説明

シリンダ及び車両用シート

【課題】アクティブヘッドレストを備える車両用シート等に適用し得るワンウェイロック機構を、簡素な構成で実現すること。
【解決手段】作動流体を封入可能なシリンダケース1と、そのシリンダケース3の一端側から進入及び退出可能なピストン2とを備え、ピストン2の進入及び退出に抵抗を与える作動流体4をシリンダケース3に封入してあるシリンダ1であって、
作動流体としての磁気粘性流体と、磁気粘性流体に磁界を供給し得る磁石10とを備えており、ピストン2が進入すると、磁石10から磁気粘性流体4への磁界の供給が停止されて磁気粘性流体4の粘性が減少し、ピストン2が退出すると、磁石から磁気粘性流体4へ磁界が供給されて磁気粘性流体4の粘性が増大するように構成してあることを特徴とするシリンダ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作動流体を封入可能なシリンダケースと、そのシリンダケースの一端側から進入及び退出可能なピストンとを備え、前記ピストンの進入及び退出に抵抗を与える作動流体をシリンダケースに封入してあるシリンダ、並びにそのシリンダを備える車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
車両用シートには、そのシートバック上方に、アクティブヘッドレストを備えるものが知られている。
アクティブヘッドレストとは、自動車の後方から追突されたとき(以下、後突と略称する)、同時に前方に移動して乗員の頭部を迅速に受け止めることによって、乗員の胴体と頭の相対移動量を減少させて乗員の頸部に加わる力を低減するものであり、固定的に設けられたヘッドレストと比べて、乗員の鞭打ち障害をより効果的に防止することができる。
そのようなアクティブヘッドレストを備える車両用シートとして、後突を受けたときに、ヘッドレストが前方移動位置でロックされて復帰移動しないよう構成されているものが提案されている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平10−6832号公報
【特許文献2】特開2000−118280号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献に記載される車両用シートによれば、後突時に頭部を受けた後ヘッドレストが復帰移動しないので、追突後の反動により前方に移動した後の再反動と乗員の反射動作により頭部が後方に移動する場合や、多重追突のための複数回の追突衝撃を受ける場合等でも、乗員の頭部が後方に大きく移動する前に、前方位置でロックされたヘッドレストにて頭部を受けることができるので、鞭打ち障害を防止することが可能となる。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1によれば、ヘッドレストを前方移動位置でロック可能なワンウェイロック機構を構成するために、係合歯部46を有し回転自在に軸支される回転リンクロア40と、後突時の衝撃を受けて回転した回転リンクフロア40を、その係合歯部46に係合して所定の回転位置で固定し得る係合爪48等を備える必要があり、構造が複雑化して、製造コストも嵩む虞がある。
また、上記特許文献2によれば、前記ワンウェイロック機構を構成するために、係合長孔8、係止軸9、引張ばね10、及び係合溝穴18等を備える必要があり、上記特許文献1と同様にその構造が複雑なものとなる。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、例えば、アクティブヘッドレストを備える車両用シート等に適用し得るワンウェイロック機構を、簡素な構成で実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、
作動流体を封入可能なシリンダケースと、そのシリンダケースの一端側から進入及び退出可能なピストンとを備え、前記ピストンの進入及び退出に抵抗を与える作動流体をシリンダケースに封入してあるシリンダであって、
前記作動流体としての磁気粘性流体と、前記磁気粘性流体に磁界を供給し得る磁石とを備えており、前記ピストンが進入すると、前記磁石から前記磁気粘性流体への磁界の供給が停止されて前記磁気粘性流体の粘性が減少し、前記ピストンが退出すると、前記磁石から前記磁気粘性流体へ磁界が供給されて磁気粘性流体の粘性が増大するように構成してあることを特徴とする。
【0007】
〔作用及び効果〕
本発明のシリンダは、ピストンの進入及び退出に抵抗を与える作動流体として、磁気粘性流体をシリンダケースに封入してあるシリンダであって、磁界を供給してその粘性を増大させる一方で、磁界の供給を停止してその粘性を減少させるといった具合に、磁界の供給によりその粘度をコントロールし得る磁気粘性流体の性質を利用するものである。
【0008】
つまり、本発明のシリンダにおいて、ピストンがシリンダケース内に進入している状態にあるときは、磁石からの磁界の供給が停止されるため、シリンダケース内に封入されている磁気粘性流体の粘性は小さくなる。言い換えれば、このときピストンの退出方向への抵抗が少なくなるので、ピストンがシリンダケースから退出し易くなる。
