説明

ソフトウェアを更新する携帯無線通信機器及びその方法

本発明は、無線通信システムにおける携帯無線通信機器(1)に関する。無線通信機器(1)は、機器(1)が第1動作状態中に、外部サーバ(10)から機器(1)のソフトウェアを更新するための更新情報をダウンロードするためのダウンロード手段と、ダウンロードした更新情報を格納するためのフラッシュメモリ(4)と、機器(1)が第2動作状態中に、フラッシュメモリ(4)に格納された更新情報に従って更新処理を開始して制御するための更新手段とを含む。ダウンロード手段は、第1動作状態中に、更新処理中にユーザへ提供する情報を含む情報テキストを取得し、機器(1)の設定に情報テキストを適合させ、フラッシュメモリ(4)に適合させられた情報を格納する。更新手段は、更新処理を開始したとき及び第2動作状態中に、適合させられた情報をユーザへ表示する。さらに、本発明は、電子機器等にソフトウェアを更新するための方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信用の携帯無線通信機器に関する。特に、本発明は、通信機器のソフトウェアを更新するとともに、更新処理の進行状況に関する情報をユーザへ提供することに関する。
【背景技術】
【0002】
将来、移動電話、ポケベル、携帯情報端末、電子システム手帳などの無線通信を行う無線通信機器は、外部サーバへ無線でソフトウェアの更新を要求し、外部サーバから当該情報を受信することになる。無線でのファームウェアの更新(FOTA)において、電子機器は、ソフトウェアの更新を可能とするために、最も基本的な動作モードに切り替えられなければならない。この基本モードにおいては、オペレーティングシステムが起動されることはなく、最も基本的なグラフィックドライバのみが利用可能となる。しかしながら、この段階で、更新処理の進行状況に関する情報(フィードバック)をユーザへ提供する必要がある。このフィードバックは、進行状況バー及びテキスト形式のメッセージの少なくとも1つであってよい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したような無線通信用の携帯無線通信機器に関する一般的な問題は、当該携帯無線通信機器のソフトウェアを更新するために基本モードに切り替えられることである。この基本モードでは、いくつかの問題が発生した場合に、ユーザへテキスト形式の情報を提供することが困難である。例えば、テキストは、電子機器を使用するユーザによって選択された言語でなければならない。さらに、そのテキスト自身は、いくつかのテキストフォントの定義を使用することによりフォーマットされる。機器の最も基本的な動作状態において、これらの機能をサポートすることは難しい。さらに、そのテキスト自身は、更新及び変更の対象となることもありうる。したがって、通信機器の更新状態及び基本モードにおいて、テキスト機能をサポートすることは難しい。
【0004】
したがって、本発明の目的は、電子機器のソフトウェア更新処理中にユーザにテキスト形式のフィードバックを可能とする無線通信用の携帯無線通信機器及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的は、請求項1に係る無線通信用の携帯無線通信機器によって実現される。
【0006】
本発明に係る無線通信用の携帯無線通信機器は、機器が第1動作状態中に、外部サーバから機器のソフトウェアを更新するための更新情報をダウンロードするためのダウンロード手段と、ダウンロードした更新情報を格納するためのフラッシュメモリと、機器が第2動作状態中に、フラッシュメモリに格納された更新情報に従って更新処理を開始して制御するための更新手段とを含む。また、ダウンロード手段は、第1動作状態中に、更新処理中にユーザへ提供する情報を含む情報テキストを取得し、機器の設定に情報テキストを適合させ、フラッシュメモリに適合させられた情報を格納する。更新手段は、更新処理を開始したとき及び第2動作状態中に、適合させられた情報をユーザへ表示する。
【0007】
上述した目的は、さらに請求項8に記載のソフトウェアを更新するための方法によって実現される。
【0008】
本発明に係る無線通信用の携帯無線通信機器においてソフトウェアを更新する方法は、機器が第1動作状態中に、外部サーバから機器のソフトウェアを更新するための更新情報をダウンロードするステップと、フラッシュメモリにダウンロードした更新情報を格納するステップと、機器が第2動作状態中に、フラッシュメモリに格納された更新情報に従って更新処理を開始して制御するステップとを含む。また、本方法は、第1動作状態中に、更新処理中にユーザへ提供する情報を含む情報テキストを取得するステップと、機器の設定に情報テキストを適合させるステップと、適合させられた情報をフラッシュメモリに格納するステップと、更新処理を開始したとき及び第2動作状態中に、適合させられた情報をユーザへ表示するステップとを含む。
