説明

ステータベーン列を備えた遠心圧縮機組立体

【課題】ガスタービンエンジン用の圧縮機組立体
【解決手段】回転可能インペラ28を備え、該回転可能インペラが、入口と出口との間で延びる凹面状に湾曲した内側流路表面44を半径方向外周部にて定める環状ハブ30と、内側流路表面から前端付近に半径方向外向きに延びる翼形部形状のインデューサーブレード50の環状アレイと、内側流路表面から外向きに延びるエクスデューサブレード60の環状アレイと、を含み、圧縮機組立体が更に、インペラの周りを囲み且つ凸面状に湾曲した外側流路表面72を含み、該外側流路表面及び内側流路表面が協働してブレード及びステータベーンを通過する一次流路を定める非回転シュラウド組立体と、外側流路表面からインデューサーブレードとエクスデューサブレードとの間のスペースに半径方向内向きに延びる、翼形部形状のステータベーンの環状アレイと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体的に、ガスタービンエンジンのタービンに関し、より詳細にはガスタービンエンジン圧縮機に関する。
【背景技術】
【0002】
遠心圧縮機は、ガスタービンエンジンで使用される公知のタイプの圧縮機である。遠心圧縮機は、流動ガスに運動エネルギーを与える回転インペラを含み、インペラ出口において高い旋回レベル(すなわち、接線速度)を有する。固定ディフューザがインペラの周りを囲み、ディフューザの後にデスワーラシステムが続く。全体的に、ディフューザ及びデスワーラシステムは、インペラから受け取った高い運動エネルギーをより有用な静圧形態に転換し、空気流を子午面で外向きの半径方向からほぼ軸方向に90度又はそれ以上転回させ、高い接線速度成分を小さな値(通常は5度未満)にまで低減する役割を果たす。
【0003】
圧縮機の圧力比(「PR」)は、出口での圧力と入口での圧力の比である。PRを大きくすることにより、エンジンの熱力学的効率が高くなり、燃料消費率(「SFC」)が低下する。PRの増大は、先端速度の増大と相関関係があり、先端速度はまた、インペラ回転速度とインペラ先端半径と相関関係がある。最新技術の高い圧力比及び高効率設計は、多くの場合、最大許容先端速度の機械的限界又はその近傍におけるものであり、従って、速度の増大によって達成し得るこれ以上のPRの増大には限界がある。圧力比のより一層の増大は、遠心段の半径をより大きくすることにより得ることができるが、より大きな半径の段は、エンジン重量及びコスト目標に望ましくない悪影響を与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7,798,777号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、より低いインペラ先端速度にて高い圧力比、高効率、及び十分な失速マージンを有する遠心インペラに対する要求がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この必要性は、別個のエクスデューサブレードとインデューサーブレードとを有するインペラを備え、これらの間に固定ステータベーンの列が配置された遠心圧縮機段を提供する本発明によって対処される。
【0007】
本発明の1つの態様によれば、ガスタービンエンジン用の圧縮機組立体が提供される。圧縮機組立体は、前端と後端を備えた回転可能インペラを備え、該回転可能インペラが、入口と出口との間で延びるほぼ凹面状に湾曲した断面の内側流路表面を半径方向外周部にて定める環状ハブと、内側流路表面から前端付近に半径方向外向きに延びる翼形部形状のインデューサーブレードの環状アレイと、内側流路表面から外向きに延び且つインデューサーブレードの環状アレイから軸方向に間隔を置いて配置されたエクスデューサブレードの環状アレイと、を含み、圧縮機組立体が更に、インペラの周りを囲み且つ凸面状に湾曲した外側流路表面を含み、該外側流路表面及び内側流路表面が協働してブレード及びステータベーンを通過する一次流路を定める非回転シュラウド組立体と、外側流路表面からインデューサーブレードとエクスデューサブレードとの間のスペースに半径方向内向きに延びる、翼形部形状のステータベーンの環状アレイと、を備える。
【0008】
本発明は、添付図面と共に以下の説明を参照することによって最もよく理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に従って構成されたガスタービンエンジンの概略断面図。
