説明

テキストデータにおける位置情報の自動識別

【解決手段】 本明細書では、受信されたデータに含まれる位置情報を自動的に識別または認識したのち、その位置情報に関連付けられたナビゲーション関連機能を提供する技術について説明している。1若しくはそれ以上の実施態様では、ロケールコンテキストを使って、位置情報を自動的に識別する工程を実施することができる。より具体的には、前記ロケールコンテキストは、テキストが構文解析される際に、テキストデータの構文解析方法および使用される表現の選択を決定するベースとして機能し、前記位置場所が認識される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
携帯電話、携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)、パーソナルナビゲーションデバイス(personal navigation devices:PND)などの携帯電子装置は、比較的小さいサイズおよび形態であるため、ナビゲーション(航行)関連の利用者(ユーザー)支援提供に関し、いくつか実用的な利点がある。これら装置は、小型で携帯できることがその利点の理由の1つで、目的地へ向かう利用者に対し、便利にリアルタイムのナビゲーション指示を提供することができる。ただし、これらの装置は、小型であることにより、これらの装置とインタラクトする利用者に対し、実用上、特定の制限も課している。例えば、位置情報を検索、表示、および/または取得する際、これら装置でテキストおよび他のタイプの情報を入力し見直す作業は、面倒で時間がかかる場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本明細書では、受信されたデータに含まれる位置情報を自動的に識別または認識し、その位置情報に関連付けられたナビゲーション関連機能を提供する技術について説明する。一若しくはそれ以上の実施態様では、住所情報など、ある位置に関する位置情報は、テキストの構造または形式(書式)、構造または形式(書式)の欠如、および/またはソース(データ源)に関係なく、本明細書で説明するテキストベースの位置抽出技術を使ってテキストデータから自動的に識別または認識される。したがって、そのテキストデータには、特殊な形式(書式)もキーワードも不要である。このテキストの少なくとも一部は、構造化されていない自由形式テキストであってよく、および/またはウェブページ、ショートメッセージサービス(short message service:SMS)メッセージ、マルチメディアメッセージングサービス(multimedia message service:MMS)メッセージ、電子メール,メッセージ、インスタントメッセージング(instant messaging:IM)メッセージ、または他のタイプのコンテンツといったコンテンツに含まれて受信された構造化テキストまたは書式付きテキストであってもよい。その追加態様または代替態様として、このデータは、音声ファイル、ビデオファイル、画像ファイル、またはメディアメタデータファイルなど、テキスト以外のコンテンツとして受信したのち、テキストに変換することができる。識別された位置情報は、当該位置に関する1若しくはそれ以上の座標にジオコーディングすることができる。ただし、少なくとも一部の実施態様では、ジオコーディングを容易にするため、位置情報が、まず1若しくはそれ以上のトークンにトークン化される。次に、前記ジオコーディングされた位置情報に基づいて、当該位置に関する1若しくはそれ以上のナビゲーション関連機能が利用者に提供される。
【0003】
少なくとも一部の実施態様において、自動的に識別、トークン化、および/またはジオコーディングを行う工程は、ロケールコンテキストを使って実施できる。より具体的には、前記ロケールコンテキストは、テキストが構文解析され、位置場所が認識され、その位置場所が1若しくはそれ以上の位置情報に細分化された後、トークン化(必要に応じ)および/またはジオコーディングされる際に、テキストデータの構文解析方法および使用される表現の選択を決定するベースとして機能する。
【0004】
この概要は、発明の詳細な説明および図面において完全に説明している事項を単に紹介するためだけに提供している。そのため、この要約については、本発明の不可欠な特徴を説明するものと見なすべきでも、特許請求の範囲を決定するため使用すべきでもない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
以降で行う詳細な説明は、以下の添付の図面を参照して説明する。これらの図面では、参照番号の最も左の数字(桁)により、その参照番号が初出する図の番号を示している。以降の説明において異なる状況および図で同じ参照番号を使用している場合は、それらが同様な項目または同一の項目であることを示している可能性がある。
【図1】図1は、例示的な環境を示したもので、この環境では、受信されたデータ内の位置情報を自動的に識別または認識し、前記位置情報に関連付けられたナビゲーション関連機能を提供するテキストベースの位置抽出技術を実施することができる。
【図2】図2は、図1の環境で示した電子装置の実施態様例を示したものである。
【図3】図3は、テキストベースの位置抽出技術を実施する手続き(プロシージャ)の例を示したものである。
【図4】図4は、上述したテキストベースの位置抽出技術を実施する論理モデルの実施例を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
環境例
図1は、例示的な環境100を示したもので、この場合、受信されたデータ内の位置情報を自動的に識別または認識し、前記位置情報に関連付けられたナビゲーション関連機能を提供する技術を使用することができる。この例において、環境100は電子装置102を含んでおり、この電子装置102は、種々のアプリケーションモジュールおよび動作を通じて種々の機能を提供するよう構成されている。電子装置102は、いかなる適切なタイプの1つまたは複数の装置としても構成することができ、その例としては、携帯電話および/またはボイスオーバーアイピー(voice over IP:VoIP)電話、スマートフォン、位置決定装置(position−determining device)、パーソナルナビゲーションデバイス(personal navigation devices:PND)、携帯情報端末(digital assistant:PDA)、および/または他のハンドヘルドコンピュータ装置、マルチメディア装置、ゲーム装置、またはこれらの任意の組み合わせなどがある(これに限定されるものではない)。少なくとも一部の実施態様において、電子装置102は、位置決定機能および無線通信機能を伴って構成された携帯電話装置である。以下の説明において、電子装置102など、参照する構成要素は、1若しくはそれ以上の実体(entity)を意味する場合があるため、慣例により、同じ参照番号を使って、単一の実体として(電子装置102など)、または複数の実体として(例えば電子装置102の場合は、複数の電子装置102など)、参照する可能性がある。
【0007】
この例では、電子装置102に位置決めモジュール104が含まれており、この位置決めモジュール104は、信号データの管理および処理に関連付けられた位置決定機能の代表的なもので、電子装置102用に位置または場所を決定し、可能性として1若しくはそれ以上のナビゲーション関連機能を利用者に提供する。そのため、この例において電子装置102は、位置認識装置である。より具体的には、ここで電子装置102は、航行衛星110からの信号データ108受信機能に関連付けられた衛星航行受信機106を含むものとして示されている。衛星航行受信機106は、グローバルポジショニングシステム(global positioning system:GPS)受信機、GLONASS(global navigation satellite systemの略称、通称「グロナス」、全地球航行衛星システム)受信機、ガリレオ受信機、または他の衛星航行受信機など、種々の方法で構成することができる。本明細書では、説明上、位置決めモジュール104および衛星航行受信機106を別個のものとして例示および説明しているが、これら双方は、必然的に相互排他的であると解釈すべきではない。例えば、少なくとも一部の実施形態では、位置決めモジュール104に、衛星航行受信機106を含めることができる。
