説明

タンパク質キナーゼ阻害剤としてのチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル

自己免疫性および炎症性疾患の治療において有用である、式Iの化合物:(式中、R、R、R、R、およびXは、明細書にて前記定義した通りである)、および前記化合物を生産するプロセスが開示される。本教示は、式Iの化合物を作製する方法、および自己免疫性および炎症性疾患、例えば、喘息および関節炎を治療する方法であって、式Iの化合物の治療的有効量をその必要がある患者に投与するステップを含む方法にも関する。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物あるいはその製薬的に許容される塩、溶媒和物またはエステル:
【化1】

(式中:
Xは、a)−NR−Y−、b)−O−Y−、c)−S(O)−Y−、d)−S(O)NR−Y−、e)−NRS(O)−Y−、f)−C(O)NR−Y−、g)−NRC(O)−Y−、h)−C(S)NR−Y−、i)−NRC(S)−Y−、j)−C(O)O−Y−、k)−OC(O)−Y−、l)−C(O)−Y−、またはm)共有結合であり;
Yは、各出現において独立して、a)2価C1−10アルキル基、b)2価C2−10アルケニル基、c)2価C2−10アルキニル基、d)2価C1−10ハロアルキル基、またはe)共有結合であり;
は、a)C1−10アルキル基、b)C3−10シクロアルキル基、c)3〜12員シクロへテロアルキル基、d)C6−14アリール基、またはe)5〜13員ヘテロアリール基であり、a)〜e)のそれぞれは1〜4個のR基によって置換され、Rがフェニル基でないという条件であり;
は、a)H、b)ハロゲン、c)−C(O)R、d)−C(O)OR、e)−C(O)NR10、f)−C(S)R、g)−C(S)OR、h)−C(S)NR10、i)C1−10アルキル基、j)C2−10アルケニル基、k)C2−10アルキニル基、1)C3−10シクロアルキル基、m)C6−14アリール基、n)3〜12員シクロへテロアルキル基、またはo)5〜13員ヘテロアリール基であり、i)〜o)のそれぞれは1〜4個のR基によって必要に応じて置換され;
は、a)H、b)ハロゲン、c)−OR、d)−NR10、e)−N(O)R10、f)S(O)、g)S(O)OR、h)−C(O)R、i)−C(O)OR、j)−C(O)NR10、k)−C(S)R、1)−C(S)OR、m)−C(S)NR10、n)−Si(C1−10アルキル基)、o)C1−10アルキル基、p)C2−10アルケニル基、q)C2−10アルキニル基、r)C3−10シクロアルキル基、s)C6−14アリール基、t)3〜12員シクロへテロアルキル基、またはu)5〜13員ヘテロアリール基であり、o)〜u)のそれぞれは1〜4個のR基によって必要に応じて置換され;
は、a)H、b)ハロゲン、c)C1−10アルキル基、d)C2−10アルケニル基、e)C2−10アルキニル基、f)C1−10ハロアルキル基、g)C3−10シクロアルキル基、h)C6−14アリール基、i)3〜12員シクロへテロアルキル基、またはj)5〜13員ヘテロアリール基であり、c)〜j)のそれぞれは1〜4個のR基によって必要に応じて置換され;
は、a)H、b)C1−10アルキル基、c)C2−10アルケニル基、d)C2−10アルキニル基、またはe)C1−10ハロアルキル基であり;
は、各出現において、独立してa)Rまたはb)−Y−Rであり;
は、各出現において、独立してa)ハロゲン、b)−CN、c)−NO、d)オキソ、e)−OR、f)−NR10、g)−N(O)R10、h)−S(O)、i)−S(O)OR、j)−SONR10、k)−C(O)R、1)−C(O)OR、m)−C(O)NR10、n)−C(S)R、o)−C(S)OR、p)−C(S)NR10、q)−Si(C1−10アルキル)、r)C1−10アルキル基、s)C2−10アルケニル基、t)C2−10アルキニル基、u)C1−10ハロアルキル基、v)C3−10シクロアルキル基、w)C6−14アリール基、x)3〜12員シクロへテロアルキル基、またはy)5〜13員ヘテロアリール基であり、r)〜y)のそれぞれは1〜4個のR11基によって必要に応じて置換され;
