説明

ゲームコントローラを用いた英数字キーボード入力システム

本発明によれば、ゲームコントローラなどのコントローラを用いた英数字キーボード入力システムが提供される。複数のセルが設けられ、各セルは、複数の文字を含む。ユーザは、2つのコマンドだけで任意の文字を選択できるようになる。特に、複数のセルの特定のセルを選択するために、第1のコマンドが使用され、選択されたセル内の複数の文字の特定の文字を選択するために、第2のコマンドが使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、コンピュータのデータ入力に関し、さらに詳しく言えば、ゲームコントローラなどの入力デバイスを用いて、英数字文字を効率的に入力することに関する。
【背景技術】
【0002】
家庭用ビデオゲームの出現以来、ゲームコントローラは、世界的に家庭の備品となりつつある。典型的な形態において、ビデオゲームコントローラは、方向制御用のジョイスティックやキーパッド、および発射、走る、ジャンプなどの種々の機能を実行するボタンからなるキーパッドを備えたハンドヘルドベースを構成する。ゲームおよびゲームコンソールは、さらなるユーティリティとインタラクティブ性を与えるために発展を遂げてきた。例えば、ゲームおよびゲームコンソールにより、現在では、ウェブの閲覧、電子メールへのアクセス、および/または、ユーザによるゲームのカスタマイズ化の実現などのユーザ経験を高めるために、ユーザが英数字データを入力することができる。
【0003】
当初、製造業者等は、英数字データを入力できるように、外付けのキーボードユニットをユーザに出荷することによって、この機能を提供していた。これらの電子キーボードは、データ入力用に、標準的なQWERTYキー配列を使用する。QWERTYキー配列は、上から2行目の左上端部から始まるQ−W−E−R−T−Yという文字を含む標準的なキーボードで使用される。
【0004】
図1は、標準的なQWERTYキー配列を有する従来技術のキーボードを示す。キーボードのレイアウトは、4つのセクション、すなわち、テキスト入力セクション10、ナビゲーションセクション20、数字キーパッドセクション30、およびファンクションキーセクション40に分けられる。テキスト入力セクション10は、5行のキーを含み、1行目は、主に数字キーおよび句読点キーからなり、2行目から4行目は、主にアルファベットおよび句読点キーからなり、5行目は、主にスペースバーからなる。タブキー、キャプスロックキー、シフトキー、コントロールキー、オルトキー、およびエンターキーは、一般的に、2行目から5行目の左右の端に配置される。上述したように、アルファベットキーは、QWERTYパターンに配設される。
【0005】
ナビゲーションセクション20は、2行の3つのナビゲーションおよび編集キーからなる上側部分を含む。これらは、挿入キー、削除キー、ホームキー、エンドキー、前ページキー、次ページキーを含む。下側部分は、カーソルの動きを制御するための矢印キーを含む。典型的に、上向き矢印は、1行目に単独で配置され、左向き、下向き、および右向きの矢印は、2行目にまとめて配置される。数字キーパッドセクション30は、数字を入力しやすいように計算機のように配列した、5列の数字および数学記号キーを含む。
【0006】
テキスト入力セクション10、ナビゲーションセクション20、および数字キーパッドセクション30の上方には、1行のファンクションキーを含むファンクションキーセクション40が配置される。ファンクションキーセクション40は、数値ロック、キャプスロック、またはスクロールロックが作動中かどうかを表示するための表示器45を含んでもよい。
【0007】
残念ながら、ゲームコンソールを備えた追加キーボードを出荷すると、製造業者のコストが高くなってしまう。製造業者が顧客にそのコスト分を転嫁することもできるが、ゲームコンソールコストが高くなると、売り上げが落ち、顧客になる見込みのある多数の人にとって、コンソールの価格が想定外のものになってしまう可能性がある。そのような状況に応えて、製造業者等は、「オンスクリーン」キーボードの利用を開始した。オンスクリーンキーボードとは、さまざまな英数字文字を選択するためにユーザが利用できるQWERTYキーボードをスクリーン上に描写したものである。しかしながら、オンスクリーンキーボードは、ユーザがポインティングデバイスを使用して特定のキーを選択しなければならないため、速度が遅くなる。
【0008】
特に、1文字入力するために、ユーザの思考プロセスは、従来のキーボードを使用する際には一般的に不要であった、いくつかのステップを通らなければならない。第1に、従来のキーボードのタッチタイピングと異なり、オンスクリーンキーボードの場合、ユーザは、特定の文字がスクリーン上のどこにあるかを頭の中で決定する必要がある。すなわち、ユーザは、従来のキーボードによって得られるタッチタイピングの便利さを享受できない。第2に、ユーザは、どこから来ているのか、すなわち、現時点で選択されているキーがどれなのかを決定しなければならない。第3に、ユーザは、オンスクリーンキーボードのキーを動かして、オンスクリーンキーボード上で現在選択されているキーから所望のキーへと移動するために、ゲームコントローラを使用しなければならない。第4に、ユーザは、実際に、所望のキーを選択しなければならない。すなわち、ユーザは、一般的に、オンスクリーンキーボード上の「エンター」キーまで移動するか、または、ゲームコントローラのエンターキーを使用しなければならない。このように、このプロセス全体にかかる時間は、従来のキーボードを使用した場合よりかなり時間がかかる。例えば、ユーザが従来のキーボードを用いてタイプするのに3秒かかるであろう一文を書き込むのに、オンスクリーンキーボードを用いると、300秒かかる事態にもなりかねない。
