説明

コネクタ

【課題】電線カバーの電線引き出し口の開口する方向と異なる方向にハーネスを引き出し可能にする。
【解決手段】本発明におけるコネクタは、コネクタハウジング11と、端子金具16と、電線カバー20と、レバー30と、結束具40とを備える。コネクタハウジング11の上面には電線カバー20が取り付けられている。電線カバー20の右側面において電線引き出し口22寄りには、図4に示すように、取り付け部1が突出形成されている。取り付け部1の内側において上下方向に貫通する通し孔2内には、結束具40が通されて、電線引き出し口22から導出されたハーネスを後方へ折り返した状態で拘束することが可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のコネクタとしては、以下の特許文献1に記載のものが知られている。このものは、電線の端末に固着された端子金具が収容されるコネクタハウジングと、このコネクタハウジングの後面から導出される複数の電線を覆う電線カバーとを備えて構成されている。電線は、電線カバー内において略直角に折り曲げられ、電線引き出し口の外部において束ねられ(以下、この束ねられた複数の電線をハーネスと呼ぶ。)、そのまま電線引き出し口の開口方向と同方向へ導出される。
【特許文献1】特開2003−173843公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このものはハーネスの引き出し方向が一方向に限定されているため、車種によりハーネスの引き出し方向を反対方向に設定したい場合には、電線引き出し口を現行のものとは反対側に設けた電線カバーを新たに作り直す必要があった。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線カバーの電線引き出し口の開口方向と異なる方向にハーネスを引き出し可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な両コネクタハウジングのうちの一方には、複数の電線の端末に圧着された端子金具が収容されるとともにコネクタハウジングの電線引き出し面から導出される前記電線を覆う電線カバーが組み付けられ、その電線カバーには電線引き出し口が開口し、その電線引き出し口の開口する方向に前記電線が引き出されたコネクタであって、前記電線カバーの外部には、前記電線の引き出し方向と異なる方向に引き出すために前記電線を拘束するための結束具を取り付けるための取り付け部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記電線カバーの外部には回動可能なレバーが装着されており、前記レバーの動作空間が、前記電線と前記電線カバーの外面との間に保有されているところに特徴を有する。
【0006】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記複数の電線は、前記電線引き出し口の開口する方向に引き出される場合にはそのまま直線状に引き出され、前記電線引き出し口の開口する方向と反対方向に引き出される場合には前記電線引き出し口からUターン状に折り返された状態で前記結束具によって前記取り付け部に固定され、前記取り付け部は断面「門」形をなし、その内側には前記Uターン状に折り返された前記複数の電線の引き出し方向とほぼ直交する方向に沿って前記結束具の通し孔が貫通し、かつ前記取り付け部における前記カバーとの連結部分を延長することで補強部が設けられているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0007】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、電線カバーの外部にハーネスを拘束するための結束具を取り付けるための取り付け部を設けたから、電線引き出し口の開口する方向方向と異なる方向にハーネスを引き出すことが可能である。この結果、車種によってハーネスの引き出し方向を適宜選択することが可能である。
【0008】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、電線カバーの外部に回動可能なレバーを装着することが可能となる。レバーの倍力作用によって両コネクタを互いに嵌合させる場合に、レバーの回動操作を邪魔することなく、両コネクタの嵌合を行うことが可能である。
