説明

セキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法

【課題】 不特定多数のホスト端末が利用する環境においてセキュリティを向上するのに好適なセキュリティ出力装置を提供する。
【解決手段】 ネットワークプリンタ100は、受信した印刷開始通知に応じてIPアドレスおよび通信ポートの番号を決定し、決定したIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報を更新し、決定したIPアドレスおよび通信ポートの番号を示すアクセス情報をプリンタサーバ300に送信する。プリンタサーバ300は、受信したアクセス情報に基づいてネットワークプリンタ100に印刷データを送信する。ネットワークプリンタ100は、通信設定情報記憶部10の通信設定情報に基づいて印刷データを受信し、受信した印刷データに基づいて印刷を行い、印刷が終了したタイミングで通信設定情報記憶部10の通信設定情報を無効にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セキュリティ通信を行って出力を行う装置、システムおよびプログラム、並びに方法に係り、特に、不特定多数のホスト端末が利用する環境においてセキュリティを向上するのに好適なセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを介して利用されるネットワークプリンタに対しては、許可を得た正当なアクセス以外の不正なアクセスを排除する技術が望まれる。ネットワークプリンタを利用するにあたっては、正当なアクセスのみを受け付けたい場面が存在する。例えば、課金サービスを行う場合は、プリンタサーバ等において印刷要求に対して必要な課金処理を行った後に、ネットワークプリンタで印刷が開始されなければならないため、ネットワークプリンタが課金処理を経ない直接の印刷要求を受け付けてしまっては課金が成り立たない。
【0003】
従来、不正なアクセスを排除する技術としては、例えば、特許文献1記載の画像形成装置、および特許文献2記載のプリンタ装置があった。
特許文献1記載の発明は、ユーザまたはホスト端末を示す識別情報を記憶部に記憶しておき、受信データから識別情報を取得し、取得した識別情報が示すユーザまたはホスト端末が、記憶部の識別情報が示すユーザまたはホスト端末に含まれているか否かを判定し、その判定結果に基づいて印刷処理を実行するか否かを決定する。
【0004】
特許文献2記載の発明は、利用者を制限するための課金装置と、ネットワークプリンタとで構成されている。課金装置は、コインが投入された時にIDを割り当てる。利用者は、印刷を開始するときは、割り当てられたIDを印刷データとともに送信する。送信すべきIDは、ネットワークプリンタで解読できるコードで送信する。ネットワークプリンタは、印刷データを受信するとIDの確認コマンドか否かを判断し、IDが認証されていないと他の印刷データを受け付けないようにする。したがって、すべてのコマンドの前にIDを認証するコマンドをホスト端末から送るようにする。ここで、IDの確認コマンドの場合、認証すべきIDがあるか否かをチェックし、送られたIDと、記憶したIDとを認証する。
【特許文献1】特開2003−114789号公報
【特許文献2】特開平9−259351号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の発明にあっては、ネットワークプリンタが不特定多数のホスト端末からのアクセスを受け付けるような場面においては、ネットワークプリンタにあらかじめホスト端末を設定することが困難である。
また、特許文献2記載の発明にあっては、割り当てられたIDを印刷データとともに送信するようになっているため、悪意のユーザによりそのIDの作成規則を解析された場合には、不正なアクセスが行われる可能性がある。
【0006】
したがって、特許文献1,2記載の発明にあってはいずれも、セキュリティが十分でないという問題があった。
このような問題は、ネットワークプリンタで印刷を行う場合に限らず、プロジェクタやLCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスをネットワークに接続し、表示デバ
イスで表示を行う場合などでも同様に想定される。
【0007】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、不特定多数のホスト端末が利用する環境においてセキュリティを向上するのに好適なセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1のセキュリティ出力装置は、
通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データに基づいて出力を行う出力手段と、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を受信する出力開始通知受信手段と、前記出力開始通知受信手段で受信した出力開始通知に応じて前記通信設定の内容を決定する通信設定内容決定手段と、前記通信設定内容決定手段の決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
このような構成であれば、ホスト端末、プリンタサーバその他の端末(以下、ホスト端末等という。)では、出力に先立って出力開始通知をセキュリティ出力装置に送信し、その後、出力データを送信する。
セキュリティ出力装置では、出力開始通知受信手段により出力開始通知を受信すると、通信設定内容決定手段により、受信した出力開始通知に応じて通信設定の内容が決定され、通信設定実行手段により、その決定内容に基づいて通信設定が行われる。そして、出力データ受信手段により、通信設定に基づいて、ある通信経路を介して出力データを受信し、出力手段により、受信した出力データに基づいて出力が行われる。
【0010】
これにより、セキュリティ出力装置の通信設定が出力のたびに変更されるので、外部からみて通信経路が特定しにくく、不正なアクセスが行われる可能性を低減することができる。また、許可を得たホスト端末等には、通信設定の変更に対応するプリンタドライバ等をインストールすればよいので、セキュリティ出力装置に対して設定を行う必要がない。したがって、従来に比して、不特定多数のホスト端末等が利用する環境においてセキュリティを向上することができるという効果が得られる。
【0011】
ここで、出力データ受信手段は、通信設定に基づいて出力データを受信するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、通信設定により設定される通信経路を介して出力データを能動的に外部から取得するようになっていてもよいし、通信設定により設定される通信経路を介して送信される出力データを受信するようになっていてもよい。以下、形態9のセキュリティ出力装置、並びに形態15および26のセキュリティ出力システムにおいて同じである。
【0012】
また、出力手段は、出力データに基づいて出力を行うようになっていればどのような構成であってもよく、これには、例えば、印刷データに基づいて印刷を行う印刷手段、表示データに基づいて表示を行う表示手段、または音声データに基づいて音声を出力する音出力手段が含まれる。また、出力手段を含む装置としては、例えば、プリンタ、プロジェクタ、PCのモニタ、CD−R(Compact Disk-Recordable)等の光学ディスク装置を構成
することができる。以下、形態9および10のセキュリティ出力装置、並びに形態15、26および27のセキュリティ出力システムにおいて同じである。
【0013】
また、出力開始通知に応じて決定することには、出力開始通知を契機に決定することが含まれる。以下、形態15のセキュリティ出力システム、形態39の出力装置制御プログラム、形態53の記憶媒体、並びに形態67および68のセキュリティ出力方法において
同じである。
【0014】
〔形態2〕 さらに、形態2のセキュリティ出力装置は、形態1のセキュリティ出力装置において、
前記出力データの受信の終了または前記出力手段による出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化手段を備えることを特徴とする。
【0015】
このような構成であれば、セキュリティ出力装置では、通信設定無効化手段により、出力データの受信の終了または出力手段による出力の終了を検出した際に通信設定が無効にされる。したがって、通信設定無効化手段により通信設定が無効にされてから、通信設定実行手段により再び通信設定が行われるまでの間は、通信設定が無効にされているため、出力データを受信することができない。
【0016】
これにより、セキュリティ出力装置と通信可能な機会が少なくなるので、不正なアクセスが行われる可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
ここで、受信の終了とは、出力データをすべて受信した時点をいう。例えば、出力データのデータサイズが出力開始通知に含まれる場合は、そのデータサイズだけ出力データを受信した時点をもって終了を判定する。そのほか、EOF等の情報が出力データに含まれる場合は、EOF等の情報を受信した時点をもって終了を判定する。また、出力の終了は、MIBデータの値を参照して判定することができる。以下、形態10のセキュリティ出力装置、形態16および28のセキュリティ出力システム、形態40および48の出力装置制御プログラム、形態54および62の記憶媒体、並びに形態69、78および79のセキュリティ出力方法において同じである。
【0017】
また、通信設定を無効にすることには、通信不能な状態(送信および受信を禁止)にすること、受信しても処理しないことが含まれる。以下、形態10のセキュリティ出力装置、形態16および28のセキュリティ出力システム、形態40および48の出力装置制御プログラム、形態54および62の記憶媒体、並びに形態69、78および79のセキュリティ出力方法において同じである。
【0018】
〔形態3〕 さらに、形態3のセキュリティ出力装置は、形態1および2のいずれか1のセキュリティ出力装置において、
前記通信設定実行手段で行った通信設定の内容を示す通信設定情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する通信設定情報送信手段を備えることを特徴とする。
【0019】
このような構成であれば、セキュリティ出力装置では、通信設定が行われると、通信設定情報送信手段により、その通信設定の内容を示す通信設定情報が出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信される。
したがって、ホスト端末等では、自端末または他の端末がセキュリティ出力装置に出力開始通知を送信すると、通信設定情報を受信することができるので、受信した通信設定情報に基づいて出力データをセキュリティ出力装置に送信すればよい。
【0020】
これにより、セキュリティ出力装置において通信設定の内容を決定する規則を変更しても、ホスト端末等は、プリンタドライバ等を更新することなく継続して利用することができるという効果が得られる。
【0021】
〔形態4〕 さらに、形態4のセキュリティ出力装置は、形態1ないし3のいずれか1のセキュリティ出力装置において、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信手段は、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信するようになっており、
前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成手段を備え、
前記通信設定内容決定手段は、前記複数の通信経路を決定するようになっており、
前記出力手段は、前記出力データ構成手段で構成した出力データに基づいて出力を行うようになっていることを特徴とする。
【0022】
このような構成であれば、セキュリティ出力装置では、通信設定内容決定手段により、複数の通信経路が決定され、通信設定実行手段により、その決定内容に基づいて通信設定が行われる。そして、出力データ受信手段により、通信設定に基づいて、複数の通信経路を介して出力データを受信し、出力データ構成手段により、受信した各分割出力データに基づいて出力データが構成され、出力手段により、構成された出力データに基づいて出力が行われる。
【0023】
これにより、出力データを分割し、かつ、複数の通信経路を介して各分割出力データを送信しなければ出力を行うことができないので、不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
【0024】
〔形態5〕 さらに、形態5のセキュリティ出力装置は、形態4のセキュリティ出力装置において、
前記通信設定内容決定手段は、前記出力データの分割割合を決定するようになっており、
前記出力データ受信手段は、前記通信設定内容決定手段で決定した分割割合に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信するようになっていることを特徴とする。
【0025】
このような構成であれば、セキュリティ出力装置では、通信設定内容決定手段により、出力データの分割割合が決定され、出力データ受信手段により、決定された分割割合に基づいて、複数の通信経路を介して各分割出力データを受信する。
これにより、セキュリティ出力装置で決定された分割割合で出力データを分割しなければ出力を行うことができないので、不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
【0026】
〔形態6〕 さらに、形態6のセキュリティ出力装置は、形態5のセキュリティ出力装置において、
前記通信設定内容決定手段で決定した分割割合を示す分割割合情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する分割割合情報送信手段を備えることを特徴とする。
【0027】
このような構成であれば、セキュリティ出力装置では、分割割合情報送信手段により、決定された分割割合を示す分割割合情報が出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信される。
したがって、ホスト端末等では、自端末または他の端末がセキュリティ出力装置に出力開始通知を送信すると、分割割合情報を受信することができるので、受信した分割割合情報に基づいて出力データを分割すればよい。
【0028】
これにより、セキュリティ出力装置において分割割合を決定する規則を変更しても、ホスト端末等は、プリンタドライバ等を更新することなく継続して利用することができるという効果が得られる。
【0029】
〔形態7〕 さらに、形態7のセキュリティ出力装置は、形態4ないし6のいずれか1のセキュリティ出力装置において、
前記通信設定内容決定手段は、前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを決定するようになっており、
前記出力データ構成手段は、前記通信設定内容決定手段で決定した対応付けに基づいて、前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データを合成するようになっていることを特徴とする。
【0030】
このような構成であれば、セキュリティ出力装置では、通信設定内容決定手段により、複数の通信経路と各分割出力データの対応付けが決定され、出力データ構成手段により、決定された対応付けに基づいて、複数の通信経路を介して受信した各分割出力データが合成される。
これにより、各分割出力データを、セキュリティ出力装置で決定された対応付けにより特定される通信経路を介して送信しなければ出力を行うことができないので、不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
【0031】
〔形態8〕 さらに、形態8のセキュリティ出力装置は、形態7のセキュリティ出力装置において、
前記通信設定内容決定手段で決定した対応付けを示す通信経路対応情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する通信経路対応情報送信手段を備えることを特徴とする。
【0032】
このような構成であれば、セキュリティ出力装置では、通信経路対応情報送信手段により、決定された対応付けを示す通信経路対応情報が出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信される。
したがって、ホスト端末等では、自端末または他の端末がセキュリティ出力装置に出力開始通知を送信すると、通信経路対応情報を受信することができるので、受信した通信経路対応情報に基づいて各分割出力データを送信すればよい。
【0033】
これにより、セキュリティ出力装置において通信経路と分割出力データの対応付けを決定する規則を変更しても、ホスト端末等は、プリンタドライバ等を更新することなく継続して利用することができるという効果が得られる。
【0034】
〔形態9〕 さらに、形態9のセキュリティ出力装置は、
出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存手段と、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定手段と、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信手段と、前記出力開始通知受信手段で受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力手段と、前記通信設定内容決定手段の決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段とを備えることを特徴とする。
【0035】
このような構成であれば、ホスト端末等では、出力に先立って出力データをセキュリティ出力装置に送信し、その後、出力開始通知を送信する。
セキュリティ出力装置では、出力データ受信手段により出力データを受信すると、出力データ保存手段により、受信した出力データが出力データ記憶手段に保存される。また、通信設定内容決定手段により、通信設定の内容が決定され、通信設定実行手段により、その決定内容に基づいて通信設定が行われる。そして、出力開始通知受信手段により、通信設定に基づいて出力開始通知を受信すると、出力手段により、受信した出力開始通知に応
じて出力データ記憶手段の出力データに基づき出力が行われる。
【0036】
これにより、セキュリティ出力装置の通信設定が出力のたびに変更されるので、外部からみて通信経路が特定しにくく、不正なアクセスが行われる可能性を低減することができる。また、許可を得たホスト端末等には、通信設定の変更に対応するプリンタドライバ等をインストールすればよいので、セキュリティ出力装置に対して設定を行う必要がない。したがって、従来に比して、不特定多数のホスト端末等が利用する環境においてセキュリティを向上することができるという効果が得られる。
【0037】
〔形態10〕 さらに、形態10のセキュリティ出力装置は、
通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データに基づいて出力を行う出力手段と、前記通信設定の内容を示す通信設定情報を受信する通信設定情報受信手段と、前記通信設定情報受信手段で受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段と、前記出力データの受信の終了または前記出力手段による出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化手段とを備えることを特徴とする。
【0038】
このような構成であれば、ホスト端末等では、出力に先立って通信設定情報をセキュリティ出力装置に送信し、その後、出力データを送信する。
セキュリティ出力装置では、通信設定情報受信手段により通信設定情報を受信すると、通信設定実行手段により、受信した通信設定情報に基づいて通信設定が行われる。そして、出力データ受信手段により、通信設定に基づいて、ある通信経路を介して出力データを受信し、出力手段により、受信した出力データに基づいて出力が行われる。また、通信設定無効化手段により、出力データの受信の終了または出力手段による出力の終了を検出した際に通信設定が無効にされる。したがって、通信設定無効化手段により通信設定が無効にされてから、通信設定実行手段により再び通信設定が行われるまでの間は、通信設定が無効にされているため、出力データを受信することができない。
【0039】
これにより、セキュリティ出力装置の通信設定が出力のたびに変更されるので、外部からみて通信経路が特定しにくく、また、セキュリティ出力装置と通信可能な機会が少なくなるので、不正なアクセスが行われる可能性を低減することができる。また、許可を得たホスト端末等には、通信設定情報を生成するプリンタドライバ等をインストールすればよいので、セキュリティ出力装置に対して設定を行う必要がない。したがって、従来に比して、不特定多数のホスト端末等が利用する環境においてセキュリティを向上することができるという効果が得られる。
【0040】
〔形態11〕 さらに、形態11のセキュリティ出力装置は、形態10のセキュリティ出力装置において、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信手段は、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信するようになっており、
前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成手段を備え、
前記出力手段は、前記出力データ構成手段で構成した出力データに基づいて出力を行うようになっていることを特徴とする。
【0041】
このような構成であれば、セキュリティ出力装置では、出力データ受信手段により、通信設定に基づいて、複数の通信経路を介して出力データを受信し、出力データ構成手段により、受信した各分割出力データに基づいて出力データが構成され、出力手段により、構成された出力データに基づいて出力が行われる。
これにより、出力データを分割し、かつ、複数の通信経路を介して各分割出力データを送信しなければ出力を行うことができないので、不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
【0042】
〔形態12〕 さらに、形態12のセキュリティ出力装置は、形態11のセキュリティ出力装置において、
前記出力データの分割割合を示す分割割合情報を受信する分割割合情報受信手段を備え、
前記出力データ受信手段は、前記分割割合情報受信手段で受信した分割割合情報に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信するようになっていることを特徴とする。
【0043】
このような構成であれば、ホスト端末等では、出力に先立って分割割合情報をセキュリティ出力装置に送信する。
セキュリティ出力装置では、分割割合情報受信手段により分割割合情報を受信すると、出力データ受信手段により、受信した分割割合情報に基づいて、複数の通信経路を介して各分割出力データを受信する。
【0044】
これにより、許可を得たホスト端末等で決定された分割割合で出力データを分割しなければ出力を行うことができないので、それ以外の端末から不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
【0045】
〔形態13〕 さらに、形態13のセキュリティ出力装置は、形態11および12のいずれか1のセキュリティ出力装置において、
前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを示す通信経路対応情報を受信する通信経路対応情報受信手段を備え、
前記出力データ構成手段は、前記通信経路対応情報受信手段で受信した通信経路対応情報に基づいて、前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データを合成するようになっていることを特徴とする。
【0046】
このような構成であれば、ホスト端末等では、出力に先立って通信経路対応情報をセキュリティ出力装置に送信する。
セキュリティ出力装置では、通信経路対応情報受信手段により通信経路対応情報を受信すると、出力データ構成手段により、複数の通信経路を介して受信した各分割出力データが合成される。
【0047】
これにより、各分割出力データを、許可を得たホスト端末等で決定された対応付けにより特定される通信経路を介して送信しなければ出力を行うことができないので、それ以外の端末から不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
【0048】
〔形態14〕 さらに、形態14のセキュリティ出力装置は、形態1ないし13のいずれか1のセキュリティ出力装置において、
通信を許可する通信プロトコルを設定する通信プロトコル設定手段と、前記通信プロトコル設定手段で設定した通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いたアクセスを拒否する通信プロトコル制限手段とを備えることを特徴とする。
【0049】
このような構成であれば、セキュリティ出力装置では、通信プロトコル設定手段により
、通信を許可する通信プロトコルが設定され、通信プロトコル制限手段により、設定された通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いたアクセスが拒否される。
これにより、セキュリティ出力装置で設定された通信プロトコルを用いなければ出力を行うことができないので、不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
