説明

コールセンタシステム

【課題】
不特定多数の相手から電話がかかってくるコールセンタの場合、発信者が意図しない応答手段で応答してしまう場合があり、通話を開始した後に、再度発信者が希望する応答手段に変更しなければならず、発信者とオペレータにとって二度手間となっていた。
【解決手段】
画像コールセンタシステムに、発信者側が発信する時点で、応答方法を選択する手段を設け、また、発信者の端末を判別する手段を設けることで、画像コールセンタシステムが、それら情報に従い、発信者が意図する応答方法に接続することができるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発信者の端末の種別又は発信者端末からの要求に応じて、オペレータの画像、またはキャラクター画像で応答し、通話を行うことを特徴とするコールセンタシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像コールセンタシステムは、特許文献1に開示されているように、テレビ電話を持つ発信者から着信があったときに、予め作成してある発信者情報に応じて、オペレータがそのまま直接応答するオペレータ応答、またはキャラクターの画像を用いてオペレータがキャラクターになりすましたキャラクター応答を行なうことが考えられている。そして特許文献1では、発信者情報に応じてオペレータ応答もしくはキャラクター応答を行なった後で、応答方法をキャラクター応答もしくはオペレータ応答へと相互に変更できるものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−28884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来の画像コールセンタシステムは、コールセンタ側であらかじめ設定した応答手段(キャラクター、またはオペレータ)にて応答を行うものであり、コールセンタ側の端末がテレビ電話を前提として構築されているものである。また、コールセンタ側はあらかじめ発信者情報を保持しているため、当該発信者に適した応答手段にて対応することができる。
【0005】
しかし、端末種別の異なる不特定多数の相手から電話がかかってくる相談センターのようなコールセンタの場合、応答する端末は、全てがテレビ電話というものではなく、画像表示可能なソフトフォン(TV電話)、画像表示なしのソフトフォン、一般電話機等の混在が想定される。このため、コールセンタの端末の中には、発信者の希望する応答手段(キャラクター、またはオペレータ応答等)に対応できない端末も存在する為、発信者の希望しない応答手段で応答してしまうと、通話を開始した後に、再度発信者が希望する接続手段に変更しなければならず、二度手間となる。
【0006】
なお、ソフトフォンとは、インターネット経由の電話をするために、一般的なコンピュータに導入するソフトウェアであり、通常の電話機のような使い勝手を考慮した設計がされており、一般的なコンピュータのディスプレイ上に画像を表示することも可能としている。また、キャラクター画像とは、小説やアニメ等に登場する人物、動物やロボット等の画像をいう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決するために、コールセンタ側の応答手段に応じた受付用の電話番号を複数用意し、発信者に公開しておく。発信者は希望する応答手段に対応した電話番号に発信するため、コールセンタ側では、その応答手段(オペレータ画像による応答、キャラクター画像による応答、音声通話のみの応答)に対応可能な端末を選択して着信させることができる。
【発明の効果】
【0008】
本実施例の画像コールセンタシステムは、発信者側が発信する際に、応答手段(オペレータ画像による応答、キャラクター画像による応答、音声通話のみの応答)を選択しての発信を行うことができる為、発信者所望の応答手段による対応を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例におけるシステム構成の一例を示す図である
【図2】実施例におけるCTIサーバ機能ブロックの一例を示す図である
【図3】実施例におけるオペレータ端末機能ブロックの一例を示す図である
【図4】実施例における着信番号管理テーブルの一例を示す図である
【図5】実施例における内線管理テーブルの一例を示す図である
【図6】実施例におけるオペレータ管理テーブルの一例を示す図である
【図7】実施例における着信処理シーケンスの一例を示す図である
【図8】実施例における受付情報メッセージフォーマットの一例を示す図である
【図9】実施例における着信振り分け処理シーケンスの一例を示す図である
【図10】実施例における着信受付処理フローチャートの一例を示す図である
【図11】実施例におけるキャラクターチェンジシーケンスの一例を示す図である
【図12】実施例における転送シーケンスの一例を示す図である
【図13】実施例における転送画面の一例を示す図である
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態の一例を添付図面に基づいて説明する。
図1はこの発明にかかわる画像コールセンタシステムの実施の形態を示すシステム構成図である。電話交換システム1は、コールセンタに設置され、IP−PBX(Internet Protocol-Private Branch eXchange)2と、CTI(Computer Telephony Integration)サーバ3と、画像サーバ4と、オペレータ端末5から構成される。オペレータ端末5は、例えば一般電話機、IP電話機、TV電話機(ソフトフォン含む)等が想定される。IP−PBX2の外線トランクには、顧客の加入電話機が収容される公衆網9(PSTN網、IP網などを含む)が接続される。公衆網9には、サービスの提供を受けるユーザの電話6、テレビ電話7等が接続されている。