【0009】
一方、ピストンがシリンダケースから退出している状態にあるときは、磁石から磁界が供給されるため、シリンダケース内に封入されている磁気粘性流体の粘性は大きくなる。言い換えれば、このときピストンの進入方向への抵抗が大きくなるので、ピストンはシリンダケースに進入し難くなる。
【0010】
即ち、本発明のシリンダは、そのピストンがシリンダケースから退出し易く進入し難い構成を有しており、本発明のシリンダ単体でワンウェイロック機構を実現し得るものである。
従って、本発明のシリンダを、例えば、アクティブヘッドレストを備える車両用シート等に適用しても、その構造は複雑化せず、簡素な構成でワンウェイロック機能を付与することができる。
【0011】
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、
上記請求項1に記載のシリンダを備える車両用シートであって、
ヘッドレストを装着したヘッドレスト支持フレームを、回動部を介してシートバックフレームに前後に回動可能に取付け、その回動部より下方に位置する前記ヘッドレスト支持フレームに、荷重を受ける受圧部を設け、前記シートバックフレームと、前記ヘッドレスト支持フレームもしくは前記受圧部とを前記シリンダで連結し、車両後方からの衝突に伴って、前記受圧部に荷重が掛かると前記シリンダのピストンが退出して前記ヘッドレストが車両前方に変位すると共に、車両前方に変位したヘッドレストの車両後方への変位に抵抗を与えるように構成してあることを特徴とする。
【0012】
〔作用及び効果〕
本発明の車両用シートは、アクティブヘッドレストを装着した車両用シートであって、上記請求項1に記載のシリンダを備えるため、後突を受けたときに、ヘッドレストが前方移動位置でロックされて復帰移動し難くなるように構成されている。その結果、追突後の反動により前方に移動した後の再反動と乗員の反射動作により頭部が後方に移動する場合や、多重追突のための複数回の追突衝撃を受ける場合等でも、乗員の頭部が後方に大きく移動する前に、前方位置でロックされたヘッドレストにて頭部を受けることができる。
【0013】
さらに、本発明の車両用シートにおいては、前記シリンダを備えることによって、後突時にヘッドレストを前方移動位置でロックするためのワンウェイロック機構を簡素化することができる。
その結果、上記特許文献1又は2等に記載される従来の車両用シートと比べて、その製造コストを低廉に抑えることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
〔実施形態〕
(本発明のシリンダの構成)
図1は、本発明のシリンダ1の構成及び作動状態を説明するため縦断側面図であり、図2は、図1(a)の矢視線II−IIにおける縦断側面図である。尚、図1中の記号N及びSは、永久磁石10のN極及びS極をそれぞれ示し、図1(b)中の点線は、永久磁石10間に生じる磁界を示す。
【0016】
図1及び図2に示すように、シリンダ1は、作動流体4を封入可能なシリンダケース3と、シリンダケース3の一端側に設けられている蓋部材5の貫通孔5aから進入及び退出可能なピストン2とを備えており、ピストン2の進入及び退出に抵抗を与える作動流体4をシリンダケース3に封入してある。
【0017】
シリンダケース3は、くびれ部6aを有する外筒7と、その外筒7よりも小径で外筒7の内部に配置された棒状部8とを備えており、棒状部8の外周面と外筒7の内周面との間に、作動流体4が収容される作動室9が形成されると共に、異なる磁極が対面するように、棒状部8と外筒7にそれぞれ永久磁石10が設けられており、作動室9内に磁界が発生するように構成されている。
【0018】
本発明に適用される作動流体4は、磁界の供給によりその粘度をコントロールできる磁気粘性流体(MR流体:Magneto Rheological Fluid)であり、この流体は、磁界を供給することによって粘性が増大し、磁界の供給が停止されると、その粘性が減少する性質を有する。
【0019】
ピストン2は、その先端部2a近くの外周面に、蓋部材5に係止して退出の際の抜け止めとして機能し得ると共に、進入の際の抵抗を増大させ得る段部11を有しており、段部11は、ピストン2がシリンダケース3から退出する際の作動流体4の流れを阻害しない程度に外筒7の内周面に近接する状態で設けられている。
さらに、ピストン2の先端部2aには、シリンダケース3の棒状部8が嵌入可能な凹部12が設けられており、またその後端部2bには、くびれ部6bが設けられている。
尚、ピストン2は、磁界を遮断し得る構成を有するものであり、磁界を遮断可能な材料で構成されるか、もしくは、そのような材料を備える構成であっても良い。
【0020】
(本発明のシリンダの作動状態)
図1に基づいて、シリンダ1の作動状態を説明する。図1(a)は、ピストン2の先端部2aがシリンダケース3の一番奥まで進入している状態を示し、図1(b)は、ピストン2がシリンダケース3から退出している状態を示している。
