説明

カンナビノイド−CB1レセプターリガンドとしての1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド誘導体

【化1】


本発明は1群の1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド誘導体、これらの化合物の製造法ならびにこれらの化合物の少なくとも1種を活性成分として含有する製薬学的組成物に関する。これらの1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド誘導体は、有力なカンナビノイド−CBレセプターアゴニスト、半アゴニスト、逆アゴニスト又はアンタゴニストであり、カンナビノイド神経伝達を含む障害の処置に有用である。化合物は一般式(I)を有し、式中、R及びR〜Rは明細書で示した意味を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は1群の1H−1,2,4−トリアゾール誘導体、これらの化合物の製造法ならびにこれらの化合物の1種もしくはそれより多くを活性成分として含有する製薬学的組成物に関する。
【0002】
これらの1H−1,2,4−トリアゾール−カルボキシアミド誘導体は、有力なカンナビノイド−CBレセプターアゴニスト、半アゴニスト、逆アゴニスト(inverse agonists)又はアンタゴニストであり、精神医学的及び神経学的障害ならびにカンナビノイド−CB神経伝達を含む他の疾患の処置に有用である。
【背景技術】
【0003】
1,5−ジアリール−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド誘導体は、特許文献1及び特許文献2において除草剤として記載されている。最近、1,2,4−トリアゾール類はカンナビノイド−CB及び−CBレセプターの有力なアゴニスト及びアンタゴニストとして記載された(非特許文献1)。
【特許文献1】欧州特許第0346620号明細書
【特許文献2】英国特許第2120665号明細書
【非特許文献1】Jagerovic N.et al.著,Drugs Fut.,27(Suppl.A):XVIIth Int.Symp.on Medicinal Chemistry,2002年,p284
【発明の開示】
【0004】
今回、驚くべきことに、式(I):
【0005】
【化1】

【0006】
[式中、
−R及びRは独立してフェニル、ナフチル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル又はトリアジニル基を示し、それらの基は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状(C1−3)−アルキルもしくはアルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメトキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジアルキル(C1−2)−アミノ、モノ−もしくはジアルキル(C1−2)−アミド、(C1−3)−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチルスルホニル、スルファモイル、(C1−3)−アルキルスルホニル、カルボキシル、シアノ、カルバモイル、(C1−3)−ジアルキルアミノスルホニル、(C1−3)−モノアルキルアミノ−スルホニル及びアセチルの群からの同一もしくは異なることができる1〜4個の置換基Xで置換されていることができ、
−Rは水素原子又は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−8アルキル又はC1−8シクロアルキル−アルキル基あるいはフェニル、ベンジル又はフェネチル基を示し、それらの芳香環は1〜4個の置換基Xで置換されていることができ、ここでXは上記で示した意味を有するか、あるいはRはピリジル又はチエニル基を示し、
−Rは分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、C3−8シクロ−アルキル、C5−10ビシクロアルキル、C6−10トリシクロアルキル、C3−8アルケニル、C5−8シクロアルケニルを示し、それらの基は場合により群(O、N、S)からの1個もしくはそれより多いヘテロ原子を含有することができ、それらの基はヒドロキシ基、エチニル基又は1〜3個のフッ素原子で置換されていることができるか、あるいはRはフェニル、ベンジル又はフェネチル基を示し、それらの芳香環は1〜4個の置換基Xで置換されていることができ、ここでXは上記で示した意味を有するか、あるいはRはピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル又はチエニル基を示し、それらの複素芳香環は1〜2個の置換基Xで置換されていることができ、ここでXは上記で示した意味を有するか、あるいはRは基NRを示し、ここで
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜10個の環原子を有する飽和もしくは不飽和の単環式もしくは二環式複素環式部分を形成し、それらの複素環式基はN、O又はSの群からの1もしくは2個のヘテロ原子を含有し、それらのヘテロ原子は同一もしくは異なることができ、それらの複素環式部分は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−3アルキル、ヒドロキシもしくはトリフルオロメチル基又はフッ素原子で置換されていることができるか、あるいは
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜10個の環原子を有する飽和もしくは不飽和の単環式もしくは二環式複素環式部分を形成し、それらの複素環式基はN、O又はSの群からの1もしくは2個のヘテロ原子を含有し、それらのヘテロ原子は同一もしくは異なることができ、それらの複素環式部分は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−3アルキル、ヒドロキシ、ピペリジニルもしくはトリフルオロメチル基又はフッ素原子で置換されていることができる]
