説明

ダンボールケースの積み重ね方法

【課題】 製凾機によって高速で製凾される偏平状に折り畳まれたダンボールケースを停止させることなく、搬送コンベアにより積み重ね用ホッパ内に供給し、この積み重ね用ホッパ内で効率よく一束状に積み重ねて結束機側に搬出することができる
【解決手段】 ダンボールケースaを高速で搬送する搬送コンベア4の搬送終端から下方の積み重ね用ホッパ5内に順次投入して区切りバー6上に積載しながら該区切りバー6をを降下させ、所定枚数に達した積載ダンボールケースを区切りバー6の開放により下方の受け部材7上に移載させてこの受け部材7上で一束分の積載ダンボールケースを形成する一方、その間に区切りバー6を元の位置に突出させた次のダンボールケースを受止させ、受け部材7上の積載ダンボールケースを排出コンベア上に移載して次の積載ダンボールケースの形成に待機させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製凾機によって製凾され、糊付けされて偏平状に折り畳まれたダンボールケースを所定枚数ずつ一束状に積み重ねるダンボールケースの積み重ね方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ダンボールシートにフラップ片形成用スリットと折目を設け、糊代部分に糊付けしたのち上記折目から偏平状に折り畳んで糊代部分を接合、接着してなるダンボールケースを自動的に製造する製凾機が知られているが、ダンボールケースを市場に供給する際には、糊付けされて偏平状に折り畳まれたダンボールケースを所定枚数毎に一束状に積み重ねたのち、結束機で束ねた状態にする必要がある。
【0003】
このため、例えば特許文献1に記載されているように、製凾機側からの折り畳まれたダンボールケースをホッパ内に上方から順次投入して積み重ね状態で収納すると共に、このホッパの下端から一枚ずつ供給コンベア上に送り出し、該供給コンベアから高速ベルト上を介してこの高速ベルトよりも搬送速度が遅い搬送コンベア上に斜め下方から送り込むことにより、該搬送コンベア上で前後に隣接するダンボールケース同士が互いにその一部を重ね合わせた斜め積み状態にする。
【0004】
このように所定枚数、例えば、10枚のダンボールケースが搬送コンベア上に送り込まれると、上記供給コンベア及び高速ベルトを一旦停止させ、搬送コンベア上の斜め積み状態のダンボールケースを搬送終端側に配設しているストッパに順次その先端面を当接させて先に当接させたダンボールケースの下面に次のダンボールケースを潜り込ませながらストッパの垂直面に沿って上方に積み上げる。こうして所定枚数のダンボールケースが一束状に積み重ねられると、ストッパを解放させ該積載ダンボールケースを結束機側に搬出している。一方、搬送コンベア上に所定枚数のダンボールケースが斜め積み状態に供給されたのち、所定時間経過すると再び、上記供給コンベアと高速ベルトを駆動して上記同様に所定枚数のダンボールケースを搬送コンベア上に供給する。
【0005】
また、上記偏平状に折り畳まれたダンボールケースの別な積み重ね方法として、特許文献2に記載しているように、搬送コンベアによってダンボールケースを連続的に搬送し、その搬送終端部から下方の第1ホッパ内に設けている受けバー上に2〜3枚、投入したのち、該受けバーを後退させてこの受けバーの下方に配設している昇降受枠台上に落とし込み、受けバーからこの昇降受枠台への2〜3枚のダンボールケースの落とし込みを繰り返し行いながら昇降受枠台を降下させて、一束分のダンボールケースが該昇降受枠台上に積載されると、この昇降受枠台から下方の排出コンベア上に該積載ダンボールケースを移載置させる一方、搬送コンベアからの第1ホッパ内への一束分に相当する枚数のダンボールケースの供給後、搬送コンベアの搬送終端からのダンボールケースの供給方向を切り替え手段によって搬送コンベアの延長方向に配設している中継コンベア側に切り替え、搬送コンベアからのダンボールケースをこの中継コンベア上に移載し、該中継コンベアの搬送終端部から下方の第2ホッパ内に供給して上記同様に、この第2ホッパ内に設けている受けバーと昇降受枠台とによって一束分の積載ダンボールケースを形成したのち、排出コンベアに移載させる方法が開発されている。
【特許文献1】特開平9−328250号公報
【特許文献2】特開2005−206257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前者のダンボールケースの積み重ね方法では、ホッパ内に積み重ね状態で収納されているダンボールケースをホッパの下端から供給コンベアによって一枚宛、取り出す際に、糊が未乾燥であると糊代部分の接合部にズレが生じて不良品となる虞れがあり、さらに、供給コンベアから高速ベルトを介して搬送コンベア上に所定枚数のダンボールケースの供給が行われると、供給コンベアと高速ベルトを停止させ、その間、ホッパ側からのダンボールケースの供給が行われないので、ダンボールケースの積み重ね処理能率が低下することになる。
【0007】
