説明

データ収集システム

【課題】 2以上のデータ収集子機から測定データを収集してデータベースを生成するデータ収集親機が、各データ収集子機で取得された測定データ間の整合性を保持してデータベースを生成することを目的とする。
【解決手段】 上記データ収集子機2は、外部機器6から順次に取得する測定データを測定データ記憶部22に一時格納し、データ収集親機1に送信している。その際、測定データ記憶部22のオーバーフローによって、データ収集親機1へ送信されなかった測定データの数をオーバーフロー計数部21が計数している。データ収集親機1は、このオーバーフロー数に基づいて、データベース記憶部11内のデータベースにダミーデータを格納し、異なるデータ収集子機2から収集された測定データ間の整合性を保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ収集システムに係り、更に詳しくは、2以上の各データ収集子機がそれぞれ測定データを取得し、データ収集親機がこれらの測定データを収集するデータ収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近の生産ラインでは、生産工程ごとに配置された計測器や加工機等の生産機器をプログラマブルコントローラの制御下で動作させている。この様な生産機器からデータを収集することができれば、各生産機器の稼働状況を把握することができ、また、製造中の対象物について品質チェックも行うことができる。このため、プログラマブルコントローラや計測器などに接続され、測定データを自動的に取得するデータ収集装置が既に知られている。
【0003】
このような従来のデータ収集装置は、通常、生産工程ごとに分散して配置されている。このため、各データ収集装置によって取得された測定データは、ユーザによって、フレキシブルディスクなどの可搬性記憶媒体に記録され、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置に集められて処理されていた。つまり、各データ収集装置で取得された測定データの収集や照合は、ユーザ自身が行わなければならず煩雑であった。
【0004】
そこで、生産工程ごとに配置されているデータ収集装置を、ネットワークを介して情報処理装置に接続し、各データ収集装置によって取得された複数の測定データを1つの情報処理装置に自動的に収集し、データベース化することが考えられる。ここでは、上記データ収集装置をデータ収集子機と呼び、上記情報処理装置をデータ収集親機と呼ぶことにする。この様なネットワーク化されたシステムを用いれば、ユーザは、データ収集親機にアクセスするだけで、各データ収集子機によって取得された測定データを利用することができる。つまり、各データ収集子機が設置された場所に行く必要がなくなり、利便性が高いと考えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この様なネットワーク化されたシステムでは、通信障害によって、データ収集子機からデータ収集親機へ測定データを送信できなくなることが想定される。このような場合でも、通信障害期間中に取得した測定データをデータ収集子機内に蓄積しておくことができれば、これらの測定データが失われることはない。すなわち、当該期間中に取得した全ての測定データをデータ収集子機内のメモリに一旦格納しておき、通信障害の復旧後にデータ収集親機へ送信すれば、一時的な通信障害によって測定データが失われることはない。
【0006】
しかしながら、通信障害が長時間続いた場合、この期間中に取得した測定データがデータ収集子機内のメモリ容量を超えてオーバーフローすれば、一部の測定データが、データ収集親機に送信されることなく失われてしまう。この場合、データ収集親機が、各データ収集子機における測定データの取得順序に基づいて、異なるデータ収集子機の測定データ間での整合性をとり、データベースを生成していれば、このような測定データの消失によって、測定データ間の整合性がとれなくなってしまうという問題が発生する。
【0007】
また、生産ラインには、単一種類の対象物を生産することを目的としたものだけでなく、複数種類の対象物を生産することを目的とした混流ラインと呼ばれるものもある。この様な混流ラインでは、対象物の種類に応じて、必要とされる生産工程が異なり、1つの対象物から取得される測定データの種類も異なる。このため、データ収集親機が、各データ収集子機における測定データの取得順序に基づいてデータベースを生成しても、混流ラインでは、同じ対象物の測定データを関連づけたデータベースを生成することができないという問題があった。
【0008】
また、単一種類の対象物を生産する生産ラインであっても、生産中の対象物が、途中で生産ラインから排除され、全ての工程を通過しない場合がある。例えば、ある工程における測定データが品質管理基準を満たしていない場合、当該対象品は不良品として生産ラインから排除される。この場合、排除された対象物については、その後の工程における測定データが取得されず、混流ラインの場合と同様の問題が生ずる。
【0009】