【0008】
受信された信号データ108は、位置決めモジュール104により管理および処理することができ、これにより電子装置102の現在の位置および/または1若しくはそれ以上の他の位置を含む地域(地理的領域)に関連付けられ当該地域を記述するマップデータの文脈で、電子装置102の現在の位置または場所が決定または計算される。次に、現在の位置および/または他の位置に関連付けられた種々のナビゲーション関連機能を利用者に提供することができる。ナビゲーション関連機能としては、位置および/または位置に関連付けられた情報に関連付けられた任意タイプの機能を含めることができる。その例としては(これに限定されるものではない)、位置情報の表示、選択されることを目的とした位置情報の提示(アイコンその他のマークによるものなど)、位置情報の格納、位置情報へのリンク、関心地点(point of interest:POI)としての位置の保存、現在位置から目的位置へのナビゲーションまたは経路誘導を目的としたマップデータおよび/またはナビゲーション関連指示(リアルタイムのターンバイターン指示など)の文脈における現在位置および/または別の位置の表示などがある。
【0009】
電子装置102には、その通信機能の代表的なものとしての通信モジュール112も含まれ、これにより当該電子装置102は、種々の装置(構成要素や周辺機器など)間でローカルに、および/または1若しくはそれ以上のネットワーク114経由でリモートに、データを送受信することができる。1若しくはそれ以上のネットワーク114経由でのデータの送受信としては、有線手段および/または無線手段による、1若しくはそれ以上のセルラーネットワーク経由、および/または1若しくはそれ以上のインターネットプロトコル(internet protocol:IP)ベースのデータネットワーク経由でのデータの送受信などがある(これに限定されるものではない)。このように、電子装置102は、通信モジュール112により表される通信機能を通じ、1若しくはそれ以上のリモート(遠隔)装置116を伴った1若しくはそれ以上のネットワーク114経由で通信して、コンテンツ118を送受信し、あるいはコンテンツ118とインタラクトするよう構成することができる。コンテンツ118には、自動的に識別または認識可能な位置情報を含んだ位置関連のメッセージデータなどを含めることができる。この位置関連データは、セルラーネットワークまたはIPベースネットワークの一方または双方を経由して、電子メール、電子メール添付データ、IM、SMSまたはMMSメッセージまたは他のコンテンツとして送受信される非構造化(構造化されていない)テキスト、構造化(構造化された)テキスト、および/またはテキストに変換可能な他のデータ(例えば音声、ビデオ、または画像などのメディア)であってよい。
【0010】
通信モジュール112は、通信に適した種々の構成要素および機能の代表的なものである。その例としては(これに限定されるものではない)、アンテナ、ブラウザ、送信機および/または受信機、ラジオ、データポート、ソフトウェアのインターフェースおよびドライバー、ネットワークインターは、前記環境100内の種々の構成要素間で通信を行うため、個別に、または組み合わフェース、データ処理構成要素などがある。一方、1若しくはそれ以上のネットワーク114せて使用できる適切な種々のネットワークおよびネットワーク接続部の代表的なものである。このように、1若しくはそれ以上のネットワーク114は、単一のネットワークまたは複数のネットワークを使って実現される通信経路の代表的なものであり、これにはインターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN、音声および/またはデータ用セルラーネットワークなどがあり(これに限定されるものではない)、有線、バックホール、および/または無線のネットワーク通信経路の任意の組み合わせを経由してアクセス可能である。
【0011】
本明細書で説明する技術によれば、電子装置102には、コンテンツ118とともに含まれる位置関連データを処理するよう構成された位置識別(identification:ID)モジュール120を含めることもできる。より具体的には、この処理には、データをテキストに変換し(必要に応じて)、データ内の位置情報を自動的に識別または認識し、位置情報をトークン化し(必要に応じて)、および/または1つまたは複数の位置を指定する1若しくはそれ以上の座標に位置情報をジオコーディングする機能の実施を含めることができる。少なくとも一部の実施態様において、これらの処理機能は、電子装置102で実施可能である。その追加態様または代替態様として、これらの処理機能の少なくとも一部は、1若しくはそれ以上のネットワーク114および/または他の適切な手段を介して電子装置102と通信可能に結合された1若しくはそれ以上のリモート装置により行うことができる。
【0012】
上記の位置決定機能、ナビゲーション関連指示、通信機能、およびデータ処理機能といった機能を提供するため、電子装置102には、種々の装置アプリケーションまたはプログラム(ここでは装置アプリケーション122と呼ぶ)を含めることができる。例えば、位置決めモジュール104は、電子装置102の現在の位置または場所の決定または計算に関するプログラムに関連付けることができる。別の例としては、受信された位置関連データの処理に関するプログラムに位置IDモジュール120を関連付けて、少なくとも現在の位置および位置関連データに部分的に基づいて、特定のナビゲーション関連機能を提供することができる。また、装置アプリケーション122は、表示装置126による視覚的な出力および/またはスピーカー機器128による聴覚的な出力に対応した、1若しくはそれ以上のユーザーインターフェース124を形成して、電子装置102とインタラクトする利用者を支援するよう、動作可能である。
【0013】
図2は、図1の環境100で示した電子装置102の実施態様例を示したものである。この例では、電子装置202に、1若しくはそれ以上の各プロセッサ204およびメモリ206が含まれており、これらを利用すると、種々の処理能力および格納能力を提供することができる。1若しくはそれ以上のプロセッサ204は、それらを形成する材料またはそれらの内部で使用される処理機構により限定されるものではないため、半導体および/またはトランジスタ(例えば電子集積回路(integrated circuit:IC))などで実装可能である。また、電子装置202には単一のメモリ206を示しているが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、取り外し可能な記憶媒体(リムーバブルメディアメモリ)(例えば、メモリ206は、取り外し可能なメモリカードまたはカートリッジを受容するスロットにより実装できる)、ハードディスクメモリ、および/または他のタイプのコンピュータ可読媒体など、多種多様なメモリおよびその組み合わせを使用することができる。
【0014】
この例において、位置決めモジュール104と、通信モジュール112と、位置IDモジュール120とは、1若しくはそれ以上のプロセッサ204により実行可能で、メモリ206で格納可能なものとして例示している。この場合、これらモジュールの任意の一部または全部は、1若しくはそれ以上のプロセッサ204のうち、同じプロセッサ、異なるプロセッサ、または任意の組み合わせにより、実行可能である。また、メモリ206は、種々の装置アプリケーション122と、信号データ108と、ユーザーインターフェース124と、マップデータ208と、位置関連データ210とを格納するものとして例示している。位置関連データ210は、電子装置202からリモート(遠隔的)に取得されたのち、電子装置202で受信されたものであってよい。また、この位置関連データ210は、コンテンツ118の一部を形成するものであってよく、非構造化テキスト、構造化テキスト、および/またはテキストに変換可能な他のデータ(例えば音声、ビデオ、画像などのメディア)を含んでよい(これに限定されるものではない)。ここで特筆すべきことは、メモリ206に格納されるデータが、電子装置202により種々の適切な形態でローカルに維持でき、種々の適切な手段を介して受信できる点である。さらに、ユーザーインターフェース124は、例えば装置アプリケーション122のうちの1若しくはそれ以上を含む任意の適切なアプリケーションで形成および出力することができる。