【0009】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、ハーネスを電線引き出し口から直線状に引き出す方法と、電線引き出し口からUターン状に引き出す方法が適宜選択可能である。また、取り付け部における電線カバーとの連結部分を延長することで補強部を設けたから、ハーネスが無理矢理引っ張られる等しても、取り付け部が破損するといったおそれを低減することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。本実施形態におけるコネクタ10は、図1に示すように、コネクタハウジング11と、端子金具16と、電線カバー20と、レバー30と、結束具40とを備える。尚、以下の説明においては、左右方向とは図3における左右方向を基準として左方を左側とし、上下方向とは図3における上下方向と基準として上方を上側とし、前後方向とは図3において紙面と直交する向きを基準として紙面手前側を前側とする。
【0011】
コネクタハウジング11は合成樹脂製で、図3および図4に示すように、略方形のブロック状をなしている。コネクタハウジング11には、図5に示すように、略方形のブロック状をなす内筒部12と、内筒部12の外周を覆うようにしてフード状をなす外筒部17とが形成されている。内筒部12と外筒部17との間には嵌合空間Kが形成され、電線カバー20をコネクタハウジング11に装着した状態においてレバー30が初期位置(図1に示すレバー30の位置)にあるときには、レバー30の後述するカム溝36の始端が嵌合空間K内に臨むようにしてある。内筒部12は、本体部13と、本体部12の下面に冠着されたフロントホルダ14とからなる。本体部13およびフロントホルダ14には、それぞれ上下方向に貫通するようにして複数のキャビティが形成されており、本実施形態におけるキャビティ15は本体部13側のキャビティとフロントホルダ14側のキャビティとから構成される。
【0012】
キャビティ15の内部には図示しないランスが撓み可能に設けられ、端子金具16が本体部13の上方からキャビティ15内に挿入されると、フロントホルダ14の下端で前止まりされるとともに、ランスが係止することで上方への抜止めがなされる。尚、本体部13の外周面にはゴム栓19が嵌着されており、フロントホルダ14の上端部分にて下方への抜止めがなされている。外筒部17とゴム栓19との間には、図示しない相手側コネクタのフード部が嵌合可能となっており、内筒部12内部に水が浸入することを規制している。また、フロントホルダ14の下面には、リテーナ21が装着可能となっている。リテーナ21は、下方からフロントホルダ14に向けて仮係止位置に押し込まれると、前方へスライドさせることによって本係止位置(図5におけるリテーナ21の位置)に到達し、端子金具16に対して上述のランスとともに二重係止するようになっている。
【0013】
本体部13の上面側は、電線引き出し面17とされている。電線Wは、電線引き出し面17から上方に導出され、電線カバー20内で略直角に折り曲げられた後、後述する電線引き出し口22を通じて前方へと引き出されるようになっている。
【0014】
コネクタハウジング11の上面には電線カバー20が取り付けられている。電線カバー20は合成樹脂製で、図3および図4に示すように、前方に開口する電線引き出し口22を有する中空構造をなしている。電線カバー20の左右両側面における下端内側縁には、図3に示すように、フック形状のレール部23が前後方向に沿いつつほぼ全長に亘って形成されている。一方、コネクタハウジング11の上面でかつレール部23と対向する位置には、レール部23と上方から係合する外れ止め部24が前後方向に沿って形成されている。レール部23を外れ止め部24に噛み合わせるようにして後方からスライドすることで、電線カバー20をコネクタハウジング11の上面に装着することが可能となっている。また、コネクタハウジング11の上面後部には、図4に示すように、係止突部25が突出形成されており、電線カバー20を装着する過程において電線カバー20の後面下端が係止突部25を乗り越えて係止するようになっている。これにて、電線カバー20がコネクタハウジング11の上面に装着された状態では、電線カバー20の上方への抜止めと開き止めがなされるとともに、電線カバー20の後方への抜止めがなされる。
【0015】
