説明

シート後処理装置

【課題】接続される画像形成装置の生産性、ユーザの利便性を向上させることができるシート後処理装置を提供する。
【解決手段】満杯検知手段で用紙収容部131に積載されたシートの満杯を検知した後に行なう、複写機200への満杯通知の有効・無効を、接続された複写機200の操作・制御部からユーザが設定できるようにした。また、用紙折制御部は、複写機200の制御部と通信を行い、満杯通知の有効・無効の情報を記憶部に格納している。そして、用紙折り装置202の満杯検知手段が用紙収容部131のシートの満杯状態を検知したら、用紙折制御部に格納している満杯通知の有効・無効の情報を参照して、有効であった場合には、複写機200に満杯通知を行う。そして、無効であった場合には、複写機200に満杯通知を行うことなく終了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、複合機等の画像形成装置に用いられるシート後処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置に接続、又は一体に構成されて画像形成後のシートに折り加工や、複数枚のシートを一束に束ねるステイプル処理を行う、さまざまなシート後処理装置が知られている。また、近年、画像形成後のシートに施す後処理についての要求も多様化している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
シート後処理装置では、所定の後処理を施したシートを、自身の用紙収容部に排紙する排紙口を備えていることが多い。このようなシート後処理装置では、所定の後処理を正常に施すだけではなく、用紙収容部に後処理が施されたシートを正常に積載することも求められる。用紙収容部が満杯になった後も、後処理を継続すると用紙収容部のオーバーフローやジャム等が発生してしまうので、用紙収容部の満杯を検知して後処理を停止させることが求められるのである。
【0004】
用紙収容部に積載するシートの満杯検知に係る構成としては、例えば、特許文献1に、次のような構成が開示されている。画像形成装置に一体的に設けられた用紙収容部(排紙トレイ)において、用紙収容部に積載するシート(記録紙)の上限枚数を基準枚数として予め定め、用紙収容部に積載したシート枚数を計数し、用紙収容部のシートの満杯を検知する。そして、基準枚数に達した以降の画像形成動作、及びシート後処理動作(排紙動作)を停止させる。
【0005】
この構成を、画像形成装置に接続されたシート後処理装置に適用すると、次のような構成となる。シート後処理装置の用紙収容部に積載するシートの上限枚数を基準枚数として予め定める。そして、このシート後処理装置は、用紙収容部に積載したシート枚数を計数し、基準枚数に達した以降の画像形成動作、及びシート後処理装置のシート後処理動作を停止させために、画像形成装置へ満杯通知を行う。
【0006】
このシート後処理装置の満杯検知と満杯通知の動作を、図10のフロー図を用いて、より具体的に説明する。シート後処理装置の用紙収容部に積載するシートの上限枚数を基準枚数として予め定める。そして、このシート後処理装置は、画像形成装置から一連の画像形成動作にともなう、シートの排紙が開始されると、満杯検知手段により用紙収容部に積載したシートの累積枚数と基準枚数とを比較する(S001)。そして、満杯を検知した場合(YES)には、満杯通知を画像形成装置の制御部に送信するとともに、シート後処理動作を停止して終了する(S002)。また、満杯を検知しなかった場合(NO)には、シート後処理が完了したか否かの判断を行い(S003)、完了している場合には(YES)画像形成装置に満杯通知を行なうことなく終了する。一方、完了していなかった場合には(NO)、再度満杯検知手段による積載シートの累積枚数と基準枚数との比較(S001)へ戻り、満杯を検知するかシート後処理が完了するまで繰り返す。また、画像形成装置の制御部は、シート後処理装置の満杯検知手段からの満杯通知を受けると、画像形成動作を停止して、シート後処理装置への排紙動作を停止する。
【0007】
しかしながら、このような構成では、用紙収容部に積載する用紙枚数を規定し、積載するシートを計数して満杯検知を行っているのみで、後処理後のシートが満杯になったことを、適切に検知することは困難ある。その理由を次ぎに説明する。一般に、後処理を施す用紙厚、施すシート後処理の種類等によって、用紙収容部に積載可能な後処理後の用紙枚数は異なってしまう。そして、用紙枚数により満杯検知を行う場合には、いずれの用紙厚、シート後処理の種類等の組み合わせでも、オーバーフローやジャム等が発生しないように、安全を見込んだ用紙枚数を基準枚数として定めざるを得ない。そのため、後処理を施す用紙厚、施すシート後処理の種類等の組み合わせによっては、実際には、まだ用紙収容部にシートが満杯になっていない場合にも、満杯検知することとなる。
【0008】
この場合にも、以降の画像形成動作、及びシート後処理装置のシート後処理動作を不必要に停止させてしまい、接続された画像形成装置の生産性、及びユーザの利便性を低下させていた。
【0009】
また、用紙収容部に積載するシートの満杯検知に係る構成としては、次のような構成も考えられる。特許文献1に記載の、用紙収容部に積載する用紙枚数を規定する構成に代え、用紙収容部のシートの満杯を検知する満杯検知センサを用紙排紙口の下方壁面に設けて、用紙収容部のシートの満杯を検知する。具体的には、用紙収容部に積載されたシートの用紙搬送方向後端部の高さが、用紙排紙口の下方壁面に設けたセンサ位置を越えたか否かにより、用紙収容部の満杯検知を行なうというものである。
【0010】
このような構成で満杯検知した場合でも、シートのカールや施された処理により、実際にはまだ用紙収容部が満杯になっておらず、まだシートを積載できる場合がある。
シートのカールによる例としては、排紙されたシートの後端部が上方にカールしていて、このカールした後端部の高さが満杯検知センサの位置より高く、用紙排紙口より低い場合が挙げられる。このような場合には、以降に排紙される後続のシートの重さ等により、先行して積載されたカールしたシートの、カールにより生じた空洞が狭まり、後続のシートの後端側の端部が用紙排紙口を塞ぐまで、シートを積載できる。
【0011】
また、施された処理による例としては、折り加工装置で二つ折加工等を行い、用紙排紙方向先端側に折部を向けて排紙する際に、排紙方向後端側の端部が多少開き、上方の端部の高さが満杯検知センサの位置より高く、用紙排紙口より低い場合が挙げられる。このような場合には、以降に排紙される後続のシートの重さ等により、先行して積載された二つ折加工済みのシートが開くことで生じた空洞が狭まり、後続のシートの後端側の端部が用紙排紙口ぐまで、シートを積載できる。
【0012】
そして、ユーザによっては、上述したような場合であっても、積載されたシートが用紙排紙口を塞まで、以降の画像形成動作、シート後処理動作を停止せずに継続したい場合がある。
【0013】
さらに、ユーザによっては、次のような場合も、以降の画像形成動作、シート後処理動作を停止せずに継続したい場合がある。
例えば、折り加工装置で二つ折加工等を行い、用紙排紙方向先端側に折部を向けて排紙する際に、排紙方向後端側の端部が開いた二つ折り加工済みのシートに、後続の二つ折り加工済みのシートを順次挿し込むように排紙する場合が挙げられる。このような場合には、排紙方向後端側の端部が開いた二つ折り加工済みの用紙が開くことで生じた空洞の、下方を形成するシートの上端部の高さが、用紙排紙口を塞まで、以降の画像形成動作、シート後処理動作を継続できる。
【0014】
また、シート後処理後に梱包等を急いで行うためにユーザが、シート後処理装置の用紙収容部に積載されたシートを確認しながら、順次、用紙収容部から取り出す場合も挙げられる。このような場合にも、排紙方向後端側の端部が用紙排紙口を塞まで、以降の画像形成動作、シート後処理動作を継続できる。
【0015】
このように、検知センサで満杯検知した以降も、実際には、用紙積載部にシートを積載できる場合であっても、従来の構成では、満杯検知手段で満杯検知した後、満杯通知を行っていた。そのため、ユーザによっては、不要な画像形成装置、及びシート後処理装置の動作を停止が行われ、シート後処理装置を接続した画像形成装置の生産性、ユーザの利便性を低下させることとなっていた。