さらに、個体ごとに管理する必要がない対象物については、一群の対象物に同一のロット番号が関連づけられ、ロットごとに管理されている場合も少なくない。この様な対象物についても、上記と同様の問題が生ずる。すなわち、対象物が不良品として生産ラインから排除された場合、排除された対象物については、その後の工程における測定データが取得されない。このため、データ収集親機が、各データ収集子機における測定データの取得順序に基づいて、ロット番号ごとにグループ化された状態で測定データをデータベースに格納することができなくなるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、2以上のデータ収集子機から測定データを収集してデータベースを生成するデータ収集親機が、各データ収集子機で取得された測定データ間の整合性を保持してデータベースを生成するデータ収集システムを提供することを目的とする。特に、データ収集親機及びデータ収集子機間の通信障害時や、不良品の排除時や、混流ラインへの適用時にも、種類の異なる測定データ間の整合性を保つことができるデータ収集システムを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、ロット番号で管理されている対象物についても、各データ収集子機で取得された測定データをロット番号ごとにグループ化してデータベース化することができるデータ収集システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の本発明によるデータ収集システムは、測定データを取得する2以上のデータ収集子機と、各データ収集子機が取得した測定データを収集するデータ収集親機からなるデータ収集システムであって、上記データ収集子機は、上記測定データを順次に取得するデータ取得部と、上記データ取得部が取得した上記測定データを格納する測定データ記憶部と、上記測定データ記憶部に保持されている測定データを上記データ収集親機に送信するデータ送信部と、上記データ取得部により取得されるべき上記測定データであって、上記データ収集親機に送信されない上記測定データの数をオーバーフロー数として計数するオーバーフロー計数部とを備え、上記データ収集親機は、上記データ収集子機から上記測定データ及び上記オーバーフロー数を受信するデータ収集部と、受信した上記測定データが格納されるデータベースとを備え、上記データベースは、データレコードを単位として更新され、上記データレコードは、上記データ収集子機に対応づけられた2以上のフィールドからなり、上記フィールドは、上記測定データが上記データ収集子機における取得順に格納され、上記データ収集部は、上記オーバーフロー数に基づいて、上記フィールドにダミーデータを格納するように構成される。
【0013】
この様な構成により、データ収集子機では、データ収集親機へ送信されずに消失した測定データの数をオーバーフロー数として計数してデータ収集親機へ送信し、データ収集親機では、このオーバーフロー数に基づいてデータベースにダミーデータを格納し、異なるデータ収集子機の測定データ間の整合性を保つことができる。つまり、データ収集親機が、各データ収集子機における測定データの取得順に基づいて、異なるデータ収集子機の測定データを対応づけてデータベースを生成している場合であっても、一部のデータ収集子機における測定データの消失が、データベースにおける測定データ間の整合性に影響を与えることはない。
【0014】
第2の本発明によるデータ収集システムは、測定データを取得する2以上のデータ収集子機と、各データ収集子機が取得した測定データを収集するデータ収集親機からなるデータ収集システムであって、上記データ収集子機は、測定対象の識別情報に関連づけられた上記測定データを順次に取得するデータ取得部と、取得した上記測定データを格納する測定データ記憶部とを備え、上記データ収集親機は、上記データ収集子機から上記測定データを受信するデータ収集部と、受信した上記測定データが格納されるデータベースとを備え、上記データベースは、2以上の上記測定データで構成されるデータレコードを単位として更新され、上記データ収集部は、上記識別情報に基づいて上記測定対象ごとの上記データレコードを生成し、上記データベースに格納するように構成される。
【0015】
この様な構成により、データ収集子機では、測定対象の識別情報に関連づけられた測定データが取得され、データ収集親機では、この識別情報に基づいて測定対象ごとのデータレコードを生成することにより、データベース内における測定データ間の整合性を保つことができる。つまり、識別情報に基づいて測定データを測定対象ごとに区分することによって、異なるデータ収集子機において取得された測定データ間の整合性を保ちながらデータベースを生成することができる。
【0016】
第3の本発明によるデータ収集システムは、異なる測定データを取得する2以上のデータ収集子機と、各データ収集子機が取得した測定データを収集するデータ収集親機からなり、同一の測定対象について順次に計測された上記測定データを収集するデータ収集システムであって、上記データ収集子機は、測定データを順次に取得するとともに、上記測定対象が排除されたことを示す排除情報を取得するデータ取得部と、取得した上記測定データを格納する測定データ記憶部とを備え、上記データ収集親機は、上記データ収集子機から上記測定データ及び上記排除情報を受信するデータ収集部と、受信した上記測定データが格納されるデータベースとを備え、上記データベースは、2以上の上記測定データからなるデータレコードを単位として更新され、上記データ収集部は、上記排除情報に基づいて、ダミーデータを含む測定対象ごとの上記データレコードを生成し、上記データベースに格納するように構成される。
