説明

カーテンウォール

【課題】定形の屋外側縦シール材を用いて縦目地の屋外側寄りを水密できるし、左右に隣接したパネルユニットの面内方向、面外方向の位置ずれがあっても縦目地の水密性が低下しないカーテンウォールとする。
【解決手段】左右に隣接した一方のパネルユニット1の第1縦材12と、他方のパネルユニット1の第2縦材13で縦目地2を形成し、前記第1・第2縦材12,13は、その屋外側寄りに凹部23,24を相対向して有し、この凹部23,24内に屋外側縦シール材7の左右両側部を押し込んで凹部内面にそれぞれ接触して縦目地2の屋外側寄りを水密し、前記屋外側縦シール材7は定形で弾性を有するシール材で、面内方向、面外方向に伸縮変形可能で、前記左右に隣接したパネルユニット1が面内方向、面外方向に位置ずれした時にも凹部内面に接触し続けて水密性を維持するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の外壁を構成するカーテンウォールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数のパネルユニットを建物躯体に上下方向、左右方向に連続して取付けて建物の外壁を構成するカーテンウォールが知られている。
このようなカーテンウォールにおいては、左右に隣接したパネルユニット間の縦目地から雨水等が建物躯体側、つまり屋内側に浸入しないように水密している。
例えば、特許文献1に開示されたカーテンウォールにおいては、左右に隣接した一方のパネルユニットの縦フレームと他方のパネルユニットの縦フレーム間を屋内側のウエザーストリップと、屋外側のパネルジョイントシールで水密し、その左右の縦フレーム間(つまり、縦目地)から雨水等が屋内側に浸入しないようにしている。
【0003】
【特許文献1】特許第2950202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来のカーテンウォールの縦目地の水密のやり方では、屋外側のパネルジョイントシールが不定形シール材であるから、そのシール材の施工性が悪いと共に、信頼性が低い。
【0005】
このことを解消するには定形シール材を用いれば良いが、定形シール材を用いると、左右に隣接したパネルユニットが屋内・外側方向(つまり、面外方向)、屋内・外側方向と直交する方向(つまり、面内方向)に位置ずれした時に、その定形シール材が左右に隣接したパネルユニットに正しく接触しないことがあり、その定形シール材とパネルユニットとの間から雨水等が浸入するから、縦目地の水密性が低下する。
【0006】
本発明の目的は、定形シール材を用いると共に、左右の隣接したパネルユニットが面外方向、面内方向に位置ずれした時に縦目地の水密性が低下することがないカーテンウォールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上横材と下横材と第1縦材と第2縦材を方形状に連結した枠体に面材を装着したパネルユニットを、上下方向、左右方向に順次連続して建物躯体に複数取付け、その左右に隣接した一方のパネルユニットの第1縦材と他方のパネルユニットの第2縦材との間に縦目地を形成したカーテンウォールにおいて、
前記第1縦材、第2縦材の屋内側寄りにそれぞれ装着した屋内側シール材を接触して縦目地の屋内側寄りを水密し、
前記第1縦材の屋外側寄り外面と第2縦材の屋外側寄り外面に、屋外側縦シール材の左右両側部分をそれぞれ接触することで、前記縦目地の屋外側寄りを水密し、
前記屋外側縦シール材は定形で弾性を有したシール材で、かつ面内方向及び面外方向に伸縮変形可能で、前記縦目地を形成する第1縦材と第2縦材が面内方向、面外方向の位置ずれに追従して伸縮変形して常時前記第1縦材、第2縦材に接触していることを特徴とするカーテンウォールである。
【0008】
本発明においては、縦目地を形成する第1縦材、第2縦材は、その屋外寄りに凹部を相対向して有し、
一側シール片と他側シール片を有する屋外側縦シール材とし、
その一側シール片を第1縦材の凹部内面に接触すると共に、他側シール片を第2縦材の凹部内面に接触することで第1縦材と第2縦材の屋外側寄り部分を水密することができる。
【0009】