【0009】
第1動作状態中に情報テキストを取得して適合させることにより、更新手段は、更新処理中及び第2動作状態中に情報テキストにアクセスすることがきる。情報テキストが準備され適合させられることで、更新処理の進行状況のフィードバックをユーザに与えるため、更新処理中に情報テキストがユーザへ提供される。
【0010】
本明細書及び本発明の記載では、用語「携帯無線通信機器」は、モバイル電話、モバイルセル電話、ポケベル、携帯情報端末及び通信装置、即ち、電子手帳やスマートホンなどを含む。用語「無線通信」は、通信又は情報の無線伝送を可能とする電話通信システムの何れかの種類に関する。本発明は、主に情報の受信に関係する。しかしながら、本発明に係る携帯無線通信機器及び方法は、情報の受信のみに限定されるわけではなく、実際のアプリケーションでは、無線通信システムにおける情報の送信も可能である。
【0011】
本明細書中で使用される用語「含む/含んでいる」は、この明細書で述べられた機能、数値、ステップまたは構成要素の存在を特定するために取られるが、他の1以上の機能、数値、ステップ、構成要素又はそれらのグループの存在や追加を排除するわけではない。
【0012】
有利なことに、携帯無線通信機器の第1動作状態は、全ての機能を提供する携帯無線通信機器の標準モードである。また、携帯無線通信機器の第2動作状態は、僅かな機能のみを提供する携帯無線通信機器の基本モードである。
【0013】
有利なことに、ダウンロード手段は、携帯無線通信機器の言語を判定し、判定された言語による情報テキストを取得することによって、携帯無線通信機器の言語に情報テキストを適合させる。
【0014】
ダウンロード手段は、例えば、携帯無線通信のファイル格納部に実装されたデータベースから情報テキストを取得することが望ましい。
【0015】
また、ダウンロード手段は、携帯無線通信機器のフォント定義に情報テキストを適合させてもよい。さらに、ダウンロード手段は、適合させられた情報テキストに基づき、メイン表示画像を生成し、メイン表示画像を圧縮し、圧縮したメイン表示画像をフラッシュメモリに格納してもよい。
【0016】
また、更新手段は、フラッシュメモリ領域にアクセスして、ユーザへメイン表示画像を提供することが望ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下では、添付の図面を参照し、一例として、本発明の実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る携帯無線通信機器1のブロック図を示す図である。携帯無線通信機器1は、例えば、無線通信システムによる基地局を介して、図1に示すサーバ10と通信を行う。また、携帯無線通信機器1は、高周波数部5やアンテナ6のような通信に必要とされる要素を含む。アンテナ6及び高周波数部5によって、携帯無線通信機器1は、プロセッサ2の制御のもとで、無線通信システムでの信号の送信及び受信を行う。プロセッサ2は、例えば、ベースバンドプロセッサであり、既存の方法又は次世代技術、例えば携帯無線通信機器1に必要とされるアプリケーションエリアに基づいてハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで実装される。
【0019】
プロセッサ2は、ランダムアクセスメモリ(RAM)3及びフラッシュメモリ4に接続されるか、又は含む。或いは、両方で構成されてもよい。フラッシュメモリ4は、実行可能なソフトウェアコードを格納するためのロー(raw)格納部5及びファイル情報を格納するためのファイルシステム格納部6を含む。ロー格納部5は、一般的なROM(読取専用)であり、加えて、特別なデータを格納するための追加領域を含む。
【0020】
携帯無線通信機器1は、通常操作を行うために必要な全ての構成要素(ディスプレイ7、入力手段8のような)、例えば、キーボードやジョグダイアルなどをさらに含む。簡単の説明のため、本発明を理解する上で重要でない構成要素については説明を省略する。さらに、本発明に係る携帯無線通信機器1における無線通信システムでは、例えば、GSM、UMTS又は他の適切な現行若しくは次世代の無線通信システムにおいて通信が行われる。
【0021】