電線カバー20の外部にはレバー30が装着されている。レバー30は合成樹脂製で、図2に示すように、操作部31の両端に一対のアーム部32,32を設けた「門」形をなしている。レバー30は、電線カバー20に対し左右両側から両アーム部32,32が挟み付けるようにして装着可能となっている。アーム部32の自由端側の外周は、図4に示すように、円弧面をなすように形成されており、その中心位置には、軸受孔34が貫通している。一方、電線カバー20の左右両側面における略中央下部には、図6および図7に示すように、回動軸35が外方に突出形成されている。回動軸35は、軸心方向に沿って2分割され、分割された一対の軸片が互いに接近する方向に撓み変形が可能で、その先端には鍔部35Aが形成されている。これにより、レバー30装着時には回動軸35を縮径させつつ軸受孔34に嵌合した後、回動軸35が復帰することで鍔部35Aが軸受孔34の周縁部に係止することになる。その結果、レバー30は、図1に示す位置(以下、初期位置という)と図4に示す位置(以下、嵌合位置という)との間を外れ止めされた状態で回動可能に軸支される。
【0016】
アーム部32の軸受孔34側における内側には、カム溝36が形成されている。ここで、前記したレバー30の初期位置とは、雌雄両コネクタを緩く嵌合させたときに、カム溝36が相手側コネクタの図示しないカムフォロアをそのまま受け入れ可能とする位置をいう。したがって、この初期位置からレバー30を嵌合位置に回動させると、カムフォロアがカム溝36に係合し、レバー30の倍力作用によって雌雄両コネクタが互いに引き寄せられて正規嵌合状態に至らせることができる。
【0017】
アーム部32において軸受孔34と操作部31との間には、レバー30を初期位置に保持するための仮係止孔37と、レバー30が嵌合位置に至ったことを検知する検知部材41を装着するための装着部38と、レバー30を嵌合位置に保持するための本係止孔39とが配されている。仮係止孔37は、レバー30が初期位置にあるときには、電線カバー20の左右両側面における前端寄りにおいて外方に突出形成された一対の仮係止突起28,28に対し係止可能である。但し、このときの係止力は、レバー30に力を加えれば解除可能な程度である。また、電線カバー20の左右両側面には回動軸35を中心とする円弧状に段差26が設けられており、段差26を境として径方向外側が一段低くなるように形成されている。
【0018】
検知部材41は装着部38内に嵌合されており、その先端側(軸受孔34側の端部)には拡幅部41Aが形成されている。一方、装着部38の開口縁のうち一方の長辺側には図示2カ所に突縁38Aが内向きに突出しており、常には検知部材41は拡幅部41Aが両突縁38A,38A間に係止することで、この位置に保持されている。そして、後に詳しく説明するが、レバー30が嵌合位置に至った後には、検知部材41は上記した係止を解かれて軸受孔34側へ移動操作され、より先端側の突縁38Aに係止してこの位置に保持されるようにしてある。
また、レバー20が初期位置にあるときには、検知部材41の拡幅部41Aが段差26の図7における前端部に当接することで、嵌合位置以外での移動操作を禁止するようにしてある。
【0019】
レバー30が嵌合位置にあるときには、電線カバー20の左右両側面における後端寄りにおいて外方に突出形成されたストッパ29によってレバー30の時計回り方向への回り止めがなされる。さらに、本係止孔38は、図7に示すように、電線カバー20の左右両側面においてストッパ29の上方やや内寄りに配された一対の本係止突起27,27と係止可能となっている。これにより、レバー30を嵌合位置に本係止することが可能となっている。但し、このときの係止力は、仮係止突起28と仮係止孔37との係止力よりは大きく外れにくくなってはいるものの、レバー30に力を加えれば解除可能な程度である。また、段差26の図7における後端部で検知部材41と対応する位置には径方向内側に凹状をなす検知溝26Aが形成されている。
【0020】
この検知溝26Aはレバー30が嵌合位置にあるときに、検知部材41と対応するような位置に配されており、したがってこの嵌合位置において検知部材41を軸受孔34側へ移動操作してやれば、拡幅部41Aは両突縁38A,38Aの間の係止を解いて先端側の突縁38Aのみと係止するため、検知部材41は検知溝26A内に嵌り込んだ位置で保持される。この検知部材41の移動操作が許容されたことをもって作業者はレバー30が嵌合位置に至ったことを知ることができる。
【0021】