このようにすれば、第1縦材と第2縦材の面内方向の位置ずれに対応して屋外側縦シール材が面内方向に確実に伸縮して凹部内面に接触し続け、面外方向の位置ズレに対応して屋外側縦シール材が面外方向に確実に伸縮して凹部内面に接触し続けるので、第1縦材と第2縦材の屋外側寄り間を常に確実に水密できる。
【0010】
本発明においては、前述のように第1・第2縦材が凹部を有する場合には、第1縦材の凹部と第2縦材の凹部は上横材の屋外側面よりも屋外側に位置し、左右に隣接したパネルユニットを建物躯体に取付けた状態で、屋外側縦シール材を第1・第2縦材の凹部間に上から下に向けて挿入して取付けできるようにすることができる。
【0011】
このようにすれば、左右方向に順次パネルユニットを取付け、その状態で左右に隣接したパネルユニットの第1・第2縦材の凹部間に屋外側縦シール材を上から下に向けて挿入して取付けできるから、施工性が向上する。
【0012】
本発明においては、前述のように第1・第2縦材が凹部を有する形状の場合には、左右に隣接した第1縦材と第2縦材の上部間に亘って、前記各凹部の上部を閉塞する排水用のキャッチパンを取付けることができる。
【0013】
このようにすれば、第1・第2縦材の凹部と屋外側シール材の屋外側面との間に浸入した雨水は、その凹部に沿って流れ落ち、下のパネルユニットの排水用のキャッチパンから屋外側に排水される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、縦目地の屋外側寄りを水密する屋外側縦シール材が乾式であるから、施工性が良い。
【0015】
また、屋外側縦シール材は面内方向、面外方向に伸縮変形可能で、左右に隣接した第1縦材と第2縦材の面内方向、面外方向の位置ずれに追従して伸縮変形するから、常時第1縦材、第2縦材に接触し続けることができ、縦目地の水密性が低下することがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1はカーテンウォールの一部を示す外観図で、複数のパネルユニット1を上下方向、左右方向に順次連続して建物躯体(図示せず)に取付けて建物の外壁を構成する。
前記左右に隣接するパネルユニット1間に縦目地2を形成し、上下に隣接するパネルユニット1間に横目地3を形成している。
前記パネルユニット1は、上横材10と下横材11と左右一方の第1縦材12と左右他方の第2縦材13を枠組みした枠体14にガラス、パネルなどの面材15が装着してある。
そして、左右に隣接した一方のパネルユニット1の第1縦材12と他方のパネルユニット1の第2縦材13との間に縦目地2を形成し、上下に隣接した一方のパネルユニット1の上横材10と他方のパネルユニット1の下横材11との間に横目地3を形成している。
【0017】
図2、図3に示すように、上横材10、下横材11、第1縦材12、第2縦材13の屋内側寄り部分に、ウインドバリアと呼ばれる屋内側シール材4が四周連続して装着してある。
そして、上下・左右に隣接したパネルユニット1の各屋内側シール材4相互が接し、前述の縦目地2の屋内側寄り部分及び前述の横目地3の屋内側寄り部分をそれぞれ水密している。
【0018】
図2に示すように、上下に隣接する上のパネルユニット1の下横材11の屋外側寄りに屋外側横シール材5が装着され、この屋外側横シール材5は下のパネルユニット1の上横材10の屋外側寄り上面に接し、前述の横目地3の屋外側寄り部分を水密している。
そして、前記横目地3の屋内側寄り部分と屋外側寄り部分との間に横空間6aを構成している。
【0019】
図3に示すように、縦目地2の屋外側寄りが屋外側縦シール材7で水密される。例えば左右に隣接したパネルユニット1の第1・第2縦材12,13間の屋外側寄りに亘って屋外側縦シール材7が設けてある。この屋外側縦シール材7の左右両側部分が第1縦材12、第2縦材13の屋外側寄り外面に接触し、この屋外側縦シール材7で縦目地2の屋外側寄り部分を水密している。
そして、前記縦目地2の屋内側寄り部分と屋外側寄り部分との間に縦空間6bを形成している。
【0020】
前記屋外側縦シール材7は定形で弾性を有したシール材で、左右に隣接したパネルユニット1の面内方向、面外方向の位置ずれに追従して面内方向、面外方向に弾性的に伸縮変形し、常時第1・第2縦材12,13に接触し続けて縦目地2の屋外側寄り部分を水密できるようにしてある。
このようであるから、左右に隣接したパネルユニット1が面内方向、面外方向に位置ずれした時に、縦目地2の水密性が低下することがない。
