説明

カード管理装置、カード管理システム、カード管理方法及びプログラム

【課題】セキュリティを高めつつ複数ユーザでカードを共有することができるカード管理装置、カード管理システム、カード管理方法及びプログラム提供する。
【解決手段】カード管理システム1において、カード管理装置100は、ICカード400の識別情報とユーザの識別情報とを関連付けて記憶し、ICカード400の利用者の管理や、ICカード400の利用認証等を行う。リーダ装置200は、ICカード400からICカード識別情報を取得し、取得したICカード識別情報をカード管理装置100に送信する。端末装置300は、ICカード400からICカード識別情報を取得し、自装置から取得したユーザ識別情報と共にカード管理装置100に送信する。ICカード400は、ICチップが内蔵されているカードであり、ICカード識別情報や、その他サービスに関する情報等を記憶している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード管理装置、カード管理システム、カード管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
IC(Integrated Circuit)カードは、従来の磁気カード等と比較して数十倍から数千倍の情報量を記憶することができるため、ICカードを利用したサービスが増加している。
【0003】
例えば、特許文献1は、端末が読み取った非接触ICカードのチップIDを基に個人情報テーブルからユーザを特定し、特定したユーザのサービスを受ける資格の有無を判別するICカードを用いた認証システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−198505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1が開示するようなICカードを利用するシステムは、システムを利用するユーザそれぞれがICカードを所有している必要がある。すなわち、1枚のICカードに対して1人のユーザが割り当てられることになる。
【0006】
従って、特許文献1が開示するようなシステムは、それぞれのユーザに対してICカードを準備する必要があるため、コスト高となる。
【0007】
例えば、企業内部等の限られた範囲内でICカードを利用する場合、1枚のカードを複数ユーザで利用することでコストを抑えることが考えられる。しかしながら、通常、ICカードを利用するシステムでは、利用者本人以外のICカードの利用が禁じられており、1枚のICカードを複数ユーザで利用すると、ICカードを利用したユーザの特定が困難になり、セキュリティのリスクが高まる。
【0008】
このような問題に対して、高いセキュリティを確保した上で、ICカードのような情報を記憶することができるカードを複数ユーザで利用できるようなシステムが求められている。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、セキュリティを高めつつ複数ユーザでカードを共有することができるカード管理装置、カード管理システム、カード管理方法及びプログラム提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るカード管理装置は、
ネットワークを介して端末装置に接続されるカード管理装置であって、
予めカードを一意に識別するカード識別情報と前記端末装置を一意に識別するユーザ識別情報とを関連付けて記憶する許諾者記憶手段と、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記カード識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記ユーザ識別情報と前記カード識別情報及び前記許諾者記憶手段に記憶されている各情報を基に、前記カードを利用することができるユーザの情報を記憶する利用者記憶手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0011】
また、前記ユーザ識別情報は、前記端末装置のメールアドレスであり、前記カード識別情報は、前記カードのID番号であり、
前記許諾者記憶手段は、予め前記ID番号と前記端末装置のメールアドレスとを関連付けて記憶し、
前記受信手段は、前記端末装置から本文に前記ID番号が記載されている電子メールを受信し、前記電子メールから前記ID番号と送信元メールアドレスを取得し、
前記利用者記憶手段は、前記許諾者記憶手段に記憶されている前記ID番号及び前記メールアドレスを基に、前記受信手段が取得した前記送信元メールアドレスをカード利用者の情報として、前記送信元メールアドレスと前記ID番号とを関連付けて記憶しても良い。
【0012】
また、前記利用者記憶手段は、前記端末装置から受信した前記カード識別情報が前記許諾者記憶手段に記憶されているか否かを判別し、該カード識別情報が前記許諾者記憶手段に記憶されている場合、前記端末装置から受信した前記ユーザ識別情報が該カード識別情報に関連付けて前記許諾者記憶手段に記憶されているか否かを判別しても良い。
【0013】
また、前記利用者記憶手段は、前記許諾者記憶手段に、前記端末装置から受信した前記カード識別情報が記憶されていない場合、または該カード識別情報に関連付けて前記端末装置から受信した前記ユーザ識別情報が記憶されていない場合、該カード識別情報が異常である旨の情報を前記端末装置に送信しても良い。
【0014】
また、前記利用者記憶手段は、前記許諾者記憶手段に、前記端末装置から受信した前記カード識別情報が記憶されており、かつ、該カード識別情報に関連付けて前記端末装置から受信した前記ユーザ識別情報が記憶されている場合、該ユーザ識別情報と該カード識別情報とを関連付けて記憶し、該カード識別情報が正常である旨の情報を前記端末装置に送信しても良い。
【0015】
また、ネットワークを介してリーダ装置にさらに接続され、
前記リーダ装置から前記カード識別情報を受信し、前記利用者記憶手段に記憶された情報を基に、前記カード識別情報に対応する前記カードが利用できるか否かを判別する判別手段をさらに備え、
前記判別手段は、前記リーダ装置から受信した前記カード識別情報が前記利用者記憶手段に記憶されているか否かを判別し、該カード識別情報が前記利用者記憶手段に記憶されている場合、該カード識別情報に関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記利用者記憶手段に記憶されているか否かを判別しても良い。