の既知の及び新規な1,5−ジアリール−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド誘導体ならびにそのプロドラッグ、塩及び立体異性体が、カンナビノイドCBレセプターの有力なアンタゴニスト、アゴニスト、逆アゴニスト又は半アゴニストであることが見出された。
【0007】
アミドN−原子が非置換ピペリジニル又はモルホリニル基の一部である4種の1,5−ジアリール−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド誘導体の1群はD.Clerin及びJ.P.FleuryによりBull.Soc.Chim.Fr.,1−2,Pt.2,1974年,211−217において記載されている。
【0008】
1−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−N−(2−ピリジル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルホギシアミドはM.H.Elnagdi et al.によりHeteroatom Chem.,6,1995年,589−592において記載されている。
【0009】
4種の1,5−ジアリール−N−(2−ピリジル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルホギシアミドの1群は、A.H.Harhash et al.によりIndian J.Chem.,14B,1976年,268−272において記載されている。
【0010】
有力なカンナビノイド−CBレセプターアゴニスト、半アゴニスト、逆アゴニスト又はアンタゴニスト活性の故に、本発明の化合物は精神病、不安、うつ病、注意欠陥、記憶障害、認識障害、食欲障害、肥満、嗜癖、欲求、薬物依存、神経変性障害、痴呆、失調、筋肉痙性、震え、てんかん、多発性硬化症、外傷性脳損傷、発作、パーキンソン病、アルツハイマー病、てんかん、ハンチングトン病、ツレット症候群、脳虚血、脳卒中、頭蓋脳外傷、発作、脊髄損傷、神経炎症性障害、プラーク硬化症、ウイルス性脳症、脱髄関連障害の処置における使用ならびにニューロパシー性痛み障害を含む痛み障害、敗血症性ショック、緑内障、糖尿病、ガン、嘔吐、吐気、胃腸障害、胃潰瘍、下痢及び心臓血管系障害の処置のための使用に適している。
【0011】
ヒトカンナビノイドCBレセプターが放射性リガンドとしての[H]CP−55,940と一緒に安定してトランスフェクションされているチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞の膜調製物を用い、カンナビノイドCBレセプターに関する本発明の化合物の親和性を決定した。新しく調製された細胞膜調製物を[H]−リガンドと一緒に、本発明の化合物を加えて、又は加えずにインキュベーションした後、ガラス繊維フィルター上における濾過により、結合した及び遊離のリガンドの分離を行なった。液体シンチレーションカウンティングにより、フィルター上の放射能を測定した。
【0012】
チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞中にクローニングされたヒトCBレセプターを用いる機能的研究(functional studies)により、本発明の化合物のカンナビノイドCBレセプターアンタゴニスト、アゴニスト又は半アゴニスト活性を決定した。10%熱−不活化胎児ウシ血清が補足されたDMEM培地中でCHO細胞を生育させた。培地を吸引し、胎児ウシ血清を含有しないが[H]−アラキドン酸を含有するDMEMで置き換え、細胞培養ストーブ(cell culture stove)中で終夜インキュベーションした(5%CO/95%空気;37℃;水−飽和雰囲気)。この期間の間に、[H]−アラキドン酸は膜リン脂質中に導入された。試験の日に培地を吸引し、0.2%のウシ血清アルブミンを含有する0.5mlのホスフェート−緩衝食塩水を用いて細胞を3回洗浄した。WIN 55,212−2によるCBレセプターの刺激はPLAの活性化に導き、続いて[H]−アラキドン酸が培地中に放出された。このWIN 55,212−2−誘導放出は、CBレセプターアンタゴニストにより濃度−依存的に拮抗された。
【0013】
公開されている方法、例えば生体内カンナビミメチック効果の評価(assessment of in vivo cannabimimetic effects)(Wiley,J.L.;Jefferson,R.G;Grier,M.C.;Mahadevan,A.;Razdan,R.K.;Martin,B.R.J.Pharmacol.Exp.Ther.,296,2001年,1013)に従い、本発明の化合物のカンナビノイドアゴニスト又は半アゴニスト活性を決定することができる。
【0014】
本発明は、式(I)を有する化合物のラセミ体、ジアステレオマーの混合物及び個々の立体異性体の両方に関する。プロドラッグ、すなわち既知の経路によりヒトに投与されると式(I)を有する化合物に代謝される化合物も本発明に属する。特にこれは第1級もしくは第2級アミノ又はヒドロキシ基を有する化合物に関連する。そのような化合物を有機酸と反応させ、投与後に容易に除去される追加の基、例えばこれらに限られないがアミジン、エナミン、マンニッヒ塩基、ヒドロキシル−メチレン誘導体、O−(アシルオキシメチレンカルバメート)誘導体、カルバメート、エステル、アミド又はエナミノンが存在する式(I)を有する化合物を与えることができる。プロドラッグは不活性な化合物であり、それは吸収されると活性な形態に転換される(Medicinal Chemistry:Principle and Practice,1994年,ISBN 0−85186−494−5,Ed.:F.D.King,p.216)。
【0015】
補助物質及び/又は液体もしくは固体担体材料を用い、通常の方法により本発明の化合物を投与に適した形態とすることができる。
