説明

タッチスクリーンの入力受信方法、該方法を実施するためのタッチスクリーン付き電子装置と、該方法を実施するためのタッチスクリーンの入力システム

【課題】 ユーザーの意図を読み取って画面上に表示される一部の画像を拡大表示することにより、視認性及び操作性を向上したタッチスクリーンの入力受信方法と、該方法を実施するためのタッチスクリーン付き電子装置と、該方法を実施するためのタッチスクリーンの入力システムとを提供する。
【解決手段】 画像を表示できるタッチスクリーンの入力受信方法であって、ユーザーが前記タッチスクリーン上の所定の表示区画にタッチしたことを感知すると該表示区画に対応する所定範囲の画像を拡大表示するステップと、該拡大した所定範囲の画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つステップとを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチスクリーンの入力受信方法に関し、特に、タッチスクリーンを用いることにより、出力手段とは独立した入力手段を省略して、小型化された電子装置に用いるタッチスクリーンの入力受信方法、該方法を使用する電子装置、そして該方法を使用するタッチスクリーンの入力システムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンの使用により、携帯式デジタル電子装置は入力手段が表示手段に組み込まれ、操作が必要なときだけキーボードやボタン、入力待ち受け箇所などの画像を表示手段としの画面上に表示することにより、更なる小型化を遂げている。
【0003】
例えば、特許文献1では、タッチスクリーン入/出力部の一部に、タッチスクリーンキーボードを重なるように表示させる制御方法を開示している。
【特許文献1】特開平11−203046
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯式電子装置の技術の進歩に伴い、携帯性を向上させる小型化が進むにつれて、入/出力手段としてタッチスクリーンを用いる携帯式電子装置の画面サイズも段々小さくなり、現時点では2.5インチ〜3.5インチの画面サイズが主流と成っている。従って、2.5インチ〜3.5インチの画面上に一定量以上の文字や画像を一斉に表示する場合、画面上に表示される文字や画像のサイズは必然的に小さくなり、老眼を持つ年配者に限らず、一般的な視力を持つユーザーにも画面が見辛くなることもある。
【0005】
更に、2.5インチ〜3.5インチの画面上に表示されるキーボードやボタン、入力待ち受け箇所などの画像のサイズも、出力機能を妨げないようにするため、これらの画像は必然的に小さく表示されて見辛いことになる。
【0006】
一方、GUIに関する研究結果によると、タッチスクリーンに表示される各ボタンや各キーの画像のサイズは、0.8cm2以上が好ましく、ボタン画像とボタン画像の間には、0.25cm以上の隙間を開けた方が好ましいことが解っている。キーボードの各キーのサイズを0.8cm2以上に確保すると、アルファベットだけで20cm2以上のスペースが必要となり、2.5インチ〜3.5インチの画面上に出力機能を妨げずに表示するのが到底不可能である。従って、現在のタッチスクリーンを用いる携帯式電子装置の画面上に表示されるキーボードの各キーのサイズは理想から大きく下回ることになり、各キーのサイズが小さすぎることによって発生するユーザーの誤操作も必然的に多発することになる。
【0007】
上記問題点に鑑みて、本発明はユーザーの意図を読み取って画面上に表示される一部の画像を拡大表示することにより、視認性及び操作性を向上したタッチスクリーンの入力受信方法と、該方法を実施するためのタッチスクリーン付き電子装置と、該方法を実施するためのタッチスクリーンの入力システムとを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によれば、画像を表示できるタッチスクリーンの入力受信方法であって、ユーザーが前記タッチスクリーン上の所定の表示区画にタッチしたことを感知すると該表示区画に対応する所定範囲の画像を拡大表示するステップと、該拡大した所定範囲の画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つステップとを具備したこと特徴とするタッチスクリーンの入力受信方法が提供される。
【0009】
本発明の他の側面によれば、画像を表示できるタッチスクリーンの入力受信方法であって、前記タッチスクリーンの画面中に入力待ち受け箇所が表示されている場合、ユーザーが前記入力待ち受け箇所にタッチしたことを感知すると該タッチした箇所に対応する所定範囲の画像を拡大表示するステップと、該拡大した画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つステップとを具備したことを特徴とするタッチスクリーンの入力受信方法が提供される。
【0010】
本発明の他の側面によれば、画像を画面に表示するとともに、前記画面がタッチされるとタッチされた位置によって異なる信号を出力するタッチスクリーン手段と、前記タッチスクリーン手段を制御して前記画面上に画像を表示させる表示処理モジュールと、前記タッチスクリーン手段から前記信号を受信してから、タッチされた位置を認知して位置情報を出力する感知判断モジュールと、前記感知判断モジュールから前記位置情報を受信して、所定の表示区画がタッチされたことを判断した場合、前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の前記画面上に、該表示区画に対応する所定範囲の画像を拡大表示してから、該拡大した所定範囲の画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つように実行する中央処理モジュールとを有するプロセッサ手段とを具備したことを特徴とするタッチスクリーン付き電子装置が提供される。
【0011】
本発明の更に他の側面によれば、画像を画面に表示するとともに、前記画面がタッチされるとタッチされた位置によって異なる信号を出力するタッチスクリーン手段と、前記タッチスクリーン手段を制御して前記画面上に画像を表示させる表示処理モジュールと、前記タッチスクリーン手段から前記信号を受信してから、タッチされた位置を認知して位置情報を出力する感知判断モジュールと、前記感知判断モジュールから前記位置情報を受信して、所定の表示区画がタッチされたことを判断した場合、前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の画面上に、該表示区画に対応する所定範囲の画像を拡大表示し、該拡大した所定範囲の画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つように実行する中央処理モジュールとを有するプロセッサ手段とを具備したことを特徴とするタッチスクリーンの入力受信システムが提供される。
