説明

ゴルフクラブ管理装置

【課題】商品に装着しても邪魔にならず、しかも、装着したタグをその後のゴルフクラブの管理等にも利用できる、無線ICタグ付きゴルフクラブを提供する。
【解決手段】ゴルフクラブに、非接触ICタグ5を内蔵し、非接触ICタグ5に、識別情報を登録しておき、これを販売店での商品管理、ゴルフ場でのクラブ管理に利用する。そのため、ゴルフクラブの陳列スタンド10、キャディバッグ、ゴルフカート、店舗やゴルフ倶楽部の倶楽部ハウスの出入り口に設けたゲート31に、タグデータの読取り手段を設け、識別情報を検出して、ゴルフクラブの存否を判断し、ゴルフクラブの紛失、盗難防止に役立てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフクラブに関し、特に、その識別をして、例えば盗難の防止するための無線ICタグを備えたゴルフクラブに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフクラブの盗難防止システムとして、例えば、磁気式のタグを外付けにして、店舗のゲートを通過する際にそれを検出して盗難防止を図るシステムが一般に知られている。
【0003】
また、ゴルフプレー情報記録システムとして、ゴルフクラブのグリップ部分に無線ICタグによるクラブ情報記憶具を備え、コースの地面にタグ情報読取装置を高密度に埋め込み配置し、無線ICタグを有するゴルフボールを用いてこれを複数のタグ情報読取装置が検出する一方、これら情報をデータサーバが収集してゴルフボールの静止位置を演算すると共にクラブ情報記憶具から握り圧の情報を得てスイングの開始を判断し、ゴルフボールが移動して次の静止位置が確定することにより、データサーバがホール番号とそのコースでの打球数とを演算する技術が知られている(特許文献1を参照)。
【0004】
また、RFIDタグによる製品及びその購入者の情報管理方法としてこの無線タグ管理システムが知られている。これは、次のような構成である。
【0005】
少なくとも固有情報を含む情報とその記憶手段を具備したタグと、タグが記憶する情報を管理するタグ管理装置と、タグ管理装置を管理する管理センター、タグの情報を読み取るタグリーダやタグチェッカとで構成され、それぞれの装置がネットワークを介して接続されている。タグ管理装置では、新規に受信したタグの情報あるいは消失したタグの情報を管理センターへ送信する。また、タグリーダやタグチェッカでも、検出したタグの情報を管理センターへ送信する。これらの各装置から受信したタグの情報を管理センターで集中管理することによって、タグのおかれている状況を即時に把握できる(特許文献2を参照)。
【0006】
また、RFIDの検出状況を即時に把握して、リアルタイムでRFIDを貼付した物品の管理状況が確認できる無線タグ管理システムも知られている。この無線タグ管理システムは、少なくとも固有情報を含む情報とその記憶手段を具備したタグと、タグが記憶する情報を管理するタグ管理装置と、タグ管理装置を管理する管理センター、タグの情報を読み取るタグリーダやタグチェッカとで構成され、それぞれの装置がネットワークを介して接続されている。タグ管理装置では、新規に受信したタグの情報あるいは消失したタグの情報を管理センターへ送信する。また、タグリーダやタグチェッカでも、検出したタグの情報を管理センターへ送信する。これらの各装置から受信したタグの情報を管理センターで集中管理することによって、タグのおかれている状況を即時に把握できる(特許文献3を参照)。
【特許文献1】特開2005−102902号公報
【特許文献2】特表2002−519876号公報
【特許文献3】特開2002−37414号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記したような、盗難防止のために、上記したような磁気を利用したタグを用いる場合、タグが露出しているため、その取り外しが可能であり、故意に外されてしまう可能性がある。また、磁気による場合、対象となるタグ以外の金属、例えば傘の柄など
にも反応してしまい、盗難防止ゲートでの誤動作が多い。このため、機能を止めている店舗もある。
【0008】
さらに、服の中などに隠されると、読み取りが悪くなり、盗難防止ゲートに反応しない可能性もある。さらに、タグが商品であるクラブにぶら下がっているので、見栄えが悪く、また、試打や素振りをする場合にタグが邪魔となって正確な試打ができず、感覚を掴みにくい。しかも、このようなタグは、盗難防止のためのみの使用であり、精算時にタグを外すので、その後の利用という面は考えられない。
【0009】
一方、ゴルフ場でのプレー中にゴルフクラブを置き忘れたりして紛失してしまうことがあり、また、ゴルフ倶楽部での盗難も昨今問題となっている。
【0010】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、従来の盗難防止システムに代えて、商品に装着しても邪魔にならず、しかも、装着したタグをその後のゴルフクラブの管理等にも利用できる、無線ICタグ付きゴルフクラブを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を達成するために本発明は、次の手段を採用した。