【0015】
付加的な装置アプリケーション122としては、ブラウザアプリケーション212と、電話アプリケーション214と、メディアアプリケーション216とを例示している。この場合、ブラウザアプリケーション212は、1若しくはそれ以上のプロセッサ204で実行できる機能を表しており、これにより図1の1若しくはそれ以上のリモート装置116からコンテンツ118を受信し、または当該コンテンツ118とインタラクトして、信号データ108の少なくとも一部(適切な場合)、マップデータ208、位置関連データ210、電子メールサービス、インスタントメッセージングサービスを受信し、ウェブページおよび/または他のコンテンツを表示することができる。電話アプリケーション214は、1若しくはそれ以上のプロセッサ204で実行可能な機能を表しており、これにより携帯電話および/またはVoIPのプロバイダから電話サービスを取得して、携帯電話で通話の発着信を行い、連絡先を管理し、テキストメッセージを送受信し、一部の実施態様ではマップデータ208、位置関連データ210、および/または信号データ108(適切な場合)の全部または一部を受信することができる。メディアアプリケーション216は、1若しくはそれ以上のプロセッサ204で実行可能な機能を表しており、これにより音楽ファイル、画像、ビデオ、メディアメタデータなどを含みうるメディアライブラリを管理することができる。また、電子装置202は、追加機能を提供するさまざまな他のアプリケーション218を含むこともできる。
【0016】
説明のため、電子装置202は、多種多様なナビゲーション技術と、当該電子装置202の現在位置を含む1若しくはそれ以上の位置または場所を「知る」または「認識する」ことにより支援可能な他の技術とに関するものであってよい。例えば、位置決定機能を使って位置情報、タイミング情報、スピード情報、運動方向、および他の種々のナビゲーション関連データを提供することができる。そのため、電子装置202は、多種多様な機能を実行するよう種々の方法で構成できる。例えば、電子装置202は、屋外でのナビゲーション、自動車のナビゲーション、(航空機やヘリコプターなどの)航空ナビゲーション、海洋ナビゲーション用などに構成することができる。そのため、電子装置202には、上述した技術のうち1若しくはそれ以上を使って位置を決定し、ナビゲーション関連機能を提供する種々の装置を含めることができる。この場合、位置決めモジュール104を実行すると、受信された信号データ108および/または位置関連データ210をマップデータ208と併用することにより、POI(関心地点)として位置を保存し、マップデータの文脈で現在位置および/または別の位置を表示し、および/またはある位置への経路誘導または移動のための指示をリアルタイムで提供するなど(これに限定されるものではない)、種々のナビゲーション関連機能が提供されるようにできる。信号データ108および/または位置関連データ210を受信し、さらに他の通信も実施するため、電子装置202には、1若しくはそれ以上のアンテナ220を含めることができる。また、位置決めモジュール104を実行すると、現在のスピードや方向を決定し、到着時刻を計算するなど、他の位置決定機能が提供されるようにできる。
【0017】
電子装置202は、利用者入力の受け取りに関しては、入力を受け取った位置決定電子装置202の種々の機能と利用者とがインタラクトできるよう構成することができる。例えば、電子装置202は、直接的な接触に応答するタッチスクリーンを伴うよう構成できる。そのため、ユーザーインターフェース122(1)は、選択可能な領域を前記タッチスクリーンに画成して、1若しくはそれ以上のこれら種々の機能を実行するよう構成することができる。その追加態様または代替態様として、利用者入力を受け取るため、ボタン、ダイヤル、マイクロホン(マイク)など種々の入力制御222を提供することもできる。
【0018】
上記のとおり、位置関連データ210は、1若しくはそれ以上のネットワーク114経由で、1若しくはそれ以上のリモート装置から受信できる。これにより、位置関連データは、(1つまたは複数のデータソースを検索または表示し、あるいはデータソースとインタラクトすることにより、)携帯電子装置またはデスクトップコンピュータなど、電子装置202から遠く離れた1若しくはそれ以上の装置で、および/またはそこからの送信により、取得することができる。次に、このリモート(遠隔的)に得られた位置関連データ210を電子装置202で受信して、変換、位置情報の自動識別、トークン化、およびジオコーディングなどの(これに限定されるものではない)処理を行うことが可能である。その追加態様または代替態様として、この処理の少なくとも一部は、電子装置202が1若しくはそれ以上のナビゲーション関連機能を提供する前に、電子装置202から遠く離れた1若しくはそれ以上の装置において行うこともできる。例えば、1若しくはそれ以上のリモート装置224で位置関連データを受信し、そのデータが電子装置202に送信される前に、少なくとも一部の処理を行うこともできる。
【0019】
これを受け、1若しくはそれ以上のリモート装置224は、1若しくはそれ以上のネットワーク114を介して電子装置202と通信可能にリンクされているものとして、図2に例示している。また、1若しくはそれ以上のリモート装置224は、1若しくはそれ以上の任意選択のリモート位置IDモジュール226を含むものとして例示しており、前記リモート位置IDモジュール226は、少なくとも一部の実施態様において、上述した処理の全部または一部を実行するよう構成できる。前記1若しくはそれ以上のリモート装置224は種々の方法で構成でき、例えば(これに限定されるものではない)、位置関連データを取得する上で適したクライアントラップトップまたはデスクトップ装置、および/またはリモート位置IDモジュール226を伴って構成されたサーバー装置であってよい。ただし、当該電子装置202は、その他の携帯装置を含むいかなるサービスまたは装置からも位置関連データを受信することができる。さらに、いかなる数のリモート装置224も、電子装置202との間で未処理および/または処理済みの位置関連データを送受信できるよう、1若しくはそれ以上のネットワーク114または他の適切な手段を介して通信可能にリンクすることができる。
【0020】
なお、本明細書で説明するいずれの機能も、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア(定置された論理回路など)、手動処理、またはこれらの組み合わせを使って実施できることに注意すべきである。本明細書における用語「モジュール」(module)、「機能」(function(s))、「機能(性)」(functionality)は、一般に、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれらの組み合わせを表している。例えば、ソフトウェア実施態様の場合、モジュールとは、例えば1若しくはそれ以上のプロセッサ204などのプロセッサにおける実行時に、指定されたタスクを行う実行可能な指示を表している。さらに、プログラムコードは、メモリ206など1若しくはそれ以上のコンピュータ可読媒体に格納することができる。
【0021】
手続き(プロシージャ)の実施例
図3は、テキストベースの位置抽出技術を実施できる手続き(プロシージャ)300の例を示したものである。この手続きの諸態様は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実装できる。この手続きは、1若しくはそれ以上の装置で実行される動作を指定するブロックのセットとして示したが、必ずしも例示した動作、またはこれらの動作を図示または説明した順序にすべて限定されるものではない。さらに、以下の説明では、便宜上、諸々の部分で図1および図2を参照している。ただし、これは、請求項の主題の要旨を限定することを目的としたものではないことを理解すべきである。したがって、後述する特徴はプラットフォームに依存しない。すなわち、説明する技術は、種々のプロセッサを有した種々の市販コンピュータプラットフォームで実施することができる。