【発明の効果】
【0012】
上記構成によれば、本発明はユーザーの意図を読み取って画面上に表示される一部の画像を拡大表示するタッチスクリーンの入力受信方法を提供することにより、タッチスクリーン付き電子装置の視認性及び操作性を向上させ、より使いやすいようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に各図面を参照しながら本発明の各好ましい実施形態について詳しく説明する。
下記の全ての実施形態においてタッチスクリーン付き電子装置は、すべてPDAが例として挙げられているが、例えば、スマートフォンなど、タッチスクリーンキーボードの携帯式デジタル電子装置であれば適用可能である。
【0014】
第1実施形態
図1は本発明の第1実施形態のタッチスクリーン付きPDAの入力受信システムの動作を示すフローチャート、特に入力受信システムに使用される入力受信方法を示すフローチャートであり、また、図2〜図5に示すのは該入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDA(電子装置)1のタッチスクリーン11の画面を示している。
【0015】
方法の説明
まず、図1において最初のステップ101で、図2に示すように、画面上端の一部にウェブサイトのURLを表示しており、その他は全て当該ウェブサイトのページ上の文字や画像が表示され、ユーザーがウェブサイトの文字や画像が表示されている箇所にタッチすることを待ち受ける第1の操作モードがONになっている。
【0016】
そして、この第1の操作モードにおいて、ステップ102で、ユーザーが該タッチスクリーン付き電子装置1のタッチスクリーン11の予め定められた表示区間がタッチされたことを確認したか否かを判断する。肯定判定ならば、ステップ103に進む。否定判定ならば、ステップ102で待機する。ステップ103で、図3に示すように、該タッチされた表示区画に対応する所定範囲の画像を、元の画像上に重ねて表示するための拡大されたフレーム118内に拡大表示し、該拡大した所定範囲の画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つ。例えば、図3において、拡大されたフレーム118の拡大表示された所定範囲の画像内には、文字117や他のURLのページにアクセスするハイパーリンク119が張られている。
【0017】
ステップ104で、ユーザーが前記拡大した所定範囲の画像を表示する拡大されたフレーム118内に重くタッチすることを確認(感知)したか否かを判定する。ここで、重くタッチするとは、ユーザーが拡大した所定範囲の画像内を選択した意図を確認することをいうものであり、例えば、タッチスクリーン11の拡大されたフレーム118内が所定の閾値以上の圧力でタッチされたことをいう。
【0018】
肯定判定ならば、それを確定命令として認知し、ステップ105に進む。例えば、図4に示すように、ユーザーがフレーム118内を重くタッチしたことを感知したならば、ステップ105に進む。否定判定ならば、ステップ103で待機する。
【0019】
ステップ105で、第2の操作モードをONにし、拡大されたフレーム118内に対する命令を受付ける。例えば、拡大されたフレーム118に拡大表示されたコマンド区画としてのハイパーリンク119が表示されているとき、このハイパーリンク119の位置がタッチされると、ハイパーリンク119に対応するURLにアクセスして、該URLから文字あるいは画像データをダウンロードし、拡大されたフレーム118内に表示する。
【0020】
一方、ステップ103で、拡大されたフレーム118に拡大表示された画像内に、例えばボタンなどのコマンド区画が表示されている場合、ステップ104で確定命令を受信したあと、該拡大した所定範囲の画像内にあるコマンド区画にユーザーがタッチしたことを感知すると、該コマンドに対応する操作を実行する。
【0021】
また、ステップ104で、ユーザーが拡大されたフレーム118外をタッチしたことを感知すると、ステップ103に戻り、新たにタッチされた表示区画に対応する所定範囲の画像を、拡大されたフレーム118内に拡大表示する。
【0022】
ステップ104で、ユーザーが拡大されたフレーム118内に重くタッチする確定命令を受付けて第2の操作モードがONになっている状態で、更に、ステップ106で、ユーザーが拡大されたフレーム118外を重くタッチしたか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップ102に戻る。否定判定ならば、ステップ105に戻って待機する。ステップ106で拡大されたフレーム118外が重くタッチされたことを感知すると、それをキャンセル命令として認知し、ステップ103で前記拡大した所定範囲の画像表示、即ち拡大されたフレーム118の表示を終了させるとともに、第2の操作モードをOFFにし、ステップ101に戻って、第1の操作モードをONにする。図2に示す画面で、ユーザーがウェブサイトの文字や画像が表示されている箇所にタッチすることを待ち受ける。ここで重くタッチの意義はステップ104と同様である。
【0023】
例えば、図5に示すようにユーザーが拡大されたフレーム118外に重くタッチすることを感知すると、それをキャンセル命令として認知し、ステップ103で前記拡大した所定範囲の画像表示、即ち、拡大されたフレーム118の表示を終了させるとともに、第2の操作モードをOFFにし、第1の操作モードをONにし、図2に示す画面で、ユーザーがウェブサイトの文字や画像が表示されている箇所にタッチすることを待ち受ける。
【0024】
図6は、上記第1の実施形態のタッチスクリーンの入力受信方法の変形例を示すフローチャートであり、また、図7、図8に示すのは該変形例に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDA(電子装置)1のタッチスクリーン11の画面を示している。この変形例は図1に示す入力受信方法とほぼ同じようになっているので、以下はそれらの相違点だけについて詳しく説明する。
【0025】
図1におけるステップ104では、ユーザーが拡大されたフレーム118内に重くタッチすることを確定命令として認知するが、図6におけるステップ204では、図7に示すように、ユーザーがタッチスクリーン上の所定距離以上を離れた二ヶ所を同時にタッチすることを、前記確定命令として認知する。また、ステップ205では、第2の操作モードをONにすると共に、図8に示すように、拡大されたフレーム118をフルスクリーンで表示する。更に、拡大されたフレーム118がフルスクリーンで表示されるため、ステップ206では、ステップ106のように拡大されたフレーム118外のタッチが不可能となっているので、例えば、図8に示すように、ユーザーがタッチスクリーン上に所定距離以上を離れた二ヶ所を同時にタッチすることをキャンセル命令として認知する。