【0016】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ユーザの設定により、画像形成装置、及びシート後処理装置の動作を停止させる満杯通知を制御でき、不要な停止を回避できるシート後処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のシート後処理装置の発明は、画像形成装置から排出されるシートに所定の処理を行い、該所定の処理が施されたシートを積載する用紙収容部と、該用紙収容部に積載されたシートの満杯を検知する満杯検知手段とを有するシート後処理装置において、上記満杯検知手段による満杯検知後に行なう、接続された画像形成装置への満杯通知の有効・無効を、ユーザが設定できることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシート後処理装置において、満杯通知が有効である場合に、満杯検知手段による満杯検知後に、予めユーザが設定した枚数のシートを用紙収容部に積載してから、画像形成装置に満杯通知を行うことを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のシート後処理装置において、シートに施される処理毎に、ユーザが満杯検知後に積載するシート枚数を設定できることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のシート後処理装置において、シートの種類毎に、ユーザが満杯検知後に積載するシート枚数を設定できることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のシート後処理装置において、シートのサイズ毎に、ユーザが満杯検知後に積載するシート枚数を設定できることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5のいずれか一に記載のシート後処理装置において、満杯検知後に積載するシート枚数に代えて、該満杯検知後にシートを積載する時間を、ユーザが設定できることを特徴とするものである。
本発明に係るシート後処理装置は、満杯検知手段で用紙収容部に積載されたシートの満杯を検知した後に行なう、接続された画像形成装置への満杯通知の有効・無効を、ユーザが設定できる。ユーザの判断により画像形成装置への満杯通知を無効に設定することで、シートのカールや施された処理により、実際にはまだ用紙収容部にシートが積載可能であるのに、画像形成装置に満杯通知を行うことを回避することができる。このように、ユーザの設定により、画像形成装置、及びシート後処理装置の動作を停止させる満杯通知を制御でき、不要な画像形成装置、及びシート後処理装置の停止を回避できる。よって、シート後処理装置を接続した画像形成装置の生産性、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、満杯通知動作の制御、例えば、満杯検知後に満杯通知を行うまでに用紙収容部に積載するシート枚数、又はシートを用紙収容部に積載する時間を、ユーザの判断により設定して満杯通知のタイミングを制御可能とすることもできる。このことで、ユーザの使用状況に応じて、画像形成装置、及びシート後処理装置の停止のタイミングを制御を可能とすることができ、シート後処理装置を接続した画像形成装置の生産性、ユーザの利便性をより向上させることもできる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、ユーザの設定により、画像形成装置、及びシート後処理装置の動作を停止させる満杯通知を制御でき、不要な画像形成装置、及びシート後処理装置の停止を回避できる。よって、接続した画像形成装置の生産性、ユーザの利便性を向上させることができるシート後処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施形態に係る、シート後処理装置を画像形成装置に接続した状態の説明図。
【図2】本実施形態に係る、シート後処理装置である折り加工装置の概略構成図。
【図3】各種折り加工を施すシートの説明図。
【図4】実施例1に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図。
【図5】実施例2に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図。
【図6】実施例3に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図。
【図7】実施例4に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図。
【図8】実施例5に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図。
【図9】実施例6に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図。
【図10】従来のシート後処理装置の満杯通知動作のフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を、シート後処理装置である用紙折り装置に適用した一実施形態について説明する。本実施形態の用紙折り装置202は、電子写真方式を採用した画像形成装置である複写機200に接続して利用されるものである。
【0021】
まず、本実施形態に係る複写機200、及び用紙折り装置202の主要な構成及び動作について図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るシート後処理装置である用紙折り装置202を、画像形成装置である複写機200に接続した状態の説明図である。図2は、用紙折り装置202の概略構成図である。本実施形態に係る複写機200は、用紙折り装置202の制御部(不図示)と、複写機200の制御部(不図示)とで通信を行い、用紙折り装置202を制御している点を除くと、一般的な複写機と特段異なる構成・動作を有していない。したがって、複写機200については、用紙折り装置202に関わる動作・構成についてのみ説明を行うものとする。
【0022】
(複写機200)
図1に示すように、本実施形態に係る複写機200は、装置本体と操作・表示部201とを備えている。装置本体は、図示していない原稿読み取り部、画像処理部、画像形成部、用紙給紙部等からなり、画像形成後のシートを排紙する排紙口(不図示)も有している。また、装置本体内に設ける各種装置や、センサ・駆動モータ、切替用ソレノイド等を制御するとともに、外部に接続されるシート後処理装置等と相互に通信を行い、その装置を直接的に、又は間接的に制御する制御部を備えている。また、外部の商用電源に接続され、必要な電力を装置本体内の各装置に供給する電源部と、補助電源装置も備えている。そして、複写機200の操作・表示部201は、複写機200の動作や設定を操作・表示するだけではなく、外部に接続されるシート後処理装置等の動作や設定を操作・表示することができる。また、複写機200の制御部は、中央演算装置(CPU)、記憶部(ROM、RAM等)、各種スイッチ等からなり、装置本体内に備える各装置の動作制御や外部に接続されるシート後処理装置等の装置の制御も直接的に、又は間接的に行う。
【0023】
(用紙折り装置202)
図1、2に示すように、本実施形態の用紙折り装置202は、複写機202と接続されており、複写機202の排紙口から排出された画像形成済みのシートを受け入れる用紙受入口130を備えている。また、受け入れたシートに所定の用紙折り加工を施す用紙折加工部100と、シートを積載する用紙収容部131と、後続のシート後処理装置にシートを搬送するための用紙搬出口133とを備えている。さらに、用紙折り装置202内に設けるセンサ・駆動モータ・切替用ソレノイド等を制御するとともに、複写機202の制御部(不図示)と相互に通信を行なう制御部(不図示、以下、折加工制御部という)を備えている。また、用紙折り装置202に必要な電力を供給する電源部(不図示)も備えている。
【0024】
