説明

コールドスプレーを用いてエンジン部品に接合被覆を付与する方法

【課題】エンジンに使用される部品に被覆を付与するプロセスが提供される。
【解決手段】プロセスは、被覆する少なくとも一つの表面24を有する部品10を用意し、粉末被覆材料が、少なくとも一つの表面24との衝突の際に溶融せずに塑性変形しかつ少なくとも一つの表面24に結合するように、非酸化性キャリヤーガスを用いて少なくとも一つの表面24上に少なくとも一層の粉末被覆材料を堆積させる、各ステップを含む。本発明のプロセスは、タービンブレードまたはベーンのエーロフォイル部分に接合被覆を付与するのに、また燃焼室ライナに接合被覆を付与するのに特に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンに使用されるタービンブレードまたは燃焼室ライナなどのような部品に被覆を付与するプロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、接合被覆(bond coat)は、低圧溶射(low−pressure plasma spray)(LPPS)を用いて付与される。LPPSシステムの作動および保守は、費用と時間がかかり、処理量が制限される。さらに、LPPSは真空チャンバーを必要とする。与えられたチャンバーの大きさによって、処理できる部品の大きさが制限される。
【0003】
最近、基体上に包含物(inclusion)なしで粉末金属を堆積させる新しい金属被覆(metallization)スプレー技術としてコールドガスダイナミックスプレーまたは「コールドスプレー」が導入されてきた。中細(converging/diverging)ノズルによってヘリウムおよび/または窒素の超音速ジェットが形成され、これは、粉末粒子を基体の方へ加速してコールドスプレー堆積物または被覆を生成するのに使用される。堆積物は、塑性変形および結合によって基体および先に堆積された層に付着する。米国特許第5,302,414号および第6,502,767号は、コールドガスダイナミックスプレー技術を例示している。
【特許文献1】米国特許第5,302,414号明細書
【特許文献2】米国特許第6,502,767号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の目的は、サイクル時間および保守費用を低減する、エンジンに使用される部品に被覆を付与するプロセスを提供することである。
【0005】
本発明のさらなる目的は、任意の大きさの部品と共に使用できる、上述したようなプロセスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的は、本発明のプロセスを用いて達成できる。
【0007】
本発明によれば、エンジンに使用される部品に接合被覆などのような被覆を付与するプロセスが提供される。プロセスは概略、被覆する少なくとも一つの表面を有する部品を用意し、粉末被覆材料が、少なくとも一つの表面との衝突の際に溶融せずに塑性変形しかつ少なくとも一つの表面に結合するように、非酸化性キャリヤーガスを用いて少なくとも一つの表面上に少なくとも一層の粉末被覆材料を堆積させる、ことを含む。本発明のプロセスは、酸化に対する保護のためにタービンブレード、ベーンのエーロフォイル部分または燃焼室ライナに接合被覆を付与するのに特に有用である。
【0008】
本発明のコールドスプレーを用いるエンジン部品に接合被覆を付与する技術の他の詳細、およびそれに付随する他の目的および手段は、以下の詳細な説明中に、および同様の参照符号が同様の部材を図示している添付の図面中に述べられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、エンジンに使用される部品に被覆を付与するプロセスに関する。例えば、本発明のプロセスは、タービンブレード上のエーロフォイル部分の少なくとも一つの表面にMCrAlY被覆(ここでMは、Niおよび/またはCo、または変形物(variation)である)を付与するのに使用できる。それはまた、ロケットエンジンに使用される燃焼室ライナに接合被覆を付与するのに使用できる。
【0010】