【0050】
ここで、アクセスを拒否することには、例えば、アクセスの一部または全部を受信した後に破棄することのほか、アクセスをまったく受信しないことも含まれる。以下、形態38のセキュリティ出力システム、形態52の出力装置制御プログラム、形態66の記憶媒体、および形態83のセキュリティ出力方法において同じである。
【0051】
〔形態15〕 一方、上記目的を達成するために、形態15のセキュリティ出力システムは、
出力を行う出力装置と、前記出力装置に対して出力を要求する出力要求装置と、前記出力装置を管理する出力管理装置とを通信可能に接続したセキュリティ出力システムであって、
前記出力管理装置は、前記出力要求装置からの出力要求に応じて、出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記出力装置に送信する出力開始通知送信手段を有し、
前記出力装置は、前記出力開始通知を受信する出力開始通知受信手段と、前記出力開始通知受信手段で受信した出力開始通知に応じて通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定手段と、前記通信設定内容決定手段の決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段と、前記通信設定に基づいて前記出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを有することを特徴とする。
【0052】
このような構成であれば、出力管理装置では、出力開始通知送信手段により、出力要求装置からの出力要求に応じて出力開始通知が出力装置に送信される。
出力装置では、出力開始通知受信手段により出力開始通知を受信すると、通信設定内容決定手段により、受信した出力開始通知に応じて通信設定の内容が決定され、通信設定実行手段により、その決定内容に基づいて通信設定が行われる。そして、出力データ受信手段により、通信設定に基づいて、ある通信経路を介して出力データを受信し、出力手段により、受信した出力データに基づいて出力が行われる。
これにより、形態1のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0053】
〔形態16〕 さらに、形態16のセキュリティ出力システムは、形態15のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力装置は、前記出力データの受信の終了または前記出力手段による出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化手段を有することを特徴とする。
このような構成であれば、形態2のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0054】
〔形態17〕 さらに、形態17のセキュリティ出力システムは、形態15および16のいずれか1のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力装置は、前記通信設定実行手段で行った通信設定の内容を示す通信設定情報を前記出力管理装置に送信する通信設定情報送信手段を有し、
前記出力要求装置は、前記出力データを前記出力要求とともに前記出力管理装置に送信する出力データ送信手段を有し、
前記出力管理装置は、前記通信設定情報を受信する通信設定情報受信手段と、前記出力データを受信する第2出力データ受信手段と、前記通信設定情報受信手段で受信した通信設定情報に基づいて、前記第2出力データ受信手段で受信した出力データを前記出力装置
に送信する第2出力データ送信手段とを有することを特徴とする。
【0055】
このような構成であれば、出力要求装置では、出力データ送信手段により、出力データが出力要求とともに出力管理装置に送信される。
出力管理装置では、出力要求を受信すると、出力開始通知送信手段により、受信した出力要求に応じて出力開始通知が出力装置に送信される。また、第2出力データ受信手段により出力データを受信する。
【0056】
出力装置では、出力開始通知を受信すると、通信設定実行手段により、通信設定が行われ、通信設定情報送信手段により、その通信設定の内容を示す通信設定情報が出力管理装置に送信される。
出力管理装置では、通信設定情報受信手段により通信設定情報を受信すると、第2出力データ送信手段により、受信した通信設定情報に基づいて、受信した出力データが出力装置に送信される。
これにより、形態3のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0057】
〔形態18〕 さらに、形態18のセキュリティ出力システムは、形態15および16のいずれか1のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力装置は、前記通信設定実行手段で行った通信設定の内容を示す通信設定情報を前記出力管理装置に送信する通信設定情報送信手段を有し、
前記出力管理装置は、前記通信設定情報を受信する通信設定情報受信手段と、前記通信設定情報受信手段で受信した通信設定情報を前記出力要求装置に送信する第2通信設定情報送信手段とを有し、
前記出力要求装置は、前記通信設定情報を受信する第2通信設定情報受信手段と、前記第2通信設定情報受信手段で受信した通信設定情報に基づいて前記出力データを前記出力装置に送信する出力データ送信手段とを有することを特徴とする。
【0058】
このような構成であれば、出力装置では、通信設定が行われると、通信設定情報送信手段により、その通信設定の内容を示す通信設定情報が出力管理装置に送信される。
出力管理装置では、通信設定情報受信手段により通信設定情報を受信すると、第2通信設定情報送信手段により、受信した通信設定情報が出力要求装置に送信される。
出力要求装置では、第2通信設定情報受信手段により通信設定情報を受信すると、出力データ送信手段により、受信した通信設定情報に基づいて出力データが出力装置に送信される。
これにより、形態3のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0059】
〔形態19〕 さらに、形態19のセキュリティ出力システムは、形態15ないし18のいずれか1のセキュリティ出力システムにおいて、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信手段は、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信するようになっており、
前記出力装置は、前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成手段を有し、
前記通信設定内容決定手段は、前記複数の通信経路を決定するようになっており、
前記出力手段は、前記出力データ構成手段で構成した出力データに基づいて出力を行うようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態4のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0060】
〔形態20〕 さらに、形態20のセキュリティ出力システムは、形態19のセキュリ
ティ出力システムにおいて、
前記通信設定内容決定手段は、前記出力データの分割割合を決定するようになっており、
前記出力データ受信手段は、前記通信設定内容決定手段で決定した分割割合に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態5のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0061】
〔形態21〕 さらに、形態21のセキュリティ出力システムは、形態20のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力装置は、前記通信設定内容決定手段で決定した分割割合を示す分割割合情報を前記出力管理装置に送信する分割割合情報送信手段を有し、
前記出力管理装置は、前記分割割合情報を受信する分割割合情報受信手段を有し、
前記第2出力データ送信手段は、前記分割割合情報受信手段で受信した分割割合情報に基づいて、前記第2出力データ受信手段で受信した出力データを分割し、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを前記出力装置に送信するようになっていることを特徴とする。
【0062】
このような構成であれば、出力装置では、分割割合情報送信手段により、決定された分割割合を示す分割割合情報が出力管理装置に送信される。
出力管理装置では、分割割合情報受信手段により分割割合情報を受信すると、第2出力データ送信手段により、受信した分割割合情報に基づいて出力データが分割され、複数の通信経路を介して各分割出力データが出力装置に送信される。
【0063】
〔形態22〕 さらに、形態22のセキュリティ出力システムは、形態20のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力装置は、前記通信設定内容決定手段で決定した分割割合を示す分割割合情報を前記出力管理装置に送信する分割割合情報送信手段を有し、
前記出力管理装置は、前記分割割合情報を受信する分割割合情報受信手段と、前記分割割合情報受信手段で受信した分割割合情報を前記出力要求装置に送信する第2分割割合情報送信手段とを有し、
前記出力要求装置は、前記分割割合情報を受信する第2分割割合情報受信手段を有し、
前記出力データ送信手段は、前記第2分割割合情報受信手段で受信した分割割合情報に基づいて、前記出力データを分割し、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを前記出力装置に送信するようになっていることを特徴とする。
【0064】
このような構成であれば、出力装置では、分割割合情報送信手段により、決定された分割割合を示す分割割合情報が出力管理装置に送信される。
出力管理装置では、分割割合情報受信手段により分割割合情報を受信すると、第2分割割合情報送信手段により、受信した分割割合情報が出力要求装置に送信される。
出力要求装置では、第2分割割合情報受信手段により分割割合情報を受信すると、出力データ送信手段により、受信した分割割合情報に基づいて、出力データが分割され、複数の通信経路を介して各分割出力データが出力装置に送信される。
これにより、形態6のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0065】
〔形態23〕 さらに、形態23のセキュリティ出力システムは、形態19ないし22のいずれか1のセキュリティ出力システムにおいて、
前記通信設定内容決定手段は、前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付け
を決定するようになっており、
前記出力データ構成手段は、前記通信設定内容決定手段で決定した対応付けに基づいて、前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データを合成するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態7のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0066】
〔形態24〕 さらに、形態24のセキュリティ出力システムは、形態23のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力装置は、前記通信設定内容決定手段で決定した対応付けを示す通信経路対応情報を前記出力管理装置に送信する通信経路対応情報送信手段を有し、
前記出力管理装置は、前記通信経路対応情報を受信する通信経路対応情報受信手段を有し、
前記第2出力データ送信手段は、前記第2出力データ受信手段で受信した出力データを分割し、前記通信経路対応情報受信手段で受信した通信経路対応情報に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを前記出力装置に送信するようになっていることを特徴とする。
【0067】
このような構成であれば、出力装置では、通信経路対応情報送信手段により、決定された対応付けを示す通信経路対応情報が出力管理装置に送信される。
出力管理装置では、通信経路対応情報受信手段により通信経路対応情報を受信すると、第2出力データ送信手段により、受信した出力データが分割され、受信した通信経路対応情報に基づいて、複数の通信経路を介して各分割出力データが出力装置に送信される。
これにより、形態8のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0068】
〔形態25〕 さらに、形態25のセキュリティ出力システムは、形態23のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力装置は、前記通信設定内容決定手段で決定した対応付けを示す通信経路対応情報を前記出力管理装置に送信する通信経路対応情報送信手段を有し、
前記出力管理装置は、前記通信経路対応情報を受信する通信経路対応情報受信手段と、前記通信経路対応情報受信手段で受信した通信経路対応情報を前記出力要求装置に送信する第2通信経路対応情報送信手段とを有し、
前記出力要求装置は、前記通信経路対応情報を受信する第2通信経路対応情報受信手段を有し、
前記出力データ送信手段は、前記出力データを分割し、前記第2通信経路対応情報受信手段で受信した通信経路対応情報に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを前記出力装置に送信するようになっていることを特徴とする。
【0069】
このような構成であれば、出力装置では、通信経路対応情報送信手段により、決定された対応付けを示す通信経路対応情報が出力管理装置に送信される。
出力管理装置では、通信経路対応情報受信手段により通信経路対応情報を受信すると、第2通信経路対応情報送信手段により、受信した通信経路対応情報が出力要求装置に送信される。
【0070】
出力要求装置では、第2通信経路対応情報受信手段により通信経路対応情報を受信すると、出力データ送信手段により、出力データが分割され、受信した通信経路対応情報に基づいて、複数の通信経路を介して各分割出力データが出力装置に送信される。
これにより、形態8のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0071】
〔形態26〕 さらに、形態26のセキュリティ出力システムは、
出力を行う出力装置と、前記出力装置に対して出力を要求する出力要求装置と、前記出力装置を管理する出力管理装置とを通信可能に接続したセキュリティ出力システムであって、
前記出力管理装置は、前記出力要求装置からの出力要求に応じて出力データを前記出力装置に送信する出力データ送信手段を有し、
前記出力装置は、前記出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存手段と、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定手段と、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信手段と、前記出力開始通知受信手段で受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力手段と、前記通信設定内容決定手段の決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段とを有することを特徴とする。
【0072】
このような構成であれば、出力管理装置では、出力データ送信手段により、出力要求装置からの出力要求に応じて出力データが出力装置に送信される。
出力装置では、出力データ受信手段により出力データを受信すると、出力データ保存手段により、受信した出力データが出力データ記憶手段に保存される。また、通信設定内容決定手段により、通信設定の内容が決定され、通信設定実行手段により、その決定内容に基づいて通信設定が行われる。そして、出力開始通知受信手段により、通信設定に基づいて出力開始通知を受信すると、出力手段により、受信した出力開始通知に応じて出力データ記憶手段の出力データに基づき出力が行われる。
これにより、形態9のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0073】
〔形態27〕 さらに、形態27のセキュリティ出力システムは、
出力を行う出力装置と、前記出力装置に対して出力を要求する出力要求装置と、前記出力装置を管理する出力管理装置とを通信可能に接続したセキュリティ出力システムであって、
前記出力管理装置は、前記出力要求装置からの出力要求に応じて通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定手段と、前記通信設定内容決定手段で決定した通信設定の内容を示す通信設定情報を前記出力装置に送信する通信設定情報送信手段とを有し、
前記出力装置は、前記通信設定情報を受信する通信設定情報受信手段と、前記通信設定情報受信手段で受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段と、前記通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを有することを特徴とする。
【0074】
このような構成であれば、出力管理装置では、通信設定内容決定手段により、出力要求装置からの出力要求に応じて通信設定の内容が決定され、通信設定情報送信手段により、決定された通信設定の内容を示す通信設定情報が出力装置に送信される。
出力装置では、通信設定情報受信手段により通信設定情報を受信すると、通信設定実行手段により、受信した通信設定情報に基づいて通信設定が行われる。そして、出力データ受信手段により、通信設定に基づいて、ある通信経路を介して出力データを受信し、出力手段により、受信した出力データに基づいて出力が行われる。
【0075】
これにより、形態1のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
ここで、出力要求に応じて決定することには、出力要求を契機に決定することが含まれる。
【0076】
〔形態28〕 さらに、形態28のセキュリティ出力システムは、形態27のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力装置は、前記出力データの受信の終了または前記出力手段による出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化手段を有することを特徴とする。
【0077】
このような構成であれば、出力装置では、通信設定無効化手段により、出力データの受信の終了または出力手段による出力の終了を検出した際に通信設定が無効にされる。したがって、通信設定無効化手段により通信設定が無効にされてから、通信設定実行手段により再び通信設定が行われるまでの間は、通信設定が無効にされているため、出力データを受信することができない。
これにより、形態10のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0078】
〔形態29〕 さらに、形態29のセキュリティ出力システムは、形態27および28のいずれか1のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力要求装置は、前記出力データを前記出力要求とともに前記出力管理装置に送信する出力データ送信手段を有し、
前記出力管理装置は、前記出力データを受信する第2出力データ受信手段と、前記通信設定内容決定手段で決定した内容の通信設定に基づいて、前記第2出力データ受信手段で受信した出力データを前記出力装置に送信する第2出力データ送信手段とを有することを特徴とする。
【0079】
このような構成であれば、出力要求装置では、出力データ送信手段により、出力データが出力要求とともに出力管理装置に送信される。
出力管理装置では、第2出力データ受信手段により出力データを受信すると、第2出力データ送信手段により、決定された内容の通信設定に基づいて、受信した出力データが出力装置に送信される。
【0080】
〔形態30〕 さらに、形態30のセキュリティ出力システムは、形態27および28のいずれか1のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力管理装置は、前記通信設定内容決定手段で決定した通信設定の内容を示す通信設定情報を前記出力要求装置に送信する第2通信設定情報送信手段とを有し、
前記出力要求装置は、前記通信設定情報を受信する第2通信設定情報受信手段と、前記第2通信設定情報受信手段で受信した通信設定情報に基づいて前記出力データを前記出力装置に送信する出力データ送信手段とを有することを特徴とする。
【0081】
このような構成であれば、出力管理装置では、第2通信設定情報送信手段により、決定された通信設定の内容を示す通信設定情報が出力要求装置に送信される。
出力要求装置では、第2通信設定情報受信手段により通信設定情報を受信すると、出力データ送信手段により、受信した通信設定情報に基づいて出力データが出力装置に送信される。
【0082】
〔形態31〕 さらに、形態31のセキュリティ出力システムは、形態27ないし30のいずれか1のセキュリティ出力システムにおいて、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信手段は、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信するようになっており、
前記出力装置は、前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成手段を有し、
前記通信設定内容決定手段は、前記複数の通信経路を決定するようになっており、
前記出力手段は、前記出力データ構成手段で構成した出力データに基づいて出力を行うようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態11のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が
得られる。
【0083】
〔形態32〕 さらに、形態32のセキュリティ出力システムは、形態31のセキュリティ出力システムにおいて、
前記通信設定内容決定手段は、前記出力データの分割割合を決定するようになっており、
前記出力管理装置は、前記通信設定内容決定手段で決定した分割割合を示す分割割合情報を前記出力装置に送信する分割割合情報送信手段を有し、
前記出力装置は、前記分割割合情報を受信する分割割合情報受信手段を有し、
前記出力データ受信手段は、前記分割割合情報受信手段で受信した分割割合情報に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信するようになっていることを特徴とする。
【0084】
このような構成であれば、出力管理装置では、通信設定内容決定手段により、出力データの分割割合が決定され、分割割合情報送信手段により、決定された分割割合を示す分割割合情報が出力装置に送信される。
出力装置では、分割割合情報受信手段により分割割合情報を受信すると、出力データ受信手段により、受信した分割割合情報に基づいて、複数の通信経路を介して各分割出力データを受信する。
これにより、形態12のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0085】
〔形態33〕 さらに、形態33のセキュリティ出力システムは、形態32のセキュリティ出力システムにおいて、
前記第2出力データ送信手段は、前記通信設定内容決定手段で決定した分割割合に基づいて、前記第2出力データ受信手段で受信した出力データを分割し、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを前記出力装置に送信するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、出力管理装置では、第2出力データ送信手段により、決定された分割割合に基づいて、受信した出力データが分割され、複数の通信経路を介して各分割出力データが出力装置に送信される。
【0086】
〔形態34〕 さらに、形態34のセキュリティ出力システムは、形態32のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力管理装置は、前記通信設定内容決定手段で決定した分割割合を示す分割割合情報を前記出力要求装置に送信する第2分割割合情報送信手段を有し、
前記出力要求装置は、前記分割割合情報を受信する第2分割割合情報受信手段を有し、
前記出力データ送信手段は、前記第2分割割合情報受信手段で受信した分割割合情報に基づいて、前記出力データを分割し、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを前記出力装置に送信するようになっていることを特徴とする。
【0087】
このような構成であれば、出力管理装置では、第2分割割合情報送信手段により、決定された分割割合を示す分割割合情報が出力要求装置に送信される。
出力要求装置では、第2分割割合情報受信手段により分割割合情報を受信すると、出力データ送信手段により、受信した分割割合情報に基づいて、出力データが分割され、複数の通信経路を介して各分割出力データが出力装置に送信される。
【0088】
〔形態35〕 さらに、形態35のセキュリティ出力システムは、形態31ないし34のいずれか1のセキュリティ出力システムにおいて、
