説明

ゲームプログラム、ゲーム装置及びゲーム方法

【課題】 指示手段によって視認性が低下しないようにし、指示手段によって入力指示を容易に実行することができるようにする。
【解決手段】 指示手段85をタッチパネル式のモニタ3bに接触又は接触移動させたときの接触位置が認識される。接触位置を認識可能な領域74がタッチパネル式のモニタ3bに設定される。接触位置を認識可能な領域74が、タッチパネル式のモニタ3bに表示される。接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動するポインタ72が設定される。ポインタ72が、非タッチパネル式のモニタ3aに表示される。接触位置を認識可能な領域74の少なくとも一部に指示手段85を接触させることにより、接触位置を認識可能な領域74が選択領域74aとして選択される。選択領域74aの少なくとも一部に指示手段を接触移動させることにより、選択領域74が指示手段85により操作可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームプログラム、特に、少なくとも1つのモニタに位置を指定するためのポインタを表示可能かつポインタを少なくとも1つのモニタのうちの接触入力式のモニタに接触させた指示手段により移動可能なゲームを、コンピュータに実現させるためのゲームプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から種々のビデオゲームが提案されている。種々のビデオゲームは、ゲーム機本体とは独立した入力部たとえばコントローラの各種入力釦やゲーム機本体に一体に設けられた各種入力釦を操作することにより、モニタに表示されたキャラクタに各種の指示を与えることができるようになっている。たとえば、一般的なゲーム装置は、モニタと、モニタとは別体のゲーム機本体と、ゲーム機本体とは別体のコントローラとを有している。コントローラには、複数の入力釦が配置されている。また、携帯型のゲーム装置は、ゲーム機本体と、ゲーム機本体の略中央部に設けられた液晶モニタと、液晶モニタの両側に配置された複数の入力釦とを有している。このようなゲーム装置では、複数の入力釦の少なくともいずれか1つを操作することによって、モニタに表示されたキャラクタに各種の指示を与えることができるようになっている。
【0003】
このように、キャラクタへの指示が入力釦から行われるビデオゲームの1つとして、モニタに選手キャラクタを表示させて競技を行わせる対戦ビデオゲームたとえば野球ゲームが知られている(非特許文献1を参照)。この野球ゲームにおいてプレイヤが打者キャラクタを操作する場合、投手キャラクタから投球されたボールがホームベース上に到達する位置すなわちボールの予定通過位置が、モニタに表示される。このボールの予定通過位置は、投手キャラクタから投球されたボールの軌道変化に応じて、モニタにおいて移動する。このとき、プレイヤは、移動する予定通過位置を見ながら、この予定通過位置にバットのミートポインタが合うように、方向指示釦を上下左右に連続的に操作する。そして、プレイヤによって決定釦が押されたときに、ボールの予定通過位置とバットのミートポインタとが所定の範囲内で一致すると、打者キャラクタがバットでボールをとらえることができるようになっている。
【非特許文献1】実況パワフルプロ野球11 公式ガイドコンプリートエディション、日本、株式会社コナミメディアエンタテインメント、2004年9月16日、p.12
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の野球ゲームでは、プレイヤが方向指示釦や決定釦等からなる入力釦を操作することによって、プレイヤが打者キャラクタを操作することができるようになっている。しかしながら、プレイヤが打者キャラクタに打撃指示をするときには、投手キャラクタがボールをリリースしてからボールが予定通過位置に到達するまでの短時間の間に、プレイヤは、方向指示釦や決定釦等の入力釦を連続的に操作して、ミートポインタを移動させなければならない。このため、プレイヤが打者キャラクタに指示を与えるときの入力操作が繁雑になり、プレイヤは方向指示釦を誤操作してしまうおそれがある。
【0005】
このような問題を解決するためには、入力操作を短時間で行うことのできる入力方法を採用することが考えられる。入力操作を短時間で実行可能にするための1つの方法としては、モニタにタッチパネル式のモニタを採用することにより、入力釦の代わりにタッチペンや指等の指示手段で、モニタに表示された打者キャラクタに指示を与えるという方法が考えられる。この場合では、指示手段を接触又は接触移動させることにより、バットのミートポインタを直接的に設定したり、バットのミートポインタを移動させて設定したりすることができる。これにより、プレイヤは、打者キャラクタに指示を与えるときの入力操作を容易に実行することができる。しかしながら、指示手段を用いた入力方法では、状況によっては、目標となる対象たとえばボールの予定通過位置が指示手段たとえばタッチペン等によって遮蔽されてしまい、プレイヤは、指示対象たとえばミートポインタを目標対象たとえばボールの予定通過位置へと的確に移動させにくくなる。
【0006】
本発明の目的は、指示手段によって視認性が低下しないようにすることにある。
本発明の別の目的は、指示手段によって入力指示を容易に実行することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係るゲームプログラムは、少なくとも1つのモニタに位置を指定するためのポインタを表示可能かつポインタを少なくとも1つのモニタのうちの接触入力式のモニタに接触させた指示手段により移動可能なゲームを実現可能なコンピュータに、以下の機能を実現させるためのプログラムである。
【0008】
(1)指示手段を接触入力式のモニタに接触又は接触移動させたときの接触位置を認識する接触位置認識機能。
【0009】
(2)接触位置を認識可能な領域を接触入力式のモニタに設定する位置認識可能領域設定機能。
【0010】
(3)位置認識可能領域設定機能により設定された接触位置を認識可能な領域を接触入力式のモニタに表示する接触位置領域表示機能。
【0011】
(4)接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動するポインタを設定するポインタ設定機能。
【0012】
(5)ポインタ設定機能により設定されたポインタを、少なくとも1つのモニタに表示するポインタ表示機能。
【0013】
このプログラムによって実現されるゲームでは、接触位置認識機能において、指示手段を接触入力式のモニタに接触又は接触移動させたときの接触位置が認識される。位置認識可能領域設定機能においては、接触位置を認識可能な領域が接触入力式のモニタに設定される。接触位置領域表示機能においては、位置認識可能領域設定機能により設定された接触位置を認識可能な領域が、接触入力式のモニタに表示される。ポインタ設定機能においては、接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動するポインタが設定される。ポインタ表示機能においては、ポインタ設定機能により設定されたポインタが、少なくとも1つのモニタに表示される。
【0014】
このゲームプログラムでは、接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動するポインタが設定され、このポインタが、少なくとも1つのモニタに表示されるようになっている。これにより、プレイヤが、接触位置を認識可能な領域において指示手段を接触入力式のモニタに接触又は接触移動させたときに、ポインタを接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動させることができる。このため、目標対象が指示手段によって遮蔽されなくなり、プレイヤはポインタを目標対象へと的確に移動させることができる。すなわち、指示手段によってゲーム中の視認性が低下しないようにすることができる。
【0015】
請求項2に係るゲームプログラムは、請求項1のゲームプログラムにおいて、コンピュータに、以下の機能をさらに実現させるためのプログラムである。
(6)接触位置を認識可能な領域の少なくとも一部に指示手段を接触させることにより、接触位置を認識可能な領域を選択領域として選択する領域選択機能。
(7)選択領域の少なくとも一部に指示手段を接触移動させることにより、選択領域を指示手段により操作可能にする選択領域操作機能。
【0016】
