説明

タイヤ圧力モニタリングシステム及び方法

【課題】 不良発生率を減らすようにしたタイヤ圧力モニタリングシステムのクロストルク防止装置を提供する。
【解決手段】 車両のタイヤの空気圧を測定して相当する電波信号を出力する複数のTPMSセンサーと、前記TPMSセンサー各々をウェイクアップするための信号を出力する複数のエキサイターと、前記複数のTPMSセンサー各々に対応するように備えられ、前記TPMSセンサーによって出力された電波信号を受信する複数のアンテナと、前記アンテナ各々に連結され、前記アンテナ各々に入力された信号を演算するための複数の制御部とを含み、前記制御部は当該アンテナが受信した複数の電波信号の強さを比較して、その比較に基づいて複数の電波信号のうちの当該アンテナに対応する特定のTPMSセンサーの電波信号を選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ圧力モニタリングシステム及び方法に関し、より詳しくは、クロストルクを防止することができる、タイヤ圧力モニタリングシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されるタイヤ空気圧警報装置をタイヤ圧力モニタリングシステム(以下、TPMSという)という。一般に、前記TPMSは、車両の4つのタイヤにそれぞれ付着された4つのTPMSセンサーを含み、前記TPMSセンサー各々は固有のIDを持っている。従って、前記TPMSセンサーで測定された各々のIDに相当するタイヤ圧力に関する情報がECUに伝達され、ディスプレイを通じて表示されることによって、運転者は車両のどのタイヤに問題があるのかを分かるようになる。
【0003】
ところが、ここで問題になるのは、無線の特性上発生するセンサーの応答である。無線設備であるエキサイターからTPMSセンサーが受ける値は125KHzのLF波形であるが、これが所望のTPMSセンサーだけに反応して当該IDを導出しなければならないのに、場合によっては4つのエキサイターからLF電波を受けるTPMSセンサーが誤って反応して違うIDが違うタイヤのIDとして導出されて不良発生及び安全事故の原因となっている。
TPMSは、NHTSA(米連邦道路安全管理庁)FMVSS138ルールであって、一部の国家では車両のTPMS装着が義務付けられている。その理由は、タイヤの空気圧が25%以下、低下状態で高速で運行し続ける場合、タイヤの高速によって偏磨耗が生じてパンク現象が発生する可能性があるためである。
【0004】
TPMS部品及び設備を大別して2種類に分けるが、一つは車両に搭載される装置であり、もう一つは車両に搭載される装置を駆動する外部設備である。
まず、車両に搭載される装置の構成及び機能を見ると、次の通りである。
図1に示すように、TPMSはTPMSセンサー12、別途に装着される1つのレシーバー13、普通、高級仕様にのみ適用される4つのイニシエーター14、及びクラスタまたはミラーに備えられるディスプレイ15で構成される。
【0005】
これをより具体的に説明すれば、TPMSセンサー12は、センサーIDと空気圧のチェック結果に対する高周波信号をレシーバー13に送出(315MHz)し、外部無線電波信号(LF)によってスリーピング/ウェイクアップされる。
そして、レシーバー13は、バルブからの高周波信号を受信してディスプレイ15に伝送し、診断コネクタと接続される。このレシーバー13は高級仕様の場合、イニシエーター14に命令を送出する。
また、イニシエーター14は、レシーバー13から電波信号を受信して当該バルブにLF信号(125KHz)を発信し、バルブがRF信号を発信する。
ディスプレイ15はタイヤ11に圧力低下が発生したと表示して車両10の運転者に圧力低下を警告する。
【0006】
次に、車両10に搭載される装置を外部で動作させる設備について説明する。
図1、2を参照すれば、エキサイター(LF、125KHz)21は、TPMSセンサー12のウェイクアップを目的にして使用し、4つのエキサイター21が順次にTPMSセンサー12をウェイクアップする。
そして、UHFアンテナ(315MHz)22は、TPMSセンサー12からのRF情報(タイヤ圧力、温度、センサーID)を受けるためのアンテナであって、情報を受信した後、ACUサーバー26に送信し、順次に作動する。
【0007】
また、ACUサーバー26は、UHFアンテナ22で送信する情報を受ける装備であって、検波及び増幅回路で構成される。そして、RCUサーバー26は、前記ACUサーバー26からの情報を決められたプロトコルで分析して車両別IDを管理する。図2の図面符号26はRCUサーバー及びACUサーバーを示す。