前記通信設定内容決定手段は、前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを決定するようになっており、
前記出力管理装置は、前記通信設定内容決定手段で決定した対応付けを示す通信経路対応情報を前記出力装置に送信する通信経路対応情報送信手段を有し、
前記出力装置は、前記通信経路対応情報を受信する通信経路対応情報受信手段を有し、
前記出力データ構成手段は、前記通信経路対応情報受信手段で受信した通信経路対応情報に基づいて、前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データを合成するようになっていることを特徴とする。
【0089】
このような構成であれば、出力管理装置では、通信設定内容決定手段により、複数の通信経路と各分割出力データの対応付けが決定され、通信経路対応情報送信手段により、決定された対応付けを示す通信経路対応情報が出力装置に送信される。
出力装置では、通信経路対応情報受信手段により通信経路対応情報を受信すると、出力データ構成手段により、複数の通信経路を介して受信した各分割出力データが合成される。
これにより、形態13のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0090】
〔形態36〕 さらに、形態36のセキュリティ出力システムは、形態35のセキュリティ出力システムにおいて、
前記第2出力データ送信手段は、前記第2出力データ受信手段で受信した出力データを分割し、前記通信設定内容決定手段で決定した対応付けに基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを前記出力装置に送信するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、出力管理装置では、第2出力データ送信手段により、受信した出力データが分割され、決定された対応付けに基づいて、複数の通信経路を介して各分割出力データが出力装置に送信される。
【0091】
〔形態37〕 さらに、形態37のセキュリティ出力システムは、形態35のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力管理装置は、前記通信設定内容決定手段で決定した対応付けを示す通信経路対応情報を前記出力要求装置に送信する第2通信経路対応情報送信手段とを有し、
前記出力要求装置は、前記通信経路対応情報を受信する第2通信経路対応情報受信手段を有し、
前記出力データ送信手段は、前記出力データを分割し、前記第2通信経路対応情報受信手段で受信した通信経路対応情報に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを前記出力装置に送信するようになっていることを特徴とする。
【0092】
このような構成であれば、出力管理装置では、第2通信経路対応情報送信手段により、決定された対応付けを示す通信経路対応情報が出力要求装置に送信される。
出力要求装置では、第2通信経路対応情報受信手段により通信経路対応情報を受信すると、出力データ送信手段により、出力データが分割され、受信した通信経路対応情報に基づいて、複数の通信経路を介して各分割出力データが出力装置に送信される。
【0093】
〔形態38〕 さらに、形態38のセキュリティ出力システムは、形態15ないし37のいずれか1のセキュリティ出力システムにおいて、
前記出力装置は、通信を許可する通信プロトコルを設定する通信プロトコル設定手段と、前記通信プロトコル設定手段で設定した通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いたアクセスを拒否する通信プロトコル制限手段とを有することを特徴とする。
このような構成であれば、形態14のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0094】
〔形態39〕 一方、上記目的を達成するために、形態39の出力装置制御プログラム
は、
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムであって、
出力データの出力開始を指示する出力開始通知を受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、前記通信設定に基づいて前記出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
【0095】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態1のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
ここで、出力データ受信ステップは、通信設定に基づいて出力データを受信すればどのような形態であってもよく、例えば、通信設定により設定される通信経路を介して出力データを能動的に外部から取得してもよいし、通信設定により設定される通信経路を介して送信される出力データを受信してもよい。以下、形態47の出力装置制御プログラム、形態53および61の記憶媒体、並びに形態67、68、76および77のセキュリティ出力方法において同じである。
【0096】
また、出力ステップは、出力データに基づいて出力を行えばどのような形態であってもよく、これには、例えば、印刷データに基づいて印刷を行う印刷ステップ、表示データに基づいて表示を行う表示ステップ、または音声データに基づいて音声を出力する音出力ステップが含まれる。表示ステップとしては、例えば、プロジェクタやLCDにより表示を行うことが該当する。以下、形態47および48の出力装置制御プログラム、形態53、61および62の記憶媒体、並びに形態67、68、76ないし79のセキュリティ出力方法において同じである。
【0097】
〔形態40〕 さらに、形態40の出力装置制御プログラムは、形態39の出力装置制御プログラムにおいて、
前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態2のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0098】
〔形態41〕 さらに、形態41の出力装置制御プログラムは、形態39および40のいずれか1の出力装置制御プログラムにおいて、
前記通信設定実行ステップで行った通信設定の内容を示す通信設定情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する通信設定情報送信ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態3のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0099】
〔形態42〕 さらに、形態42の出力装置制御プログラムは、形態39ないし41のいずれか1の出力装置制御プログラムにおいて、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信ステップは、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信し、
前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
前記通信設定内容決定ステップは、前記複数の通信経路を決定し、
前記出力ステップは、前記出力データ構成ステップで構成した出力データに基づいて出力を行うことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態4のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0100】
〔形態43〕 さらに、形態43の出力装置制御プログラムは、形態42の出力装置制御プログラムにおいて、
前記通信設定内容決定ステップは、前記出力データの分割割合を決定し、
前記出力データ受信ステップは、前記通信設定内容決定ステップで決定した分割割合に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態5のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0101】
〔形態44〕 さらに、形態44の出力装置制御プログラムは、形態43の出力装置制御プログラムにおいて、
前記通信設定内容決定ステップで決定した分割割合を示す分割割合情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する分割割合情報送信ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態6のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0102】
〔形態45〕 さらに、形態45の出力装置制御プログラムは、形態42ないし44のいずれか1の出力装置制御プログラムにおいて、
前記通信設定内容決定ステップは、前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを決定し、
前記出力データ構成ステップは、前記通信設定内容決定ステップで決定した対応付けに基づいて、前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データを合成することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態7のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0103】
〔形態46〕 さらに、形態46の出力装置制御プログラムは、形態45の出力装置制御プログラムにおいて、
前記通信設定内容決定ステップで決定した対応付けを示す通信経路対応情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する通信経路対応情報送信ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態8のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0104】
〔形態47〕 さらに、形態47の出力装置制御プログラムは、
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムであって、
出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存ステップと、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態9のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0105】
〔形態48〕 さらに、形態48の出力装置制御プログラムは、
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムであって、
通信経路の設定に関する通信設定の内容を示す通信設定情報を受信する通信設定情報受信ステップと、前記通信設定情報受信ステップで受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、前記通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態10のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0106】
〔形態49〕 さらに、形態49の出力装置制御プログラムは、形態48の出力装置制御プログラムにおいて、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信ステップは、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信し、
前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
前記出力ステップは、前記出力データ構成ステップで構成した出力データに基づいて出力を行うことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態11のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0107】
〔形態50〕 さらに、形態50の出力装置制御プログラムは、形態49の出力装置制御プログラムにおいて、
前記出力データの分割割合を示す分割割合情報を受信する分割割合情報受信ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
前記出力データ受信ステップは、前記分割割合情報受信ステップで受信した分割割合情報に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信することを特徴
とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態12のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0108】
〔形態51〕 さらに、形態51の出力装置制御プログラムは、形態49および50のいずれか1の出力装置制御プログラムにおいて、
前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを示す通信経路対応情報を受信する通信経路対応情報受信ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
前記出力データ構成ステップは、前記通信経路対応情報受信ステップで受信した通信経路対応情報に基づいて、前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データを合成することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態13のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0109】
〔形態52〕 さらに、形態52の出力装置制御プログラムは、形態39ないし51のいずれか1の出力装置制御プログラムにおいて、
通信を許可する通信プロトコルを設定する通信プロトコル設定ステップと、前記通信プロトコル設定ステップで設定した通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いたアクセスを拒否する通信プロトコル制限ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態14のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0110】
〔形態53〕 一方、上記目的を達成するために、形態53の記憶媒体は、
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
出力データの出力開始を指示する出力開始通知を受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、前記通信設定に基づいて前記出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態1のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0111】
〔形態54〕 さらに、形態54の記憶媒体は、形態53の記憶媒体において、
前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態2のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0112】
〔形態55〕 さらに、形態55の記憶媒体は、形態53および54のいずれか1の記憶媒体において、
前記通信設定実行ステップで行った通信設定の内容を示す通信設定情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する通信設定情報送信ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態3のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0113】
〔形態56〕 さらに、形態56の記憶媒体は、形態53ないし55のいずれか1の記憶媒体において、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信ステップは、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信し、
前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶し、
前記通信設定内容決定ステップは、前記複数の通信経路を決定し、
前記出力ステップは、前記出力データ構成ステップで構成した出力データに基づいて出力を行うことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態4のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0114】
〔形態57〕 さらに、形態57の記憶媒体は、形態56の記憶媒体において、
前記通信設定内容決定ステップは、前記出力データの分割割合を決定し、
前記出力データ受信ステップは、前記通信設定内容決定ステップで決定した分割割合に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態5のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0115】
〔形態58〕 さらに、形態58の記憶媒体は、形態57の記憶媒体において、
前記通信設定内容決定ステップで決定した分割割合を示す分割割合情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する分割割合情報送信ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態6のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0116】
〔形態59〕 さらに、形態59の記憶媒体は、形態56ないし58のいずれか1の記憶媒体において、
前記通信設定内容決定ステップは、前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを決定し、
前記出力データ構成ステップは、前記通信設定内容決定ステップで決定した対応付けに基づいて、前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データを合成することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ
、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態7のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0117】
〔形態60〕 さらに、形態60の記憶媒体は、形態59の記憶媒体において、
前記通信設定内容決定ステップで決定した対応付けを示す通信経路対応情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する通信経路対応情報送信ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態8のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0118】
〔形態61〕 さらに、形態61の記憶媒体は、
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存ステップと、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態9のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0119】
〔形態62〕 さらに、形態62の記憶媒体は、
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
通信経路の設定に関する通信設定の内容を示す通信設定情報を受信する通信設定情報受信ステップと、前記通信設定情報受信ステップで受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、前記通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態10のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0120】
〔形態63〕 さらに、形態63の記憶媒体は、形態62の記憶媒体において、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信ステップは、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信し、
前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶し、
前記出力ステップは、前記出力データ構成ステップで構成した出力データに基づいて出力を行うことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ
、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態11のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0121】
〔形態64〕 さらに、形態64の記憶媒体は、形態63の記憶媒体において、
前記出力データの分割割合を示す分割割合情報を受信する分割割合情報受信ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶し、
前記出力データ受信ステップは、前記分割割合情報受信ステップで受信した分割割合情報に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態12のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0122】
〔形態65〕 さらに、形態65の記憶媒体は、形態63および64のいずれか1の記憶媒体において、
前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを示す通信経路対応情報を受信する通信経路対応情報受信ステップからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶し、
前記出力データ構成ステップは、前記通信経路対応情報受信ステップで受信した通信経路対応情報に基づいて、前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データを合成することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態13のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0123】
〔形態66〕 さらに、形態66の記憶媒体は、形態53ないし65のいずれか1の記憶媒体において、
通信を許可する通信プロトコルを設定する通信プロトコル設定ステップと、前記通信プロトコル設定ステップで設定した通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いたアクセスを拒否する通信プロトコル制限ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによって記憶媒体からプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態14のセキュリティ出力装置と同等の作用および効果が得られる。
【0124】
〔形態67〕 一方、上記目的を達成するために、形態67のセキュリティ出力方法は、
通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態1のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0125】
〔形態68〕 さらに、形態68のセキュリティ出力方法は、
通信手段が、通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、
演算手段が、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、
前記通信手段が、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を受信する出力開始通知受信ステップと、
前記演算手段が、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、
前記演算手段が、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態1のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0126】
〔形態69〕 さらに、形態69のセキュリティ出力方法は、形態67および68のいずれか1のセキュリティ出力方法において、