このプログラムによって実現されるゲームでは、領域選択機能において、接触位置を認識可能な領域の少なくとも一部に指示手段を接触させることにより、接触位置を認識可能な領域が選択領域として選択される。選択領域操作機能においては、選択領域の少なくとも一部に指示手段を接触移動させることにより、選択領域が指示手段により操作可能になる。
【0017】
このゲームプログラムでは、指示手段により選択された選択領域が、指示手段により操作可能になっている。この場合、プレイヤが接触位置を指示しやすい選択領域(接触位置を認識可能な領域)を設定することによって、プレイヤは、指示手段によって入力指示を容易に実行することができる。
【0018】
請求項3に係るゲームプログラムでは、請求項2のゲームプログラムにおいて、選択領域操作機能で、選択領域が指示手段により位置変更可能になっている。この場合、指示手段により選択領域を位置変更することができるので、プレイヤは、選択領域を所望の位置に移動することによって、指示手段によって入力指示を容易に実行することができる。
【0019】
請求項4に係るゲームプログラムは、請求項3のゲームプログラムにおいて、コンピュータに、以下の機能をさらに実現させるためのプログラムである。
(8)位置変更前の選択領域と位置変更後の選択領域とが重なり合う部分を、接触位置を認識可能な領域に再設定する領域再設定機能。
【0020】
このプログラムによって実現されるゲームでは、領域再設定機能において、位置変更前の選択領域と位置変更後の選択領域とが重なり合う部分が、接触位置を認識可能な領域に再設定される。
【0021】
このゲームプログラムでは、位置変更前の選択領域と位置変更後の選択領域とが重なり合う部分を、接触位置を認識可能な領域に再設定することができる。これにより、プレイヤは、接触位置を指示する範囲を絞ることができ、指示手段によって入力指示を容易に実行することができる。たとえば、野球ゲームにおいて、プレイヤが打者キャラクタにミートポイントの指示を実行する場合、ミートポインタを移動できる領域を絞ることで、ミートポインタをボールの予定通過位置へと的確に移動させることができる。これは、野球において、「打者が投手の投球コースにヤマをはる」という行為に対応する。
【0022】
請求項5に係るゲームプログラムでは、請求項4のゲームプログラムにおいて、領域再設定機能で、重なり合う部分の範囲に応じて、重なり合う部分における接触位置の認識精度が変更される。この場合、たとえば、重なり合う部分が小さくなるにつれて、重なり合う部分における接触位置の認識精度が高くなるようにしておけば、重なり合った部分が小さくなっても、プレイヤは、重なり合った部分において、接触位置を的確に移動させることができる。
【0023】
請求項6に係るゲームプログラムでは、請求項4又は5のゲームプログラムにおいて、領域再設定機能は、重なり合う部分の範囲に応じて、ポインタの位置認識可能範囲を変更する機能を含んでいる。この場合、たとえば、重なり合う部分の大きさが小さくなるにつれて、ポインタの位置認識可能範囲が大きくなるようにしておけば、重なり合う部分の大きさが小さくなればなるほど、接触位置に対応するポインタで位置の指定をしやすくなる。たとえば、野球ゲームにおいては、重なり合う部分の大きさが小さくなればなるほど、すなわち「打者が投手の投球コースにヤマをはる範囲」が小さくなれなるほど、重なり合う部分の範囲において、ポインタすなわちミートポインタで位置の指定をしやすくなる。
【0024】
請求項7に係るゲームプログラムでは、請求項2から6のいずれかのゲームプログラムにおいて、選択領域操作機能で、選択領域が指示手段によりサイズ変更可能になっている。この場合、指示手段により選択領域をサイズ変更することができるので、プレイヤは、選択領域を所望の大きさに変更することによって、指示手段によって入力指示を容易に実行することができる。
【0025】
請求項8に係るゲームプログラムは、請求項2から7のいずれかのゲームプログラムにおいて、コンピュータに、以下の機能をさらに実現させるためのプログラムである。
(9)指示手段を選択領域以外の少なくとも一部に接触させることにより、選択領域の選択状態を解除する選択状態解除機能。
【0026】
このプログラムによって実現されるゲームでは、選択状態解除機能において、指示手段を選択領域以外の少なくとも一部に接触させることにより、選択領域の選択状態が解除される。
【0027】
このゲームプログラムでは、指示手段を選択領域以外の少なくとも一部に接触させることにより、選択領域の選択状態を解除することができる。これにより、プレイヤは、選択領域を繰り返し操作することができる。また、選択領域の選択状態を解除することにより、速やかに入力指示を行うことができる。
【0028】
請求項9に係るゲームプログラムは、請求項2から8のいずれかのゲームプログラムにおいて、コンピュータに、以下の機能をさらに実現させるためのプログラムである。
(10)選択領域の少なくとも一部の態様を変更可能にする領域態様変更機能。
このプログラムによって実現されるゲームでは、領域態様変更機能において、選択領域の少なくとも一部の態様が変更可能になる。
【0029】
このゲームプログラムでは、選択領域の少なくとも一部の態様を変更することができる。たとえば、選択領域が選択状態にある場合、選択領域の内部の色を変更したり、選択領域の枠の色を変化させたりすることができる。これにより、プレイヤは、選択領域が選択状態にあるということを容易に認識することができる。
【0030】
請求項10に係るゲームプログラムは、請求項1から9のいずれかのゲームプログラムにおいて、コンピュータに、以下の機能をさらに実現させるためのプログラムである。
(11)ポインタの移動速度を変更可能にするポインタ速度変更機能。
このプログラムによって実現されるゲームでは、ポインタ速度変更機能において、ポインタの移動速度が変更可能になる。
【0031】
このゲームプログラムでは、ポインタの移動速度を変更することができるので、プレイヤは、指定位置までポインタを所望の速度で移動させることができるようになる。これにより、プレイヤは、入力指示を快適に実行することができる。
【0032】
請求項11に係るゲームプログラムは、請求項2から10のいずれかのゲームプログラムにおいて、コンピュータに、以下の機能をさらに実現させるためのプログラムである。
(12)ポインタの移動可能な領域を、少なくとも1つのモニタに設定するポインタ移動領域設定機能。
【0033】
(13)ポインタ移動領域設定機能により設定されたポインタの移動可能な領域を、少なくとも1つのモニタに表示するポインタ領域表示機能。
このプログラムによって実現されるゲームでは、ポインタ移動領域設定機能において、ポインタの移動可能な領域が、少なくとも1つのモニタに設定される。ポインタ領域表示機能においては、ポインタ移動領域設定機能により設定されたポインタの移動可能な領域が、少なくとも1つのモニタに表示される。
【0034】
このゲームプログラムでは、ポインタの移動可能な領域が、少なくとも1つのモニタに表示されるので、プレイヤは、接触位置に連動して移動するポインタの移動範囲を、容易に認識することができる。
【0035】
請求項12に係るゲームプログラムは、請求項11のゲームプログラムにおいて、コンピュータに、以下の機能をさらに実現させるためのプログラムである。
(14)選択領域操作機能による選択領域の操作に応じて、ポインタの移動可能な領域を連動させ変更する領域連動機能。
【0036】
このプログラムによって実現されるゲームでは、領域連動機能において、選択領域操作機能による選択領域の操作に応じて、ポインタの移動可能な領域が連動して変更される。
このゲームプログラムでは、選択領域の操作に応じて、ポインタの移動可能な領域を連動させて変更することができる。たとえば、選択領域の位置変更やサイズ変更が実行されると、選択領域の位置変更やサイズ変更に連動して、ポインタの移動可能な領域の位置やサイズが変更される。これにより、プレイヤは、ポインタの移動可能な領域を所望の位置やサイズに変更して、ポインタを所望の位置に移動させることができる。
【0037】
請求項13に係るゲームプログラムは、請求項1から12のいずれかのゲームプログラムにおいて、少なくとも1つのモニタにキャラクタをさらに表示可能なゲームを実現可能なコンピュータに、以下の機能をさらに実現させるためのプログラムである。
(15)複数の釦からなる入力手段の所定の釦を操作することにより、接触位置を認識可能な領域の内外の領域において接触位置を認識可能にし、ポインタの移動可能な領域の内外の領域においてポインタを移動可能にする移動領域拡大機能。
【0038】
(16)接触位置を認識可能な領域の内外の領域に指示手段を接触又は接触移動させたときの接触位置に連動するポインタにより、キャラクタを選択可能にするキャラクタ選択機能。