【0017】
この様な構成により、測定対象の排除情報に基づいて、データベースにダミーデータを格納し、異なるデータ収集子機の測定データ間の整合性を保つことができる。つまり、同一の測定対象について一連のデータ測定が行われており、この一連のデータ測定の途中で測定対象が排除された場合であっても、当該排除がデータベースにおける測定データ間の整合性に影響を与えることはない。
【0018】
第4の本発明によるデータ収集システムは、測定データを取得する2以上のデータ収集子機と、各データ収集子機が取得した測定データを収集するデータ収集親機からなり、同一の測定対象について順次に計測された上記測定データを収集するデータ収集システムであって、上記データ収集子機は、上記測定対象のロット番号に関連づけられた上記測定データを順次に取得するデータ取得部と、取得した上記測定データを格納する測定データ記憶部とを備え、上記データ収集親機は、上記データ収集子機から上記測定データを受信するデータ収集部と、受信した上記測定データが格納されるデータベースとを備え、上記データベースは、データレコードを単位として更新され、上記データレコードは、上記データ収集子機に対応づけられた2以上のフィールドからなり、上記フィールドは、上記測定データが上記データ収集子機における取得順に格納され、上記データ収集部は、同一のロット番号に関連づけれた測定データからなるデータレコードを生成し、新たなロット番号に関連づけられた測定データを収集した場合に、直前のロット番号に関連づけられた測定データからなるデータレコードの空きフィールドにダミーデータを格納し、上記データベースに格納するように構成される。
【0019】
この様な構成により、一群の測定対象にロット番号が割り当てられ、ロット管理されている測定対象について、一連のデータ測定を行っている場合に、ロット番号に基づいて測定データ間の整合性を保ちつつ、データベースを生成することができる。すなわち、データ収集親機が、新たなロット番号の測定データを収集した場合に、生成中のデータレコードの空きフィールドにダミーデータを格納して、上記データベースに登録している。このため、同一のデータレコード中にロット番号が異なる測定対象に関する測定データが混在させないようにデータベースを生成することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、2以上のデータ収集子機から測定データを収集してデータベースを生成するデータ収集親機が、各データ収集子機で取得された測定データ間の整合性を保持してデータベースを生成するデータ収集システムを提供することができる。特に、データ収集親機及びデータ収集子機間の通信障害時や、不良品の排除時や、混流ラインへの適用時にも、種類の異なる測定データ間の整合性を保つことができるデータ収集システムを提供することができる。
【0021】
また、本発明によれば、ロット番号で管理されている対象物についても、各データ収集子機で取得された測定データをロット番号ごとにグループ化してデータベース化することができるデータ収集システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるデータ収集システム5を含む計測システムの一例を示した図である。この計測システムは、生産ラインの各工程で計測された計測データの収集及び蓄積を行うシステムであり、ユーザ端末4、データ収集システム5及び外部機器6により構成される。
【0023】
外部機器6は、製品が順次に搬送される生産ライン上の各工程に配置され、それぞれの工程における測定データ、例えば寸法データや温度データを保持するプログラマブルコントローラ(PLC)や測定装置などである。データ収集システム5には、2以上の外部機器6が接続されており、これらの外部機器6が保持している測定データは、データ収集システム5によって収集され、データベース化されてデータ収集システム5内に蓄積される。ユーザは、ユーザ端末4を用いて、データ収集システム5内のデータベースを参照することができる。
【0024】
データ収集システム5は、ネットワーク3を介して接続されたデータ収集親機1及びデータ収集子機2により構成される。ここでは、1つのデータ収集親機1及び2以上のデータ収集子機2が、イーサネット(登録商標)を介して接続され、データ収集親機1と各データ収集子機2の間でIP(Internet Protocol)パケットの送受信を行っているものとする。
【0025】
各データ収集子機2は、1又は2以上の外部機器6に接続されており、これらの外部機器6から測定データを取得している。外部機器6から取得した測定データは、データ収集子機2内に一旦蓄積された後、ネットワーク3を介してデータ収集親機1へ伝送される。データ収集親機1は、データ収集子機2に蓄積されている測定データを収集し、これらの測定データを関連づけてデータレコード化し、データ収集親機1内のデータベースに格納している。