【0016】
また、前記判別手段は、前記利用者記憶手段に、前記リーダ装置から受信した前記カード識別情報が記憶されていない場合、または該カード識別情報に関連付けられた前記ユーザ識別情報が記憶されていない場合、該カード識別情報に対応するカードが利用不可であると判別し、該カードが利用不可である旨の情報を前記リーダ装置に送信しても良い。
【0017】
また、前記判別手段は、前記利用者記憶手段に、前記リーダ装置から受信した前記カード識別情報が記憶されており、かつ、該カード識別情報に関連付けられた前記ユーザ識別情報が記憶されている場合、前記カード識別情報に対応する前記カードが利用可能であると判別し、該カードが利用可能である旨の情報を前記リーダ装置に送信しても良い。
【0018】
また、前記許諾者記憶手段は、さらにパスワード情報を関連付けて記憶し、
前記受信手段は、前記端末装置からさらに前記パスワード情報を受信し、
前記利用者記憶手段は、前記許諾者記憶手段に記憶されている前記パスワード情報と前記受信手段が受信した前記パスワード情報とを比較しても良い。
【0019】
また、前記利用者記憶手段は、所定の時刻が経過した後、前記カード識別情報に関連付けて記憶している前記ユーザ識別情報を削除しても良い。
【0020】
また、前記カード識別情報は、ICチップを搭載したICカードを一意に識別する識別情報であっても良い。
【0021】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るカード管理システムは、
カード管理装置と、ネットワークを介して前記カード管理装置に接続される端末装置と、を備えるカード管理システムであって、
前記端末装置は、
カードからカードを一意に識別するカード識別情報と前記カード管理装置のメールアドレスを読み取る読取手段と、
前記読取手段が取得した前記カード識別情報を本文に含め、前記読取手段が取得した前記カード管理装置のメールアドレス宛に電子メールとして送信する電子メール送信手段と、を備え、
前記カード管理装置は、
予め前記カード識別情報と前記端末装置のメールアドレスとを関連付けて記憶する許諾者記憶手段と、
前記端末装置から本文に前記カード識別情報が記載されている前記電子メールを受信し、前記電子メールから前記カード識別情報と送信元メールアドレスを取得する電子メール受信手段と、
前記許諾者記憶手段に記憶されている前記カード識別情報及び前記メールアドレスを基に、前記電子メール受信手段が取得した前記送信元メールアドレスをカード利用者の情報として、前記送信元メールアドレスと前記カード識別情報とを関連付けて記憶する利用者記憶手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0022】
また、前記読取手段は、前記カードに印刷されている二次元コードから前記カード識別情報と前記カード管理装置のメールアドレスとを読み取っても良い。
【0023】
また、ネットワークを介して前記カード管理装置に接続されるリーダ装置をさらに備え、
前記リーダ装置は、
前記カードから前記カード識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記カード識別情報を前記カード管理装置に送信する送信手段と、を備え、
前記カード管理装置は、
前記リーダ装置から前記カード識別情報を受信し、前記利用者記憶手段に記憶された情報を基に、前記カード識別情報に対応する前記カードが利用できるか否かを判別する判別手段と、をさらに備えても良い。
【0024】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るカード管理方法は、
カード管理装置と、ネットワークを介して前記カード管理装置に接続される端末装置と、を備えるシステムでカードを管理する方法であって、
前記端末装置がカードからカードを一意に識別するカード識別情報と前記カード管理装置のメールアドレスを読み取る読取ステップと、
前記端末装置が前記読取ステップで取得した前記カード識別情報を本文に含め、前記読取ステップで取得した前記カード管理装置のメールアドレス宛に電子メールとして送信する電子メール送信ステップと、
前記カード管理装置が予め前記カード識別情報と前記端末装置のメールアドレスとを関連付けて記憶する許諾者記憶ステップと、
前記カード管理装置が前記端末装置から本文に前記カード識別情報が記載されている前記電子メールを受信し、前記電子メールから前記カード識別情報と送信元メールアドレスを取得する電子メール受信ステップと、
前記カード管理装置が前記許諾者記憶ステップで記憶された前記カード識別情報及び前記メールアドレスを基に、前記電子メール受信ステップで取得した前記送信元メールアドレスをカード利用者の情報として、前記送信元メールアドレスと前記カード識別情報とを関連付けて記憶する利用者記憶ステップと、を備える、
ことを特徴とする。
【0025】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係るプログラムは、
ネットワークを介して端末装置に接続されるコンピュータに、
予めカードを一意に識別するカード識別情報と前記端末装置を一意に識別するユーザ識別情報とを関連付けて記憶する許諾者記憶ステップと、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記カード識別情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した前記ユーザ識別情報と前記カード識別情報及び前記許諾者記憶ステップで記憶された各情報を基に、前記カードを利用することができるユーザの情報を記憶する利用者記憶ステップと、を実行させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、セキュリティを高めつつ複数ユーザでカードを共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態に係るカード管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る各装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るカード管理システムの詳細な構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係るカード管理装置の記憶部が記憶するデータの一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るカード管理システムの動作例を示すフロー図である。