このプログラムによって実現されるゲームでは、移動領域拡大機能において、複数の釦からなる入力手段の所定の釦を操作することにより、接触位置を認識可能な領域の内外の領域において接触位置が認識可能になり、ポインタの移動可能な領域の内外の領域においてポインタが移動可能になる。キャラクタ選択機能においては、接触位置を認識可能な領域の内外の領域に指示手段を接触又は接触移動させたときの接触位置に連動するポインタにより、キャラクタが選択可能になる。
【0039】
このゲームプログラムでは、複数の釦からなる入力手段の所定の釦を操作し、接触位置を認識可能な領域の内外の領域に指示手段を接触又は接触移動させたときに、接触位置に連動するポインタにより、キャラクタを選択することができる。これにより、プレイヤは、接触位置を認識可能な領域の内部に位置するキャラクタと、接触位置を認識可能な領域の外部に位置するキャラクタとを、ポインタにより容易に選択することができる。たとえば、キャラクタがポインタにより選択されたときに、キャラクタの特性情報をモニタに表示できるようにしておくと、プレイヤは、キャラクタの特性情報を容易に視認することができる。
【0040】
請求項14に係るゲーム装置は、少なくとも1つのモニタに位置を指定するためのポインタを表示可能かつポインタを少なくとも1つのモニタのうちの接触入力式のモニタに接触させた指示手段により移動可能なゲームを実現可能なゲーム装置である。このゲーム装置は、接触位置認識手段と、位置認識可能領域設定手段と、接触位置領域表示手段と、ポインタ設定手段と、ポインタ表示手段とを備えている。接触位置認識手段においては、指示手段を接触入力式のモニタに接触又は接触移動させたときの接触位置が認識される。位置認識可能領域設定手段においては、接触位置を認識可能な領域が、接触入力式のモニタに設定される。接触位置領域表示手段においては、位置認識可能領域設定手段により設定された接触位置を認識可能な領域が、接触入力式のモニタに表示される。ポインタ設定手段においては、接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動するポインタが設定される。ポインタ表示手段においては、ポインタ設定手段により設定されたポインタが、少なくとも1つのモニタに表示される。
【0041】
請求項15に係るゲーム方法は、少なくとも1つのモニタに位置を指定するためのポインタを表示可能かつポインタを少なくとも1つのモニタのうちの接触入力式のモニタに接触させた指示手段により移動可能なゲームを実現可能なゲーム方法である。このゲーム方法は、接触位置認識ステップと、位置認識可能領域設定ステップと、接触位置領域表示ステップと、ポインタ設定ステップと、ポインタ表示ステップとを備えている。接触位置認識ステップにおいては、指示手段を接触入力式のモニタに接触又は接触移動させたときの接触位置が認識される。位置認識可能領域設定ステップにおいては、接触位置を認識可能な領域が、接触入力式のモニタに設定される。接触位置領域表示ステップにおいては、位置認識可能領域設定ステップにより設定された接触位置を認識可能な領域が、接触入力式のモニタに表示される。ポインタ設定ステップにおいては、接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動するポインタが設定される。ポインタ表示ステップにおいては、ポインタ設定ステップにより設定されたポインタが、少なくとも1つのモニタに表示される。
【発明の効果】
【0042】
本発明では、接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動するポインタが設定され、このポインタが、少なくとも1つのモニタに表示されるようになっている。これにより、プレイヤが、接触位置を認識可能な領域において指示手段を接触入力式のモニタに接触又は接触移動させたときに、接触位置から離れた位置においてポインタを接触位置に連動して移動させることができる。このため、目標対象が指示手段によって遮蔽されなくなり、プレイヤはポインタを目標対象へと的確に移動させることができる。すなわち、指示手段によってゲーム中の視認性が低下しないようにすることができる。また、本発明では、指示手段により選択された選択領域が、指示手段により操作可能になっている。このため、プレイヤが接触位置を指示しやすい選択領域(接触位置を認識可能な領域)を設定することによって、プレイヤは、指示手段によって入力指示を容易に実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
〔ゲーム装置の構成〕
図1は、本発明に係るゲームプログラムを適用しうるコンピュータの一例としての携帯ゲーム機1の外観図である。また、図2は、携帯ゲーム機1の一例としての制御ブロック図である。
【0044】
携帯ゲーム機1は、図1に示すように、主に、本体2と、液晶モニタ部3と、入力部4と、カートリッジ装着部5と、通信部23(図2参照)とを有している。本体2は、上部筐体2aと下部筐体2bとを有している。上部筐体2aと下部筐体2bとは、互いに開閉自在に連結されている。液晶モニタ部3は、上部筐体2aに設けられた第1液晶モニタすなわち上部液晶モニタ3aと、下部筐体2bに設けられた第2液晶モニタすなわち下部液晶モニタ3bとからなっている。ここでは、たとえば、上部液晶モニタ3aが非接触入力式のモニタすなわち非タッチパネル式のモニタになっており、下部液晶モニタ3bが接触入力式のモニタすなわちタッチパネル式のモニタになっている。非タッチパネル式のモニタは液晶パネルからなっており、タッチパネル式のモニタは液晶パネルとタッチパネルとからなっている。タッチパネル式のモニタでは、液晶パネルの表示面とタッチパネルのデータ入力面とは、積層一体型に構成されている。入力部4は、下部筐体2bの左側中央部に配置された十字状の方向指示釦4aと、下部筐体2bの左側上部に左右に配置されたセレクト釦4bおよびスタート釦4cと、下部筐体2bの右側中央部に配置された指示釦4dと、下部筐体2bの右側上部に配置された電源釦4eと、下部筐体2bの左右の隅角部に配置されたL釦4fおよびR釦4gとからなっている。カートリッジ装着部5は下部筐体2bの下部に設けられている。このカートリッジ装着部5には、たとえばゲーム用カートリッジが装着可能になっている。通信部23は、本体2たとえば上部筐体2aに内蔵されている。この通信部23においては、たとえば、ローカルワイヤレスネットーワーク機能や、ワイヤレスLANによるインターネット接続機能等が提供される。なお、ゲーム機1には、音量調整用釦やイヤホンジャック等も設けられているが、これらについては説明を省略する。
【0045】
携帯ゲーム機1は、図2に示すように、制御装置10を内部に有している。制御装置10は、マイクロプロセッサを利用したCPU(Central Processing Unit)11と、主記憶装置としてのROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、画像処理回路14と、サウンド処理回路15と、通信制御回路20とが、バス16を介してそれぞれ接続されている。
【0046】
CPU11は、ゲームプログラムからの命令を解釈し、各種のデータ処理や制御を行う。ROM12は、ゲーム機1の基本的な制御(たとえば起動制御)に必要なプログラム等を格納する。RAM13は、CPU11に対する作業領域を確保する。画像処理回路14は、CPU11からの描画指示に応じて液晶モニタ部3を制御して、上部液晶モニタ3aおよび下部液晶モニタ3bの少なくともいずれか一方に所定の画像を表示する。また、画像処理回路14にはタッチ入力検出回路14aが含まれている。タッチパネルに指示手段たとえばタッチペンや指等を直接的に接触させたときに、接触位置の座標データがタッチ入力検出回路14aからCPU11へと供給され、接触位置がCPU11に認識される。また、液晶パネルに表示された対象物の位置において、タッチパネルに指示手段を直接的に接触させると、対象物の座標データがタッチ入力検出回路14aからCPU11へと供給され、対象物がCPUに認識される。サウンド処理回路15は、CPU11からの発音指示に応じたアナログ音声信号を生成してスピーカ22に出力する。通信制御回路20は、通信部23に含まれており、ゲーム機1を他のゲーム機等にワイヤレスで接続するために用いられる。通信制御回路20は、バス16を介してCPU11に接続されている。通信制御回路20は、CPU11からの命令に応じて、ゲーム機1をローカルワイヤレスネットーワーク又はワイヤレスLANによるインターネットに接続するための接続信号を制御し発信する。
【0047】
