説明

タイヤ構成部材の搬送装置

【課題】生産するタイヤのサイズ切替えごとにセグメントを交換する必要がなく、しかも装置全体の大型化を伴うことなく広範なタイヤサイズに対応したタイヤ構成部材の搬送装置を提供する。
【解決手段】タイヤ構成部材の搬送装置1は、搬送ベース2と、搬送ベース2に立設された円環状の支持部材3と、支持部材3の内周側で円周方向に配置され、タイヤ構成部材を外周から保持可能な複数のセグメント4と、支持部材3およびセグメント4相互間を連結する一対の平行な第1リンク21a、21bと、該第1リンク21a、21bに交差して配置され、支持部材3およびセグメント4相互間を連結する一対の平行な第2リンク22a、22bとを互いに回動可能に枢支連結してなり、第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bの相互回動によりセグメント4を半径方向に同期移動させるリンク機構5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、タイヤ製造工程、更に詳しくは、生タイヤ製造工程において、成型ドラムに貼り付けられるタイヤ成型材料(トップトレッド)や成型した生タイヤ等(以下、総称して「タイヤ構成部材」という。)を搬送する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のタイヤ構成部材の搬送装置としては、例えば特許文献1に、タイヤ構成部材を外周から保持する複数のセグメントをカム機構により半径方向に移動させるものが知られている。また、特許文献2には、カム機構に代えてセグメントごとにシリンダを設けて、シリンダのピストンロッドの進退作動によって各セグメントを半径方向に移動させるようにしたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−127377号公報
【特許文献2】特開昭52−80377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述したようなタイヤ構成部材の搬送装置にあっては、カム機構またはシリンダでは、セグメントを半径方向に一定距離しか移動させることができないことから、すなわち、カム機構またはシリンダの作動範囲がセグメントの移動範囲になることから、生産するタイヤのサイズ切替えを行う際には、タイヤの外径に対応したセグメントに交換しなければならず、サイズ切替えに要する時間が大であるとともに装置のコスト高を避けることができないものであった。また、カム機構やシリンダは作動範囲が比較的小さいため、装置全体の大型化を伴うことなく広範なタイヤサイズに対応させることは困難であった。
【0005】
それゆえこの発明は、生産するタイヤのサイズ切替えごとにセグメントを交換する必要がなく、しかも装置全体の大型化を伴うことなく広範なタイヤサイズに対応したタイヤ構成部材の搬送装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、この発明のタイヤ構成部材の搬送装置は、円環状のタイヤ構成部材を外周から保持した状態で搬送するタイヤ構成部材の搬送装置において、搬送ベースと、搬送ベースに立設された円環状の支持部材と、上記支持部材の内周側で円周方向に配置され、タイヤ構成部材を外周から保持可能な複数のセグメントと、上記支持部材および上記セグメント相互間を連結する一対の平行な第1リンクと、該第1リンクに交差して配置され、上記支持部材および上記セグメント相互間を連結する一対の平行な第2リンクとを互いに回動可能に枢支連結してなり、第1リンクおよび第2リンクの相互回動により上記セグメントを半径方向に同期移動させるリンク機構と、を備えることを特徴とするものである。
【0007】
かかる構成部材の搬送装置によれば、第1リンクおよび第2リンクを互いに回動可能に枢支連結してなる折りたたみ式(パンタグラフ式)のリンク機構によりセグメントを半径方向に移動させる構成としたことから、装置全体の大型化を伴うことなく作動範囲を大きくすることができるとともに、種々のサイズのタイヤに対応することができるので、保持するタイヤサイズを変更するたびにセグメントを交換することなしに従来の搬送装置に比べて多種のサイズのタイヤ構成部材を保持することが可能となる。
【0008】
