説明

シクロブタンジオールを含むポリエステルを含有する透明成形物品の製造法

高透明性と低曇り価とを有する、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含む少なくとも1つのポリエステルと、コポリアミド又は少なくとも2つのアミド基転移均一配合物とからなる非混和性配合物を含む、成形物品、例えば、シート材料、フィルム、チューブ、ボトル、予備成形品、及びプロファイルの製造法が開示される。非混和性配合物の成分は、約0.006〜約−0.0006だけ異なる屈折率を有する。この屈折率の小さな差は、該ポリマー組成物中にリグラインドを取り込んで、透明な成形物品を製造することを可能にする。これらの物品は、1以上の層を有し、そして優れた機械的性質を保持しながら、改良された優れたバリア性と良好な溶融物加工性とを示すことができる。酸素排除特性をもつ成形物品を製造するために、該組成物中に金属触媒を取り込むことができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形製品の製造方法であって、以下の工程:
(A)以下の:
(i)(a)総二酸残基に基づき約70〜約100モルパーセントのテレフタル酸残基と;0〜約30モルパーセントの、最大20個の炭素原子を有する少なくとも1つの修飾芳香族ジカルボン酸残基と;0〜約10モルパーセントの、最大16個の炭素原子を有する少なくとも1つの修飾脂肪族ジカルボン酸残基とを含む二酸残基と;
(b)総ジオール残基に基づき約1〜約99モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と;約1〜約99モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含むジオール残基とを、含む少なくとも1つのポリエステルを含む第1成分と;
(ii)少なくとも2つのポリアミドのアミド基転移均一配合物を含む第2成分と
を溶融混合し、ここで、該第1成分(i)と該第2成分(ii)は非混和性配合物を形成し、該第2成分(ii)と該第1成分(i)は屈折率の差[RI(第2成分)−RI(第1成分)]が約0.006〜約−0.0006であり、該成形製品は透過パーセントが少なくとも75%で曇り価が10%又はそれ以下である;
(B)成形物品を作成し;
(C)前記混合された第1成分(i)と第2成分(ii)を含むスクラップポリマー組成物を回収し;
(D)前記スクラップポリマー組成物を粉砕して、ポリマーリグラインドを作成し;
(E)場合により、前記スクラップポリマー組成物を乾燥させ;そして
(F)前記ポリマーリグラインドを、工程(A)の第1成分(i)と第2成分(ii)と混合する、
を含み前記製造方法。
【請求項2】
前記アミド基転移均一配合物は、該少なくとも2つのポリアミドを約290℃〜約340℃の温度で接触させることにより形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記配合成分の総重量に基づき、前記配合第1成分(i)と第2成分(ii)は、約5〜約99重量パーセントの第1成分(i)、及び約95〜約1重量パーセントの第2成分(ii)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記配合成分の総重量に基づき、前記配合第1成分(i)と第2成分(ii)は、約50〜約99重量パーセントの第1成分(i)、及び約50〜約1重量パーセントの第2成分(ii)を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記配合第1成分(i)と第2成分(ii)は、約70〜約99重量パーセントの第1成分(i)、及び約30〜約1重量パーセントの第2成分(ii)を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
該第2成分(ii)と該第1成分(i)は、屈折率の差[RI(第2成分)−RI(第1成分)]が約0.005〜約−0.0006である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
該修飾芳香族ジカルボン酸は、4,4'−ビフェニルジカルボン酸、イソフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、4,4'−オキシ安息香酸、及びトランス−4,4'−スチルベンジカルボン酸から選択され;該修飾脂肪族ジカルボン酸は、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、及びドデカン二酸から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
該ジオール残基は、総ジオール残基に基づき約25モルパーセント又はそれ以下の、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、p−キシレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコールから選択される少なくとも1つの修飾ジオールの残基をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
該ポリエステルは、総二酸又はジオール残基に基づき約0.01〜1モルパーセントの、トリメリット酸、無水トリメリット酸、及びピロメリト酸二無水物、グリセロール、ソルビトール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリトリトール、酒石酸、クエン酸、トリメチロールエタン、及びトリメシン酸から選択される少なくとも1つの分岐物質の残基をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
該ジオール残基は、約5〜約60モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約40〜約95モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
該ジオール残基は、約15〜約40モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約60〜約85モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
該ジオール残基は、約20〜約30モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約70〜約80モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
該二酸残基は、約100モルパーセントのテレフタル酸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
該ジオール残基は、約5〜約60モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約40〜約95モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
該ジオール残基は、約15〜約40モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約60〜約85モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
該ジオール残基は、約20〜約30モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約70〜約80モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第2成分は、m−キシレンジアミン、p−キシレンジアミン、又はこれらの組合せ;及びテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、カプロラクタム、ブチロラクタム、11−アミノ−ウンデカン二酸、及び1,6−ヘキサメチレンジアミンンから選択される少なくとも1つのモノマーの残基を含有するコポリアミドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
該コポリアミドは、総ジアミン残基含量の100モル%に基づき、約15〜約100モルパーセントのm−キシレンジアミン残基、及び総二酸残基含量の100モル%に基づき、約15〜約85モルパーセントのアジピン酸残基、及び約85〜約15モルパーセントの、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸から選択される1つ又はそれ以上の脂肪族又は脂環式ジカルボン酸の残基を含有する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
該第2成分(ii)は、芳香族残基を含む第1ポリアミドと、脂肪族残基を含む第2ポリアミドとを含む均一配合物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記均一配合物は、m−キシレンジアミンとアジピン酸の残基を含む第1ポリアミドを含み、該第2ポリアミドは、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、カプロラクタム、ブチロラクタム、11−アミノウンデカン二酸、及びヘキサメチレンジアミンから選択される少なくとも1つの脂肪族又は脂環式モノマーの残基を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