【0026】
図2は、図1のデータ収集親機1及びデータ収集子機2について詳細な構成例を示したブロック図である。データ収集親機1は、データ収集部10及びデータベース記憶部11により構成される。データベース記憶部11は、データ収集子機2から収集した測定データからなるデータベースを保持している。このデータベースは、データ収集部10によって生成され、ユーザ端末4から閲覧することができる。また、データ収集部10は、各データ収集子機2から測定データを収集し、データベース記憶部11に格納する。
【0027】
データ収集子機2は、データ取得部20、オーバーフロー計数部21、測定データ記憶部22、データ送信部23及びタイマー部24により構成される。データ取得部20は、予め定められたデータ取得条件が成立した場合に、外部機器6から測定データを取得し、測定データ記憶部22に格納する。データ送信部23は、タイマー部24の出力信号に基づいて、測定データ記憶部22に蓄積された測定データを周期的にデータ収集親機1に送信している。また、測定データの送信は、測定データ記憶部22に予め定められた一定量を超える測定データが蓄積された場合にも行われる。つまり、順次に取得された測定データは、測定データ記憶部22に一時格納された後、まとめてデータ収集親機1へ収集される。
【0028】
オーバーフロー計数部21は、外部機器6から取得すべき測定データであって、データ収集親機1に送信することができない測定データの数をオーバーフロー数として計数している。データ取得部20は、測定データ記憶部22の空き容量を監視しており、測定データ記憶部22に新たな測定データを格納できない状態において、上記データ取得条件が成立すれば、オーバーフロー情報を出力する。オーバーフロー数は、このオーバーフロー情報に基づいて計数され、データ送信部23によって、測定データ記憶部22の測定データとともに、データ収集親機1へ送信される。
【0029】
例えば、データ収集子機2及びデータ収集親機1間で通信障害が発生した場合、データ収集親機1は、測定データを収集することができない。ところが、データ収集子機2はこのような通信障害の期間中においても測定データの取得を継続している。このため、データ送信不能の期間が長くなれば、測定データ記憶部22に蓄積された測定データが増大し、測定データ記憶部22のオーバーフローが発生する。このオーバーフロー期間中におけるオーバーフロー数がオーバーフロー計数部21によって求められる。
【0030】
このオーバーフロー数は、通信障害の復旧後に、測定データ記憶部22に蓄積された測定データとともに、データ収集親機1へ送信される。なお、オーバーフロー計数部21が保持しているオーバーフロー数は、データ収集親機1への送信によって、クリア(初期化)される。
【0031】
測定データ記憶部22内の測定データが、データ送信部23によってデータ収集親機1へ送信されると、測定データ記憶部22には再び測定データを格納するための空きができる。このため、データ取得部20は、新たな測定データを外部機器6から取得すれば、測定データ記憶部22に格納していく。
【0032】
データ収集親機1のデータ収集部10は、データ収集子機2のデータ送信部23から測定データを受信し、データベース記憶部11のデータベースに格納している。このデータ収集部10が、データ収集子機2のデータ送信部23からオーバーフロー数を受信した場合、測定データに代えてダミーデータをデータベースに格納する。ダミーデータとは、測定データと区別可能なデータとして予め定められたデータである。
【0033】
データ収集部10は、いずれかのデータ収集子機2から測定データ及びオーバーフロー数を受信した場合、まず、受信した全ての測定データを格納した後に、オーバーフロー数と同数のダミーデータを格納する。測定データ及びダミーデータが格納されるフィールドは、いずれも当該データ収集子機に対応づけられたフィールドである。つまり、測定データ記憶部22のオーバーフローが発生するまでの間に取得された測定データを通常どおり格納した後、オーバーフロー数と同数のデータレコードについて、ダミーデータを格納していく。
【0034】
図3は、図2のデータベース記憶部11内に保持されているデータベースの一例を示した図である。このデータベースは、複数のデータレコードR1〜R6からなり、データレコードR1〜R6を単位として更新される。各データレコードR1〜R6は、複数のデータフィールドF1〜F3からなり、これらの各データフィールドF1〜F3には、外部機器6から取得した測定データが格納されている。図3では、各行がデータレコードR1〜R6に相当し、各列がデータフィールドF1〜F3に相当している。
【0035】
データ収集部10は、データ収集子機2から収集した測定データを関連づけて、データレコードR1〜R6を生成し、データベースに追加している。ここでは、測定データの種別が、各データフィールドF1〜F3に予め割り当てられ、同一種類の測定データは、データ収集子機2における取得順に基づいて順次に格納され、先に取得された測定データほど若いデータレコードに格納されていく。
【0036】