【0026】
システム及び装置の説明
前記説明は本発明の入力受信方法を中心として説明したが、以下、図21及び図1をあわせて参照し、そのシステム及び装置の説明をする。
【0027】
図21は上記タッチスクリーン付きPDAの簡単な構成を示す概略構成図である。
【0028】
図21に示すように、該PDA(タッチスクリーン付き電子装置)1は図2等に示したタッチスクリーン11を有すると共に、タッチスクリーン11に画像を表示したままで、画面がタッチされるとタッチされた位置及びタッチスクリーン11にタッチされた圧力に応じて異なる出力信号を出力するタッチスクリーン手段500と、タッチスクリーン手段500の制御及び各種情報の処理を行うプロセッサ手段600とを備えている。
【0029】
また、本発明の入力受信方法を実行するため、プロセッサ手段600は更にタッチスクリーン手段500を直接制御してタッチスクリーン11の画面上に画像を表示させる表示処理モジュール(表示処理手段)601と、タッチスクリーン手段500から前記出力信号を受信してから、タッチされた位置を認知して位置情報及びタッチされた圧力を認知して圧力情報を出力する感知判断モジュール(感知判断手段)602と、感知判断モジュール602から前記位置情報及び前記圧力情報を受信して判断し、且つ表示処理モジュール601を通してタッチスクリーン手段500のタッチスクリーン11の画面表示を制御することができる中央処理モジュール(中央処理手段)603とを備えている。表示処理モジュール601、感知判断モジュール602及び中央処理モジュール603はプロセッサによる該当プログラムの実行により実現される。
【0030】
ステップ101で、タッチスクリーン手段500はプロセッサ手段600の制御の元で図2に示すように画像を表示する。
【0031】
ステップ102で、タッチスクリーン11の画面がタッチされると、タッチスクリーン手段500はタッチされた位置及び圧力によって異なる出力信号をプロセッサ手段600の感知判断モジュール602に出力する。感知判断モジュール602はタッチスクリーン手段500から出力信号を受信してから、タッチされた位置及び圧力を認知して位置情報及び圧力情報を中央処理モジュール603に出力する。中央処理モジュール603は感知判断モジュール602から位置情報及び圧力情報を受信して、タッチスクリーン11の画面上にある所定の表示区画、即ち該ウェブサイトの文字や画像が表示されている箇所がタッチされたか否かを確認する。
【0032】
中央処理モジュール603が所定の表示区画が確かにタッチされたと判断すると、中央処理モジュール603は、ステップ103を実行してタッチスクリーン11の画面上に、該表示区画に対応する所定範囲の画像を拡大表示した後、ステップ104〜106を順次に実行する。このとき、ステップ104,106において、重くタッチされたことは前記圧力情報に基づいて、例えば、閾値以上の圧力であれば、重くタッチされたと認知する。
【0033】
第2実施形態
図9は本発明の第2実施形態のタッチスクリーン付きPDAの入力受信システム、特に入力受信システムに使用される入力受信方法を示すフローチャートであり、また、図10〜図13に示すのは該入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDA(電子装置)1のタッチスクリーン11の画面を示している。以下、図9に示すフローチャートと図10〜図13に示す画面をあわせて参照しながらこの第2実施形態について詳しく説明する。
【0034】
方法の説明
ステップ301で、タッチスクリーンの画面上に入力待ち受け箇所を表示する。図10に示すように、この実施形態では、入力待ち受け箇所としてアルファベットを入力するキーボード110が表示されている。
【0035】
ステップ302で、ユーザーが前記入力待ち受け箇所としてのキーボード110にタッチしたことを感知したか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップ303に進む。否定判定ならば、ステップ302で待機する。ステップ303で、タッチした箇所がいずれかのキーが表示されている箇所であるか否かを確認する処理を行う。確認されたならば、ステップ304に進む。確認されなかったならば、ステップ302に戻る。
【0036】
ステップ303で、ユーザーによりタッチされた箇所が確かにキーが表示されている箇所であると判断した場合、ステップ304で、該タッチした箇所に対応する画像を、元の画像とは別に拡大して表示する。例えば、図11に示すように、該タッチした箇所(Dキー)に対応するアルファベットが表示される所定範囲の画像を、元の画像と別に拡大してユーザーがタッチした位置の上側当りの位置で表示して、該拡大した画像でユーザーの確定命令を待つ。
【0037】
ステップ305で、ユーザーがさっきタッチしたタッチ箇所に更に重くタッチしたことが確認されたか(確定命令)否かを判定する。肯定判定されて確定命令を受けると、ステップ306に進む。否定判定ならば、ステップS302に戻る。ここで、重くタッチしたことは図1中のステップ104と同様にして行う。
【0038】
ステップ306で、ユーザーによりタッチされた箇所が対応する処理、例えば、ユーザーによりタッチされた箇所に表示されるアルファベットを入力する処理を行う。この実施形態において、ユーザーが図12に示すように、さっきタッチしたタッチ箇所(Dキー)に更に重くタッチすることをステップ305における確定命令として認知し、タッチされた箇所(Dキー)に対応する処理を行う。タッチされた箇所(キー)に対応する処理とは、該箇所に表示されるアルファベットを入力する処理である。ここで、重くタッチしたことは図1中のステップ104と同様にして行う。
【0039】
また、上記第2実施形態の変形例として、図13に示すように、タッチスクリーン上に所定距離以上を離れた二ヶ所を同時にタッチする操作を確定命令と認知するように構成することもできる。
【0040】
次に、本発明の第2実施形態の変形例について説明する。図14〜図16はこの変形例によるタッチスクリーン11の画面を示している。
【0041】
図14に示すように、この変形例において画面上に表示されるキーボード110が有するキーは、複数のアルファベット(符号)、例えば、それぞれ2つのアルファベットを示すものであり、図9中のステップ304では図15に示すように、タッチされたキーが表示する(対応する)各アルファベットをキーの画像として拡大サイズでタッチされた位置の上側に表示してから、該拡大したキーの画像でユーザーの確定命令を待つ。
【0042】
