説明

シリアル通信装置

【課題】制御信号に適したシリアル伝送によって配線数を削減することが可能なシリアル通信装置の提供する。
【解決手段】複数の送信制御信号を送信シリアル信号に変換して外部に出力するP/S変換器と、外部から入力された受信シリアル信号を外部から入力された受信転送クロックを用いて複数の受信制御信号に変換するS/P変換器と、送信シリアル信号に同期した送信転送クロックを外部に出力するクロック出力回路と、受信シリアル信号に同期した受信転送クロックをS/P変換器に出力するクロック入力回路とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリアル通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば下記特許文献1には、画像形成装置において、ハーネスの削減を目的として画像信号をシリアル伝送する技術が開示されている。この技術によれば、画像信号をパラレルに伝送する場合に比較して、ハーネスの本数を削減することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−006149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複合機等の画像形成装置では、制御基板等のマスターユニットからプリントエンジンやフィニッシャ等の各種スレーブユニットを制御するために数多くの制御信号が送受信されており、これら各制御信号を伝送するために数多くの配線が設けられている。したがって、ハーネスの本数をさらに削減するためには、このような制御信号についてもシリアル伝送することが検討されているが、制御信号は、画像信号のように一方向性の信号ではなく、マスターユニットと各種スレーブユニットとの間で交互に送受信されることが多いので、単純にシリアル化することができない。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みたものであり、制御信号に適したシリアル伝送によって配線数を削減することが可能なシリアル通信装置の提供を目的とする。
ことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、第1の解決手段として、複数の送信制御信号を送信シリアル信号に変換して外部に出力するP/S変換器と、外部から入力された受信シリアル信号を外部から入力された受信転送クロックを用いて複数の受信制御信号に変換するS/P変換器と、送信シリアル信号に同期した送信転送クロックを外部に出力するクロック出力回路と、受信シリアル信号に同期した受信転送クロックをS/P変換器に出力するクロック入力回路とを具備する、という手段を採用する。
【0007】
また、第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、クロック出力回路及びクロック入力回路はゲート機能を備え、バスラインを介して入力された複数の送信制御信号をゲートしてP/S変換器に出力する送信ゲート回路と、S/P変換器から出力された複数の受信制御信号をゲートしてバスラインに出力する受信ゲート回路と、送信ゲート回路及びクロック出力回路のゲート機能をONかつ受信ゲート回路及びクロック入力回路のゲート機能をOFFに設定することにより動作モードを送信モードに設定し、送信ゲート回路及びクロック出力回路のゲート機能をOFFかつ受信ゲート回路及びクロック入力回路のゲート機能をONに設定することにより動作モードを受信モードに設定する動作モード設定手段とをさらに備える、という手段を採用する。
【0008】
第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、P/S変換器は、動作モードを指示する設定シリアル信号を外部に出力する、という手段を採用する。
【0009】
第4の解決手段として、上記第2または第3の解決手段において、動作モード設定手段は、動作モードを設定するための設定値を記憶する不揮発性メモリである、という手段を採用する。
【0010】
第5の解決手段として、上記第1〜第4のいずいれかの解決手段において、基準クロックの逓倍クロックを転送クロックとして生成するPLL回路をさらに備える、という手段を採用する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、送信制御信号の送信と受信制御信号の受信つまり制御信号を双方向に送受信することができるので、制御信号に適したシリアル伝送を実現することが可能である。