【0022】
ブロック302では、位置関連(location−related:LR)データが受信される。このデータは、住所情報などの位置に関する位置情報を含んでよく、また電子メールメッセージ、電子メールメッセージの添付ファイル、インスタントメッセージ(IM)、SMSメッセージ、MMSメッセージ、ウェブページまたは他の適切なコンテンツ118を有し、またはこれらとして受信可能な、非構造化テキスト、構造化テキスト、および/またはテキストに変換可能な他のデータ(例えば音声、ビデオ、または画像などのメディア)から成るものであってよい。前記LRデータは、非構造化テキストであってよく、そのため位置情報を特定の形式または構造で明示的に表現する必要はない。したがって、そのデータは複数の異なる(データ)ソースからのものであってもよい。さらに、当該データは、これら複数の異なるソースから種々の装置で受信できる。例えば上記のように、このデータは、電子装置202など比較的小型の携帯電子装置で受信可能である。この場合、通信モジュール112は、位置情報を伴ったデータを含みうるコンテンツ118を、電子装置202が1若しくはそれ以上のネットワーク114経由でリモートに受信できるようにする通信機能を提供することを想起すべきである。その追加態様または代替態様として、このデータは、リモート装置224など、電子装置202と通信可能にリンクされた1若しくはそれ以上の追加装置で受信可能である。
【0023】
上記のとおり、LRデータは、それを受信および/または処理する1つまたは複数の装置からリモートに得ることができる。例えば、特定の製品を提供する1つまたは複数の会社を利用者が探そうとしている場合を考慮する。その利用者は、まずラップトップやデスクトップのコンピュータ装置など、比較的大型の形態を有する装置を使って、インターネットまたは他のソースで、特定の会社に関連付けられたLRデータを検索することができる。インターネットのウェブページまたは他の適切なソースで前記LRデータを見つけた利用者は、(ウェブページ、電子メール、電子メール添付ファイル、IM、SMSまたはMMSのメッセージ、または他の適切なコンテンツ118として)そのLRデータを電子装置202など比較的小型の携帯電子装置へ送信することができる。次に、利用者は、その携帯電子装置を利用して、前記会社へナビゲートし、または経路を進むことができる。これには、前記LRデータに少なくとも部分的に基づいたターンバイターン指示を、利用者のナビゲートまたは経路誘導中に受信する工程が含まれる可能性がある。
【0024】
別の例として、LRデータは、リモートの携帯電子装置から前記携帯電子装置へ送信可能である。この場合、遠隔地にいる前記リモート携帯装置の利用者は、そのリモート携帯装置から、ウェブページ、電子メール、電子メール添付ファイル、IM、SMSまたはMMSのメッセージ、または他の適切なコンテンツ118として、LRデータを送信することができる。前記LRデータの受信後は、前記携帯電子装置を利用して、前記LRデータに関連付けられた会社へナビゲートし、または経路を進むことができる。
【0025】
その追加態様または代替態様として、LRデータは、前記電子装置自体で取得できる。例えば、前記携帯電子装置の利用者は、当該携帯電子装置のウェブブラウザおよび/または他の機能を利用してLRデータにアクセスし、インターネットまたは他の適切なソースで、POIに関連付けられたLRデータを検索することができる。前記LRデータを見つけた場合、利用者は、前記携帯電子装置を利用して、そのLRデータに関連付けられた会社へナビゲートし、または経路を進むことができる。
【0026】
ブロック304では、前記LRデータの非テキストデータの少なくとも一部を、テキストデータに変換するかどうかが決定される。この決定は、任意の適切な基準に基づいて行える。その例として(これに限定されるものではない)、この動作では、いかなる変換可能な非テキストデータも変換すべきであると決定できる。あるいは、この動作は、非テキストデータを変換すべきかどうかを決定する他の基準に依存するようにもでき、例えば(これに限定されるものではない)非テキストデータの全部または一部に位置情報が含まれる可能性が高いかどうか、および/または前記LRデータのテキストデータ(存在する場合)に十分な若しくは条件を満たす位置情報が含まれるかどうか(例えば、これは、付加的な処理を行う前に受信データから確認でき、さらに/または破線で図示した処理フィードバックから確認できる)といった基準を使用できる。
【0027】
それに続いて、前記受信データに非テキストデータが含まれ、かつブロック304で当該非テキストデータの少なくとも一部を変換すべきである(すなわち「Yes(はい)」)と決定された場合、手続き300はブロック306に進み、そこで変換可能な非テキストデータの全部または一部が変換される。非テキストデータを変換するには、光学式文字認識(optical character recognition:OCR)技術など(これに限定されるものではない)種々の技術が使用可能である。次いで手続き300は、後述のブロック308に進む。ブロック304において、受信された非テキストデータを変換すべきではない(すなわちNo(いいえ))と決定された場合、手続き300は、ブロック304およびブロック306を省略して、ブロック308へ直接進むことができる。
【0028】
ブロック308では、LRテキストデータが処理される。このテキストデータには、ブロック302で受信されたテキストデータおよび/またはブロック306で非テキストから変換されたテキストデータが含まれる可能性がある。上記のとおり、この処理は、同じ装置または通信可能にリンクされた複数の装置で実行することができる。例えば、LRデータを受信した装置で処理が行われるようにすることができる。または、この処理の少なくとも一部を、LRデータを受信した装置から遠く離れた1つまたは複数の装置で行うこともできる。そのような場合、この処理に関与する種々の装置はLRデータを互いに双方向通信(送受信)することが必要になる場合もある。その例として(これに限定されるものではない)、LRデータは、リモート装置224などのサーバー装置で受信および処理されることも可能である。次に、LRデータは、そのサーバー装置から遠く離れた電子装置202などの携帯装置へ通信され、その携帯装置で処理されたLRデータに少なくとも部分的に基づいてナビゲーション関連機能が提供される。その追加態様または代替態様として、LRデータが携帯装置で受信および処理され、その携帯装置でナビゲーション関連機能が提供されるようにもできる。
【0029】
ブロック308におけるLRデータの処理には、ブロック310〜316の論理的に識別可能な特定の動作を含めることができる。より具体的には、ブロック310ではロケールコンテキスト(locale context:LC)が決定される。LCは、LRデータの処理方法を決定する上での文脈的基盤と考えることができる。例えば、ドイツに関連付けられてLCが決定されると、そのLRデータは、ドイツ語および/またはドイツの住所特性に適した構文解析技術および表現を使って処理される。これには、ドイツ語の語(単語)、文字、条件、および/または句読点など、ドイツの住所の特定属性を考慮する工程を含めることができる。例えば、ドイツの住所は、通りの名称、番地、郵便番号、および市区町村名を「+」文字で区切る規則を使って表される可能性がある。そのため、表現「+」を使ってドイツ語テキストを構文解析し、住所情報を識別または認識することは、適切である可能性が高い一方、この表現を使って非ドイツ語テキストを構文解析することは不適切である。別の例として、「郵便番号」に相当するドイツ語は「Postleitzahl」または通称「PLZ」である。したがって、表現「Postleitzahl」または通称「PLZ」を使ってドイツ語テキストを構文解析することも適切である可能性が高い一方、これらの表現を使って非ドイツ語テキストを構文解析することは不適切である。