【0009】
英数字データ入力用に使用される別の配列は、12個のボタンからなるプッシュホン式電話のキーパッド配列である。図2は、従来技術の12個のボタンからなるプッシュホン式電話のキーパッド配列200を示す図である。12個のボタンからなるプッシュホン式電話のキーパッド配列200は、縦4行、横3列に配設された特定の数字204を各々が有する12個のキー202を含む。さらに、「0」キーの隣に、「*」キー208と「#」キー210が含まれる。「Q」と「Z」とを除く24文字のアルファベットが、「2」から「9」までの番号が付与されたキー202の前面の位置に、3文字からなるグループ206ごとに配設される。「Q」および「Z」は、キーパッド上の位置が異なる。例えば、「Q」および「Z」は、「0」キーの位置にあってもよく、または「7」および「9」キーに含まれてもよい。
【0010】
12個のボタンからなるプッシュホン式電話のキーパッド配列200を用いて特定の文字を生成するために、ユーザは、どのキー202を押すかを決定し、次いで、キーを押す回数を決定しなければならない。さらに詳しく言えば、ユーザは、適切な文字が表示されるまで、特定のキー202を何度も押すことが必要な場合もある。典型的に、特定のキー202上の3文字セット206の最初の文字は、キーが押されると最初に表示されるであろう。次いで、そのセットの後続する文字が、同じキー202を引き続き押すごとに表示されるであろう。例えば、「C」を表示させるには、ユーザは、最初に文字「A」を、次に文字「B」を表示させた後、所望の文字「C」を表示させるために、数字の「2」のキーを3回押さなければならない。
【0011】
残念ながら、このような英数字データの入力方法も、データ入力にかかる時間が長くなってしまう。例えば、上記のデータ入力方法を用いて「BOY」という単語を入力するには、ユーザは、「B」を得るために「2」キーを2回押し、「O」を得るために「6」キーを3回押し、「Y」を得るために「9」キーを3回押さなければならない。データ入力の速度を上げるために、1つの従来技術の電話技術において、キーを押すたびに表示されるように、正しい文字を「推測」するための候補語が利用される。例えば、ユーザが「2」キーを押すと、システムは「A」を表示する。次いで、ユーザが「6」キーを押すと、「2」キーおよび「6」キーで利用可能な2文字を有する最も候補となり得る語が「AM」であるため、システムは「M」を表示する。「9」キーを押すと、「2」キー、「6」キー、および「9」キーで利用可能な3文字を有する最も候補となり得る語が「BOY」であるため、単語全体が「BOY」に変わる。これが所望の単語でなければ、ユーザは、他の組み合わせを選択することによって、その結果を修正することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
以上のことを鑑みて、追加のキーボードに伴う追加コストがかからず、高速英数字データ入力を実現できるデータ入力方法が必要とされている。この方法は、ユーザが、スクリーンオブジェクトの移動経路が長くなったり行き来したりすることなく、さらに、キーを繰り返し押すことなく、英数字データを高速に入力できるものでなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0013】
一般的に言って、これらの目的を達成するために、本発明により、ゲームコントローラなどの入力デバイスを使用した英数字キーボード入力システムが提供される。一般的に言って、本発明の実施形態により、ユーザは、最大でも2つのコマンドしか使用せずに特定の文字を選択することができる。このようにして、本発明の実施形態により、ユーザは、全文字リストを視覚的に検討することなく、データを迅速かつ容易に入力することができる。1つの実施形態において、文字の選択方法が開示される。この方法は、各セルが複数の文字を含む複数のセルを提供するステップを含む。上述したように、ユーザは、2つのコマンドしか使用せずに任意の文字を選択することができる。特に、第1のコマンドは、複数のセルの特定のセルを選択するために受信され、第2のコマンドは、選択されたセル内で複数の文字の特定の文字を選択するために受信される。1つの態様において、第2のコマンドは、複数のボタンを含む入力デバイスから受信されることもできる。この場合、複数のボタンの一部分が、セル内の複数の文字の特定の文字に各々対応してもよい。選択しやすいように、複数のセルの一部分が、3×3グリッドに配設されてもよい。この態様において、第1のコマンドを受信する前に、3×3グリッドの中央のセルが選択される。このようにして、第1のコマンドは、中央のセルから最大でも1セルしか離れていないセルへの移動を指示する。文字セットをより大きくできるように、複数のセルは、3×3グリッドの外側にある少なくとも1つのサイドセルを含んでもよい。これらのサイドセルは、第1のコマンドとしてボタンクリックを用いてアクセスされてもよい。
【0014】