ファイルシステム格納部6は、携帯無線通信機器1の機能に関するデータや情報の格納を永久的に又は長期的に管理する。これらのデータや情報は、オペレーティングシステム、プログラム、アプリケーション及びユーザによって入力されるデータなどである。ファイルシステム格納部6には、自動的に又はユーザの入力の何れかにより選択された設定、例えば、携帯無線通信機器1の言語や表示テキストのフォント定義なども格納される。RAM3は、動作中にデータ及びソフトウェアコードの少なくとも1つの揮発性の格納を管理する。ロー格納部5は、携帯無線通信機器1のブート部として機能し、携帯無線通信機器1を起動するためのデータ及び携帯無線通信機器1を基本モードで動作させるためのデータを含む。なお、基本モードでの動作では、オペレーティングシステムは起動せず、僅かな機能のみが利用可能である。
【0022】
一般的な無線でのファームウェアの更新(FOTA)技術は、無線又は有線での接続を介して更新するソフトウェアを送信することが可能である。したがって、メインコンポーネントは、2つのソフトウェアバージョンの差分(FOTAデルタ)を生成し、モバイル機器に無線で送信可能なサイズにコンパクト化するための差分を圧縮する機能を有する。一般的に、差分は、ソフトウェアの総サイズの1〜10%である。
【0023】
FOTAデルタは、他のコンピュータで生成され、携帯無線通信機器1の現在のソフトウェアバージョンと新たなソフトウェアバージョンとの差分についての情報を含む。
【0024】
さらに、フラッシュメモリ4の格納部の1つに格納されたダウンロード部は、外部のサーバ10への接続を設定し、要求及びソフトウェア更新情報、例えばサーバ10から携帯無線通信機器1へのFOTAデルタのダウンロードをサポートする。ダウンロードは、携帯無線通信機器1が通常使用している無線通信システムを介して実行される。これは、例えば、GSM、UMTS若しくは他の適したシステム、他の無線システム、例えばBluetooth(登録商標)や赤外線など、又は、有線を介してサーバ10へ接続されて実行される。更新情報のダウンロードが終了すると、ダウンロード部は、フラッシュメモリ4の格納部の1つに受信した更新情報を格納する。さらに、本発明に係るダウンロード部は、更新処理中に、ユーザへのフェードバックを提供するための情報テキストを取得する。情報テキストは、例えば、「更新処理の実行中」又は「お待ちください...」などの文字列を含む。ダウンロード部は、ダウンロード及び取得した全ての情報と、更新処理のために必要なデータとをフラッシュメモリ4の格納部の1つに格納する。
【0025】
フラッシュメモリ4の格納部の1つに格納された更新部は、携帯無線通信機器1のソフトウェア更新の実行を担当する。したがって、更新部は、フラッシュメモリ4に格納されているダウンロードされたソフトウェア更新情報にアクセスし、ロー格納部5にソフトウェアを更新する。更新部は、さらに、更新処理についてのフィードバックをユーザへ提供する情報を表示する。ダウンロード部及び更新部は、ソフトウェアの一部である。
【0026】
このように、ソフトウェア更新情報をダウンロードし、情報テキストを取得して格納する全体処理の第1部が、携帯無線通信機器1の第1動作状態中に完了される。この第1動作状態は、オペレーティングシステムが起動され、全ての機能が利用可能な携帯無線通信機器1における通常の動作モードである。更新部の起動を開始する全体処理の第2部では、携帯無線通信機器1は、第2動作状態へ再起動する。第2動作状態は、オペレーティングシステムが起動されず、僅かな機能のみが利用可能となる。更新処理が完了した後、更新部は、新たなソフトウェアで携帯無線通信機器1を再起動する。その後、携帯無線通信機器1は、再び、第1動作状態で動作する。
【0027】
図3(a〜f)は、ソフトウェア更新処理中にユーザへのフィードバックを提供する、異なる表示を示す図である。このように、取得された情報テキストは、更新処理が実行される全期間に渡って、メイン表示画像11に示すように表示される。さらに、進行状況バーの表示画像12a、12b、12cのように、更新処理の状況を図示してもよい。また、更新処理中に、表示画像13のように、メイン表示画像11と進行状況バーの表示画像12a、12b、12cとを組み合わせて表示してもよい。
【0028】
図2は、更新処理の詳細なステップを示すフローチャートである。ステップS0において、更新処理が開始される。例えば、携帯無線通信機器1でスイッチングされることにより、更新処理が開始される。ステップS1において、ダウンロード部は、更新情報をダウンロードするためにサーバ10へ要求を送信する。この要求は、ユーザによって、又は、ネットワークで自動的に生成される。次に、ステップS2において、更新情報は、サーバ10からダウンロード部によってダウンロードされる。