【0016】
本発明の化合物のための適した合成経路は以下である:
合成経路A
段階1:Rが分枝鎖状もしくは非分枝鎖状(C1−4)−アルキル基又はベンジル基を示す式(II)
【0017】
【化2】

【0018】
を有する化合物のエステル加水分解は、R及びRが上記の意味を有する式(III)
【0019】
【化3】

【0020】
を有する化合物を与える。
【0021】
が分枝鎖状もしくは非分枝鎖状アルキル基(C1−4)又はベンジル基を示す式(II)を有する本発明の化合物は、既知の方法、例えば:
a)Sawdey,G.W.J.Am.Chem.Soc.,79,1957年,1955
b)Czollner,L.et al.,Arch.Pharm.(Weinheim),323,1990年,225
c)Eicher,T.and Hauptmann,S.The Chemistry of Heterocycles,Thieme Verlag,Stuttgart,1995(ISBN 313 100511 4),p.208−212
に従って得ることができる。
段階2:活性エステルの形成のような活性化及びカップリング法を介するか、あるいはDCC、HBTU、BOP、CIP(2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムヘキサフルオロホスフェート)又はPyAOP(7−アザベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)のようなカップリング試薬の存在下における、R及びRが上記の意味を有する式RNHを有する化合物との式(III)を有する化合物の反応。この型の活性化及びカップリング法は
a)M.Bodanszky and A.Bodanszky:The Practice of Peptide Synthesis,Springer−Verlag,New York,1994;ISBN:0−387−57505−7;
b)K.Akaji et al.,Tetrahedron Lett.,35,(1994年)3315−3318;
c)F.Albericio et al.,Tetrahedron Lett.,38,(1997年),4853−4856)
に記載されている。
【0022】
この反応は、式(I)を有する1H−1,2,4−トリアゾール誘導体を与える。
合成経路B
式(III)を有する化合物を塩化チオニル(SOCl)又は塩化オキサリルのようなハロゲン化剤と反応させる。この反応は対応するカルボニルクロリド(酸クロリド)(IV)を与える。
【0023】
【化4】

【0024】
及びRが上記の意味を有する式RNHを有する化合物との式(IV)を有する化合物の反応は、式(I)を有する1H−1,2,4−トリアゾール誘導体を与える。
合成経路C
式(II)を有する化合物をアミド化反応において、R及びRが上記の意味を有する式RNHを有する化合物と反応させ、式(I)を有する1H−1,2,4−トリアゾール誘導体を得る。そのようなアミド化反応をトリメチルアルミニウムAl(CHの使用により促進することができる(エステルからアミドへのアルミニウム−媒介転換についてのさらなる情報に関し:J.I.Levin,E.Turos,S.M.Weinreb,Synth Commun.12,(1982年),989−993を参照されたい)。
実施例1
【0025】
A部:ジクロロメタン(200mL)中のアミノマロン酸ジメチルヒドロクロリド(25グラム,0.136モル)の攪拌溶液に、0℃においてトリエチルアミン(41.4mL,2.2モル当量)を加える。4−クロロベンゾイルクロリド(23.8グラム,0.136モル)をゆっくり加え、得られる溶液を室温で終夜放置する。水を加え、有機層を分離する。水層をジクロロメタンで2回抽出する。集めた有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮する。残留物をメタノール(400mL)から再結晶し、2−(4−クロロベンゾイルアミノ)マロン酸ジメチル(30.5グラム.79%収率)を得る。融点:146〜148℃。H−NMR(200MHz,CDCl):δ 3.86(s,6H),5.38(d,J=6Hz,1H),7.15(br d,J〜6Hz,1H),7.43(d,J=8Hz,2H),7.79(d,J=8Hz,2H)。
B部:濃HCl(25mL)及び酢酸(75mL)中の2,4−ジクロロアニリン(19.44グラム,0.12モル)の攪拌懸濁液に、0℃において水(50mL)中のNaNO(9.0グラム,0.13モル)の溶液を加え、得られる溶液を15分間攪拌する。温度を0℃より低く保ちながら、アセトン(200mL)中の2−(4−クロロベンゾイルアミノ)−マロン酸ジメチル(28.55グラム,0.10モル)の溶液をゆっくり加える。水(200mL)中のKCO(120グラム)の溶液をゆっくり加え、得られる黒色の混合物を0℃で30分間攪拌する。混合物をEtOAcで3回抽出する。集めた有機物をそれぞれ水、NaHCO水溶液及び水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮する。残留物をメタノール(500mL)中に溶解し、メタノール(75mL)中のナトリウム(1グラム)の溶液を加える。得られる攪拌混合物を室温で終夜放置し、冷蔵庫で冷却する。生成する沈殿を濾過により集め、メタノールで洗浄して5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸メチル(11.4グラム,30%収率)を得る。融点:153〜154℃。H−NMR(200MHz,CDCl):δ 4.07(s,3H),7.28−7.60(m,7H)。
C部:メタノール(100mL)中の5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸メチル(11.3グラム,0.0295モル)の攪拌懸濁液にKOH(45%水溶液,7.5mL)を加え、得られる混合物を還流温度で4時間加熱する。混合物を真空中で濃縮し、水(150mL)及び濃HClを加える。黄色の沈殿を濾過により集め、水で洗浄し、真空中で乾燥して5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸(10.0グラム,92%収率)を得る。融点:141〜144℃(分解)。