【図2】図1のエンジンの圧縮機の一部の断面図。
【図3】図2の一部の拡大図。
【図4】図2に示すインペラの斜視図。
【図5】代替の流路表面構成を示すインペラの断面図。
【図6】インペラの単一のエクスデューサブレードの簡易斜視図。
【図7】図6のエクスデューサブレードの簡易立面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
種々の図全体を通して同一の参照符号が同じ要素を表す図面を参照すると、図1は、長手方向中心軸「A」を有し、順次的流れシーケンスで、圧縮機12、燃焼器14、及びガス発生器タービン16を含む、ガスタービンエンジン10を概略的に示している。本明細書で使用される用語「軸方向」及び「長手方向」は共に、軸Aに平行な方向を指す。圧縮機12は、加圧空気を供給し、該加圧空気は、主として燃焼器14に流れて燃焼し、また部分的に燃焼器14の周りに流れ、ここで該加圧空気を用いて燃焼器ライナ及び更に下流のタービン機械の両方を冷却する。燃料は、燃焼器14の前方端部内に導入され、従来通りの方式で空気と混合される。結果として得られる燃料−空気混合気は、燃焼器14内に流れ、該燃焼器14において、燃料−空気混合気が点火されて高温の燃焼ガスを発生するようになる。高温燃焼ガスは、ガス発生器タービン16に吐出され、ガス発生器タービン16において、高温燃焼ガスが膨張してエネルギーが抽出されるようになる。ガス発生器タービン16は、外側シャフト18を通して圧縮機12を駆動する。図示の実施例では、エンジン10は、ターボシャフトエンジンであり、作業タービン(出力タービンとも呼ばれる)20は、ガス発生器タービン16の下流に配置され且つ出力シャフト22に結合され、出力シャフト22は、機械的負荷に接続することができる。しかしながら、本明細書に記載した原理は、あらゆる斜流圧縮機にも同様に適用可能である。
【0011】
図2〜4は、圧縮機12の一部を示し、具体的にはアニュラ型燃焼器14のドーム26から直ぐ上流側に配置された遠心段24を示している。従来設計の1つ又はそれ以上の圧縮機段(軸流、遠心、又は斜流)は、遠心段24の上流側に配置することができる点は理解されるであろう。
【0012】
遠心段24は、外側シャフト18と共に回転するよう装着されたインペラ28を含む。インペラ28は、軸方向前端32及び後端34を有するハブ30と、軸方向に貫通する中心ボア36とを含む。図示の実施例において、ハブ30は、一体として回転するように共に固定された前方セクション40及び後方セクション42から構成されるが、これら前方セクション40及び後方セクション42は、一体化された組立体の一部であってもよい。ハブ30の外側部分は、ほぼ凹面状に湾曲した内側流路表面44を定める。内側流路表面44は、前端32に向かってほぼ長手方向に延び、後端34付近ではほぼ半径方向に延びる。インペラ28は、入口46と、下流側出口48とを含む。
【0013】
インデューサーブレード50の環状アレイは、内側流路表面44から入口46付近まで半径方向外向きに延びる。インデューサーブレード50の各々は、翼形部形状(図4で最もよく分かる)であり、根元52、先端54、前縁56及び後縁58をそれぞれ有する。相対する正圧側面及び負圧側面は、前縁56及び後縁58間に延びる。インデューサーブレード50は、これらの寸法、断面形状、向き、間隔、及び他のパラメータ(全体的に従来の実施構成による)の観点で、インペラ28が回転するときにインデューサーブレード50を通過して流れる空気に増分的な圧力増大をもたらすように構成されている。
【0014】
エクスデューサブレード60の環状アレイは、内側流路表面44から半径方向外向きに延びる。エクスデューサブレード60は、インデューサーブレード50から軸方向に間隔を置いて配置され、側面図において内側流路表面44の湾曲をほぼ辿る。エクスデューサブレード60の各々は、根元62、先端64、前縁66、及び後縁68をそれぞれ有する。エクスデューサブレード60は、これらの寸法、断面形状、向き、間隔、及び他のパラメータの観点で、インペラ28が回転するときにエクスデューサブレード60を通過して流れる空気に増分的な圧力増大をもたらすように構成されている。
【0015】
環状シュラウド組立体70はインペラ28の周りを囲む。シュラウド組立体70は、インデューサーブレード50及びエクスデューサブレード60の先端を密接に囲むほぼ凸面状に湾曲した外側流路表面72を定める。内側及び外側流路表面44及び72は全体として、遠心段24を通過する一次流路「F」を定める。