さらに、該搬送コンベア上で前後に隣接するダンボールケース同士が互いにその一部を重ね合わせた斜め積み状態にする前に、不良ダンボールケースの抜取装置によって不良ダンボールケースを搬送ラインから排除した時には、この不良ダンボールケースの前後のダンボールケース間の搬送間隔が広がった状態となり、そのため、斜め積みを行う際に先行ダンボールケースの後端に後続ダンボールケースの先端が玉突き衝突する虞れがあるばかりでなく、不良ダンボールケースが2、3枚、連続して発生したばあいには斜め積みを形成することが困難となり、製凾機の生産ラインを停止しなければならない原因となる。
【0008】
また、搬送コンベアの搬送終端側で斜め積み状態のダンボールケースの先端面をストッパにより順次、受止させて積み重ねる際に、先にストッパにその先端面を当接、受止させたダンボールケースの下面に次のダンボールケースの上面を摺接させながら潜り込ませて先のダンボールケースを持ち上げながら積み上げていくものであるから、積載枚数が多くなればなる程、さらには、ダンボールケースの重なり部分が少ない程、先行するダンボールケースの下面に該ダンボールケースを持ち上げながら後続するダンボールケースを送り込ませる際に大きな摩擦力が発生してダンボールケースの送り込みが困難となるばかりでなく、ベルトが短期間で摩損する虞れがあり、また、ダンボールケース同士に引っ掛かりが生じて円滑な積み重ねができなくなるといった問題点があった。
【0009】
その上、積み重ねられた所定枚数のダンボールケースが搬出される間においてもストッパによる次のダンボールケースの積み重ね工程が停止することになり、処理能率が低下することになる。
【0010】
近年、ダンボールケースの製凾機の性能が一段と向上して一分間に300 〜400 枚のスピードで製凾が可能となり、そのため、ダンボールケース間の搬送間隔は0.2 秒〜0.17秒となって、この極めて短時間の間に枚数のカウントや区切り等の作動を行わせる必要があるが、上記のようなダンボールケースの搬送や積み重ね工程を一旦停止する方法では、製凾機による製凾速度に対応させることができない。
【0011】
一方、後者の積み重ね方法によれば、搬送コンベアを停止させることなく、製凾機から供給される折り畳まれたダンボールケースを順次、搬送コンベアによって連続的に搬送し、この搬送コンベアから第1ホッパ側と、中継コンべアを介して第2ホッパ側とに交互に一束分に相当する所定枚数のダンボールケースを投入するものであるから、上記製凾機による製凾速度に対応させることができなくはないが、搬送コンベアからホッパ内に投入されるダンボールケースを受けバー上に2〜3枚、積載させる毎に、該受けバーを後退させて下方の昇降受枠台上に落とし込んだのち、受けバーをホッパ内に突出させる作業を繰り返し行うものであるから、このような動作を上述したようなダンボールケースの搬送間隔が0.2 秒〜0.17秒という極めて短い時間に行わせることが困難である。
【0012】
さらに、搬送コンベアから切り替え手段を介して搬送コンベアの延長方向に中継コンベアを配設すると共に第1、第2ホッパやそれぞれのホッパ内に受けバーや昇降受枠台等を設けているので、装置全体が大規模となって故障が発生し易くなるばかりでなく、広い設置面積を必要とし、その上、第1、第2ホッパ内の受け部材から一束分の積載ダンボールケースを順次、結束機側に搬出するための装置もそれぞれの受け部材に応じて必要とし、装置全体や動きが複雑化するといった問題点があった。
【0013】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、一つのホッパ内で一束分の積載ダンボールケースを連続自動的に且つ能率よく形成することができるダンボールケースの積み重ね方法を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明のダンボールケースの積み重ね方法は、請求項1に記載したように、偏平状に折り畳まれたダンボールケースを搬送コンベアによって順次連続的に搬送してこの搬送コンベアの搬送終端から下方の積み重ね用ホッパ内に一枚ずつ投下することによりこのホッパの上方部に出没自在に突設した区切りバー上に積載し、複数枚のダンボールケースが積載されるとこの区切りバーをホッパ外に没入させることにより該積載ダンボールケースを積み重ね用ホッパの下方部内に開閉自在に配設した受け部材上に落とし込んで移載させ、さらに、この受け部材上の積載ダンボールケース上に搬送コンベアの搬送終端からダンボールケースを投下させて受け部材上に一束分に相当する所定枚数のダンボールケースを積載させたのち、上記区切りバーをホッパの上方部内間に突出させて再びこの区切りバー上に搬送コンベアから投入されるダンボールケースを複数枚、積載させると共にこの間に上記受け部材を解放して上記一束分の積載ダンボールケースを下方の排出コンベア上に移載させたのち、区切りバーからの次の積載ダンボールケースの受け取りに待機させることを特徴とする。
【0015】
さらに、上記ダンボールケースの積み重ね方法において、請求項2に係る発明は、搬送コンベアから区切りバー上にダンボールケースを順次、積載するに従って、該区切りバーを受け部材に向かって降下させ、複数枚のダンボールケースの積載後に区切りバーを後退させて受け部材上にこの積載ダンボールケースを移載させたのち、区切りバーを元の位置まで上昇させて積み重ねホッパ内に突出させることを特徴とする。
【0016】