【0011】
次に、電話交換システム1に含まれる各機器について説明する。IP−PBX2は、公衆網9と電話交換システム1との間で電話の呼制御等を行ない、公衆網9に接続された端末と、電話交換システム1内の端末とを接続する。またIP−PBX2は、電話交換システム1内の端末同士の接続を行なうこともできる。CTIサーバ3は、例えばパーソナルコンピュータ等で構成しても良く、IP−PBX2から送信されてくる発信者からの外線着信呼を管理し、外線着信呼をオペレータ端末5に接続するようにIP−PBX2に指令する。画像サーバ4は、例えばパーソナルコンピュータ等で構成しても良く、静止画像、または動画を含む画像ファイルをハードディスクや半導体メモリ等の記憶手段に保持し、CTIサーバ3からの情報を元に、オペレータ端末5に画像情報を送信する。
【0012】
オペレータ端末5は、例えばパーソナルコンピュータで構成されているものと、電話機で構成されているものがある。パーソナルコンピュータで構成されているオペレータ端末51は、パーソナルコンピュータに、電話機能とカメラ機能とオペレータの音声を変えるボイスチェンジ機能とを持ち、音声と、カメラ画像によるテレビ電話通信が可能である端末である。オペレータ端末51は、相手がテレビ電話の場合、端末を操作するオペレータの画像をカメラ機能により取得して相手に送信するとともに、相手の画像を自装置のディスプレイに表示可能な端末である。また後述するように、オペレータの画像に代えて、画像サーバ4から取得した画像ファイル(キャラクター画像)での通信も可能である。
【0013】
オペレータ端末52は、パーソナルコンピュータに電話機能とオペレータの音声を変えるボイスチェンジ機能を持ち、カメラ機能は持っていない端末である。音声、及び画像ファイルの通信が可能であり、相手がテレビ電話の場合、相手の画像を表示することができるが、カメラ機能が無いため端末を操作するオペレータの画像を相手に送信することはできない。但し、相手に対して、画像サーバ4から取得したキャラクター画像を送信しての通信は可能としている。
【0014】
オペレータ端末53は、一般電話機(音声通話のみ可能なIP電話機含む)で構成される。オペレータ端末53は、オペレータの音声を変えるボイスチェンジ機能を備えても良い。オペレータ端末53は、音声通信のみが可能である。相手がテレビ電話の場合であっても、相手画像の表示は行わない。
【0015】
IP−PBX2と、CTIサーバ3と、画像サーバ4と、オペレータ端末5は同一LAN10に接続されている。このように構築された電話交換システム1は、通常、発信側端末6、7からの外線着信を管理し、複数のオペレータ端末5に、分配着信させて受付業務を遂行する。なお、オペレータ端末51から53は、それぞれ複数台がLAN10に接続されていても良い。
【0016】
図2は本実施例のCTIサーバ3の一実施形態の機能ブロック構成図である。図2においてCTIサーバ3は、例えばパーソナルコンピュータ等を基本に構成し、インタフェース手段31、着信呼管理手段32、ACD(Automatic Call Distributer:自動着信呼分配機能)制御手段33、ACD記憶手段34、判定手段35を備える。CTIサーバ3は、LAN10を介してIP−PBX2のLANインタフェースに接続される。また、CTIサーバ3の各構成要件は、内部バスBUを介して相互に接続する。
【0017】
インタフェース手段31は、LAN10とCTIサーバ3との間のプロトコルインタフェース機能(例えば、TCP/IPプロトコル)を備え、LAN10との整合性を取る。着信呼管理手段32は、公衆網9からの着信呼の管理機能、着信呼制御シーケンス機能を備え、インタフェース手段31から提供される顧客の外線着信呼をオペレータ端末5に接続する接続指令を、インタフェース手段7を介してIP−PBX2に送信する。ACD制御手段33は、マイクロプロセッサを基本に、内部バスBUを介してインタフェース手段31、着信呼管理手段32、ACD記憶手段34および判定手段35の動作を制御する。
【0018】
ACD記憶手段34は、ハードディスクや半導体素子等のメモリで構成し、着信番号と応答キャラクターとの対応関係を管理する着信番号管理テーブル341と、電話交換システム1の内線番号とそれに対応する端末の種類を記憶する内線管理テーブル342と、オペレータへ着信可能かどうかを判断するための、オペレータID番号、オペレータ名、オペレータが現在使用している内線番号、オペレータの現在の状態等を管理しているオペレータ管理テーブル343を格納する。判定手段35は、ACD制御手段33からの制御によってACD記憶手段34から各テーブルの情報を受け取り、オペレータ端末5への着信呼振り分けの判定を行う。
【0019】
判定手段35は、公衆網9からの着信呼を、電話交換システム1内のどのオペレータ端末5に着信させるかを決定するものである。判定手段35は、応答先決定部351と相手端末確認部352と着信端末選定部353にて構成される。応答先決定部351は、着信番号管理テーブル341を参照して、着信番号がオペレータもしくはキャラクターいずれの応答を希望しているのかを判定する。相手端末確認部352は、着信番号管理テーブル341を参照し、着信番号がTV電話用の着信番号であるのか、もしくは従来の電話用の着信番号であるのかを確認する。着信端末選定部353は、内線管理テーブル342を参照し、応答先決定部351や相手端末確認部352により特定された応答条件を満たす端末の中で、現在使用されていない端末を選定する。