バス16には、制御装置10とは別体の外部記憶装置17が接続される。たとえば、外部記憶装置17には本体2たとえば下部筐体2bに着脱自在に装着されるゲーム用カートリッジ等がある。外部記憶装置17の内部には、記憶媒体としてのROM18と、書き換え可能なユーザ用メモリとしてのメモリ19が設けられる。ROM18には、コンピュータとしてのゲーム機1を機能させるためのゲームプログラムと、ゲームプログラムの実行に必要な各種データとが予め記録されている。この各種データには、各種キャラクタ画像データたとえば各種パネル画像データや属性画像データ等が含まれている。メモリ19には、たとえばフラッシュメモリのような書き換え可能なメモリが使用される。このメモリ19には、たとえば、ゲームのセーブデータ等が必要に応じて記録される。なお、外部記憶装置17の記憶媒体には、半導体記憶素子に限らず、磁気記憶媒体、光学式記憶媒体、光磁気記憶媒体等の各種の記憶媒体を使用してもよい。なお、バス16と各要素との間には必要に応じてインターフェース回路が介在しているが、ここではそれらの図示は省略した。
【0048】
以上のような構成のゲーム機1では、外部記憶装置17のROM18に記録されたゲームプログラムがロードされ、ロードされたゲームプログラムがCPU11で実行されることにより、プレイヤは様々なジャンルのゲームを液晶モニタ部3上で遊戯することができる。また、通信制御回路20を介して、ワイヤレスネットワークにゲーム機1を接続したり、他のゲーム機と通信ケーブル等を介して接続したりすることで、他のゲーム機との間でデータのやり取りや対戦型のゲームを行うことができる。
【0049】
〔ゲーム装置における各種処理概要〕
本ゲーム機1において実行されるゲームは、たとえば野球ゲームである。図3は、本発明で主要な役割を果たす機能すなわちポインタ指示システムの機能を説明するための機能ブロック図である。なお、以下に示す「ポインタ」という語句は、野球ゲームにおける「ミートポインタ」に対応する。また、以下に示す「キャラクタ」という語句は、野球ゲームにおける「選手キャラクタ」に対応する。図4から図8においては、「打者キャラクタ」に対応する。
【0050】
ゲーム機では、少なくとも1つのモニタに位置を指定するためのポインタとキャラクタとが表示される。ポインタは、少なくとも1つのモニタうちのタッチパネル式のモニタに接触させた指示手段により移動させることができるようになっている。
【0051】
たとえば、ゲーム機に1つのモニタが設けられている場合、このモニタは、タッチパネル式のモニタである。そして、ポインタは、このタッチパネル式のモニタに表示される。この場合、プレイヤが、タッチパネル式のモニタにおいて、接触位置を認識可能な領域において指示手段をタッチパネル式のモニタに接触又は接触移動させたときに、ポインタを接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動させることができる。
【0052】
また、たとえば、ゲーム機に複数のモニタが設けられている場合、複数のモニタの少なくとも1つはタッチパネル式のモニタであり、複数のモニタの少なくとも1つは非タッチパネル式のモニタである。そして、ポインタは、非タッチパネル式のモニタに表示される。この場合、プレイヤが、タッチパネル式のモニタにおいて、接触位置を認識可能な領域において指示手段をタッチパネル式のモニタに接触又は接触移動させたときに、非タッチパネル式のモニタにおいて、ポインタを接触位置に連動して移動させることができる。本ゲーム機1は、複数のモニタが設けられている場合に対応する。
【0053】
このゲーム機1は、主に、接触位置認識手段50と、位置認識可能領域設定手段51と、接触位置領域表示手段52と、ポインタ設定手段53と、ポインタ表示手段54と、領域選択手段55と、選択領域操作手段56と、領域再設定手段57と、選択状態解除手段58と、領域態様変更手段59と、ポインタ速度変更手段60と、ポインタ移動領域設定手段61と、ポインタ領域表示手段62と、領域連動手段63と、移動領域拡大手段64と、キャラクタ選択手段65と、キャラクタ特性情報表示手段66と、ポインタ態様変更手段67とを備えている。
【0054】
接触位置認識手段50は、指示手段をタッチパネル式のモニタに接触又は接触移動させたときの接触位置を認識する機能によって実現される手段である。接触位置認識手段50では、指示手段をタッチパネル式のモニタに接触又は接触移動させたときの接触位置が認識される。たとえば、接触位置認識手段50では、指示手段をタッチパネル式のモニタに接触又は接触移動させたときに、位置座標データがタッチ入力検出回路14aからRAM13へと供給される。そして、RAM13に供給された位置座標データに基づいて、接触位置がCPU11に認識される。
【0055】
位置認識可能領域設定手段51は、接触位置を認識可能な領域をタッチパネル式のモニタに設定する機能によって実現される手段である。位置認識可能領域設定手段51では、接触位置を認識可能な領域が、タッチパネル式のモニタに設定される。たとえば、位置認識可能領域設定手段51では、接触位置を認識可能な領域データが、外部記憶装置17からRAM13へと読み込まれ、この接触位置を認識可能な領域データに基づいて、CPU11により接触位置を認識可能な領域がタッチパネル式のモニタに設定される。なお、接触位置を認識可能な領域データには、接触位置を認識可能な領域の範囲を示すデータが含まれている。
【0056】
接触位置領域表示手段52は、位置認識可能領域設定手段51により設定された接触位置を認識可能な領域をタッチパネル式のモニタに表示する機能によって実現される手段である。接触位置領域表示手段52では、位置認識可能領域設定手段51により設定された接触位置を認識可能な領域が、タッチパネル式のモニタに表示される。たとえば、接触位置領域表示手段52では、タッチパネル式のモニタに設定された接触位置を認識可能な領域が、RAM13に格納された接触位置を認識可能な領域データに基づいて、タッチパネル式のモニタに表示される。なお、接触位置を認識可能な領域データには、接触位置を認識可能な領域を示す画像データが含まれている。
【0057】
ポインタ設定手段53は、接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動するポインタを設定する機能によって実現される手段である。ポインタ設定手段53では、接触位置から離れた位置において接触位置に連動して移動するポインタが設定される。たとえば、ポインタ設定手段53では、接触位置座標データに基づいて、接触位置から離れた位置にポインタ座標データがCPU11により設定される。このとき、接触位置座標データとポインタ位置座標データとはCPU11により関連付けられる。このポインタ位置座標データに基づいて、ポインタがCPU11に認識される。これにより、接触位置座標データが変更されると、ポインタ位置座標データが接触位置座標データに連動して変更される。このようにして、ポインタを、接触位置に連動して移動させることができる。なお、ポインタはモニタ上の位置を指定するためのものであるため、ポインタ位置座標データは、CPU11がモニタ上の位置を認識するための位置認識データとしても利用される。位置認識データは、ポインタ位置座標データとポインタ位置座標データまわりの所定範囲の座標データとのうち少なくとも1つの座標データからなる。この位置認識データは、RAM13に格納されている。
【0058】
ポインタ表示手段54は、ポインタ設定手段53により設定されたポインタを、少なくとも1つのモニタに表示する機能によって実現される手段である。ポインタ表示手段54では、ポインタ設定手段53により設定されたポインタが、少なくとも1つのモニタに表示される。たとえば、ポインタ位置データに基づいてCPU11に認識されたポインタが、外部記憶装置17からRAM13に読み込まれたポインタデータに基づいて、少なくとも1つのモニタに表示される。なお、ポインタデータには、ポインタの態様を示すポインタ画像データが含まれている。
【0059】
領域選択手段55は、接触位置を認識可能な領域の少なくとも一部に指示手段を接触させることにより、接触位置を認識可能な領域を選択領域として選択する機能によって実現される手段である。領域選択手段55では、接触位置を認識可能な領域の少なくとも一部に指示手段を接触させることにより、接触位置を認識可能な領域が選択領域として選択される。たとえば、領域選択手段55では、接触位置を認識可能な領域の少なくとも一部に指示手段を接触させたときに、接触位置に対応する位置座標データがタッチ入力検出回路14aからRAM13へと供給される。そして、RAM13に供給された位置座標データに基づいて、接触位置がCPU11に認識される。このようにしてCPU11に認識された接触位置を含む接触位置を認識可能な領域が、接触位置を認識可能な領域データに基づいて、CPU11によって選択領域として選択される。