また、本発明によれば、送信制御信号及び受信制御信号の送受信に要する信号線の本数を送信制御信号及び受信制御信号をパラレル伝送した場合に比較して大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係わるシリアル通信システムの機能構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるシリアル通信部2の機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるシリアル信号のデータ構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係るシリアル通信システムは、図1に示すようにマスターユニットAとスレーブユニットBとを2本の第1、第2シリアル通信線C1、C2及び1本の転送クロック線C3で接続したものである。
【0014】
本シリアル通信システムは、複合機等の画像形成装置において各種の制御信号をマスターユニットAとスレーブユニットBとの間で送受信するためのものであり、マスターユニットAは、画像形成装置の制御ユニット(制御基板)、またスレーブユニットBは、プリントエンジンやフィニッシャ等、制御ユニットの制御対象ユニットである。図示するように、マスターユニットAは、制御部1及びシリアル通信部2を含むものであり、スレーブユニットBは、シリアル通信部3を含むものである。また、シリアル通信部2、3は、本実施形態におけるシリアル通信装置である。
【0015】
制御部1は、シリアル通信部2、3を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)、当該CPUが実行する制御プログラムが記憶されたメモリ及び上記CPUとシリアル通信部2とを通信可能に接続するためのインタフェース回路等から構成されている。なお、制御部1は、シリアル通信部2には直接接続されているものの、シリアル通信部3にはシリアル通信部2を介して間接的に接続されている。
【0016】
シリアル通信部2は、上述した2本の第1、第2シリアル通信線C1、C2及び1本の転送クロック線C3、つまり3本の信号線によってシリアル通信部3と接続されている。このシリアル通信部2は、上記制御部1による制御の下で、第1、第2シリアル通信線C1、C2及び転送クロック線C3を用いてシリアル通信部3とシリアル通信を行う。また、図示していないが、シリアル通信部2は、複数の線路から構成されたバスライン(パラレル信号伝送線路)を介してマスターユニットA内の他の機能回路とパラレルデータの授受を行うように構成されている。シリアル通信部3についても、同様にバスライン(パラレル信号伝送線路)を介してスレーブユニットB内の他の機能回路とパラレルデータの授受を行うように構成されている。
【0017】
マスターユニットAのシリアル通信部2がスレーブユニットBのシリアル通信部3に送信するシリアル信号(送信シリアル信号)は、マスターユニットAがスレーブユニットBを制御するための複数の指示信号(つまりパラレル信号)をシリアル化したものである。一方、マスターユニットAのシリアル通信部2がスレーブユニットBのシリアル通信部3から受信するシリアル信号(受信シリアル信号)は、上記各々の指示信号に対応する複数の応答信号をシリアル化したものである。
【0018】
なお、上記複数の指示信号は、マスターユニットAがスレーブユニットBを制御する上で必要な信号であり、シリアル通信部2における送信制御信号である。また、複数の応答信号は、マスターユニットAがスレーブユニットBを制御する上で必要な信号であり、シリアル通信部2における受信制御信号である。
【0019】
このようなシリアル通信部2は、図2に示すように、送信ゲート回路2a、P/S(Parallel/Serial)変換器2b、出力バッファ回路2c、S/P(Serial/Parallel)変換器2d、受信ゲート回路2e、ROM(Read Only Memory)2f、PLL(Phase Locked Loop)回路2g、クロック出力回路2h及びクロック入力回路2iから構成されている。送信ゲート回路2aは、バスラインを介して入力される上記複数の指示信号(パラレル信号)をゲートしてP/S変換器2bに出力する。すなわち、送信ゲート回路2aは、ROM2fから入力されるレジスタ設定値に応じてパラレル信号のP/S変換器2bへの出力をON/OFFする。
【0020】