また、請求項3に係る発明は、製凾機の生産ラインで発生した不良ダンボールケースを搬送コンベアによる搬送中に払い出し、搬送ラインから別ラインに送り出すことを特徴とし、請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項3に記載の発明において、上記搬送コンベアによるダンボールケースの搬送途上で不良ダンボールケースを検出させ、その検出によって搬送ライン中に設けている起伏自在な払い出し部材を斜め上方に起立させることにより、上記不良ダンボールケースをこの払い出し部材上を通じて上方の不良ダンボールケース排出用傾斜コンベア上に払い出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、搬送コンベアによって連続的に搬送されてくるダンボールケースを搬送コンベアの搬送終端部から下方の積み重ね用ホッパ内に一枚ずつ順次落下させて該ホッパ上端部に出没自在に配設している区切りバー上に積載し、一束分のダンボールケースの枚数に達する前に、区切りバーを後退させて積載ダンボールケースを下方の受け部材上に落とし込み、この受け部材上で一束分のダンボールケースの枚数に達するまで搬送コンベアから該受け部材上にダンボールケースを直接、投下させるものであるから、製凾速度に応じた高速でもって搬送コンベアから該積み重ね用ホッパ内に供給されるダンボールケースを区切りバーを介して受け部材上に円滑且つ確実に積載することができると共に、受け部材に一束分のダンボールケースの枚数に達するまで搬送コンベアからダンボールケースを直接投下させている間に区切りバーを次のダンボールケースの受け取り可能な態勢に入らせることができる。
【0018】
さらに、受け部材上に搬送コンベアから一束分に相当する枚数のダンボールケースが投下されると、該区切りバーを瞬時に突出させて搬送コンベアから連続的に投下される次の一束分の最初のダンボールケースとこのダンボールケースに後続するダンボールケースを順次受止させることができると共に、この間に下方の受け部材上に積載された上記一束分の積載ダンボールケースを排出コンベア上に移載させて区切りバーからの次の積載ダンボールケースの受け取りに遅滞なく待機させることができる。従って、搬送コンベアから製凾速度に応じた高速でもって積み重ね用ホッパ内に順次、連続的に投入されるダンボールケースを区切りバーと受け部材とにより円滑且つ自動的に一束分に相当する積載ダンボールケースを形成しながら排出コンベアに送り出すことができ、搬送コンベアによるダンボールケースの搬送、供給を停止させることなく、ダンボールケースの搬送から一束分の積載ダンボールケース送り出しまでの作業工程の高速運転が可能となって所期の目的を達成することができる。
【0019】
さらに、請求項2に係る発明によれば、搬送コンベアから上記区切りバー上にダンボールケースを順次、積載するに従って、該区切りバーを受け部材に向かって降下させ、複数枚のダンボールケースの積載後に区切りバーを後退させて受け部材上にこの積載ダンボールケースを移載させたのち、区切りバーを元の位置まで上昇させて積み重ねホッパ内に突出させるものであるから、搬送コンベアから投下されるダンボールケースの積み重ね高さ位置を略一定に保持しながらその積載数に応じて区切りバーを降下させてダンボールケースを順次正確に積み重ねていくことができると共に、所定枚数のダンボールケースを積載した区切りバーを受け部材の上方近傍部にまで降下させて積み重ね用ホッパ内から後退させることにより、積載ダンボールケースに荷崩れを生じさせることなくそのまま受け部材上に円滑且つ確実に受止させることができる。
【0020】
その上、積み重ね用ホッパは、受け部材の上方で区切りバーが所定枚数のダンボールケースの積み重ねを行うのに必要な昇降高さに相当した高さ空間部を有していればよいので、ダンボールケースの積み重ねの高速処理が可能であるにもかかわらず、装置全体を簡素化することができる。
【0021】
また、区切りバー上の積載ダンボールケースを受け部材上に移載させたのち、搬送コンベアからこの受け部材上に一束分に相当する積載枚数に達するまで数枚のダンボールケースを直接投下、供給するものであるから、この間に該区切りバーを迅速に元の待機位置まで上昇させてその位置から突出させることができ、ダンボールケースの積み重ねの高速処理に対応することができる。
【0022】
請求項3に係る発明によれば、製凾機の生産ラインで発生した不良ダンボールケースを搬送コンベアによる搬送中に払い出し、搬送ラインから別ラインに送り出すものであるから、良品のダンボールケースのみを積み重ね用ホッパ側に搬送することができると共に、上述したように積み重ね用ホッパ内で下方から上方に向かってダンボールケースを積み重ねていくものであるから、不良ダンボールケースの排除によってこの不良ダンボールケースの前後のダンボールケースの搬送間隔が広くなっても、従来の斜め積みのような玉突き減少などを起こすことなく、積み重ね用ホッパ内で円滑に積み重ねていくことができ、従って、製凾機の生産ラインの安定生産性を高め且つ高速生産を可能にすることができる。
【0023】