また、車両ガイドブロック23は、車両10進入時にエキサイター21とUHFアンテナ22との衝突を防止し、また、一定の距離を維持するために使用される。そしてコネクタハンガ25は、診断コネクタ居置用として用いられて、スプリングバランス24はコネクタケーブルリール機能をする。
【0008】
前記のように構成されたTPMSシステムは、UHFアンテナ22が別途構成されていて、作業者の歩行時に安全事故の恐れがあり、作業空間を多く占めるという問題点がある。
図3乃至図7は、TPMSの動作を順次に示した作動図である。
まず、理解を助けるために、車両のタイヤ11のみを示した図3のように、車両が設備の検査位置に位置する。その後、4つのエキサイター21a、21b、21c、21dが順次にLF(125KHz)電波を発生する。この時、各々のエキサイター21a、21b、21c、21dが電波信号を発生するたびに、ホイールに付着されたTPMSセンサー12がこれに反応して図4のように315MHzのRFを送出するようになる。
【0009】
TPMSセンサー12が送出する電波信号をUHFアンテナ22が順次に受信する。この時、受信する電波信号の内容はTPMSセンサー12の固有ID、タイヤの内部圧力、タイヤの内部温度などである。
そして、各々のUHFアンテナ22は、図5のようにTPMSサーバー30に連結されて、UHFアンテナ及びTPMSセンサーのIDを含む受信内容を順次にTPMSサーバー30に送出する。
また、図6に示すように、車両のECU及びレシーバー13を通じて各イニシエーター14とセンサーIDマッピングを確認し、その後、全てのセンサーID、圧力、及び温度などのTPMSマッピング内容などがTPMSサーバー30に保存される。
【0010】
それから、図7のように、作業者が車両のフードを開けて20ピンコネクタ27を結線してレシーバー13に当該ID及びタイヤ圧力などを入力する。
特に、図7は、4つのタイヤに付着されたTPMSセンサーのマッピングエラーが発生した時、作業者が手作業でハンドツール28を利用してセンサーID値を取出する作業を示す図面である。つまり、リペアーが発生すれば、図7のように別途のハンドツール28を利用して手作業でリペアーを処理する。
しかし、上述したような手続は理論的な手続にすぎず、実際にはTPMSセンサーと他の装置との間の信号交換が無線通信で行われるために問題が発生する。この時、最も大きな問題がクロストルク現象であるが、これは図8を参照して説明する。
【0011】
例えば、エキサイター21bがLF(125KHz)を発生させて車両のタイヤに付着されているセンサーB12bをウェイクアップさせようとする時、電波信号の大きさが125KHzであれば到達距離が約2.4Kmに至るので、事実上センサーA12a乃至センサーD12dまでLF電波が到達する。さらには、側面に駐車されている車両にまで影響を与える。
そのため、エキサイター21bでLF信号を送出してセンサーB12bのIDを取り出そうとする目的とは関係なく、センサーB12bを除いたセンサーA、C、D12a、c、dのIDがウェイクアップされて、それぞれのセンサー12a、12b、12c、12dからRF(315MHz)値が送出されて、とんでもない他のセンサーのIDを認識するようになる。
【0012】
図8で説明していない符号31はスキャナーを、11はスペアタイヤを、60はID入力器を示す。
正しくIDが検出された場合と誤って検出された場合とを仮定して比較すれば、図9の表の通りとなる。
例えば、センサーAのIDがAAAAAA、センサーBのIDがBBBBBBセンサーCのIDがCCCCCC、センサーDのIDがDDDDDDであると仮定すれば、図9の表のように、ID検出作業が正しく行われれば、タイヤ位置別にマッピングが正確に行われるが、IDが誤って検出されればタイヤ別にマッピングが外れるように作業が行われる。
【0013】
万一、前記のようにマッピングが誤って行われる場合、図10に示すように、運転者は車内に設置されたTPMSディスプレイ15であるクラスタやルームミラーから誤ったセンサーIDマッピングエラーによる関係ないタイヤの圧力警告などが発生するようになる。
これを無線専門用語で言えば、前述したクロストルク現象と呼んでいるが、無線機器における代表的な問題点の一つである。