図1(a)に示すように、シリンダ1において、ピストン2がシリンダケース3内に進入している状態にあるときは、永久磁石10からの磁界の供給が停止されるため、シリンダケース3内に封入されている磁気粘性流体の粘性は小さくなる。言い換えれば、このときピストン2の退出方向(図中の矢印方向)への抵抗が少なくなるので、ピストン2がシリンダケース3から退出し易くなる。
【0021】
一方、図1(b)に示すように、ピストン2がシリンダケース3から退出している状態にあるときは、永久磁石10から磁界が供給されるため、シリンダケース3内に封入されている磁気粘性流体の粘性は大きくなる。言い換えれば、このときピストン2の進入方向(図中の矢印方向)への抵抗が大きくなるので、ピストン2はシリンダケース3に進入し難くなる。
【0022】
即ち、本発明のシリンダ1は、そのピストン2がシリンダケース3から退出し易く進入し難い構成を有しており、本発明のシリンダ1単体でワンウェイロック機構を実現し得るものである。
【0023】
(本発明のシリンダを備える車両用シート)
次いで、図3及び図4に基づいて、本発明のシリンダ1を採用した車両用シート13について説明する。図3は、車両用シート13のシートバック14のフレーム構造を示す斜視図であり、図4は、後突前(a)と後突時(b)の車両用シート13の作動状態を説明するための縦断側面図である。
【0024】
シートバック14は、その左右両側と上側を取囲む骨格構造を構成する全体正面形状が略倒立U字状のシートバックフレーム15、シートバックフレーム15の上部に配置されるヘッドレスト16、及び、ヘッドレスト16を支持するヘッドレスト支持フレーム17等を備えている。
【0025】
シートバックフレーム15は、パイプ材をU字状に曲げた上部パイプ18と、両側下部の枠板19を一体化して構成されており、上部パイプ18には、回動軸21と係止ピン22を備える一対の回動部20が設けられており、枠板19には、係止溝24aを有する一対の第1起立片23aが、シートバック14の内側に立ち上げ形成されている。
【0026】
ヘッドレスト支持フレーム17は、その上部から上方に向けて延出する一対の支持ステー25を備えており、その支持ステー25の上部側にヘッドレスト16が装着されている。
また、ヘッドレスト支持フレーム17は、回動部20の回動軸21に枢支連結されており、回動軸21を支点として車両前後方向に回動可能に取付けられている。尚、回動部20の係止ピン22は、ヘッドレスト支持フレーム17の前方向(ヘッドレスト16が車両前方に移動する方向)への回動が、所定の回動変位を超えないように阻止するものである。
【0027】
ヘッドレスト支持フレーム17には、乗員の荷重を受ける受圧部26が、回動部20よりも下方側に設けられており、受圧部26と枠板19との間に引張ばね27が介装され、受圧部26が常時車両前方に向けて付勢されている。
【0028】
また、受圧部26の両側下部には、係止溝24bを有する一対の第2起立片23bが設けられており、シリンダ1におけるくびれ部6a、及びくびれ部6bを、第1起立片23aの係止溝24a、及び第2起立片23bの係止溝24bにそれぞれ嵌め込み固定することによってシートバックフレーム15と受圧部26とが連結されている。
【0029】
次いで、図1及び図4に基づいて、後突時の車両用シート13の作動状態を以下に説明する。
図4に示すように、車両用シート13は、シークッション28や、シートバック14の他、後突時に車両前方に移動して乗員の頭部を迅速に受け止めることによって、乗員の鞭打ち障害を防止し得るアクティブヘッドレスト16を備えて構成されている。
【0030】
図1(a)及び図4(a)に示されるように、後突を受ける前の状態においては、シリンダ1におけるピストン2の先端部2aがシリンダケース3の一番奥まで進入しており、永久磁石10からの磁界の供給が停止されるため、シリンダケース3内に封入されている磁気粘性流体4の粘性が小さい。
【0031】
次いで、図4(b)に示されるように、後突を受けた際、受圧部26が乗員の荷重を受けて車両後方に移動してシリンダ1のピストン2を速やかに退出させると同時に、ヘッドレスト支持フレーム17が回動してヘッドレスト16を車両前方に移動させ、乗員の頭部を受け止める。
このとき、図1(b)に示されるように、ピストン2が退出して永久磁石10から磁界が供給されることによって、シリンダケース3内に封入されている磁気粘性流体4の粘性が大きくなり、ピストン2の進入方向への抵抗が大きくなるため、ヘッドレスト16が車両前方移動位置でロックされて復帰移動し難い。
【0032】
従って、車両用シート13によれば、追突後の反動により前方に移動した後の再反動と乗員の反射動作により頭部が後方に移動する場合や、多重追突のための複数回の追突衝撃を受ける場合等でも、乗員の頭部が後方に大きく移動する前に、前方位置でロックされたヘッドレスト16にて頭部を受けることができる。