複数の測定対象物についてデータ測定が順次に行われている場合、各データ収集子機2において取得される測定データの順序が、全てのデータ収集子機2において一致していれば、上述したデータ収集部10において生成される各データレコードは、同一の測定対象物についての測定データのみで構成されることになる。
【0037】
ところが、あるデータ収集子機2においてオーバーフローが発生した場合には、データ収集10が、異なるデータ収集子機2において取得された測定データ間の整合性を維持することができなくなる。つまり、オーバーフローによって測定データが失われると、同一の測定対象物の測定データを対応づけて、データレコードを生成することができなくなる。
【0038】
図中のa1〜a6,b1〜b6及びc1〜c6は、いずれも測定データであり、これらの符号中のアルファベットは測定データの種類を示し、数字は測定対象物を示しているものとする。例えば、同一種類の測定データa1〜a6は、同一のデータ収集子機2において順に収集された測定データであり、最も先に収集された測定データa1が、最も若いデータレコードR1に格納され、次に収集された測定データa2が、次のデータレコードR2に格納されている。以下同様にして、各測定データa1〜a6が、データレコードR1〜R6にそれぞれ格納されている。なお、これらの測定データa1〜a6は、いずれもフィールドF1に格納されている。また、他の測定データについても全く同様であり、測定データb1〜b6はフィールドF2に格納され、測定データc1〜c6はフィールドF3に格納されている。
【0039】
ここでは、測定データb1〜b6を取得するデータ収集子機2が、データ収集親機1へ測定データb1を送信した後、データ収集親機1へ測定データを一時的に送信できなくなり、その後に復旧したが、その間のオーバーフローによって測定データb3〜b5が失われてしまった場合の例について説明する。
【0040】
データ収集親機1のデータ収集部10は、通信状態の復旧後、データ収集子機2から測定データ記憶部22に格納されていた測定データb2と、オーバーフロー数3とを受信する。このとき、データ収集部10は、まず、レコードR2のフィールドF2に受信した測定データb2を格納する。次に、データ収集部10は、受信したオーバーフロー数3と同数のデータレコードR3〜R5のフィールドF2に対し、ダミーデータを格納していく。ダミーデータの格納が終了すれば、データ収集部10は通常動作に戻る。すなわち、その後、データ収集部10が、上記データ収集子機2から測定データb6を受信すれば、データレコードR6のフィールドF2に格納する。
【0041】
図4のステップS101〜S104は、図2のデータ収集システムにおけるデータ取得部20の処理に関する一例を示したフローチャートである。データ収集子機2のデータ取得部20は、外部機器6が測定データを保持しているか否かを確認する(ステップS101)。外部機器6が測定データを保持している場合、測定データ記憶部22に、測定データを新たに格納する領域が存在するか否かを確認する(ステップS102)。
【0042】
測定データ記憶部22に、測定データを新たに格納する領域が存在する場合、測定データを測定データ記憶部22に格納する(ステップS103)。測定データ記憶部22に、測定データを新たに格納する領域が存在しない場合、データ取得部20は、オーバーフロー計数部21に、オーバーフロー情報を送信する(ステップS104)。オーバーフロー計数部21は、このオーバーフロー情報に基づいてオーバーフロー数を計数している。
【0043】
図5のステップS201〜S207は、図2のデータ収集システムにおけるデータ送信部23の処理に関する一例を示したフローチャートである。データ収集システムの起動とともに、タイマー部24が起動し(ステップS201)、その後、定期的にタイムアップ信号を出力している。データ送信部23は、タイムアップ信号を受信すると(ステップS202)、データ収集親機1への測定データの送信が可能であるか否かを確認する(ステップS203)。なお、図5では省略したが、データ送信部23は、測定データ記憶部22に所定量を超える測定データが蓄積された場合にも、データ収集親機1へ測定データの送信を行っている。
【0044】
データ収集親機1へのデータ送信が可能である場合、オーバーフロー計数部21のオーバーフロー数が1以上であるか否かを確認する(ステップS204)。オーバーフロー数が1以上である場合、データ送信部23はデータ収集親機1に測定データ及びオーバーフロー数を送信する(ステップS205、S206)。オーバーフロー数が1以上でない場合、データ送信部23はデータ収集親機1に測定データを送信する(ステップS207)。
【0045】
図6のステップS301〜S304は、図2のデータ収集システムにおけるデータ収集部10の処理に関する一例を示したフローチャートである。データ収集親機1のデータ収集部10は、データ収集子機2からデータを受信すれば(ステップS301)、受信したデータがオーバーフロー数か否かを確認する(ステップS302)。
【0046】
データ収集部10が受信したデータがオーバーフロー数である場合、データベース記憶部11に備えられたデータベースに、オーバーフロー数に応じたダミーデータを格納する(ステップS303)。受信したデータがオーバーフロー数でない場合、データベースに測定データを格納する(ステップS304)。
【0047】
実施の形態2.