【特許文献1】特開2004−155352号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、前記のような問題点を解決するために創出されたものであって、エキサイターの横に別途のUHFを設置し、設置されたUHFアンテナに各4つの指向性アンテナ(UHFアンテナ)を設置して電波信号の各々異なる強さを演算して当該IDを分別しクロストルク現象を解決することによって、不良発生率を減らすようにしたタイヤ圧力モニタリングシステムのクロストルク防止装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一実施形態によるタイヤ圧力モニタリングシステムは、車両のタイヤの空気圧を測定して相当する電波信号を出力する複数のTPMSセンサーと、前記TPMSセンサー各々をウェイクアップするための電波信号を出力する複数のエキサイターと、前記複数のTPMSセンサー各々に対応するように備えられ、前記TPMSセンサーによって出力された電波信号を受ける複数のアンテナと、前記アンテナ各々に連結され、前記アンテナ各々に入力された信号を演算するための複数の制御部とを含み、前記制御部は当該アンテナが受信した複数の電波信号の強さを比較して、その比較に基づいて複数の電波信号のうちの当該アンテナに対応する特定のTPMSセンサーの電波信号を選択することを特徴とする。
【0016】
前記制御部は、前記TPMSセンサーから出力された電波信号の周波数が予め設定された周波数帯域内に含まれているかを判断することを特徴とし、前記エキサイターの出力信号は125KHzのLF信号であることを特徴とする。
【0017】
前記TPMSセンサーの出力信号は315MHzのRF信号であることを特徴とし、前記アンテナは指向性UHFアンテナであり、前記制御部は前記アンテナに内蔵されることを特徴とする。
また、前記制御部はOP−AMPを含むことを特徴とする。
【0018】
複数の電波信号を受信する段階と、前記電波信号の周波数を設定された周波数範囲と比較して、前記電波信号がTPMSセンサーから出力されたものかを判断する段階と、前記受信された電波信号の強さを比較して、その比較に基づいて複数の電波信号のうちの当該アンテナに対応する特定のTPMSセンサーの電波信号を選択する段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によるタイヤ圧力モニタリングシステムのクロストルク防止装置は、無線による不良を減らすことができ、別途の再確認作業工程が必要なく、保守比節減及び顧客クレーム減少によって費用節減に寄与する効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付した図面を参照して本発明による好ましい実施形態を詳細に説明する。
【実施例】
【0021】
図11には、本発明の実施形態によるタイヤ圧力モニタリングシステムのクロストルク防止装置の構成を概略的に示した概略図を示す。
ここでは、一般的なタイヤ圧力モニタリングシステム(TPMS)の構成説明は、図1及び図2を参照することにして、本発明による特徴的な構成のみを説明する。
図面に示す通り、本発明の実施形態によるタイヤ圧力モニタリングシステムのクロストルク防止装置は、車両10の各タイヤの一側に設置されてタイヤの空気圧を測定する第1、2、3、4TPMSセンサー51a、51b、51c、51d、各タイヤ外部の一側に設置されて前記第1、2、3、4TPMSセンサー51a、51b、51c、51dを順次にウェイクアップする第1、2、3、4エキサイター52a、52b、52c、52d、前記各タイヤ外部の他側に設置されて第1、2、3、4TPMSセンサー51a、51b、51c、51dから電波信号の強さを受信する第1、2、3、4アンテナ53a、53b、53c、53d、及び図示していない制御部を含んで構成される。
【0022】
第1、2、3、4アンテナ53a、53b、53c、53dは、UHFアンテナであるのが好ましく、特定の方向に電波信号をより多く送出する性質を有するアンテナである指向性アンテナを含んで構成できる。
前記制御部には、図10に示されているように、電波信号の周波数を比較することができる周波数比較器54が備えられる。前記制御部はUHFアンテナ53a、53b、53c、53dまたは指向性アンテナの内部に設置することができる。図14は検出された信号の周波数が314.5MHz乃至315.5MHzの間であるかを判断するための概略的な回路図であって、図14を参照した周波数比較器54については後述する。
【0023】
以下、前記のような構成を有する本発明の実施形態によるタイヤ圧力モニタリングシステムの作用について説明する。
但し、一般的なタイヤ圧力モニタリングシステムの作用は前述したので、以下では本発明に特徴による作用だけ説明することにする。