【図6】本発明の実施形態に係るカード管理システムの動作例を示すフロー図である。
【図7】本発明の実施形態に係るカード管理システムの具体的な動作例を説明するための図である。
【図8】本発明の実施形態に係るカード管理装置の記憶部が記憶するデータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0029】
本実施形態に係るカード管理システム1は、図1に示すように、カード管理装置100と、リーダ装置200〜200と、端末装置300〜300と、ICカード400〜400と、から構成される。カード管理システム1は、ユーザにICカードを利用させてサービスを提供する。なお、上述のN、M、Kは1以上の自然数である。
【0030】
リーダ装置200〜200は、それぞれ構成が同一であるため、以下の説明でリーダ装置200〜200について説明する際は、リーダ装置200と称する。また、端末装置300〜300とICカード400〜400についても同様に、端末装置300、ICカード400と称する。
【0031】
カード管理装置100は、ネットワークを介してリーダ装置200と端末装置300とに接続されている。カード管理装置100は、ICカード400の識別情報とユーザの識別情報とを関連付けて記憶し、ICカード400の利用者の管理や、ICカード400の利用認証等を行う。
【0032】
なお、ICカード400の識別情報とは、ICカード400を一意に識別する情報であり、以下の説明では、「ICカード識別情報」と称する。また、ユーザの識別情報とは、ユーザを一意に識別する情報であり、以下の説明では、「ユーザ識別情報」と称する。ICカード識別情報は、ICカード400のID番号、シリアル番号等であり、ICカード400を一意に識別できれば任意である。ユーザ識別情報は、端末装置300のメールアドレス、電話番号、SIM(Subscriber Identity Module)カードのIMSI(International Mobile Subscriber Identity)等である。本実施形態では、ユーザ識別情報として端末装置300のメールアドレスを採用する。
【0033】
リーダ装置200は、ネットワークを介してカード管理装置100に接続される。リーダ装置200は、ICカード400からICカード識別情報を取得し、取得したICカード識別情報をカード管理装置100に送信する。
【0034】
端末装置300は、ネットワークを介してカード管理装置100に接続される。端末装置300は、ICカード400からICカード識別情報を取得し、自装置から取得したユーザ識別情報と共にカード管理装置100に送信する。
【0035】
ICカード400は、ICチップが内蔵されているカードであり、ICチップにICカード識別情報や、その他サービスに関する情報等を記憶している。また、ICカード400には二次元コードが印刷されており、二次元コードにはICカード識別情報やカード管理装置100のメールアドレス等が記述されている。二次元コードは、例えばQRコード(登録商標)であり、二次元コードに限らず、各情報を取得できれば任意であり、一次元コード(例えばバーコード)等を採用しても良い。
【0036】
本実施形態では、ICカード400は非接触型ICカードであり、リーダ装置200は、ICカード400が接近することでICカード識別情報を取得する。また、端末装置300は、二次元コード読み取ることでICカード識別情報を取得する。なお、ICチップに記憶されているICカード識別情報と二次元コードに記述されているICカード識別情報は、ICカード400を一意に識別できれば良く、異なるものであっても同一であっても良い。ICカード識別情報は、例えば、ICカードのIDm(固有のID番号)のような識別情報である。
【0037】
以上が、カード管理システム1の構成である。
【0038】
続いて、カード管理システム1を構成する各装置のハードウェア構成の一例について説明する。
【0039】
カード管理システム1を構成する各装置は、それぞれ図2に示すように、制御部11と、主記憶部12と、外部記憶部13と、操作部14と、表示部15と、送受信部16と、読取部17と、撮像部18と、から構成されている。主記憶部12と、外部記憶部13と、操作部14と、表示部15と、送受信部16と、読取部17と、撮像部18とは、いずれも内部バス10を介して制御部11と接続している。
【0040】
送受信部16は、シリアルインタフェースまたはLAN(Local Area Network)インタフェース等から構成されている。送受信部16は、図1に示す各装置からネットワーク等を介して送信された情報等を受信する。また、送受信部16は、受信した情報等を、制御部11に供給する。
【0041】
外部記憶部13は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random−Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成され、後述する各処理を制御部11に行わせるためのプログラム19を予め記憶し、また、制御部11の指示に従って、外部記憶部13が記憶するデータを制御部11に供給し、制御部11から供給されたデータを記憶する。
【0042】
主記憶部12は、RAM(Random−Access Memory)等から構成され、外部記憶部13に記憶されているプログラム19を読み込み、さらに制御部11の作業領域としても使用される。
【0043】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、外部記憶部13に記憶されているプログラム19に従って、後述する各処理を実行する。
【0044】
操作部14は、キーボードやマウス、操作キーやタッチパネルなどの入力デバイス等と、入力デバイス等を内部バス10に接続するインタフェース装置から構成されている。操作部14は、ユーザの指示を処理する機能を備え、ユーザの操作によって入力されたデータを制御部11に供給する。
