説明

データシェアリングシステム、コントローラ端末、プレーヤー端末、データシェアリング同時再生方法及びデータシェアリング同時再生プログラム

【課題】
本発明は、複数の端末間でコンテンツデータをシェアリングして同時再生できるようにする。
【解決手段】
本発明は、コントローラ端末2は、複数のプレーヤー端末3、4に対し、プレーヤー端末3、4自身が所有するコンテンツデータに関して所定の条件に合致したデータリストPDLを要求し、プレーヤー端末3、4からそれぞれ受信したデータリストPDLを基にコントローラ端末2が所有するコンテンツデータと、プレーヤー端末3、4が所有するコンテンツデータとを所定の順番で再生するための再生データ順リストPDLを生成し、当該再生データ順リストPDLに挙げられているコンテンツデータを当該コントローラ端末2と当該複数のプレーヤー端末3、4との間で共有するように所定の順番通りコントローラ端末2及び複数のプレーヤー端末3、4で同時再生させるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データシェアリングシステム、コントローラ端末、プレーヤー端末、データシェアリング同時再生方法及びデータシェアリング同時再生プログラムに関し、例えば複数の携帯端末間でアドホックネットワークを形成する場合に、当該複数の携帯端末間で各自が所有するコンテンツデータをシェアリングして同時再生する場合に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、同一空間に存在する複数の携帯端末同士がその場だけのネットワークを形成して相互に無線通信することが可能ないわゆるアドホックネットワークと呼ばれる無線通信環境が増えつつある。この種のアドホックネットワークで形成されたグループ間では、チャット等のある程度リアルタイム性を必要とするコミュニケーションツールが用いられることが多い。
【0003】
また、複数の携帯端末間で同じ番組を同時再生するために、スケジュール情報(番組表)を作り、NTP(Network Time Protocol)サーバ等から得られる時刻情報に内蔵時計を一致させたうえで、そのスケジュール情報を全員に配信して同時に同じ番組を再生する情報再生方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002-21877公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで上述の情報再生方法においては、アドホックネットワークにより形成されたグループ間で各携帯端末が所有する静止画データを撮影場所や撮影日時順で一斉に同時再生するといった形態のデータシェアリングを行うことはできず、使い勝手が不十分であるという問題があった。
【0005】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数の端末間でコンテンツデータをシェアリングして同時再生し得る使い勝手に優れたデータシェアリングシステム、コントローラ端末、プレーヤー端末、データシェアリング同時再生方法及びデータシェアリング同時再生プログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するため本発明においては、コントローラ端末とネットワーク接続された複数のプレーヤー端末との間でコンテンツデータを相互に共有するデータシェアリングシステムであって、コントローラ端末は、複数のプレーヤー端末に対し、プレーヤー端末自身が所有するコンテンツデータに関して所定の条件に合致したデータリストを要求し、プレーヤー端末は、コントローラ端末からの要求に応じて条件に合致したデータリストを生成し、当該データリストを当該コントローラ端末へ送信し、コントローラ端末は、複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信したデータリストを基にコントローラ端末自身が所有するコンテンツデータと、プレーヤー端末が所有するコンテンツデータとを所定の順番で再生するための再生データ順リストを生成し、当該再生データ順リストに挙げられているコンテンツデータを当該コントローラ端末と当該複数のプレーヤー端末との間で共有するように所定の順番通りコントローラ端末及び複数のプレーヤー端末で同時再生させるようにする。
【0007】
これにより本発明では、コントローラ端末及び複数のプレーヤー端末において各端末が個々に有するコンテンツデータを共有し、コントローラ端末が生成した再生データ順リストに従い当該コンテンツデータをコントローラ端末及び複数のプレーヤー端末で同時再生させることができるので、コントローラ端末又は複数のプレーヤー端末は自身で所有していないコンテンツデータについても、あたかも自身で所有していたかのように他の端末と同じタイミングで再生することができる。
【0008】
また本発明においては、ネットワーク接続された複数のプレーヤー端末との間でコンテンツデータを相互に共有するコントローラ端末であって、複数のプレーヤー端末に対し、プレーヤー端末自身が所有するコンテンツデータに関して所定の条件に合致したデータリストの要求命令を生成して送信するデータリスト要求手段と、プレーヤー端末がコントローラ端末からの要求命令に応じて生成した条件に合致するデータリストを複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信する受信手段と、複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信したデータリストを基に当該コントローラ端末自身が所有するコンテンツデータと、プレーヤー端末が所有するコンテンツデータとを所定の順番で再生するための再生データ順リストを生成する再生データ順リスト生成手段と、再生データ順リストに挙げられているコンテンツデータを当該コントローラ端末と当該複数のプレーヤー端末との間で共有するように所定の順番通りコントローラ端末及び複数のプレーヤー端末で同時再生させる再生制御手段とを設けるようにする。
【0009】
これにより本発明では、コントローラ端末及び複数のプレーヤー端末において各端末が個々に有するコンテンツデータを共有し、コントローラ端末が生成した再生データ順リストに従い当該コンテンツデータをコントローラ端末及び複数のプレーヤー端末で同時再生させることができるので、コントローラ端末又は複数のプレーヤー端末は自身で所有していないコンテンツデータについても、あたかも自身で所有していたかのように他の端末と同じタイミングで再生することができる。
【0010】
さらに本発明においては、ネットワーク接続されたコントローラ端末との間でコンテンツデータを相互に共有するプレーヤー端末であって、コントローラ端末からの所定の条件が付された要求命令に応じて、プレーヤー端末自身が所有するコンテンツデータに関して所定の条件に合致したデータリストを生成しコントローラ端末へ送信するデータリスト生成手段と、コントローラ端末が複数のプレーヤー端末から受信したデータリストを基に当該コントローラ端末が所有するコンテンツデータと、複数のプレーヤー端末自身が所有するコンテンツデータとを所定の順番で再生するために生成した再生データ順リストに従い、コンテンツデータを当該コントローラ端末と当該複数のプレーヤー端末装置との間で共有するようにコントローラ端末による制御に基づいて所定の順番通り当該コントローラ端末及び複数のプレーヤー端末で同時再生する再生手段とを設けるようにする。
【0011】
これにより本発明では、コントローラ端末及び複数のプレーヤー端末において各端末が個々に有するコンテンツデータを共有し、コントローラ端末が生成した再生データ順リストに従いコントローラ端末及び複数のプレーヤー端末で当該コンテンツデータを同時再生させることができるので、コントローラ端末又は複数のプレーヤー端末は自身で所有していないコンテンツデータについても、あたかも自身で所有していたかのように他の端末と同じタイミングで再生することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、コントローラ端末及び複数のプレーヤー端末において各端末が個々に有するコンテンツデータを共有し、コントローラ端末が生成した再生データ順リストに従い当該コンテンツデータをコントローラ端末及び複数のプレーヤー端末で同時再生させることができるので、コントローラ端末又は複数のプレーヤー端末は自身で所有していないコンテンツデータについても、あたかも自身で所有していたかのように他の端末と同じタイミングで再生することができ、かくして複数の端末間でコンテンツデータをシェアリングして同時再生し得る使い勝手に優れたデータシェアリングシステム、コントローラ端末、プレーヤー端末、データシェアリング同時再生方法及びデータシェアリング同時再生プログラムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0014】
(1)データシェアリング同時再生システム
図1において、1は全体としてアドホックネットワークを構築するデータシェアリング同時再生システムを示し、コントローラ端末としてのPDA(Personal Digital Assistant)2、プレーヤー端末としての携帯電話機3及びディジタルカメラ4がそれぞれIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11gやブルートゥース(登録商標)等の無線通信機能を有しており、当該無線通信機能を介して相互に接続することによりアドホックネットワークを構築するようになされている。
【0015】
