説明

ゲームの機械、装置及び方法

【課題】 プレーヤーのゲーム体験を向上させ、より楽しめるようにすること。
【解決手段】 ゲーム機械は、ジャックポット量のパーセンテージ値を無作為に選択するための無作為パーセンテージ選択装置を備える。該ゲーム機械は、複数の個別パーセンテージ値を選択するための複数の無作為パーセンテージ選択装置と、個別パーセンテージ値を合計して合計パーセンテージ値を提供するための合計装置とを備えてもよい。個別パーセンテージ値と合計パーセンテージ値を表示するために、表示手段が設けられる。該ゲーム機械は、特に、複数の主スロットマシーンとともに使用される。それぞれの主スロットマシーンは、プレーヤーが該ゲーム機械を作動させてジャックポットの一部又は全てを獲得する資格を与える、補足的勝ち目組合せを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゲームに関する。具体的には、本発明は、ゲーム機械、ゲーム装置およびゲームの方法に関する。ゲーム機械およびゲーム装置は、現実または仮想のいずれのものであってもよい。同様に、ゲームの方法は、現実のカジノで行われても、インターネットを介してゲームに参加することにより仮想的に行われてもよい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明の目的は、プレーヤーのゲーム体験を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の第1の側面によれば、ジャックポット量のパーセンテージ値を無作為に選択するための無作為パーセンテージ選択装置を備えることを特徴とするゲーム機械が提供される。
【0004】
該機械は「スロットマシーン」として知られているタイプのものであってもよく、あるいはスロットマシーンに接続されてもよいことが、当業者には理解されよう。
【0005】
本発明の第2の側面によれば、複数の勝ち目組合せおよび補足的ゲーム機会を選択するための選択装置を有する主ゲーム機械と;補足的ゲーム機会が主ゲーム機械の選択装置によって選択されたときに起動される、本発明の第1の側面による副ゲーム機械と;を備えることを特徴とする、ゲーム装置が提供される。
【0006】
本発明の第3の側面によれば、ジャックポット量のパーセンテージ値をプレーヤーが無作為に選択できるようにする工程を含むゲームの方法が提供される。
【0007】
上記機械は、複数のパーセンテージ値を選択するための複数の無作為パーセンテージ選択装置と、個別パーセンテージ値を合計して合計パーセンテージ値を提供するための合計装置とを備えてもよい。そして、ジャックポット量の合計パーセンテージ値に相当する支払い量が支払われる。個別パーセンテージ値は、それらの合計が100%以下に制限してもよく、あるいは100%を超えてもよいことが理解されよう。当該または各パーセンテージ値は、該機械または他の場所に表示してもよい。また合計パーセンテージ値を表示してもよい。
【0008】
複数の個別パーセンテージ値は、具体的なパーセンテージ値が選択されるように表示してもよい。各個別パーセンテージ値の量は、アルファベット順、数字順に表示してもよく、あるいは図柄または絵によって表示してもよい。あるいは、各値は、無作為性生成装置によって決定されて変動するようになっていてもよい。
【0009】
該ゲーム機械はリールを含んでもよい。リールは、仮想または現実のいずれのものでもよい。
【0010】
上記ゲーム機械は、手動または自動のいずれで操作されてもよい。
【0011】
上記ゲーム機械は、ジャックポット量およびその合計パーセンテージ値に相当する量を表示するための表示配置を更に備えてもよい。
【0012】
ある人物がジャックポット量のあるパーセンテージ分を獲得した場合、獲得前のジャックポット量から今回支払われた量を引いた量を新たなジャックポット量として設定してもよい。よって、該ゲーム機械は、誰かが勝った際に新たなジャックポット量を計算するための計算設備を備えてもよい。
【0013】
ジャックポット量は、累進ジャックポット量であってもよい。
【0014】
複数の主ゲーム機械を、1つの副ゲーム機械と関連付けてもよい。よって、事前に設定された補足的ゲーム機会の1つが主ゲーム機械のいずれか1つによって選択された場合、副ゲーム機械が起動され、そして副ゲーム機械の選択装置によって選択されたパーセンテージ値相当量が補足的ゲーム機会を選択した主ゲーム機械のプレーヤーに支払われる。
【0015】
主ゲーム機械は「スロットマシーン」タイプであって、そのリールが、補足的ゲーム機会を表す事前に選択された図柄を有してもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、プレーヤーのゲーム体験が向上し、より楽しめるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する好適な実施例から明らかになろう。
【0018】
図1は、本発明の第1の側面による副ゲーム機械を概略的に示す。
【0019】
図2は、本発明の第2の側面によるゲーム装置を概略的に示す。
【0020】
図面においては、符号10が、本発明による副ゲーム機械の全体を指す。副ゲーム機械10は、何らかの方法で選ばれた勝利者が獲得するジャックポットの量を決定する。副ゲーム機械10は、5つの仮想的リール12.1〜12.5を有する。各リール12.1〜12.5は、複数の領域を有する。それら領域のそれぞれには、従来技術で知られているように、無作為に選択されたパーセンテージ値の合計が100%を超えないように、20%以下のパーセンテージ値が割り当てられる。図示された例では、選択された領域は、10%、5%、5%、20%、8%となっている。それらの合計は48%である。数値量を数字で示す代わりに、図柄を用いてもよい。
【0021】
ジャックポット量は窓14に示される。図示例では、ジャックポット量は10,000ランドとなっている。副ゲーム機械10は、選択されたパーセンテージ値の合計48%が示される窓16を更に備える。ジャックポットのこのパーセンテージ値に相当する量、即ち4,800ランドは、更なる窓18に示される。
【0022】
明らかに、副ゲーム機械10は、選択されたパーセンテージ値を合計して窓16に表示するための合計装置19と、窓14に表示されるジャックポット値に関連するパーセンテージ相当量を計算して窓18に表示するための計算設備21とを有する。計算設備21は、誰かが勝った際に、そのジャックポット値からその者が獲得した量を引いた量を新たな基礎ジャックポット値として計算してもよい。即ち、その新たなジャックポット値は、図示例では、5,200ランドとなる。ジャックポットが累進タイプである場合、再び誰かが勝つまではその量は増加し続ける。
【0023】
図2では、本発明の第2の側面によるゲーム装置の全体が、符号20によって示される。装置20は、複数の主ゲーム機械22に連結された副ゲーム機械10を備える。主ゲーム機械22は従来のスロットマシーンに類似する。ただし、主ゲーム機械22は、事前に選択されたリール領域24を有する。リール領域24は、補助的ゲーム機会を表示し、事前に選択された複数のこれら領域24が所定のパターンで選択された場合、当該主ゲーム機械22での通常のゲーム進行が中断され、副ゲーム機械10が起動される。その他の主ゲーム機械22も、副ゲーム機械10の作動が終了するまでは非作動とされる。主ゲーム機械22が、副ゲーム機械10のインターフェースモジュール28と相互に連通するインターフェースモジュール26を有することは、当業者には理解されよう。副ゲーム機械10が起動されると、副ゲーム機械10は関連する主ゲーム機械22のプレーヤーによって作動されて、上述したようにそのプレーヤーが獲得するジャックポットのパーセンテージ値を決定する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1の側面による副ゲーム機械を概略的に示す図
【図2】本発明の第2の側面によるゲーム装置を概略的に示す図
【符号の説明】
【0025】
10 副ゲーム機械
12.1〜12.5 リール
14,16,18 窓
19 合計装置
20 ゲーム装置
21 計算設備
22 主ゲーム機械
24 リール領域
26,28 インターフェースモジュール