【0045】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)等から構成されている。表示部15は、各データや情報等を表示する。
【0046】
読取部17は、リーダライタ等から構成され、近距離にあるICチップ等と通信し、取得した各情報を制御部11に供給する。
【0047】
撮像部18は、レンズ、シャッター、撮像素子、アナログ−デジタル変換器等から構成される。撮像部18は、制御部11からの指示に基づき、被写体画像を撮像する。撮像された画像は、制御部11に供給される。
【0048】
なお、カード管理システム1内の各装置は、必ずしも上述の構成要素を備えている必要は無い。上述のハードウェア構成は一般的な情報処理装置の一例であり、例えば、カード管理装置100は、読取部17と撮像部18とを必ずしも備える必要はなく、リーダ装置200は撮像部18を必ずしも備える必要は無く、端末装置300は読取部17を必ずしも備える必要はない。
【0049】
以上が、カード管理システム1を構成する各装置のハードウェア構成の一例である。
【0050】
続いて、カード管理システム1の詳細な構成の一例について説明する。
【0051】
図3に示すように、カード管理装置100は、メーラー110と、情報制御部120と、情報送受信部130と、記憶部140と、を備える。なお、記憶部140は、カード管理装置100の外部に配置されても良く、カード管理装置100と通信できれば任意である。
【0052】
メーラー110は、電子メールを送受信し、送受信した電子メールを管理する。また、メーラー110は、端末装置300から電子メールを受信した場合に、電子メールに含まれるICカード識別情報とユーザ識別情報とを取得する。
【0053】
情報制御部120は、記憶部140にICカード識別情報やユーザ識別情報を記憶、または記憶部140に記憶されている各情報を参照し、ICカード400の利用認証や利用者の登録等を行う。
【0054】
情報送受信部130は、リーダ装置200からICカード識別情報を受信し、リーダ装置200に各種信号を送信する。なお、各種信号は、例えばICカード400の利用許可を示す信号や、利用不可を示す信号等であり、カード管理装置100とリーダ装置200が認識できる形式であれば任意である。
【0055】
なお、メーラー110、情報制御部120及び情報送受信部130は、プログラム19により提供され、制御部11及び主記憶部12が協働して動作することで実現される機能部である。
【0056】
記憶部140は、外部記憶部13に構成され、随時情報を記憶する。記憶部140は、図4に示すように、ICカード識別情報とユーザ識別情報とを関連付けて記憶する。
【0057】
許諾者情報テーブル141は、各ICカード400を利用することができるユーザの情報を記憶している。本実施形態では、この情報は管理者によって予め登録されても良く、ユーザがカード管理装置100のURL(Uniform Resource Locator)等にアクセスすることで登録しても良い。また、複数のICカード識別情報とユーザ識別情報とを関連付けて記憶しても良い。
【0058】
利用者情報テーブル142は、各ICカード400を現在利用することができるユーザの情報を記憶している。この情報は随時更新され、管理者はこの情報を参照することで、例えば、ICカード400に不具合があった場合など、迅速にユーザと連絡を取ることができる。
【0059】
なお、記憶部140は、ユーザ識別情報の他に、ユーザの氏名、住所等も関連付けて記憶しても良い。
【0060】
図3に戻り、リーダ装置200は、情報送受信部210と、情報取得部220と、を備える。
【0061】
情報送受信部210は、後述する情報取得部220が取得した情報をカード管理装置100に送信し、カード管理装置100から各種信号を受信する。
【0062】
情報取得部220は、ICカード400が接近すると、読取部17を介してICカード400からICカード識別情報を取得し、情報送受信部210に出力する。例えば、ユーザがICカードをリーダ装置200に接近させることで読取部17がICチップと通信し、情報取得部220がICカード識別情報を取得する。
【0063】
なお、情報送受信部210と情報取得部220は、プログラム19により提供され、制御部11、主記憶部12及び読取部17が協働して動作することで実現される機能部である。
【0064】
端末装置300は、メーラー310と、情報取得部320と、を備える。
【0065】
メーラー310は、カード管理装置100のメーラー110と同等の機能を有し、ICカード識別情報とユーザ識別情報を電子メールとしてカード管理装置100に送信する。
【0066】
情報取得部320は、撮像部18を介して、ICカード400に印刷された二次元コード410を読み取ることでICカード識別情報とカード管理装置100のメールアドレスを取得し、メーラー310を起動する。例えば、ユーザの指示に従って撮像部18が二次元コードを撮像し、情報取得部320が撮像した二次元コードを解析することで、ICカード識別情報とメールアドレスとを取得する。
【0067】
なお、メーラー310と情報取得部320は、プログラム19により提供され、制御部11、主記憶部12及び撮像部18が協働して動作することで実現される機能部である。
【0068】
ICカード400には、二次元コード410が印刷されており、二次元コード410は、ICカード識別情報とカード管理装置100のメールアドレスとをコード化したものである。
【0069】
以上が、カード管理システム1の詳細な構成である。
【0070】
続いて、カード管理システム1の動作の一例について説明する。カード管理システム1では、ユーザは予めカード管理システム1を利用可能なユーザとして登録されており、ICカード400を利用する際に、ICカードの利用登録をし、利用し終えるとその登録を削除する。このような動作を行うことで、1枚のICカード400を複数のユーザで共有することができる。
【0071】
なお、カード管理システム1の利用が可能なユーザは、予め管理者等により登録されていても良く、ユーザがWEBブラウザ等を用いて登録しても良い。
【0072】
以下、カード管理システム1において、ユーザがICカード400の利用登録、利用解除する際の動作の一例について説明する。