P/S変換器2bは、このような送信ゲート回路2aから入力されたパラレル信号をクロック出力回路2hから入力される転送クロックに同期したタイミングでラッチし、当該クロックに同期した所定ビット長のシリアル信号を生成して出力バッファ回路2cに出力する。すなわち、P/S変換器2bは、転送クロックをタイミング信号として用いることにより、パラレル信号を所定ビット数(例えば8ビット)のデータビットに変換し、図3に示すように当該データビットの前にスタートビット及びアドレスビット、また後ろにストップビットを付加したシリアル信号(転送クロックに同期したデータ信号)を生成する。
【0021】
図3に示すように、スタートビット及びストップビットは各々に1ビット、またアドレスビットは例えば3ビットである。したがって、シリアル信号のビット長は13ビットである。スタートビットはシリアル信号の先頭を示し、ストップビットはシリアル信号の後端を示し、アドレスビットはデータビットの基になっている指示信号の種類を示し、またデータビットは上記指示信号の電圧レベルをデジタル値として示すものである。なお、アドレスビットのビット数は、指示信号の個数つまりパラレル信号のデータ数に応じて適宜設定されるべきものである。また、データビットのビット数は、システム構成上必要とされる指示信号の電圧レベル分解能に応じて適宜設定されるべきものである。
【0022】
例えば10種類、つまり第1〜第10の指示信号(パラレル信号)を送信シリアル信号に変換する場合、P/S変換器2bは、第1の指示信号の電圧レベルに対応するデータビットに第1の指示信号を示すアドレスビットを付加し、さらにスタートビットとストップビットとを付加して第1の指示信号に対応する第1の送信シリアル信号を、続いて第2の指示信号の電圧レベルに対応するデータビットに第2の指示信号を示すアドレスビットを付加し、さらにスタートビットとストップビットとを付加して第2の指示信号に対応する第2の送信シリアル信号を、……、第10の指示信号の電圧レベルに対応するデータビットに第10の指示信号を示すアドレスビットを付加し、さらにスタートビットとストップビットとを付加して第10の指示信号に対応する第10の送信シリアル信号を順次生成する。
【0023】
出力バッファ回路2cは、このようなシリアル信号をバッファリングして第1シリアル通信線C1に出力する。S/P変換器2dは、第2シリアル通信線C2を介してシリアル通信部3から順次受信される受信シリアル信号をクロック入力回路2iから入力される転送クロックを用いてパラレル号(つまり複数の応答信号)に順次変換して受信ゲート回路2eに出力する。受信シリアル信号は、上述したP/S変換器2bで生成されるシリアル信号と全く同様の仕様に基づくものであり(図3参照)、また転送クロック線C3を介してシリアル通信部3から入力される転送クロックに同期したデータ信号である。
【0024】
例えば、第1〜第10の応答信号(パラレル信号)に関する第1〜第10の受信シリアル信号が第2シリアル通信線C2を介して順次入力されると、S/P変換器2dは、第1〜第10の受信シリアル信号に含まれるアドレスビットに基づいて第1〜第10の受信シリアル信号が何れの応答信号に対応するものであるかを判断し、バスラインを構成する複数の線路のうち各応答信号に予め対応付けられた線路に各受信シリアル信号のデータビットに対応する電圧レベルを出力する。
【0025】
受信ゲート回路2eは、S/P変換器2dから入力されたパラレル信号(つまり複数の応答信号)をゲートしてバスラインに出力する。すなわち、この受信ゲート回路2eは、ROM2fから入力されるレジスタ設定値に応じてパラレル信号(つまり複数の応答信号)のバスラインへの出力をON/OFFする。ROM2fは、シリアル通信部2の動作モードを送信モード/受信モードに設定する動作モード設定手段である。すなわち、このROM2fは、制御部1から入力された転送設定信号に基づいて動作モードを送信モード/受信モードに設定するための上記レジスタ設定値を記憶し、当該レジスタ設定値を送信ゲート回路2a及び受信ゲート回路2eにそれぞれ出力する。
【0026】
PLL回路2gは、制御部1から入力される基準クロックに基づいて当該基準クロックに同期した逓倍クロックを生成する位相同期ループ回路である。このPLL回路2gは、上記逓倍クロックをクロック出力回路2hに出力する。クロック出力回路2hは、上記逓倍クロックをバッファリングし、送信転送クロックとして転送クロック線C3に出力する。また、クロック入力回路2iは、転送クロック線C3を介してシリアル通信部3から入力された転送クロックをバッファリングし、受信転送クロックとしてS/P変換器2dに出力する。
【0027】