ここでデータシェアリング同時再生システム1では、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4のそれぞれが互いに異なる静止画データファイルをコンテンツデータとして個別に所有しており、当該アドホックネットワークを構築している当該グループ内でこれらの静止画データファイルをシェアリングし、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4の全てが当該静止画データファイルを同時再生し得るようになされている。
【0016】
この場合、コントローラ端末であるPDA2は、プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4に対して静止画データファイルの同時再生を行わせるための命令を与えるようになされており、またプレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4はコントローラ端末であるPDA2からの命令に従って当該静止画データファイルをPDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4の間で同時再生するようになされている。
【0017】
なお、このデータシェアリング同時再生システム1においては、データシェアリングする対象のコンテンツデータとして静止画データファイルではなく、音声ファイル、テキストファイル、動画像データファイル又はゲームプログラム等のその他種々のコンテンツデータをデータシェアリングの対象とすることができる。
【0018】
このデータシェアリング同時再生システム1では、PDA2がコントローラ端末の役割を担い、携帯電話機3及びディジタルカメラ4がプレーヤー端末の役割を担うようになされているが、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4の各ユーザの意思によって何れがコントローラ端末の役割を担うことも自由に選択できるようになされている。
【0019】
ここで図2に示すように、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4は、各自が個々に所有している静止画データファイルのファイル名IMG_A01、IMG_A02、……、IMG_B01、IMG_B02、……、IMG_C01、IMG_C02、……が付けられた属性情報ZGA1、ZGA2、……、ZGB1、ZGB2、……、ZGC1、ZGC2、……を有している。
【0020】
この属性情報ZGA、ZGB及びZGCは、必ずしも静止画データファイル毎に対応付けられている必要はなく、例えば撮影場所に関する属性情報要素は静止画データファイルを記録しているディレクトリ毎に、それ以外の属性情報要素は静止画データファイルのファイル毎に対応付けられていても良い。
【0021】
なお属性情報ZGA、ZGB及びZGCとしては、その属性情報要素として撮影場所や撮影日時等の基本的情報だけではなく、その属性情報要素として静止画データファイルのデータサイズや解像度等の種々の情報が挙げられる。
【0022】
コントローラ端末であるPDA2は、プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4に対して各自が所有している静止画データファイルの「再生データリスト」について作成リクエストを生成し、これを送信する。
【0023】
ここで、「再生データリスト」の作成リクエストには、携帯電話機3及びディジタルカメラ4がリスト作成する際の条件が含まれている。その条件としては、例えば撮影場所を示すキーワードや、撮影日時の時間的範囲に限らず、静止画データファイルにおけるデータサイズや解像度の範囲が用いられる。なお撮影場所に関してはキーワードに限ることなく、GPS(Global Positioning System)等によって取得した撮影場所を特定することの可能な緯度経度に関する情報であってもよい。
【0024】
プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4は、コントローラ端末であるPDA2からの作成リクエストを受信すると、当該作成リクエストに含まれている条件に合致した属性情報要素を有する属性情報ZGB及びZGCをそれぞれ抽出するようになされている。
【0025】
実際上、図3に示すようにコントローラ端末であるPDA2は、最初に撮影場所キーワード「北海道」及び撮影日時範囲「2002.9.10-2002.9.15」の条件が含まれた「再生データリスト」の作成リクエストをプレーヤー端末である携帯電話機3やディジタルカメラ4へ送信する。
【0026】
プレーヤー端末である携帯電話機3は、コントローラ端末であるPDA2から作成リクエストを受信すると、自身が所有する複数の静止画データファイルのうち、作成リクエストに含まれた条件の撮影場所キーワードや撮影日時範囲に合致した属性情報要素を有する例えば属性情報ZGB2、ZGB7及びZGB12を抽出し、当該抽出した属性情報ZGB2、ZGB7及びZGB12からなる再生データリストPDLを作成する。
【0027】
プレーヤー端末であるディジタルカメラ4においても、携帯電話機3と同様に、コントローラ端末であるPDA2から作成リクエストを受信すると、自身が所有する複数の静止画データファイルのうち、作成リクエストに含まれた条件の撮影場所キーワードや撮影日時範囲に合致した属性情報要素を有する属性情報ZGC1、2等を抽出し、当該抽出した属性情報ZGC1、2等からなる再生データリストPDLを作成するようになされている。
【0028】
これらの再生データリストPDLは、プレーヤー端末である携帯電話機3やディジタルカメラ4が自身で所有する静止画データファイルのうちPDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4の全てで同時再生する際に用いられる静止画データファイルの一覧である。
【0029】
ところで、このような再生データリストPDLには、ユーザにとってPDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4の全てで同時再生されたくない静止画データファイルが含まれている場合がある。
【0030】
プレーヤー端末である携帯電話機3やディジタルカメラ4は、そのような静止画ファイルを再生データリストPDLから排除するときには、事前に非公開の静止画データファイルであることを示す非公開フラグを設定し、当該非公開フラグが設定されている静止画ファイルについては予め再生データリストPDLに含めないようにしている。
【0031】
またプレーヤー端末である携帯電話機3やディジタルカメラ4は、図4に示すように、再生データリストPDLの作成時にリスト候補となる静止画像データファイルのサムネイル画像10〜12を一覧表示する再生データリスト選択画面13を自身のディスプレイに表示することにより、サムネイル画像10〜12の隣に設けられたチェック項目14〜16のうち、再生データリストPDLに含めたくない静止画像データファイルに対応した例えばサムネイル画像11についてはそのチェック項目15からチェックを外させることができるようにもなされている。
【0032】
すなわちプレーヤー端末である携帯電話機3やディジタルカメラ4は、再生データリスト選択画面13におけるサムネイル画像10〜12の隣に設けられたチェック項目14〜16のうち、再生データリストPDLに含めることを希望する静止画像データファイルに対応したサムネイル画像10及び12についてはそのチェック項目14及び16をチェックさせ、公開データとして選択し得るようになされている。
【0033】
コントローラ端末であるPDA2は、上述のようにして作成された再生データリストPDLを携帯電話機3やディジタルカメラ4からそれぞれ受信し、これら複数の再生データリストPDLに基づいてPDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4で同時再生させるべき静止画データファイルについて例えば撮影時刻順の再生順に定めた同時再生データ順リストSPDLを生成するようになされている。
【0034】
因みにコントローラ端末であるPDA2は、プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4から受信した再生データリストPDLの属性情報に緯度経度等の位置を示す情報が記載されていた場合であって、これら複数の属性情報がある一定範囲のエリアに属するものと判断できるときには、静止画データファイルについて撮影時刻順の再生順に定めた同時再生データ順リストSPDLを生成し、一定範囲のエリアに属するものではないと判断できたときには例えば撮影場所の順番(例えば北から南へといった順番)に定めた同時再生データ順リストSPDLを生成することもできる。
【0035】
図5に示すように、この同時再生データ順リストSPDLは、同時再生される静止画データファイルの「ファイル名」、その静止画データファイルを所持しているオーナーの「オーナー端末名(携帯電話機3、PDA2及びディジタルカメラ4)」、静止画データファイルを送る配信元(センダー)となる「センダー名」、同時再生を行う際のクロック同期補正用のマスタークロック情報の供給元となる「マスタークロック端末名」、属性情報要素である「撮影場所」、「撮影時刻」及び「その他の情報」によって構成されている。
【0036】