前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップを含むことを特徴とする。
これにより、形態2のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0127】
〔形態70〕 さらに、形態70のセキュリティ出力方法は、形態67ないし69のいずれか1のセキュリティ出力方法において、
前記通信設定実行ステップで行った通信設定の内容を示す通信設定情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する通信設定情報送信ステップを含むことを特徴とする。
これにより、形態3のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0128】
〔形態71〕 さらに、形態71のセキュリティ出力方法は、形態67ないし70のいずれか1のセキュリティ出力方法において、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信ステップは、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信し、
前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成ステップを含み、
前記通信設定内容決定ステップは、前記複数の通信経路を決定し、
前記出力ステップは、前記出力データ構成ステップで構成した出力データに基づいて出力を行うことを特徴とする。
これにより、形態4のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0129】
〔形態72〕 さらに、形態72のセキュリティ出力方法は、形態71のセキュリティ出力方法において、
前記通信設定内容決定ステップは、前記出力データの分割割合を決定し、
前記出力データ受信ステップは、前記通信設定内容決定ステップで決定した分割割合に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信することを特徴とする。
これにより、形態5のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0130】
〔形態73〕 さらに、形態73のセキュリティ出力方法は、形態72のセキュリティ出力方法において、
前記通信設定内容決定ステップで決定した分割割合を示す分割割合情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する分割割合情報送信ステップを含むことを特徴とする。
これにより、形態6のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0131】
〔形態74〕 さらに、形態74のセキュリティ出力方法は、形態71ないし73のいずれか1のセキュリティ出力方法において、
前記通信設定内容決定ステップは、前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを決定し、
前記出力データ構成ステップは、前記通信設定内容決定ステップで決定した対応付けに基づいて、前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データを合成することを特徴とする。
これにより、形態7のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0132】
〔形態75〕 さらに、形態75のセキュリティ出力方法は、形態74のセキュリティ出力方法において、
前記通信設定内容決定ステップで決定した対応付けを示す通信経路対応情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する通信経路対応情報送信ステップを含むことを特徴とする。
これにより、形態8のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0133】
〔形態76〕 さらに、形態76のセキュリティ出力方法は、
出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存ステップと、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態9のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0134】
〔形態77〕 さらに、形態77のセキュリティ出力方法は、
通信手段が、出力データを受信する出力データ受信ステップと、
演算手段が、前記出力データ受信ステップで受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存ステップと、
前記演算手段が、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、
前記通信手段が、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信ステップと、
前記演算手段が、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力ステップと、
前記演算手段が、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態9のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0135】
〔形態78〕 さらに、形態78のセキュリティ出力方法は、
通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、前記通信設定の内容を示す通信設定情報を受信する通信設定情報受信ステップと、前記通信設定情報受信ステップで受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態10のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0136】
〔形態79〕 さらに、形態79のセキュリティ出力方法は、
通信手段が、通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、
演算手段が、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、
前記通信手段が、前記通信設定の内容を示す通信設定情報を受信する通信設定情報受信ステップと、
前記演算手段が、前記通信設定情報受信ステップで受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、
前記演算手段が、前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態10のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0137】
〔形態80〕 さらに、形態80のセキュリティ出力方法は、形態78および79のいずれか1のセキュリティ出力方法において、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信ステップは、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信し、
前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成ステップを含み、
前記出力ステップは、前記出力データ構成ステップで構成した出力データに基づいて出力を行うことを特徴とする。
これにより、形態11のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0138】
〔形態81〕 さらに、形態81のセキュリティ出力方法は、形態80のセキュリティ出力方法において、
前記出力データの分割割合を示す分割割合情報を受信する分割割合情報受信ステップを含み、
前記出力データ受信ステップは、前記分割割合情報受信ステップで受信した分割割合情報に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信することを特徴とする。
これにより、形態12のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0139】
〔形態82〕 さらに、形態82のセキュリティ出力方法は、形態80および81のいずれか1のセキュリティ出力方法において、
前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを示す通信経路対応情報を受信する通信経路対応情報受信ステップを含み、
前記出力データ構成ステップは、前記通信経路対応情報受信ステップで受信した通信経路対応情報に基づいて、前記出力データ受信ステップで受信した各分割出力データを合成することを特徴とする。
これにより、形態13のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【0140】
〔形態83〕 さらに、形態83のセキュリティ出力方法は、形態67ないし82のいずれか1のセキュリティ出力方法において、
通信を許可する通信プロトコルを設定する通信プロトコル設定ステップと、前記通信プロトコル設定ステップで設定した通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いたアクセスを拒否する通信プロトコル制限ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態14のセキュリティ出力装置と同等の効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0141】
以下、本発明の実施の第1の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図14は、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法の第1の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法を、図1に示すように、ネットワークプリンタ100でセキュリティ通信(正規の許可を得た印刷データのみを印刷するために特定の規約に則った通信をいう。以下、同じ。)を行って印刷を行う場合について適用したものである。
【0142】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの機能概要を図1を参照しながら説明する。
図1は、ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
ネットワーク199には、図1に示すように、印刷を行うネットワークプリンタ100と、ネットワークプリンタ100に対して印刷を要求するホスト端末200と、ネットワークプリンタ100を管理するプリンタサーバ300とが接続されている。
【0143】
ネットワークプリンタ100は、IPアドレスおよびTCI/IPで使用する通信ポートの設定に関する通信設定の内容を示す通信設定情報を記憶した通信設定情報記憶部10と、印刷開始通知を受信する印刷開始通知受信部11と、印刷開始通知受信部11で受信した印刷開始通知に応じて通信設定の内容を決定する通信設定内容決定部12と、通信設定内容決定部12の決定内容に基づいて通信設定を行う通信設定実行部13とを有して構成されている。
【0144】
通信設定内容決定部12は、IPアドレス、並びに通信ポートの数およびその番号を決定し、決定した通信ポートの数だけ印刷データを分割する場合に各分割印刷データをどれぐらいのデータサイズで分割するかの割合を示す分割割合、および決定した複数の通信ポートに対する各分割印刷データの割当(以下、ポート割当という。)を決定する。
通信設定実行部13は、通信設定内容決定部12で決定したIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報を更新する。
【0145】
ネットワークプリンタ100は、さらに、印刷データを受信する印刷データ受信部14と、印刷データ受信部14で受信した各分割印刷データに基づいて印刷データを構成する印刷データ構成部15と、印刷データ構成部15で構成した印刷データに基づいて印刷を行う印刷部16とを有して構成されている。
印刷データ受信部14は、通信設定内容決定部12で決定した分割割合に基づいて、通信設定情報記憶部10の通信設定情報により特定される複数の通信ポートを介して各分割印刷データを受信する。
【0146】
印刷データ構成部15は、通信設定内容決定部12で決定したポート割当に基づいて、印刷データ受信部14で受信した各分割印刷データを合成して印刷データを構成する。
ネットワークプリンタ100は、さらに、通信設定内容決定部12で決定したIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を示すアクセス情報を印刷開始通知の通知元に送信するアクセス情報送信部17と、印刷部16で印刷が終了したタイミングで通信設定情報記憶部10の通信設定情報を無効にする通信設定無効化部18と、通信を許可する通信プロトコルを設定する通信プロトコル設定部19と、通信プロトコル設定部19で設定した通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いたアクセスを拒否する通信プロトコル制限部20とを有して構成されている。
【0147】
ホスト端末200は、文書作成アプリケーション等からの要求に応じて印刷データを生成する印刷データ生成部30と、印刷データ生成部30で生成した印刷データをプリンタ
サーバ300に送信する印刷データ送信部31とを有して構成されている。
プリンタサーバ300は、印刷データを受信する印刷データ受信部40と、印刷データ受信部40で印刷データを受信したタイミングでネットワークプリンタ100に印刷開始通知を送信する印刷開始通知送信部41と、アクセス情報を受信するアクセス情報受信部42と、アクセス情報受信部42で受信したアクセス情報に基づいて、印刷データ受信部40で受信した印刷データをネットワークプリンタ100に送信する印刷データ送信部43とを有して構成されている。
【0148】
印刷データ送信部43は、アクセス情報に含まれる分割割合に基づいて印刷データを分割し、アクセス情報に含まれるIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データをネットワークプリンタ100に送信する。
次に、ネットワークプリンタ100の構成を説明する。
【0149】
図2は、ネットワークプリンタ100のハードウェア構成を示すブロック図である。
ネットワークプリンタ100は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU50と、所定領域にあらかじめCPU50の制御プログラム等を格納しているROM52と、ROM52等から読み出したデータやCPU50の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM54と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F58とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス59で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0150】
I/F58には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力および表示が可能なタッチパネル等からなる操作パネル60と、通信設定情報記憶部10と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置62と、印刷ヘッド、ヘッド駆動部その他の印刷に必要な機構からなるプリンタエンジン64と、ネットワーク199に接続するための信号線とが接続されている。
【0151】
CPU50は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、ROM52の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図3、図5および図10のフローチャートに示す通信プロトコル設定処理、通信設定処理および印刷制御処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
初めに、通信プロトコル設定処理を図3を参照しながら詳細に説明する。
【0152】
図3は、ネットワークプリンタ100で実行される通信プロトコル設定処理を示すフローチャートである。
通信プロトコル設定処理は、CPU50において実行されると、図3に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、通信プロトコルを設定すべきことが操作パネル60から要求されたか否かを判定し、プロトコルを設定すべきことが要求されたと判定したとき(Yes)は
、ステップS102に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、プロトコルを設定すべきことが要求されるまでステップS100で待機する。
【0153】
図4は、ICMPの通信メッセージの一覧を示す図である。
ステップS102では、通信プロトコルの選択を操作パネル60から入力する。例えば、図4に示すように、通信プロトコルの1つであるICMPについてはその通信メッセージの一覧を操作パネル60に表示し、受信または送信を許可する通信メッセージを選択する。図4の例では、受信を許可する通信メッセージを選択したい場合は、対応する通信メッセージのフィールド「in」に「○」を入力し、受信を拒否する通信メッセージを選択したい場合は、対応する通信メッセージのフィールド「in」に「×」を入力する。また
、送信を許可または拒否する通信メッセージを選択したい場合は、フィールド「out」に対して同様の入力を行う。
【0154】
図3に戻り、ステップS104に移行して、ステップS102で選択された通信プロトコルを、通信を許可する通信プロトコルとして設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、通信設定処理を図5を参照しながら詳細に説明する。
図5は、ネットワークプリンタ100で実行される通信設定処理を示すフローチャートである。
【0155】
通信設定処理は、CPU50において実行されると、図5に示すように、まず、ステップS150に移行するようになっている。
ステップS150では、外部からのアクセスがあったか否かを判定し、外部からのアクセスがあったと判定したとき(Yes)は、ステップS152に移行するが、そうでないと判
定したとき(No)は、外部からのアクセスがあるまでステップS150で待機する。
【0156】
ステップS152では、外部からのアクセスが、許可された通信プロトコルを用いたアクセスであるか否かを判定し、許可された通信プロトコルを用いたアクセスであると判定したとき(Yes)は、ステップS154に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、
一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS154では、外部からのアクセスが印刷開始要求であるか否かを判定する。
【0157】
図6は、ネットワークプリンタ100が受信するパケットのデータ構造を示す図である。
パケットは、図6に示すように、ヘッダを格納する領域と、データの宛先となる端末のMACアドレスを格納する領域と、データの送信元となる端末のMACアドレスを格納する領域と、データを格納する領域とで構成されている。
【0158】
印刷開始通知は、図6のパケットに含めて送受信される。印刷開始通知を含むパケットのデータ領域には、プリンタサーバ300で印刷要求を受信したことを示すフラグ、およびプリンタサーバ300で印刷要求を受信した日時が格納されている。
また、分割印刷データも、図6のパケットに含めて送受信される。分割印刷データを含むパケットのデータ領域には、印刷データの総データサイズ、および分割印刷データが格納されている。
【0159】
図5に戻り、ステップS154で、外部からのアクセスが印刷開始要求であると判定したとき(Yes)は、ステップS156に移行して、IPアドレス、通信ポートの番号、分割
割合およびポート割当を決定する通信設定内容決定処理を実行し、ステップS158に移行して、決定したIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を示すアクセス情報を印刷開始通知の通知元に送信し、ステップS160に移行して、決定したIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報を更新し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0160】
一方、ステップS154で、外部からのアクセスが印刷開始要求でないと判定したとき(No)、およびステップS152で、外部からのアクセスが、許可された通信プロトコルを用いたアクセスでないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS156の通信設定内容決定処理を図7を参照しながら詳細に説明する。
【0161】
図7は、ステップS156の通信設定内容決定処理を示すフローチャートである。
通信設定内容決定処理は、ステップS156において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
ステップS200では、IPアドレスをランダムで生成し、ステップS202に移行して、生成したIPアドレスを宛先のアドレスとしてpingを実行する。pingは、ネットワーク疎通を確認したい端末に対してICMPによりIPパケットを発行し、そのパケットが正しく届いて返答が行われるかを確認するためのコマンドである。
【0162】
次いで、ステップS204に移行して、pingの実行に対して応答が得られたか否かを判定し、応答が得られないと判定したとき(No)は、ステップS206に移行して、通信ポートの数およびその番号を決定する。通信ポートの番号は、0〜65535の範囲でランダムに決定してもよいし、あらかじめ設定した範囲または番号のなかから決定してもよい。
次いで、ステップS208に移行して、決定した通信ポートの数だけ印刷データを分割する場合に各分割印刷データをどれぐらいのデータサイズで分割するかの割合を示す分割割合を決定する。
【0163】
図8は、分割割合を決定する場合を説明するための図である。
まず、通信ポートの数だけ分割番号を発行する。分割番号は、「1」を初期値とした連続番号である。次いで、各分割番号ごとに初期割合を均等に割り当てる。図8(a)の例は、通信ポートの数が8個の場合であり、各分割番号ごとに初期割合として5%が均等に割り当てられている。次いで、分割番号をランダムで選択し、選択した分割番号に所定割合を加算する。図8(b)の例は、分割番号5が選択された場合であり、分割番号5に所定割合として5%が加算されて10%になっている。この処理は、すべての分割番号に割り当てられた分割割合の合計が100%になるまで繰り返し行われる。なお、図8の例では、初期割合および所定割合を同一の値としたが、これに限らず、初期割合および所定割合を異なる値にしてもよい。また、固定値に限らず、通信ポートの数に応じて動的に決定してもよい。
【0164】
図7に戻り、ステップS208の処理が終了すると、ステップS210に移行して、決定した複数の通信ポートに対する各分割印刷データの割当を決定する。
図9は、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を決定した結果を示す図である。
決定した通信ポートの各番号に対して分割番号を割り当てる。図9の例は、通信ポートの数が8個の場合であり、通信ポートの番号として、「46」、「11564」、「22465」、「348」、「8080」、「161」、「5487」および「11115」が決定されているとき、それら
ポート番号に対して分割番号が若い順に割り当てられている。また、図9の例では、決定された分割割合も分割番号に対応して割り当てられており、分割番号が若い順に、10%、15%、10%、15%、15%、20%、5%および10%となっている。これは、印刷データの送信元において、印刷データを先頭から順に10:15:10:15:15:20:5:10の割合で分割し、各分割印刷データを先頭から順に通信ポート46、11564、…、11115を介して送信すべきことを示している。ネットワークプリンタ100では、同通信ポートから、対応する分割割合のデータサイズの分割印刷データを受信する。例えば、印刷データのデータサイズが100〔kbyte〕である場合は、通信ポート46から
10〔kbyte〕の分割印刷データを受信する。
【0165】
図7に戻り、ステップS210の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS204で、pingの実行に対して応答が得られたと判定したとき(Yes)
は、ステップS200に移行する。
次に、印刷制御処理を図10を参照しながら詳細に説明する。
【0166】
図10は、ネットワークプリンタ100で実行される印刷制御処理を示すフローチャートである。
印刷制御処理は、CPU50において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS250に移行するようになっている。