なお、この発明のタイヤ構成部材の搬送装置にあっては、上記支持部材は、タイヤ構成部材の軸線方向に対向して配置されるとともに、互いに反対方向に回転自在な第1リングおよび第2リングを有し、上記一対の第1リンクは、一方が半径方向の外端にて上記第1リングに円周方向にスライド可能に連結され、他方が半径方向の外端にて上記第2リングに揺動可能に枢支連結されてなり、上記一対の第2リンクは、一方が半径方向の外端にて上記第1リングに揺動可能に枢支連結されてなり、他方が半径方向の外端にて上記第2リングに円周方向にスライド可能に連結されてなることが好ましく、これによれば、支持部材の第1リングおよび第2リングを相対回転させるのみでセグメントを半径方向に移動させることができ、装置が単純であるとともに軽量化を図ることができる。
【0009】
また、この発明のタイヤ構成部材の搬送装置にあっては、上記第1リングおよび上記第2リングを互いに反対方向に回転させる駆動部を備えることが好ましく、これによれば上記第1リングおよび第2リングを自動で相対回転させることができる。
【0010】
さらに、この発明のタイヤ構成部材の搬送装置にあっては、上記駆動部は、サーボモータを有することが好ましく、これによれば、第1リングおよび第2リングの相対回転を有利に制御することが可能となり、すなわち、リンク機構の伸長位置、トルクおよび移動速度等をフィードバック制御することが可能となり、生産するタイヤのサイズ切替えをより短時間で行うことが可能となるとともに、セグメントでタイヤ構成部材を掴む際のトルクを制限することでタイヤ構成部材の変形を防止して製品タイヤの品質を高めることができる。
【0011】
しかも、この発明のタイヤ構成部材の搬送装置にあっては、上記セグメントは、上記第1リンクおよび上記第2リンクのそれぞれの半径方向の内端をスライド可能に支持するガイド溝を有し、該ガイド溝は、上記第1リンクおよび上記第2リンクの枢支連結位置から第1リンクおよび第2リンクの半径方向の内端までの距離を半径とする円弧形状をなすとともに、半径方向内側に向かうに連れて末広がりとなる方向に配置されてなることが好ましく、これによれば、リンク機構の第1リンクおよび第2リンクを相互回動させた際にセグメントが円周方向にずれ動くのを防止することができ、タイヤ構成部材を確実かつ均一に保持することができるとともに、セグメントの半径方向の移動量を更に増大させることができる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、生産するタイヤのサイズ切替えごとにセグメントを交換する必要がなく、しかも装置全体の大型化を伴うことなく広範なタイヤサイズに対応したタイヤ構成部材の搬送装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明に従う実施形態のタイヤ構成部材の搬送装置の側面図である。
【図2a】図1のタイヤ構成部材の搬送装置のリンク機構およびセグメントを含む一部を拡大した側面図である。
【図2b】図2(a)中のI−I線に沿う断面を示した断面図である。
【図3】(a)、(b)はリンク機構の斜視図であり、(a)はリンク機構を伸長した状態を、(b)はリンク機構を収縮した状態をそれぞれ示している。
【図4】駆動部のモータの回転と第1リンクおよび第2リングの相対回転との関係を説明する概略図である。
【図5】図1に示すタイヤ構成部材の搬送装置を、リンク機構を収縮させた状態で示した側面図である。
【図6】この発明に従う他の実施形態のタイヤ構成部材の搬送装置の要部を示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に示す実施の形態を参照して、この発明を詳細に説明する。
【0015】
この実施形態のタイヤ構成部材の搬送装置(以下、単に「搬送装置」という。)1は、生タイヤ製造工程において、成型ドラムに貼り付けられるタイヤ成型材料(トップトレッド)や成型した生タイヤ等の円環状のタイヤ構成部材Tを搬送するものであり、図1に示すように、成型ドラム(図示省略)とBTドラム(図示省略)との間で軸心Xに沿って移動自在に設けられた搬送ベースと、搬送ベース2に立設された円環状の支持部材3と、支持部材3の内周側で円周方向に配置され、タイヤ構成部材Tを外周から保持可能な複数(ここでは7つ)のセグメント4と、支持部材3およびセグメント4間に配置されこれら相互間を連結するパンタグラフ式のリンク機構5と、を備えてなる。
【0016】