【0020】
図3は本実施例のオペレータ端末51、52の一実施形態の機能ブロック構成図である。図3において、オペレータ端末51、52は、例えばパーソナルコンピュータ等を基本に構成し、インタフェース手段41、制御部42、着信音鳴動部43、操作部44、画像取得部45、画像表示部46、ボイス機能部47、音声出力部48を備える。オペレータ端末51、52は、LAN10を介して、IP−PBX2のLANインタフェースに接続される。また、オペレータ端末51、52の各構成要件は、内部バスBUを介して相互に接続される。
【0021】
インタフェース手段41は、LAN10とオペレータ端末51、52との間のプロトコルインタフェース機能を備え、LANとの整合性を取る。制御部42は、電話機能管理機能、電話制御シーケンス機能を備え、着信音鳴動部43、操作部44、画像取得部45、画像表示部46、ボイス機能部47、音声出力部48の動作を制御する。着信音鳴動部43は、IP-PBX2とCTIサーバ3からの指示を受け、発信者端末6、7からの着信を受けるときに着信音を鳴動する処理を行う。操作部44は、オペレータ端末51、52で、オペレータが行った操作を制御部42に通知する。
【0022】
画像取得部45は、CTIサーバ3からの指示を受け、画像サーバ4からの画像ファイルの取得や、カメラ機能の制御を行う。画像表示部46は、画像取得部45が処理する情報をオペレータ端末51,52に表示する処理と、画像取得部45により取得した画像をインタフェース部41を介してIP−PBX2に送信する処理を行う。ボイス機能部47は、CTIサーバ3からの指示される値に応じて、オペレータの声を変換する処理を行う。音声出力部48は、オペレータの声や、ボイス機能部47で変換した音声を、インタフェース部41を介して、IP−PBX2に送信する処理を行う。
【0023】
図4は本実施例のCTIサーバ3のACD記憶手段34の中の着信番号管理テーブル341の一構成例である。本実施例では、ユーザからの電話に応答するものの種類、例えばオペレータ(人間)、ウサギやクマ、トラ等の動物のキャラクターごとに、それぞれテレビ電話と電話専用の着信番号を用意している。なお、本実施例ではTV電話用のテーブルと音声のみの電話用のテーブルとをそれぞれ別に設けているが、これらを1つのテーブルにまとめて、着信番号に対応してその番号がTV電話用の番号なのか、音声のみの電話用の番号なのかを判別するための欄を設けても良い。
【0024】
着信番号管理テーブル341は、それぞれの着信番号が、オペレータを含めてどのキャラクターに対応しているかを管理するためのテーブルである。このテーブルは、着信番号601と、応答先602と、ボイス調整値603のフィールドから構成されている。各着信番号601に対して、応答先602で応答するキャラクターの応答ファイル名602と、そのキャラクターで応答するために必要なボイス調整値603がそれぞれ管理されている。画像サーバ4には、応答先602の画像ファイル情報が保存されている。本テーブルは、CTIサーバ3の判定手段35が着信をオペレータ端末5に振り分ける際の判断情報として使用される。
【0025】
図5は本実施例のCTIサーバ3のACD記憶手段34の内線管理テーブル342の一構成例である。この内線管理テーブル342は、電話交換システム1の各オペレータ端末5に、どのような機能が備わっているかを管理するためのテーブルである。内線管理テーブル342は、各オペレータ端末5の内線番号701と、その内線番号のオペレータ端末5が備える機能を格納する端末種別702のフィールドで構成されている。本テーブルは、CTIサーバ3の判定手段35が着信をオペレータ端末5に振り分けるための判断情報として使用される。
【0026】
図6は本実施例のCTIサーバ3のACD記憶手段34のオペレータ管理テーブル343の一構成例である。オペレータ管理テーブル343は、オペレータID番号801と、オペレータ名802と、オペレータの業務レベル803、オペレータの性別804、オペレータが現在使用している内線番号805、オペレータの状態806のフィールドで構成されている。本テーブルは、CTIサーバ3の判定手段35が着信をオペレータ端末5振り分けるための判断情報として使用される。
【0027】
図7は本実施例の着信処理シーケンスである。本シーケンスでは、電話交換システム1が、外線からの着信に対して画像にて応答する実施例を説明する。
最初に、公衆網9から着信を受けたIP−PBX2は、CTIサーバ3に着信番号を含んだ着信通知201を行なう。CTIサーバ3は、この着信通知201を受け、ユーザがどのような種別の応答を要求しているかを、着信番号に基づいて判断し、適切なオペレータ端末5に着信を転送するため、着信振り分け処理211行なう。CTIサーバ3は着信振り分け処理211により、ユーザからの着信を接続すべきオペレータ端末5を選定すると、選定したオペレータ端末5にユーザからの着信を接続させるため、IP−PBX2に対して内線接続要求202を送信する。この内線接続要求202には、CTIサーバ3が選定したオペレータ端末5の内線番号が含まれる。
【0028】
IP−PBX2は、CTIサーバ3からの内線接続要求202の対象となる内線番号を持つオペレータ端末5に対し、当該オペレータ端末5の応答受け入れ準備を待ってから着信を入れるために、内線予約203を行う。オペレータ端末5は内線予約203を受信すると、着信待ち状態になる。また、CTIサーバ3は、IP−PBX2に内線接続要求202を出すとともに、ユーザがどのような応答を希望しているのかをオペレータ端末5に伝えるため、受付情報通知204を行なう。