用紙折加工部100は、用紙収容部131の下方に配置され、各種用紙折り加工を行うために複数の用紙搬送経路、用紙搬送ローラ、折加工ローラ、切替爪、ストッパ、センサ等を有している。そして、複写機200の操作・表示部からのユーザの操作に基き、二つ折り、Z折り、外三つ折り、内三つ折り、単純四つ折り、観音四つ折り等の各種用紙折り加工の動作を行う。そして、用紙折加工部100の各部の制御は、複写機200の制御部からの各種制御信号と、用紙折り装置202内に設けられた各種センサの検知結果に基き、後述する用紙折り装置202の折加工制御部により制御される。具体的な構成・動作については、用紙折り加工の種類別に後述する。
【0025】
用紙搬出口133は、用紙受入口130から受け入れたシートに所定の折り加工を施した用紙、又は、用紙受入口130から受け入れたシートに折り加工を施さずに、下流側の後処理装置へ搬送させる時にシートを搬出する排出口である。ここで、用紙受入口130から受け入れたシートに所定の折り加工を施して後続の後処理装置に搬送する場合には、第1切替爪121を第1搬送路101に切替え、用紙折加工部100で所定の折り加工を施す。その後、第6搬送路106の後端に設けた第3切替爪123を用紙搬出口132に導く用紙搬送路に切り替え、所定の折り加工が施されたシートを用紙搬出口133から後続の後処理装置へと搬送させる。また、用紙折加工部100で折り加工を施さずに、用紙受入口130から受け入れたシートを後続の後処理装置に搬送する場合には、第1切替爪121を第8搬送路108に切替える。そして、折り加工を施さずシートを用紙搬出口133から後続の後処理装置へと搬送させる。
【0026】
用紙収容部131は、用紙折り装置202の上部に配置され、用紙受入口130から受け入れたシートに所定の折り加工を施したシート、又は、用紙受入口130から受け入れたシートに折り加工を施していないシートを積載する。ここで、用紙受入口130から受け入れたシートに所定の折り加工を施して用紙収容部131に積載する場合には、第1切替爪121を第1搬送路101に切替え、用紙折加工部100で所定の折り加工を施す。その後、第6搬送路106の後端に設けた第3切替爪123を第7搬送路107に切り替え、所定の折り加工が施されたシートを第7搬送路107へと導く。そして、第4切替爪124を第9搬送路109に切替え、用紙排紙口132から用紙収容部131へと排紙・積載する。また、用紙折加工部100で折り加工を施さず用紙受入口130から受け入れたシートを用紙収容部131に排紙する場合には、第1切替爪121を第10搬送路110に切替える。そして、折り加工を施さずシートを用紙排紙口132から用紙収容部131へと排紙・積載する。また、排紙口132に配置された排紙ローラの近傍の第9搬送路の下部には、排紙センサ151が配置され、排紙するシートの後端を検知し、シートの排出速度を上げ用紙収容部131に排出する。また、排紙口132の下方の用紙収容部131の側壁には、用紙収容部131に積載されたシートの満杯を検知する満杯検知手段を構成する反射型センサである満杯検知センサ150が設けられている。満杯検知手段は、満杯検知センサ150が設けられた高さ(以下、基準高さという)に用紙束の最上面のシートが達したか否かに基きシートの満杯を検知する。具体的には、基準高さに達したシートを1秒間連続で検出すると、折加工制御部により用紙満杯として検知するものである。
【0027】
折加工制御部は、中央演算装置(CPU)、記憶部(ROM、RAM)、各種スイッチ等を有している。制御ブログラム等はROMに記憶され、各種センサの検知結果や複写機200から受取った制御信号等はRAMに記憶されて適宜更新されている。また、用紙折り装置202内に設けているセンサ・駆動モータ、切替用ソレノイド等の制御を行うとともに、接続された複写機200の制御部と電気的接続により相互に通信を行う。そして、折加工制御部は、満杯検知手段でシートの満杯状態を検知した後、ユーザの設定に基いて複写機200に満杯通知を行い、複写機200にの画像形成動作、及び以降の用紙折り装置202の動作を停止させるように制御している。
【0028】
以下、用紙折加工部100の構成・動作を、用紙折り加工の種類別に、図2、3を用いて具体的に説明する。図3は、各種折り加工を施すシートの説明図である。図3中の、折り加工を施されるシートの先端部、後端部、各折部間の寸法は、説明の都合上切りの良い寸法で記載しているが、実際には、用紙種別、紙厚等により多少異なった寸法となる。また、シートの折り位置を規定するストッパの移動量については、適宜、用紙サイズと施す折加工により設定される各折部の位置に基いて、折加工制御部により制御されており、個々の折り加工における説明は省略する。
(Z折り)
以下、Z折り加工を施されるシートについて、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をa1、後端をa4、先端a1からL/4の距離の第1折部をa2、先端a1からL/2の距離の第2折部をa3として説明する。また、Z折り加工を施されたシートの態様、及び、Z折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図3の(a)に示している。
【0029】
第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内されたシートは、ガイド部材(不図示)の動作により、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップ部に案内される。そして、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップ部を通過する。その後、用紙先端a1が、第3搬送路103に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第2ストッパ142に突き当たる。そして、第2ストッパ142により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第1折部a2を中心に折り曲げられて、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップに進入し、1回目の折りが施される。ここで形成された第1折部a2が用紙搬送方向の前方の端部(以下、前端という)となり第2切替爪122により、第4搬送路104に搬送される。その後、第1折部a2が第4搬送路104に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第3ストッパ143に突き当たる。そして、第3ストッパ143により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第2折部a3を中心に折り曲げられて、第4折りローラ114と第5折りローラ115のニップに進入し、2回目の折りが施されZ折り加工が完了する。
【0030】
Z折り加工が完了したシートは、第6搬送路106を通過し、第3切替爪123によって第7搬送路107へ導かれ、用紙収容部131にスタックされる。また、後続の後処理機へ搬送する場合は、第3切替爪123によって用紙搬送路が切り替えられて、用紙搬出口133から後続の後処理機へと搬送される。
【0031】
(二つ折り)
以下、二つ折り加工を施されるシートについて、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をb1、後端をb3、先端b1からL/2の距離の第1折部をb2として説明する。また、二つ折り加工を施されたシートの態様、及び、二つ折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図3の(b)に示している。第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内されたシートは、そのまま、第2搬送路102へと案内され、用紙先端b1が第2搬送路102に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第1ストッパ141に突き当たる。そして、第1ストッパ141により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第1折部b2を中心に折り曲げられて、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップに進入し、折りが施され二つ折り加工が完了する。