搬送ベース2は、少なくとも成型ドラムおよびBTドラム間に敷設されたガイドレール7に摺動可能に係合するガイド手段としてのスライドベアリングを下面にもつベースプレート9と、ベースプレート9の下面に設けられ、搬送ベース2を駆動する駆動手段としてのモータ10からの回転力が伝達されるピニオンギア11とを有し、ピニオンギア11が上記ガイドレール7に平行に敷設されたラックギア12と噛合、走行することで搬送ベース2は上記軸心Xに沿って成型ドラムおよびBTドラム間で移動する。
【0017】
支持部材3は、搬送ベース2に対して上下に昇降可能に設けられ、より詳細には、支持部材3は、支持部材昇降手段としての流体駆動の二つのシリンダ14によって昇降可能である。シリンダ14は、搬送ベース2のベースプレート9に垂直に固定されそのピストンロッド14aが支持部材3の下部(後述の支持リング18の下部)に連結されている。なお、シリンダ14に代えてねじ機構等を用いて支持部材を上下に昇降可能としてもよい(図示省略)。
【0018】
また、支持部材3は、図2に示すように、タイヤ構成部材の軸線方向、すなわち上記軸心X方向に互いに対向して配置されるとともに、円周方向に互いに反対方向に回転自在な第1リング16および第2リング17を有する。また、第1リング16および第2リング17の外周側には、所要の隙間を空けて環状の支持リング18が設けられるとともに、第1リング16および第2リング17の外周面と支持リング18の内周面との間には自転自在なローラ19が円周方向に多数介設されており、これにより、第1リング16および第2リング17は、支持リング18に対して円周方向に回転自在に支持される。
【0019】
リンク機構5は、図2および図3に示すように、支持部材3およびセグメント4相互間を連結する一対の平行な第1リンク21a、21bと、該第1リンク21a、21bに交差して配置され、支持部材3およびセグメント4相互間を連結する一対の平行な第2リンク22a、22bとを互いに中間部にて揺動支点23にて回動自在に枢支連結してなり、第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bの相互回動によりセグメント4を半径方向に同期移動させるものである。一対の第1リンク21a、21bの一方21aは、半径方向の外端に設けられたピン24が第1リング16に円周方向に沿って設けられたガイド溝16aに支持、案内されることにより(図2(b)参照)、上記揺動支点23を支点として第1リング16にスライド可能に連結されている。第1リンク21a、21bの他方21bは、半径方向の外端にて第2リング17に揺動可能に枢支連結されている。一対の第2リンク22a、22bの一方22aは、半径方向の外端にて第1リング16に揺動可能に枢支連結されてなり、第2リンク22a、22bの他方22bは、半径方向の外端に設けられたピン25が第2リング17に円周方向に沿って設けられたガイド溝17aに支持、案内されることにより、上記揺動支点23を支点として第2リング17にスライド可能に連結されている。よって、第1リング21a、21bおよび第2リング22a、22bを図3(a)に矢印で示す方向に相対回動させると、リンク機構5は伸長し、反対に図3(b)に矢印で示す方向に相対回動させると、リンク機構5は折りたたまれ収縮する。
【0020】
図2(b)および図3に示すように、支持部材3の第1リング16と第2リング17との間には、第1リング16および第2リング17を互いに反対方向に回転させる駆動部27が設けられており、該駆動部27は、第1リング16および第2リング17のそれぞれの対向面に部分的に形成されたラックギア16b、17bと、ラックギア16b、17bと噛合するピニオンギア28と、このピニオンギア28を回転させるモータ29とからなり、これによりモータ29を駆動すると図4に示すように、その駆動力がピニオンギア28、ラックギア16b、17bを介して第1リング16および第2リング17に伝達され、第1リング16および第2リング17は相互に反対方向に回転する。ここではモータ29としてサーボモータを採用しコントローラ(図示省略)を介して位置、トルクおよび速度等のフィードバック制御を可能としている。
【0021】