ステップS250では、外部からのアクセスがあったか否かを判定し、外部からのアクセスがあったと判定したとき(Yes)は、ステップS252に移行するが、そうでないと判
定したとき(No)は、外部からのアクセスがあるまでステップS250で待機する。
【0167】
ステップS252では、外部からのアクセスが、許可された通信プロトコルを用いたアクセスであるか否かを判定し、許可された通信プロトコルを用いたアクセスであると判定したとき(Yes)は、ステップS254に移行して、外部からのアクセスが分割印刷データ
であるか否かを判定し、分割印刷データであると判定したとき(Yes)は、ステップS25
6に移行する。
【0168】
ステップS256では、決定したポート割当に基づいて、受信した分割印刷データが指定の通信ポートから受信したものであるか否かを判定し、指定の通信ポートから受信したものであると判定したとき(Yes)は、ステップS258に移行して、受信した分割印刷デ
ータのパケットに含まれるデータサイズおよび決定した分割割合に基づいて、受信した分割印刷データが指定のデータサイズであるか否かを判定し、指定のデータサイズであると判定したとき(Yes)は、ステップS260に移行する。
【0169】
ステップS260では、受信した分割印刷データを分割番号と対応付けて記憶装置62に登録し、ステップS262に移行して、すべての指定の通信ポートから分割印刷データを受信したか否かを判定し、すべての指定の通信ポートから分割印刷データを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS264に移行する。
ステップS264では、分割番号が若い順に分割印刷データを記憶装置62から読み出し、読み出した順に分割印刷データを合成して印刷データを構成し、ステップS266に移行して、構成した印刷データに基づいてプリンタエンジン64により印刷を行い、ステップS268に移行して、通信設定情報記憶部10の通信設定情報を無効にし、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0170】
一方、ステップS262で、いずれかの指定の通信ポートから分割印刷データを受信していないと判定したとき(No)は、ステップS270に移行して、最初の分割印刷データを受信してから所定時間(例えば、1分)が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定したとき(Yes)は、ステップS272に移行して、記憶装置62に登録されている
すべての分割印刷データを削除し、ステップS268に移行する。
【0171】
一方、ステップS270で、最初の分割印刷データを受信してから所定時間が経過していないと判定したとき(No)は、ステップS250に移行する。
一方、ステップS258で、受信した分割印刷データが指定のデータサイズでないと判定したとき(No)、およびステップS256で、受信した分割印刷データが、指定の通信ポートから受信したものでないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS272に移行する。
【0172】
一方、ステップS254で、外部からのアクセスが分割印刷データでないと判定したとき(No)、およびステップS252で、外部からのアクセスが、許可された通信プロトコルを用いたアクセスでないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ホスト端末200の構成を説明する。
【0173】
図11は、ホスト端末200のハードウェア構成を示すブロック図である。
ホスト端末200は、図11に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU70と、所定領域にあらかじめCPU70の制御プログラム等を格納しているROM72と、ROM72等から読み出したデータやCPU70の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM74と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F78とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス79で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0174】
I/F78には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置80と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置82と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置84と、ネットワーク199に接続するための信号線とが接続されている。
CPU70は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、ROM72の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図12のフローチャートに示す印刷要求処理を実行するようになっている。
【0175】
図12は、ホスト端末200で実行される印刷要求処理を示すフローチャートである。
印刷要求処理は、CPU70において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
ステップS300では、文書作成アプリケーション等から印刷が要求されたか否かを判定し、印刷が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS302に移行するが、そう
でないと判定したとき(No)は、印刷が要求されるまでステップS300で待機する。
【0176】
ステップS302では、印刷データを生成し、ステップS304に移行して、プリンタサーバ300に印刷要求を送信し、ステップS306に移行して、生成した印刷データをプリンタサーバ300に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、プリンタサーバ300の構成を説明する。
図13は、プリンタサーバ300のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0177】
プリンタサーバ300は、図13に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU90と、所定領域にあらかじめCPU90の制御プログラム等を格納しているROM92と、ROM92等から読み出したデータやCPU90の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM94と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F98とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス99で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0178】
I/F98には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置81と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置83と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置85と、ネットワーク199に接続するための信号線とが接続されている。
CPU90は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、ROM92の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図14のフローチャートに示す印刷要求受付処理を実行するようになっている。
【0179】
図14は、プリンタサーバ300で実行される印刷要求処理を示すフローチャートである。
印刷要求受付処理は、CPU90において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS350に移行するようになっている。
ステップS350では、印刷要求を受信したか否かを判定し、印刷要求を受信したと判
定したとき(Yes)は、ステップS352に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は
、印刷要求を受信するまでステップS350で待機する。
【0180】
ステップS352では、印刷データを受信し、ステップS354に移行して、ネットワークプリンタ100に印刷開始通知を送信し、ステップS356に移行する。
ステップS356では、アクセス情報を受信したか否かを判定し、アクセス情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS358に移行するが、そうでないと判定したと
き(No)は、アクセス情報を受信するまでステップS356で待機する。
【0181】
ステップS358では、受信したアクセス情報に含まれる分割割合に基づいて、受信した印刷データを分割し、ステップS360に移行して、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データをネットワークプリンタ100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0182】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
初めに、通信を許可する通信プロトコルを設定する場合を説明する。
ユーザは、ネットワークプリンタ100において、通信プロトコルを設定すべきことを操作パネル60から要求する。
ネットワークプリンタ100では、通信プロトコルを設定すべきことが要求されると、ステップS102を経て、通信プロトコルの一覧が操作パネル60に表示されて通信プロトコルを選択すべきことが促される。ここで、ユーザは、通信を許可する通信プロトコルを選択する。
【0183】
ネットワークプリンタ100では、通信プロトコルが選択されると、ステップS104を経て、選択された通信プロトコルが、通信を許可する通信プロトコルとして設定される。
この設定は、プリンタサーバ300に対しても同様に行う。すなわち、ネットワークプリンタ100とプリンタサーバ300とで通信を許可する通信プロトコルを一致させておく。以下、ネットワークプリンタ100で設定された通信プロトコルを特定の通信プロトコルという。
【0184】
次に、ネットワークプリンタ100で印刷を行う場合を説明する。
ユーザは、ホスト端末200において、文書作成アプリケーション等を利用して印刷を要求する。
ホスト端末200では、印刷が要求されると、ステップS302〜S306を経て、印刷データが生成され、生成された印刷データが印刷要求とともにプリンタサーバ300に送信される。
【0185】
プリンタサーバ300では、印刷要求を受信すると、ステップS352,S354を経て、印刷データを受信し、ネットワークプリンタ100に印刷開始通知が送信される。
ネットワークプリンタ100では、印刷開始通知を受信すると、ステップS156,S158を経て、IPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当が決定され、決定されたIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を示すアクセス情報がプリンタサーバ300に送信される。
【0186】
また、ネットワークプリンタ100では、ステップS160を経て、決定されたIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報が更新される。これにより、ネットワークプリンタ100にはIPアドレスおよび通信ポートが設定され、特定の通信プロトコルを用いて送信された分割印刷データを受信可能となる。
一方、プリンタサーバ300では、アクセス情報を受信すると、ステップS358,S360を経て、受信したアクセス情報に含まれる分割割合に基づいて印刷データが分割され、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データがネットワークプリンタ100に送信される。
【0187】
ネットワークプリンタ100では、指定の通信ポートから指定のデータサイズの分割印刷データを受信すると、ステップS260を経て、受信した分割印刷データが分割番号と対応付けられて記憶装置62に登録される。そして、すべての指定の通信ポートから分割印刷データを受信すると、ステップS264,S266を経て、分割番号が若い順に分割印刷データが記憶装置62から読み出され、読み出された順に分割印刷データが合成されて印刷データが構成され、構成された印刷データに基づいてプリンタエンジン64により印刷が行われる。
【0188】
また、ネットワークプリンタ100では、ステップS268を経て、通信設定情報記憶部10の通信設定情報が無効にされる。これにより、ネットワークプリンタ100は、特定の通信プロトコルを用いて送信された印刷開始通知以外は受信不能となる。
なお、特定の通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いて送信された印刷開始通知は、ネットワークプリンタ100で一旦受信されるが、ステップS152を経て破棄される。
【0189】
また、特定の通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いて送信された分割印刷データは、ステップS252を経て破棄される。
また、特定の通信プロトコルを用いて送信された分割印刷データであっても、指定の通信ポート以外の通信ポートを介して送信されたものである場合は、ステップS256,S272を経て破棄される。
【0190】
また、指定の通信ポートを介して送信された分割印刷データであっても、指定のデータサイズでない場合は、ステップS258,S272を経て破棄される。
また、最初の分割印刷データを送信してから所定時間が経過するまでにすべての分割印刷データが送信できない場合は、すべての分割印刷データは、ステップS270,S272を経て破棄される。
【0191】
このようにして、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、受信した印刷開始通知に応じてIPアドレスおよび通信ポートの番号を決定し、決定したIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報を更新し、通信設定情報記憶部10の通信設定情報に基づいて印刷データを受信し、受信した印刷データに基づいて印刷を行うようになっている。
【0192】
これにより、ネットワークプリンタ100の通信設定が印刷のたびに変更されるので、外部からみて通信ポートが特定しにくく、不正なアクセスが行われる可能性を低減することができる。また、プリンタサーバ300には、通信設定の変更に対応するプリンタドライバ等をインストールすればよいので、ネットワークプリンタ100に対して設定を行う必要がない。したがって、従来に比して、不特定多数のホスト端末等が利用する環境においてセキュリティを向上することができる。
【0193】
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、プリンタエンジン64で印刷が終了したタイミングで通信設定情報記憶部10の通信設定情報を無効にするようになっている。
これにより、ネットワークプリンタ100と通信可能な機会が少なくなるので、不正な
アクセスが行われる可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
【0194】
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、IPアドレスおよび通信ポートの番号を示すアクセス情報を印刷開始通知の通知元に送信するようになっている。
これにより、ネットワークプリンタ100においてIPアドレスおよび通信ポートの番号を決定する規則を変更しても、プリンタサーバ300は、プリンタドライバ等を更新することなく継続して利用することができる。
【0195】
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、複数の通信ポートを介して受信した各分割印刷データに基づいて印刷データを構成し、構成した印刷データに基づいて印刷を行うようになっている。
これにより、印刷データを分割し、かつ、複数の通信ポートを介して各分割印刷データを送信しなけば印刷を行うことができないので、不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
【0196】
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、印刷データの分割割合を決定し、決定した分割割合に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データを受信するようになっている。
これにより、ネットワークプリンタ100で決定された分割割合で印刷データを分割しなければ印刷を行うことができないので、不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
【0197】
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、決定した分割割合を示すアクセス情報を印刷開始通知の通知元に送信するようになっている。
これにより、ネットワークプリンタ100において分割割合を決定する規則を変更しても、プリンタサーバ300は、プリンタドライバ等を更新することなく継続して利用することができる。
【0198】
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、ポート割当を決定し、決定したポート割当に基づいて各分割印刷データを合成して印刷データを構成するようになっている。
これにより、各分割印刷データを、ネットワークプリンタ100で決定されたポート割当により特定される通信ポートを介して送信しなければ印刷を行うことができないので、不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
【0199】
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、決定したポート割当を示すアクセス情報を印刷開始通知の通知元に送信するようになっている。
これにより、ネットワークプリンタ100においてポート割当を決定する規則を変更しても、プリンタサーバ300は、プリンタドライバ等を更新することなく継続して利用することができる。
【0200】
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、通信を許可する通信プロトコルを設定し、設定した通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いたアクセスを拒否するようになっている。
これにより、ネットワークプリンタ100で設定された通信プロトコルを用いなければ印刷を行うことができないので、不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
【0201】
上記第1の実施の形態において、ネットワークプリンタ100は、形態1ないし8、14ないし17、19、21、24、38、39または53の出力装置に対応し、CPU50は、形態68の演算手段に対応し、I/F58は、形態68の通信手段に対応し、印刷開始通知受信部11、I/F58およびステップS150,S154は、形態1または15の出力開始通知受信手段に対応している。また、ステップS150,S154は、形態39、53、67または68の出力開始通知受信ステップに対応し、通信設定内容決定部12およびステップS156は、形態1、4ないし8、15、19ないし21、23または24の通信設定内容決定手段に対応している。
【0202】
また、上記第1の実施の形態において、ステップS156は、形態39、42ないし46、53、56ないし60、67、68、71ないし75の通信設定内容決定ステップに対応し、通信設定実行部13およびステップS160は、形態1、3、15または17の通信設定実行手段に対応している。また、ステップS160は、形態39、41、53、55、67、68または70の通信設定実行ステップに対応し、印刷データ受信部14、I/F58およびステップS250,S254〜S258は、形態1、4、5、7、15、19、20または23の出力データ受信手段に対応している。
【0203】
また、上記第1の実施の形態において、ステップS250,S254〜S258は、形態39、42、43、45、53、56、57、59、67、68、71、72または74の出力データ受信ステップに対応し、印刷データ構成部15およびステップS264は、形態4、7、19または23の出力データ構成手段に対応している。また、ステップS264は、形態42、45、56、59、71または74の出力データ構成ステップに対応し、印刷部16、プリンタエンジン64およびステップS266は、形態1、2、4、15、16または19の出力手段に対応し、ステップS266は、形態39、40、42、53、54、56、67ないし69または71の出力ステップに対応している。
【0204】
また、上記第1の実施の形態において、アクセス情報送信部17、I/F58およびステップS158は、形態3若しくは17の通信設定情報送信手段、形態6若しくは21の分割割合情報送信手段、または形態8若しくは24の通信経路対応情報送信手段に対応している。また、ステップS158は、形態41、55若しくは70の通信設定情報送信ステップ、形態44、58若しくは73の分割割合情報送信ステップ、または形態46、60若しくは75の通信経路対応情報送信ステップに対応し、通信設定無効化部18およびステップS268は、形態2または16の通信設定無効化手段に対応している。
【0205】
また、上記第1の実施の形態において、ステップS268は、形態40、54または69の通信設定無効化ステップに対応し、通信プロトコル設定部19およびステップS102,S104は、形態14または38の通信プロトコル設定手段に対応し、ステップS102,S104は、形態52、66または83の通信プロトコル設定ステップに対応している。また、通信プロトコル制限部20およびステップS152,S252は、形態14または38の通信プロトコル制限手段に対応し、ステップS152,S252は、形態52、66または83の通信プロトコル制限ステップに対応し、ホスト端末200は、形態15または17の出力要求装置に対応している。
【0206】
また、上記第1の実施の形態において、印刷データ送信部31、I/F78およびステップS306は、形態17、21または24の第2出力データ送信手段に対応し、プリンタサーバ300は、形態15、17、21または24の出力管理装置に対応し、印刷データ受信部40、I/F98およびステップS352は、形態17、21または24の第2出力データ受信手段に対応している。また、印刷開始通知送信部41、I/F98およびステップS354は、形態15の出力開始通知送信手段に対応し、アクセス情報受信部42、I/F98およびステップS356は、形態17の通信設定情報受信手段、形態21
の分割割合情報受信手段、または形態24の通信経路対応情報受信手段に対応している。
【0207】
また、上記第1の実施の形態において、印刷データ送信部43、I/F98およびステップS358,S360は、形態17の出力データ送信手段に対応し、IPアドレスおよび通信ポートは、形態1、4、5、7、15、19ないし21、23、24、39、42、43、45、53、56、57、59、67、68、71、72または74の通信経路に対応している。また、印刷データは、形態1、2、4、5、7、15ないし17、19ないし21、23、24、39、40、42、43、45、53、54、56、57、59、67ないし69、71、72または74の出力データに対応し、印刷開始通知は、形態1、3、6、8、15、39、41、44、46、53、55、58、60、67、68、70、73または75の出力開始通知に対応している。
【0208】
また、上記第1の実施の形態において、アクセス情報は、形態3、17、41、55若しくは70の通信設定情報、形態6、21、44、58若しくは73の分割割合情報、または形態8、24、46、60若しくは75の通信経路対応情報に対応している。
次に、本発明の実施の第2の形態を図面を参照しながら説明する。図15ないし図17は、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法の第2の実施の形態を示す図である。
【0209】
本実施の形態は、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法を、図15に示すように、ネットワークプリンタ100でセキュリティ通信を行って印刷を行う場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、ホスト端末200がネットワークプリンタ100に印刷データを送信する点にある。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0210】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの機能概要を図15を参照しながら説明する。