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャックポット量のパーセンテージ値を無作為に選択するための無作為パーセンテージ選択装置を備えることを特徴とするゲーム機械。
【請求項2】
複数の個別パーセンテージ値を選択するための複数の無作為パーセンテージ選択装置と、個別パーセンテージ値を合計して合計パーセンテージ値を提供するための合計装置とを備えることを特徴とする、請求項1に記載のゲーム機械。
【請求項3】
個別パーセンテージ値および合計パーセンテージ値を表示するためのディスプレイ手段を備えることを特徴とする、請求項2に記載のゲーム機械。
【請求項4】
個別パーセンテージ値は具体的な所定値であることを特徴とする、請求項2に記載のゲーム機械。
【請求項5】
最大合計が100%以下となるように個別パーセンテージ値が制限されることを特徴とする、請求項4に記載のゲーム機械。
【請求項6】
複数のリールを備えることを特徴とする、請求項2に記載のゲーム機械。
【請求項7】
ディスプレイ手段はジャックポット量およびその合計パーセンテージ値に相当する量も表示することを特徴とする、請求項3に記載のゲーム機械。
【請求項8】
ジャックポットは累進ジャックポットであることを特徴とする、請求項1に記載のゲーム機械。
【請求項9】
複数の勝ち目組合せおよび補足的ゲーム機会を選択するための選択装置を有する主ゲーム機械と;
補足的ゲーム機会が主ゲーム機械の選択装置によって選択されたときに起動される、請求項1から8のいずれかに記載の副ゲーム機械と;
を備えることを特徴とする、ゲーム装置。
【請求項10】
1つの副ゲーム機械と関連付けられた複数の主ゲーム機械を備え、関連付けられた主ゲーム機械のいずれか1つの選択装置によって補足的ゲーム機会が選択されたときに該副ゲーム機械が起動されることを特徴とする、請求項9に記載のゲーム装置。
【請求項11】
全ての主ゲーム機械は、そのいずれか1つの選択装置によって補足的ゲーム機会が選択されたときに非作動とされ、副ゲーム機械が起動され且つジャックポット量のパーセンテージ値が選択されるまでは非作動のままとされることを特徴とする、請求項10に記載のゲーム装置。
【請求項12】
ジャックポット量のパーセンテージ値をプレーヤーが無作為に選択できるようにする工程を含むゲームの方法。
【請求項13】
ジャックポット量のパーセンテージ値に相当する量をプレーヤーに支払う工程を更に含むことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
複数の個別パーセンテージ値が無作為に選択され且つその合計が決定されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
個別パーセンテージ値およびその合計が表示されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
個別パーセンテージ値は具体的な所定値であることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
最大合計が100%以下となるように個別パーセンテージ値が制限されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ジャックポット量およびその合計パーセンテージ値に相当する量を表示する工程を更に含むことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
ジャックポットは累進ジャックポットであることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
主ゲームのセッション中にプレーヤーが補足的ゲーム機会を選択した場合に、該プレーヤーはジャックポット量のパーセンテージ値を無作為に選択できることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
主ゲームのセッションは主ゲーム機械で行われ、ジャックポットのパーセンテージ値の選択は副ゲーム機械で行われることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
主ゲームのセッションは複数の主ゲーム機械のいずれか1つで行われ、ジャックポットのパーセンテージ値の選択は副ゲーム機械で行われることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
全ての主ゲーム機械は、そのいずれか1つによって補足的ゲーム機会が選択されたときに非作動とされ、ジャックポットのパーセンテージ値が副ゲーム機械によって選択されるまでは非作動のままとされることを特徴とする、請求項22に記載のゲーム装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−104883(P2008−104883A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−277188(P2007−277188)
【出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(507354150)サン インターナショナル(アイピー)リミテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】SUN INTERNATIONAL(IP)LIMITED
【Fターム(参考)】