【0012】
通常、ゴルフクラブは、シャフトの先端にヘッドを有するとともに、前記シャフトの基端にグリップを装着してある。本発明では、このようなゴルフクラブにおいて、前記ゴルフクラブのシャフト基端のグリップ内もしくはシャフト内に、当該ゴルフクラブの識別情報を保持した非接触ICタグを備える。
【0013】
ゴルフクラブのシャフトは、通常中空の管状であるため、その基端内に非接触ICタグ(無線ICタグ)を収納するか、シャフトの基端に装着されるグリップ内に装着される。
【0014】
このようなゴルフクラブは、ゴルフクラブ格納装置に格納される。このゴルフクラブ格納装置は、非接触ICタグデータ読取り用のアンテナと、この非接触ICタグデータ読取り用アンテナにより読み出したゴルフクラブの識別情報に従い、当該識別情報に対応するゴルフクラブの存否を判定するクラブ格納判定装置と、を備え、これによるゴルフクラブ管理装置が構成される。
【0015】
なお、前記ゴルフクラブ格納装置は、店舗においてゴルフクラブを展示する展示装置として構成してもよいし、あるいは、ゴルフクラブバッグとして構成してもよい。
【0016】
このような非接触ICタグを利用して、店舗でのゴルフクラブ管理の他、ゴルフ場でのクラブ置き忘れや紛失防止、ゴルフ倶楽部での盗難防止、ゴルフ場での顧客管理等に利用できる。その実施形態は、下記の項に詳細に説明する。
【0017】
なお、このような管理のため、ゴルフクラブに内蔵されるクラブ用非接触ICタグには、様々な情報を格納することができる。
【0018】
店舗で販売される前の状態では、ICタグ固有の識別情報が格納されるが、これに加えて、店舗では、販売業者の名称、当該クラブを実際に販売する支店名称等の販売店情報を登録することが可能である。
【0019】
また、当該ゴルフクラブを顧客が購入した際に、店舗側のサービスとして、購入者(=所有者)情報(例えば、所有者の住所・氏名・電話番号・eメールアドレスなど)を登録しておくこともできる。
【0020】
さらに、当該ゴルフクラブの所有者が属するゴルフ場(ゴルフ倶楽部)でも、会員番号、当該ゴルフ倶楽部の情報、所有者情報等を登録し、例えば、プレー終了後にこれを読み出し、プレー状況の管理や、精算管理に利用するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明では、基本構成として、シャフトの先端にヘッドを有するとともに、前記シャフトの基端にグリップを装着したゴルフクラブにおいて、前記ゴルフクラブのシャフト基端のグリップ内もしくはシャフト内に、当該ゴルフクラブの識別情報を保持した非接触ICタグを備えたので、店舗でのゴルフクラブの商品管理からゴルフ場でのゴルフクラブ管理に至るまで、様々な面でのゴルフクラブの管理を行うことができる。
【0022】
店舗での管理として、ゴルフクラブに非接触ICタグを内蔵したので、従来のように、タグを外付けした場合と比較し、試打の邪魔にならず、素振りも違和感なく行うことが可能となった。
【0023】
そして、ゴルフクラブ格納装置、例えば、ゴルフクラブを展示する展示装置やゴルフバッグ、店舗の通路もしくは出口に配置されるゲートなどに非接触ICタグデータ読取り用アンテナを設けて、識別情報に従い当該ゴルフクラブの存否を判定することが可能となり、その存否情報に従って、警報手段により警報情報を発信して、盗難を予防できる。
【0024】
また、ゴルフ場での管理にも応用でき、ゴルフクラブに装着したクラブ用非接触ICタグからデータを読み出し、ゴルフクラブの紛失防止、クラブ番手情報検出装置により検出したクラブの番手情報の表示によるクラブ選択ミスの防止、ゴルフハウスからの非合法なゴルフクラブの持ち出し、盗難の予防、ゴルフバッグやゴルフクラブの所有者情報に従い、ゴルフ場での顧客管理等への利用、ゴルフ場でのクラブの置き忘れ場所の特定などに利用できる。
【0025】
さらに、万一盗難に遭遇しても、非接触ICタグに登録されたデータを追跡することで、どの店で盗難等されたのかを追跡できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の最良の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0027】
<実施形態1>
図1に示したように、まず、本発明に係るゴルフクラブについて説明する。このゴルフクラブ1は、シャフト2の先端にヘッド3を有するとともに、前記シャフト2の基端にグリップ4を装着してある。
【0028】
そして、シャフト2は、ファイバー製あるいはスチール製に限らず、そのほとんどが中空の管状に形成されているので、前記ゴルフクラブ1のシャフト基端のシャフト2内に、当該ゴルフクラブ1の識別情報を保持した非接触ICタグ(以下単にRFIDという)5を装着してある。RFIDとは、Radio Frequency-Identificationの頭文字をとったもので、誘導電磁界又は電波によって非接触で半導体メモリのデータを読み出し、書込みのために近距離通信を行うものの総称を言う(JIS X0500 2002年より)。
【0029】