【0029】
ステップS3において、ダウンロード部は、携帯無線通信機器1のファイル(システム)格納部6にアクセスすることにより、ユーザによって選択されファイル格納部6に格納された携帯無線通信機器1の言語を判定する。続いて、ステップS4において、ダウンロード部は、更新処理中にユーザへ情報を提供するためにステップS3で判定された言語による情報テキストを取得する。ここでは、携帯無線通信機器1のファイル格納部6に実装されたテキストデータベースから情報テキストが取得される。ステップS5において、ダウンロード部は、ファイル格納部6に格納された携帯無線通信機器1のフォント定義を使用することによって、取得した情報テキストを適合させる。また、必要であれば、背景定義を使用してもよい。次に、ステップS6において、適合させられた情報テキストがビットマップ画像(メイン表示画像)として生成され、圧縮される。その後、ステップS7において、メイン表示画像11は、フラッシュメモリ4のロー格納部5に格納される。
【0030】
オプションとして、ステップS8において、進行状況バーの表示画像12a、12b、12cが更新処理の進行状況をユーザへ図示するために生成される。その後、ステップS9において、進行状況バーの表示画像12a、12b、12cは、圧縮されて、フラッシュメモリ4に格納される。
【0031】
ステップS1乃至S9は、上述したように、携帯無線通信機器1の第1動作状態で全て実行される。
【0032】
ステップ10において、更新部が起動される。これにより、携帯無線通信機器1の動作状態が、第1動作状態から第2動作状態へ遷移される。ステップS11において、更新部は、ロー格納部5へアクセスして、メイン表示画像11及び進行状況バーの表示画像12a、12b、12cである表示画像13を取り出し、解凍し、RAM3に格納する。ステップS12においてメイン表示画像11がユーザへ表示され、ステップS13において進行状況バーの表示画像12a、12b、12cがユーザへ表示される。即ち、更新処理中においては、進行状況のフィードバックが与えられる。更新処理が完了すると、ステップS14において、更新部は、新たなソフトウェアで携帯無線通信機器1を再起動する。ステップS14の処理は、例えば、携帯無線通信機器1の電源OFFにより終了する。
【0033】
再起動後、携帯無線通信機器1は、再び、第1動作状態となり、ユーザに対して全ての機能が利用可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】システムの要素を概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の方法に係る処理ステップを概略的に示すフローチャートである。
【図3a】、
【図3b】、
【図3c】、
【図3d】、
【図3e】、
【図3f】更新処理中に表示される、異なる複数の表示画像を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯無線通信機器(1)のソフトウェアを更新するために、前記携帯無線通信機器(1)が第1動作状態中に、更新情報を外部サーバ(10)からダウンロードするダウンロード手段と、前記ダウンロードした更新情報を格納するためのフラッシュメモリ(4)と、前記携帯無線通信機器(1)が第2動作状態中に、前記フラッシュメモリ(4)に格納された前記更新情報に従って更新処理を開始して制御するための更新手段とを有する無線通信システムにおける前記携帯無線通信機器であって、
前記ダウンロード手段は、
前記第1動作状態中に、前記更新処理中にユーザに提供する情報を含む情報テキストを取得し、
前記携帯無線通信機器(1)の設定に前記情報テキストを適合させ、
前記フラッシュメモリ(4)に、前記適合させられた情報テキストを格納し、
前記更新手段は、
前記更新処理を開始したとき及び前記第2動作状態中に、ユーザへ前記適合させられた情報テキストを表示する
ことを特徴とする携帯無線通信機器。
【請求項2】
前記携帯無線通信機器(1)の前記第1動作状態は、全ての機能を提供する該携帯無線通信機器(1)の標準モードであり、
前記携帯無線通信機器(1)の前記第2動作状態は、僅かな機能のみを提供する該携帯無線通信機器(1)の基本モードであることを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信機器。
【請求項3】
前記ダウンロード手段は、
前記携帯無線通信機器(1)の言語を判定し、該判定した言語による情報テキストを取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯無線通信機器。