図15は、ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
ネットワーク199には、図15に示すように、ネットワークプリンタ100、ホスト端末200およびプリンタサーバ300が接続されている。ネットワークプリンタ100の構成については上記第1の実施の形態と同一である。
【0211】
ホスト端末200は、印刷データ生成部30と、アクセス情報を受信するアクセス情報受信部32と、アクセス情報受信部32で受信したアクセス情報に基づいて、印刷データ生成部30で生成した印刷データをプリンタサーバ300に送信する印刷データ送信部33とを有して構成されている。
印刷データ送信部33は、印刷データ生成部30で印刷データを生成したタイミングでプリンタサーバ300に印刷要求を送信する。また、アクセス情報に含まれる分割割合に基づいて印刷データを分割し、アクセス情報に含まれるIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データをネットワークプリンタ100に送信する。
【0212】
プリンタサーバ300は、印刷要求を受信する印刷要求受信部44と、印刷要求受信部44で印刷要求を受信したタイミングでネットワークプリンタ100に印刷開始通知を送信する印刷開始通知送信部41と、アクセス情報受信部42と、アクセス情報受信部42で受信したアクセス情報を印刷要求の要求元に送信するアクセス情報送信部45とを有して構成されている。
【0213】
次に、ホスト端末200の構成を説明する。
CPU70は、ROM72の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、図12のフローチャートに示す印刷要求処理に代えて、図16のフローチャートに示す印刷要求処理を実行するようになっている。
図16は、ホスト端末200で実行される印刷要求処理を示すフローチャートである。
【0214】
印刷要求処理は、CPU70において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS400に移行するようになっている。
ステップS400では、文書作成アプリケーション等から印刷が要求されたか否かを判定し、印刷が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS402に移行するが、そう
でないと判定したとき(No)は、印刷が要求されるまでステップS400で待機する。
【0215】
ステップS402では、印刷データを生成し、ステップS404に移行して、プリンタサーバ300に印刷要求を送信し、ステップS406に移行して、アクセス情報を受信したか否かを判定し、アクセス情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS408
に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、アクセス情報を受信するまでステップS406で待機する。
【0216】
ステップS408では、受信したアクセス情報に含まれる分割割合に基づいて、生成した印刷データを分割し、ステップS410に移行して、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データをネットワークプリンタ100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0217】
次に、プリンタサーバ300の構成を説明する。
CPU90は、ROM92の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、図14のフローチャートに示す印刷要求受付処理に代えて、図17のフローチャートに示す印刷要求受付処理を実行するようになっている。
図17は、プリンタサーバ300で実行される印刷要求受付処理を示すフローチャートである。
【0218】
印刷要求受付処理は、CPU90において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS450に移行するようになっている。
ステップS450では、印刷要求を受信したか否かを判定し、印刷要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS452に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は
、印刷要求を受信するまでステップS450で待機する。
【0219】
ステップS452では、ネットワークプリンタ100に印刷開始通知を送信し、ステップS454に移行して、アクセス情報を受信したか否かを判定し、アクセス情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS456に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、アクセス情報を受信するまでステップS454で待機する。
ステップS456では、受信したアクセス情報を印刷要求の要求元に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0220】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
ユーザは、ホスト端末200において、文書作成アプリケーション等を利用して印刷を要求する。
ホスト端末200では、印刷が要求されると、ステップS402,S404を経て、印刷データが生成され、プリンタサーバ300に印刷要求が送信される。
【0221】
プリンタサーバ300では、印刷要求を受信すると、ステップS452を経て、ネットワークプリンタ100に印刷開始通知が送信される。
ネットワークプリンタ100では、印刷開始通知を受信すると、ステップS156,S158を経て、IPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当が決定され、決定されたIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を示すアクセス情報がプリンタサーバ300に送信される。
【0222】
また、ネットワークプリンタ100では、ステップS160を経て、決定されたIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報が更新される。これにより、ネットワークプリンタ100にはIPアドレスおよび通信ポートが設定され、特定の通信プロトコルを用いて送信された分割印刷データを受信可能となる。
一方、プリンタサーバ300では、アクセス情報を受信すると、ステップS456を経て、受信したアクセス情報がホスト端末200に送信される。
【0223】
ホスト端末200では、アクセス情報を受信すると、ステップS408,S410を経て、受信したアクセス情報に含まれる分割割合に基づいて印刷データが分割され、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データがネットワークプリンタ100に送信される。
【0224】
ネットワークプリンタ100では、指定の通信ポートから指定のデータサイズの分割印刷データを受信すると、ステップS260を経て、受信した分割印刷データが分割番号と対応付けられて記憶装置62に登録される。そして、すべての指定の通信ポートから分割印刷データを受信すると、ステップS264,S266を経て、分割番号が若い順に分割印刷データが記憶装置62から読み出され、読み出された順に分割印刷データが合成されて印刷データが構成され、構成された印刷データに基づいてプリンタエンジン64により印刷が行われる。
【0225】
また、ネットワークプリンタ100では、ステップS268を経て、通信設定情報記憶部10の通信設定情報が無効にされる。これにより、ネットワークプリンタ100は、特定の通信プロトコルを用いて送信された印刷開始通知以外は受信不能となる。
上記第2の実施の形態において、ホスト端末200は、形態15、18、22または25の出力要求装置に対応し、アクセス情報受信部32、I/F78およびステップS406は、形態18の第2通信設定情報受信手段、形態22の第2分割割合情報受信手段、または形態25の第2通信経路対応情報受信手段に対応している。また、印刷データ送信部33、I/F78およびステップS408,S410は、形態18、22または25の出力データ送信手段に対応し、プリンタサーバ300は、形態15、18、22または25の出力管理装置に対応し、印刷開始通知送信部41、I/F98およびステップS452は、形態15の出力開始通知送信手段に対応している。
【0226】
また、上記第2の実施の形態において、アクセス情報受信部42、I/F98およびステップS454は、形態18の通信設定情報受信手段、形態22の分割割合情報受信手段、または形態25の通信経路対応情報受信手段に対応し、アクセス情報送信部45、I/F98およびステップS456は、形態18の第2通信設定情報送信手段、形態22の第2分割割合情報送信手段、または形態25の第2通信経路対応情報送信手段に対応している。
【0227】
次に、本発明の実施の第3の形態を図面を参照しながら説明する。図18ないし図20は、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プロ
グラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法の第3の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法を、図18に示すように、ネットワークプリンタ100でセキュリティ通信を行って印刷を行う場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、プリンタサーバ300がIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を決定する点にある。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0228】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの機能概要を図18を参照しながら説明する。
図18は、ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
ネットワーク199には、図18に示すように、ネットワークプリンタ100、ホスト端末200およびプリンタサーバ300が接続されている。
【0229】
ネットワークプリンタ100は、通信設定情報記憶部10と、アクセス情報を受信するアクセス情報受信部21と、アクセス情報受信部21で受信したアクセス情報に含まれるIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報を更新する通信設定実行部13とを有して構成されている。
ネットワークプリンタ100は、さらに、印刷データ受信部14、印刷データ構成部15、印刷部16、通信設定無効化部18、通信プロトコル設定部19および通信プロトコル制限部20を有して構成されている。
【0230】
印刷データ受信部14は、アクセス情報受信部21で受信したアクセス情報に含まれる分割割合に基づいて、通信設定情報記憶部10の通信設定情報により特定される複数の通信ポートを介して各分割印刷データを受信する。
印刷データ構成部15は、アクセス情報受信部21で受信したアクセス情報に含まれるポート割当に基づいて、印刷データ受信部14で受信した各分割印刷データを合成して印刷データを構成する。
【0231】
プリンタサーバ300は、印刷データ受信部40と、印刷データ受信部40で印刷データを受信したタイミングでIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を決定する通信設定内容決定部46と、通信設定内容決定部46で決定したIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を示すアクセス情報をネットワークプリンタ100に送信するアクセス情報送信部47と、印刷データ受信部40で受信した印刷データをネットワークプリンタ100に送信する印刷データ送信部43とを有して構成されている。
【0232】
印刷データ送信部43は、通信設定内容決定部46で決定した分割割合に基づいて印刷データを分割し、通信設定内容決定部46で決定したIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データをネットワークプリンタ100に送信する。
次に、ネットワークプリンタ100の構成を説明する。
【0233】
CPU50は、ROM52の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、図5のフローチャートに示す通信設定処理に代えて、図19のフローチャートに示す通信設定処理を実行するようになっている。
図19は、ネットワークプリンタ100で実行される通信設定処理を示すフローチャートである。
【0234】
通信設定処理は、CPU50において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS500に移行するようになっている。
ステップS500では、外部からのアクセスがあったか否かを判定し、外部からのアクセスがあったと判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行するが、そうでないと判
定したとき(No)は、外部からのアクセスがあるまでステップS500で待機する。
【0235】
ステップS502では、外部からのアクセスが、許可された通信プロトコルを用いたアクセスであるか否かを判定し、許可された通信プロトコルを用いたアクセスであると判定したとき(Yes)は、ステップS504に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、
一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS504では、外部からのアクセスがアクセス情報であるか否かを判定し、外部からのアクセスがアクセス情報であると判定したとき(Yes)は、ステップS506に移
行して、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報を更新し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0236】
一方、ステップS504で、外部からのアクセスがアクセス情報でないと判定したとき(No)、およびステップS502で、外部からのアクセスが、許可された通信プロトコルを用いたアクセスでないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、プリンタサーバ300の構成を説明する。
【0237】
CPU90は、ROM52の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、図14のフローチャートに示す印刷要求受付処理に代えて、図20のフローチャートに示す印刷要求受付処理を実行するようになっている。
図20は、プリンタサーバ300で実行される印刷要求受付処理を示すフローチャートである。
【0238】
印刷要求受付処理は、CPU90において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS550に移行するようになっている。
ステップS550では、印刷要求を受信したか否かを判定し、印刷要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS552に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は
、印刷要求を受信するまでステップS550で待機する。
【0239】
ステップS552では、印刷データを受信し、ステップS554に移行して、ステップS156と同様の通信設定内容決定処理を実行し、ステップS556に移行して、決定したIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を示すアクセス情報をネットワークプリンタ100に送信し、ステップS558に移行する。
ステップS558では、決定した分割割合に基づいて、受信した印刷データを分割し、ステップS560に移行して、決定したIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データをネットワークプリンタ100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0240】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
ユーザは、ホスト端末200において、文書作成アプリケーション等を利用して印刷を要求する。
ホスト端末200では、印刷が要求されると、ステップS302〜S306を経て、印刷データが生成され、生成された印刷データが印刷要求とともにプリンタサーバ300に送信される。
【0241】
プリンタサーバ300では、印刷要求を受信すると、ステップS552〜S556を経て、印刷データを受信し、IPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当が決定され、決定されたIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を示すアクセス情報がネットワークプリンタ100に送信される。
ネットワークプリンタ100では、アクセス情報を受信すると、ステップS506を経て、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報が更新される。これにより、ネットワークプリンタ100にはIPアドレスおよび通信ポートが設定され、特定の通信プロトコルを用いて送信された分割印刷データを受信可能となる。
【0242】
一方、プリンタサーバ300では、ステップS558,S560を経て、決定された分割割合に基づいて印刷データが分割され、決定されたIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データがネットワークプリンタ100に送信される。
ネットワークプリンタ100では、指定の通信ポートから指定のデータサイズの分割印刷データを受信すると、ステップS260を経て、受信した分割印刷データが分割番号と対応付けられて記憶装置62に登録される。そして、すべての指定の通信ポートから分割印刷データを受信すると、ステップS264,S266を経て、分割番号が若い順に分割印刷データが記憶装置62から読み出され、読み出された順に分割印刷データが合成されて印刷データが構成され、構成された印刷データに基づいてプリンタエンジン64により印刷が行われる。
【0243】
また、ネットワークプリンタ100では、ステップS268を経て、通信設定情報記憶部10の通信設定情報が無効にされる。これにより、ネットワークプリンタ100は、特定の通信プロトコルを用いて送信された印刷開始通知以外は受信不能となる。
このようにして、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、IPアドレスおよび通信ポートの番号を示すアクセス情報を受信し、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報を更新し、通信設定情報記憶部10の通信設定情報に基づいて印刷データを受信し、受信した印刷データに基づいて印刷を行い、プリンタエンジン64で印刷が完了したタイミングで通信設定情報記憶部10の通信設定情報を無効にするようになっている。
【0244】
これにより、ネットワークプリンタ100の通信設定が印刷のたびに変更されるので、外部からみて通信ポートが特定しにくく、また、ネットワークプリンタ100と通信可能な機会が少なくなるので、不正なアクセスが行われる可能性を低減することができる。また、プリンタサーバ300には、IPアドレスおよび通信ポートの番号を生成するプリンタドライバ等をインストールすればよいので、ネットワークプリンタ100に対して設定を行う必要がない。したがって、従来に比して、不特定多数のホスト端末等が利用する環境においてセキュリティを向上することができる。
【0245】
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、分割割合を示すアクセス情報を受信し、受信したアクセス情報に含まれる分割割合に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データを受信するようになっている。
これにより、プリンタサーバ300で決定された分割割合で印刷データを分割しなければ印刷を行うことができないので、それ以外の端末から不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
【0246】
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、ポート割当を示すアクセ
ス情報を受信し、受信したアクセス情報に含まれるポート割当に基づいて各分割印刷データを合成して印刷データを構成するようになっている。
これにより、各分割印刷データを、プリンタサーバ300で決定されたポート割当により特定される通信ポートを介して送信しなければ印刷を行うことができないので、それ以外の端末から不正なアクセスが行われる可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
【0247】
上記第3の実施の形態において、ネットワークプリンタ100は、形態10ないし14、27ないし29、31ないし33、35、36、38、48または62の出力装置に対応し、CPU50は、形態79の演算手段に対応し、I/F58は、形態79の通信手段に対応している。また、通信設定実行部13およびステップS506は、形態10または27の通信設定実行手段に対応し、ステップS506は、形態48、62、78または79の通信設定実行ステップに対応し、印刷データ受信部14、I/F58およびステップS250,S254〜S258は、形態10ないし13、27、31、32または35の出力データ受信手段に対応している。
【0248】
また、上記第3の実施の形態において、ステップS250,S254〜S258は、形態48ないし51、62ないし65、78ないし82の出力データ受信ステップに対応し、印刷データ構成部15およびステップS264は、形態11、13、31または35の出力データ構成手段に対応している。また、ステップS264は、形態49、51、63、65、80または82の出力データ構成ステップに対応し、印刷部16、プリンタエンジン64およびステップS266は、形態10、11、27、28または31の出力手段に対応し、ステップS266は、形態48、49、62、63、78ないし80の出力ステップに対応している。
【0249】
また、上記第3の実施の形態において、通信設定無効化部18およびステップS268は、形態10または28の通信設定無効化手段に対応し、ステップS268は、形態48、62、78または79の通信設定無効化ステップに対応し、アクセス情報受信部21、I/F58およびステップS500,S504は、形態10若しくは27の通信設定情報受信手段、形態12若しくは32の分割割合情報受信手段、または形態13若しくは35の通信経路対応情報受信手段に対応している。また、ステップS500,S504は、形態48、62、78若しくは79の通信設定情報受信ステップ、形態50、64若しくは81の分割割合情報受信ステップ、または形態51、65若しくは82の通信経路対応情報受信ステップに対応している。
【0250】
また、上記第3の実施の形態において、ホスト端末200は、形態27または29の出力要求装置に対応し、印刷データ送信部31、I/F78およびステップS306は、形態29の出力データ送信手段に対応し、プリンタサーバ300は、形態27、29、32または35の出力管理装置に対応している。また、印刷データ受信部40、I/F98およびステップS552は、形態29、33または36の第2出力データ受信手段に対応し、印刷データ送信部43、I/F98およびステップS560は、形態29、33または36の第2出力データ送信手段に対応している。
【0251】
また、上記第3の実施の形態において、通信設定内容決定部46およびステップS554は、形態27、29、31ないし33、35または36の通信設定内容決定手段に対応し、アクセス情報送信部47、I/F98およびステップS556は、形態27の通信設定情報送信手段、形態32の分割割合情報送信手段、または形態35の通信経路対応情報送信手段に対応している。
【0252】
次に、本発明の実施の第4の形態を図面を参照しながら説明する。図21ないし図23
は、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法の第4の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法を、図21に示すように、ネットワークプリンタ100でセキュリティ通信を行って印刷を行う場合について適用したものであり、上記第3の実施の形態と異なるのは、ホスト端末200がネットワークプリンタ100に印刷データを送信する点にある。なお、以下、上記第3の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第3の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0253】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの機能概要を図21を参照しながら説明する。