【0016】
図2及び3に示すように、内側流路表面44は、その長さ全体に沿って凹面状に湾曲している。任意選択の代替形態として、内側流路表面44は、インペラ28を通る凸面状に湾曲した中細部分を有する流路を定めるよう構成することができる。図5は、入口46’及び出口48’を備えたインペラ28’、インデューサーブレード50’、及び前縁66’を備えたエクスデューサブレード60’を示す。インペラ28’は、この代替方式で構成された内側流路表面44’を含む。内側流路表面44’は、第1の部分74と、該第1の部分74から下流側に連続的に延びる第2の部分76とを含む。第1の部分74及び第2の部分76は、共通の境界部に独立して曝されるように設計され、例えば、第1の部分74の出口は、第2の部分76の入口である。第1の部分74は、ファン技術の知識によって設計され、第2の部分76は、遠心圧縮機技術の知識によって設計される。この実施形態において、共通の境界部がインデュー前縁の位置をほぼ定め、全体的に最適化された流路の開始ポイントが定められるようにする。例示的な実施形態において、第1の部分74は、インデューサーブレード50’の前縁56’からインペラ入口46’に向けて上流側に延び、第2の部分76は、インデューサーブレード50’の後縁58’からインペラ出口48’に向けて延びている。第1の部分74は、インデューサーブレード50’の後縁58’付近で半径方向外向きに突出し凸面状に湾曲した頂点78を含む。
【0017】
流路Fの断面積は、インペラ28の長手方向の長さに沿って変化している。具体的には、流路Fは、入口46’において内側流路表面44と外側流路表面72との間に定められる第1の断面積80を有する。流路Fは、頂点78において内側流路表面44と外側流路表面72との間に定められる第2の断面積82を有する。流路Fは、第2の部分76と外側流路表面72との間で頂点78から下流側に定められる第3の断面積84を有する。第2の断面積82は、第1の断面積80よりも小さいが、第3の断面積84と等しいか又はこれよりも僅かに大きい。最後に、インペラ出口48’は、該出口48’において内側流路表面44と外側流路表面72との間に定められる第4の断面積86を有する。この断面積86は、断面積80、82、及び84よりも小さい。
【0018】
必要な圧力比をもたらすインペラ作動入力は、ホイール線形金属速度と接線方向の空気又は流体旋回との積であることは知られている。ホイール線形金属速度は、半径に回転速度を乗算したものである。この関係は、局所的だけでなく包括的に当てはまる(すなわち、入口から出口まで平均的に)。より大きな空気又は流体旋回は、より大きなブレード曲率の結果である。外側流路表面72の半径は、内側流路表面44の半径よりも実質的に大きい。これは、入口46’付近において特に顕著である。従って、内側流路表面付近のブレード表面曲率(キャンバ)を大きくすることにより前縁においてインデューサーブレード50のスパンにわたって作動入力をバランス調整することは、従来技術の実施構成において一般的である。しかしながら、曲率の増大は、流れを持続することができない高い逆圧力勾配(すなわち、拡散)をもたらし、局所的又は包括的に存在し得る流れ剥離を引き起こす可能性がある。流れ剥離が包括的である場合には、広い範囲に及び、出口にまで延びる可能性がある。流れ剥離は、効率及び失速マージン(すなわち、高速度での安全作動流れ範囲)の両方を低下させることが分かっている。頂点78を含む内側流路表面44(「ファン型」流路と呼ばれる)は、本質的に頂点78の位置における平均インデューサー金属速度を増大させ、その結果、ブレード曲率が小さくなり、全体的に凹面状の低いハブを備えた構成よりも効率的でより大きな圧力比のインデューサーブレード50をもたらすことができるようになる。
【0019】
図2及び3に戻ると、ステータベーン88の環状アレイは、外側流路表面72から半径方向内向きに延びている。ステータベーン88は、インデューサーブレード50とエクスデューサブレード60との間の半径方向スペース内に突出する。ステータベーン88の各々は、翼形部形状であり、根元90、先端92、前縁94及び後縁96をそれぞれ有する。相対する正圧側面及び負圧側面は、前縁94及び後縁96間に延びる。ステータベーン88は、これらの寸法、断面形状、向き、間隔、及び他のパラメータ(全体的に従来の実施構成による)の観点で、ステータベーン88を通過して流れる空気を転回させ、インデューサーブレード50から出る空気の旋回(すなわち、接線速度成分)を低減するよう構成される。任意選択的に、内側流路表面44は、ステータベーン88の先端92を密接に囲み、漏洩を阻止するよう構成されたシュラウドセクション98を組み込むことができる。シュラウドセクション98は、アブレイダブル材料又は他の同様の構造を包含することができる。