【0073】
ユーザが端末装置300を操作し、ICカード400に印刷された二次元コード410を端末装置300に読み取らせると、端末装置300は、図5に示すように処理を開始する。端末装置300の情報取得部320は、二次元コード410を読み取ることでICカード識別情報とカード管理装置100のメールアドレスを取得し(S101)、メーラー310を起動する(S102)。
【0074】
メーラー310は、ICカード識別情報を二次元コード410から読み取ったカード管理装置100のメールアドレスに電子メールとして送信する(S103)。この電子メールは、例えば、宛先がカード管理装置100のメールアドレスであり、無題で本文がIC識別情報、の電子メールである。
【0075】
カード管理装置100は、端末装置300からメールを受信すると、処理を開始する。カード管理装置100のメーラー110は、端末装置300から電子メールを受信すると(S104)、受信した電子メールからICカード識別情報を取得する(S105)。また、メーラー110は、電子メールからユーザ識別情報を取得する(S106)。この場合、メーラー110は、受信した電子メールの送信元メールアドレス、すなわち端末装置300のメールアドレスを取得する。
【0076】
次に、情報制御部120は、取得したICカード識別情報が記憶部140の許諾者情報テーブル141に記憶されているか否かを判別する(S107)。
【0077】
ICカード識別情報が許諾者情報テーブル141に記憶されていない場合(S107;NO)、情報制御部120は、メーラー110を起動し、端末装置300にエラーメールを送信し(S109)、処理を終了する。
【0078】
ICカード識別情報が許諾者情報テーブル141に記憶されている場合(S107;YES)、情報制御部120は、取得したICカード識別情報にユーザ識別情報が関連付けて記憶されているか否かを判別する(S108)。すなわち、ICカード識別情報に関連付けられているメールアドレスと、受信した電子メールの送信元メールアドレスとを比較する。
【0079】
ICカード識別情報にユーザ識別情報が関連付けて記憶されていない場合(S108;NO)、情報制御部120は、メーラー110を起動し、端末装置300にエラーメールを送信し(S109)、処理を終了する。
【0080】
ICカード識別情報にユーザ識別情報が関連付けて記憶されている場合(S108;YSE)、情報制御部120は、記憶部140の利用者情報テーブル142を更新し、登録完了メールを端末装置300に送信し(S111)、処理を終了する。
【0081】
情報制御部120は、利用者情報テーブル142を更新する際、該当箇所に既に同一のユーザ識別情報が記憶されている場合、該当箇所のユーザ識別情報を削除し、該当箇所にユーザ識別情報が記憶されていない場合、該当箇所にユーザ識別情報を記憶する。
【0082】
すなわち、利用者情報テーブル142にユーザ識別情報を記憶することは、利用登録を意味し、利用者情報テーブル142に記憶しているユーザ識別情報を削除することは、利用解除を意味する。
【0083】
なお、利用登録の際、仮に利用者情報テーブルに異なるユーザ識別情報が記憶されていた場合、カード管理システム1では、各ユーザが利用終了毎に利用解除することを前提としているため、上書きして登録しても良いが、エラーメールをユーザに送信し、管理者に問い合せるよう促しても良い。
【0084】
端末装置300は、登録完了メールを受信すると(S112)、処理を終了する。ユーザは、端末装置300を操作し、カード管理装置100から受信したメールを確認することで、ICカード400を利用できるか否かを判断することができる。
【0085】
以上が、ユーザがICカード400の利用登録、利用解除する際の動作の一例である。
【0086】
続いて、ユーザがICカード400を利用する際の動作の一例について説明する。
【0087】
ユーザがICカード400をリーダ装置200に接近させることで、リーダ装置200は、図6に示すように、処理を開始する。
【0088】
処理を開始すると、リーダ装置200の情報取得部220は、ICカード400からICカード識別情報を取得し(S201)、取得したICカード識別情報をカード管理装置100に送信する(S202)。
【0089】
カード管理装置100は、リーダ装置200からICカード識別情報を受信すると、処理を開始する。
【0090】
処理を開始すると、カード管理装置100の情報送受信部130は、リーダ装置200からICカード識別情報を受信する(S203)。
【0091】
次に、情報制御部120は、受信したICカード識別情報が記憶部140の利用者情報テーブル142に記憶されているか否かを判別する(S204)。
【0092】
ICカード識別情報が利用者情報テーブル142に記憶されていない場合(S204;NO)、情報送受信部130は、リーダ装置200にエラー信号を送信し(S206)、処理を終了する。
【0093】
ICカード識別情報が利用者情報テーブル142に記憶されている場合(S204;YES)、情報制御部120は、ICカード識別情報に対応するユーザ識別情報が記憶されているか否かを判別する(S205)。
【0094】
ICカード識別情報に対応するユーザ識別情報が記憶されていない場合(S205;NO)、情報送受信部130は、リーダ装置200にエラー信号を送信し(S206)、処理を終了する。
【0095】
ICカード識別情報に対応するユーザ識別情報が記憶されている場合(S205;YES)、情報送受信部130は、リーダ装置200に利用許可信号を送信し(S207)、処理を終了する。
【0096】
リーダ装置200の情報送受信部210は、カード管理装置100から信号を受信すると(S208)、接近しているICカード400が利用可能か否かを判別する(S209)。
【0097】
ここでの判別では、情報送受信部210は、カード管理装置100から受信した信号がエラー信号であった場合は、利用不可、利用許可信号であった場合は、利用可能と判別する。
【0098】
ICカード400が利用不可であった場合(S209;NO)、リーダ装置200は、画面や音声等でICカード400が利用できない旨をユーザに通知し(S210)、処理を終了する。
【0099】
ICカード400が利用可能であった場合(S209;YES)、リーダ装置200は、画面や音声等でICカード400が利用できる旨をユーザに通知し(S211)、処理を終了する。