【0033】
尚、車両用シート13においては、ヘッドレスト16が車両前方位置でロックされた後、ヘッドレスト16に徐々に力を加えてゆっくりと押し戻すことによって、退出したピストン2を再びシリンダケース3内に進入させて、ヘッドレスト16を元の位置に復帰させることが可能であり、何ら特別な解除装置を設ける必要がなく、その構成が一層簡素化され得る。
【0034】
〔別実施形態〕
〔1〕シートバックフレーム15と、ヘッドレスト支持フレーム17とをシリンダ1で直接連結する構成としても良い。
〔2〕ピストン2がシリンダケース3内に進入している状態にある場合、必ずしも磁界のすべての供給を停止させる構成としなくとも良い(例えば、80%程度の遮断でも良い)。即ち、磁気粘性流体の粘性は、供給される磁界の強さに比例して大きくなるので、ピストン2が、後突時にシリンダケース3から速やかに退出し得るような粘性であれば、ある程度、磁界が供給される構成としても良い。
〔3〕永久磁石10の替わりに電磁石を使用する構成としても良い。この構成においては、ピストン2がシリンダケース3に進入している状態にあるときには、電磁石への通電が停止されており、ピストン2が退出すると、電磁石に通電されるようにしてある。
〔4〕本発明のシリンダ1を、歩行者との衝突の際、その衝撃を和らげて歩行者を保護するポップアップフードに採用しても良い。
この場合、走行中の車両が、歩行者に衝突して、そのフードの後部が瞬間的に持ち上げられると同時に、シリンダ1のピストン2が退出して、フード後部の持ち上げ状態がロックされることにより、歩行者がフードに乗った際のフードの下方への変形可能量が確保されて、衝撃を吸収することができる。
〔5〕作動流体4として、磁気粘性流体の替わりに、電圧をかけるとその粘性が変化する電気粘性流体(ER流体:Electro Rheological Fluid)を使用する構成としても良い。
【0035】
〔6〕シリンダ1のシリンダケース3に、作動室9と連通し、且つ作動流体4の一部を収容可能な補助空間を設け、ピストン2が退出する際に補助空間内の作動流体4が作動室9内に移流し、ピストン2が進入する際に作動室9内の作動流体4の一部が補助空間へ移流する構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のシリンダの構成及び作動状態を説明するための縦断側面図
【図2】本発明のシリンダの構成を示す縦断側面図
【図3】車両用シートのシートバックのフレーム構造を示す斜視図
【図4】後突前と後突時の車両用シートの作動状態の概略構成を示す縦断側面図。
【符号の説明】
【0037】
1 シリンダ
2 ピストン
3 シリンダケース
4 作動流体
5 蓋部材
6 くびれ部
7 外筒
8 棒状部
9 作動室
10 永久磁石
11 段部
12 凹部
13 車両用シート
14 シートバック
15 シートバックフレーム
16 ヘッドレスト
17 ヘッドレスト支持フレーム
18 上部パイプ
19 枠板
20 回動部
21 回動軸
22 係止ピン
23 起立片
24 係止溝
25 支持ステー
26 受圧部
27 引張ばね
28 シートクッション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動流体を封入可能なシリンダケースと、そのシリンダケースの一端側から進入及び退出可能なピストンとを備え、前記ピストンの進入及び退出に抵抗を与える作動流体をシリンダケースに封入してあるシリンダであって、
前記作動流体としての磁気粘性流体と、前記磁気粘性流体に磁界を供給し得る磁石とを備えており、前記ピストンが進入すると、前記磁石から前記磁気粘性流体への磁界の供給が停止されて前記磁気粘性流体の粘性が減少し、前記ピストンが退出すると、前記磁石から前記磁気粘性流体へ磁界が供給されて磁気粘性流体の粘性が増大するように構成してあることを特徴とするシリンダ。
【請求項2】
請求項1に記載のシリンダを備える車両用シートであって、
ヘッドレストを装着したヘッドレスト支持フレームを、回動部を介してシートバックフレームに前後に回動可能に取付け、その回動部より下方に位置する前記ヘッドレスト支持フレームに、荷重を受ける受圧部を設け、前記シートバックフレームと、前記ヘッドレスト支持フレームもしくは前記受圧部とを前記シリンダで連結し、車両後方からの衝突に伴って、前記受圧部に荷重が掛かると前記シリンダのピストンが退出して前記ヘッドレストが車両前方に変位すると共に、車両前方に変位したヘッドレストの車両後方への変位に抵抗を与えるように構成してある車両用シート。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−92171(P2009−92171A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−264687(P2007−264687)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】