説明

ガスタービンエンジンの空気弁アッセンブリ

【課題】従来の空気弁アッセンブリと置き換え可能な、ガスタービンエンジンのノズルの冷却空気の流量を制御するための空気弁アッセンブリを提供する。
【解決手段】ガスタービンエンジンの空気弁アッセンブリは、第1と第2の弁体を有する。第2の弁体は、第1の弁体に相対して、第1の軸を中心に回転可能である。回転により、第1と第2の弁体を通る空気の流量が制御される。アクチュエータは、連結装置によって第2の弁体に接続される。複数の従動部材アッセンブリは、それぞれが第1の弁体中の対応する第1のアパーチャと第2の弁体中の対応する第2のアパーチャを通って延在する挿入部を有する。挿入部は、第1と第2の弁体のいずれか一方に対して周方向に固定され、かつ、他方に対して周方向に可動である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、米国海軍からの契約番号N00019−02−C3003に基づいて、米国政府によってなされたものである。従って、本発明の権利は米国政府が所有するものであることは明白である。
【背景技術】
【0002】
本発明は、ガスタービンエンジンの弁アッセンブリに関する。より詳細には、本発明は、ガスタービンエンジンのノズルに供給される、冷却空気量を制御する弁アッセンブリに関する。
【0003】
通常のガスタービンエンジンの主要な構成部材には(上流端、即ち、インレットにおける)圧縮機セクション、バーナ(燃焼器)セクション、タービンセクション、及びノズルセクションが含まれる。そのようなエンジンは、タービンセクションとノズルセクションの間にアフタバーナセクションを有する場合もある。
【0004】
エンジンがターボファンである場合、圧縮機セクションは、通常上流端にファンセクションを備える。ファンセクションを通った後、ターボファンエンジンにより、空気は2つの流路に分割される。主流(コアエンジン・フローとも称す)は、圧縮機の残りの部分に入り、燃料と混合されて、バーナセクションで燃焼される。ガスはタービンセクションに動力を与えるために、バーナセクションから出る。
【0005】
副流(バイパス・フローとも称す)は、圧縮機セクションの残部、バーナセクション及びタービンセクションを回避する。そして、代わりに、副流は、ダクトを介してタービンセクションの下流の位置に向かって流れる。副流は、タービンセクションの下流で主流と混合する。
【0006】
アフタバーナセクションは、タービンセクションの下流で追加燃料に点火することによってエンジンの推力を増強させることができる。流れ(フロー)は、その後、ノズルを通ってエンジンから出る。
【0007】
エンジンは、ノズルの構成部材を高温排気から保護するためにノズルに冷却空気を供給することができる。通常、エンジンは、ノズルセクションを冷却するために副流をファンセクションからそらせる。
【0008】
ノズルセクションへの冷却空気は、アフタバーナが作動するときに最も大量に必要となる。例として、パイロットは、通常の離着陸(CTOL)の場合、エンジンを最大推力で(アフタバーナの作動を伴って)操作する。CTOL操作には、通常、ノズルのために大量の冷却空気を必要する。
【0009】
エンジンの特定の非増強操作(即ち、アフタバーナの作動のない操作)も又、冷却空気を必要とする。しかしながら、その際必要な冷却空気の量は、通常、増強操作の場合よりも少ない量である。例として、短距離垂直離着陸(STOVL)操作の場合、通常、エンジンからの最大非増強推力が必要とされる。非増強の場合の排気は、高温ではあるが、通常、増強操作における温度よりも低い温度を呈する。従って、STOVL操作においては、ノズルへ供給される冷却空気量が少なくても許容される。
【0010】
冷却空気の流量は、1つ又はより多くの弁で制御することができる。代表的な弁構造は、米国特許第6,694,723号明細書において示されており、その内容は全て参照として本明細書に組み入れられる。