本発明のさらなる実施形態において、文字の選択システムが開示される。このシステムは、複数のセルを設けるロジックを含み、各セルは、複数の文字を含む。システムには、複数の制御ボタンを含む複数の制御装置を有する入力デバイスがさらに含まれる。各制御ボタンは、1つのセル内にある複数の文字に対応する。使用中、入力デバイスは、複数のセルの特定のセルを選択するために第1のコマンドを送信し、選択されたセル内にある複数の文字の対応する文字を選択するために制御ボタンを用いて第2のコマンドを送信することができる。上述したように、複数のセルの一部分が、3×3グリッドに配設されてもよく、第1のコマンドを受信する前に、中央のセルが選択される。したがって、第1のコマンドは、中央のセルから最大でも1セルしか離れていないセルへの移動を指示する。上述したように、複数のセルは、ボタンを用いてアクセスされる3×3グリッドの外側に少なくとも1つのサイドセルを含んでもよい。オプションとして、各文字の入力後に推定後続文字部(estimation extension)を挿入するロジックを含んでもよい。推定後続文字部は、すでに入力された文字と組み合わせたときに単語を形成する複数の文字を含む。1つの態様において、推定後続文字部は、使用頻度に基づいてソートされた複数の単語を有するソート済みリストを検討することによって生成し得る。例えば、使用頻度は、選択した記事における単語発生頻度をさすものであり得る。典型的に、選択した項目は、特定の話題に関係するものであり得る。
【0015】
さらなる実施形態において、文字選択用にコンピュータ読み取り媒体に含まれたコンピュータプログラムが開示される。コンピュータプログラムは、複数のセルを与えるプログラム命令を含み、複数のセルの一部分は、3×3グリッドで配設されている。上述したように、各セルは、複数の文字を含む。コンピュータプログラムは、複数のセルの特定のセルを選択するために第1のコマンドを受信するプログラム命令と、選択されたセル内の複数の文字の特定の文字を選択するための第2のコマンドを受信するプログラム命令とをさらに含む。1つの態様において、第2のコマンドは、複数の制御ボタンを含む入力デバイスから受信されさてもよく、各制御ボタンは、セル内の複数の文字の特定の文字に対応する。また、プログラム命令は、第1のコマンドを受信する前に3×3グリッドの中央のセルを選択するために含まれてもよく、したがって、第1のコマンドは、中央のセルから最大でも1セルしか離れていないセルへの移動を指示してもよい。上記と同様に、複数のセルは、3×3グリッドの外側に少なくとも1つのサイドセルをさらに含んでもよい。
【0016】
本発明の実施形態は、開始位置セルを利用できるため、ユーザは、各文字に対してデータ入力プロセスを開始する際、選択カーソルがどこにあるかを常に正確に知ることができる。その結果、ユーザは、所望のセルから最大でも1セルしか離れずに選択プロセスを常に開始することができるという利点が得られる。さらに、入力デバイスのボタンが、セル内の文字に対応するため、特定の文字の選択が容易で直感的に認識できるため、全キーパッド構成を視覚的に分析することなく文字を選択できる。本発明の他の態様および利点は、本発明の原理を例示的に説明する、添付の図面と組み合わせて、以下の詳細な記載から明らかになるであろう。
【0017】
本発明は、さらなる利点とともに、添付の図面とともに以下の記載を参照することによって最良に理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明により、ゲームコントローラなどの入力デバイスを用いた英数字キーボード入力システムが開示される。一般的に言って、本発明の実施形態により、ユーザは、最大でも2つのコマンドしか用いずに特定の文字を選択することができる。このようにして、本発明の実施形態により、ユーザは、全文字リストを視覚的に検討する必要がなく、迅速かつ容易にデータを入力することができる。以下の記載において、本発明を完全に理解するために、多数の詳細が示される。しかしながら、当業者であれば、これらの詳細の一部またはすべてを用いずに、本発明を実施してもよいことは明らかであろう。さらに、本発明を不必要に不明瞭にしないために、公知のプロセスステップについては詳細に記載しない。
【0019】
図1および図2は、従来技術の点から記載したものである。図3は、本発明の1つの実施形態による英数字オンスクリーンキーパッド配列300を示す図である。図3に示すように、英数字オンスクリーンキーパッド配列300は、ほとんどの人によって見慣れた電話のキーパッドに似ている。実際、QWERTYキーボードより、電話キーパッドのレイアウトと使用に馴染がある人のほうが多い。英数字オンスクリーンキーパッド配列300は、3×3配列に構成された複数のセル302を含む。各セル302は、複数の文字を含む。例示的な英数字オンスクリーンキーパッド配列300が、1つのセル当たり3つまたは4つの文字を含むが、1つのセル302当たりの数は、応用および使用する文字セットに応じて変化するものであってもよいことを留意されたい。
【0020】
セル/文字選択の例を用いて、本発明の実施形態は、従来技術の問題に対処する。すなわち、本発明の実施形態は、選択要素の開始位置を認識すること、所望のキーがどこにあるかを見つけること、所望のキーまで動くこと、および所望の文字を得るために複数回の「クリック」が要求されることに関する問題に対処する。
【0021】
本発明の1つの実施形態は、開始位置セル306に開始位置を定めることによって、開始位置問題に対処する。認識されるように、開始位置を中央の開始位置セル306にすることで、ユーザは、新しい文字を選択する前に、選択カーソル308がどこにあるかを常に認識することができる。さらに、以下にさらに詳細に記載するように、中央の開始位置セル306は、所望のセルから最大でも1「クリック」または移動しか離れていない。しかしながら、開始位置を最後に選択されたセルに維持させることが有益な場合もある。したがって、本発明の1つの実施形態は、最後に選択されたセルに次の文字入力の開始位置を定める。
【0022】
特定の文字の選択は、ゲームコントローラなどの入力デバイスを用いて実行される。図4は、例示的なゲームコントローラ400の図である。例示的なゲームコントローラ400は、ジョイスティック402と、複数の選択ボタン404a〜404dとを含む。また、例示的なゲームコントローラ400上には、第2のジョイスティック406と、複数の方向制御ボタン408と、「選択」ボタン410と、「開始」ボタン412とを含む。ゲームコントローラ400に、「L1」ボタン414および「R1」ボタン416などのさらなるボタンがあってもよい。ジョイスティック402および406を押して、「L3]および「R3」ボタンをそれぞれ機能させることによって、さらなる制御が与えられる。