さらに、請求項4に係る発明によれば、上記搬送コンベアによるダンボールケースの搬送途上で不良ダンボールケースを検出させ、その検出によって搬送ライン中に設けている起伏自在な払い出し部材を斜め上方に起立させることにより、上記不良ダンボールケースをこの払い出し部材上を通じて上方の不良ダンボールケース排出用傾斜コンベア上に払い出すものであるから、不良ダンボールケースを搬送コンベアから下方に払い落とす場合に比べて、不良ダンボールケースに必要以上の押圧力を作用させることなく僅かな持ち上げ力でもって素早く確実に傾斜コンベア上に払い出すことができると共に、下方に払い落とす場合のように搬送コンベアの前方に払い落としが可能となる空間部を必要としないので、搬送途上の所望の位置に該払い出し部材を配設することができ、ダンボールケースの搬送ラインの簡素化と共に安定性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施の形態を図面について説明すると、図1、図2は製凾機の出口側から偏平状に折り畳まれたダンボールケースaを搬送ラインであるコンベア1〜4を介して下流側に配設しているダンボールケース積み重ね用ホッパ5側に供給し、この積み重ね用ホッパ5内で一束分に相当する枚数のダンボールケースAを積載してこの積載ダンボールケースAを結束機側に送り出すまでの一連のラインを示すもので、図1はその前半部の簡略側面図、図2はその後半部の簡略側面図である。これらの図において、上流側から下流側に向かって第一搬送コンベア1、第二搬送コンベア2、第三搬送コンベア3、第四搬送コンベア4を順次、前後水平方向に直列状に配設してあり、最終の搬送コンベアである第四搬送コンベア4の搬送終端の下流側下方空間部に積み重ね用ホッパ5を設けて、この積み重ね用ホッパ5の上方部に区切りバー6を出没自在に配設していると共に積み重ね用ホッパ5の下方空間部に受け部材7を前後水平方向に開閉自在に配設している。
【0025】
一方、上記第一搬送コンベア1側において、その搬送上流側である後部上にダンボールケースaの養生用収容ホッパ8を配設してこのホッパ8の上端開口部を製凾機出口23の下方に臨ませていると共に、第一搬送コンベア1の走行に従って該収容ホッパ8の下端からダンボールケースaが一枚宛、この第一搬送コンベア1上に順次載せられて下流側に搬送されるように構成している。なお、ダンボールケースaは、製凾機によって印刷され且つフラップ形成用のスリットや罫線を施されたダンボールシートを二つ折りして偏平状に折り畳むと共に互いに接合した両端部を糊付けされてなるものである。
【0026】
第一搬送コンベア1は製凾機から養生用収容ホッパ8に供給されるダンボールケースaの供給速度と等しい速度でもって走行する一方、上記第二〜第四搬送コンベア2〜4は全て同一速度で且つ第一搬送コンベア1よりも速い速度でもって走行するように構成している。従って、第一搬送コンベア1上で搬送されるダンボールケースaの搬送間隔、即ち、先に搬送されるダンボールケースaの後端とこのダンボールケースaに後続して搬送されるダンボールケースaの前端との間隔よりも第二〜第四搬送コンベア2〜4上で搬送されるダンボールケースa、a間の搬送間隔が広くなり、この状態でダンボールケースaは積み重ね用ホッパ5内に順次投入される。なお、全ての搬送コンベア1〜4は、駆動プーリと従動プーリ間に無端状に掛け渡された複数本の細幅のコンベアを横方向に一定の間隔毎に並設してなるものである。
【0027】
上記第二搬送コンベア2の下方には、この第二搬送コンベア2上を搬送中のダンボールケースaが良品であるか不良品であるかを検出する検出器9が配設されてあり、この検出器9によって検出された不良品が1〜2メートル下流側の第三搬送コンベア3上に配設している光電管ヘッドからなる検知器10の下方を通過した際に、この検知器10から信号を発して、さらに1〜2メートル下流側における第四搬送コンベア4の搬送始端部に起伏自在に配設された払い出し部材11を起こして第四搬送コンベア4から取り除くように構成している。なお、検出器9によるダンボールケースaの良品、不良品の検出は、ダンボールケースaの折り曲げや接続部の精度、折り畳み精度、糊付け部の精度、異物の混入の有無等を検出することによって行われる。
【0028】
払い出し部材11は一定幅とダンボールケースaの前後端間の幅よりも短い長さを有する平面長方形状の板状部材から形成されていて第四搬送コンベア4を構成している並設した複数の細幅コンベアにおける隣接するコンベア間の隙間に配設されてあり、上流側に向けている基端部を回動軸12に固着してこの回動軸12の回動により該基端部から下流側に向けている先端部に亘る上面を第四搬送コンベア4の搬送面から上下方向に出没させ、起立した状態においては基端から先端に向かって斜め上方に傾斜して第四搬送コンベア4の上方に配設した不良ダンボールケース排出用傾斜コンベア13に不良ダンボールケースa'を送り出すように構成している。14、14は払い出し部材11の上方に配設された払い出し回転ロールで、払い出し部材11が起立回動した時に、該払い出し部材11上の不良ダンボールケースa'の上面に押接してその回転力により上記傾斜コンベア13に不良ダンボールケースa'を送り込むものである。
【0029】
なお、払い出し部材11としては、ダンボールケースaの前後端面間の幅よりも短尺の細幅コンベアから構成してその搬送始端側を支点として上下方向に起伏回動自在に配設しておいてもよいが、いずれの場合においても、払い出し部材11上の不良ダンボールケースa'の下流側に向けている前端部を傾斜コンベア13の搬送始端部と上方の回転ロール14によって挟持させて、この状態から払い出し部材11を直ちに伏動させても不良ダンボールケースa'が確実に傾斜コンベア13によって搬送されるように構成している。この傾斜コンベア13は、搬送始端部から搬送終端部に向かって斜め上方に傾斜してあり、搬送終端部から第四搬送コンベア4の上方に配設されている不良品保管ボックス15に不良ダンボールケースa'を供給するように構成している。