前述したような一般的な段階を経て4つのホイールに付着されたTPMSセンサーがタイヤ圧力、温度などに対する電波信号を出力すれば、それぞれのUHFアンテナは、4つのTPMSセンサーから信号を受信する。
この過程で前記UHFアンテナには、TPMSセンサーと関係のない多様な信号が入力される。
【0024】
従って、前記UHFアンテナに入力された電波信号のうちのTPMSセンサーから出力された電波信号のみをフィルタリングする過程が必要であるが、このために図14に示されているような周波数比較器54が使用される。前記周波数比較器としてはOP−AMP比較器を用いることができる。
一般に、TPMSセンサーの出力電波信号は315MHzのLF信号である。従って、検出された電波信号の周波数を基準入力値315.5MHz(上限値)〜314.5MHz(下限値)と比較して、上限値より大きいか下限値より小さければ、TPMSセンサーの出力電波信号でないと判断し、上限値と下限値との間にあれば、TPMSセンサーの出力値として判断する。
【0025】
以下、前述した周波数比較をより詳細に説明する。
既存のアンテナでは、図8のように受信される電波信号に対して高周波増幅1→周波数変換2→中間周波増幅3→復調器4→低周波増幅5の順序を経る。
これに反して、本発明のTPMSセンサー51a、51b、51c、51d受信用UHFアンテナは、図9に示されているように、高周波増幅1’→周波数変換2’→中間周波増幅3’→周波数比較器4’→復調器5’→低周波増幅6’の順序を経る方式を採択する。
【0026】
一方、図12及び図13に記載のBFOとは、Beat Frequency Oscillatorを略称したものである。
測定された周波数を設定された周波数帯域と比較することは、当業者には自明なことであって、このような機能をする回路図は多様な形態で構成できて、図14はこのような役割をするように構成された回路の一実施形態を概略的な示している。
【0027】
周波数の比較結果、前記アンテナに入力した電波信号がTPMSセンサーから出力されたものと判断されれば、電波信号の強さを判断する。
このような電波信号の強さは、TPMSセンサーとUHFアンテナとの間の距離、障害物の存在要否などによって変わるが、一般に、障害物が存在するほど、距離が遠くなるほど電波信号の強さは弱くなる。一般に、電波信号がホイールを透過すれば、強さが約15Db程度減殺し、距離による強さの減少は約2dB/mである。
UHFアンテナに入力するTPMSセンサーの出力電波信号の強さを各々P1、P2、P3、P4とすれば、それぞれの電波信号はUHFアンテナに内蔵された制御部によって下の数1によって比較できる。
【0028】
【数1】

【0029】
ここで、Nabは電波信号の強さ偏差である。制御部は第1タイヤに対する電波信号P1と第2タイヤに対する電波信号P2、第1タイヤに対する電波信号P1と第3タイヤに対する電波信号P3、第1タイヤに対する電波信号P1と第4タイヤに対する電波信号P4、第2タイヤに対する電波信号P2と第3タイヤに対する電波信号P3、第1タイヤに対する電波信号P1と第4タイヤに対する電波信号P4、第3タイヤに対する電波信号P3と第4タイヤに対する電波信号P4を各々比較して、求められる6つのNab値に基づいて最も大きい強さを有する電波信号を選択する。このように選択された電波信号は、任意のアンテナで測定しようとする当該TPMSセンサーの出力電波信号となる。すなわち、この値を信号源として利用して、この時算出された値を当該電波信号として得れば、これが当該前タイヤの出力電波信号となるのである。
【0030】
このような方法を使用すれば、万一、エキサイター52aのLF電波が第2TPMSセンサー51bの電波信号に影響を与えて、第2TPMSセンサー51bが目覚めてRF(315MHz)が送出されても、第2TPMSセンサー51bの電波信号内容を受信するのではなく、アンテナのすぐ前端から出る電波信号の強さが相対的に強い信号を受信することになるので、クロストルクによる悪影響をなくすことができる。
【0031】
以上で、本発明に関する好ましい実施例を説明したが、本発明は前記実施例に限定されず、本発明の属する技術範囲を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】一般的なタイヤ圧力モニタリングシステムの構成を概略的に示した図面である。
【図2】一般的なタイヤ圧力モニタリングシステムの構成を概略的に示した図面である。
【図3】タイヤ圧力モニタリングシステムの作業工程を順次に示した図面である。
【図4】タイヤ圧力モニタリングシステムの作業工程を順次に示した図面である。
【図5】タイヤ圧力モニタリングシステムの作業工程を順次に示した図面である。