【0100】
以上が、ユーザがICカードを利用する際の動作の一例である。
【0101】
続いて、理解を容易にするため、カード管理システム1の具体的な動作の一例について説明する。以下の具体例では、端末装置300が携帯電話であり、カード管理システム1を採用した自転車貸し出しシステムの例について説明する。
【0102】
図7に示すように、ユーザAは、時刻A1において、ICカード400Aの利用登録を行う。ユーザAのユーザ識別情報は、メールアドレスの「AAA@a.ne.jp」であり、ICカード400AのICカード識別情報は、「AAAAAAAA」である。時刻A1におけるカード管理装置100には、許諾者情報テーブルにユーザAのメールアドレスが登録されているため、ユーザAの利用登録は正常に完了する。これにより、利用者情報テーブルのICカード400Aの箇所にはユーザAの情報が記憶され、ユーザAは、ICカード400Aを利用できることとなる。
【0103】
時刻A2において、ユーザAは、ICカード400Aをリーダ装置200にかざすことで、自転車の施錠を解錠する。時刻A2では、利用者情報テーブルにはユーザAの情報が記憶されているため、ユーザAは、正常にICカード400Aを利用することができる。これにより、ユーザAは、自転車に乗ることができる。
【0104】
時刻A3において、ユーザAは、自転車を戻し、ICカード400Aをかざして再度自転車を施錠する。また、ユーザAは、ICカード400Aの利用解除を行う。これにより、時刻A3では、利用者情報テーブルからユーザAの情報が削除される。
【0105】
時刻A3以降では、例えばユーザCが自転車を利用しようとして利用登録をせずにICカード400Aをリーダ装置200にかざしても、利用者情報テーブルにどのユーザの情報も記憶されていないため、リーダ装置200でエラーが発生し、ユーザCはICカード400Aを利用することができない。
【0106】
次に、時刻B1において、ユーザBはICカード400Aの利用登録を行う。ユーザBのユーザ識別情報は、メールアドレスの「bbb@b.ne.jp」であり、時刻B1におけるカード管理装置100には、許諾者情報テーブルにユーザBのメールアドレスが登録されているため、ユーザBの利用登録は正常に完了する。
【0107】
以降、ユーザAの時の同様に、時刻B2において、ユーザBはICカード400Aを用いて自転車の施錠を解錠することができる。
【0108】
以上、カード管理システム1の具体的な動作の一例である。
【0109】
以上説明したように、本実施形態に係るカード管理システム1は、1つのICカード識別情報に対して複数のユーザ識別情報を関連付けて記憶することができるため、1枚のICカードを複数のユーザで共有することができる。
【0110】
また、本実施形態に係るカード管理システム1は、ユーザが利用登録して初めてICカード400を利用することができるため、セキュリティを高めることができる。
【0111】
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形例及び応用が可能である。上記具体例では、端末装置300が携帯電話である場合について説明したが、これに限られず、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、ノート型パーソナルコンピュータ等の、ICカード識別情報を取得し、カード管理装置100に送信することができる各種の端末装置にも適用することができる。
【0112】
上記実施形態では、リーダ装置200がICカード400に内蔵されているICチップから取得するICカード識別情報と端末装置300がICカード400の二次元コードから読み取るICカード識別情報を区別せずに説明したが、これらのICカード識別情報を区別しても良い。すなわち、リーダ装置200がICカード400から第1のICカード識別情報を取得し、端末装置300がICカード400から第2のICカード識別情報を取得するようにしても良い。
【0113】
この構成を採用する場合、カード管理装置100の記憶部140は、図8に示すように、第1のICカード識別情報、第2のICカード識別情報、及びユーザ識別情報を関連付けて記憶する。また、第1のICカード識別情報と第2のICカード識別情報とを関連付けて記憶しているテーブルを新たに設けても良い。第1及び第2のICカード識別情報を関連付けて記憶することで、上述で説明した動作と同様に動作することができる。なお、記憶部140は、必ずしも利用者情報テーブル142に第2のICカード識別情報を記憶している必要は無く、システムの構成に従って任意に変形することができる。
【0114】
また、上記実施形態では、ICチップが搭載され、二次元コードが印刷されたICカードから、ICカード識別情報やカード管理装置100のメールアドレス等の各情報を取得する構成について説明したが、これに限られず、例えば、磁気カード等を採用した構成にしても良い。
【0115】
また、上記実施形態では、ユーザが自主的に利用解除することで利用者情報テーブルの情報を削除する構成について説明したが、これに限られず、カード管理装置100がタイマ等を備え、所定の時間が経過すると利用者情報テーブルの情報を削除するようにしても良い。この構成を採用することで、さらにセキュリティを高めることができる。
【0116】
また、上記実施形態では、端末装置300が二次元コードを読み取ることでICカード識別情報を取得する構成について説明したが、これに限られず、端末装置300自体にICカード識別情報を記憶させても良い。すなわち、非接触型ICチップを搭載している端末装置300を採用することで、端末装置300とICカード400とを一体化した構成とすることができる。
【0117】
また、ICカード識別情報を取得する方法は任意であり、例えば、端末装置300の操作部14等の入力インタフェースを介して取得しても良く、読取部17を備える端末装置300が読取部17を介してICチップの情報を読み取っても良い。
【0118】
また、上記実施形態では、カード管理装置100がICカード識別情報とユーザ識別情報とを関連付けて記憶することで利用登録の際に認証する構成について説明したが、これに限られず、さらにパスワードを関連付けて記憶し、利用登録の際にユーザにパスワードの入力を求める構成にしても良い。この構成を採用する場合、カード管理装置100は、端末装置300にURLを記載したメールを送信し、端末装置300を操作するユーザがメールに記載されたURLにアクセスし、パスワードを入力することで利用登録が完了する。この構成を採用することで、さらにセキュリティを高めることができる。