【0029】
図8は本実施例のCTIサーバ3の受付情報通知204のメッセージフォーマットである。受付情報通知204は、呼管理番号1001と、カメラ起動情報1002と、キャラクター画像有無情報1003と、応答キャラクター情報1004と、ボイス調整の必要有無1005と、ボイス調整値1006の情報を含んでいる。
【0030】
オペレータ端末5は、受信した受付情報通知204に格納された情報を用いて、着信に応答するための準備である着信受付処理212を行なう。オペレータ端末5は、画像で応答するために、画像サーバ4に対して応答キャラクター情報1004を含むキャラクター情報取得要求205を行い、画像サーバ4よりキャラクター情報通知206を受ける。このキャラクター情報通知206には、応答キャラクター情報1004に対応するキャラクターの画像情報が含まれている。
【0031】
オペレータ端末5は、キャラクターの画像を取得すると応答可能状態となり、IP−PBX3に対して応答準備OK207を送信する。これを受けたIP−PBX2はオペレータ端末5に対して、内線呼出し208を行う。内線呼出し208を受けたオペレータ端末5は、着信音を鳴動させ、オペレータに着信を知らせる。この着信にオペレータが応答し、通話209が開始される。なお、受付情報通知204のキャラ画像1003が「なし」であった場合は、オペレータ端末5は画像サーバ4との間で通信を行なわずに、応答可能状態になることができる。
【0032】
図9は本実施例のCTIサーバ3の判定手段35が実行する着信振り分け処理211のフローチャートである。IP−PBX2から着信通知201を受けたCTIサーバ3は、着信呼をオペレータ端末5に振り分ける処理を行う。判定手段35の応答先決定部351は、着信通知201で指定された着信番号を確認する(901)。そして応答先決定部351は、この着信番号を用いて着信番号管理テーブル341の着信番号601を検索し、この着信番号に対応する応答先602を参照して、キャラクターもしくはオペレータのいずれによる応答が要求されているのかを判定する(902)。
【0033】
キャラクターによる応答が要求されている場合、オペレータの映像は必要ないため、カメラが付いていないオペレータ端末5でも対応可能である。このため判定手段35の着信端末選定部353は、内線管理テーブル342の端末の種類702を検索して、カメラなし端末の内線番号701を取得する。そして着信端末選定部353は、取得した内線番号を用いてオペレータ管理テーブル343の状態806を参照していき、オペレータ端末5の中のオペレータ端末52(カメラ機能無し)に空きがあるかどうかの判定を行い、接続する内線を抽出する(911)。
【0034】
検索条件に合致する空き内線があった場合、着信呼管理手段32は、抽出した内線に接続するため、IP−PBX2に対して、接続要求202を送信する(906)。なお、ステップ911で複数の内線番号が抽出された場合は、判定手段35もしくは着信呼管理手段32が、その中から任意の1つの番号を選べばよい。そして着信呼管理手段32は、着信番号管理テーブル341から、着信番号に割り当てられた応答先キャラクター情報602とボイス調整値603を抽出し、オペレータ端末52が応答するために必要な受付情報204を作成する。着信呼管理手段32は、例えば受付情報204として、カメラ起動情報1002に「カメラ起動なし」、キャラクター画像情報1003に「キャラクター画像あり」、キャラクター情報1004に「Usagi」、ボイス調整情報1005に「ボイス調整要」、ボイス調整値1006に「XX」を格納する(907)。最後に着信呼管理手段32は、ステップ911で抽出した内線番号に対して作成した受付情報を通知する(908)。
【0035】
ステップ911にて空き内線がなかった場合、着信端末選定部353は、再度内線管理テーブル342の端末の種類702を検索して、今度はカメラが付いているオペレータ端末5の内線番号701を取得する。そして着信端末選定部353は、取得した内線番号を用いてオペレータ管理テーブル343の状態806を参照していき、オペレータ端末5の中のオペレータ端末51(カメラ機能有り)に空きがあるかどうかの判定を行い、接続する内線を抽出する(912)。
【0036】
検索条件に合致する空き内線があった場合の処理であるステップ906〜907は、上記と同様である。なお、この場合着信呼管理手段32は、受付情報204のカメラ起動情報1002に、キャラクター画像情報1003には「キャラクター画像なし」、ボイス調整情報1005に「ボイス調整要」、ボイス調整値1006「XX」を格納する(907)。オペレータ端末51はカメラ付きであるが、受付情報204のカメラ起動情報1002は上記と同様に「カメラ起動なし」とする。着信呼管理手段32は、ステップ912で抽出した内線に対して、907で作成した受付情報を通知する(908)。
【0037】
ステップ912にて空き内線がなかった場合、着信端末選定353は、再度内線管理テーブル341の端末の種類702を検索して、今度は電話機のオペレータ端末5の内線番号701を取得する。そして着信端末選定部353は、取得した内線番号を用いてオペレータ管理テーブル343の状態806を参照していき、オペレータ端末5の中のオペレータ端末53(電話機)に空きがあるかどうかの判定を行い、接続する内線を抽出する(913)。
【0038】