ところでコントローラ端末であるPDA2は、プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4が、自己の静止画データファイルの配信元になれるか否かを示すセンダー能力情報を再生データリストPDLと共に受け取るようになされており、そのセンダー能力情報を基に同時再生データ順リストSPDLのセンダー名を記載するようになされている。
【0037】
従ってPDA2は、携帯電話機3及びディジタルカメラ4からのセンダー能力情報に基づいて例えばディジタルカメラ4にセンダー能力がないと認識した場合、「センダー名」にディジタルカメラ4ではなくコントローラ端末であるPDA2をセンダー名として記載するようになされている。因みに、「センダー名」としてはPDA2に限らず、センダー能力があれば携帯電話機3をセンダー名として記載することも可能である。
【0038】
またコントローラ端末であるPDA2は、プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4からそれぞれ受信した再生データリストPDLの中に同じファイル名でかつ同じ属性情報を有する静止画データファイルのリスト候補が含まれている場合や、異なるファイル名ではあるものの同じ属性情報を有する静止画データファイルのリスト候補が含まれている場合、これらのリスト候補をそのまま同時再生データ順リストSPDLに記載すると、同時再生処理を実行する際に同じ静止画データファイルを重複して再生してしまうことになる。
【0039】
そこでコントローラ端末であるPDA2は、同じ属性情報を有する2つの静止画データファイルの一方のリスト候補だけを同時再生データ順リストSPDLに記載することにより、同一内容からなる静止画データファイルの重複再生処理を回避し得るようになされている。
【0040】
このときコントローラ端末であるPDA2は、同時再生データ順リストSPDLにおける「その他の情報」の欄に、リスト候補として記載したファイル名の静止画データファイルの他に同一内容からなる静止画データファイルが存在することを示す「重複データ有り」のメッセージを併せて記載しておくようになされている。
【0041】
これによりプレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4は、同時再生データ順リストSPDLにおける「その他の情報」の欄に記載されたファイル名(C:IMG_C01)及び「重複有り」のメッセージを確認することにより、同一内容からなる静止画データファイルが他にも存在していたことを認識し得るようになされている。
【0042】
コントローラ端末であるPDA2は、このような同時再生データ順リストSPDLに基づいて、当該PDA2、プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4の全てで静止画データファイルをシェアリングし同時再生させるようになされており、その同時再生手法について以下具体的に説明する。
【0043】
(2)データシェアリング同時再生手法
データシェアリング同時再生システム1では、同時再生を行うときの静止画データファイルの配信元となるセンダーの役割をコントローラ端末自身が担う場合のデータシェアリング同時再生手法と、当該センダーの役割を静止画データファイルのオーナー端末が担う場合のデータシェアリング同時再生手法とが存在し、それぞれについて順番に説明する。
【0044】
ここでオーナー端末とは、静止画データファイルを所持している携帯端末のことであり、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4のいずれもがオーナー端末になり得るものである。
【0045】
(2−1)センダーの役割をコントローラ端末が担う場合
図6(A)及び(B)に示すようにデータシェアリング同時再生システム1では、センダーの役割をコントローラ端末であるPDA2が担う場合、当該PDA2が第1段階として同時再生データ順リストSPDLに記載されている最初の属性情報ZGBに対応した静止画データファイルのデータ転送リクエストをそのオーナー端末(この場合、携帯電話機3)に対して送信する。
【0046】
このデータ転送リクエストを受信したオーナー端末である携帯電話機3は、第2段階として、そのデータ転送リクエストで指定されたファイル名IMGの静止画データファイルを内部メモリから読み出し、これをコントローラ端末であるPDA2へ転送する。
【0047】
コントローラ端末であるPDA2は、第3段階として、オーナー端末である携帯電話機3からデータ転送を受けた静止画データファイルを各携帯端末(この場合、当該静止画データファイルのオーナー端末である携帯電話機3を除き、残りのディジタルカメラ4)へ送信する。
【0048】
そしてコントローラ端末であるPDA2は、第4段階として、当該各携帯端末(この場合、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4))へ同時再生開始リクエスト(太矢印で示す)を同時再生開始の合図として一斉に送信することにより、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4の全てで当該静止画データファイルに対する同時再生処理を行うことができるようになされている。
【0049】
なお、この場合コントローラ端末であるPDA2は、静止画データファイルを各携帯端末へ送信する際、オーナー端末である携帯電話機3は既に当該静止画データファイルを所持しているので送信する必要はなく(破線の矢印で示す)、同時再生開始リクエスト(太矢印で示す)だけを送信すれば良い。
【0050】
因みにコントローラ端末であるPDA2は、クロック同期補正用のマスタークロック情報を同時再生開始リクエストに併せてプレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4へ送信することにより、当該携帯電話機3及びディジタルカメラ4は同時再生対象のコンテンツデータが動画像ファイルであったときでも、その再生タイミングを同時再生開始リクエストの送信元であり、かつコントローラ端末でもあるPDA2と一致させることが可能となる。
【0051】
(2−2)センダーの役割をオーナー端末が担う場合
図7(A)及び(B)に示すようにデータシェアリング同時再生システム1では、センダーの役割をオーナー端末(PDA2、携帯電話機3又はディジタルカメラ4)が担う場合、当該コントローラ端末であるPDA2は、第1段階として、同時再生データ順リストSPDLに記載されている最初の属性情報に対応した静止画データファイルのオーナー端末(この場合、携帯電話機3)に対して同時再生準備リクエストを生成し送信する。
【0052】
この同時再生準備リクエストには、再生対象となる静止画データファイルのファイル名、及びクロック同期補正用のマスタークロック情報が含まれている。
【0053】
同時再生準備リクエストを受信した静止画データファイルのセンダーとなるオーナー端末の携帯電話機3は、自身の「再生データリスト」からその静止画データファイルの属性情報ZGBを検索して再生対象を特定する。
【0054】
そしてオーナー端末である携帯電話機3は、第2段階として、属性情報ZGBによって特定した静止画データファイルを、その静止画データファイルを所持していないコントローラ端末であるPDA2及びプレーヤー端末であるディジタルカメラ4へ配信する。
【0055】
続いてオーナー端末である携帯電話機3は、第3段階として、当該PDA2及びディジタルカメラ4へ同時再生開始リクエスト(太矢印で示す)及びクロック同期補正のマスタークロック情報を一斉に送信することにより、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4の全てで当該静止画データファイルに対する同時再生処理を行うことができるようになされている。
【0056】
その後、次の静止画データファイルをPDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4の全てで同時再生するには、コントローラ端末であるPDA2が同時再生データ順リストSPDLに基づき次の属性情報に対応した静止画データファイルのオーナー端末に対して同時再生準備リクエストを送信すればよい。
【0057】
このようにデータシェアリング同時再生システム1では、以下同様にしてオーナー端末を随時切り替えて同時再生準備リクエストを送信することにより、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4で各自が所有する静止画データファイルをシェアリングして同時再生処理を実行し得るようになされている。
【0058】
このようにデータシェアリング同時再生システム1では、センダーの役割をオーナー端末(PDA2、携帯電話機3又はディジタルカメラ4)がそれぞれ担う場合、コントローラ端末であるPDA2から同時再生準備リクエストを受信したオーナー端末が自身で所有する静止画データファイルを他の携帯端末へ配信すればよいため、各オーナー端末が所有する静止画データファイルをコントローラ端末であるPDA2が一旦集めてから配信するという煩雑な処理を行う必要なく、同時再生データ順リストSPDLに基づいて同時再生準備リクエストを各オーナー端末へ送信するだけで済み、コントローラ端末の処理負担を格段に軽減することができるようになされている。
【0059】
なおデータシェアリング同時再生システム1では、クロック同期補正用のマスタークロック情報をセンダーとなるオーナー端末が送信するようにしているが、同時再生データ順リストSPDLの「マスタークロック端末名」に基づいてマスタークロック情報をセンダーとなるオーナー端末以外の例えばコントローラ端末であるPDA2が送信することも可能である。
【0060】