【0119】
また、本実施形態に係るカード管理システム1は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。たとえば、上述の動作を実行するためのプログラム19を、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)に格納して配布し、このプログラム19をコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するカード管理システム1を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のファイル特定装置が有する記憶装置にこのプログラム19を格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することでカード管理システム1を構成してもよい。
【0120】
また、カード管理システム1の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
【0121】
また、搬送波にプログラム19を重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にこのプログラム19を掲示し、ネットワークを介してプログラム19を配信してもよい。そして、このプログラム19を起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0122】
なお、本発明は、本発明の広義の趣旨及び範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【符号の説明】
【0123】
1 カード管理システム
100 カード管理装置
200〜200、200 リーダ装置
300〜300、300 端末装置
400〜400、400 ICカード
110、310 メーラー
120 情報制御部
130、210 情報送受信部
140 記憶部
141 許諾者情報テーブル
142 利用者情報テーブル
220、320 情報取得部
410 二次元コード
10 内部バス
11 制御部
12 主記憶部
13 外部記憶部
14 操作部
15 表示部
16 送受信部
17 読取部
18 撮像部
19 プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して端末装置に接続されるカード管理装置であって、
予めカードを一意に識別するカード識別情報と前記端末装置を一意に識別するユーザ識別情報とを関連付けて記憶する許諾者記憶手段と、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記カード識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記ユーザ識別情報と前記カード識別情報及び前記許諾者記憶手段に記憶されている各情報を基に、前記カードを利用することができるユーザの情報を記憶する利用者記憶手段と、を備える、
ことを特徴とするカード管理装置。
【請求項2】
前記ユーザ識別情報は、前記端末装置のメールアドレスであり、前記カード識別情報は、前記カードのID番号であり、
前記許諾者記憶手段は、予め前記ID番号と前記端末装置のメールアドレスとを関連付けて記憶し、
前記受信手段は、前記端末装置から本文に前記ID番号が記載されている電子メールを受信し、前記電子メールから前記ID番号と送信元メールアドレスを取得し、
前記利用者記憶手段は、前記許諾者記憶手段に記憶されている前記ID番号及び前記メールアドレスを基に、前記受信手段が取得した前記送信元メールアドレスをカード利用者の情報として、前記送信元メールアドレスと前記ID番号とを関連付けて記憶する、
ことを特徴とする請求項1に記載のカード管理装置。
【請求項3】
前記利用者記憶手段は、前記端末装置から受信した前記カード識別情報が前記許諾者記憶手段に記憶されているか否かを判別し、該カード識別情報が前記許諾者記憶手段に記憶されている場合、前記端末装置から受信した前記ユーザ識別情報が該カード識別情報に関連付けて前記許諾者記憶手段に記憶されているか否かを判別する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカード管理装置。
【請求項4】
前記利用者記憶手段は、前記許諾者記憶手段に、前記端末装置から受信した前記カード識別情報が記憶されていない場合、または該カード識別情報に関連付けて前記端末装置から受信した前記ユーザ識別情報が記憶されていない場合、該カード識別情報が異常である旨の情報を前記端末装置に送信する、
ことを特徴とする請求項3に記載のカード管理装置。
【請求項5】
前記利用者記憶手段は、前記許諾者記憶手段に、前記端末装置から受信した前記カード識別情報が記憶されており、かつ、該カード識別情報に関連付けて前記端末装置から受信した前記ユーザ識別情報が記憶されている場合、該ユーザ識別情報と該カード識別情報とを関連付けて記憶し、該カード識別情報が正常である旨の情報を前記端末装置に送信する、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のカード管理装置。
【請求項6】
ネットワークを介してリーダ装置にさらに接続され、
前記リーダ装置から前記カード識別情報を受信し、前記利用者記憶手段に記憶された情報を基に、前記カード識別情報に対応する前記カードが利用できるか否かを判別する判別手段をさらに備え、
前記判別手段は、前記リーダ装置から受信した前記カード識別情報が前記利用者記憶手段に記憶されているか否かを判別し、該カード識別情報が前記利用者記憶手段に記憶されている場合、該カード識別情報に関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記利用者記憶手段に記憶されているか否かを判別する、
ことを特徴とする請求項5に記載のカード管理装置。
【請求項7】