ステップ305で、ユーザーがスクリーン11をタッチしたまま、図16に示すように、いずれかの拡大画像の表示された位置、例えば、Fキーが表示された位置へタッチ位置が移動したことを感知すると、該移動先の方にある拡大画像の対応するキー、例えば、Fキーを入力する確定命令として認知する。
【0043】
更に、図22〜図25は上記第2実施形態のもう一つの変形例である。
【0044】
図22はこの変形例のタッチスクリーンの入力受信方法を示すフローチャートであり、また、図23〜図25に示すのは該入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付き電子装置1のタッチスクリーン11の画面を示している。以下は図22に示すフローチャートに沿ってこの変形例について詳しく説明する。
【0045】
ステップ311で、タッチスクリーンの画面上に入力待ち受け箇所を表示する。図23に示すように、この実施形態では、入力待ち受け箇所としてアルファベットを入力するキーボード110が表示されている。更に、画面上に表示されるキーボード110の各キーについて、それぞれ中心部当りに位置する第1の感知区画114と、その周縁部当りに位置して前記第1の感知区画114を囲む第2の感知区画115と、該いずれかのキーと隣りのキーとの間に、該隣りのキーの第3の感知区画116を共有する第3の感知区画116とが予めに定められている。
【0046】
ステップS312で、ユーザーが前記入力待ち受け箇所としてのキーボード110にタッチしたことを感知すると、ステップ313に進んでタッチした箇所がどのキーのどの感知区画であるか否かを確認する処理を行う。いずれかのキーの第1の感知区画114がタッチされたと判断すると、ステップ314に進んでタッチされた箇所(キー)に対応する処理、即ち該箇所に表示されるアルファベットを入力する処理を行う。また、いずれかのキーの第2の感知区画115または第3の感知区画116がタッチされたと判断するとステップ315に進む。
【0047】
ステップ315で、該タッチされた第2の感知区画115または第3の感知区画116が所属するキー、及び該キーについての第2の感知区画115または第3の感知区画116の隣りにあるキーの対応するキーの画像を拡大サイズでタッチされた位置の上側に表示し、該拡大したキーの画像でユーザーの確定命令を待つ。例えば、図24に示すように、Fキー、及び第3の感知区画116を共有する隣りにあるDキーの画像を拡大サイズでタッチされた位置の上側に表示し、該拡大したキーの画像でユーザーの確定命令を待つ。
【0048】
ステップ316で、ユーザーがタッチスクリーン11をタッチしたまま、いずれかの拡大画像の表示された位置へタッチが移動したことを感知されたか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップ317に進む。否定判定ならば、ステップS312に戻る。ステップ317で、移動先の方にある拡大画像に対応するキーを入力する処理を行う。例えば、図25に示すように、いずれかの拡大画像の表示された位置、例えば、Fキーへ移動することを感知すると、該移動先の方にある拡大表示に対応するFキーを入力する確定命令として認知し、ステップ317に進んで該移動先にある拡大画像の表示するアルファベットFを入力する処理を行う。
【0049】
システム及び装置の説明
前記説明は入力受信方法を中心として説明したが、以下、図21及び図9をあわせて参照し、そのシステム及び装置の説明をする。
【0050】
本発明の第1実施形態及び第2実施形態のシステム及び装置に必要な構成は同じであるため、重複の説明を省略する。
【0051】
ステップ301で、タッチスクリーン手段500はプロセッサ手段600の制御の元で図10のようにタッチスクリーン11の画面上にキーボード110を表示する。
【0052】
ステップ302で、タッチスクリーン11の画面がタッチされると、タッチスクリーン手段500はタッチされた位置によって異なる出力信号をプロセッサ手段600の感知判断モジュール602に出力する。そして、感知判断モジュール602はタッチスクリーン手段500から出力信号を受信してから、タッチされた位置を認知して位置情報を中央処理モジュール603に出力する。中央処理モジュール603は感知判断モジュール602から位置情報を受信して、タッチスクリーン11の画面上にある所定の表示区画、即ちキーボード110のキーの画像が表示されている箇所がタッチされたか否かを確認する。
【0053】
中央処理モジュール603が所定の表示区画が確かにタッチされたと判断すると、ステップ303を実行してタッチスクリーン11の画面上に、該表示区画(キー)に対応する所定範囲の画像(キーの画像)を拡大表示した後上、ステップ304〜306を順次に実行する。
【0054】
第3実施形態
本発明の第3実施形態について説明する。図17は本発明の第3実施形態のタッチスクリーン付きPDAの入力受信システムの動作フローチャートであり、特に入力受信システムに使用される入力受信方法を示すフローチャートであり、また、図18〜図20に示すのは該入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付き電子装置1のタッチスクリーン11の画面を示している。この第3実施形態は上記第2実施形態の変形例でもあるので、以下は図17に示すフローチャートと図18〜図20に示す画面をあわせて参照しながら、この第3の実施形態と第2の実施形態の相違点について詳しく説明する。
【0055】
方法の説明
まず、ステップ401で、第2実施形態と同じくタッチスクリーンの画面上に入力待ち受け箇所としてのキーボード110を表示するが、この実施形態において、表示されるキーボード110が有するキーは、図18に示すように、複数の第1の所定キー111と複数の第2の所定キー112との2種類に分けられている。図18において太枠で表示される各第1の所定キー111(W、R、Y、I…など)は、互いに、細枠で表示される第2の所定キー112(Q、E、T、U…など)を横に隔てるように配置され、また、各第2の所定キー112も必ず少なくとも1つの第1の所定キー111と隣り合わせるように配置されている。
【0056】
ステップ403で、ユーザーによりタッチされた箇所がいずれかの第1の所定キー111が表示されている箇所であるか否かを確認する処理を行う。ユーザーによりタッチされた箇所が確かに第1の所定キー111が表示されている箇所であると判断した場合、ステップ404に進む。ユーザーによりタッチされた箇所が確かに第1の所定キー111が表示されている箇所ではないと判断した場合、ステップ402に戻る。
【0057】