【特許文献1】米国特許第6,694,723号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第一の態様は、第1と第2の弁体を有する、ガスタービンエンジンの空気弁アッセンブリに関する。第2の弁体は、第1の軸を中心に第1の弁体に相対して回転可能である。回転により、第1と第2の弁体を通る空気の流量が制御される。アクチュエータは、連結装置によって第2の弁体へ接続される。複数の従動部材アッセンブリのそれぞれは、第1の弁体の対応する第1のアパーチャ及び第2の弁体の対応する第2のアパーチャを通って延在する挿入部を有する。挿入部は、第1の弁体か第2の弁体のいずれか一方に対して周方向に固定され、かつ、他方に相対して周方向に可動である。
【0012】
挿入部は、ボルト及びボルト上で回転可能なローラー部分から形成し得る。ローラーは、第2のアパーチャ内に延在する大口径のボルト基部部分上にあってもよい。より小さい口径を有するボルトの中間部分は、第1のアパーチャ内にあってよい。ねじ山を有するボルトの末端部分は、ボルトを第1の弁体に固定するためにナットを保持できる。
【0013】
アッセンブリは、再設計、又は再生時に設けることができる。アッセンブリは、非類似のアッセンブリと置き換えることができるが、いくつかの構成部材や装備が共通であってもよい。
【0014】
本発明の1つ又はより多くの実施態様の詳細を、添付の図面と以下の説明において説明する。本発明のその他の特徴、目的並びに利点は、その説明及び図面、並びに特許請求の範囲の記載から明らかなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
それぞれの図面において、同様の符号及び名称は同様の構成要素を示す。
【0016】
図1と図2は、それぞれが異なる形態にある、代表的なエンジン100を示している。図1は、従来の離着陸(CTOL)型などの、第1の形態にあるエンジン100を示している。図2は、短距離垂直離着陸(STOVL)型などの、第2の形態にあるエンジン100を示している。図2は又、破線で示すように、CTOLとSTOVL形態の間を移行するエンジン100を示している。
【0017】
エンジン100は、インレット101、圧縮機セクション103、バーナセクション107、タービンセクション109、アフタバーナセクション111及びノズルセクション113を有する。圧縮機セクション103は、その上流端においてファンセクション105を備える。エンジン100は又、空気の副流(二次空気流)のためのバイパスダクト115を備える。空気は、矢印Fで示す方向において、エンジン100を通って流れる。エンジンスプール又はロータは、中心線502と少なくとも部分的に一致する軸500を中心に回転する。STOVL形態においては、中心線502は、ロータの下流において、軸500から外れる。
【0018】
ノズルセクション113は、アフタバーナセクション111に固定される3軸受スイベルダクトと、ダクトの下流にあるノズルを備える。3軸受スイベルダクトは、3つのセクション117、119及び121を有する。第1のセクション117は、アフタバーナセクション111に回転可能に実装される。第2のセクション119は、第1のセクション117に回転可能に実装される。最後に、第3のセクション121は、第2のセクション119に回転可能に実装される。従来のモータ(図示せず)により、図1に示す第1の形態と図2に示す第2の形態の間で所望の排気通路へと、セクション117、119及び121を回転させることができる。
【0019】
ノズルは、従来のフラップ型の中細ノズル123、あるいは、他の適切なノズルであってよい。ノズル123は、スイベルダクトの第3のセクション121に固定される。
【0020】
ノズルセクション113は、ライナー(図示せず)を備える。ライナーは、ノズルセクション113の外部構造を、ノズルセクションを通って送出される高温排気ガスから隔てる。ノズルセクション113のライナーと外部構造126は、環状チャンバ127(図3)を形成する。エンジン100は、ライナーを冷却するために環状チャンバを介して冷却空気を分配する。ライナーを冷却した後、冷却空気は下流へと流れてノズルフラップを冷却する。ブリード(図示せず)は、従来の技術を用いて、バイパスダクト115から冷却空気をノズルセクション113に供給する。
【0021】