【0020】
インデューサーブレード50とエクスデューサブレード60との間にステータベーン88を組み込むことにより、エクスデューサブレード60への流れ旋回が低減され、これによりエクスデューサブレード60が必要とする作動入力の量が増大する。これは、同じ圧力比において従来のインペラよりも低い先端速度(及び従って、小さなインペラ直径)を可能にする。エクスデューサブレードの入口旋回が低減されると、これらの相対入口流れ角度(すなわち、長手方向と入口流れ方向との間の角度)が増大する。
【0021】
この結果として、エクスデューサブレード60の前縁64付近の許容可能ブレード角β及び各エクスデューサブレード60が占めるラップ角が大きくなる。これにより、本質的には、最適拡散で利用可能なインデューサーブレード50及びエクスデューサブレード60を合わせた物理的長さが増大する。結果として、圧力比が、ステータベーン88無しで達成されるはずの圧力比を上回って効率的に増大する。
【0022】
図6及び7は、単一のエクスデューサブレード60を概略的に示している。図6に示すように、ブレード角βは、ブレードの翼型中心線に対する接線と長手方向との角度として定義される。図7に示すように、2つの半径方向の線は、中心を起点としてエクスデューサブレード60の前縁66及び後縁68を通る。2つの半径方向の線間の角度は、「W」で表記された「ラップ角」である。ラップ角Wは、外側流路表面72上のエクスデューサブレード60の「占有領域」の範囲を示している。本発明のエクスデューサブレード60は、インペラ28の同じ全体軸方向長さ及び外径に対して、従来技術の設計と比べて有意に大きなラップ角Wを有する。
【0023】
図2及び3に戻ると、固定ディフューザ100がインペラ出口48に流れ連通して配置され、インペラ28のチャンバから出る空気流がディフューザ100を通って送られるようになる。ディフューザ100は、インペラ28から半径方向外向きに延び、入口102及び出口104を含む。デスワーラ106は、ディフューザ100と流れ連通して配置され、ディフューザ出口104から延びる。デスワーラ106は、環状内側壁108と環状外側壁110とを含み、これらは、ディフューザ100から出る流れが半径方向からほぼ軸方向に転回する弓状流路の内側及び外側境界を形成する。図示の実施例では、空気は90度よりも大きく転回して通過し、半径方向内向きの速度成分を有する。デスワーラ106は、デスワーラベーン112の環状アレイを包含し、これらは、ディフューザ100から出る空気から旋回(すなわち、接線流れ成分)を除去するような角度にされる。
【0024】
分析によれば、上述した本発明の概念は、他の場合に必要となるものと比べて先端速度、重量、及びコストをより低下させた、高圧力比且つ高比速度の遠心圧縮機段の構築を可能にすることになる。
【0025】
以上、ガスタービンエンジンにおける遠心圧縮機装置について説明した。本発明の特定の実施形態を説明してきたが、本発明の技術的思想及び範囲から逸脱することなく種々の修正形態を実施できることは、当業者であれば理解されるであろう。従って、本発明は、上述の説明によって限定されると見なすべきではなく、添付の請求項の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0026】
14 アニュラ型燃焼器
18 外側シャフト
24 遠心段
26 ドーム
28 インペラ
30 ハブ
32 前端
34 後端
36 中心ボア
40 前方セクション
42 後方セクション
44 内側流路表面
48 下流側出口
50 インデューサーブレード
52 根元
54 先端
56 前縁
58 後縁
60 エクスデューサブレード
62 根元
64 先端
66 前縁
68 後縁
70 環状シュラウド組立体
72 外側流路表面
100 ディフューザ
102 入口
104 出口
106 デスワーラ
108 環状内側壁
110 環状外側壁
112 デスワーラベーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービンエンジン用の圧縮機組立体であって、
前端と後端を備えた回転可能インペラ(28、28’)を備え、該回転可能インペラ(28、28’)が、