詳細は割愛するが、スレーブユニットBのシリアル通信部3は、このようなマスターユニットAのシリアル通信部2と全く同様に構成されている。しかし、シリアル信号を送受信する必要から第1、第2シリアル通信線C1、C2に対する接続関係がシリアル通信部2とは逆になっている。すなわち、シリアル通信部3の出力バッファ回路は第2シリアル通信線C2に接続され、またS/P変換器は、第1シリアル通信線C1に接続されている。
【0028】
次に、このように構成されたシリアル通信システムの時系列的な動作について詳しく説明する。
【0029】
本シリアル通信システムでは、マスターユニットAからスレーブユニットBに複数の指示信号(パラレル信号)に基づくシリアル信号を送信する場合、制御部1は、シリアル通信部2を送信モードに設定し、かつシリアル通信部3を受信モードに設定する。すなわち、制御部1は、シリアル通信部2からシリアル通信部3へのシリアル伝送が可能となるように、送信ゲート回路2a及びクロック出力回路2hのゲート機能をON、かつ、ゲート回路2e及びクロック入力回路2iのゲート機能をOFFに設定する転送設定信号及びクロック設定信号をシリアル通信部2に出力する。
【0030】
この結果、ROM2fには転送設定信号に基づいて送信ゲート回路2aをONかつ受信ゲート回路2eをOFFに設定するレジスタ設定値が記憶され、送信ゲート回路2aはON、かつ、受信ゲート回路2eはOFFに設定される。また、上記クロック設定信号に基づいてクロック出力回路2hのゲート機能はON、かつ、クロック入力回路2iのゲート機能はOFFに設定される。
【0031】
このようにシリアル通信部2が送信モードに設定されると、パラレルデータ(複数の指示信号)が送信ゲート回路2aからP/S変換器2bに入力されるので、複数の指示信号に基づくシリアル信号が第1シリアル通信線C1に出力されると共に、PLL回路から出力される逓倍クロックがクロック出力回路2hを介して転送クロック線C3に送信転送クロックとして出力される。
【0032】
ここで、シリアル通信部2は、上記転送設定信号及びクロック設定信号に基づいて送信モードに設定されると、複数の指示信号に基づく送信シリアル信号の出力に先行して、通信相手であるシリアル通信部3を受信モードに設定することを指示する設定シリアル信号を第1シリアル通信線C1に出力する。詳細は後述するが、シリアル通信部3は、上記設定シリアル信号を受信すると、受信モードつまりシリアル通信部2から伝送されてきた転送クロックを用いてシリアル通信部2から伝送されてきたシリアル信号をパラレル化してパラレル信号(複数の指示信号)を再生する動作状態となる。
【0033】
すなわち、送信モードにおいて、シリアル通信部2は、お互いに同期関係が成立した複数の指示信号に基づく送信シリアル信号と送信転送クロック(逓倍クロック)とをシリアル通信部2に送信する。
【0034】
一方、本シリアル通信システムにおいて、マスターユニットAでスレーブユニットBから伝送されてきた複数の応答信号に基づくシリアル信号を受信する場合、制御部1は、シリアル通信部2を受信モードに設定し、かつシリアル通信部3を送信モードに設定する。すなわち、制御部1は、シリアル通信部2がシリアル通信部3からシリアル信号を受信できるように、送信ゲート回路2a及びクロック出力回路2hのゲート機能をOFF、かつ、受信ゲート回路2e及びクロック入力回路2iのゲート機能をONに設定する転送設定信号及びクロック設定信号をシリアル通信部2に出力する。
【0035】
この結果、ROM2fには転送設定信号に基づいて送信ゲート回路2aをOFFかつ受信ゲート回路2eをONに設定するレジスタ設定値が記憶され、送信ゲート回路2aはOFF、かつ、受信ゲート回路2eはONに設定される。また、上記クロック設定信号に基づいてクロック出力回路2hのゲート機能はOFF、かつ、クロック入力回路2iのゲート機能はONに設定される。
【0036】
このようなシリアル通信部2の設定状態(受信モード)では、S/P変換器2dは、第2シリアル通信線C2を介してシリアル通信部3から受信された受信シリアル信号を転送クロック線C3及びクロック入力回路2iを介してシリアル通信部3から入力された受信転送クロックを用いてパラレル化することにより複数の応答信号(パラレル信号)を再生する。そして、S/P変換器2dから出力された複数の応答信号(パラレル信号)は、ゲート回路2eを介してバスラインに供給される。
【0037】
すなわち、受信モードにおいて、シリアル通信部2は、シリアル通信部3から受信した複数の応答信号に基づく受信シリアル信号を当該受信シリアル信号と同期関係が成立した受信転送クロック(シリアル通信部3から受信した逓倍クロック)に基づいてパラレル信号に変換据えることにより複数の応答信号を再生する。
【0038】