図21は、ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
ネットワーク199には、図21に示すように、ネットワークプリンタ100、ホスト端末200およびプリンタサーバ300が接続されている。ネットワークプリンタ100の構成については上記第3の実施の形態と同一である。
【0254】
ホスト端末200は、印刷データ生成部30と、アクセス情報を受信するアクセス情報受信部32と、アクセス情報受信部32で受信したアクセス情報に基づいて、印刷データ生成部30で生成した印刷データをプリンタサーバ300に送信する印刷データ送信部33とを有して構成されている。
印刷データ送信部33は、印刷データ生成部30で印刷データを生成したタイミングでプリンタサーバ300に印刷要求を送信する。また、アクセス情報に含まれる分割割合に基づいて印刷データを分割し、アクセス情報に含まれるIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データをネットワークプリンタ100に送信する。
【0255】
プリンタサーバ300は、印刷要求を受信する印刷要求受信部44と、印刷要求受信部44で印刷要求を受信したタイミングでIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を決定する通信設定内容決定部46と、通信設定内容決定部46で決定したIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を示すアクセス情報をネットワークプリンタ100および印刷要求の要求元に送信するアクセス情報送信部47とを有して構成されている。
【0256】
次に、ホスト端末200の構成を説明する。
CPU70は、ROM72の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、図12のフローチャートに示す印刷要求処理に代えて、図22のフローチャートに示す印刷要求処理を実行するようになっている。
図22は、ホスト端末200で実行される印刷要求処理を示すフローチャートである。
【0257】
印刷要求処理は、CPU70において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS600に移行するようになっている。
ステップS600では、文書作成アプリケーション等から印刷が要求されたか否かを判定し、印刷が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS602に移行するが、そう
でないと判定したとき(No)は、印刷が要求されるまでステップS600で待機する。
【0258】
ステップS602では、印刷データを生成し、ステップS604に移行して、プリンタサーバ300に印刷要求を送信し、ステップS606に移行して、アクセス情報を受信したか否かを判定し、アクセス情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS608
に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、アクセス情報を受信するまでステップS606で待機する。
【0259】
ステップS608では、受信したアクセス情報に含まれる分割割合に基づいて、生成した印刷データを分割し、ステップS610に移行して、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データをネットワークプリンタ100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0260】
次に、プリンタサーバ300の構成を説明する。
CPU90は、ROM92の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、図20のフローチャートに示す印刷要求受付処理に代えて、図23のフローチャートに示す印刷要求受付処理を実行するようになっている。
図23は、プリンタサーバ300で実行される印刷要求受付処理を示すフローチャートである。
【0261】
印刷要求受付処理は、CPU90において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS650に移行するようになっている。
ステップS650では、印刷要求を受信したか否かを判定し、印刷要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS652に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は
、印刷要求を受信するまでステップS650で待機する。
【0262】
ステップS652では、ステップS156と同様の通信設定内容決定処理を実行し、ステップS654に移行して、決定したIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を示すアクセス情報をネットワークプリンタ100および印刷要求の要求元に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0263】
ユーザは、ホスト端末200において、文書作成アプリケーション等を利用して印刷を要求する。
ホスト端末200では、印刷が要求されると、ステップS602,S604を経て、印刷データが生成され、プリンタサーバ300に印刷要求が送信される。
プリンタサーバ300では、印刷要求を受信すると、ステップS652,S654を経て、IPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当が決定され、決定されたIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を示すアクセス情報がネットワークプリンタ100およびホスト端末200に送信される。
【0264】
ネットワークプリンタ100では、アクセス情報を受信すると、ステップS506を経て、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報が更新される。これにより、ネットワークプリンタ100にはIPアドレスおよび通信ポートが設定され、特定の通信プロトコルを用いて送信された分割印刷データを受信可能となる。
【0265】
一方、ホスト端末200では、アクセス情報を受信すると、ステップS608,S610を経て、受信したアクセス情報に含まれる分割割合に基づいて印刷データが分割され、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレス、通信ポートの番号およびポート割当に基づいて、複数の通信ポートを介して各分割印刷データがネットワークプリンタ100に送信される。
【0266】
ネットワークプリンタ100では、指定の通信ポートから指定のデータサイズの分割印
刷データを受信すると、ステップS260を経て、受信した分割印刷データが分割番号と対応付けられて記憶装置62に登録される。そして、すべての指定の通信ポートから分割印刷データを受信すると、ステップS264,S266を経て、分割番号が若い順に分割印刷データが記憶装置62から読み出され、読み出された順に分割印刷データが合成されて印刷データが構成され、構成された印刷データに基づいてプリンタエンジン64により印刷が行われる。
【0267】
また、ネットワークプリンタ100では、ステップS268を経て、通信設定情報記憶部10の通信設定情報が無効にされる。これにより、ネットワークプリンタ100は、特定の通信プロトコルを用いて送信された印刷開始通知以外は受信不能となる。
上記第4の実施の形態において、ホスト端末200は、形態27、30、34または37の出力要求装置に対応し、アクセス情報受信部32、I/F78およびステップS606は、形態30の第2通信設定情報受信手段、形態34の第2分割割合情報受信手段、または形態37の第2通信経路対応情報受信手段に対応している。また、印刷データ送信部33、I/F78およびステップS610は、形態30、34または37の出力データ送信手段に対応し、プリンタサーバ300は、形態27、30、32、34、35または37の出力管理装置に対応し、通信設定内容決定部46およびステップS652は、形態27、30ないし32、34、35または37の通信設定内容決定手段に対応している。
【0268】
また、上記第4の実施の形態において、アクセス情報送信部47、I/F98およびステップS654は、形態27の通信設定情報送信手段、形態32の分割割合情報送信手段、形態35の通信経路対応情報送信手段、形態30の第2通信設定情報送信手段、形態34の第2分割割合情報送信手段、または形態37の第2通信経路対応情報送信手段に対応している。
【0269】
次に、本発明の実施の第5の形態を図面を参照しながら説明する。図24ないし図27は、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法の第5の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法を、図24に示すように、ネットワークプリンタ100でセキュリティ通信を行って印刷を行う場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、印刷データを送信した後、セキュリティ通信により印刷開始通知を送信する点にある。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0270】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの機能概要を図24を参照しながら説明する。
図24は、ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
ネットワーク199には、図24に示すように、ネットワークプリンタ100、ホスト端末200およびプリンタサーバ300が接続されている。ホスト端末200の構成については上記第1の実施の形態と同一である。
【0271】
ネットワークプリンタ100は、通信設定情報記憶部10、印刷開始通知受信部11、通信設定内容決定部12、通信設定実行部13、印刷データ受信部14、印刷部16、アクセス情報送信部17、通信設定無効化部18、通信プロトコル設定部19および通信プロトコル制限部20のほか、印刷データを記憶する印刷データ記憶部22を有して構成されている。
【0272】
印刷データ受信部14は、本発明に係るセキュリティ通信によらない通常の通信により印刷データを受信し、受信した印刷データを印刷データ記憶部10に保存する。
通信設定内容決定部12は、印刷データ受信部14で印刷データを受信したタイミングでIPアドレスおよび通信ポートの番号を決定する。
アクセス情報送信部17は、通信設定内容決定部12で決定したIPアドレスおよび通信ポートの番号を示すアクセス情報を印刷データの送信元に送信する。
【0273】
印刷開始通知受信部11は、通信設定情報記憶部10の通信設定情報により特定される通信ポートを介して印刷開始通知を受信する。
印刷部16は、印刷開始通知受信部11で印刷開始通知を受信したタイミングで該当の印刷データを印刷データ記憶部22から読み出し、読み出した印刷データに基づいて印刷を行う。
【0274】
プリンタサーバ300は、印刷データ受信部40、印刷開始通知送信部41、アクセス情報受信部42および印刷データ送信部43を有して構成されている。
印刷データ送信部43は、印刷データ受信部40で受信した印刷データをネットワークプリンタ100に送信する。
印刷開始通知送信部41は、アクセス情報に含まれるIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて、指定の通信ポートを介して印刷開始通知をネットワークプリンタ100に送信する。
【0275】
次に、ネットワークプリンタ100の構成を説明する。
CPU50は、ROM52の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、図5および図10のフローチャートに示す通信設定処理および印刷制御処理に代えて、図25および図26のフローチャートに示す通信設定処理および印刷制御処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
【0276】
初めに、通信設定処理を図25を参照しながら詳細に説明する。
図25は、ネットワークプリンタ100で実行される通信設定処理を示すフローチャートである。
通信設定処理は、CPU50において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS800に移行するようになっている。
【0277】
ステップS800では、印刷データを受信したか否かを判定し、印刷データを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS802に移行して、受信した印刷データを記憶装置
62に保存し、ステップS804に移行する。
ステップS804では、図示しない課金処理サーバから、ユーザが印刷のために所定の料金を支払ったことを示す課金確認通知を受信したか否かを判定し、課金確認通知を受信したときは、ステップS806に移行する。
【0278】
ステップS806では、IPアドレスおよび通信ポートの番号を決定する通信設定内容決定処理を実行する。この通信設定内容決定処理は、図7のフローチャートに示す通信設定内容決定処理に準じて行われる。
次いで、ステップS808に移行して、決定したIPアドレスおよび通信ポートの番号を示すアクセス情報を印刷データの送信元に送信し、ステップS810に移行して、決定したIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報を更新し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0279】
一方、ステップS804で、課金確認通知を受信しないと判定したとき(No)は、課金確認通知を受信するまでステップS804で待機する。
一方、ステップS800で、印刷データを受信しないと判定したとき(No)は、印刷データを受信するまでステップS800で待機する。
次に、印刷制御処理を図26を参照しながら詳細に説明する。
【0280】
図26は、ネットワークプリンタ100で実行される印刷制御処理を示すフローチャートである。
印刷制御処理は、CPU50において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS850に移行するようになっている。
ステップS850では、外部からのアクセスがあったか否かを判定し、外部からのアクセスがあったと判定したとき(Yes)は、ステップS852に移行するが、そうでないと判
定したとき(No)は、外部からのアクセスがあるまでステップS850で待機する。
【0281】
ステップS852では、外部からのアクセスが、許可された通信プロトコルを用いたアクセスであるか否かを判定し、許可された通信プロトコルを用いたアクセスであると判定したとき(Yes)は、ステップS854に移行して、外部からのアクセスが印刷開始通知で
あるか否かを判定し、印刷開始通知であると判定したとき(Yes)は、ステップS856に
移行する。
【0282】
ステップS856では、該当の印刷データを記憶装置62のなかから検索し、ステップS858に移行して、索出した印刷データに基づいてプリンタエンジン64により印刷を行い、ステップS860に移行して、通信設定情報記憶部10の通信設定情報を無効にし、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS854で、外部からのアクセスが印刷開始通知でないと判定したとき(No)、およびステップS852で、外部からのアクセスが、許可された通信プロトコルを用いたアクセスでないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0283】
次に、プリンタサーバ300の構成を説明する。
CPU90は、ROM92の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、図14のフローチャートに示す印刷要求受付処理に代えて、図27のフローチャートに示す印刷要求受付処理を実行するようになっている。
図27は、プリンタサーバ300で実行される印刷要求受付処理を示すフローチャートである。
【0284】
印刷要求受付処理は、CPU90において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS900に移行するようになっている。
ステップS900では、印刷要求を受信したか否かを判定し、印刷要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS902に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は
、印刷要求を受信するまでステップS900で待機する。
【0285】
ステップS902では、印刷データを受信し、ステップS904に移行して、受信した印刷データをネットワークプリンタ100に送信し、ステップS906に移行する。
ステップS906では、アクセス情報を受信したか否かを判定し、アクセス情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS908に移行するが、そうでないと判定したと
き(No)は、アクセス情報を受信するまでステップS906で待機する。
【0286】
ステップS908では、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて、指定の通信ポートを介して印刷開始通知をネットワークプリンタ100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
プリンタサーバ300では、印刷要求を受信すると、ステップS902,S904を経て、印刷データを受信し、受信した印刷データがネットワークプリンタ100に送信される。
【0287】
ネットワークプリンタ100では、印刷データを受信すると、ステップS802を経て、受信した印刷データが記憶装置62に保存される。
次に、ユーザは、図示しない課金処理サーバにおいて所定の料金を支払う。課金処理サーバでは、料金の支払いが確認されると、ネットワークプリンタ100に課金確認通知が送信される。
【0288】
ネットワークプリンタ100では、課金確認通知を受信すると、ステップS806,S808を経て、IPアドレスおよび通信ポートの番号が決定され、決定されたIPアドレスおよび通信ポートの番号を示すアクセス情報がプリンタサーバ300に送信される。
プリンタサーバ300では、アクセス情報を受信すると、ステップS908を経て、受信したアクセス情報に含まれるIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて、指定の通信ポートを介して印刷開始通知がネットワークプリンタ100に送信される。
【0289】
ネットワークプリンタ100では、指定の通信ポートから印刷開始通知を受信すると、ステップS856,S858を経て、該当の印刷データが記憶装置62のなかから検索され、索出された印刷データに基づいて印刷が行われる。
このようにして、本実施の形態では、ネットワークプリンタ100は、印刷データを受信し、受信した印刷データを記憶装置62に保存し、IPアドレスおよび通信ポートの番号を決定し、決定したIPアドレスおよび通信ポートの番号に基づいて通信設定情報記憶部10の通信設定情報を更新し、通信設定情報記憶部10の通信設定情報に基づいて印刷開始通知を受信し、受信した印刷開始通知に応じて記憶装置62の印刷データに基づき印刷を行うようになっている。
【0290】
これにより、ネットワークプリンタ100の通信設定が印刷のたびに変更されるので、外部からみて通信ポートが特定しにくく、不正なアクセスが行われる可能性を低減することができる。また、プリンタサーバ300には、通信設定の変更に対応するプリンタドライバ等をインストールすればよいので、ネットワークプリンタ100に対して設定を行う必要がない。したがって、従来に比して、不特定多数のホスト端末等が利用する環境においてセキュリティを向上することができる。
【0291】
上記第5の実施の形態において、ネットワークプリンタ100は、形態9、26、47または61の出力装置に対応し、CPU50は、形態77の演算手段に対応し、I/F58は、形態77の通信手段に対応し、印刷データ記憶部22および記憶装置62は、形態9、26、47、61、76または77の出力データ記憶手段に対応している。また、印刷データ受信部14、I/F58およびステップS800は、形態9または26の出力データ受信手段に対応し、ステップS800は、形態47、61、76または77の出力データ受信ステップに対応し、印刷データ受信部14およびステップS802は、形態9または26の出力データ保存手段に対応している。
【0292】
また、上記第5の実施の形態において、ステップS802は、形態47、61、76または77の出力データ保存ステップに対応し、通信設定内容決定部12およびステップS806は、形態9または26の通信設定内容決定手段に対応し、ステップS806は、形態47、61、76または77の通信設定内容決定ステップに対応している。また、通信設定実行部13およびステップS810は、形態9または26の通信設定実行手段に対応し、ステップS810は、形態47、61、76または77の通信設定実行ステップに対応し、印刷開始通知受信部11、I/F58およびステップS854は、形態9または2
6の出力開始通知受信手段に対応している。
【0293】
また、上記第5の実施の形態において、ステップS854は、形態47、61、76または77の出力開始通知受信ステップに対応し、印刷部16、プリンタエンジン64およびステップS858は、形態9または26の出力手段に対応し、ステップS858は、形態47、61、76または77の出力ステップに対応している。また、ホスト端末200は、形態26の出力要求装置に対応し、プリンタサーバ300は、形態26の出力管理装置に対応し、印刷データ送信部43、I/F98およびステップS904は、形態26の出力データ送信手段に対応している。
【0294】
なお、上記第1の実施の形態において、ステップS156の通信設定内容決定処理は、図7のフローチャートに示す処理として構成したが、これに限らず、図28のフローチャートに示す処理として構成することもできる。
図28は、ステップS156の通信設定内容決定処理を示すフローチャートである。
通信設定内容決定処理は、ステップS156において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS700に移行するようになっている。
【0295】
ステップS700では、印刷開始通知のデータサイズを取得し、ステップS702に移行して、取得したデータサイズを256で除算した余りを算出し、ステップS704に移行して、算出した余りを所定のIPアドレスの下1桁に設定してIPアドレスを生成し、ステップS706に移行する。
ステップS706では、生成したIPアドレスを宛先のアドレスとしてpingを実行し、ステップS708に移行して、pingの実行に対して応答が得られたか否かを判定し、応答が得られないと判定したとき(No)は、ステップS710に移行して、通信ポートの数およびその番号を決定し、ステップS712に移行する。
【0296】
ステップS712では、ステップS208と同様の処理を実行し、ステップS714に移行して、ステップS210と同様の処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS708で、pingの実行に対して応答が得られたと判定したとき(Yes)
は、ステップS716に移行して、IPアドレスの下1桁を「1」加算し、ステップS718に移行して、IPアドレスの下1桁の値が「255」であるか否かを判定し、「255」でないと判定したとき(No)は、ステップS706に移行する。
【0297】
一方、ステップS718で、IPアドレスの下1桁の値が「255」であると判定したとき(Yes)は、ステップS720に移行して、IPアドレスの下1桁を「1」に設定し、
ステップS706に移行する。
また、上記第1ないし第5の実施の形態において、ネットワークプリンタ100は、プリンタエンジン64で印刷が終了したタイミングで通信設定情報記憶部10の通信設定情報を無効にするように構成したが、これに限らず、すべての分割印刷データの受信が終了したタイミングで通信設定情報記憶部10の通信設定情報を無効にするように構成することもできる。
【0298】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、ネットワークプリンタ100がIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を決定するように構成し、上記第3および第4の実施の形態においては、プリンタサーバ300がIPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を決定するように構成したが、これに限らず、IPアドレス、通信ポートの番号、分割割合およびポート割当のうち1、2または3つをネットワークプリンタ100が決定し、残りのものをプリンタサーバ300が決定するように構成することもできる。
【0299】