【0023】
本発明の実施形態では、データ入力用に英数字文字を選択するために、ジョイスティック402および選択ボタン404a〜404dを利用する。本発明の実施形態では、他のゲームコントローラ構成が利用可能であることを留意されたい。さらに、本願明細書において記載するキーの用法は変更されることもあるが、それも本発明の趣旨および範囲内のものである。例えば、方向制御ボタン408は、ジョイスティック402の代わりに、またはそれに追加して利用されてもよい。さらに、本発明の実施形態は、任意の種類の入力デバイスを用いて利用されてもよい。例えば、本発明の実施形態は、携帯電話、パーソナルディジタルアシスタント、カーナビゲーションシステム、および、CDプレイヤー、MDプレイヤー、およびDVDプレイヤーなどのオーディオ/ビデオプレイヤーとともに利用されてもよい。
【0024】
図3を再度参照すると、ユーザは、所望のセル302の方向にジョイスティック402を動かすことによって、特定のセル302を選択する。1つの特定の実施形態において、ジョイスティック402が静止位置にあるとき、選択カーソルは、中央の開始位置セル306に戻る。したがって、すべてのセル302が、中央の開始位置セル306から最大でも1セル302しか離れていないため、ユーザは、有益なことに、所望のセル302から最大でも1セル302しか離れずに選択プロセスを開始する。しかしながら、さらなる実施形態において、選択カーソルは、ジョイスティックが静止位置にあるとき、中央の開始位置セル306に戻らない。このように、ユーザは、片手で入力デバイスを操作できる。すなわち、以下に記載するように、ユーザは、まず所望のセルを選択した後、ジョイスティックを解除し、その後、セル内の所望の文字を選択することができる。この構成は、入力デバイスに不慣れなユーザにとって有益な場合があり、ユーザは、2つのコマンドを一緒に実行することが困難な場合もある。
【0025】
各セルの文字は、ゲームコントローラの選択ボタンの位置に対応するように配置される。図4に示す例示的なゲームコントローラ400の場合、各セル302内の文字は、選択ボタン404a〜404dの場所と整合するように配置される。例えば、図3を参照すると、各セル302は、図4の選択ボタン404aに対応する上側文字位置304aと、図4の選択ボタン404cに対応する下側文字位置304cとを含む。同様に、各セル302は、図4の選択ボタン404bに対応する左側文字位置304bと、図4の選択ボタン404dに対応する右側文字位置304dとを含む。
【0026】
したがって、文字「r」を選択するために、ユーザは、最初、左下のセル302’上に選択カーソルを配置し、それによって、ゲームコントローラ400の選択ボタン404a〜404dは、文字「p」、「q」、「r」、および「s」に対応することを示す。特に、セル302’が選択されると、選択ボタン404aは、「s」文字位置304aに対応し、選択ボタン404bは、「p」文字位置304bに対応することになる。さらに、選択ボタン404cは、「q」文字位置304cに対応し、選択ボタン404dは、「r」文字位置304dに対応することになる。上記の例を続けると、セル302’が選択されると、ユーザは、「r」文字を選択するために、選択ボタン「r」文字位置304dに対応する404dを押す。文字位置が文字を含まない場合、文字位置を選択すると、「スペース」文字が挿入されることになる。例えば、文字「a」、「b」、「c」を有するセル302において、選択ボタン404aを選択すると、上側文字位置、この場合、「スペース」文字が選択されることになる。
【0027】
上述したように、従来のオンスクリーンキーボードでは、ユーザがデータを適切に入力するために、ユーザは、スクリーン上のキーボード全体を物理的に見る必要がある。これは、ユーザが、オンスクリーンキーボード上のどこに開始位置があるかを視覚的に確認する必要があるためである。本発明の実施形態では、中央の開始位置セル306が利用され、これにより、ユーザは、各文字のデータ入力プロセスを開始する際に選択カーソルがどこにあるかを常に正確に知ることができるという利点が得られる。
【0028】
さらに、ユーザは、従来のオンスクリーンキーボードを用いる場合、所望のキーに移動するために、どのコントローラの動きが必要であるかを決定しなければならず、視覚的分析がさらに要求される。本発明の実施形態を用いて、ユーザは、有益なことに、所望のセルから常に1「クリック」または移動離れている。例えば、図3に示す例示的なオンスクリーンキーパッド配列300を用いて、各セル302は、開始位置セル306から最大でも1セルしか離れていない。したがって、本発明の実施形態により、ユーザは、以下にさらに詳細に記載するように、スクリーン上のオンスクリーンキーパッド配列300全体を物理的に見ることなく、触れることによってデータを入力できる。
【0029】
図3に示す文字セットに加え、本発明の実施形態により、他の文字にアクセスし利用することができる。例えば、異なる文字セットは、選択キー410などのゲームコントローラ上の特定のキーを押すことによってアクセスすることができる。選択キー410のキーを押すたびに、各セル302内の利用可能な特殊文字を変えることができる。このようにして、ユーザは、例えば、小文字セットを大文字セット、または数字文字セットへ変えるために選択キー410を使用することができる。選択キー410の観点から上述してきたが、異なる文字セットを選択するために、任意の手段が利用可能であることを留意されたい。例えば、ゲームコントローラの他のキーおよび/またはゲームコンソール上の制御装置が、文字セット選択のために使用可能である。
