ126を引き出してカートリッジ9〜12を効率良く装置本体に着脱することができる。
【符号の説明】
【0067】
1〜4・・・電子写真感光体ドラム(感光体ドラム)、5〜8・・・現像ローラ(現像手段)(プロセス手段)、9〜12・・・プロセスカートリッジ、26、126・・・カートリッジトレイ(カートリッジ支持部材)、26a、126a・・・把手部、28・・・ドア(開閉部材)、100・・・レーザビームプリンタ(カラー電子写真画像形成装置)、100A・・・プリンタ本体(装置本体)、I・・・内側位置、O・・・外側位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子写真感光体ドラムと前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段とを有するプロセスカートリッジを着脱可能で、記録媒体にカラー画像を形成する電子写真画像形成装置であって、
前記プロセスカートリッジの着脱時に前記プロセスカートリッジが通過可能な通過経路と、
前記通過経路の開口を閉鎖する閉鎖位置及び前記開口を開放する開放位置の間を移動可能な開閉部材と、
複数の前記プロセスカートリッジを支持して、前記プロセスカートリッジが画像形成可能な装置本体の内側に位置する内側位置、及び、前記プロセスカートリッジが着脱可能な前記装置本体の外側に位置する外側位置の間で前記開口を通過しつつ移動可能なカートリッジ支持部材と、
記録媒体を積載可能な積載部材と、
前記積載部材から前記記録媒体を取り出す取り出し位置、及び、画像形成後に前記装置本体の外部へと前記記録媒体を排出する排出位置の間に確保される搬送経路と、を備え、
前記カートリッジ支持部材は、前記搬送経路を跨いで移動可能に設けられることを特徴とするカラー電子写真画像形成装置。
【請求項2】
前記開閉部材が閉鎖位置にあるときは、前記開閉部材の閉動作に基づいて前記搬送経路及び前記プロセスカートリッジの間に配置され、前記開閉部材が開放位置にあるときは、前記開閉部材の開動作に基づいて前記搬送経路に交差する位置に配置される配置される保護部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のカラー電子写真画像形成装置。
【請求項3】
前記カートリッジ支持部材に設けられる把手部を備え、前記開閉部材が閉鎖位置にあるときは、前記把手部は前記保護部材に被覆され、前記開閉部材が開放位置にあるときは、前記把手部は前記カートリッジ支持部材から突出することを特徴とする請求項2に記載のカラー電子写真画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−224060(P2010−224060A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−69069(P2009−69069)
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】