検索条件に合致する空き内線があった場合の処理であるステップ906〜907は、上記と同様である。なお、この場合着信呼管理手段32は、受付情報204のカメラ起動情報1002に「カメラ起動なし」、キャラクター画像情報1003には「キャラクター画像なし」、ボイス調整情報1005に「ボイス調整要」、ボイス調整値1006「XX」を格納する(907)。対応する電話機にボイス機能部47が備わっていない場合は、ボイス調整情報1005に「ボイス調整不要」、ボイス調整値1006「0」でも良い。着信呼管理手段32は、ステップ913で抽出した内線に対して、907で作成した受付情報を通知する(908)。これにより、画像を送信する機能のない電話機端末53でも、画像の送信は行えないが、接続要求のキャラクターの声にて応答が可能となる。
【0039】
ステップ911〜913の全てで検索条件に合致する空き内線がなかった場合、着信呼管理手段32は、既存のACD機能により、着信呼を待ち呼トーキーに接続する(941)。また、着信呼管理手段32は、着信呼を待ち呼テーブルに格納し、オペレータ端末5に空きが発生するまで、着信処理を待ち合わせる(942)。
【0040】
ステップ902においてオペレータへの接続が要求されている場合、判定手段35の相手端末確認部352は、着信番号を用いて、着信管理番号テーブル341の着信番号601を検索し、相手の端末がTV電話用、電話用の着信番号いずれに対して接続を要求してきたのかを判別する(904)。
【0041】
着信番号がテレビ電話用だった場合は、発信端末にオペレータの映像を送信したほうが良いため、まずは空いているカメラ付きオペレータ端末5を探す。着信端末選定353部は、内線管理テーブル342の端末の種類702を検索して、カメラが付いているオペレータ端末5の内線番号701を取得する。そして着信端末選定部353は、取得した内線番号を用いてオペレータ管理テーブル343の状態806を参照していき、当該内線番号に対応するオペレータ端末51(カメラ付き)の中で空き状態のものがあるかどうかの判定を行い、接続する内線を抽出する(905)。
【0042】
ステップ905で検索条件に合致する空き内線があった場合、着信呼管理手段32は、抽出した内線に接続するため、IP−PBX2に対して、接続要求202を送信する(906)。複数の内線番号を抽出できた場合、着信呼管理手段32はその中から任意の1つの番号を選べばよい。
【0043】
そして着信呼管理手段32は、オペレータ端末52が応答するために必要な受付情報204を作成する。着信呼管理手段32は受付情報204として、例えばカメラ起動情報1002に「カメラ起動あり」、キャラクター画像情報1003に「キャラクター画像なし」、ボイス調整情報1005に「ボイス調整不要」を格納する(907)。最後に着信呼管理手段32は、ステップ905で抽出した内線番号に対して、ステップ907で作成した受付情報204を通知する(908)。
【0044】
ステップ905にて空き内線がなかった場合、着信端末選定部353は、再度内線管理テーブル342の端末の種類702を検索して、今度はカメラが付いていないオペレータ端末5の内線番号701を取得する。そして着信端末選定部353は、取得した内線番号を用いてオペレータ管理テーブル343の状態806を参照していき、オペレータ端末5の中のオペレータ端末52(カメラ機能なし)に空きがあるかどうかの判定を行い、接続する内線を抽出する(931)。
【0045】
検索条件に合致する空き内線があった場合の処理であるステップ906〜907は、上記と同様である。なお、着信呼管理手段32は、この場合の受付情報204に、例えばカメラ起動情報1002に「カメラ起動なし」、キャラクター画像情報1003に「キャラクター画像あり」、キャラクター情報1004「Panda」、ボイス調整情報1005に「ボイス調整不要」を格納する(907)。こうすると、カメラがないオペレータ端末52で応答する場合、カメラからのオペレータ映像の変わりに、画像サーバ4に保存されているオペレータの画像ファイルを流して応答を行うことができる。なお、選択するキャラクターは任意で良い。また、これとは別にキャラクター画像なしにして音声だけの応答としても良い。
着信呼管理手段32は、ステップ931で抽出した内線に対して、ステップ907で作成した受付情報を通知する(908)。
【0046】
ステップ931にて空き内線がなかった場合、着信端末選定部353は、再度内線管理テーブル342の端末の種類702を検索して、今度は電話機のオペレータ端末5の内線番号701を取得する。そして着信端末選定部353は、取得した内線番号を用いてオペレータ管理テーブル343の状態806を参照していき、オペレータ端末5の中のオペレータ端末53(電話機)に空きがあるかどうかの判定を行い、接続する内線を抽出する(932)。
【0047】
検索条件に合致する空き内線があった場合の処理であるステップ906〜907は、上記と同様である。なお、この場合着信呼管理手段32は、受付情報204のカメラ起動情報1002に「カメラ起動なし」、キャラクター画像情報1003に「キャラクター画像なし」、ボイス調整情報1005に「ボイス調整不要」を格納する(907)。着信呼管理手段32は、ステップ932で抽出した内線に対して、ステップ907で作成した受付情報を通知する(908)。つまり、電話機能のみのオペレータ端末53で応答する場合、音声のみで応答を行うことが出来る。
【0048】
ステップ932にて検索条件に合致する空き内線がなかった場合、着信呼管理手段32は、既存のACD機能により、着信呼を待ち呼トーキーに接続する(941)。また、着信呼管理手段32は、着信呼を待ち呼テーブルに格納し、オペレータ端末5に空きが発生するまで、着信処理を待ち合わせる。(942)