【0060】
選択領域操作手段56は、選択領域の少なくとも一部に指示手段を接触移動させることにより、選択領域を指示手段により操作可能にする機能によって実現される手段である。選択領域操作手段56では、選択領域の少なくとも一部に指示手段を接触移動させることにより、選択領域が指示手段により操作可能になっている。選択領域操作手段56では、選択領域の少なくとも一部に指示手段を接触移動させることにより、選択領域が指示手段により位置変更可能になっている。選択領域操作手段56では、選択領域の少なくとも一部に指示手段を接触移動させることにより、選択領域が指示手段によりサイズ変更可能になっている。
【0061】
たとえば、選択領域操作手段56では、選択領域の少なくとも一部に指示手段を接触移動させたときに、変化する接触位置に対応する位置座標データがタッチ入力検出回路14aからRAM13へと順次供給される。そして、RAM13に順次供給された位置座標データに基づいて、接触位置がCPU11に認識される。このようにしてCPU11に認識された接触位置を含む選択領域が、接触位置を認識可能な領域データに基づいて、CPU11により位置座標データの変化に連動して位置変更される。
【0062】
たとえば、選択領域操作手段56では、選択領域の少なくとも一部に指示手段を接触移動させたときに、変化する接触位置に対応する位置座標データがタッチ入力検出回路14aからRAM13へと順次供給される。そして、RAM13に順次供給された位置座標データに基づいて、接触位置がCPU11に認識される。このようにしてCPU11に認識された接触位置を含む選択領域が、接触位置を認識可能な領域データに基づいて、CPU11により位置座標データの変化に連動してサイズ変更される。
【0063】
領域再設定手段57は、位置変更前の選択領域と位置変更後の選択領域とが重なり合う部分を、接触位置を認識可能な領域に再設定する機能によって実現される手段である。領域再設定手段57では、位置変更前の選択領域と位置変更後の選択領域とが重なり合う部分が、接触位置を認識可能な領域に再設定される。領域再設定手段57では、位置変更前の選択領域と位置変更後の選択領域とが重なり合う部分が、接触位置を認識可能な領域に再設定される。領域再設定手段57では、重なり合う部分の範囲に応じて、ポインタの位置認識可能範囲が変更される。領域再設定手段57では、重なり合う部分の範囲に応じて、重なり合う部分における接触位置の認識精度が変更される。
【0064】
たとえば、領域再設定手段57では、位置変更前後の接触位置を認識可能な領域データに基づいて、位置変更前の選択領域と位置変更後の選択領域とが重なり合う部分すなわち領域が、接触位置を認識可能な領域にCPU11により再設定される。このときに、重なり合う領域に対応するデータが重合領域データとしてCPU11によって作成され、この重合領域データがRAM13に格納される。この重合領域データには、重なり合う領域の範囲を示すデータが含まれている。
【0065】
また、たとえば、領域再設定手段57では、重合領域データに基づいて、重なり合う領域における接触位置の認識精度が変更される。接触位置の認識精度は、CPU11からタッチパネル式のモニタのタッチパネルに認識精度変更命令が発行されることにより、タッチパネルの認識精度が変更される。たとえば、重なり合う部分が小さくなるにつれて、重なり合う領域における接触位置の認識精度がCPU11により高くなるように設定される。
【0066】
さらに、たとえば、領域再設定手段57では、重合領域データに基づいて、ポインタの位置認識可能範囲を定めるためのポインタ位置座標データまわりの所定範囲が変更される。たとえば、重なり合う領域の大きさが小さくなるにつれて、ポインタ位置座標データまわりの所定範囲がCPU11により大きく設定される。
【0067】
選択状態解除手段58は、指示手段を選択領域以外の少なくとも一部に接触させることにより、選択領域の選択状態を解除する機能によって実現される手段である。選択状態解除手段58では、指示手段を選択領域以外の少なくとも一部に接触させることにより、選択領域の選択状態が解除される。たとえば、選択状態解除手段58では、指示手段を選択領域外の少なくとも一部に接触させたときに、接触位置に対応する位置座標データがタッチ入力検出回路14aからRAM13へと供給される。そして、RAM13に供給された位置座標データに基づいて、接触位置がCPU11に認識される。このように接触位置が選択領域外においてCPU11に認識された場合、選択領域の選択状態がCPU11により解除される。
【0068】
領域態様変更手段59は、選択領域の少なくとも一部の態様を変更可能にする機能によって実現される手段である。領域態様変更手段59では、選択領域の少なくとも一部の態様が変更可能になる。たとえば、領域態様変更手段59では、接触位置を認識可能な領域データに含まれる接触位置を認識可能な領域を示す画像データを、外部記憶装置17からRAM13に読み込まれた、接触位置を認識可能な領域を示す異なる画像データに、変更することができる。このように画像データを変更することにより、選択領域の内部の色を変更したり、選択領域の枠の色を変化させたりすることができる。
【0069】
ポインタ速度変更手段60は、ポインタの移動速度を変更可能にする機能によって実現される手段である。ポインタ速度変更手段60では、ポインタの移動速度が変更可能になる。たとえば、ポインタ速度変更手段60では、ポインタ位置座標データを検出するタッチ入力検出回路の検出速度をCPUが変化させる。
【0070】
ポインタ移動領域設定手段61は、ポインタの移動可能な領域を少なくとも1つのモニタに設定する機能によって実現される手段である。ポインタ移動領域設定手段61では、ポインタの移動可能な領域が、少なくとも1つのモニタに設定される。たとえば、ポインタ移動領域設定手段61では、接触位置を認識可能な領域データに対応するポインタの移動可能な領域データが、少なくとも1つのモニタにCPU11により設定される。このポインタの移動可能な領域データは、RAM13に格納される。なお、ポインタの移動可能な領域データには、ポインタの移動可能な領域の範囲を示すデータが含まれている。
【0071】
ポインタ領域表示手段62は、ポインタ移動領域設定手段61により設定されたポインタの移動可能な領域を少なくとも1つのモニタに表示する機能によって実現される手段である。ポインタ領域表示手段62では、ポインタ移動領域設定手段61により設定されたポインタの移動可能な領域が、少なくとも1つのモニタに表示される。たとえば、ポインタ領域表示手段62では、ポインタ移動領域設定手段61により設定されたポインタの移動可能な領域が、RAM13に格納されたポインタの移動可能な領域データに基づいて、少なくとも1つのモニタに表示される。なお、ポインタの移動可能な領域データには、ポインタの移動可能な領域を示す画像データが含まれている。
【0072】
領域連動手段63は、選択領域操作手段56による選択領域の操作に応じて、ポインタの移動可能な領域を連動させ変更する機能によって実現される手段である。領域連動手段63では、選択領域操作手段56による選択領域の操作に応じて、ポインタの移動可能な領域が連動して変更される。たとえば、領域連動手段63では、接触位置を認識可能な領域データとポインタの移動可能な領域データとが関連付けられる。そして、選択領域操作手段56により選択領域が操作されると、操作された選択領域すなわち接触位置を認識可能な領域データの変更状態に応じて、ポインタの移動可能な領域データが変更される。このように変更されたポインタの移動可能な領域データに基づいて、変更されたポインタの移動可能な領域は、ポインタ領域表示手段62により、少なくとも1つのモニタに表示される。
【0073】
移動領域拡大手段64は、複数の釦からなる入力部4の所定の釦を操作することにより、接触位置を認識可能な領域の内外の領域において接触位置を認識可能にし、ポインタの移動可能な領域の内外の領域においてポインタを移動可能にする機能によって実現される手段である。移動領域拡大手段64では、複数の釦からなる入力部4の所定の釦を操作することにより、接触位置を認識可能な領域の内外の領域において、接触位置が認識可能になる。また、移動領域拡大手段64では、複数の釦からなる入力部4の所定の釦を操作することにより、ポインタの移動可能な領域の内外の領域において、ポインタが移動可能になる。
【0074】