ステップ404で、該タッチした第1の所定キー111に対応するアルファベット、即ち該第1の所定キー111、及び左右両隣に配置される第2の所定キー112に表示されるアルファベットの画像を、元の画像と別に拡大して、それぞれユーザーがタッチした位置と隣り合うように表示する。例えば、図19に示すように、第1の所定キー111であるFキーがタッチされた場合、該タッチした第1の所定キー(Fキー)111に対応するアルファベット、即ち該第1の所定キー(Fキー)、及び左右両隣に配置される第2の所定キー(Dキー,Gキー)112に表示されるアルファベットの画像(Dキー,Gキー)を元の画像と別に拡大して、それぞれユーザーがタッチした位置と隣り合うように表示する。更に、ステップ405で、ユーザーがタッチスクリーン11をタッチしたまま、いずれかの拡大画像の表示された位置へタッチが移動したことを感知確認したか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップ406に進む。否定判定ならば、ステップ402に戻る。ステップ406で、該移動先の方にある拡大画像の対応するキーを入力する確定命令として認知して該移動先の方にある拡大画像の対応するキーを入力する処理を行う。
【0058】
例えば、ステップ405で、ユーザーがタッチスクリーン11をタッチしたまま、図20に示すように、いずれかの拡大画像の表示された位置、例えば、Fキーが拡大表示された位置へタッチが移動したことを感知すると、該移動先の方にある拡大画像の対応するFキーを入力する確定命令として認知し、ステップ406に進んで、該移動先の方にある拡大画像の対応するFキーを入力する処理を行う。
【0059】
ちなみに、図19及び図20に示すように、この実施形態において、拡大表示される各アルファベットの画像の枠は、該アルファベット(キー)を入力するのに必要である拡大画像の表示された位置へ移動する操作の移動方向を指示するように表示されている。
【0060】
システム及び装置の説明
前記説明は入力受信方法を中心として説明したが、以下、図21及び図17をあわせて参照し、そのシステム及び装置の説明をする。
【0061】
本発明の第1実施形態及び第2実施形態のシステム及び装置に必要な構成は同じであるため、重複の説明を省略する。
【0062】
ステップ401で、タッチスクリーン手段500はプロセッサ手段600の制御の元で図10のようにタッチスクリーン11の画面上にキーボード110を表示する。
【0063】
ステップ402で、タッチスクリーン11の画面がタッチされると、タッチスクリーン手段500はタッチされた位置によって異なる出力信号をプロセッサ手段600の感知判断モジュール602に出力する。そして、感知判断モジュール602はタッチスクリーン手段500から出力信号を受信してから、タッチされた位置を認知して位置情報を中央処理モジュール603に出力する。ステップ404で、中央処理モジュール603は感知判断モジュール602から位置情報を受信して、タッチスクリーン11の画面上にある所定の表示区画、即ちキーボード110の第1の所定キー111の画像が表示されている箇所がタッチされたか否かを確認する。
【0064】
中央処理モジュール603が所定の表示区画が確かにタッチされたと判断すると、ステップ303を実行してタッチスクリーン11の画面上に、該表示区画(第1の所定キー111)に対応する所定範囲の画像、即ち該第1の所定キー111、及びその左右両隣に配置される第2の所定キー112に表示されるアルファベットの画像を拡大表示する上、ステップ404〜406を順次に実行する。
【0065】
上記構成によれば、本発明はユーザーの意図を読み取って画面上に表示される一部の画像を拡大表示するタッチスクリーンの入力受信方法を提供することにより、タッチスクリーン付き電子装置の視認性及び操作性を向上させ、より使いやすいようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1実施形態の入力受信方法を示すフローチャートである。
【図2】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図3】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図4】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図5】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図6】第1実施形態のタッチスクリーンの入力受信方法の変形例を示すフローチャートである。
【図7】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図8】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図9】本発明の第2実施形態の入力受信方法を示すフローチャートである。
【図10】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図11】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図12】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図13】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図14】本発明の第2実施形態の変形例のタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図15】本発明の第2実施形態の変形例のタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図16】本発明の第2実施形態の変形例のタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図17】本発明の第3実施形態の入力受信方法を示すフローチャートである。
【図18】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図19】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図20】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図21】本発明のタッチスクリーン付きPDAの簡単な構成を示す概略構成図である。
【図22】本発明の第2の実施形態のもう一つの変化例を示すフローチャートである。
【図23】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図24】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【図25】同入力受信方法に沿って制御されるタッチスクリーン付きPDAのタッチスクリーンの画面を示す説明図である。