修復の必要な部品の部分上に粉末状材料を堆積させるためのコールドスプレープロセスは、有利なものであるが、その理由は、衝突の際に、粒子が弾性変形しかつ修復される部品の表面にまたは先に堆積された層上に結合するように、このプロセスが、粒子を充分な高速に加速するのに十分なエネルギーを与えるからである。このコールドスプレープロセスによって、相対的に高密度の被覆または構造堆積物を構築することができる。コールドスプレーは、粒子をその固体状態から冶金学的には変化させない。
【0011】
粒子または部品を被覆する準備の際に、物品または部品上に先に存在するどのような被覆も取り除くことがしばしば必要になる。先に存在するどのような被覆も取り除いて、被覆材料を堆積できる新鮮な表面を提供するのに、任意の適切なストリッピング(stripping)技術を用いることができる。例えば、先に存在するどのような被覆も、機械的または化学的技術を用いて剥ぎ取り(strip)できる。
【0012】
ここで図1を参照すると、被覆する物品または部品10の表面24上に粉末被覆材料を堆積させるためのシステム8が示される。物品または部品は、タービンエンジンに使用されるタービンブレードまたはベーンとすることができる。システム8は、中細ノズル20を有するスプレーガン22を含み、ノズル20を通して粉末状被覆材料が、表面24上にスプレーされる。物品または部品10は、当業技術内で知られる任意の適切な材料から形成できる。タービンブレードまたはベーンの場合、物品または部品10は、ニッケル基合金などのような超合金材料から形成できる。燃焼室ライナの場合、物品または部品10は、ニッケルまたは銅基合金から形成できる。被覆の実施中、物品または部品10は、静止して保持されることができ、または、当業技術内で知られる任意の適切な手段(図示せず)により関着(articulate)、回転、または直動されることができる。
【0013】
本発明のプロセスにおいて、堆積される材料は、粉末状材料である。粉末状被覆材料は、当業技術内で知られる任意の適切な被覆材料を含むことができる。例えば、被覆材料は、NiCoCrAlY、NiCrAlY、またはCoCrAlYなどのMCrAlY材料(ここで、Mは、ニッケルまたはコバルトである)とすることができる。被覆材料は、銅−クロム合金または銅−クロム−アルミニウム合金などの銅合金とすることができる。被覆材料は、独立型(stand alone)の被覆、あるいは金属製またはセラミックのオーバーコート(overcoat)のための接合被覆を形成できる。
【0014】
表面24上に堆積を形成するのに使用される粉末状被覆材料は、5〜80μmの直径、堆積される合金材料が硬い場合は好ましくは10μm以下の直径を有することができる。最も好ましい実施態様において、粉末状被覆材料は、約5.0μmから10μmの範囲の直径を有する。より小さな粒径によって、より高速の粒子速度の達成が可能となる。5μmより小さな直径では、粒子は、表面24より上の弧状衝撃波(bow shock)層に起因して表面24から一掃されるおそれ、すなわち、弧状衝撃波を通って粒子を推進させるには質量が不十分なおそれがある。粒径分布がより狭くなるほど、粒子速度はより均一なものになる。これは、スプレー/噴流(plume)中のより小さな粒子がより遅くかつより大きな粒子に衝突し、事実上、両方の速度を低下させるからである。
【0015】
堆積される粒子は、ヘリウム、窒素、その他の不活性ガス、およびこれらの混合物から成る群より選択されるガスなどの圧縮ガスを用いて超音速の速度に加速できる。ヘリウムは、その低分子量に起因して最も高速を生成するので、好ましい気体である。
【0016】
粉末状被覆材料を堆積物に変化させるための、本発明のプロセスにより利用される結合機構は、厳密に固体状態であり、これは、粒子が塑性変形するけれども溶融はしないことを意味する。粒子上に形成されることができた、または表面24上に存在し、または先に堆積された層中に存在するどのような酸化物層も粉砕され、酸化物のない新鮮な接触が非常な高圧でなされる。
【0017】
堆積物を形成するのに使用される粉末状被覆材料は、粉末または上述した大きさを供給する能力を有する当業技術内で知られる任意の溶射供給装置を用いてスプレーガン22に供給できる。使用できるそのような供給装置の一つは、オハイオ州クリーヴランドのパウダー・フィード・ダイナミックス社(Powder Feed Dynamics)により製造される。この供給装置は、オーガー(auger)型供給機構を有する。角のあるスリットを有するバレルロール(barrel roll)供給装置および流動層供給装置も使用できる。