【0032】
二つ折り加工が完了したシートは、ガイド部材(不図示)の動作により、第3搬送路103へは進入せずに、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップを通過する。そして、第2切替爪122により、第5搬送路105へ案内されて、第6搬送路106を通過し、第3切替爪123によって第7搬送路107へ導かれ、用紙収容部131にスタックされる。また、後続の後処理機へ搬送する場合は、第3切替爪123によって用紙搬送路が切り替えられて、用紙搬出口133から後続の後処理機へと搬送される。
【0033】
(外三つ折り、内三つ折り、単純四つ折り)
外三つ折り加工、内三つ折り加工、単純四つ折り加工は、折り位置を規定するストッパの位置、つまり、各折り加工を施されるシートの折り位置が異なるのみであり、経由する搬送路、折りを施すニップ部は同ーである。そこで、各折り加工ごとに、折りまでの過程を説明した後、折り加工が施されたシートの排紙(搬出)について説明する。
【0034】
まず、外三つ折り加工について説明する。ここで、外三つ折り加工を施されるシートについて、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をc1、後端をc4、先端c1からL/3の距離の第1折部をc2、先端c1から2L/3の距離の第2折部をc3として説明する。また、外三つ折り加工を施されたシートの態様、及び、外三つ折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図3の(c)に示している。
【0035】
第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内されたシートは、そのまま、第2搬送路102へと案内され、用紙先端c1が第2搬送路102に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第1ストッパ141に突き当たる。そして、第1ストッパ141により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第1折部c2を中心に折り曲げられて、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップに進入し、1回目の折りが施される。ここで形成された第1折部c2が前端となり、第3搬送路103に搬送される。その後、前端となった第1折部c2が、第3搬送路103に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第2ストッパ142に突き当たる。そして、第2ストッパ142により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第2折部c3を中心に折り曲げられて、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップに進入し、2回目の折りが施され外三つ折り加工が完了する。
【0036】
次ぎに、内三つ折り加工について説明する。ここで、内三つ折り加工を施されるシートについて、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をd1、後端をd4、先端d1からL/3の距離の第2折部をd2、先端c1から2L/3の距離の第1折部をd3として説明する。また、内三つ折り加工を施されたシートの態様、及び、内三つ折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図3の(d)に示している。
【0037】
第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内されたシートは、そのまま、第2搬送路102へと案内され、用紙先端d1が第2搬送路102に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第1ストッパ141に突き当たる。そして、第1ストッパ141により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第1折部d3を中心に折り曲げられて、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップに進入し、1回目の折りが施される。ここで形成された第1折部d3が前端となり、第3搬送路103に搬送される。その後、前端となった第1折部d3が、第3搬送路103に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第2ストッパ142に突き当たる。そして、第2ストッパ142により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第2折部d2を中心に折り曲げられて、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップに進入し、2回目の折りが施され内三つ折り加工が完了する。
【0038】
さらに、単純四つ折り加工について説明する。ここで、単純四つ折り加工を施されるシートについて、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をe1、後端をe5、先端e1からL/2の距離の第1折部をe3、先端e1からL/4と3L/4の距離の第2折部を、それぞれe2,e4として説明する。また、単純四つ折り加工を施されたシートの態様、及び、単純四つ折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図3の(e)に示している。
【0039】
第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内されたシートは、そのまま、第2搬送路102へと案内され、用紙先端e1が第2搬送路102に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第1ストッパ141に突き当たる。そして、第1ストッパ141により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第1折部e3を中心に折り曲げられるようにして、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップに進入し、1回目の折が施される。ここで、1回目の折が施されたシートは、第1折部e3を折り部とした二つ折りの状態となっている。この第1折部e3が前端となり、第3搬送路103に搬送される。その後、前端となった第1折部e3が、第3搬送路103に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第2ストッパ142に突き当たる。そして、第2ストッパ142により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第2折部e2,e4を中心に折り曲げられて、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップに進入し、2回目の折りが施される。ここで単純四つ折り加工が完了する。
【0040】
外三つ折り加工、内三つ折り加工、又は単純四つ折り加工が完了したシートは、第2切替爪122により、第5搬送路105へ案内される。そして、第6搬送路106を通過し、第3切替爪123によって第7搬送路107へ導かれ、用紙収容部131にスタックされる。また、後続の後処理機へ搬送する場合は、第3切替爪123によって用紙搬送路が切り替えられて、用紙搬出口133から後続の後処理機へと搬送される。
【0041】
(観音四つ折り)