【0030】
前記LCは、種々の方法で決定することができる。例えば、LCの少なくとも一部は、利用者が手動で決定できる。これには、ナビゲーション関連機能を提供する携帯電子装置および/またはLRテキストデータを処理する1若しくはそれ以上の他の装置で、利用者がLC設定を指定する工程を含めることができる。その追加態様または代替態様として、1若しくはそれ以上の要因または基準に基づく適切な処理技術を使って、利用者が参加することなく、LCを少なくとも部分的に自動決定することもできる。適切な処理技術としては、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせにおけるフィルタリング、検索、ソート、ハッシュ、統計モデル、および/または必須機能(imperative functionの実施(実装)などがある(これに限定されるものではない)。その例として、少なくとも一部の実施態様では、1若しくはそれ以上のフィルターおよび/または決定機能を利用して、1若しくはそれ以上の要因または基準に基づき、LCを自動的に決定する。このフィルターおよび/または決定機能では、種々の適切な技術(N−gramベースのテキスト分類、特定用途向けデータ抽出など)を使ってLCの自動決定を実現できる。さらに、特定の技術および/または要因を、各々の重要性または影響力に応じて優先させることができる。これらの要因または基準は、当該携帯電子装置の位置および/または他のステータス、LRテキストデータのコンテンツおよび/または特徴(当該テキストおよび/または非テキストデータなどに含まれるテキストの言語、用語、または表現など)、当該装置において(無線その他で)受信されたLRテキストデータ以外のデータのコンテンツおよび/または特徴(ユニフォームリソースロケータ(uniform resource locator:URL)コンテンツ、IPアドレス、送信範囲内にあるワイヤレスフィディリティー(wireless−fidelity:WiFi)ホットスポットの情報、送信範囲内にある携帯電話の電波塔からの情報など)、および/または当該携帯電子装置および/または他の装置の1若しくはそれ以上の設定(デフォルト設定および/または利用者指定のLRデータ設定など)に関連付けることができる(これに限定されるものではない)。
【0031】
その一実施例として、アメリカ合衆国からドイツに旅行する電子装置202の利用者を考慮する。少なくとも一部の実施形態において、利用者は、その利用者の装置でドイツのLC設定を指定することにより、受信されたLRデータを米国ではなくドイツのLCを使って処理する旨を手動で決定することができる。ただし、少なくとも他の一部の実施形態では、電子装置202(および/またはリモート装置224)は、上述した要因または基準といった1若しくはそれ以上の要因または基準に基づき、ドイツのLCを使用すべき旨を自動的に決定することができる。例えば、電子装置202は、前記位置決めモジュール104を使ってそれ自体の位置を決定することにより、ドイツに位置していることを認識できる。さらに、電子装置202は、受信したLRデータがドイツ語で表されていることを確認できる。次いで電子装置202は、フィルターおよび/または決定機能(そのどちらにも特定のヒューリスティックな規則を含めることができる)を使って、ドイツのLCを使用すべきである旨を自動的に決定することができる。さらに、電子装置202が現在の自らの位置を認識していない場合、前記決定機能または他の論理は、デフォルトLC設定に依存する、および/またはURL情報やIPアドレス情報などを考慮するなど他の要因を考慮できる。その追加態様または代替態様として、電子装置202は、手動で決定を行い、または決定の支援を行うよう利用者に指示する場合さえある。
【0032】
最後に、簡略化および明確化のため、ブロック310については単一のLCを決定する文脈で説明しているが、ブロック310では、請求項の主題の要旨を逸脱しない範囲で、任意数のLCが決定可能であることを理解すべきである。したがって複数のLCも、集合的に、LRデータの処理方法を決定する上での文脈的基盤と考えることができる。
【0033】
上記に続いて、ブロック312では、LRデータに含まれる位置情報が識別または認識される。これは、LCおよび適切な任意の処理技術を使って自動的に行える。そのため、少なくとも一部の実施態様では、この動作の実行に利用者の参加は不要である。適切な処理技術としては、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせにおけるフィルタリング、検索、ソート、ハッシュ、統計モデル、および/または必須機能(imperative function)の実施(実装)などがある(これに限定されるものではない)。例えば、少なくとも一部の実施態様において、1若しくはそれ以上のフィルターでは、LCから位置情報を識別または認識する上で適した1若しくはそれ以上の分類表現が利用され、これは(ビットマップハッシュなど適切な構文解析技術を利用して)LRテキストデータを構文解析して、1若しくはそれ以上の個別部分または位置ブロックに分類することにより行われる。より具体的には、少なくとも一部の実施態様では、LRテキストデータがスキャンされて、LCに関連する文字および/または語が識別される。識別されたこれら関連文字および/または語は、住所情報などの位置情報を示唆する候補と見なせる。前記を受け、前記識別された関連文字および/または語(ならびに当該関連文字および/または語に近接した文字および/または語)は、評価され(例えばハッシュおよびテストされ)、LCに基づき決定されたパターンの当てはめが試行され、個別の住所ブロックなど個別の位置ブロックの先頭および末尾が位置決めされることにより、位置情報(存在する場合)が認識される。言い換えると、識別された関連文字および/または語(とそれに近接した文字および/または語と)に対しては、位置情報を示す表現のセットに帰属するかどうかを決定するためのテストが行われる。少なくとも一部の実施形態において、これは、少なくとも部分的に1若しくはそれ以上のブルームフィルタを利用して達成される。利用者がドイツに旅行し電子装置202がドイツのLCを利用するという上記の例の文脈では、ドイツ語およびドイツの住所形式に適した分類表現を利用して、位置情報を識別または認識することができる。上述の用語「+」、「Postleitzahl」および「PLZ」は、そのような適切な分類表現の例である。
【0034】
実際には、1若しくはそれ以上の郵便フィルターを使って、特定の位置を指定した住所の全部または一部を形成する住所ブロックと呼ばれる個別の住所部分を識別または認識することができる。例えば、通り、市区町村、郵便番号、国など、またはこれらの任意の組み合わせを指定する住所ブロックが識別可能である。その一例として、再び利用者がドイツに旅行する上記の例を考慮する。ここでは、その利用者がミュンヘンの通りを歩きながら、友人との待ち合わせ場所であるビール会社SPATEN−FRANZISKANER−BRAU(SPATEN)を探しているが、道に迷い、自力でSPATENを探せないでいると仮定する。前記利用者の友人は、別の携帯電子装置を使って、ドイツ語のテキストから成る次のメッセージを、前記ビール会社の位置に関連付けて、(電子メールやIMメッセージなどで)前記利用者の電子メールアドレスやIMプロファイル宛てに送信することができる。
【0035】
【数1】

【0036】
ここで、前記利用者は、電子装置202を利用して、前記メッセージを(したがってテキストも)受信し、これにアクセスするものと仮定する。電子装置202は、ドイツのLCおよび適切な処理技術を使って、会社名(SPATEN−FRANZISKANER−BRAU)、通りの名称(Marsstrasse)、番地(46+48)、郵便番号(80335)、市区町村名(Munich)など、上記のテキストに含まれる位置の住所ブロック(位置情報)を識別または認識することができる。
【0037】