実施の形態1では、データ収集子機2からデータ収集親機1に対し、一時的に測定データの送信ができなくなった場合に、測定データ間の整合性を保つ場合の例について説明した。本実施の形態では、同一の生産ラインにおいて2種類以上の製品を生産するときに、測定データ間の整合性を保つ場合について説明する。
【0048】
図7は、本発明の実施の形態2によるデータ収集システム5の、データ収集親機1及びデータ収集子機2について詳細な構成例を示したブロック図である。このデータ収集システムは、図2のデータ収集システム5と比較すれば、オーバーフローの処理を行わない点と、測定対象の識別情報を取得するという点で動作が異なる。
【0049】
データ収集子機2のデータ取得部20は、外部機器6から測定データ及び測定対象の識別情報を順次取得し、測定データ記憶部22に格納する。このとき、データ取得部20は、測定データを識別情報に関連付けられた状態で取得する。測定データ記憶部22に格納された測定データ及び識別情報は、データ送信部23によってデータ収集親機1に送信される。
【0050】
なお、識別情報は、各測定対象物に対し個別に付与されている情報である。例えば、生産ラインにおいて生産される製品の場合であれば、そのシリアル番号を識別情報として利用することができる。なお、測定対象物が組立部品の場合であれば、当該測定対象物が組み込まれる完成製品のシリアル番号を識別情報として使用してもよい。
【0051】
データ収集親機1は、データ収集子機2から測定データ及び識別情報を収集し、データベース記憶部11に備えられたデータベースに格納する。このとき、データ収集部10は、識別情報に基づいて、測定データをデータベースに格納する。
【0052】
図8は、図7のデータベース記憶部11内に備えられるデータベースの一例を示した図である。図8のデータベースは、図3のデータベースと比較すれば、各データレコードのフィールドF1に識別情報が格納されるという点で異なる。
【0053】
データ収集部10は、収集された測定データを当該測定データが対応づけられた識別情報の格納されたデータレコードに格納する。このとき、格納先となるフィールドは、当該測定データの種別が予め対応づけられたフィールドである。まず、識別情報1に関連付けられた測定データa1を受信すると、当該測定データa1が、識別情報1の格納されたデータレコードR1のフィールドF2に格納される。同様にして、識別情報1に関連付けられた測定データb1や測定データc1を受信すれば、測定データb1はデータレコードR1のフィールドF3に、測定データc1はデータレコードR1のフィールドF4にそれぞれ格納される。
【0054】
次に、識別情報2に関連付けられた測定データa2や測定データc2を受信すれば、データ収集部10は、これらの測定データを識別情報2が格納されたデータレコードR2に格納する。つまり、測定データa2はデータレコードR2のフィールドF2に、測定データc2はデータレコードR2のフィールドF4にそれぞれ格納される。
【0055】
このとき、フィールドF3に関連づけられたデータ収集子機2からは、識別情報2に関連づけられた測定データが受信されなかったため、レコードR2のフィールドF3には測定データは格納されていない。つまり、測定データの格納先は、識別情報によってデータレコードR1〜R5が特定され、測定データの種別によってフィールドF1〜F3が特定される。この様にして、収集された各測定データに基づいて、識別情報ごとにデータレコードが生成され、データベースに格納される。
【0056】
実施の形態3.
本実施の形態では、同一の測定対象物について複数の測定データが取得される場合であって、当該測定対象物が一連の測定途中で排除された場合であっても、測定データ間の整合性を保つ場合について説明する。本実施の形態によるデータ収集システムは、図7のデータ収集システム5と比較すれば、識別情報の取得を行わず、測定対象物が生産ラインから途中で排除されたことを示す排除情報に基づいてデータベースに測定データを格納する点で動作が異なる。
【0057】
データ収集子機2のデータ取得部20は、外部機器6から測定データを順次取得し、測定データ記憶部22に格納する。このとき、外部機器6の測定結果に基づいて測定対象物が生産ラインから排除された場合に、データ取得部20は、測定データ及び当該測定データに関連付けられた排除情報を取得する。測定データ記憶部22に格納された測定データ及び排除情報は、データ送信部23によってデータ収集親機1に送信される。
【0058】
データ収集親機1は、データ収集子機2から測定データ及び排除情報を収集し、データベース記憶部11内のデータベースに格納する。このとき、データ収集部10は、排除情報に基づいて、測定データをデータベースに格納する。
【0059】
図9は、データベース記憶部11内に備えられるデータベースの一例を示した図である。図9のデータベースは、図3のデータベースと比較すれば、オーバーフロー数に基づいて特定のフィールドに対してダミーデータが格納されるのではなく、排除情報に関連付けられた測定データが格納されたデータレコードに対してダミーデータが格納されるという点で異なる。
【0060】
まず、測定データa1〜e1及びa2〜e2を受信することにより、レコードR1及びレコードR2が生成され、データベースに登録される。また、測定データa3を受信することにより、次のレコードR3のフィールドF1に測定データa3が格納される。次に、フィールドF2に対して予め割り当てられたデータ収集子機2から測定データb3を受信すると、データレコードR3のフィールドF2にデータb3が格納される。
【0061】
しかし、測定データb3が品質管理基準の範囲内に収まらず、そのために測定データb3に対応する測定対象物が生産ラインから排除されている場合、データb3に関連付けられた排除情報に基づいて、レコードR3のフィールドのうち、測定データが取得されなかったフィールドであるフィールドF3〜F5に、測定データと区別可能なダミーデータを格納し、データレコードR3をデータベースに登録する。
【0062】
このとき、データ収集親機1は、測定データのかわりにダミーデータを格納するフィールドを決定する必要があるため、生産ラインにおいて読み取られる測定データの順序が予めデータ収集親機1に与えられている。
【0063】
本実施の形態によれば、測定対象が生産ラインから排除された後に、排除されなければ取得された測定データの種類に対応するデータベースのフィールドにのみ、ダミーデータを格納することができる。従って、排除された測定対象物について一部の測定データが収集されない場合であっても、収集された測定データに基づいて、同一対象物ごとにデータレコードを生成し、データベースに登録することができ、測定データ間の整合性を維持することができる。
【0064】
実施の形態4.