図3の弁アッセンブリ200は、ノズルフラップに供給される冷却空気量を制御する。代表的な弁アッセンブリは、エンジンの局部的な中心線502(図2)を中心に回転し得る環状の回転ゲート202を備える。ゲート202は、周方向に配列したアパーチャ204を有する。アパーチャ204は、ゲート202と接合接触する固定要素208中のアパーチャ206と重なり合う程度の大きさであってよい。第1と第2の向きの間におけるゲート202の回転により、アパーチャの重なりの程度が決定される(このため、非閉塞である)。それにより、最低値と最大値の間で、弁を介した効率的な流れ(フロー)面積が決定される。最小値は、ゼロ(例えば、完全に閉塞する場合)か、それよりある程度大きい値であってよい。例えば、図3の状態は、概ね半分塞がれた状態であり、かつ最小流れ面積状態を示す。図4は、本質的に、全く塞がっておらず、そのため、最大流れ面積状態を示している。
【0022】
第1と第2の配置間におけるゲートの回転は、連結装置222を介して作用するアクチュエータ220によって達成することができる。代表的な連結装置222は、軸520(例えば、エンジンの中心線と直交する径方向軸)で回転するよう保持されるスピンドル224を備える。アクチュエータ220は、第1と第2のゲートの向き/状態に対応する第1と第2の向きの間でスピンドル224を回転させることができる。アクチュエータ220は、空気圧式、油圧式、電気式、電子機械式、あるいはその他の適当な型式のものであってよい。例えば、アクチュエータ220は、米国特許第6,694,723号明細書(‘723号特許)に記載されているものと同様に構成してもよい。
【0023】
図3と図4は、弁アッセンブリ200をさらに詳細に示している。図示される固定要素208は、ノズル123の外部構造体126と一体的に形成されており、その基部/上流部から径方向内側に延在している。代表的なゲート202は、要素208のすぐ前方/上流にあって、ゲート202の下流側の面は、要素208の上流側の面に面している。ゲート202は、(図示しない)支持手段により、回転するように保持される。代表的な支持手段は、回転支持構造体からなり、ゲート202を、回転可能であるが、長手方向における平行移動や径方向への移動は妨げられる。代替の手段としては、留め具を包含することができ、これはゲート202か要素208のいずれか一方に固定され、他方における(例えば、周方向のスロットに沿った)動きは制限される。そのようなシステムにおいて、スロット端は停止部として機能することができる。さらに別の代替手段には、‘723号特許におけるような、回転を長手方向における移動と組み合わせた通路を提供する、アイドラクランクアレイを包含することができる。
【0024】
図5と図6は、連結装置222をさらに詳細に示している。スピンドル224は、シャフト240の中間部分が、ブシュ242(例えば、ツーピースブシュ)内に収容される。ブシュ242は、エンジンの固定構造体(例えば、図4の代表的な第3のダクトセクション121)中のアパーチャ内に固定することができる。そのため、シャフト240は、軸520を中心に回転するよう、ブシュ242で保持される。スピンドルシャフト240の外側部分には、インプット/駆動Uリンク244が具備されている。代表的なUリンク244は、(例えば、溶接によって)シャフトの外側部分に固定されるアーム246,248で形成される。インプット/駆動ピン250は、アーム246と248の間にわたっており、軸520に平行でかつ離間した軸522を有する。ピン250は、アクチュエータにより、スピンドル224を、軸520を中心にして回転させるよう係合される。スピンドルの内側端は、アウトプット/被駆動Uリンク260を備える。代表的なUリンク260は、スピンドルシャフトとは別個に形成されるUリンク体262を有し、かつ補助スプラインによってそのスピンドルシャフトに取り付けられる。代表的なスプラインは、スピンドルシャフトの内側部分に沿った外部スプライン264(図6)と、Uリンク体262内の内部スプライン266を具備する。ボルト又は他の留め具268は、移動に対抗してシャフト240にUリンク体262を固定するよう、拡張スロットにわたるUリンク体262を介して延在させてもよい。
【0025】
Uリンク体262は、アーム270,272を具備する。被駆動/アウトプットUリンクピン274は、それらアームを差し渡しており、軸520に平行でかつ離間した軸524を有する。あるいは又、軸522及び/又は524は、非平行(例えば、軸520に直交するか、あるいは軸520に対して斜めの軸)であってもよい。アーム270と272の間の球状の軸受け276は、ピン274のシャフトを収容する内部ボアを有する。代表的な実施態様において、軸受け276とシャフトは協働することにより、軸受け272がゼロを含まない範囲で軸524に沿って移動でき、かつ軸524を中心に回転可能となる。