ブロック314では、この位置情報がトークン化される。トークン化は、それぞれの個別部分または位置ブロックから語または語彙素を得て、各々の構造的要素(住所トークン)を分類する工程と考えることができる。例えば、構造的要素「<番地> <通り> <市区町村> <州> <郵便番号>」は、米国の住所を構成する。したがって、16318 S.Parkwood St.,Olathe,KS 66062という住所が与えられた場合は、トークン化アルゴリズムにより次の構造的結合が行われる。
【0038】
【数2】

【0039】
これは、適切な処理技術を使って自動的に行うことができる。さらに、少なくとも一部の実施形態では、上述したLC(またはLCの修正版)を使って、このトークン化に関する文脈の基盤を提供することができる。その追加態様または代替態様として、1若しくはそれ以上の新しいLCを決定して使用することもできる。位置情報のトークン化を行うと、ブロック316に関して後述するジオコーディング動作を容易できる。より具体的には、特定タイプのジオコーディングエンジンは、トークン化された位置情報を使用でき、さらに/または位置情報がトークン化されていると、より効率的に、正確に、および/または迅速に動作することができる。
【0040】
ブロック316では、位置情報がジオコーディングされる。ジオコーディングは、1若しくはそれ以上の地理的識別子、または経緯度などの座標をデータに割り当てることにより、実現される。より具体的には、位置情報について、個別の住所トークン(ブロック314でトークン化動作が行われない場合は、個別の位置ブロック)が、1若しくはそれ以上の地理的識別子または座標に効果的に変換される。これにより、位置情報が、利用可能なマップデータの文脈で、またそれに関して提供される(表示され、または利用可能にされるなど)ようにできる。例えば、緯度値および経度値で表された特定の座標をそれに対応するマップデータと統合すると、前記緯度値および経度値の位置が、周囲の地理的特徴(道路、山、水域、会社、居住地など)の文脈で提供されるようにできる。さらに、現在の気象状況、道路工事、交通渋滞、会社に関する詳細(名称、所在地、連絡先情報、営業時間、商品およびサービスのタイプなど)、および/または居住地に関する詳細(氏名、所在地、連絡先情報など)など(これに限定されるものではない)、当該位置および/またはその周囲の特徴に関連付けられた追加情報を提供することもできる。
【0041】
ジオコーディングは、種々の適切なジオコーディングエンジンおよび/またはジオコーディング工程を使って自動的に実行できる。例えば、少なくとも一部の実施形態では、(厳密な一致を要する)ブール論理および/または(おおよその一致が可能な)ファジー論理を使用するジオコーディングエンジンを使用することができる。 さらに、少なくとも一部の実施形態では、上述したLC(またはLCの修正版)を使って、ジオコーディングに関する文脈を提供することができる。その追加態様または代替態様として、1若しくはそれ以上の新しいLCを決定して使用することもできる。
【0042】
その一実施例として、ここでもドイツに旅行する利用者を考慮する。ブロック312を想起すると、上記ではドイツ語テキストが受信され、そのテキストから特定の住所ブロックが識別または認識された。これを受け、(必要に応じて)前記住所ブロックを住所トークンにトークン化した後、その住所トークン(トークン化されていない場合は、住所ブロック)をミュンヘンにおけるSPATENの位置を指定する地理座標(緯度:北緯48.145021、経度:東経11.553524)にジオコーディングすることができる。このように、電子装置202は、ミュンヘンに関連付けられた利用可能なマップデータの文脈で、またそれに関して、SPATENの位置を提供できる。
【0043】
ブロック318では、1若しくはそれ以上のナビゲーション関連機能が提供される。より具体的には、ブロック316で決定されたジオコーディング済みLRデータに基づき、当該位置へのナビゲーションまたは経路誘導に役立つ種々の機能を、携帯電子装置で利用者に提供することができる。これには、利用者がPOIとして位置を保存できるようにする工程、マップデータの文脈で当該位置および/または当該装置の現在位置を表示する工程、および/または当該装置の現在位置から遠く離れた当該位置へナビゲーションまたは経路誘導するための指示(リアルタイムのターンバイターン指示など)を提供する工程を含めることができる(これに限定されるものではない)。利用者がミュンヘンで道に迷った上記の例の文脈では、電子装置202がジオコーディングされた地理座標に基づいて、SPATENビール会社へナビゲートまたは経路誘導するターンバイターン指示を利用者に提供することができる。
【実施例】
【0044】
図4は、上述したテキストベースの位置情報抽出技術を実施できる論理モデル400の実施例を示したものである。この論理モデルの諸態様は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実装できる。このモデルは、4つの概念的段階の文脈で説明するが、これは限定を意図したものではなく、発明対象の要旨を逸脱しない範囲で、他のモデルに任意の適切なタイプおよび数の概念的段階を含めることも可能であることを理解すべきである。例えば、特定の段階に関連付けられた特徴および動作(作用)を、別の段階に追加し、そこから除外し、またはそれに組み合わせることができる。さらに、以下の説明では、便宜上、諸々の部分で図1〜3を参照している。ただし、これは、請求項の主題の要旨を限定することを目的としたものではないことを理解すべきである。したがって、後述する特徴はプラットフォームに依存しない。すなわち、説明する技術は、種々のプロセッサを有した種々の市販コンピュータプラットフォームで実施することができる。
【0045】
説明の便宜上、モデル400は、特定の論理段階を含め、概念化して説明する場合がある。より具体的には、モデル400には、ロケールコンテキスト(LC)段階と、認識器段階と、トークナイザ(トークン化器)段階と、ジオコーダ(ジオコーディング器)段階とが含まれる。以下、これら各段階について、受信されたプレーンテキスト(plain text:PT)402を参照して説明する。前記LC段階では、マルチプレクサ(multiplexer:MUX)404からの出力を使って1若しくはそれ以上のLCが決定される。MUX404は、前記認識器段階に渡すべき、決定された1若しくはそれ以上のLCを表す。ここで示し説明する例など、少なくとも一部の実施態様において、MUX404は、最終的に決定機能406により制御される。決定機能406は、電子装置のシステムステータスに関連付けられたシステム状態情報入力407を受け取ったのち、この情報を使って1若しくはそれ以上のLCを決定し、および/またはどのLCがMUX404により前記認識器段階に渡されるかに影響を及ぼすことができる。例えば、上述の要因または基準に関しては、前記電子装置の位置、無線ネットワークの接続性(一定範囲内における1若しくはそれ以上のWiFiアクセスポイントおよび/または携帯電話の電波塔の有無など)、および/またはシステム設定(利用者の手動LC決定やデフォルトLC設定など)に関連付けられたシステム状態情報を、決定機能406で受け取ることができる。図4に示すように、決定機能406は、1若しくはそれ以上の個別の住所ブロック(address block:AB)を次段階(認識器段階)のフィルターまたは他の機能から受け取り、その情報を使ってLCを決定することもできる。そのため、決定機能406は、受信された1若しくはそれ以上のABに少なくとも部分的に基づき、LCを決定し、および/またはLCの決定に影響を及ぼすことができる。
【0046】