ステップ904にて、相手端末確認部352にて電話への接続が要求されていると判断された場合、着信端末選定部353は、内線管理テーブル342の端末の種類702を検索して、電話機のオペレータ端末5の内線番号701を取得する。そして着信端末選定部353は、取得した内線番号を用いてオペレータ管理テーブル343の状態806を参照していき、オペレータ端末5の中のオペレータ端末53(電話機)に空きがあるかどうかの判定を行い、接続する内線を抽出する(921)。
【0049】
ステップ921で検索条件に合致する空き内線があった場合、着信呼管理手段32は、抽出した内線に接続するため、IP−PBX2に対して、接続要求202を送信する(906)。また、着信呼管理手段32は、オペレータ端末53に対して、受付情報204を作成する。受付情報204には、カメラ起動情報1002に「カメラ起動なし」、キャラクター画像情報1003に「キャラクター画像なし」、ボイス調整情報1005に「ボイス調整不要」を格納する(907)。着信呼管理手段32は、921で抽出した内線に対して、907で作成した受付情報を通知する(908)。
【0050】
ステップ921にて空き内線がなかった場合、着信端末選定353は、再度内線管理テーブル342の端末の種類702を検索して、今度はカメラが付いていないテレビ電話であるオペレータ端末5の内線番号701を取得する。そして着信端末選定部353は、取得した内線番号を用いてオペレータ管理テーブル343の状態806を参照していき、オペレータ端末5の中のオペレータ端末52(カメラ機能なし)に空きがあるかどうかの判定を行い、接続する内線を抽出する(922)。
【0051】
着信呼管理手段32は、ステップ922で検索条件に合致する空き内線があった場合、抽出した内線に接続するため、IP−PBX2に対して、接続要求202を送信する(906)。また、着信呼管理手段32は、オペレータ端末53に対して、受付情報204を作成する。受付情報204には、カメラ起動情報1002に「カメラ起動なし」、キャラクター画像情報1003に「キャラクター画像なし」、ボイス調整情報1005に「ボイス調整不要」を格納する(907)。着信呼管理手段32は、921で抽出した内線に対して、ステップ907で作成した受付情報を通知する(908)。
【0052】
ステップ922にて空き内線がなかった場合、着信端末選定353は、内線管理テーブル342の端末の種類702を検索して、今度はカメラが付いているテレビ電話であるオペレータ端末5の内線番号701を取得する。そして着信端末選定部353は、取得した内線番号を用いてオペレータ管理テーブル343の状態806を参照していき、当該内線番号に対応するオペレータ端末51(カメラ付き)の中で空き状態のものがあるかどうかの判定を行い、接続する内線を抽出する(923)。
【0053】
着信呼管理手段32は、923で検索条件に合致する空き内線があった場合、抽出した内線に接続するため、IP−PBX2に対して、接続要求202を送信する(906)。また、着信呼管理手段32は、オペレータ端末53に対して、受付情報204を作成する。受付情報204には、カメラ起動情報1002に「カメラ起動なし」、キャラクター画像情報1003に「キャラクター画像なし」、ボイス調整情報1005に「ボイス調整不要」を格納する(907)。着信呼管理手段32は、921で抽出した内線に対して、907で作成した受付情報を通知する(908)。
【0054】
ステップ923にて検索条件に合致する空き内線がなかった場合、着信呼管理手段32は、着信呼を待ち呼トーキーに接続する(941)。また、着信呼管理手段32は、着信呼を待ち呼テーブルに格納し、オペレータ端末5に空きが発生するまで、着信処理を待ち合わせる(942)。
【0055】
図10は本実施例のオペレータ端末5の着信受付処理212のフローチャートである。CTIサーバ3から受付情報通知204を受けたオペレータ端末5は、着信受付処理212を行う。オペレータ端末5の画像取得部45は、受付情報204を取得し、受付情報204のカメラ起動情報1002を用いて、カメラ起動が必要かどうかの判定を行う(1101)。カメラ起動が必要ない場合、つまり、キャラクター画像との通話、または画像なし通話の場合、画像取得部45は、受付情報204の中のキャラクター画像情報1003を用いて、キャラクター画像情報取得が必要かどうかの判定を行う(1102)。
【0056】
キャラクター画像情報の取得が必要な場合、画像取得部45は、受付情報204の中のキャラクター情報1004に設定されたキャラクター情報を取得するため、画像サーバ4に対して、画像情報取得要求205を行い(1103)、画像サーバ4から、画像情報を取得する(1104)。本実施例ではキャラクター情報1004にキャラクターの画像ファイル名が格納されているため、画像取得部45は、キャラクター情報1004をそのまま用いて画像サーバ4にファイル取得の問い合わせをしても良い。
【0057】
画像情報の取得が完了すると、もしくはキャラクター画像の取得が必要なかった場合(ステップ1102の「なし」)、ボイス機能部47は、受付情報通知204に含まれるボイス調整情報1005を参照し、ボイス調整処理が必要かどうかの判定を行う(1105)。ボイス機能部47は、ボイス調整が必要な場合、受付情報204のボイス調整値1106の値に合わせて、オペレータ端末5の中のボイスチェンジ機能の調整を行う(1106)。着信音鳴動部43は、画像取得部45とボイス調整部47の処理が終わると、オペレータ端末5の着信音を鳴動させ、応答可能状態とする(1107)。
【0058】
ステップ1101において、画像取得部45がカメラ起動が必要と判定した場合、つまり発信元がオペレータによる応答を希望している場合、画像取得部45は、オペレータ端末5の中のカメラの起動を行う(1008)。着信音鳴動部43は、画像取得部45のカメラ起動処理が終わると、オペレータ端末5の着信音を鳴動させ、応答可能状態とする(1107)。