【0030】
第四搬送コンベア4の搬送終端部の上方にはこの第四搬送コンベア4から上記積み重ね用ホッパ5内に投入されるダンボールケースaを計数する光電管ヘッドからなる計数器16が配設されてあり、この計数器16からの信号によって上記区切りバー6や受け部材7が所定の作動を行うように構成している。
【0031】
積み重ね用ホッパ5は、第四搬送コンベア4の搬送終端部の下方に配設された垂直な固定規制板17と、この固定規制板17に対して下流側に前後移動調整可能に配設された垂直な可動規制板18との対向面間の空間部によって形成されてあり、固定規制板17の少なくとも両側部に図示していないが上端から下部にまで一定幅を有する垂直な切欠開口部を設けてあり、この開口部を通じてフォーク状の上記区切りバー6を固定規制板17の背面側(上流側)から積み重ね用ホッパ5の上方部内に向かって水平方向に出没自在に配設していると共に昇降可能としている。この区切りバー6は少なくともダンボールケースaの両側部下面を受止し得るように2本並列状態にして一体に連結してなり、第四搬送コンベア4の下方に配設されている流体圧シリンダ、或いは適宜な早送り機構(図示せず)によって前後方向に出没させるように構成していると共に全体を適宜な昇降機構(図示せず)によって昇降させるように構成している。
【0032】
一方、上記受け部材7は、区切りバー6が最上部に位置している状態において、この区切りバー6の下面から下方に、一束の積載ダンボールケースAの高さと同等又は僅かに広い上下間隔を存して配設されている。この受け部材7は上記前後規制板17、18の下端部にそれぞれ積み重ね用ホッパ5の幅方向に所定間隔毎に装着している複数本の流体圧シリンダからなり、これらの前後流体圧シリンダのロッド7aを前後規制板17、18の下端部を貫通して積み重ね用ホッパ5内の前後部にそれぞれ出没させるように構成している。
【0033】
この受け部材7を備えている積み重ね用ホッパ5の開口下端の下方には、受け部材7から受け取った一束の積載ダンボールケースAを下流側に排出する排出コンベア19が配設されていると共に、該排出コンベア19の搬送始端部上には押出し用シリンダ20が設けられていてこの押出し用シリンダ20のロッド先端に上記一束の積載ダンボールケースAの後端面を下流側に向かって押圧する垂直な押圧板21が固着され、この押圧板21によって積載ダンボールケースAを構成している全てのダンボールケースaの前後方向のズレを矯正しながら排出コンベア19により、結束機側に送り出すように構成している。
【0034】
以上のように構成したダンボールケースaの搬送、積み重ね装置の作用を述べると、製凾機側においてフラップ片形成用スリットと折目を設けたダンボールシートを該折目から折り曲げられ且つ糊付けされて偏平状に折り畳まれたダンボールケースaは、図1に示すように、製凾機の出口側からダンボールケース養生用収納ホッパ8内に一分間に300 〜400 枚の搬出速度でもって一定間隔毎に投入され、この養生用収納ホッパ8内に積み重ね状態で蓄積される一方、養生用収納ホッパ8の下端から第一搬送コンベア1によって上記製凾機側からの搬出速度と略同じ速度でもってダンボールケースaを一枚宛、順次、下流側に搬送する。養生用収納ホッパ8内のダンボールケースaは第一搬送コンベア1に達する間に、糊の乾燥などの養生が行われる。
【0035】
第一搬送コンベア1によって送り出されたダンボールケースaは、養生用収納ホッパ8の出口側に配設された矯正フレーム22によって幅方向のズレと向きを矯正されたのち、第一搬送コンベア1の搬送終端部に達し、この第一搬送コンベア1から第二搬送コンベア2上に順次、一定の間隔毎に送り込まれる。この時、第二搬送コンベア2の搬送速度を第一搬送コンベア1よりも増速させているので、ダンボールケースaが第一搬送コンベア1から第二搬送コンベア2上に移載されると、このダンボールケースaと次のダンボールケースaとの間の前後対向端面間の間隔が拡げられ、第二搬送コンベア2からこの第二搬送コンベア2と同一速度でもって走行する第三、第四搬送コンベア3、4上ではこの間隔でもってダンボールケースaが順次、下流側に搬送される。
【0036】
また、上記第二搬送コンベア2の下方に配設している検出器9によって、該第二搬送コンベア2により搬送されるダンボールケースaの折り畳み形態の良否や糊付け部等のズレの有無などを検出して形態等が不良である場合には、この検出器9から1〜2メートル、下流側の第三搬送コンベア3上に配設している検知器10に信号を送る。不良ダンボールケースa'が検出器9にって検出されると、搬送コンベア2〜4の搬送速度から該不良ダンボールケースa'が検知器10の下方を通過する時間が割り出せるので、その時間後に検知器10によって第三搬送コンベア3上の該ダンボールケースa'が検知器10の下方を通過するのを確認させ、第四搬送コンベア4の搬送始端部側に配設している払い出し部材11の起伏回動用モータ等の起伏用手段(図示せず)に信号を発する。
【0037】