また、MUX404は、1若しくはそれ以上の追加入力源から入力を受け取ることもできる。少なくとも一部の実施形態において、これは、決定機能406の方向であってよい。例えば、当該電子装置の位置が変化した旨と、適切なLCの決定に関連した追加情報が利用できる旨とを、前記決定機能406が決定した場合を考慮する。これを受け、決定機能406は、1若しくはそれ以上の特定のソースから追加情報をMUX404に取得させることができる。ここで、追加情報は入力408と指定され、MUX404に情報を提供するものとして示されている。入力408としては、PT402に関連付けられた情報など(これに限定されるものではない)任意タイプの情報が含まれる。少なくとも一部の実施態様では、入力408として、フィルタリング機能410として図示されているフィルタリング機能から得られた情報などが含まれる。次いでフィルタリング機能410は、N−gram分類および/またはビットマップハッシングなど任意の適切なフィルタリング技術を使って、PT402から1若しくはそれ以上のLCを決定する。例えば、フィルタリング機能では、PT402に含まれる個々の文字および/または他の表現(語や句など)を、種々のLC(各種言語のLCなど)に関連付けられた事前定義済みのビットマップハッシュおよび/または他のタイプの表現と比較して、該当数に基づき、1若しくはそれ以上のLCを決定する可能性がある。その単純な例として、ドイツ語に関連付けられたビットマップハッシュまたは他のタイプの表現(例えば、ドイツ語の用語に関連付けられてハッシュされたビットマップ、
【0047】
【数3】

【0048】
などのウムラウト付き母音、および「.de」などのURLドメイン拡張子)の大部分がPT402の表現に該当する場合、フィルタリング機能410は、ドイツのLCが適切であると決定する。
【0049】
上記に続いて、前記認識器段階のMUX412が、MUX404から渡されたLCを受け取る。次に、MUX412は、受け取ったLCに少なくとも部分的に基づき、潜在的に利用可能な種々のフィルター414から郵便住所フィルター(postal address filter:PF)を選択(し、可能性として修正)する。潜在的に利用可能なフィルター414は、各々の分類表現および/または構文解析技術により互いに区別可能な種々のフィルターから成るものであってよい。そのため、MUX412は、LCに適したPFを選択するよう構成することができる。その一例として、ドイツ語およびドイツの住所形式に適した分類表現を有する潜在的フィルターは、ドイツのLCに適している可能性が高い一方、別の言語および住所形式に適した分類表現を有するフィルターは、そうでない可能性がある。選択された適切なPFは、前記PTも受け取る認識器機能416に渡される。認識器機能416は、フィルタリング、検索、ソート、ハッシング、および/または統計モデルおよび/または必須機能(imperative function)の使用といった(これに限定されるものではない)適切な構文解析技術を利用して前記PTを構文解析することにより、当該PTに含まれる住所位置情報の個別ブロックを識別または認識する。さらに、認識器機能416は、続けてこの位置情報を1若しくはそれ以上のABに分類することができる。その例として、SPATENの位置に関連付けられたテキストが電子装置202で処理され、その位置に関連付けられた個別の住所ブロックが識別または認識されるという上記図3のブロック312の例を考慮する。最後に、前記ABおよび/または当該ABに関連付けられた情報(またはそれが欠如している旨)は、次段階(トークナイザ段階)で使用するよう渡されるほか、決定機能406に戻って渡される場合もあることに注意すべきである。したがって、フィードバックループを確立または使用して、決定機能406でどのLCが次に選択され、前記段階のうち1若しくはそれ以上において使用されるかに影響を及ぼすことができる。
【0050】
例えば、ABを前記トークナイザ段階に渡せない場合を考慮する。これを示す情報は、前記フィードバックループで、決定機能406に渡される次いで決定機能406は、フィルタリング機能410に加えて、またはその代わりに利用すべき1若しくはそれ以上の新たなフィルタリング機能に、新たなLCを決定させる。この新たなLCを使用することにより、使用可能なABを識別する可能性を高められる場合がある。なお、この反復工程は、ABがほとんど(まったく)見つからない場合と、ABが過剰に見つかった(誤りである可能性が高い)場合との双方で有益である。
【0051】
前記トークナイザ段階では、トークナイザ機能418が認識器機能416で識別または認識されたABを受け取る。また、トークナイザ機能418は、MUX420により選択されたトークンフィルター(token filter:TF)も受け取る。より具体的には、少なくとも一部の実施態様において、MUX420は、決定機能406により選択されたLCを受け取ったのち、受け取ったLCに少なくとも部分的に基づいて、可能性のあるトークンフィルター422から適切なトークンフィルター(TF)を選択(し、可能性として修正)する。可能性のあるトークンフィルター422は、各々のトークン化表現および/または構文解析技術により互いに区別可能な種々のフィルターから成るものであってよい。次いでトークナイザ機能418は、これらのTFを使って1若しくはそれ以上の住所トークン(address token:AT)に、ABをトークン化し、これを次の段階(ジオコーダ段階)へ渡す。
【0052】
前記ジオコーダ段階では、ジオコーダ機能424が、トークナイザ機能418でトークン化された前記ATを受け取る。また、ジオコーダ機能424は、MUX426により選択されたジオコードフィルター(geo−code filter:GF)も受け取る。より具体的には、少なくとも一部の実施態様において、MUX426は、決定機能406により選択されたLCを受け取ったのち、受け取ったLCに少なくとも部分的に基づいて、可能性のあるジオコードフィルター428から前記GFを選択(し、可能性として修正)する。次に、そのGFを使って、ジオコーダ機能424は、前記ATを位置430(経緯度で定義される座標など)にジオコーディングする。次いで、上記のように、前記電子装置は、位置430に少なくとも一部基づいて、ナビゲーション指示を利用者に提供することができる。
【0053】
拡張機能−書式付きテキスト
以上のように、受信されたテキストに構造または形式がなくとも、その受信テキストデータから位置情報が識別または認識可能である。これにより柔軟性および相互運用性が高まる一方、少なくとも一部の実施態様では、事前定義されたメッセージ構造または形式でテキストデータを受信すると、少なくとも一定のフィルタリング工程または処理工程を省略できることからプロセッサの活用度を高め、電池(バッテリー)寿命を伸ばせるという理由から、データの処理(位置情報の識別または認識など)を迅速化および/または単純化することができる。その例として(これに限定されるものではない)、上記技術を利用して実施できるSMSまたはMMSのメッセージ書式の例を、この形式例に準拠するよう構造化された2つのメッセージ例とともに以下に提供する。
【0054】
SMSまたはMMSのメッセージ書式例
【0055】
【数4】

【0056】
メッセージ例
例1
【0057】
【数5】

【0058】
例2
【0059】
【数6】

【0060】
結論
本明細書では、受信されたデータに含まれる位置情報を自動的に識別または認識し、その位置情報に関連付けられたナビゲーション関連機能を提供する技術について説明している。1若しくはそれ以上の実施態様では、ロケールコンテキストを使って、位置情報を自動的に識別する工程を実施することができる。これらの技術については、構造上の特徴および/または方法論的な動作に固有の表現で説明しているが、添付の請求項は、言うまでもなく、上述した特定の特徴または動作に必ずしも限定されるものではない。むしろ、これら特定の特徴または動作は、これら技術の実施形態例として開示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置認識装置であって、
プロセッサと、
メモリと、
前記メモリに格納され、前記プロセッサで実行可能な1若しくはそれ以上のモジュールであって、
ロケールコンテキストを決定し、
前記ロケールコンテキストに少なくとも部分的に基づいて、1若しくはそれ以上のソースから受信されたコンテンツに含まれる位置情報を自動的に識別し、
前記識別された位置情報を使って、1若しくはそれ以上のナビゲーション関連機能を提供する
前記1若しくはそれ以上のモジュールと
を有する位置認識装置。
【請求項2】
請求項1記載の位置認識装置において、前記決定されたロケールコンテキストは、
前記プロセッサに関連付けられた位置決めモジュールにより決定される、当該位置認識装置の現在の位置または他のステータス、
テキストデータまたは当該テキストデータ以外のデータに含まれるコンテンツ、