このような本実施形態によれば、制御部1がシリアル通信部2を送信モードに設定したときにはシリアル通信部3を受信モードに設定し、またシリアル通信部2を受信モードに設定したときにはシリアル通信部3を送信モードに設定するので、2本の第1、第2シリアル通信線C1、C2及び1本の転送クロック線C3の合計3本の信号線によって複数の指示信号をマスターユニットAからスレーブユニットBに伝送することが可能であり、また同様に複数の応答信号をスレーブユニットBからマスターユニットAに伝送することが可能である。したがって、本実施形態によれば、制御信号の伝送に要する信号線の数を従来よりも大幅に削減することができる。
【0039】
また、本実施形態では、スレーブユニットBのシリアル通信部3の動作モードをマスターユニットAのシリアル通信部2からシリアル通信部3に送信する設定シリアル信号によって行うので、スレーブユニットB側にレジスタ設定値を記憶させるためのROMを設ける必要がない。
さらに、シリアル通信部2の動作モードを規定するレジスタ設定値をROM2fに記憶させるので、画像形成装置の電源を切ってもレジスタ設定値が保持される。
【0040】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、画像形成装置の制御信号のシリアル伝送について説明したが、本発明は、画像形成装置に限定されず、各種の電子機器における制御信号の伝送に適用することができる。
(2)上記実施形態では、PLL回路2gで基準クロックに同期した逓倍クロック(転送クロック)を生成するようにしたが、PLL回路2gを削除し、制御部1からシリアル通信部2に逓倍クロック(転送クロック)を供給するようにしても良い。
【符号の説明】
【0041】
A…マスターユニット、B…スレーブユニット、C1…第1シリアル通信線、C2…第シリアル通信線、C3…転送クロック線、1…制御部 、2…シリアル通信部(シリアル通信装置)、2a…送信ゲート回路、2b…P/S変換器、2c…出力バッファ回路、2d…S/P変換器、2e…受信ゲート回路、2f…ROM(動作モード設定手段)、2g…PLL回路、2h…クロック出力回路、2i…クロック入力回路、3…シリアル通信部(シリアル通信装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の送信制御信号を送信シリアル信号に変換して外部に出力するP/S変換器と、
外部から入力された受信シリアル信号を外部から入力された受信転送クロックを用いて複数の受信制御信号に変換するS/P変換器と、
送信シリアル信号に同期した送信転送クロックを外部に出力するクロック出力回路と、
受信シリアル信号に同期した受信転送クロックをS/P変換器に出力するクロック入力回路と
を具備することを特徴とするシリアル通信装置。
【請求項2】
クロック出力回路及びクロック入力回路はゲート機能を備え、
バスラインを介して入力された複数の送信制御信号をゲートしてP/S変換器に出力する送信ゲート回路と、
S/P変換器から出力された複数の受信制御信号をゲートして前記バスラインに出力する受信ゲート回路と、
送信ゲート回路及びクロック出力回路のゲート機能をONかつ受信ゲート回路及びクロック入力回路のゲート機能をOFFに設定することにより動作モードを送信モードに設定し、送信ゲート回路及びクロック出力回路のゲート機能をOFFかつ受信ゲート回路及びクロック入力回路のゲート機能をONに設定することにより動作モードを受信モードに設定する動作モード設定手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のシリアル通信装置。
【請求項3】
P/S変換器は、動作モードを指示する設定シリアル信号を外部に出力することを特徴とする請求項2記載のシリアル通信装置。
【請求項4】
動作モード設定手段は、動作モードを設定するための設定値を記憶する不揮発性メモリであることを特徴とする請求項2または3記載のシリアル通信装置。
【請求項5】
基準クロックの逓倍クロックを転送クロックとして生成するPLL回路をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリアル通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−258999(P2010−258999A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−109819(P2009−109819)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】