【0018】
本発明のプロセスにおいて、供給装置を、ヘリウム、窒素、その他の不活性ガス、およびこれらの混合物から成る群より選択されるガスで加圧できる。供給装置圧力は、主ガスまたはヘッド圧力より一般に15psi高く、この圧力は通常、粉末状被覆材料組成に依存して、200psiから500psiの範囲にある。主ガスは好ましくは、ガス温度が600°Fから1200°Fの範囲にあるように、加熱される。所望ならば主ガスは、堆積される材料に依存して、ほぼ1250°Fと同じほど高くに加熱できる。ガスは、ノズル20の喉部を過ぎて膨張した後に急速に冷却しかつ凝固しないように、加熱できる。正味の効果は、堆積の際の物品または部品10上の約115°Fの表面温度になる。当業技術内で知られる任意の適切な手段を、ガスを加熱するのに使用できる。
【0019】
粉末状被覆材料を堆積させるために、ノズル20は、物品または部品10の表面24上を通過することができる。通過の回数は、施される材料の厚みの関数である。本発明のプロセスは、任意の所望の厚みを有する堆積物を形成できる。
【0020】
表面24上に粉末状金属粒子を堆積させるのに使用される主ガスは、0.001SCFMから50SCFMの流量で、好ましくは15SCFMから35SCFMの範囲の流量で、入口30を介してノズル20を通過できる。上述の流量は、主ガスとしてヘリウムを使用する場合に好ましい。主ガスとして窒素を単独でまたはヘリウムと組み合わせて使用する場合、窒素は、0.001SCFMから30SCFM、好ましくは4.0から30SCFMの流量で、ノズル20を通過できる。
【0021】
主ガスの温度は、600°Fから1200°F、好ましくは700°Fから1000°F、最も好ましくは725°Fから900°Fの範囲とすることができる。
【0022】
スプレーガン22の圧力は、200psiから500psi、好ましくは200psiから400psi、最も好ましくは275psiから375psiの範囲とすることができる。粉末状被覆材料は好ましくは、特定の主ガス圧力より10から50psi高い範囲の、好ましくは15psi高い圧力下にあるホッパーから、10グラム/minから100グラム/min、好ましくは10グラム/minから50グラム/minの範囲の速度で、ライン34を介してスプレーガン22に供給される。
【0023】
粉末状被覆材料は、非酸化性キャリヤーガスを用いてスプレーガン22に供給される。キャリヤーガスは、0.001SCFMから50SCFM、好ましくは8.0SCFMから15SCFMの流量で、入口30を介して導入できる。上述の流量は、キャリヤーガスとしてヘリウムを使用する場合に有用である。キャリヤーガスとして窒素を単独でまたはヘリウムと混合して使用する場合、0.001SCFMから30SCFM、好ましくは4.0から10SCFMの流量を使用できる。
【0024】
スプレーノズル20は、表面24から所定の距離に保持される。この距離は、スプレー距離として知られており、10mmから50mmの範囲とすることができる。
【0025】
スプレーノズル20から放出される粉末状被覆粒子の速度は、825m/sから1400m/s、好ましくは850m/sから1200m/sの範囲とすることができる。
【0026】
本発明のプロセスは、現在のLPPSプロセスに対して有利である。例えば、LPPSでは粉末は溶融する。本発明のプロセスでは粉末は溶融しない。さらに、LPPSは真空チャンバーの使用を必要とし、この真空チャンバーによって、被覆できる物品または部品の大きさが制限される。本発明のプロセスは、真空チャンバーを必要とせず、開放系で実施できる。その結果、被覆できる物品または部品の大きさに制約がない。LPPSでは、被覆を脆くし得る酸化物を含む堆積物を有する可能性がある。本発明のプロセスでは、そのような酸化物は形成されない。本発明のコールドスプレープロセスのなおさらなる利点は、堆積されたままの被覆が少なくとも97%の高密度であることである。なおさらに、被覆された物品は、10ksiが可能な接合強度を有し得る可能性がある。
【0027】
本発明のプロセスは、任意の種類の被覆を形成するのに使用できる。例えば、プロセスは、ガスタービンエンジンなどのようなタービンエンジンに使用されるブレードまたはベーンのエーロフォイル部分および/または多少別の部分上にMCrAlY接合被覆を形成するのに使用できる。
【0028】