【0021】
この実施の形態では、前記屋外側縦シール材7は弾性を有し、一側シール片20と他側シール片21を備えた定形シール材である。好ましくは一側シール片20と他側シール片21を湾曲した連結片、例えばU字状の連結片22で一体的に連結した横断面ほぼM字形状で、その連結片22を境として一側シール片20と他側シール片21が面内方向及び面外方向に伸縮変形する。
前記第1縦材12、第2縦材13の屋外側寄りに凹部23,24が形成してあり、その第1縦材12の凹部23と第2縦材13の凹部24は相対向している。
この凹部23,24は底面23a,24aと屋内側内面23b,24bと屋外側内面23c,24cで面内方向に向かうコ字形状である。
【0022】
前記第1縦材12の凹部23内に一側シール片20が押し込められて凹部23の内面に接触している。例えばその一側シール片20の自由端部20aが凹部23の底面23aと屋外側内面23cに接触し、連結端部20bが屋内側内面23bに接触している。
前記第2縦材13の凹部24内に他側シール片21が押し込められて凹部24の内面に接触している。例えば、その他側シール片21の自由端部21aが凹部24の底面24aと屋外側内面24cに接触し、連結端部21bが屋内側内面24bに接触している。
そして、連結片22が押されて面内方向に収縮変形する。
【0023】
このようであるから、第1縦材12と第2縦材13が面内方向に位置ずれして離隔した時には連結片22が弾性復元力で面内方向に伸び変形して一側・他側シール片20,21の自由端部20a、21aが凹部23,24の底面23a,24aに接触し続けると共に、その連結端部20b,21bが屋内側内面23b,24bに接触し続ける。この時、一側・他側シール片20,21が面内方向に伸び変形するようにしても良い。
また、第1縦材12と第2縦材13が面内方向に位置ずれして接近した時には、前述とは反対に連結片22が面内方向に収縮変形して一側・他側シール片20,21の自由端部20aは各凹部23,24の底面23a,24aに接触し続けることができる。この時、一側・他側シール片20,21が面内方向に収縮変形するようにしても良い。
したがって、左右に隣接したパネルユニット1が面内方向に位置ずれした時に縦目地2の屋外側寄り部分の水密性が低下することがない。
【0024】
左右に隣接したパネルユニット1が面外方向に位置ずれして、その一方が屋外側、他方が屋内側に移動した時には、連結片22が面内方向に弾性変形し、一側シール片20の自由端部20a、連結端部20bが凹部23の屋外側内面23c、屋内側内面23bに接触し続けると共に、他側シール片21の自由端部21a、連結端部21bが凹部24の屋外側内面24c、屋内側内面24bに接触し続ける。
したがって、左右に隣接したパネルユニット1が面外方向に位置ずれした時に縦目地2の屋外側寄り部分の水密性が低下することがない。
【0025】
前記屋外側縦シール材7は、パネルユニット1を左右に隣接して建物躯体に取付けた後に、その左右に隣接したパネルユニット1の上部から下に向けて移動することで取付けできる。
つまり、前記第1・第2縦材12,13の凹部23,24は、図2に示すように上横材10の屋外側面10aよりも屋外側に張り出しており、パネルユニット1を左右に隣接して建物躯体に取付けた状態において、その凹部23,24は上横材10よりも屋外側に位置するので、上横材10が邪魔にならずに凹部23,24内に屋外側縦シール材7を上から下に向けて挿入して取付けできる。
【0026】
図2、図3に示すように、前記屋外側縦シール材7の屋外側面7aと各凹部23,24の屋外側内面23c,24cとの間に屋外側縦排水空間25をそれぞれ形成し、縦目地2内に屋外側から浸入した雨水等は屋外側縦シール材7で水密されて前述の屋外側縦排水空間25に沿って流れ落ちる。
図2に示すように、左右に隣接したパネルユニット1の上部間に排水用のキャッチパン30が取付けてある。
前記屋外側縦排水空間25に沿って流れ落ちた雨水等は、そのパネルユニット1の下に位置するパネルユニット1の前述のキャッチパン30上に落下し、そのキャッチパン30に沿って屋外側に排水される。
【0027】