この信号を受けた時点から不良ダンボールケースa'が払い出し部材11に達する時間を割り出し、第三搬送コンベア3から第四搬送コンベア4に移載されて下流側に搬送される該不良ダンボールケースa'が払い出し部材11に達した時に、上記起伏用手段を作動させてこの払い出し部材11を回動軸12を支点として斜め上方に起立させることにより、不良ダンボールケースa'を第四搬送コンベア4から払い出し部材11上送り込み、この払い出し部材11から傾斜コンベア13上に移載させたのち、払い出し部材11を伏動させてこの不良ダンボールケースa'に後続して搬送されてくる良品のダンボールケースaを第四搬送コンベア4により下流側に搬送させる。
【0038】
払い出し部材11は上述したように、その長さがダンボールケースaの前後端面間の幅よりも短く、且つ、払い出し部材11上に送り出された不良ダンボールケースa'がその前端部を傾斜コンベア13の搬送始端部と上方の回転ロール14によって挟持させるように構成しているので、前端部を挟持された状態においては、この不良ダンボールケースa'の後端がまだ払い出し部材11の回動軸12から上流側における第四搬送コンベア4上に位置しており、この状態から払い出し部材11を伏動させることによって、ダンボールケースaの搬送速度が速くても該不良ダンボールケースa'に後続する上記次の良品のダンボールケースaを確実に第四搬送コンベア4によって下流側に搬送することができる。
【0039】
積み重ね用ホッパ5内においては、図3に示すように、区切りバー6が該ホッパ5の上方部内に突出した状態で一枚目のダンボールケースaの受け取りに待機していると共に、積み重ね用ホッパ5の前後方向の幅をダンボールケースaが収容可能な幅となるように調整している前後規制板17、18の下端部にそれぞれ装着された前後受け部材7、7のロッド7a、7aも積み重ね用ホッパ5の下端前後部内にそれぞれ突出させた状態にしている。
【0040】
この状態において、第四搬送コンベア4の搬送終端部からダンボールケースaが図4、図5に示すように積み重ね用ホッパ5内に投入されると、該ダンボールケースaの前端面が前側(下流側)に配設している規制板18に衝突してこの規制板18に沿って落下し、図5に示すように、区切りバー6上に受止される。図5は1枚目のダンボールケースa-1 が区切りバー6上に受止され、2枚目のダンボールケースa-2 が積み重ね用ホッパ5に投入される直前の状態を示しており、この2枚目のダンボールケースa-2 と3枚目のダンボールケースa-3 との間に一枚のダンボールケースaに相当する間隔が開けられているが、この部分に載置されていたダンボールケースは上記不良ダンボールケースa'であって、払い出し部材11により傾斜コンベア13を介して保管ボックス15内に収容されている。
【0041】
第四搬送コンベア4から積み重ね用ホッパ5内にダンボールケースaが順次、投入されて区切りバー6上に積載されるに従って、図6、図7に示すように、この区切りバー6が積み重ね用ホッパ5内を降下する。この際、一枚のダンボールケースaを受け取る毎に区切りバー6がその一枚分の厚みに相当する寸法だけ降下し、ダンボールケースaの積載面を常に第四搬送コンベア4の搬送終端部における下方近傍部の一定の高さ位置に保持して素早く且つ安定した状態でダンボールケースaの積載を行わせる。
【0042】
積み重ね用ホッパ5内に投入されるダンボールケースaの枚数は、第四搬送コンベア4の搬送終端部上方に配設している計数器16によって検出される。そして、形成すべき一束分のダンボールケース積載枚数が10枚である場合には、8枚目のダンボールケースa-8 が区切りバー6上に積載されたのち、9枚目のダンボールケースa-9 が積載される間に、積み重ね用ホッパ5の下部内における受け部材7の上方近傍位置にまで降下してきた区切りバー6を瞬時に後退させて積み重ね用ホッパ5内から固定規制板17の後方に没入させ、図8に示すように、この区切りバー6上の積載ダンボールケースを受け部材7上に落とし込んで該受け部材7の前後ロッド7a、7a上間に移載させる。
【0043】
積み重ね用ホッパ5の下部内から固定規制板17の後方部側に後退させた区切りバー6は直ちに1枚目のダンボールケースaを受止する元の高さ位置まで上昇すると共にその位置から積み重ね用ホッパ5内に突出させるものであるが、この区切りバー6の突出までの間に第四搬送コンベア4から10枚目のダンボールケースa-10を受け部材7上に積載されている9枚目のダンボールケースa-9 上に投下、積載して一束分の相当する積載ダンボールケースAを形成し、この10枚目のダンボールケースa-10の積載後、図9から図10に示すように、上記区切りバー6を瞬時に積み重ね用ホッパ5内に突出させて、第四搬送コンベア4から積み重ね用ホッパ5内に連続的に供給される11枚目のダンボールケースa-11、即ち、次の一束分に相当する枚数である10枚の積載ダンボールケースにおける1枚目のダンボールケースa-1 を図11に示すように受止する。
【0044】
この際、区切りバー6が積み重ね用ホッパ5の下部内で積載ダンボールケースを受け部材7上に移載させたのち、上述したように後退、上昇、前進(積み重ね用ホッパ内への突出)の動作が、第四搬送コンベア4から順次、積み重ね用ホッパ5内に高速で供給される速度に確実に対応して行うことができるように、第四搬送コンベア4の搬送終端部から受け部材7の積載ダンボールケース上に9枚目のダンボールケースa-9 が投入される時に、計数器16によってこのダンボールケースa-9 を検知させて積み重ね用ホッパ5内への10枚目と11枚目のダンボールケースaの投入時にのみ、上記第二〜第四搬送コンベア2〜4を第一搬送コンベア1と同じ搬送速度に減速させる。