【図6】タイヤ圧力モニタリングシステムの作業工程を順次に示した図面である。
【図7】タイヤ圧力モニタリングシステムの作業工程を順次に示した図面である。
【図8】クロストルク現象を説明するために示した図面である。
【図9】ID検出作業結果を示した表である。
【図10】タイヤ圧力モニタリングシステムのディスプレイの一例を示した図面である。
【図11】本発明の実施形態によるタイヤ圧力モニタリングシステムのクロストルク防止装置の構成を概略的に示した概略図である。
【図12】従来適用されたアンテナ受信方式を概略的に示したブロック図である。
【図13】本発明の実施形態に適用されたアンテナ受信方式を概略的に示したブロック図である。
【図14】本発明の実施形態に適用された周波数比較器の概略的な回路図である。
【符号の説明】
【0033】
10 車両
11 タイヤ
12、30 TPMSセンサー
12a、12b、12c、12d センサーA、センサーB、センサーC、センサーC
13 レシーバー
14 イニシエーター
15 ディスプレイ
21a、21b、21c、21d エキサイター
22 UHFアンテナ
23 車両ガイドブロック
24 スプリングバランス
25 コネクタハンガ
26 ACUサーバー、RCUサーバー
27 20ピンコネクタ
28 ハンドツール
31 スキャナー
51a、51b、51c、51d 第1、2、3、4TPMSセンサー
52a、52b、52c、52d 第1、2、3、4エキサイター
53a、53b、53c、53d 第1、2、3、4アンテナ
54 周波数比較器
60 ID入力器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のタイヤの空気圧を測定して相当する電波信号を出力する複数のTPMSセンサーと、
前記TPMSセンサー各々をウェイクアップするための電波信号を出力する複数のエキサイターと、
前記複数のTPMSセンサー各々に対応するように備えられ、前記TPMSセンサーによって出力された電波信号を受ける複数のアンテナと、
前記アンテナ各々に連結され、前記アンテナ各々に入力された信号を演算するための複数の制御部と、を含み、
前記制御部は当該アンテナが受信した複数の電波信号の強さを比較して、その比較に基づいて複数の電波信号のうちの当該アンテナに対応する特定のTPMSセンサーの電波信号を選択することを特徴とするタイヤ圧力モニタリングシステム。
【請求項2】
前記制御部は、前記TPMSセンサーから出力された電波信号の周波数が予め設定された周波数帯域内に含まれているかを判断することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ圧力モニタリングシステム。
【請求項3】
前記エキサイターの出力信号は125KHzのLF信号であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ圧力モニタリングシステム。
【請求項4】
前記TPMSセンサーの出力信号は315MHzのRF信号であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ圧力モニタリングシステム。
【請求項5】
前記アンテナは指向性UHFアンテナであり、
前記制御部は前記アンテナに内蔵されることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ圧力モニタリングシステム。
【請求項6】
前記制御部はOP−AMPを含むことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ圧力モニタリングシステム。
【請求項7】
複数の電波信号を受信する段階と、
前記電波信号の周波数を設定された周波数範囲と比較して、前記電波信号がTPMSセンサーから出力されたものかを判断する段階と、
前記受信された電波信号の強さを比較して、その比較に基づいて複数の電波信号のうちの当該アンテナに対応する特定のTPMSセンサーの電波信号を選択する段階と、
を含むことを特徴とするタイヤ圧力モニタリング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−85711(P2006−85711A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−266119(P2005−266119)
【出願日】平成17年9月13日(2005.9.13)
【出願人】(500518050)起亞自動車株式会社 (449)
【Fターム(参考)】