電線カバー20の右側面において電線引き出し口22寄りには、結束具40を取り付け可能な取り付け部1が配されている。この取り付け部1は、図4に示すように、断面「門」形をなしてその前後両縁部が電線カバー20の外面と連結されている。そして、その内側には結束具40に対する通し孔2が貫通している。但し、その貫通方向は、ハーネスを電線引き出し口22からUターン状に折り返して保持する場合に、同ハーネスの引き出し方向と直交する方向となっている。また、図示のものでは、取り付け部1の両側縁部が通し孔2の貫通方向と同方向へ延長し、電線カバー20に対して連結される部分の長さ範囲を拡大することによる取り付け部1の補強を行うための一対の補強部3,3となっている。このうち前側の補強部3は、図1に示すように、電線引き出し口22の周縁部に形成されたフランジ部22Aと一体をなしている。フランジ部22Aは、電線引き出し口22の補強のために設けられており、前側の補強部3をフランジ部22Aと一体に設けることで、前側の補強部3を独立して設ける場合と比較して、構造をより簡素化することが可能となっている。両補強部3,3の突出端縁には、図3に示すように、ハーネス受け縁33が湾曲形成されている。ハーネス受け縁33は、その中央部において、電線カバー20の外面からの突出高さが最短となるように形成されており、ハーネス受け縁33の中央部における電線カバー20からの突出高さは、図2に示すように、レバー30の厚みよりも高めに設定されている。これにより、ハーネスと電線カバー20との間にはレバー30の回動操作を邪魔しないような動作空間Sが保有される。
【0022】
結束具40は合成樹脂製で、可撓性を有する細長い帯状をなし、その一端側に鋸歯状に係止歯が形成されていて、他端側には一端側を通すことが可能な枠部が形成され、かつこの枠部内に係止歯と係止可能な爪部が形成された公知の形態のものが使用されている。これにより、ハーネスは、電線引き出し口22の開口する方向と反対方向に引き出される場合には電線引き出し口22からUターン状に折り返された状態で結束具40によって取り付け部1に固定可能となる。
【0023】
本実施形態は以上のような構造であって、続いてその作用を説明する。
まず、レバー30付きの電線カバー20のコネクタハウジング11への組み付けを行う。電線カバー20の組み付けに際しては、電線引き出し面18から引き出された複数の電線Wを束ねながら前方に向けて略直角に折り曲げつつ、電線カバー20をコネクタハウジング11の後方から、レール部23と外れ止め部24とを噛み合わせながら、前方にスライドさせる。そして、電線カバー20が所定の位置にまで押し込まれると、コネクタハウジング11の係止突部25が電線カバー20の後端下部に係止する。これによって、電線カバー20の上方への抜止めと開き止めがなされるとともに、電線カバー20の後方への抜止めがなされる。かくして、電線カバー20の嵌合が完了した後、電線束をテープ巻きして束ねておく。
【0024】
本実施形態においては、雌雄コネクタの嵌合に先立って、ハーネスをUターン状に保持した後にレバー操作をするようになっている。レバー30が初期位置にあるときに、相手側コネクタをコネクタ10に対し緩く嵌合させ、相手側コネクタのカムフォロアをカム溝36の入口(始端)に進入させた後、レバー30を嵌合位置にまで回動させる。すると、カムフォロアがカム溝36に係合し、レバー30の倍力作用によって雌雄両コネクタが互いに引き寄せられて正規嵌合状態に至る。
【0025】
ところで、ハーネスの引き出し方向は、車種によって電線引き出し口22の開口する方向と反対方向に引き出すほうが都合のよい場合があり、本実施形態においてはハーネスの引き出し方向を適宜選択することが可能となっている。すなわち、ハーネスの引き出し方向を電線引き出し口22の開口する方向と反対方向に引き出す場合には、図2に示すように、ハーネスを折り返して後方に向けた後、取り付け部1の通し孔2に結束具40を通しておき、ハーネスを巻き付けるようにして取り付け部1のハーネス受け縁33上に固定する。これにより、ハーネスを電線引き出し口22の開口する方向と反対方向に引き出すことが可能となる。ここで、ハーネス受け縁33は湾曲形成されているため、ハーネスが上下に振られたとしても、振れを最小限に抑えることが可能である。また、レバー30の動作空間Sがハーネスと電線カバー20との間に保有されているため、レバー30の回動操作を邪魔するおそれがない。
【0026】