【符号の説明】
【0067】
1 電子装置
11 タッチスクリーン
110 キーボード
111 第1の所定キー
112 第2の所定キー
114 第1の感知区画
115 第2の感知区画
116 第3の感知区画
117 文字
118 拡大されたフレーム
119 ハイパーリンク
500 タッチスクリーン手段
600 プロセッサ手段
601 表示処理モジュール
602 感知判断モジュール
603 中央処理モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示できるタッチスクリーンの入力受信方法であって、
ユーザーが前記タッチスクリーン上の所定の表示区画にタッチしたことを感知すると該表示区画に対応する所定範囲の画像を拡大表示するステップと、
該拡大した所定範囲の画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つステップと、
を具備したことを特徴とするタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項2】
画像を表示できるタッチスクリーンの入力受信方法であって、
前記タッチスクリーンの画面中に入力待ち受け箇所が表示されている場合、ユーザーが前記入力待ち受け箇所にタッチしたことを感知すると該タッチした箇所に対応する所定範囲の画像を拡大表示するステップと、
該拡大した画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つステップと、
を具備したことを特徴とするタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項3】
前記入力待ち受け箇所が前記タッチスクリーンの画面中に表示されているキーボードである場合、ユーザーが前記キーボードに表示されている第1の所定キーの所定箇所にタッチしたことを感知すると該第1の所定キーに対応するキーの画像を拡大サイズで表示してから、該拡大したキーの画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つことを特徴とする請求項2に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項4】
ユーザーの前記第1の所定キーへのタッチに対応して、該第1の所定キーだけの拡大画像を前記タッチスクリーン上の前記第1の所定キーとは別に表示し、
前記拡大画像を表示している状態でユーザーが前記第1の所定キーに更に重くタッチしたことを感知すると、前記確定命令として認知することを特徴とする請求項3に記載のタッチスクリーンの入力方法。
【請求項5】
ユーザーの前記第1の所定キーへのタッチに対応して、該第1の所定キーだけの拡大画像を前記タッチスクリーン上の前記第1の所定キーとは別に表示し、
前記拡大画像を表示している状態でユーザーが前記タッチスクリーンをタッチしたまま、更に、前記タッチスクリーンの画面上の他の箇所をタッチすることを感知すると、該第1の所定キーを入力する確定命令として認知することを特徴とする請求項3に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項6】
ユーザーの前記第1の所定キーへのタッチに対応して、該第1の所定キー、及び少なくとも1つの他の該第1の所定キーの隣接キーの拡大画像を、それぞれユーザーがタッチした位置と隣り合うように表示し、
ユーザーが前記タッチスクリーンをタッチしたまま、タッチがいずれかの前記拡大画像の表示された位置へ移動することを感知すると、該移動先の方にある拡大画像の対応するキーを入力する確定命令として認知することを特徴とする請求項3に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項7】
前記キーボードのキーが、複数の前記第1の所定キーと、複数の第2の所定キーとで構成し、且つ、前記第2の所定キーのいずれのキーも、いずれかの前記第1の所定キーと隣り合い、前記第1の所定キーへのタッチに対応して、該タッチされた第1の所定キーと共に該タッチされた第1の所定キーと隣り合う第2の所定キーをそれぞれの拡大画像で前記タッチスクリーン上の該第1及び第2の所定キーとは別に表示するようにさせることを特徴とする請求項6に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項8】
前記第1の所定キーはそれぞれ複数の符号を示し、
前記第1の所定キーにタッチしたことを感知すると、該第1の所定キーが示す複数の符号にそれぞれ対応する画像を拡大サイズで前記タッチスクリーン上の前記第1の所定キーとは別に表示してから、該拡大したキーの画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つことを特徴とする請求項3に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項9】
前記キーボードのキーを、複数の前記第1の所定キーで構成し、且つ、いずれかの前記第1の所定キーを、その中心部当りに位置する第1の感知区画と、その周縁部当りに位置して前記第1の感知区画を囲む第2の感知区画と、該いずれかの前記第1の所定キーと隣りの第1の所定キーとの間に位置し、該隣りの第1の所定キーと感知区画を共有する第3の感知区画とを有するようにさせ、
ユーザーがいずれかの前記第1の所定キーの前記第1の感知区画にのみタッチしたことを感知すると、拡大表示せずに直接に該第1の所定キーを入力する確定命令として認知し、ユーザーが前記第2の感知区画または前記第3の感知区画にタッチしたことを感知すると、該第1の所定キー及び該隣りの第1の所定キーの対応するキーの画像を拡大サイズで表示し、該拡大したキーの画像でユーザーの確定命令を待つことを特徴とする請求項3に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項10】
ユーザーが、前記拡大表示した所定範囲の画像内に重くタッチすることを、前記確定命令と認知することを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項11】
前記確定命令を受信したあと、ユーザーが前記拡大した所定範囲の画像外に重くタッチすることを、キャンセル命令と認知し、前記拡大した所定範囲の画像表示を終了させることを特徴とする請求項1または10に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項12】
ユーザーが前記タッチスクリーンの所定距離以上を離れた二ヶ所を同時にタッチすることを、前記確定命令と認知することを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項13】