また、ボイス調整部47がボイス調整が不要と判定した場合(1105)、着信音鳴動部43は、オペレータ端末5の着信音を鳴動させ、応答可能状態とする(1107)。
【0059】
図11は本実施例のキャラクターチェンジシーケンスの一実施例である。一旦発信者からの着信に応答した後に、発信者が異なるキャラクターとの通話を要求してくる場合がある。発信者の操作により、キャラクターチェンジが行えてしまうと、いたずらにキャラクターチェンジを繰り返してしまう可能性があるため、本実施例ではオペレータが発信者からの要求を受けて、オペレータの操作によりキャラクターチェンジを行う。
【0060】
また、キャラクターをチェンジするには、画像と声を該当キャラクターに設定する操作を行う。このため、キャラクターチェンジは、他のオペレータに転送する必要がなく、一人のオペレータで対応が完結できる。また、オペレータとの通話をテレビ電話から、キャラクター画像との通話への変更も可能であり、逆にキャラクター画像との通話からオペレータとの通話にも変更が可能である。
【0061】
キャラクターチェンジを実行する場合のシーケンスを以下に説明する。オペレータ端末5と発信者端末7が通話をしている状態で、発信者からキャラクターチェンジの要求を受けたオペレータは、オペレータ端末5からCTIサーバ3に対して、キャラクターチェンジ要求1201を送信する。キャラクターチェンジ要求1201は、着信番号管理テーブル341の中からオペレータが選択した変更する応答先情報602を含んでいる。
【0062】
CTIサーバ3の着信呼管理手段32は、キャラクターチェンジ要求1201を受けると、IP−PBX2に対して、外線の保留要求1202を送信する。また、判定手段35が、着信番号管理テーブル341の中からキャラクターチェンジ要求に含まれる応答先情報602に対応する着信番号601を用いて、着信振り分け処理211を行う。着信呼管理手段32は、着信振り分け処理211の結果作成された受付情報1204をオペレータ端末5に通知する。CTIサーバ3から保留要求1202を受けたIP−PBX2は、発信者端末7に対して、保留音1203を送出する。
【0063】
受付情報1204を受信したオペレータ端末5は、画像取得部47が画像サーバ4に対し、受付情報1204に設定されたキャラクターの情報取得要求1205を送信し、画像サーバ4から、該当キャラクター情報の通知1206を受ける。キャラクター情報通知1206を受けたオペレータ端末5は、IP−PBX2に対して応答準備OK1207の送出を行う。応答準備OK1207を受けたIP−PBX2は、発信者端末に対して、保留音の送出を停止1208し、オペレータ端末5と発信者端末7は、再度通話状態となり、キャラクターチェンジは終了する。
【0064】
図12は、本実施例の転送シーケンスの別の一実施例であり、オペレータ端末を変更する場合について説明している。一旦発信者からの着信に応答した後に、最初に対応したオペレータでは対応しきれない場合、他のオペレータに転送する必要がある。図13では、キャラクター画像通話中に、他のオペレータに転送し、キャラクター画像で応答してもらうためのシーケンスを説明する。
【0065】
オペレータ端末5と発信者端末7が通話をしている状態で、他のオペレータに転送の必要が生じた場合、オペレータ端末(転送元)5から、CTIサーバ3に対して、転送要求1301を送信する。転送要求1301には、オペレータ管理テーブル343の業務レベル803に対応する、転送すべきオペレータの業務レベルと、着信番号管理テーブル341の中からオペレータが選択した変更する応答先情報602を含んでいる。CTIサーバ3の応答先決定部351は、内線管理テーブル342とオペレータ管理テーブル343から、オペレータのレベル803、及び、空き状況806の判定を行い、転送する内線番号の抽出を行う。そしてCTIサーバ3からIP−PBX2に対して、抽出した内線番号への接続要求1302を送信する。またIP−PBX2は、発信者端末7に対して保留音の送出1303を行い、接続要求1302に含まれる内線番号の呼び出し1304を行う。
【0066】
内線呼出し1304を受けたオペレータ端末(転送先)5が、IP−PBX2からの着信に応答すると、オペレータ端末5(転送元)とオペレータ端末5(転送先)が接続され、通話状態となる。転送元と転送先で通話後、転送元が転送受け入れを承諾し、転送元オペレータ端末5が切断1305を行うと、CTIサーバ3とIP−PBX2に対して、切断が通知される。切断が行われると、切断情報を受けたCTIサーバ3の着信呼管理手段32が、着信番号管理テーブル341の中からオペレータが選択した変更する応答先情報602と、内線管理テーブル342の中から端末の種別702を参照して、受付情報の作成を行い、転送先の内線に対して通知1306する。
【0067】
なお、この実施例では、オペレータの変更にあわせて応答先情報602、つまりキャラクターの種類を例えば「Usagi」から「Tora」に変更するような場合について説明しているが、応答先情報は必ずしも変更する必要は無い。
【0068】
受付情報通知1306を受信したオペレータ端末5は、画像取得部47が画像サーバ4に対し、受付情報204に設定されたキャラクター情報の取得要求1307を行い、画像サーバ4から、該当キャラクター情報の通知1308を受ける。キャラクター情報通知1308を受けた転送先のオペレータ端末5は、IP−PBX2に対して、応答準備OK1309の送出を行う。応答準備OK1309を受けたIP−PBX2は、発信者端末に対して、保留音の送出を停止1310し、オペレータ端末5(転送先)と発信者端末7は、再度通話状態となり、転送は終了する。これにより、転送先のオペレータも指定されたキャラクターでの通話が可能となる。