以上のように本実施形態においては、電線カバー20の外部にハーネスを拘束するための結束具40を取り付けるための取り付け部1を設けたから、電線引き出し口22の開口する方向と反対方向にハーネスを引き出すことが可能となり、車種によってハーネスの引き出し方向を適宜選択することが可能となった。また、ハーネスと電線カバー20との間にレバー30の動作空間Sが保有されているから、レバー30の倍力作用によって雌雄両コネクタを互いに嵌合させる場合にレバー30の回動操作を邪魔することがない。さらに、取り付け部1の両側縁部を通し孔2の貫通方向と同方向に延長して一対の補強部3を設けたから、ハーネスが無理矢理引っ張られる等して取り付け部1が破損するおそれを低減することが可能となった。
【0027】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0028】
(1)本実施形態においては、取り付け部1が電線カバー20と一体で形成されているものを例示したが、本発明によれば、取り付け部を別体で設けておき電線カバー20に後付けするようにしてもよい。
【0029】
(2)本実施形態においては、電線引き出し口22の開口する方向と反対方向にハーネスを引き出したものを例示したが、本発明によれば、ハーネスの引き出し方向は電線引き出し口22の開口する方向と反対方向に限定されず、例えば、電線引き出し口22の開口する方向と直交する方向に引き出すようにしてもよい。
【0030】
(3)本実施形態においては、取り付け部1を電線カバー20の右側面に一箇所設けたものを例示したが、本発明によれば、取り付け部1を電線カバー20の左右両側面に一対設けておき、ハーネスの保持面を適宜選択することも可能である。
【0031】
(4)本実施形態においては、前側の補強部3をフランジ部22Aと一体に設けたものを例示したが、必ずしも一体に設ける必要はなく、フランジ部22Aとは独立して設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施形態1におけるコネクタの斜視図
【図2】その平面図
【図3】電線カバーおよび雌コネクタの正面図
【図4】電線カバーおよび雌コネクタの右側面図
【図5】その断面図
【図6】電線カバーの平面図
【図7】その右側面図
【符号の説明】
【0033】
1…取り付け部
2…通し孔
3…補強部
10…コネクタ
11…コネクタハウジング
16…端子金具
18…電線引き出し面
20…電線カバー
22…電線引き出し口
30…レバー
40…結束具
W…電線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに嵌合可能な両コネクタハウジングのうちの一方には、複数の電線の端末に圧着された端子金具が収容されるとともにコネクタハウジングの電線引き出し面から導出される前記電線を覆う電線カバーが組み付けられ、その電線カバーには電線引き出し口が開口し、その電線引き出し口の開口する方向に前記電線が引き出されたコネクタであって、
前記電線カバーの外部には、前記電線の引き出し方向と異なる方向に引き出すために前記電線を拘束するための結束具を取り付けるための取り付け部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記電線カバーの外部には回動可能なレバーが装着されており、
前記レバーの動作空間が、前記電線と前記電線カバーの外面との間に保有されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
前記複数の電線は、前記電線引き出し口の開口する方向に引き出される場合にはそのまま直線状に引き出され、前記電線引き出し口の開口する方向と反対方向に引き出される場合には前記電線引き出し口からUターン状に折り返された状態で前記結束具によって前記取り付け部に固定され、
前記取り付け部は断面「門」形をなし、その内側には前記Uターン状に折り返された前記複数の電線の引き出し方向とほぼ直交する方向に沿って前記結束具の通し孔が貫通し、かつ、
前記取り付け部における前記カバーとの連結部分を延長することで補強部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−103200(P2007−103200A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−292723(P2005−292723)
【出願日】平成17年10月5日(2005.10.5)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】