本実施の形態では、測定データの取得が行われている対象物を個別に管理せず、一群の対象物をグループとして測定データを管理する場合に、測定データを対象物のグループごとに分けてデータベースに格納する場合について説明する。このデータ収集システムは、図7のデータ収集システム5と比較すれば、識別情報を取得せず、新たなグループの測定データが収集された場合に、当該測定データを従前のグループの測定データが格納されているデータレコードには格納せず、次の新たなデータレコードから格納していくという点で動作が異なる。
【0065】
データ収集子機2のデータ取得部20は、外部機器6から測定データ及び対象物のロット番号を順次取得し、測定データ記憶部22に格納する。このとき、データ取得部20は、測定データをロット番号に関連付けられた状態で取得する。測定データ記憶部22に格納された測定データ及びロット番号は、データ送信部23によってデータ収集親機1に送信される。なお、ロット番号とは、一群の測定対象物に対応づけられた識別情報であり、本実施の形態では、同一のロット番号が付された測定対象物は、連続して測定対象になるものとする。例えば、あるロット番号が付された一群の製品は、生産ライン上で連続して生産され、これらの製品について生産が完了した後に、他のロット番号が付された製品の生産が、上記生産ラインで開始される。
【0066】
データ収集親機1はデータ収集子機2から測定データ及びロット番号を収集し、データベース記憶部11内のデータベースに格納する。このとき、データ収集部10は、ロット番号に基づいて、測定データをデータベースに格納する。
【0067】
図10は、データベース記憶部11内に備えられるデータベースの一例を示した図である。図10のデータベースは、図3のデータベースと比較すれば、各データレコードのフィールドF1に識別情報のかわりにロット番号が格納される点で異なる。
【0068】
データ収集部10は、収集された測定データを、測定データの種別に対応するフィールドに格納し、ロット番号をデータベースの特定のフィールドに格納する。データ収集部10がロット1に対応するデータa1を収集する際、レコードR1のフィールドF1にはロット1を格納し、データa1を対応するフィールドであるフィールドF2に格納する。同様に、データ収集部10は、レコードR2のフィールドF1にロット1を、フィールドF2にデータa2をそれぞれ格納する。
【0069】
次に、データ収集部10は、ロット1に対応するデータb1を収集する際、ロット1が格納されているレコードR1のフィールドF3に、データb1を格納する。同様に、データ収集部10は、レコードR2のフィールドF3に、データb2を格納する。さらに、ロット1に対応するデータc1を収集する際は、データ収集部10は、ロット1が格納されているレコードR1のフィールドF4に、データc1を格納する。この様に、すでに対応するロット番号が入力されているデータレコードにおいて、測定データを格納するフィールドに空きがある場合は、空きのあるデータレコードから順に測定データは格納されていく。
【0070】
次に、データ収集親機がデータ収集を行っているときに、あるロット番号の測定データの収集が終了し、次のロット番号の測定データが収集される場合、測定データは、新しいデータレコードから格納が始められる。例えば、レコードR3まで、ロット1の測定データの格納が行われた後、新たにロット2の測定データの収集が行われた場合、レコードR3までのデータレコードには測定データは格納されず、レコードR4から測定データの格納が始められる。まず、データ収集部10は、ロット2に対応するデータa4を受信すると、レコードR4のフィールドF1にロット2を格納し、データa4をフィールドF2に格納する。
【0071】
同様に、データ収集部10は、ロット2に対応するデータb4を収集する際、ロット2が格納されているレコードR4のフィールドF3にデータb4を格納する。ロット2に対応するデータc4を収集する際も同様に、データ収集部10は、ロット2が格納されているレコードR4のフィールドF4にデータc4を格納する。このとき、各フィールドごとの連続性を保つために、レコードR2のフィールドF4と、レコードR3のフィールドF3及びフィールドF4とに、測定データと区別可能なダミーデータを格納する。この様にすることで、収集された測定データは、ロット番号ごとにデータレコードを生成し、データベースに格納される。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ収集システム5を含む計測システムの一例を示した図である。
【図2】図1のデータ収集親機1及びデータ収集子機2について詳細な構成例を示したブロック図である。
【図3】図2のデータベース記憶部11内に備えられるデータベースの一例を示した図である。
【図4】図2のデータ収集システムにおけるデータ取得部20の処理に関する一例を示したフローチャートである。
【図5】図2のデータ収集システムにおけるデータ送信部23の処理に関する一例を示したフローチャートである。
【図6】図2のデータ収集システムにおけるデータ収集部10の処理に関する一例を示したフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2によるデータ収集システム5の、データ収集親機1及びデータ収集子機2について詳細な構成例を示したブロック図である。
【図8】図7のデータベース記憶部11内に備えられるデータベースの一例を示した図である。