D部:アセトニトリル(20mL)中の5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸(1.48グラム,4.0ミリモル)の攪拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(1.5mL,2.1モル当量)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)(1.66グラム,1.1モル当量)及び1−アミノピペリジン(0.44グラム,1.1モル当量)を連続して加える。終夜攪拌した後、NaHCO水溶液を加える。得られる混合物をジクロロメタンで3回抽出する。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して粗油(3.6グラム)を得る。この油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/石油エーテル(40〜60℃)=7/3(v/v))によりさらに精製する。精製された材料をエタノール性HCl(1M溶液)で処理して5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(ピペリジン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミドヒドロクロリド(1.50グラム,77%収率)を得る。融点:238〜240℃(分解)。H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 1.46−1.54(m,2H),1.78−1.85(m,4H),3.22−3.28(m,4H),7.50(s,4H),7.70(dd,J=8及び2Hz,1H),7.85−7.87(m,1H),7.91(d,J=8Hz,1H),(NHは見えない)。
【0026】
類似して実施例2〜18を製造した:
2.5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(ピロリジン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミドヒドロクロリド。融点:248〜255℃(分解)。
3.5−(4−クロロフェニル)−N−シクロヘキシル−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。融点:186〜188℃。
4.N−t−ブトキシ−5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。融点:150〜152℃。
5.5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(n−ペンチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。H−NMR(400MHz,CDCl):δ 0.92(t,J=7Hz,3H),1.35−1.44(m,4H),1.62−1.70(m,2H),3.48−3.56(m,2H),7.20−7.25(m,1H),7.34(dt,J=8及び2Hz,2H),7.42−7.50(m,4H),7.54(d,J=2Hz,1H)。
6.5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(モルホリン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。融点:184〜186℃。
7.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(ピペリジン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミドヒドロクロリド。融点:234〜237℃(分解)。
8.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(ピロリジン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミドヒドロクロリド。融点:234〜236℃(分解)。
9.1−(4−クロロフェニル)−N−シクロヘキシル−5−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。H−NMR(400MHz,CDCl):δ 1.14−1.81(m,8H),2.02−2.10(m,2H),4.00−4.11(m,1H),7.08(br d,J〜7Hz,1H),7.26(br d,J〜8Hz,2H),7.34(br d,J〜8Hz,2H),7.40(dd,J=8及び2Hz,1H),7.44−7.48(m,2H)。
10.N−t−ブトキシ−1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。H−NMR(400MHz,CDCl):δ 1.38(s,9H),7.25(br d,J〜8Hz,2H),7.35(br d,J〜8Hz,2H),7.41(dd,J=8及び2Hz,1H),7.44−7.48(m,2H),9.18,br s,1H)。
11.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(n−ペンチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。H−NMR(400MHz,CDCl):δ 0.91(t,J=7Hz,3H),1.35−1.41(m,4H),1.60−1.70(m,2H),3.48−3.56(m,2H),7.21(br t,J〜7Hz,1H),7.26(br d,J〜8Hz,2H),7.34(br d,J〜8Hz,2H),7.40(dd,J=8及び2Hz,1H),7.44−7.48(m,2H)。