観音四つ折り加工について説明する。ここで、観音四つ折り加工を施されるシートについて、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をf1、後端をf5、先端e1からL/2の距離の第1折部をe3、先端e1からL/4と3L/4の距離の第2折部を、それぞれe2,e4として説明する。また、観音四つ折り加工を施されたシートの態様、及び、観音四つ折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図3の(f)に示している。
【0042】
第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内されたシートは、そのまま、第2搬送路102へと案内され、用紙先端e1が第2搬送路102に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第1ストッパ141に突き当たる。そして、第1ストッパ141により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第1折部f4を中心に折り曲げられるようにして、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップに進入し、1回目の折が施される。この第1折部f4が前端となり、第3搬送路103に搬送される。その後、前端となった第1折部f4が、第3搬送路103に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第2ストッパ142に突き当たる。そして、第2ストッパ142により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第2折部f2を中心に折り曲げられるようにして、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップに進入し、2回目の折が施される。ここで形成された第2折部f2が前端となり第2切替爪122により、第4搬送路104に搬送される。その後、第2折部f2が第4搬送路104に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第3ストッパ143に突き当たる。そして、第3ストッパ143により折り位置を規定されたシートの撓み部分の第3折部f3を中心に折り曲げられて、第4折りローラ114と第5折りローラ115のニップに進入し、3回目の折が施され観音四つ折り加工が完了する。
【0043】
観音四つ折り加工が完了したシートは、第6搬送路106を通過し、第3切替爪123によって第7搬送路107へ導かれ、用紙収容部131にスタックされる。また、後続の後処理機へ搬送する場合は、第3切替爪123によって用紙搬送路が切り替えられて、用紙搬出口133から後続の後処理機へと搬送される。
【0044】
次に、本実施形態に係る用紙折り装置202の特徴部である、満杯検知手段によるシートの満杯検知後、接続された複写機200、及び用紙折り装置202の動作を停止させる満杯通知に関わる制御について説明する。
【0045】
従来のシート後処理装置では、満杯検知手段で用紙収容部に積載したシートの満杯状態を検知し、シート後処理が完了していない場合には、画像形成装置に満杯通知を行い、画像形成装置、及びシート後処理装置の動作を停止させていた。このように構成することで、用紙排紙口を積載されたシートが塞ぐことで発生してしまう用紙収容部での積載異常や、ジャム等を防止していた。しかし、満杯検知手段で用紙収容部に積載したシートの満杯状態を検知した場合であっても、実際には、まだシートを積載できる場合が多かった。このように、従来のシート後処理装置では、満杯検知手段の検知結果のみに基いて画像形成装置に満杯通知を行い、実際にはまだ用紙収容部に積載可能であるにも関わらず、画像形成装置、及びシート後処理装置の動作を停止させていた。このため、画像形成装置の画像形成動作の生産性、ユーザの利便性を損なってしまっていた。
【0046】
そこで、本実施形態に係る用紙折り装置202では、満杯検知手段でのシートの満杯状態の検知と、接続された画像形成装置である複写機200、及び用紙折り装置202の動作を停止させる満杯通知とを分けて制御するようにした。以下、より具体的に実施例を挙げて、シートの満杯状態の検知と満杯通知に関わる制御について説明する。ここで、図4は、実施例1に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図、図5は、実施例2に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図、図6は、実施例3に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図である。また、図7は、実施例4に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図、図8は、実施例5に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図、図9は、実施例6に係る用紙折り装置の満杯通知動作のフロー図である。
【0047】
(実施例1)
本実施例に係る用紙折り装置202は、満杯検知手段により用紙収容部131に積載されたシートの満杯検知後に行なう、接続された複写機200、及び用紙折り装置202の動作を停止させる満杯通知の有効・無効を、ユーザが設定できる。以下、複写機200の一連の画像形成動作にともない、複写機200から受入れたシートに所定の折り加工を施して、用紙収容部131に排紙口132を介して積載する場合の満杯通知について図4を用いて説明する。
【0048】
事前に、ユーザが、複写機200の操作・表示部201から、満杯通知動作の有効・無効を設定を行う。操作・表示部201で設定された満杯通知動作の有効・無効の情報は、複写機200の制御部により、信号化されて電気的接続により用紙折り装置202の折加工制御部に送信され、折加工制御部のRAMに格納(記憶)される。
【0049】
複写機200の一連の画像形成動作が開始されると、満杯検知手段は、用紙収容部131に積載された最上面のシートが基準高さに達した状態を1秒間連続して検出したか否かにより、積載されたシートの満杯状態を検知する(S101)。満杯検知手段により、シートの満杯状態を検知した場合(YES)には、折加工制御部のRAMに格納された情報の有効・無効を判断する(S102)。満杯通知の設定が有効の場合(YES)には、折加工制御部により複写機200に満杯通知を行ない、複写機200にの画像形成動作を停止させるとともに、以降の用紙折り装置202の動作を停止させて終了する(S103)。また、満杯通知動作の設定が無効であった場合(NO)には、複写機200に満杯通知を行なうことなく終了する。
【0050】
また、満杯検知手段により、シートの満杯状態を検知しなかった場合(NO)には、折加工制御部により、シート後処理である所定の折加工が完了したか否かを判断する(S104)。所定の折加工が完了している場合には、複写機200に満杯通知を行なうことなく終了する。一方、完了していない場合には、再び満杯検知手段による、シートの満杯状態の検知(S101)に戻り、積載されたシートの満杯状態を検知するか、シート後処理である所定の用紙折り加工が完了するまで繰り返す。
【0051】
本実施例の用紙折り装置202では、満杯検知手段で用紙収容部131に積載されたシートの満杯を検知した後に行なう、複写機200への満杯通知の有効・無効を、事前にユーザが設定できる。ユーザの判断により複写機200への満杯通知を無効に設定することで、シートのカールや施された処理により、実際にはまだ用紙収容部131にシートが積載可能であるのに、複写機200に満杯通知を行うことを回避できる。つまり、不要な複写機200、及び用紙折り装置202の停止を回避することができる。このように、用紙折り装置202から複写機200への満杯通知を、ユーザの設定により制御することが可能となることで、不要な複写機200、及び用紙折り装置202の停止を回避することができる。よって、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0052】
(実施例2)