【0030】
さらに、本発明の実施形態の英数字オンスクリーンキーパッド配列は、図3に示すように、3×3グリッドに限定されないことに留意されたい。すなわち、例えば、文字セットが26文字より多くなるように、さらなるセルを追加することもできる。例えば、図5は、本発明の1つの実施形態による、日本語の平仮名文字セットの場合のオンスクリーンキーパッド配列500を示す図である。上述したものと同様に、オンスクリーンキーパッド配列500は、3×3配列に構成された複数のセル302を含む。さらに、サイドセル302”は、3×3グリッド配列の片側に含まれる。各セル302は、複数の平仮名文字を含む。例示的な英数字オンスクリーンキーパッド配列500は、1セル当たり3つから5つの文字を含むが、1セル302当たりの文字数は、応用および使用する文字セットに応じて異なるものであってもよいことを再度留意されたい。
【0031】
図3と同様に、選択カーソルの開始位置は、中央の開始位置セル306に配置される。上述したように、中央の開始位置セル306に開始位置があると、ユーザは、新しい文字を選択する前に、選択カーソルがどこにあるかを常に認識することができる。さらに、中央の開始位置セル306は、所望のセルから最大でも1「クリック」または移動しか離れていない。
【0032】
日本語の平仮名文字セットは、46文字を含む。文字セットすべてに完全に対応するために、本発明の実施形態は、サイドセル302”を利用する。サイドセル302”は、3×3グリッドの外側にあるため、ジョイスティックによる方向移動の代わりに、サイドセル302”にアクセスするために、ボタンを押すことを使用できる。例えば、1つの実施形態は、サイドセル302”にアクセスするために、「L3」ボタンを利用する。上述したように、ゲームコントローラ400上のジョイスティック402を押し下げると、「L3」ボタンが作動する。上述したように、サイドセル302”にアクセスするために、任意の機構が利用可能であることに留意されたい。好ましくは、サイドセル302”は、ボタンまたは他の1つの移動を用いてアクセスされる。このように、ユーザは、キーパッド配列500を視覚的に検討し、特定のセルを見つける必要がない。
【0033】
上述したように、特定の文字の選択は、ゲームコントローラを用いて実行される。ユーザは、所望のセル302の方向にジョイスティック402を動かすことによって、特定のセル302を選択する。サイドセル302”を選択するために、図5の例において、ユーザは、ゲームコントローラ400上の「L3」ボタンを押す。ジョイスティック402が静止位置にあるとき、選択カーソル は、中央の開始位置セル306に戻る。したがって、すべてのセル302が、中央の開始位置セル306から最大でも1セル302、または「L3」ボタンの1「クリック」しか離れていないため、ユーザは、常に、所望のセル302から最大でも1セル302、または1「クリック」しか離れずに選択プロセスを開始できるという利点が得られる。
【0034】
上述したように、各セルの文字は、ゲームコントローラ上の選択ボタンの位置に対応するように配置される。図5の例において、各セル302/302”内の文字は、ゲームコントローラ400の選択ボタン404a〜404dおよび「R1」416の位置と一致するように配置される。図5を参照すると、例えば、各セル302/302”は、「R1」ボタンに対応する最上段の文字位置516と、図4の選択ボタン404aに対応する上から2段目の文字位置304aと、図4の選択ボタン404cに対応する最下段の文字位置304cとを含む。同様に、各セル302/302”は、図4の選択ボタン404bに対応する左側文字位置304bと、図4の選択ボタン404dに対応する右側文字位置304dとを含む。図5は、1つのサイドセル302”を用いて示しているが、本発明の実施形態と文字とを配慮して、任意の数のサイドセルが利用可能であることを留意されたい。
【0035】
上述したように、ユーザは、一般的に、本発明の実施形態を用いて英数字文字を入力するために、スクリーン上のオンスクリーンキーパッド配列全体を見る必要がない。その結果、スクリーンスペースは、省略でき、および/または、他の情報またはグラフィックを表示するために利用することができる。例えば、図6Aは、本発明の1つの実施形態による、1つのセル302’を用いて英数字文字を入力するための方法を示す図である。
【0036】
図6Aの例において、ユーザは、コンピュータシステムに「sports」という単語を入力しているところである。図3のキーパッドレイアウト300の基本的知識があると、ユーザは、所望の次の文字を有する適切なセルを得るために、ジョイスティックをどの方向に移動すべきかを決定できる。例えば、図3を再度参照すると、セル302’は、文字「s」を含む。セル302’が、中央の位置セル306の左斜め下の位置にあるため、ユーザは、セル302’を選択するために、ゲームコントローラ402のジョイスティック402を左斜め下に動かす。
【0037】
このことを考慮に入れて、図6Aを再度参照すると、ユーザは、セル302’を選択するために、ゲームコントローラのジョイスティックを左斜め下に動かすことができ、セル302’は、例えば、スクリーンの右下の端に表示される。このようにして、任意の特定の時間に、スクリーン上に選択されたセル302’のみが表示される。このように、コンピュータスクリーン上の位置600に文字「s」を入力するために、ユーザは、セル302’を選択するために、ジョイスティックを左斜め下に動かした後、セル302’は、例えば、スクリーンの右下の端に表示される。その後、ユーザは、ゲームコントローラ400上のキー404aを押し、文字「s」であるセル302’の最上段の文字位置304aを選択する。