その装着形態としては、非接触ICタグリーダにより、読取り可能な状態で備える。その装着状態を図2に示す。ゴルフクラブ1のシャフト2は、通常中空の管状であるため、その基端内に非接触ICタグ5(無線ICタグ)を収納する。なお、グリップ4とシャフト2の間にRFID5を装着してもよい。
【0030】
RFID5は、ICメモリと通信回路からなるCMOSチップと超小型アンテナをポリエチレンテレフタレート製のフレキシブル基板を内蔵しており、電源は内蔵していない。超小型アンテナは、アルミニウム等のリード線をコイル状のアンテナパターンを構成している。対応したリーダー・ライターで読み書きされるときに無線を通じてRFID5の超小型アンテナに電源を誘電させて通信を行う。
【0031】
次に、ゴルフクラブ1を格納するゴルフクラブ格納装置を説明する。
【0032】
ゴルフクラブ格納装置としては、図3に示すように、ゴルフクラブ用の陳列スタンド10をまず例示できる。この陳列スタンド10は、横方向に長い底板11の両側縁に、起立側板12を立設し、この起立側板12の後縁上部同士間にバー13を架設し、このバー13から前側に斜めに向かってサポート板14を延出した構造である。
【0033】
そして、サポート板14には、クラブの本数に対応して、シャフト2の先端部分を受け入れる凹溝が切られている。また、サポート板14に対応して、底板には、斜め方向の受け用凹溝が穿設されている。この受け凹溝に、サポート板14に逆さに支持されるクラブのグリップ側端部が挿入される形で保持される。そして、この受け凹溝内に、RFID5のデータ読取り用のアンテナ15が設けられている。
【0034】
そして、このアンテナ15により読み出したゴルフクラブ1の識別情報に従い、当該識別情報に対応するゴルフクラブ1の存否を判定するクラブ格納判定装置21が備えてある(図6、7を参照)。
【0035】
ここで利用するRFID5のシステムは、図4に示したように、いわゆるパッシブ型の無線ICタグ5を利用したもので、このシステムは、タグの他に、アンテナ15、リーダー・ライター16、コンピュータからなるフロントエンドシステム17とからなる。パッシブ型では、タグに電池は内蔵していないので、通常は動作していない。リーダー・ライター16側のアンテナ15がタグに向けて電波としてエネルギーとコマンドを送信すると、タグの中のアンテナで電波を受け、その電波をタグ内蔵のICチップ内の整流回路に送る。そこで、電波の高周波エネルギーを整流して直流に変換し、その電流をエネルギーとして使用する。
【0036】
次に、図5に示したように、リーダー・ライター側からコマンドが送られてくるので、読み出し命令であれば、タグ内ICチップのメモリからデータ(識別情報)を読み出して、タグ内のアンテナからリーダー・ライター側のアンテナ15に向けて電波を送信する。なお、コマンドが書き込み命令の場合は、その後に送られてくるデータを、タグ内ICチップのメモリに書き込む。
【0037】
リーダー・ライター16は、陳列スタンド10の背後等に設置してもよいが、フロントエンド側に設けておいてもよい。ゴルフクラブ格納装置としての展示装置は、先に示した陳列スタンド10に限らず、壁面に設けられゴルフクラブ1を水平に展示する展示用フック、あるいは、棚状の展示用ラック等様々な展示形態に応じて設計することができる。ゴルフクラブバッグ22(図9を参照)もその中にゴルフクラブ1を格納して展示のために使用するのであれば、それも展示装置といってよい。アンテナ15は、ゴルフバッグの底板や、底部内の周壁に設けるのがよい。いずれにせよ、上記したようなリーダー・ライター16のアンテナ15は、展示されるゴルフクラブ1のグリップエンド側に設置してあることが必要である。
【0038】
フロントエンドシステム17は、リーダー・ライター16を制御し、リーダーが読み出
したデータを受信して、そのデータに基づく情報処理を行うとともに、ライターでICチップに書き込むべき情報を編集し、書き込みコマンドをライターに送る情報処理を行うためのコンピュータシステムで、レジシステム23と連動し、また、警報手段をも実現する本件発明に係る管理装置である。その全体構成ブロック図を図6に示す。
【0039】
タグのICチップには、予め、チップ固有のID番号が登録されている。これは、メーカー出荷時より固有に持ち、変更不可能なUID(Unique identification)という。また
、店舗側で、予め、固有の識別情報としてID番号をリーダー・ライターにより書き込んでおく。さらに、当該商品についての固有情報を予め書き込んでおくことも可能である。これにより、在庫管理等にそのデータを利用できる。
【0040】
このコンピュータシステムは、警報手段24としても機能する。すなわち、上記陳列スタンド10の陳列位置からゴルフクラブ1が取り外されたとき、アンテナ15から当該ゴルフクラブ1の識別情報が入らなくなるので、これを検出したコンピュータシステムが、その旨を報知することで、店員に注意を喚起することができる。そして、このコンピュータシステムは、店舗におけるレジシステム23と連動し、店舗でのゴルフクラブ購入者が代金を精算した段階で、その精算済みフラグを立て、その精算済みフラグ付きのゴルフクラブ識別情報をゴルフクラブ管理装置としてのコンピュータシステムが認識した場合、警報手段24は、当該ゴルフクラブ1が合法に販売されたものとして、警報対象から除外するようにしてある。