【0045】
そうすると、第四搬送コンベア4から9枚目のダンボールケースa-9 が積み重ね用ホッパ5内に投入されたのち、10枚目と11毎目のダンボールケースaの投入間隔が大きくなり、予め、製凾速度と同じ速度でもって搬送している第一搬送コンベア1よりも第二〜第四搬送コンベア2〜4を増速させて隣接するダンボールケースa、aの搬送間隔を拡げておいたこととあいまって、上記9枚目のダンボールケースa-9 に後続して積み重ね用ホッパ5内に投入される10枚目と11毎目のダンボールケースa-10、a-11の投入間隔がさらに拡がり、10枚目のダンボールケースa-10と11枚目のダンボールケースa-11との間に区切りバー6を素早く介挿することができ、図11に示すように、該11枚目のダンボールケースa-11を次の一束分の積載ダンボールケースの最初(1枚目)のダンボールケースa-1 として区切りバー6上に受止させることができる。
【0046】
しかしながら、第二〜第四搬送コンベア2〜4を減速させなくても、例えば、区切りバー6上に上述した8枚のダンボールケースaよりも少ない7枚のダンボールケースaが積載された時に、該区切りバー6を後退させてこの積載ダンボールケースを受け部材7上に移載させ、8枚目から一束の枚数となる10枚目のダンボールケースaが第四搬送コンベア4から受け部材7上に投下して11枚目のダンボールケースaが投下させるまでの間の時間内に、区切りバー6を元の待機位置まで上昇させたのち、積み重ね用ホッパ5内に突出させるようにすれば、この区切りバー6の後退、上昇、前進させる間の時間が長くなるので、第四搬送コンベア4から連続的に供給されるダンボールケースaを区切りバー6によって確実に受止することができる。
【0047】
上記ダンボールケースa-1 (a-11)が第四搬送コンベア4の搬送終端から積み重ね用ホッパ5内に投下されると、計数器16から信号を発して再び上記第二〜第四搬送コンベア2〜4を増速させ、上記同様にして第四搬送コンベア4の搬送終端から順次、ダンボールケースaを積み重ね用ホッパ5内に挿入して区切りバー6上に積載する。
【0048】
一方、受け部材7上に積載された一束分の積載ダンボールケースAは、区切りバー6上に上記新たな1枚目のダンボールケースa-1 が載置された時に、その前後のロッド7a、7aを縮小させることによって積載ダンボールケースAを支持を解放し、この積載ダンボールケースAを停止中の排出コンベア19の搬送開端部上に投下、載置させる。
【0049】
しかるのち、積み重ね用ホッパ5内においては、図12に示すように、第四搬送コンベア4から順次投下されるダンボールケースaが区切りバー6上に積載されるに従ってこの区切りバー6を降下させる一方、排出コンベア19側においては押出し用シリンダ20を下流側に向かって伸長させることによりそのロッド先端に固着している押圧板21を排出コンベア19上の積載ダンボールケースAの前端面に当接させ、この一束の積載ダンボールケースAの積載歪みを矯正して、その姿勢を整えた状態で前方に押し進めたのち、排出コンベア19を駆動してこの排出コンベア19により結束機側に積載ダンボールケースAを送り込み、しかるのち、排出コンベア19を停止させると共に押圧板21を元の位置まで後退させて次の積載ダンボールケースAの押し出しに待機させておく。
【0050】
上記のように、製凾機の出口側下方に配設しているダンボールケース養生用収容ホッパ8から第一搬送コンベア1によって製凾機の製凾速度と同一搬送速度でもって下流側に搬送し、この第一搬送コンベア1から該第一搬送コンベア1の搬送速度よりも速い速度で走行している第二〜第四搬送コンベア2〜4上にダンボールケースaを順次搬入して隣接するダンボールケースa、aの間隔を拡げると共に、搬送中に不良ダンボールケースaを検出して払い出し部材11により搬送コンベアから上方に払い出し、良品のダンボールケースaのみを第四搬送コンベア4から積み重ね用ホッパ5内に順次投入する。
【0051】
そして、積み重ね用ホッパ5内においては、区切りバー6上にダンボールケースaを順次、積載すると共にその積載に応じて該区切りバー6を降下させ、一束分に相当する枚数よりも僅かに少ない枚数が積載されたのち、該区切りバー6を解放して積載ダンボールケースを下方の受け部材7上に移載させる工程と、この受け部材7上の積載ダンボールケースに第四搬送コンベア4から数枚のダンボールケースを直接投下させて積み重ねることより、一束の積載ダンボールケースAを形成する工程と、区切りバー6上の積載ダンボールケースを受け部材7上に移載させたのち、該受け部材7上に搬送コンベアから数枚のダンボールケースaを直接供給して一束分の積載ダンボールケースAに達する間に区切りバー6を上昇させて積み重ね用ホッパ5内におけるダンボールケース受止位置に突入させることにより再び、次の積載ダンボールケースAの形成を開始する工程と、受け部材7上の一束の積載ダンボールケースAを該受け部材7の解放によって排出コンベア19側に移載させて送り出す工程とを繰り返し行うことにより、搬送コンベアによるダンボールケースaの高速搬送を中断することなく一束分の積載ダンボールケースAを順次、形成していくものである。