図2は、コールドスプレー堆積NiCrAlY被覆100の写真である。被覆は、850°F(454℃)の温度、320psiの圧力のヘリウムガスを用いて10μmの平均粒子径を有する粉末状NiCrAlY被覆材料を使用することにより形成した。被覆材料粒子は、25グラム/minの速度で供給した。スプレーノズルは、1.0インチの距離だけ被覆される表面から離間させた。ノズルは、0.030インチのステップサイズ(step size)で50インチ毎分の速度で横断させた。基体材料102は、Inconel 718であり、0.125インチの厚みであった。付与されたNiCrAlY被覆の厚みは0.015インチであった。
【0029】
約970°F(約520℃)の温度、320psiの圧力のヘリウムを用いて物品または部品上にMCrAlY接合被覆を見出すことも可能である。
【0030】
接合被覆を付与するのにコールドスプレープロセスを用いる場合、この接合被覆の上にさらなる一つの被覆層または複数の被覆層を形成することができる。一つまたは複数のオーバーコート層を付与するのに、当業技術内で知られる任意の適切な技術を使用できる。オーバーコート材料は、組成中で金属またはセラミックとなる。
【0031】
コールドスプレープロセスは、他のプロセスに対する多数の他の利点を提供する。粉末は、高温に加熱されないので、供給原料材料の酸化、分解、およびその他の劣化が生じない。他の潜在的な利点は、圧縮残留表面応力の形成と、供給原料の微細構造(microstructure)の保持とを含む。また、相対的に低い温度を使用するので、基体の熱ひずみが最小限に抑えられる。供給原料が溶融されないので、コールドスプレーは、脆い金属間化合物の生成または冷却時や次の熱処理時に割れる傾向に起因して従来はスプレーできない材料を堆積させる能力を提供する。
【0032】
なおさらなる利点は、コールドスプレーを用いると、ブレード/ベーン表面上にスプレーすることが可能であり、また、被覆が表面内の冷却孔を架橋(bridge)しないようにできる。修理/修繕作業において被覆を付与する能力、孔を元に戻して一掃する必要のない能力、あるいは、これを行うのに必要な労力を少なくとも大幅に低減する能力は、現在の作業に対して大きな利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】エンジンに使用される部品上にコールドスプレー粉末金属材料を堆積させるための装置の概略図である。
【図2】200倍の倍率のコールドスプレー接合被覆材料の顕微鏡写真である。
【符号の説明】
【0034】
8…システム
10…部品
20…ノズル
22…スプレーガン
24…表面
30…入口
34…ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被覆する少なくとも一つの表面を有する部品を用意し、
粉末被覆材料が、少なくとも一つの表面との衝突の際に溶融せずに塑性変形しかつ少なくとも一つの表面に結合するように、非酸化性キャリヤーガスを用いて少なくとも一つの表面上に少なくとも一層の粉末被覆材料を堆積させる、
各ステップを含むことを特徴とする、部品に被覆を付与するプロセス。
【請求項2】
前記の部品用意ステップは、エーロフォイル部分を有しエンジンに使用される部品を用意することを含み、前記の堆積ステップは、エーロフォイル部分の少なくとも一つの表面上に少なくとも一つの層を堆積させることを含むことを特徴とする請求項1記載のプロセス。
【請求項3】
前記の堆積ステップは、10μm以下の粒径を有する粒子形態で粉末被覆材料を提供することを含み、前記の堆積ステップは、この粒子を825m/sから1400m/sの範囲の速度に加速することを含むことを特徴とする請求項1記載のプロセス。
【請求項4】
前記の堆積ステップは、5.0μmから10μmの範囲の粒径を有する粒子形態で粉末被覆材料を提供することを含み、前記の加速ステップは、この粒子を850m/sから1200m/sの範囲の速度に加速することを含むことを特徴とする請求項3記載のプロセス。
【請求項5】
前記の堆積ステップはさらに、粉末状被覆材料を、ヘリウム、窒素、その他の不活性ガス、およびこれらの混合物から成る群より選択されるキャリヤーガスを用いて10グラム/minから100グラム/minの供給速度でスプレーノズルに供給することを含むことを特徴とする請求項3記載のプロセス。
【請求項6】