【0038】
図6Bは、本発明の1つの実施形態による、セルカーソル602を用いて英数字文字を入力するためのさらなる方法を示す図である。上述したものと同様に、図6Bの例は、ユーザが、コンピュータシステムに「sports」という単語を入力している状態を示す。前述したように、図3のキーパッドレイアウト300の基本的な知識があると、ユーザは、所望の次の文字を有する適切なセルを得るために、ジョイスティックをどの方向に動かすべきかを決定できる。セルカーソル602は、スクリーン上のテキストに次の文字の位置を示すためのカーソルとして、および現在選択されているセル302の表示として利用される。
【0039】
このようにして、ユーザは、図3のセル302’を選択するために、ゲームコントローラのジョイスティックを左斜め下に動かすことができ、セル302’は、セルカーソル602上に表示される。このように、任意の特定の時間に、セルカーソル602上に選択されたセル302’のみが表示される。上述したように、図6Bの「sport」という単語の最後の位置に文字「s」を入力するために、ユーザは、セル302’を選択するために、ジョイスティックを左斜め下に動かし、その後、セル302’は、セルカーソル602に表示される。その後、ユーザは、ゲームコントローラ400上のキー404aを押し、文字「s」であるカーソルセル602の文字位置304aを選択する。このようにして、ユーザは、ゲームコントローラ400上のキー404a〜404dを押すたびに、どの文字が表示されるかを視覚的に確認しながら、入力中のデータがどこにあるかという位置に注意を向けることができる。
【0040】
データ入力をさらに効率的に行いやすいように、本発明の実施形態は、辞書ベースの単語補完(word completion)を実行してもよい。しかしながら、従来の辞書ベースの単語補完とは異なり、本発明の実施形態は、正確な単語補完をより良好に推測するために、ユーザ固有のデータプログラミングを利用する。背景技術として、従来の辞書ベースの単語補完は、システムにすでに入力した文字をベースに、典型的に、アルファベット順に単語を補完するために普通の辞書を用いる。例えば、ユーザが「a」を入力すると、従来の辞書ベースの単語補完システムは、辞書の次の単語をアルファベット順に打ち出すことによって、単語の補完を試みようとすることがある。すなわち、「ace」が辞書のアルファベット順で次の単語であれば、従来の辞書ベースの単語補完システムは、文字「ce」を文字「a」に追加することになる。
【0041】
しかしながら、従来の辞書ベースの単語補完システムと異なり、本発明の実施形態は、特定のユーザをベースにして、単語の正解になる可能性が高くなるように補完システムをプログラミングする。図7は、本発明の1つの実施形態による、単語補完用のユーザ固有データプログラミングを使用するための方法700を示す図である。図7に示すように、アルファベット順の辞書を使用する代わりに、本発明の実施形態は、プログラミング用のベースとして人である書き手によって書かれた記事702を利用する。特に、本発明の実施形態は、ゲームコンソール706上のソフトウェアのユーザに関係する分野に関する記事および/または単語リストを得る。例えば、スポーツソフトウェアがゲームコンソール706で実行される予定であれば、スポーツに関する記事を分析することもできる。
【0042】
記事および/または単語リストは、インターネットなどのネットワーク接続を介して得られるか、または、特定の応用に適切な任意の他の手段によって、ゲームソフトウェアなどのソフトウェアに関連付けることもできる。さらに、ネットワーク接続を用いて記事および/または単語リストを得た場合、例えば、メモリカード、ハードドライブ、または他のコンピュータ格納デバイスを用いて、記事および/または単語リストを格納することもできる。このようにして、ユーザは、本発明の実施形態を用いてデータを入力するときに入力するために、特定の格納した記事および単語リストを指定することができる。さらに、記事および単語リストは、ユーザの好み、行動、または他の指標に基づいて自動的に選択することができる。
【0043】
記事702が得られると、記事702は、種々の単語の使用頻度を決定するために分析される。その後、単語は、使用頻度に基づいて、リスト704に格納される。一般的に、この方法700は、辞書とは異なる順序で単語を並べる。例えば、多くの記事の書き手は、「bay」という単語を使用するよりも、「but」という単語をかなり多く使用する。その結果、本発明の実施形態のソート済み単語リスト704は、一般的に、アルファベット順では「but」より「bay」が先にくるが、「bay」という単語より「but」という単語を前に挙げる。その後、ソート済み単語リスト704は、ゲームコンソール706において単語補完用に使用することもできる。
【0044】
図8Aおよび図8Bは、本発明の1つの実施形態による、ユーザ固有のデータプログラミングを用いた単語補完を示す。図8Aに示すように、ユーザが、ある文字を入力すると、本発明の実施形態は、図7のソート済み単語リスト704に基づいて単語全体を推測する。例えば、図8Aにおいて、ユーザは、文字「a」、「b」、および「c」を有するセル302を選択するために、ゲームコントローラのジョイスティックを動かし、その後、ゲームコントローラ上のキー404dを押すことによって、文字「c」を入力する。それに応答して、システムは、文字「c」で始まる最初にリストされる単語を決定するために、図7のソート済み単語リスト704を検討することによって、文字「c」の後に推定後続文字部802を挿入する。この例において、最初にリストされる単語は、「could」であり、したがって、システムは、文字「c」の後に文字「ould」からなる推定後続文字部802を挿入する。また、1つの実施形態により、ユーザは、ゲームコントローラ上の特定のキーを押すことによって、ソート済みリストを検索することもできる。キーを押すたびに、システムは、単語を補完し得るソート済みリスト704に次の単語を表示する。しかしながら、ユーザが新しい文字を入力すると、システムは、図8Bに示すように、新しい推定後続文字部を挿入する。