また、上記第1の実施の形態において、ネットワークプリンタ100は、プリンタサーバ300からの印刷開始通知に応じてプリンタサーバ300にアクセス情報を送信するように構成したが、これに限らず、ホスト端末200がネットワークプリンタ100に印刷開始通知を送信し、ネットワークプリンタ100は、ホスト端末200からの印刷開始通知に応じてプリンタサーバ300にアクセス情報を送信するように構成することもできる。上記第2の実施の形態についても同様の構成を適用することができ、この場合、ネットワークプリンタ100は、プリンタサーバ300からの印刷開始通知に応じてホスト端末200にアクセス情報を送信するように構成することができる。
【0300】
また、上記第1ないし第5の実施の形態においては、ネットワークプリンタ100に通信設定情報記憶部10を設けて構成したが、これに限らず、ホスト端末200、プリンタサーバ300その他の端末に通信設定情報記憶部10を設けて構成することもできる。
また、上記第1ないし第5の実施の形態においては、ネットワークプリンタ100に通信プロトコル設定部19を設けて構成したが、これに限らず、ホスト端末200、プリンタサーバ300その他の端末に通信プロトコル設定部19を設けて構成することもできる。
【0301】
また、上記第1ないし第5の実施の形態においては、プリンタサーバ300を設けて構成したが、これに限らず、プリンタサーバ300を設けず、その代わりに、プリンタサーバ300の機能をホスト端末200に設けて構成することもできる。
また、上記第1ないし第5の実施の形態において、図3、図5、図7、図10、図12、図14、図16、図17、図19、図20、図22、図23、図25、図26、図27および図28のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM52,72,92にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、図29に示すように、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM54,74,94に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0302】
図29は、記憶媒体およびそのデータ構造を示す図である。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0303】
また、上記第1ないし第5の実施の形態においては、本発明に係るセキュリティ出力装置、セキュリティ出力システム、出力装置制御プログラムおよび記憶媒体、並びにセキュリティ出力方法を、ネットワークプリンタ100でセキュリティ通信を行って印刷を行う場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。ネットワークプリンタ100に代えて、例えば、プロジェクタ、ホームゲートウェイ、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ネットワークストレージ、オーディオ機器、携帯電話、PHS(登録商標)(Personal Handyphone System)、ウォッチ型PDA、STB(Set Top Box)、POS(Point Of Sale)端末、FAX機、電話(IP電話等も含む。)、その他の出力装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0304】
【図1】ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
【図2】ネットワークプリンタ100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】ネットワークプリンタ100で実行される通信プロトコル設定処理を示すフローチャートである。
【図4】ICMPの通信メッセージの一覧を示す図である。
【図5】ネットワークプリンタ100で実行される通信設定処理を示すフローチャートである。
【図6】ネットワークプリンタ100が受信するパケットのデータ構造を示す図である。
【図7】ステップS156の通信設定内容決定処理を示すフローチャートである。
【図8】分割割合を決定する場合を説明するための図である。
【図9】通信ポートの番号、分割割合およびポート割当を決定した結果を示す図である。
【図10】ネットワークプリンタ100で実行される印刷制御処理を示すフローチャートである。
【図11】ホスト端末200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図12】ホスト端末200で実行される印刷要求処理を示すフローチャートである。
【図13】プリンタサーバ300のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図14】プリンタサーバ300で実行される印刷要求処理を示すフローチャートである。
【図15】ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
【図16】ホスト端末200で実行される印刷要求処理を示すフローチャートである。
【図17】プリンタサーバ300で実行される印刷要求受付処理を示すフローチャートである。
【図18】ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
【図19】ネットワークプリンタ100で実行される通信設定処理を示すフローチャートである。
【図20】プリンタサーバ300で実行される印刷要求受付処理を示すフローチャートである。
【図21】ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
【図22】ホスト端末200で実行される印刷要求処理を示すフローチャートである。
【図23】プリンタサーバ300で実行される印刷要求受付処理を示すフローチャートである。
【図24】ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
【図25】ネットワークプリンタ100で実行される通信設定処理を示すフローチャートである。
【図26】ネットワークプリンタ100で実行される印刷制御処理を示すフローチャートである。
【図27】プリンタサーバ300で実行される印刷要求受付処理を示すフローチャートである。
【図28】ステップS156の通信設定内容決定処理を示すフローチャートである。
【図29】記憶媒体およびそのデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
【0305】
100…ネットワークプリンタ, 10…通信設定情報記憶部, 11…印刷開始通知受信部, 12…通信設定内容決定部, 13…通信設定実行部, 14…印刷データ受信部, 15…印刷データ構成部, 16…印刷部, 17…アクセス情報送信部, 18…通信設定無効化部, 19…通信プロトコル設定部, 20…通信プロトコル制限部,
21…アクセス情報受信部, 22…印刷データ記憶部, 50,70,90…CPU, 52,72,92…ROM, 54,74,94…RAM, 58,78,98…I/F, 59,79,99…バス, 60…操作パネル, 62,82,83…記憶装置, 64…プリンタエンジン, 200…ホスト端末, 30…印刷データ生成部, 31,33…印刷データ送信部, 32…アクセス情報受信部, 80,81…入力装置, 84,85…表示装置, 300…プリンタ管理サーバ, 40…印刷データ受信部, 41…印刷開始通知送信部, 42…アクセス情報受信部, 43…印刷データ送信部, 44…印刷要求受信部, 45,47…アクセス情報送信部, 46…通信設定内容決定部, 199…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データに基づいて出力を行う出力手段と、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を受信する出力開始通知受信手段と、前記出力開始通知受信手段で受信した出力開始通知に応じて前記通信設定の内容を決定する通信設定内容決定手段と、前記通信設定内容決定手段の決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段とを備えることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記出力データの受信の終了または前記出力手段による出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化手段を備えることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項3】
請求項1および2のいずれか1項において、
前記通信設定実行手段で行った通信設定の内容を示す通信設定情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する通信設定情報送信手段を備えることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項において、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信手段は、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信するようになっており、
前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成手段を備え、
前記通信設定内容決定手段は、前記複数の通信経路を決定するようになっており、
前記出力手段は、前記出力データ構成手段で構成した出力データに基づいて出力を行うようになっていることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記通信設定内容決定手段は、前記出力データの分割割合を決定するようになっており、
前記出力データ受信手段は、前記通信設定内容決定手段で決定した分割割合に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信するようになっていることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記通信設定内容決定手段で決定した分割割合を示す分割割合情報を前記出力開始通知の通知元または特定の通知先に送信する分割割合情報送信手段を備えることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項7】
請求項4ないし6のいずれか1項において、
前記通信設定内容決定手段は、前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを決定するようになっており、
前記出力データ構成手段は、前記通信設定内容決定手段で決定した対応付けに基づいて、前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データを合成するようになっていることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項8】
請求項7において、
前記通信設定内容決定手段で決定した対応付けを示す通信経路対応情報を前記出力開始
通知の通知元または特定の通知先に送信する通信経路対応情報送信手段を備えることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項9】
出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存手段と、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定手段と、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信手段と、前記出力開始通知受信手段で受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力手段と、前記通信設定内容決定手段の決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段とを備えることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項10】
通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データに基づいて出力を行う出力手段と、前記通信設定の内容を示す通信設定情報を受信する通信設定情報受信手段と、前記通信設定情報受信手段で受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段と、前記出力データの受信の終了または前記出力手段による出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化手段とを備えることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項11】
請求項10において、
前記通信設定は、複数の前記通信経路の設定に関する設定であり、
前記出力データ受信手段は、所定の分割方法によって複数に分割された分割出力データを前記複数の通信経路を介して受信するようになっており、
前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データに基づいて前記出力データを構成する出力データ構成手段を備え、
前記出力手段は、前記出力データ構成手段で構成した出力データに基づいて出力を行うようになっていることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項12】
請求項11において、
前記出力データの分割割合を示す分割割合情報を受信する分割割合情報受信手段を備え、
前記出力データ受信手段は、前記分割割合情報受信手段で受信した分割割合情報に基づいて、前記複数の通信経路を介して前記各分割出力データを受信するようになっていることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項13】
請求項11および12のいずれか1項において、
前記複数の通信経路と前記各分割出力データの対応付けを示す通信経路対応情報を受信する通信経路対応情報受信手段を備え、
前記出力データ構成手段は、前記通信経路対応情報受信手段で受信した通信経路対応情報に基づいて、前記出力データ受信手段で受信した各分割出力データを合成するようになっていることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項14】
請求項1ないし13のいずれか1項において、
通信を許可する通信プロトコルを設定する通信プロトコル設定手段と、前記通信プロトコル設定手段で設定した通信プロトコル以外の通信プロトコルを用いたアクセスを拒否する通信プロトコル制限手段とを備えることを特徴とするセキュリティ出力装置。
【請求項15】
出力を行う出力装置と、前記出力装置に対して出力を要求する出力要求装置と、前記出力装置を管理する出力管理装置とを通信可能に接続したセキュリティ出力システムであって、
前記出力管理装置は、前記出力要求装置からの出力要求に応じて、出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記出力装置に送信する出力開始通知送信手段を有し、
前記出力装置は、前記出力開始通知を受信する出力開始通知受信手段と、前記出力開始通知受信手段で受信した出力開始通知に応じて通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定手段と、前記通信設定内容決定手段の決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段と、前記通信設定に基づいて前記出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを有することを特徴とするセキュリティ出力システム。
【請求項16】
出力を行う出力装置と、前記出力装置に対して出力を要求する出力要求装置と、前記出力装置を管理する出力管理装置とを通信可能に接続したセキュリティ出力システムであって、
前記出力管理装置は、前記出力要求装置からの出力要求に応じて出力データを前記出力装置に送信する出力データ送信手段を有し、
前記出力装置は、前記出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存手段と、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定手段と、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信手段と、前記出力開始通知受信手段で受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力手段と、前記通信設定内容決定手段の決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段とを有することを特徴とするセキュリティ出力システム。
【請求項17】
出力を行う出力装置と、前記出力装置に対して出力を要求する出力要求装置と、前記出力装置を管理する出力管理装置とを通信可能に接続したセキュリティ出力システムであって、
前記出力管理装置は、前記出力要求装置からの出力要求に応じて通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定手段と、前記通信設定内容決定手段で決定した通信設定の内容を示す通信設定情報を前記出力装置に送信する通信設定情報送信手段とを有し、
前記出力装置は、前記通信設定情報を受信する通信設定情報受信手段と、前記通信設定情報受信手段で受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行手段と、前記通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信手段と、前記出力データ受信手段で受信した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを有することを特徴とするセキュリティ出力システム。
【請求項18】
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムであって、
出力データの出力開始を指示する出力開始通知を受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、前記通信設定に基づいて前記出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする出力装置制御プログラム。
【請求項19】
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムであって、
出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存ステップと、通信経路の
設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする出力装置制御プログラム。
【請求項20】
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムであって、
通信経路の設定に関する通信設定の内容を示す通信設定情報を受信する通信設定情報受信ステップと、前記通信設定情報受信ステップで受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、前記通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする出力装置制御プログラム。
【請求項21】
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
出力データの出力開始を指示する出力開始通知を受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、前記通信設定に基づいて前記出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
【請求項22】
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存ステップと、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
【請求項23】
出力装置として動作するコンピュータに実行させるための出力装置制御プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
通信経路の設定に関する通信設定の内容を示す通信設定情報を受信する通信設定情報受信ステップと、前記通信設定情報受信ステップで受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、前記通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップとからなる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
【請求項24】
通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとを含むことを特徴とするセキュリティ出力方法。
【請求項25】
通信手段が、通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、
演算手段が、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、
前記通信手段が、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を受信する出力開始通知受信ステップと、
前記演算手段が、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、
前記演算手段が、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとを含むことを特徴とするセキュリティ出力方法。
【請求項26】
出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存ステップと、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信ステップと、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力ステップと、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとを含むことを特徴とするセキュリティ出力方法。
【請求項27】
通信手段が、出力データを受信する出力データ受信ステップと、
演算手段が、前記出力データ受信ステップで受信した出力データを出力データ記憶手段に保存する出力データ保存ステップと、
前記演算手段が、通信経路の設定に関する通信設定の内容を決定する通信設定内容決定ステップと、
前記通信手段が、前記出力データの出力開始を指示する出力開始通知を前記通信設定に基づいて受信する出力開始通知受信ステップと、
前記演算手段が、前記出力開始通知受信ステップで受信した出力開始通知に応じて前記出力データ記憶手段の出力データに基づき出力を行う出力ステップと、
前記演算手段が、前記通信設定内容決定ステップの決定内容に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップとを含むことを特徴とするセキュリティ出力方法。
【請求項28】
通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力データ受信ステップと、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、前記通信設定の内容を示す通信設定情報を受信する通信設定情報受信ステップと、前記通信設定情報受信ステップで受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップとを含むことを特徴とするセキュリティ出力方法。
【請求項29】
通信手段が、通信経路の設定に関する通信設定に基づいて出力データを受信する出力デ
ータ受信ステップと、
演算手段が、前記出力データ受信ステップで受信した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、
前記通信手段が、前記通信設定の内容を示す通信設定情報を受信する通信設定情報受信ステップと、
前記演算手段が、前記通信設定情報受信ステップで受信した通信設定情報に基づいて前記通信設定を行う通信設定実行ステップと、
前記演算手段が、前記出力データの受信の終了または前記出力ステップの出力の終了を検出した際に前記通信設定を無効にする通信設定無効化ステップとを含むことを特徴とするセキュリティ出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2006−79593(P2006−79593A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−221938(P2005−221938)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【分割の表示】特願2005−10444(P2005−10444)の分割
【原出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】