セグメント4は円周方向に均等に配置され、図2(a)、(b)に示すように、移動ブロック30と移動ブロック30の半径方向の内端に一体連設された円弧状の当接面31とからなる断面T字形状を有する。移動ブロック30の両側面には、リンク機構5の第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bのそれぞれの半径方向の内端に設けられたピン32を支持、案内するガイド溝30aが設けられており、これにより、第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bが上記揺動支点23を支点に相互回動すると、第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bの半径方向の内端は移動ブロック30のガイド溝30aに沿ってスライド移動する。さらにここでは、ガイド溝30aは、第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bの揺動支点(枢支連結位置)23から第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bの半径方向の内端(より詳細にはピン32の中心)までの距離dを半径rとする円弧形状に形成され、半径方向内側に向かうに連れて末広がりとなる方向に配置されている。なおここでいう「末広がり」とは、移動ブロック30の同一側面に設けられた二つのガイド溝30a、30a間を半径方向に直交する方向に沿って計測した距離Lが半径方向内側に向かうに連れて大となるとの意味である。
【0022】
次に、この搬送装置1を用いて成型ドラム上で成型した生タイヤを成型ドラムから取り出し、搬送する方法について説明する。
【0023】
搬送装置1においては、先ず、図3(b)および図5に示すように、駆動部27のモータ29により支持部材3の第1リング16と第2リング17とを相対回転させ、リンク機構5を収縮させる。これによりセグメント4は半径方向外側に移動する。この実施形態では、駆動部27のモータ29としてサーボモータを用いたことから、例えばリンク機構5を最大に収縮させたときのセグメント4の位置を「ゼロ」と設定してもよい。次いで、搬送ベース2の駆動により搬送装置1全体を成型ドラム側に移動させる。その後、図3(a)および図1に示すように、駆動部27のモータ29を先とは反対方向に駆動し、先とは逆方向に第1リング16と第2リング17とを相対回転させ、リンク機構5を伸長させ、これに併せて成型ドラムの成型面を縮径させ、これにより搬送装置1は成型ドラムから生タイヤTを取り出すことができる。リンク機構5の伸長量は、生産するタイヤのサイズに応じて予め上記コントローラに目的値として与えておいてもよい。生産するタイヤのサイズ切替えは、例えばモータ29の目的値の設定を変更するのみで、セグメント4をサイズに応じて交換することなく容易に行うことができる。
【0024】
したがって、この発明の搬送装置1によれば、生産するタイヤのサイズ切替えごとにセグメント4を交換する必要がなく、しかも装置全体の大型化を伴うことなく広範なタイヤサイズに対応することができる。
【0025】
なお、コントローラにリンク機構5の伸長量の目的値を設定するのに併せて、あるいはこれに代えてモータ29のトルクを管理しモータ29に所定以上のトルクが加わった場合には、上記目的値に達したか否かに拘らず、モータ29の駆動を止める構成としてもよく、これによれば、設定したトルク以上の力がタイヤ構成部材Tに加わると、セグメント4の収縮移動を止めることができるため、トップトレッドや生タイヤを掴む際にこれらの変形を抑制することができ、品質の高い製品タイヤを得ることができる。
【0026】
また、セグメント4によりタイヤ構成部材Tの保持に向かうにあたっては、セグメント4を半径方向の最外位置(上記「ゼロ」位置)に常に待機させる必要はなく、例えば生産するタイヤのサイズが比較的小さい場合には、該最外位置よりも半径方向内側(最外位置とタイヤ構成部材Tの外周との間)で待機させてもよく、これによれば、セグメント4の移動開始からセグメント4によるタイヤ構成部材Tの保持が完了するまでの作動距離(時間)を短縮することができる。
【0027】