12.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(モルホリン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミドヒドロクロリド。融点:224〜226℃。
13.1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(ピリジン−2−イル)−N−(ピペリジン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。融点:191〜193℃。
14.5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。融点:159〜161℃。
15.1’−[5−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)カルボニル]ピペリジン。融点:155〜156℃。
16.1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(ピペリジン−1−イル)−5−(ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。融点:219℃。
17.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(5,5,5−トリフルオロペンチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。H−NMR(400MHz,CDCl):δ 1.63−1.80(m,4H),2.06−2.22(m,2H),3.54(q,J〜7Hz,2H),7.26(m,3H),7.34(br d,J〜8Hz,2H),7.40(dd,J=8及び2Hz,1H),7.44−7.48(m,2H)。
18.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(5−フルオロペンチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。H−NMR(400MHz,CDCl):δ 1.63−1.80(m,4H),2.06−2.22(m,2H),3.54(q,J〜7Hz,2H),7.22−7.28(m,3H),7.34(br d,J〜8Hz,2H),7.40(dd,J=8及び2Hz,1H),7.44−7.48(m,2H)。
実施例19
【0027】
A部:実施例1,A−C部に記載されている方法に類似して、出発材料としてそれぞれアミノマロン酸ジメチルヒドロクロリド、2,4−ジクロロベンゾイルクロリド及び4−クロロアニリンを用いることにより、1−(クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸を製造した。融点:102〜104℃。H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.36(br d,J〜8Hz,2H),7.50(br d,J〜8Hz,2H),7.59(dd,J=8及び2Hz,1H),7.70(d,J=2Hz,1H),7.75(d,J=8Hz,1H),OHプロトンはδ3.4における水のピークの一部である。
【0028】
類似して、出発材料としてそれぞれアミノマロン酸ジメチルヒドロクロリド、2,5−ジクロロベンゾイルクロリド及び4−クロロアニリンを用いることにより、1−(クロロフェニル)−5−(2,5−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸を製造した。融点:183〜188℃。H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.41(br d,J〜8Hz,2H),7.52(br d,J〜8Hz,2H),7.56(d,J=8Hz,1H),7.65(dd,J=8及び2Hz,1H),7.88(d,J=2Hz,1H),OHプロトンはδ3.4における水のピークの一部である。
B部:ジクロロメタン(10mL)中の1−(クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸(0.37g,1.00ミリモル)の攪拌溶液に塩化オキサリル(0.254g,2.00ミリモル)を加える。得られる混合物を真空中で濃縮し、粗1−(クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボニルクロリドを得る。
C部:粗1−(クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボニルクロリドをテトラヒドロフラン(THF)(10mL)中に溶解する。2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルアミン(0.40g,3.00ミリモル)を加え、得られる溶液を25℃で42時間攪拌する。混合物を真空中で濃縮し、残留物を調製的液体クロマトグラフィーにより精製し、純粋な1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド(393mg,81%収率)を得る。MS(ESI)485.6.H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.06(dd,J=16及び8Hz,2H),3.21(dd,J=16及び8Hz,2H),4.71−4.82(m,1H),7.12−7.16(m,2H),7.19−7.24(m,2H),7.39(br d,J〜8Hz,2H),7.52(br d,J〜8Hz,2H),7.60(dd,J=8及び2Hz,1H),7.71(d,J=2Hz,1H),7.79(d,J=8Hz,1H),8.93−8.97(m,1H,NH)。
【0029】
類似して、実施例20〜43を製造した:
20.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(1−エチニルシクロヘキシル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)473.3。
21.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(2−メチルシクロヘキシル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)465.5。
22.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4−メチルシクロヘキシル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)465.5。
23.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−シクロオクチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)477.3。
24.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(アゼパン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)466.4。
25.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−シクロヘプチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)465.5。
26.N−t−ブチル−1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)425.4。
27.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(1,1−ジエチルプロピ−2−イン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)461.5。
28.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)451.3。
29.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(エキソ−ビシクロ[2.2.1]ヘプチ−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)461.5。
30.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4−(2−プロピル)ピペラジン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)480.3。H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 1.00(d,J=7Hz,6H),2.46−2.56(m,4H),2.72(septet,J=7Hz,1H),3.66−3.74(m,4H),7.36(br d,J=8Hz,2H),7.51(br d,J=8Hz,2H),7.59(dd,J=8及び2Hz,1H),7.72(d,J=2Hz,1H),7,75(d,J=8Hz,1H)。
31.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2(1H)−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)476.4。
32.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−ペンチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)435.5。
33.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(2,2−ジメチルプロピル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)439.6。
34.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)511.7。
35.1’−[1−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)カルボニル]−1,4’−ビピペリジン。MS(ESI)520.5。
36.1−(4−クロロフェニル)−N−(4−クロロフェニル)−5−(2,5−ジクロロフェニル)−N−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)491.4。
37.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,5−ジクロロフェニル)−N−(1−エチニルシクロヘキシル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)473.4。
38.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,5−ジクロロフェニル)−N−(2−メチルシクロヘキシル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)465.5。
39.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,5−ジクロロフェニル)−N−(4−メチルシクロヘキシル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)465.6。
40.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,5−ジクロロフェニル)−N−シクロオクチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)477.3。