因みに各携帯端末では、オーナー端末から送られてきた静止画データファイルを他の携帯端末と同時再生する際、自身がそれと同じ静止画データファイルを所持しているか否かを自身の再生データリストPDLや、同時再生データ順リストSPDLの「その他の情報」の欄に記載された「重複有り」のメッセージに基づいて判断し、所持していないときには保存することができるようになされている。
【0061】
具体的には、図8に示すように各携帯端末では、再生データ保存選択GUI(Graphical User Interface)画面14を表示し、その中の静止画データファイルに基づく静止画15と共に、「このデータは本機に記録されていません」のメッセージ16を表示し、「保存しますか?」のメッセージを介して「YES」又は「NO」を選択させることにより、ユーザの意思により当該静止画データファイルを保存させ得るようになされている。
【0062】
なお、各携帯端末では既に同一の静止画データファイルを所持しているときには再生データ保存選択画面14の中に「このデータは本機に記録されています」のメッセージ17を表示し、「保存しますか?」のメッセージを介して「YES」又は「NO」を選択させることにより、重複した静止画データファイルの保存についてもユーザに選択させ得るようになされている。
【0063】
(3)各携帯端末の回路構成
次に、コントローラ端末であるPDA2、プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4の回路構成について説明するが、ここでは上述したように同時再生データ順リストSPDLに従って同時再生処理を行うために必要な回路構成については各携帯端末で共通するため、その共通部分の回路構成について説明する。
【0064】
図9に示すようにPDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4等の携帯端末は、全体を統括制御するCPU(Central Processing Unit)構成の制御部23に対してネットワーク送受信部22、AV(Audio Visual)データ管理部24、ユーザ入力部26、出力管理部27及びLCD(Liquid Crystal Display)等でなる表示部28が接続された構成を有している。
【0065】
ネットワーク送受信部22と接続された無線通信インタフェース21は、他の携帯端末とIEEE802.11gやブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信を行うようになされており、ネットワーク送受信部22は「再生データリスト」の作成リクエスト、同時再生データ順リストSPDL、静止画データファイルのデータ転送リクエスト及び同時再生準備リクエスト、さらには静止画データファイルの授受を行うようになされている。
【0066】
制御部23は、ハードディスクドライブ25からAVデータ管理部24を介して読み出して展開した基本プログラム及びデータシェアリング同時再生プログラムに基づいて各種処理や後述するデータシェアリング同時再生処理手順を実行するようになされている。
【0067】
また制御部23は、ボタンやタッチパネル等からなるユーザ入力部26を介して「再生データリスト」の作成リクエストにおける条件、非公開フラグの設定、公開データの選択(図4)、同時再生した静止画データファイルの保存(図8)、次の静止画データファイルに対する同時再生準備リクエストを受け付け、それらに見合った各種処理を実行するようになされている。
【0068】
制御部23のリクエスト作成解析部23Aは、「再生データリスト」の作成リクエスト、静止画データファイルのデータ転送リクエスト及び同時再生準備リクエスト等の各種リクエストを作成及び管理し、又はその解析を行うようになされている。
【0069】
再生データリスト作成解析部23Bは、「再生データリスト」の作成リクエストに含まれた条件を判別し、その条件に合致した静止画データファイルの属性情報を基に再生データリストPDLを作成し、管理し、又はその解析を行う。
【0070】
同時再生データ順リスト作成解析部23Cは、プレーヤー端末から受信した再生データリストPDLの属性情報を撮影日時順に並び替えたり、又は属性情報の重複をチェックする等して同時再生データ順リストSPDLを作成し、管理し、又はその解析を行う。
【0071】
出力管理部27は、エンコードされた静止画データファイルをデコードするためのデコーダ27A、デコードした静止画データファイルを一時的に保持するワークエリアとして用いられるRAM27B及び各携帯端末間で同時再生するための基準時刻をマスタークロック情報に合わせるための再生クロック生成部27Cを有しており、静止画データファイルを表示部28へ表示したり、各種メニュー等を表示するようになされている。
【0072】
AVデータ管理部24は、ハードディスクドライブ25と接続されており、そのハードディスクドライブ25に格納されている自身の静止画データファイル、動画ファイル、テキストデータファイル等の各種コンテンツデータを制御部23からの指示に基づいて再生し、管理し、ユーザからの指示に応じて他の携帯端末から受信した静止画データファイルをハードディスクドライブ25に格納するようになされている。
【0073】
このようにコントローラ端末であるPDA2、プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4は、上述の図9に示した共通の回路構成を基本的に有するため、何れがコントローラ端末の役割を担うことも可能である。但し、制御部23の同時再生データ順リスト作成解析部23Cについては任意であるため、それを所持していない場合、その携帯端末についてはコントローラ端末の役割を担うことは出来ず、プレーヤー端末としての役割を担うことしか出来ない。
【0074】
(4)データシェアリング同時再生処理手順
続いて、上述の図6及び図7に示したようなデータシェアリング同時再生手法については、センダーの役割をコントローラ端末が担う場合のデータシェアリング同時再生処理シーケンスと、センダーの役割を静止画データファイルのオーナー端末が担う場合のデータシェアリング同時再生処理シーケンスとにある時点から分けて説明する。
【0075】
図10に示すようにデータシェアリング同時再生システム1では、コントローラ端末であるPDA2と、プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4との間で以下の処理シーケンスに従ったやりとりを行うようになされている。
【0076】
ステップSP1においてコントローラ端末であるPDA2が、ユーザにより入力された静止画データファイルを同時再生するときの条件を受け付け、次のステップSP2へ移る。
【0077】
ステップSP2においてコントローラ端末であるPDA2は、ステップSP1で受け付けた条件を含んだ「再生データリスト」の作成リクエストを作成し、次のステップSP3へ移って「再生データリスト」の作成リクエストをプレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4へ送信し、次のステップSP4へ移る。
【0078】
このときステップSP21においてプレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4は、コントローラ端末であるPDA2から「再生データリスト」の作成リクエストを受信し、次のステップSP22へ移る。
【0079】
ステップSP22においてプレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4は、非公開の静止画データファイルに設定されている非公開フラグや、再生データリス選択画面13(図4)でチェックの外されている静止画データファイルについては再生データリストの候補から外し、条件に合致した静止画データファイルの属性情報だけを選択し、次のステップSP23へ移る。
【0080】
ステップSP23においてプレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4は、ステップSP22で選択した属性情報に基づいて再生データリストPDLを作成し、次のステップSP24へ移る。
【0081】
ステップSP24においてプレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4は、自身の静止画データファイルを他の携帯端末へ送信する際の転送速度や、処理能力の関係からセンダーになり得る能力の有無を判断し、その有無を表したセンダー能力情報と、ステップSP23で作成した再生データリストPDLとをコントローラ端末であるPDA2へ送信し、次のサブルーチンSRT25へ移る。
【0082】
これに対してステップSP4においてコントローラ端末であるPDA2は、プレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4からそれぞれ再生データリストPDL及びセンダー能力情報を受信し、次のステップSP5へ移る。
【0083】
ステップSP5においてコントローラ端末であるPDA2は、複数の再生データリストPDLに含まれている属性情報を撮影時刻順に並び替えた同時再生データ順リストSPDLを作成し、次のステップSP6へ移る。
【0084】
ここでコントローラ端末であるPDA2は、同時再生データ順リストSPDLを作成する際、センダー能力情報に基づいてそのプレーヤー端末がセンダーになり得るか否かを判断し、センダーになり得ないと認識したときには同時再生データ順リストSPDLの「センダー名」にセンダーとなり得る携帯端末名(例えばPDA2)を記載する。