【0069】
図13は、本実施例のオペレータ端末5で、キャラクターチェンジと転送を行うための転送画面の一実施例である。転送画面は、転送キャラクターリスト141と、キャラクターチェンジボタン142と転送ボタン143で構成されている。転送キャラクターリスト141は、CTIサーバ3の着信番号管理テーブル341より取得し、転送先を表示する。オペレータが転送キャラクターリスト141から転送キャラクターを選択し、キャラクターチェンジボタン142を押すと、電話交換システム1は、図12のキャラクターチェンジシーケンスの動作を行う。また、転送キャラクターリスト141から転送キャラクターを選択し、転送ボタン143を押すと、図13のキャラクターチェンジシーケンスの動作を行う。また、オペレータが単に転送ボタン143を押すと、キャラクターはそのまま変更することなく、図13のキャラクターチェンジシーケンスに従って、別のオペレータに呼を転送することができる。
【0070】
本実施例の画像コールセンタシステムは、発信者側が発信する際に、応答手段(オペレータ画像による応答、キャラクター画像による応答、音声通話のみの応答)を選択しての発信を行うことができる為、発信者側の端末は端末種別によらずサービスを受けることができるとともに、所望の応答手段による対応を受けることができる。また、複数種類の応答端末が混在された場合であって、発信者が希望した応答手段に空きがない場合であっても、対応することこができる為、コールセンタサービスの低下を低減することができる。更に、応答中に応答手段の切替えを行うことを可能とする為、発信者のニーズに沿った対応が都度可能になるため、きめ細やかなサービスの提供が行える。
【0071】
また、複数種類の応答端末が混在された場合であって、発信者の希望に添えない応答を行う場合であっても、その時点で最良の応答を可能とする応答手段の選択を行う。
【符号の説明】
【0072】
1 電話交換システム
2 IP−PBX
3 CTIサーバ
4 画像サーバ
5 オペレータ端末
341 着信番号管理テーブル
342 内線管理テーブル
343 オペレータ管理テーブル
35 判定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信者の端末からの呼を、当該発信者に応対するオペレータが使用するオペレータ端末に接続する電話交換システムにおいて、
前記呼で使用される着信番号に基づいて、前記発信者がオペレータ本人の映像によるオペレータ応答もしくはキャラクターの画像を用いたキャラクター応答のいずれを要求しているのかを判別するサーバを備えることを特徴とする電話交換システム。
【請求項2】
請求項1に記載の電話交換システムにおいて、
オペレータの画像を取得するカメラを備えた第1のテレビ電話機と、
前記カメラを備えない第2のテレビ電話機と、
映像を交えない音声による通話を行なう電話機と、をさらに備え、
前記サーバは、前記発信者がキャラクター応答を要求していると判別した場合に、前記第2のテレビ電話機、前記第1のテレビ電話機、前記電話機の順番で使用されていない電話機を探すことを特徴とする電話交換システム。
【請求項3】
請求項2に記載の電話交換システムにおいて、
前記サーバは、前記着信番号に基づいて、前記発信者が応答を要求するキャラクターの種別を判別し、前記探された使用されていない電話機に、前記判別したキャラクターの種別を通知することを特徴とする電話交換システム。
【請求項4】
請求項3に記載の電話交換システムにおいて、
複数の種類のキャラクターの画像を保持する画像サーバをさらに備え、
前記サーバからキャラクターの種別を通知された前記電話機は、前記画像サーバから前記通知されたキャラクターの種別に対応する画像を取得することを特徴とする電話交換システム。
【請求項5】
請求項1に記載の電話交換システムにおいて、
オペレータの画像を取得するカメラを備えた第1のテレビ電話機と、
前記カメラを備えない第2のテレビ電話機と、
映像を交えない音声による通話を行なう電話機と、をさらに備え、
前記サーバは、前記発信者がオペレータ応答を要求していると判別した場合に、前記着信番号に基づいて、前記発信者の端末が、前記第1のテレビ電話機および前記第2のテレビ電話機のいずれかに対応する機能を有する端末であるのか、もしくは、前記電話機に対応する機能を有する端末であるのかを判別することを特徴とする電話交換システム。
【請求項6】
請求項5に記載の電話交換システムにおいて、
前記サーバは、前記発信者の端末が前記第1のテレビ電話機および前記第2のテレビ電話機のいずれかに対応する機能を有すると判別した場合に、前記第1のテレビ電話機、前記第2のテレビ電話機、前記電話機の順番で使用されていない電話機を探すことを特徴とする電話交換システム。
【請求項7】
請求項5に記載の電話交換システムにおいて、
前記サーバは、前記発信者の端末が前記電話機に対応する機能を有する端末であると判別した場合に、前記電話機、前記第2のテレビ電話機、前記第1のテレビ電話機の順番で使用されていない電話機を探すことを特徴とする電話交換システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−259188(P2011−259188A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−131600(P2010−131600)
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】