本実施例に係る用紙折り装置202の満杯通知動作は、実施例1の用紙折り装置202と、満杯検知手段によりシートの満杯検知後、予めユーザが設定した枚数、用紙収容部131に積載してから満杯通知を行う点で異なる。つまり、満杯検知手段によりシートの満杯検知後に、複写機200に満杯通知を行なうまでに用紙収容部131に排紙口132を介して積載するシート枚数(以下、満杯通知枚数という)を、事前にユーザが設定できる点が異なる。以下、実施例1と同様に、複写機200の一連の画像形成動作にともない、複写機200から受入れたシートに所定の折り加工を施して、用紙収容部131に排紙口132を介して積載する場合の満杯通知について図5を用いて説明する。また、満杯検知動作が有効な場合について説明するとともに、実施例1の満杯通知動作と同様な構成・動作については、適宜省略して説明する。
【0053】
事前に、ユーザが満杯通知枚数を複写機200の操作・表示部201より設定する。操作・表示部201で設定された満杯通知枚数の情報は、複写機200の制御部により、信号化されて電気的接続により用紙折り装置202の折加工制御部に送信され、折加工制御部のRAMに格納(記憶)される。
【0054】
複写機200の一連の画像形成動作が開始されると、満杯検知手段は、用紙収容部131に積載された最上面のシートが基準高さに達した状態を1秒間連続して検出したか否かにより、積載されたシートの満杯状態を検知する(S201)。満杯検知手段により、シートの満杯状態を検知した場合(YES)に、折加工制御部のRAMに格納された情報の有効・無効を判断する(S202)。満杯通知の設定が有効の場合(YES)には、折加工制御部により、所定の折加工が完了したか否かを判断して(S203)、所定の折加工が完了している場合(YES)には満杯通知を行うことなく終了する。一方、完了していない場合(NO)には、排紙口132の近傍に配置された排紙センサ151がシートの後端を検知したか否かを判断し、満杯検知手段による満杯検知後に用紙収容部131に積載したシートの枚数を計数する(S204)。
【0055】
排紙センサ151で、用紙後端を検知した場合(YES)には、満杯検知後積載枚数nの決定(S205)に移行する。また、排紙センサ151で、用紙後端を検知していない場合(NO)には、処理を継続して、所定の折加工が完了したか否かを判断して(S203)に戻る。満杯検知後積載枚数nの決定(S205)に移行したら、満杯検知手段による満杯検知後に排紙センサ151で計数した排紙枚数の累計枚数に1を加えた枚数を満杯検知後積載枚数nとして決定する(S204)。その後、満杯検知後積載枚数nと満杯通知枚数との比較を行なう(S206)。
【0056】
満杯検知後積載枚数nが満杯通知枚数よりも多い場合(YES)には、折加工制御部により複写機200に満杯通知を行ない、複写機200の画像形成動作、、及び用紙折り装置202の動作を停止させて終了する(S207)。また、満杯検知後積載枚数nが満杯通知枚数よりも多くない場合(NO)には、処理を継続して、所定の折加工が完了したか否かの判断(S203)に戻る。
【0057】
本実施例の用紙折り装置202では、接続された複写機200に満杯通知を行うまでの満杯通知枚数を、予めユーザが設定できる。つまり、用紙折り装置202が満杯検知手段により満杯検知後、予めユーザが設定した満杯通知枚数分、用紙収容部131に積載してから複写機200に満杯を通知し、複写機200の画像形成動作を停止させることができる。また、以降の用紙折り装置202の動作を停止させることもできる。このように、用紙折り装置202から複写機200への満杯通知を行なうまでの満杯通知枚数を、制御することが可能となることで、ユーザの使用状況に応じた制御を可能とすることができる。よって、ユーザの使用状況に応じた、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【0058】
(実施例3)
本実施例に係る用紙折り装置202の満杯通知動作は、実施例2の用紙折り装置202と、満杯通知枚数をシートに施す処理の種類毎に、予めユーザが設定できる点が異なる。以下、実施例2と同様に、複写機200の一連の画像形成動作にともない、複写機200から受入れたシートに所定の折り加工を施して、用紙収容部131に積載する場合の満杯通知について図6を用いて説明する。また、満杯検知動作が有効な場合について説明するとともに、実施例2の満杯通知動作と同様な構成・動作については、適宜省略して説明する。また、シートに施す処理Aが選択されているものとして以下に説明する。
【0059】
事前に、ユーザが満杯通知枚数を、複写機200の操作・表示部201から、シートに施す処理の種類毎に設定する。操作・表示部201で設定された満杯通知枚数の情報は、複写機200の制御部により、信号化されて電気的接続により用紙折り装置202の折加工制御部に送信され、折加工制御部のRAMに格納(記憶)される。
【0060】
複写機200の一連の画像形成動作が開始されると、まず、折加工制御部により、シートに施される処理の種類(用紙折りの種類)を複写機200の制御部からの信号に基き、処理Aと判断する(S301)。そして、事前に折加工制御部のRAMに格納していた処理Aの満杯検知後の処理枚数を、満杯通知枚数として格納する(S302)。この点が異なるのみで、以降の満杯通知に関する動作は、実施例2と同様であるので具体的な説明は省略する。
【0061】
本実施例の用紙折り装置202では、接続された複写機200に満杯通知を行うまでの満杯通知枚数を、予めユーザがシートに施す処理毎に設定できる。つまり、用紙折り装置202が満杯検知手段により満杯検知後、予めユーザがシートに施す処理毎に設定した満杯通知枚数分、用紙収容部131に積載してから複写機200に満杯を通知し、複写機200の画像形成動作を停止させることができる。また、以降の用紙折り装置202の動作を停止させることもできる。このように、用紙折り装置202から複写機200への満杯通知を行なうまでの満杯通知枚数を、シートに施す処理毎に制御でき、ユーザの使用状況に応じた、より極め細やかな満杯検知とすることができる。よって、ユーザの使用状況に応じた、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【0062】
(実施例4)
本実施例に係る用紙折り装置202の満杯通知動作は、実施例2の用紙折り装置202と、満杯通知枚数をシートの種類毎に、予めユーザが設定できる点が異なる。以下、実施例2と同様に、複写機200の一連の画像形成動作にともない、複写機200から受入れたシートに所定の折り加工を施して、用紙収容部131に積載する場合の満杯通知について図7を用いて説明する。また、満杯検知動作が有効な場合について説明するとともに、実施例2の満杯通知動作と同様な構成・動作については、適宜省略して説明する。また、用紙種類Aに処理を施すものとして以下に説明する。
【0063】
事前に、ユーザが満杯通知枚数を、複写機200の操作・表示部201から、処理を施すシートの種類毎に設定する。操作・表示部201で設定された満杯通知枚数の情報は、複写機200の制御部により、信号化されて電気的接続により用紙折り装置202の折加工制御部に送信され、折加工制御部のRAMに格納(記憶)される。
【0064】
複写機200の一連の画像形成動作が開始されると、まず、折加工制御部により、処理を施すシートの種類を複写機200の制御部からの信号に基き、用紙種類Aと判断する(S401)。そして、事前に折加工制御部のRAMに格納していた用紙種類Aの満杯検知後の処理枚数を、満杯通知枚数として格納する(S402)。この点が異なるのみで、以降の満杯通知に関する動作は、実施例2と同様であるので具体的な説明は省略する。
【0065】
本実施例の用紙折り装置202では、接続された複写機200に満杯通知を行うまでの満杯通知枚数を、予めユーザが処理を施すシートの種類毎に設定できる。つまり、用紙折り装置202が満杯検知手段により満杯検知後、予めユーザが処理を施すシートの種類毎に設定した満杯通知枚数分、用紙収容部131に積載してから複写機200に満杯を通知し、複写機200の画像形成動作を停止させることができる。また、以降の用紙折り装置202の動作を停止させることもできる。このように、用紙折り装置202から複写機200への満杯通知を行なうまでの満杯通知枚数を、処理を施す用紙の種類毎に制御でき、ユーザの使用状況に応じた、より極め細やかな満杯検知とすることができる。よって、ユーザの使用状況に応じた、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【0066】