たとえば、移動領域拡大手段64では、複数の釦からなる入力部4の所定の釦を操作したときに、所定の釦操作による入力信号がCPU11に認識される。すると、接触位置を認識可能な領域と接触位置を認識可能な領域の外部領域とにおいて、接触位置座標データをタッチパネルが認識できるようにする命令が、CPU11からタッチ入力検出回路へと発行される。
【0075】
また、たとえば、移動領域拡大手段64では、複数の釦からなる入力部4の所定の釦を操作したときに、所定の釦操作による入力信号がCPU11に認識される。すると、ポインタの移動可能な領域とポインタの移動可能な領域の外部領域とにおいて、ポインタ位置座標データを液晶パネルに表示できるようにする命令が、CPU11から画像処理回路へと発行される。
【0076】
キャラクタ選択手段65は、接触位置を認識可能な領域の内外の領域に指示手段を接触又は接触移動させたときの接触位置に連動するポインタにより、キャラクタを選択可能にする機能によって実現される手段である。キャラクタ選択手段65では、接触位置を認識可能な領域の内外の領域に指示手段を接触又は接触移動させたときの接触位置に連動するポインタにより、キャラクタが選択可能になる。たとえば、キャラクタ選択手段65では、接触位置を認識可能な領域の内外の領域に指示手段を接触又は接触移動させると、接触位置座標データに連動するポインタ位置座標データがCPU11に認識される。そして、ポインタ位置座標データが示す位置に表示されたキャラクタデータが、CPU11により選択される。なお、キャラクタデータには、キャラクタの画像データとキャラクタをオブジェクトとして選択するために用いられる座標データが含まれている。
【0077】
キャラクタ特性情報表示手段66は、キャラクタがポインタにより選択されたときに、キャラクタの特性情報を少なくとも1つのモニタに表示する機能によって実現される手段である。キャラクタ特性情報表示手段66では、キャラクタがポインタにより選択されたときに、キャラクタの特性情報が、少なくとも1つのモニタに表示される。たとえば、キャラクタ特性情報表示手段66では、キャラクタデータがポインタ位置座標データに基づいてCPU11に認識され選択されたときに、外部記憶装置17からRAM13に読み込まれたキャラクタの特性情報データが、少なくとも1つのモニタに表示される。
【0078】
ポインタ態様変更手段67は、入力部4の所定の釦が操作されたときに、ポインタの態様を変更可能にする機能によって実現される手段である。ポインタ態様変更手段67では、入力部4の所定の釦が操作されたときに、ポインタの態様が変更可能になる。たとえば、ポインタ態様変更手段67では、入力部4の所定の釦が操作されたときに、所定の釦操作による入力信号がCPU11に認識される。すると、外部記憶装置17からRAM13に読み込まれたポインタデータに基づいて、ポインタの態様を示す画像データがCPU11により変更される。
【0079】
〔野球ゲームのポインタ指示システムの概要〕
次に、本実施形態における野球ゲームのポインタ指示システムについて、具体的に説明する。ポインタ指示システムは、野球ゲームにおいて、打者キャラクタに対してミートポインタの位置を指示するときに実行される。
【0080】
本野球ゲームにおいては、図4に示すように、非タッチパネル式のモニタである上部液晶モニタ3aには、たとえば、打者キャラクタ70と、投手キャラクタ71と、ミートポインタ72と、ミートポインタの移動可能な領域73とが表示されている。ここでは、初期状態のミートポインタ72が、ミートポインタの移動可能な領域73の中央部に表示されている。また、タッチパネル式のモニタである下部液晶モニタ3bには、指示手段75たとえばタッチペンや指等の接触位置を認識可能な領域74が表示されている。ここでは、ミートポインタ72に対応する対応ポインタ75が、接触位置を認識可能な領域74の中央部に表示されている。
【0081】
野球ゲームにおけるポインタ指示システムでは、指示手段たとえばタッチペン85を、下部液晶モニタ3bに表示された対応ポインタ75の位置に接触させたときに、接触位置が認識される。また、指示手段たとえばタッチペン85を、下部液晶モニタ3bに表示された対応ポインタ75の位置に接触させ移動させたときには、移動後の接触位置が認識される。ここで、接触位置は、下部液晶モニタ3bに表示された接触位置を認識可能な領域74でのみ移動可能になっている。
【0082】
接触位置を認識可能な領域74において対応ポインタ75とともに接触位置を移動させると、上部液晶モニタ3aに表示されたミートポインタ72が接触位置の移動に連動して移動する。このとき、ミートポインタ72は、上部液晶モニタ3aに表示されたミートポインタの移動可能な領域73の内部で移動する。たとえば、接触位置を認識可能な領域74において接触位置をタッチペン85により所望の位置まで移動させて、タッチペンを下部液晶モニタ3bから離反させると、ミートポインタ72の位置を指定することができる。なお、接触位置に連動するミートポインタ72の移動速度は、たとえば方向指示釦4aを操作することにより、変更可能になっている。また、ゲームがポーズ状態にあるときには、たとえば、セレクト釦4bを押ことにより上部液晶モニタ3aに表示されるポインタメニュー(図示しない)において、方向指示釦4aにより所望の色や形状のミートポインタに変更することができるようになっている。
【0083】
図5および図6に示すように、接触位置を認識可能な領域74の少なくとも一部にタッチペン85を接触させると、接触位置を認識可能な領域74が選択領域74aとして選択される。たとえば、接触位置を認識可能な領域74の少なくとも一部にタッチペン85を断続的に2度接触させると、接触位置を認識可能な領域74を選択領域74aとして選択することができる。このとき、接触位置を認識可能な領域74の枠部の形態が変更されるようになっている。ここでは、接触位置を認識可能な領域74がタッチペン85により選択領域74aとして選択されたときに、枠部が破線表示されるようになっている。そして、選択領域74aの一部にタッチペン85を接触させ移動させると、選択領域74aがタッチペン85により操作可能になる。
【0084】
たとえば、図5に示すように、タッチペン85を選択領域74aの一部に接触させた状態で移動させると、選択領域74aを、タッチペン85を移動させた方向に移動させることができる。このように選択領域74aを移動させた場合、位置変更前の選択領域74a(枠部を破線で表示)と位置変更後の選択領域76(枠部を実線で表示)とが重なり合う領域77が、接触位置を認識可能な領域に再設定される。この重なり合う領域77を設定するということは、「野球において打者が投手の投球コースにヤマをはった状態」に対応する。ここでは、重なり合う領域77が小さくなるにつれて、重なり合う領域77における接触位置の認識精度が高くなるようになっている。これにより、重なり合った領域77が小さくなっても、プレイヤは、重なり合った領域77において、接触位置を正確に移動させることができる。また、重なり合う領域77の大きさが小さくなるにつれて、ミートポインタ72の位置認識可能範囲が大きくなるようになっている。このことをプレイヤに視覚的に認識させるために、重なり合う領域77の大きさが小さくなるにつれて、対応ポインタ75およびミートポインタ72が、重なり合う領域77および重なり合う領域77に対応するミートポインタの移動可能な領域78において、大きく表示されるようになっている。一方で、重なり合う領域77が形成されなかったときには、位置変更後の選択領域が、接触位置を認識可能な領域に再設定される。
【0085】
たとえば、図6に示すように、タッチペン85を選択領域74aの隅角部に接触させた状態で選択領域74aの外方に移動させると、選択領域74aを、タッチペン85を移動させた方向に拡大することができる。また、タッチペン85を選択領域74aの隅角部に接触させた状態で選択領域74aの内方に移動させると、選択領域74aを、タッチペン85を移動させた方向に縮小することができる(図示しない)。
【0086】
このように選択領域74aを操作したとき、ミートポインタの移動可能な領域73は、選択領域74aの位置変更やサイズ変更に連動して変更される。たとえば、図5と図6とに示すように、選択領域74aとミートポインタの移動可能な領域73とが同じ大きさに設定された場合、選択領域74aの移動量と同じ移動量だけ、ミートポインタの移動可能な領域が移動し、重なり合う領域77に対応する領域が、ミートポインタの移動可能な領域78となる。また、選択領域74aの拡大量および縮小量と同じ拡大量および縮小量だけ、ミートポインタの移動可能な領域73が拡大および縮小され、拡大された選択領域79に対応する領域が、ミートポインタの移動可能な領域80となる。なお、選択領域74aとミートポインタの移動可能な領域73とが異なる大きさに設定された場合、選択領域74aの拡大量および縮小量に応じて、ミートポインタの移動可能な領域73は、相似的かつ段階的に拡大および縮小される(図示しない)。