前記判別手段は、前記利用者記憶手段に、前記リーダ装置から受信した前記カード識別情報が記憶されていない場合、または該カード識別情報に関連付けられた前記ユーザ識別情報が記憶されていない場合、該カード識別情報に対応するカードが利用不可であると判別し、該カードが利用不可である旨の情報を前記リーダ装置に送信する、
ことを特徴とする請求項6に記載のカード管理装置。
【請求項8】
前記判別手段は、前記利用者記憶手段に、前記リーダ装置から受信した前記カード識別情報が記憶されており、かつ、該カード識別情報に関連付けられた前記ユーザ識別情報が記憶されている場合、前記カード識別情報に対応する前記カードが利用可能であると判別し、該カードが利用可能である旨の情報を前記リーダ装置に送信する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のカード管理装置。
【請求項9】
前記許諾者記憶手段は、さらにパスワード情報を関連付けて記憶し、
前記受信手段は、前記端末装置からさらに前記パスワード情報を受信し、
前記利用者記憶手段は、前記許諾者記憶手段に記憶されている前記パスワード情報と前記受信手段が受信した前記パスワード情報とを比較する、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のカード管理装置。
【請求項10】
前記利用者記憶手段は、所定の時刻が経過した後、前記カード識別情報に関連付けて記憶している前記ユーザ識別情報を削除する、
ことを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載のカード管理装置。
【請求項11】
前記カード識別情報は、ICチップを搭載したICカードを一意に識別する識別情報である、
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のカード管理装置。
【請求項12】
カード管理装置と、ネットワークを介して前記カード管理装置に接続される端末装置と、を備えるカード管理システムであって、
前記端末装置は、
カードからカードを一意に識別するカード識別情報と前記カード管理装置のメールアドレスを読み取る読取手段と、
前記読取手段が取得した前記カード識別情報を本文に含め、前記読取手段が取得した前記カード管理装置のメールアドレス宛に電子メールとして送信する電子メール送信手段と、を備え、
前記カード管理装置は、
予め前記カード識別情報と前記端末装置のメールアドレスとを関連付けて記憶する許諾者記憶手段と、
前記端末装置から本文に前記カード識別情報が記載されている前記電子メールを受信し、前記電子メールから前記カード識別情報と送信元メールアドレスを取得する電子メール受信手段と、
前記許諾者記憶手段に記憶されている前記カード識別情報及び前記メールアドレスを基に、前記電子メール受信手段が取得した前記送信元メールアドレスをカード利用者の情報として、前記送信元メールアドレスと前記カード識別情報とを関連付けて記憶する利用者記憶手段と、を備える、
ことを特徴とするカード管理システム。
【請求項13】
前記読取手段は、前記カードに印刷されている二次元コードから前記カード識別情報と前記カード管理装置のメールアドレスとを読み取る、
ことを特徴とする請求項12に記載のカード管理システム。
【請求項14】
ネットワークを介して前記カード管理装置に接続されるリーダ装置をさらに備え、
前記リーダ装置は、
前記カードから前記カード識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記カード識別情報を前記カード管理装置に送信する送信手段と、を備え、
前記カード管理装置は、
前記リーダ装置から前記カード識別情報を受信し、前記利用者記憶手段に記憶された情報を基に、前記カード識別情報に対応する前記カードが利用できるか否かを判別する判別手段と、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項12又は13に記載のカード管理システム。
【請求項15】
カード管理装置と、ネットワークを介して前記カード管理装置に接続される端末装置と、を備えるシステムでカードを管理する方法であって、
前記端末装置がカードからカードを一意に識別するカード識別情報と前記カード管理装置のメールアドレスを読み取る読取ステップと、
前記端末装置が前記読取ステップで取得した前記カード識別情報を本文に含め、前記読取ステップで取得した前記カード管理装置のメールアドレス宛に電子メールとして送信する電子メール送信ステップと、
前記カード管理装置が予め前記カード識別情報と前記端末装置のメールアドレスとを関連付けて記憶する許諾者記憶ステップと、
前記カード管理装置が前記端末装置から本文に前記カード識別情報が記載されている前記電子メールを受信し、前記電子メールから前記カード識別情報と送信元メールアドレスを取得する電子メール受信ステップと、
前記カード管理装置が前記許諾者記憶ステップで記憶された前記カード識別情報及び前記メールアドレスを基に、前記電子メール受信ステップで取得した前記送信元メールアドレスをカード利用者の情報として、前記送信元メールアドレスと前記カード識別情報とを関連付けて記憶する利用者記憶ステップと、を備える、
ことを特徴とするカード管理方法。
【請求項16】
ネットワークを介して端末装置に接続されるコンピュータに、
予めカードを一意に識別するカード識別情報と前記端末装置を一意に識別するユーザ識別情報とを関連付けて記憶する許諾者記憶ステップと、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記カード識別情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した前記ユーザ識別情報と前記カード識別情報及び前記許諾者記憶ステップで記憶された各情報を基に、前記カードを利用することができるユーザの情報を記憶する利用者記憶ステップと、を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−194613(P2012−194613A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−55996(P2011−55996)
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【出願人】(594157418)株式会社ドーコン (20)
【Fターム(参考)】