(実施例5)
本実施例に係る用紙折り装置202の満杯通知動作は、実施例2の用紙折り装置202と、満杯通知枚数を用紙サイズ毎に、予めユーザが設定できる点が異なる。以下、実施例2と同様に、複写機200の一連の画像形成動作にともない、複写機200から受入れたシートにシート後処理である所定の折り加工を施して、用紙収容部131に積載する場合の満杯通知について図8を用いて説明する。また、満杯検知動作が有効な場合について説明するとともに、実施例2の満杯通知動作と同様な構成・動作については、適宜省略して説明する。また、用紙サイズAに処理を施すものとして以下に説明する。
【0067】
事前に、ユーザが満杯通知枚数を、複写機200の操作・表示部201から、処理を施す用紙のサイズ毎に設定する。操作・表示部201で設定された満杯通知枚数の情報は、複写機200の制御部により、信号化されて電気的接続により用紙折り装置202の折加工制御部に送信され、折加工制御部のRAMに格納(記憶)される。
【0068】
複写機200の一連の画像形成動作が開始されると、まず、折加工制御部により、処理を施す用紙の種類を複写機200の制御部からの信号に基き、用紙サイズAと判断する(S501)。そして、事前に折加工制御部のRAMに格納していた用紙サイズAの満杯検知後の処理枚数を、満杯通知枚数として格納する(S502)。この点が異なるのみで、以降の満杯通知に関する動作は、実施例2と同様であるので具体的な説明は省略する。
【0069】
本実施例の用紙折り装置202では、接続された複写機200に満杯通知を行うまでの満杯通知枚数を、予めユーザが処理を施す用紙のサイズ毎に設定できる。つまり、用紙折り装置202が満杯検知手段により満杯検知後、予めユーザが処理を施す用紙のサイズ毎に設定した満杯通知枚数分、用紙収容部131に積載してから複写機200に満杯を通知し、複写機200の画像形成動作を停止させることができる。また、以降の用紙折り装置202の動作を停止させることもできる。このように、用紙折り装置202から複写機200への満杯通知を行なうまでの満杯通知枚数を、処理を施す用紙のサイズ毎に制御でき、ユーザの使用状況に応じた、より極め細やかな満杯検知とすることができる。よって、ユーザの使用状況に応じた、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【0070】
(実施例6)
本実施例に係る用紙折り装置202の満杯通知動作は、実施例2〜5の用紙折り装置202と、満杯通知枚数に代えて、複写機200に満杯通知を行なうまでに用紙収容部131に用紙を積載する時間を、予めユーザが設定できる点で異なる。以下、実施例2と同様に、複写機200の一連の画像形成動作にともない、複写機200から受入れたシートに所定の折り加工を施して、用紙収容部131に積載する場合の満杯通知について図9を用いて説明する。また、満杯検知動作が有効な場合について説明するとともに、実施例2の満杯通知動作と同様な構成・動作については、適宜省略して説明する。また、以下、実施例2のシート枚数に代え、満杯通知を行うまでの時間とした例について説明するが、実施例3〜5のシート枚数に代えて、満杯通知を行うまでの時間とし、より極め細やかな制御とすることができる。
【0071】
事前に、ユーザが、複写機200の操作・表示部201から、満杯検知手段による満杯検知後の複写機200に満杯通知を行なうまでに用紙収容部131に用紙を積載する時間(以下、満杯通知時間という)を設定する。操作・表示部201で設定された満杯通知時間の情報は、複写機200の制御部により、信号化されて電気的接続により用紙折り装置202の折加工制御部に送信され、折加工制御部のRAMに格納(記憶)される。
【0072】
複写機200の一連の画像形成動作が開始されると、満杯検知手段は、用紙収容部131に積載された最上面のシートが基準高さに達した状態を1秒間連続して検出したか否かにより、積載されたシートの満杯状態を検知する(S601)。満杯検知手段により、シートの満杯状態を検知した場合(YES)に、折加工制御部のRAMに格納された情報の有効・無効を判断する(S602)。満杯通知の設定が有効の場合(YES)には、折加工制御部により、所定の折加工が完了したか否かを判断して(S603)、所定の折加工が完了している場合(YES)には満杯通知を行うことなく終了する。一方、完了していない場合(NO)には、満杯検知後の経過時間のカウントを開始し(S604)、経過時間と事前に設定した満杯通知時間とを比較する(S605)。そして、経過時間が満杯通知時間を越えた場合(YES)には、複写機200に満杯通知を行い、複写機200にの画像形成動作を停止させるとともに、以降の用紙折り装置202の動作を停止させて終了する(S606)。また、経過時間が満杯通知時間を越えていない場合(NO)には、処理を継続して、所定の折加工が完了したか否かの判断(S603)に戻る。
【0073】
本実施例の用紙折り装置202では、用紙満杯検知後に複写機200に満杯通知を行うまでに、積載する実施例2〜5の満杯通知枚数に代えて、満杯通知時間をユーザが事前に設定できる。つまり、用紙折り装置202が満杯検知手段による満杯を検知後、予めユーザが設定した時間が経過してから複写機200に満杯を通知し、複写機200の画像形成動作を停止させることができる。また、以降の用紙折り装置202の動作を停止させることもできる。このように、満杯通知時間を、制御することが可能となることで、ユーザの使用状況に応じた、満杯検知動作とすることができる。よって、ユーザの使用状況に応じた、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【0074】
以上、本実施形態では、用紙折り装置202の満杯検知手段の検知結果が、他の制御、例えば、積載トレイの高さ制御等で兼用される場合も想定して、満杯通知の有効・無効の制御を、満杯検知の制御とは分けて行うように構成した。しかし、この構成に限定されるものではなく、満杯検知手段の検知結果が、他の制御で兼用されていない場合には、満杯通知と、満杯検知の有効・無効の制御を合わせて行っても良い。
【0075】
また、用紙折り装置202の満杯通知の制御について、事前に設定する項目を個別に、満杯通知枚数、又は満杯通知時間を設定する例について説明した。しかし、設定する項目は個別である必要はなく、複合的に組み合わせてより細やかな設定としても良い。また、設定する項目も例示したものに限定されるものではなく、例えば、紙厚、片面・両面印刷といった項目等も考えられる。
【0076】
また、各設定項目を複合的に組み合わせる場合には、例えば、基準とする項目の満杯通知枚数を設定しておき、他の項目については、重み付けを行なって設定するようにしても良い。
【0077】
また、ユーザが、各項目の設定の値(満杯通知枚数・満杯通知時間)を事前に設定する例について説明した。しかし、これに限定されるものではなく、工場出荷時・初期設置時等に既定値を設定しておき、ユーザが必要に応じ変更するように構成しても良い。このように構成する場合には、既定値に戻す操作ボタン等を複写機200の操作・表示部201に設けることが望ましい。
【0078】
また、用紙折り装置202を、電子写真方式を採用した画像形成装置である複写機200に接続して利用する例について説明した。しかし、接続される画像形成装置は、複写機に限定されるものではなく、一般的なオフィス等で多く利用されているプリンタ、複合機等にも適用可能である。また、本実施形態では、シート後処理装置として用紙折り装置202を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。また、画像形成装置に接続されて利用されるシート後処理装置に限定されるものでもなく、画像形成装置に一体に構成されるシート後処理装置にも適用可能である。
【0079】