【0087】
接触位置を認識可能な領域74が選択領域74aとして選択された状態は、選択領域74a外の少なくとも一部にタッチペン85を接触させることにより、解除することができる。たとえば、図5および図6に示すように、選択領域74aの外部領域にタッチペン85(破線表示)を1度接触させることで、選択領域74aの選択状態を解除することができる。
【0088】
複数の釦からなる入力部4の所定の釦たとえばL釦4f又はR釦4gを操作することにより、図7に示すように、接触位置を認識可能な領域74の内外の領域83において、接触位置を認識できるようになる。この状態で、接触位置を認識可能な領域74の内外の領域83において接触位置が移動させられると、ポインタの移動可能な領域73の内外の領域84において、ミートポインタ72が接触位置に連動して移動する。このとき、ミートポインタ72を打者キャラクタ70の位置まで移動させて、タッチペン85を下部液晶モニタ3bから離反させると、打者キャラクタ70が選択される。このとき、ミートポインタ72により選択された打者キャラクタ70の近傍には、打者キャラクタ70が選択されたことを示す矢印81が表示される。そして、選択された打者キャラクタの特性情報82が、たとえば上部液晶モニタ3aに表示される。この特性情報82の表示は、所定の時間経過すると上部液晶モニタ3aから自動的に消去される。このとき、接触位置を認識可能な領域74の内外の領域83とポインタの移動可能な領域73の内外の領域84とが、接触位置を認識可能な領域74とポインタの移動可能な領域73とに復帰する。打者キャラクタ70の特性情報82には、たとえば打者キャラクタ70の能力パラメータ等があり、能力パラメータには、打撃力、守備力、走力等が含まれている。
【0089】
〔野球ゲームのポインタ指示システム実行時の処理フロー〕
本実施形態における野球ゲームのポインタ指示システムの各種処理概要を、図8に示すフローチャートを用いて説明する。
ポインタ指示システムでは、まず、ポインタの移動可能な領域73が上部液晶モニタ3aに表示され(S1)、このポインタの移動可能な領域73にはミートポインタ72が表示される(S2)。そして、接触位置を認識可能な領域74が下部液晶モニタ3bに表示され(S3)、この接触位置を認識可能な領域74にはミートポインタ72に対応する対応ポインタ75が表示される(S4)。
【0090】
複数の釦からなる入力部4の所定の釦たとえばL釦4f又はR釦4gが押されると(S5)、接触位置を認識可能な領域74とポインタの移動可能な領域73とが拡大される(S6)。そして、拡大された接触位置を認識可能な領域において接触位置が移動させられると(S7)、拡大されたポインタの移動可能な領域において、ミートポインタ72が接触位置に連動して移動する(S8)。このとき、ミートポインタ72を打者キャラクタ70まで移動させて打者キャラクタ70が選択されると(S9)、選択された打者キャラクタ70の特性情報82が上部液晶モニタ3aに表示される(S10)。この特性情報82は、所定の時間が経過すると自動的に上部液晶モニタ3aから消去される。
【0091】
次に、接触位置を認識可能な領域74が選択されたか否かが判断される(S11)。接触位置を認識可能な領域74が選択されたと判断された場合(S11でYes)、接触位置を認識可能な領域74が選択領域74aとして選択される(S12)。一方で、接触位置を認識可能な領域74が選択されなかったと判断された場合(S11でNo)、後述するS23からS25までが実行される。
【0092】
続いて、選択領域74aが移動したか否かが判断される(S13)。選択領域74aが移動したと判断された場合(S13でYes)、ポインタの移動可能な領域73が選択領域74aの移動に連動して移動させられる(S14)。そして、位置変更前の選択領域74aと位置変更後の選択領域76との重なり合う領域77が形成されているか否かが判断される(S15)。重なり合う領域77が形成されたと判断された場合(S15でYes)、重なり合う領域77が、接触位置を認識可能な領域に再設定される(S16)。このとき、重なり合う領域77における接触位置の認識精度が変更される(S17)。そして、ミートポインタ72の位置認識可能範囲が変更される(S18)。重なり合う領域77が形成されなかったと判断された場合(S15でNo)、位置変更後の選択領域76が、接触位置を認識可能な領域に再設定される(S19)。
【0093】
続いて、選択領域74aが拡大または縮小されたか否かが判断される(S20)。ここで、選択領域74aが拡大または縮小されなかったと判断された場合(S20でNo)、後述するS22で選択領域74aが解除された後、S23からS25が実行される。選択領域74aが拡大または縮小されたと判断された場合(S20でYes)、ポインタの移動可能な領域73が選択領域74aの拡大縮小に連動して拡大縮小される(S21)。
なお、S12からS21までの間において、選択領域74a以外の領域にタッチペン85を接触させることにより、選択領域74a,76,79の選択状態を解除することができる。
【0094】
選択領域74a,76,79の選択状態が解除され(S22)、接触位置を認識可能な領域74,76,79において、タッチペン85により接触位置を移動させると(S23)、ポインタの移動可能な領域73,78,80において、ミートポインタ72が接触位置に連動して移動する(S24)。そして、接触位置をタッチペン85により移動させることによりミートポインタ72を所望の位置まで移動させ、タッチペン85を下部液晶モニタ3bから離反させると、ミートポインタ72の位置が指定される(S25)。
なお、上記のS5からS25までの一連のフローは、投手キャラクタ71が投球モーションを開始するまでであれば、繰り返し実行することができる。
【0095】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、野球ゲームにおけるポインタ指示システムの例を示したが、ポインタ指示システムは、ポインタカーソルで位置指定が実行されるゲームであれば、どのようなゲームに対しても適用することができる。たとえば、ポインタ指示システムは、一人称の視点で実行されるシューティングゲームのターゲットやRPG(Role Playing Game)やテーブルゲーム等のアイコンやキャラクタの選択カーソル等に対しても、適用することができる。
【0096】
(b) 前記実施形態では、ゲームプログラムを適用しうるコンピュータの一例としての携帯ゲーム機1を用いた場合の例を示したが、ゲーム装置は、前記実施形態に限定されず、複数のモニタが別体に構成されたゲーム装置、モニタがゲーム装置本体に一体に構成されたPDA(Personal Digital Assistant)装置や業務用ゲーム装置、ゲームプログラムを実行することによってゲーム装置として機能するパーソナルコンピュータやワークステーションなどにも同様に適用することができる。
【0097】
(c) 本発明には、前述したようなゲームを実行するプログラムおよびこのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も含まれる。この記録媒体としては、カートリッジ以外に、たとえば、コンピュータ読み取り可能なフレキシブルディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、MO、ROMカセット、その他のものが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明に係るゲームプログラムを適用しうるコンピュータの一例としての携帯ゲーム機の外観図。
【図2】前記携帯ゲーム機の一例としての制御ブロック図。
【図3】前記携帯ゲーム機の一例としての機能ブロック図。
【図4】接触位置の移動に連動して動作するポインタを説明するための図。
【図5】接触位置を認識可能な領域を移動させたときのポインタの移動可能な領域を説明するための図。
【図6】接触位置を認識可能な領域を拡大したときのポインタの移動可能な領域を説明するための図。
【図7】接触位置を認識可能な領域を拡張したときのポインタの移動可能な領域を説明するための図。
【図8A】ポインタ指示システムを説明するためのフローチャート(1)。
【図8B】ポインタ指示システムを説明するためのフローチャート(2)。
【符号の説明】
【0099】
1 携帯ゲーム機
3 液晶モニタ部
3a 上部液晶モニタ(非タッチパネル式のモニタ)