【0041】
なお、警報手段24の一形態として、陳列スタンド10におけるクラブの陳列位置に対応して、発光ダイオードなどの点灯ランプを設け、陳列位置からゴルフクラブ1が外されたとき、当該点灯ランプが点灯するように警報手段24が制御する。
【0042】
これにより、万一店内でゴルフクラブ1を盗もうと企てている者に対し、ある種の牽制的な心理的圧力が加わり、クラブの盗難防止に貢献することができる。
【0043】
<実施形態2>
ここでは、ゴルフクラブ管理装置としては、図7に示したように、上記構成に加え、次のような装置を備えている。
【0044】
すなわち、店舗の通路もしくは出口に配置され、非接触ICタグデータ読取り用アンテナ15を有するゲート31と、このゲート31のアンテナ15から送られた識別情報に従い当該ゴルフクラブ1の存否を判定するゲート用クラブ判定装置32とを有するゲート装置とを備え、さらに、ゲート用クラブ判定装置がクラブの識別情報を検出したとき、警報情報を発信する警報手段24を備えている。よって、実施形態1で示した警報手段24は省略してある。
【0045】
そして、上記実施形態1と同様、レジシステム23との連動により、精算済みのゴルフクラブ1については、精算フラグを立てるため、ゲート装置において、当該精算済みのゴルフクラブ1の識別情報を検出しても、精算フラグが立っているため、警報手段24での警報はなされない。
【0046】
これに対し、未精算のゴルフクラブ1を持ってゲート31を通過しようとしたときは、ゲート用クラブ判定装置32が当該ゴルフクラブ1の識別情報を検出し、精算フラグが立っていないことを条件に、警報情報を発信するので、盗難を防止できる。
【0047】
さらに、警報手段24が、前記クラブ格納判定装置21と、ゲート用クラブ判定装置32からの判定情報を受け、前記クラブ格納判定装置21からの送信情報が、当該ゴルフク
ラブ1を特定するための識別情報で特定されるクラブ無であるときに、警戒情報を示すようにしてある。
【0048】
そして、この警戒情報とのアンド条件で、ゲート用クラブ判定装置からの送信情報が、前記クラブの識別情報であるとき、警報手段24が、警報情報を発信するようにしてある。
【0049】
すなわち、陳列スタンド10などの展示装置やゴルフバッグなどから、ゴルフクラブ1が離脱すると、当該ゴルフクラブ1が存在しないので、当該ゴルフクラブ1が存在するときに検出される識別情報がクラブ格納判定装置21から送信されなくなるので、店内において、当該クラブが展示装置以外のところに持ち出されていると判断される。よって、この時点で警戒情報を警報手段24が発信する。この警戒情報は、例えば、レジの置いてある、店員用のカウンター内部に設置した警戒情報用ランプを点灯したり、あるいは、コンピュータのディスプレイにその旨を表示するなどして、店員に注意を促す。
【0050】
さらに、ゲート31を当該ゴルフクラブ1が通過するとき、ゲート用クラブ判定装置32からの送信情報は、当該ゴルフクラブ1の識別情報であるので、この時点で、クラブの盗難をチェックでき、盗難防止をすることができる。
【0051】
警戒情報が出されている場合でも、そのクラブがレジにて正規に精算され、精算フラグが立ったときは、警戒情報の発信が解除され、ゲート31通過時にも警告情報は発信されない。
【0052】
なお、これら警戒情報、警告情報による監視は、店内を監視モニターで監視している警備員室で行うことができる。これにより、店内からの持ち出しを事前に予測できるので、盗難の予防がより容易に行える。
【0053】
<実施形態3>
次に、本発明に係るゴルフクラブ1をゴルフ場にて使用するときの管理装置を図8に従い、説明する。
【0054】
まず、ゴルフクラブ管理装置として、クラブ番手情報検出装置33を有する。これは、RFID5を内蔵したゴルフクラブ1の存在を前提とする。
【0055】
ゴルフクラブ1のRFID5に登録する情報としては、上記した固有の変更不可能なUIDの他、クラブに関する情報として番手情報、所有者情報として、氏名、住所、電話番号、eメールアドレス、所属ゴルフ倶楽部などを予め登録してある。
【0056】
そして、クラブ番手情報検出装置33としては、非接触ICタグデータ読取り手段としてのアンテナ15、リーダー、及び、非接触ICタグデータ読取り手段により読み出したデータに基づくデータ表示装置41を有する。
【0057】
ここで、クラブ番手情報検出装置33は、ズボンのベルトに装着する装着部を備えるようにし、あるいは、クラブ番手情報検出装置33自体が、ズボンのベルト用バックルに備えてあるようにするとよい。これにより、取り出したゴルフクラブ1の非接触ICタグデータをベルトに装着した、あるいは、バックルと一体となったゴルフクラブ管理装置で読取ることで、どの番手のゴルフクラブ1を取り出したのかが検出できる。なお、検出結果は、表示装置としての液晶ディスプレイで数字で表示したり、発光ダイオードを15個設け、番手の数だけ、あるいは番手に応じたダイオードを点灯するようにする。なお、音声生
成装置により、検出した番手情報に従い、音声としてクラブの番号を発声するようにすることも可能である。
【0058】