【0085】
コントローラ端末であるPDA2は、ここまでの処理により各プレーヤー端末から取得した再生データリストPDLに基づいてユーザの希望(撮影時刻順)に沿った同時再生データ順リストSPDLを作成することができる。
【0086】
ステップSP6においてコントローラ端末であるPDA2は、ユーザから同時再生データ順リストSPDLに従った同時再生命令が与えられたことを認識すると、次のステップSP7へ移る。
【0087】
ステップSP7においてコントローラ端末であるPDA2は、同時再生データ順リストSPDLに記載された属性情報に対応する静止画データファイルを選択し、次のステップSP8へ移る。ここでコントローラ端末であるPDA2は、同時再生データ順リストSPDLに従って最初に静止画データファイルを選択するときには、当該同時再生データ順リストSPDLの最初に記載されている属性情報に対応した静止画データファイルを選択し、以下属性情報の並び順に従って静止画データファイルを選択するようになされている。
【0088】
ステップSP8においてコントローラ端末であるPDA2は、静止画データファイルを配信するセンダーが自分自身となるのか否かを判定する。ここでコントローラ端末であるPDA2は、ユーザ入力部26に対する操作に応じて自分自身がセンダーとなり得るか否かを判断するようになされている。
【0089】
ステップSP8において肯定結果が得られると、このことはユーザ入力部26に対する操作に応じてコントローラ端末であるPDA2が当該静止画データファイルを配信するセンダーに決定されたことを表しており、このときコントローラ端末であるPDA2は次のサブルーチンSRT9へ移り、センダーをコントローラ端末自身とした場合の同時再生処理手順を実行する。
【0090】
これに対してステップSP8で否定結果が得られると、このことはコントローラ端末であるPDA2がセンダーとなるのではなく当該静止画データファイルのオーナー端末がセンダーに決定されたことを表しており、このときコントローラ端末であるPDA2は、サブルーチンSRT10へ移り、センダーをオーナー端末とした場合の同時再生処理手順を実行する。
【0091】
図11に示すようにコントローラ端末であるPDA2は、サブルーチンSRT9のステップSP31において、同時再生データ順リストSPDLに従って同時再生するべき静止画データファイルのデータ転送リクエストを作成し、次のステップSP32へ移る。
【0092】
ステップSP32においてコントローラ端末であるPDA2は、ステップSP31で作成したデータ転送リクエストを当該静止画データファイルのオーナー端末へ送信し、次のステップSP33へ移る。ここでオーナー端末は、プレーヤー端末である場合もあれば、コントローラ端末である場合もあるが、ここではオーナー端末がプレーヤー端末である場合を想定して以下説明する。
【0093】
このときステップSP41においてオーナー端末(例えば、この静止画データファイルについてのオーナー端末が携帯電話機3の場合)は、先ほどステップSP32で送信されたデータ転送リクエストを受信し、次のステップSP42へ移る。
【0094】
ステップSP42においてオーナー端末は、コントローラ端末であるPDA2から受信したデータ転送リクエストに従って自身で所持する静止画データファイルを特定し、それをAVデータ管理部24によりハードディスクドライブ25から読み出し、次のステップSP43へ移り、当該読み出した静止画データファイルをコントローラ端末であるPDA2へ送信した後、次のステップSP44へ移る。
【0095】
このときコントローラ端末であるPDA2は、ステップSP33において、オーナー端末から転送された静止画データファイルを受信することにより、各プレーヤー端末へ配信するべき当該静止画データファイルを取得し、次のステップSP34へ移る。
【0096】
ステップSP34においてコントローラ端末であるPDA2は、静止画データファイルを当該コントローラ端末以外の各プレーヤー端末へ送信することにより配信し、次のステップSP35へ移る。因みにコントローラ端末であるPDA2は、静止画データファイルのオーナー端末については予め所持しているので当該静止画データファイルを送信することはない。
【0097】
このとき各プレーヤー端末は、サブルーチンSRT25のステップSP51においてコントローラ端末であるPDA2から静止画データファイルを受信し、次のステップSP52へ移る。
【0098】
この段階においてデータシェアリング同時再生システム1では、コントローラ端末及び各プレーヤー端末ともに同時再生するべき静止画データファイルを所持し、いつでも同時再生処理できる状態にあることになる。
【0099】
ステップSP35においてコントローラ端末であるPDA2は、オーナー端末を含む全てのプレーヤー端末に対して同時再生開始リクエストを送信することにより、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4で共通に保持する静止画データファイルを一斉に同時再生開始するように指示を与えると共に、PDA2自身でも同じタイミングで静止画データファイルを再生して表示部28(図9)に表示し、ステップSP11(図10)へ戻る。
【0100】
このときオーナー端末は、ステップSP44においてコントローラ端末であるPDA2から送信された同時再生開始リクエストを受信し、次のステップSP45へ移り、またこのときプレーヤー端末はステップSP52においてコントローラ端末であるPDA2から送信された同時再生開始リクエストを受信し、次のステップSP53へ移る。
【0101】
ステップSP45においてオーナー端末は、コントローラ端末であるPDA2から受信した同時再生開始リクエストに従ってオーナー端末自身が所有する静止画データファイルの再生を開始し、次のステップSP26(図10)へ戻る。
【0102】
ステップSP53においてプレーヤー端末は、オーナー端末と同様に、コントローラ端末であるPDA2から受信した同時再生開始リクエストに従って当該コントローラ端末であるPDA2から配信された当該静止画データファイルの再生を開始し、次のステップSP26(図10)へ戻る。
【0103】
ステップSP11においてコントローラ端末であるPDA2は、同時再生データ順リストSPDLに挙げられている全ての静止画データファイルの同時再生処理が終了したか否かを判定する。
【0104】
ここで否定結果が得られると、このことは未だ同時再生処理の終わっていない静止画データファイルが存在することを表しており、このときコントローラ端末であるPDA2はステップSP6に戻って次の静止画データファイルに対する同時再生命令を受け取り、以下同様の処理を繰り返す。
【0105】
これに対してステップSP11で肯定結果が得られると、同時再生データ順リストSPDLに挙げられている全ての静止画データファイルについて同時再生処理を終了したことを表しており、このときコントローラ端末であるPDA2は次のステップSP12へ移って処理を終了する。
【0106】
一方、ステップSP26においてプレーヤー端末(オーナー端末を含む)は、静止画データファイルに対する同時再生処理が終了したか否かを判定し、否定結果が得られた場合にはサブルーチンSRT25へ戻り、上述の処理を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると静止画データファイルに対する同時再生処理が終了したので、次のステップSP27へ移って処理を終了する。
【0107】
ところでステップSP8において否定結果が得られたことにより、サブルーチンSRT10へ移ると、図12に示すようにコントローラ端末であるPDA2は、ステップSP61において、同時再生データ順リストSPDLに従って同時再生するべき静止画データファイルのオーナー端末に対して送信すべき同時再生準備リクエストを作成し、次のステップSP62へ移る。
【0108】
ステップSP62においてコントローラ端末であるPDA2は、ステップSP61で作成した同時再生準備リクエストを静止画データファイルのオーナー端末へ送信することにより、当該オーナー端末に当該静止画データファイルの配信を促し、次のステップSP11(図10)へ戻る。
【0109】
このときオーナー端末は、ステップSP71において、コントローラ端末であるPDA2から送信された同時再生準備リクエストを受信し、次のステップSP72へ移る。
【0110】
ステップSP72においてオーナー端末は、コントローラ端末であるPDA2から受信した同時再生準備リクエストに従ってオーナー端末自身で所持する静止画データファイルを特定し、それをAVデータ管理部24によりハードディスクドライブ25から読み出し、次のステップSP73へ移り、当該読み出した静止画データファイルを各プレーヤー端末(コントローラ端末を含む)へ転送した後、次のステップSP74へ移る。
【0111】
このときプレーヤー端末は、ステップSP81において、オーナー端末から転送された静止画データファイルを受信し、次のステップSP82へ移る。
【0112】
ステップSP74においてオーナー端末は、各プレーヤー端末に対して静止画データファイルを転送したので、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4で同時再生させるための同時再生開始リクエストを作成して当該各プレーヤー端末へ送信すると共に、当該同時再生開始リクエストに従ってオーナー端末自身で所持する静止画データファイルの再生を開始し、次のステップSP11(図10)へ戻る。
【0113】
ステップSP11においてコントローラ端末であるPDA2は、同時再生データ順リストSPDLに挙げられている全ての静止画データファイルの同時再生処理が終了したか否かを判定する。