【図9】本発明の実施の形態3によるデータ収集システム5の、データベース記憶部11内に備えられるデータベースの一例を示した図である。
【図10】本発明の実施の形態4によるデータ収集システム5の、データベース記憶部11内に備えられるデータベースの一例を示した図である。
【符号の説明】
【0073】
1 データ収集親機
2 データ収集子機
3 ネットワーク
4 ユーザ端末
5 データ収集システム
6 外部機器
10 データ収集部
11 データベース記憶部
20 データ取得部
21 オーバーフロー計数部
22 測定データ記憶部
23 データ送信部
24 タイマー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定データを取得する2以上のデータ収集子機と、各データ収集子機が取得した測定データを収集するデータ収集親機からなるデータ収集システムにおいて、
上記データ収集子機は、上記測定データを順次に取得するデータ取得部と、上記データ取得部が取得した上記測定データを格納する測定データ記憶部と、上記測定データ記憶部に保持されている測定データを上記データ収集親機に送信するデータ送信部と、上記データ取得部により取得されるべき上記測定データであって、上記データ収集親機に送信されない上記測定データの数をオーバーフロー数として計数するオーバーフロー計数部とを備え、
上記データ収集親機は、上記データ収集子機から上記測定データ及び上記オーバーフロー数を受信するデータ収集部と、受信した上記測定データが格納されるデータベースとを備え、
上記データベースは、データレコードを単位として更新され、
上記データレコードは、上記データ収集子機に対応づけられた2以上のフィールドからなり、
上記フィールドは、上記測定データが上記データ収集子機における取得順に格納され、
上記データ収集部は、上記オーバーフロー数に基づいて、上記フィールドにダミーデータを格納することを特徴とするデータ収集システム。
【請求項2】
測定データを取得する2以上のデータ収集子機と、各データ収集子機が取得した測定データを収集するデータ収集親機からなるデータ収集システムにおいて、
上記データ収集子機は、測定対象の識別情報に関連づけられた上記測定データを順次に取得するデータ取得部と、取得した上記測定データを格納する測定データ記憶部とを備え、
上記データ収集親機は、上記データ収集子機から上記測定データを受信するデータ収集部と、受信した上記測定データが格納されるデータベースとを備え、
上記データベースは、2以上の上記測定データで構成されるデータレコードを単位として更新され、
上記データ収集部は、上記識別情報に基づいて上記測定対象ごとの上記データレコードを生成し、上記データベースに格納することを特徴とするデータ収集システム。
【請求項3】
異なる測定データを取得する2以上のデータ収集子機と、各データ収集子機が取得した測定データを収集するデータ収集親機からなり、同一の測定対象について順次に計測された上記測定データを収集するデータ収集システムにおいて、
上記データ収集子機は、測定データを順次に取得するとともに、上記測定対象が排除されたことを示す排除情報を取得するデータ取得部と、取得した上記測定データを格納する測定データ記憶部とを備え、
上記データ収集親機は、上記データ収集子機から上記測定データ及び上記排除情報を受信するデータ収集部と、受信した上記測定データが格納されるデータベースとを備え、
上記データベースは、2以上の上記測定データからなるデータレコードを単位として更新され、
上記データ収集部は、上記排除情報に基づいて、ダミーデータを含む上記測定対象ごとの上記データレコードを生成し、上記データベースに格納することを特徴とするデータ収集システム。
【請求項4】
測定データを取得する2以上のデータ収集子機と、各データ収集子機が取得した測定データを収集するデータ収集親機からなり、同一の測定対象について順次に計測された上記測定データを収集するデータ収集システムにおいて、
上記データ収集子機は、上記測定対象のロット番号に関連づけられた上記測定データを順次に取得するデータ取得部と、取得した上記測定データを格納する測定データ記憶部とを備え、
上記データ収集親機は、上記データ収集子機から上記測定データを受信するデータ収集部と、受信した上記測定データが格納されるデータベースとを備え、
上記データベースは、データレコードを単位として更新され、
上記データレコードは、上記データ収集子機に対応づけられた2以上のフィールドからなり、
上記フィールドは、上記測定データが上記データ収集子機における取得順に格納され、
上記データ収集部は、同一のロット番号に関連づけれた測定データからなるデータレコードを生成し、新たなロット番号に関連づけられた測定データを収集した場合に、直前のロット番号に関連づけられた測定データからなるデータレコードの空きフィールドにダミーデータを格納し、上記データベースに格納することを特徴とするデータ収集システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2006−217549(P2006−217549A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−31116(P2005−31116)
【出願日】平成17年2月7日(2005.2.7)
【出願人】(000129253)株式会社キーエンス (681)
【Fターム(参考)】