前記の供給ステップは、前記金属粉末を、10グラム/minから50グラム/minの供給速度でスプレーノズルに供給することを含むことを特徴とする請求項5記載のプロセス。
【請求項7】
前記キャリヤーガスは、ヘリウムであり、前記の供給ステップは、ヘリウムを0.001SCFMから50SCFMの流量でノズルに供給することを含むことを特徴とする請求項5記載のプロセス。
【請求項8】
前記の供給ステップは、ヘリウムを8.0SCFMから15SCFMの範囲の流量でノズルに供給することを特徴とする請求項7記載のプロセス。
【請求項9】
前記キャリヤーガスは、窒素を含み、前記の供給ステップは、窒素を0.001SCFMから30SCFMの流量でノズルに供給することを含むことを特徴とする請求項5記載のプロセス。
【請求項10】
前記の供給ステップは、窒素を4.0SCFMから10SCFMの流量でノズルに供給することを含むことを特徴とする請求項9記載のプロセス。
【請求項11】
前記の堆積ステップは、600°Fから1200°Fの範囲の主ガス温度においておよび200psiから500psiの範囲のスプレー圧力において、ヘリウム、窒素、その他の不活性ガス、およびこれらの混合物から成る群より選択される主ガスを用いてノズルを通して前記粉末状被覆粒子を通過させることを含むことを特徴とする請求項5記載のプロセス。
【請求項12】
前記の通過ステップは、700°Fから1000°Fの範囲の主ガス温度において200psiから400psiの範囲のスプレー圧力において、ノズルを通して前記粉末状被覆粒子を通過させることを含むことを特徴とする請求項11記載のプロセス。
【請求項13】
前記主ガス温度は、275psiから375psiの範囲のスプレー温度において725°Fから900°Fの範囲にあることを特徴とする請求項11記載のプロセス。
【請求項14】
前記主ガスは、ヘリウムを含み、前記の通過ステップは、ヘリウムを0.001SCFMから50SCFMの範囲の流量でノズルに供給することを含むことを特徴とする請求項11記載のプロセス。
【請求項15】
前記のヘリウム供給ステップは、ヘリウムを15SCFMから35SCFMの範囲の流量でノズルに供給することを含むことを特徴とする請求項14記載のプロセス。
【請求項16】
前記主ガスは、窒素を含み、前記の通過ステップは、窒素を0.001SCFMから30SCFMの範囲の供給流量でノズルに供給することを含むことを特徴とする請求項11記載のプロセス。
【請求項17】
前記の窒素供給ステップは、窒素を4.0から8.0SCFMの範囲の供給流量でノズルに供給することを含むことを特徴とする請求項16記載のプロセス。
【請求項18】
前記の堆積ステップは、10ksiまでまたはそれを超える範囲の接合強度を有する接合被覆を前記部品状に形成することを含むことを特徴とする請求項1記載のプロセス。
【請求項19】
前記の堆積ステップは、前記部品上にMCrAlY材料を堆積させることを含むことを特徴とする請求項1記載のプロセス。
【請求項20】
前記の堆積ステップは、前記部品上に少なくとも97%の高密度である被覆を堆積させることを含むことを特徴とする請求項1記載のプロセス。
【請求項21】
前記の部品用意ステップは、燃焼室ライナを用意することを含み、前記の堆積ステップは、この燃焼室ライナの少なくとも一つの表面上に少なくとも一つの層を堆積させることを含むことを特徴とする請求項1記載のプロセス。
【請求項22】
前記の部品用意ステップは、その表面内に複数の冷却孔を有するエンジン部品を用意することを含み、前記の堆積ステップは、この表面内の冷却孔を架橋せずに少なくとも一層の粉末被覆材料を堆積させることを含むことを特徴とする請求項1記載のプロセス。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−265732(P2006−265732A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−79948(P2006−79948)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(590005449)ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション (581)
【氏名又は名称原語表記】UNITED TECHNOLOGIES CORPORATION
【Fターム(参考)】