【0114】
ここで否定結果が得られると、このことは未だ同時再生処理の終わっていない静止画データファイルが存在することを表しており、このときコントローラ端末であるPDA2はステップSP6に戻って次の静止画データファイルに対する同時再生命令を受け取り、以下サブルーチンSRT10の処理を繰り返す。
【0115】
これに対してステップSP11で肯定結果が得られると、同時再生データ順リストSPDLに挙げられている全ての静止画データファイルについて同時再生処理を終了したことを表しており、このときコントローラ端末であるPDA2は次のステップSP12へ移って処理を終了する。
【0116】
ステップSP82においてプレーヤー端末は、オーナー端末から同時再生開始リクエストを受信し、ステップSP83で当該同時再生開始リクエストをトリガーとして当該オーナー端末から受信した静止画データファイルの再生を開始し、次のステップSP26へ移る。
【0117】
ステップSP26においてプレーヤー端末(オーナー端末を含む)は、静止画データファイルに対する同時再生処理が終了したか否かを判定し、否定結果が得られた場合にはサブルーチンSRT25へ戻り、上述の処理を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると静止画データファイルに対する同時再生処理が終了したので、次のステップSP27へ移って処理を終了する。
【0118】
(5)動作及び効果
以上の構成において、データシェアリング同時再生システム1では、コントローラ端末であるPDA2がプレーヤー端末である携帯電話機3及びディジタルカメラ4から一定の条件に合致した再生データリストPDLを取得し、これらの再生データリストPDLに基づいて作成した同時再生データ順リストSPDLに従い、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4で同一の静止画ファイルデータを共有して同時再生する。
【0119】
このときデータシェアリング同時再生システム1では、センダーにコントローラ端末自身がなる場合、静止画データファイルについてもオーナー端末からコントローラ端末が受け取り、それを所持していない携帯端末へ配信した後、コントローラ端末からプレーヤー端末へ同時再生開始リクエストを送信することにより、コントローラ端末及びプレーヤー端末間で同時に静止画データファイルを再生することができる。
【0120】
従ってデータシェアリング同時再生システム1では、コントローラ端末又は複数のプレーヤー端末が自身で所有していない静止画データファイルについても、あたかも自身で所有していたかのように他の携帯端末と同じタイミングで同時再生処理することができる。
【0121】
この場合、プレーヤー端末としてはコントローラ端末から配信されてくる静止画データファイルを受け取り、同時再生開始リクエストを待ち受けるだけの受身的な処理が殆どであるため、コントローラ端末のような高度な機能を持ち合わせていなくても、アドホックネットワークを構築するグループ内において、自身が持ち合わせていない他人の静止画データファイルを共有することができる。
【0122】
またデータシェアリング同時再生システム1では、センダーにオーナー端末がなる場合、静止画データファイルの持ち主であるオーナー端末に同時再生準備リクエストを送信し、そのオーナー端末に静止画データファイルの配信及び同時再生開始リクエストの送信についても任せることにより、センダーを静止画データファイルのオーナー端末に順次切り替えながら同時再生処理を実行することができる。
【0123】
この場合、コントローラ端末としては静止画データファイルの持ち主であるオーナー端末から当該静止画データファイルを受け取って、それを所持していない携帯端末へ配信するといった煩雑な処理は必要なく、処理負担が大幅に軽減されることになる。
【0124】
さらにデータシェアリング同時再生システム1では、再生データリストPDLに特定の静止画データファイルを排除したい場合にも、その静止画データファイルに対して非公開フラグを設定したり、再生データリスト選択画面13(図4)を介して再生データリストPDLに含めたくない静止画像データファイルを排除することができるので、プライバシーを確保して意図しない個人情報の流出を防ぐこともできる。
【0125】
以上の構成によれば、データシェアリング同時再生システム1では、アドホックネットワークを構築する複数の携帯端末間において静止画データファイルを相互に受け渡し、シェアリングし、同時再生することができるので、静止画データファイルを複数の携帯端末間で共有化することによる利便性をもたらし、従来に比して一段と使い勝手を向上させることができる。
【0126】
(6)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、アドホックネットワークを構築するデータシェアリング同時再生システム1に本発明を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インターネット等を介して相互に接続されるいわゆるインフラネットワークを構築するデータシェアリング同時再生システムに本発明を適用するようにしても良い。
【0127】
また上述の実施の形態においては、属性情報の対象として撮影場所や撮影日時等の基本的情報や、静止画データファイルのデータサイズや解像度等を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、撮影時の環境、撮影画像の解説等のその他種々のメタデータ等を対象とするようにしても良い。
【0128】
さらに上述の実施の形態においては、複数の再生データリストPDLから抽出した複数の属性情報を撮影日時順に並び替えることにより同時再生データ順リストSPDLを生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、撮影場所毎に並び替える等のその他種々の方法で並び替えることにより同時再生データ順リストSPDLを生成するようにしても良い。
【0129】
さらに上述の実施の形態においては、PDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4の制御部23がデータシェアリング同時再生プログラムに基づいてデータシェアリング同時再生処理手順を実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データシェアリング同時再生プログラムが格納されたCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory)、半導体メモリ等の種々の記憶媒体をインストールすることによりPDA2、携帯電話機3及びディジタルカメラ4の制御部23が当該データシェアリング同時再生プログラムに基づいてデータシェアリング同時再生処理手順を実行するようにしても良い。
【0130】
さらに上述の実施の形態においては、コントローラ端末としてのPDA2を、データリスト要求手段としての制御部23、受信手段としてのネットワーク送受信部22及び無線インタフェース21、再生データ順リスト生成手段及び再生制御手段としての制御部23によって構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなるデータリスト要求手段、受信手段、再生データ順リスト生成手段及び再生制御手段によってコントローラ端末を構成するようにしても良い。
【0131】
さらに上述の実施の形態においては、プレーヤー端末としての携帯電話機3及びディジタルカメラ4を、データリスト生成手段としての制御部23、再生手段としての制御部23及びAVデータ管理部24によって構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなるデータリスト生成手段及び再生手段によってプレーヤー端末を構成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0132】
本発明のデータシェアリングシステム、コントローラ端末、プレーヤー端末、データシェアリング同時再生方法及びデータシェアリング同時再生プログラムは、例えばインターネットを介して相互に接続された複数のパーソナルコンピュータ間でコンテンツデータをシェアリングし同時再生する用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】データシェアリング同時再生システムの全体構成を示す略線図である。
【図2】静止画データファイルとその属性情報の説明に供する略線図である。
【図3】再生データリストの作成の説明に供する略線図である。
【図4】再生データリスト選択画面を示す略線図である。
【図5】同時再生データ順リストの構成を示す略線図である。
【図6】同時再生のセンダーをコントローラ端末自身とする場合の同時再生処理手法の説明に供する略線図である。
【図7】同時再生のセンダーをオーナー端末とする場合の同時再生処理手法の説明に供する略線図である。
【図8】再生データ保存選択GUI画面を示す略線図である。
【図9】携帯端末の回路構成を示す略線的ブロック図である。
【図10】データシェアリング同時再生処理手順の説明に供するシーケンスチャートである。
【図11】センダーをコントローラ端末自身とした場合の同時再生処理手順の説明に供するシーケンスチャートである。
【図12】センダーをオーナー端末とした場合の同時再生処理手順の説明に供するシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0134】