さらに、セグメント4の移動ブロック30に形成したガイド溝30aを、第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bの枢支連結位置23から第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bの半径方向の内端までの距離dを半径rとする円弧とするとともに、半径方向内側に向かうに連れて末広がりとなる方向に配置したことから、リンク機構5の第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bを相互回動させた際にセグメント4が左右(円周方向)にずれ動くのを防止することができ、タイヤ構成部材Tを確実かつ均一に保持することができる。また、リンク機構5を伸長するにあたり第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bの交差角度を小さくすればするほど、リンク機構5の伸長量に加えて、ガイド溝30aおよびピン32を介してセグメント4が第1リンク21a、21bおよび第2リンク22a、22bによって半径方向内方に押し上げられるので、セグメント4の半径方向の移動量を更に増大させることができる。
【0028】
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものではない。例えば、リンク機構は半径方向に一段(揺動支点が一つ)としたが、図6に示すようにリンク機構を半径方向に二段以上に重ねて(揺動支点23を2以上)設けてもよく、これによれば、セグメントの移動量を更に増大させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
この発明により、生産するタイヤのサイズ切替えごとにセグメントを交換する必要がなく、しかも装置全体の大型化を伴うことなく広範なタイヤサイズに対応したタイヤ構成部材の搬送装置を提供することが可能となった。
【符号の説明】
【0030】
1 タイヤ構成部材の搬送装置
2 搬送ベース
3 支持部材
4 セグメント
5 リンク機構
16 第1リング
17 第2リング
18 支持リング
19 ローラ
21a、21b 第1リンク
22a、22b 第2リンク
27 駆動部
29 モータ(サーボモータ)
30a ガイド溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円環状のタイヤ構成部材を外周から保持した状態で搬送するタイヤ構成部材の搬送装置において、
搬送ベースと、
搬送ベースに立設された円環状の支持部材と、
前記支持部材の内周側で円周方向に配置され、タイヤ構成部材を外周から保持可能な複数のセグメントと、
前記支持部材および前記セグメント相互間を連結する一対の平行な第1リンクと、該第1リンクに交差して配置され、前記支持部材および前記セグメント相互間を連結する一対の平行な第2リンクとを互いに回動可能に枢支連結してなり、第1リンクおよび第2リンクの相互回動により前記セグメントを半径方向に同期移動させるリンク機構と、を備えることを特徴とするタイヤ構成部材の搬送装置。
【請求項2】
前記支持部材は、タイヤ構成部材の軸線方向に対向して配置されるとともに、互いに反対方向に回転自在な第1リングおよび第2リングを有し、
前記一対の第1リンクは、一方が半径方向の外端にて前記第1リングに円周方向にスライド可能に連結され、他方が半径方向の外端にて前記第2リングに揺動可能に枢支連結されてなり、
前記一対の第2リンクは、一方が半径方向の外端にて前記第1リングに揺動可能に枢支連結されてなり、他方が半径方向の外端にて前記第2リングに円周方向にスライド可能に連結されてなる、請求項1に記載のタイヤ構成部材の搬送装置。
【請求項3】
前記第1リングおよび前記第2リングを互いに反対方向に回転させる駆動部を備える、請求項2に記載のタイヤ構成部材の搬送装置。
【請求項4】
前記駆動部は、サーボモータを有する、請求項3に記載のタイヤ構成部材の搬送装置。
【請求項5】
前記セグメントは、前記第1リンクおよび前記第2リンクのそれぞの半径方向の内端をスライド可能に支持するガイド溝を有し、該ガイド溝は、前記第1リンクおよび前記第2リンクの枢支連結位置から第1リンクおよび第2リンクの半径方向の内端までの距離を半径とする円弧形状をなすとともに、半径方向内側に向かうに連れて末広がりとなる方向に配置されてなる、請求項1〜4の何れか一項に記載のタイヤ構成部材の搬送装置。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−6163(P2012−6163A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−141475(P2010−141475)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】