【0052】
なお、上記実施の形態においては、区切りバー6として固定規制板17から先端が可動規制板18近くに達する長さを有するフォーク状のバーを積み重ね用ホッパ5内に出没自在に突出させてその上面でダンボールケースaの下面を略全長に亘って受止させるように構成しているが、受け部材7と同様に、固定規制板17と可動規制板18の両方からロッド等の支持バーを出没させてその前後支持バー上にダンボールケースaを架設状態に支持させるように構成しておいてもよく、このように構成しておくと、両側のロッドを同時に突出させてその突出部でダンボールケースaの下面における前後部を支持させればよいので、第四搬送コンベア4から投下されるダンボールケースaの投入速度が速くてもその速度にロッドの突出速度を十分に対応させることができ、ダンボールケースaを確実に受止させることができる。
【0053】
また、一束の積載ダンボールケースAを形成するダンボールケースaの枚数が10枚の場合について説明したが、20枚の場合でも積み重ね用ホッパ5の深さや区切りバー6の昇降距離が変わるだけで、上記実施の形態と同様にしてその枚数からなる積載ダンボールケースAを形成することができる。その他の枚数からなる一束の積載ダンボールケースAも同様である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】ダンボールケース搬送ラインの前半部の簡略側面図。
【図2】その後半部の簡略側面図。
【図3】1枚目のダンボールケースの受け取りに待機している状態の簡略側面図。
【図4】積み重ね用ホッパ内への投入開始時の簡略側面図。
【図5】1枚目のダンボールケースが区切りバー上に受止された状態の簡略側面図。
【図6】順次、区切りバー上に積載される状態の簡略側面図。
【図7】区切りバーが降下している状態の簡略側面図。
【図8】区切りバーを積み重ね用ホッパ内から後退させた状態の簡略側面図。
【図9】受け部材上に一束分の積載ダンボールケースが設けられた状態の簡略側面図。
【図10】区切りバーを再び元の位置に突出させた状態の簡略側面図。
【図11】区切りバー上にダンボールケースを積載させている状態の簡略側面図。
【図12】一束分の積載ダンボールケースを送り出している状態の簡略側面図。
【符号の説明】
【0055】
A 積載ダンボールケース
a ダンボールケース
1〜4 第一〜第四搬送コンベア
5 積み重ね用ホッパ
6 区切りバー
7 受け部材
9 検出器
11 払い出し部材
13 傾斜コンベア
16 計数器
19 排出コンベア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
偏平状に折り畳まれたダンボールケースを搬送コンベアによって順次連続的に搬送してこの搬送コンベアの搬送終端から下方の積み重ね用ホッパ内に一枚ずつ投下することによりこのホッパの上方部に出没自在に突設した区切りバー上に積載し、複数枚のダンボールケースが積載されるとこの区切りバーをホッパ外に没入させることにより該積載ダンボールケースを積み重ね用ホッパの下方部内に開閉自在に配設した受け部材上に落とし込んで移載させ、さらに、この受け部材上の積載ダンボールケース上に搬送コンベアの搬送終端からダンボールケースを投下させて受け部材上に一束分に相当する所定枚数のダンボールケースを積載させたのち、上記区切りバーをホッパの上方部内間に突出させて再びこの区切りバー上に搬送コンベアから投入されるダンボールケースを複数枚、積載させると共にこの間に上記受け部材を解放して上記一束分の積載ダンボールケースを下方の排出コンベア上に移載させたのち、区切りバーからの次の積載ダンボールケースの受け取りに待機させることを特徴とするダンボールケースの積み重ね方法。
【請求項2】
搬送コンベアから区切りバー上にダンボールケースを順次、積載するに従って、該区切りバーを受け部材に向かって降下させ、複数枚のダンボールケースの積載後に区切りバーを後退させて受け部材上にこの積載ダンボールケースを移載させたのち、区切りバーを元の位置まで上昇させて積み重ねホッパ内に突出させることを特徴とする請求項1に記載のダンボールケースの積み重ね方法。
【請求項3】
製凾機の生産ラインで発生した不良ダンボールケースを搬送コンベアによる搬送中に払い出し、搬送ラインから別ラインに送り出すことを特徴とする請求項1に記載のダンボールケースの積み重ね方法。
【請求項4】
搬送コンベアによるダンボールケースの搬送途上で不良ダンボールケースを検出させ、その検出によって搬送ライン中に設けている起伏自在な払い出し部材を斜め上方に起立させることにより、上記不良ダンボールケースをこの払い出し部材上を通じて上方の不良ダンボールケース排出用傾斜コンベア上に払い出すことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のダンボールケースの積み重ね方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−276988(P2007−276988A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−108582(P2006−108582)
【出願日】平成18年4月11日(2006.4.11)
【出願人】(504022847)
【Fターム(参考)】