41.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,5−ジクロロフェニル)−N−シクロヘプチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)465.6。
42.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,5−ジクロロフェニル)−N−シクロペンチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)435.5。
43.1−(4−クロロフェニル)−5−(2,5−ジクロロフェニル)−N−(2,2−ジメチルプロピル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド。MS(ESI)439.6。
【0030】
上記のアッセイを用いて得られた本発明の化合物の1つのサブセットの薬理学的試験の結果を下記の表に示す:
【0031】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
精神病、不安、うつ病、注意欠陥(attention deficits)、記憶障害、認識障害、食欲障害、肥満、嗜癖、欲求(appetence)、薬物依存、神経変性障害、痴呆、失調、筋肉痙性、震え、てんかん、多発性硬化症、外傷性脳損傷、発作、パーキンソン病、アルツハイマー病、てんかん、ハンチングトン病、ツレット症候群、脳虚血、脳卒中、頭蓋脳外傷、発作、脊髄損傷、神経炎症性障害、プラーク硬化症(plaque sclerosis)、ウイルス性脳症、脱髄関連障害のようなCBカンナビノイド神経伝達を含む障害の処置ならびにニューロパシー性痛み障害を含む痛み障害、敗血症性ショック、緑内障、糖尿病、ガン、嘔吐、吐気、胃腸障害、胃潰瘍、下痢及び心臓血管系障害の処置のための方法であって、該障害の処置用の製薬学的組成物の調製のために、式(I)
【化1】

[式中、
−R及びRは独立してフェニル、ナフチル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル又はトリアジニル基を示し、それらの基は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状(C1−3)−アルキルもしくはアルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメトキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジアルキル(C1−2)−アミノ、モノ−もしくはジアルキル(C1−2)−アミド、(C1−3)−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチルスルホニル、スルファモイル、(C1−3)−アルキルスルホニル、カルボキシル、シアノ、カルバモイル、(C1−3)−ジアルキルアミノスルホニル、(C1−3)−モノアルキルアミノ−スルホニル及びアセチルの群からの同一もしくは異なることができる1〜4個の置換基Xで置換されていることができ、
−Rは水素原子又は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−8アルキル又はC1−8シクロアルキル−アルキル基あるいはフェニル、ベンジル又はフェネチル基を示し、それらの芳香環は1〜4個の置換基Xで置換されていることができ、ここでXは上記で示した意味を有するか、あるいはRはピリジル又はチエニル基を示し、
−Rは分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、C3−8シクロ−アルキル、C5−10ビシクロアルキル、C6−10トリシクロアルキル、C3−8アルケニル、C5−8シクロアルケニルを示し、それらの基は場合により群(O、N、S)からの1個もしくはそれより多いヘテロ原子を含有することができ、それらの基はヒドロキシ基、エチニル基又は1〜3個のフッ素原子で置換されていることができるか、あるいはRはフェニル、ベンジル又はフェネチル基を示し、それらの芳香環は1〜4個の置換基Xで置換されていることができ、ここでXは上記で示した意味を有するか、あるいはRはピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル又はチエニル基を示し、それらの複素芳香環は1〜2個の置換基Xで置換されていることができ、ここでXは上記で示した意味を有するか、あるいはRは基NRを示し、ここで
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜10個の環原子を有する飽和もしくは不飽和の単環式もしくは二環式複素環式部分を形成し、それらの複素環式基はN、O又はSの群からの1もしくは2個のヘテロ原子を含有し、それらのヘテロ原子は同一もしくは異なることができ、それらの複素環式部分は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−3アルキル、ヒドロキシもしくはトリフルオロメチル基又はフッ素原子で置換されていることができるか、あるいは
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜10個の環原子を有する飽和もしくは不飽和の単環式もしくは二環式複素環式部分を形成し、それらの複素環式基はN、O又はSの群からの1もしくは2個のヘテロ原子を含有し、それらのヘテロ原子は同一もしくは異なることができ、それらの複素環式部分は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−3アルキル、ヒドロキシ、ピペリジニルもしくはトリフルオロメチル基又はフッ素原子で置換されていることができる]
の化合物ならびにそのプロドラッグ、立体異性体及び塩を用いることを特徴とする方法。
【請求項2】
一般式(I)
【化2】

[式中、