前記確定命令を受信したあと、ユーザーがタッチスクリーン上に所定距離以上を離れた二ヶ所を同時にタッチすることを、キャンセル命令と認知し、前記拡大した所定範囲の画像表示を終了させることを特徴とする請求項1または12に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項14】
前記確定命令を受信すると、前記拡大した所定範囲の画像を、フルスクリーンで表示させることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項15】
前記所定範囲の画像内にコマンド区画が表示されている場合、前記確定命令を受信したあと、該拡大した所定範囲の画像内にあるコマンド区画にユーザーがタッチしたことを感知すると、該コマンドに対応する操作を実行することを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項16】
前記コマンド区間に所定のURLが表示されているとき、前記コマンドとは、当該URLにアクセスすることを特徴とする請求項15に記載のタッチスクリーンの入力受信方法。
【請求項17】
請求項1〜請求項16のいずれか一項に記載の方法を実施するためのタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項18】
画像を画面に表示するとともに、前記画面がタッチされるとタッチされた位置によって異なる信号を出力するタッチスクリーン手段と、
前記タッチスクリーン手段を制御して前記画面上に画像を表示させる表示処理モジュールと、前記タッチスクリーン手段から前記信号を受信してから、タッチされた位置を認知して位置情報を出力する感知判断モジュールと、前記感知判断モジュールから前記位置情報を受信して、所定の表示区画がタッチされたことを判断した場合、前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の前記画面上に、該表示区画に対応する所定範囲の画像を拡大表示してから、該拡大した所定範囲の画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つように実行する中央処理モジュールとを有するプロセッサ手段と、
を具備したことを特徴とするタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項19】
前記中央処理モジュールは、更に、前記画面中に入力待ち受け箇所が表示されている場合、前記感知判断モジュールからタッチされた位置情報を受信し、前記入力待ち受け箇所がタッチされたことを判断すると、前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の前記画面上に、該タッチした箇所に対応する所定範囲の画像を拡大表示してから、該拡大した画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つように実行することを特徴とする請求項18に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項20】
前記中央処理モジュールは、更に、前記入力待ち受け箇所としてキーボードが表示されている場合、前記キーボードに表示されている第1の所定キーの所定箇所がユーザーにタッチされたことを判断すると、前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の画面上に、該第1の所定キーに対応するキーの画像を拡大サイズで表示してから、該拡大したキーの画像を状態でユーザーの確定命令を待つように実行することを特徴とする請求項19に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項21】
前記タッチスクリーン手段は、ユーザーが画面にタッチした圧力に応じて異なる信号を出力するものであり、
前記感知判断モジュールは、前記タッチスクリーン手段から位置に関わる信号と共に前記圧力信号を受信してから、タッチされた位置及び圧力を認知して位置情報及び圧力情報を出力し、
前記中央処理モジュールは、前記第1の所定キーへのタッチに対応して、前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の画面上に、該第1の所定キーだけの拡大画像を前記タッチされた前記第1の所定キーの画像とは別に表示し、
前記拡大画像を表示している状態で前記中央処理モジュールが前記感知判断モジュールからタッチされる位置情報及び圧力情報を受信することによって、前記第1の所定キーがユーザーに更に重くタッチされたことを判断すると、前記確定命令として認知することを特徴とする請求項20に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項22】
前記中央処理モジュールは、前記第1の所定キーへのタッチに対応して、前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の画面上に、該第1の所定キーだけの拡大画像を前記タッチされた前記第1の所定キーの画像とは別に表示し、
前記拡大画像を表示している状態で前記中央処理モジュールが前記感知判断モジュールからタッチされる位置情報を受信することによって、ユーザーが前記画面をタッチしたまま、更に前記画面上の他の箇所をタッチしたと判断すると、前記確定命令として認知することを特徴とする請求項20に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項23】
前記中央処理モジュールは、前記第1の所定キーへのタッチに対応して、前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の前記画面上に、該第1の所定キー及び少なくとも1つの該第1の所定キーに隣接する他のキーの拡大画像を、それぞれユーザーがタッチした位置と隣り合うように表示し、
前記拡大画像を表示している状態で前記中央処理モジュールが前記感知判断モジュールからタッチされる位置情報を受信することによって、ユーザーが前記画面をタッチしたまま、いずれかの前記拡大画像の表示された位置へタッチが移動したと判断すると、該移動先の方にある拡大画像の対応するキーを入力する確定命令として認知することを特徴とする請求項20に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項24】