3b 下部液晶モニタ(タッチパネル式のモニタ)
4 入力部(入力手段)
50 接触位置認識手段
51 位置認識可能領域設定手段
52 接触位置領域表示手段
53 ポインタ設定手段
54 ポインタ表示手段
55 領域選択手段
56 選択領域操作手段
57 領域再設定手段
58 選択状態解除手段
59 領域態様変更手段
60 ポインタ速度変更手段
61 ポインタ移動領域設定手段
62 ポインタ領域表示手段
63 領域連動手段
64 移動領域拡大手段
65 キャラクタ選択手段
66 キャラクタ特性情報表示手段
67 ポインタ態様変更手段
70 打者キャラクタ
71 投手キャラクタ
72 ミートポインタ(ポインタ)
73,78,80 ポインタの移動可能な領域
74 接触位置を認識可能な領域、
74a 位置変更前の選択領域、拡大前の選択領域
75 対応ポインタ
76 接触位置を認識可能な領域、位置変更後の選択領域
79 接触位置を認識可能な領域、拡大後の選択領域
77 接触位置を認識可能な領域、重なり合う領域(重なり合う部分)
82 キャラクタの特性情報
83 接触位置を認識可能な領域の内外の領域(接触位置を認識可能)
84 ポインタの移動可能な領域の内外の領域(ポインタが移動可能)
85 タッチペン(指示手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのモニタに位置を指定するためのポインタを表示可能かつ前記ポインタを前記少なくとも1つのモニタのうちの接触入力式のモニタに接触させた指示手段により移動可能なゲームを実現可能なコンピュータに、
前記指示手段を前記接触入力式のモニタに接触又は接触移動させたときの接触位置を認識する接触位置認識機能と、
前記接触位置を認識可能な領域を前記接触入力式のモニタに設定する位置認識可能領域設定機能と、
前記位置認識可能領域設定機能により設定された前記接触位置を認識可能な前記領域を前記接触入力式のモニタに表示する接触位置領域表示機能と、
前記接触位置から離れた位置において前記接触位置に連動して移動する前記ポインタを設定するポインタ設定機能と、
ポインタ設定機能により設定された前記ポインタを、前記少なくとも1つのモニタに表示するポインタ表示機能と、
を実現させるためのゲームプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータに、
前記接触位置を認識可能な前記領域の少なくとも一部に前記指示手段を接触させることにより、前記接触位置を認識可能な前記領域を選択領域として選択する領域選択機能と、
前記選択領域の少なくとも一部に前記指示手段を接触移動させることにより、前記選択領域を前記指示手段により操作可能にする選択領域操作機能と、
をさらに実現させるための請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項3】
前記選択領域操作機能では、前記選択領域が前記指示手段により位置変更可能になっている、
請求項2に記載のゲームプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータに、
位置変更前の前記選択領域と位置変更後の前記選択領域とが重なり合う部分を、前記接触位置を認識可能な領域に再設定する領域再設定機能を、
さらに実現させるための請求項3に記載のゲームプログラム。
【請求項5】
前記領域再設定機能では、前記重なり合う部分の範囲に応じて、前記重なり合う部分における前記接触位置の認識精度が変更される、
請求項4に記載のゲームプログラム。
【請求項6】
前記領域再設定機能は、前記重なり合う部分の範囲に応じて、前記ポインタの位置認識可能範囲を変更する機能を含んでいる、
請求項4又は5に記載のゲームプログラム。
【請求項7】
前記選択領域操作機能では、前記選択領域が前記指示手段によりサイズ変更可能になっている、
請求項2から6のいずれかに記載のゲームプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータに、
前記指示手段を前記選択領域以外の少なくとも一部に接触させることにより、前記選択領域の選択状態を解除する選択状態解除機能を、
さらに実現させるための請求項2から7のいずれかに記載のゲームプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータに、
前記選択領域の少なくとも一部の態様を変更可能にする領域態様変更機能を、
さらに実現させるための請求項2から8のいずれかに記載のゲームプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータに、
前記ポインタの移動速度を変更可能にするポインタ速度変更機能を、
さらに実現させるための請求項1から9のいずれかに記載のゲームプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータに、
前記ポインタの移動可能な領域を前記少なくとも1つのモニタに設定するポインタ移動領域設定機能と、
前記ポインタ移動領域設定機能により設定された前記ポインタの移動可能な前記領域を前記少なくとも1つのモニタに表示するポインタ領域表示機能と、
をさらに実現させるための請求項2から10のいずれかに記載のゲームプログラム。
【請求項12】
前記コンピュータに
前記選択領域操作機能による前記選択領域の操作に応じて、前記ポインタの移動可能な前記領域を連動させ変更する領域連動機能を、
さらに実現させるための請求項11に記載のゲームプログラム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのモニタにキャラクタをさらに表示可能なゲームを実現可能な前記コンピュータに、
複数の釦からなる入力手段の所定の釦を操作することにより、前記接触位置を認識可能な前記領域の内外の領域において前記接触位置を認識可能にし、前記ポインタの移動可能な前記領域の内外の領域において前記ポインタを移動可能にする移動領域拡大機能と、
前記接触位置を認識可能な前記領域の内外の前記領域に前記指示手段を接触又は接触移動させたときの前記接触位置に連動する前記ポインタにより、前記キャラクタを選択可能にするキャラクタ選択機能と、
をさらに実現させるための請求項1から12のいずれかに記載のゲームプログラム。
【請求項14】
少なくとも1つのモニタに位置を指定するためのポインタを表示可能かつ前記ポインタを前記少なくとも1つのモニタのうちの接触入力式のモニタに接触させた指示手段により移動可能なゲームを実現可能なゲーム装置であって、
前記指示手段を前記接触入力式のモニタに接触又は接触移動させたときの接触位置を認識する接触位置認識手段と、
前記接触位置を認識可能な領域を前記接触入力式のモニタに設定する位置認識可能領域設定手段と、
前記位置認識可能領域設定手段により設定された前記接触位置を認識可能な前記領域を前記接触入力式のモニタに表示する接触位置領域表示手段と、
前記接触位置から離れた位置において前記接触位置に連動して移動する前記ポインタを設定するポインタ設定手段と、
ポインタ設定手段により設定された前記ポインタを、前記少なくとも1つのモニタに表示するポインタ表示手段と、
を備えるゲーム装置。
【請求項15】
少なくとも1つのモニタに位置を指定するためのポインタを表示可能かつ前記ポインタを前記少なくとも1つのモニタのうちの接触入力式のモニタに接触させた指示手段により移動可能なゲームを実現可能なゲーム方法であって、
前記指示手段を前記接触入力式のモニタに接触又は接触移動させたときの接触位置を認識する接触位置認識ステップと、
前記接触位置を認識可能な領域を前記接触入力式のモニタに設定する位置認識可能領域設定ステップと、
前記位置認識可能領域設定ステップにより設定された前記接触位置を認識可能な前記領域を前記接触入力式のモニタに表示する接触位置領域表示ステップと、
前記接触位置から離れた位置において前記接触位置に連動して移動する前記ポインタを設定するポインタ設定ステップと、
ポインタ設定ステップにより設定された前記ポインタを、前記少なくとも1つのモニタに表示するポインタ表示ステップと、
を備えるゲーム方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2006−122408(P2006−122408A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−315539(P2004−315539)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(000105637)コナミ株式会社 (106)
【Fターム(参考)】