【0026】
軸受け276は、従動ブラケット282のスロット280内に受容される。代表的なブラケット282は、ゲート202に取り付けるためのベース284を備える。一対のアーム286,288は、それらの間にスロット280を画定するよう、ベース284から前方に向かって延びている。アーム286,288の内面290は、軸受け276の外側面の凸面と相補的な凹面を有する。代表的な内面290は、軸受け276がスロットに沿ってその基部の根元から先端まで移動できるよう、独特の凹面を有する。代表的な実施態様において、ベース284は、内側フランジと外側フランジの間のゲート202のウエブ300の前方/上流側の面に対抗して固定される。その固定は留め具302(例えば、リベットなど)によって行ってよい。ベースは、ウエブ300の相補的なアパーチャ、即ちソケット304と嵌合させるために、位置合わせ突部(図示せず)をさらに具備してもよい。
【0027】
動作において、アクチュエータの作用により、スピンドル224が軸520を中心に回転する。その回転により、次いで軸524が軸520を中心に回転するようになる。軸520を中心とする軸524の回転により、軸受け276が従動部282に続いてゲート202に、接線力、即ち、(エンジンの中心線の周囲の)トルクを伝達する。このトルクにより、アパーチャの重なり合いの程度を制御して、弁を通る流量を制御するよう、エンジンの中心線を中心にゲートが回転する。
【0028】
ゲートの回転中、軸524は長手方向(例えば、ゲートに向かう方向、あるいはゲートから離れる方向)に移動する傾向がある。この移動は、軸受け276を、スロット280内において長手方向に、かつ、ピン274を中心として径方向に摺動的に相互作用させることによって調整する。この摺動的な相互作用は、軸524の長手方向における動きを、ゲート202の長手方向における動きから切り離す。例えば、ゲート202は回転に限定されるものであってもよい。あるいは又、ゲート202は、ゲートとリングの間における摺動による摩擦を防ぐよう、比較的小さい平行移動量を有する(例えば、許容された平行移動によって、ゲートとリング208の間の封止が開くよう、アイドラクランクで取り付けられる場合)。
【0029】
図7と図8は、代表的なゲート支持部材をより詳細に示している。この部材は、要素208へ固定される、周方向に配列した留め具400(例えば、5〜20個のボルト)を備える。各ボルト400は、ゲート202の対応するアパーチャ402を通り、その内部でゼロを含まない範囲で動く(図8)。代表的なアパーチャ402はそれぞれが、内側と外側の円筒形セグメント部408,410で接合される、概ね半円状の端部404,406を有する周方向におけるスロットである。
【0030】
代表的なボルト400は、それぞれが上流側の頭部412(例えば、六角頭)を有する。第1の部分414は、その末端方向/下流方向において、より小さい横断面積を有する第2の部分418と第1の部分414を区分するショルダー部416まで延在する。代表的な第1と第2の部分414,418は、円筒形である。ねじ山を有する下流/末端部分420は、ナット422を担持する。第2の部分418は、要素208の対応するアパーチャ424内に収容される(例えば、製作公差に対応するすきまばめ)。ボルトを定位置に保持するために、ナットの上流側の面426は、要素208の下流面に対抗して支持し、かつショルダー部416は要素208の上流側の面429に対抗して支持する。
【0031】
関連するフランジ付きローラー/ブッシュ430は、各ボルトの第1の部分414と対応するスロット402の間に収容されるスリーブ432を有する。径方向に延びたフランジ434は、スリーブの上流端において外側に向かって延びている。スリーブの上流端においた径方向に延びたフランジ434は、組立て及び走行中の加圧拮抗の間、リングが前方に向かって落下しないようにする。フランジ434は又、弁アッセンブリ全体の軸方向の空隙を制御する。ローラーの内面は、第1の部分414の外面にごく近接して密に摺動する。ローラースリーブの外面は、最大流量状態と最小流量状態の間で回転する間に、ゲート202を誘導するよう、スロット402内に密に収容される。ローラーフランジの下流面436は、ゲートの回転中における摩擦を制限するため、ゲートの上流側の面437と摺動するよう係合する。同様に、ローラーのリム面438も、要素208の上流側の面429と摺動するよう係合させてよい。代表的なボルトローラー、並びにナットの材料は、ニッケル基超合金である。