なお、本装置にさらに、時間情報を計時する時計を備え、ゴルフプレー中に、プレーヤーがアドレスしたとき、ベルトバックル近傍にくるゴルフグリップのタグを検出したことをトリガーにして、時計により時間カウントを開始し、ゴルフスイングをすることでグリップ位置がアンテナによる検出範囲から離脱することで、時間カウントを停止して、アドレスしてからスイング開始までのおおよその時間を計測できるので、これをディスプレイに表示して、プレーヤーに迅速なプレー進行を促すことが可能となる。
【0059】
<実施形態4>
次に、管理装置をゴルフクラブバッグ22に備えた場合の例を図9に従い説明する。
【0060】
これは、上記した構成のゴルフクラブ1を格納するキャディバッグ(ゴルフクラブバッグ22)として、バッグ22の底部に非接触ICタグデータ読取り用のアンテナ15を設けてある。そして、このアンテナ15によりタグデータを読み出すためのリーダー16が設けられ、さらに、リーダー16で読み出したタグデータから、ゴルフクラブ1の存否を判定するクラブ格納判定装置21と、その判定結果を表示する表示装置41とが当該キャディバッグ22に備えてある。
【0061】
表示装置41は、ディスプレイ装置を開口部近傍に設けるが、発光ダイオードで、ゴルフクラブ1の本数に対応して、最大15の数として、これらを、キャディバッグ22の開口周縁に等間隔で設置してもよい。
【0062】
タグデータとしては、固有の識別情報を有し、番手情報を管理項目として含まない。この場合は、ゴルフクラブ1をキャディバッグ22から引き抜くと、クラブ格納判定装置21が当該クラブが存在しないことを判定し、ダイオードを一つ点灯させる。よって、プレー中にクラブの紛失防止管理を行うことができる。
【0063】
また、タグデータとして、番手情報を登録することもでき、この場合は、キャディバッグから抜いたゴルフクラブ1の番手情報を表示装置41に示すことができる。この場合の表示装置41としては、液晶のディスプレなど数字を表示できる装置が好ましい。これによりどの番手のクラブをゴルフバッグから抜いたかを確認できる。
【0064】
この場合も、タグデータとして、所有者情報(例えば、所有者の住所・氏名・電話番号・eメールアドレスなど)、ゴルフ倶楽部の会員番号、当該ゴルフ倶楽部の情報、所有者情報等を登録しておくことも可能で、例えば、プレー終了後にこれを読み出し、プレー状況の管理や、精算管理に利用するようにしてもよい。
【0065】
ゴルフ場にて、このような情報をゴルフクラブ1のICタグ5に登録できない場合は、ゴルフバッグに、ゴルフクラブバッグ22の所有者情報を記憶させたバッグ用非接触ICタグ5を備えるようにするとよい。もちろん、所有者情報だけでなく、上記した種々の情報をこのバッグ用非接触ICタグ5に登録しておくことができる。
【0066】
<実施形態5>
次いで、ゴルフ場での盗難防止等に利用する管理装置として、図10に示すように、ゴルフクラブハウスの出入り口に配置され、前記非接触ICタグデータ読取り用のアンテナ15と、この非接触ICタグデータ読取り用アンテナ15により読み出したゴルフクラブ1の識別情報に従い、当該識別情報に対応するゴルフクラブ1の存否を判定するクラブ格納判定装置21と、を有し、存在すべきクラブが存在しないとき、その旨を通知する通知
手段を有するゲート31とフロントエンドシステム17を備えるようにするとよい。
【0067】
上記のようなゲート31が存在するとき、フロントエンドシステム17に、図示しないが、さらに、時間情報(日付も含む)を計時する時計を備え、前記ゴルフクラブハウスの入り口に配置したゲート31のアンテナ15から検出された前記バッグ用非接触ICタグデータと、前記時計からの時間情報とを、相互に関連づけて管理データとして記憶する記憶手段を有し、さらに、記憶手段に記憶された管理データを消去するデータ消去手段と、前記管理データが存在するときに、当該管理データと同一のデータをゲート31により検出したとき、警報を発する警報手段とを有するようにするとよい。
【0068】
これにより、管理データが存在するときに、無断でゴルフバッグを持ちだそうとすると、警報手段により警報が発されるので、盗難が防止される。
【0069】
そして、ゴルフクラブハウスのゲート31通過時の時刻とバッグ用非接触ICデータから読み取ったゴルフクラブ1の識別情報及び所有者情報とを前記記憶手段にて記憶し、真正のゴルフクラブ1及びゴルフバッグの所有者からの要請に従い、前記管理データを消去するようにすれば、前記ゲート31での前記管理データの検出時に前記警報手段による警報を解除することが可能となるので、真正所有者が自己のゴルフバッグを持ち出し可能となる。
【0070】
さらに、前記非接触ICタグデータ読取り用のアンテナ15と、この非接触ICタグデータ読取り用アンテナ15により読み出したゴルフクラブ1の識別情報に従い、当該識別情報に対応するゴルフクラブ1の存否を判定するクラブ格納判定装置21と、を備え、存在すべきクラブが存在しないとき、その旨を通知する通知手段を備えたゲート31を、ゴルフ場の各ホール間の移動用道路に配しておくことで、ここを通過するゴルフカートに積まれたゴルフクラブ1の管理もすることができる。
【0071】
<実施形態6>
さらに、ゴルフカートに本発明を応用することが可能である。
【0072】