前記タッチスクリーン手段の画面上に表示される前記キーボードのキーは、複数の前記第1の所定キーと、複数の第2の所定キーとを有しており、且つ、前記第2の所定キーのいずれのキーも、いずれかの前記第1の所定キーと隣り合い、前記第1の所定キーへのタッチに対応して、該タッチされた第1の所定キーと共に該タッチされた第1の所定キーと隣り合う第2の所定キーをそれぞれの拡大画像で前記画面に表示された該第1及び第2の所定キーとは別に表示する請求項23に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項25】
前記第1の所定キーはそれぞれ複数の符号を示すものとし、
前記中央処理モジュールがいずれかの前記第1の所定キーがタッチされたと判断すると、前記表示処理モジュールを通して、前記タッチスクリーン手段の前記画面上に、該タッチされた第1の所定キーが示す複数の符号にそれぞれ対応するキーの画像を拡大サイズで画面上の前記第1の所定キーとは別に表示し、該拡大したキーの画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つように実行することを特徴とする請求項20に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項26】
前記キーボードのキーを、複数の前記第1の所定キーで構成し、且つ、いずれかの前記第1の所定キーを、その中心部当りに位置する第1の感知区画と、その周縁部当りに位置して前記第1の感知区画を囲む第2の感知区画と、該いずれかの前記第1の所定キーと隣りの第1の所定キーとの間に位置し、該隣りの第1の所定キーと感知区画を共有する第3の感知区画とを有するように配置し、
ユーザーがいずれかの前記第1の所定キーの前記第1の感知区画にのみタッチしたことを感知すると、拡大表示せずに直接に該第1の所定キーを入力する確定命令として認知し、ユーザーが前記第2の感知区画または前記第3の感知区画にタッチしたことを感知すると、該第1の所定キー及び該隣りの第1の所定キーの対応するキーの画像を拡大サイズで表示し、該拡大したキーの画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つように実行することを特徴とする請求項20に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項27】
前記中央処理モジュールは、ユーザーが前記拡大した所定範囲の画像内に重くタッチすることを、前記確定命令と認知することを特徴とする請求項18に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項28】
前記確定命令を受信したあと、ユーザーが前記拡大した所定範囲の画像外に重くタッチする操作を、前記中央処理モジュールはキャンセル命令と認知し、前記拡大した所定範囲の画像表示を終了させることを特徴とする請求項18または27に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項29】
ユーザーがタッチスクリーン上に所定距離以上を離れた二ヶ所を同時にタッチする操作を、前記中央処理モジュールは前記確定命令と認知することを特徴とする請求項18に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項30】
前記確定命令を受信したあと、ユーザーがタッチスクリーン上の所定距離以上を離れた二ヶ所を同時にタッチする操作を、前記中央処理モジュールはキャンセル命令と認知し、前記拡大した所定範囲の画像表示を終了させることを特徴とする請求項18または29に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項31】
前記確定命令を受信すると、前記中央処理モジュールは前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の画面上に、前記拡大した所定範囲の画像を、フルスクリーンで表示させることを特徴とする請求項18に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項32】
前記所定範囲の画像内にコマンド区画が表示されている場合、前記確定命令を受信したあと、前記感知判断モジュールから更に該拡大した所定範囲の画像内にあるコマンド区画にユーザーがタッチされたことを感知し、前記中央処理モジュールが受信した位置情報により所定の表示区画がタッチされたと判断した場合、該コマンドに対応する操作を実行することを特徴とする請求項18に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項33】
前記コマンドとは、所定のURLにアクセスすることを特徴とする請求項32に記載のタッチスクリーン付き電子装置。
【請求項34】
請求項1〜請求項16のいずれか一項に記載の方法を実施するためのタッチスクリーンの入力受信システム。
【請求項35】
画像を画面に表示するとともに、前記画面がタッチされるとタッチされた位置によって異なる信号を出力するタッチスクリーン手段と、
前記タッチスクリーン手段を制御して前記画面上に画像を表示させる表示処理モジュールと、前記タッチスクリーン手段から前記信号を受信してから、タッチされた位置を認知して位置情報を出力する感知判断モジュールと、前記感知判断モジュールから前記位置情報を受信して、所定の表示区画がタッチされたことを判断した場合、前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の画面上に、該表示区画に対応する所定範囲の画像を拡大表示し、該拡大した所定範囲の画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つように実行する中央処理モジュールとを有するプロセッサ手段と、
を具備したことを特徴とするタッチスクリーンの入力受信システム。
【請求項36】
前記中央処理モジュールは、更に、前記タッチスクリーンの画面中に入力待ち受け箇所が表示されている場合、前記感知判断モジュールから位置情報を受信して前記入力待ち受け箇所がタッチされたことを判断すると、前記表示処理モジュールを通じて、前記タッチスクリーン手段の画面上に、該タッチした箇所に対応する所定範囲の画像を拡大表示し、該拡大した画像を表示した状態でユーザーの確定命令を待つように実行することができることを特徴とする請求項18に記載のタッチスクリーンの入力受信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2009−129443(P2009−129443A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−247383(P2008−247383)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(508289936)緯創資通股▲分▼有限公司 (3)
【Fターム(参考)】