【0032】
代表的な弁アッセンブリ200は、基本的なエンジンの再生、あるいは、基本的なエンジン構成の再設計において設けることができる。基本的なエンジンには、そのような弁アッセンブリがない場合がある。例えば、金本的なエンジンは、‘723号特許のような別の弁アッセンブリを有する場合がある。これは、回転だけのゲート動作が有利な場合、’723号特許のアイドラクランク取付け部材の取り外しを包含する再設計の場合には特に適切であろう。
【0033】
本発明の1つ以上の実施態様を説明してきたが、本発明の要旨並びに範囲から逸脱することなく、様々な変更が実施可能であることは理解されよう。例えば、既存のエンジンやエンジン構成の再設計や再生において適用する場合、既存のエンジンや構成の細部は、特定の実施態様の細部に影響を与える場合がある。さらに、弁をその他の箇所に配置することもできるであろう(例えば、ブリードプレナムにおいて比較的上流)。従って、その他の実施態様は、特許請求の範囲の記載範囲内である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】第1の状態/形態にある代表的なガスタービンエンジンの概略的な破断図である。
【図2】第2の状態/形態にある、図1のエンジンの図である。
【図3】第1の向きにある、図1のエンジンのノズル冷却弁の、長手方向部分図である。
【図4】第2の向きにある、図1のエンジンのノズル冷却弁の、長手方向部分図である。
【図5】図3の弁の連結機構の図である。
【図6】図5の連結機構の分解組立図である。
【図7】図3の弁の弁体及びゲート要素の長手方向における部分断面図である。
【図8】図3の留め具とゲート要素の部分的な分解組立図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の弁体と、
第2の弁体であって、第1の弁体と第2の弁体を通る空気の流量を制御するよう、第1の弁体に相対して第1の軸を中心に回転可能な第2の弁体と、
アクチュエータと、
第1の向きと第2の向きの間で第2の弁体を回転させるよう、アクチュエータと第2の弁体を連結する連結装置と、
それぞれが、第1の弁体中の対応する第1のアパーチャ、かつ第2の弁対中の対応する第2のアパーチャを通って延在し、第1の弁体と第2の弁体のいずれか一方に対して周方向において固定され、かつ他方に対して周方向において移動可能な挿入部を含む、複数の従動部材アッセンブリ、
を含んでなることを特徴とするガスタービンエンジン用空気弁アッセンブリ。
【請求項2】
前記第2のアパーチャのそれぞれは、前記第2の弁体が前記第1と第2の向きにあるとき、従動部材によりそれぞれの向きにおいてそれぞれ固定される第1と第2の端部を有する、概ね環状のスロットを含むことを特徴とする、請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項3】
前記従動部材アッセンブリのそれぞれが、
頭部と、
関連する第2のアパーチャ内の第1の部分と、
その第1の部分の末端にあり、かつ、その第1の部分よりも小さい横断面を有する、関連する第1のアパーチャ内の第2の部分と、
ねじ山を有し、かつ、その第2の部分の末端にある第3の部分、
を含んでなるボルトと、
第3の部分上のナットと、
第1の部分上のローラー、
を含んでなることを特徴とする、請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項4】
前記第1の部分が実質的に円筒形であり、かつ、
前記第2の部分が実質的に円筒形であることを特徴とする、請求項3記載のアッセンブリ。
【請求項5】
前記ローラーのそれぞれが、その上流側において径方向に突出したフランジと、そこから下流に向かって延びるスリーブを有することを特徴とする、請求項3記載のアッセンブリ。
【請求項6】