1……データシェアリング同時再生システム、2……PDA、3……携帯電話機、4……ディジタルカメラ、21……無線インタフェース、22……ネットワーク送受信部、23……制御部、24……AVデータ管理部、25……ハードディスクドライブ、26……ユーザ入力部、27……出力管理部、28……表示部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラ端末とネットワーク接続された複数のプレーヤー端末との間でコンテンツデータを相互に共有するデータシェアリングシステムであって、
上記コントローラ端末は、上記複数のプレーヤー端末に対し、プレーヤー端末自身が所有する上記コンテンツデータに関して所定の条件に合致したデータリストを要求し、
上記プレーヤー端末は、上記コントローラ端末からの要求に応じて上記条件に合致した上記データリストを生成し、当該データリストを当該コントローラ端末へ送信し、
上記コントローラ端末は、上記複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信した上記データリストを基に上記コントローラ端末自身が所有する上記コンテンツデータと、上記プレーヤー端末が所有する上記コンテンツデータとを所定の順番で再生するための再生データ順リストを生成し、当該再生データ順リストに挙げられている上記コンテンツデータを当該コントローラ端末と当該複数のプレーヤー端末との間で共有するように上記所定の順番通り上記コントローラ端末及び上記複数のプレーヤー端末で同時再生させる
ことを特徴とするデータシェアリングシステム。
【請求項2】
上記コントローラ端末は、上記複数のプレーヤー端末が所有する上記コンテンツデータの転送を受け、当該転送を受けた上記コンテンツデータと当該コントローラ端末自身が所有する上記コンテンツデータとを上記所定の順番通りに上記複数のプレーヤー端末へ配信し、かつ同時再生開始命令を上記複数のプレーヤー端末へ送信することにより上記コントローラ端末及び上記複数のプレーヤー端末で上記コンテンツデータを同時再生させる
ことを特徴とする請求項1に記載のデータシェアリングシステム。
【請求項3】
上記コントローラ端末は、当該コントローラ端末と当該複数のプレーヤー端末との間で共有する上記コンテンツデータを上記所定の順番通り上記コントローラ端末及び上記プレーヤー端末で同時再生させるため、上記コンテンツデータを所有している上記コントローラ端末又は上記プレーヤー端末が上記再生データ順リストに従った順番通りに上記コンテンツデータを他の端末へ配信させるための同時再生準備を行わせ、かつ同時再生開始命令を上記他の端末へ送信することにより上記コントローラ端末及び上記複数のプレーヤー端末で上記コンテンツデータを同時再生させる
ことを特徴とする請求項1に記載のデータシェアリングシステム。
【請求項4】
ネットワーク接続された複数のプレーヤー端末との間でコンテンツデータを相互に共有するコントローラ端末であって、
上記複数のプレーヤー端末に対し、プレーヤー端末自身が所有する上記コンテンツデータに関して所定の条件に合致したデータリストの要求命令を生成して送信するデータリスト要求手段と、
上記プレーヤー端末が上記コントローラ端末からの上記要求命令に応じて生成した上記条件に合致する上記データリストを上記複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信する受信手段と、
上記複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信した上記データリストを基に当該コントローラ端末自身が所有する上記コンテンツデータと、上記プレーヤー端末が所有する上記コンテンツデータとを所定の順番で再生するための再生データ順リストを生成する再生データ順リスト生成手段と、
上記再生データ順リストに挙げられている上記コンテンツデータを当該コントローラ端末と当該複数のプレーヤー端末との間で共有するように上記所定の順番通り上記コントローラ端末及び上記複数のプレーヤー端末で同時再生させる再生制御手段と
を具えることを特徴とするコントローラ端末。
【請求項5】
上記再生制御手段は、上記複数のプレーヤー端末が所有する上記コンテンツデータの転送を受け、当該転送を受けた上記コンテンツデータと当該コントローラ端末自身が所有する上記コンテンツデータとを上記所定の順番通りに上記複数のプレーヤー端末へ配信し、かつ同時再生開始命令を上記複数のプレーヤー端末へ送信することにより上記コントローラ端末及び上記複数のプレーヤー端末で上記コンテンツデータを同時再生させる
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項6】
上記再生制御手段は、当該コントローラ端末と当該複数のプレーヤー端末との間で共有する上記コンテンツデータを上記所定の順番通り上記コントローラ端末及び上記プレーヤー端末で同時再生させるため、上記コンテンツデータを所有している上記コントローラ端末又は上記プレーヤー端末が上記再生データ順リストに従った順番通りに上記コンテンツデータを他の端末へ一斉に配信させるための同時再生準備を行わせ、かつ同時再生開始命令を上記他の端末へ送信することにより上記コントローラ端末及び上記複数のプレーヤー端末で上記コンテンツデータを同時再生させる
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項7】
上記所定の条件は、上記コンテンツデータを記録した記録場所に関するキーワードである
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項8】
上記所定の条件は、上記コンテンツデータの記録日時が所定の期間範囲内である
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項9】
上記所定の条件は、上記コンテンツデータのデータサイズが所定データサイズ範囲内である
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項10】
上記所定の条件は、上記コンテンツデータの解像度である
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項11】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記コンテンツデータの所有者情報を記載することにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項12】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記コンテンツデータのファイル名及びその属性情報を記載することにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項13】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記コンテンツデータを上記所定の順番通り上記コントローラ端末及び上記複数のプレーヤー端末で同時再生させるためのクロック同期補正用のマスタークロック情報を記載することにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項14】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記コンテンツデータを記録した記録場所毎にリスト項目を並び替えることにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項15】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記コンテンツデータを記録した記録日時順にリスト項目を並び替えることにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項16】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信した上記データリストに同一ファイル名で同じ属性情報を有するリスト項目が重複して存在する場合、一方だけを記載して他方を記載しないことにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項17】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記他方のリスト項目を記載しなかった旨を上記一方のリスト項目に対応付けて記載することにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項16に記載のコントローラ端末。
【請求項18】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信した上記データリストに、異なるファイル名であるが同じ属性情報を有するリスト項目が含まれている場合、一方だけを記載して他方を記載しないことにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項19】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記他方のリスト項目を記載しなかった旨を上記一方のリスト項目に対応付けて記載することにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項18に記載のコントローラ端末。