前記キャッチパン30は図2〜図5に示すように、前記凹部23,24の上端部を閉塞する幅広い下部分31と、この下部分31の上部屋内側部と連続し上方に向かう幅狭い中間部32と、この中間部32の上部屋内側部と連続した幅広い上部分33を備え、左右に隣接したパネルユニット1の上部から下に向けて移動することで取付けできる。
前記下部分31の上面31aは屋外側が屋内側よりも下となるように傾斜面で、その下面31bには一対の取付脚34を備え、この取付脚34を前記凹部23,24の上部に押し込むようにして嵌合することで、その下面31bを第1・第2縦材12,13の凹部23,24を形成する部分の上面に接して取付けられる。
前記中間部32は屋外側部から屋内側部に向けて順次傾斜した斜めとなり、左右に隣接したパネルユニット1の屋外側寄り縦面間に押し込んで取付けられる。
前記上部分33は屋外側部から屋内側部に向けて順次階段形状に高くなった形状で、左右に隣接した上横材10の屋外側寄り上面10b間に亘って接する。
【0028】
この実施の形態では、前記上横材10の屋外側寄り上面10bにレインバリア8が上向きに装着されている。このレインバリア8は前述の屋内側シール材4と屋外側横シール材5との間に位置し、前述の横空間6a内に位置している。
そして、キャッチパン30の上部分33は左右に隣接したレインバリア8間に亘って接している。
また、図5に示すように屋外側縦シール材7とキャッチパン30の下部分31が一体的に連結され、その屋外側縦シール材7とキャッチパン30を同時に取付けできるようにしてある。なお、別体としても良い。
【0029】
図2に示すように、上横材10における屋内側シール材4とレインバリア8との間の中間上面10cは、他の面よりも凹んでいる。
そして、図6に示すように左右に隣接した上横材10の中間上面10c間に亘ってキャッチパン兼等圧区画材40が取付けてある。
この区画材40は図6に示すように、横片41と屋内側立上り片42と中間立上り片43と屋外側突出部材44を備え、その横片41が左右の上横材10の中間上面10cに亘って接し、屋内側立上り片42が左右の屋内側シール材4に亘って接すると共に、中間立上り片43が左右のレインバリア8に接することで前記横空間6aを密閉空間としている。
この実施の形態では、前述の横空間6aは屋外側横シール材5の切欠部で屋外に開口連通して大気と等圧となっている。
【0030】
前記屋外側突出部材44は、前記屋外側縦シール材7の連結片22の屋内側面まで突出し、前記区画材40に落下した雨水等は図6に示すように、屋外側突出部材44に沿って流れて前記凹部23,24に沿って流れて前記凹部23,24の屋内側内面23b,24bと屋外側縦シール材7の屋内側面7bとの間に沿って流れ落ちる。
この雨水等は図7に示すように、前述のキャッチパン30の下部分31に沿って屋外側に排出される。
【0031】
図3に示すように、第1縦材12の屋内外側方向中間には中間縦シール材9が装着してある。この中間シール材9は第2縦材13の屋内外側方向中間に接している。
前記中間シール材9は図7に示すように、キャッチパン30の上部分33に接している。
【0032】
図2に示すように、下横材11の屋外側部には垂下片16が設けてある。この垂下片16が下のパネルユニット1の上横材10よりも下方まで延出して上横材10の屋外側面10aと対向し、前述の横目地3の屋外側部を垂下片16で覆っている。
このようにすることで、下のパネルユニット1と上のパネルユニット1を直線状ではなく、くの字形状として建物躯体に取付けてカーテンウォールの表面を垂直に対して斜めに傾斜した場合に、下のパネルユニット1の上横材10と上のパネルユニット1の下横材11との間の部分(横目地6)が垂下片16で覆われるので、雨水等が横目地6に直接入り込むことがない。
【0033】
次に、各部材の具体形状を説明するが、各部材はその形状に限ることはない。
前記上横材10は図2に示すように、本体50の室外側部に押縁51を取付けて屋外側に下向き凹部52を有する形状で、押縁51の上面が前述の屋外側上面10bで、押縁51の屋外側面が前述の屋外側面10aである。
前記下向き凹部52に面材15の上縁部が装着してある。
前記下横材11は図2に示すように、本体53の室外側部に押縁54を取付けて屋外側に上向き凹部55を有する形状で、その押縁54に前述の垂下片16が一体的に設けてある。
この上向き凹部55に面材15の下縁部が装着してある。