そのようなカート51としては、図11に示したように、ゴルフクラブバッグ22を載置するキャリヤ52を有し、ゴルフクラブバッグ22内に上記のような非接触ICタグ5付きのゴルフクラブ1を前記ゴルフクラブバッグ22に格納した状態で搬送するものであり、非接触ICタグデータ読取り用のアンテナ15と、この非接触ICタグデータ読取り用アンテナ15により読み出したゴルフクラブ1の識別情報に従い、当該識別情報に対応するゴルフクラブ1の存否を判定するクラブ格納判定装置21と、を備える。
【0073】
ここで管理するゴルフクラブ1の非接触ICタグ5については、単なる識別情報だけでなく、番手情報も付加して管理するとさらに効果的な管理が可能となる。
【0074】
また、ゴルフカート51に、前記ゴルフクラブ1の存否情報を表示する表示装置41を備えることも望まれる。その場合、図示しないが、前記ゴルフクラブ1の存否情報のログをゴルフ場のホール番号に関連づけて記録するログ情報記憶装置を有し、ログの読み出しコマンドに従い、前記表示装置41にゴルフクラブ1の存否の過去ログをホール番号とともに表示するようにすると、ゴルフクラブ1の存否情報が、プレーの進行に従い、各ホール毎に記録されるので、ゴルフクラブ1を紛失したとき、どのホールで紛失したかをその過去ログから判断することができる。
【0075】
そして、本発明を利用することで、スタート時とプレー終了時にゴルフクラブ1の本数を確認できるサービスを提供することで顧客満足度をUPできる。
【0076】
また、上記以外の任意のタイミングで本数を確認できるサービスを提供することで顧客満足度をUPできる。

<実施形態7>
最後に、ゴルフクラブが盗難にあったときのトレーサビリティについて説明する。
【0077】
RFIDを備えたゴルフクラブが盗難にあい、例えば、ゴルフクラブの中古ショップに持ち込まれたとき、ショップ側で当該クラブが盗難品であることを知ることができれば、その買い取りを断ることができる。企業責任を果たす上で、このことは極めて重要である。
【0078】
そこで、中古ショップに対し、正規に販売されたゴルフクラブであることを証明するための情報を配信できるようにすることが望ましい。
【0079】
そのシステムとして、実施形態1で説明したような、精算済みフラグデータを各店舗から情報提供してもらう第3者機関を設立し、その第3者機関が設置するゴルフクラブ適正取引管理装置(コンピュータシステムからなる)に当該精算済みフラグデータとそれに対応するゴルフクラブデータ、例えば、その識別情報、販売店、販売日などを登録しておき、このゴルフクラブ適正取引管理装置にインターネットを介して、中古ショップに持ち込まれたゴルフクラブの識別情報を中古ショップの端末装置から送り、識別情報に対応するゴルフクラブが適正に販売されたものかを判断して、その判断結果を中古ショップの端末装置に送信するようにする。
【0080】
また、ハンディなICタグリーダから構成される盗難品検出装置により中古ショップに陳列してある盗難ゴルフクラブを発見するようにしてもよい。
【0081】
この場合、盗難品検出装置は、盗難ゴルフクラブの識別情報をメモリに保有しておくか、正規販売のゴルフクラブ識別情報をメモリに保有しておくかが必要である。前者の場合は盗難品がすぐに検出され、後者の場合、盗難品であることの推定が可能である。
【0082】
識別情報は、あらかじめ、盗難品検出装置のメモリに格納しておいてもよいが、通信装置によりインターネットを介して、上記のようなゴルフクラブ適正取引管理装置にアクセスして、必要な情報との突き合わせをするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明に係るゴルフクラブの一例を示す全体図
【図2】RFIDのクラブシャフトへの内装構造を示す図
【図3】ゴルフクラブ格納装置の一例を示す図
【図4】RFIDの基本システムを示す図
【図5】RFIDへのアクセス手法を示す概念図
【図6】実施形態1の構成ブロック図
【図7】実施形態2の構成ブロック図
【図8】実施形態3において、本発明に係るゴルフクラブをゴルフ場にて使用するときの管理装置を表す図
【図9】実施形態4において管理装置をゴルフクラブバッグに備えた図
【図10】実施形態5においてゴルフ場でのゴルフクラブの盗難防止等に利用する管理装置を表す図
【図11】実施形態6において管理装置をゴルフカートに備えた図
【符号の説明】
【0084】
1・・ゴルフクラブ
2・・シャフト
3・・ヘッド
4・・グリップ
5・・非接触ICタグ(RFID)
10・・陳列スタンド(展示装置)
11・・底板
12・・起立側板
13・・バー
14・・サポート板
15・・アンテナ
16・・リーダー・ライター
17・・コンピュータからなるフロントエンドシステム
21・・クラブ格納判定装置
22・・ゴルフクラブバッグ(展示装置)
23・・レジシステム
24・・警報手段
31・・ゲート
32・・ゲート用クラブ判定装置
33・・クラブ番手情報検出装置
41・・表示装置
51・・ゴルフカート
52・・キャリヤ




【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトの先端にヘッドを有するとともに、前記シャフトの基端にグリップを装着したゴルフクラブにおいて、