は、各出現において、独立して、a)H、b)−C(O)R14、c)−C(O)OR14、d)C1−10アルキル基、e)C2−10アルケニル基、f)C2−10アルキニル基、g)C1−10ハロアルキル基、h)C3−10シクロアルキル基、i)C6−14アリール基、j)3〜12員シクロへテロアルキル基、、またはk)5〜13員ヘテロアリール基であり、d)〜k)のそれぞれは1〜4個のR11基によって必要に応じて置換され;
およびR10は、各出現において、独立して、a)H、b)−OR13、c)−NR1415、d)−S(O)14、e)−S(O)OR14、f)−S(O)NR1415、g)−C(O)R14、h)−C(O)OR14、i)−C(O)NR1415、j)−C(S)R14、k)−C(S)OR14、l)−C(S)NR1415、m)C1−10アルキル基、n)C2−10アルケニル基、o)C2−10アルキニル基、p)C1−10ハロアルキル基、q)C3−10シクロアルキル基、r)C6−14アリール基、s)3〜12員シクロへテロアルキル基、またはt)5〜13員ヘテロアリール基であり;m)〜t)のそれぞれは1〜4個のR11基によって必要に応じて置換され;
11は、各出現において、独立してa)Rまたはb)−Y−R12であり;
12は、各出現において、独立して、a)ハロゲン、b)−CN、c)−NO、d)オキソ、e)−OR13、f)−NR1415、g)−N(O)R1415、h)−S(O)13、i)−S(O)OR13、j)−SONR1415、k)−C(O)R13、1)−C(O)OR13、m)−C(O)NR1415、n)−C(S)R13、o)−C(S)OR13、p)−C(S)NR1415、q)−Si(C1−10アルキル)、r)C1−10アルキル基、s)C2−10アルケニル基、t)C2−10アルキニル基、u)C1−10ハロアルキル基、v)C3−10シクロアルキル基、w)C6−14アリール基、x)3〜12員シクロへテロアルキル基、またはy)5〜13員ヘテロアリール基であり、r)〜y)のそれぞれは1〜4個のR16基によって必要に応じて置換され;
13は、a)H、b)−C(O)R14、c)−C(O)OR14、d)C1−10アルキル基、e)C2−10アルケニル基、f)C2−10アルキニル基、g)C1−10ハロアルキル基、h)C3−10シクロアルキル基、i)C6−14アリール基、j)3〜12員シクロへテロアルキル基、またはk)5〜13員ヘテロアリール基であり、d)〜k)のそれぞれは1〜4個のR16基によって必要に応じて置換され;;
14およびR15は、各出現において、独立して、a)H、b)C1−10アルキル基、c)C2−10アルケニル基、d)C2−10アルキニル基、e)C1−10ハロアルキル基、f)C3−10シクロアルキル基、g)C6−14アリール基、h)3〜12員シクロへテロアルキル基、またはi)5〜13員ヘテロアリール基であり、b)〜i)のそれぞれは1〜4個のR16基によって必要に応じて置換され;
16は、各出現において、独立して、a)ハロゲン、b)−CN、c)−NO、d)−OH、e)−NH、f)−NH(C1−10アルキル)、g)オキソ、h)−N(C1−10アルキル)、i)−SH、j)−S(O)−C1−10アルキル、k)−S(O)OH、l)−S(O)−OC1−10アルキル、m)−C(O)−C1−10アルキル、n)−C(O)OH、o)−C(O)−OC1−10アルキル、p)−C(O)NH、q)−C(O)NH−C1−10アルキル、r)−C(O)N(C1−10アルキル)、s)−C(S)NH、t)−C(S)NH−C1−10アルキル、u)−C(S)N(C1−10アルキル)、v)C1−10アルキル基、w)C2−10アルケニル基、 x)C2−10アルキニル基、y)C1−10アルコキシ基、z)C1−10アルキルチオ基、aa)C1−10ハロアルキル基、ab)C3−10シクロアルキル基、ac)C6−14アリール基、ad)3〜12員シクロへテロアルキル基、またはae)5〜13員ヘテロアリール基であり;
nは、0、1、または2である)。
【請求項2】
式I’のN−オキシド化合物:
【化2】