前記上横材10、下横材11(垂下片16を除く)は面外方向の寸法がほぼ同一である。
【0034】
前記第1縦材12と第2縦材13は、屋内側板状部60と中間コ字状部61と屋外側板状部62を有し、その中間コ字状部61で内向き凹部63を形成している。
前記屋外側板状部62は中間外向片64と屋外側外向片65を有し、その中間外向片64と中間コ字状部61で凹部23,24を形成していると共に、その中間外向片64よりも屋外側部分でゴンドラガイドを形成している。
前記第1縦材12の中間外向片64は鉤形に折曲し、その端部が第2縦材13の中間外向片64とオーバーラップしている。
前記第1・第2縦材12,13の中間コ字状部61の屋外側部が上横材10、下横材11の屋外側面とほぼ面一で、その凹部23,24が上・下横材10,11の屋外側面よりも屋外側に張り出している。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態を示すカーテンウォールの一部外観図である。
【図2】図1のA−A拡大詳細断面図である。
【図3】図1のB−B拡大詳細断面図である。
【図4】排水用のキャッチパンを取付けた状態を示す左右のパネルユニットの上部斜視図である。
【図5】排水用のキャッチパンと屋外側縦シール材の斜視図である。
【図6】キャッチパン兼等圧区画材の取付け状態を示す斜視図である。
【図7】上下・左右のパネルユニットの縦目地部分の斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
1…パネルユニット、2…縦目地、3…横目地、4…屋内側シール材、7…屋外側縦シール材、10…上横材、11…下横材、12…第1縦材、13…第2縦材、14…枠体、15…面材、20…一側シール片、21…他側シール片、22…連結片、23…凹部、24…凹部、30…キャッチパン、31…下部分、32…中間部分、33…上部分。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上横材と下横材と第1縦材と第2縦材を方形状に連結した枠体に面材を装着したパネルユニットを、上下方向、左右方向に順次連続して建物躯体に複数取付け、その左右に隣接した一方のパネルユニットの第1縦材と他方のパネルユニットの第2縦材との間に縦目地を形成したカーテンウォールにおいて、
前記第1縦材、第2縦材の屋内側寄りにそれぞれ装着した屋内側シール材を接触して縦目地の屋内側寄りを水密し、
前記第1縦材の屋外側寄り外面と第2縦材の屋外側寄り外面に、屋外側縦シール材の左右両側部分をそれぞれ接触することで、前記縦目地の屋外側寄りを水密し、
前記屋外側縦シール材は定形で弾性を有したシール材で、かつ面内方向及び面外方向に伸縮変形可能で、前記縦目地を形成する第1縦材と第2縦材が面内方向、面外方向の位置ずれに追従して伸縮変形して常時前記第1縦材、第2縦材に接触していることを特徴とするカーテンウォール。
【請求項2】
縦目地を形成する第1縦材、第2縦材は、その屋外寄りに凹部を相対向して有し、
一側シール片と他側シール片を有する屋外側縦シール材とし、
その一側シール片を第1縦材の凹部内面に接触すると共に、他側シール片を第2縦材の凹部内面に接触することで第1縦材と第2縦材の屋外側寄り部分を水密した請求項1記載のカーテンウォール。
【請求項3】
第1縦材の凹部と第2縦材の凹部は上横材の屋外側面よりも屋外側に位置し、左右に隣接したパネルユニットを建物躯体に取付けた状態で、屋外側縦シール材を第1・第2縦材の凹部間に上から下に向けて挿入して取付けできるようにした請求項2記載のカーテンウォール。
【請求項4】
左右に隣接した第1縦材と第2縦材の上部間に亘って、前記各凹部の上部を閉塞する排水用のキャッチパンを取付けた請求項3記載のカーテンウォール。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−63845(P2007−63845A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−250959(P2005−250959)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(390005267)YKK AP株式会社 (776)
【Fターム(参考)】