前記ゴルフクラブのシャフト基端のグリップ内もしくはシャフト内に、当該ゴルフクラブの識別情報を保持した非接触ICタグを備えたことを特徴とするゴルフクラブ管理装置。
【請求項2】
前記ゴルフクラブを格納するゴルフクラブ格納装置を備え、このゴルフクラブ格納装置に、非接触ICタグデータ読取り用のアンテナと、この非接触ICタグデータ読取り用アンテナにより読み出したゴルフクラブの識別情報に従い、当該識別情報に対応するゴルフクラブの存否を判定するクラブ格納判定装置と、を備えたことを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項3】
前記ゴルフクラブ格納装置は、店舗においてゴルフクラブを展示する展示装置である請求項2記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項4】
前記ゴルフクラブ格納装置は、ゴルフクラブバッグである請求項2記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項5】
店舗の通路もしくは出口に配置され、非接触ICタグデータ読取り用アンテナを有するゲートと、このゲートのアンテナから送られた識別情報に従い当該ゴルフクラブの存否を判定するゲート用クラブ判定装置とを有するゲート装置とを備え、さらに、
ゲート用クラブ判定装置がクラブの識別情報を検出したとき、警報情報を発信する警報手段を備えた、請求項1から4のいずれかに記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項6】
店舗の通路もしくは出口に配置され、非接触ICタグデータ読取り用アンテナを有するゲートと、このゲートのアンテナから送られた識別情報に従い当該ゴルフクラブの存否を判定するゲート用クラブ判定装置とを有するゲート装置とを備え、
前記クラブ格納判定装置と、ゲート用クラブ判定装置からの判定情報を受け、前記クラブ格納判定装置からの送信情報が、識別情報で特定されるクラブが存在しないとの情報であるときに、警戒情報を示すとともに、ゲート用クラブ判定装置からの送信情報が、前記クラブの識別情報であるとき、警報情報を発信する警報手段を備えた、請求項1から3記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項7】
シャフトの先端にヘッドを有するゴルフクラブを複数備えてなるゴルフクラブセットにおいて、各ゴルフクラブは、シャフトの基端にグリップを装着し、さらに、前記シャフトの基端のグリップ内もしくはシャフト内に、当該ゴルフクラブの識別情報として少なくとも番手情報を保持したクラブ用非接触ICタグを備え、
さらに、非接触ICタグデータ読取り手段と、非接触ICタグデータ読取り手段により読み出したゴルフクラブの番手情報を示す表示装置と、を有するクラブ番手情報検出装置を備えたゴルフクラブ管理装置。
【請求項8】
前記クラブ番手情報検出装置は、ズボンのベルトに装着する装着部を備えたことを特徴とする請求項7記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項9】
前記クラブ番手情報検出装置は、ズボンのベルト用バッグルに備えたことを特徴とする請求項7記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項10】
時間情報を計時する時計を備え、プレーヤーがアドレスしたときに、ベルト用バッグル
近傍に位置するグリップに装着された非接触ICタグを検出して、その検出時を前記時計による計時を開始し、プレーヤーがゴルフスイングをすることでグリップ位置がアンテナによる検出範囲から離脱することで、計時を停止して、その時間を表示することを特徴とする請求項9記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項11】
前記クラブ番手情報検出装置の表示装置は、検出した番手情報に従い、音声としてクラブの番号を発声する音声生成装置である請求項7から9いずれかに記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項12】
シャフトの先端にヘッドを有するとともに、前記シャフトの基端にグリップを装着したゴルフクラブにおいて、
前記ゴルフクラブのシャフト基端のグリップ内もしくはシャフト内に、当該ゴルフクラブの識別情報を保持したクラブ用非接触ICタグを備え、
さらに、前記ゴルフクラブを格納するゴルフバッグを備え、このゴルフクラブバッグに、非接触ICタグデータ読取り用のアンテナと、この非接触ICタグデータ読取り用アンテナにより読み出したゴルフクラブの識別情報に従い、当該識別情報に対応するゴルフクラブの存否を判定するクラブ格納判定装置と、を備え、
たことを特徴とするゴルフクラブ管理装置。
【請求項13】
前記ゴルフクラブに内蔵されるクラブ用非接触ICタグに、所有者情報を記憶させたことを特徴とする請求項12記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項14】