【請求項20】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記プレーヤー端末からそれぞれ受信した上記データリストに互いに類似する上記コンテンツデータのリスト項目が重複して含まれている場合、一方だけを記載して他方を記載しないことにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載のコントローラ端末。
【請求項21】
上記再生データ順リスト生成手段は、上記他方のリスト項目を記載しなかった旨を上記一方のリスト項目に対応付けて記載することにより上記再生データ順リストを生成する
ことを特徴とする請求項20に記載のコントローラ端末。
【請求項22】
上記再生制御手段は、上記同時再生開始命令を上記複数のプレーヤー端末へ送信する際、クロック同期補正用のマスタークロック情報をも併せて送信する
ことを特徴とする請求項5に記載のコントローラ端末。
【請求項23】
上記再生制御手段は、上記複数のプレーヤー端末から転送を受けた上記コンテンツデータと、当該コントローラ端末自身が所有する上記コンテンツデータとを上記所定の順番通りに上記複数のプレーヤー端末へ配信し続けることにより、上記コントローラ端末及び上記複数のプレーヤー端末で上記コンテンツデータの同時再生を繰り返す
ことを特徴とする請求項5に記載のコントローラ端末。
【請求項24】
上記再生制御手段は、上記同時再生準備を行わせる際、又は上記同時再生開始命令を上記他の端末へ送信する際、クロック同期補正用のマスタークロック情報をも併せて送信する
ことを特徴とする請求項6に記載のコントローラ端末。
【請求項25】
上記再生制御手段は、上記再生データ順リストに従った順番通りに上記コンテンツデータを他の端末へ一斉に配信させるための同時再生準備を行う上記複数のプレーヤー端末を順次切り替えることにより、上記コントローラ端末及び上記プレーヤー端末で上記コンテンツデータの同時再生を繰り返す
ことを特徴とする請求項6に記載のコントローラ端末。
【請求項26】
ネットワーク接続されたコントローラ端末との間でコンテンツデータを相互に共有するプレーヤー端末であって、
上記コントローラ端末からの所定の条件が付された要求命令に応じて、プレーヤー端末自身が所有する上記コンテンツデータに関して上記所定の条件に合致したデータリストを生成し上記コントローラ端末へ送信するデータリスト生成手段と、
上記コントローラ端末が複数の上記プレーヤー端末から受信した上記データリストを基に当該コントローラ端末が所有する上記コンテンツデータと、複数の上記プレーヤー端末自身が所有する上記コンテンツデータとを所定の順番で再生するために生成した再生データ順リストに従い、上記コンテンツデータを当該コントローラ端末と当該複数のプレーヤー端末装置との間で共有するように上記コントローラ端末による制御に基づいて上記所定の順番通り当該コントローラ端末及び複数の上記プレーヤー端末で同時再生する再生手段と
を具えることを特徴とするプレーヤー端末。
【請求項27】
上記データリスト生成手段は、上記データリストの対象としないようにするためのフラグが設定されているリスト項目については記載することなく上記所定の条件に合致した上記データリストを生成する
ことを特徴とする請求項26に記載のプレーヤー端末。
【請求項28】
上記データリスト生成手段は、上記データリストを所定の表示手段に表示し、その中から上記データリストの対象とするものだけをユーザに選択させるユーザインタフェースを有する
ことを特徴とする請求項26に記載のプレーヤー端末。
【請求項29】
上記データリスト生成手段は、上記データリスト生成時に、上記データリストの対象となる上記コンテンツデータのサムネイル画像を所定の表示手段に表示し、その中から上記データリストに記載するリスト項目をユーザに選択させるユーザインタフェースを有する
ことを特徴とする請求項26に記載のプレーヤー端末。
【請求項30】
上記プレーヤー端末は、
上記コントローラ端末及び上記プレーヤー端末で同時再生される上記コンテンツデータを他の端末から受け取った際、当該受け取った上記コンテンツデータと同じものを既に所有しているか否かを判断し、その判断結果を上記表示手段に表示させる制御手段と
を具えることを特徴とする請求項26に記載のプレーヤー端末。
【請求項31】
上記制御手段は、上記コンテンツデータと同じものを所有していないと判断したときには、当該コンテンツデータを保存するためのデータ格納手段を有する
ことを特徴とする請求項30に記載のプレーヤー端末。
【請求項32】
上記制御手段は、上記コンテンツデータと同じものを既に所有しているか否かを判断する際には、当該受け取った上記コンテンツデータの属性情報と自身で生成した上記データリストの属性情報とを比較する
ことを特徴とする請求項31に記載のプレーヤー端末。
【請求項33】
ネットワーク接続された複数のプレーヤー端末との間でコンテンツデータを相互に共有するコントローラ端末が行うデータシェアリング同時再生方法であって、
上記複数のプレーヤー端末に対し、プレーヤー端末自身が所有する上記コンテンツデータに関して所定の条件に合致したデータリストの要求命令を生成して送信するデータリスト要求ステップと、
上記プレーヤー端末が上記要求命令に応じて生成した上記条件に合致する上記データリストを上記複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信する受信ステップと、
上記複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信した上記データリストを基に当該コントローラ端末自身が所有する上記コンテンツデータと、上記プレーヤー端末が所有する上記コンテンツデータとを所定の順番で再生するための再生データ順リストを生成する再生データ順リスト生成ステップと、
上記再生データ順リストに挙げられている上記コンテンツデータを当該コントローラ端末と当該複数のプレーヤー端末との間で共有するように上記所定の順番通り上記コントローラ端末及び上記複数のプレーヤー端末で同時再生させる再生制御ステップと
を具えることを特徴とするデータシェアリング同時再生方法。
【請求項34】
ネットワーク接続されたコントローラ端末との間でコンテンツデータを相互に共有するプレーヤー端末が行うデータシェアリング同時再生方法であって、
上記コントローラ端末からの所定の条件が付された要求命令に応じて、プレーヤー端末自身が所有する上記コンテンツデータに関して上記所定の条件に合致したデータリストを生成し上記コントローラ端末へ送信するデータリスト生成ステップと、
上記コントローラ端末が複数の上記プレーヤー端末から受信した上記データリストを基に当該コントローラ端末が所有する上記コンテンツデータと、複数の上記プレーヤー端末が所有する上記コンテンツデータとを所定の順番で再生するために生成した再生データ順リストに従い、上記コンテンツデータを当該コントローラ端末と当該複数のプレーヤー端末との間で共有するように上記コントローラ端末による制御に基づいて上記所定の順番通り当該コントローラ端末及び複数の上記プレーヤー端末で同時再生させる再生ステップと
を具えることを特徴とするデータシェアリング同時再生方法。
【請求項35】
情報処理装置に対し、
ネットワーク接続された複数のプレーヤー端末に対し、プレーヤー端末自身が所有するコンテンツデータに関して所定の条件に合致したデータリストの要求命令を生成して送信するデータリスト要求ステップと、
上記プレーヤー端末が上記要求命令に応じて生成した上記条件に合致する上記データリストを上記複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信する受信ステップと、
上記複数のプレーヤー端末からそれぞれ受信した上記データリストを基に当該情報処理装置自身が所有する上記コンテンツデータと、上記プレーヤー端末が所有する上記コンテンツデータとを所定の順番で再生するための再生データ順リストを生成する再生データ順リスト生成ステップと、
上記再生データ順リストに挙げられている上記コンテンツデータを当該情報処理装置と当該複数のプレーヤー端末との間で共有するように上記所定の順番通り上記情報処理装置及び上記複数のプレーヤー端末で同時再生させる再生制御ステップと
を実行させることを特徴とするデータシェアリング同時再生プログラム。
【請求項36】
情報処理装置に対し、
ネットワーク接続されたコントローラ端末からの所定の条件が付された要求命令に応じて、当該情報処理装置自身が所有するコンテンツデータに関して上記所定の条件に合致したデータリストを生成し上記コントローラ端末へ送信するデータリスト生成ステップと、
上記コントローラ端末が複数の上記情報処理装置から受信した上記データリストを基に当該コントローラ端末が所有する上記コンテンツデータと、複数の上記情報処理装置自身が所有する上記コンテンツデータとを所定の順番で再生するために生成した再生データ順リストに従い、上記コンテンツデータを当該コントローラ端末と当該複数の情報処理装置との間で共有するように上記コントローラ端末による制御に基づいて上記所定の順番通り当該コントローラ端末及び複数の上記情報処理装置で同時再生させる再生ステップと
を実行させることを特徴とするデータシェアリング同時再生プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−13704(P2007−13704A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−192872(P2005−192872)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】