入口と出口との間で延びるほぼ凹面状に湾曲した断面の内側流路表面(44、44’)を半径方向外周部にて定める環状ハブ(30)と、
前記内側流路表面(44、44’)から前記前端付近に半径方向外向きに延びる翼形部形状のインデューサーブレード(50、50’)の環状アレイと、
前記内側流路表面(44、44’)から外向きに延び且つ前記インデューサーブレード(50、50’)の環状アレイから軸方向に間隔を置いて配置されたエクスデューサブレード(60、60’)の環状アレイと、
を含み、前記圧縮機組立体が更に、
前記インペラ(28、28’)の周りを囲み且つ凸面状に湾曲した外側流路表面(72)を含み、該外側流路表面(72)及び前記内側流路表面(44、44’)が協働して前記ブレード及びステータベーンを通過する一次流路を定める非回転シュラウド組立体と、
前記外側流路表面(72)から前記インデューサーブレードと前記エクスデューサブレード(60’)との間のスペースに半径方向内向きに延びる、翼形部形状のステータベーンの環状アレイと、
を備える、組立体。
【請求項2】
前記一次流路が可変の断面積を含み、第1の断面積が、前記入口において前記外側流路表面(72)と前記内側流路表面(44、44’)との間に定められ、第2の断面積が前記出口にて定められ、前記第1の断面積が前記第2の断面積よりも大きい、請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
前記内側流路表面(44、44’)が、前記入口と前記出口との間に配置された、凸面状に湾曲した中細の流れ表面を含む、請求項1に記載の組立体。
【請求項4】
前記内側流路表面(44、44’)が、前記凸面状に湾曲した中細の流れ表面内に定められる頂点(78)を更に含む、請求項3に記載の組立体。
【請求項5】
前記インデューサーブレード(50、50’)の各々の後縁が、前記頂点(78)と軸方向に整列している、請求項4に記載の組立体。
【請求項6】
前記内側流路表面(44、44’)が、前記ステータベーンの先端を密接に囲むシュラウドセクションを含む、請求項1に記載の組立体。
【請求項7】
前記シュラウドセクションが保持するアブレイダブル材料を更に含む、請求項6に記載の組立体。
【請求項8】
前記インペラ(28、28’)の出口の下流側に配置されたディフューザ(100)を更に備える、請求項1に記載の組立体。
【請求項9】
前記ディフューザ(100)の下流側に配置されたベーンの環状アレイを含むデスワーラ(106)を更に備える、請求項8に記載の組立体。
【請求項10】
少なくとも請求項1に記載の組立体を含む圧縮機と、
前記圧縮機の下流側に配置された燃焼器と、
前記燃焼器の下流側に配置され且つ第1のシャフトにより前記圧縮機に結合されるガス発生器タービンと、
を備えたガスタービンエンジン。
【請求項11】
外側流路表面(72)を更に備える、請求項10に記載のガスタービンエンジン。
【請求項12】
前記燃焼器の下流側に配置され且つ機械的負荷に接続されるように適合された第2のシャフトに結合された作業タービンを更に備える、請求項10に記載のガスタービンエンジン。
【請求項13】
前記インペラ(28、28’)の出口の下流側に配置されたディフューザ(100)を更に備える、請求項10に記載のガスタービンエンジン。
【請求項14】
前記ディフューザ(100)の下流側に配置されたベーンの環状アレイを含むデスワーラ(106)を更に備える、請求項13に記載のガスタービンエンジン。
【請求項15】
前記一次流路が可変の断面積を含み、第1の断面積が、前記入口において前記外側流路表面(72)と前記内側流路表面(44、44’)との間に定められ、第2の断面積が前記外側流路表面出口にて定められ、前記第1の断面積が前記第2の断面積よりも大きい、請求項10に記載のガスタービンエンジン。
【請求項16】
前記内側流路表面(44、44’)が、前記入口と前記出口との間に配置された、凸面状に湾曲した中細の流れ表面を含む、請求項15に記載のガスタービンエンジン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−233475(P2012−233475A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−98289(P2012−98289)
【出願日】平成24年4月24日(2012.4.24)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】