−R及びRは請求項1に示した意味を有し、
−Rは水素原子又は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−8アルキル基を示し、
−Rは分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C2−8アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−10ビシクロアルキル、C6−10トリシクロアルキル、C4−8アルケニル、C5−8シクロアルケニルを示し、それらの基は場合により群(O、N、S)からの1個もしくはそれより多いヘテロ原子を含有することができ、それらの基は場合によりヒドロキシ基又は1〜3個のフッ素原子で置換されていることができるか、あるいはRはC3−8トリフルオロアルキル又はC2−8フルオロアルキル基を示すか、あるいはRはベンジル又はフェネチル基を示し、それらの芳香環は1〜4個の置換基Xで置換されていることができ、ここでXは請求項1に示した意味を有するか、あるいはRは3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル又はチエニル基を示し、それらの複素芳香環は1〜2個の置換基Xで置換されていることができ、ここでXは請求項1に示した意味を有するか、あるいはRは基NRを示し、ここで
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜10個の環原子を有する飽和もしくは不飽和の単環式もしくは二環式複素環式部分を形成し、それらの複素環式基はN、O又はSの群からの1もしくは2個のヘテロ原子を含有し、それらのヘテロ原子は同一もしくは異なることができ、それらの複素環式部分は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−3アルキル、ヒドロキシもしくはトリフルオロメチル基又はフッ素原子で置換されていることができるか、あるいは
−R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜10個の環原子を有する飽和もしくは不飽和の単環式もしくは二環式複素環式部分を形成し、それらの複素環式基はN、O又はSの群からの1もしくは2個のヘテロ原子を含有し、それらのヘテロ原子は同一もしくは異なることができ、それらの複素環式部分は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−3アルキル、ヒドロキシ、ピペリジニルもしくはトリフルオロメチル基又はフッ素原子で置換されていることができ、但しこの複素環式部分は非置換ピペリジニル又は非置換モルホリニル基又は2,2,6,6−テトラアルキルピペリジニル基ではない]
の化合物ならびにそのプロドラッグ、立体異性体及び塩。
【請求項3】
一般式(I)
【化3】

[式中、
−R及びRは独立してフェニル、ナフチル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル又はトリアジニル基を示し、それらの基は1〜4個の置換基Xで置換されており、ここでXは請求項1に示した意味を有し、
−R及びRは請求項2に示した意味を有する]
の化合物ならびにそのプロドラッグ、立体異性体及び塩。
【請求項4】
一般式(I)
【化4】

[式中、
R及びRは独立してフェニル基を示し、そのフェニル基はメチル、メトキシ、ハロゲン、トリフルオロメチルもしくはシアノの群からの同一もしくは異なることができる1〜4個の置換基で置換されているか、あるいはR及びRは独立してフェニル、チエニル又はピリジル基を示し、そのフェニル基はメチル、メトキシ、ハロゲン、トリフルオロメチルもしくはシアノの群からの同一もしくは異なることができる1〜4個の置換基で置換されており、
−Rは請求項2に示した意味を有し、
−Rは基NRを示し、ここで
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜10個の環原子を有する飽和もしくは不飽和の単環式もしくは二環式複素環式部分を形成し、それらの複素環式基はN、O又はSの群からの1もしくは2個のヘテロ原子を含有し、それらのヘテロ原子は同一もしくは異なることができ、それらの複素環式部分は分枝鎖状もしくは非分枝鎖状C1−3アルキル、ヒドロキシもしくはトリフルオロメチル基又はフッ素原子で置換されていることができる]
の化合物ならびにそのプロドラッグ、立体異性体及び塩。
【請求項5】
請求項1〜4の1つの化合物の少なくとも1種の薬理学的に活性な量を活性成分として含有する製薬学的組成物。
【請求項6】
カンナビノイド神経伝達を含む障害の処置用の製薬学的組成物の調製のための請求項1〜4の1つの化合物の使用。
【請求項7】
該障害が精神病、不安、うつ病、注意欠陥、記憶障害、認識障害、食欲障害、肥満、嗜癖、欲求、薬物依存、神経変性障害、痴呆、失調、筋肉痙性、震え、てんかん、多発性硬化症、外傷性脳損傷、発作、パーキンソン病、アルツハイマー病、てんかん、ハンチングトン病、ツレット症候群、脳虚血、脳卒中、頭蓋脳外傷、発作、脊髄損傷、神経炎症性障害、プラーク硬化症、ウイルス性脳症、脱髄関連障害であることを特徴とし、ならびにニューロパシー性痛み障害を含む痛み障害、敗血症性ショック、緑内障、糖尿病、ガン、嘔吐、吐気、胃腸障害、胃潰瘍、下痢及び心臓血管系障害の処置のための請求項6に記載の使用。

【公表番号】特表2006−501275(P2006−501275A)
【公表日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−537155(P2004−537155)
【出願日】平成15年9月17日(2003.9.17)
【国際出願番号】PCT/EP2003/050628
【国際公開番号】WO2004/026301
【国際公開日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【出願人】(501439149)ソルベイ・フアーマシユーチカルズ・ベー・ブイ (71)
【Fターム(参考)】