前記ローラーのそれぞれが、ニッケル基超合金から形成されることを特徴とする、請求項3記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記ボルトのそれぞれが、ニッケル基超合金から形成されることを特徴とする、請求項3記載のアッセンブリ。
【請求項8】
前記従動部材アッセンブリが5から20個であることを特徴とする、請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項9】
前記第1の軸が、エンジンの中心線に対して、少なくとも局部的に平行であることを特徴とする、請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項10】
前記第2の弁体が、エンジンの中心線を完全に取り囲むことを特徴とする、請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項11】
前記第2の弁体が、周方向に配列した調節アパーチャを備えることを特徴とする、請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項12】
前記ガスタービンエンジンと組み合わされて、空気流がエンジンのノズルを冷却するよう配置されることを特徴とする、請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項13】
前記ガスタービンエンジンと組み合わされて、空気流が副流であるよう配置されることを特徴とする、請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項14】
前記第2の弁体の、前記第1と第2の向きの間における回転が、本質的に平行移動ではないことを特徴とする、請求項1記載のアッセンブリ。
【請求項15】
第1の弁体と、
第2の弁体であって、第1の弁体と第2の弁体を通る空気の流量を制御するよう、第1の弁体に相対して第1の軸を中心に回転可能な第2の弁体と、
第1と第2の限度範囲の間で第1の軸を中心とする回転の間、第2の弁体を、第1の弁体に対して本質的に一定な長手方向位置関係に保持するための手段、
を含むことを特徴とする、ガスタービンエンジン用空気弁アッセンブリ。
【請求項16】
前記ガスタービンエンジンと組み合わされて、空気流がエンジンのノズルを冷却するよう配置されることを特徴とする、請求項15記載のアッセンブリ。
【請求項17】
前記ガスタービンエンジンと組み合わされて、空気流が副流であるよう配置されることを特徴とする、請求項15記載のアッセンブリ。
【請求項18】
前記手段が、フランジ付きのブッシュを含んでなることを特徴とする、請求項15記載のアッセンブリ。
【請求項19】
第1の空気弁アッセンブリを少なくとも部分的に取り除くことと、
任意に1つ又はより多くの部品が第1の弁アッセンブリと共通である第2の弁アッセンブリを導入すること、
を含んでなり、
前記第2の空気弁アッセンブリは、請求項1記載の空気弁アッセンブリであり、かつ第1の空気弁アッセンブリは、請求項1記載の空気弁アッセンブリではないことを特徴とする、基本的な構成からエンジン構成を再設計するか、あるいは、当初基本的な構成を有していたエンジンを再生するための方法。
【請求項20】
前記第2の空気弁アッセンブリの第2の弁体が、本質的に第1の軸を中心とする回転のみからなる動作範囲を有するゲートであり、かつ、前記第1の空気弁アッセンブリが、回転と平行移動の組み合わせを含む動作範囲を有するゲートを含んでなることを特徴とする、請求項19記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−307837(P2006−307837A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−49569(P2006−49569)
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(590005449)ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション (581)
【氏名又は名称原語表記】UNITED TECHNOLOGIES CORPORATION
【Fターム(参考)】