【0045】
図8Bに示すように、ユーザが新しい文字を入力すると、本発明の実施形態は、ユーザによって入力された文字の組み合わせと、図7のソート済み単語リスト704とに基づいて、単語全体を推測する。例えば、図8Bにおいて、ユーザは、文字「a」、「b」、および「c」を有するセル302を選択するために、ゲームコントローラのジョイスティックを上向きに動かした後、ゲームコントローラ上のキー404bを押すことによって、文字「c」の後に文字「a」を入力する。それに応答して、システムは、文字「ca」で始まる最初のリストされる単語を決定するために、図7のソート済み単語リスト704を検討することによって、文字「ca」の後に新しい推定後続文字部802を挿入する。この例において、最初にリストされた単語は、「came」であり、したがって、システムは、文字「ca」の後に文字「me」からなる推定後続文字部802を挿入する。この場合も、1つの実施形態により、ユーザは、ゲームコントローラ上の特定のキーを押すことによって、ソート済みリストを検索することができる。言うまでもなく、新しい推定後続文字部802が、ユーザが従来の範囲を満たす文字を入力すれば、従来の推定後続文字部と同じものであってもよいことを認識されたい。これは、ユーザが入力する後続するたびに続く。このようにして、本発明の実施形態により、データ入力の効率が上がり、したがって、データ入力の高速化および高精度化を実現できる。
【0046】
さらに、本発明の実施形態は、ユーザが入力するものに基づいて、ソート済みリスト704を更新することによって、特定のユーザに合わせてソート済みリストをさらにカスタマイズする。すなわち、システムは、特定のユーザが単語を利用する頻度の記録も行う。例えば、特定のユーザが、「same」という単語を頻繁に使用すれば、本発明の実施形態は、ソート済みリストにおいて単語「same」の頻度状態を上げることになる。単語「same」が、ソート済みリスト上でより高い順位の単語よりも利用されれば、ソート済みリストは、単語「same」を現在の位置より高い位置へと修正される。
【0047】
本発明を明確に理解するために、ある程度詳細に記載してきたが、ある一定の変化および修正は、特許請求の範囲内において実施されてもよいことは明らかであろう。したがって、本発明の実施形態は、例示的かつ非制限的なものとして考慮されるべきであり、本発明は、本願明細書に記載する詳細に限定されるものではなく、特許請求の範囲および均等物内において修正されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】標準的なQWERTYキー配列を有する従来技術のキーボードを示す。
【図2】従来技術の12個のボタンからなるプッシュホン式電話のキーパッド配列を示す図である。
【図3】本発明の1つの実施形態による英数字オンスクリーンキーパッド配列を示す図である。
【図4】例示的なゲームコントローラの図である。
【図5】本発明の1つの実施形態による、日本語の平仮名文字セット用のオンスクリーンキーパッド配列を示す図である。
【図6A】本発明の1つの実施形態による、1つのセルを用いた英数字文字を入力するための方法を示す図である。
【図6B】本発明の1つの実施形態による、セルカーソルを用いて英数字文字を入力するためのさらなる方法を示す図である。
【図7】本発明の1つの実施形態による、単語補完用のユーザ固有のデータプログラミングを用いるための方法を示す図である。
【図8A】本発明の1つの実施形態による、ユーザ固有のデータプログラミングを用いた単語補完を示す。
【図8B】本発明の1つの実施形態による、ユーザ固有のデータプログラミングを用いた単語補完を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が複数の文字を含む複数のセルを設ける動作と、
前記複数のセルの特定のセルを選択するために、第1のコマンドを受信する動作と、
前記選択されたセル内の前記複数の文字の特定の文字を選択するために、第2のコマンドを受信する動作とを含む、文字の選択方法。
【請求項2】
前記第2のコマンドが、入力デバイスから受信され、前記入力デバイスが、複数のボタンを有し、前記複数のボタンの一部分が、セル内の前記複数の文字の特定の文字にそれぞれ対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のセルの一部分が、3×3グリッドに配設された、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のコマンドを受信する前に、前記3×3グリッドの中央のセルを選択する動作をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のコマンドが、前記中央のセルから最大でも1セルしか離れていないセルへの移動を指示する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のセルが、少なくとも1つのサイドセルをさらに含み、前記サイドセルが、前記3×3グリッドの外側にある、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記サイドセルが、ボタンを用いてアクセスされる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