前記位置認識装置、または前記プロセッサに関連付けられた通信モジュールを介して当該位置認識装置に通信可能にリンクされたリモート(遠隔)装置のいずれか一方または双方の設定またはステータス、または
前記位置認識装置上、または前記通信モジュールを介して当該位置認識装置に通信可能にリンクされたリモート装置上のデフォルトロケールコンテキスト設定
のうちの少なくとも1つを含むものである。
【請求項3】
請求項1記載の位置認識装置において、当該位置認識装置は、携帯電話および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(voice over internet protocol:VoIP)電話のいずれか一方または双方として構成されるものである。
【請求項4】
請求項1記載の位置認識装置において、前記コンテンツは、前記プロセッサに関連付けられた通信モジュールを使って受信され、
電子メールメッセージ、
電子メールメッセージの添付ファイル、
インスタントメッセージ(instant message:IM)、または
ウェブページ
のうちの1若しくはそれ以上を含むものである。
【請求項5】
請求項1記載の位置認識装置において、前記コンテンツは、書式なしのテキストを有するものである。
【請求項6】
請求項1記載の位置認識装置において、前記位置情報は住所情報を有するものである。
【請求項7】
請求項1記載の位置認識装置において、前記1若しくはそれ以上のモジュールは、さらに前記プロセッサにおいて、
非テキストデータを有する前記コンテンツの少なくとも一部をテキストデータに変換する工程、
前記位置情報を、所定の位置に関連付けられた1若しくはそれ以上の位置トークンにトークン化する工程、または
前記位置情報を、前記所定の位置を指定する1若しくはそれ以上の座標にジオコーディング(geo−code)する工程
のうちの1若しくはそれ以上を行うよう実行可能である。
【請求項8】
請求項7記載の位置認識装置において、変換する工程、自動的に識別する工程、トークン化する工程、またはジオコードする工程のうちの1若しくはそれ以上は、前記位置認識装置に通信可能にリンクされたサーバー装置により、少なくとも部分的に実行されるものである。
【請求項9】
請求項1記載の位置認識装置において、前記ナビゲーション関連機能は、
前記位置情報の少なくとも一部を表示する工程と、
前記位置情報に関連付けられた位置を、関心地点として保存する工程と、
マップデータのコンテキストにおける前記位置を提示する工程と、または
前記位置へ経路誘導するナビゲーション指示を提供する工程と
のうちの1若しくはそれ以上を有するものである。
【請求項10】
方法であって、
ロケールコンテキストを決定する工程と、
前記ロケールコンテキストに適した方法でテキストデータを構文解析することにより、当該テキストデータに含まれる住所情報を少なくとも部分的に自動的に識別する工程と、
前記住所情報を処理して位置に関する1若しくはそれ以上の座標を提供するため工程と、
位置認識装置により、前記住所情報に少なくとも部分的に基づいて前記位置に関するナビゲーション関連機能を提供する工程と
を有する方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法において、前記テキストデータは、書式なしのテキストを含むものである。
【請求項12】
請求項10記載の方法において前記処理工程は、前記ロケールコンテキストに適した方法で、1若しくはそれ以上の表現を伴った前記テキストデータを構文解析することにより、少なくとも部分的に行われるものである。
【請求項13】
請求項10記載の方法において、前記決定する工程は、
前記位置認識装置の現在の位置または他のステータス、
前記テキストデータまたは当該テキストデータ以外のデータに含まれるコンテンツ、
前記位置認識装置、または当該位置認識装置に通信可能にリンクされたリモート(遠隔)装置のいずれか一方または双方の設定またはステータス、または
前記位置認識装置上、または当該位置認識装置に通信可能にリンクされたリモート装置上のデフォルトロケールコンテキスト設定
のうちの1若しくはそれ以上に基づくものである。
【請求項14】
請求項10記載の方法において、前記自動的に識別する工程の全部または一部は、前記位置認識装置に通信可能にリンクされたリモート(遠隔)装置で行われるものである。
【請求項15】
請求項10記載の方法において、前記処理工程の全部または一部は、前記位置認識装置に通信可能にリンクされたリモート装置で行われるものである。
【請求項16】
請求項10記載の方法において、前記処理工程は、前記住所情報を、前記位置を指定する1若しくはそれ以上の座標にジオコーディングする工程を有するものである。
【請求項17】
請求項10記載の方法において、前記ナビゲーション関連機能は、
前記住所情報の少なくとも一部を表示する工程、
前記位置を関心地点として保存する工程、
マップデータのコンテキストにおける前記位置を提示する工程、または
前記位置へ経路誘導するナビゲーション指示を提供する工程
のうちの1若しくはそれ以上を有するものである。
【請求項18】
携帯位置認識通信装置であって、
プロセッサと、
メモリと、
前記メモリに格納され、前記プロセッサで実行可能な1若しくはそれ以上のモジュールであって、
ロケールコンテキストを決定し、
前記ロケールコンテキストに少なくとも部分的に基づいて、1若しくはそれ以上のソースから受信されたコンテンツに含まれる位置情報を自動的に識別し、
前記位置情報をジオコーディングして所定の位置に関する座標を提供し、
前記座標に少なくとも部分的に基づいて、1若しくはそれ以上のナビゲーション関連機能を提供する
前記1若しくはそれ以上のモジュールと
を有する携帯位置認識通信装置。
【請求項19】
請求項18記載の携帯位置認識通信装置において、当該携帯位置認識通信装置は、携帯電話および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)電話のいずれか一方または双方として構成されるものである。
【請求項20】
請求項18記載の携帯位置認識通信装置において、前記位置情報は住所を有するものである。
【請求項21】
請求項18記載の携帯位置認識通信装置において、前記コンテンツは書式なしのテキストを有するものである。
【請求項22】
請求項18記載の携帯位置認識通信装置において、前記コンテンツは、セルラーネットワークまたはインターネットプロトコル(internet protocol:IP)ベースのネットワークのいずれか一方または双方を介して受信されるものである。
【請求項23】
請求項18記載の携帯位置認識通信装置において、前記1若しくはそれ以上のモジュールは、さらに、前記プロセッサで実行可能であり、前記ジオコーディング前に位置情報を1若しくはそれ以上のトークンにトークン化するものである。
【請求項24】
請求項23記載の携帯位置認識通信装置において、前記ジオコーディングまたは前記トークン化のいずれか一方または双方は、前記ロケールコンテキストに適した態様で行われるものである。
【請求項25】
請求項18記載の携帯位置認識通信装置において、前記1若しくはそれ以上のナビゲーション関連機能は、
前記位置を関心地点として保存する工程、
マップデータのコンテキストにおける前記位置を提示する工程、または
前記位置へ経路誘導するナビゲーション指示を提供する工程
のうちの少なくとも1つの工程を有するものである。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−508874(P2011−508874A)
【公表日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−538132(P2010−538132)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【国際出願番号】PCT/US2008/086251
【国際公開番号】WO2009/076451
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(509045656)ガーミン スウィッツァランド ゲーエムベーハー (7)
【Fターム(参考)】