【請求項4】
前記ダウンロード手段は、
前記携帯無線通信機器(1)の前記フラッシュメモリ(4)のファイル格納部に実装されたテキストデータベースから前記情報テキストを取得することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の携帯無線通信機器。
【請求項5】
前記ダウンロード手段は、
前記携帯無線通信機器(1)のフォント定義に前記情報テキストを適合させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の携帯無線通信機器。
【請求項6】
前記ダウンロード手段は、
前記適合させられた情報テキストに基づき、メイン表示画像(11)を生成し、
前記メイン表示画像(11)を圧縮し、
前記フラッシュメモリ(4)に前記圧縮したメイン表示画像(11)を格納する
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の携帯無線通信機器。
【請求項7】
前記更新手段は、
前記フラッシュメモリ(4)領域にアクセスして、ユーザへ前記メイン表示画像(11)を表示することを特徴とする請求項6に記載の携帯無線通信機器。
【請求項8】
携帯無線通信機器(1)のソフトウェアを更新するために、前記携帯無線通信機器(1)が第1動作状態中に、更新情報を外部サーバ(10)からダウンロードするダウンロードステップと、前記ダウンロードした更新情報をフラッシュメモリ(4)に格納するステップと、前記携帯無線通信機器(1)が第2動作状態中に、前記フラッシュメモリ(4)に格納された前記更新情報に従って更新処理を開始して制御するためのステップとを含む無線通信システムにおける前記携帯無線通信機器のソフトウェアを更新する方法であって、
前記第1動作状態中に、前記更新処理中にユーザへ提供する情報を含む情報テキストを取得し、前記携帯無線通信機器(1)の設定に前記情報テキストを適合させ、前記フラッシュメモリ(4)に前記適合させられた情報テキストを格納するステップと、
前記更新処理を開始したとき及び前記第2動作状態中に、ユーザへ前記適合させられた情報テキストを表示するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記携帯無線通信機器(1)の前記第1動作状態は、全ての機能を提供する該携帯無線通信機器(1)の標準モードとして提供され、
前記携帯無線通信機器(1)の前記第2動作状態は、僅かな機能のみを提供する該携帯無線通信機器(1)の基本モードとして提供されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記携帯無線通信機器(1)の言語を判定し、該判定した言語による情報テキストを取得することを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記携帯無線通信機器(1)の格納部(6)に実装されたテキストデータベースから前記情報テキストを取得することを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記携帯無線通信機器(1)のフォント定義に前記情報テキストを適合させることを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記適合させられた情報テキストに基づき、メイン表示画像(11)を生成し、
前記メイン表示画像(11)を圧縮し、
前記フラッシュメモリ(4)に前記圧縮したメイン表示画像(11)を格納する
ことを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記フラッシュメモリ(4)領域にアクセスして、ユーザへ前記メイン表示画像(11)を表示することを特徴とする請求項13に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図3f】
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【公表番号】特表2008−508623(P2008−508623A)
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−524196(P2007−524196)
【出願日】平成17年6月22日(2005.6.22)
【国際出願番号】PCT/EP2005/006751
【国際公開番号】WO2006/012948
【国際公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】