以上、本実施形態に係る用紙折り装置202では、満杯検知手段で用紙収容部131に積載されたシートの満杯を検知した後に行なう、複写機200への満杯通知の有効・無効を、事前にユーザが設定できる。ユーザの判断により複写機200への満杯通知を無効に設定することで、シートのカールや施された処理により、実際にはまだ用紙収容部131にシートが積載可能であるのに、複写機200に満杯通知を行うことを回避できる。つまり、不要な複写機200、及び用紙折り装置202の停止を回避することができる。このように、用紙折り装置202から複写機200への満杯通知を、ユーザの設定により制御することが可能となることで、不要な複写機200、及び用紙折り装置202の停止を回避することができる。よって、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る用紙折り装置202では、接続された複写機200に満杯通知を行うまでの満杯通知枚数を、予めユーザが設定できる。つまり、用紙折り装置202が満杯検知手段により満杯検知後、予めユーザが設定した満杯通知枚数分、用紙収容部131に積載してから複写機200に満杯を通知し、複写機200の画像形成動作を停止させることができる。また、以降の用紙折り装置202の動作を停止させることもできる。このように、用紙折り装置202から複写機200への満杯通知を行なうまでの満杯通知枚数を、制御することが可能となることで、ユーザの使用状況に応じた制御を可能とすることができる。よって、ユーザの使用状況に応じた、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る用紙折り装置202では、接続された複写機200に満杯通知を行うまでの満杯通知枚数を、予めユーザがシートに施す処理毎に設定できる。つまり、用紙折り装置202が満杯検知手段により満杯検知後、予めユーザがシートに施す処理毎に設定した満杯通知枚数分、用紙収容部131に積載してから複写機200に満杯を通知し、複写機200の画像形成動作を停止させることができる。また、以降の用紙折り装置202の動作を停止させることもできる。このように、用紙折り装置202から複写機200への満杯通知を行なうまでの満杯通知枚数を、シートに施す処理毎に制御でき、ユーザの使用状況に応じた、より極め細やかな満杯検知とすることができる。よって、ユーザの使用状況に応じた、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る用紙折り装置202では、接続された複写機200に満杯通知を行うまでの満杯通知枚数を、予めユーザが処理を施すシートの種類毎に設定できる。つまり、用紙折り装置202が満杯検知手段により満杯検知後、予めユーザが処理を施すシートの種類毎に設定した満杯通知枚数分、用紙収容部131に積載してから複写機200に満杯を通知し、複写機200の画像形成動作を停止させることができる。また、以降の用紙折り装置202の動作を停止させることもできる。このように、用紙折り装置202から複写機200への満杯通知を行なうまでの満杯通知枚数を、処理を施す用紙の種類毎に制御でき、ユーザの使用状況に応じた、より極め細やかな満杯検知とすることができる。よって、ユーザの使用状況に応じた、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る用紙折り装置202では、接続された複写機200に満杯通知を行うまでの満杯通知枚数を、予めユーザが処理を施す用紙のサイズ毎に設定できる。つまり、用紙折り装置202が満杯検知手段により満杯検知後、予めユーザが処理を施す用紙のサイズ毎に設定した満杯通知枚数分、用紙収容部131に積載してから複写機200に満杯を通知し、複写機200の画像形成動作を停止させることができる。また、以降の用紙折り装置202の動作を停止させることもできる。このように、用紙折り装置202から複写機200への満杯通知を行なうまでの満杯通知枚数を、処理を施す用紙のサイズ毎に制御でき、ユーザの使用状況に応じた、より極め細やかな満杯検知とすることができる。よって、ユーザの使用状況に応じた、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る用紙折り装置202では、満杯検知後に複写機200に満杯通知を行うまでに、満杯通知枚数に代えて、満杯通知時間をユーザが事前に設定できる。つまり、用紙折り装置202が満杯検知手段による満杯を検知後、予めユーザが設定した時間が経過してから複写機200に満杯を通知し、複写機200の画像形成動作を停止させることができる。また、以降の用紙折り装置202の動作を停止させることもできる。このように、満杯通知時間を、制御することが可能となることで、ユーザの使用状況に応じた、満杯検知動作とすることができる。よって、ユーザの使用状況に応じた、用紙折り装置202を接続した複写機200の生産性、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【符号の説明】
【0080】
100 用紙折加工部
101 第1搬送路
102 第2搬送路
103 第3搬送路
104 第4搬送路
105 第5搬送路
106 第6搬送路
107 第7搬送路
108 第8搬送路
109 第9搬送路
110 第10搬送路
111 第1折りローラ
112 第2折りローラ
113 第3折りローラ
114 第4折りローラ
115 第5折りローラ
121 第1切替爪
122 第2切替爪
123 第3切替爪
124 第4切替爪
130 用紙受入口
131 用紙収容部
132 用紙排紙口
133 用紙搬出口
141 第1ストッパ
142 第2ストッパ
143 第3ストッパ
150 満杯検知センサ
151 排紙センサ
200 複写機
201 操作・表示部
202 用紙折り装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0081】
【特許文献1】特開平11−11792号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置から排出されるシートに所定の処理を行い、該所定の処理が施されたシートを積載する用紙収容部と、該用紙収容部に積載されたシートの満杯を検知する満杯検知手段とを有するシート後処理装置において、
上記満杯検知手段による満杯検知後に行なう、接続された画像形成装置への満杯通知の有効・無効を、ユーザが設定できることを特徴とするシート後処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のシート後処理装置において、
満杯通知が有効である場合に、
満杯検知手段による満杯検知後に、予めユーザが設定した枚数のシートを用紙収容部に積載してから、画像形成装置に満杯通知を行うことを特徴とするシート後処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載のシート後処理装置において、
シートに施される処理毎に、ユーザが満杯検知後に積載するシート枚数を設定できることを特徴とするシート後処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載のシート後処理装置において、
シートの種類毎に、ユーザが満杯検知後に積載するシート枚数を設定できることを特徴とするシート後処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載のシート後処理装置において、
シートのサイズ毎に、ユーザが満杯検知後に積載するシート枚数を設定できることを特徴とするシート後処理装置。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれか一に記載のシート後処理装置において、
満杯検知後に積載するシート枚数に代えて、該満杯検知後にシートを積載する時間を、ユーザが設定できることを特徴とするシート後処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−12118(P2012−12118A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−147202(P2010−147202)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】