(式中、R、R、R、R、およびXは請求項1に記載した通りである)。
【請求項3】
式I”のS−オキシドまたはS,S−ジオキシド化合物:
【化3】

(式中、pが1または2であり、R、R、R、R、およびXが、請求項1に記載した通りである)。
【請求項4】
RがHである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
Xが−NR−Y−、−O−、−NRC(O)−、または共有結合であり、RがHまたはC1−6アルキル基であり、Yが2価C1−6アルキル基または共有結合である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
が、1〜4個のR基によって必要に応じて置換された5〜13員ヘテロアリール基である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
が、それぞれ1〜4個のR基によって必要に応じて置換されたインドリル基、ベンズイミダゾリル基、ピロロ[2,3−b]ピリジニル基、ピリジニル基、またはイミダゾリル基である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、H、ハロゲン、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR10、C1−10アルキル基、C2−10アルケニル基、C2−10アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、3〜12員シクロへテロアルキル基、C6−14アリール基、または 5〜13員ヘテロアリール基であり、C1−10アルキル基、C2−10アルケニル基、C2−10アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、3〜12員シクロへテロアルキル基、C6−14アリール基、または5〜13員ヘテロアリール基がそれぞれ1〜4個のR基によって必要に応じて置換される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
がH、I、Cl、Br、−C(O)R、−C(O)OR、または−C(O)NR10であり、R、RおよびR10が請求項1に記載した通りである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
がC1−10アルキル基、C2−10アルケニル基、C2−10アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、3〜12員シクロへテロアルキル基、C6−14アリール基、または5〜13員ヘテロアリール基であり、C1−10アルキル基、C2−10アルケニル基、C2−10アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、3〜12員シクロへテロアルキル基、C6−14アリール基、または5〜13員ヘテロアリール基がそれぞれ1〜4個のR基によって必要に応じて置換される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
がC3−6シクロアルキル基、3〜10員シクロへテロアルキル基、C6−10アリール基、または5〜10員ヘテロアリール基であり、そのそれぞれが1〜4個のR基によって必要に応じて置換される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
がシクロヘキサニル基、シクロヘキセニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ジヒドロピリジニル基、フェニル基、ナフチル基、ピリジニル基、ピラゾリル基、ピリダジニル基、インドリル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、チエニル基、フリル基、チアゾリル基、キノリニル基、ベンゾチエニル基、またはイミダゾリル基であり、そのそれぞれが1〜4個のR基によって必要に応じて置換される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
が各出現において、独立してハロゲン、オキソ基、−OR、−NR10、−S(O)、−S(O)OR、−SONR10、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR10、−Si(CH、−C1−4アルキル−OR、−C1−4アルキル−NR10基、−C1−4アルキル−C6−14アリール基、−C1−4アルキル−3〜12員シクロへテロアルキル基、−C1−4アルキル−5〜13 員ヘテロアリール基、C1−10アルキル基、C2−10アルケニル基、C2−10アルキニル基、C1−10ハロアルキル基、C3−10シクロアルキル基、C6−14アリール基、3〜12員シクロへテロアルキル基、または5〜13員ヘテロアリール基であり、R、RおよびR10は、請求項1で定義した通りであり、すぐ上のC1−10アルキル基、C2−10アルケニル基、C2−10アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、C6−14アリール基、3〜12員シクロへテロアルキル基、または5〜13員ヘテロアリール基は、1〜4個のR11基によって必要に応じて置換される、請求項10〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
が、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、またはC2−6アルキニル基であり、そのそれぞれが1〜4個のR基によって必要に応じて置換され、Rが各出現において、独立してハロゲン、−OR、−NR10、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR10、−Si(CH、フェニル基、5〜6員シクロへテロアルキル基、または5〜6員ヘテロアリール基であり、R、RおよびR10が請求項1で定義した通りであり、フェニル基、5〜6員シクロへテロアルキル基、または5〜6員ヘテロアリールのそれぞれが1〜4個のR11基によって必要に応じて置換される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
が、1〜4個のR基によって必要に応じて置換されるフェニル基であり、Rが各出現において、独立してハロゲン、−OR、−NR10、−S(O)、−S(O)OR、−SONR10、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR10、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C6−10アリール基、3〜10員シクロへテロアルキル基、または5〜10員ヘテロアリール基であり、R、RおよびR10が請求項1で定義した通りであり、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C6−10アリール基、3〜10員シクロへテロアルキル基、または5〜10員ヘテロアリール基のそれぞれが1〜4個のR11基によって必要に応じて置換される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
がH、ハロゲン、C1−6アルキル基、C2−6アルキニル基、またはフェニル基であり、C1−6アルキル基、C2−6アルキニル基、またはフェニル基が1〜4個のR基によって必要に応じて置換される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
がC1−6アルキル、C2−6アルキニル基、またはフェニル基であり、そのそれぞれが1〜4個のR基によって必要に応じて置換され、Rが各出現において、独立して−NR10、C1−6アルキル基、フェニル基、または5〜10シクロヘテロアリール基であり、C1−6アルキル基、フェニル基、または5〜10シクロヘテロアリール基が1〜4個のR11基によって必要に応じて置換される、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
表1に挙げた化合物から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
化合物がエナンチオマーの形である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物と、製薬的に許容される担体または賦形剤とを含む製薬組成物。
【請求項21】
哺乳動物におけるタンパク質キナーゼによって媒介される病的状態または障害を治療または抑制する方法であって、請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物あるいはその製薬的に許容される塩、水和物、またはエステルの治療的有効量を該哺乳動物に投与するステップを含む方法。
【請求項22】
前記タンパク質キナーゼがタンパク質キナーゼCである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記病的状態または障害が炎症性疾患または自己免疫性疾患である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
前記病的状態または障害が喘息、乾癬、関節炎、関節リウマチ、関節の炎症、多発性硬化症、糖尿病、または炎症性腸疾患である、請求項21〜23のいずれか一項に記載の方法。

【公表番号】特表2009−511439(P2009−511439A)
【公表日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533522(P2008−533522)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/037502
【国際公開番号】WO2007/038519
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】