該第2ポリアミドは、ナイロン4;ナイロン6;ナイロン9;ナイロン11;ナイロン12;ナイロン6,6;ナイロン5,10;ナイロン6,12;ナイロン6,11;ナイロン10,12;及びこれらの組合せから選択される少なくとも1つのポリアミドを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
該第2ポリアミドは、ナイロン6、ナイロン6,6、又はこれらの組合せを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
該リグラインドは、成形物品の総重量に基づき、該成形物品の約5重量パーセント〜約60重量パーセントである、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
該リグラインドは、該成形物品の約10重量パーセント〜約40重量パーセントである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
該リグラインドは、該成形物品の約20重量パーセント〜約30重量パーセントである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
該ジオール残基は、約5〜約60モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約40〜約95モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
該ジオール残基は、約15〜約40モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約60〜約85モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
該ジオール残基は、約20〜約30モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約70〜約80モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
該二酸残基は、約100モルパーセントのテレフタル酸を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項30】
該ジオール残基は、約5〜約60モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約40〜約95モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
該ジオール残基は、約15〜約40モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約60〜約85モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
該ジオール残基は、約20〜約30モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約70〜約80モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
該第1成分は、該ポリエステルと、ビスフェノールA残基を含むポリカーボネートとの均一配合物をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項34】
該ポリエステルと該ポリカーボネートは分岐している、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
該ポリエステルは、総二酸又はジオール残基に基づき約0.01〜1モルパーセントの、トリメリット酸、無水トリメリット酸、及びピロメリト酸二無水物、グリセロール、ソルビトール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリトリトール、酒石酸、クエン酸、トリメチロールエタン、及びトリメシン酸から選択される少なくとも1つの分岐物質の残基をさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
該ジオール残基は、約5〜約60モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約40〜約95モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
該ジオール残基は、約15〜約40モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約60〜約85モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
該ジオール残基は、約20〜約30モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約70〜約80モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
該二酸残基は、約100モルパーセントのテレフタル酸を含む、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
該ジオール残基は、約5〜約60モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約40〜約95モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
該ジオール残基は、約15〜約40モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約60〜約85モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
該ジオール残基は、約20〜約30モルパーセントの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基と約70〜約80モルパーセントの1,4−シクロヘキサンジメタノール残基とを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記非混和性配合物が、元素の周期表の3〜12族で4〜6周期から選択される少なくとも1つの金属をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項44】
該金属は、銅、ニッケル、コバルト、鉄、マンガン、及びこれらの組合せから選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
該成形物品の総重量に基づき、約10〜約500重量ppmの該金属を含有する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
外金属はコバルトである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
該成形物品は、押出し、カレンダー加工、熱成形、吹込み成形、押出し吹込成形、射出成形、圧縮成形、鋳造、ドラフティング、幅出し、又は吹込みにより形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項48】
シート、フィルム、予備成形物、チューブ又はビンである、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
該成形製品は2〜7層を有する、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記層の内の1以上が、前記層の総重量に基づき、50〜100重量パーセントの該リグラインドを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記ポリエステルは、0.5〜0.75dL/gのインヘレント粘度を有する、請求項1、11、12、15、16、27又は31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
該インヘレント粘度は、0.6〜0.72dL/gである、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
該ポリエステルは約110℃〜約150℃のガラス転移温度を有する、請求項1、11、12、15、16、27又は31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
該ガラス転移温度は120℃〜約135℃である、請求項53に記載の方法。

【公表番号】特表2008−544036(P2008−544036A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−516856(P2008−516856)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/012074
【国際公開番号】WO2007/001574
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(594055158)イーストマン ケミカル カンパニー (391)
【Fターム(参考)】