前記ゴルフバッグに、ゴルフバッグの所有者情報を記憶させたバッグ用非接触ICタグを備えたことを特徴とする請求項13記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項15】
ゴルフクラブハウスの出入り口に配置され、前記非接触ICタグデータ読取り用のアンテナと、この非接触ICタグデータ読取り用アンテナにより読み出したゴルフクラブの識別情報に従い、当該識別情報に対応するゴルフクラブの存否を判定するクラブ格納判定装置と、を有し、存在すべきクラブが存在しないとき、その旨を通知する通知手段を有するゲートを備えたことを特徴とする、請求項13または14記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項16】
時間情報を計時する時計を備え、前記ゴルフクラブハウスの入り口に配置したゲートのアンテナから検出された前記バッグ用非接触ICタグデータと、前記時計からの時間情報とを、相互に関連づけて管理データとして記憶する記憶手段を有し、さらに、記憶手段に記憶された管理データを消去するデータ消去手段と、前記管理データが存在するときに、当該管理データと同一のデータをゲートにより検出したとき、警報を発する警報装置とを有する請求項14記載のゴルフクラブ管理装置であり、
ゴルフクラブハウスのゲート通過時の時刻とバッグ用非接触ICデータから読み取ったゴルフクラブの識別情報及び所有者情報とを前記記憶手段にて記憶し、
ゴルフクラブの真正な所有者からの要請に従い、前記管理データを消去することで、前記ゲートでの前記管理データの検出時に前記警報装置による警報を解除することを特徴とする請求項15記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項17】
ゴルフ場の各ホール間の移動用道路に配置され、前記非接触ICタグデータ読取り用のアンテナと、この非接触ICタグデータ読取り用アンテナにより読み出したゴルフクラブの識別情報に従い、当該識別情報に対応するゴルフクラブの存否を判定するクラブ格納判定装置と、を備え、存在すべきクラブが存在しないとき、その旨を通知する通知手段を備えたゲートを備えたことを特徴とする、請求項1または7記載のゴルフクラブ管理装置。
【請求項18】
ゴルフバッグを載置するキャリヤを有し、ゴルフバッグ内に格納されるゴルフクラブとして、シャフトの先端にヘッドを有するとともに、前記シャフトの基端にグリップを装着し、このゴルフクラブのシャフト基端のグリップ内もしくはシャフト内に、当該ゴルフクラブの識別情報を保持したクラブ用非接触ICタグを備え、当該ゴルフクラブを前記ゴルフバッグに格納した状態で搬送するゴルフカートにおいて、
非接触ICタグデータ読取り用のアンテナと、この非接触ICタグデータ読取り用アンテナにより読み出したゴルフクラブの識別情報に従い、当該識別情報に対応するゴルフクラブの存否を判定するクラブ格納判定装置と、を備え、
たことを特徴とするゴルフクラブ管理装置付きのゴルフカート。
【請求項19】
前記ゴルフクラブの識別情報として少なくとも番手情報含むことを特徴とする請求項18記載のゴルフクラブ管理装置付きのゴルフカート。
【請求項20】
前記ゴルフクラブの存否情報を表示する表示装置を備えたことを特徴とする請求項18または19記載のゴルフクラブ管理装置付きのゴルフカート。
【請求項21】
前記ゴルフクラブの存否情報のログをゴルフ場のホール番号に関連づけて記録するログ情報記憶装置を有し、ログの読み出しコマンドに従い、前記表示装置にゴルフクラブの存否の過去ログをホール番号とともに表示することを特徴とする請求項20記載のゴルフクラブ管理装置付きのゴルフカート。
【請求項22】
ゴルフクラブの販売時に生成した精算済みデータを各販売店のコンピュータシステムから受信して、ゴルフクラブの識別情報と対応して格納するゴルフクラブ適正取引管理装置と、
当該ゴルフクラブ適正取引管理装置にインターネットを介して、中古ショップに持ち込まれたゴルフクラブの識別情報を送る中古ショップの端末装置と、
を備え、
前記ゴルフクラブ適正取引管理装置は、識別情報に対応するゴルフクラブが適正に販売されたものかを前記精算済みデータを参照して判断し、その判断結果を中古ショップの端末装置に送信することを特徴とするゴルフクラブ管理装置。
【請求項23】
ハンディタイプのICタグリーダから構成される盗難品検出装置からなり、
盗難ゴルフクラブの識別情報か正規販売のゴルフクラブ識別情報のいずれかを記憶装置に保有し、
請求項1記載のゴルフクラブにつき、読み出したゴルフクラブタグデータと記憶装置に
保有された識別情報とを対比して当該ゴルフクラブが真正品か否かを判断するゴルフクラブ管理装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−167195(P2007−167195A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−366460(P2005−366460)
【出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【出願人】(000152228)株式会社内田洋行 (105)
【出願人】(398022279)株式会社アルペン (1)
【Fターム(参考)】