各々が複数の文字を含む複数のセルを設けるロジックと、
複数の制御を有する入力デバイスとを含み、前記複数の制御が、複数の制御ボタンを含み、各制御ボタンが、セル内の前記複数の文字の特定の文字に対応し、
前記入力デバイスが、前記複数のセルの特定のセルを選択するために、第1のコマンドを送信することが可能であり、前記入力デバイスが、前記選択されたセル内の前記複数の文字の対応する文字を選択するために、制御ボタンを用いて第2のコマンドを送信することがさらに可能である、文字の選択システム。
【請求項9】
前記複数のセルの一部分が、3×3グリッドに配列される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記3×3グリッドの中央のセルが、第1のコマンドを受信する前に選択される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のコマンドが、前記中央のセルから最大でも1セルしか離れていないセルへの移動を指示する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記複数のセルが、少なくとも1つのサイドセルをさらに含み、前記サイドセルが、前記3×3グリッドの外側にあり、前記サイドセルが、ボタンを用いてアクセスされる、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
各文字の入力後に推定後続文字部を挿入するロジックをさらに含み、前記推定後続文字部が、すでに入力した文字と組み合わせるとき単語を形成する複数の文字を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記推定後続文字部が、使用頻度に基づいてソートされた複数の単語を有するソート済みリストを検討することによって生成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記使用頻度が、選択された記事における単語発生頻度をさす、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記選択された記事が、特定の話題に関係するものである、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
各々が複数の文字を含む複数のセルを設けるプログラム命令と、
前記複数のセルの特定のセルを選択するために、第1のコマンドを受信するプログラム命令と、
前記選択されたセル内の前記複数の文字の特定の文字を選択するために、第2のコマンドを受信するプログラム命令とを含む、文字選択用にコンピュータ読み取り可能媒体に含まれたコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記第2のコマンドが、入力デバイスから受信され、前記入力デバイスが、複数のボタンを有し、前記複数のボタンの一部分が、セル内の前記複数の文字の特定の文字にそれぞれ対応する、請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
前記複数のセルの一部分が、3×3グリッドに配設された、請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記第1のコマンドを受信する前に、前記3×3グリッドの中央のセルを選択するプログラム命令をさらに含む、請求項19に記載のコンピュータプログラム。
【請求項21】
前記第1のコマンドが、前記中央のセルから最大でも1セル離れたセルへの移動を指示する、請求項20に記載のコンピュータプログラム。
【請求項22】
前記複数のセルが、少なくとも1つのサイドセルをさらに含み、前記サイドセルが、前記3×3グリッドの外側にある、請求項19に記載のコンピュータプログラム。
【請求項23】
前記サイドセルが、ボタンを用いてアクセスされる、請求項22に記載のコンピュータプログラム。
【請求項24】
各文字の入力後に推定後続文字部を挿入するプログラム命令をさらに含み、前記推定後続文字部が、すでに入力した文字と組み合わせるとき単語を形成する複数の文字を含む、請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項25】
前記推定後続文字部が、使用頻度に基づいてソートされた複数の単語を有するソート済みリストを検討することによって生成される、請求項24に記載のコンピュータプログラム。
【請求項26】
前記使用頻度が、選択された記事における単語発生頻度をさす、請求項25に記載のコンピュータプログラム。
【請求項27】
前記選択された記事が、特定の話題に関係するものである、請求項26に記載のコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−515477(P2006−515477A)
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−566508(P2004−566508)
【出願日】平成15年12月3日(2003.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2003/038578
【国際公開番号】WO2004/063918
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(500551079)ソニー・コンピュータ・エンタテインメント・アメリカ・インク (95)
【Fターム(参考)】